JP7405698B2 - アスファルトプラント - Google Patents

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Description

本発明は、道路舗装材であるアスファルト混合物製造用のアスファルトプラントに関し、特にアスファルト混合物の素材である溶融アスファルトをフォームド化しながらアスファルト混合物を製造可能なアスファルトプラントに関する。
従来、アスファルト混合物を製造する際、アスファルト混合物の素材である溶融アスファルトに対して所定量の水・水蒸気等を添加してフォームド化(泡状化)し、このフォームド化した溶融アスファルト(以下「フォームドアスファルト」という)を骨材や石粉等と共にミキサにて混合してアスファルト混合物を製造する場合がある。
通常の溶融アスファルトに代えて前記フォームドアスファルトを使用することにより、アスファルトの粘性を弱められると共に容積を増大できる結果、骨材や石粉等との混合性を高められ、例えば、アスファルト混合物の製造温度を低下できてCO2の発生量を軽減できるなどの利点を有する。
溶融アスファルトをフォームド化する装置としては、例えば、特許文献1(特開2018-3289号公報)、特許文献2(特開2000-144621号公報)では、アスファルトタンクやアスファルト計量槽からミキサへと溶融アスファルトを供給するアスファルト供給配管の途中に貯水タンクより供給される水を噴射・添加する水噴射ノズルを取り付けたものが開示されている。
また、特許文献3(特表2003-524054号公報)では、アスファルト供給配管内に水を注入する水注入器を備えると共に、その下流側の配管内にスタティックミキサーを配し、水注入後の溶融アスファルトを前記スタティックミキサーを通過させることで撹拌・混合して均一にフォームド化するようにしたものが開示されている。
特開2018-3289号公報 特開2000-144621号公報 特表2003-524054号公報
しかしながら、溶融アスファルトを均一にフォームド化するにあたっては、上記従来装置のように、アスファルト供給配管内に撹拌・混合用のスタティックミキサーを配したものでもよいが、本発明者らは、アスファルト供給配管の途中に循環経路を形成し、水添加後の溶融アスファルトをミキサへと供給する前に前記循環経路内を一定時間循環させるようにすれば、その間に混合されて添加した水が溶融アスファルト内にムラ無く分散して略均一にフォームド化できるのではないかと考えた。
本発明は上記の点に鑑み、溶融アスファルトを均一にフォームド化しながらアスファルト混合物を製造可能なアスファルトプラントを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る請求項1記載のアスファルトプラントでは、高架台上に振動篩、骨材貯蔵ビン、骨材計量槽、アスファルト計量槽、ミキサを階層状に組み上げて前記アスファルト計量槽にて計量した溶融アスファルトを前記ミキサへと供給するアスファルト供給配管及び供給ポンプを備えたアスファルトプラントにおいて、前記供給ポンプの上流側のアスファルト供給配管に経路切替用の第一の切替バルブを、下流側に第二の切替バルブを介在させ、前記第一の切替バルブと第二の切替バルブとを循環配管にて連結し、該循環配管の途中には所定容量の圧力容器を備えると共に、前記第一の切替バルブから第二の切替バルブまでの前記アスファルト供給配管及び循環配管とで形成する循環経路の途中に水供給源からの水を溶融アスファルトに噴射添加する水噴射ノズルを接続し、フォームドアスファルト混合物の製造時には前記アスファルト計量槽から排出した溶融アスファルトを前記循環経路内で循環させながら前記水噴射ノズルより水を噴射添加した後に前記ミキサへと供給する構成としたことを特徴としている。
また、本発明に係る請求項2記載のアスファルトプラントでは、前記水噴射ノズルを前記第一の切替バルブと供給ポンプとの間のアスファルト供給配管に接続したことを特徴としている。
本発明に係る請求項1記載のアスファルトプラントによれば、供給ポンプの上流側のアスファルト供給配管に経路切替用の第一の切替バルブを、下流側に第二の切替バルブを介在させ、前記第一の切替バルブと第二の切替バルブとを循環配管にて連結し、該循環配管の途中には所定容量の圧力容器を備えると共に、前記第一の切替バルブから第二の切替バルブまでの前記アスファルト供給配管と循環配管とで形成する循環経路の途中に水供給源からの水を溶融アスファルトに噴射添加する水噴射ノズルを接続し、フォームドアスファルト混合物の製造時には前記アスファルト計量槽から排出した溶融アスファルトを前記循環経路内で循環させながら前記水噴射ノズルより水を噴射添加した後に前記ミキサへと供給する構成としたので、ミキサ供給前の溶融アスファルト中に水をムラ無く分散させることができ、これによりミキサへの放出時には均一にフォームド化できると期待され、これを素材とすることで骨材や石粉等との混合性を高められて好適にアスファルト混合物を製造できる。
また、本発明に係る請求項2記載のアスファルトプラントによれば、前記水噴射ノズルを前記第一の切替バルブと供給ポンプとの間のアスファルト供給配管に接続したので、溶融アスファルトに水を添加した直後に供給ポンプ内で効果的に撹拌・混合でき、水の粒子をより細かくした上で分散させることができる結果、比較的消泡しにくく長寿命の微細な泡からなるフォームドアスファルトの生成が期待でき、より使い勝手のよいものとなる。
本発明に係るアスファルトプラントの概略説明図である。 本発明に係るアスファルト計量供給装置の要部説明図である。 本発明に係るアスファルト計量供給装置のフロー図である。
本発明に係るアスファルトプラントにあっては、既存の構造のプラントにおいて、アスファルト計量槽からミキサへと溶融アスファルトを供給するアスファルト供給配管に介在する、例えばギアポンプ等の供給ポンプの上流側に経路切替用の第一の切替バルブを、下流側に第二の切替バルブをそれぞれ介在させ、これら第一の切替バルブと第二の切替バルブとを循環配管にて連結する。
また、前記循環配管の途中には所定容量の圧力容器を備える。前記圧力容器の容量としては、前記アスファルト計量槽で計量可能とする1バッチ分の溶融アスファルトの最大計量値を基に、高温の溶融アスファルトに水を添加した際の熱膨張分等を加味したものを選定するとよい。上記構成により、後述する循環経路の経路長を短くできてコンパクト化が図れ、設置面積の限られるプラント架台上にも無理なく配置することが可能となり、既設の設備に対しても柔軟に対応できて比較的採用のしやすいものとなると予想される。
また、前記第一の切替バルブから第二の切替バルブに至るまでの前記アスファルト供給配管と循環配管に加え、該循環配管途中に備えた前記圧力容器、及び前記第一の切替バルブと第二の切替バルブとで略環状の循環経路を形成し、前記第一の切替バルブ及び第二の切替バルブの経路切替動作に応じて、前記アスファルト計量槽から排出される溶融アスファルトをミキサへそのまま直に供給するか、或いはミキサへの供給前に一時的に前記循環経路内を循環させるかを選択可能としている。また、前記循環経路の途中には、循環経路内を循環中の溶融アスファルトに対し、水供給源から供給される水を噴射添加する水噴射ノズルを接続する。
前記循環経路は、圧力容器部分も含めてその内部が大気(外気)と接しない密閉構造の管路となっており、前記循環経路内を循環する高温の溶融アスファルトに対して水を噴射・添加したときには、水は溶融アスファルトの温度に応じて若干熱膨張し、かつその一部は気化して密閉管路内の圧力が上昇することになるものの、ある程度まで圧力が上がれば飽和蒸気圧の関係からそれ以上は気化することなく液体の状態を維持するため、添加した水の多くは液体の状態のまま溶融アスファルト中に分散可能となる。
水を液体の状態のままで分散可能とすることで、溶融アスファルトが循環経路内でフォームド化して体積膨張してしまうのを抑制し、循環経路内の所定量(アスファルト計量槽にて計量した1バッチ分)の溶融アスファルトをミキサへ排出するのに要する時間が通常の(水を添加しない)溶融アスファルトを排出するのに要する時間と比較してできるだけ長くならないようにして、アスファルト混合物の製造効率が低下しないように図ることができる。
また、好ましくは前記第一の切替バルブと前記供給ポンプとの間のアスファルト供給配管に、より好ましくはできるだけ供給ポンプに近い上流側位置に、水噴射ノズルを接続するとよい。溶融アスファルトに対して噴射・添加する水は、その粒子径が細かいほどフォームド化した際の泡粒径も微細なものとなると予想される。また、泡粒径が微細であるほど消泡しにくく長寿命となる傾向があることも最近分かってきている。したがって、前記構成とすることで溶融アスファルトに水を噴射・添加した直後に供給ポンプ内を通過させることができて効果的に撹拌・混合でき、これにより水の粒子をより細かくした上で溶融アスファルト中に分散させることができる結果、比較的消泡しにくく長寿命の微細な泡からなるフォームドアスファルトの生成が期待できるものとなり、より使い勝手のよいものとなる。
そして、上記構成のアスファルトプラントにてフォームドアスファルトを素材とするアスファルト混合物を製造するときには、先ず、プラント操作盤にて製造するアスファルト混合物の配合割合から必要アスファルト量を演算し、前記アスファルト計量槽にて1バッチ分の溶融アスファルトを計量する。
次いで、アスファルト供給配管途中の経路切替用の第二の切替バルブをミキサ供給側から循環経路側へと切替動作させた後、前記アスファルト計量槽から溶融アスファルトを排出すると共に、供給ポンプを駆動させる。そして、アスファルト計量槽からの溶融アスファルトの排出が完了すると、アスファルト供給配管途中の第一の切替バルブも循環経路側へと切替動作させ、これにより密閉管路とした略環状の前記循環経路内にて1バッチ分の溶融アスファルトを所定時間(例えば、ミキサへの投入タイミングが来るまで)循環させる。
そして、前記循環経路内にて循環している溶融アスファルトに対し、予め設定した所定割合、例えば、計量した溶融アスファルト量の1~3重量%程度の水量を前記水噴射ノズルから噴射添加する。高温の溶融アスファルトに対して添加した水は、密閉構造の循環経路内ではその多くが気化することなく液体のまま溶融アスファルトと共に循環し、所定時間循環する間に溶融アスファルトと水とはムラ無く混合されていく。
一方、骨材計量槽では骨材貯蔵ビンから排出する各粒径の骨材を累積計量し、この累積計量した骨材、及び別途計量した石粉等の各種材料をミキサへと投入して予備混合(ドライミキシング)を行う。そして、前記予備混合が完了すれば、前記循環経路の第二の切替バルブをミキサ供給側へと切替動作させ、循環経路内を循環する1バッチ分の溶融アスファルトをミキサへと供給する。前記ミキサ内に向けて排出された溶融アスファルトは、密閉構造である前記循環経路から開放空間である大気下への放出による圧力の急激な低下に伴い、溶融アスファルト中に含まれる水の粒子が一気に気化・膨張してフォームド化しながらミキサ内へと投入される。
このとき、ミキサ内へと投入される溶融アスファルト中には添加した水が循環混合によってムラ無く分散しており、略均一な性状のフォームドアスファルトの生成が期待でき、これを素材とすることでミキサでは骨材や石粉等と良好にかつ効率よく混合することが可能となり、例えば製造温度を従来より低下させても所望のアスファルト混合物を製造することができると予想される。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1中の1は道路舗装材であるアスファルト混合物を製造するアスファルトプラントであって、プラント本体2、溶融アスファルトを保温貯蔵するアスファルトタンク3、プラントの各種装置の操作・制御用の操作盤4等を主体に構成している。前記プラント本体2は、複数のフロアを有する高架台5を立設し、該高架台5の側部にはドライヤ(図示せず)にて加熱乾燥した新規骨材を高架台5の上部へと持ち上げるバケットエレベータ6を並設している。
前記高架台5には、前記バケットエレベータ6から排出する加熱骨材を粒径別に篩い分ける振動篩7、該振動篩7にて篩い分けた骨材を粒径別に貯蔵する骨材貯蔵ビン8、該骨材貯蔵ビン8から排出される各粒径の骨材を累積計量する骨材計量槽9、骨材及び溶融アスファルト等の各種材料を混合するミキサ10、溶融アスファルトを計量して前記ミキサ10へと供給するアスファルト計量供給装置11等を階層状に配置している。
前記アスファルト計量供給装置11には、前記アスファルトタンク3から溶融アスファルトを供給するアスファルト供給配管12と、水供給源である貯水タンク13から水を供給する水供給配管14とを連結しており、前記アスファルト供給配管12及び水供給配管14の途中にはそれぞれ供給ポンプ15、16を備えている。
図2は前記アスファルト計量供給装置11の概略図であって、前記アスファルト供給配管12を介して供給される溶融アスファルトを計量するアスファルト計量槽17、計量した溶融アスファルトを前記ミキサ10へと供給する、例えばギアポンプ等の供給ポンプ18を具備したアスファルト供給配管19、途中に所定容量の圧力容器20を介在した循環配管21、前記水供給配管14を介して供給される水を溶融アスファルトに対して噴射添加する水噴射ノズル22を主体に構成している。
前記供給ポンプ18の上流側のアスファルト供給配管19には、前記アスファルト計量槽17からミキサ10へと供給される溶融アスファルトの流下経路を切り替える、例えば三方弁等の第一の切替バルブ23を、同様に供給ポンプ18下流側のアスファルト供給配管19にも、三方弁等の第二の切替バルブ24をそれぞれ介在させ、前記循環配管21の一端部を前記第一の切替バルブ23に、他端部を前記第二の切替バルブ24に連結しており、前記第一の切替バルブ23から第二の切替バルブ24に至るまでの前記アスファルト供給配管19と循環配管21に加え、該循環配管21途中に備えた前記圧力容器20、及び前記第一の切替バルブ23と第二の切替バルブ24とで略環状の循環経路25を形成している。
なお、前記第一の切替バルブ23では、前記アスファルト計量槽17から排出される溶融アスファルトを供給ポンプ18側へと流下させる流下経路Aと、循環配管21(圧力容器20)側から流下してくる溶融アスファルトを供給ポンプ18側へと流下させる流下経路Bの何れかを選択可能とし、また、前記第二の切替バルブ24では、前記供給ポンプ18を通過して圧送される溶融アスファルトをミキサ10側へと流下させる流下経路Cと、循環配管21(圧力容器20)側へと流下させる流下経路Dの何れかを選択可能としている。
例えば、前記切替バルブ23を流下経路A側に、切替バルブ24を流下経路C側に切り替えた場合、アスファルト計量槽17から排出される溶融アスファルトは、従来のアスファルトプラントと同様に、ミキサ10へと直接供給される。一方、前記切替バルブ23を流下経路B側に、切替バルブ24を流下経路D側に切り替えた場合、アスファルト計量槽17から排出される溶融アスファルトは、ミキサ10へと供給されず、循環経路25内を循環することとなる。
前記圧力容器20の上部(投入部)には、一端部を第二の切替バルブ24に接続した循環配管21の他端部を接続している一方、圧力容器20の下端部(排出部)には、一端部を第一の切替バルブ23に接続した循環配管21の他端部を接続している。前記循環配管21の途中に所定容量の圧力容器20を備えることにより、前記循環経路25の経路長を短く抑えてコンパクト化を図っている。
また、前記圧力容器20の容量としては、前記アスファルト計量槽17で計量可能とする1バッチ分の溶融アスファルトの最大計量値と、溶融アスファルトに対する水の添加割合等から適宜選定するとよいが、例えば、一般的にアスファルト混合物の製造時に供される略160℃程度の溶融アスファルトに対して水を2重量%程度添加する場合であれば、水の熱膨張分等も加味して前記アスファルト計量槽17での最大計量値に対して体積換算で略1.2倍程度の容量となるものを選定するとよい。
また、前記循環経路25は、その内部が大気(外気)と接しない密閉構造の管路となっており、前記循環経路25内を循環する高温(略160℃前後)の溶融アスファルトに対して水を噴射添加したときには、水は若干熱膨張し、かつその一部は気化して密閉管路内の圧力が上昇するものの、ある程度まで圧力が上がれば飽和蒸気圧(160℃では略0.6MPa(メガパスカル)程度)の関係からそれ以上は気化せずに液体の状態を維持するため、添加した水の多くは液体の状態のまま溶融アスファルト中に分散可能となる。
水を液体の状態のままで分散可能とすることで、溶融アスファルトが循環経路25内でフォームド化していたずらに体積膨張してしまうのを抑制し、循環経路25内の所定量(アスファルト計量槽17にて計量した1バッチ分)の溶融アスファルトをミキサ10へ排出するのに要する時間が通常の(水を添加しない)溶融アスファルトを排出するのに要する時間と比較してできるだけ長くならないようにして、アスファルト混合物の製造効率が低下しないように図ることができる。
なお、前記のように、循環経路25内を循環する高温の溶融アスファルトへの水の添加に伴い、その一部が熱膨張、或いは気化(フォームド化)することで循環経路25内は幾分か高圧(160℃では略0.6MPa程度)になるため、少なくとも前記圧力容器20等にはそれに耐え得るだけの耐圧性を有したものを採用する。
また、前記水噴射ノズル22は、前記第一の切替バルブ23と前記供給ポンプ18との間のアスファルト供給配管19のうち、供給ポンプ18に近い上流側位置に接続している。溶融アスファルトに噴射・添加した水がその直後に、ギアポンプ等の供給ポンプ18内を通過することで効果的に撹拌・混合可能としており、これにより水の粒子をより細かくした上で溶融アスファルト中に分散させることができる結果、比較的消泡しにくく長寿命の微細な泡からなるフォームドアスファルトの生成が期待できるものとしている。
また、前記アスファルト計量槽17は、ロードセル26にて吊下支持した計量槽本体27と、該計量槽本体27から排出する溶融アスファルトを一時的に受け止めるサージタンク28とで構成している。
前記計量槽本体27の上部には前記アスファルト供給配管12の排出端部を挿通した投入口29を、下端部には計量した溶融アスファルトを排出する排出口30を備えると共に、シリンダ31、ピストンロッド32、栓体33から成る開閉機構を具備し、前記ピストンロッド32の伸縮動作に応じて前記栓体33を上下方向へと進退動作させて前記排出口30を開閉可能としている。
また、図中の34a~34eは前記骨材貯蔵ビン8の各区画室8a~8eに貯蔵した各粒径の骨材を排出する排出ゲート、35は前記骨材計量槽9を吊下支持して計量するロードセル、36は前記骨材計量槽9にて累積計量した骨材を排出する排出ゲート、37は前記アスファルト供給配管19より供給される溶融アスファルトをミキサ10内へ噴射・投入するアスファルト噴射ノズル、38は前記ミキサ10の混合羽根である。
次に、上記構成のアスファルトプラント1にてフォームドアスファルトを素材とするアスファルト混合物を製造する際のフローを図3のフローチャートに沿って説明する。なお、図中のS1、S2、…は各ステップを表している。
先ず、プラント操作盤4にて、第一の切替バルブ23の経路切替のタイミングの指標となる、計量槽本体27にて計量した溶融アスファルトの排出開始から完了までに要する時間を設定する計量槽本体空確認タイマー(S1)、溶融アスファルトの循環経路25内での循環時間を設定する循環タイマー(S2)、循環経路25内の溶融アスファルトの排出開始から完了までに要する時間を設定する供給ポンプ停止タイマー(S3)、及び計量槽本体27にて計量した1バッチ分の溶融アスファルトに対する水の添加割合(S4)を順次設定登録し、これら初期設定を終了するか否かを判断し(S5)、終了ならばENDに進んで初期設定を終了し、継続する場合はステップS1に戻って設定作業を行う。
なお、前記計量槽本体空確認タイマー、及び供給ポンプ停止タイマーにて設定する時間については、アスファルト混合物の配合割合に応じてアスファルト計量槽17で計量される溶融アスファルト量も変動し、溶融アスファルト量が変動すれば前記各タイマーにて設定する時間も変わってくるため、予め溶融アスファルト量毎に実際に排出テストを行い、そのテスト結果等に基づいて決定するとよい。
また、前記循環タイマーにて設定する時間については、テスト等を通じて適当なフォームドアスファルトが得られる時間を見極めて適宜設定すればよいが、例えば、アスファルト計量槽17から循環経路25内に溶融アスファルトの排出を完了してから、ミキサ10への溶融アスファルトの投入のタイミングが来るまでの時間を設定すると、循環経路25内での循環時間を極力長く取れて好ましい。また、溶融アスファルトに対する水の添加割合についても、テスト等を通じて適当なフォームドアスファルトが得られる割合を見極めて適宜設定すればよいが、例えば1~3重量%程度の範囲で設定するとよい。
そして、フォームドアスファルトを素材とするアスファルト混合物を製造する場合には、製造するアスファルト混合物の配合に応じて計量槽本体27にて1バッチ分の溶融アスファルトの計量を開始し(S6)、該計量が完了したか否かを判断し(S7)、まだ完了していない場合は計量完了待ちとなり、計量が完了すれば次のステップに移る。
計量槽本体27での計量が完了すると、アスファルト供給配管19の第二の切替バルブ24の流下方向をミキサ10供給側の流下経路Cから循環経路25側の流下経路Dに切り替えた後(S8)、計量槽本体27の排出口30を開放して溶融アスファルトを排出し(S9)、それと同時に計量槽本体27の空確認タイマーを作動させると共に(S10)、アスファルト供給配管19途中の供給ポンプ18を駆動させる(S11)。そして、前記空確認タイマーがタイムアップしたか否かを判断し(S12)、まだタイムアップしていない場合はタイムアップ待ちとなり、タイムアップすると溶融アスファルトの排出が完了したものと判断して計量槽本体27の排出口30を閉鎖する(S13)。
計量槽本体27からの溶融アスファルトの排出が完了すると、第一の切替バルブ23の流下方向もアスファルト計量槽17側からの流下経路Aから循環経路25側の流下経路Bへと切り替え(S14)、それと同時に循環タイマーを作動させると共に(S15)、水噴射ノズル22から予め設定した水添加割合に応じた所定量の水を噴射・添加する(S16)。そして、循環タイマーがタイムアップしたか否かを判断し(S17)、まだタイムアップしていない場合はタイムアップ待ちとなり、その間、前記循環経路25内では1バッチ分の溶融アスファルトと添加した所定割合の水とが循環し続け、ムラ無く混合されていく。
一方、前記循環経路25内で溶融アスファルトと水とを循環・混合させている間、骨材計量槽9では、骨材貯蔵ビン8の各区画室8a~8eから排出される各粒径の骨材を累積計量すると共に、この累積計量した骨材、及び別途計量した石粉等の各種材料をミキサ10へと投入して予備混合(ドライミキシング)を行っておく。
そして、前記循環タイマーがタイムアップすると(この間に前記予備混合は完了している)供給ポンプ18の運転を一旦停止し(S18)、第二の切替バルブ24の流下方向をミキサ10供給側の流下経路Cへと切り替え(S19)、切り替えが完了したか否かを判断し(S20)、まだ完了していない場合は切り替え完了待ちとなり、切り替えが完了すれば供給ポンプ18を再駆動させて循環経路25内に滞留する溶融アスファルトのミキサ10への供給を開始すると共に(S21)、供給ポンプ停止タイマーを作動させる(S22)。
そして、供給ポンプ停止タイマーがタイムアップしたか否かを判断し(S23)、まだタイムアップしていない場合はタイムアップ待ちとなり、タイムアップすれば循環経路25内に滞留する溶融アスファルトのミキサ10への排出が完了したと判断して供給ポンプ18を停止させると共に(S24)、第一の切替バルブ23の流下方向を元の流下経路Aへと切り替える(S25)。
前記ミキサ10内に向けて排出された溶融アスファルトは、密閉構造である前記循環経路25から開放空間である大気下への放出による圧力の急激な低下に伴い、溶融アスファルト中に含まれる水の粒子が一気に気化・膨張してフォームド化しながらミキサ10内へと投入される。このとき、ミキサ10内へと投入された溶融アスファルト中には添加した水が循環混合によってムラ無く分散しており、略均一な性状のフォームドアスファルトの生成が期待され、これを素材とすることで予備混合を終えた各粒径の骨材や石粉等と良好にかつ効率よく混合できる。
そして、さらにフォームドアスファルトを素材とするアスファルト混合物の製造を続けるか否かを判断し(S26)、継続する場合はステップ6に戻る一方、終了する場合はENDに進んで終了する。
なお、本発明者らの行ったテスト結果によれば、水を添加した溶融アスファルトが循環経路25を一周するのに約2~3秒程度を要することを確認した。一方、アスファルトプラント1において各バッチのアスファルト混合物の製造を約60秒程度で行う場合、アスファルト計量槽17にて溶融アスファルトの計量・排出を完了してからそれをミキサ10へと投入するまでに約10秒程度の待機時間があるため、水を添加した溶融アスファルトはミキサ10へと投入されるまでに前記循環経路25内を約3~5周程度循環させることができ、その間に効果的に混合できて添加した水をムラ無く分散できるものと予想される。
また、前記アスファルトプラント1にて通常の(水を添加しない)溶融アスファルトを素材としたアスファルト混合物を製造するときには、前記アスファルト供給計量装置11において、第一の切替バルブ23の流下方向を流下経路A、第二の切替バルブ24の流下方向を流下経路Cとなるように切り替えれば、アスファルト計量槽17にて計量した溶融アスファルトは循環経路25を循環することなくそのままミキサ10へと供給できて、従来通りの運転制御にて製造することができ、フォームドアスファルト及び通常の溶融アスファルトの両方を素材とするアスファルト混合物の製造に柔軟に対応できる。
本発明は、フォームドアスファルトを素材として使用するアスファルト混合物を製造するアスファルトプラントに対して広く利用できる。
10…ミキサ 11…アスファルト計量供給装置
17…アスファルト計量槽 18…供給ポンプ
19…アスファルト供給配管 20…圧力タンク
21…循環配管 22…水噴射ノズル
23…第一の切替バルブ 24…第二の切替バルブ
25…循環経路

Claims (2)

  1. 高架台上に振動篩、骨材貯蔵ビン、骨材計量槽、アスファルト計量槽、ミキサを階層状に組み上げて前記アスファルト計量槽にて計量した溶融アスファルトを前記ミキサへと供給するアスファルト供給配管及び供給ポンプを備えたアスファルトプラントにおいて、前記供給ポンプの上流側のアスファルト供給配管に経路切替用の第一の切替バルブを、下流側に第二の切替バルブを介在させ、前記第一の切替バルブと第二の切替バルブとを循環配管にて連結し、該循環配管の途中には所定容量の圧力容器を備えると共に、前記第一の切替バルブから第二の切替バルブまでの前記アスファルト供給配管と循環配管とで形成する循環経路の途中に水供給源からの水を溶融アスファルトに噴射添加する水噴射ノズルを接続し、フォームドアスファルト混合物の製造時には前記アスファルト計量槽から排出した溶融アスファルトを前記循環経路内で循環させながら前記水噴射ノズルより水を噴射添加した後に前記ミキサへと供給する構成としたことを特徴とするアスファルトプラント。
  2. 前記水噴射ノズルを前記第一の切替バルブと供給ポンプとの間のアスファルト供給配管に接続したことを特徴とする請求項1記載のアスファルトプラント。
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