JP7401800B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

冷凍サイクル装置に関する。
特許文献1(特開平7-280375号公報)は、2種類以上の非共沸冷媒を混合した非共沸混合冷媒を用いた冷媒回路において、暖房時と冷房時とで冷媒の流れる方向が反転することに起因する熱交換器での熱交換効率の低下を抑制する冷凍サイクル装置(冷凍サイクル装置)を開示している。特許文献1は、冷媒回路に2つの冷媒流路切り換え装置を設けて、暖房運転及び冷房運転のいずれの場合も、空気の流れに対して対向するように冷媒が流れる熱交換器を備えた冷凍サイクル装置を開示している。
熱交換器に流入する気液二相冷媒についての分流性能を確保するために、熱交換器が蒸発器として機能する場合に流入側となる端部に分流器及びキャピラリチューブを用いた流量調整部を設けた冷媒回路が知られている。熱交換器を通過する冷媒の流れる方向が常に同じである特許文献1の冷媒回路にこの技術を適用すると、熱交換器が放熱器として機能する場合にガス冷媒に分流器及び流量調整部を通過させる必要が生じる。この結果、熱交換器に流入するガス冷媒に発生する圧力損失が従来技術と比べて増加するため、冷凍サイクル装置の性能が低下するという課題がある。
本開示は、熱交換器での熱交換効率の確保と、熱交換器に流入する冷媒に発生する圧力損失に起因する装置の性能低下の抑制とを両立できる、非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクル装置を提案する。
第1観点の冷凍サイクル装置は、非共沸混合冷媒を冷媒に用いる。本冷凍サイクル装置は、冷媒回路と、制御部とを備える。冷媒回路は、空気と、冷媒との間で熱交換を行わせる熱交換器を有する。制御部は、この熱交換器を冷媒の放熱器として機能させる第1運転及び熱交換器を冷媒の蒸発器として機能させる第2運転を実行する。冷媒は、第1運転及び第2運転において空気の流れに対して対向するように熱交換器の内部を流れる。
冷媒回路は、熱交換器に流入する直前の冷媒が通過する流入部を有する。第1運転においてこの流入部を通過する冷媒に発生する圧力損失は、第2運転において流入部を通過する冷媒に発生する圧力損失よりも小さい。
本冷凍サイクル装置は、暖房運転及び冷房運転において空気の流れに対して対向するように熱交換器の内部を冷媒が流れることで、非共沸混合冷媒を用いた冷媒回路であっても熱交換器での熱交換効率が確保される。また、本冷凍サイクル装置では、第1運転において流入部を通過するガス冷媒に発生する圧力損失が、第2運転において流入部を通過する気液二相冷媒に発生する圧力損失よりも小さい。このため、本冷凍サイクル装置は、第1運転において熱交換器に流入する直前のガス冷媒に大きな圧力損失が生じることで、装置の性能が低下することが抑制される。したがって、本冷凍サイクル装置によれば、非共沸混合冷媒を用いながら、熱交換器での熱交換効率の確保と、熱交換器に流入する冷媒に発生する圧力損失に起因する装置の性能低下の抑制とを両立できる。
第2観点の冷凍サイクル装置は、第1観点の冷凍サイクル装置であって、流入部が、第1流路及び第2流路を有する。第1流路を通過する冷媒に発生する圧力損失は、第2流路を通過する冷媒に発生する圧力損失よりも小さい。冷媒は、第1運転において第1流路を通過して熱交換器に流入し、第2運転において第2流路を通過して熱交換器に流入する。
本冷凍サイクル装置は、熱交換器に流入する直前の冷媒を第1流路及び第2流路のいずれかに分岐させることで、冷媒に発生する圧力損失を変える。
第3観点の冷凍サイクル装置は、第2観点の冷凍サイクル装置であって、第1流路が有する第1冷媒配管は、第2流路が有する第2冷媒配管よりも流路面積が大きい。
本冷凍サイクル装置では、第1冷媒配管の流路面積が第2冷媒配管の流路面積よりも大きいことにより、第1流路を通過する冷媒に発生する圧力損失が、第2流路を通過する冷媒に発生する圧力損失よりも小さい。
第4観点の冷凍サイクル装置は、第2観点または第3観点のいずれかの冷凍サイクル装置であって、冷媒回路が、冷媒の流路を第1流路及び第2流路のいずれかに切り換える分岐部を有する。
第5観点の冷凍サイクル装置は、第4観点の冷凍サイクル装置であって、第1流路が、下流側の冷媒配管に設けられた第5逆止弁を有する。
本冷凍サイクル装置は、第5逆止弁が第2流路から第1流路への冷媒の逆流を抑制する。
第6観点の冷凍サイクル装置は、第4観点の冷凍サイクル装置であって、第1流路が、下流側の冷媒配管に設けられた開閉弁を有する。
本冷凍サイクル装置は、開閉弁が第2流路から第1流路への冷媒の逆流を抑制する。
冷凍サイクル装置1の概略構成図である。 制御部50のブロック図である。 利用側熱交換器11の概略構成図である 熱源側熱交換器21の概略構成図である。 暖房運転における冷媒の流れを説明する概略構成図である。 冷房運転における冷媒の流れを説明する概略構成図である。 変形例Aに係る冷凍サイクル装置1aの概略構成図である。 変形例Bに係る冷凍サイクル装置1bの概略構成図である。 冷凍サイクル装置2の概略構成図である。 暖房運転における冷媒の流れを説明する概略構成図である。 冷房運転における冷媒の流れを説明する概略構成図である。
<第1実施形態>
(1)全体構成
冷凍サイクル装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを利用する装置である。冷凍サイクル装置1は、空調対象空間(図示省略)内の空気を冷却する冷房運転及び空調対象空間内の空気を加熱する暖房を実行する空気調和装置である。冷凍サイクル装置1は、主として、1台の利用ユニット10と、1台の熱源ユニット20と、液冷媒連絡配管30及びガス冷媒連絡配管40と、制御部50とを備える。図1は、冷凍サイクル装置1の概略構成図である。図2は、制御部50のブロック図である。
詳細は後述するが、液冷媒連絡配管30及びガス冷媒連絡配管40は、利用ユニット10と熱源ユニット20とを接続する配管であり、熱源ユニット20及び利用ユニット10が有する各機器とともに冷媒回路100を構成する。熱源ユニット20及び利用ユニット10が有する各機器は、第1冷媒配管61又は第2冷媒配管62を用いて接続されている。第2冷媒配管62は、第1冷媒配管61よりも流路面積が大きく形成されている。
冷媒回路100は、2種類以上の非共沸冷媒を混合した非共沸混合冷媒が封入されている。本実施形態では、限定するものではないが、R454Cが冷媒として用いられる。
なお、本実施形態の冷凍サイクル装置1は、利用ユニット10を1台有するが、利用ユニット10の台数は1台に限定されず複数であってもよい。また、本実施形態の冷凍サイクル装置1は、熱源ユニット20を1台有するが、熱源ユニット20の台数は1台に限定されず、複数であってもよい。さらに、冷凍サイクル装置1は、熱源ユニット20及び利用ユニット10が単一の筐体に組み込まれている一体型装置であってもよい。
(2)詳細構成
(2-1)利用ユニット
利用ユニット10は、空調対象空間内の空気Aiを冷却または加熱する。利用ユニット10は、利用側熱交換器11と、利用側ファン12と、利用側分岐部13と、利用側流入部14と、利用側第2ヘッダHu2とを有する。利用ユニット10では、暖房運転が第1運転の一例であり、冷房運転が第2運転の一例である。
(2-1-1)利用側熱交換器
利用側熱交換器11は、利用側熱交換器11の内部を流れる冷媒に、空気Aiとの間での熱交換を行わせる。利用側熱交換器11は、暖房運転時に放熱器として機能し、冷房運転時に蒸発器として機能する。図3は、利用側熱交換器11の概略構成図である。図3では、冷媒の流れる方向は、白抜きの矢印で示される。また、利用側ファン12が供給する空気Aiの流れる方向は、ハッチングを付した矢印で示される。さらに、以下の説明で言及する水平方向、上下方向、上、下、風上、風下等の各方向は、図3に示された矢印が示す方向に対応する。
利用側熱交換器11は、複数の円筒状の伝熱管11hpと、複数のフィン11fと、複数の第1接続管11caと、第2接続管11cbとを有するフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。伝熱管11hpは、複数のフィン11fを貫通し、第1方向(本実施形態では、水平方向)に沿って伸びるように配置される。複数のフィン11fは、第1方向に沿って所定の間隔を空けて互いに平行に配置される。
利用側熱交換器11は、3つのパス11pa、11pb、11pcを有する。パス11pa、11pb、11pcは、同じ形状である。パス11pa、11pb、11pcのそれぞれは、複数の伝熱管11hpと、複数の第1接続管11caと、第2接続管11cbとにより構成される。パス11pa、11pb、11pcのそれぞれは、流入口11iと、流出口11oとを有する。パス11pa、11pb、11pcは、第1方向に沿って配置されている。
パス11pa、11pb、11pcのそれぞれは、複数の伝熱管11hpが第2方向(本実施形態では、上下方向)に沿って互いに平行に並べられた伝熱管群Ru1と、伝熱管群Ru2とを含む。本実施形態では、伝熱管群Ru1、Ru2は、それぞれ4本の伝熱管11hpを有する。言い換えると、パス11pa、11pb、11pcのそれぞれは、第2方向に4段にわたって配置された伝熱管11hpが、第1方向に2列並べられて構成されている。
伝熱管群Ru1、Ru2は、それぞれに含まれる複数の伝熱管11hpの中心軸を含む平面が、所定の間隔を空けて互いに平行となるように配置される。また、伝熱管群Ru1、Ru2は、それぞれに含まれる複数の伝熱管11hpの中心軸を含む平面が、利用側ファン12が供給する空気Aiの流れる方向(本実施形態では、水平方向)と交差するように配置される。伝熱管群Ru1は、利用側ファン12が供給する空気Aiの流れる方向において、伝熱管群Ru2よりも風上側に配置される。
流入口11iは、伝熱管群Ru2の最も上方に配置された伝熱管11hpの端部の開口である。流入口11iは、利用側流入部14に接続されている。
流出口11oは、伝熱管群Ru1の最も下方に配置された伝熱管11hpの端部の開口である。流出口11oは、第1冷媒配管61を介して利用側第2ヘッダHu2に接続されている。
第1接続管11caは、伝熱管11hpの端部まで流れた冷媒が第2方向に沿って隣り合う他の段の伝熱管11hpへ流入できるように伝熱管11hpの端部に設けられている。
第2接続管11cbは、隣あう伝熱管群Ru1、Ru2を連通する。具体的には、第2接続管11cbは、伝熱管群Ru2の最も下方に配置された伝熱管11hpの端部と伝熱管群Ru1の最も上方に配置された伝熱管11hpの端部のそれぞれを連通するように設けられている。
なお、上述した伝熱管群Ru1、Ru2の数、パス11pa、11pb、11pcの数、及び伝熱管11hpの数等は、一例であり、これに限定されない。
(2-1-2)利用側ファン
利用側ファン12は、利用側熱交換器11に空気Aiを供給するファンである。利用側ファン12は、ファンモータ12mによって駆動される(図2参照)。制御部50は、ファンモータ12mの回転数を制御して、利用側熱交換器11に供給される空気Aiの量を制御する。
(2-1-3)利用側分岐部
利用側分岐部13は、暖房運転と冷房運転とで、熱源ユニット20から流出した冷媒及び利用側熱交換器11から流出した冷媒の流路を切り換える。利用側分岐部13は、液冷媒連絡配管30、ガス冷媒連絡配管40、利用側流入部14、及び利用側第2ヘッダHu2に接続されている。
利用側分岐部13は、第1逆止弁Vu1と、第2逆止弁Vu2と、第3逆止弁Vu3と、第4逆止弁Vu4とを有する。第1逆止弁Vu1、第2逆止弁Vu2、第3逆止弁Vu3、及び第4逆止弁Vu4は、いずれも流入口と流出口とを有する。第1逆止弁Vu1、第2逆止弁Vu2、第3逆止弁Vu3、及び第4逆止弁Vu4は、いずれも流入口から流出口(図に矢印で示した方向)への冷媒の流れを許容し、それとは反対の方向への冷媒の流れを制限する。
第1逆止弁Vu1の流出口は、第2逆止弁Vu2の流入口に接続されている。第3逆止弁Vu3の流出口は、第4逆止弁Vu4の流入口に接続されている。
第1逆止弁Vu1の流入口及び第3逆止弁Vu3の流入口は、第2冷媒配管62を介して利用側第2ヘッダHu2に接続されている。
第1逆止弁Vu1の流出口及び第2逆止弁Vu2の流入口は、第1冷媒配管61を介して液冷媒連絡配管30に接続されている。第3逆止弁Vu3の流出口及び第4逆止弁Vu4の流入口は、第2冷媒配管62を介してガス冷媒連絡配管40に接続されている。
第2逆止弁Vu2の流出口は、第1冷媒配管61を介して利用側流入部14の第2流路14b(後述)に接続されている。第4逆止弁Vu4の流出口は、第2冷媒配管62を介して利用側流入部14の第1流路14a(後述)に接続されている。
(2-1-4)利用側流入部
利用側流入部14は、利用側熱交換器11に流入する直前の冷媒が通過する流路である。利用側流入部14は、第1流路14aと、第2流路14bとを有する。利用側流入部14は、第1流路14aを通過する冷媒に発生する圧力損失が、第2流路14bを通過する冷媒に発生する圧力損失よりも小さくなるように構成されている。
(2-1-4-1)第1流路
第1流路14aは、利用側熱交換器11を冷媒の放熱器として機能させる運転(具体的には、暖房運転)において、冷媒が通過する流路である。第1流路14aに流入した冷媒は、第1流路14aでパス11pa、11pb、11pcのそれぞれに分流される。第1流路14aは、利用側第1ヘッダHu1と、複数の第5逆止弁Vu5とを有する。
利用側第1ヘッダHu1は、内部を冷媒が流れる筒状の部材である。利用側第1ヘッダHu1は、第2冷媒配管62を介して利用側分岐部13(具体的には、第4逆止弁Vu4の流出口)に接続されるとともに、第2冷媒配管62を介して第5逆止弁Vu5の流入口に接続されている。
第5逆止弁Vu5は、流入口から流出口(図に矢印で示した方向)への冷媒の流れを許容し、それとは反対の方向への冷媒の流れを制限する。第5逆止弁Vu5の流入口は、第2冷媒配管62を介して利用側第1ヘッダHu1に接続されている。第5逆止弁Vu5は、利用側第1ヘッダHu1からの冷媒の逆流を抑制する。第5逆止弁Vu5の流出口は、第2冷媒配管62を介してパス11pa、11pb、11pcのそれぞれの流入口11iに接続されている。
本実施形態では、第1流路14aは、3つの第5逆止弁Vu5を有しており、3つの第5逆止弁Vu5がそれぞれ異なる第2冷媒配管62を介して利用側第1ヘッダHu1に接続されている。第1流路14aが有する第5逆止弁Vu5の数は、3つに限定されず、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
(2-1-4-2)第2流路
第2流路14bは、利用側熱交換器11を冷媒の蒸発器として機能させる運転(具体的には、冷房運転)において、冷媒が通過する流路である。第2流路14bに流入した冷媒は、第2流路14bでパス11pa、11pb、11pcのそれぞれに分流される。第2流路14bは、分流器Duと、3つの流量調整部Cuとを有する。
分流器Duは、利用側分岐部13から流出した冷媒を分流させる部材である。分流器Duは、第1冷媒配管61を介して利用側分岐部13(具体的には、第2逆止弁Vu2)に接続されるとともに、第1冷媒配管61を介して流量調整部Cuの流入口に接続されている。
流量調整部Cuは、利用側熱交換器11のパス11pa、11pb、11pcのそれぞれに接続され、パス11pa、11pb、11pcのそれぞれに流入する冷媒の流量を調整する。本実施形態では、流量調整部Cuは、流入口と流出口とを有する細管(キャピラリチューブ)である。流量調整部Cuの流出口は、パス11pa、11pb、11pcのそれぞれの流入口11iに接続されている。流量調整部Cuは、内部を通過する冷媒の流量を調整するために流路面積が第1冷媒配管61及び第2冷媒配管62よりも小さく形成されている。このため、流量調整部Cuを通過する際に冷媒に発生する圧力損失は、第1冷媒配管61及び第2冷媒配管62を通過する際に冷媒が受ける圧力損失よりも大きい。パス11pa、11pb、11pcのそれぞれに流入する冷媒の流量を調整するために、3つの流量調整部Cuのそれぞれの長さ及び流路面積は、互いに異なっていてもよい。
このように、第1流路14aが、第2冷媒配管62で接続された利用側第1ヘッダHu1及び第5逆止弁Vu5により構成されているのに対して、第2流路14bは、通過する冷媒に発生する圧力損失が第2冷媒配管62よりも大きい流量調整部Cuを有している。
したがって、利用側流入部14では、第1流路14aを通過する冷媒に発生する圧力損失が、第2流路14bを通過する冷媒に発生する圧力損失よりも小さい。
(2-1-5)利用側第2ヘッダ
利用側第2ヘッダHu2は、内部を冷媒が流れる筒状の部材である。利用側第2ヘッダHu2は、複数の第1冷媒配管61を介して利用側熱交換器11の流出口11oに接続されるとともに、第2冷媒配管62を介して利用側分岐部13(具体的には、第1逆止弁Vu1の流入口及び第3逆止弁Vu3の流入口)に接続されている。
(2-1-6)利用側熱交換器における冷媒の流れ
利用側流入部14から流出した冷媒は、パス11pa、11pb、11pcそれぞれの流入口11iから伝熱管群Ru2の最も上方の伝熱管11hpに流入する。伝熱管群Ru2に流入した冷媒は、伝熱管11hpと第1接続管11caとを交互に通過することで、伝熱管群Ru2を蛇行しながら下方に向かう。伝熱管群Ru2の最も下方の伝熱管11hpに流入した冷媒は、第2接続管11cbを通過して伝熱管群Ru1の最も上方の伝熱管11hpに流入する。伝熱管群Ru1に流入した冷媒も、伝熱管群Ru1を蛇行しながら下方に向かった、流出口11oを通過して利用側第2ヘッダHu2に流出する。
このように、利用側熱交換器11において、パス11pa、11pb、11pcのそれぞれを流れる冷媒は、伝熱管群Ru2、伝熱管群Ru1の順に、利用側ファン12が供給する空気Aiの流れに対して対向するように利用側熱交換器11の内部を流れる。
(2-2)熱源ユニット
熱源ユニット20は、空調対象空間外に配置されている。熱源ユニット20は、熱源側熱交換器21と、熱源側ファン22と、熱源側分岐部23と、熱源側流入部24と、熱源側第2ヘッダHh2と、流向切換機構25と、圧縮機26と、膨張機構27と、第1閉鎖弁28と、第2閉鎖弁29とを有する。熱源ユニット20では、冷房運転が第1運転の一例であり、暖房運転が第2運転の一例である。
(2-2-1)熱源側熱交換器
熱源側熱交換器21は、熱源側熱交換器21の内部を流れる冷媒に、空調対象空間外の空気Aoとの間での熱交換を行わせる。熱源側熱交換器21は、冷房運転時に放熱器として機能し、暖房運転時に蒸発器として機能する。図4は、熱源側熱交換器21の概略構成図である。図4では、冷媒の流れる方向は、白抜きの矢印で示される。また、熱源側ファン22が供給する空気Aoの流れる方向は、ハッチングを付した矢印で示される。さらに、以下の説明で言及する水平方向、上下方向、上、下、風上、風下等の各方向は、図4に示された矢印が示す方向に対応する。
熱源側熱交換器21は、複数の円筒状の伝熱管21hpと、複数のフィン21fと、複数の第1接続管21caと、第2接続管21cbとを有するフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。伝熱管21hpは、複数のフィン21fを貫通し、第1方向に沿って伸びるように配置される。複数のフィン21fは、第1方向に沿って所定の間隔を空けて互いに平行に配置される。
熱源側熱交換器21は、3つのパス21pa、21pb、21pcを有する。3つのパス21pa、21pb、21pcは、同じ形状である3つのパス21pa、21pb、21pcのそれぞれは、複数の伝熱管21hpと、複数の第1接続管21caと、第2接続管21cbとにより構成される別の冷媒流路を有する。パス21pa、21pb、21pcのそれぞれは、流入口21iと、流出口21oとを有する。3つのパス21pa、21pb、21pcは、第1方向に沿って並んで配置されている。
パス21pa、21pb、21pcのそれぞれは、複数の伝熱管21hpが第2方向に沿って互いに平行に並べられた伝熱管群Rh1と、伝熱管群Rh2とを含む。本実施形態では、伝熱管群Rh1、Rh2は、それぞれ4本の伝熱管21hpを有する。言い換えると、パス21pa、21pb、21pcのそれぞれは、第2方向に4段にわたって配置された伝熱管21hpが、第1方向に2列並べられて構成されている。
伝熱管群Rh1、Rh2は、それぞれに含まれる複数の伝熱管21hpの中心軸を含む平面が、所定の間隔を空けて互いに平行となるように配置される。また、伝熱管群Ru1、Ru2は、それぞれに含まれる複数の伝熱管21hpの中心軸を含む平面が、熱源側ファン22が供給する空気Aoの流れる方向(本実施形態では、水平方向)と交差するように配置される。伝熱管群Rh1は、熱源側ファン22が供給する空気Aoの流れる方向において、伝熱管群Rh2よりも風上側に配置される。
流入口21iは、伝熱管群Rh2の最も上方に配置された伝熱管21hpの端部の開口である。流入口21iは、熱源側流入部24に接続されている。
流出口21oは、伝熱管群Rh1の最も下方に配置された伝熱管21hpの端部の開口である。流出口21oは、第1冷媒配管61を介して熱源側第2ヘッダHh2に接続されている。
第1接続管21caは、伝熱管21hpの端部まで流れた冷媒が第2方向に沿って隣り合う他の段の伝熱管21hpへ流入できるように伝熱管21hpの端部に設けられている。
第2接続管21cbは、隣あう伝熱管群Rh1、Rh2を連通する。具体的には、第2接続管21uは、伝熱管群Rh2の最も下方に配置された伝熱管21hpの端部と伝熱管群Rh1の最も上方に配置された伝熱管21hpの端部のそれぞれを連通するように設けられている。
なお、上述した伝熱管群Rh1、Rh2の数、パス21pa、21pb、21pcの数、及び伝熱管21hpの数等は、一例であり、これに限定されない。
(2-2-2)熱源側ファン
熱源側ファン22は、熱源側熱交換器21に空気Ao(熱源空気)を供給するファンである。熱源側ファン22は、ファンモータ22mによって駆動される(図2参照)。制御部50は、ファンモータ22mの回転数を制御して、熱源側熱交換器21に供給される空気Aoの量を制御する。
(2-2-3)熱源側分岐部
熱源側分岐部23は、暖房運転と冷房運転とで、利用ユニット10から流出した冷媒及び熱源側熱交換器21から流出した冷媒の流路を切り換える。熱源側分岐部23は、液冷媒連絡配管30、ガス冷媒連絡配管40、利用側流入部14、及び利用側第2ヘッダHu2に接続されている。
熱源側分岐部23は、第1逆止弁Vh1と、第2逆止弁Vh2と、第3逆止弁Vh3と、第4逆止弁Vh4とを有する。第1逆止弁Vh1、第2逆止弁Vh2、第3逆止弁Vh3、及び第4逆止弁Vh4は、いずれも流入口と流出口とを有する。第1逆止弁Vh1、第2逆止弁Vh2、第3逆止弁Vh3、及び第4逆止弁Vh4は、いずれも流入口から流出口(図に矢印で示した方向)への冷媒の流れを許容し、それとは反対の方向への冷媒の流れを制限する。
第1逆止弁Vh1の流出口は、第2逆止弁Vh2の流入口に接続されている。第3逆止弁Vh3の流出口は、第4逆止弁Vh4の流入口に接続されている。
第1逆止弁Vh1の流入口及び第3逆止弁Vh3の流入口は、第1冷媒配管61を介して熱源側第2ヘッダHh2に接続されている。
第1逆止弁Vh1の流出口及び第2逆止弁Vh2の流入口は、第1冷媒配管61を介して膨張機構27に接続されている。第3逆止弁Vh3の流出口及び第4逆止弁Vh4の流入口は、第2冷媒配管62を介して流向切換機構25の第3ポートP3(後述)に接続されている。
第2逆止弁Vh2の流出口は、第1冷媒配管61を介して熱源側流入部24の第2流路24b(後述)に接続されている。第4逆止弁Vh4の流出口は、第2冷媒配管62を介して熱源側流入部24の第1流路24a(後述)に接続されている。
(2-2-4)熱源側流入部
熱源側流入部24は、熱源側熱交換器21に流入する直前の冷媒が通過する流路である。熱源側流入部24は、第1流路24aと、第2流路24bとを有する。熱源側流入部24は、第1流路24aを通過する冷媒に発生する圧力損失が、第2流路24bを通過する冷媒に発生する圧力損失よりも小さくなるように構成されている。
(2-2-4-1)第1流路
第1流路24aは、熱源側熱交換器21を冷媒の放熱器として機能させる運転(具体的には、冷房運転)において、冷媒が通過する流路である。第1流路24aに流入した冷媒は、第1流路24aでパス21pa、21pb、21pcのそれぞれに分流される。第1流路24aは、熱源側第1ヘッダHh1と、複数の第5逆止弁Vh5とを有する。
熱源側第1ヘッダHh1は、内部を冷媒が流れる筒状の部材である。熱源側第1ヘッダHh1は、第2冷媒配管62を介して熱源側分岐部23(具体的には、第4逆止弁Vh4の流出口)に接続されるとともに、第2冷媒配管62を介して第5逆止弁Vh5の流入口に接続されている。
第5逆止弁Vh5は、流入口から流出口(図に矢印で示した方向)への冷媒の流れを許容し、それとは反対の方向への冷媒の流れを制限する。第5逆止弁Vh5の流入口は、第2冷媒配管62を介して熱源側第1ヘッダHh1に接続されている。第5逆止弁Vh5は、熱源側第1ヘッダHh1からの冷媒の逆流を抑制する。第5逆止弁Vh5の流出口は、第2冷媒配管62を介してパス21pa、21pb、21pcのそれぞれの流入口21iに接続されている。
本実施形態では、第1流路24aは、3つの第5逆止弁Vh5を有しており、3つの第5逆止弁Vh5がそれぞれ異なる第2冷媒配管62を介して熱源側第1ヘッダHh1に接続されている。第1流路24aが有する第5逆止弁Vh5の数は、3つに限定されず、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
(2-2-4-2)第2流路
第2流路24bは、熱源側熱交換器21を冷媒の蒸発器として機能させる運転(具体的には、暖房運転)において、冷媒が通過する流路である。第2流路24bに流入した冷媒は、第2流路24bでパス21pa、21pb、21pcのそれぞれに分流される。第2流路24bは、分流器Dhと、3つの流量調整部Chとを有する。
分流器Dhは、熱源側分岐部23から流出した冷媒を分流させる部材である。分流器Dhは、第1冷媒配管61を介して熱源側分岐部23(具体的には、第2逆止弁Vh2)に接続されるとともに、第1冷媒配管61を介して流量調整部Chの流入口に接続されている。
流量調整部Chは、熱源側熱交換器21のパス21pa、21pb、21pcのそれぞれに接続され、パス21pa、21pb、21pcのそれぞれに流入する冷媒の流量を調整する。本実施形態では、流量調整部Chは、流入口と流出口とを有する細管(キャピラリチューブ)である。流量調整部Chの流出口は、パス21pa、21pb、21pcのそれぞれの流入口21iに接続されている。流量調整部Chは、内部を通過する冷媒の流量を調整するために流路面積が第1冷媒配管61及び第2冷媒配管62よりも小さく形成されている。このため、流量調整部Chを通過する際に冷媒に発生する圧力損失は、第1冷媒配管61及び第2冷媒配管62を通過する際に冷媒が受ける圧力損失よりも大きい。パス21pa、21pb、21pcのそれぞれに流入する冷媒の流量を調整するために、3つの流量調整部Chのそれぞれの長さ及び流路面積は、互いに異なっていてもよい。
このように、第1流路24aが、第2冷媒配管62で接続された熱源側第1ヘッダHh1及び第5逆止弁Vh5により構成されているのに対して、第2流路24bは、通過する冷媒に発生する圧力損失が第2冷媒配管62よりも大きい流量調整部Cuを有している。
したがって、熱源側流入部24では、第1流路24aを通過する冷媒に発生する圧力損失が、第2流路24bを通過する冷媒に発生する圧力損失よりも小さい。
(2-2-5)熱源側第2ヘッダ
熱源側第2ヘッダHh2は、内部を冷媒が流れる筒状の部材である。熱源側第2ヘッダHh2は、複数の第1冷媒配管61を介して熱源側熱交換器21の流出口21oに接続されるとともに、第1冷媒配管61を介して熱源側分岐部23(具体的には、第1逆止弁Vh1の流入口及び第3逆止弁Vh3の流入口)に接続されている。
(2-2-6)流向切換機構
流向切換機構25は、冷媒回路100における冷媒の流向を切り換える。流向切換機構25は、第1状態と第2状態との間で切り換わる四路切換弁である。流向切換機構25は、第1ポートP1と、第2ポートP2と、第3ポートP3と、第4ポートP4とを有する。制御部50は、流向切換機構25を第1状態と第2状態との間で切り換える。
第1ポートP1は、第2冷媒配管62を介してガス冷媒連絡配管40に接続されている。第2ポートP2は、第1冷媒配管61を介して圧縮機26の吐出管26b(後述)に接続されている。第3ポートP3は、第2冷媒配管62を介して熱源側分岐部23(具体的には、第3逆止弁Vh3の流出口及び第4逆止弁Vh4の流入口)に接続されている。第4ポートP4は、第2冷媒配管62を介して圧縮機26の吸入管26a(後述)に接続されている。
第1状態において流向切換機構25は、第1ポートP1と第2ポートP2とを連通するとともに、第3ポートP3と第4ポートP4とを連通する(図1中の流向切換機構25内の実線参照)。第2状態において流向切換機構25は、第1ポートP1と第3ポートP3とを連通するとともに、第2ポートP2と第4ポートP4とを連通する(図1中の流向切換機構25内の破線参照)。
なお、流向切換機構25は四路切換弁に限られるものではない。例えば、流向切換機構25は、複数の開閉弁及び冷媒管が上記のような冷媒の流れる方向の切り換えを実現できるように組み合わせられて構成されてもよい。
(2-2-7)圧縮機
圧縮機26は、吸入管26aから冷凍サイクルにおける低圧の冷媒を吸入し、圧縮機構(図示省略)で冷媒を圧縮して、圧縮した冷媒を吐出管26bから吐出する。圧縮機26の圧縮機構は、圧縮機構モータ26mによって駆動される(図2参照)。制御部50は、圧縮機構モータ26mの回転数を制御して、圧縮機26の容量を制御する。
圧縮機26の吸入管26aは、第2冷媒配管62を介して流向切換機構25の第4ポートP4に接続されている。
圧縮機26の吐出管26bは、第1冷媒配管61を介して流向切換機構25の第2ポートP2に接続されている。
(2-2-8)膨張機構
膨張機構27は、通過する冷媒の圧力や流量の調節を行う。本実施形態では、膨張機構27は開度可変の電動膨張機構である。制御部50は、膨張機構27の開度を制御する。膨張機構27の一端は、第1冷媒配管61を介して液冷媒連絡配管30に接続されている。膨張機構27の他端は、第1冷媒配管61を介して熱源側分岐部23(具体的には、第1逆止弁Vh1の流出口及び第2逆止弁Vh2の流入口)に接続されている。
なお、膨張機構27は、電動膨張機構に限定されるものではなく感温筒式の膨張機構やキャピラリチューブであってもよい。また、熱源ユニット20が膨張機構27を有する代わりに、利用ユニット10が膨張機構27と同様の膨張機構を有してもよい。
(2-2-9)第1閉鎖弁及び第2閉鎖弁
第1閉鎖弁28及び第2閉鎖弁29は、冷媒配管を閉鎖して冷媒の流れを遮断する弁である。第1閉鎖弁28及び第2閉鎖弁29は、例えば、手動で操作される弁であって、冷凍サイクル装置1の設置時等において作業者によって開閉される。
第1閉鎖弁28は、膨張機構27と液冷媒連絡配管30とを接続する第1冷媒配管61に設けられている。
第2閉鎖弁29は、流向切換機構25とガス冷媒連絡配管40とを接続する第2冷媒配管62に設けられている。
(2-2-10)熱源側熱交換器における冷媒の流れ
熱源側流入部24から流出した冷媒は、パス21pa、21pb、21pcそれぞれの流入口21iから伝熱管群Rh2の最も上方の伝熱管21hpに流入する。伝熱管群Rh2に流入した冷媒は、伝熱管21hpと第1接続管21caとを交互に通過することで、伝熱管群Rh2を蛇行しながら下方に向かう。伝熱管群Rh2の最も下方の伝熱管21hpに流入した冷媒は、第2接続管21cbを通過して伝熱管群Rh1の最も下方の伝熱管21hpに流入する。伝熱管群Rh1に流入した冷媒も、伝熱管群Rh1を蛇行しながら下方に向かった後、流出口21oを通過して熱源側第2ヘッダHh2に流出する。
このように、熱源側熱交換器21において、パス21pa、21pb、21pcのそれぞれを流れる冷媒は、伝熱管群Rh2、伝熱管群Rh1の順に、熱源側ファン22が供給する空気Aoの流れに対して対向するように熱源側熱交換器21の内部を流れる。
(2-3)冷媒連絡配管及びガス冷媒連絡配管
液冷媒連絡配管30及びガス冷媒連絡配管40は、利用ユニット10と熱源ユニット20とを接続する配管である。より詳細には、液冷媒連絡配管30は、第1冷媒配管61を介して、第1逆止弁Vu1の流出口及び第2逆止弁Vu2の流入口と膨張機構27の一端とに接続されている。ガス冷媒連絡配管40は、第2冷媒配管62を介して、第3逆止弁Vu3の流出口及び第4逆止弁Vu4の流入口と流向切換機構25の第1ポートP1とに接続されている。
ガス冷媒連絡配管40は、液冷媒連絡配管30よりも流路面積が大きく形成されている。
液冷媒連絡配管30及びガス冷媒連絡配管40は、例えば、冷凍サイクル装置1の設置時において冷凍サイクル装置1の設置サイトで施工される配管である。
(2-4)制御部
制御部50は、利用側ファン12、熱源側ファン22、流向切換機構25、圧縮機26、及び膨張機構27を制御可能に電気的に接続されている。詳細は後述するが、冷凍サイクル装置1が冷房運転及び暖房運転を実行する際に、制御部50がこれらの機器を制御する。
制御部50は、コンピュータにより実現される。制御部50は、制御演算装置と記憶装置とを備える(いずれも図示省略)。制御演算装置には、CPU又はGPUといったプロセッサを使用できる。制御演算装置は、記憶装置に記憶されているプログラムを読み出し、このプログラムに従って所定の画像処理や演算処理を行う。さらに、制御演算装置は、プログラムに従って、演算結果を記憶装置に書き込んだり、記憶装置に記憶されている情報を読み出したりすることができる。記憶装置は、データベースとして用いることができる。
(3)冷凍サイクル装置の動作
暖房運転及び冷房転における冷凍サイクル装置1の各部の動作について説明する。図5は、暖房運転における冷媒の流れを説明する概略構成図である。図6は、冷房運転における冷媒の流れを説明する概略構成図である。図5及び図6において、冷媒の流れは矢印で示される。
(3-1)暖房運転における動作
冷凍サイクル装置1に対して暖房運転の実行が指示されると、制御部50は、流向切換機構25を第1状態とし、利用側ファン12、熱源側ファン22、及び圧縮機26の運転を開始し、膨張機構27の開度を制御する。冷凍サイクル装置1が暖房運転を実行すると、次に説明するように冷媒が冷媒回路100を流れる。
圧縮機26の運転が始まると、冷凍サイクルにおける低圧のガス冷媒が吸入管26aから圧縮機26に吸入される。圧縮機26で圧縮されて冷凍サイクルにおける高圧のガス冷媒となった冷媒は、第2ポートP2から流向切換機構25に流入する。流向切換機構25に流入した冷媒は、第1ポートP1から流出した後、ガス冷媒連絡配管40を経由して利用ユニット10に流入する。利用ユニット10に流入した冷媒は、利用側分岐部13の第3逆止弁Vu3の流出口及び第4逆止弁Vu4の流入口に流入する。利用側分岐部13に流入した冷媒は、第3逆止弁Vu3の流入口への流れが規制されながら、第4逆止弁Vu4を通過して利用側流入部14の第1流路14aへ流入する。第1流路14aへ流入した冷媒は、利用側第1ヘッダHu1及び第5逆止弁Vu5を経由して流入口11iから利用側熱交換器11に流入する。利用側熱交換器11に流入した冷媒は、利用側ファン12によって供給される空気Aiと熱交換を行って放熱し、高圧の液冷媒となる。言い換えると、このとき、利用側熱交換器11は、冷媒回路100において放熱器として機能する。利用側熱交換器11へ供給された空気Aiの温度は、利用側熱交換器11に流入した冷媒と熱交換することで上昇した後、利用ユニット10外に吹き出す。利用側熱交換器11から流出した高圧の液冷媒は、流出口11oから流出すると利用側第2ヘッダHu2を経由して利用側分岐部13の第1逆止弁Vu1の流入口に流入する。第1逆止弁Vu1を通過した冷媒は、液冷媒連絡配管30を経由して熱源ユニット20に流入する。
熱源ユニット20に流入した冷媒は、膨張機構27を経由して熱源側分岐部23の第1逆止弁Vh1の流出口及び第2逆止弁Vh2の流入口に流入する。冷媒は、膨張機構27を通過する際に圧縮機26の吸入圧力近くまで減圧され、気液二相状態の冷媒となる。熱源側分岐部23に流入した冷媒は、第1逆止弁Vh1の流入口への流れが規制されながら、第2逆止弁Vh2を通過して熱源側流入部24の第2流路24bへ流入する。第2流路24bへ流入した冷媒は、分流器Dh及び流量調整部Chを経由して流入口21iから熱源側熱交換器21に流入する。熱源側熱交換器21に流入した低圧の気液二相状態の冷媒は、熱源側ファン22によって供給される空気Aoと熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となる。言い換えると、このとき、熱源側熱交換器21は、冷媒回路100において蒸発器として機能する。熱源側熱交換器21から流出した低圧のガス冷媒は、流出口21oから流出すると熱源側第2ヘッダHh2を経由して熱源側分岐部23の第3逆止弁Vh3の流入口に流入する。第3逆止弁Vh3を通過した冷媒は、第3ポートP3から流向切換機構25に流入する。流向切換機構25に流入した冷媒は、第4ポートP4から流出した後、再び、吸入管26aから圧縮機26に吸入される。
このように、暖房運転において、冷媒は、利用側熱交換器11に流入する直前に第1流路14aを通過し、熱源側熱交換器21に流入する直前に第2流路24bを通過する。より詳細には、暖房運転において放熱器として機能する利用側熱交換器11に流入する直前のガス冷媒は、第2流路14bよりも発生する圧力損失が小さい第1流路14aにおいてパス11pa、11pb、11pcのそれぞれに分流される。また、暖房運転において蒸発器として機能する熱源側熱交換器21に流入する直前の気液二相冷媒は、第1流路24aよりも発生する圧力損失が大きい第2流路24bにおいてパス21pa、21pb、21pcのそれぞれに分流される。
(3-2)冷房運転における動作
冷凍サイクル装置1に対して冷房運転の実行が指示されると、制御部50は、流向切換機構25を第2状態とし、利用側ファン12、熱源側ファン22、及び圧縮機26の運転を開始し、膨張機構27の開度を制御する。冷凍サイクル装置1が冷房運転を実行すると、次に説明するように冷媒が冷媒回路100を流れる。
圧縮機26の運転が始まると、冷凍サイクルにおける低圧のガス冷媒が吸入管26aから圧縮機26に吸入される。圧縮機26で圧縮されて冷凍サイクルにおける高圧のガス冷媒となった冷媒は、第2ポートP2から流向切換機構25に流入する。流向切換機構25に流入した冷媒は、第3ポートP3から流出した後、熱源側分岐部23の第3逆止弁Vh3の流出口及び第4逆止弁Vh4の流入口に流入する。熱源側分岐部23に流入した冷媒は、第3逆止弁Vh3の流入口への流入を規制されながら、第4逆止弁Vh4を通過して熱源側流入部24の第1流路24aへ流入する。第1流路24aへ流入した冷媒は、熱源側第1ヘッダHh1及び第5逆止弁Vh5を経由して流入口21iから熱源側熱交換器21に流入する。熱源側熱交換器21に流入した冷媒は、熱源側ファン22によって供給される空気Aoと熱交換を行って放熱し、高圧の液冷媒となる。言い換えると、このとき、熱源側熱交換器21は、冷媒回路100において放熱器として機能する。熱源側熱交換器21から流出した高圧の液冷媒は、流出口21oから流出すると熱源側第2ヘッダHh2を経由して熱源側分岐部23の第1逆止弁Vh1の流入口に流入する。第1逆止弁Vu1を通った冷媒は、膨張機構27及び液冷媒連絡配管30を経由して利用ユニット10に流入する。冷媒は、膨張機構27を通過する際に圧縮機26の吸入圧力近くまで減圧され、気液二相状態の冷媒となる。
利用ユニット10に流入した冷媒は、利用側分岐部13の第1逆止弁Vu1の流出口及び第2逆止弁Vu2の流入口に流入する。利用側分岐部13に流入した冷媒は、第1逆止弁Vu1の流入口への流入を規制されながら、第2逆止弁Vu2を通過して利用側流入部14の第2流路14bへ流入する。第2流路14bへ流入した冷媒は、分流器Du及び流量調整部Cuを経由して流入口11iから利用側熱交換器11に流入する。利用側熱交換器11に流入した低圧の気液二相状態の冷媒は、利用側ファン12によって供給される空気Aiと熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となる。言い換えると、このとき、利用側熱交換器11は、冷媒回路100において蒸発器として機能する。利用側熱交換器11へ供給された空気Aiの温度は、利用側熱交換器11に流入した冷媒と熱交換することで下降した後、利用ユニット10外に吹き出す。利用側熱交換器11から流出した低圧のガス冷媒は、流出口11oから流出すると利用側第2ヘッダHu2を経由して利用側分岐部13の第3逆止弁Vu3の流入口に流入する。第3逆止弁Vu3を通過した冷媒は、ガス冷媒連絡配管40を経由して熱源ユニット20に流入する。熱源ユニット20に流入した冷媒は、第1ポートP1から流向切換機構25に流入する。流向切換機構25に流入した冷媒は、第4ポートP4から流出した後、再び、吸入管26aから圧縮機26に吸入される。
このように、冷房運転において、冷媒は、利用側熱交換器11に流入する直前に第2流路24bを通過し、熱源側熱交換器21に流入する直前に第1流路24aを通過する。より詳細には、冷房運転において蒸発器として機能する利用側熱交換器11に流入する直前の気液二相冷媒は、第1流路14aよりも発生する圧力損失が大きい第2流路14bにおいてパス11pa、11pb、11pcのそれぞれに分流される。また、冷房運転において放熱器として機能する熱源側熱交換器21に流入する直前の気液二相冷媒は、第2流路24bよりも発生する圧力損失が小さい第1流路14aにおいてパス21pa、21pb、21pcのそれぞれに分流される。
(4)特徴
(4-1)
冷凍サイクル装置1は、非共沸混合冷媒を冷媒に用いる。冷凍サイクル装置1は、冷媒回路100と、制御部50とを備える。冷媒回路100は、空気Ai、Aoと、冷媒との間で熱交換を行わせる熱交換器11、21(利用側熱交換器11及び熱源側熱交換器21)を有する。制御部50は、この熱交換器11、21を冷媒の放熱器として機能させる第1運転及び熱交換器11、21を冷媒の蒸発器として機能させる第2運転を実行する。冷媒は、暖房運転及び冷房運転において空気Ai、Aoの流れに対して対向するように熱交換器11、21の内部を流れる。
冷媒回路100は、熱交換器11、21に流入する直前の冷媒が通過する流入部14、24(利用側流入部14及び熱源側流入部24)を有する。第1運転においてこの流入部14、24を通過する冷媒に発生する圧力損失は、第2運転において流入部14、24を通過する冷媒に発生する圧力損失よりも小さい。
冷凍サイクル装置1は、暖房運転及び冷房運転において空気Ai、Aoの流れに対して対向するように熱交換器11、21の内部を冷媒が流れることで、非共沸混合冷媒を用いた冷媒回路100であっても熱交換器11、21での熱交換効率が確保される。また、冷凍サイクル装置1では、第1運転において流入部14、24を通過する冷媒(ガス冷媒)に発生する圧力損失が、第2運転において流入部14、24を通過する冷媒(気液二相冷媒)に発生する圧力損失よりも小さい。このため、冷凍サイクル装置1は、第1運転において熱交換器11、21に流入する直前のガス冷媒に大きな圧力損失が生じることで、装置の性能が低下することが抑制される。したがって、冷凍サイクル装置1によれば、非共沸混合冷媒を用いながら、熱交換器11、21での熱交換効率の確保と、熱交換器11、21に流入する冷媒に発生する圧力損失に起因する装置の性能低下の抑制とを両立できる。
(4-2)
流入部14、24は、第1流路14a、24a及び第2流路14b、24bを有する。第1流路14a、24aを通過する冷媒に発生する圧力損失は、第2流路14b、24bを通過する冷媒に発生する圧力損失よりも小さい。冷媒は、第1運転において第1流路14a、24aを通過して熱交換器11、21に流入し、第2運転において第2流路14b、24bを通過して熱交換器11、21に流入する。
冷凍サイクル装置1は、熱交換器11、21に流入する直前の冷媒を第1流路14a、24a及び第2流路14b、24bのいずれかに分岐させることで、冷媒に発生する圧力損失を変える。
(4-3)
第1流路14a、24aが有する第1冷媒配管61は、第2流路14b、24bが有する第2冷媒配管62よりも流路面積が大きい。
冷凍サイクル装置1では、第1冷媒配管61の流路面積が第2冷媒配管62の流路面積よりも大きいことにより、第1流路14a、24aを通過する冷媒に発生する圧力損失が、第2流路14b、24bを通過する冷媒に発生する圧力損失よりも小さい。
(4-4)
冷媒回路100は、冷媒の流路を第1流路14a、24a及び第2流路14b、24bのいずれかに切り換える分岐部(利用側分岐部13、熱源側分岐部23)を有する。
(4-5)
第1流路14a、24aは、下流側の第2冷媒配管62に設けられた第5逆止弁Vu5、Vh5を有する。
第5逆止弁Vu5、Vh5は、第2流路14b、24bから第1流路14a、24aへの冷媒の逆流を抑制する。
(5)変形例
(5-1)変形例A
図7は、変形例Aに係る冷凍サイクル装置1aの概略構成図である。冷凍サイクル装置1aは、利用側分岐部13及び利用側流入部14の第1流路14aを有さない。冷凍サイクル装置1aでは、利用側第2ヘッダHu2は、ガス冷媒連絡配管40に接続されている。また、第2流路14bの分流器Duは、液冷媒連絡配管30に接続されている。
冷凍サイクル装置1aでは、暖房運転において、ガス冷媒連絡配管40を通過して利用ユニット10に流入した冷媒は、利用側第2ヘッダHu2を通過して利用側熱交換器11に流入する。利用側熱交換器11に流入した冷媒は、空気Aiと熱交換を行って放熱すると、第2流路14b及び液冷媒連絡配管30を通過して熱源ユニット20に流入する。また、冷房運転において、液冷媒連絡配管30を通過して利用ユニット10に流入した冷媒は、第2流路14bを通過して利用側熱交換器11に流入する。利用側熱交換器11に流入した冷媒は、空気Aiと熱交換を行って蒸発すると、利用側第2ヘッダHu2及びガス冷媒連絡配管40を通過して熱源ユニット20に流入する。その他の箇所における冷媒の流れは、冷凍サイクル装置1と同様であるため説明は省略する。
冷凍サイクル装置1aでは、利用側熱交換器11を流れる冷媒の方向は、暖房運転と冷媒運転とで反対方向に切り換わる。
(5-2)変形例B
図8は、変形例Bに係る冷凍サイクル装置1bの概略構成図である。冷凍サイクル装置1bは、熱源側分岐部23及び熱源側流入部24の第1流路24aを有さない。冷凍サイクル装置1bでは、熱源側第2ヘッダHh2は、流向切換機構25の第3ポートP3に接続されている。また、第2流路24bの分流器Dhは、膨張機構27の他端に接続されている。
冷凍サイクル装置1bでは、暖房運転において、液冷媒連絡配管30を通過して熱源ユニット20に流入した冷媒は、膨張機構27及び第2流路24bを通過して熱源側熱交換器21に流入する。熱源側熱交換器21に流入した冷媒は、空気Aoと熱交換を行って蒸発すると、熱源側第2ヘッダHh2を通過して流向切換機構25の第3ポートP3に流入する。また、冷房運転において、流向切換機構25の第3ポートP3から流出した冷媒は、熱源側第2ヘッダHh2を通過して熱源側熱交換器21に流入する。熱源側熱交換器21に流入した冷媒は、空気Aoと熱交換を行って放熱すると、第2流路24bを通過して膨張機構27に流入する。その他の箇所における冷媒の流れは、冷凍サイクル装置1と同様であるため説明は省略する。
冷凍サイクル装置1bでは、熱源側熱交換器21を流れる冷媒の方向は、暖房運転と冷媒運転とで反対方向に切り換わる。
(5-3)変形例C
利用側熱交換器11は、利用側ファン12が供給する空気Aiの流れに対して対向するように利用側熱交換器11の内部を冷媒が流れることができれば、伝熱管11hp及びフィン11fの数、形状、配置等は、実施形態で説明した態様に限定されない。同様に、熱源側熱交換器21も、熱源側ファン22が供給する空気Aoの流れに対して対向するように熱源側熱交換器21の内部を冷媒が流れることができれば、伝熱管21hp及びフィン21fの数、形状、配置等は、実施形態で説明した態様に限定されない。
(5-4)変形例D
第5逆止弁Vu5、Vh5は、制御部50により開閉が制御される開閉弁であってもよい。この場合、制御部50は、冷媒が第1流路14a、24aを通過する運転において当該開閉弁を開き、冷媒が第2流路14b、24bを通過する運転において当該開閉弁を閉じればよい。具体的には、制御部50は、暖房運転において、第1流路14aが有する開閉弁を開き、第1流路24aが有する開閉弁を閉じればよい。また、冷房運転において、制御部50は、第1流路14aが有する開閉弁を閉じ、第1流路24aが有する開閉弁を開けばよい。
変形例Dに係る冷凍サイクル装置1によれば、開閉弁が第2流路14b、24bから第1流路14a、24aへの冷媒の逆流を抑制する。
<第2実施形態>
(1)全体構成
冷凍サイクル装置1と冷凍サイクル装置2との違いは、冷凍サイクル装置2が利用側分岐部13に代えて利用側分岐部13aを有し、熱源側分岐部23に代えて熱源側分岐部23aを有する点である。以下では、冷凍サイクル装置1と冷凍サイクル装置2との違いを中心に説明する。図9は、冷凍サイクル装置1の概略構成図である。冷凍サイクル装置1と冷凍サイクル装置2との間で同一又は対応する構成については、同一の参照符号を付して説明を適宜省略する。
(2)詳細構成
(2-1)利用側分岐部
利用側分岐部13aは、第1逆止弁Vu1、第2逆止弁Vu2、第3逆止弁Vu3、及び第4逆止弁Vu4に加えて第1開閉弁Vu6及び第2開閉弁Vu7をさらに有する。制御部50は、第1開閉弁Vu6及び第2開閉弁Vu7それぞれの開度を制御する。また、利用側分岐部13aの第2逆止弁Vu2及び第4逆止弁Vu4の流出口は、第2冷媒配管62を介して第1開閉弁Vu6の一端及び第2開閉弁Vu7の一端に接続されている。
第1開閉弁Vu6は、制御部50により開閉が制御される電磁弁である。第1開閉弁Vu6の他端は、第2冷媒配管62を介して利用側流入部14が有する第1流路14aの利用側第1ヘッダHu1に接続されている。
第2開閉弁Vu7は、制御部50により開閉が制御される電磁弁である。第2開閉弁Vu7の他端は、第1冷媒配管61を介して利用側流入部14が有する第2流路14bの分流器Duに接続されている。
(2-2)熱源側分岐部
熱源側分岐部23aは、第1逆止弁Vh1、第2逆止弁Vh2、第3逆止弁Vh3、及び第4逆止弁Vh4に加えて第1開閉弁Vh6及び第2開閉弁Vh7をさらに有する。制御部50は、第1開閉弁Vh6及び第2開閉弁Vh7それぞれの開度を制御する。また、利用側分岐部13aの第2逆止弁Vh2及び第4逆止弁Vh4の流出口は、第2冷媒配管62を介して第1開閉弁Vh6の一端及び第2開閉弁Vh7の一端に接続されている。
第1開閉弁Vh6は、制御部50により開閉が制御される電磁弁である。第1開閉弁Vh6の他端は、第2冷媒配管62を介して熱源側流入部24が有する第1流路14aの熱源側第1ヘッダHh1に接続されている。
第2開閉弁Vu7は、制御部50により開閉が制御される電磁弁である。第2開閉弁Vh7の他端は、第1冷媒配管61を介して熱源側流入部24が有する第2流路14bの分流器Dhに接続されている。
(2-3)制御部
制御部50は、利用側ファン12、熱源側ファン22、流向切換機構25、圧縮機26、及び膨張機構27に加えて、第1開閉弁Vu6、Vh6及び第2開閉弁Vu7、Vh7を制御可能に電気的に接続されている。
(3)冷凍サイクル装置の動作
暖房運転及び冷房転における冷凍サイクル装置2の各部の動作について、冷凍サイクル装置1との相違点を中心に説明する。図10は、暖房運転における冷媒の流れを説明する概略構成図である。図11は、冷房運転における冷媒の流れを説明する概略構成図である。図10及び図11において、冷媒の流れは矢印で示される。
(3-1)暖房運転における動作
冷凍サイクル装置2に対して暖房運転の実行が指示されると、制御部50は、第1実施形態で説明した機器の制御に加えて、第1開閉弁Vu6、Vh6及び第2開閉弁Vu7、Vh7を制御する。具体的には、制御部50は、第1開閉弁Vu6及び第2開閉弁Vh7を開き、第2開閉弁Vu7及び第1開閉弁Vh6を閉じる。冷凍サイクル装置2が暖房運転を実行すると、次に説明するように冷媒が冷媒回路100を流れる。
圧縮機26の運転が始まると、冷凍サイクルにおける低圧のガス冷媒が吸入管26aから圧縮機26に吸入される。圧縮機26で圧縮されて冷凍サイクルにおける高圧のガス冷媒となった冷媒は、第2ポートP2から流向切換機構25に流入する。流向切換機構25に流入した冷媒は、第1ポートP1から流出した後、ガス冷媒連絡配管40を経由して利用ユニット10に流入する。利用ユニット10に流入した冷媒は、利用側分岐部13の第3逆止弁Vu3の流出口及び第4逆止弁Vu4の流入口に流入する。利用側分岐部13に流入した冷媒は、第3逆止弁Vu3の流入口への流れが規制されながら、第4逆止弁Vu4を通過する。第4逆止弁Vu4を通過した冷媒は、第2開閉弁Vu7により流れが規制されるため、第1開閉弁Vu6を通過して利用側流入部14の第1流路14aへ流入する。これ以降、熱源ユニット20の膨張機構27を通過するまでの冷媒の流れは、第1実施形態と同じであるため説明を省略する。
その後、膨張機構27を通過して熱源側分岐部23に流入した冷媒は、第1逆止弁Vh1の流入口への流れが規制されながら、第2逆止弁Vh2を通過する。第2逆止弁Vh2を通過した冷媒は、第1開閉弁Vh6により流れが規制されるため、第2開閉弁Vh7を通過して熱源側流入部24の第2流路24bへ流入する。これ以降の冷媒の流れは、第1実施形態と同じであるため説明を省略する。
(3-2)暖房運転における動作
冷凍サイクル装置2に対して冷房運転の実行が指示されると、制御部50は、第1実施形態で説明した機器の制御に加えて、第1開閉弁Vu6、Vh6及び第2開閉弁Vu7、Vh7を制御する。具体的には、制御部50は、第1開閉弁Vu6及び第2開閉弁Vh7を閉じ、第2開閉弁Vu7及び第1開閉弁Vh6を開く。冷凍サイクル装置2が暖房運転を実行すると、次に説明するように冷媒が冷媒回路100を流れる。
圧縮機26の運転が始まると、冷凍サイクルにおける低圧のガス冷媒が吸入管26aから圧縮機26に吸入される。圧縮機26で圧縮されて冷凍サイクルにおける高圧のガス冷媒となった冷媒は、第2ポートP2から流向切換機構25に流入する。流向切換機構25に流入した冷媒は、第3ポートP3から流出した後、熱源側分岐部23の第3逆止弁Vh3の流出口及び第4逆止弁Vh4の流入口に流入する。熱源側分岐部23に流入した冷媒は、第3逆止弁Vh3の流入口への流入を規制されながら、第4逆止弁Vh4を通過する。第4逆止弁Vh4を通過した冷媒は、第2開閉弁Vh7により流れが規制されるため、第1開閉弁Vh6を通過して熱源側流入部24の第1流路24aに流入する。これ以降、利用ユニット10に流入するまでの冷媒の流れは、第1実施形態と同じであるため説明を省略する。
その後、利用ユニット10に流入した冷媒は、利用側分岐部13の第1逆止弁Vu1の流出口及び第2逆止弁Vu2の流入口に流入する。利用側分岐部13に流入した冷媒は、第1逆止弁Vu1の流入口への流入を規制されながら、第2逆止弁Vu2を通過する。第2逆止弁Vu2を通過した冷媒は、第1開閉弁Vu6により流れが規制されるため、第2開閉弁Vu7を通過して利用側流入部14の第2流路14bへ流入する。これ以降の冷媒の流れは、第1実施形態と同じであるため説明を省略する。
(4)特徴
以上説明をしたように、冷凍サイクル装置1と同様に、冷凍サイクル装置2でも、第1運転において熱交換器11、21に流入する直前のガス冷媒に大きな圧力損失が生じることで、装置の性能が低下することが抑制される。したがって、冷凍サイクル装置2によっても、非共沸混合冷媒を用いながら、熱交換器11、21での熱交換効率の確保と、熱交換器11、21に流入する冷媒に発生する圧力損失に起因する装置の性能低下の抑制とを両立できる。
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1 冷凍サイクル装置
10 利用ユニット
11 利用側熱交換器
12 利用側ファン
13 利用側分岐部
14 利用側流入部
14a 第1流路
Hu1 利用側第1ヘッダ
Vu5 第5逆止弁
14b 第2流路
Du 分流器
Cu 流量調整部
Hu2 利用側第2ヘッダ
20 熱源ユニット
21 熱源側熱交換器
22 熱源側ファン
23 熱源側分岐部
24 熱源側流入部
24a 第1流路
Hh1 利用側第1ヘッダ
Vh5 第5逆止弁
24b 第2流路
Dh 分流器
Ch 流量調整部
25 流向切換機構
26 圧縮機
27 膨張機構
28 第1閉鎖弁
29 第2閉鎖弁
30 液冷媒連絡配管
40 ガス冷媒連絡配管
50 制御部
61 第1冷媒配管
62 第2冷媒配管
100 冷媒回路
Ai 空調対象空間内の空気
Ao 空調対象空間外の空気
特開平7-280375号公報

Claims (3)

  1. 非共沸混合冷媒を冷媒に用いる冷凍サイクル装置(1)であって、
    空気(Ai、Ao)と、前記冷媒との間で熱交換を行わせる熱交換器(11、21)を有する冷媒回路(100)と、
    前記熱交換器を前記冷媒の放熱器として機能させる第1運転及び前記熱交換器を前記冷媒の蒸発器として機能させる第2運転を実行する制御部(50)と
    を備え、
    前記冷媒は、
    前記第1運転及び前記第2運転において前記空気の流れに対して対向するように前記熱交換器の内部を流れ、
    前記冷媒回路は、
    前記熱交換器に流入する直前の前記冷媒が通過する第1流路(14a、24a)及び第2流路(14b、24b)と、
    前記冷媒の流路を前記第1流路及び前記第2流路のいずれかに切り換える分岐部(13、23)と
    を有し、
    前記第1流路を通過する前記冷媒に発生する圧力損失は、
    前記第2流路を通過する前記冷媒に発生する圧力損失よりも小さく、
    前記冷媒は、
    前記第1運転において前記第1流路を通過して前記熱交換器に流入し、
    前記第2運転において前記第2流路を通過して前記熱交換器に流入し、
    前記第1流路は、
    下流側の冷媒配管に設けられた逆止弁(Vu5、Vh5)を有する、
    冷凍サイクル装置。
  2. 前記第1流路が有する第1冷媒配管(61)は、
    前記第2流路が有する第2冷媒配管(62)よりも流路面積が大きい
    請求項に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記第1流路は、
    下流側の冷媒配管に設けられた開閉弁を有する、
    請求項に記載の冷凍サイクル装置。
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