JP7402294B1 - 情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ポイントを利用した電子マネーへのチャージが失敗した場合に生じる不都合を解消する。【解決手段】電子決済管理サーバ、ポイント管理サーバ、電子マネー管理サーバ及び各ユーザ端末が、ネットワークNWに接続されている通信システムSにおいて、電子決済管理サーバは、チャージ要求をユーザ端末から受信し、ポイント管理サーバに、そのユーザの利用可能ポイント数からチャージポイント数を減算させ、電子マネー管理サーバに、チャージ金額を示すチャージ金額情報の保管の要求を示す保管要求を送信し、保管されているチャージ金額情報に基づくチャージが成功した場合、ポイント管理サーバに、利用可能ポイント数の減算を確定させ、保管されているチャージ金額情報に基づくチャージが失敗した場合、電子マネー管理サーバにチャージ金額情報の保管の終了の要求を示す終了要求を送信し、ポイント管理サーバに利用可能ポイント数の減算を取り消させる。【選択図】図1

Description

本発明は、ポイントを利用して電子マネーをチャージするための方法に関する。
近年、非接触型決済(Mobile Payment)に用いられる電子マネーの利用が普及している。この電子マネーの一つの形態においては、NFC(Near field communication)等に対応したIC(Integrated Circuit)チップを、スマートフォン等の携帯端末又はカードが備えている。このICチップに電子マネーの残高が記憶されている。ICチップと店舗等に設置された専用のリーダとが通信することにより、ICチップに記憶されている残高が更新されて、決済が実行される。電子マネーによる決済は、現金決済と比較して消費者及び店舗双方の手間がかからない。
携帯端末を利用して電子マネーで決済を行いたいユーザは、先ず電子マネー用のアプリケーションをその携帯端末にインストールして、初期設定を行う。その後、ユーザは、電子マネーへのチャージを行う。
電子マネーへのチャージ方法は様々存在する。例えば、クレジットカードで電子マネーのチャージを可能とするシステムが存在する存在する。また、所定のポイントプログラムにおいてユーザが保有するポイントで、電子マネーのチャージを可能とするシステムも知られている(例えば、特許文献1)。クレジットカードやポイントを利用する場合、携帯端末を操作することのみで、ユーザは電子マネーをチャージすることが可能である。
特開2019-008716号公報
しかしながら、ポイントを利用した電子マネーへのチャージにおいては、そのチャージに失敗する場合がある。その結果、利用されたポイントは電子マネーに交換されなかったので、そのポイントをユーザに返還することが望まれる。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、ポイントを利用した電子マネーへのチャージが失敗した場合に生じる不都合を解消可能な情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ユーザの電子マネーへのチャージの要求を示すチャージ要求であって、前記チャージに用いられるポイントの数を示すチャージポイント数及び該チャージポイント数に対応するチャージ金額のうち、少なくとも何れか一方を示すチャージ量情報を含むチャージ要求を、前記ユーザが利用する端末装置から受信するチャージ要求受信手段と、前記ユーザが利用可能なポイントの数を示す利用可能ポイント数を記憶するポイントシステムに、前記記憶された利用可能ポイント数から、前記受信されたチャージ要求に基づいて特定される前記チャージポイント数を減算する減算処理を実行させる減算制御手段と、前記受信されたチャージ要求に基づいて特定される前記チャージ金額を示すチャージ金額情報を保管する電子マネーシステムであって、前記保管されたチャージ金額情報に基づいて、前記端末装置に前記チャージを実行させる電子マネーシステムに、前記チャージ金額情報の保管の要求を示す保管要求を送信する保管要求送信手段と、前記送信された保管要求に応じて保管された前記チャージ金額情報に基づく前記チャージが成功した場合、前記ポイントシステムに、前記減算処理による前記利用可能ポイント数の減算を確定する確定処理を実行させる確定制御手段と、前記送信された保管要求に応じて保管された前記チャージ金額情報に基づく前記チャージが失敗した場合、前記電子マネーシステムに、前記チャージ金額情報の保管の終了の要求を示す終了要求を送信し、前記ポイントシステムに、前記減算処理による前記利用可能ポイント数の減算を取り消す取消処理を実行させる取消制御手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、チャージの要求に応じて、ユーザの利用可能ポイント数からチャージポイント数を減算する。これにより、チャージに利用されるポイントが確保される。この時点においては、ユーザの利用可能ポイント数の減算の取消は可能である。また、チャージポイント数に対応するチャージ金額を示すチャージ金額情報が、電子マネーシステムにより保管される。電子マネーシステムは、電子マネーのチャージとして、保管されたチャージ金額情報に基づいて、ユーザの電子マネーの残高にチャージ金額を加算するための処理を、そのユーザの端末装置に実行させる。チャージが成功した場合、利用可能ポイント数の減算が確定する。一方、チャージが失敗した場合、電子マネーシステムによるチャージ金額情報の保管が終了する。従って、電子マネーのチャージは取り消される。更に、利用可能ポイント数の減算が取り消される。これにより、チャージに利用される予定であったポイントは解放される。従って、利用可能ポイント数は増加する。そのため、チャージ金額情報の保管状態と利用可能ポイント数とが整合する。また、電子マネーのチャージに利用される予定であったポイントがユーザに返還されることになる。従って、ポイントを利用した電子マネーへのチャージが失敗した場合に生じる不都合を解消することができる。
請求項2に記載の発明は、前記取消制御手段は、前記終了要求を送信することに応じて前記チャージ金額情報の保管が終了した場合に、前記ポイントシステムに前記取消処理を実行させ、前記取消制御手段により前記終了要求が送信されたにもかかわらず前記チャージ金額情報の保管が継続している場合、該チャージ金額情報に基づく前記チャージが成功するまで、前記端末装置から新たに前記チャージ要求を受信することに基づく前記電子マネーへの新たなチャージを制限する制限手段を更に備えることを特徴とする。
この発明によれば、電子マネーのチャージが失敗したことに応じてチャージ金額情報の保管の終了が要求されたにもかかわらず、何らかの異常が発生すること等によりチャージ金額情報の保管が継続している場合、新たなチャージは制限される。その間、現在保管されているチャージ金額情報に基づくチャージの試みは可能である。チャージが失敗した後、電子マネーの残高が減少すればチャージが可能になる。従って、チャージ金額情報が残置し続けることを防止することができる。
請求項3に記載の発明は、前記取消制御手段により前記終了要求が送信されたにもかかわらず前記チャージ金額情報の保管が継続している状況で、該チャージ金額情報により示される前記チャージ金額の入金を前記電子マネーで前記ユーザに受け取らせる要求を示す受取要求を、前記端末装置から受信する受取要求受信手段と、前記受信された前記受取要求を前記電子マネーシステムへ送信することにより、前記電子マネーへのチャージを実行させる受取要求送信手段と、を更に備えることを特徴とする。
この発明によれば、ユーザから要求に応じて、残置したチャージ金額情報に基づく電子マネーのチャージを実施させることができる。
請求項4に記載の発明は、前記ユーザの電子マネーへのチャージの履歴を、前記電子マネーでの入金の受け取りが完了したか否かを識別可能に示すチャージ履歴情報を、前記端末装置へ送信する履歴情報送信手段を更に備え、前記端末装置は、前記送信されたチャージ履歴情報を表示するとともに、前記チャージ履歴情報により示される前記履歴に含まれる前記電子マネーへのチャージのうち、前記入金の受け取りが完了していないチャージについて、前記入金を受け取るために前記ユーザが操作可能な履歴対応操作要素を表示し、前記受取要求受信手段により受信される前記受取要求は、前記端末装置により表示された前記履歴対応操作要素が操作されることに応じて前記端末装置から送信されることを特徴とする。
この発明によれば、端末装置が電子マネーのチャージの履歴を表示する。この履歴においては、電子マネーでの入金の受け取りが完了したか否かが識別可能である。端末装置は、チャージの履歴のうち、入金の受け取りが完了していないチャージについて、操作要素を表示する。この操作要素をユーザが操作することにより、残置したチャージ金額情報に基づく電子マネーのチャージが実施される。従って、ユーザは、入金の受け取りが完了していないことを履歴から確認して、その入金を受け取るための要求を行うことができる。
請求項5に記載の発明は、前記端末装置は、前記ユーザの電子マネーを識別する電子マネー識別情報及び前記電子マネーの残高を記憶し、前記端末装置は、前記記憶された残高を更新することで前記チャージを行うための第1アプリケーションと、前記チャージ量情報の入力を受け付け、該入力されたチャージ量情報を含む前記チャージ要求を送信するための第2アプリケーションと、を実行可能であり、前記端末装置は、前記第2アプリケーションと前記記憶された電子マネー識別情報により識別される前記電子マネーとが連携していると設定されている状態にあるとき、前記第2アプリケーションに従って、前記情報処理システムへ前記チャージ要求を送信することで、前記第1アプリケーションに従って、前記電子マネーシステムからの要求に応じて、前記記憶された残高を更新し、前記端末装置は、前記第2アプリケーションと前記電子マネーとの連携を解除するための操作を検出した場合、前記保管されたチャージ金額情報の保管が継続していることに対応して、前記入金を受け取るために前記ユーザが操作可能な解除対応操作要素を表示し、前記受取要求受信手段により受信される前記受取要求は、前記端末装置により表示された前記解除対応操作要素が操作されることに応じて前記端末装置から送信されることを特徴とする。
この発明によれば、第2アプリケーションにおいて、ユーザはチャージ量情報を入力する。端末装置は、第2アプリケーションに従って、チャージ量情報を含むチャージ要求を情報処理システムへ送信する。チャージ量情報を受信した情報処理システムは、電子マネーシステムにチャージ金額情報を保管させる。電子マネーシステムは、チャージ金額情報に基づいて、電子マネーのチャージを、第2アプリケーションと連携する電子マネーの電子マネー識別情報を記憶する端末装置に要求する。端末装置は、第1アプリケーションに従って残高を更新することで、チャージを実行する。端末装置は、第2アプリケーションと電子マネーとの連携を解除する操作をユーザが行った時点で、チャージ金額情報が残置している状態である場合には、操作要素を表示する。この操作要素をユーザが操作することにより、残置したチャージ金額情報に基づく電子マネーのチャージが実施される。従って、ユーザは、連携を解除するときに、入金を受け取るための要求を行うことができる。
請求項6に記載の発明は、前記ポイントシステムは、前記ユーザによる前記ポイントの利用の履歴を示すポイント履歴情報であって、前記減算処理が実行された前記電子マネーへのチャージへのポイントの利用について、前記ポイントと前記電子マネーとの交換を申請中であることを示し、前記確定処理が実行された前記電子マネーへのチャージへのポイントの利用について、前記交換が完了していることを示すポイント履歴情報を前記端末装置へ送信することを特徴とする。
この発明によれば、端末装置は、ポイントシステムから送信されてきたポイントの利用の履歴を表示する。この履歴においては、ポイントを利用した電子マネーのチャージについて、チャージポイント数分のポイントが確保されている状態である場合には、ポイントと電子マネーとの交換を申請中であることが示される。電子マネーのチャージが成功している状態である場合は、交換が完了していることが示される。従って、ユーザは、ポイントの利用の履歴から、ポイントを利用した電子マネーのチャージが完了したか否かを確認することができる。
請求項7に記載の発明は、前記送信されるポイント履歴情報は、前記取消処理が実行された前記電子マネーへのチャージへのポイントの利用について、前記交換が取り消されたことを示すことを特徴とする。
この発明によれば、ポイントの利用の履歴において、電子マネーのチャージが失敗している状態である場合は、ポイントと電子マネーとの交換が取り消されたことが示される。従って、ユーザは、ポイントの利用の履歴から、ポイントを利用した電子マネーのチャージが失敗したか否かを確認することができる。
請求項8に記載の発明は、前記端末装置は、前記電子マネーの残高を記憶する残高記憶手段を備え、前記端末装置は、前記電子マネーシステムから前記保管されたチャージ金額情報を取得し、該取得されたチャージ金額情報に含まれる前記チャージ金額を前記残高に加算して、前記残高記憶手段に記憶された前記残高を更新することにより、前記チャージを行い、更新前の前記残高と前記チャージ金額との合計が、前記残高の上限を超える場合、前記チャージが失敗することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、前記電子マネーシステムは、前記チャージが成功した場合、前記保管されたチャージ金額情報の保管を終了させ、前記送信された保管要求に応じて保管された前記チャージ金額情報より示される前記チャージ金額の入金を前記電子マネーで前記ユーザに受け取らせる要求を示す受取要求を、前記電子マネーシステムへ送信することにより、前記端末装置に前記電子マネーへのチャージを実行させるチャージ金額受取要求送信手段と、前記チャージ金額受取要求送信手段により前記受取要求が送信された後、前記保管されたチャージ金額情報の保管状態を前記電子マネーシステムから取得する保管状態取得手段と、前記取得された保管状態に基づいて、前記チャージが成功したか否かを判定する判定手段と、を更に備え、前記判定手段による判定結果に応じて、前記確定制御手段及び前記取消制御手段のうち何れか一方が動作することを特徴とする。
この発明によれば、電子マネーのチャージが成功した場合、チャージ金額情報の保管は終了する。電子マネーのチャージが失敗した場合、チャージ金額情報の保管は継続する。電子マネーシステムへの受取要求の送信後、電子マネーシステムからチャージ金額情報の保管状態が取得される。保管状態が、チャージ金額情報の保管が終了していることを示す場合、ポイントシステムは確定処理を実行する。保管状態が、チャージ金額情報の保管が継続していることを示す場合、電子マネーシステムへ終了要求が送信され、ポイントシステムは取消処理を実行する。この発明によれば、電子マネーシステムから情報処理システムへチャージの成否が直接通知されなくても、チャージ金額情報の保管状態に基づいて、チャージの成否を判定することができる。
請求項10に記載の発明は、前記減算処理において、前記ポイントシステムは、前記利用可能ポイント数から、前記チャージポイント数を減算し、且つ、前記減算の取り消しが可能であることを示す取消可能情報を、取消可能情報記憶手段に記憶させ、前記確定処理において、前記ポイントシステムは、前記記憶された取消可能情報を前記取消可能情報記憶手段から削除し、前記取消処理において、前記ポイントシステムは、前記減算後の利用可能ポイント数に、前記チャージポイント数を加算し、且つ、前記記憶された取消可能情報を前記取消可能情報記憶手段から削除することを特徴とする。
この発明によれば、利用可能ポイント数からの減算が行われるときに取消可能情報が記憶される。取消可能情報が記憶されている間、利用可能ポイント数の減算を取り消すことが可能である。電子マネーのチャージが成功した場合、取消可能情報は削除される。取消可能情報の削除後は、利用可能ポイント数の減算を取り消すことはできない。電子マネーのチャージが失敗した場合、利用可能ポイント数が増加することにより、利用可能ポイント数の減算が取り消される。取消可能情報はもう必要がないため、取消可能情報は削除される。従って、利用可能ポイント数の減算が取り消し可能であるか否かの状態が適切に管理される。
請求項11に記載の発明は、コンピュータにより実行される情報処理方法において、ユーザの電子マネーへのチャージの要求を示すチャージ要求であって、前記チャージに用いられるポイントの数を示すチャージポイント数及び該チャージポイント数に対応するチャージ金額のうち、少なくとも何れか一方を示すチャージ量情報を含むチャージ要求を、前記ユーザが利用する端末装置から受信するチャージ要求受信ステップと、前記ユーザが利用可能なポイントの数を示す利用可能ポイント数を記憶するポイントシステムに、前記記憶された利用可能ポイント数から、前記受信されたチャージ要求に基づいて特定される前記チャージポイント数を減算する減算処理を実行させる減算制御ステップと、前記受信されたチャージ要求に基づいて特定される前記チャージ金額を示すチャージ金額情報を保管する電子マネーシステムであって、前記保管されたチャージ金額情報に基づいて、前記端末装置に前記チャージを実行させる電子マネーシステムに、前記チャージ金額情報の保管の要求を示す保管要求を送信する保管要求送信ステップと、前記送信された保管要求に応じて保管された前記チャージ金額情報に基づく前記チャージが成功した場合、前記ポイントシステムに、前記減算処理による前記利用可能ポイント数の減算を確定する確定処理を実行させる確定制御ステップと、前記送信された保管要求に応じて保管された前記チャージ金額情報に基づく前記チャージが失敗した場合、前記電子マネーシステムに、前記チャージ金額情報の保管の終了の要求を示す終了要求を送信し、前記ポイントシステムに、前記減算処理による前記利用可能ポイント数の減算を取り消す取消処理を実行させる取消制御ステップと、を含むことを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、コンピュータを、ユーザの電子マネーへのチャージの要求を示すチャージ要求であって、前記チャージに用いられるポイントの数を示すチャージポイント数及び該チャージポイント数に対応するチャージ金額のうち、少なくとも何れか一方を示すチャージ量情報を含むチャージ要求を、前記ユーザが利用する端末装置から受信するチャージ要求受信手段と、前記ユーザが利用可能なポイントの数を示す利用可能ポイント数を記憶するポイントシステムに、前記記憶された利用可能ポイント数から、前記受信されたチャージ要求に基づいて特定される前記チャージポイント数を減算する減算処理を実行させる減算制御手段と、前記受信されたチャージ要求に基づいて特定される前記チャージ金額を示すチャージ金額情報を保管する電子マネーシステムであって、前記保管されたチャージ金額情報に基づいて、前記端末装置に前記チャージを実行させる電子マネーシステムに、前記チャージ金額情報の保管の要求を示す保管要求を送信する保管要求送信手段と、前記送信された保管要求に応じて保管された前記チャージ金額情報に基づく前記チャージが成功した場合、前記ポイントシステムに、前記減算処理による前記利用可能ポイント数の減算を確定する確定処理を実行させる確定制御手段と、前記送信された保管要求に応じて保管された前記チャージ金額情報に基づく前記チャージが失敗した場合、前記電子マネーシステムに、前記チャージ金額情報の保管の終了の要求を示す終了要求を送信し、前記ポイントシステムに、前記減算処理による前記利用可能ポイント数の減算を取り消す取消処理を実行させる取消制御手段、として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、ポイントを利用した電子マネーへのチャージが失敗した場合に生じる不都合を解消することができる。
一実施形態に係る通信システムSの概要構成の一例を示す図である。 一実施形態に係る電子決済管理サーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。 電子決済管理サーバ1のデータベースに記憶される情報の例を示す図である。 一実施形態に係るポイント管理サーバ2の概要構成の一例を示すブロック図である。 ポイント管理サーバ2のデータベースに記憶される情報の例を示す図である。 電子マネー管理サーバ3のデータベースに記憶される情報の例を示す図である。 電子決済管理サーバ1におけるシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。 電子決済アプリの電子マネーホーム画面の一例を示す図である。 ポイントチャージ画面の表示例を示す図である。 チャージ金額情報が残置している場合における電子決済アプリの電子マネーホーム画面の一例を示す図である。 チャージ履歴画面の一例を示す図である。 電子決済アプリの設定画面の一例を示す図である。 電子決済アプリの未受取残高受取確認画面の一例を示す図である。 ポイント管理サーバ2におけるシステム制御部21の機能ブロックの一例を示す図である。 ポイントアプリのポイント実績画面の一例を示す図である。 ポイントを利用した電子マネーのチャージが要求された場合における通信システムSの処理例を示すシーケンス図である。 電子マネーのチャージに成功した場合における通信システムSの処理例を示すシーケンス図である。 電子マネーのチャージに失敗した場合における通信システムSの処理例を示すシーケンス図である。 チャージ金額情報取消要求が送信されたにもかかわらずチャージ金額情報が削除されなかった場合における通信システムSの処理例を示すシーケンス図である。
[1.通信システムの構成]
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る通信システムSの構成及び機能概要について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る通信システムSの概要構成の一例を示す図である。
図1に示すように、通信システムSは、電子決済管理サーバ1と、ポイント管理サーバ2と、電子マネー管理サーバ3と、複数のユーザ端末4と、を含んで構成される。電子決済管理サーバ1、ポイント管理サーバ2、電子マネー管理サーバ3、及び各ユーザ端末4は、ネットワークNWに接続される。ネットワークNWは、例えばインターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
電子決済管理サーバ1は、所定の電子決済サービスを運営する電子決済事業者により設置されたサーバ装置であってもよい。電子決済管理サーバ1は、その電子決済サービスに関する処理を実行するサーバ装置であってもよい。電子決済管理サーバ1は、情報処理システムの一例である。電子決済管理サーバ1は、実際には複数のサーバ装置で構成されるシステムであってもよい。当該電子決済サービスで利用可能な決済方法の例として、アプリ決済、クレジットカード決済、電子マネー決済等が挙げられる。電子マネー決済において、電子決済管理サーバ1は、様々な電子マネーに対応してもよい。また、電子決済管理サーバ1は、例えば電子マネー管理サーバ3と協働することにより、特定の電子マネーへのチャージを可能としてもよい。例えば、電子決済管理サーバ1は、クレジットカード及びポイントを利用したチャージを可能としてもよい。
ポイント管理サーバ2は、所定のポイントプログラムを運営するポイント事業者により設置されたサーバ装置であってもよい。ポイント管理サーバ2は、そのポイントプログラムに関する各種処理を実行するサーバ装置であってもよい。ポイント管理サーバ2は、ポイントシステムの一例である。ポイント管理サーバ2は、実際には複数のサーバ装置で構成されるシステムであってもよい。本実施形態においては、情報処理システムとポイントシステムとは別々のシステムである。しかしながら、情報処理システムはポイントシステムを含んでもよいし、ポイントシステム自体が情報処理システムであってもよい。ポイント管理サーバ2は、ポイントプログラムの各ユーザが利用可能なポイントを管理してもよい。利用可能なポイントとは、ユーザが保有しているポイントであってもよい。例えば、ポイント管理サーバ2は、利用可能ポイント数を記憶してもよい。利用可能ポイント数は、ユーザが利用可能なポイントの数を示す。前述の電子決済サービスのユーザは、ポイントプログラムも利用可能になっていてもよい。ポイントプログラムの各ユーザは、例えば所定のウェブサイト又は所定の実店舗で商品やサービスを購入することで、ポイントを獲得することが可能であってもよい。また、各ユーザは、例えば所定のウェブサイトを利用することに応じて、ポイントを獲得することが可能であってもよい。また、各ユーザは、電子マネーへのチャージを行うことで、ポイントを獲得することが可能であってもよい。各ユーザは、そのユーザが保有するポイントを、所定のウェブサイト又は所定の実店舗で商品やサービスを購入するための代金の一部又は全部に利用可能であってもよい。ポイントと金銭との間の交換比率は予め定められていてもよい。交換比率は、例えば1対1であってもよいし、その他の比率であってもよい。以降においては、交換比率は1対1であるものとする。
ポイント管理サーバ2は、利用可能なポイントからユーザが何らかの用途にポイントを利用するにあたり、利用される予定のポイントを確保することがある。ポイントの確保とは、例えば要求された用途以外の用途にそのポイントが利用されないようにしておくことであってもよい。また、ポイントの確保とは、ポイントの利用を予め認可(オーソライズ)すること、若しくは予約することであってもよい。ポイント管理サーバ2は、ポイントの確保の少なくとも一部の処理として、利用可能ポイント数から、利用される予定のポイント数を減算してもよい。ポイントが確保されている状態においては、その確保されたポイントの利用を取り消すことができる。確保されたポイントの利用の取り消しは、確保されたポイントを解放することを示してもよい。ポイントの解放は、要求された用途以外の用途にそのポイントが利用可能な状態になることを示してもよい。このとき、ユーザの利用可能ポイント数に、利用される予定であったポイント数が加算されてもよい。すなわち、ユーザにポイントが返還される。一方、何らかの条件が満たされることに応じて、ポイント管理サーバ2は、確保したポイントの利用を確定させてもよい。その条件は、例えば要求された用途にそのポイントが利用されたという根拠が示されること等であってもよい。ポイントの利用の確定は、例えば利用可能ポイント数の減算が確定することを示してもよい。ポイントプログラムにおいては、利用が確定したポイントをユーザに返還することができないと定められている。その理由は、ビジネス上の理由であるかもしれないし、別の理由であるかもしれない。この点は、クレジットカードを利用した決済とは異なる点である。クレジットカードの場合、代金が決済された後も、返金処理として、その代金をユーザに返還することができる。
ポイント管理サーバ2は、ポイントプログラムの機能を利用するためのAPI(Application Programming Interface)を電子決済管理サーバ1へ提供してもよい。電子決済管理サーバ1は、このAPIを利用することで、各ユーザの利用可能ポイント数を取得したり、各ユーザの利用可能なポイントを用いた電子マネーのチャージを可能とする処理を実行したりしてもよい。電子決済事業者とポイント事業者とは、同一の企業であってもよいし、同一の企業グループに属してもよい。或いは、電子決済事業者とポイント事業者とは、同一の企業でもなく、また同一の企業グループに属していなくてもよい。
電子マネー管理サーバ3は、所定の電子マネー(例えば、Suica(登録商標)等)による決済を可能とする電子マネーサービスを運営する電子マネー事業者により設置されたサーバ装置であってもよい。電子マネー管理サーバ3は、その電子マネーサービスに関する各種処理を実行するサーバ装置であってもよい。電子マネー管理サーバ3は、電子マネーシステムの一例である。電子マネー管理サーバ3は、実際には複数のサーバ装置で構成されるシステムであってもよい。
電子マネー管理サーバ3は、その電子マネー管理サーバ3と異なるシステムからの要求に応じた電子マネーのチャージを実現するために、チャージ預かり機能(例えば、Suica(登録商標)ポケット等)を提供してもよい。チャージ預かり機能は、電子マネーに対するチャージ若しくは入金を一時的に保管し若しくは預かる機能であってもよい。チャージ預かり機能において、電子マネー管理サーバ3は、チャージ金額情報を発行して記憶してもよい。チャージ金額情報は、チャージ金額を示す情報である。チャージ金額は、入金される金額を示す。電子マネー管理サーバ3は、チャージ金額情報に基づいて、ユーザ端末4に電子マネーのチャージを実行させてもよい。電子マネー管理サーバ3は、チャージ金額情報を利用するためのAPIを電子決済管理サーバ1へ提供してもよい。電子決済管理サーバ1は、このAPIを利用することで、クレジットカードやポイントを用いた電子マネーのチャージを可能とする処理を実行したりしてもよい。電子マネー事業者と電子決済事業者(及びポイント事業者)とは、同一の企業でもなく、また同一の企業グループに属していなくてもよい。
各ユーザ端末4は、上述の電子決済サービスを利用可能なユーザが所持する端末装置であってもよい。各ユーザ端末4は、例えばスマートフォン等の携帯電話機であってもよい。各ユーザ端末4は、特定の電話機(例えばiPhone(登録商標)等)であってもよいし、そうではなくてもよい。各ユーザ端末4は、ディスプレイ、及びタッチパネル等を備えてもよい。また、各ユーザ端末4は、ICチップ41を備えてもよい。ICチップ41は、所定の支払いシステム(例えば、Apple Pay(登録商標)等)に従って非接触型決済を実現するために備えられる。ICチップ41は、例えばNFC-A、NFC-B又はNFC-Fに準拠してもよい。ICチップ41は、例えば不揮発性の記憶部及び制御部を備えてもよい。記憶部は、電子マネーの残高及び電子マネーカードID等の情報を記憶可能であってもよい。電子マネーカードIDは、電子マネーを識別する情報、その電子マネーのカードを識別する情報、若しくはその電子マネーを利用するユーザのアカウントを識別する情報であってもよい。制御部は、記憶部に記憶された情報に対するアクセスを制御してもよい。
各ユーザ端末4は、電子決済アプリ、ポイントアプリ、及び電子マネーアプリを実行可能であってもよい。電子決済アプリは、電子決済事業者により提供されたアプリケーションであってもよい。電子決済アプリは、携帯端末4を用いた電子決済を可能としたり、ポイントやクレジットカードを利用した電子マネーのチャージを可能としたりするための電子決済アプリであってもよい。ポイントアプリは、ポイント事業者により提供されたアプリケーションであってもよい。ポイントアプリは、ユーザがポイントを溜めたり利用したりするためのアプリケーションであってもよい。電子マネーアプリは、電子マネー事業者により提供されたアプリケーションであってもよい。電子マネーアプリは、その電子マネー事業者が提供する電子マネーへのチャージを可能としたり、電子マネーの残高を表示したりするためのアプリケーションであってもよい。電子決済アプリ、ポイントアプリ及び電子マネーアプリは、例えば所定のアプリケーションプラットフォームからダウンロードされて、ユーザ端末4にインストールされてもよい。
ユーザ端末4は、電子マネーアプリから、ICチップ41に記憶された電子マネーの残高にアクセスすることができる。その一方で、ユーザ端末4は、電子決済アプリからでは、ICチップ41に記憶された残高にアクセスすることができない。その理由は、例えばICチップ41へアクセスするために必要な情報が、電子マネー事業者以外には秘密にされているからであってもよい。電子マネー事業者は、電子決済事業者とは異なる事業者である。本実施形態においては、電子マネー事業者は、支払いシステムを運営する事業者と契約することで、ICチップ41へアクセスするための許可をその事業者から予め得ているものとする。
こうしたことから、ポイントを利用した電子マネーのチャージを実現するため、ユーザは、電子決済アプリとそのユーザの電子マネー(または電子マネーアプリ)とが連携するように設定する必要がある。例えば、ユーザは、電子決済アプリを起動して、連携を選択してもよい。この選択に応じて、ユーザ端末4は、電子マネーアプリを起動して、ユーザが利用可能な電子マネーのカードの一覧を表示してもよい。各カードには、電子マネーカードIDが割り当てられていてもよい。ユーザが何れかのカードを選択すると、電子マネー管理サーバ3は、取引IDを発行してもよい。取引IDは、例えば設定された連携を識別するための識別情報であってもよい。電子マネー管理サーバ3は、ユーザにより選択されたカードの電子マネーカードIDと取引IDとを紐付けてもよい。電子マネー管理サーバ3は、発行した取引IDを電子決済管理サーバ1へ送信してもよく、電子決済管理サーバ1は、その取引IDをユーザ端末4へ送信してもよい。ユーザ端末4は、電子決済アプリに従って、ユーザ端末4が備えるストレージに取引IDを記憶してもよい。こうして、連携が設定されてもよい。
連携の設定後、ユーザは、電子決済アプリを起動して、チャージポイント数又はチャージ金額を入力する。チャージポイント数は、電子マネーのチャージに用いられるポイントの数を示す。チャージ金額は、電子マネーにチャージされる金額を示す。チャージ金額はチャージポイント数に対応する金額である。ポイント数に対応する金額とは、そのポイント数と、ポイントと金銭との間の交換比率と、に応じた金額である。交換比率が1対1である場合、チャージ金額はチャージポイント数と同数である。チャージポイント数又はチャージ金額の入力後、ユーザ端末4は、電子マネーのチャージを電子決済管理サーバ1に要求してもよい。電子決済管理サーバ1は、ポイント管理サーバ2に対してチャージポイント数分のポイントの確保を要求してもよい。また、電子決済管理サーバ1は、電子マネー管理サーバ3に対してチャージ金額情報の発行を要求してもよい。電子マネー管理サーバ3は、チャージ金額情報を発行する。
電子マネー管理サーバ3は、チャージ金額情報に対応する入金を電子マネーでユーザが自動で受け取るための処理を、電子決済アプリと連携された電子マネーカードIDをICチップ41に記憶されているユーザ端末4に要求してもよい。入金をユーザが受け取ることは、チャージ金額情報に示されるチャージ金額を、ICチップ41に記憶されたそのユーザの電子マネーの残高に加算することを意味してもよい。ユーザ端末4は、電子マネーアプリをバックグラウンドで起動し、ICチップ41に記憶された残高を更新して、電子マネーのチャージを完了させてもよい。
チャージ金額情報に対応する入金の受け取りのための処理を電子決済管理サーバ1が電子マネー管理サーバ3へ要求した後は、電子マネー管理サーバ3及びユーザ端末4において自動的にチャージが処理される。電子決済管理サーバ1への要求後、電子マネーのチャージが失敗すると、チャージ金額情報は残置したままになる。その失敗の原因が、電子決済管理サーバ1、若しくはチャージを実行しようとしたユーザ端末4にあるとすれば、電子決済サーバ1は、例えばユーザからの要求に応じて、残置したチャージ金額情報に対応する入金の受け取りのための処理を再度要求すればよい。そのため、電子決済管理サーバ1としては、チャージ金額情報が発行された時点で、またはチャージ金額情報に対応する入金の受け取りのための処理を要求した時点で、確保したポイントの利用を確定してもよいようにも見える。
しかしながら、電子マネーアプリにおいては、現在の残高とチャージ金額との合計が所定の残高上限を超えるチャージを禁止するようにプログラムされていることがある。残高上限は、例えば2万5千円であってもよいし、その他の金額であってもよい。チャージを成功させるためには、ICチップ41に記憶されている残高を参照して、その残高とチャージ金額との合計が残高上限を超えないように、入力可能なチャージポイント数又はチャージ金額を制限する必要がある。ところが、前述した理由により、電子決済アプリからでは、ICチップ41に記憶されている残高を参照することができない。そのため、チャージポイント数又はチャージ金額を制限することが難しい。このことにより、チャージに失敗するという事態が生じ得る。この場合、発行されたチャージ金額情報は残置したままとなる。また、利用可能ポイント数は減少したままとなる。電子マネーの残高が減少しない限り、残置したチャージ金額情報に対応する入金の受け取りのための処理を電子決済管理サーバ1が再度要求したとしても、チャージは失敗する。残置したチャージ金額情報に対応するチャージポイント数分のポイントをユーザに返還したいところではあるが、既にポイントの利用が確定していると、その返還が不可能となる。このように、電子マネーの残高を参照することが可能であったならば回避可能なチャージの失敗に起因して、不都合が生じる。そこで、電子決済管理サーバ1及びポイント管理サーバ2は、電子マネーのチャージが成功裏に完了した後に、確保したポイントの利用を確定し、チャージが失敗した場合は、確保したポイントの利用を取り消すようになっている。
[2.装置構成]
[2-1.電子決済管理サーバ]
次に、電子決済管理サーバ1の構成について、図2及び図3を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る電子決済管理サーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、電子決済管理サーバ1は、システム制御部11と、システムバス12と、入出力インタフェース13と、記憶部14と、通信部15と、を備えている。システム制御部11と入出力インタフェース13とは、システムバス12を介して接続されている。
システム制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)11b、RAM(Random Access Memory)11c等により構成されている。
入出力インタフェース13は、記憶部14及び通信部15とシステム制御部11との間のインタフェース処理を行う。
記憶部14は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14には、チャージ履歴DB14a等のデータベースが記憶されてもよい。「DB」は、データベースの略語である。
図3は、電子決済管理サーバ1のデータベースに記憶される情報の例を示す図である。チャージ履歴DB14aには、電子マネーのチャージの履歴が記憶される。例えば、チャージ履歴DB14aには、ユーザ端末4からチャージが要求されるごとに、チャージログとして、チャージ日時、チャージ種別、チャージ金額、チャージ状態、ユーザID、取引ID、オーソリID、及びチャージID等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。チャージ日時は、チャージが要求された日時を示す。チャージ種別は、要求されたチャージが、ポイントを利用したチャージであるか、またはクレジットカードを利用したチャージであるかを示す。チャージ種別は、例えば「ポイント」及び「クレジットカード」のうちの何れかに設定されてもよい。チャージ金額は、電子マネーにチャージされる金額を示す。チャージ状態は、要求されたチャージの状態を示す。チャージ状態は、例えば「交換申請中」、「完了」及び「キャンセル」のうちの何れかに設定されてもよい。「交換申請中」は、チャージの要求は受け付けられたものの、そのチャージがまだ完了していないことを示す。「完了」は、チャージが完了したことを示す。「キャンセル」は、チャージが取り消されたことを示す。ユーザIDは、チャージを要求したユーザを電子決済サービスにおいて識別するための識別情報である。このユーザIDは、ポイントプログラムにおいてユーザを識別するためにも用いられてもよい。取引IDは、ユーザIDにより示されるユーザが、電子決済アプリとそのユーザの電子マネーとの連携を設定した場合に、電子マネー管理サーバ3から電子決済管理サーバ1へ送信されてくる情報である。取引IDは、例えば当該連携を識別するための識別情報であってもよい。オーソリIDは、電子マネーのチャージのためにポイント管理サーバ2が確保したポイントを識別するための識別情報であってもよい。或いは、オーソリIDは、ポイントを利用した電子マネーのチャージにおいて、そのポイントが利用可能であることをポイント管理サーバ2が確認した場合に、利用可能であると確認されたポイントを識別するための識別情報であってもよい。オーソリIDは、ポイント管理サーバ2から電子決済管理サーバ1へ送信されてくる。チャージIDは、要求されたチャージのために電子マネー管理サーバ3によって発行されたチャージ金額情報を識別する識別情報である。チャージ金額情報の発行とは、例えば電子マネー管理サーバ3がチャージIDを送信することを意味してもよい。
記憶部14には、更に、オペレーティングシステム、DBMS(Database Management System)、電子決済管理サーバプログラム等の各種プログラムが記憶されている。電子決済管理サーバプログラムは、電子決済に関する処理や、電子マネーのチャージに関する処理をシステム制御部11に実行させるプログラムである。電子決済管理サーバプログラムは、例えば、他の装置からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
通信部15は、例えばネットワークインタフェースカード等により構成されている。通信部15は、ネットワークNWを介して、ポイント管理サーバ2、電子マネー管理サーバ3、またはユーザ端末4等と接続し、接続された装置との通信状態を制御する。
[2-2.ポイント管理サーバ]
次に、ポイント管理サーバ2の構成について、図4及び図5を参照して説明する。図4は、本実施形態に係るポイント管理サーバ2の概要構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、ポイント管理サーバ2は、システム制御部21と、システムバス22と、入出力インタフェース23と、記憶部24と、通信部25と、を備えている。システム制御部21と入出力インタフェース23とは、システムバス22を介して接続されている。
システム制御部21は、CPU21a、ROM21b、RAM21c等により構成されている。
入出力インタフェース23は、記憶部24及び通信部25とシステム制御部21との間のインタフェース処理を行う。
記憶部24は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部24には、ポイントDB24a、オーソリDB24b、及びポイント履歴DB24c等のデータベースが記憶されてもよい。
図5は、ポイント管理サーバ2のデータベースに記憶される情報の例を示す図である。ポイントDB24aには、ポイントプログラムのユーザが利用可能なポイントに関する情報が記憶されてもよい。例えば、ポイントDB24aには、ユーザごとに、ユーザID及び利用可能ポイント数が、互いに関連付けて記憶されてもよい。利用可能ポイント数は、ユーザIDにより識別されるユーザが利用可能なポイントの数を示す。利用可能ポイント数により示されるポイントは、あらゆる用途にも利用可能なポイントであってもよい。
オーソリDB24bには、各ユーザが利用可能なポイントのうち、何らかの用途のために現在確保されているポイントに関するオーソリ情報が記憶されてもよい。例えば、予めポイントを確保しておいて、その後に何らかの条件が満たされることに応じて、確保しておいたポイントの利用を確定させる一方で、その条件が満たされる可能性がなくなったことに応じて、ポイントの確保を取り消す場合等に、オーソリDB24bは利用されてもよい。その条件の判定は、ポイント管理サーバ2以外のシステム(例えば電子決済管理サーバ1等)で行われてもよい。例えば、オーソリDB24bには、確保されているポイントごとに、オーソリ情報として、オーソリID、ユーザID、及び確保ポイント数等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。オーソリIDは、確保された又は利用可能であると確認されたポイントを識別する識別情報である。ユーザIDは、どのユーザのためにポイントが確保されたかを示す。確保ポイント数は、確保されたポイントの数を示す。ポイント管理サーバ2は、ポイントを確保する場合、ポイントDB24aに記憶された利用可能ポイント数から、確保ポイント数を減算するとともに、オーソリ情報をオーソリDB24bに記憶させてもよい。オーソリDB24bにオーソリ情報が記憶されていることは、ポイントが確保されていることを示すとともに、確保されたポイントの利用を取り消すことが可能な状態であることを示してもよい。すなわち、オーソリDB24bに記憶されたオーソリ情報は、利用可能ポイント数の減算の取り消しが可能であることを示してもよい。確保されたポイントの利用が確定するための条件が満たされたことに応じて、ポイント管理サーバ2は、オーソリDB24bからオーソリ情報を削除してもよい。オーソリ情報が削除された後は、ポイントの利用を取り消すことはできないということが規定されていてもよい。
ポイント履歴DB24cには、ユーザによるポイントの利用及び獲得の履歴が記憶される。例えば、ポイント履歴DB24cには、ポイントがユーザによって利用又は獲得されるごとに、ポイントログとして、ユーザID、変更日時、サービス情報、内容情報、変更状態、及び変更ポイント数等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。ユーザIDは、ポイントを利用又は獲得したユーザを示す。変更日時は、ポイントの利用又は獲得があった日時を示す。サービス情報は、そのポイントの利用又は獲得が、如何なるサービスによるものであるかを示す。例えば、ポイントが電子マネーのチャージに利用される場合、サービス情報は、「電子マネー」に設定されてもよい。内容情報は、ポイントの利用又は獲得の内容を示す。例えば、ポイントが電子マネーのチャージに利用される場合、内容情報は、「電子マネーにチャージ」に設定されてもよい。変更状態は、ポイントの利用又は獲得の状態を示す。一般的には、変更状態は、「利用」及び「獲得」のうちの何れかに設定されてもよい。「利用」は、ポイントの利用が確定していることを示す。「獲得」は、ポイントの獲得が確定していることを示す。ポイントが電子マネーのチャージに利用される場合、変更状態は、「交換申請中」、「利用」、及び「キャンセル」のうちの何れかに設定されてもよい。「交換申請中」は、チャージのためのポイントが確保されているものの、当該チャージがまだ完了していない状態を示す。「利用」は、ポイントの利用が確定していることを示すとともに、チャージが完了していることを示す。「キャンセル」は、チャージが取り消されたことを示す。変更状態は、「交換申請中」から、「利用」及び「キャンセル」の何れか一方に更新されることになる。変更ポイント数は、利用又は獲得されたポイントの数を示す。変更状態が「利用」に設定される場合、利用可能ポイント数から変更ポイント数が減算される。変更状態が「獲得」に設定される場合、利用可能ポイント数に変更ポイント数加算される。ポイントが電子マネーのチャージに利用される場合においては、変更状態が「交換申請中」に設定された時点で、利用可能ポイント数から変更ポイント数が減算される。その後、変更状態が「利用」に更新されても、利用可能ポイント数に変化はない。一方、変更状態が「キャンセル」に更新されると、利用可能ポイント数に変更ポイント数が加算される。
記憶部24には、更に、オペレーティングシステム、DBMS、ポイント管理サーバプログラム等の各種プログラムが記憶されている。ポイント管理サーバプログラムは、ポイントプログラムに関する処理をシステム制御部21に実行させるプログラムである。ポイント管理サーバプログラムは、例えば、他の装置からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
通信部25は、例えばネットワークインタフェースカード等により構成されている。通信部25は、ネットワークNWを介して、電子決済管理サーバ1又はユーザ端末4等と接続し、接続された装置との通信状態を制御する。
[2-3.電子マネー管理サーバ]
次に、電子マネー管理サーバ3の構成について、図6を参照して説明する。電子マネー管理サーバ3は、CPU、ROM及びRAM等により構成されるシステム制御部、不揮発性の記憶部、並びにネットワークNWを介した通信を制御するための通信部等を備えている。電子マネー管理サーバ3の記憶部には、連携DB31及びチャージ金額情報DB32等のデータベースが記憶されてもよい。
図6は、電子マネー管理サーバ3のデータベースに記憶される情報の例を示す図である。連携DB31には、電子決済アプリと電子マネーとの連携状態が記憶されてもよい。例えば、連携DB31には、連携された電子決済アプリと電子マネーとの組み合わせごとに、取引ID及び電子マネーカードID等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。取引IDは、当該連携を識別するための識別情報であってもよい。この取引IDと同一の取引IDが、電子決済アプリに従ってユーザ端末4にも記憶される。電子マネーカードIDは、電子決済アプリと連携された電子マネーのカードを識別する識別情報である。
チャージ金額情報DB32には、チャージ金額情報が記憶される。例えば、チャージ金額情報DB32には、現在有効なチャージ金額情報ごとに、チャージID、取引ID、及びチャージ金額等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。チャージIDは、チャージ金額情報を識別するための識別情報である。取引IDは、そのチャージ金額情報が、何れの連携のために発行されたかを示す。チャージ金額は、電子マネーにチャージされる金額を示す。
[3.機能概要]
[3-1.電子決済管理サーバ]
次に、図7乃至図13を参照して、電子決済管理サーバ1におけるシステム制御部11の機能概要について説明する。図7は、電子決済管理サーバ1におけるシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部11は、CPU11aが、電子決済管理サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図7に示すように、チャージ要求受信部111、ポイント減算制御部112、チャージ金額情報発行要求送信部113、チャージ金額受取要求受信部114、チャージ金額受取要求送信部115、チャージ金額情報保管状態取得部116、チャージ金額受取判定部117、ポイント減算確定制御部118、チャージ取消制御部119、チャージ履歴管理部121等として機能してもよい。
[3-1-1.ポイントを利用したチャージの制御]
チャージ要求受信部111は、ユーザ端末4からチャージ要求を受信してもよい。このチャージ要求は、そのユーザ端末4を利用するユーザの電子マネーへのチャージの要求を示してもよい。チャージ要求は、チャージ量情報を含んでもよい。チャージ量情報は、前述のチャージポイント数及びチャージ金額のうち、少なくとも何れか一方を示す。例えば、チャージポイント数及びチャージ金額のうち何れか一方が、そのユーザにより入力されてもよい。
図8は、電子決済アプリの電子マネーホーム画面の一例を示す図である。電子マネーホーム画面は、例えば電子決済アプリにおいてユーザが特定の電子マネーを選択した場合に表示される画面であってもよい。図8に示すように、電子マネーホーム画面100は、例えば設定アイコン110、カードチャージボタン120、ポイントチャージボタン130、残高確認ボタン140、チャージ履歴ボタン150等を含んでもよい。設定アイコン110は、設定画面を表示するためにユーザが操作可能なアイコンである。設定画面において、ユーザは電子決済アプリに関する各種設定を行うことができる。カードチャージボタン120は、カードチャージ画面を表示するためにユーザが操作可能なボタンである。カードチャージ画面は、クレジットカードを利用した電子マネーのチャージを行うための画面である。ポイントチャージボタン130は、ポイントチャージ画面を表示するためにユーザが操作可能なボタンである。ポイントチャージ画面は、ポイントを利用した電子マネーのチャージを行うための画面である。残高確認ボタン140は、電子マネーアプリの画面を表示するためにユーザが操作可能なボタンである。電子マネーアプリの画面において、電子マネーの残高が表示される。チャージ履歴ボタン150は、チャージ履歴画面を表示するためにユーザが操作可能なボタンである。チャージ履歴画面には、電子マネーのチャージの履歴が表示される。
図9は、ポイントチャージ画面の表示例を示す図である。例えば、電子マネーホーム画面100においてユーザがポイントチャージボタン130を押下等すると、図9に示すポイントチャージ画面200が表示されてもよい。ポイントチャージ画面200は、例えばメッセージ210、チャージ可能ポイント数220、チャージ金額入力欄230、残高確認リンク240、チャージボタン250等を含んでもよい。メッセージ210は、チャージ後の残高が残高上限を超えてはならないことを示すメッセージである。残高上限は、例えば2万5千円であってもよい。チャージ可能ポイント数220は、電子マネーのチャージに利用可能なポイント数の上限を示す。チャージ可能ポイント数220は、例えば残高上限に対応するポイント数と、そのユーザの利用可能ポイント数と、のうち、少ない方のポイント数であってもよい。チャージ金額入力欄230は、チャージ金額を入力するための領域である。本実施形態においては、チャージ金額とチャージポイント数とは同数である。残高確認リンク240は、電子マネーアプリの画面を表示するためにユーザが操作可能なリンクである。電子マネーアプリの画面において、電子マネーの残高が表示される。チャージボタン250は、ユーザ端末4にチャージ要求を送信させるために操作可能なボタンである。チャージ金額入力欄230に入力されているチャージ金額が、ゼロ円であるか又はチャージ可能ポイント数220を超えている場合、チャージボタン250が操作不可能になっていてもよい。ポイントチャージ画面200において、ユーザがチャージ金額入力欄230にチャージ金額を入力して、チャージボタン250を押下等すると、ユーザ端末4はチャージ要求を送信する。チャージ要求は、チャージ量情報として、入力されたチャージ金額を含んでもよい。またチャージ要求は、そのユーザのユーザIDを含んでもよい。更にチャージ要求は、そのユーザ端末4が記憶している取引IDを含んでもよい。
ポイント減算制御部112は、ポイント管理サーバ2にポイント減算処理を実行させてもよい。ポイント減算処理は、例えばチャージ要求を送信してきたユーザ端末4のユーザの利用可能ポイント数から、チャージ要求受信部111により受信されたチャージ要求に基づいて特定されるチャージポイント数を減算する処理であってもよい。例えば、ポイント減算制御部112は、ポイント管理サーバ2へオーソリ要求を送信してもよい。オーソリ要求は、ポイントの確保の要求を示してもよいし、ポイントの利用の認可を示してもよいし、利用可能ポイント数の減算の要求を示してもよい。オーソリ要求は、例えば確保ポイント数を含んでもよい。確保ポイント数は、チャージポイント数であってもよい。チャージ要求がチャージポイント数を含む場合、ポイント減算制御部112は、そのチャージポイント数そのものをオーソリ要求に含めてもよい。チャージ要求がチャージ金額を含む場合、ポイント減算制御部112は、ポイントと金銭との間の交換比率を用いて、チャージ金額をチャージポイント数に変換してもよい。本実施形態においては、チャージ金額とチャージポイント数とは同数である。オーソリ要求は、更にチャージ要求を送信してきたユーザ端末4のユーザのユーザIDを含んでもよい。ポイント減算処理を実行したポイント管理サーバ2は、確保したポイントに対応するオーソリIDを電子決済管理サーバ1へ送信してもよい。
チャージ金額情報発行要求送信部113は、電子マネー管理サーバ3にチャージ金額情報発行要求を送信してもよい。チャージ金額情報発行要求は、チャージ要求受信部111により受信されたチャージ要求に基づいて特定されるチャージ金額を示すチャージ金額情報の保管の要求を示してもよい。すなわち、チャージ金額情報発行要求は、チャージ金額情報の発行の要求を示してもよいし、チャージ金額情報の保管の要求を示してもよい。チャージ金額情報発行要求送信部113は、ポイント管理サーバ2によるポイント減算処理が完了した後に、チャージ金額情報発行要求を送信してもよい。チャージ金額情報発行要求は、チャージ金額を含んでもよい。また、チャージ金額情報発行要求は、取引IDを含んでもよい。チャージ金額情報発行要求を受信した電子マネー管理サーバ3は、チャージ金額を含むチャージ金額情報を生成し、そのチャージ金額情報をチャージ金額情報DB32に記憶させてもよい。これにより、チャージ金額情報が保管されてもよい。また、電子マネー管理サーバ3は、発行されたチャージ金額情報のチャージIDを生成してもよい。電子マネー管理サーバ3は、生成したチャージIDを電子決済管理サーバ1へ送信してもよい。
チャージ金額受取要求受信部114は、ユーザ端末4からチャージ金額受取要求を受信してもよい。チャージ金額受取要求は、チャージ金額情報発行要求送信部113によりチャージ金額情報発行要求が送信されることによりポイント管理サーバ2により保管されたチャージ金額情報により示されるチャージ金額の入金を電子マネーでユーザに受け取らせる要求を示してもよい。チャージ金額受取要求は、発行されたチャージ金額情報のチャージIDを含んでもよい。
チャージ金額受取要求送信部115は、チャージ金額受取要求受信部114により受信されたチャージ金額受取要求を電子マネー管理サーバ3へ送信してもよい。電子マネー管理サーバ3は、チャージ金額受取要求を受信すると、ユーザ端末4に電子マネーのチャージを実行させてもよい。電子マネーのチャージが成功した場合、電子マネー管理サーバ3は、保管しているチャージ金額情報の保管を終了してもよい。チャージ金額情報の保管の終了とは、チャージ金額情報をチャージ金額情報DB32から削除することであってもよい。電子マネーのチャージが失敗した場合、電子マネー管理サーバ3は、保管しているチャージ金額情報の保管を継続してもよい。すなわち、チャージ金額情報は残置してもよい。
チャージ金額情報保管状態取得部116は、チャージ金額受取要求送信部115によりチャージ金額受取要求が送信された後、電子マネー管理サーバ3により保管されたチャージ金額情報の保管状態を電子マネー管理サーバ3から取得してもよい。例えば、チャージ金額情報保管状態取得部116は、電子マネー管理サーバ3へチャージ金額情報要求を送信してもよい。チャージ金額情報要求は、チャージ金額情報の保管状態の要求を示してもよい。チャージ金額情報要求は、例えば取引ID又はチャージIDを含んでもよい。チャージ金額情報要求を受信した電子マネー管理サーバ3は、保管状態情報を電子決済管理サーバ1へ送信してもよい。保管状態情報は、チャージ金額情報の保管状態を示してもよい。例えば、チャージ金額情報要求が取引IDを含む場合、電子決済管理サーバ1は、その取引IDに関連付けてチャージ金額情報DB32にチャージ金額情報が記憶されているか否かを判定してもよい。チャージ金額情報が記憶されている場合、電子決済管理サーバ1は、保管状態情報として、そのチャージ金額情報のチャージIDを送信してもよい。チャージ金額情報が記憶されていない場合、電子決済管理サーバ1は、保管状態情報として、「チャージ金額情報なし」を送信してもよい。チャージ金額情報要求がチャージIDを含む場合、電子決済管理サーバ1は、そのチャージIDに関連付けてチャージ金額情報DB32にチャージ金額情報が記憶されているか否かを判定してもよい。チャージ金額情報が記憶されている場合、電子決済管理サーバ1は、保管状態情報として、「チャージ金額情報あり」を送信してもよい。チャージ金額情報が記憶されていない場合、電子決済管理サーバ1は、保管状態情報として、「チャージ金額情報なし」を送信してもよい。
チャージ金額受取判定部117は、チャージ金額受取要求送信部115により送信されたチャージ金額受取要求に対応したチャージ金額情報の受け取りが成功したか否かを判定してもよい。すなわち、チャージ金額受取判定部117は、ユーザ端末4による電子マネーのチャージが成功したか否かを判定してもよい。例えば、チャージ金額受取判定部117は、チャージ金額情報保管状態取得部116により取得された保管状態情報に基づいて、チャージが成功したか否かを判定してもよい。前述したように、チャージが成功した場合はチャージ金額情報の保管が終了し、チャージが失敗した場合はチャージ金額情報の保管が継続する。従って、チャージ金額情報の保管状態から、チャージが成功したか否かを判定することができる。
電子マネーのチャージは時間を要する場合がある。そのため、チャージ金額受取要求が電子マネー管理サーバ3へ送信された直後にチャージ金額情報の保管状態を取得するのみでは、チャージが成功したか否かを適切に判定することができない場合がある。そこで、チャージ金額情報保管状態取得部116は、チャージ金額受取要求が送信されてから所定周期(例えば1秒周期、2秒周期、5秒周期等)で、保管状態を取得してもよい。そして、チャージ金額受取判定部117は、チャージ金額受取要求が送信されてから所定時間(例えば、10秒、30秒、1分等)以内に、チャージ金額情報が保管されていない状態となった場合には、チャージが成功したと判定してもよい。一方、チャージ金額受取判定部117は、所定時間が経過してもチャージ金額情報が保管されている状態である場合には、チャージが失敗したと判定してもよい。
ポイント減算確定制御部118は、チャージ金額情報発行要求送信部113により送信されたチャージ金額情報発行要求に応じて保管されたチャージ金額情報に基づくチャージが成功した場合、ポイント管理サーバ2にポイント減算確定処理を実行させてもよい。ポイント減算確定処理は、ポイント減算処理による利用可能ポイント数の減算を確定する処理であってもよい。例えば、ポイント減算確定制御部118は、ポイント管理サーバ2へポイント減算確定要求を送信してもよい。ポイント減算確定要求は、利用可能ポイント数の減算の確定の要求を示してもよい。ポイント減算確定要求は、例えばチャージ要求を送信してきたユーザ端末4を利用するユーザのユーザIDを含んでもよい。また、ポイント減算確定要求は、確保されたポイントに対応するオーソリIDを含んでもよい。更に、ポイント減算確定要求は、確定ポイント数を含んでもよい。確定ポイント数は、確保されたポイントのうち利用が確定されるポイントの数を示してもよい。電子マネーのチャージにおける確定ポイント数は、チャージポイント数であってもよい。すなわち、本実施形態においては、確保されたポイントの全部の利用が確定される。確保されたポイントよりも多いポイントの利用を確定することはできない。
チャージ取消制御部119は、チャージ金額情報発行要求送信部113により送信されたチャージ金額情報発行要求に応じて保管されたチャージ金額情報に基づくチャージが失敗した場合、電子マネー管理サーバ3にチャージ金額情報取消要求を送信し、且つ、ポイント管理サーバ2にポイント減算取消処理を実行させてもよい。チャージ金額情報取消要求は、電子マネーのチャージの取消の要求を示してもよい。或いは、チャージ金額情報取消要求は、保管されたチャージ金額情報の保管の終了の要求を示してもよい。チャージ金額情報取消要求は、例えば発行されたチャージ金額情報のチャージIDを含んでもよい。チャージ金額情報取消要求を受信した電子マネー管理サーバ3は、保管しているチャージ金額情報を削除してもよい。ポイント減算取消処理は、ポイント減算処理による利用可能ポイント数の減算を取り消す処理であってもよい。すなわち、ポイント減算取消処理は、確保されたポイントを解放する処理、または確保されたポイントをユーザに返還する処理を示してもよい。例えば、チャージ取消制御部119は、ポイント管理サーバ2へポイント減算取消要求を送信してもよい。ポイント減算取消要求は、利用可能ポイント数の減算の取り消しの要求を示してもよい。ポイント減算取消要求は、例えばチャージ要求を送信してきたユーザ端末4を利用するユーザのユーザIDを含んでもよい。また、ポイント減算取消要求は、確保されたポイントに対応するオーソリIDを含んでもよい。更に、ポイント減算取消要求は、解放ポイント数を含んでもよい。解放ポイント数は、確保されたポイントのうち解放されるポイントの数を示してもよい。電子マネーのチャージにおける解放ポイント数は、チャージポイント数であってもよい。すなわち、本実施形態においては、確保されたポイントの全部が解放される。確保されたポイントよりも多いポイントを解放することはできない。
ポイント減算確定制御部118及びチャージ取消制御部119のうち何れか一方が、チャージ金額受取判定部117による判定結果に応じて動作してもよい。例えば、チャージ金額受取判定部117が、チャージが成功したと判定した場合には、ポイント減算確定制御部118が動作してもよい。チャージ金額受取判定部117が、チャージが失敗したと判定した場合には、チャージ取消制御部119が動作してもよい。
[3-1-2.チャージ金額情報取消要求に応じてチャージ金額情報が削除されなかった場合]
前述したように、電子マネーのチャージが失敗した場合、チャージ取消制御部119は、電子マネー管理サーバ3にチャージ金額情報取消要求を送信する。電子マネー管理サーバ3は、保管しているチャージ金額情報の保管を終了させる。しかしながら、チャージ取消制御部119がチャージ金額情報取消要求を送信したにもかかわらず、チャージ金額情報の保管が継続する場合がある。すなわち、ユーザが受け取っていないチャージ金額情報が残置する。例えば、何らかの理由によりチャージ金額情報取消要求が電子マネー管理サーバ3に到達しない場合、チャージ金額情報の保管が継続する。例えば、電子決済管理サーバ1と電子マネー管理サーバ3との間で通信障害が生じると、チャージ金額情報取消要求が電子マネー管理サーバ3に到達しない。
電子マネーのチャージが失敗した場合、ポイント管理サーバ2はポイント減算取消処理を実行する。ポイント減算取消処理が実行されたにもかかわらず、チャージ金額情報が保管されていると、ポイント管理サーバ2と電子マネー管理サーバ3との間で情報の不整合が生じる。そこで、チャージ金額情報の保管が終了した後に、ポイント管理サーバ2がポイント減算取消処理を実行するように、チャージ取消制御部119が動作してもよい。例えば、電子マネー管理サーバ3が、チャージ金額情報をチャージ金額情報DB32から削除すると、電子決済管理サーバ1へ、保管の終了を通知してもよい。チャージ取消制御部119は、この通知を受信した場合にのみ、ポイント管理サーバ2へポイント減算取消要求を送信してもよい。或いは、チャージ金額情報取消要求が送信された後、前述したようにチャージ金額情報保管状態取得部116がチャージ金額情報の保管状態を電子マネー管理サーバ3から取得することで、チャージ金額受取判定部117が、チャージ金額情報が保管されているか否かを判定してもよい。チャージ取消制御部119は、チャージ金額情報が保管されていない場合に、ポイント管理サーバ2へポイント減算取消要求を送信してもよい。
チャージ金額情報取消要求が送信されたにもかかわらず、保管されているチャージ金額情報の保管が継続している場合、そのチャージ金額情報に対して対処した方がよいかもしれない。そこで、ポイント減算制御部112及びチャージ金額情報発行要求送信部113は、チャージ金額情報の保管が継続している場合、そのチャージ金額情報に基づくチャージが成功するまで、そのユーザ端末4から新たにチャージ要求を受信することに基づく電子マネーへの新たなチャージを制限してもよい。例えば、ポイント減算制御部112は、ポイント管理サーバ2にポイント減算処理させなくてもよい。また例えば、チャージ金額情報発行要求送信部113は、電子マネー管理サーバ3にチャージ金額情報発行要求を送信しなくてもよい。
また、電子決済アプリは、チャージ金額情報が保管されている状態である場合、ユーザ端末4による新たなチャージ要求の送信を禁止するようにプログラムされていてもよい。例えば、ユーザ端末4は、電子決済アプリにおける所定の画面を表示する際に、電子マネー管理サーバ3から電子決済管理サーバ1を介して、チャージ金額情報の保管状態を取得してもよい。ユーザ端末4は、取得した保管状態に基づいて、チャージ要求の送信を許可するか否かを判定してもよい。
図10は、チャージ金額情報が残置している場合における電子決済アプリの電子マネーホーム画面の一例を示す図である。図10に示す電子マネーホーム画面100は、例えば設定アイコン110、カードチャージボタン120、ポイントチャージボタン130、残高確認ボタン140、及びチャージ履歴ボタン150に加えて、受取ボタン160を含んでもよい。受取ボタン160は、チャージ金額情報が残置していることを示すメッセージを含んでもよい。また、受取ボタン160は、残置しているチャージ金額情報に対する入金を受け取るためにユーザが操作可能なボタンであってもよい。図10において、ユーザは、カードチャージボタン120を操作しても、カードチャージ画面を表示させることができない。また、ユーザは、ポイントチャージボタン130を操作しても、ポイントチャージボタン画面を表示させることができない。従って、チャージ要求の送信が不可能である。
受取要求受信部114は、チャージ取消制御部119がチャージ金額情報取消要求を送信したにもかかわらず、チャージ金額情報の保管が継続している状態で、ユーザ端末4からチャージ金額受取要求を受信してもよい。そして、チャージ金額受取要求送信部115は、チャージ金額受取要求受信部114により受信されたチャージ金額受取要求を、電子マネー管理サーバ3へ送信してもよい。これらの処理により、そのチャージ金額情報に基づく電子マネーのチャージを成功させることを期待することができる。但し、最後のチャージ要求時の残高とチャージ金額との合計が残高上限を超えているためにチャージに失敗した可能性がある。そのため、ユーザは、残高が減少する前に、残置しているチャージ金額情報に対応する入金の受け取りを実行すると、受け取りに失敗する可能性がある点に留意する必要がある。
ユーザ端末4は、電子マネーホーム画面100に表示された受取ボタン160がユーザにより操作されることに応じて、チャージ金額受取要求を送信してもよい。
また、ユーザ端末4は、電子決済アプリのチャージ履歴画面を表示しているときに、チャージ金額受取要求を送信してもよい。チャージ履歴画面には、電子マネーのチャージ履歴が表示される。
チャージ履歴管理部121は、チャージ履歴をユーザ端末4へ送信してもよい。このチャージ履歴は、ユーザによるチャージ金額情報に対応する入金の受け取りが完了したか否かを識別可能に示してもよい。例えば、チャージ履歴に含まれるチャージログはチャージ状態を含んでもよい。チャージ状態が「交換申請中」に設定されている場合、入金の受け取りは完了していない。チャージ状態が「完了」に設定されている場合、入金の受け取りは完了している。ユーザ端末4は、チャージ状態が「キャンセル」に設定されたチャージログを表示してもよいし、表示しなくてもよい。
ユーザ端末4は、チャージ履歴画面にチャージ履歴を表示するとともに、そのチャージ履歴に含まれるチャージログにより示されるチャージのうち、チャージ金額情報に対応する入金の受け取りが完了していないチャージに関連付けて、所定の操作要素を表示してもよい。この操作要素は、チャージ金額情報に対応する入金を受け取るためにユーザが操作可能な要素であってもよい。操作要素の例として、ボタン、アイコン、リンク、メニュー等が挙げられる。そして、ユーザ端末4は、その操作要素が操作されることに応じて、チャージ金額受取要求を送信してもよい。
図11は、チャージ履歴画面の一例を示す図である。例えば、電子マネーホーム画面100においてユーザがチャージ履歴ボタン150を押下等すると、図11に示すチャージ履歴画面300が表示されてもよい。図11に示すように、チャージ履歴画面300は、1又は複数のチャージ情報310を含んでもよい。チャージ情報310は、チャージログに相当する情報である。図11においては、チャージ情報310として、チャージ情報310-1、310-2、310-3、及び310-4が表示されている。各チャージ情報310は、例えばチャージ日付311、チャージ種別312、及びチャージ金額313等を含んでもよい。チャージ日付311は、電子マネーのチャージが実行された日付を示す。チャージ種別312は、要求されたチャージが、ポイントを利用したチャージであるか、またはクレジットカードを利用したチャージであるかを示す。チャージ情報310-1及び310-3は、ポイントを利用したチャージに関する情報である。チャージ金額情報に対応する入金の受け取りが完了していないチャージのチャージ情報310は、更にメッセージ320及び受取ボタン330を含んでもよい。メッセージ320は、チャージ金額情報に対応する入金の受け取りが完了していないことを示してもよい。受取ボタン330は、前述の操作要素に相当してもよい。ユーザ端末4は、ユーザが受取ボタン330を押下すると、チャージ金額受取要求を送信してもよい。
ユーザ端末4は、電子決済アプリとユーザの電子マネーとの連携を解除するための操作をユーザが行った場合、保管されたチャージ金額情報の保管が継続していることに対応して、前述の操作要素と同様の操作要素を表示してもよい。
図12は、電子決済アプリの設定画面の一例を示す図である。例えば、電子マネーホーム画面100においてユーザが設定アイコン110を押下等すると、図12に示す設定画面400が表示されてもよい。図12に示すように、設定画面400は、連携解除ボタン410等を含んでもよい。連携解除ボタン410は、連携解除画面を表示するためにユーザが操作可能なボタンであってもよい。連携解除画面は、電子決済アプリと電子マネーとの連携を解除するか否かをユーザが選択するための画面であってもよい。連携解除画面において、ユーザが連携の解除を選択すると、実際に連携が解除される。チャージ金額情報が残置している状態で、設定画面400においてユーザが連携解除ボタン410を操作すると、未受取残高受取確認画面が表示される。未受取残高受取確認画面は、残置しているチャージ金額情報に対応する入金を受け取るか否かをユーザが選択するための画面である。
図13は、電子決済アプリの未受取残高受取確認画面の一例を示す図である。図13に示すように、未受取残高受取確認画面500は、メッセージ510、受取ボタン520、クローズボタン530、連携解除ボタン540等を含んでもよい。メッセージ510は、ユーザが入金を受け取っていないチャージ金額情報が残置していることを示してもよい。受取ボタン520は、前述した操作要素に相当してもよい。クローズボタン530は、未受取残高受取確認画面500を消去して、設定画面400を表示させるためのボタンであってもよい。連携解除ボタン540は、連携解除画面を表示させるためのボタンであってもよい。ユーザ端末4は、ユーザが受取ボタン520を押下すると、チャージ金額受取要求を送信してもよい。
[3-2.ポイント管理サーバ]
次に、図14及び図15を参照して、ポイント管理サーバ2におけるシステム制御部21の機能概要について説明する。図14は、ポイント管理サーバ2におけるシステム制御部21の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部21は、CPU21aが、ポイント管理サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図14に示すように、ポイント減算部211、ポイント減算確定部212、ポイント減算取消部213、及びポイント履歴管理部214等として機能してもよい。
ポイント減算部211は、電子決済管理サーバ1による制御に基づいて、ポイント減算処理を実行してもよい。例えば、ポイント減算部211は、電子決済管理サーバ1から送信されてきたオーソリ要求に従って、ポイント減算処理を実行してもよい。オーソリ要求は、ユーザID及び確保ポイント数を含んでもよい。この確保ポイント数はチャージポイント数に設定されている。ポイント減算処理において、ポイント減算部211は、そのユーザIDに関連付けてポイントDB24aに記憶されている利用可能ポイント数から、その確保ポイント数を減算することにより、利用可能ポイント数を更新してもよい。また、ポイント減算部211は、オーソリDB24bにオーソリ情報を記憶させてもよい。オーソリ情報は、ポイントが確保されていることを示す。オーソリ情報に含まれる確保ポイント数は、確保されたポイント数を示すとともに、利用可能ポイント数がどれだけ減少したかを示す。この確保ポイント数は、ポイント減算処理における利用可能ポイント数の減算を取り消すために又は無効化するために用いられる情報であってもよい。オーソリ情報がオーソリDB24bに記憶されている間は、そのオーソリ情報に対応するポイント減算処理を取り消すことができる状態である。すなわち、利用可能ポイント数の減算を取り消すことができる。オーソリ情報がオーソリDB24bから削除された後は、利用可能ポイント数の減算は確定しているか状態であるか又は取り消されている状態である。ポイント減算部211は、オーソリ情報を記憶させると、そのオーソリ情報のオーソリIDを電子決済管理サーバ1へ送信してもよい。
ポイント減算確定部212は、電子決済管理サーバ1による制御に基づいて、ポイント減算確定処理を実行してもよい。ポイント減算確定処理は、ポイント減算部211により実行されたポイント減算処理における利用可能ポイント数の減算を確定させる処理であってもよい。例えば、ポイント減算確定部212は、電子決済管理サーバ1から送信されてきたポイント減算確定要求に従って、ポイント減算確定処理を実行してもよい。ポイント減算確定要求は、ユーザID及びオーソリIDを含んでもよい。ポイント減算確定処理において、ポイント減算確定部212は、オーソリDB24bから、そのオーソリIDに関連付けられたオーソリ情報を削除してもよい。ポイント減算確定部212は、オーソリ情報を実際に削除してもよい。或いは、ポイント減算確定部212は、オーソリ情報を、減算が確定したことを示す情報等に書き換えることで、そのオーソリ情報を実質的に削除してもよい。オーソリ情報が削除された後は、利用可能ポイント数の減算を取り消すことはできない。
ポイント減算取消部213は、電子決済管理サーバ1による制御に基づいて、ポイント減算取消処理を実行してもよい。ポイント減算取消処理は、ポイント減算部211により実行されたポイント減算処理における利用可能ポイント数の減算を取り消す処理であってもよい。例えば、ポイント減算取消部213は、電子決済管理サーバ1から送信されてきたポイント減算取消要求に従って、ポイント減算取消処理を実行してもよい。ポイント減算取消要求は、ユーザID及びオーソリIDを含んでもよい。ポイント減算取消処理において、ポイント減算取消部213は、そのオーソリIDに関連付けられたオーソリ情報がオーソリDB24bに記憶されているか否かを判定してもよい。オーソリ情報が記憶されている場合、ポイント減算取消部213は、ユーザIDに関連付けてポイントDB24aに記憶された利用可能ポイント数に、そのオーソリ情報に含まれる確保ポイント数を加算することにより、利用可能ポイント数を更新してもよい。また、ポイント減算取消部213は、オーソリDB24bからそのオーソリ情報を削除してもよい。
ポイント履歴管理部214は、ポイント履歴DB24cに記憶されたポイント履歴をユーザ端末4へ送信してもよい。例えば、ポイントアプリの画面において、ユーザがポイント実績画面を表示するための操作を行うことに応じて、ユーザ端末4は、ポイント管理サーバ2へポイント履歴要求を送信してもよい。ポイント実績画面は、ポイントの獲得及び利用の履歴を実績として表示する画面であってもよいポイント履歴要求は、そのユーザのユーザIDを含んでもよい。ポイント履歴管理部214は、このユーザIDに関連付けてポイント履歴DB24cに記憶されている1又は複数のポイントログを取得し、これらのポイントログをポイント履歴としてユーザ端末4へ送信してもよい。
ユーザ端末4へ送信されるポイント履歴は、ユーザによるポイントの利用の履歴を少なくとも含んでもよい。ポイント履歴は、ユーザによるポイントの獲得の履歴を更に含んでもよい。ポイント履歴は、電子マネーへのチャージへのポイントの利用について、ポイントと電子マネーとの交換の状況を示してもよい。例えば、ポイント履歴は、ポイント減算部211によりポイント減算処理が実行されたポイントの利用について、ポイントと電子マネーとの交換を申請中であることを示してもよい。より具体的に、ポイント履歴は、ポイント減算確定処理が実行されたものの、ポイント減算確定処理もポイント減算取消処理も実行されていないポイントの利用について、交換を申請中であることを示してもよい。また、ポイント履歴は、ポイント減算確定部212によりポイント減算確定処理が実行されたポイントの利用について、ポイントと電子マネーとの交換が完了したことを示してもよい。また、ポイント履歴は、ポイント減算取消部213によりポイント減算取消処理が実行されたポイントの利用について、ポイントと電子マネーとの交換が取り消されたことを示してもよい。ポイント履歴に含まれる各ポイントログは、変更状態を含む。電子マネーにチャージに関するポイントログの変更状態は、「交換申請中」、「利用」、及び「キャンセル」の何れかに設定される。この変更状態は、ポイントと電子マネーとの交換の状況を示してもよい。
ポイント管理サーバ2からポイント履歴を受信したユーザ端末4は、ポイント実績画面にポイント履歴を表示してもよい。図15は、ポイントアプリのポイント実績画面の一例を示す図である。図15に示すように、ポイント実績画面600は、1又は複数の実績情報610を含んでもよい。各実績情報は、ポイントログに対応してもよい。図15においては、実績情報610として、実績情報610-1、610-2、610-3、610-4、及び610-5が表示されている。各実績情報610は、変更日付611、サービス情報612、内容情報613、変更ポイント数614、及び変更状態615を含んでもよい。変更日付611は、ポイントの利用又は獲得があった日付を示す。サービス情報612は、そのポイントの利用又は獲得が、如何なるサービスによるものであるかを示す。ポイントが電子マネーのチャージに利用される場合、サービス情報612として、「電子マネー」が表示されてもよい。内容情報613は、ポイントの利用又は獲得の内容を示す。ポイントが電子マネーのチャージに利用される場合、内容情報613として、「電子マネーにチャージ」が表示されてもよい。変更ポイント数614は、利用又は獲得されたポイントの数を示す。変更状態615は、ポイントの利用又は獲得の状態を示す。ポイントが電子マネーのチャージに利用される場合、変更状態615として、「交換申請中」、「利用」、及び「キャンセル」のうちの何れかが表示されてもよい。実績情報610-1、610-3、及び610-5は、それぞれ電子マネーのチャージへのポイントの利用を示す。実績情報610-1に含まれる変更ポイント数614及び変更状態615として、「400」及び「交換申請中」が表示されている。従って、400ポイント分のポイントについて電子マネーへの交換が申請中である。実績情報610-3に含まれる変更ポイント数614及び変更状態615として、「100」及び「利用」が表示されている。従って、100ポイント分のポイントについての電子マネーへの交換が完了している。実績情報610-3に含まれる変更ポイント数614及び変更状態615として、「0」及び「キャンセル」が表示されている。従って、何ポイントかのポイントと電子マネーとの交換が申請されたものの、その交換は取り消されている。
[4.通信システムの動作]
次に、通信システムSの動作について、図16乃至図19を用いて説明する。図16は、ポイントを利用した電子マネーのチャージが要求された場合における通信システムSの処理例を示すシーケンス図である。
ユーザは、電子決済アプリを操作して、ポイントチャージ画面200をユーザ端末4に表示させる。そして、図16に示すように、ユーザは、チャージ金額入力欄230にチャージ金額を入力し(ステップS101)、チャージボタン250を押下する(ステップS102)。この操作に応じて、ユーザ端末4は、チャージ要求を電子決済管理サーバ1へ送信する(ステップS103)。チャージ要求は、そのユーザのユーザID、チャージ金額、及びユーザ端末4に記憶されている取引IDを含む。
チャージ要求を受信した電子決済管理サーバ1のチャージ金額情報保管状態取得部116は、電子マネー管理サーバ3へチャージ金額情報要求を送信する(ステップS104)。チャージ金額情報要求は、チャージ要求に含まれていた取引IDを含む。チャージ金額情報要求を受信した電子マネー管理サーバ3は、そのチャージ金額情報要求に含まれる取引IDに関連付けられたチャージ金額情報がチャージ金額情報DB32に記憶されているか否かを判定する。ここでは、チャージ金額情報は記憶されていないものとする。電子マネー管理サーバ3は、判定結果に基づいて、電子決済管理サーバ1へ「チャージ金額情報なし」を送信する(ステップS105)。なお、チャージ金額情報が記憶されている場合、電子マネー管理サーバ3は、そのチャージ金額情報のチャージIDを電子決済管理サーバ1へ送信してもよい。
「チャージ金額情報なし」を受信した電子決済管理サーバ1のポイント減算制御部112は、ポイント管理サーバ2へオーソリ要求を送信する(ステップS106)。オーソリ要求は、チャージ要求に含まれるユーザIDを含む。また、オーソリ要求は、チャージ要求に含まれるチャージ金額を、確保ポイント数として含む。なお、電子マネー管理サーバ3からチャージIDを受信した場合、電子マネー管理サーバ3は、ユーザ端末4へエラーメッセージを送信して、電子マネーのチャージに関する処理は実行しなくてもよい。
オーソリ要求を受信したポイント管理サーバ2のポイント減算部211は、オーソリ情報を生成する(ステップS107)。例えば、ポイント減算部211は、新しいオーソリIDを生成する。また、ポイント減算部211は、オーソリ要求に含まれているユーザID及び確保ポイント数を含むとともに、生成されたオーソリIDを含むオーソリ情報を生成する。ポイント減算部211は、生成されたオーソリ情報をオーソリDB24bに記憶させる。
次いで、ポイント減算部211は、オーソリ要求に含まれるユーザIDに関連付けてポイントDB24aに記憶されている利用可能ポイント数から、確保ポイント数を減算することにより、利用可能ポイント数を更新する(ステップS108)。
次いで、ポイント履歴管理部214は、ポイントログをポイント履歴DB24cに記憶させる(ステップS109)。例えば、ポイント履歴管理部214は、オーソリ要求に含まれるユーザID、「電子マネー」に設定されたサービス情報、「電子マネーにチャージ」に設定された内容情報、「交換申請中」に設定された変更状態、及び確保ポイント数に設定された変更ポイント数を含むポイントログを生成する。ポイント履歴管理部214は、生成されたポイントログを、ポイント履歴DB24cに記憶させる。
次いで、ポイント減算部211は、電子決済管理サーバ1へオーソリ成功応答を送信する(ステップS110)。なお、確保ポイント数が利用可能ポイント数よりも大きい場合、ポイント減算部211は、ステップS107~S109の処理を実行せずに、オーソリ失敗応答を電子決済管理サーバ1へ送信する。
オーソリ成功応答を受信した電子決済管理サーバ1のチャージ金額情報発行要求送信部113は、電子マネー管理サーバ3へチャージ金額情報発行要求を送信する(ステップS111)。チャージ金額情報発行要求は、チャージ要求に含まれる取引ID及びチャージ金額を含む。
チャージ金額情報発行要求を受信した電子マネー管理サーバ3は、チャージ金額情報を生成する(ステップS112)。例えば、電子マネー管理サーバ3は、新しいチャージIDを生成する。また、電子マネー管理サーバ3は、チャージ金額情報発行要求に含まれる取引ID及びチャージ金額と、生成されたチャージIDと、を含むチャージ金額情報を生成する。電子マネー管理サーバ3は、生成されたチャージ金額情報をチャージ金額情報DB32に記憶させる。次いで、電子マネー管理サーバ3は、電子決済管理サーバ1へチャージ金額情報発行成功応答を送信する(ステップS113)。チャージ金額情報発行成功応答は、生成されたチャージIDを含む。
チャージ金額情報発行成功応答を受信した電子決済管理サーバ1のチャージ履歴管理部121は、チャージログをチャージ履歴DB14aに記憶させる(ステップS114)。例えば、チャージ履歴管理部121は、「ポイント」に設定されたチャージ種別、チャージ金額、「交換申請中」に設定されたチャージ状態、チャージ要求に含まれるユーザID及び取引ID、オーソリ成功応答に含まれるオーソリID、並びにチャージ金額情報発行成功応答に含まれるチャージIDを含むチャージログを生成する。チャージ履歴管理部121は、生成されたチャージログをチャージ履歴DB14aに記憶させる。
次いで、チャージ金額情報発行要求送信部113は、電子マネー管理サーバ3から受信したチャージ金額情報発行成功応答をユーザ端末4へ送信する(ステップS115)。チャージ金額情報発行成功応答を受信したユーザ端末4は、電子決済アプリに従って、電子決済管理サーバ1へチャージ金額受取要求を送信する(ステップS116)。チャージ金額受取要求は、チャージ金額情報発行成功応答に含まれるチャージIDを含む。チャージ金額受取要求を受信した電子決済管理サーバ1のチャージ金額受取要求送信部115は、そのチャージ金額受取要求を電子マネー管理サーバ3へ送信する(ステップS117)。
チャージ金額受取要求を受信した電子マネー管理サーバ3は、ユーザ端末4へチャージ要求を送信する(ステップS118)。例えば、電子マネー管理サーバ3は、チャージ金額受取要求に含まれるチャージIDに関連付けてチャージ金額情報DB32に記憶されたチャージ金額情報から、取引ID及びチャージ金額を取得してもよい。電子マネー管理サーバ3は、連携DB31から、取得された取引IDに関連付けられた電子マネーカードIDを取得してもよい。電子マネー管理サーバ3は、取得された電子マネーカードIDをICチップ41に記憶しているユーザ端末4へチャージ要求を送信してもよい。例えば、電子マネー管理サーバ3は、各電子マネーカードIDについて、電子マネーカードIDとその電子マネーカードIDを記憶しているユーザ端末4のIP(Internet Protocol)アドレスとを関連付けて記憶しておいてもよい。電子マネー管理サーバ3は、そのIPアドレスに従ってチャージ要求を送信してもよい。チャージ要求は、取得したチャージ金額及び電子マネーカードIDを含んでもよい。
チャージ要求を受信したユーザ端末4は、電子マネーアプリに従って、ICチップ41から電子マネーの残高を取得する(ステップS119)。次いで、ユーザ端末4は、取得された残高とチャージ要求に含まれるチャージ金額との合計を計算する。そして、ユーザ端末4は、合計が残高上限を超えているか否かを判定する(ステップS120)。
図17は、電子マネーのチャージに成功した場合における通信システムSの処理例を示すシーケンス図である。ステップS120の結果、図17に示すように、ユーザ端末4は、合計が残高上限を超えていないと判定したとする(ステップS201)。この場合、ユーザ端末4は、ICチップ41に記憶されている残高を、計算された合計で更新する(ステップS202)。次いで、ユーザ端末4は、電子マネー管理サーバ3へチャージ成功応答を送信する(ステップS203)。チャージ成功応答を受信した電子マネー管理サーバ3は、チャージ金額受取要求に含まれるチャージIDに関連付けられたチャージ金額情報を、チャージ金額情報DB32から削除する(ステップS204)。
一方、チャージ金額受取要求を送信した電子マネー管理サーバ3のチャージ金額情報保管状態取得部116は、電子マネー管理サーバ3へ周期的にチャージ金額情報要求を送信する(ステップS205、S207)。チャージ金額情報要求を受信した電子マネー管理サーバ3は、チャージ金額情報要求に含まれる取引IDに関連付けてチャージ金額情報がチャージ金額情報DB32に記憶されているか否かを判定する。電子マネー管理サーバ3は、その判定結果に応じて、チャージID又は「チャージ金額情報なし」を電子決済管理サーバ1へ送信する(ステップS206、S208)。チャージ金額情報が削除された後に、ステップS207においてチャージ金額情報要求が送信されている。従って、電子マネー管理サーバ3は、「チャージ金額情報なし」を電子決済管理サーバ1へ送信する(ステップS208)。
「チャージ金額情報なし」を受信した電子決済管理サーバ1のチャージ履歴管理部121は、ステップS114で記憶されたチャージログを更新する(ステップS209)。例えば、チャージ履歴管理部121は、チャージ状態を「完了」に変更する。次いで、チャージ金額受取要求受信部114は、ユーザ端末4へチャージ金額受取成功応答を送信する(ステップS210)。チャージ金額受取成功応答を受信したユーザ端末4は、電子決済アプリに従って、チャージ完了画面を表示する(ステップS211)。チャージ完了画面は、電子マネーのチャージが成功裏に完了したことを示す画面である。
チャージ金額受取成功応答の送信後、ポイント減算確定制御部118は、ポイント管理サーバ2へポイント減算確定要求を送信する(ステップS212)。ポイント減算確定要求は、チャージ要求に含まれるユーザID及びオーソリ成功応答に含まれるオーソリIDを含む。
ポイント減算確定要求を受信したポイント管理サーバ2のポイント減算確定部212は、オーソリDB24bから、ポイント減算確定要求に含まれるオーソリIDに関連付けられたオーソリ情報を削除する(ステップS213)。次いで、ポイント履歴管理部214は、ステップS109でポイント履歴DB24cに記憶されたポイントログを更新する(ステップS214)。例えば、ポイント履歴管理部214は、変更状態を「利用」に変更する。次いで、ポイント減算確定部212は、電子決済管理サーバ1へポイント減算確定成功応答を送信する(ステップS215)。
図18は、電子マネーのチャージに失敗した場合における通信システムSの処理例を示すシーケンス図である。ステップS120の判定の結果、図18に示すように、ユーザ端末4は、合計が残高上限を超えていると判定したとする(ステップS301)。この場合、ユーザ端末4は、特に何もしなくてもよい。或いは、ユーザ端末4は、チャージに失敗した旨を電子マネー管理サーバ3へ通知してもよい。何れの場合においても、チャージ金額情報は削除されない。
チャージ金額受取要求を送信した電子マネー管理サーバ3のチャージ金額情報保管状態取得部116は、電子マネー管理サーバ3へ周期的にチャージ金額情報要求を送信する(ステップS302、S304)。チャージ金額情報要求を受信した電子マネー管理サーバ3は、チャージ金額情報はチャージ金額情報DB32に記憶されているので、チャージIDを電子決済管理サーバ1へ送信する(ステップS303、S305)。チャージ金額受取要求の送信から所定時間が経過しても電子マネー管理サーバ3からチャージIDが送信されてくる場合、電子決済管理サーバ1のチャージ履歴管理部121は、ステップS114で記憶されたチャージログを更新する(ステップS306)。例えば、チャージ履歴管理部121は、チャージ状態を「キャンセル」に変更する。また、チャージ履歴管理部121は、チャージ金額をゼロに変更する。次いで、チャージ金額受取要求受信部114は、ユーザ端末4へチャージ金額受取失敗応答を送信する(ステップS307)。チャージ金額受取失敗応答を受信したユーザ端末4は、電子決済アプリに従って、チャージ失敗画面を表示する(ステップS308)。チャージ失敗画面は、電子マネーのチャージが失敗したことを示す画面である。
チャージ金額受取失敗応答の送信後、ポイント減算取消部213は、電子マネー管理サーバ3へチャージ金額情報取消要求を送信する(ステップS309)。チャージ金額情報取消要求は、チャージ金額情報発行成功応答に含まれるチャージIDを含む。チャージ金額情報取消要求を受信した電子マネー管理サーバ3は、チャージ金額情報DB32から、チャージ金額情報取消要求に含まれるチャージIDに関連付けられたチャージ金額情報を削除する(ステップS310)。次いで、電子マネー管理サーバ3は、電子決済管理サーバ1へチャージ金額情報取消成功応答を送信する(ステップS311)。
チャージ金額情報取消成功応答を受信した電子決済管理サーバ1のチャージ取消制御部119は、ポイント管理サーバ2へポイント減算取消要求を送信する(ステップS312)。ポイント減算取消要求は、チャージ要求に含まれるユーザID、及びオーソリ成功応答に含まれるオーソリIDを含む。
ポイント減算取消要求を受信した電子マネー管理サーバ3のポイント減算取消部213は、オーソリDB24bから、ポイント減算取消要求に含まれるオーソリIDに関連付けられたオーソリ情報を削除する(ステップS313)。次いで、ポイント減算取消部213は、ポイント減算取消要求に含まれるユーザIDに関連付けてポイントDB24aに記憶されている利用可能ポイント数に、削除されたオーソリ情報に含まれる確保ポイント数と同一のポイント数を加算することにより、利用可能ポイント数を更新する(ステップS314)。次いで、ポイント履歴管理部214は、ステップS109でポイント履歴DB24cに記憶されたポイントログを更新する(ステップS315)。例えば、ポイント履歴管理部214は、変更状態を「キャンセル」に変更する。また、ポイント履歴管理部214は、変更ポイント数をゼロに変更する。次いで、ポイント減算取消部213は、電子決済管理サーバ1へポイント減算取消成功応答を送信する(ステップS316)。
図19は、チャージ金額情報取消要求が送信されたにもかかわらずチャージ金額情報が削除されなかった場合における通信システムSの処理例を示すシーケンス図である。例えば、図18のS309において、電子決済管理サーバはチャージ金額情報取消要求を送信したが、そのチャージ金額情報取消要求が電子マネー管理サーバ3に到達しなかったとする。この場合、チャージ金額情報DB32からはチャージ金額情報は削除されない。従って、ステップS310~S316は実行されない。
その後、図19に示すように、ユーザの電子マネーが何らかの用途に利用されることにより、ICチップ41に記憶された残高が減少したとする(ステップS401)。減少後の残高とチャージ金額との合計は、残高上限を超えない。
その後、ユーザは、電子決済アプリにおいて、電子マネーホーム画面100、チャージ履歴画面300、または連携解除画面を表示させるための操作を行う(ステップS402)。この操作に応じて、ユーザ端末4は、電子決済管理サーバ1へチャージ金額情報要求を送信してもよい(ステップS403)。チャージ金額情報要求は、ユーザ端末4が記憶している取引IDを含む。チャージ金額情報要求を受信した電子決済管理サーバ1のチャージ金額情報保管状態取得部116は、そのチャージ金額情報要求を電子マネー管理サーバ3へ送信する(ステップS404)。電子マネー管理サーバ3は、チャージ金額情報DB32から、チャージ金額情報要求に含まれる取引IDに関連付けられたチャージ金額情報のチャージIDを、電子決済管理サーバ1へ送信する(ステップS405)。チャージIDを受信した電子決済管理サーバ1のチャージ金額受取要求受信部114は、そのチャージIDをユーザ端末4へ送信する(ステップS406)。ユーザがチャージ履歴画面300を表示させるための操作を行った場合、チャージ金額受取要求受信部114は、チャージIDに加えて、そのユーザのユーザIDに関連付けてチャージ履歴DB14aに記憶されたチャージ履歴をユーザ端末4へ送信する。
チャージIDを受信したユーザ端末4は、ユーザの操作に対応した画面を表示する(ステップS407)。チャージ履歴画面300を表示する場合、ユーザ端末4は、チャージログに基づいて各実績情報610を表示する。連携解除画面を表示させるための操作が行われた場合、ユーザ端末4は、連携解除画面ではなく、未受取残高受取確認画面500を表示する。また、ユーザ端末4は、受取ボタンを表示する(ステップS408)。電子マネーホーム画面100を表示する場合、ユーザ端末4は受取ボタン160を表示する。チャージ履歴画面300を表示する場合、ユーザ端末4は受取ボタン330を表示する。例えば、ユーザ端末4は、チャージ状態が「交換申請中」されたチャージログに対応する実績情報610に受取ボタン330を表示してもよい。未受取残高受取確認画面500を表示する場合、ユーザ端末4は、受取ボタン520を表示する。
表示された受取ボタンをユーザが押下すると(ステップS409)、ユーザ端末4は、電子決済管理サーバ1へチャージ金額受取要求を送信する(ステップS410)。チャージ金額受取要求は、ステップS406において受信されたチャージIDを含む。チャージ金額受取要求を受信した電子決済管理サーバ1のチャージ金額受取要求送信部115は、そのチャージ金額受取要求を電子マネー管理サーバ3へ送信する(ステップS411)。その後、図16に示すステップS118~S120の処理及び図17に示す処理と同様の処理が実行されてもよい。ここで、図17のステップS211に相当する処理において、ユーザ端末4は、チャージ完了画面を表示するのではなく、チャージ金額受取完了画面を表示してもよい。チャージ金額受取完了画面は、チャージ金額情報に対応する入金の受け取りが完了したことを示す画面である。その後、ユーザ端末4は、電子マネーホーム画面100、チャージ履歴画面300、または連携解除画面を表示してもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、電子決済管理サーバ1が、チャージ要求をユーザ端末4から受信する。また、電子決済管理サーバ1が、ポイント管理サーバ2に利用可能ポイント数からチャージポイント数を減算するポイント減算処理を実行させる。また、電子決済管理サーバ1が、電子マネー管理サーバ3にチャージ金額情報発行要求を送信する。また、電子決済管理サーバ1が、送信されたチャージ金額情報発行要求に応じて保管されたチャージ金額情報に基づくチャージが成功した場合、ポイント管理サーバ2にポイント減算確定処理を実行させる。また、電子決済管理サーバ1が、送信されたチャージ金額情報発行要求に応じて保管されたチャージ金額情報に基づくチャージが失敗した場合、電子マネー管理サーバ3にチャージ金額情報取消要求を送信し、ポイント管理サーバ2にポイント減算取消処理を実行させる。従って、ポイントを利用した電子マネーへのチャージが失敗した場合に生じる不都合を解消することができる。
ここで、電子決済管理サーバ1が、チャージ金額情報取消要求を送信することに応じてチャージ金額情報の保管が終了した場合に、ポイント管理サーバ2にポイント減算取消処理を実行させてもよい。また、電子決済管理サーバ1が、チャージ金額情報取消要求が送信されたにもかかわらずチャージ金額情報の保管が継続している場合、そのチャージ金額情報に基づくチャージが成功するまで、ユーザ端末4から新たにチャージ要求を受信することに基づく電子マネーへの新たなチャージを制限してもよい。この場合、チャージ金額情報が残置し続けることを防止することができる。
ここで、電子決済管理サーバ1が、チャージ金額情報取消要求が送信されたにもかかわらずチャージ金額情報の保管が継続している状況で、そのチャージ金額情報についてのチャージ金額受取要求をユーザ端末4から受信してもよい。また、電子決済管理サーバ1が、受信されたチャージ金額受取要求を電子マネー管理サーバ3へ送信することにより、電子マネーへのチャージを実行させてもよい。この場合、ユーザから要求に応じて、残置したチャージ金額情報に基づく電子マネーのチャージを実施させることができる。
ここで、電子決済管理サーバ1が、ユーザのチャージ履歴をユーザ端末4へ送信してもよい。また、ユーザ端末4が、チャージ履歴を表示するとともに、チャージ履歴に含まれる電子マネーへのチャージのうち、入金の受け取りが完了していないチャージについて受取ボタンを表示してもよい。また、ユーザ端末4が、受取ボタンが操作されることに応じてチャージ金額受取要求を送信してもよい。この場合、ユーザは、入金の受け取りが完了していないことをチャージ履歴から確認して、その入金を受け取るための要求を行うことができる。
また、ユーザ端末4が、電子決済アプリとユーザの電子マネーとの連携を解除するための操作を検出した場合、電子マネー管理サーバ3に保管されたチャージ金額情報の保管が継続していることに対応して、受取ボタンを表示してもよい。また、ユーザ端末4が、受取ボタンが操作されることに応じてチャージ金額受取要求を送信してもよい。この場合、ユーザは、連携を解除するときに、入金を受け取るための要求を行うことができる。
また、ポイント管理サーバ2が、ポイント履歴をユーザ端末4へ送信してもよい。また、ユーザ端末4は、ポイント管理サーバ2から受信したポイント履歴を表示してもよい。この場合、ユーザは、ポイント履歴から、ポイントを利用した電子マネーのチャージが完了したか否かを確認することができる。また、ユーザは、ポイントを利用した電子マネーのチャージが失敗したか否かを確認することができる。
また、電子マネー管理サーバ3が、チャージが成功した場合、保管されたチャージ金額情報の保管を終了させもよい。また、電子決済管理サーバ1が、チャージ金額受取要求を電子マネー管理サーバ3へ送信してもよい。また、電子決済管理サーバ1が、チャージ金額受取要求の送信後、保管されたチャージ金額情報の保管状態を電子マネー管理サーバ3から取得してもよい。また、電子決済管理サーバ1が、取得された保管状態に基づいて、チャージが成功したか否かを判定してもよい。この場合、電子マネー管理サーバ3から電子決済管理サーバ1へチャージの成否が直接通知されなくても、チャージの成否を判定することができる。
また、ポイント減算処理において、ポイント管理サーバ2は、利用可能ポイント数からチャージポイント数を減算し、且つ、減算の取り消しが可能であることを示すオーソリ情報を記憶させてもよい。また、ポイント減算確定処理において、ポイント管理サーバ2は、記憶されたオーソリ情報を削除してもよい。また、ポイント減算取消処理において、ポイント管理サーバ2は、減算後の利用可能ポイント数にチャージポイント数を加算し、且つ、記憶されたオーソリ情報を削除してもよい。この場合、利用可能ポイント数の減算が取り消し可能であるか否かの状態を適切に管理することができる。
(付記1)ユーザの電子マネーへのチャージの要求を示すチャージ要求であって、前記チャージに用いられるポイントの数を示すチャージポイント数及び該チャージポイント数に対応するチャージ金額のうち、少なくとも何れか一方を示すチャージ量情報を含むチャージ要求を、前記ユーザが利用する端末装置から受信するチャージ要求受信手段と、前記ユーザが利用可能なポイントの数を示す利用可能ポイント数を記憶するポイントシステムに、前記記憶された利用可能ポイント数から、前記受信されたチャージ要求に基づいて特定される前記チャージポイント数を減算する減算処理を実行させる減算制御手段と、前記受信されたチャージ要求に基づいて特定される前記チャージ金額を示すチャージ金額情報を保管する電子マネーシステムであって、前記保管されたチャージ金額情報に基づいて、前記端末装置に前記チャージを実行させる電子マネーシステムに、前記チャージ金額情報の保管の要求を示す保管要求を送信する保管要求送信手段と、前記送信された保管要求に応じて保管された前記チャージ金額情報に基づく前記チャージが成功した場合、前記ポイントシステムに、前記減算処理による前記利用可能ポイント数の減算を確定する確定処理を実行させる確定制御手段と、前記送信された保管要求に応じて保管された前記チャージ金額情報に基づく前記チャージが失敗した場合、前記電子マネーシステムに、前記チャージ金額情報の保管の終了の要求を示す終了要求を送信し、前記ポイントシステムに、前記減算処理による前記利用可能ポイント数の減算を取り消す取消処理を実行させる取消制御手段と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
(付記2)前記取消制御手段は、前記終了要求を送信することに応じて前記チャージ金額情報の保管が終了した場合に、前記ポイントシステムに前記取消処理を実行させ、前記取消制御手段により前記終了要求が送信されたにもかかわらず前記チャージ金額情報の保管が継続している場合、該チャージ金額情報に基づく前記チャージが成功するまで、前記端末装置から新たに前記チャージ要求を受信することに基づく前記電子マネーへの新たなチャージを制限する制限手段を更に備えることを特徴とする付記1に記載の情報処理システム。
(付記3)前記取消制御手段により前記終了要求が送信されたにもかかわらず前記チャージ金額情報の保管が継続している状況で、該チャージ金額情報により示される前記チャージ金額の入金を前記電子マネーで前記ユーザに受け取らせる要求を示す受取要求を、前記端末装置から受信する受取要求受信手段と、前記受信された前記受取要求を前記電子マネーシステムへ送信することにより、前記電子マネーへのチャージを実行させる受取要求送信手段と、を更に備えることを特徴とする付記2に記載の情報処理システム。
(付記4)前記ユーザの電子マネーへのチャージの履歴を、前記電子マネーでの入金の受け取りが完了したか否かを識別可能に示すチャージ履歴情報を、前記端末装置へ送信する履歴情報送信手段を更に備え、前記端末装置は、前記送信されたチャージ履歴情報を表示するとともに、前記チャージ履歴情報により示される前記履歴に含まれる前記電子マネーへのチャージのうち、前記入金の受け取りが完了していないチャージについて、前記入金を受け取るために前記ユーザが操作可能な履歴対応操作要素を表示し、前記受取要求受信手段により受信される前記受取要求は、前記端末装置により表示された前記履歴対応操作要素が操作されることに応じて前記端末装置から送信されることを特徴とする付記3に記載の情報処理システム。
(付記5)前記端末装置は、前記ユーザの電子マネーを識別する電子マネー識別情報及び前記電子マネーの残高を記憶し、前記端末装置は、前記記憶された残高を更新することで前記チャージを行うための第1アプリケーションと、前記チャージ量情報の入力を受け付け、該入力されたチャージ量情報を含む前記チャージ要求を送信するための第2アプリケーションと、を実行可能であり、前記端末装置は、前記第2アプリケーションと前記記憶された電子マネー識別情報により識別される前記電子マネーとが連携していると設定されている状態にあるとき、前記第2アプリケーションに従って、前記情報処理システムへ前記チャージ要求を送信することで、前記第1アプリケーションに従って、前記電子マネーシステムからの要求に応じて、前記記憶された残高を更新し、前記端末装置は、前記第2アプリケーションと前記電子マネーとの連携を解除するための操作を検出した場合、前記保管されたチャージ金額情報の保管が継続していることに対応して、前記入金を受け取るために前記ユーザが操作可能な解除対応操作要素を表示し、前記受取要求受信手段により受信される前記受取要求は、前記端末装置により表示された前記解除対応操作要素が操作されることに応じて前記端末装置から送信されることを特徴とする付記3又は4に記載の情報処理システム。
(付記6)前記ポイントシステムは、前記ユーザによる前記ポイントの利用の履歴を示すポイント履歴情報であって、前記減算処理が実行された前記電子マネーへのチャージへのポイントの利用について、前記ポイントと前記電子マネーとの交換を申請中であることを示し、前記確定処理が実行された前記電子マネーへのチャージへのポイントの利用について、前記交換が完了していることを示すポイント履歴情報を前記端末装置へ送信することを特徴とする付記1乃至5の何れか一に記載の情報処理システム。
(付記7)前記送信されるポイント履歴情報は、前記取消処理が実行された前記電子マネーへのチャージへのポイントの利用について、前記交換が取り消されたこを示すことを特徴とする付記6に記載の情報処理システム。
(付記8)前記端末装置は、前記電子マネーの残高を記憶する残高記憶手段を備え、前記端末装置は、前記電子マネーシステムから前記保管されたチャージ金額情報を取得し、該取得されたチャージ金額情報に含まれる前記チャージ金額を前記残高に加算して、前記残高記憶手段に記憶された前記残高を更新することにより、前記チャージを行い、更新前の前記残高と前記チャージ金額との合計が、前記残高の上限を超える場合、前記チャージが失敗することを特徴とする付記1乃至7の何れか一に記載の情報処理システム。
(付記9)前記電子マネーシステムは、前記チャージが成功した場合、前記保管されたチャージ金額情報の保管を終了させ、前記送信された保管要求に応じて保管された前記チャージ金額情報より示される前記チャージ金額の入金を前記電子マネーで前記ユーザに受け取らせる要求を示す受取要求を、前記電子マネーシステムへ送信することにより、前記端末装置に前記電子マネーへのチャージを実行させるチャージ金額受取要求送信手段と、前記チャージ金額受取要求送信手段により前記受取要求が送信された後、前記保管されたチャージ金額情報の保管状態を前記電子マネーシステムから取得する保管状態取得手段と、前記取得された保管状態に基づいて、前記チャージが成功したか否かを判定する判定手段と、を更に備え、前記判定手段による判定結果に応じて、前記確定制御手段及び前記取消制御手段のうち何れか一方が動作することを特徴とする付記1乃至8の何れか一に記載の情報処理システム。
(付記10)前記減算処理において、前記ポイントシステムは、前記利用可能ポイント数から、前記チャージポイント数を減算し、且つ、前記減算の取り消しが可能であることを示す取消可能情報を、取消可能情報記憶手段に記憶させ、前記確定処理において、前記ポイントシステムは、前記記憶された取消可能情報を前記取消可能情報記憶手段から削除し、前記取消処理において、前記ポイントシステムは、前記減算後の利用可能ポイント数に、前記チャージポイント数を加算し、且つ、前記記憶された取消可能情報を前記取消可能情報記憶手段から削除することを特徴とする付記1乃至9の何れか一に記載の情報処理システム。
(付記11)コンピュータにより実行される情報処理方法において、ユーザの電子マネーへのチャージの要求を示すチャージ要求であって、前記チャージに用いられるポイントの数を示すチャージポイント数及び該チャージポイント数に対応するチャージ金額のうち、少なくとも何れか一方を示すチャージ量情報を含むチャージ要求を、前記ユーザが利用する端末装置から受信するチャージ要求受信ステップと、前記ユーザが利用可能なポイントの数を示す利用可能ポイント数を記憶するポイントシステムに、前記記憶された利用可能ポイント数から、前記受信されたチャージ要求に基づいて特定される前記チャージポイント数を減算する減算処理を実行させる減算制御ステップと、前記受信されたチャージ要求に基づいて特定される前記チャージ金額を示すチャージ金額情報を保管する電子マネーシステムであって、前記保管されたチャージ金額情報に基づいて、前記端末装置に前記チャージを実行させる電子マネーシステムに、前記チャージ金額情報の保管の要求を示す保管要求を送信する保管要求送信ステップと、前記送信された保管要求に応じて保管された前記チャージ金額情報に基づく前記チャージが成功した場合、前記ポイントシステムに、前記減算処理による前記利用可能ポイント数の減算を確定する確定処理を実行させる確定制御ステップと、前記送信された保管要求に応じて保管された前記チャージ金額情報に基づく前記チャージが失敗した場合、前記電子マネーシステムに、前記チャージ金額情報の保管の終了の要求を示す終了要求を送信し、前記ポイントシステムに、前記減算処理による前記利用可能ポイント数の減算を取り消す取消処理を実行させる取消制御ステップと、を含むことを特徴とする情報処理方法。
(付記12)コンピュータを、ユーザの電子マネーへのチャージの要求を示すチャージ要求であって、前記チャージに用いられるポイントの数を示すチャージポイント数及び該チャージポイント数に対応するチャージ金額のうち、少なくとも何れか一方を示すチャージ量情報を含むチャージ要求を、前記ユーザが利用する端末装置から受信するチャージ要求受信手段と、前記ユーザが利用可能なポイントの数を示す利用可能ポイント数を記憶するポイントシステムに、前記記憶された利用可能ポイント数から、前記受信されたチャージ要求に基づいて特定される前記チャージポイント数を減算する減算処理を実行させる減算制御手段と、前記受信されたチャージ要求に基づいて特定される前記チャージ金額を示すチャージ金額情報を保管する電子マネーシステムであって、前記保管されたチャージ金額情報に基づいて、前記端末装置に前記チャージを実行させる電子マネーシステムに、前記チャージ金額情報の保管の要求を示す保管要求を送信する保管要求送信手段と、前記送信された保管要求に応じて保管された前記チャージ金額情報に基づく前記チャージが成功した場合、前記ポイントシステムに、前記減算処理による前記利用可能ポイント数の減算を確定する確定処理を実行させる確定制御手段と、前記送信された保管要求に応じて保管された前記チャージ金額情報に基づく前記チャージが失敗した場合、前記電子マネーシステムに、前記チャージ金額情報の保管の終了の要求を示す終了要求を送信し、前記ポイントシステムに、前記減算処理による前記利用可能ポイント数の減算を取り消す取消処理を実行させる取消制御手段、として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
1 電子決済管理サーバ
2 ポイント管理サーバ
3 電子マネー管理サーバ
11 システム制御部
12 システムバス
13 入出力インタフェース
14 記憶部
14a チャージ履歴DB
15 通信部
21 システム制御部
22 システムバス
23 入出力インタフェース
24 記憶部
24a ポイントDB
24b オーソリDB
24c ポイント履歴DB
25 通信部
31 連携DB
32 チャージ金額情報DB
111 チャージ要求受信部
112 ポイント減算制御部
113 チャージ金額情報発行要求送信部
114 チャージ金額受取要求受信部
115 チャージ金額受取要求送信部
116 チャージ金額情報保管状態取得部
117 チャージ金額受取判定部
118 ポイント減算確定制御部
119 チャージ取消制御部
121 チャージ履歴管理部
211 ポイント減算部
212 ポイント減算確定部
213 ポイント減算取消部
214 ポイント履歴管理部
NW ネットワーク

Claims (12)

  1. ユーザの電子マネーへのチャージの要求を示すチャージ要求であって、前記チャージに用いられるポイントの数を示すチャージポイント数及び該チャージポイント数に対応するチャージ金額のうち、少なくとも何れか一方を示すチャージ量情報を含むチャージ要求を、前記ユーザが利用する端末装置から受信するチャージ要求受信手段と、
    前記ユーザが利用可能なポイントの数を示す利用可能ポイント数を記憶するポイントシステムに、前記記憶された利用可能ポイント数から、前記受信されたチャージ要求に基づいて特定される前記チャージポイント数を減算する減算処理を実行させる減算制御手段と、
    前記受信されたチャージ要求に基づいて特定される前記チャージ金額を示すチャージ金額情報を保管する電子マネーシステムであって、前記保管されたチャージ金額情報に基づいて、前記端末装置に前記チャージを実行させる電子マネーシステムに、前記チャージ金額情報の保管の要求を示す保管要求を送信する保管要求送信手段と、
    前記送信された保管要求に応じて保管された前記チャージ金額情報に基づく前記チャージが成功した場合、前記ポイントシステムに、前記減算処理による前記利用可能ポイント数の減算を確定する確定処理を実行させる確定制御手段と、
    前記送信された保管要求に応じて保管された前記チャージ金額情報に基づく前記チャージが失敗した場合、前記電子マネーシステムに、前記チャージ金額情報の保管の終了の要求を示す終了要求を送信し、前記ポイントシステムに、前記減算処理による前記利用可能ポイント数の減算を取り消す取消処理を実行させる取消制御手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記取消制御手段は、前記終了要求を送信することに応じて前記チャージ金額情報の保管が終了した場合に、前記ポイントシステムに前記取消処理を実行させ、
    前記取消制御手段により前記終了要求が送信されたにもかかわらず前記チャージ金額情報の保管が継続している場合、該チャージ金額情報に基づく前記チャージが成功するまで、前記端末装置から新たに前記チャージ要求を受信することに基づく前記電子マネーへの新たなチャージを制限する制限手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記取消制御手段により前記終了要求が送信されたにもかかわらず前記チャージ金額情報の保管が継続している状況で、該チャージ金額情報により示される前記チャージ金額の入金を前記電子マネーで前記ユーザに受け取らせる要求を示す受取要求を、前記端末装置から受信する受取要求受信手段と、
    前記受信された前記受取要求を前記電子マネーシステムへ送信することにより、前記電子マネーへのチャージを実行させる受取要求送信手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
  4. 前記ユーザの電子マネーへのチャージの履歴を、前記電子マネーでの入金の受け取りが完了したか否かを識別可能に示すチャージ履歴情報を、前記端末装置へ送信する履歴情報送信手段を更に備え、
    前記端末装置は、前記送信されたチャージ履歴情報を表示するとともに、前記チャージ履歴情報により示される前記履歴に含まれる前記電子マネーへのチャージのうち、前記入金の受け取りが完了していないチャージについて、前記入金を受け取るために前記ユーザが操作可能な履歴対応操作要素を表示し、
    前記受取要求受信手段により受信される前記受取要求は、前記端末装置により表示された前記履歴対応操作要素が操作されることに応じて前記端末装置から送信されることを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
  5. 前記端末装置は、前記ユーザの電子マネーを識別する電子マネー識別情報及び前記電子マネーの残高を記憶し、
    前記端末装置は、前記記憶された残高を更新することで前記チャージを行うための第1アプリケーションと、前記チャージ量情報の入力を受け付け、該入力されたチャージ量情報を含む前記チャージ要求を送信するための第2アプリケーションと、を実行可能であり、
    前記端末装置は、前記第2アプリケーションと前記記憶された電子マネー識別情報により識別される前記電子マネーとが連携していると設定されている状態にあるとき、前記第2アプリケーションに従って、前記情報処理システムへ前記チャージ要求を送信することで、前記第1アプリケーションに従って、前記電子マネーシステムからの要求に応じて、前記記憶された残高を更新し、
    前記端末装置は、前記第2アプリケーションと前記電子マネーとの連携を解除するための操作を検出した場合、前記保管されたチャージ金額情報の保管が継続していることに対応して、前記入金を受け取るために前記ユーザが操作可能な解除対応操作要素を表示し、
    前記受取要求受信手段により受信される前記受取要求は、前記端末装置により表示された前記解除対応操作要素が操作されることに応じて前記端末装置から送信されることを特徴とする請求項3又は4に記載の情報処理システム。
  6. 前記ポイントシステムは、前記ユーザによる前記ポイントの利用の履歴を示すポイント履歴情報であって、前記減算処理が実行された前記電子マネーへのチャージへのポイントの利用について、前記ポイントと前記電子マネーとの交換を申請中であることを示し、前記確定処理が実行された前記電子マネーへのチャージへのポイントの利用について、前記交換が完了していることを示すポイント履歴情報を前記端末装置へ送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
  7. 前記送信されるポイント履歴情報は、前記取消処理が実行された前記電子マネーへのチャージへのポイントの利用について、前記交換が取り消されたことを示すことを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
  8. 前記端末装置は、前記電子マネーの残高を記憶する残高記憶手段を備え、
    前記端末装置は、前記電子マネーシステムから前記保管されたチャージ金額情報を取得し、該取得されたチャージ金額情報に含まれる前記チャージ金額を前記残高に加算して、前記残高記憶手段に記憶された前記残高を更新することにより、前記チャージを行い、
    更新前の前記残高と前記チャージ金額との合計が、前記残高の上限を超える場合、前記チャージが失敗することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
  9. 前記電子マネーシステムは、前記チャージが成功した場合、前記保管されたチャージ金額情報の保管を終了させ、
    前記送信された保管要求に応じて保管された前記チャージ金額情報より示される前記チャージ金額の入金を前記電子マネーで前記ユーザに受け取らせる要求を示す受取要求を、前記電子マネーシステムへ送信することにより、前記端末装置に前記電子マネーへのチャージを実行させるチャージ金額受取要求送信手段と、
    前記チャージ金額受取要求送信手段により前記受取要求が送信された後、前記保管されたチャージ金額情報の保管状態を前記電子マネーシステムから取得する保管状態取得手段と、
    前記取得された保管状態に基づいて、前記チャージが成功したか否かを判定する判定手段と、
    を更に備え、
    前記判定手段による判定結果に応じて、前記確定制御手段及び前記取消制御手段のうち何れか一方が動作することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
  10. 前記減算処理において、前記ポイントシステムは、前記利用可能ポイント数から、前記チャージポイント数を減算し、且つ、前記減算の取り消しが可能であることを示す取消可能情報を、取消可能情報記憶手段に記憶させ、
    前記確定処理において、前記ポイントシステムは、前記記憶された取消可能情報を前記取消可能情報記憶手段から削除し、
    前記取消処理において、前記ポイントシステムは、前記減算後の利用可能ポイント数に、前記チャージポイント数を加算し、且つ、前記記憶された取消可能情報を前記取消可能情報記憶手段から削除することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
  11. コンピュータにより実行される情報処理方法において、
    ユーザの電子マネーへのチャージの要求を示すチャージ要求であって、前記チャージに用いられるポイントの数を示すチャージポイント数及び該チャージポイント数に対応するチャージ金額のうち、少なくとも何れか一方を示すチャージ量情報を含むチャージ要求を、前記ユーザが利用する端末装置から受信するチャージ要求受信ステップと、
    前記ユーザが利用可能なポイントの数を示す利用可能ポイント数を記憶するポイントシステムに、前記記憶された利用可能ポイント数から、前記受信されたチャージ要求に基づいて特定される前記チャージポイント数を減算する減算処理を実行させる減算制御ステップと、
    前記受信されたチャージ要求に基づいて特定される前記チャージ金額を示すチャージ金額情報を保管する電子マネーシステムであって、前記保管されたチャージ金額情報に基づいて、前記端末装置に前記チャージを実行させる電子マネーシステムに、前記チャージ金額情報の保管の要求を示す保管要求を送信する保管要求送信ステップと、
    前記送信された保管要求に応じて保管された前記チャージ金額情報に基づく前記チャージが成功した場合、前記ポイントシステムに、前記減算処理による前記利用可能ポイント数の減算を確定する確定処理を実行させる確定制御ステップと、
    前記送信された保管要求に応じて保管された前記チャージ金額情報に基づく前記チャージが失敗した場合、前記電子マネーシステムに、前記チャージ金額情報の保管の終了の要求を示す終了要求を送信し、前記ポイントシステムに、前記減算処理による前記利用可能ポイント数の減算を取り消す取消処理を実行させる取消制御ステップと、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  12. コンピュータを、
    ユーザの電子マネーへのチャージの要求を示すチャージ要求であって、前記チャージに用いられるポイントの数を示すチャージポイント数及び該チャージポイント数に対応するチャージ金額のうち、少なくとも何れか一方を示すチャージ量情報を含むチャージ要求を、前記ユーザが利用する端末装置から受信するチャージ要求受信手段と、
    前記ユーザが利用可能なポイントの数を示す利用可能ポイント数を記憶するポイントシステムに、前記記憶された利用可能ポイント数から、前記受信されたチャージ要求に基づいて特定される前記チャージポイント数を減算する減算処理を実行させる減算制御手段と、
    前記受信されたチャージ要求に基づいて特定される前記チャージ金額を示すチャージ金額情報を保管する電子マネーシステムであって、前記保管されたチャージ金額情報に基づいて、前記端末装置に前記チャージを実行させる電子マネーシステムに、前記チャージ金額情報の保管の要求を示す保管要求を送信する保管要求送信手段と、
    前記送信された保管要求に応じて保管された前記チャージ金額情報に基づく前記チャージが成功した場合、前記ポイントシステムに、前記減算処理による前記利用可能ポイント数の減算を確定する確定処理を実行させる確定制御手段と、
    前記送信された保管要求に応じて保管された前記チャージ金額情報に基づく前記チャージが失敗した場合、前記電子マネーシステムに、前記チャージ金額情報の保管の終了の要求を示す終了要求を送信し、前記ポイントシステムに、前記減算処理による前記利用可能ポイント数の減算を取り消す取消処理を実行させる取消制御手段、
    として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
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