JP7403861B2 - グリセリルトリス(β-ヒドロキシ酪酸)及びニューロン一過性虚血性発作 - Google Patents

グリセリルトリス(β-ヒドロキシ酪酸)及びニューロン一過性虚血性発作 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
該当せず。
連邦政府による資金提供を受けた研究又は開発に関する声明
該当せず
本発明は、医療食品、栄養補助食品、及び医薬品の分野に関する。本発明はまた、グリセリルトリスブチリンとしても知られているが、以降GTβHBと呼ばれるグリセリルトリス(β-ヒドロキシ酪酸)の使用に関する。本発明はまた、ニューロン一過性虚血性発作(以下、NTIA)の続発症への対処を援助するモダリティ、NTIAの続発症に予防的に対処するための栄養補助食品、医療食品及び医薬品、又はNTIAの食事管理における前述のいずれかのものに関する。本発明はさらに、NTIAに関連する神経障害(neurological deficit)の低減もしくは排除、及び/又はNTIAに起因する細胞死の低減もしくは排除、特にさらなるNTIAに先立つGTβHBの予防的な経腸投与を援助するためのモダリティに関する。本発明は、以前にNTIAを有していた者の症候を有していたことが知られているか又は有している対象集団における上記のすべてに関し、そのような対象の後に発生したNTIAの影響を相殺又は回避又は最小化又は低減することに関する。
背景技術
脳内のNTIAは、とりわけ高齢集団において、最もとりわけ神経学的機能に影響を及ぼす他の状態を有する集団において、重大な健康問題である。罹患者は、多くの場合、NTIAが発生したことさえも認識せず、その事実は、その者の1つ以上の神経障害症状を観察する他人によって認識されるだけである。さらに、最初のNTIAを有すると、その者は、特にその後数ヶ月以内、より具体的には1ヶ月又は2ヶ月以内に別のNTIAを有する可能性が高く、そのような後に発生したNTIAは、先のNTIA後に次ぐ2~3日以内に高い割合で発生することが観察された。反復NTIAは、より重い脳卒中のマーカーであることも知られている。NTIAは、NTIAが一般に持続時間が約1時間未満であると定義されること、及び典型的には虚血を引き起こす閉塞の自発的溶解によって、又は血流を制限している動脈の弛緩によって(制限は典型的には、何らかの他の特発性プロセスによって引き起こされ得る、又は対象が曝露されるか、もしくは対象が摂取している何らかの医薬品/栄養補助食品及び/もしくは食品又は心理的ストレスによって生じる何らかの環境因子によってもたらされ得る動脈攣縮及び/もしくは狭窄による)、又はそれらの組み合わせによってその後患部が再灌流されるという点で、より重い虚血性脳卒中に関連する。したがって、以前にNTIAを有したことがある者の症候を有したことが知られている対象、又はその症候を示す対象において、後に発生したNTIAの緩和又は予防を援助することができる栄養/食事サプリメントでの医療食品、又は治療レジメンが必要とされている。
脳卒中と同様に、NTIAは、虚血事象によって直接影響を受ける「コア」領域、及び二次的に影響を受けるペナンブラ領域を有する。各領域における影響の重症度は、部分的には、虚血事象がどのくらい長く続くか、患部に対する十分な二次灌流があるかどうか、及び問題の特定の細胞が複数の虚血事象にさらされたかどうか、及びどれくらい時間が経っているかによって決まる。著しく時間が空いた独立した別々のNTIAは、特に罹患細胞が治癒することができた場合、累積的な影響をもたらさない可能性があるが、比較的短期間(数日~数ヶ月)の複数のNTIAは、累積的な影響をもたらす場合が多い。したがって、脳細胞における神経障害及び他の虚血影響の蓄積の防止に役立つ方法が必要とされている。
発明の目的
本発明のいくつかの実施形態の目的は、先に生じたNTIAを有していた者の症候を有したことが知られている対象、又はその症候を示している対象における反復ニューロン一過性虚血性発作(NTIA)の神経障害影響を、別のNTIA事象が起こることを見越して、グリセリルトリス(β-ヒドロキシ酪酸)(以下、「GTβHB」)を経腸投与することよって低減又は予防する方法を提供することである。
本発明のいくつかの実施形態の別の目的は、先に生じたNTIAを有していた者の症候を有したことが知られている対象、又はその症候を示している対象における反復NTIAによる虚血事象ニューロン細胞死を、別のNTIA事象が起こることを見越して、GTβHBを前記対象へ経腸投与することによって低減又は予防する方法を提供することである。
本発明のいくつかの実施形態のさらなる目的は、先に生じたNTIAを有していた者の症候を有したことが知られている対象、又はその症候を示している対象における後に発生したNTIAのコア虚血領域の虚血性ニューロン細胞死を、別のNTIA事象が起こることを見越して、GTβHBを経腸投与することによって予防又は低減する方法を提供することである。
本発明の実施形態のさらなる目的は、本明細書の利益を得た後に当業者に明らかになるであろう。
発明の簡単な概要
簡単に記載するに、本発明の前述の目的及び他の目的は、以前にニューロンNTIAを有していたことが知られている対象、又は以前にNTIAを有していたことがある者の症候を示す対象(したがって、以前にNTIAを有していたことが疑われる)のいずれかの集団に、後に発生したNTIAのニューロン虚血の影響を軽減又は排除又は防止するためにGTβHBを投与することによって達成され得る。後に発生したNTIAは一般に、先に生じた(previous、prior)NTIA後数日~数週間~2、3ヶ月~1年程度以内に発生するので、GTβHBの経口投与は一般に、先に生じたNTIA事象後12ヶ月まで継続される(総GTβHB投与期間)。GTβHBの典型的な経口投与は、24時間以内に体によって除去されるので、GTβHBの経口投与は、一般に、1日量を小分け量(投与単位サイズ)に分割する投与単位サイズ単位で毎日行われ、24時間の期間中に複数回(投与単位サイズ×投与回数が1日量に等しくなるように)、一般に2~4回、好ましくは2~3回の投与単位(servings)で投与される。上記にもかかわらず、所望されればより多い回数で、より小さい投与単位サイズを使用することができるが、より高い頻度のスケジュールでの使用は不便であるので、24時間当たり4回を超える投与は一般に使用されない。総GTβHB投与期間中に別のNTIA事象が発生した場合、投与期間の時計は、後に発生したNTIAの認識と同時に始動するようにリセットされる。毎日経口服用されるGTβHBの量は、β-ヒドロキシ酪酸部分及び血漿アセト酢酸部分を合わせた血漿中濃度を約2mM~7mMにする量であるべきである。GTβHBによって送達されるβ-ヒドロキシ酪酸部分及びアセト酢酸部分のレベルをこれらの範囲に維持することによって、β-ヒドロキシ酪酸部分及びアセト酢酸部分を合わせた血漿レベルがそのように維持されながら発生する後に発生したNTIAに通常関連するニューロン欠損、細胞死などが、低減、排除又は防止される。
図面の簡単な説明
対象なし。
発明の詳細な説明
本発明は、前年以内に先に生じたNTIAを有していたことが知られている、又は有していたことが疑われる(以前にNTIAを有したことがある者の症候を示すことによって)対象、より具体的には、過去3ヶ月以内、過去2ヶ月以内、過去1ヶ月以内、過去3週間以内、過去2週間以内、過去1週間以内に先に生じたNTIAを有していたか又は有していたと疑われる対象、最も具体的には、過去2~3日以内に先に生じたNTIAを有していたか又は有していたと疑われる対象に関する。そのような先に生じたNTIAが発生したこと又は発生した可能性があることが認識されたら、GTβHBは、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、7日間、8日間、9日間、10日間、11日間、12日間13日間、14日間、15日間、16日間、17日間18日間、19日間、20日間、21日間、22日間、23日間、24日間、25日間、26日間、27日間、28日間、29日間、30日間、31日間、35日間、42日間、49日間、56日間、58日間、59日間、60日間、61日間、62日間、63日間、70日間、77日間、84日間、90日間、91日間、92日間、98日間、105日間、112日間、119日間、120日間、126日間、133日間、140日間、5ヶ月間、6ヶ月間、7ヶ月間、8ヶ月間、9ヶ月間、及び1年間から、最大期間が最小期間よりも長いことを条件に選択される最小期間及び最大期間を有する範囲から選択される期間、毎日、好ましくは連続して経口投与される(だが断続的な中断を含む、実質的な連続的投与も可能である)。中断期間中に対象がさらなるNTIAに罹患しない場合、毎日の投与の継続の中断は受け入れられ、依然として本発明の範囲内であり得る。中断期間中にさらなるNTIAが生じた後のGTβHBの迅速な再投与は、やはり有益であり得るが、投与の継続性が欠けると、結果として、そのような中断期間にNTIAが生じた時にβ-ヒドロキシ酪酸部分及びアセト酢酸部分の組み合わせが存在せず、したがって、そのような中断期間のNTIAに関して本発明の主要な利点は失われる。それにもかかわらず、そのような中断期間のNTIAが発生すると、GTβHBの投与のための時計が新たに始まる。さらに、最初のNTIAが発生した直後にGTβHBレジメンを開始することが最も有益であるが、GTβHB投与開始の遅延の可能性もあり、上記の「中断期間」であるかのように扱われる。したがって、NTIAが0日目に発生し、GTβHB投与を3日目まで開始しないが、後に発生したNTIAが1~3日目に発生していない場合、投与期間は、翌日を4日目としてカウントを続ける。しかしながら、NTIAが2日目にも発生した場合(第2のNTIA)、そのような2日目のNTIAについて本発明の利益は失われているが、日数カウントは、2日目のNTIAを0日目として始まるようにリセットされ、ここでの目的は、さらなるNTIA(又は第3のNTIA)の食事管理である。
理論に束縛されるものではないが、本発明の前提は、GTβHBの投与が、グルコースの不足時に利用することができる非常にエネルギー源が豊富な環境をもたらす、β-ヒドロキシ酪酸部分及びアセト酢酸部分の組み合わせにおいてニューロン細胞の灌流をもたらすことである。健康なニューロン細胞では、グルコース及びケトン体の両方が存在する場合、グルコースが優先的にエネルギーに使用される。NTIAが発生すると、灌流が低下し、その結果、ニューロン細胞は、既に存在する濃度のエネルギー源のみを有する。ニューロン細胞は、最初に利用可能なグルコースを(好ましいエネルギー源として)使い果たし、短時間後に、そのグルコースは実質的に使い果たされる。罹患細胞が代替エネルギーケトン体を存在させる場合、細胞は、それらのケトン体が同様に枯渇するまで生存し続けることができる。ケトン体が存在する場合、それらの存在は、ケトン体が存在しない場合よりも長い期間にわたって生存する機会を細胞に与える。NTIAは本質的に一時的なものにすぎないので、罹患細胞に与えられた追加の生存期間は、再灌流が起こり、罹患細胞が回復するために十分長く、細胞死を回避するのに十分であり得る。GTβHBからのβ-ヒドロキシ酪酸及びアセト酢酸の半減期は比較的短いので(単回経腸投与後約24時間以内に投与前レベルに戻る)、GTBHBの投与は、1日2~4回、好ましくは1日3~4回、最も好ましくは1日3回、1日分量(投与単位)で行われる。
GTβHBは、グリセリンのトリエステルであり、グリセリンの各ヒドロキシ基は、β-ヒドロキシ酪酸部分によってエステル化されている。各分子中の各β-ヒドロキシ酪酸部分基は、独立してD又はL体のいずれかであり、投与されるバルク化合物は、それらのいずれかの、又はすべての混合物(すなわち、(a)D体のすべての基を有する、(b)L体のすべての基を有する、(c)D体の一部及びL体の一部を有する化合物の混合物、(d)ならびに(1)a及びb、(2)a及びc、ならびに(3)a、b、及びcから選択される化合物の混合物)であり得る。3-ヒドロキシブチロイル基のD体及びL体の両方が活性であるが、L体はよりゆっくりと利用されるため、3-ヒドロキシブチロイル基は、実質的にすべて又はすべてがD体であることが好ましい。特に好ましい実施形態では、3-ヒドロキシブチロイル基の約90%~98%、より好ましくは約96%がD体である。それにもかかわらず、L体に対してD体を他の量で利用することは本発明の範囲内であり、100% D~100% L、及び任意の割合のD体とL体との任意の混合物から選択することができる。非常に好ましい実施形態は、本発明に利用される化合物グリセリルトリス(3-ヒドロキシ酪酸)の体がグリセリルトリス(DL 3-ヒドロキシ酪酸)であるものであり、DLはバルク化合物を指し、必ずしも特定の分子中の混合物ではない。これらの化合物及びその製造方法は、化合物及びその製造の説明に関係して本明細書に組み込まれる米国特許第7,807,718号により完全に記載されている。その関連部分は、本明細書中、本例の直前、段落0019~0025に再掲されている。
GTβHBは、一般に、典型的には0.5g/kg/日~2.6g/kg体重/日の範囲の量(より具体的には、0.5g/kg、0.55g/kg、0.6g/kg、0.65g/kg、0.7g/kg、0.75g/kg、0.8g/kg、0.85g/kg、0.9g/kg、0.95g/kg、1g/kg、1.1g/kg、1.2g/kg、1.3g/kg、1.4g/kg、1.5g/kg、1.6g/kg、1.7g/kg、1.8g/kg、1.9g/kg、2.0g/kg、2.1g/kg、2.3g/kg、2.4g/kg、2.5g/kg、又は2.6g/kg、及びこれらの具体的に記載された量のいずれかの中間量)を2~3回に分けて、経口/経腸投与される。60kgの女性の場合、約10~52g/投与単位(より具体的には、10g/投与単位、12.5g/投与単位、15g/投与単位、17.5g/投与単位、20g/投与単位、22.5g/投与単位、25g/投与単位、30g/投与単位、35g/投与単位、40g/投与単位45g/投与単位、50g/投与単位、又は52g/投与単位、及びこれらの具体的に記載された量のいずれかの中間の量)、1日3回(約8時間ごと)~約15-72g/投与単位(より具体的には15g/投与単位、17.5g/投与単位、20g/投与単位、22.5g/投与単位、25g/投与単位、27.5g/投与単位、30g/投与単位、35g/投与単位、40g/投与単位、45g/投与単位、50g/投与単位、55g/投与単位、60g/投与単位、65g/投与単位、70g/投与単位、75g/投与単位又は78g/投与単位、及びこれらの具体的に記載された量のいずれかの中間の量)、1日2回(約12時間ごと)である。70kgの男性の場合、約12~60.7g/投与単位(より具体的には、12g/投与単位、15g/投与単位、17.5g/投与単位、20g/投与単位、22.5g/投与単位、25g/投与単位、30g/投与単位、35g/投与単位、40g/投与単位、45g/投与単位、50g/投与単位、55g/投与単位、60g/投与単位、55g/投与単位、60g/投与単位、又は60.7g/投与単位、及びこれらの具体的に記載された量のいずれかの中間量)、1日3回(約8時間ごと)~約17.5~91g/投与単位(より具体的には17.5g/投与単位、20g/投与単位、22.5g/投与単位、25g/投与単位、27.5g/投与単位、30g/投与単位、35g/投与単位、40g/投与単位、45g/投与単位、50g/投与単位、55g/投与単位、60g/投与単位、65g/投与単位、70g/投与単位、75g/投与単位、80g/投与単位、85g/投与単位、90g/投与単位、又は91g/投与単位、及びこれらの具体的に記載された量のいずれかの中間量)、1日2回(約12時間ごと)である。これらの用量及び投与単位サイズは、これらの化合物が投与される平均的な典型的な対象の総ケトン体(β-ヒドロキシ酪酸及びアセト酢酸の組み合わせ)血漿レベルを、2~10mM(より具体的には、2mM、2.25mM、2.5mM、2.75mM、3mM、3.25mM、3.5mM、4mM、4.25mM、4.5mM、4.6mM、4.7mM、4.8mM、4.9mM、5.0mM、5.1mM、5.2mM、5.3mM、5.4mM、5.5mM、5.6mM、5.7mM、5.8mM、5.9mM、6.0mM、6.1mM、6.2mM、6.3mM、6.4mM、6.5mM、6.6mM、6.7mM、6.8mM、6.9mM、7.0mM、及びこれらの具体的に列挙されたレベルの中間レベル、それらのいずれも、範囲の上端がその範囲の下端よりも大きい場合、範囲の下端又は範囲の上端として機能し得る)にすることを意図している。(アセト酢酸は、β-ヒドロキシ基がβ-オキソ基で置換されているβ-ヒドロキシ酪酸の酸化形態である。

本発明で使用されるGTβHBを経口摂取すると、エステルが膵臓リパーゼによって腸管で一次加水分解され、吸収されるβ-ヒドロキシ酪酸部分を放出し、体は、β-ヒドロキシ酪酸をアセト酢酸(次に、細胞によって実際に使用される)に変換することによって利用する。当業者は、上記の投与単位サイズが正しい範囲の血中レベルをもたらさないような、非典型的な分布及び/又は代謝を呈する対象において、これらの投与単位サイズ量を調整する方法を知っているであろう。(投与されるそのような修正量は、それらによってβ-ヒドロキシ酪酸塩及びアセト酢酸塩を組み合わせた血漿レベルが2mM~7mMの範囲に上昇する場合、それらは本明細書の他の箇所に記載される「投与単位サイズ」範囲外又は投与される化合物のバルクgの範囲外であるにもかかわらず、本発明の範囲内であると見なされる。)
GTβHBは、任意の経腸投与可能な適切な製剤で投与することができるが、経腸投与可能な適切な担体中の溶液又は懸濁液が好ましい。含まれる投与単位サイズが比較的大きいため、従来のカプセル又は錠剤は一般に実用的ではないが、それらの送達形態の使用を所望する場合、それらを使用しない理由はない。
本明細書では、特定のパラメータの値の範囲が与えられ、そのような範囲内の値のより具体的な列挙が与えられた場合には、下限が実際に上限未満である限り、それぞれの特定の値が新たな範囲限度の基礎となり得る。例として、前の段落では、投与量範囲は、「0.5g/kg~2.6g/kg」として、より具体的な列挙「0.5g/kg、0.55g/kg、0.6g/kg、0.65g/kg、0.7g/kg、0.75g/kg、0.8g/kg、0.85g/kg、0.9g/kg、0.95g/kg、1g/kg、1.1g/kg、1.2g/kg、1.3g/kg、1.4g/kg、1.5g/kg、1.6g/kg、1.7g/kg、1.8g/kg、1.9g/kg、2.0g/kg、2.1g/kg、2.2g/kg、2.3g/kg、2.3g/kg、2.4g/kg、2.5g/kg、又は2.6g/kg」と共に与えられる。それに基づいて、より具体的に列挙された量のいずれかが、新たな範囲の下限であり得、より大きな具体的に列挙された量のいずれかが、その新たな範囲の上限であり得、そのような構築された範囲の各々が、本明細書に具体的に列挙されていると見なされるものとする。したがって、限定ではなく例として、0.5~0.6;0.55~1.9、0.75~1.7、1.8~1.9などの範囲は、すべて本明細書に列挙されていると見なされる。体重、投与単位サイズなどに基づく投与量に関する他のパラメータにも同様に適用可能である。
「含む(comprising)」という用語へのすべての言及において、「から本質的になる(consisting essentially of)」及び「からなる(consisting of)」という用語が等しく開示されることが意図される。本明細書における任意の特許又は特許出願へのすべての言及は、そのような特許及びそのような特許出願を、それらが本明細書における特定の記述を補足はするが矛盾しない程度に限り、その全体が参照により組み込まれるものとして含むと解釈されるものとする。本明細書のいずれかの部分と矛盾する、本明細書における参照による任意の組み込みにおける記述は、その矛盾する記述の参照による組み込みとして無効であると見なされるものとする。「約」という用語のあらゆる使用は、以下の非限定例、(a)「約0.54」は、少なくとも0.535~0.545未満の範囲を包含すると見なされるものとする、及び(b)「約24」は、少なくとも23.5~24.5未満の範囲を意味すると解釈されるものとする、のように、最後の桁の直後に数が続くことを意味すると解釈されるものとする。「約」が先行するいずれの数についても、「約0.54」が「0.54」ならびに前文の範囲の特定の開示であると見なされるように、絶対数が開示されていると見なされるものとする。
化合物及びそれらの製造のいくつかのプロセスの説明は、実質的に、例示的であるが限定する開示ではない、米国特許第7,807,718号に記載されているとおりであり、以下の6つの段落に記載されている。
本明細書に記載の技術のエステルは、栄養補助食品及び/又は栄養組成物の形態で提供することができる。本技術のそのような栄養補助食品又は栄養組成物が従来の手段を利用して製剤化され得ることは、当業者によって理解されるべきである。栄養補助食品又は栄養組成物は、ヒトの体又は動物への投与に適した任意の形態にすることができる。例えば、本技術のグリセリドエステルの経口投与は、限定されないが、カプセル、丸剤、液剤、錠剤、棒状食用品、飲料、ゲル、薄膜、ガムなどの形態であり得るが、溶液又は懸濁液などの液剤が好ましい。
本技術のグリセリドエステルは、任意の利用可能な技術によって生成することができる。例えば、1つの非限定的な方法では、(a)グリセロール及び/又はグリセリルエステルと(b)β-ヒドロキシ酪酸とのエステル化、エステル転移反応、又はエステル交換によって生成することができる。エステル化、エステル転移反応、又はエステル交換は、化学触媒又は酵素触媒のいずれかを用いて行うことができる。
上記エステル化反応(エステル化/エステル転移反応/エステル交換)における好適な化学触媒としては、例えば、限定されないが、アルカリ、アルカリ土類及び遷移金属の水酸化物、カルボナート、重炭酸塩及びアルコキシド塩が挙げられる。アルカリ又はアルカリ土類金属の例には、ナトリウム、リチウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、鉄、亜鉛及び銅が含まれるが、これらに限定されない。化学触媒が使用される場合、反応は、好ましくは約90℃~約200℃、あるいは約120℃~約190℃、あるいは約140℃~約180℃の温度で行われる。
上記エステル化反応(エステル化/エステル転移反応/エステル交換)における好適な例示的な酵素触媒としては、例えば、限定されないが、カンジダ・アンタークティカ(Candida antarctica)、カンジダ・ルゴーサ(Candida rugosa)、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)、リゾムコール・ミエヘイ(Rhizomucor miehei)、サーモミセス・ラヌギノーサ(Thermomyces lanuginosa)、シュードモナス・セパシア(Pseudomonas cepacia)、シュードモナス・フルオレッセンス(Pseudomonas fluorescens)、リゾプス・デレマー(Rhizopus delemar)及びシュードモナス種リパーゼ(Pseudomonas sp lipases)が挙げられる。酵素触媒が使用される場合、反応は、溶媒の有無にかかわらず、約30℃~約75℃、あるいは約35℃~約55℃の温度で行うことができる。溶媒は、例えば、ヘキサン、ヘプタン、アセトン、アセト酢酸エチル、β-ヒドロキシ酪酸エチルなどであり得る。
本技術の少なくとも1つの実施形態に従ってβ-ヒドロキシ酪酸のトリグリセリドを製造するために、グリセロールを、約110℃~約120℃、あるいは約60℃~約180℃の温度で、約14~21時間、あるいは3~21時間、β-ヒドロキシ酪酸tert-ブチルで処理することができる。反応は、好ましくは不活性(例えば、窒素)雰囲気下で行われる。反応中、tert-ブチルアルコール副生成物は、例えば蒸留によって除去することができる。反応の終わりに、残りのβ-ヒドロキシ酪酸tert-ブチルを蒸留により除去することができる(例えば、約59~約75℃、1mmHgで)。得られた生成物は、例えば、約50℃~約80℃の温度範囲で真空下(例えば、1mmHg)で水を添加することによって脱臭することができる。構造は、例えば、核磁気共鳴(NMR)、元素分析(C、H、N)、及び/又はガスクロマトグラフィー(GC)によって確認することができる。
本技術の少なくとも1つの他の実施形態に従って、グリセロールを約55℃~約70℃、あるいは約20℃~約75℃の温度で、約14~48時間、あるいは20~36時間、リパーゼの存在下、β-ヒドロキシ酪酸エチルで処理することができる。リパーゼは、例えば、限定されないが、Novozyme(登録商標)435、Lipozyme(登録商標)RM IM、又はLipozyme(登録商標)TL IMであり得、これらはすべてNovozymes A/S,Franklinton,N.C.から入手可能である。反応は、不活性(例えば、窒素)雰囲気中で行うことができる。反応中、エチルアルコール副生成物は、例えば蒸留によって除去することができる。反応の終わりに、残りのβ-ヒドロキシ酪酸エチルを蒸留により除去することができる(例えば、60℃、1mmHgで)。生成されたグリセリルトリス(β-ヒドロキシ酪酸)の構造は、例えば、限定されないが、NMR分析、元素分析(C、H、N)及び/又はGCにより確認することができる。

以下の例は、本発明を限定するものではなく、例示するものである。
例1 発明の実施形態
最初の60kgの女性対象は、(0日目)NTIAを有していたことを発見され、翌日(1日目)から1日3回、GTβHB 40g/投与の経口レジメンを開始される。2日後(3日目)、対象は、さらなるNTIAを有し、GTβHBの服用を次の55日間継続する。
例2 本発明ではない比較例
2番目の60kgの女性対象も、NTIAを有していたことを発見されるが(0日目)、GTβHB投与を開始しない。さらなるNTIAが3日目(2日後)に起こる。対象はGTβHB投与を開始しない。
例3 発明の実施形態
3番目の60kgの女性対象も、(0日目に)NTIAを有していたことが発見されるが、GTβHB投与を開始しない。さらなるNTIAが3日目(2日後)に起こる。対象は次に、翌日(4日目)から始まるGTβHB 40g/投与、1日3回の経口レジメンを開始し、このレジメンを次の54日間(60日目まで)継続する。
例4 発明の実施形態
4番目の60kgの女性対象は、(0日目)NTIAを有していたことを発見され、翌日(1日目)から1日3回、GTβHB 40g/投与の経口レジメンを開始される。2日後(3日目)、対象は、さらなるNTIAを有し、GTβHBの服用を次の28日間継続する。その後、対象は、29日目にGTβHBの服用を中止し、35日目にGTβHBの服用を再開し、60日目にGTβHBの服用を中止する。
例5 発明の実施形態
5番目の60kgの女性対象は、(0日目)NTIAを有していたことを発見され、翌日(1日目)から1日3回、GTβHB 40g/投与の経口レジメンを開始される。2日後(3日目)、対象は、さらなるNTIAを有し、GTβHBの服用を次の28日間継続する。次に対象は、29日目にGTβHBの服用を中止し、33日目にNTIAが発生し、対象は、1回目のNTIAから35日目(2回目のTIAから2日目)にGTβHBの服用を再開し、1回目のNTIAから60日目(2回目のTIAから27日目)にGTβHBの服用を中止する。
例6
対象にGTβHBを投与する場合、対象は30g/投与単位、4投与単位/日のGTβHBを投与され、それ以外は例1及び3~5を繰り返す。
例7
問題の対象は70kgの男性であり、対象がGTβHBを投与される場合、対象は、約47g/投与単位を1日3回投与され、それ以外は例1~5を繰り返す。
例8
対象にGTβHBを投与する場合、対象は70g/投与単位を1日2回投与され、それ以外は例7を繰り返す。
例9
本例では、例1及び3~7に記述された投与単位サイズが半分に削減されるように、対象が投与されるGTβHBの1日の総量を例1及び3~7の2g/kg/日ではなく1g/kg/日にして、それ以外は例1及び3~7を繰り返す。
例10-本発明を裏付けるインビトロ例
げっ歯動物脳細胞を栄養培地に浸し、複数のサブパートに分離する。第1のサブセットは、以前のように栄養培地を与えられ続け、対照として機能する。第2のサブセットは、栄養培地の補充を停止し、補充を停止した1時間後にサンプル採取される。第3のサブセットは、30分の期間にわたってゆっくりと濾別される栄養培地を有し、このサブセットは、30分間の終わり、及び濾過開始の1時間に再びサンプル採取される。第2及び第3のサブセットは、NTIA事象において生じるものと類似の最初の虚血状態をシミュレートする。次いで、第2及び第3のサブセットは、最初に提供されたように回復及び補充される栄養培地を2日間有する。第2及び第3のサブグループの各々は、3つのさらなる各サブグループ、2a、2b、2c、3a、3b、及び3cにさらに分割される。2aサブグループ及び3aサブグループの各々を、上記のそれぞれの模擬虚血事象プロトコルに供する。サブグループ2b及び3bの各々は、2回目の模擬虚血事象後の栄養培地の回復時にGTβHBを栄養培地に含めること以外、サブグループ2a及び3aについて記載されるとおりにそれぞれの模擬虚血事象に供される。サブグループ3a及び3bは、GTβHBが1回目の模擬虚血事象の1日後に栄養培地に添加され、2回目の虚血事象を開始するまで栄養培地中で維持されること以外、サブグループ2a及び2bと一致する。様々な群の各々をサンプル採取して、細胞の死及び生存の相対量を決定する。特に関連するのは、2bと3b及び2cと3cの群間の差であり、これは、単に後に発生した虚血事象の後にGTβHBを有することと、虚血事象の前及び時点でGTβHBが細胞環境に存在することとの比較である。これらの比較は、虚血事象の発生時にGTβHBを細胞環境中に存在させるように、虚血事象前にGTβHBを投与することが、問題の虚血事象後のGTβHBの投与のみよりも有益であることを示すであろう。

Claims (10)

  1. グリセリルトリス(β-ヒドロキシ酪酸)(GTβHB)化合物を含む、以下を特徴とする組成物:
    経口用組成物であり、ヒト対象における、該ヒト対象が第一のNTIAを生じたか又は生じたことが疑われた後の、第二のニューロン一過性虚血性発作(NTIA)による神経障害及び/又はニューロン細胞死の低減又は予防に、GTβHBを該ヒト対象に毎日経口投与する使用のための組成物であり、
    β-ヒドロキシ酪酸部分及びアセト酢酸を合わせた血漿濃度が2mM~7mMになるように計算された1日量を、1日当たり1~4回の分量に分けて、下記からなる群から独立して選択される最小値及び最大値を有する範囲の群から選択される範囲を有する投与期間の間投与され、
    2日、3日、4日、5日、6日、7日、8日、9日、10日、11日、12日13日、14日、15、16日、17日18日、19日、20日、21日、22日、23日、24日、25日、26日、27日、28日、29日、30日、31日、35日、42日、49日、56日、58日、59日、60日、61日、62日、63日、70日、77日、84日、90日、91日、92日、98日、105日、112日、119日、120日、126日、133日、140日、5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月、及び1年、
    ただし、
    前記最小値は前記最大値より小さく、
    前記投与期間は、第一のNTIAからの日数をカウントするものであり、該第一のNTIAの日が0日としてカウントされ、任意に1日又は2日以上中断され、
    前記第二のNTIAが前記選択された投与期間に発生した場合には、前記日数カウントは、前記第二のNTIAの発生により、該第二のNTIAが発生した日を0日目としてリセットされる、
    組成物。
  2. ニューロン細胞死の低減又は防止が、再灌流が再確立され得るまでのニューロン細胞虚血性コア細胞死の低減又は防止であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. ニューロン細胞死の低減又は防止が、ニューロン細胞虚血性ペナンブラ細胞死の低減又は防止であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  4. 神経障害の低減又は防止が、ニューロン虚血性コア細胞損傷に関連することを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  5. 神経障害の低減又は予防が、ニューロン細胞虚血性ペナンブラ細胞死の低減又は防止に関連する、請求項1に記載の組成物。
  6. GTβHBの1日量が1日当たり2~3回に分けた分量で投与され、前記分量で投与される回数×分量のサイズから得られる前記1日の総量が0.5g/kg体重/日~2.6g/kg体重/日から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  7. 前記化合物が45g~75gの分量のサイズにより1日当たり3回投与され、1日の総量が135g/日~225g/日とされることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  8. 前記化合物が55g~65gの分量のサイズにより1日当たり3回投与され、1日の総量が165g/日~195g/日とされることを特徴とする、請求項7に記載の組成物。
  9. 前記化合物が60gの分量のサイズにより1日当たり3回投与され、1日の総量が180g/日とされることを特徴とする、請求項に記載の組成物。
  10. グリセリルトリス(β-ヒドロキシ酪酸)(GTβHB)化合物及び経腸に適した担体を含む製剤であって、
    ヒト対象における、該ヒト対象が第一のNTIAを生じたか又は生じたことが疑われた後の、第二のニューロン一過性虚血性発作(NTIA)による神経障害及び/又はニューロン細胞死の低減又は予防における使用のための製剤、ただし、該使用は以下を含む:
    毎日の経口投与により、β-ヒドロキシ酪酸部分及びアセト酢酸を合わせた血漿濃度が2mM~7mMになるように計算された1日量を、1日当たり1~4回の分量に分けて、下記からなる群から独立して選択される最小値及び最大値を有する範囲の群から選択される範囲を有する投与期間の間投与すること、
    2日、3日、4日、5日、6日、7日、8日、9日、10日、11日、12日13日、14日、15、16日、17日18日、19日、20日、21日、22日、23日、24日、25日、26日、27日、28日、29日、30日、31日、35日、42日、49日、56日、58日、59日、60日、61日、62日、63日、70日、77日、84日、90日、91日、92日、98日、105日、112日、119日、120日、126日、133日、140日、5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月、及び1年、
    ただし、
    前記最小値は前記最大値よりも小さく、前記投与期間は、第一のNTIAからの日数をカウントするものであり、該第一のNTIAの日が0日としてカウントされ、任意に1日又は2日以上中断され、
    前記第二のNTIAが前記選択された投与期間に発生した場合には、前記第二のNTIAの発生により前記日数カウントは、該第二のNTIAが発生した日を0日目としてリセットされる。
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