JP7403012B1 - 車両用収納構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】取り出し方が多様で使い勝手の良い車両用収納装置を提供すること。【解決手段】収納体30は、一つの面40aが開口している箱40と、箱40の開口した面を開閉可能な開閉部材50と、を有している。箱40は、箱40に収納された物を取り出し可能な取り出し孔80を有している。取り出し孔80は、箱40の開口した面40aと異なる面に位置している。収納体30は、インストルメントパネル20の凹部22に対してスイング可能に取り付けられている。収納体30が格納位置にあるとき、開閉部材50が車室に臨んでいる。収納体30がスイング位置にあるとき、開閉部材50、及び、取り出し孔80が車室に臨んでいる。【選択図】図4

Description

本発明は、スイング可能な収納体を備える車両用収納構造に関する。
乗用自動車等の車両の運転席及び助手席の前方には、車幅方向に亘りインストルメントパネルが設けられている。インストルメントパネルに設けられ物を収納可能な車両用収納構造に関する先行技術が特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示された車両用収納構造は、インストルメントパネルに形成された凹部と、凹部に格納可能な収納体と、を備えている。収納体は、一つの面が開口している箱と、箱から車幅方向外側へ延びている一対のピンと、を有している。凹部は、収納体の一対のピンを支持している支持孔を有している。収納体は、凹部に対してスイング可能(回動可能)に取り付けられている。
特開2014-125043号公報
乗員が収納体を手前に引くと、凹部に格納されていた収納体は一対のピンを中心にスイングし、収納体の箱の開口が現れて、乗員は物を取り出すことが可能となる。このようなスイング可能な収納体の使い勝手について改善の余地がある。
本発明は、物の出し入れの仕方が多様であり使い勝手の良い車両用収納装置の提供を課題とする。
第1に、車室内の凹部に対して格納可能な収納体を備えた車両用収納構造であって、
前記収納体は、一つの面が開口している箱と、前記箱の開口した前記面を開閉可能な開閉部材と、を有しており、
前記箱は、前記箱に収納された物を取り出し可能な取り出し孔を有しており、前記取り出し孔は、前記箱の前記開口した面と異なる面に位置しており、
前記収納体は、前記凹部に対してスイング可能に取り付けられていることにより、前記凹部に格納された格納位置と、前記格納位置からスイングした位置にあるスイング位置とになることが可能であり、
前記収納体が前記格納位置にあるとき、前記開閉部材は車室に臨んでおり、
前記収納体がスイング位置にあるとき、前記開閉部材、及び、前記取り出し孔は車室に臨んでいる、車両用収納構造が提供される。
第2に、好ましくは、第1に記載の車両用収納構造であって、前記格納位置にある前記収納体は、上方へ向かってスイング可能である。
第3に、好ましくは、第1又は第2に記載の車両用収納構造であって、前記収納体は、車幅方向の略中央に位置している。
第4に、好ましくは、第1~第3のいずれかに記載の車両用収納構造であって、前記スイング位置にある前記収納体を保持可能な保持機構を備えている。
第5に、好ましくは、第1~第4のいずれかに記載の車両用収納構造であって、前記スイング位置は、前記開閉部材が略水平となる水平位置を含む。
第6に、好ましくは、第1~第5のいずれかに記載の車両用収納構造であって、前記開閉部材は、シャッターであり、前記収納体が前記格納位置にあるときを基準として上方から下方へ向かう方向は、前記シャッターを閉める方向である。
第7に、好ましくは、第1~第6のいずれかに記載の車両用収納構造であって、前記取り出し孔は前記開閉部材に対して反対側に位置しており、前記箱はティッシュボックスの外形に合うように形成されている。
第8に、好ましくは、第1~第7のいずれかに記載の車両用収納構造であって、前記取り出し孔を閉塞可能な板状部材を備えており、前記板状部材は、取り出し孔に対して着脱可能である。
第9に、好ましくは、第1~第8のいずれかに記載の車両用収納構造であって、前記凹部は、インストルメントパネルに形成されている。
第10に、好ましくは、第1~第8のいずれかに記載の車両用収納構造であって、前記凹部は、センターコンソールの後面に形成されている。
第11に、好ましくは、第1,第2,第4~第8のいずれかに記載の車両用収納構造であって、前記凹部は、ドアトリムに形成されている。
第12に、好ましくは、第1~第8のいずれかに記載の車両用収納構造であって、運転席及び助手席よりも後方には、複数の乗員が車幅方向に並んで着座可能な後列シートが設けられ、
前記後列シートは、車幅方向に並んでいる第1背もたれ部及び第2背もたれ部と、前記第1背もたれ部と前記第2背もたれ部との間に位置している中間部と、を有し、
前記凹部は、前記中間部の前面に形成されている。
車室の凹部には、物を収納可能な収納体を格納可能である。収納体は、一つの面が開口している箱と、箱の開口した面を開閉可能な開閉部材と、を備えている。箱は、箱に収納された物を取り出し可能な取り出し孔を備えている。収納体は、凹部に対してスイング可能(回動可能)に取り付けられており、格納位置と、スイング位置に位置することができる。
収納体が格納位置にあるとき、開閉部材は車室に臨んでいる。収納体がスイング位置にあるとき、開閉部材は車室に臨んでいると共に、取り出し孔は車室に臨んでいる。収納体が格納位置又はスイング位置にあるかに関わらず、開閉部材は開閉可能である。
したがって、収納体が格納位置にあるとき、乗員は、開閉部材を開いて箱の開口した面から箱の内部にアクセスできる。さらに、収納体がスイング位置にあるとき、乗員は、箱の開口した面又は取り出し孔から箱の内部にアクセスできる。収納体の位置に関わらず、上記の方法により箱の内部にアクセスできる。車両用収納構造は、収納された物の出し入れの仕方が多様であり、その使い勝手が良い。
実施例1による車両用収納構造を採用した車両の車室を説明する図である。 車両用収納構造を構成する凹部と格納体とを説明する図である。 図3Aは、格納位置にある収納体を説明する図である。図3Bは、図3Aの3B―3B線断面図である。 図4Aは、スイング位置にある収納体を説明する図である。図4Bは、図4Aの4B―4B線断面図である。 図5Aは、ティッシュボックスの収納の仕方を説明する図である。図5Bは、ティッシュボックスを収納した収納体を説明する図である。 図6Aは、板状部材の取り付け方を説明する図である。図6Bは、板状部材が取り付けられた収納体を説明する図である。 図7Aは、実施例2による車両用収納構造の斜視図である。図7Bは、図7Aに示された収納体がスイング位置にある車両用収納構造を説明する図である。 図8Aは、実施例3による車両用収納構造の斜視図である。図8Bは、図8Aに示された収納体がスイング位置にある車両用収納構造を説明する図である。 図9Aは、実施例4による車両用収納構造の斜視図である。図9Bは、図9Aに示された収納体がスイング位置にある車両用収納構造を説明する図である。
添付図に基づいて実施例を説明する。なお、左右とは車両の乗員を基準として左右(車幅方向)、前後とは車両の進行方向を基準として前後を指す。また、図中Frは前、Rrは後、Lは乗員から見て左、Rは乗員から見て右、Upは上、Dnは下を示している。
<実施例1>
図1(実施例による車両用収納構造を採用した車両の車室を説明する図)には、車両10(例えば、四輪の軽自動車)の車室11が示されている。車室11には、車幅方向に配置された運転席及び助手席(図示なし)と、これらの運転席及び助手席の前方に位置するインストルメントパネル20と、が設けられている。インストルメントパネル20は、助手席の前方に位置するグローブボックス12と、実施例による車両用収納構造13と、を備えている。
図2(凹部と収納体の構成を説明する図)を参照する。インストルメントパネル20は、車幅中央に位置していると共に後方(僅かに斜め上方、斜め下も含む)を向いている後面21を有している。後面21は、上下方向を長手方向とする矩形状である。車両用収納構造13は、インストルメントパネル20の後面21に形成された凹部22と、凹部22に格納可能である略ブロック状の収納体30と、を備えている。
[凹部22]
凹部22は、後方へ向かって開いており、車高方向(上下方向)を長手方向とするブロック状の空間である。凹部22は、上方を向いている底部23と、底部23の奥の縁から上方へ延びている奥壁部24と、底部23の車幅方向の縁から上方へ延びている一対の横壁部25,26と、底部23に対向している天板部27と、を有している。
[収納体30]
収納体30は、一つの面40aが開口しており物を収納可能な箱40と、箱40の開口した面40aを開閉可能なシャッター50(開閉部材)と、を備えている。箱40は、開口した面40aと反対側に位置する矩形の板状の基部41と、基部41の周縁から開口した面40aへ延びている周壁部42と、が一体化されて構成されている。
周壁部42は、長手方向に延びている一対の長壁部43,44と、短手方向に延びている一対の短壁部45,46と、を有している。一対の長壁部43,44のうち、助手席側に位置するものを左壁部43とし、運転席側に位置するものを右壁部44とする。一対の短壁部45,46のうち、後述する軸線AXに近いものを第1壁部45とし、軸線AXから遠いものを第2壁部46とする。
[シャッター50(開閉部材)]
シャッター50は、開口した面40aを覆うことが可能なスラット51と、スラット51の両端をスライド可能に支持している一対のレール56,56と、を備えている。
スラット51は、シート状のプレート52と、プレート52に固定されている複数の長板53と、を有している。各々の長板53は車幅方向を長手方向とする板状の部材であり、互いに蛇腹状に連結されている。複数の長板53のなかの、スラット51を開く側(下側)に位置する長板53には、乗員が把持可能な開閉用把持部54が設けられている。開閉用把持部54を掴み、レール56,56に沿ってスラット51をスライドさせることにより、箱40の開口した面40aを開閉することができる。なお、シャッター50には、開閉用把持部54の周辺に公知の技術のロック構造(図示せず)を用いて、シャッター50のスラット51を保持することも可能である。
左レール56は、左壁部43の開口側の縁に沿って、第1壁部45から基部41に亘り設けられている。右レール56は、左壁部44の開口側の縁に沿って、第1壁部45から基部41に亘り設けられている。
左右のレール56,56の奥側(スラット51を閉める方向)の端部には、磁石57が設けられている。磁石は、レール56,56の奥側の長板53に固定されたクリップ(図示なし)と磁力により引き合う。磁石とクリップは互いに固着すると、箱40の開口した面40aが開いた状態が維持される。
なお、収納体30は、下記に説明する通りスイングすることによりその位置が変化するが、シャッター50は収納体30の位置に関わらず開閉することができる。
また、後述する軸部60の径方向を基準として、軸部60から離れる方向は、シャッター50のスラット51を閉める方向とすることが好ましい。即ち、収納体30が後述する格納位置にあるときを基準として上方から下方へ向かう方向(重力が働く方向)は、シャッター50のスラット51を閉める方向となる。乗員の意図に反してロック構造が解除されることを抑制できる。ロック構造を用いない場合は部品点数を増やすことなく、スラット51を閉めた状態を保つことが可能となる。
[収納体30のスイング]
図2、図3A(格納位置にある収納体を説明する図)及び図3B(図3Aの3B―3B線断面図)を参照する。収納体30は、インストルメントパネル20の凹部22に対してスイング可能(回動可能)となるように取り付けられている。スイングの中心となる軸線AXは、車幅方向に延びている。第2壁部46は、収納体30をスイングさせる際に乗員が把持可能なスイング用把持部47を有している。
[格納位置]
収納体30は、インストルメントパネル20の凹部22に格納された格納位置に位置している。収納体30が格納位置にあるとき、シャッター50のスラット51は車室11に臨んでいる。インストルメントパネル20の後面21と、シャッター50のスラット51とは、略同一平面上に位置している(いわゆる面一)。即ち、スラット51は、略後方を向いている。
凹部22の横壁部25,26は、収納体30をスイング可能に支持している支持部(図示なし)と、収納体30のスイング範囲を規制可能な規制部材28,28と、を備えている。
箱40の左壁部43及び右壁部44は、凹部22の支持部により回転可能に支持されている軸部60,60(図2には左側の軸部60のみが示されている)を備えている。軸部60,60は、収納体30が格納位置にあるときに規制部材28,28に対して面接触可能な格納時接触面61を有している。
[スイング位置(水平位置)]
図4A(スイング位置にある収納体を説明する図)及び図4B(図4Aの4B―4B線断面図)を参照する。収納体30は、格納位置からスイングして凹部22から離れているスイング位置にある。収納体30がスイング位置にあるとき、シャッター50のスラット51は車室11に臨んでいる。
収納体30がスイング可能な範囲は適宜設定することができる。例えば、実施例では、スイング位置は、シャッター50のスラット51が略水平となる水平位置(車両10の床面に対して平行な位置)を含んでいる。水平位置は、箱40の開口した面40aやスラット51の表面が鉛直上方を向く位置ともいえる。収納体30が水平位置にあるとき、収納体30の長手方向は、車両の前後方向となる。
軸部60は、収納体30が水平位置にあるときに規制部材28に対して面接触可能な水平時接触面62を有している。
[保持機構70]
図2及び図4Bを参照する。軸部60は、外周の一部が平歯車状に形成された平歯部63を有している。凹部22の横壁部25,26は、軸部60,60の平歯部63と噛み合い可能であると共にスイング位置の収納体30を保持可能な保持機構70,70(収納体30の自重によるトルクに抗する力を平歯部63に対して加える機構)を有している。保持機構70には周知技術を採用でき、詳細な説明は省略する。
[取り出し孔]
箱40は、箱40に収納された物を取り出し可能な取り出し孔80を備えている。取り出し孔80は、箱40の基部41(開閉部材に対して反対側)に位置しているが、例えば、取り出し孔80を長壁部43,44に形成してもよい。取り出し孔80は、箱40の長壁部43,44の長手方向に延びている長孔形状である。取り出し孔80の個数や形状は適宜変更することができる。
収納体30がスイング位置にあるとき、取り出し孔80は車室11に臨んでいる(図4A及び図4B)。収納体30が格納位置にあるとき(図3A及び図3Bを参照)、取り出し孔80は凹部22の内部に位置しており、外部から視認できない。
[箱40の形状]
図5A(ティッシュボックスの収納の仕方を説明する図)及び図5B(ティッシュボックスを収納した収納体を説明する図)を参照する。箱40はティッシュボックスの外形に合うように形成されている。取り出し孔80の位置及び形状は、ティッシュボックス内のティッシュを取り出し可能となるように設定されている。
[実施例の効果]
[収納体30の内部への多様なアクセス手段]
図2を参照する。インストルメントパネル20に形成された凹部22には、物を収納可能な収納体30を格納可能である。収納体30は、一つの面40aが開口している箱40と、箱40の開口した面40aを開閉可能なシャッター50(開閉部材)と、を備えている。箱40は、箱40に収納された物を取り出し可能な取り出し孔80を備えている。
収納体30は、インストルメントパネル20の凹部22に対してスイング可能(回動可能)に取り付けられており、格納位置(図3A及び図3Bを参照)と、スイング位置(図4A及び図4Bを参照)に位置することができる。
収納体30が格納位置にあるとき、シャッター50のスラット51は車室11に臨んでいる。収納体30がスイング位置にあるとき、シャッター50のスラット51は車室11に臨んでいる。さらに、取り出し孔80は車室11に臨んでいる。収納体30が格納位置又はスイング位置にあるかに関わらず、シャッター50のスラット51は開閉可能である。
したがって、収納体30が格納位置にあるとき、乗員は、シャッター50のスラット51を開いて箱40の開口した面40aから箱40の内部にアクセスでき、物の出し入れが可能となる。さらに、収納体30がスイング位置にあるとき、乗員は、箱40の開口した面40a又は取り出し孔80から箱40の内部にアクセスできる。収納体30の位置に関わらず、上記の方法により箱40の内部にアクセスできる。車両用収納構造13は、収納された物の出し入れの仕方が多様であり、その使い勝手が良い。
[収納体30の位置]
図4A及び図4Bを参照する。格納位置(図3A参照)にある収納体30は、軸部60を中心に上方へ向かってスイング可能である。即ち、収納体30を格納位置からスイングさせると収納体30の位置が高くなり、乗員に近づくため物の出し入れがしやすくなる。また、乗員から軸部60や軸部60周辺の部位が見えづらくなる為、見栄えも良い。
加えて、収納体30は車幅方向の略中央に位置している。そのため、運転席又は助手席の双方からアクセスしやすい。また、収納体30を縦長に配置すること、即ち、格納位置にある収納体30の長手方向が上下方向となるように配置することにより、足元のスペースを確保したままにできる。
[収納体30の保持機構70]
スイング位置にある収納体30は、保持機構70,70によりその位置が保持可能である。スイング位置にある収納体30を乗員が保持する必要がなく、物を取り出しやすい。
[水平位置での保持]
スイング位置は、シャッター50のスラット51が略水平となる水平位置を含んでいる。水平位置では、スラット51の表面が鉛直上方を向いているため、スラット51の表面には物を載せることが可能となる。また、取り出し孔80が下方を向くため、取り出し孔80へのアクセスもし易い。
[ティッシュボックス入れ]
図5A及び図5Bを参照する。箱40はティッシュボックスTの外形に合うように形成されている。そのため、取り出し孔80からティッシュボックスT内のティッシュを取り出し可能である。なお、収納体30の位置にかかわらず、収納体30へのティッシュボックスTの収納や交換が可能である。
加えて、取り出し孔80は、箱40の基部41(開閉部材に対して反対側)に位置している。即ち、取り出し孔80は鉛直下方を向いており、車両の床面に対向する。収納体30がスイング位置にあっても、乗員は取り出し孔80及びティッシュを視認できない。車室11のデザイン性は損なわれない。さらに、ティッシュボックスT内のティッシュが少量となってもティッシュを取り出しやすい。また、取り出し孔80が下方を向くため、取り出し孔80から外部へ出たティッシュに埃が付きにくく、衛生的である。
[板状部材による物入れとしての利用]
図6A(板状部材の取り付け方を説明する図)及び図6B(板状部材が取り付けられた収納体を説明する図)を参照する。取り出し孔80は、板状部材M(例えばラバーマット)により閉塞可能である。板状部材Mは、取り出し孔80が形成された箱40の底部23に対して着脱可能である。板状部材Mは矩形状であり、箱40の底部23に重ね合わせることができる。板状部材Mの大きさは箱40の底部23全体を覆うように設定されている。
なお、ティッシュボックスTの裏面Tb(図5A参照)に対して、板状部材Mを重ね合わせ可能である。収納体30は、ティッシュボックスT及び板状部材Mの双方を収納可能となるように設定されている。
[シャッター構造]
実施例では、開閉部材としてシャッター50を採用している。開閉部材は、シャッター50に代えて、箱40の開口した面40aを塞ぐ板状の蓋(図示なし)でもよいが、シャッター50は、箱40から取り外す必要がなく、スライドさせるだけで開口した面40aの開閉が可能となる。
車両用収納構造は、インストルメントパネル20に設けられるとは限らない。上記の発明の効果は、以下に説明する実施例2~実施例4においても発揮される。実施例1と共通する構成については、実施例1と同一の符号を付すると共に説明は省略する。
<実施例2>
[センターコンソール]
図7Aを参照する。運転席14と助手席15との間には、センターコンソール90が設けられている。センターコンソール90は、車室の床から上方へ延びており車両後方を向いている後面91を有している。センターコンソール90の後面91には、実施例2による車両用収納構造13Aが設けられている。
図7Bを参照する。車両用収納構造13Aは、センターコンソール90の後面91に形成された凹部22Aと、凹部Bに格納可能である略ブロック状の収納体30Aと、を備えている。凹部22Aの基本的な構成は、実施例1の凹部22と同一であり、収納体30Aの基本的な構成は、実施例1の収納体30と同一である。
<実施例3>
[ドアトリム]
図8Aには、乗用自動車のスライドドア100の一部が示されている。スライドドア100は、窓101の下方に位置し車室の内装であるドアトリム102を備えている。ドアトリム102の下半分に相当する下部103は、車室内側へ膨らんでいる。このドアトリム102の下部103には、実施例3による車両用収納構造13Bが設けられている。
図8Bを参照する。車両用収納構造13Bは、ドアトリム102の下部103に形成された凹部22Bと、凹部Bに格納可能である略ブロック状の収納体30Bと、を備えている。
凹部22Bは、左側(車幅方向内側)へ向かって開いており、車両前後方向を長手方向とするブロック状の空間である。凹部22Bは、上方を向いている底部23Bと、底部23Bの奥の縁(右の縁)から上方へ延びている奥壁部24Bと、底部23Bの車両前後方向の両縁から上方へ延びている一対の横壁部25B,26Bと、底部23Bに対向している天板部27Bと、を有している。なお、凹部22Bが形成される位置は、ドアトリム102の下部103のなかの前寄りに限られず、ドアトリム102のなかの任意の位置に形成してよい。さらに、ドアトリム102は、車両用のドアに適宜採用できる。
収納体30Bの基本的な構成は収納体30と同一である。即ち、収納体30Bは、箱40Bと、シャッター50Bと、を備えている。収納体30Bは、凹部22Bの横壁部25B,26Bに対してスイング可能となるように取り付けられている。格納位置にある収納体30Bは、車幅方向内側へ向かってスイング可能である。スイング中心となる軸線AX1は、車両前後方向に延びている。軸線AX1が延びている方向は、収納体30Bの長手方向である。
<実施例4>
[後列シート]
図9Aには、運転席及び助手席の後方に設けられた後列シート110が示されている。後列シート110は、運転席及び助手席の直ぐ後方である2列目に限られず、3列目以降のシートでもよい。後列シート110は、複数(例えば2人)の乗員が車幅方向に並んで着座可能である。
後列シート110は、互いに車幅方向に並んでいる第1シート111及び第2シート112を備えているが、さらに第1シート111又は第2シートに隣り合うシートを含んでいても良い。第1シート111の第1背もたれ部111aと、第2シート112の第2背もたれ部112aとは、車幅方向に並んでいる。第1背もたれ部111aと第2背もたれ部112aとの間には、中間部113が設けられている。
中間部113は、第1背もたれ部111aと第2背もたれ部112aとの間の空間を埋めている部位ともいえる。第1背もたれ部111aと、第2背もたれ部112aと、中間部113とは、互いに別体であっても、一体化されていてもよい。
中間部113の前面113aは、第1背もたれ部111a及び第2背もたれ部112aに対して略同一平面状に位置している。中間部113の前面113aには、実施例3による車両用収納構造13Cが設けられている。
図9Bを参照する。車両用収納構造13Cは、中間部113の前面113aに形成された凹部22Cと、凹部22Cに格納可能である略ブロック状の収納体30Cと、を備えている。
凹部22Cは、前方へ向かって開いており、車高方向(上下方向)を長手方向とするブロック状の空間である。凹部22Cは、上方を向いている底部23Cと、底部23Cの奥の縁から上方へ延びている奥壁部24Cと、底部23Cの車幅方向の両縁から上方へ延びている一対の横壁部25C,26Cと、底部23に対向している天板部27Cと、を有している。
収納体30Cの基本的な構成は収納体30と同一である。即ち、収納体30Cは、箱40Cと、シャッター50Cと、を備えている。収納体30Cは、凹部22Bの横壁部25C,26Cに対してスイング可能となるように取り付けられている。格納位置にある収納体30Cは、前方へ向かってスイング可能である。
なお、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。
本発明の車両用収納構造は、乗用車に搭載するのに好適である。
10…車両
11…車室
13,13A,13B,13C…車両用収納構造
20…インストルメントパネル
22,22A,22B,22C…凹部
30,30A,30B,30C…収納体
40,40B,40C…箱
40a…開口した面
50,50B,50C…シャッター(開閉部材)
80…取り出し孔
90…センターコンソール
91…センターコンソールの後面
102…ドアトリム
110…後列シート
111a…第1背もたれ部
112a…第2背もたれ部
113…中間部
113a…中間部の前面

Claims (11)

  1. 車室内の凹部に対して格納可能な収納体を備えた車両用収納構造であって、
    前記収納体は、一つの面が開口している箱と、前記箱の開口した前記面を開閉可能な開閉部材と、を有しており、
    前記箱は、前記箱に収納された物を取り出し可能な取り出し孔を有しており、
    前記収納体は、前記凹部のなかで上側に位置する軸部を中心にスイング可能に取り付けられていることにより、前記凹部に格納された格納位置と、前記格納位置から上方へ向かってスイングした位置にあるスイング位置とになることが可能であり、
    前記収納体が前記格納位置にあるとき、前記開閉部材は車室に臨んでおり、前記取り出し孔は、前記凹部の壁面に対向した位置にあり、
    前記収納体がスイング位置にあるとき、前記開閉部材、及び、前記取り出し孔は車室に臨んでいる、車両用収納構造。
  2. 車室内の凹部に対して格納可能な収納体を備えた車両用収納構造であって、
    前記収納体は、一つの面が開口していると共にティッシュボックスの外形に合うように形成されている箱と、前記箱の開口した前記面を開閉可能な開閉部材と、を有しており、
    前記箱は、前記箱に収納された物を取り出し可能な取り出し孔を有しており、前記取り出し孔は、前記開閉部材に対して反対側に位置しており、
    前記取り出し孔は、板状部材により閉塞可能であり、
    前記板状部材は、前記取り出し孔に対して着脱可能であり、
    前記収納体は、前記凹部に対してスイング可能に取り付けられていることにより、前記凹部に格納された格納位置と、前記格納位置から上方へ向かってスイングした位置にあるスイング位置とになることが可能であり、
    前記収納体が前記格納位置にあるとき、前記開閉部材は車室に臨んでおり、
    前記収納体がスイング位置にあるとき、前記開閉部材、及び、前記取り出し孔は車室に臨んでいる、車両用収納構造。
  3. 前記収納体は、車幅方向の略中央に位置している、請求項1又は請求項2に記載の車両用収納構造。
  4. 前記スイング位置は、前記開閉部材が略水平となる水平位置を含む、請求項1又は請求項2に記載の車両用収納構造。
  5. 前記開閉部材は、シャッターであり、前記収納体が前記格納位置にあるときを基準として上方から下方へ向かう方向は、前記シャッターを閉める方向である、請求項1又は請求項2に記載の車両用収納構造。
  6. 前記取り出し孔は前記開閉部材に対して反対側に位置しており、前記箱はティッシュボックスの外形に合うように形成されている、請求項1に記載の車両用収納構造。
  7. 前記取り出し孔を閉塞可能な板状部材を備えており、前記板状部材は、取り出し孔に対して着脱可能である、請求項6に記載の車両用収納構造。
  8. 前記凹部は、インストルメントパネルに形成されている、請求項1又は請求項2に記載の車両用収納構造。
  9. 前記凹部は、センターコンソールの後面に形成されている、請求項1又は請求項2に記載の車両用収納構造。
  10. 前記凹部は、ドアトリムに形成されている、請求項1又は請求項2に記載の車両用収納構造。
  11. 運転席及び助手席よりも後方には、複数の乗員が車幅方向に並んで着座可能な後列シートが設けられ、
    前記後列シートは、車幅方向に並んでいる第1背もたれ部及び第2背もたれ部と、前記第1背もたれ部と前記第2背もたれ部との間に位置している中間部と、を有し、
    前記凹部は、前記中間部の前面に形成されている、請求項1又は請求項2に記載の車両用収納構造。
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