JP7407551B2 - 端子及びコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、端子及びコネクタに関する。
特許文献1記載の端子が公知である。この端子は、基部と、基部から一方向に伸長すると共に先端側に接点部が形成された弾性片と、を備える。
特開2015-88357号公報
上記のような端子において、弾性片が伸長する方向で端子を小型化する場合、弾性片の長さが短くなるため、所望の接触圧を得ることが難しくなる。なぜなら、弾性片の長さが短くなると、弾性片のバネ定数が高くなり、接点部の変位量に対する接触圧の変化量が大きくなるからである。
本発明の目的は、小型でありながら所望の接触圧を得ることが容易な端子を提供することである。
(用語の定義)
本開示では、端子の構造、形状を説明する場合、端子を基準とした方向概念であって互いに垂直な方向概念である第一方向、第二方向及び第三方向を用いる。
第一の態様に係る端子は、基部と、前記基部から伸長すると共に接続対象物に接触する接点部が先端側に形成された弾性片と、を備える端子であって、前記弾性片は、前記接点部が先端側に形成された第一伸長部であって、第一方向一方側に向けて第二方向一方側に傾斜する方向に伸長する前記第一伸長部と、当該弾性片において前記第一伸長部よりも基端側に位置する第二伸長部であって、第三方向一方側又は他方側に向けて伸長する前記第二伸長部と、を有し、前記接点部の第二方向一方側の面が前記接続対象物に接触するように構成されており、前記接点部は、前記接続対象物に接触することで第二方向他方側へ変位する。
上記態様では、端子は、基部と、基部から伸長する弾性片と、を備える。弾性片の先端側には、接続対象物に接触する接点部が形成される。
また、弾性片は、第一伸長部を有する。第一伸長部は、先端側に接点部が形成された伸長部であり、第一方向一方側に向けて第二方向一方側に傾斜する方向に伸長する。接点部の第二方向一方側の面が接続対象物に接触するように構成されており、接点部は、接続対象物に接触することで第二方向他方側へ変位する。
更に、弾性片は、第二伸長部を有する。第二伸長部は、弾性片において第一伸長部よりも基端側に位置する伸長部であり、第三方向一方側又は他方側に向けて伸長する。
これにより、上記態様に係る端子では、第一伸長部が主に伸長する方向(第一方向)と接点部の変位方向(第二方向)の両方に直交する方向である第三方向を利用して弾性片の長さを確保できる。このため、弾性片が第三方向に伸長する伸長部を有しない端子と比較して、第一方向で端子を大型化することなく、弾性片の長さを長くすることができる。
なお、本開示において、例えば「第一方向他方側に向けて伸長する」というときは、伸長方向が第一方向他方側に略平行な方向である場合のほか、伸長方向の主な成分が第一方向他方側である場合をも含んでいる。
第二の態様に係る端子は、第一の態様において、前記弾性片は、当該弾性片において前記第二伸長部よりも基端側に位置する第三伸長部であって、第一方向他方側に向けて伸長する前記第三伸長部を有する。
上記態様では、弾性片は、第三伸長部を有する。第三伸長部は、弾性片において第二伸長部よりも基端側に位置する伸長部であり、第一方向他方側に向けて伸長する。
これにより、上記態様に係る端子では、第一伸長部が主に伸長する方向(第一方向一方側)と対向する方向である第一方向他方側に向けて伸長する伸長部(第三伸長部)により弾性片の長さを確保できる。このため、第一方向他方側に向けて伸長する伸長部を有しない端子と比較して、第一方向で端子を大型化することなく、弾性片の長さを長くすることができる。
第三の態様に係る端子は、第一又は第二の態様において、前記弾性片は、板厚方向に曲げられていることで伸長方向に沿って板厚方向が変化した基端側屈曲部であって、前記第二伸長部の基端側に接続された前記基端側屈曲部を有する。
上記態様では、弾性片は、基端側屈曲部を有する。基端側屈曲部は、板厚方向に曲げられていることで伸長方向に沿って板厚方向が変化した部分であって、第二伸長部の基端側に接続されている。これにより、接続対象物に接触した接点部が第二方向他方側に変位する際、第一伸長部及び第二伸長部の変形だけでなく、基端側屈曲部の変形も接点部の変位に寄与する。このため、基端側屈曲部を有しない端子と比較して、弾性片のバネ定数を低くしやすい。
第四の態様に係る端子は、第一又は第二の態様において、前記弾性片は、板厚方向に曲げられていることで伸長方向に沿って板厚方向が変化した先端側屈曲部であって、前記第二伸長部の先端側に接続された前記先端側屈曲部を有する。
上記態様では、弾性片は、先端側屈曲部を有する。先端側屈曲部は、板厚方向に曲げられていることで伸長方向に沿って板厚方向が変化した部分であって、第二伸長部の先端側に接続されている。これにより、接続対象物に接触した接点部が第二方向他方側に変位する際、第一伸長部及び第二伸長部の変形だけでなく、先端側屈曲部の変形も接点部の変位に寄与する。このため、先端側屈曲部を有しない端子と比較して、弾性片のバネ定数を低くしやすい。
第五の態様に係る端子は、第一又は第二の態様において、前記弾性片は、板厚方向に曲げられていることで伸長方向に沿って板厚方向が変化した先端側屈曲部であって、前記第二伸長部の先端側に接続された前記先端側屈曲部と、板厚方向に曲げられていることで伸長方向に沿って板厚方向が変化した基端側屈曲部であって、前記第二伸長部の基端側に接続された前記基端側屈曲部と、を有する。
上記態様では、弾性片は、先端側屈曲部と基端側屈曲部とを有する。これにより、接続対象物に接触した接点部が第二方向他方側に変位する際、第一伸長部及び第二伸長部の変形だけでなく、先端側屈曲部及び基端側屈曲部の変形も接点部の変位に寄与する。このため、先端側屈曲部と基端側屈曲部とを有しない端子と比較して、弾性片のバネ定数を低くしやすい。
第六の態様に係る端子は、第五の態様において、前記基端側屈曲部及び前記先端側屈曲部が曲げられた方向は、第二方向一方側である。
上記態様では、基端側屈曲部及び先端側屈曲部が曲げられた方向は、第二方向一方側である。このため、基端側屈曲部及び先端側屈曲部を介して第二伸長部が接続された部分に対し、第二伸長部が第二方向一方側(すなわち、第一伸長部の伸長方向が第一方向一方側に対して傾斜する方向)に位置することとなり、端子が第二方向に大型化することが抑制される。
第七の態様に係るコネクタは、上記の何れか態様に係る端子と、前記端子を保持するハウジングと、を備えるコネクタである。
上記態様では、小型でありながらも所望の接触圧を得ることが容易なコネクタとすることができる。
本発明は、小型でありながら所望の接触圧を得ることが容易であるという優れた効果を有する。
コネクタの斜視図である。 コネクタの分解斜視図である。 コネクタの断面図(幅方向に直交する断面図)である。 コネクタの断面図(前後方向に直交する断面図)である。 コネクタの断面図(上下方向に直交する断面図)である。 第二方向一方側から見た端子の斜視図である。 第二方向他方側から見た端子の斜視図である。 端子の変形状態を示す斜視図である。 他の実施形態に係る端子を示す斜視図である。
以下、実施形態に係る端子2及びこれを備えるコネクタ1について説明する。
なお、各図に示す矢印X,Y,Zは、コネクタ1を基準とした方向概念である。+X方向をコネクタ前方向、+Y方向をコネクタ幅方向一方側、+Z方向をコネクタ上方向という。単に、前後方向、幅方向、上下方向をいうときは、コネクタ前後方向、コネクタ幅方向、コネクタ上下方向を意味する。
図1は、コネクタ1の斜視図であり、図2は、コネクタ1の分解斜視図である。
図2に示すように、コネクタ1は、一対の端子2と、一対の端子2を保持するハウジング3と、を備える。
≪端子≫
一対の端子2は、互いに同一の構造であり、前後方向で対向する姿勢で配置される。以下、一対の端子2のうち、一つの端子2に着目して説明する。
以下、端子2の説明では、端子2を基準とする方向概念である第一方向、第二方向及び第三方向という方向概念(図6参照)を用いて説明する。矢印A方向を第一方向一方側、矢印B方向を第二方向一方側、矢印Cを第三方向一方側という。第一方向、第二方向及び第三方向は、互いに垂直な方向である。一対の端子2は、共に第一方向一方側をコネクタ下方向に向けると共に、互いに第二方向一方側を対向させた姿勢で配置される。なお、端子2は、第三方向において対称な構造である。第三方向において端子2の中央に向かう方向を第三方向中央側、第三方向において端子2の中央から離れる方向を第三方向外側という。
端子2は、導電性を有する金属板を打ち抜き、適宜折り曲げ加工等を行うことで形成される。
端子2は、基部21と、基部21から伸長する弾性片22と、を備える。弾性片22の先端側には、図示しない接続対象物に接触する接点部24が形成される。
基部21は、第二方向一方側に開口する断面略U字状である。具体的には、基部21は、本体部211と一対の側板部212とを有する。本体部211は、第二方向に板厚方向を向けた平板状の第一板部23の下部によって構成される。一対の側板部212は、第一板部23の下部(第二方向一方側の部分、本体部211)における第三方向外側に形成される。側板部212は、板厚方向を第三方向に向けた平板状とされ、板厚方向に曲げられた折曲部を介して第一板部23の下部(本体部211)に接続されている。側板部212の第二方向一方側の板端には、ハウジング3に圧入される圧入突起21Aが形成される。
弾性片22は、第三方向に並んで一対形成される。一対の弾性片22の各々は、基端側から先端側へ向かう伸長方向に沿って、基部21から上方へ伸長する第三伸長部221と、基端側屈曲部222と、第三方向内側に向けて伸長する第二伸長部223と、先端側屈曲部224と、下方に向けて前側に傾斜する方向に伸長する第一伸長部225と、第一伸長部225の先端側に接続された先端部226と、をこの順に有する。
第三伸長部221は、第二方向に板厚方向を向けた平板状の第一板部23の上部によって構成される。第三伸長部221は、板厚方向を第二方向に向ける。第三伸長部221の第三方向内側には、第一板部23の第三方向中央部かつ上部が打ち抜かれた打ち抜き部23Aが位置する。
基端側屈曲部222は、第三伸長部221よりも先端側の部分が、板厚方向である第二方向のうち一方側に曲げられることで形成される。基端側屈曲部222が曲げられた角度は、略180度である。基端側屈曲部222の基端における伸長方向は上方向(第一方向他方側)であり、基端側屈曲部222の先端における伸長方向は下方向(第一方向一方側)である。基端側屈曲部222は、第三方向から見て円弧を描くように曲げられており、その基端から先端までの全体に亘って板厚方向を第三方向に直交する平面内に向けている。
第二伸長部223は、板厚方向を第二方向に向けた平板状とされる。第二伸長部223は、第三方向内側に平行に伸長する。
先端側屈曲部224は、第二伸長部223よりも先端側の部分が、板厚方向である第二方向のうち他方側に曲げられることで形成される。先端側屈曲部224が曲げられた角度は、180度を超える。先端側屈曲部224の基端における伸長方向は上方向(第一方向他方側)であり、先端側屈曲部224の先端における伸長方向は、斜め下方向(第一方向一方側に向けて第二方向一方側に傾斜する方向)である。先端側屈曲部224は、第三方向から見て円弧を描くように曲げられており、その基端から先端までの全体に亘って板厚方向を第三方向に直交する平面内に向けている。先端側屈曲部224は、第三方向から見て、基端側屈曲部222とほぼ重なる位置に形成される。
第一伸長部225は、先端側屈曲部224の先端から、斜め下方向(第一方向一方側に向けて第二方向一方側に傾斜する方向)に伸長する。
先端部226は、第一伸長部225のよりも先端側の部分が第二方向他方側に曲げられて形成された屈曲部を介して、第一伸長部225と接続される。第一伸長部225と先端部226との間の屈曲部は、接続対象物に接触する接点部24とされる。接点部24の第二方向一方側の面に接続対象物が接触する。
端子2は、上述したように、板厚方向を第二方向に向けた平板状の第一板部23を有する。第一板部23の幅方向中央部かつ上部には、打ち抜き部23Aが形成される。打ち抜き部23Aが形成されることで、一対の弾性片22の第三伸長部221が第三方向に間隔を開けて形成される。また、打ち抜き部23Aを形成するために打抜かれた部分は、折り曲げ加工等を経て、弾性片22の第一伸長部225、接点部24及び先端部226等となる。
端子2は、基板(図示省略)の面に半田付け等で固定されるテール部25を有する。テール部25は、一対形成される。テール部25は、屈曲部を介して第一板部23の下端と接続される。テール部25は、第一板部23に対して第二方向他方側に位置する。
端子2は、基板に形成される孔(図示省略)に挿入される基板挿入部26を有する。基板挿入部26は、側板部212の下側に形成され、側板部212と同一平面上に位置する。
(端子2の変形について)
図8は、接点部24が第二方向他方側へ変位したときの端子2の変形状態を示す。なお、変形状態を分かりやすく示すために、通常想定される変位量よりも大きく接点部24を変位させた状態を示している。
第二伸長部223は、図6に示す自由状態では、第三方向内側に平行に伸長するのに対し、図8に示す変形状態では、第三方向内側に向けて第二方向他方側に傾斜する方向に伸長する。つまり、第二伸長部223の伸長方向が、第三方向内側に平行な方向から、第三方向内側に向けて第二方向他方側に傾斜する方向へ方向転換される。このように、端子2の弾性片22は、第一方向の軸周りに捻れるように変形する。
≪ハウジング≫
ハウジング3は、合成樹脂等により一体に形成される。図2に示すように、ハウジング3は、幅方向に長い略直方体形状に形成される。ハウジング3は、天壁31と、周壁32と、を有する。天壁31の下方であって周壁32に囲まれた部分に、端子2が収容される端子保持空間3Aと、接続対象物が挿入される挿入空間3Bと、が形成される。
周壁32は、前後方向に対向する一対の前後壁321と、幅方向に対向する一対の側壁322と、を有する。
端子保持空間3Aは下方向に開放される。ハウジング3の下方から端子2が端子保持空間3Aに挿入されることで、端子2がハウジング3に保持される。
図3、図4に示すように、ハウジング3は、接続対象物の挿入を案内する挿入案内部33を有する。
挿入案内部33は、天壁31の下方に形成される。挿入案内部33は、挿入空間3Bを挟んで幅方向で対向する幅方向壁331と、挿入空間3Bを挟んで前後方向で対向する前後方向壁332と、を有する。挿入案内部33は、幅方向壁331及び前後方向壁332により矩形筒状に形成され、挿入案内部33によって挿入空間3Bが区画される。ハウジング3の周壁32に囲まれた空間のうち、挿入案内部33の外部の空間が端子保持空間3Aとされる(図3参照)。
図4に示すように、前後方向壁332には、端子2の接点部24を挿入空間3Bに突出させるための突出用孔332Aが形成される。突出用孔332Aは、前後方向で見て矩形の孔であり、前後方向壁332の幅方向中央かつ下部に形成される。突出用孔332Aによって、端子保持空間3Aと挿入空間3Bとが連通している。
図5に示すように、前後方向壁332の前後方向外側面(すなわち端子保持空間3A側の面)は、幅方向壁331の前後方向外側面と同一平面を成す。これら前後方向壁332の前後方向外側面と幅方向壁331の前後方向外側面とによって、端子保持空間3Aの前後方向内側面が形成される。
図4に示すように、前後方向壁332の下端は、幅方向壁331の下端よりも上方に形成される。幅方向壁331の下端部には、下方から挿入される接続対象物を幅方向中央側へ案内するための傾斜面331Bが形成される。前後方向壁332の下端部には、下方から挿入される接続対象物を前後方向中央側へ案内するための傾斜面332Bが形成される。
挿入空間3Bは、下方に開放されると共に、上方に開放されている。挿入空間3Bが上方に開放されることで、ハウジング3の天壁31に挿入口31Aが形成される。挿入口31Aには、上方から挿入される接続対象物を挿入空間3Bに案内するための傾斜面が形成される。このように、コネクタ1では、接続対象物が上下両方から挿入可能に構成される。
図5に示すように、ハウジング3は、端子2の圧入突起21A(図6参照)が圧入される被圧入壁34を有する。
被圧入壁34は、挿入案内部33の幅方向壁331と、周壁32の側壁322とを幅方向に連結する。被圧入壁34の前後寸法は、幅方向壁331の前後寸法よりも小さい。被圧入壁34の前側面に前側の端子2の圧入突起21Aが圧入され、後側面に後側の端子2の圧入突起21Aが圧入される。
ハウジング3は、基板の孔に挿入されるピン35を有する。ピン35は、下方へ向けて突出形成される。ピン35は2つであり、平面視で矩形状であるハウジング3において互いに対角の位置にそれぞれ形成される。
端子保持空間3Aの前後方向外側面の一部(一対の接触面36A)は、端子2の第一板部23の幅方向外側の端部に対し、前後方向外側から接触する。一対の接触面36Aの間には、これらの接触面36Aに対して前後方向外側に位置する逃げ面36Bが形成される。逃げ面36Bが形成されることで、端子2の弾性片22の変形が許容される。
<作用効果>
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態では、端子2は、基部21と、基部21から伸長する弾性片22と、を備える。弾性片22の先端側には、接続対象物に接触する接点部24が形成される。
また、弾性片22は、第一伸長部225を有する。第一伸長部225は、先端側に接点部24が形成された伸長部であり、第一方向一方側に向けて第二方向一方側に傾斜する方向に伸長する。接点部24の第二方向一方側の面が接続対象物に接触するように構成されており、接点部24は、接続対象物に接触することで第二方向他方側へ変位する。
更に、弾性片22は、第二伸長部223を有する。第二伸長部223は、弾性片22において第一伸長部225よりも基端側に位置する伸長部であり、第三方向一方側又は他方側に向けて伸長する。
これにより、本実施形態に係る端子2では、第一伸長部225が主に伸長する方向(第一方向)と接点部24の変位方向(第二方向)の両方に直交する方向である第三方向を利用して弾性片22の長さを確保できる。このため、弾性片22が第三方向に伸長する伸長部を有しない端子と比較して、第一方向で端子2を大型化することなく、弾性片22の長さを長くすることができる。
また、本実施形態では、弾性片22は、第三伸長部221を有する。第三伸長部221は、弾性片22において第二伸長部223よりも基端側に位置する伸長部であり、第一方向他方側に向けて伸長する。これにより、本実施形態に係る端子2では、第一伸長部225が主に伸長する方向(第一方向一方側)と対向する方向である第一方向他方側に向けて伸長する伸長部により弾性片22の長さを確保できる。このため、第一方向他方側に向けて伸長する伸長部を有しない端子と比較して、第一方向で端子を大型化することなく、弾性片22の長さを長くすることができる。
また、本実施形態では、弾性片22は、基端側屈曲部222を有する。基端側屈曲部222は、板厚方向に曲げられていることで伸長方向に沿って板厚方向が変化した部分であって、第二伸長部223の基端側に接続されている。これにより、接続対象物に接触した接点部24が第二方向他方側に変位する際、第一伸長部225及び第二伸長部223の変形だけでなく、基端側屈曲部222の変形も接点部の変位に寄与する。このため、基端側屈曲部を有しない端子と比較して、弾性片22のバネ定数を低くしやすい。
また、本実施形態では、弾性片22は、先端側屈曲部224を有する。先端側屈曲部224は、板厚方向に曲げられていることで伸長方向に沿って板厚方向が変化した部分であって、第二伸長部223の先端側に接続されている。これにより、接続対象物に接触した接点部24が第二方向他方側に変位する際、第一伸長部225及び第二伸長部223の変形だけでなく、先端側屈曲部224の変形も接点部の変位に寄与する。このため、先端側屈曲部を有しない端子と比較して、弾性片22のバネ定数を低くしやすい。
また、本実施形態では、基端側屈曲部222と先端側屈曲部224の両方が形成されることで、第三伸長部221の位置が下方(第一方向一方側)に移動しており、その結果、端子2の上下寸法(第一方向の寸法)が小さくなっている。
また、本実施形態では、基端側屈曲部222及び先端側屈曲部224が曲げられた方向は、第二方向一方側である。このため、基端側屈曲部222及び先端側屈曲部224を介して第二伸長部223が接続された部分(第三伸長部221、第一伸長部225の基端)に対し、第二伸長部223が第二方向一方側(すなわち、第一伸長部225の伸長方向が第一方向一方側に対して傾斜する方向)に位置することとなり、端子2が第二方向に大型化することが抑制される。
〔上記実施形態の補足説明〕
なお、上記実施形態では、端子2が2つの弾性片22を備える例を説明したが、本開示の端子はこれに限定されない。端子が備える弾性片の数は、一つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
また、上記実施形態では、第一伸長部225、第二伸長部223及び第三伸長部221が、それぞれ、平板状である例を説明したが、本開示はこれに限定されない。
また、上記実施形態では、基部21が、第二方向一方側に開口する断面略U字状であり、本体部211と一対の側板部212とを有する例を説明したが、本開示の基部はこれに限定されない。
また、上記実施形態では、端子2が、基端側屈曲部222と先端側屈曲部224とを有する例を説明したが、本開示の端子はこれに限定されない。
例えば、図9に示すように、端子2が、基端側屈曲部222と先端側屈曲部224とを有していなくてもよい。
また、例えば、図示は省略するが、図9に示す端子2における符号Pの部分を、板厚方向一方側又は他方側へ向けて180度曲げてもよい。このようにして作られる端子の弾性片は、先端側屈曲部224を有しないものの、基端側屈曲部222を有することとなる。またこの場合、第一伸長部225が伸長する方向(第一方向一方側に向けて第二方向一方側に傾斜する方向)が180度変化する。
また、例えば、図示は省略するが、図9に示す端子2における符号Qの部分を、板厚方向一方側又は他方側へ向けて略180度曲げてもよい。このようにして作られる端子の弾性片は、基端側屈曲部222を有しないものの、先端側屈曲部224を有することとなる。またこの場合も、第一伸長部225が伸長する方向(第一方向一方側に向けて第二方向一方側に傾斜する方向)が180度変化する。
また、上記実施形態では、ハウジング3が、接続対象物が上方(第一方向他方側)から挿入可能に構成された例を説明したが、本開示のハウジングはこれに限定されない。例えば、ハウジング3の天壁31に挿入口31Aが形成されず、接続対象物が下方(第一方向一方側)のみから挿入可能にハウジングが構成されてもよい。
また、ハウジングは、接続対象物が上方(第一方向他方側)のみから挿入可能に構成されてもよい
また、上記実施形態では、基端側屈曲部222が、第三伸長部221よりも先端側の部分が、板厚方向である第二方向のうち一方側に曲げられることで形成される例を説明したが、本開示はこれに限定されない。基端側屈曲部が曲げられている方向は、板厚方向である第二方向のうち他方側であってもよい。
また、上記実施形態では、基端側屈曲部222が曲げられた角度が、略180度である例を説明したが、本開示はこれに限定されない。基端側屈曲部222が折り曲げられた角度は、例えば、略90度であってもよい。ただし、120度以上であることが好ましい。
1 コネクタ
2 端子
21 基部
22 弾性片
221 第三伸長部
222 基端側屈曲部
223 第二伸長部
224 先端側屈曲部
225 第一伸長部
24 接点部
3 ハウジング
A 第一方向一方側
B 第二方向一方側
C 第三方向一方側

Claims (8)

  1. 基部と、
    前記基部から伸長すると共に接続対象物に接触する接点部が先端側に形成された弾性片と、を備える端子であって、
    前記弾性片は、
    前記接点部が先端側に形成された第一伸長部であって、第一方向一方側に向けて第二方向一方側に傾斜する方向に伸長する前記第一伸長部と、
    当該弾性片において前記第一伸長部よりも基端側に位置する第二伸長部であって、第三方向一方側又は他方側に向けて伸長する前記第二伸長部と、を有し、
    前記接点部の第二方向一方側の面が前記接続対象物に接触するように構成されており、前記接点部は、前記接続対象物に接触することで第二方向他方側へ変位し、
    前記弾性片は、一対形成され、
    前記一対の弾性片の各々は、前記第一伸長部と、前記第二伸長部と、を有し、
    前記一対の弾性片のうち一方の弾性片の前記第一伸長部及び前記第二伸長部と、前記一対の弾性片のうち他方の弾性片の前記第一伸長部及び前記第二伸長部とは、互いに分離されている、
    端子。
  2. 基部と、
    前記基部から伸長すると共に接続対象物に接触する接点部が先端側に形成された弾性片と、を備える端子であって、
    前記弾性片は、
    前記接点部が先端側に形成された第一伸長部であって、第一方向一方側に向けて第二方向一方側に傾斜する方向に伸長する前記第一伸長部と、
    当該弾性片において前記第一伸長部よりも基端側に位置する第二伸長部であって、第三方向一方側又は他方側に向けて伸長する前記第二伸長部と、を有し、
    前記接点部の第二方向一方側の面が前記接続対象物に接触するように構成されており、前記接点部は、前記接続対象物に接触することで第二方向他方側へ変位し、
    前記弾性片は、
    板厚方向に曲げられていることで伸長方向に沿って板厚方向が変化した先端側屈曲部であって、前記第二伸長部の先端側に接続された前記先端側屈曲部と、
    板厚方向に曲げられていることで伸長方向に沿って板厚方向が変化した基端側屈曲部であって、前記第二伸長部の基端側に接続された前記基端側屈曲部と、を有し、
    前記基端側屈曲部及び前記先端側屈曲部が曲げられた方向は、第二方向一方側である、
    端子。
  3. 前記弾性片は、当該弾性片において前記第二伸長部よりも基端側に位置する第三伸長部であって、第一方向他方側に向けて伸長する前記第三伸長部を有する、
    請求項1又は請求項2に記載の端子。
  4. 前記弾性片は、板厚方向に曲げられていることで伸長方向に沿って板厚方向が変化した基端側屈曲部であって、前記第二伸長部の基端側に接続された前記基端側屈曲部を有する、
    請求項1~請求項3の何れか一項に記載の端子。
  5. 前記弾性片は、板厚方向に曲げられていることで伸長方向に沿って板厚方向が変化した先端側屈曲部であって、前記第二伸長部の先端側に接続された前記先端側屈曲部を有する、
    請求項1~請求項3の何れか一項に記載の端子。
  6. 前記弾性片は、
    板厚方向に曲げられていることで伸長方向に沿って板厚方向が変化した先端側屈曲部であって、前記第二伸長部の先端側に接続された前記先端側屈曲部と、
    板厚方向に曲げられていることで伸長方向に沿って板厚方向が変化した基端側屈曲部であって、前記第二伸長部の基端側に接続された前記基端側屈曲部と、を有する、
    請求項1~請求項3の何れか一項に記載の端子。
  7. 前記基端側屈曲部及び前記先端側屈曲部が曲げられた方向は、第二方向一方側である、
    請求項6に記載の端子。
  8. 請求項1~請求項7の何れか一項に記載の端子と、
    前記端子を保持するハウジングと、
    を備えるコネクタ。
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