JP7403603B1 - 計測器ホルダーおよび環境データ計測機器ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】芝生が植えられた競技場などにおいて、植生地盤上および植生地盤内の少なくとも一方の環境データを計測する計測器を収納する計測器ホルダーを提供すること。【解決手段】上記課題は、植生地盤上に着脱可能であり、植生地盤上および植生地盤内の少なくとも一方の環境データを計測する計測器を収納する計測器ホルダーであって、第一計測器N1を載置する天板2と、前記天板2の下方に設けられ、第二計測器N2を載置する棚板3と、前記天板2及び前記棚板3に固定され、植生地盤に立脚する脚4と、を有し、前記第一計測器N1と前記第二計測器N2を高さ方向に並べて配置可能な構成である計測器ホルダー1により解決される。【選択図】図1

Description

本発明は、芝生が植えられた競技場などにおいて、植生地盤上および植生地盤内の少なくとも一方の環境データを計測する計測器を収納する計測器ホルダー、および前記計測器ホルダーを備えた環境データ計測機器ユニットに関する。
近年、例えばサッカー場、グランド、ゴルフ場などの競技場における芝生が植生された土壌では、日照り不足や季節による気温低下、降雨や夜間等の一時的な温度低下等による芝生への影響や、各種競技による芝荒れ、積雪、霜の影響や除雪の影響などを考慮して、地盤中に熱媒体を循環させるパイプを埋設し、芝にとって生育しやすい環境を人工的に作り、芝の育成を助けることが行われている。
このような芝の育成における地盤温度の制御は、芝の育成に直接影響するため大変重要である。本出願人においても、よりよい温度制御を実現する技術を開発してきた(例えば、特許文献1~3参照)。
なお、近年では、芝生の育成を促進するためにグローライトが用いられることがあり、このグローライトの影響により地温が上昇して、温度制御の精度が低下するおそれがある。
グローライトの利用は、天候による日照不足を解消するため、あるいは観客席の屋根や開閉式の屋根等による日陰の影響を低減するためなど、現代の競技場での芝生の育成には必要不可欠なものとなっている。そのため、グローライトの使用をやめるのではなく、グローライトの使用を前提とした上で温度制御への悪影響を低減する必要がある。
そこで、本出願人は特許文献4を発明した。この発明は、植生地盤上からグローライトを照射しつつ、このグローライトの照射領域の植生地盤内に敷設されたパイプ中に熱媒体を供給することにより、地盤表層領域の温度を制御する温度制御方法において、外気温度及び外気湿度を含む環境データ、並びにグローライトの照射データを境界条件として含む熱伝導解析により、地盤表層領域の温度を求め、この地盤表層領域の地中温度が目標地温となるように、地盤の熱伝導率を考慮しながらパイプに供給される熱媒体を制御する、というものである。
特開平8-196140号公報 特開平10-48054号公報 特開2002-84888号公報 特開2020-234109号公報
前記特許文献4の発明においては、サッカーフィールド脇の地盤上に気象データ計測機器ユニットを設置し、このユニットによって、日射量、外気温度、外気湿度などを計測し、計測により得たデータを基に熱媒体を制御している。気象データ計測機器ユニットをサッカーフィールド脇に設置していた理由は、サッカーフィールド内ではサッカーが行われたり、散水車や芝生カッター車などの管理車が往来したりするため、気象データ計測機器ユニットをフィールド内に常設することができなかったためである。
しかし、スタジアムの屋根やグローライトの影響などに鑑みると、サッカーフィールド脇で計測した日射量、外気温度、外気湿度等の環境データは、芝生のあるサッカーフィールド内の環境データと差が生じることが少なくない。そのため、サッカーフィールド脇で計測した環境データに基づいて、前記熱媒体の温度制御を行うと、適切な温度制御をすることができないおそれがある。
そのため、サッカーフィールド内に気象データ計測機器ユニットを設置することが望まれるが、前述のようにサッカーフィールド内に気象データ計測機器ユニットを設置することを阻む要因が存在したこともあり、サッカーフィールド内に設置できる気象データ計測機器ユニットは見当たらない。
なお、以上の説明では特許文献4に開示されたサッカーフィールドの例を挙げて説明したが、他のグランド、ゴルフ場などの他の植生地盤においても同様のことをいうことができる。
そこで、本発明の課題は、芝生が植えられた競技場などにおいて、植生地盤上および植生地盤内の少なくとも一方の環境データを計測する計測器を収納する計測器ホルダーを提供することにある。また、前記計測器ホルダーを備えた環境データ計測機器ユニットを提供することにある。

上記課題を解決した植生地盤の温度制御方法は以下のとおりである。
<第1の態様>
植生地盤上に着脱可能であり、植生地盤上および植生地盤内の少なくとも一方の環境データを計測する計測器を収納する計測器ホルダーであって、
第一計測器を載置する天板と、
前記天板の下方に設けられ、第二計測器を載置する棚板と、
前記天板及び前記棚板に固定され、植生地盤に立脚する脚と、を有し、
前記第一計測器と前記第二計測器を高さ方向に並べて配置可能な構成であることを特徴とする計測器ホルダー。
(作用効果)
第1の態様のような天板と棚板と脚を有する計測器ホルダーを用いることで、植生地盤上に複数の計測器(第一計測器および第二計測器)を容易に設置しかつ容易に取り外すことができる。すなわち、競技などを行っている際は複数の計測器をフィールド外に退避させ、競技終了後にメンテナンスを行う際には複数の計測器をフィールド内に設置するというような行為が容易になる。
なお、サッカーフィールドなどの植生地盤はその面積が広く、スタジアムの屋根の影の影響など様々な要因により、日射量や外気温度・外気湿度等の環境データの値が場所ごとに異なることが多い。そのため、植生地盤の複数の離れた箇所で環境データを同時に計測することになるが、このような複数箇所で環境データを計測する場合、計測器をバラバラに持ち運び、測定箇所でバラバラに設置すると煩雑になり、それらを管理する労力がかかる。
そこで、第1の態様のような計測器ホルダーを用いることで、複数の計測器を1つにまとめることができるため、計測器の運搬、設置および取り外しが容易になり、計測器の管理労力を抑えることができるという利点がある。
また、第一計測器と第二計測器を横方向に並べて設置する計測器ホルダーにした場合、植生地盤に投影される計測器ホルダーと第一計測器と第二計測器の影が大きくなる。それらの陰の部分に太陽光が当たらないと、芝などの植物の育成に悪影響が及ぶ。特に、第一計測器や第二計測器を用いた計測時間は6~8時間といった長時間になることが多いため、計測器ホルダー、第一計測器および第二計測器の影による影響は無視できないものとなる。
そこで、第1の態様では、第一計測器と前記第二計測器を高さ方向に並べることが可能な計測器ホルダーにすることで、第一計測器と第二計測器を横方向に並べて設置する計測器ホルダーにした場合と比べて、計測器ホルダー、第一計測器および第二計測器の影を相対的に小さくし、計測器ホルダー、第一計測器および前記第二計測器の影によって、芝などの植生が発育の悪影響を受けることを抑止することができるようにした。
<第2の態様>
前記天板には太陽光を透過させる透過部が設けられている前記第1の態様の計測器ホルダー。
(作用効果)
第2の態様では計測器ホルダーの天板に透過部を設け、太陽光がその透過部を通って芝などの植生に届くようにしている。このような構成にしたことで、計測器ホルダーの影によって、芝などの植生が発育の悪影響を受けることをより抑止することができる。
<第3の態様>
前記棚板には貫通孔が設けられており、
前記第二計測器は前記貫通孔に挿入されて保持される構成とされ、
前記第二計測器が前記貫通孔に保持されていない状態において、前記貫通孔は太陽光を透過させる透過孔として機能する前記第1または第2の態様の計測器ホルダー。
(作用効果)
第3の態様は、棚板に貫通孔を設け、その貫通孔に第二計測器を挿入して保持する形態にしたことを特徴とする。このような計測器ホルダーの貫通孔に第二計測器を挿入しなければ(第一計測器だけを用いる場合は第二計測器をセットする必要はない)、太陽光は貫通孔を通って芝等の植生に届くことになる。そのため、計測器ホルダーの影の影響を受けて、芝などの植生の発育が悪くなる事態をより防ぐことができる。
なお、棚板に複数個の貫通孔を設け、計測器ホルダーに複数個の第二計測器を載置できるようにしてもよい。この場合、棚板に設けられた複数個の貫通孔のうちの一部の貫通孔にしか第二計測器を載置しなければ、第二計測器を載置していない貫通孔は、太陽光を透過させる透過孔として機能することになる。そのため、第一計測器と第二計測器でそれぞれ環境データを計測しつつ、計測器ホルダーの影の影響を受けて、芝などの植生の発育が悪化する事態を防ぐこともできる。
<第4の態様>
前記第1の態様の計測器ホルダーに、日射量を計測する日射計と植生地盤の地盤表層領域の温度を計測する地中温度計をそれぞれ載置した環境データ計測機器ユニットであって、
前記日射計は前記第一計測器として前記天板に載置され、
前記地中温度計は前記第二計測器として前記棚板に載置され、
前記第一計測器と前記第二計測器が高さ方向に並べて配置されていることを特徴とする環境データ計測機器ユニット。
(作用効果)
第4の態様の環境データ計測機器ユニットによれば、環境データ計測機器ユニットによる影による芝などの植生の発育の悪影響を抑えつつ、植生地盤上の日射量と植生地盤内の地中温度を計測することができる。特に、第一計測器と前記第二計測器が高さ方向に並べて配置したことで、計測器ホルダー、第一計測器および第二計測器の影を相対的に小さくし、計測器ホルダー、第一計測器および前記第二計測器の影によって、芝などの植生が発育の悪影響を受けることを抑止することができる。
<第5の態様>
前記天板には太陽光を透過させる透過部が設けられており、
前記環境データ計測器ユニットは、
外気の温度及び湿度の少なくとも一方を計測可能な温湿度計と、
前記温湿度計を内部に収納する自然通風筒を有し、
前記温湿度計を内部に収納した前記自然通風筒は前記天板の上方に載置され、
前記日射計は前記自然通風筒の上方に載置され、
前記天板と前記自然通風筒の間には空隙が設けられている前記第4の態様の環境データ計測機器ユニット。
(作用効果)
第5の態様の環境データ計測機器ユニットによれば、外気の温度や湿度も計測することができる。
また、第5の態様によれば、天板に第一計測器を載置した状態であったとしても、第一計測器の側方に透過部があるので、透過部を通じて太陽光を芝などの植生に届けることができる。特に、天板と自然通風筒(自然通風シェルター)(Temperature & Humidity Solar Radiation Shield)の間に空隙を設けたことで、自然通風筒(自然通風シェルター)の影響を受けて、太陽光が天板の透過部を通過できないという事態の発生を抑えることができる。
本発明によれば、芝生が植えられた競技場などにおいて、植生地盤上および植生地盤内の少なくとも一方の環境データを計測する計測器を収納する計測器ホルダーを提供することができる。また、前記計測器ホルダーを備えた環境データ計測機器ユニットを提供することができる。
第1実施例にかかる計測器ホルダーの正面図である。 図1の計測器ホルダーの平面図である。 図1の計測器ホルダーの棚板の平面図である。 第2実施例にかかる環境データ計測機器ユニットの正面図である。 図4の環境データ計測機器ユニットの平面図である。 第3実施例にかかる環境データ計測機器ユニットの正面図である。 図6の環境データ計測機器ユニットの右側面図である。 図6の環境データ計測機器ユニットの平面図である。 図6の環境データ計測機器ユニットの天板の平面図である。 図6の環境データ計測機器ユニットの棚板の平面図である。
(計測器ホルダー1)
図1に第1実施例にかかる計測器ホルダー1を示す。この計測器ホルダー1は、上下方向HDの上側USに設けられた天板2と、天板2よりも下側DSに設けられた棚板3と、天板2及び棚板3に固定された脚4とを有する。
具体的には、図1の計測器ホルダー1においては、長方形の天板2の四隅に設けられた脚取付孔6に脚取付ネジ6Aを介して4本の脚4の上端が固定されている。この脚4は天板2から下方DSに延出しており、棚板3の四隅の脚挿通孔15を通って、さらに下方DSへと延出している。脚4の下端部は下方DS(先端側)へ向かって次第に尖った形状になっており、植生地盤の上に置く際に、その脚の下端部(先端部)の一部を植生地盤内に埋め込むことができるようになっている。植生地盤に脚を埋め込むことで、強風を受けた際などに計測器ホルダー1が横転してしまうことを防止することができる。
(天板2)
天板2には透過部5が設けられている。図1に示す透過部5は左右方向WDに2つ並ぶように設けた真円形の透過孔5からなり、太陽光がこの透過孔5を通って植生に届く構造になっている。計測器ホルダー1を植生地盤に設置した場合、植生地盤上に計測器ホルダー1の影ができるため、その影の部分に位置する植物の生育が阻害されやすい。特に、計測器ホルダー1に設置した計測器による計測時間は長時間(例えば6~12時間)にわたるため、計測器ホルダー1の影の影響は無視できないものになる。そこで、図1の実施例では天板2に透過孔5を設け、天板2の影の影響を受けて植物の生育が阻害される状態を生じにくくしている。
なお、透過部5は図1のような透過孔に限られるものではない。例えば、透過部5の部分に太陽光を透過するガラスを埋め込むなど、透過部5の構成などを適宜変更してもよい。ただし、図1のような天板2に透過孔5を設けた形態は、天板2の材料コストや製造コストを抑えることができるとともに、計測器ホルダー1の重量が軽くなるため持ち運びやすいという利点があるため、好ましい形態である。
また、図1の実施形態では、天板2に設けた第一計測器取付孔7と第一計測器取付ネジ(図示しない)を介して、天板2の中央部分に第一計測器N1を取り付けることができる構造になっている。そのため、天板2の中央部分に透過部5を設けず、天板2の中央部分から左側LSおよび右側RSにそれぞれある程度離れた位置にそれぞれ透過部5を設けている。図1のように、透過部5を貫通孔5から形成した場合は、第一計測器N1の設置場所と重ならない箇所に透過部5を設けることが好ましい。ただし、透過部5をガラスなどから構成した場合は、透過部5の一部が第一計測器N1と重なる形態にしてもよい。
なお、太陽光を透過させるという観点を考慮すると、強度天板2に設ける透過部5の大きさはできる限り大きくすることが好ましい。そのため、透過孔5の大きさを図1の実施例よりもさらに大きくしてもよく、むしろさらに大きくするとより好ましい。ただし、強風を受けた際や第一計測器N1を載置した際に天板2が壊れないようにする必要があるため、透過孔5の大きさは天板2の強度を計算して決定することが好ましい。また、透過部5の形状は図1のような真円形に限られるものではなく、四角形などの任意の形状に変更することもできる。例えば、図1のように天板2の形状が長方形である場合、透過部5の形状を円形にするよりも透過部5の形状を四角形にした方が、透過部5の面積を大きくすることができるため好ましい。
(棚板3)
図1の実施形態においては、棚板3に貫通孔8が設けられている。具体的には、左右方向WDの左側LSおよび右側RSにそれぞれ貫通孔8が1つずつ設けられている。この貫通孔8の内部に第二計測器N2を挿入し、第二計測器N2の張り出し部分を棚板3に引っ掛けることにより、第二計測器N2を棚板3に固定する構成になっている。貫通孔8の形状は任意に決めることができるが、第二計測器N2を図1のようにして固定する場合は、貫通孔8の形状を第二計測器N2の横断面の形状と同じ形状にすることが好ましい。そして、貫通孔8の内部に第二計測器N2を挿入し、第二計測器N2の張り出し部分16を棚板3に引っ掛けるため、貫通孔8の大きさを第二計測器N2の横断面の大きさよりもやや大きくすることが好ましい。
なお、図1の実施形態では第二計測器N2を左右に2台並べて置くことができる形態にしている。このような実施形態にすることで、例えば棚板3に第二計測器N2を一台だけ置いた場合、第二計測器N2を置いていない貫通孔8を通じて、太陽光を植生に届けることができる。その結果、棚板3の影の影響を受けて、芝などの植生の発育が悪くなる事態を防ぐことができるという利点がある。
棚板3に設ける貫通孔8の個数は任意に変更することできる。すなわち、第二計測器N2を多く設置したいというニーズがある場合は、貫通孔8の数も増やせば良いし、そのようなニーズがない場合は、貫通孔8の数も少なくして良い。
(計測器ホルダーの変形例)
図1では脚4の上端を天板2に固定した形態を示したが、必ずしもこのような形態に限られるものではない。例えば、脚4の上端部が天板2よりもさらに上側USに延出した形態、すなわち脚4が天板2を突き抜けてさらに上側USに延出した形態にしてもよい。
また、天板2と棚板3の間の長さは任意に決めることができる。天板2と棚板3の間の長さが短いと、第二計測器N2を棚板3にセッティングする際に天板2と棚板3の間に第二計測器N2を入れづらくなり、かつ、第二計測器N2を棚板3に載置した際に第二計測器N2が天板2に当たりやすくなるため(第二計測器N2を棚板3に載置できないこともある)、第二計測器N2の上下方向HDの長さと同程度の長さにするか、それ以上の長さにすることが好ましい。
また、図1の計測器ホルダー1では棚板3の数を1つにしているが、棚板3の数を2以上に増やしてもよい。棚板3の数を増やすことにより、棚板3に載置する計測器の数や種類を増やすことができる。なお、棚板3の数を増やした場合は、その棚板3を上下方向HDに所定の間隔を空けて並べて配置すればよい。
そのほか、天板2や棚板3の形状は任意に変更することができる。例えば、天板2や棚板3の形状(平面視した際の形状)を円形、楕円形、三角形、正四角形、六角形などに変更してもよい。また、天板2や棚板3の形状は必ずしも同じにしなくても良い。例えば天板2の形状を円形とし、棚板3の形状を三角形にするなど、天板2と棚板3の形状を異なる形状にしてもよい。
また、脚4の数も任意に変更することができ、例えば2本、3本、5本以上にしてもよい。ただし、強風などによって計測器ホルダー1が横転しづらくするために、脚4の数を3本以上にすることが好ましい。また、計測器ホルダー1の横転防止という観点から、左右方向WDおよび奥行き方向DDにおいて、複数の脚4をできる限り対称になるように設けることが好ましい。例えば、天板2や棚板3の形状を正三角形にした場合は、天板2や棚板3の三隅に脚4をそれぞれ取り付けることが好ましい。また、例えば天板2や棚板3の形状を真円形にした場合は、脚4を周方向に120度の間隔を空けて取り付けたり(計3本の脚4を取り付けることになる)、脚4を周方向に90度の間隔を空けて取り付けたり(計4本の脚4を取り付けることになる)することが好ましい。
また、天板2や棚板3に対する脚4の取り付け位置は第二計測器N2の設置に邪魔にならない箇所にすることが好ましい。そのため、図1に示したように、天板2や棚板3の中心寄りではなく、周縁部に取り付けることが好ましい。
前述の天板2、棚板3および脚4の素材は特に限定されるものではないが、軽くて持ち運びしやすく、錆などが発生しづらく、安価な素材が好ましい。例えば、ステンレス、木材、プラスチックなどを用いることができる。なお、天板2、棚板3、脚4をすべて同じ素材にしても良いし、適宜異なる素材を用いてもよい。
なお、前述の天板2と棚板3の大きさは必要最小限の大きさとすることが好ましい。天板2や棚板3が大きくなるにつれて、天板2や棚板3の影が大きくなり、植生の生育に悪影響が及びやすいからである。
(環境データ計測機器ユニット100)
環境データ計測機器ユニット100は、計測器ホルダー1に日射量を計測する日射計と植生地盤の地盤表層領域の温度を計測する地中温度計をそれぞれ載置している。日射計は第一計測器N1として天板2に載置され、地中温度計は第二計測器N2として棚板3に載置される。以上のように計測器ホルダー1に第一計測器N1および第二計測器N2が載置されても、天板2に透過部5が設けられており、太陽光がその透過部5を通って植生に届くため、環境データ計測機器ユニット100の影の影響による植生の生育悪化を防ぐことができる。
また、図4の環境データ計測機器ユニット100は地中温度計10を2台載置しているが、地中温度計10の載置台数を減らして1台にした場合、棚板3の貫通孔8の1つには地中温度計10が載置されない状態になる。このような状態になると、この地中温度計10が載置されていない貫通孔8を介して太陽光を植生に届けることができるため、環境データ計測機器ユニット100の影の影響による植生の生育悪化をより防ぐことができる。
また、図6に示した環境データ計測機器ユニット100のように、天板2の上に自然通風筒(自然通風シェルター)11を設置し、その内部に外気温度や外気湿度を計測する温湿度センサ13を配置するとともに、自然通風筒(自然通風シェルター)11の上に日射計9を設置する形態にしてもよい。この形態では、温湿度センサ13と日射計9が第一計測器N1に相当する。環境データ計測機器ユニット100に温湿度センサ13を設け、植生地盤上の外気温度や外気湿度を計測することで、例えば後述する地盤表層領域の地中温度の予測値の精度を高めることができる。
図6では、複数の(6個の)傘を上下方向HDに連ねた自然通風筒(自然通風シェルター)11を示した。この傘状の自然通風筒(自然通風シェルター)11の内部に空洞(図示しない)が設けられており、この空洞内に温湿度センサ13が格納されている。自然通風筒(自然通風シェルター)11の形状は図6に示した形態に限られるものではなく、例えば立方体の壁面に所定の隙間を開けた一般的な自然通風筒(自然通風シェルター)11を用いても良い。
また、自然通風筒(自然通風シェルター)11と天板2の間には、所定の隙間(間隙14)を設けることが好ましい。自然通風筒(自然通風シェルター)11と天板2の間の距離はできるだけ長くすることが好ましい。自然通風筒(自然通風シェルター)11と天板2の間の間隙を大きくすることで、太陽光が天板2の透過部5を通過して植生に届きやすくなるからである。
なお、図4の第二実施例とは異なり、図6の第三実施例では、天板2と棚板3の形状を正方形にしている。そして、天板2に円形の透過部5を計4個設けるとともに、棚板3にも正方形の貫通孔8を計4個設けている。このように、透過部5の数や貫通孔8の数は任意に変更することができる。透過部4の数が増えるにつれて、天板2を透過する太陽光の量が増やすことができるので好ましい。また、貫通孔8の数が増えるにつれて、棚板3に載置する地中温度計10の数を増やすことができる。地中温度計10の載置数が増えると、複数の地点で地中温度を計測することができ、地中温度をより精度良く把握することができるため好ましい。また、貫通孔8が増えると、計測器ホルダーの重量が軽くなるため、持ち運びしやすいという利点もある。
また、環境データ計測器ユニット100を用いて日射量および地中温度を計測することで、例えば植生地盤表層領域の温度の制御をより的確に行うことができる。
具体例として、グローライトを植生地盤上から照射しつつ、このグローライトの照射領域の植生地盤内に敷設された、加熱及び冷却の少なくとも一方を行う温度調節体により、地盤表層領域の温度を制御する場合を想定する。このとき、植生地盤上に一時的に環境データ計測器ユニット100を設置し、この環境データ計測器ユニット100により日射量、外気温度、外気湿度等を計測し、計測したデータ(環境データという)、並びにグローライトの照射データを境界条件として含む熱伝導解析により、地盤表層領域の地中温度の予測値を求める。そして、地盤表層領域の地中温度が目標地温となるように、地盤の熱伝導率を考慮しながら温度調節体を制御する。このとき、前記環境データ計測器ユニット100で地盤表層領域の地中温度も計測し、地中温度計で計測した地中温度の実測値に基づいて、地盤表層領域の地中温度の前記予測値を補正する。このようにすることで、温度調節体により、地盤表層領域をより適切な温度に保つことができるため、植生の生育を良好なものにすることができる。なお熱伝導解析により地中温度の予測値を求める方法としては、例えば前記特許文献4と同様の方法を採ることができる。具体的には、特許文献4に記載された式1~式17を用いるが、ここでは記載を省略する。
(その他)
地中温度計で地盤表層領域の温度を計測するが、この地盤表層領域とは、地表面から地表面下十数cmまでの間の領域をいい、具体的には地表面と地表面から下方へ約5~10cm離れた位置との間の領域をいう。
また、環境データ計測機器ユニット9によって計測される環境データとは、外部環境の計測データをいい、日射量、外気温度、外気湿度、風速、風向き、雨量などをいう。
また、計測器ホルダー1は非常に軽いものであるため、容易に植生地盤まで持ち運び、設置したり、撤去したりすることができる。例えば、計測器ホルダー1をアルミニウムで製造した場合、50~100g程度の重さにすることができる。
本発明の計測器ホルダー及び環境データ計測機器ユニットは、サッカー場、野球場、ゴルフ場などのスポーツ競技場における天然芝生地盤で使用するのに好適なものであるが、これに限定されず、他の場所における他の植生地盤にも使用できるものである。
1…計測器ホルダー、2…天板、3…棚板、4…脚、5…透過部、6…脚取付孔、6A…脚取付ネジ、7…第一計測器取付孔、8…貫通孔、9…日射計、10…地中温度計、11…自然通風筒(自然通風シェルター)、12…留め具、13…温湿度センサ、14…間隙、15…脚挿通孔、16…張り出し部分、100…環境データ計測機器ユニット、N1…第一計測器、N2…第二計測器、HD…上下方向、US…上側、DS…下側、WD…幅方向、LS…左側、RS…右側、DD…奥行き方向、FS…前側、BS…後側

Claims (4)

  1. 植生地盤上に着脱可能であり、植生地盤上および植生地盤内の少なくとも一方の環境データを計測する計測器を収納する計測器ホルダーであって、
    第一計測器を載置する天板と、
    前記天板の下方に設けられ、第二計測器を載置する棚板と、
    前記天板及び前記棚板に固定され、植生地盤に立脚する脚と、を有し、
    前記第一計測器と前記第二計測器を高さ方向に並べて配置可能な構成であり、
    前記棚板には貫通孔が設けられており、
    前記第二計測器は前記貫通孔に挿入されて保持される構成とされ、
    前記第二計測器が前記貫通孔に保持されていない状態において、前記貫通孔は太陽光を透過させる透過孔として機能する
    ことを特徴とする計測器ホルダー。
  2. 前記天板には太陽光を透過させる透過部が設けられている請求項1記載の計測器ホルダー。
  3. 請求項1記載の計測器ホルダーに、日射量を計測する日射計と植生地盤の地盤表層領域の温度を計測する地中温度計をそれぞれ載置した環境データ計測機器ユニットであって、
    前記日射計は前記第一計測器として前記天板に載置され、
    前記地中温度計は前記第二計測器として前記棚板に載置され、
    前記第一計測器と前記第二計測器が高さ方向に並べて配置されていることを特徴とする環境データ計測機器ユニット。
  4. 前記天板には太陽光を透過させる透過部が設けられており、
    前記環境データ計測器ユニットは、
    外気の温度及び湿度の少なくとも一方を計測可能な温湿度計と、
    前記温湿度計を内部に収納する自然通風筒を有し、
    前記温湿度計を内部に収納した前記自然通風筒は前記天板の上方に載置され、
    前記日射計は前記自然通風筒の上方に載置され、
    前記天板と前記自然通風筒の間には空隙が設けられている請求項3記載の環境データ計測機器ユニット。
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