JP7403055B2 - 穿刺器具 - Google Patents
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Description
また、本発明は、もともと以下(i)~(xiii)に記載の各発明を何れも含むものであり、その構成および作用効果に関して、付記しておく。
本発明は、
(i) 穿刺針と該穿刺針に穿刺側への付勢力を及ぼす穿刺側付勢部材と、前記穿刺針に抜去側への付勢力を及ぼす抜去側付勢部材と、前記穿刺針に対して前記穿刺側付勢部材による付勢力と前記抜去側付勢部材による付勢力とを順次に及ぼす付勢力切換機構とを、備える穿刺器具、
(ii) 前記穿刺針の穿刺側と抜去側との両方向の付勢力を生ずる共用付勢部材を備えており、該共用付勢部材が前記穿刺側付勢部材と前記抜去側付勢部材とに共用される(i)に記載の穿刺器具、
(iii) 前記共用付勢部材として、圧縮ばねを有しており、該圧縮ばねの一方の伸長側に穿刺側移動部材が取り付けられていると共に、該圧縮ばねの他方の伸長側に抜去側移動部材が取り付けられており、前記付勢力切換機構が、前記穿刺針の針ハブを該穿刺側移動部材と該抜去側移動部材とに順次に連結せしめて穿刺側と抜去側との付勢力を該穿刺針へ順次に及ぼす(ii)に記載の穿刺器具、
(iv) 前記針ハブと前記穿刺側移動部材とを相互に係止させて連結する第1の係止連結部が設けられていると共に、前記針ハブと前記抜去側移動部材とを相互に係止させて連結する第2の係止連結部が設けられており、更に、前記穿刺針の穿刺作動に伴って該第1の係止連結部における該針ハブと該穿刺側移動部材との係止を解除させる第1の係止連結部解除機構と、該穿刺針の穿刺作動に伴って該第2の係止連結部における該針ハブと該抜去側移動部材とを係止させる第2の係止連結部作動機構とが、設けられている(iii)に記載の穿刺器具、
(v) 前記第1の係止連結部解除機構が、前記穿刺針の穿刺作動に伴って前記針ハブ及び前記穿刺側移動部材に対して抜去側へ相対移動せしめられる前記抜去側移動部材を利用して構成されており、該穿刺針の穿刺作動に伴う該抜去側移動部材による前記第1の係止連結部への当接作用で該第1の係止連結部による連結が解除されるようなっている(iv)に記載の穿刺器具、
(vi) 前記第2の係止連結部作動機構が、前記穿刺針の穿刺作動に伴って前記針ハブに対して抜去側へ相対移動せしめられる前記抜去側移動部材を利用して構成されており、前記第2の係止連結部を構成する該針ハブと該抜去側移動部材との各係止部が、穿刺方向で相互に離隔せしめられた穿刺前状態から穿刺作動で相互に接近せしめられて係止されるようになっている(iv)又は(v)に記載の穿刺器具、
(vii) 前記針ハブが、前記穿刺側移動部材に設けられた係止孔へ係止されて前記第1の係止連結部を構成する可撓性の穿刺側係止片と、外周側に突出して設けられて前記抜去側移動部材への係止により前記第2の係止連結部を構成する抜去側係止突部とを、有しており、該抜去側移動部材が、穿刺前状態で該針ハブの該穿刺側係止片よりも穿刺側前方に位置する部分を、有しており、該抜去側移動部材の抜去側への移動に伴う該針ハブの該穿刺側係止片への当接力で該穿刺側係止片が弾性変形して該第1の係止連結部の連結状態が解除されると共に、穿刺作動に伴って該抜去側移動部材が該針ハブの該抜去側係止突部に接近して係止されることによって該第2の係止連結部の係止状態が実現されるようになっている(iv)~(vi)の何れか1項に記載の穿刺器具、
(viii) 前記針ハブには、基端側に向かって径方向に広がる複数の前記穿刺側係止片が設けられていると共に、該穿刺側係止片の突出先端部分には前記抜去側係止突部が外周側に突出して一体的に設けられている(vii)に記載の穿刺器具、
(ix) 前記圧縮ばねの付勢力による前記穿刺側移動部材の前記一方の伸長側への移動を解除可能に阻止する第1のロック機構と、該圧縮ばねの付勢力による前記抜去側移動部材の前記他方の伸長側への移動を解除可能に阻止する第2のロック機構とを、備えている(iii)~(viii)の何れか1項に記載の穿刺器具、
(x) 前記穿刺側付勢部材による付勢力の前記穿刺針への作用を回避せしめる第1の付勢力回避機構と、前記抜去側付勢部材による付勢力の前記穿刺針への作用を回避せしめる第2の付勢力回避機構と、該第2の付勢力回避機構によって該抜去側付勢部材による付勢力の該穿刺針への作用が回避された状態下において、該穿刺針を前記穿刺側付勢部材から及ぼされる付勢力に抗して穿刺前位置へ解除可能に保持する穿刺前作動機構と、該穿刺前作動機構による保持が解除されて該穿刺側付勢部材による付勢力で穿刺側へ移動せしめられた該穿刺針に対して、該第1の付勢力回避機構によって該穿刺側付勢部材による付勢力の該穿刺針への作用が回避された状態下において、前記抜去側付勢部材による付勢力を作用せしめて、該穿刺針を抜去側へ移動せしめる穿刺後作動機構とを、備えている(i)~(ix)の何れか1項に記載の穿刺器具、
(xi) 前記穿刺針の穿刺側への移動端を規定するストッパ部が設けられていると共に、前記穿刺側付勢部材による付勢力で穿刺側へ移動せしめられる該穿刺針が該ストッパ部による移動端に達するまでに、該穿刺側付勢部材による付勢力の該穿刺針への作用が解除される(i)~(x)の何れか1項に記載の穿刺器具、
(xii) 使用者が把持可能なハウジングを備えていると共に、該ハウジングから穿刺側に向かって突出する押当部材が抜去側へ押込作動可能に設けられており、該押当部材を患者の皮膚へ押し当てて押込作動させることで、前記穿刺側付勢部材による付勢力で前記穿刺針が穿刺側へ移動を開始する穿刺作動開始機構を備える(i)~(xi)の何れか1項に記載の穿刺器具、
(xiii) 針ハブを有する穿刺針と、穿刺側に向けて付勢されて移動する穿刺側移動部材と、抜去側に向けて付勢されて移動する抜去側移動部材と、前記穿刺針を前記穿刺側移動部材と前記抜去側移動部材とに順次に連結させることで穿刺作動と抜去作動を連続的に行わせる付勢力切換機構とを、備える穿刺器具、
に関する発明を含む。
上記(i)に記載の発明では、穿刺針の人体への穿刺に際して、付勢力切換機構によって穿刺針へ穿刺側付勢部材による付勢力が及ぼされることで、操作者の押込力によって大きな影響を受けることなく、穿刺針による穿刺力が略安定して及ぼされる。それ故、例えばセンサを人体へ埋設する場合にも、穿刺針やセンサの大きさ等を考慮して適切な穿刺力や穿刺深さをもって穿刺作動を行うことが可能になる。また、付勢力切換機構により、穿刺側付勢部材による付勢力と抜去側付勢部材による付勢力とが穿刺針に対して順次に及ぼされることから、操作者の手動による穿刺と抜去の切換操作などが不要となる。それ故、穿刺針の穿刺から抜去に至る一連の作動を速やかに且つ確実に実行することが可能になり、操作者の熟練度の影響が軽減されると共に、操作者の労力の軽減や、患者の負担の緩和なども図られ得る。
上記(ii)に記載の発明では、共用付勢部材を採用することによって器具のコンパクト化や構造の簡略化などを図ることも可能になる。尤も、本態様の穿刺器具では、共用付勢部材を採用しつつ、穿刺側と抜去側の何れか一方だけに作用する付勢部材を追加しても良い。また、共用付勢部材は単一である必要がなく、例えばばね部材や磁石部材などの複数を組み合わせて共用付勢部材を構成することも可能である。
上記(iii)に記載の発明では、穿刺側移動部材と抜去側移動部材を採用して、針ハブをこれら両部材へ順次に連結させることで、穿刺針に対して穿刺側付勢部材による付勢力と抜去側付勢部材による付勢力とを順次に及ぼす付勢力切換機構を、効率的に構成することが可能になる。なお、本態様の圧縮ばねも単一である必要はないし、前述のとおり、他のばね部材(引張ばねを含む)や磁石などを併せて設けることも可能である。
上記(iv)に記載の発明では、第1の係止連結部解除機構と第2の係止連結部作動機構とによって、穿刺針に対して穿刺側付勢部材による付勢力と抜去側付勢部材による付勢力とを順次に及ぼす付勢力切換機構を、より効率的に構成することが可能になる。
上記(v)に記載の発明では、穿刺作動に伴って針ハブ及び穿刺側移動部材に対して相対移動せしめられる抜去側移動部材の動きを巧く利用して、第1の係止連結部解除機構を構成することが可能になる。なお、本態様における第1の係止連結部による連結の解除は、例えば相互に係止された針ハブと穿刺側移動部材との少なくとも一方の側における係止部分を、穿刺作動に伴って相対移動せしめられる抜去側移動部材の当接によって弾性変形や移動させて係止を解除させることによって実現され得る。
上記(vi)に記載の発明では、穿刺作動に伴って相対移動せしめられる針ハブと抜去側移動部材との動きを巧く利用して、第2の係止連結部作動機構を構成することが可能になる。なお、本態様における第2の係止連結部における係止機構は、例えば針ハブと抜去側移動部材との間に設けられた突部同士の係止や凸部と凹部との係止、係止突起と係止穴との係止など、抜去方向への相対移動を阻止する各種の機構によって構成され得るものであり、穿刺方向への相対移動の規制作用の有無は問わない。
上記(vii)に記載の発明では、特定の第1の係止連結部および第2の係止連結部と特定の抜去側移動部材とを組み合わせて採用したことにより、第1の係止連結部解除機構および第2の係止連結部作動機構が、効率的に実現され得る。なお、本態様に拘わらず、他の態様では、第1の係止連結部を構成する係止孔を針ハブに設ける一方、可撓性の穿刺側係止片を穿刺側移動部材に設けることも可能である。
上記(viii)に記載の発明では、特定の穿刺側係止片を採用したことにより、針ハブと穿刺側移動部材との連結状態の抜去側移動部材による解除作動と、該抜去側移動部材の針ハブに対する係止による連結作動とを、簡易を機構をもって効率的に実現することが可能になる。なお、本態様において、後述する実施形態では、全体として略V字状に基端側に向かって拡開して突出する一対の穿刺側係止片が開示されているが、かかる穿刺側係止片は、単一であっても良いし、周方向に3つ以上あっても良い。また、抜去側係止突部は、少なくとも一つの穿刺側係止片において少なくとも一つ設けられていれば良い。尤も、針ハブに及ぼされる抜去側への付勢力の作用に起因する、抜去に際しての穿刺針の傾きを抑えるには、周方向で略等間隔に複数の穿刺側係止片を設けるのが好ましい。また、周方向で略等間隔に略同一の穿刺側係止片を設けることで、針ハブに及ぼされる抜去側移動部材の当接力によって穿刺針が傾くことを抑えることも可能になる。それ故、周方向で略等間隔に配された略同一の穿刺側係止片を採用することで、穿刺針の傾きを抑えるためのスリーブ状のガイド内面などを設けることなく、抜去作動される穿刺針の傾きを防止することも可能になる。
上記(ix)に記載の発明では、第1のロック機構によって、例えば患者の皮膚への重ね合わせ面から所定距離だけ針先が控えた位置へ穿刺針を固定的に支持せしめた穿刺作動前の状態へ安定して保持する機構が、効率的に実現可能になる。また、第2のロック機構によって、例えば圧縮ばねが不用意に他方へ伸長することによって目的とする穿刺作動が実現困難になる等の不具合を、効率的に防止することも可能となる。
上記(x)に記載の発明では、各特定の第1の付勢力回避機構と第2の付勢力回避機構と穿刺前作動機構と穿刺後作動機構とを互いに組み合わせて採用したことにより、穿刺針に対して穿刺側付勢部材による付勢力と抜去側付勢部材による付勢力とを順次に及ぼす付勢力切換機構を効率的に構成することが可能になる。因みに、本態様における第1の付勢力回避機構は、好適には、例えば前記(iv)の態様において第1の係止連結部による係止が解除可能に構成されていることをもって、実現され得る。また、本態様における第2の付勢力回避機構は、好適には、例えば前記(iv)の態様において第2の係止連結部による係止が解除可能に構成されていることをもって、実現され得る。また、本態様における穿刺前作動機構は、好適には、例えば前記(ix)の態様において第1のロック機構によるロック状態を保持する機構によって構成され得る。また、本態様における穿刺後作動機構は、好適には、例えば前記(iv)の態様において第1の係止連結部解除機構と第2の係止連結部作動機構との組み合わせによって構成され得る。
上記(xi)に記載の発明では、穿刺針の突出端がストッパ部で規定されることにより安全性の向上が図られると共に、穿刺針に対する穿刺側への付勢力の解除をより確実に行うことが可能になる。なお、本態様のストッパ部は、好適には、例えば穿刺側に移動する針ハブが打ち当たることで穿刺針の穿刺側移動端を規定する面をもって構成され得る。また、実際の穿刺針の穿刺側への移動は、ストッパ部による規制端(移動端)にまで達する必要はない。
上記(xii)に記載の発明では、操作者がハウジングをもって当接部材を患者の皮膚へ押し当てるだけで、穿刺作動が実行され得る。それ故、例えば患者の皮膚へ押し当てられる部材とは別に、穿刺針を発射させるボタンを有するものに比して、構造の簡略化や操作の簡略化などが図られ得るだけでなく、特に患者自身が穿刺操作を実行する場合に、痛みを予測すること等で患者に生ずる発射ボタンを押し込む躊躇や緊張、更には主観的な痛みを和らげる効果も期待できる。なお、本態様における穿刺作動開始機構は、好適には、例えば前記(iv)の態様に記載の第1の係止連結部による係止連結状態下で押込作動される押当部材が前記(ix)の態様に記載の第1のロック機構を解除する機構や、例えば押込作動される押当部材によって前記(x)の態様に記載の穿刺前作動機構を解除する機構などによって実現され得る。
上記(xiii)に記載の発明では、穿刺針に対して、穿刺側移動部材による穿刺側への付勢移動と、抜去側移動部材による抜去側への付勢移動、ひいては穿刺から抜去に至るまでの一連の作動が、操作者の操作力等によって大きな影響を受けることなく、略安定して且つ速やかに実現され得る。
12 穿刺針
14 ハウジング
16 上底壁部
18 周壁部
20 外周壁部
22 連結壁部
24 段差状部
26 変形許容空間
28 固定部材(付勢力切換機構、第1の付勢力回避機構、第2の付勢力回避機構、穿刺前作動機構、穿刺後作動機構、穿刺作動開始機構)
30 長円筒部分
31 内孔
32 フランジ状部
34 周壁
36 切欠き
38 分割壁部
40 支持壁部
42 可撓壁部
44 第2の係合突部
44a 平板状とされた部分
44b 三角形状とされた部分
46 円弧状壁部
48 貫通窓
50 切欠部
52 接続部
54 第1の係合突部
56 テーパ面
58 第1の移動部材(付勢力切換機構、穿刺側移動部材、第1の付勢力回避機構、第2の付勢力回避機構、穿刺前作動機構、穿刺後作動機構、穿刺作動開始機構)
60 第2の移動部材(付勢力切換機構、抜去側移動部材、第1の係止連結部解除機構、第2の係止連結部作動機構、第1の付勢力回避機構、第2の付勢力回避機構、穿刺後作動機構)
62 針先
64 スリット
66 凹部
68 針ハブ(付勢力切換機構、第1の付勢力回避機構、第2の付勢力回避機構、穿刺後作動機構)
70 円筒状部分
71 穿刺部材
72 基端側突出部(第1の係止連結部、穿刺側係止片、ストッパ部)
74 鍔部(第2の係止連結部、係止部、抜去側係止突部)
76 内筒部
78 外筒部
80 挿通孔
82 環状部
83 接続部
84 内側矩形板部
85 第1内側窓部(係止孔)
86 第1閉塞部(第1の係止連結部)
88 大径筒部
88a 内径寸法が大きくされた部分
90 段差状面
92 底壁部
93 外側矩形板部
94 外側窓部
96 外側閉塞部
98 円弧状部
100 外周突部
101 傾斜面
102 凹部
104 内側筒部
105 前後方向両側部分
106 第2内側窓部
108 第2閉塞部(第2の係止連結部、係止部)
110 切欠き
112 外側筒部
114 上底壁部
116 挿通孔
118 貫通孔
120 切欠き
122 縦壁部
124 嵌合部
126 コイルスプリング(穿刺側付勢部材、抜去側付勢部材、付勢力切換機構、共用付勢部材)
128 第1のロック機構
130 第2のロック機構
132 押当部材
134 周壁
136 係合爪
138 テーパ面
140 パッチ
142 上方凸部
144 下方凹部
146 連通孔
148 貫通孔
200 固定部材(付勢力切換機構)
202 押当部材
204 可撓部
206 押込部
208 針ハブ(穿刺側移動部材、付勢力切換機構)
210 穿刺針
212 移動部材(抜去側移動部材、付勢力切換機構)
214 コイルスプリング(穿刺側付勢部材、付勢力切換機構)
216 コイルスプリング(抜去側付勢部材、付勢力切換機構)
218 係止爪
220 係止孔
222 係止解除部
Claims (9)
- 穿刺針と、
該穿刺針に穿刺側への付勢力を及ぼす穿刺側付勢部材と、
前記穿刺針に抜去側への付勢力を及ぼす抜去側付勢部材と、
前記穿刺針に対して前記穿刺側付勢部材による付勢力と前記抜去側付勢部材による付勢力とを順次に及ぼす付勢力切換機構と
を、備えており、且つ、
前記穿刺針の穿刺側と抜去側との両方向の付勢力を生ずる共用付勢部材を備えており、該共用付勢部材が前記穿刺側付勢部材と前記抜去側付勢部材とに共用されると共に、
該共用付勢部材として、圧縮ばねを有しており、
該圧縮ばねの一方の伸長側に穿刺側移動部材が取り付けられていると共に、
該圧縮ばねの他方の伸長側に抜去側移動部材が取り付けられており、
該圧縮ばねが該穿刺側移動部材と該抜去側移動部材とを相互に離隔する方向に付勢していると共に、
該圧縮ばねの付勢力による該穿刺側移動部材の穿刺側への移動を解除可能に阻止する第1のロック機構と、該圧縮ばねの付勢力による該抜去側移動部材の抜去側への移動を穿刺作動後に解除可能に阻止する第2のロック機構とを備えており、且つ、
前記付勢力切換機構が、該第2のロック機構の解除に伴う該抜去側移動部材の抜去側への移動によって、初期状態において該穿刺側移動部材に連結されている該穿刺針の針ハブを該抜去側移動部材に連結し直して穿刺側と抜去側との付勢力を該穿刺針へ順次に及ぼすものである穿刺器具。 - 前記針ハブと前記穿刺側移動部材とを相互に係止させて連結する第1の係止連結部が設けられていると共に、
前記針ハブと前記抜去側移動部材とを相互に係止させて連結する第2の係止連結部が設けられており、更に、
前記穿刺針の穿刺作動に伴って該第1の係止連結部における該針ハブと該穿刺側移動部材との係止を解除させる第1の係止連結部解除機構と、
該穿刺針の穿刺作動に伴って該第2の係止連結部における該針ハブと該抜去側移動部材とを係止させる第2の係止連結部作動機構と
が、設けられている請求項1に記載の穿刺器具。 - 前記第1の係止連結部解除機構が、前記穿刺針の穿刺作動に伴って前記針ハブ及び前記穿刺側移動部材に対して抜去側へ相対移動せしめられる前記抜去側移動部材を利用して構成されており、
該穿刺針の穿刺作動に伴う該抜去側移動部材による前記第1の係止連結部への当接作用で該第1の係止連結部による連結が解除されるようなっている請求項2に記載の穿刺器具。 - 前記第2の係止連結部作動機構が、前記穿刺針の穿刺作動に伴って前記針ハブに対して抜去側へ相対移動せしめられる前記抜去側移動部材を利用して構成されており、
前記第2の係止連結部を構成する該針ハブと該抜去側移動部材との各係止部が、穿刺方向で相互に離隔せしめられた穿刺前状態から穿刺作動で相互に接近せしめられて係止されるようになっている請求項2又は3に記載の穿刺器具。 - 前記針ハブが、前記穿刺側移動部材に設けられた係止孔へ係止されて前記第1の係止連結部を構成する可撓性の穿刺側係止片と、外周側に突出して設けられて前記抜去側移動部材への係止により前記第2の係止連結部を構成する抜去側係止突部とを、有しており、
該抜去側移動部材が、穿刺前状態で該針ハブの該穿刺側係止片よりも穿刺側前方に位置する部分を、有しており、
該抜去側移動部材の抜去側への移動に伴う該針ハブの該穿刺側係止片への当接力で該穿刺側係止片が弾性変形して該第1の係止連結部の連結状態が解除されると共に、
穿刺作動に伴って該抜去側移動部材が該針ハブの該抜去側係止突部に接近して係止されることによって該第2の係止連結部の係止状態が実現されるようになっている請求項2~4の何れか1項に記載の穿刺器具。 - 前記針ハブには、基端側に向かって径方向に広がる複数の前記穿刺側係止片が設けられていると共に、
該穿刺側係止片の突出先端部分には前記抜去側係止突部が外周側に突出して一体的に設けられている請求項5に記載の穿刺器具。 - 前記穿刺側付勢部材による付勢力の前記穿刺針への作用を回避せしめる第1の付勢力回避機構と、
前記抜去側付勢部材による付勢力の前記穿刺針への作用を回避せしめる第2の付勢力回避機構と、
該第2の付勢力回避機構によって該抜去側付勢部材による付勢力の該穿刺針への作用が回避された状態下において、該穿刺針を前記穿刺側付勢部材から及ぼされる付勢力に抗して穿刺前位置へ解除可能に保持する穿刺前作動機構と、
該穿刺前作動機構による保持が解除されて該穿刺側付勢部材による付勢力で穿刺側へ移動せしめられた該穿刺針に対して、該第1の付勢力回避機構によって該穿刺側付勢部材による付勢力の該穿刺針への作用が回避された状態下において、前記抜去側付勢部材による付勢力を作用せしめて、該穿刺針を抜去側へ移動せしめる穿刺後作動機構と
を、備えている請求項1~6の何れか1項に記載の穿刺器具。 - 前記穿刺針の穿刺側への移動端を規定するストッパ部が設けられていると共に、
前記穿刺側付勢部材による付勢力で穿刺側へ移動せしめられる該穿刺針が該ストッパ部による移動端に達するまでに、該穿刺側付勢部材による付勢力の該穿刺針への作用が解除される請求項1~7の何れか1項に記載の穿刺器具。 - 使用者が把持可能なハウジングを備えていると共に、
該ハウジングから穿刺側に向かって突出する押当部材が抜去側へ押込作動可能に設けられており、
該押当部材を患者の皮膚へ押し当てて押込作動させることで、前記穿刺側付勢部材による付勢力で前記穿刺針が穿刺側へ移動を開始する穿刺作動開始機構を備える請求項1~8の何れか1項に記載の穿刺器具。
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