本出願の実施形態は、端末デバイスがHARQ確認応答情報を搬送するために使用される時間周波数リソースを取得することができるように、情報表示方法及び装置を提供する。さらに、ランダム・アクセス応答のペイロード・サイズを低減することができる。ランダム・アクセス応答は、HARQ確認応答情報を搬送する時間周波数リソースを示すために使用される情報を含む。
第1の態様によれば、本出願は、情報表示方法を提供する。方法は、端末デバイスが、ネットワーク・デバイスからランダム・アクセス応答を受信することであって、ランダム・アクセス応答は、第1の無線ネットワーク一時識別子(radio network temporary identifier、RNTI)を含み、第1のRNTIは、第1のフィールド及び第2のフィールドを含み、第1のフィールドは、第1の周波数ドメイン・リソースを示すために使用され、第2のフィールドは、第1の時間ドメイン・リソースを示すために使用される、ことと、端末デバイスが、第1の時間ドメイン・リソース及び第1の周波数ドメイン・リソースに基づいてハイブリッド自動反復要求HARQ確認応答情報を送信することと、を含む。
本出願の本実施形態では、端末デバイスは、HARQ確認応答情報を搬送するために使用される時間周波数リソースを取得するだけでなく、第1のRNTIも共有し、シグナリング・オーバヘッドが低減され、ネットワーク・デバイスによって送信されるランダム・アクセス応答のペイロード・サイズが低減されるようにする。
可能な実装では、第1のRNTIの値は、第1のフィールドのビット長iに対応するN変数値と、第2のフィールドのビット長jに対応するN変数値とに基づいて取得され、N変数値は、10進数値、8進数値、16進数値のいずれか1つを含む。
可能な実装では、第1のRNTIの値は、以下の条件、
を満たし、
D
1は第1のRNTIの値であり、D
2は第2のRNTIの値であり、iは第1のフィールドのビット長であり、jは第2のフィールドのビット長であり、Aはiビットの10進数値であり、Bはjビットの10進数値であり、Cはkビットの10進数値であり、i+j+k=Lであり、Lは第1のRNTIのビット長である。
可能な実装では、第1のRNTIの値は、さらに、以下の条件、
第2のしきい値<D1≦第1のしきい値
を満たす。
可能な実装では、第1のRNTIの値は、以下の条件、
を満たし、
D
1は第1のRNTIの値であり、D
2は第2のRNTIの値であり、iは第1のフィールドのビット長であり、jは第2のフィールドのビット長であり、Aはiビットの10進数値であり、Bはjビットの10進数値であり、Cはkビットの10進数値であり、i+j+k=Lであり、Lは第1のRNTIのビット長である。
可能な実装では、端末デバイスがHARQ確認応答情報をネットワーク・デバイスに送信するスロットは、以下の条件、
を満たし、
n
PUCCHは端末デバイスがHARQ確認応答情報を送信するスロットであり、n
TAはタイミング・アドバンス・コマンドが有効となるスロットであり、nは物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)の最後のシンボルに対応する上りリンク・スロットであり、k
TAはタイミング・アドバンス(time advance、TA)調整パラメータであり、PDSCHはランダム・アクセス応答を搬送し、n
Bはインデックスが予め設定された値セットにおけるBである特定の値である。
第2の態様によれば、本出願は、情報表示方法を提供する。方法は、ネットワーク・デバイスが、端末デバイスからランダム・アクセス応答を受信することと、ネットワーク・デバイスが、端末デバイスにランダム・アクセス応答を送信することであって、ランダム・アクセス応答は、第1の無線ネットワーク一時識別子RNTIを含み、第1のRNTIは、第1のフィールドと第2のフィールドとを含み、第1のフィールドは、第1の周波数ドメイン・リソースを示すために使用され、第2のフィールドは、第1の時間ドメイン・リソースを示すために使用され、第1の周波数ドメイン・リソース及び第1の時間ドメイン・リソースは、ハイブリッド自動反復要求HARQ確認応答情報のための時間周波数リソースを示すために使用され、HARQ確認応答情報は、ランダム・アクセス応答が正しく受信されたことをフィードバックするために使用される、ことと、を含む。
可能な実装では、第1のRNTIの値は、第1のフィールドのビット長iに対応するN変数値と、第2のフィールドのビット長jに対応するN変数値とに基づいて取得され、N変数値は、10進数値、8進数値、16進数値のいずれか1つを含む。
可能な実装では、第1のRNTIの値は、以下の条件、
を満たし、
D
1は第1のRNTIの値であり、D
2は第2のRNTIの値であり、iは第1のフィールドのビット長であり、jは第2のフィールドのビット長であり、Aはiビットの10進数値であり、Bはjビットの10進数値であり、Cはkビットの10進数値であり、i+j+k=Lであり、Lは第1のRNTIのビット長である。
可能な実装では、第1のRNTIの値は、さらに、以下の条件、
第2のしきい値<D1≦第1のしきい値
を満たす。
可能な実装では、第1のRNTIの値は、以下の条件、
を満たし、
D
1は第1のRNTIの値であり、D
2は第2のRNTIの値であり、iは第1のフィールドのビット長であり、jは第2のフィールドのビット長であり、Aはiビットの10進数値であり、Bはjビットの10進数値であり、Cはkビットの10進数値であり、i+j+k=Lであり、Lは第1のRNTIのビット長である。
可能な実装では、端末デバイスがHARQ確認応答情報をネットワーク・デバイスに送信するスロットは、以下の条件、
を満たし、
n
PUCCHは端末デバイスがHARQ確認応答情報を送信するスロットであり、n
TAはタイミング・アドバンス・コマンドが有効となるスロットであり、nはPDSCHの最後のシンボルに対応する上りリンク・スロットであり、PDSCHはランダム・アクセス応答を搬送し、k
TAはタイミング・アドバンス(time advance、TA)調整パラメータであり、PDSCHはランダム・アクセス応答を伝送するために使用され、n
Bはインデックスが予め設定された値セットにおけるBである特定の値である。
第3の態様によれば、本出願は、情報表示方法を提供する。方法は、端末が、ネットワーク・デバイスからランダム・アクセス応答を受信することであって、ランダム・アクセス応答は、表示情報を含み、表示情報は、第1の周波数ドメイン・リソース及び第1の周波数ドメイン・リソースを示すために使用される、ことと、端末が、第1の時間ドメイン・リソース及び第1の周波数ドメイン・リソースに基づくハイブリッド自動反復要求HARQ確認応答情報を送信することであって、HARQ確認応答情報の送信スロットは、タイミング・アドバンス・コマンドが有効となるスロットに関係する、ことと、を含む。
本出願の本実施形態では、HARQ確認応答情報の送信スロットは、タイミング・アドバンス・コマンドが有効となるスロットに関連付けられて、端末デバイスによって、HARQ確認応答情報を搬送する物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)を送信する妥当性を保証して、ネットワーク・デバイスが物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)を正しく検出できるようにする。
可能な実装では、ランダム・アクセス応答は、さらに、タイミング・アドバンス・コマンドを含み、表示情報及びタイミング・アドバンス・コマンドは、同じ物理下りリンク共有チャネルPDSCH上で搬送されるか、タイミング・アドバンス・コマンドは、下りリンク制御情報DCIで搬送され、表示情報は、DCIを使用してスケジュールされたPDSCH上で搬送されるか、又は表示情報及びタイミング・アドバンス・コマンドは、同じDCで搬送される。
可能な実装では、端末デバイスがHARQ確認応答情報をネットワーク・デバイスに送信するスロットは、以下の条件、
を満たし、
n
PUCCHは端末デバイスがHARQ確認応答情報を送信するスロットであり、n
TAはタイミング・アドバンス・コマンドが有効となるスロットであり、nは物理下りリンク共有チャネルPDSCHの最後のシンボルに対応する上りリンク・スロットであり、PDSCHはランダム・アクセス応答を搬送し、k
TAはタイミング・アドバンス調整パラメータであり、n
Bはインデックスが予め設定された値セットにおけるBである特定の値であり、Bは第1の時間ドメイン・リソースを示すフィールドの特定の値である。
タイミング・アドバンス・コマンドが有効となるスロットは、以下の条件、
を満たし、
端末デバイスがHARQ確認応答情報をネットワーク・デバイスに送信するスロットは、以下の条件、
を満たし、
Δは定数であり、n
PUCCHは端末デバイスがHARQ確認応答情報を送信するスロットであり、n
TA_updateはタイミング・アドバンス・コマンドが有効となるスロットであり、nはPDSCHの最後のシンボルに対応する上りリンク・スロットであり、PDSCHはランダム・アクセス応答を搬送し、k
TAはタイミング・アドバンス調整パラメータであり、n
Bはインデックスが予め設定された値セットにおけるBである特定の値であり、Bは第1の時間ドメイン・リソースを示すフィールドの特定の値である。
第4の態様によれば、本出願は、通信装置を提供する。通信装置は、受信ユニット及び送信ユニットを含み、受信ユニットは、第1の態様による方法及び/又は第3の態様による方法を実行するように構成されている。
第5の態様によれば、本出願は、通信装置を提供する。通信装置は、受信ユニット及び送信ユニットを含み、受信ユニットは、第2の態様による方法を実行するように構成されている。
第6の態様によれば、本出願は、通信装置を提供する。通信装置は、プロセッサを含む。プロセッサがメモリ内のコンピュータ・プログラム又は命令を実行するときに、第1の態様による方法及び/又は第3の態様による方法が実行される。
第7の態様によれば、本出願は、通信装置を提供する。通信装置は、プロセッサを含む。プロセッサがメモリ内のコンピュータ・プログラム又は命令を呼び出すときに、第2の態様による方法が実行される。
第8の態様によれば、本出願は、通信装置を提供する。通信装置は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、コンピュータ実行可能な命令を記憶するように構成されており、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能な命令を実行して、通信装置が第1の態様による方法及び/又は第3の態様による方法を実行することが可能となるように構成されている。
第9の態様によれば、本出願は、通信装置を提供する。通信装置は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、コンピュータ実行可能な命令を記憶するように構成されており、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能な命令を実行して、通信装置が第2の態様による方法を実行することが可能となるように構成されている。
第10の態様によれば、本出願は、通信装置を提供する。通信装置は、プロセッサ、メモリ、及びトランシーバを含む。トランシーバは、信号を受信又は信号を送信するように構成されており、メモリは、プログラムコードを記憶するように構成されており、プロセッサは、プログラムを実行して、通信装置が第1の態様による方法及び/又は第3の態様による方法を実行することが可能となるように構成されている。
第11の態様によれば、本出願は、通信装置を提供する。通信装置は、プロセッサ、メモリ、及びトランシーバを含む。トランシーバは、信号を受信又は信号を送信するように構成されており、メモリは、プログラムコードを記憶するように構成されており、プロセッサは、プログラムを実行して、通信装置が第2の態様による方法を実行することが可能となるように構成されている。
第12の態様によれば、本出願は、通信装置を提供する。通信装置は、プロセッサ及びインターフェース回路を含む。インターフェース回路は、コード命令を受信し、コード命令をプロセッサに伝送するように構成されており、プロセッサは、コード命令を動作させて、第1の態様による対応する方法及び/又は第3の態様による対応する方法を実行する。
第12の態様によれば、本出願は、通信装置を提供する。通信装置は、プロセッサ及びインターフェース回路を含む。インターフェース回路は、コード命令を受信し、コード命令をプロセッサに伝送するように構成されており、プロセッサは、コード命令を動作させて、第1の態様による対応する方法を実行する。
第14の態様によれば、本出願は、通信システムを提供する。通信システムは、端末デバイス及びネットワーク・デバイスを含む。端末デバイスが、第1の態様による方法を実行するように構成されており、ネットワーク・デバイスが、第2の態様による方法を実行するように構成されているか、又は端末デバイスが、第3の態様による方法を実行するように構成されてもよい。
第15の態様によれば、本出願は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、命令又はコンピュータ・プログラムを記憶するように構成されており、命令が実行されるか、又はコンピュータ・プログラムが実行されるときに、第1の態様による方法及び/又は第3の態様による方法が実装される。
第16の態様によれば、本出願は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、命令又はコンピュータ・プログラムを記憶するように構成されており、命令が実行されるか、又はコンピュータ・プログラムが実行されるときに、第2の態様による方法が実装される。
第17の態様によれば、本出願は、コンピュータ・プログラム製品を提供する。コンピュータ・プログラム製品は、命令又はコンピュータ・プログラムを含み、命令が実行されるか、又はコンピュータ・プログラムが実行されるときに、第1の態様による方法及び/又は第3の態様による方法が実装される。
第18の態様によれば、本出願は、コンピュータ・プログラム製品を提供する。コンピュータ・プログラム製品は、命令又はコンピュータ・プログラムを含み、命令が実行されるか、又はコンピュータ・プログラムが実行されるときに、第2の態様による方法が実装される。
本出願の本明細書、特許請求の範囲及び添付の図面では、用語「第1」、「第2」、「第3」、「第4」などは、異なる対象を区別することを意図しており、特定の順序を示さない。追加的に、用語「含む」、「有する」、又はその任意の他の変形は、非排他的包含をカバーすることを意図している。例えば、一連のステップ又はユニットを含む、プロセス、方法、システム、製品、又はデバイスは、列挙されたステップ又はユニットに限定されず、任意選択で、さらに、列挙されていないステップ又はユニットを含むか、又は任意選択で、さらに、プロセス、方法、製品、又はデバイスの別の固有のステップ又はユニットを含む。
本出願では、「少なくとも1つ(の項目)」は、1つ以上を意味し、「複数」は、2つ以上を意味し、「少なくとも2つ(の項目)」は、2つ以上(3つを含む)を意味する。用語「及び/又は」は、関連する対象を記載するための関連関係を記載するために使用され、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、「A及び/又はB」は、Aが単独で存在する場合、Bのみが存在する場合、及びAとBの両方が存在する場合の3つの場合を表してもよく、AとBは、単数又は複数であってもよい。文字「/」は通常、関連する対象間の「又は」関係を表す。「以下の項目(個)のうち少なくとも2つ」又はこれに類似する表現は、これらの項目の任意の組み合わせをいい、単一の項目(個)又は複数の項目(個)の任意の組み合わせを含む。例えば、a、b、又はcのうちの少なくとも1つ(個)は、a、b、c、「aとb」、「aとc」、「bとc」、又は「aとbとc」を表してもよく、a、b及びcは、単数又は複数である。
本出願が使用する通信システムは、無線セルラ通信システムとして理解されてもよいし、セルラ・ネットワーク・アーキテクチャに基づく無線通信システムとして理解されてもよい。本出願に提供される方法は、様々な通信システム、例えば、モノのインターネット(internet of things、IoT)システム、狭帯域のモノのインターネット(narrow band internet of things、NB-IoT)システム、ロング・ターム・エボリューション(long term evolution、LTE)システム、第5世代(5th-generation、5G)通信システム、LTE及び5Gハイブリッド・アーキテクチャ・システム、又は第5世代ニュー・ラジオ(new radio、NR)システム、及び将来の通信の発展で出現する新しい通信システム(6Gなど)に適用されてもよい。本出願の実施形態で提供される方法は、HARQ確認応答情報が通信システムでフィードバックされる必要があるという条件で使用されてもよい。一例では、図1は、本出願の一実施形態による通信システムの概略図である。本出願の解決策は、通信システムに適用可能である。通信システムは、少なくとも1つのネットワーク・デバイスを含み、図1では1つのネットワーク・デバイスのみ、例えば、基地局(次世代ノードB、gNB)が示されており、図1ではネットワーク・デバイスに接続されている1つ以上の端末デバイス、例えば、端末デバイス1及び端末デバイス2が示されている。
ネットワーク・デバイスは、端末デバイスと通信可能なデバイスであってもよい。ネットワーク・デバイスは、無線トランシーバ機能を有する任意のデバイスであってよく、基地局を含むが、これに限定されない。例えば、基地局はgNBであってもよいし、又は基地局は将来の通信システムにおける基地局である。任意選択で、ネットワーク・デバイスは、代替的に、無線ローカル・エリア・ネットワーク(wireles fidelity、WiFi)システムにおけるアクセスノード、無線中継ノード、無線バックホール・ノードなどであってもよい。任意選択で、ネットワーク・デバイスは、代替的には、クラウド無線アクセス・ネットワーク(cloud radio access network、CRAN)シナリオにおける無線コントローラであってもよい。任意選択で、ネットワーク・デバイスは、ウェアラブル・デバイス、車載デバイスなどであってもよい。任意選択で、ネットワーク・デバイスは、代替的には、小型セル、伝送ノード(transmission reception point、TRP) (伝送受信点などとも呼ばれることがある)などであってもよい。基地局は、代替的に、将来の発展型公衆陸上移動ネットワーク(public land mobile network、PLMN)などの基地局であってもよいことが理解されよう。
端末デバイスは、ユーザ機器(user equipment、UE)、端末などとも呼ばれることがある。端末デバイスは、無線トランシーバ機能を有するデバイスであり、屋内、屋外、ハンドヘルド、ウェアラブル、又は車載デバイスを含む陸上に展開されてもよいし、水面、例えば船舶に展開されてもよいし、空中、例えば航空機、風船、又は衛星に展開されてもよい。端末デバイスは、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(Pad)、無線トランシーバ機能を有するコンピュータ、バーチャルリアリティ(virtual reality、VR)端末デバイス、拡張リアリティ(augmented reality、AR)端末デバイス、産業制御(industrial control)における無線端末、自走(self-driving)における無線端末、遠隔医療(remote medical)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末などとしてもよい。端末デバイスは、代替的には、将来の6Gネットワークにおける端末デバイス、将来の発展型PLMNにおける端末デバイスなどであってもよいことが理解されよう。
図1は、単なる説明の例であり、通信システムに含まれる端末デバイスの数、ネットワーク・デバイスの数、及びネットワーク・デバイスによって提供されるセルの数は、具体的には限定されないことが理解されよう。
本出願の実施形態に記載のネットワーク・アーキテクチャ及びサービス・シナリオは、本出願の実施形態の技術的解決策をより明確に記載することを意図しており、本出願の実施形態に提供される技術的解決策に対する限定を構成しない。当業者は、ネットワーク・アーキテクチャの進化及び新しいサービス・シナリオの出現により、本出願の実施形態で提供される技術的解決策が、同様の技術的課題にも適用可能であることを分かってもよい。
さらに、図1に示す通信システムにおいて、端末デバイス1と端末デバイス2とは、デバイス・ツー・デバイス(device to device、D2D)技術、ビークル・ツー・エブリシング(vehicle-to-everything、V2X)技術、マシン・ツー・マシン(machine to machin、M2M)技術などを使用して互いに通信してもよい。本出願の本実施形態では、端末デバイス1と端末デバイス2との間の通信方法は限定されない。
図1の通信システムは、本出願の別の実施形態の通信シナリオに適用され得ることに留意されたい。詳細は、本明細書に記載されない。例えば、ネットワーク・デバイス及び端末デバイス1は、図5に示す情報表示方法及び/又は図8に示す情報表示方法を実行するように構成されてもよい。別の例では、ネットワーク・デバイス及び端末デバイス2は、図5に示す情報表示方法及び/又は図8に示す情報表示方法を実行するように構成されてもよい。
以下、本出願の実施態様における4ステップ・ランダム・アクセス方法及び2ステップ・ランダム・アクセス方法を記載する。
現在、LTE及び5Gなどの無線通信システムでは、図2に示すように、端末デバイスは通常4ステップ・ランダム・アクセスを実行する必要がある。
201:UEは、ランダム・アクセス・プリアンブル(random access preamble)を基地局に送信し、ランダム・アクセス・プリアンブルは、第1のメッセージ(Msg1)とも呼ばれることがある。ランダム・アクセス・プリアンブルの機能は、ランダム・アクセス要求があることを基地局に通知することであり、基地局が、基地局とUEとの間の伝送待ち時間を推定できるようにする。このようにして、基地局は、上りリンク・タイミング(uplink timing)をキャリブレーションし、タイミング・アドバンス・コマンド(timing advance command)を使用してUEにキャリブレーション情報を通知する。
202:基地局は、ランダム・アクセス・プリアンブルを検出した後、ランダム・アクセス応答をUEに送信し、ランダム・アクセス応答は、第2のメッセージ(Msg2)とも呼ばれることがある。ランダム・アクセス応答は、ステップ201で受信したランダム・アクセス・プリアンブルのシーケンス番号、タイミング・アドバンス・コマンド、上りリンク・リソース割り当て情報、一時セル無線ネットワーク一時識別子(temporary cell-radio network temporary identifier、TC-RNTI)などを含んでもよい。
203:UEは、ランダム・アクセス応答を受信する。ランダム・アクセス応答におけるランダム・アクセス・プリアンブルのシーケンス番号によって示されるランダム・アクセス・プリアンブルが、ステップ201においてUEによって基地局に送信されたランダム・アクセス・プリアンブルと同じである場合、UEは、ランダム・アクセス応答が、UEに対するランダム・アクセス応答であることを考慮する、すなわち、UEは、UEに対するランダム・アクセス応答を受信する。UEは、ランダム・アクセス応答を受信した後、ランダム・アクセス応答によって示された上りリンク・リソース上で上りリンク・メッセージを送信する。例えば、物理上りリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)上で上りリンク・データを送信し、上りリンク・メッセージは、第3のメッセージ(Msg3)とも呼ばれる。Msg3は、一意のユーザ識別子を搬送してもよい。
204:基地局は、UEの上りリンク・メッセージを受信し、成功したアクセスを実行したUEに競合解決メッセージを返し、競合解決メッセージは、第4のメッセージ(Msg4)とも呼ばれる。基地局は、成功したアクセスを実行したUEを示すために、競合解決メッセージにMsg3における一意のユーザ識別子を含める。アクセスに失敗した他のUEは、再びランダム・アクセスを開始する。
4ステップ・ランダム・アクセス手順の場合、アイドル状態又は非アクティブ状態のUEが上りリンク・データ伝送を実行することを意図するときに、UEは、最初に、RRC接続状態に入るために、前述の4回の情報交換を完了する必要がある。しかしながら、超高信頼低遅延通信(ultra reliable low latency、URLLC)、マシンタイプ通信(machine type communication、MTC)、及び将来のモノのインターネット(internet of things、IoT)の急速な発展により、スパース要求データ伝送、小パケット要求データ伝送、及び低遅延要求データ伝送のためのアプリケーションシナリオ数が増加している。その結果、従来の4ステップRACHは、このようなデータサービスの伝送を満足させるために、UEと基地局との間の多ステップ対話によって引き起こされる待ち時間により技術的なボトルネックとなる。
アクセス待ち時間とシグナリング・オーバヘッドを低減するために、2ステップ・ランダム・アクセス手順(2ステップRACH)が現在提案されている。図3に示すように、UEは、ステップ1において、ランダム・アクセス・プリアンブルとデータの両方を基地局に送信し、基地局が、ステップ2において、ランダム・アクセス応答をUEに送信する。2ステップ・ランダム・アクセス手順では、一方で、UEが、ステップ1においてランダム・アクセス・プリアンブル及びデータを送信し、上りリンク・データ伝送待ち時間を低減することができる。他方、基地局は、Msg3に対応するスケジューリング情報をUEに送信する必要がなく、シグナリング・オーバヘッドを低減することができる。通常、MsgAは、2ステップ・ランダム・アクセス中、最初に交換されるメッセージを表すために使用されてもよい。MsgAは、UEによって基地局に送信される。MsgAメッセージは、MsgAプリアンブル部及びMsgAデータ部を含む。プリアンブル部は、伝送のためにMsgA物理ランダム・アクセス・チャネル(physical random access channel、PRACH)上で搬送され、データ部は、伝送のためにMsgA PUSCH上で搬送される。
MsgBの応答内容は、プリアンブルに対する応答とPUSCHに対する応答のうちの少なくとも1つを含んでもよい。一例では、2ステップ・ランダム・アクセス手順の場合、基地局によってUEに送信される応答メッセージは、フォールバック・ランダム・アクセス応答(fallback random access response RAR)又はサクセス・ランダム・アクセス応答(success RAR)を含んでもよい。以下、フォールバック・ランダム・アクセス応答とサクセス・ランダム・アクセス応答を別々に記載する。
基地局がMsgA PRACHを正しく検出したが、PUSCHを正しく復号しなかった場合、基地局は、フォールバック・ランダム・アクセス応答をUEに送信する。基地局がMsgA PRACHを正しく検出し、PUSCHを正しく復号する場合、基地局は、サクセス・ランダム・アクセス応答をUEに送信する。フォールバック・ランダム・アクセス応答は、MsgAで搬送されたプリアンブル・インデックス(random access preamble index)、タイミング・アドバンス・コマンド、TC-RNTI、及び上りリンク・スケジューリング・グラント(ULグラント)を含んでもよい。サクセス・ランダム・アクセス応答は、競合解決識別子(contention resolution ID、CRID)、C-RNTI、及びタイミング・アドバンス・コマンドを含んでもよい。任意選択で、基地局がMsgA PRACHを正しく検出し、PUSCHを正しく復号する場合、サクセス・ランダム・アクセス応答に含まれる情報に加えて、基地局は、さらに、確認応答メッセージをフィードバックするために使用されるリソースを示す情報、確認応答メッセージを伝送するために使用される伝送電力制御コマンド、上りデータ伝送グラント(ULグラント)、及びRRCメッセージ(例えば、無線リソース制御再設定情報、無線リソース制御接続確立情報、及び無線リソース制御再開情報)のうちの1つ以上の情報をUEに送信する必要があってもよい。
さらに、UEがサクセス・ランダム・アクセス応答を受信するときに、サクセス・ランダム・アクセス応答に対して、UEは、さらに、HARQ確認応答情報を基地局にフィードバックする必要がある。UEがHARQ確認応答情報を基地局に送信するときに、UEは、HARQ確認応答情報を搬送し、かつPUCCHが位置する時間周波数リソースを取得する必要がある。具体的には、HARQ確認応答情報をフィードバックするために使用されるリソースを示す情報は、一般に、PUCCHリソース・インジケータ(PUCCH resource indicator)及びPDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ(PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator)を含む。UEは、PUCCHリソース・インジケータ及びPDSCHからHARQへのフィードバック・タイミングインジケータに基づいて、HARQを搬送する時間周波数リソースを決定してもよい。
PUCCHリソース・インジケータに基づいて、UEによって、HARQ確認応答情報をフィードバックするために使用される周波数ドメイン・リソースを取得する方法については、式(1)を参照のこと。
rPUCCHは、事前設定されたPUCCH周波数ドメイン・リソース・セットにおけるPUCCH周波数ドメイン・リソースのインデックス番号であり、インデックス番号に基づいて、UEは、事前設定規則に従って、HARQ確認応答情報をフィードバックするために使用される周波数ドメイン・リソース・ブロック位置/インデックス番号を取得してもよい。nCCE,0は、スケジューリング応答情報が位置するPDSCHのPDCCHの最初の制御チャネル要素(control channel element、CCE)インデックス番号であり、NCCE,0は、PDCCHの制御リソース・セット(control resource set、CORESET)におけるCCEの数である。ΔPRIは、PUCCHリソース・インジケータ・フィールドの値であり、一般に、PUCCHリソース・インジケータ・フィールドの値は{0~7}である。
PDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータに基づいて、UEによって、HARQ確認応答情報をフィードバックするために使用される時間ドメイン・リソースを取得する方法については、式(2)を参照のこと。
つまり、UEはスロットnPUCCHにおいてPUCCHを介してPDSCHに対するHARQ-ACKフィードバック情報を送信する。nPUCCHはPDSCHに対するHARQ-ACKフィードバック情報が送信されるPUCCHが位置するスロットであり、スロットnは上りリンク・スロットであり、上りリンク・スロットnはPUCCHのスロット構造を指し、nはPDSCHの最後のシンボルに対応する上りリンク・スロットである。上りリンク・スロットnは、時間領域においてUEによって受信されたPDSCHの最後のシンボルに対応する上りリンク・スロットであることも理解されよう。nBは、予め設定された値セットであり、かつPDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドの値に基づいて取得される値である。一般に、予め設定された値セットにおける値は、固定的に{1,2,3,4,5,6,7,8}であってもよいし、予め設定された値セットにおける値は、ネットワーク側で予め選択された値であってもよい。Bは、PDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドの値であり、Bの値は、予め設定された値セットにおけるインデックス値に対応する。
さらに、HARQ確認応答情報をフィードバックするために使用されるリソースを示す情報は、基地局がサクセス・ランダム・アクセス応答をUEに送信するときに、基地局によって設定される必要がある。基地局はまた、端末に対して、PUCCHの伝送電力制御調整パラメータ(transmit power control command、TPCコマンド)を設定する。
MsgBは、複数のUEに対するサクセス・ランダム・アクセス応答を含むことが許容されるため、基地局は、サクセス・ランダム・アクセス応答を受信する各UEに対して、HARQ確認応答情報をフィードバックするために使用されるリソースを示す必要がある。可能な解決策は、各UEに対するサクセス・ランダム・アクセス応答に、確認応答メッセージをフィードバックするために使用されるリソースを示す表示フィールドを追加することである。しかしながら、その解決策では、サクセス・ランダム・アクセス応答のペイロードを増加する必要がある。したがって、本出願の実施形態は、サクセス・ランダム・アクセス応答のペイロードの増加を回避し、さらに、ランダム・アクセス応答のペイロードの増加を回避する情報表示方法を提供する。方法については、図5を参照のこと。
本出願の実施形態で提供される情報表示方法を記載する前に、本出願の実施態様におけるRNTIがまず記載される。一例では、NRシステムにおいて、異なるRNTIの値が予め定義されている。詳細を表1に列挙する。
表1から、RA-RNTI、TC-RNTI、及びC-RNTIの値の範囲は、1~65519(16進数:FFEF、2進数:1111111111101111)であることが分かる。RA-RNTIの値は、以下の式(3)を満たしてもよい。
s_idは、各PRACH伝送機会(PRACH occasion、RO)の最初の直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)シンボルのインデックス番号(0≦s_id<14)である。 t_idは、PRACH伝送機会がシステム・フレーム内で位置する最初のスロット(slot)のインデックス番号(0≦t_id<80)である。 スロットの値はキャリア間隔に関係する。つまり、Δf
RA∈{1.25,5}であるときに、μ=0であり、そうでなければ、μの値は、Δf
RA∈{15,30,60,120}によって決定される。この場合に、サブキャリア間隔Δf
RAとパラメータμとの対応関係を表2に列挙する。f_idは、PRACH伝送機会が位置する周波数領域リソースのインデックス番号(0≦f_id<8)である。ul_carrier_idは、ランダム・アクセス・プリアンブル伝送に使用される上りリンク・キャリアのインデックス番号である(0は、通常の上りリンク・キャリア(normal UL carrier、NUL)を表し、1は、補助的な上りリンク・キャリア(supplementary UL carrier、SUL)を表す)。式(3)により、RA-RNTIの値域は1~17920(16進数:4600、2進数:0100011000000000)であることが分かる。RA-RNTIは、4ステップRACHにおいて、基地局が応答情報(PDSCH上で搬送される)をUEに送信するときに、PDSCHをスケジュールするためにPDCCHの周期的冗長性チェック(cyclic redundancy check、CRC)に対してスクランブルを実行するために使用されてもよいと理解されよう。
一例では、2ステップRACHにおける応答情報と4ステップRACHにおける応答情報とを区別するために、可能な方法は以下のようである。すなわち、2ステップRACHにおいて端末にランダム・アクセス応答(PDSCH上で搬送される)を送信するときに、基地局は、PDSCHをスケジューリングするためのPDCCHのCRCを、新しいRNTIを使用してスクランブルする。以下の説明を明確にするために、新しいRNTIは、MsgB-RNTIと呼ばれることがある。例えば、MsgB-RNTIの値は、2ステップRACHにおけるMsgAの伝送リソースに基づく計算を介して取得されるか、MsgAにおけるプリアンブルを搬送するPRACHリソースに基づく計算を介して取得されるか、又はMsgAにおける上りリンク・データを搬送するPUSCHリソースに基づく計算を介して取得されるか、MsgAにおけるプリアンブルを担持するPRACHリソース及び上りリンク・データを担持するPUSCHリソースに基づく計算を介して取得されるか、又は前述の計算方法に基づいてプリアンブル・シーケンス及び/又は復調基準信号(demodulation reference signal、DMRS)シーケンスに関する情報に基づく計算を介して取得される。MsgB-RNTIの値は、RA-RNTIの値と衝突しないことが理解されよう。MsgB-RNTIの名前は、本出願の本実施形態において限定されないことに留意されたい。特定の実装中、MsgB-RNTIは、さらに、別の名前などを含んでもよい。例えば、RA-RNTIの値及びMsgB-RNTIの値については、図4を参照し、別のRNTIの値については、表1を参照のこと。上記に列挙した表1及び表2は例にすぎず、本出願の実施形態に対する限定として解釈されるべきではないと理解されよう。
以下、この出願の実施形態で提供される情報表示方法を詳細に記載する。
図5は、本出願の一実施形態による情報表示方法の概略フローチャートである。方法は、図1に示すシステムに適用されてもよい。図5に示すように、本方法は、以下のステップを含む。
501:UEが、基地局にランダム・アクセス要求を送信し、基地局が、ランダム・アクセス要求を受信する。
本出願の本実施形態では、ランダム・アクセス要求は、2ステップのランダム・アクセス手順におけるランダム・アクセス要求である。言い換えれば、ランダム・アクセス情報は、プリアンブル及びデータを含んでもよい。代替的には、ランダム・アクセス要求は、2ステップ・ランダム・アクセス・プロシージャにおけるランダム・アクセス要求に限定されなくてもよいし、別のタイプのランダム・アクセス手順又は将来の同様のものにおけるランダム・アクセス要求であってもよい。
502:基地局が、ランダム・アクセス応答をUEに送信し、UEが、ランダム・アクセス応答を受信する。
ランダム・アクセス応答は、サクセス・ランダム・アクセス応答及び/又はフォールバック・ランダム・アクセス応答を含んでもよい。サクセス・ランダム・アクセス応答及びフォールバック・ランダム・アクセス応答の具体的な記載については、前述の実施形態を参照のこと。具体的には、ランダム・アクセス応答は、複数のUEに対する応答情報を含んでもよい。UEは、ランダム・アクセス応答を受信した後、応答情報におけるプリアンブル・インデックス又は競合解決IDに基づいて、応答情報がUEに送信されたことを学習してもよい。
一実施形態では、ステップ501及び502は、別のタイプのランダム・アクセス手順であってもよい。したがって、例えば、UEによって送信されたランダム・アクセス要求はプリアンブルを含まず、上りリンク・データを含む。この場合に、ステップ501及び502は、以下と置き換えられてもよい。
5011:UEが、ランダム・アクセス要求を基地局に送信し、基地局が、ランダム・アクセス要求を受信する。ランダム・アクセス要求は、プリアンブルを含まないランダム・アクセス要求であり、ランダム・アクセス情報は、上りリンク・データを含む。
5022:基地局が、ランダム・アクセス応答をUEに送信し、UEが、ランダム・アクセス応答を受信する。例えば、基地局は、上りリンク・データにおける復調基準信号demodulation reference signal、DMRS)に基づいてタイミング・アドバンスを測定してもよい。基地局がDMRSの検出に成功したが、上りリンク・データの復号に失敗した場合、基地局は、DMRSに対する応答情報をUEに送信する。基地局が上りリンク・データの復号に成功した場合、基地局は、上りリンク・データに対する応答情報をUEに送信する。UEは、ランダム・アクセス応答(応答情報を含む)を受信した後、応答情報におけるDMRSインデックス又は競合解決IDに基づいて、応答情報がUEに送信されたことを学習してもよい。基地局が上りリンク・データの復号に成功した場合、基地局は、HARQ確認応答情報をUEに送信する必要があることが理解されよう。したがって、UEは、HARQ確認応答情報を搬送する(又はフィードバックする)ための時間周波数リソースを取得する必要がある。この場合に、基地局は、ランダム・アクセス応答に第1のRNTIを含めてもよく、第1のRNTIは、以下のようであってもよい。
本出願の本実施形態では、ステップ502又はステップ5022において、ランダム・アクセス応答は、第1のRNTIを含み、第1のRNTIは、第1のフィールド及び/又は第2のフィールドを含む。言い換えれば、第1のフィールド及び第2のフィールドは、第1のRNTIに含まれてもよい。第1のフィールドは第1の周波数ドメイン・リソースを示すために使用され、第2のフィールドは第1の時間ドメイン・リソースを示すために使用される。第1の周波数ドメイン・リソースは、上記のPUCCHリソース・インジケータ・フィールドによって示される周波数ドメイン・リソースとして理解されてもよく、第1の時間ドメイン・リソースは、上記のPDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドによって示される時間ドメイン・リソースとして理解されてもよい。第1のRNTIは、C-RNTIを含んでもよい。言い換えれば、第1のフィールド及び第2のフィールドはC-RNITに含まれてもよい。例えば、UEによって受信されるランダム・アクセス応答は、サクセス・ランダム・アクセス応答を含み、サクセス・ランダム・アクセス応答はC-RNTIを含み、C-RNTIは第1のフィールド及び第2のフィールドを含んでもよい。したがって、UEは、第1のフィールド及び第2のフィールドに基づいて、HARQ確認応答情報を搬送するためであり、かつPUCCHが位置する時間周波数リソースを決定することができる。第1のフィールド及び第2のフィールドに基づいて、UEが、PUCCHが位置する時間周波数リソースを取得するための方法については、上記の記載を参照するか、図8に示すnBに関する記載を参照するか、又は他の関係する記載を参照のこと。詳細は、ここでは記載されない。第1のRNTIは、代替的には、別のRNTIであってもよく、別のRNTIは、UEと基地局との間でデータ伝送が実行されるときに使用される一意の識別子、例えばTC-RNTIを識別するために使用されることが理解されよう。上記のサクセス・ランダム・アクセス応答は、別のタイプのランダム・アクセス手順において別の名前などを有し得ることが理解されよう。
以下、第1のRNTIがC-RNTIである例を使用して、本出願の本実施形態における方法を記載する。
C-RNTIの値は、第1のフィールドのビット長iに対応するN変数値と、第2のフィールドのビット長jに対応するN変数値とに基づいて取得され、N変数値は、10進数値、8進数値、16進数値のいずれか1つを含む。言い換えれば、UEは、C-RNTIのビットの値に基づいて、第1の時間ドメイン・リソース及び第1の周波数ドメイン・リソースを取得することができる。以下、Nが10である例を使用して、UEがC-RNTIに基づいて第1の時間ドメイン・リソース及び第1の周波数ドメイン・リソースをどのように取得するかを記載する。
方式1
C-RNTIの値は、以下の式(4)及び式(5)を満たす。
D1はC-RNTIの値であり、D2は第2のRNTIの値であり、iは第1のフィールドのビット長であり、jは第2のフィールドのビット長であり、Aはiビットの10進数値であり、Bはjビットの10進数値であり、Cはkビットの10進数値であり、i+j+k=Lであり、LはC-RNTIのビット長である。第1のしきい値が65519であってもよく、第2のRNTIの値が第1のRNTI以外のRNTIの可能な値であることが理解されよう。
例えば、第1のフィールドの長さ、すなわちPUCCHリソース・インジケータ・フィールドは、iビットであり、ai-1...a0を使用して表され、第1のフィールドの値は、A=ai-1*2i-1+...+a0*20であり、第2のフィールドの長さ、すなわちPDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドは、jビットであり、bj-1...b0によって表され、第2のフィールドの値は、B=bj-1*2j-1+...+b0*20である。この場合に、C-RNTIのビットは以下のように表される。すなわち、ck-1...c0 ai-1...a0 bj-1...b0又はck-1...c0 bj-1...b0 ai-1...a0である。ck-1...c0は、C-RNTIの全ビットのうち、PUCCHリソース・インジケータ・フィールド及びPDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドによって占有されるビット以外の残りのビットであり、ck-1...c0の長さはkであり、残りのビットの値はC=ck-1*2k-1+...+c0*20である。i+j+k=Lであり、Lは、図6に示すように、C-RNTIのビット長である。A、B及びCによれば、C-RNTIの値は以下の式(6)に表される。
Cの値は、C-RNTIの値を65519(16進数: FFEF)以下とすることができ、C-RNTIの値は、他のタイプのRNTIの値と衝突しない。任意選択で、別のタイプのRNTIは、RA-RNTI、TC-RNTI、MCS-C-RNTI、CS-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI、TPC-PUSCH-RNTI、TPC-SRS-RNTI、INT-RNTI、SFI-RNTI、又はSP-CSI-RNTIのうちのいずれか1つ以上であってもよい。本出願の本実施形態では、別のタイプのRNTIは、前述の列挙されたRNTIタイプに限定されず、さらに、別の可能なRNTIタイプ、例えば、MsgB-RNTIを含んでもよいことが理解されよう。任意選択で、基地局によってC-RNTIの値の複雑さを低減するために、Cの値は、さらに、以下の式(7)を満たしてもよい。
第2のしきい値は、各RNTIの最大値として理解されてもよい。例えば、C-RNTIの値は、C-RNTIが65519(16進数: FFEF)以下であり、C-RNTIがRA-RNTIの最大値及び/又はMsgB-RNTIの最大値より大きく、C-RNTIの値が別のタイプのRNTIの値と衝突しないことを満たしてもよい。
例えば、PUCCHリソース・インジケータ・フィールドは4ビット(代替的には、3ビット又は別の値であってもよい)であり、a3a2a1a0によって表され、PUCCHリソースの値はAである。PDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドの長さは3ビット(代替的には、2ビット又は別の値であってもよい)であり、b2b1b0によって表され、PDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドの値はBである。この場合に、C-RNTIのビットは以下のように表される。すなわち、c8c7c6c5c4c3c2c1c0 a3a2a1a0 b2b1b0又はc8c7c6c5c4c3c2c1c0b2b1b0 a3a2a1a0である。c8c7c6c5c4c3c2c1c0は、C-RNTIの全ビットのうち、PUCCHリソース・インジケータ・フィールド及びPDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドによって占有されるビット以外の残りのビットであり、c8c7c6c5c4c3c2c1c0の値はCである。この場合に、C-RNTI=C*27+A*23 +B、又はC-RNTI=C*27+B*24+Aである。追加的に、Cの値は、C-RNTIが65519(16進数: FFEF)以下であり、RA-RNTIの最大値及びMsgB-RNTIの最大値より大きく、C-RNTIの値が別のタイプのRNTIの値と衝突しないことを可能にする。
方式2
C-RNTIの値は、以下の式(8)及び式(9)を満たす。
D1はC-RNTIの値であり、D2は第2のRNTIの値であり、iは第1のフィールドのビット長であり、jは第2のフィールドのビット長であり、Aはiビットの10進数値であり、Bはjビットの10進数値であり、Cはkビットの10進数値であり、i+j+k=Lであり、LはC-RNTIのビット長である。
例えば、第1のフィールドの長さ、すなわちPUCCHリソース・インジケータ・フィールドは、iビットであり、ai-1...a0を使用して表され、第1のフィールドの値は、A=ai-1*2i-1+...+a0*20であり、第2のフィールドの長さ、すなわちPDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドは、jビットであり、bj-1...b0によって表され、第2のフィールドの値は、B=bj-1*2j-1+...+b0*20である。この場合に、C-RNTIのビットは以下のように表される。すなわち、ai-1...a0 bj-1...b0 ck-1...c0又はbj-1...b0 ai-1...a0 ck-1...c0である。 ck-1...c0は、C-RNTIの全ビットのうち、PUCCHリソース・インジケータ・フィールド及びPDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドによって占有されるビット以外の残りのビットであり、ck-1...c0の長さはkであり、残りのビットの値はC=ck-1*2k-1+...+c0*20である。i+j+k=Lであり、Lは、図7に示すように、C-RNTIのビット長である。A、B及びCによれば、C-RNTIの値は以下の式(10)に表される。
例えば、A及びBの値によって、C-RNTIの値がRA-RNTIの最大値及び/又はMsgB-RNTIの最大値より大きいことを可能にする場合、Cの値は、C-RNTIの値が65519(16進: FFEF)以下であること、及びC-RNTIの値が他のタイプのRNTIの値と衝突しないことを満たす必要がある。任意選択で、別のタイプのRNTIは、TC-RNTI、MCS-C-RNTI、CS-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI、TPC-PUSCH-RNTI、TPC-SRS-RNTI、INT-RNTI、SFI-RNTI、又はSP-CSI-RNTIのうちのいずれか1つ以上であってもよい。別の例では、A及びBの値によって、C-RNTIの値がRA-RNTIの最大値及び/又はMsgB-RNTIの最大値より小さいことを可能にする場合、Cの値は、C-RNTIの値がRA-RNTIの値及び/又はMsgB-RNTIの値と衝突しないことを満たす必要がある。
例えば、PUCCHリソース・インジケータ・フィールドは4ビット(代替的には、3ビット又は別の値であってもよい)であり、a3a2a1a0によって表され、PUCCHリソースの値はAである。PDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドの長さは3ビット(代替的には、2ビット又は別の値であってもよい)であり、b2b1b0によって表され、PDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドの値はBである。この場合に、C-RNTIのビットは以下のように表される。すなわち、a3a2a1a0 b2b1b0 c8c7c6c5c4c3c2c1c0又はb2b1b0 a3a2a1a0 c8c7c6c5c4c3c2c1c0である。c8c7c6c5c4c3c2c1c0は、C-RNTIの全ビットのうち、PUCCHリソース・インジケータ・フィールド及びPDSCHからHARQへのACKフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドによって占有されるビット以外の残りのビットであり、c8c7c6c5c4c3c2c1c0の値はCである。この場合に、C-RNTI=A*212 +B*29+C、又はC-RNTI=B*213+A*29+Cである。
Cの値は、表3に列挙されているように、C-RNTIの値がRA-RNTIの値及びMsgB-RNTIの値と衝突しないという説明を満たす必要がある。
表3のRO設定は、端末通信モードが周波数分割複信(frequency division duplexing、FDD)である場合に適用可能である。表3によれば、RA-RNTIの値範囲は、1+{0,2,4,6,8,10,12}+14*{0~19}+14*80*{0~7}+14*80*8*{0,1}であることが分かる。RA-RNTIの値範囲によれば、RA-RATIの値は奇数であり、最大値は17077であり、これは、2進数では0100 0010 1011 0101として表されることが分かる。
C-RNTIに対するRA-RNTIの値の影響が例として使用される。この場合に、C-RNTIの可能な値範囲は以下のようである。
a3a2a1a0及びb2b1b0の値がC-RNTI≦17077にする場合、c8c7c6c5c4c3c2c1c0の値はmod(C,2)=0を満たす。a3a2a1a0及びb2b1b0がC-RNTI>17077にする場合、c8c7c6c5c4c3c2c1c0の値は、C-RNTIの値を65519(16進数: FFEF)以下にし、他のRNTIの値と衝突しないようにする。
表3のRO設定に基づいてC-RNTIの値を決定するための前述の方法は、一意ではなく、C-RNTIにおけるいくつかのビットが本出願の本実施形態においてPUCCHリソース・インジケータのために使用されるときに、C-RNTIの可能な値を記載するために使用されるにすぎないと理解されよう。したがって、C-RNTIの値及びC-RNTIの値範囲を決定する方法は、前述の実施形態に限定されず、別の可能なRO設定によって変化してもよい。C-RNTIの値を決定するための特定の方法は、本出願の本実施形態において限定されない。
上記の場合、UEによって取得され、かつHARQ確認応答情報をフィードバックするために使用されるリソースを示す情報は、基地局によってUEに送信される応答情報に含まれる第1のRNTIで搬送される。UEは、第1のRNTIの第1のフィールドと第2のフィールドに基づいて、HARQ確認応答情報をフィードバックするために使用されるリソースを取得してもよい。
例えば、UEは、PUCCHリソース・インジケータ(すなわち、第1のフィールド)に基づいて、HARQ確認応答情報をフィードバックするために使用される周波数ドメイン・リソース(すなわち、第1の周波数ドメイン・リソース)を取得する。詳細については、式(11)を参照のこと。
ΔPRI=ΔPRI_UEであり、ΔPRI_UEは、第1のフィールドの値及びPUCCHリソース・インジケータ・フィールドの値である。
例えば、UEは、PDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ(すなわち、第2のフィールド)に基づいて、HARQ確認応答情報をフィードバックするために使用される時間ドメイン・リソース(すなわち、第1の時間ドメイン・リソース)を取得する。詳細については、式(12)を参照のこと。
スロットnは、PDSCHの最後のシンボルに対応する上りリンク・スロットであり、nBは、予め設定された値セットにあり、かつPDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータの値Bに基づいて取得される値であり、Bは、第2のフィールド、すなわち、PDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドの値である。nPUCCHの特定の値については、さらに、図8の以下の方法を参照のこと。詳細は、ここでは記載されない。
503:UEは、第1の時間ドメイン・リソース及び第1の周波数ドメイン・リソースに基づいてHARQ確認応答情報を送信する。
本出願の本実施形態では、UEは、第1の時間ドメイン・リソース及び第1の周波数ドメイン・リソースに基づいて、HARQ確認応答情報を搬送するために使用され、かつPUCCHが位置する時間周波数リソースを決定して、PUCCHが位置する時間周波数リソースでHARQ確認応答情報を送信するしてもよい。第1のフィールド及び第2のフィールドに基づいて、UEが、PUCCHが位置する時間周波数リソースを取得するための方法については、上述の記載を参照のこと。代替的には、第2のフィールドに基づいて、UEが、PUCCHが位置する時間ドメイン・リソースを取得するための方法については、図8に示すnBに関する記載を参照のこと。詳細は、ここでは記載されない。
本出願の本実施形態の実装中、C-RNTIは、PUCCHリソース・インジケータ・フィールド及びPDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドを含み、それによって、応答情報のペイロードの増加を効果的に回避する。
本実施形態のいくつかの実施態様では、例えば、ランダム・アクセス手順において、サクセス・ランダム・アクセス応答は、競合解決識別子(contention resolution ID、CRID)を含む。CRIDは、DCIを使用してスケジュールされたPDSCH上で搬送されてもよい。UEは、CRIDを搬送し、かつ基地局によって送信された応答情報を受信し、UEは、HARQ確認応答情報を基地局に送信する必要があり、HARQ確認応答情報は、UEがCRIDのPDSCHを受信することに応答するために使用され得る。
ここでは、4ステップRACHが例として使用され、UEがHARQ確認応答情報を送信するモーメントと、タイミング・アドバンス・コマンドが有効となるモーメントを記載する。4ステップRACHでは、UEがMsg1プリアンブルを送信した後、UEは、基地局によって送信されたランダム・アクセス応答Msg2を受信する。ランダム・アクセス応答は、タイミング・アドバンス・コマンド(TAコマンド)を含み、タイミング・アドバンス・コマンドは、UEが上りリンク・データ伝送のための時間調整を実行するために使用され、上りリンク・データ伝送は、ランダム・アクセス応答おける上りリンク・スケジューリング・グラント(ULグラント)によってスケジュールされたPUSCH伝送を含まない。UEがタイミング・アドバンス・コマンドを受信する上りリンク・スロットがn2である場合、タイミング・アドバンス・コマンドが有効となる時間は、n2+k
TA+1となり、k
TAは、以下の式(13)を満たす。
N
T,1は、N
1のOFDMシンボルの時間ドメイン長(単位ms)であり、PDSCHの受信持続時間に対応し、ユーザ処理能力は1であり、追加のPDSCH DMRSが構成されている。μ=0であり、N
T,1=14である仮定する場合、N
T,2は、N
2のOFDMシンボルの時間ドメイン長(単位ms)であり、PUSCHの準備持続時間に対応し、ユーザ処理能力は1であり、N
TA,maxは、12ビット・タイミング・アドバンスによって提供される最大タイミング・アドバンス値(単位ms)であり、
は、各サブフレームにおけるスロットの数であり、T
sfは、1msのサブフレームの長さである。N
T,1及びN
T,2は、設定された最小サブキャリア間隔に基づいて決定され、最小サブキャリア間隔は、全ての上りリンクBWPの全ての上りリンク・キャリア及び全ての下りリンクBWPの全ての下りリンク・lキャリアのものであって、ネットワーク側に設定されたタイミング・アドバンス・コマンドが適用される最小サブキャリア間隔である。スロットn2及びスロットの数
は、設定された最小サブキャリア間隔に基づいて決定され、最小サブキャリア間隔は、全ての上りリンクBWPの全ての上りリンク・キャリアのものであって、ネットワーク側に設定されたタイミング・アドバンス・コマンドが適用される最小サブキャリア間隔であり、スロットn2は、T
TA=0と仮定されたときに受信されるPDSCHと重複する上りリンク・スロットの最後のスロットであり、受信されるPDSCHは、タイミング・アドバンス・コマンドを搬送する。N
TA,maxは、設定された最小サブキャリア間隔に基づいて決定され、最小サブキャリア間隔は、全ての上りリンクBWPの全ての上りリンク・キャリア及び初期上りリンクBWPの全てのキャリアのものであって、ネットワーク側に設定されたタイミング・アドバンス・コマンドが適用される最小サブキャリア間隔である。
4ステップRACHでは、Msg3を送信した後、UEは、基地局によって送信された競合解決情報Msg4を受信し、Msg4はDCIフォーマット1_0を使用してスケジュールされたPDSCHであり、PDSCHのエンド・スロットはスロットn1であり、UEがHARQ確認応答情報を送信するスロットはn1+kである。スロットn1は上りリンク・スロットであり、上りリンク・スロットn1については、PUCCHのスロット構造を参照し、上りリンク・スロットn1は、UEが時間ドメインにおいて受信したPDSCHの最後のシンボルに対応する上りリンク・スロットであり、kはスロットの数を表し、kの値はPDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドによって決定される。
4ステップRACHにおいてタイミング・アドバンス・コマンドが有効となるスロットから、UEがHARQ確認応答情報を基地局に送信するときに、タイミング・アドバンス・タイマが動作状態にある、すなわちタイミング・アドバンスが有効な状態であることが分かる。
しかしながら、2ステップRACHでは、UEがMsgAに応答して基地局によって送信される競合解決IDを含む応答情報を受信するときに、UEは、タイミング・アドバンス・コマンド、及びHARQ確認応答情報をフィードバックするために使用されるリソースを示す情報の両方を取得し、HARQ確認応答情報をフィードバックするために使用されるリソースを示す情報が、PUCCHリソース・インジケータ、及びPDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータを含む。したがって、UEがHARQ確認応答情報を送信するときに、UEは、タイミング・アドバンス・コマンドが有効な状態であるかどうかを決定することができない。
したがって、本出願の実施形態は、さらに、情報表示方法を提供する。図8は、本出願の一実施形態による情報表示方法の概略フローチャートである。方法は、図1に示すシステムに適用されてもよい。図8に示すように、本方法は、以下のステップを含む。
801:基地局が、ランダム・アクセス応答をUEに送信し、UEが、ランダム・アクセス応答を受信する。ランダム・アクセス応答は、表示情報を含み、表示情報は、第1の周波数ドメイン・リソース及び第1の時間ドメイン・リソースを示すために使用される。
ランダム・アクセス応答における表示情報の特定の位置は、本出願の本実施形態において限定されないことが理解されよう。
例えば、HARQ確認応答情報を搬送する時間周波数リソース(PUCCHの時間周波数リソース・インジケータ)を示すために使用される情報は、応答情報を搬送するPDSCHに含まれてもよいし、応答情報を搬送するPDSCHにおける他の情報に暗黙のうちに含まれてもよいし、応答情報を搬送するPDSCHをスケジュールするためのPDCCH(すなわち、DCI)に含まれる。HARQ確認応答情報を搬送する時間周波数リソースを示すために使用される情報は、ステップ801に示す表示情報である。
別の例として、表示情報は、図5に示す第1のC-RNTIで搬送されてもよい。詳細は、ここでは再度記載されない。
802: UEが、第1の時間ドメイン・リソース及び第1の周波数ドメイン・リソースに基づくHARQ確認応答情報を送信し、HARQ確認応答情報の送信スロットは、タイミング・アドバンス・コマンドが有効となるスロットに関係する。
本出願のいくつかの実施形態では、ランダム・アクセス応答は、さらに、タイミング・アドバンス・コマンドを含む。
例えば、UEによって基地局に送信されるランダム・アクセス要求がプリアンブル及び上りリンク・データ(すなわち、MsgA PRACH及びMsgA PUSCH)を含むか、又はUEによって基地局に送信されるランダム・アクセス要求が上りリンク・データ(すなわち、PUSCHのみ)を含み、基地局が全てのランダム・アクセス要求を正しく復号するときに、UEは、基地局によって送信され、かつランダム・アクセス要求に応答する、競合解決IDを含む応答情報(これはまた、競合解決IDを含むランダム・アクセス応答として理解され得る)を受信してもよい。競合解決IDに加えて、応答情報は、さらに、タイミング・アドバンス・コマンド、及びHARQ確認応答情報をフィードバックするために使用されるリソースを示す情報を含む。
本出願のいくつかの実施形態では、応答情報は、競合解決IDを含まなくてもよい。例えば、応答情報は、タイミング・アドバンス・コマンド、及びHARQ確認応答情報を搬送するために使用される時間周波数リソースを示す情報を含む。しかしながら、応答情報をスケジューリングするためのPDCCHのCRCは、ユーザの一意の識別子によってスクランブルされる。例えば、応答情報をスケジュールするためのPDCCHのCRCは、ユーザのC-RNTIによってスクランブルされる。
前述の場合に、UEがタイミング・アドバンス・コマンドを受信するモーメントは、UEがPUCCHリソース表示情報を受信するモーメントと同じである。具体的には、UEがPDSCH上で搬送されたタイミング・アドバンス・コマンドを受信するエンド・モーメントは、UEがPDSCH上で搬送されたPDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータを受信するエンド・モーメントと同じである。
本出願の本実施形態では、例えば、表示情報及びタイミング・アドバンス・コマンドは、同じ物理下りリンチャネルPDSCH上で搬送される。別の例では、タイミング・アドバンス・コマンドは、下りリンク制御情報DCIで搬送され、表示情報は、DCIによってスケジュールされたPDSCH上で搬送される。別の例では、表示情報及びタイミング・アドバンス・コマンドは、同じDCIで搬送される。別の例では、タイミング・アドバンス・コマンドは、DCIによってスケジュールされたPDSCH上で実行され、表示情報は、DCIで搬送される。
この場合、HARQ確認応答情報の送信スロットとタイミング・アドバンス・コマンドが有効となるスロットとの間の特定の関係を以下のように示してもよい。
方式1
UEがHARQ確認応答情報をネットワーク・デバイスに送信するスロットは、以下の式(14)、(15)又は(16)を満たす。
nPUCCHは、UEがHARQ確認応答情報を送信するスロットであり、nTAは、タイミング・アドバンス・コマンドが有効となるスロットであり、nTA=n+kTA+1であり、スロットnは、PDSCHの最後のスロットに対応する上りリンク・スロットであるか、又はスロットnは、PDSCHの最後のシンボルに対応する上りリンク・スロットと理解されてもよく、kTAは、タイミング・アドバンス調整パラメータである。kTAの値については、前述の実施形態を参照のこと。nBは、インデックスが予め設定された値セットにおいてBである特定の値であり、Bは、第1の時間ドメイン・リソースを示すフィールドの特定の値である。Bの具体的な記載については、前述の実施形態を参照のこと。PDSCHの端部スロットはまた、PDSCHの端部スロットとして理解されてもよい。具体的には、スロットnは、UEがタイミング・アドバンス・コマンド及び/又はHARQ確認応答情報をフィードバックするために使用されるリソースを示す情報を搬送するPDSCHを受信する最後のスロットであるか、又はスロットnは、HARQ確認応答情報をフィードバックするために使用されるリソースを搬送するDCIによってスケジュールされたPDSCHの最後のスロットである。スロットnTAは、UEによって受信されたタイミング・アドバンス・コマンドが有効になるスロットである。追加的に、UEがPUCCH伝送を実行するスロットと、UEがPDSCHを受信する最後のスロットとの間の最小スロット間隔は、NT,1+0.5(ms)であり、NT,1は、N1のOFDMシンボルの時間ドメイン長(単位ms)であり、かつPDSCHの受信持続時間に対応し、ユーザ処理能力は、1であり、追加のPDSCH DMRSが設定される。μ=0である場合、NT,1=14と仮定される。
いくつかの実施形態では、UEがHARQ確認応答情報を基地局に送信するスロットは、代替的には、以下の式(17)、(18)又は(19)を満たしてもよい。
n
PUCCHは、UEがHARQ確認応答情報を送信するスロットであり、Δ
RARは、ネットワークにおいて予め設定された定数であり、Δ
RARは、サブキャリア間隔μに基づいて決定される。例えば、Δ
RARとサブキャリア間隔μとの間の関係を表4に列挙する。
サブキャリア間隔μは、以下のいくつかのデータ・チャネルのサブキャリア間隔の値の1つであってもよい。すなわち、サブキャリア間隔μが、UEによって送信されるPUSCHのサブキャリア間隔であるか、キャリア間隔μが、UEによって送信されるPUCCHのサブキャリア間隔であり、PUCCHが、HARQ確認応答情報を送信するために使用されるか、又はキャリア間隔μが、UEによって受信されるPDSCHのサブキャリア間隔であり、UEが、PDSCHを受信した後にHARQ確認応答情報を送信する必要がある。
なお、ΔRARとサブキャリア間隔μとの間の関係は、別の予め定義された関係であってもよく、表4に列挙した値の関係に限定されないことが理解されよう。
nBは、PDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドによって示される特定の値であってもよい。代替的には、nBは、予め定義された値セットであり、かつインジケータ・フィールドによって示されるインデックス番号に基づいて取得される値であってもよい。例えば、nBの値は以下の2つの方法を含んでもよい。
方法1:nB=PDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドに対応する特定の値である。
方法1の場合、PDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドによって示される値は、nBの値である。例えば、PDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドのビット長が3ビットである場合、nBの値は、0~7の範囲あり、かつPDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドのビットに対応する値である。PDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドのビット長は、例に記載のビット長に限定されないことが理解されよう。
方法2:nB=プリセット値セットにおける特定の値であり、PDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドの特定の値は、プリセット値セットにおけるインデックス番号に対応する。
方法2については、nBとPDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドとの間のインデックス関係がある。例えば、PDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドのビット長が3ビットである場合、nBの値は0~7の範囲であり、PDSCHからHARQへのフィードバック・タイミングのものであって、ネットワークにおいて設定されるオフセット・セットは{1,2,3,4,5,6,7,8}である。この場合に、PDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドのビットが000であるときに、nB=1であり、PDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドのビットが001であるときに、nB=2であるなどである。PDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドのビット長は、例に記載のビット長に限定されず、PDSCHからHARQへのフィードバック・タイミングのものであって、ネットワークにおいて設定されるオフセット・セットは、例に記載の値セットに限定されないことが理解されよう。
前述の方法1及び方法2は例にすぎず、本出願の実施形態に対する限定として解釈されるべきではないと理解されよう。
方式2
UEがRRC接続状態である場合、UEのタイミング・アドバンス・タイマが動作しているか、UEのタイミング・アドバンス状態が有効である。この場合に、基地局によってUEに送信される応答情報が、依然として、タイミング・アドバンス・コマンド及びHARQ確認応答情報をフィードバックするために使用されるリソースを示す情報を含む場合、タイミング・アドバンス・コマンドが有効となるスロットが式(20)を満たし、タイミング・アドバンス・タイマが再起動又は更新される。
UEがHARQ確認応答情報をネットワーク・デバイスに送信するスロットは、以下の式(21)、(22)、(23)又は(24)を満たす。
Δは、定数であり(例えば、1であってもよい)、nPUCCHは、UEがHARQ確認応答情報を送信するスロットであり、nTAは、タイミング・アドバンス・コマンドが有効となるスロットであり、スロットnは、PDSCHの最後のシンボルに対応する上りリンク・スロットである。PDSCHは、基地局から送信される応答情報を搬送し、kTAは、TA調整パラメータであり、nBは、インデックスによって示される第1の時間ドメイン・リソースの特定値である。kTA及びnBの値については、前述の実施形態の記載を参照のこと。
いくつかの他の実施形態では、UEがHARQ確認応答情報をネットワーク・デバイスに送信するスロットは、以下の式(25)、(26)、(27)又は(28)を満たす。
nPUCCHは、UEがHARQ確認応答情報を送信するスロットであり、ΔRARは、ネットワークにおいて予め設定された定数であり、ΔRARは、サブキャリア間隔μに基づいて決定される。例えば、ΔRARとサブキャリア間隔μとの間の関係を表4に列挙する。
なお、ΔRARとサブキャリア間隔μとの間の関係は、別の予め定義された関係であってもよく、表4に列挙した値の関係に限定されないことが理解されよう。
式(14)及び(21)は、UEが、タイミング・アドバンス・コマンドが有効となるスロット、すなわち、タイミング・アドバンス・コマンドが有効となるか、又は更新されるスロットにおけるPUCCHの伝送スロットの計算を開始することを示す。式(15)、(16)、(22)及び(23)は、PUCCHが送信されるモーメントが、タイミング・アドバンス・コマンドが有効となるモーメントと同じであってもよいこと、又はスロット・オフセットは、タイミング・アドバンス・コマンドが有効となるモーメントにおいて考慮されることを示す。式(24)は、PUCCHが、現在のタイミング・アドバンス状態が有効であるときに送信されてもよく、タイミング・アドバンス・コマンドが更新されるのを待つ必要がないことを示す。
本出願の本実施形態では、端末によって受信されるタイミング・アドバンス・コマンドが有効となるスロット間隔が、UEがHARQ確認応答情報PUCCHを送信する伝送モーメントに対して考慮されて、端末によるPUCCHの送信の妥当性を保証して、基地局が正しくPUCCHを検出できるようにする。
本出願の本実施形態では、基地局によってUEに送信されるサクセス・ランダム・アクセス応答がタイミング・アドバンス・コマンドを含まない場合、UEがHARQ確認応答情報を基地局に送信するスロットは、以下の式(29)を満たしてもよい。
スロットnは、サクセス・ランダム・アクセス応答を搬送し、かつ基地局によって送信されるPDSCHが位置する最後のシンボルに対応する上りリンク・スロットであり、PDSCHが、HARQ確認応答情報をフィードバックするために使用されるリソースを示すために使用されるリソース・インジケータを搬送するか、又はPDSCHリソースをスケジューリングするためのDCIが、HARQ確認応答情報をフィードバックするために使用されるリソースを示すために使用されるリソース・インジケータを搬送する。
本出願のいくつかの実施形態では、異なるランダム・アクセス手順において、応答情報は、以下のうちのいずれかであってもよい。例えば、4ステップのランダム手順を開始するときに、UEは、プリアンブルに対して基地局によって送信されたランダム・アクセス応答(RAR)情報を受信する。代替的には、いくつかの実施形態では、UEは、2ステップ・ランダム・アクセス手順を開始し、基地局は、送信されたプリアンブルのみを検出し、UEは、プリアンブルに対して基地局によって送信されたフォールバック・ランダム・アクセス(fallback RAR)応答を受信する。代替的には、いくつかの実施形態では、UEは、2ステップ・ランダム・アクセス手順を開始し、2ステップのランダム・アクセス手順における送信回数の最大数に到達した後、UEは、4ステップ・ランダム・アクセスに戻る。この場合に、UEは、プリアンブルに対して基地局によって送信されたランダム・アクセス応答(RAR)情報を受信する。代替的には、いくつかの実施形態では、UEは、(PUSCH上で搬送される)上りリンク・データのみを送信し、基地局は、PUSCHのDMRSのみを検出する。この場合に、UEは、DMRSに対して基地局によって送信されたランダム・アクセス応答を受信する。基地局がプリアンブル/DMRSを正しく検出するときに、基地局は、プリアンブル/DMRSに対する応答情報をUEに送信し、UEは、応答情報を受信する。応答情報は、タイミング・アドバンス・コマンドを含む。タイミング・アドバンス・コマンドは、UEが上りリンク・データ伝送のモーメントを調整するために使用され、上りリンク・データ伝送は、応答情報における上りリンク・スケジューリング・グラント(ULグラント)によってスケジュールされたPUSCH伝送を含まない。
本出願のいくつかの実施形態では、UEは、別の方法を使用して、HARQ確認応答情報をフィードバックするために使用されるリソースに関する情報を取得してもよい。
さらに、UEは、DCIにおけるHARQ確認応答情報をフィードバックするために使用される共通表示情報と、HARQ確認応答情報をフィードバックするために使用されるリソースのユーザ・レベル情報に基づいて、第1の時間ドメイン・リソース及び第1の周波数ドメイン・リソースを取得してもよい。HARQ確認応答情報をフィードバックするために使用されるリソースのユーザ・レベル情報は、DCIを使用してスケジュールされたPDSCH上で搬送された応答情報に含まれる。PDSCH上で搬送された応答情報におけるHARQ確認応答情報をフィードバックするために使用されるリソースのユーザ・レベル情報の形態は、本明細書において限定されず、以下のようであってもよい。
1.その情報は、前述の実施形態における応答情報において第1のRNTIを使用して搬送される。言い換えれば、形態は、前述の実施形態のものと同じである。
2.代替的には、その情報は、応答情報における独立したフィールド、例えば、独立した第1のフィールド及び第2のフィールドで搬送される。
UEは、基地局によって送信された応答情報を受信し、HARQ確認応答情報をフィードバックするために使用され、かつDCIで搬送された共通表示情報、及びHARQ確認応答情報をフィードバックするために使用されるリソースのものであって、応答情報で搬送されるユーザ・レベル情報に基づいて、ユーザがHARQ確認応答情報をフィードバックするために使用される第1の時間ドメイン・リソース及び周波数ドメイン・リソースを取得する。
HARQ確認応答情報をフィードバックするために使用される共通表示情報は、共通のPUCCHリソース・インジケータ及び共通のPDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータを含む。HARQ確認応答情報をフィードバックするために使用されるリソースのユーザ・レベル情報は、ユーザ・レベルPUCCHリソース・インジケータ及びユーザ・レベルPDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータを含む。
HARQ確認応答情報をフィードバックするために使用される共通指示情報及びHARQ確認応答情報をフィードバックするために使用されるリソースのユーザ・レベル情報を使用して、第1の時間ドメイン・リソース及び第1の周波数ドメイン・リソースを取得するための方法は、以下のようである。
UEは、PUCCHリソース・インジケータに基づいて、HARQ確認応答情報をフィードバックするために使用される周波数ドメイン・リソース(すなわち、第1の周波数ドメイン・リソース)を取得する。詳細については、式(30)を参照のこと。式(30)は、式(11)と同じである。
PUCCHリソース・インジケータは、HARQ確認応答情報をフィードバックするために使用される共通表示情報及びHARQ確認応答情報をフィードバックするために使用されるリソースのユーザ・レベル情報に基づいて取得される。ΔPRI=ΔPRI_com+ΔPRI_UEであり、ΔPRI_comは、共通のPUCCHリソース・インジケータ・フィールドの値であり、ΔPRI_UEは、ユーザ・レベルのPUCCHリソース・インジケータ・フィールドの値である。
例えば、UEは、PDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータに基づいて、HARQ確認応答情報をフィードバックするために使用される時間ドメイン・リソース(すなわち、第1の時間ドメイン・リソース)を取得する。詳細については、式(14)/(17)、(15)/(18)、若しくは(16)/(19)、式(18)/(25)、(19)/(26)、(20)/(27)、若しくは(21)/(28)、又は式(29)を参照のこと。nBは、予め設定された値セットにおいて、PDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータの値Bに基づいて取得される値であり、B=Bcom+BUEであり、Bcomは、共通PDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドの値であり、BUEは、ユーザ・レベルPDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ・フィールドの値である。
前述の実施形態は、それぞれの着目点を有することが理解されよう。実施形態の1つで詳細に記載されていない実装については、他の実施形態を参照のこと。詳細は、ここでは再度記載されない。例えば、図8に示す方法の特定の実装については、図5に示す方法の記載を参照のこと。さらに、本明細書に記載の実施形態は、独立した解決策であってもよいし、内部論理に従って組み合わされてもよい。これらの解決策はすべて、本出願の保護範囲に含まれます。
前述の方法の実施形態では、端末デバイスによって実装される方法及び動作は、端末デバイスにおいて使用可能な構成要素(例えば、チップ又は回路)によっても実装されてもよいことが理解されよう。
以下、この出願の実施形態で提供される通信装置を詳細に記載する。
図9は、本出願の一実施形態による通信装置の概略構造図である。通信装置は、本出願の実施形態に記載の方法を実行するように構成されている。図9に示すように、通信装置は、以下のユニットを含む。
例えば、通信装置は端末デバイスであってもよいし、チップであってもよい。
受信ユニット901は、ネットワーク・デバイスからランダム・アクセス応答を受信するように構成されており、ランダム・アクセス応答は、第1の無線ネットワーク一時識別子RNTIを含み、第1のRNTIは、第1のフィールド及び第2のフィールドを含み、第1のフィールドは、第1の周波数ドメイン・リソースを示すために使用され、第2のフィールドは、第1の時間ドメイン・リソースを示すために使用される。
送信ユニット902は、第1の時間ドメイン・リソース及び第1の周波数ドメイン・リソースに基づくハイブリッド自動反復要求HARQ確認応答情報を送信するように構成されている。
例えば、通信装置は、代替的には、ネットワーク・デバイスであってもよい。
受信ユニット901は、端末デバイスからランダム・アクセス要求を受信するように構成されている。
送信ユニット902は、端末デバイスにランダム・アクセス応答を送信するように構成されており、ランダム・アクセス応答は、第1の無線ネットワーク一時識別子RNTIを含み、第1のRNTIは、第1のフィールドと第2のフィールドとを含み、第1のフィールドは、第1の周波数ドメイン・リソースを示すために使用され、第2のフィールドは、第1の時間ドメイン・リソースを示すために使用され、第1の周波数ドメイン・リソース及び第1の時間ドメイン・リソースは、ハイブリッド自動反復要求HARQ確認応答情報のための時間周波数リソースを示すために使用され、HARQ確認応答情報は、ランダム・アクセス応答が正しく受信されたことをフィードバックするために使用される。
可能な実装では、第1のRNTIの値は、第1のフィールドのビット長iに対応するN変数値と、第2のフィールドのビット長jに対応するN変数値とに基づいて取得され、N変数値は、10進数値、8進数値、16進数値のいずれか1つを含む。
可能な実装では、第1のRNTIの値は、以下の条件、
を満たし、
D
1は第1のRNTIの値であり、D
2は第2のRNTIの値であり、iは第1のフィールドのビット長であり、jは第2のフィールドのビット長であり、Aはiビットの10進数値であり、Bはjビットの10進数値であり、Cはkビットの10進数値であり、i+j+k=Lであり、Lは第1のRNTIのビット長である。
可能な実装では、第1のRNTIの値は、さらに、以下の条件、
第2のしきい値<D1≦第1のしきい値
を満たす。
可能な実装では、第1のRNTIの値は、以下の条件、
を満たし、
D
1は第1のRNTIの値であり、D
2は第2のRNTIの値であり、iは第1のフィールドのビット長であり、jは第2のフィールドのビット長であり、Aはiビットの10進数値であり、Bはjビットの10進数値であり、Cはkビットの10進数値であり、i+j+k=Lであり、Lは第1のRNTIのビット長である。
可能な実装では、端末デバイスがHARQ確認応答情報をネットワーク・デバイスに送信するスロットは、以下の条件、
を満たし、
n
PUCCHは端末デバイスがHARQ確認応答情報を送信するスロットであり、n
TAはタイミング・アドバンス・コマンドが有効となるスロットであり、nはPDSCHの最後のシンボルに対応する上りリンク・スロットであり、k
TAはTA調整パラメータであり、PDSCHはランダム・アクセス応答を搬送し、n
Bは予め設定された値セットにおけるインデックスBに対応する特定の値である。
本出願のいくつかの実施形態では、図9に示す通信装置が端末デバイス又は端末デバイスのチップであるときに、受信ユニット901は、ネットワーク・デバイスからランダム・アクセス応答を受信するように構成されており、ランダム・アクセス応答は、表示情報を含み、表示情報は、第1の周波数ドメイン・リソース及び第1の時間ドメイン・リソースを示すために使用される。
送信ユニット902は、第1の時間ドメイン・リソース及び第1の周波数ドメイン・リソースに基づくハイブリッド自動反復要求HARQ確認応答情報を送信するように構成されており、HARQ確認応答情報の送信スロットは、タイミング・アドバンス・コマンドが有効となるスロットに関係する。
可能な実装では、ランダム・アクセス応答は、さらに、タイミング・アドバンス・コマンドを含み、
表示情報及びタイミング・アドバンス・コマンドは、同じ物理下りリンチャネルPDSCH上で搬送されるか、
タイミング・アドバンス・コマンドは、下りリンク制御情報DCIで搬送され、表示情報は、DCIを使用してスケジュールされたPDSCH上で搬送されるか、又は
表示情報及びタイミング・アドバンス・コマンドは、同じDCIで搬送される。
可能な実装では、HARQ確認応答情報がネットワーク・デバイスに送信されるスロットは、以下の条件、
を満たし、
n
PUCCHは端末デバイスがHARQ確認応答情報を送信するスロットであり、n
TAはタイミング・アドバンス・コマンドが有効となるスロットであり、nはPDSCHの最後のシンボルに対応する上りリンク・スロットであり、k
TAはタイミング・アドバンス調整パラメータであり、n
Bはインデックスが予め設定された値セットにおけるBである特定の値であり、Bは第1の時間ドメイン・リソースを示すフィールドの特定の値である。
タイミング・アドバンス・コマンドが有効となるスロットは、以下の条件、
を満たし、
HARQ確認応答情報がネットワーク・デバイスに送信されるスロットは、以下の条件、
を満たし、
Δは定数であり、n
PUCCHは端末デバイスがHARQ確認応答情報を送信するスロットであり、n
TA_updateはタイミング・アドバンス・コマンドが有効となるスロットであり、nはPDSCHの最後のシンボルに対応する上りリンク・スロットであり、k
TAはTA調整パラメータであり、n
Bはインデックスが予め設定された値セットにおけるBである特定の値であり、Bは第1の時間ドメイン・リソースを示すフィールドの特定の値である。
通信装置が端末デバイス又は端末デバイスにおける前述の機能を実装する構成要素であるときに、装置は、さらに、図9に示さない処理ユニットを含んでもよいと理解されたい。処理ユニットは、1つ以上のプロセッサであってもよく、送信ユニット902は、伝送機であってもよく、受信ユニット901は、受信機であってもよい。代替的には、送信ユニット902と受信ユニット901は、例えばトランシーバである1つの構成要素に一体化される。
通信装置がチップであるときに、処理ユニットは、1つ以上のプロセッサであってもよく、送信ユニット902は、出力インターフェースであってもよく、受信ユニット901は、入力インターフェースであってもよい。代替的には、送信ユニット902と受信ユニット901は、例えばトランシーバである1つのユニットに一体化される。トランシーバ・ユニットは、通信インターフェース、インターフェース回路、インターフェースなどとも呼ばれる入力/出力インターフェースであってもよい。
図9に示すユニットの実装については、前述の実施形態の対応する記載を参照することが理解されよう。
図10は、本出願の一実施形態による通信装置100を示す。通信装置100は、前述の方法で端末デバイスの機能を実装するように構成されている。端末デバイスの機能が実装されるときに、装置は、端末デバイス、端末デバイス内の装置、又は端末デバイスとともに使用され得る装置であってもよい。代替的には、装置は、チップシステムであってもよい。本出願の本実施形態では、チップシステムは、チップを含んでもよいし、チップ及び別の別個の構成要素を含んでもよい。装置100は、本出願の実施形態で提供される方法で端末デバイスの機能を実装するように構成されている少なくとも1つのプロセッサ1020を含む。装置100は、さらに、通信インターフェース1010を含んでもよい。本出願の本実施形態では、通信インターフェースは、トランシーバ、回路、バス、モジュール、又は別のタイプの通信インターフェースであってもよく、伝送媒体を介して別のデバイスと通信するように構成されている。例えば、通信インターフェース1010は、装置100内の装置が別のデバイスと通信するために使用される。プロセッサ1020は、通信インターフェース1010を介してデータを受信及び送信し、前述の方法の実施形態で方法を実装するように構成されている。
装置100は、さらに、プログラム命令及び/又はデータを記憶するように構成されている少なくとも1つのメモリ1030を含んでもよい。メモリ1030は、プロセッサ1020に結合される。本出願の本実施形態での結合は、電気的形態、機械的形態、又は別の形態で装置、ユニット、又はモジュール間の間接的結合又は通信接続であってよく、装置、ユニット、又はモジュール間の情報交換のために使用される。プロセッサ1020は、メモリ1030と協働して動作してもよい。プロセッサ1020は、メモリ1030に記憶されたプログラム命令を実行してもよい。少なくとも1つのメモリのうちの少なくとも1つは、プロセッサに含まれてもよい。
本出願の本実施形態では、通信インターフェース1010、プロセッサ1020、及びメモリ1030の間の特定の接続媒体に限定されない。本出願の本実施形態では、メモリ1030、プロセッサ1020、及び通信インターフェース1010は、図10のバス1040を介して接続され、バスは、図10の太線で表されている。他の構成要素間の接続方法は、概略的に記載されており、これに限定されるものではない。バスは、アドレス・バス、データ・バス、制御バスなどに分類されてもよい。表現を容易にするために、図10のバスを表すためには太線が1本のみが使用されるが、これはバスが1本のみ、又はバスのタイプが1つのみであることを意味しない。
装置100が、具体的には、チップ又はチップシステムであるときに、通信インターフェース1010は、ベースバンド信号を出力又は受信してもよい。装置100が、具体的には、デバイスであるときに、通信インターフェース1010は、無線周波数信号を出力又は受信してもよい。本出願の本実施形態では、プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ若しくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲート若しくはトランジスタ論理デバイス、又は個別ハードウェア構成要素であってもよく、本出願の実施形態で開示される方法、ステップ、及び論理ブロック図を実装又は実行してもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本出願の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェア・プロセッサによって直接的に実行及び完了されてもよいし、プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェア・モジュールの組み合わせによって実行及び完了されてもよい。
一例では、図11は、本出願の一実施形態による端末デバイス110の概略構造図である。端末デバイスが、図5及び図8に示す方法を実行してもよいし、端末デバイスが、図9に示す端末デバイスの動作を実行してもよい。
説明を容易にするために、図11は、端末デバイスの主要な構成要素のみを示す。図11に示すように、端末デバイス110は、プロセッサ、メモリ、無線周波数回路、アンテナ、及び入力/出力装置を含む。プロセッサは、主に、通信プロトコル及び通信データを処理すること、端末デバイス全体を制御すること、ソフトウェア・プログラムを実行すること、及びソフトウェア・プログラムのデータを処理することを行うように構成されている。例えば、プロセッサは、図5及び図8に記載の手順を実行する際に端末デバイスをサポートするように構成されている。メモリは、主に、ソフトウェア・プログラム及びデータを記憶するように構成されている。無線周波数回路は、主にベースバンド信号と無線周波数信号との変換を実行し、無線周波信号を処理するように構成されている。アンテナは、主に、電磁波の形態で無線周波数信号を送信及び受信するように構成されている。端末デバイス110は、さらに、タッチスクリーン、ディスプレイ・スクリーン、又はキーボードなどの入力/出力装置を含んでもよく、主に、ユーザによって入力されたデータを受信し、ユーザにデータを出力するように構成されている。いくつかのタイプの端末デバイスは、入力/出力装置を有さないことがあることに留意されたい。
端末デバイスの電源がオンになった後、プロセッサは、記憶ユニット内のソフトウェア・プログラムを読み出し、ソフトウェア・プログラムの命令を説明及び実行し、ソフトウェア・プログラムのデータを処理してもよい。データを無線方式で送信する必要があるときに、送られるべきデータに対してベースバンド処理を実行した後、プロセッサは、ベースバンド信号を無線周波数回路に出力する。ベースバンド信号に対して無線周波処理を実行した後、無線周波数回路は、アンテナを介して電磁波の形態の無線周波数信号を外部に送信する。データが端末デバイスに送信されるときに、無線周波数回路は、アンテナを介して無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号をプロセッサに出力する。プロセッサは、ベースバンド信号をデータに変換し、データを処理する。
当業者であれば、記載を容易にするために、図11は、1つのメモリのみ及び1つのプロセッサのみを示すことを理解してもよい。実際の端末デバイスでは、複数のプロセッサ及び複数のメモリがあってもよい。メモリは、記憶媒体、記憶デバイスなどとも呼ばれることがある。これは、本出願の実施形態において限定されない。
本出願の実施形態におけるプロセッサは、集積回路チップであってもよく、信号処理能力を有することに留意されたい。実装プロセスでは、前述の方法の実施形態におけるステップは、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路又はソフトウェアの形態の命令を使用することによって実装されてもよい。プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)若しくは別のプログラマブル論理デバイス、個別ゲート若しくはトランジスタ論理デバイス、又は個別ハードウェア構成要素であってもよい。プロセッサは、本出願の実施形態において開示される方法、ステップ、及び論理ブロック図を実装又は実行してもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本出願の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサによって直接的に実行及び達成されてもよいし、復号プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェア・モジュールの組み合わせによって実行及び達成されてもよい。ソフトウェア・モジュールは、ランダム・アクセス・メモリ、フラッシュ・メモリ、リード・オンリー・メモリ、プログラマブル・リード・オンリー・メモリ、電気的に消去可能なプログラマブル・メモリ、又はレジスタなど、当該技術分野における成熟した記憶媒体内に位置してもよい。記憶媒体は、メモリ内に位置し、プロセッサは、メモリ内の情報を読み出し、プロセッサのハードウェアと組み合わせて前述の方法のステップを完了する。任意選択の実装では、プロセッサは、ベースバンド・プロセッサ及び中央処理ユニット(central processing unit、CPU)を含んでもよい。ベースバンド・プロセッサは、主に、通信プロトコル及び通信データを処理するように構成されている。CPUは、主に、端末デバイス全体を制御すること、ソフトウェア・プログラムを実行すること、ソフトウェア・プログラムのデータを処理することを行うように構成されてもよい。任意選択で、プロセッサは、代替的には、ネットワーク・プロセッサ(network processor、NP)であってもよいし、CPUとNPの組み合わせであってもよい。プロセッサは、さらに、ハードウェア・チップを含んでもよい。ハードウェア・チップは、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、プログラマブル・ロジック・デバイス(programmable logic device、PLD)、又はそれらの組み合わせであってもよい。PLDは、複雑なプログラマブル論理デバイス(complex programmable logic device、CPLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(field-programmable gate array、FPGA)、汎用アレイ論理(generic array logic、GAL)、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。本出願の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよいし、揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含んでもよい。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)、又はフラッシュ・メモリであってもよい。揮発性メモリは、ランダム・アクセス・メモリ(random access memory、RAM)であってもよく、外部キャッシュとして使用される。限定的な記載ではなく例示的な記載全体を通じて、多くの形態のRAMが利用可能であってもよく、例えば、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブル・データ・レート同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)、及びダイレクト・ランバス・ランダム・アクセス・メモリ(direct rambus RAM、DR RAM)である。本明細書に記載のシステム及び方法におけるメモリは、これらのメモリ及び別の適切なタイプの任意のメモリを含むが、これらに限定されないことに留意されたい。
例えば、本出願の実施形態では、トランシーバ機能を有するアンテナ及び無線周波数回路は、端末デバイス110のトランシーバ・ユニット1101として考慮されてもよく、処理機能を有するプロセッサは、端末デバイス110の処理ユニット1102として考慮されてもよい。
図11に示すように、端末デバイス110は、トランシーバ・ユニット1101及び処理ユニット1102を含んでもよい。トランシーバ・ユニットは、トランシーバ、トランシーバ・マシン、トランシーバ装置などとも呼ばれることがある。任意選択で、トランシーバ・ユニット1101内にあり、受信機能を実装するように構成されている構成要素は、受信ユニットとして考慮されてもよく、トランシーバ・ユニット1101内にあり、送信機能を実装するように構成されている構成要素は、送信ユニットとして考慮されてもよい。言い換えれば、トランシーバ・ユニット1101は、受信ユニット及び送信ユニットを含む。例えば、受信ユニットは、受信機マシン、受信機、受信機回路などとも呼ばれることがあり、送信ユニットは、伝送機マシン、伝送機、伝送回路などとも呼ばれることがある。
いくつかの実施形態では、トランシーバ・ユニット1101及び処理ユニット1102は、1つの構成要素に一体化されてもよいし、異なる構成要素に分離されてもよい。追加的に、プロセッサ及びメモリは、1つの構成要素に一体化されてもよいし、異なる構成要素に分離されてもよい。
例えば、トランシーバ・ユニット1101は、図6に示す方法を実行するように構成されてもよい。別の例では、トランシーバ・ユニット1101は、図8に示す方法を実行するように構成されてもよい。
本出願の本実施形態における通信装置が端末デバイスであるときに、さらに、図12に示す装置を参照のこと。デバイスは、プロセッサ1212、データ送信プロセッサ1220、及びデータ受信プロセッサ1230を含む。前述の実施形態における処理ユニット701は、図12のプロセッサ1212であってもよく、対応する機能を実装する。前述の実施形態における受信ユニットは、図12のデータ受信プロセッサ1230であってもよく、送信ユニットは、図12のデータ送信プロセッサ1220であってもよい。図12は、チャネル符号化器及びチャネル復号器を示しているが、モジュールは例にすぎず、本実施形態に対する限定を構成しないと理解されよう。
本出願の本実施形態における端末デバイスの実装については、前述の実施形態を参照することが理解されよう。詳細は、ここでは再度記載されない。
図13は、本出願の一実施形態によるネットワーク・デバイス1300の概略構造図である。ネットワーク・デバイスは、図6及び図8に示す方法でネットワーク・デバイスの動作を実行してもよいし、ネットワーク・デバイスは、図9に示す通信装置がネットワーク・デバイスであるときの動作を実行してもよい。
ネットワーク・デバイス1300は、1つ以上の遠隔無線ユニット(remote radio unit、RRU)1301及び1つ以上のベースバンド・ユニット(baseband unit、BBU)1302を含む。RRU1301は、トランシーバ・ユニット、トランシーバ・マシン、トランシーバ回路、トランシーバなどと呼ばれてもよく、少なくとも1つのアンテナ1313及び無線周波数ユニット1313を含んでもよい。RRU1301は、主に、無線周波数信号を受信及び送信し、無線周波数信号とベースバンド信号との間の変換を実行するように構成されている。BBU1302は、主に、ベースバンド処理を実行すること、ネットワーク・デバイスを制御することなどを行うように構成されている。RRU1301及びBBU1302は、物理的に一緒に配設されてもよいし、物理的に別々に配設、すなわち、分散ネットワーク・デバイスに配設されてもよい。
BBU1302は、ネットワーク・デバイスの制御センタであり、処理ユニットとも呼ばれてもよく、主に、チャネル・コーディング、多重化、変調、及びスペクトル拡散などのベースバンド処理機能を完了するように構成されている。
一例では、BBU1302は、1つ以上のボードを含んでもよく、複数のボードは、単一のアクセス期間における無線アクセス・ネットワーク(例えば、LTEネットワーク)を共同でサポートしてもよいし、異なるアクセス規格における無線アクセス・ネットワークを別々にサポートしてもよい。BBU1302は、さらに、メモリ1321及びプロセッサ1322を含む。メモリ1321は、必要なメッセージ及び必要なデータを記憶するように構成されている。プロセッサ1322は、ネットワーク・デバイスが必要な行動を実行するように制御し、例えば、ネットワーク・デバイスが図13に示す対応する動作を実行するように制御するように構成されている。メモリ1321及びプロセッサ1322は、1つ以上のボードに提供してもよい。言い換えれば、メモリ及びプロセッサは、各ボード上に独立して配設されてもよい。代替的には、複数のボードは、同じメモリ及びプロセッサを共有してもよい。追加的に、必要な回路は、さらに、各ボード上に配設される。任意選択で、プロセッサは、CPU、NP、又はCPUとNPの組み合わせであってもよい。プロセッサは、さらに、ハードウェア・チップを含んでもよい。ハードウェア・チップは、ASIC、PLD、又はそれらの組み合わせであってもよい。PLDは、CPLD、FPGA、GAL、又は任意のそれらの組み合わせであってもよい。メモリが、RAMのような揮発性メモリを含んでもよいし、メモリが、フラッシュ・メモリ、ハードディスク・ドライブ、又は固体ドライブなどの不揮発性メモリを含んでもよいし、メモリが、前述のタイプのメモリの組み合わせを含んでもよい。
本出願の本実施形態におけるネットワーク・デバイスの実装については、前述の実施形態を参照することが理解されよう。詳細は、ここでは再度記載されない。
図13に示すネットワーク・デバイスは、一例にすぎないことが理解されよう。特定の実装中、別のタイプのネットワーク・デバイスがあってもよい。したがって、図13に示すネットワーク・デバイスは、本出願の本実施形態に対する限定として理解されるべきではない。
本出願の実施形態に提供される方法によれば、本出願はさらにコンピュータ・プログラム製品を提供することが理解されよう。コンピュータ・プログラム製品は、コンピュータ・プログラム・コードを含む。コンピュータ・プログラム・コードがコンピュータ上で動作するときに、コンピュータは、図5又は図8に示す実施形態において、その方法を実行することが可能となる。さらに、コンピュータは、本出願の実施形態に提供されるシナリオに基づいて、図5又は図8に示す方法を実行することが可能となってもよい。
本出願の実施形態に提供される方法によれば、本出願はさらにコンピュータ可読媒体を提供する。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ・プログラム・コードを記憶する。コンピュータ・プログラム・コードがコンピュータ上で動作するときに、コンピュータは、図5又は図8に示す実施形態において、その方法を実行することが可能となる。さらに、コンピュータは、本出願の実施形態に提供されるシナリオに基づいて、図5又は図8に示す方法を実行することが可能となってもよい。
本出願の実施形態に提供される方法によれば、本出願は、さらに、前述の端末デバイス及び前述のネットワーク・デバイスを含むシステムを提供する。端末デバイスは、本出願の実施形態に提供され、図5又は図8に示す方法を実行するように構成されてもよい。ネットワーク・デバイスはまた、図5又は図8に示す本出願の実施形態に提供される方法を実行するように構成されてもよい。
前述の実施形態の全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを使用して実装されてもよい。ソフトウェアが実施形態を実装するために使用されるときに、実施形態は、全体的に又は部分的に、コンピュータ・プログラム製品の形態で実装されてもよい。コンピュータ・プログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がロードされ、コンピュータ上で実行されるときに、本出願の実施形態による手順又は機能は、全体的又は部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、特別目的コンピュータ、コンピュータ・ネットワーク、又は別のプログラム可能な装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、1つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。たとえば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータ・センタから、有線(たとえば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はデジタル加入者線(digital subscriber line、DSL))又は無線(たとえば、赤外線、ラジオ、又はマイクロ波)方式で、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータ・センタに送信されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、又は1つ以上の使用可能な媒体を一体化するサーバ若しくはデータ・センタなどのデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピー・ディスク、ハード・ディスク、又は磁気テープ)、光媒体(例えば、高密度デジタル・ディスク(digital video disc、DVD))、半導体媒体(例えば、固体ドライブ(solid state disc、SSD))などであってもよい。
当業者は、本明細書に開示された実施形態を参照して記載の例示的な論理ブロック(illustrative logical block)及びステップ(step)が、電子ハードウェア又はコンピュータ・ソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実装され得ることを認識するであろう。機能がハードウェアによって実行されるのか、コンピュータ・ソフトウェアに実行されるのかは、特定の用途と技術的解決策の設計上の制約条件に依存する。当業者であれば、特定の用途ごとに、記載の機能を実装するために異なる方法を使用してもよいが、その実装が本出願の範囲を超えると考慮されるべきではない。
便利で簡単な説明のために、前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な作業プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することが、当業者によって明らかに理解されよう。詳細は、ここでは再度記載されない。
前述の説明は、この出願の単に具体的な実装に過ぎないが、この出願の保護範囲を制限することを意図したものではない。この出願に開示された技術的範囲内で、当業者によって容易に理解することができる変更又は代替は、この出願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、この出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。