JP7401754B2 - 油分離部材を備えるスクロール圧縮機 - Google Patents

油分離部材を備えるスクロール圧縮機 Download PDF

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Description

冷媒と油を分離するための油分離部材を備えるスクロール圧縮機。
特許文献1(特開2015-105637号公報)が開示するスクロール圧縮機は、油分離板を有する。油分離板は、圧縮機構及びモータの下方に固定される。油分離板は、ケーシングの下部に設けられた油溜まりを、冷媒が旋回する空間から隔離する。これにより、油分離板は、冷媒ガスの流れが油溜まりに当たることによって生じうる潤滑油の攪拌を抑制する。
潤滑油は、油溜まりから吸い上げられ、圧縮機構に供給される。潤滑油は圧縮機構を出た後、油分離板へ落下する。油分離板には、潤滑油を油溜まりへ落下させるための開口が設けられる。潤滑油の落下経路を冷媒から隔離するため、油分離板の開口には油戻しガイドが固定される。
モータの上方から油分離板まで延びる長い油戻しガイドの採用は、スクロール圧縮機のコストアップを招く。
第1観点のスクロール圧縮機は、ケーシングと、スクロール圧縮機構と、モータと、クランク軸と、油分離部材と、油戻し通路と、を備える。スクロール圧縮機構は、ケーシングの内部に配置される。モータは、ケーシングの内部かつスクロール圧縮機構の下方に配置される。モータは、ステータ及びロータを有する。ロータは、回転方向に回転する。クランク軸は、スクロール圧縮機構とモータを接続する。油分離部材は、モータの下方に配置される。油分離部材は、冷媒の流れによる潤滑油の攪拌を抑制する。油戻し通路は、モータの上方からモータの下方へ潤滑油を案内する。油分離部材には、潤滑油を落下させるための切欠きが設けられている。平面視において、切欠きの面積の中心は、油戻し通路の面積の中心より、回転方向にずれ距離Gだけずれている。
この構成によれば、冷媒の旋回流が、油戻し通路から落下する潤滑油を、ロータの回転方向の下流側に移動させる場合、切欠きは潤滑油を受け取ることができる。したがって、潤滑油を油溜まりに回収することができる。
第2観点のスクロール圧縮機は、第1観点のスクロール圧縮機であって、ステータの下端と油分離部材とは高低差Hだけ離間する。高低差Hのずれ距離Gに対する比率H/Gは、0.38以上かつ50以下である。
この構成によれば、ロータの回転方向の下流側に移動する潤滑油を、切欠きが効率的に受け取ることができる。
第3観点のスクロール圧縮機は、第1観点又は第2観点のスクロール圧縮機であって、切欠きの面積A1の油戻し通路の流路面積A2に対する比率A1/A2は、1.9以上かつ3.8以下である。
この構成によれば、油分離部材へ落下する潤滑油を、切欠きが効率的に受け取ることができる。
第4観点のスクロール圧縮機は、第1観点から第3観点のいずれか1つのスクロール圧縮機であって、潤滑油は、温度80℃以上120℃以下において3.30mm/s以上かつ4.46mm/s以下の粘度を示す。
この構成によれば、油分離部材へ落下する潤滑油を、切欠きが効率的に受け取ることができる。
第5観点のスクロール圧縮機は、第1観点から第4観点のいずれか1つのスクロール圧縮機であって、ステータは、ステータの外周に位置するコアカットを有する。油戻し通路は、コアカットを含む。
この構成によれば、油戻し通路はコアカットを含む。したがって、モータの高さにおいて、油戻し通路を構成する専用部材を必要としない。
第6観点のスクロール圧縮機は、第1観点から第5観点のいずれか1つのスクロール圧縮機であって、軸受と、フレームと、をさらに備える。軸受は、モータの下方に配置される。軸受は、クランク軸を回転可能に支持する。フレームは、軸受を支持する。油分離部材は、フレームに取り付けられる。
この構成によれば、軸受を支持するフレームと、油を冷媒から分離する油分離部材とは別体である。したがって、フレームと油分離部材の強度を向上できる。
第7観点のスクロール圧縮機は、第6観点のスクロール圧縮機であって、フレームは、ケーシングに固定される第1固定脚及び第2固定脚を有する。油分離部材は、第1部位及び第2部位を有する。第2部位は、油戻し通路の下方に位置する。第1部位、及び第1固定脚は、この順に、回転方向における上流側から下流側へ配置される。第2部位、及び第2固定脚は、この順に、回転方向における上流側から下流側へ配置される。切欠きは、第2部位に設けられるとともに、第1部位には設けられていない。
この構成によれば、第1部位には切欠きが設けられない。したがって、油溜まりの潤滑油が冷媒の旋回流から隔離されるので、潤滑油がスクロール圧縮機から排出される現象が抑制される。
第8観点のスクロール圧縮機は、第1観点から第7観点のいずれか1つのスクロール圧縮機であって、油分離部材が、ケーシングに取り付けられる。
この構成によれば、油分離部材がケーシングに取り付けられる。したがって、ケーシングの内周付近において、油溜まりにある潤滑油が冷媒によって攪拌されることが抑制される。
第1実施形態に係るスクロール圧縮機10の断面図である。 スクロール圧縮機10の一部の部品の側面図である。 スクロール圧縮機10の一部の部品の側面図である。 下部フレーム60及び油分離部材70の斜視図である。 下部フレーム60及び油分離部材70の平面図である。 第1実施形態の変形例1Aに係る下部フレーム60及び油分離部材70Aの平面図である。 第2実施形態に係るスクロール圧縮機10Bの断面図である。 油分離部材70Bの平面図である。
<第1実施形態>
(1)全体構成
図1は、第1実施形態に係るスクロール圧縮機10の断面図である。スクロール圧縮機10は、流体である低圧冷媒を圧縮することによって、高圧冷媒を生成するためのものである。スクロール圧縮機10は、ケーシング11、モータ20、クランク軸30、スクロール圧縮機構40、上部フレーム50、下部フレーム60、及び油分離部材70、油ガイド51(図2)、冷媒ガイド52(図3)、を有する。
(2)詳細構成
(2-1)ケーシング11
図1に示すように、ケーシング11は、スクロール圧縮機10の各種部品を収容する。ケーシング11は、胴部11a、上部11b、及び下部11cを有する。胴部11aは概ね円筒形状を有する。上部11b及び下部11cは、胴部11aに気密的に接合される。上部11bには、吸入管15が設けられる。胴部11aには、吐出管16が設けられる。下部11cの近傍には、潤滑油を貯留するための油溜まり12が設けられる。
(2-2)モータ20
モータ20は、スクロール圧縮機構40を駆動するための動力を発生する。モータ20はケーシング11の内部に配置される。モータ20は、スクロール圧縮機構40の下方に配置される。モータ20は、ステータ21及びロータ22を有する。
ステータ21は、図示しない巻線を有する。巻線は、スクロール圧縮機10が受け取った電力を磁力に変換する。ステータ21は概ね円筒形状を有する。ステータ21は胴部11aに固定される。ステータ21の外周にはコアカット21aと呼ばれる切欠きが設けられる。コアカット21aによって構成される胴部11aとステータ21との空隙は、冷媒の通路として機能する。
ロータ22は、ステータ21の近傍に設けられる。ロータ22は、図示しない永久磁石を有する。ロータ22は概ね円筒形状を有する。ステータ21の巻線とロータ22の永久磁石が相互作用をすることにより、ロータ22は回転する。
(2-3)クランク軸30
クランク軸30は、モータ20が発生する動力をスクロール圧縮機構40に伝達する。クランク軸30は、スクロール圧縮機構40とモータ20を接続する。クランク軸30は、ロータ22に固定されている。クランク軸30は、同心部31及び偏心部32を有する。同心部31は、ロータ22及びクランク軸30の回転軸と同心である。偏心部32は回転軸から偏心している。同心部31は上部軸受35及び下部軸受36によって回転可能に支持されている。偏心部32は偏心軸受37によって回転可能に支持されている。上部軸受35は、モータ20の上方に配置される。下部軸受36は、モータ20の下方に配置される。偏心軸受37は、スクロール圧縮機構40の近傍に配置される。
クランク軸30の内部には、油上昇孔33が設けられている。クランク軸30が回転することにより、油溜まり12の潤滑油は油上昇孔33に吸い上げられ、その後、スクロール圧縮機構40、上部軸受35、下部軸受36、及び偏心軸受37へ供給される。
(2-4)スクロール圧縮機構40
スクロール圧縮機構40は、ケーシング11の内部に配置される。スクロール圧縮機構40は、固定スクロール41及び可動スクロール42を有する。
固定スクロール41は、固定板部41a及び固定ラップ部41bを有する。固定板部41aは、水平方向に広がる部位である。固定ラップ部41bは、固定板部41aから鉛直方向に延びる。固定ラップ部41bは、平面視において渦巻形状を有する。固定板部41aの中央には、高圧冷媒を吐出するための吐出孔45が形成される。
可動スクロール42は、可動板部42a、可動ラップ部42b、及び可動突出部42cを有する。可動板部42aは、水平方向に広がる部位である。可動ラップ部42bは、可動板部42aから鉛直方向に延びる。可動ラップ部42bは、平面視において渦巻形状を有する。可動突出部42cは、可動板部42aから鉛直方向に延びる。可動突出部42cは凹部を有している。凹部は、偏心軸受37及び偏心部32を収容する。可動スクロール42は、固定スクロール41に対して、公転することができる。
固定スクロール41と可動スクロール42は、共に複数の圧縮室43を規定する。最も外側に位置する圧縮室43は、吸入管15に連通する。
(2-5)上部フレーム50
上部フレーム50は、上部軸受35を支持する。上部フレーム50は、上部軸受35を介してクランク軸30を支持する。上部フレーム50は、ケーシング11の胴部11aに固定される。固定スクロール41は、上部フレーム50に固定される。上部フレーム50には、上部フレーム50を上下方向に貫通する冷媒通路50aが形成されている。
(2-6)下部フレーム60
下部フレーム60は、下部軸受36を支持する。下部フレーム60は、下部軸受36を介してクランク軸30を支持する。下部フレーム60は、ケーシング11の胴部11aに固定される。
(2-7)油分離部材70
油分離部材70は、冷媒と潤滑油の混合を抑制する。すなわち、油分離部材70は、ガス冷媒が油溜まり12に当たることによって生じうる潤滑油の飛散を抑制し、ひいては冷媒と潤滑油の混合を抑制する。油分離部材70は、下部フレーム60に固定される。ステータ21の下端と油分離部材70とは高低差Hだけ離間する。
(2-8)油ガイド51
図2は、スクロール圧縮機10の一部の部品の側面図である。油ガイド51は、ケーシング11の胴部11aに設けられている。油ガイド51は、油分離部材70まで到達していない。油ガイド51には溝51aが設けられている。溝51aは、上方に位置する潤滑油を、下方へ案内する。油ガイド51の溝51aとステータ21のコアカット21aは、油戻し通路Pを構成する。油戻し通路Pは、モータ20の上方からモータ20の下方へ潤滑油を案内する。油ガイド51よりも上方に位置する潤滑油は、油戻し通路Pを通過し、次いで、油分離部材70の油戻し通路部位79へ落下する。油戻し通路部位79は、油戻し通路Pの直下に位置する。
(2-9)冷媒ガイド52
図3は、スクロール圧縮機10の一部の部品の側面図である。冷媒ガイド52は、ケーシング11の胴部11aに設けられている。冷媒ガイド52は、上方に位置する冷媒を、周方向及び下方へ案内する。これにより、冷媒の一部は、水平に進行しながら、胴部11aの内周面に沿って旋回する。また、冷媒の他の一部は、下方へ進行し、コアカット21aを通過する。
(2-10)潤滑油
潤滑油は、温度80℃以上120℃以下において3.30mm/s以上かつ4.46mm/s以下の粘度を示す。
(3)冷媒及び潤滑油の動き
以下に、冷媒及び潤滑油の動きを述べる。しかしながら、冷媒及び潤滑油は互いに完全に独立して動くのではない点に留意されたい。冷媒と潤滑油は相溶性を示す。したがって、以下に論じる冷媒又は潤滑油の動きは、冷媒と潤滑油の混合物の動きでもありうる。
(3-1)冷媒
低圧冷媒は、図1に示す吸入管15からスクロール圧縮機10の内部へ入る。次いで、低圧冷媒は、スクロール圧縮機構40の最も外側の圧縮室43へ入る。クランク軸30の回転が可動スクロール42を公転させることによって、圧縮室43は容積を縮小しながらスクロール圧縮機構40の中心へ移動する。この過程で、低圧冷媒は圧縮され、高圧冷媒となる。高圧冷媒は、吐出孔45から上部空間S1へ出る。その後、高圧冷媒は、上部フレーム50の冷媒通路50aを通過することによって、中部空間S2へ到達する。高圧冷媒は、次いで、冷媒ガイド52に到達する。
冷媒ガイド52によって、冷媒の一部は、水平に進行しながら、胴部11aの内周に沿って旋回する。この旋回流は、ロータ22の回転によって、さらに加速される場合がある。冷媒の他の一部は、下方へ進行し、コアカット21aを通過し、油分離部材70に衝突する。次いで、モータ20及び下部フレーム60の間の下部空間S3において、ロータ22の回転が、冷媒を旋回させる。
(3-2)潤滑油
潤滑油は、油溜まり12から油上昇孔33へ吸い上げられる。その後、潤滑油は、スクロール圧縮機構40、上部軸受35、下部軸受36、及び偏心軸受37へ供給される。その後、潤滑油は、スクロール圧縮機構40、上部軸受35、下部軸受36、及び偏心軸受37を出る。次いで、潤滑油は、胴部11aの内周面又は油ガイド51の油戻し通路Pを伝って下方へ移動する。油戻し通路Pを出た潤滑油は、コアカット21aを通過し、油分離部材70の油戻し通路部位79へ落下する。
(4)下部フレーム60及び油分離部材70の詳細構造
図4は、下部フレーム60及び油分離部材70の斜視図である。図中の矢印は、ロータ22の回転方向Rを示す。
下部フレーム60は、第1固定脚61、第2固定脚62、第3固定脚63を有する。第1固定脚61、第2固定脚62、第3固定脚63は、いずれも、ケーシング11の胴部11aに固定される。固定の方法は、例えば溶接である。
油分離部材70は、下部フレーム60に固定される板状部材である。油分離部材70は、第1部位71、第2部位74、第3部位77を有する。第1部位71、第1固定脚61、第3部位77、第3固定脚63、第2部位74、第2固定脚62は、この順に、回転方向Rにおける上流側から下流側へ配置される。第2部位74には、切欠き76が形成されている。切欠き76は、油分離部材70の上に溜まった潤滑油を油溜まり12へ落下させるためのものである。
図5は、下部フレーム60及び油分離部材70の上面図である。油分離部材70の油戻し通路部位79の上方には、油ガイド51が設けられている。切欠き76の面積A1の中心76Gは、油戻し通路Pの流路面積A2の中心PGより、回転方向Rにずれ距離Gだけずれている。
ここで、切欠き76の面積A1とは、油分離部材70の外周と多くの箇所において一致する仮想円の円周と、切欠き76の辺とによって形成される図形の面積である。また、油戻し通路Pの流路面積A2とは、油戻し通路Pにおいて潤滑油が流れうる領域の断面積である。
上述の「切欠き76の面積A1の中心76G」は、面積A1の重心であってもよい。また、上述の「油戻し通路Pの流路面積A2の中心PG」は、流路面積A2の重心であってもよい。
高低差Hのずれ距離Gに対する比率H/Gは、0.38以上かつ50以下である。切欠き76の面積A1の油戻し通路Pの流路面積A2に対する比率A1/A2は、1.9以上かつ3.8以下である。
(5)特徴
(5-1)
平面視において、切欠き76の面積A1の中心76Gは、油戻し通路Pの流路面積A2の中心PGより、回転方向Rにずれ距離Gだけずれている。したがって、冷媒の旋回流が、油戻し通路Pから落下する潤滑油を、ロータ22の回転方向Rの下流側に移動させる場合、切欠き76は潤滑油を受け取ることができる。よって、潤滑油を油溜まり12に回収することができる。
(5-2)
油戻し通路Pはコアカット21aを含む。したがって、モータ20の高さにおいて、油戻し通路Pを構成する専用部材を必要としない。
(5-3)
下部軸受36を支持するフレーム60と、潤滑油を冷媒から分離する油分離部材70とは別体である。したがって、フレーム60と油分離部材70の強度を向上できる。
(5-4)
第1部位71には切欠きが設けられない。したがって、油溜まり12の潤滑油が冷媒の旋回流から隔離されるので、潤滑油がスクロール圧縮機10から排出される現象が抑制される。
(5-5)
高低差Hのずれ距離Gに対する比率H/Gは、0.38以上かつ50以下である。したがって、落下する潤滑油が冷媒の旋回流によって移動されにくいので、切欠き76は潤滑油を受け取りやすい。
(5-6)
切欠き76の面積A1の油戻し通路Pの流路面積A2に対する比率A1/A2は、1.9以上かつ3.8以下である。したがって、切欠き76の面積A1が所定の大きさだけ確保されるので、切欠き76は潤滑油を受け取りやすい。
(5-7)
潤滑油は、温度80℃以上120℃以下において3.30mm/s以上かつ4.46mm/s以下の粘度を示す。したがって、潤滑油が所定の粘度を有するので、落下する潤滑油が冷媒の旋回流によって移動されにくい。
(6)変形例
以下は、上述の第1実施形態の変形例である。複数の変形例を組み合わせてもよい。
(6-1)変形例1A
図6は第1実施形態の変形例1Aである。変形例Aに係る油分離部材70Aの構成は、図5に示す第1実施形態に係る油分離部材70の構成と比較して、切欠き76Aの形状が異なる。変形例1Aに係る油分離部材70の切欠き76Aの上流端は、油戻し通路Pの上流端よりも上流側にある。
しかしながら、変形例Aに係る油分離部材70Aの構成は、第1実施形態に係る油分離部材70の構成と同様に、切欠き76Aの面積A1の中心76Gが、油戻し通路Pの流路面積A2の中心PGより、回転方向Rにずれ距離Gだけずれている。
したがって、この構成によっても、冷媒の旋回流が、油戻し通路Pから落下する潤滑油を、ロータ22の回転方向Rの下流側に移動させる場合、切欠き76Aは潤滑油を受け取ることができる。よって、潤滑油を油溜まり12に回収することができる。
(6-2)変形例1B
基本実施形態においては、下部フレーム60が有する固定脚の数は3つである。これに代えて、下部フレーム60が有する固定脚の数は、2、4、5、6など、3以外の数であってよい。
<第2実施形態>
(1)構成
図7は、第2実施形態に係るスクロール圧縮機10Bの断面図である。第2実施形態に係るスクロール圧縮機10Bは、油分離部材70Bが直接ケーシング11に取り付けられており、かつ下部フレーム60Bが油分離部材70Bに取り付けられている点において、第1実施形態に係るスクロール圧縮機10と異なる。なお、下部フレーム60Bは、ケーシング11にも固定されていてよい。あるいは、スクロール圧縮機10Bが下部フレーム60Bを有していなくともよい。
図8は、油分離部材70Bの平面図である。油分離部材70Bは切欠き76を有する。切欠き76は、第1切欠き76a及び第2切欠き76bを含む。第1切欠き76aは、ロータ22の回転方向Rに関し、油戻し通路Pの上流側に設けられる。第2切欠き76bは、ロータ22の回転方向Rに関し、油戻し通路Pの下流側に設けられる。
第2切欠き76bの面積は、第1切欠き76aの面積よりも大きい。したがって、切欠き76の全体の面積A1の中心76Gは、油戻し通路Pの流路面積A2の中心PGよりも、ロータ22の回転方向Rの下流側にずれている。
(2)特徴
(2-1)
冷媒の旋回流が、油戻し通路Pから落下する潤滑油を、ロータ22の回転方向Rの下流側に移動させる場合、切欠き76は潤滑油を受け取ることができる。よって、潤滑油を油溜まり12に回収することができる。
(2-2)
油分離部材70Bがケーシング11に取り付けられる。したがって、ケーシング11の内周付近において、油溜まり12にある潤滑油が冷媒によって攪拌されることが抑制される。
<むすび>
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
10、10B:スクロール圧縮機
11 :ケーシング
12 :油溜まり
20 :モータ
21 :ステータ
21a :コアカット
22 :ロータ
30 :クランク軸
35 :上部軸受
36 :下部軸受(軸受)
37 :偏心軸受
40 :スクロール圧縮機構
50 :上部フレーム
51 :油ガイド
52 :冷媒ガイド
60 :下部フレーム(フレーム)
61 :第1固定脚
62 :第2固定脚
63 :第3固定脚
70、70A、70B:油分離部材
71 :第1部位
74 :第2部位
76、76A:切欠き
76G :切欠きの面積の中心
77 :第3部位
79 :油戻し通路部位
A1 :切欠きの面積
A2 :流路面積
G :ずれ距離
H :高低差
P :油戻し通路
PG :油戻し通路の流路面積の中心
R :回転方向
特開2015-105637号公報

Claims (8)

  1. ケーシング(11)と、
    前記ケーシングの内部に配置されるスクロール圧縮機構(40)と、
    前記ケーシングの内部かつ前記スクロール圧縮機構の下方に配置されるとともに、ステータ(21)及び回転方向(R)に回転するロータ(22)を有するモータ(20)と、
    前記スクロール圧縮機構と前記モータを接続するクランク軸(30)と、
    前記モータの下方に配置され、かつ冷媒の流れによる潤滑油の攪拌を抑制する油分離部材(70)と、
    前記モータの上方から前記モータの下方へ前記潤滑油を案内する油戻し通路(P)と、
    を備え、
    前記油分離部材(70)には、前記潤滑油を落下させるための切欠き(76)が設けられており、
    平面視において、前記切欠きと前記油戻し通路とは少なくとも一部が重なっており、前記切欠きの面積(A1)の中心(76G)は、前記油戻し通路の流路面積(A2)の中心(PG)より、前記回転方向にずれ距離Gだけずれている、
    スクロール圧縮機(10)。
  2. 前記ステータの下端と前記油分離部材(70)とは高低差Hだけ離間し、
    前記高低差Hの前記ずれ距離Gに対する比率H/Gは、0.38以上かつ50以下である、
    請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記切欠きの前記面積A1の前記油戻し通路の前記流路面積A2に対する比率A1/A2は、1.9以上かつ3.8以下である、
    請求項1又は請求項2に記載のスクロール圧縮機。
  4. 前記潤滑油は、温度80℃以上120℃以下において3.30mm/s以上かつ4.46mm/s以下の粘度を示す、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
  5. 前記ステータは、前記ステータの外周に位置するコアカット(21a)を有し、
    前記油戻し通路は、前記コアカットを含む、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
  6. 前記モータの下方に配置され、かつ前記クランク軸を回転可能に支持する軸受(36)と、
    前記軸受を支持するフレーム(60)と、
    をさらに備え、
    前記油分離部材(70)は、前記フレーム(60)に取り付けられる、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
  7. 前記フレーム(60)は、前記ケーシングに固定される第1固定脚(61)及び第2固定脚(62)を有し、
    前記油分離部材(70)は、第1部位(71)及び第2部位(74)を有し、
    前記第2部位は、前記油戻し通路の下方に位置し、
    前記第1部位、及び前記第1固定脚は、この順に、前記回転方向における上流側から下流側へ配置され、
    前記第2部位、及び前記第2固定脚は、この順に、前記回転方向における上流側から下流側へ配置され、
    前記切欠きは、前記第2部位に設けられるとともに、前記第1部位には設けられていない、
    請求項6に記載のスクロール圧縮機。
  8. 前記油分離部材(70B)は、前記ケーシングに取り付けられる、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
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