JP7399402B1 - 電子部品の配線構造、電子部品の接続方法 - Google Patents

電子部品の配線構造、電子部品の接続方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高速大容量の高速伝送システムにおいて伝送損失の低減を図り、さらに基板の放熱性の向上を図る。【解決手段】電子部品の配線構造1は、基板2上に設置される第1電子部品31の表面上に、導電性の配線部が形成された柔軟性を有する柔軟配線体4を、基板2から離間して配置させ、柔軟配線体4における配線部は、第1電子部品31と電気的に接続されることを特徴とする。電子部品の配線構造1は、第1電子部品31の上に、柔軟配線体4を介して第2電子部品を配置させ、柔軟配線体4における配線部は、第2電子部品と電気的に接続される。柔軟配線体4は、複数枚に亘り積層され、各柔軟配線体4における配線部は、一の第1電子部品31と電気的に接続されている。【選択図】図1

Description

本発明は、電気機器、電子機器、コンピューター、通信機器等に用いられる電子部品の配線構造、電子部品の接続方法に関し、特に高速大容量の高速伝送システムにおいて伝送損失の低減を図り、さらに、基板の放熱性の向上を図る上で好適な電子部品の配線構造、電子部品の接続方法に関するものである。
従来、電気機器、電子機器、コンピューター、通信機器等に用いられる半導体素子やデバイス、集積回路等の電子部品は、プリント配線板(以下、基板という。)上に実装していた。従来においては、エポキシ系樹脂やEガラス繊維を利用した銅張積層板製の基板の利用でも対応できていた。
しかしながら、第5世代移動通信システム(5G)に代表される、伝送システムの高速化、大容量化、低遅延化が要求される中、上述した従来の基板では、必要とされる伝送損失の要求性能を満足することが困難になってくる。これに加えて、半導体回路配線のさらなる微細化が進展する結果、5G以降では、特に基板の放熱性についても対処する必要が大きくなってくる。特に5G以降では、電子部品の大規模化、高速化、高集積化による発熱の増大により、熱応力による故障対策や放熱対策が重要になる。通常の基板は、熱伝導性の良好なGND(グランド)層を最外層に十分に配置できないため、放熱が難しい。特に、電子部品の大規模化、高速化、高集積化による発熱の増大により、熱応力による故障対策や放熱対策が喫緊の課題となる。
このため、近年において、このような高速伝送システムにおいて求められる伝送損失や放熱性の要求特性に応えるために以下の改善が試みられている。
伝送損失を抑えるためには、半導体の回路設計や基板の配線回路設計の改善が行われている。また基板の材質についても各種改善が行われている。また、放熱性を向上させるためには、上述した基板の材質改善に加え、送風ファンの設置や、半導体パッケージへのヒートシンクの装着、さらには空冷や水冷の機構を設ける等の試みが行われている。
しかしながら、低伝送損失、高放熱性のさらなる改善を図る上では、基板材料の改善やその信頼性確認試験を行う必要があり、これを実現する上で長時間を要する。特に、基板材料のさらなる伝送損失の低減及び放熱性の改善を図る上で、その商品設計の難易度は格段に上がり、基板材料コストや基板の開発コスト等も上昇する。
また高周波数帯域において伝送損失の増加が著しくなる結果、基板に対する回路設計への制限事項が増えてしまう。また、基板の材料として一般的に用いられるEガラスクロスは、基板の熱膨張の防止、機械的強度の確保の観点からは好適ではある一方で、基板に対し要求される誘電率、誘電正接に代表される電気的特性と表面の平滑性の低下要因にもなりえる。
また多層配線板では、配線密度が上がるため、ビアで配線層を切り替えるX-Y配線が用いられる場合が多いが、ビアにより伝送損失に悪影響を及ぼす不利益があり、また、配線が長くなる分、伝送損失が大きくなる。
またビアによる電気特性低下や配線密度低下を避けるために多層基板において、穴を貫通させずに必要な層間のみを接続するIVH(Interstitial Via Hole)、バックドリル等が用いられるが、基板のコストが上昇し、基板回路設計にも制限を与えることとなる。
一方で、基板の材質や構造自体に改良を施すのではなく、電子部品同士の電気的な接続を、基板を介するのではなく、コネクタを介して直接接続する方法も考えられる。しかしながら、このような方法では、電子部品ないしは電子部品の近傍にコネクタを取り付ける必要がある。より小型化された電子部品においてコネクタを取り付けるための領域を確保するのが困難な場合が多く、またコネクタにおいて伝送損失が生じてしまう場合もある。
上述した従来の問題点を解決するため、以下の特許文献1、2の技術が提案されている。特許文献1の開示技術は、基板上に設置された集積回路パッケージ間を、ダイレクトコネクトケーブルを介して直接結合するものである。特許文献2の開示技術は、半導体素子が配設された回路基板同士を、部材を介して熱的に接続するものである。
特開2010-192918号公報 特開2016-213361号公報
しかし、上述した特許文献1、2の開示技術では、伝送損失や放熱性を改善することを意図した技術ではない。このため、基板上に設置される電子部品間を、基板以外の配線体を介して電気的に接続する点については特段言及がなされていない。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、高速大容量の高速伝送システムにおいて、伝送損失の低減を図り、さらに、基板の放熱性の向上を図る上で好適な電子部品の配線構造、電子部品の接続方法を提供することにある。
第1発明に係る電子部品の配線構造は、基板上に設置され当該基板と電気的に接続される第1電子部品の表面上のうち、上記基板に対向する表面上かつ当該基板と上記第1電子部品との間の空間に、導電性の配線部が形成された柔軟性を有する柔軟配線体を、上記基板から離間して配置させ、上記柔軟配線体における配線部は、上記空間において上記第1電子部品と電気的に接続され、上記第1電子部品は、上記基板と上記柔軟配線体とを介して、上記基板上に設置され上記基板と電気的に接続されるとともに上記柔軟配線体における配線部と直接電気的に接続される一の他の電子部品に対して信号を出力することを特徴とする
発明に係る電子部品の配線構造は、第1発明において、上記第1電子部品の上に、上記柔軟配線体を介して第2電子部品を配置させ、上記柔軟配線体における配線部は、上記第2電子部品と電気的に接続されることを特徴とする。
発明に係る電子部品の配線構造は、第1発明において、上記柔軟配線体は、複数枚に亘り積層され、各柔軟配線体における配線部は、一の上記第1電子部品と電気的に接続されていることを特徴とする。
発明に係る電子部品の配線構造は、第発明において、上記柔軟配線体は、複数枚に亘り積層され、各柔軟配線体における配線部は、上記第1電子部品の上に上記柔軟配線体を介して配置されるの第2電子部品と電気的に接続されていることを特徴とする。
発明に係る電子部品の配線構造は、第1発明において、上記柔軟配線体における配線部は、一の上記基板上に設置される2以上の各電子部品間を、又は2以上の上記基板のそれぞれに設置される各電子部品間を、互いに電気的に接続することを特徴とする。
発明に係る電子部品の配線構造は、第1発明において、上記柔軟配線体における配線部は、当該柔軟配線体において2層以上に亘り配設された導体部の各層に形成されていることを特徴とする。
発明に係る電子部品の接続方法は、基板上に設置され当該基板と電気的に接続される第1電子部品の表面上のうち、上記基板に対向する表面上かつ当該基板と前記第1電子部品との間の空間に、導電性の配線部が形成された柔軟性を有する柔軟配線体を、上記基板から離間して、上記柔軟配線体における配線部と上記第1電子部品とが上記空間において電気的に接続され、上記第1電子部品が上記基板と上記柔軟配線体とを介して、上記基板上に設置され上記基板と電気的に接続されるとともに上記柔軟配線体における配線部と直接電気的に接続される一の他の電子部品に対して信号を出力するように配置することを特徴とする。
発明に係る電子部品の接続方法は、第明において、上記第1電子部品の上に、上記柔軟配線体を介して第2電子部品を、上記柔軟配線体における配線部と上記第2電子部品とが電気的に接続されるように配置することを特徴とする。
第1発明~第6発明によれば、柔軟配線体は、基板上に設置される第1電子部品の表面上に、基板から離間して配置され、第1電子部品と電気的に接続される。このため、第1電子部品の入出力信号は、柔軟配線体を介して伝送される。これにより、配線構造の伝送損失の低減を図ることができる。
また、第1発明~第6発明によれば、柔軟配線体は、基板上に設置される第1電子部品の表面上に、基板から離間して配置され、第1電子部品と電気的に接続される。すなわち、第1電子部品から発生した熱が、柔軟配線体に伝導する。このため、第1電子部品から柔軟配線体に伝導した熱を、基板と柔軟配線体との間の空間に放熱しやすくすることができる。これにより、配線構造の放熱性の向上を図ることができる。
特に、第発明によれば、柔軟配線体は、第1電子部品と第2電子部品との間に介装され、第2電子部品と電気的に接続される。このため、第2電子部品の入出力信号は、柔軟配線体を介して伝送される。これにより、配線構造の伝送損失のさらなる低減を図ることができる。
また、第発明によれば、柔軟配線体は、第1電子部品と第2電子部品との間に介装され、第2電子部品と電気的に接続される。すなわち、第1電子部品及び第2電子部品から発生した熱が、柔軟配線体に伝導する。このため、複数の電子部品から柔軟配線体に伝導した熱を、柔軟配線体を介して放熱することができる。これにより、配線構造の放熱性のさらなる向上を図ることができる。
特に、第発明によれば、柔軟配線体は、複数枚に亘り積層され、一の第1電子部品と電気的に接続される。すなわち、第1電子部品から発生した熱が、複数の柔軟配線体に伝導する。このため、複数の柔軟配線体を積層しない場合と比べて、柔軟配線体に伝導した熱を、複数の柔軟配線体間での伝熱により分散させることができる。これにより、配線構造の放熱性のさらなる向上を図ることができる。
特に、第発明によれば、柔軟配線体は、複数枚に亘り積層されて第1電子部品と第2電子部品との間に介装され、第2電子部品と電気的に接続される。すなわち、第1電子部品及び第2電子部品から発生した熱が、複数の柔軟配線体に伝導する。このため、複数の電子部品から柔軟配線体に伝導した熱を、複数の柔軟配線体間での伝熱により分散させることができる。これにより、配線構造の放熱性のさらなる向上を図ることができる。
特に、第発明によれば、柔軟配線体は、同一基板上の各電子部品間又は2以上の基板それぞれに設置される各電子部品間を電気的に接続する。このため、柔軟配線体で接続する各電子部品の配置について、より自由に選択することができる。これにより、配線構造の放熱性のさらなる向上を図ることができる。
特に、第発明によれば、柔軟配線体における配線部は、2層以上の導体部の各層に形成される。このため、配線部が単層の柔軟配線体を複数用いる場合と比べて、伝送損失を減少させやすい。これにより、配線構造の伝送損失のさらなる低減を図ることができる。
発明~第発明によれば、柔軟配線体を、基板上に設置される第1電子部品の表面上に、基板から離間して、第1電子部品と電気的に接続するように配置する。このため、第1電子部品の入出力信号は、柔軟配線体を介して伝送される。これにより、伝送損失が低減された配線構造を含む電子部品を提供することができる。
また、第発明~第発明によれば、柔軟配線体を、基板上に設置される第1電子部品の表面上に、基板から離間して、第1電子部品と電気的に接続するように配置する。すなわち、第1電子部品から発生した熱が、柔軟配線体に伝導する。このため、第1電子部品から柔軟配線体に伝導した熱を、基板と柔軟配線体との間の空間に放熱しやすくすることができる。これにより、放熱性が向上された配線構造を含む電子部品を提供することができる。
図1(a)~図1(d)は、第1実施形態における電子部品の配線構造の一例を示す模式断面図である。 図2は、第1実施形態における第1電子部品の詳細の構造の一例を示す模式断面図である。 図3(a)は、第1実施形態における第1電子部品の詳細の構造の第1変形例を示す模式断面図であり、図3(b)は、第1実施形態における第1電子部品の詳細の構造の第2変形例を示す模式断面図であり、図3(c)は、第1実施形態における第1電子部品の詳細の構造の第3変形例を示す模式断面図である。 図4(a)は、第1実施形態における第1電子部品の詳細の構造の第4変形例を示す模式断面図であり、図4(b)は、第1実施形態における第1電子部品の詳細の構造の第5変形例を示す模式断面図であり、図4(c)は、第1実施形態における第1電子部品の詳細の構造の第6変形例を示す模式断面図であり、図4(d)は、第1実施形態における第1電子部品の詳細の構造の第7変形例を示す模式断面図である。 図5(a)は、第1実施形態における第1電子部品の詳細の構造の第8変形例を示す模式断面図であり、図5(b)は、第1実施形態における第1電子部品の詳細の構造の第9変形例を示す模式断面図である。 図6(a)~図6(b)は、第1実施形態における電子部品の配線構造の変形例を示す断面模式図である。 図7(a)~図7(e)は、第1実施形態における電子部品の配線構造に含まれる柔軟配線体の配置の一例を示す平面図である。 図8(a)~図8(b)は、第1実施形態における電子部品の配線構造のうち、一の電子部品に対して複数の電子部品を柔軟配線体により接続する構成の一例を示す平面図である。 図9は、第1実施形態における電子部品の配線構造のうち、柔軟配線体の配線部の一例を示す平面図である。 図10は、第1実施形態における電子部品の配線構造のうち、柔軟配線 体の配線部の変形例を示す平面図である。 図11(a)~図11(c)は、第1実施形態における電子部品の配線構造のうち、図9における第1断面の模式断面図である。 図12(a)~図12(d)は、第1実施形態における電子部品の配線構造のうち、柔軟配線体の配線部の詳細の一例を示す模式断面図である。 図13は、第1実施形態における電子部品の配線構造のうち、柔軟配線体の配線部の詳細の変形例を示す模式断面図である。 図14は、第1実施形態における電子部品の配線構造のうち、複数の柔軟配線体を積層する構成の一例を示す平面図である。 図15(a)は、第1実施形態における電子部品の配線構造のうち、複数の柔軟配線体と第1電子部品とを電気的に接続させる構成の一例を示す模式断面図であり、図15(b)は、一の柔軟配線体と第1電子部品とを電気的に接続させる構成の一例を示す模式断面図である。 図16は、第1実施形態における電子部品の配線構造のうち、基板の代替として筐体に設ける構成の一例を示す模式断面図である。 図17は、第1実施形態における電子部品の配線構造のうち、柔軟配線体と第1電子部品との間の領域を、間隙保持体により所定の間隙に亘り保持する構成の一例を示す模式断面図である。 図18(a)~図18(b)は、第2実施形態における電子部品の配線構造の一例を示す断面模式図である。 図19(a)~図19(c)は、第2実施形態における電子部品の配線構造のうち、柔軟配線体の配線部の詳細の一例を示す模式断面図である。 図20(a)は、第2実施形態における電子部品の配線構造のうち、複数の柔軟配線体と第1電子部品と第2電子部品とを電気的に接続させる構成の一例を示す模式断面図であり、図20(b)は、一の柔軟配線体と第1電子部品と第2電子部品とを電気的に接続させる構成の一例を示す模式断面図である。 図21は、第2実施形態における電子部品の配線構造のうち、柔軟配線体と第1電子部品との間と、柔軟配線体と第2電子部品との間と、の領域を、間隙保持体により所定の間隙に亘り保持する構成の一例を示す模式断面図である。 図22(a)~図22(c)は、第2実施形態における電子部品の配線構造のうち、柔軟配線体の配線部の詳細の第1変形例を示す模式断面図である。 図23は、第2実施形態における電子部品の配線構造のうち、柔軟配線体の配線部の詳細の第2変形例を示す模式断面図である。 図24(a)~図24(b)は、第2実施形態における電子部品の配線構造のうち、柔軟配線体の配線部の詳細の第3変形例を示す模式断面図である。 図25(a)~図25(c)は、第3実施形態における電子部品の配線構造の一例を示す断面模式図である。 図26(a)は、第3実施形態における第1電子部品の詳細の構造の第1変形例を示す模式断面図であり、図26(b)は、第1実施形態における第1電子部品の詳細の構造の第2変形例を示す模式断面図であり、図26(c)は、第1実施形態における第1電子部品の詳細の構造の第3変形例を示す模式断面図であり、図26(d)は、第1実施形態における第1電子部品の詳細の構造の第4変形例を示す模式断面図である。 図27(a)~図27(b)は、第4実施形態における電子部品の配線構造の一例を示す断面模式図である。
以下、本発明の実施形態としての電子部品の配線構造の一例について、図面を参照しながら詳細に説明をする。なお、各図において、高さ方向Zとし、高さ方向Zと交差、例えば直交する1つの方向を左右方向Xとし、高さ方向Z及び前後方向Xのそれぞれと交差、例えば直交する方向を前後方向Yとする。各図における構成は、説明のため模式的に記載されており、例えば各構成の大きさや、構成毎における大きさの対比等については、図とは異なってもよい。
(第1実施形態:配線構造1)
図1~図8を参照して、本実施形態における配線構造1の構成の一例と、配線構造1に含まれる柔軟配線体4の一例と、を説明する。図1(a)~図1(d)は、本実施形態における配線構造1の一例を示す模式断面図である。図2は、本実施形態における配線構造1に含まれる第1電子部品31の詳細の構造の一例を示す模式断面図である。図3(a)は、本実施形態における第1電子部品31の詳細の構造の第1変形例を示す模式断面図であり、図3(b)は、第1実施形態における第1電子部品31の詳細の構造の第2変形例を示す模式断面図であり、図3(c)は、第1実施形態における第1電子部品31の詳細の構造の第3変形例を示す模式断面図である。図4(a)は、本実施形態における第1電子部品31の詳細の構造の第4変形例を示す模式断面図であり、図4(b)は、第1実施形態における第1電子部品31の詳細の構造の第5変形例を示す模式断面図であり、図4(c)は、第1実施形態における第1電子部品31の詳細の構造の第6変形例を示す模式断面図であり、図4(d)は、第1実施形態における第1電子部品31の詳細の構造の第7変形例を示す模式断面図である。図5(a)は、本実施形態における第1電子部品31の詳細の構造の第8変形例を示す模式断面図であり、図5(b)は、第1実施形態における第1電子部品31の詳細の構造の第9変形例を示す模式断面図である。図6(a)~図6(b)は、本実施形態における配線構造1の変形例を示す断面模式図である。図7(a)~図7(e)は、本実施形態における配線構造1に含まれる柔軟配線体4の配置の一例を示す平面図である。図8(a)~図8(b)は、本実施形態における配線構造1のうち、一の電子部品に対して複数の電子部品を柔軟配線体4により接続する構成の一例を示す平面図である。
<配線構造1>
配線構造1は、例えば図1(a)に示すように、基板2と、基板2上に設置される第1電子部品31(31a,31b)と、第1電子部品31の表面上に、基板2から離間して配置される柔軟配線体4と、を備えている。配線構造1は、例えば第1電子部品31aと第1電子部品31bとを、基板2及び柔軟配線体4の片方または双方を介して互いに電気的に接続するものである。
<基板2>
基板2は、例えばプリント配線板であり、絶縁体と導体の配線とが施されている。基板2は、例えば高さ方向Zと直交する平面方向に沿って配置される。基板2は、例えば複数のプリント配線板を取り付けたものであってもよい。基板2は、例えばプリント配線板で片面板(配線部1層)、両面板(配線部2層)、多層板(配線部3層以上)の何れかを適用してもよい。
<第1電子部品31>
第1電子部品31は、例えば外部から供給されたエネルギ-を増幅したり、整流したり、変換したりするなど、能動的な働きを示す能動素子(能動部品)で構成される。中でも、第1電子部品31は、高速、低速、電源等多くの入出力信号を有する素子、モジュール等が特に有効である。第1電子部品31は、例えば基板2に対して直接に電気的接続されてもよく、柔軟配線体4に対して電気的接続されてもよい。
第1電子部品31に構成される能動素子の例としては、例えばロジックLSI、メモリLSI、システムLSI、MCM/MCP、ハイブリッドIC、トランジスタ、ダイオード、フォトダイオード、小信号トランジスタ、パワートランジスタ、LED、半導体レーザ、発光ダイオードに代表される半導体素子、アナログIC、デジタルIC、DRAM、マイコン、CCDに代表される集積回路、厚膜ハイブリッド、薄膜ハイブリッドICに代表される混成集積回路または、モジュール等が挙げられる。
第1電子部品31に該当しない電子部品の例としては、例えば抵抗器、コンデンサ、インダクタ、トランス、可変抵抗器、可変コンデンサ等の受動部品、水晶発振子、LCフィルタ、セラミックスフィルタ、遅延線、SAWフィルタ等の機能部品、スイッチ、コネクタ、リレー、ヒューズ等の接続部品、スピーカ、マイクロホン、磁気ヘッド、光学ヘッド、各種センサ、小型モータ等の変換部品等が挙げられる。
第1電子部品31は、例えば図2に示すように、2つの配線部312(312A、312B)と、モールド成型部313と、が積層されて構成される。配線部312Aの表面には導体部310Aが、配線部312Bの表面には導体部310Bが、それぞれ設けられる。モールド成型部313の内部には、能動素子311が設けられる。各導体部310(310A、310B、以降の310C~310Gを含む)は、第1電子部品31の何れかの表面に露出した、導電性を有する材料の端子であり、例えば金属等が用いられる。モールド成型部313は、例えばエポキシ、シリコン等の樹脂材料、またはセラミック等の無機材料が用いられる。
能動素子311は、傷、外力、水分からの保護や静電気破壊防止等の対策が必要であるため、モールド成型部313によって封止される。能動素子311は、第1電子部品31以外の電子部品等に対して電力や電気信号を入出力するために、配線部312(312A、312B)の内部の設けられた導体部314と、及びモールド成型部313の内部に設けられた導体部66と、を介して、各導体部310A、310Bと電気的に接続される。なお、導体部314のうち、実線は模式断面図に示す断面上に存在する導体部を、破線は当該断面とは異なる断面に存在する導体部を示しており、以降も同様である。導体部314及び導体部66は、例えば導電性を有する材料(金属等)であり、それぞれ同様の材料を用いてもよい。なお、導体部66は、モールド成型部313に埋め込まれてモールド成型される都合上、モールド成型部313から上下端が露出する程度の長さを有する棒状であることが好ましい。
第1電子部品31は、上下面と側面とを有し、例えば直方体形状である他、平面視多角形の多角柱型でもよく、後述のとおり、一部が突き出ている突出部が設けられた形状でもよい。第1電子部品31は、例えば第1電子部品31の表面のうち、異なる2以上の表面に、各導体部310a、310bが設けられる。第1電子部品31は、複数の各導体部310に対して信号を入出力することで、基板2の接続面とは異なる接続面に対しても信号を入出力させることができる。
第1電子部品31は、例えば図1(a)に示すように、基板2上に設置される。第1電子部品31(31a,31b)は、例えば基板2に対して、導体部51(51a,51b)を介して接続される。第1電子部品31は、例えば図2に示すように、配線部312Bの表面に設けられた導体部310Bが、導体部51を介して基板2と電気的に接続される。すなわち、第1電子部品31の表面のうち、配線部312Bが設けられた表面が、基板2と接続される表面となる。また、配線部312Aの表面に設けられた導体部310Aが、後述の導体部65を介して、基板2とは異なる柔軟配線体4の導体部63と電気的に接続される。
導体部51は、例えば第1電子部品31と基板2との間に形成され、第1電子部品31と基板2とを電気的に接続する。導体部51は、例えばハンダで構成されるほか、導電性のある材料で構成されるものであればいかなるものであってもよい。
第1電子部品31は、例えば図3(a)に示すように、モールド成型部313の表面に導体部310Cが設けられてもよい。この場合、モールド成型部313内に導体部314が存在せず、モールド成型部313の内部に設けられた導体部66とも電気的に接続されない能動素子311は、導体部310Cと電気的に接続されず、導体部310Cに対して信号を入出力することができない。ただし、この場合の導体部310Cは、導体部65を設けるための目印や支持部材として機能し得る。なお、モールド成型部313は、少なくとも能動素子311を覆う形状であればよく、導体部66がモールド成型部313の外部に露出してもよい。すなわち、導体部66は、モールド成型部313の代わりに、配線部312Aの一部を支持してもよく、導電体65を介して柔軟配線体4の一部を支持してもよい。この場合、第1電子部品31は、導体部66とモールド成型部313との間の空間に対して放熱しやすい。
第1電子部品31は、例えば図3(b)に示すように、配線部312Aが含まれなくてもよい。この場合、能動素子311は、導体部314と導体部66とを介して、導体部310Cと電気的に接続される。これにより、能動素子311は、導体部310Cに対して信号を入出力することができる。
第1電子部品31は、例えば図3(c)に示すように、各導体部310A、310Bが設けられる表面を第1電子部品31の上下面として、各配線体312A、312B及びモールド成型部313の側面のうち少なくとも何れか1以上の側面に、導体部310Dが設けられてもよい。この場合も同様に、能動素子311は、導体部314と導体部66とを介して、導体部310Dと電気的に接続される。これにより、能動素子311は、導体部310Dに対して信号を入出力することができる。
第1電子部品31は、例えば図4(a)に示すように、配線部312Bが、各配線部312A、312Bと、モールド成型部313と、が積層される方向と直交する平面方向において、配線部312A及びモールド成型部313よりも突き出ている突出部を有し、配線部312Bの突出部の表面上に導体部310E(310E-1、310E-2)が設けられてもよい。この場合、能動素子311は、配線部312B内の導体部314を介して、導体部310Eに対して信号を入出力することができる。なお、導体部310Bが基板2と電気的に接続するのに対して、導体部310Eは柔軟配線体4と電気的に接続する。導体部310E-2に接続された柔軟配線体4bの端部は、基板2から離間する。能動素子311は、異なる2以上の信号を、導体部310E(310E-1)と導体部65とを介して柔軟配線体4(4a)に出力してもよい。能動素子311は、同一の2以上の信号を、導体部310E(310E-2)と導体部65とを介して柔軟配線体4(4b)に出力してもよい。
また、第1電子部品31は、例えば図4(b)に示すように、配線部312Aの上に、導体部310Aと電気的に接続される補助配線部67が設けられてもよい。この場合、能動素子311は、第1電子部品31の異なる3の面に設けられた各導体部310A、310B、及び310Eに対して信号を入出力することができる。導体部310Aに出力された信号は、補助配線部67の内部に設けられた導体部674と、補助配線部67の表面に設けられた導体部670と、導体部65と、を介して、柔軟配線体4に出力される。
第1電子部品31は、例えば図4(c)に示すように、配線部312B及びモールド成型部313が、各配線部312A、312Bと、モールド成型部313と、が積層される方向と直交する平面方向において、配線部312Aよりも突き出ている突出部(相対的には、モールド成型部313の長さを基準とした配線部312Aの切り欠き部ともいえる)を有し、モールド成型部313の突出部の上面(配線部312Aに対向する面)に導体部310Fが設けられてもよい。この場合、能動素子311は、配線部312B内の導体部314と、モールド成型部313内の導体部66とを介して、導体部310Fに対して信号を入出力することができる。
第1電子部品31は、例えば図4(d)に示すように、配線部312Aが、各配線部312A、312Bと、モールド成型部313と、が積層される方向と直交する平面方向において、配線部312B及びモールド成型部313よりも突き出ている突出部を有し、配線部312Aの突出部の表面上に導体部310G(310G-1、310G-2)が設けられてもよい。この場合、能動素子311は、配線部312B内の導体部314、モールド成型部313内の導体部66、及び配線部312A内の導体部314を介して、導体部310Gに対して信号を入出力することができる。なお、導体部310Bが基板2と電気的に接続するのに対して、導体部310Gは柔軟配線体4と電気的に接続する。導体部310G-1に接続された柔軟配線体4aの端部は、基板2から離間する。能動素子311は、異なる2以上の信号を、導体部310G(310G-1)と導体部65とを介して柔軟配線体4(4a)に出力してもよい。能動素子311は、同一の2以上の信号を、導体部310G(310G-2)と導体部65とを介して柔軟配線体4(4b)に出力してもよい。
第1電子部品31は、例えば図5(a)に示すように、配線部312Aを含まず、モールド成型部313の表面に導体部310Cが設けられ、導体部310Cが設けられる表面と同一の表面に伝熱部68が設けられてもよい。この場合、第1電子部品31は、能動素子311から導体部310Cを介して柔軟配線体4に対して信号を入出力しつつ、伝熱部68を介して、柔軟配線体4に対して熱を伝導しやすくすることができる。これにより、配線構造1の放熱性向上を図ることができる。伝熱部68は、例えば熱伝導率の高い接着剤が用いられ、例えば導電性ペースト、シリコン等が用いられる。
第1電子部品31は、例えば図5(b)に示すように、配線部312Aを含まず、モールド成型部313の上面に伝熱部68が設けられ、配線部312Bが、配線部312A及びモールド成型部313に対して突出した突出部を有し、配線部312Bの突出部の上面(モールド成型部313に対向する面)に導体部310Eが設けられてもよい。この場合、第1電子部品31は、一の面から伝熱部68に対して熱を伝導しつつ、能動素子311から、第1電子部品31の表面のうち、伝熱部68が設けられた表面とは異なる2の表面に設けられた各導体部310B、310Eに対して信号を入出力することができる。なお、この場合、モールド成型部313の内部における導体部66の設置を省略してもよい。
<柔軟配線体4>
柔軟配線体4は、例えば第1電子部品31の表面上に配置される。柔軟配線体4は、例えば第1電子部品31と電気的に接続される。柔軟配線体4は、導体部41を有する。柔軟配線体4は、例えば導体部41を加工して形成される、導電性の配線部411を有する。導体部41及び配線部411の詳細については後述とする。柔軟配線体4は、配線部411が第1電子部品31の導体部310と電気的に接続されることで、第1電子部品31と電気的に接続される。すなわち、柔軟配線体4は、配線部411と導体部310とが接するように任意に配置される。この点、前述のコネクタ(本願明細書段落0010参照)においては、取付部材が予め配置され、配置できる位置が限定される点で、柔軟配線体4とは区別される。導体部310の詳細については後述とする。
すなわち、柔軟配線体4は、基板2上に設置される第1電子部品31の表面上に配置され、第1電子部品31と電気的に接続される。この場合、例えば図1(a)を例とすると、第1電子部品31aから出力され、基板2を介して第1電子部品31bに入力される信号の一部は、柔軟配線体4を介して第1電子部品31bに入力される。ここで、第1電子部品31の入出力信号が基板2のみを介して伝送される場合、伝送損失を低減するために基板2の改良が要求されることとなる。しかしながら、柔軟配線体4を介して伝送される場合、第1電子部品31の入出力信号が基板2と柔軟配線体4とに分割して伝送されるため、基板2の改良を要せず伝送損失の低減を図ることができる。これにより、基板2の改良に必要な開発コストや材料コスト等の低減を図ることができる。したがって、第1電子部品31の入出力信号が柔軟配線体4を介して伝送されることで、配線構造1のコストを抑制しつつ、配線構造1の伝送損失の低減を図ることができる。
なお、配線構造1は、例えば電子部品の入出力信号の種類に応じて、基板2と柔軟配線体4とを使い分けてもよい。配線構造1は、例えば高速伝送が要求される入出力信号について柔軟配線体4を介して伝送し、高速伝送が要求されない電源信号等の入出力信号について基板2を介して伝送することで、配線構造1全体の伝送損失の低減を図ることができる。
また、柔軟配線体4は、能動素子311を構成に含む第1電子部品31に直接接続される。すなわち、柔軟配線体4は、受動部品、機能部品、接続部品、変換部品等を介さずに、第1電子部品31の出力信号を伝送する。この場合、受動部品、機能部品、接続部品、変換部品を介することに起因する伝送損失が生じない。このため、配線構造1全体の伝送損失の低減を図ることができる。また、この場合、受動部品、機能部品、接続部品、変換部品等を取り付ける領域を確保する必要がない。このため、配線構造1の小型化を図ることができる。
また、柔軟配線体4は、基板2上に設置される第1電子部品31の表面上に、基板2から離間して配置され、第1電子部品31と電気的に接続される。すなわち、第1電子部品31から発生した熱が、柔軟配線体4に伝導する。この場合、第1電子部品31から周囲の空間へ放熱することに加え、柔軟配線体4から基板2と柔軟配線体4との間の空間に放熱しやすくすることができる。これにより、配線構造1の放熱性の向上を図ることができる。柔軟配線体4は、例えば基板2と対向する一方の主面と、その主面の反対に位置する他方の主面と、のうち少なくとも何れかの面から、柔軟配線体4の周囲の空間に対して放熱してもよい。柔軟配線体4は、一方の主面と、他方の主面と、のうち双方の面から、柔軟配線体4の周囲の空間に対して放熱してもよい。これにより、配線構造1の放熱性のさらなる向上を図ることができる。
柔軟配線体4は、例えば第1電子部品31(31a,31b)に対して、導体部65(65a,65b)を介して接続されている。
導体部65は、例えば柔軟配線体4と第1電子部品31との間に形成され、柔軟配線体4と第1電子部品31とを電気的に接続する。導体部65は、例えば導体部51と同様に、ハンダで構成されるほか、導電性のある材料で構成されるものであればいかなるものであってもよい。導体部65は、例えば第1電子部品31の導体部310と接して形成される。
導体部65は、例えば図1(b)に示すように、ACF(異方性導電膜)が用いられてもよい。この場合、ACF65を柔軟配線体4と第1電子部品31との間に予め介装させておき、圧着することで互いを接続することが可能となる。
柔軟配線体4は、例えば図1(c)に示すように、一方の端部が第1電子部品31の表面上に、基板2から離間して配置され、他方の端部が、基板2と、基板2上に設置された他の電子部品と、の間に介装されてもよい。柔軟配線体4は、例えば図1(d)に示すように、一方の端部が第1電子部品31の上に設置され、他方の端部が、基板2から離間した他の電子部品と電気的に接続されてもよい。
柔軟配線体4は、例えば図6(a)に示すように、一方の端部が第1電子部品31の表面上に、基板2から離間して配置され、他方の端部がコネクタ60に接続されてもよい。柔軟配線体4は、例えば図6(b)に示すように、一方の端部が第1電子部品31の表面上に、基板2から離間して配置され、他方の端部の一面にコネクタ60が配置されてもよい。
柔軟配線体4は、例えば複数の第1電子部品31間を直接的に電気接続することで、第1電子部品31から信号を引き出す際、第1電子部品31ないしは第1電子部品31の近傍にコネクタを設けることを要しない。すなわち、第1電子部品31からコネクタの引き出し配線を設ける必要がない。この場合、コネクタの設置に要する体積や、コネクタの設置に伴う伝送損失の増加を低減できる。これにより、回路設計の自由度の向上を図ることができる。
柔軟配線体4は、例えば図7(a)~図7(d)に示すように、電気的に接続すべき第1電子部品31aと第1電子部品31bの平面的な配置に応じて自在に接続させるようにしてもよい。柔軟配線体4は、例えば図7(a)に示すように、互いに横方向に直線的に平面的な配置がなされている第1電子部品31aと第1電子部品31bとを電気的に接続してもよい。柔軟配線体4は、例えば図7(b)~(d)に示すように、互いに斜め方向に向けて平面的な配置がなされている第1電子部品31aと第1電子部品31bとを電気的に接続してもよい。
柔軟配線体4は、例えば図7(e)に示すように、電気的に接続すべき第1電子部品31aと第1電子部品31bと第1電子部品31cとの平面的な配置に応じて、自在に接続させるようにしてもよい。柔軟配線体4は、3以上連なって配置される第1電子部品31を電気的に接続してもよい。柔軟配線体4は、斜め方向に弾性変形させたり、あるいは柔軟配線体4自体を弾性的に捻ったりすることにより、これら第1電子部品31を接続してもよい。
柔軟配線体4は、例えば図8(a)に示すように、一の第1電子部品31bに対して複数の第1電子部品31a、31c、31dを電気的に接続してもよい。柔軟配線体4は、例えば基板2上に設置される第1電子部品31bと、基板2上に設置される第1電子部品31a及び第1電子部品31cのうち少なくとも何れかと、を電気的に接続してもよい。柔軟配線体4は、例えば基板2上に設置される第1電子部品31bと、基板2とは異なる基板2’上に設置される第1電子部品31dと、を電気的に接続してもよい。このとき、柔軟配線体4は、例えば図8(b)に示すように、その上に他の電子部品31b’が配置され、一の他の電子部品31b’に対して複数の第1電子部品31a、31b、31c、31dを電気的に接続してもよい。なお、図8(b)の破線部は、柔軟配線体4のうち、第1電子部品31bと他の電子部品31b’との間に介装される一部分を示している。また、柔軟配線体4は、例えば第1電子部品31aと第1電子部品31b(他の電子部品31b’)とを電気的に接続する柔軟配線体と、第1電子部品31cと第1電子部品31b(他の電子部品31b’)とを電気的に接続する柔軟配線体と、第1電子部品31dと第1電子部品31b(他の電子部品31b’)とを電気的に接続する柔軟配線体と、が一体成形されてもよい。
すなわち、柔軟配線体4は、同一基板上の各電子部品間又は2以上の基板それぞれに設置される各電子部品間を電気的に接続する。この場合、柔軟配線体4で接続する各電子部品の配置について、より自由に選択することができる。これにより、配線構造1の放熱性のさらなる向上を図ることができる。
このように、柔軟配線体4を利用することにより、一の基板2上に設置される第1電子部品31か、あるいは2以上の基板2,2’のそれぞれに設置される第1電子部品31かを問わず、これらを互いに電気的に接続することができる。
次に、図9~図13を参照して、柔軟配線体4に形成される配線部411と、第1電子部品31と、の対応関係を説明する。図9は、本実施形態における配線構造1のうち、柔軟配線体4の配線部411の一例を示す平面図である。図10は、本実施形態における配線構造1のうち、柔軟配線体4の配線部411の変形例を示す平面図である。図11(a)~図11(c)は、本実施形態における配線構造1のうち、図9における第1断面の模式断面図である。図12(a)~図12(d)は、本実施形態における配線構造1のうち、柔軟配線体4の配線部411の詳細の一例を示す模式断面図である。図13は、本実施形態における配線構造1のうち、柔軟配線体4の配線部411の詳細の変形例を示す模式断面図である。
柔軟配線体4は、例えば図11に示すように、基材40と、基材40の表面に形成された導体部41(41-1、41-2)と、導体部41と電気的に接続される導体部63と、を有する。柔軟配線体4は、例えば被覆層43を有してもよい。
<<基材40>>
基材40は、例えば柔軟性を有する絶縁性の材料で構成されていればよい。柔軟性を有する絶縁性の材料としては、例えば有機系基板で構成されていてもよく、ポリイミド、モディファイドポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、液晶ポリマー、ポリエチレンナフタレート、フッ素系高分子、フェノール、エポキシ、ポリフェニレンオキシド(PPO)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリエーテルイミド、ポリエステルイミド等であってもよい。この有機系基板に用いられる有機材料は、熱硬化、熱可塑を問わない。
基材40は、例えば無機系基板で構成されていてもよく、ガラスシートやその他無機材料でできている絶縁シート、セラミックス等であってもよい。
基材40を構成するガラス材料やその他無機材料の形状は、シート状、繊維状、短繊維状、フィラー状(粒状、粉状等)等、形は、問わない。また、それらを加工し、ペーパー状、マット状、クロス状等、形は、問わない。
基材40は、例えば柔軟性を有していれば、有機無機複合材料を使用しても良い。このような材料により構成される基材40は、弾性変形自在に構成される。
<<導体部41>>
導体部41は、例えば配線構造1のうち配線部分を構成する層である。導体部41は、例えば銅が用いられるが、導電性を有する任意の材料が用いられてもよい。導体部41は、例えば図9~図10に示すように、導体形成によって配線部411に加工される。導体部41は、例えばエッチング処理により配線部411に加工されるが、その他、サブトラクティブ法、アディティブ法、プリンティング法等を含む任意の形成方法によって加工されてもよい。
導体部41は、例えば図11(a)に示すように、基材40の上面に形成された導体部41-1と、基材40の下面に形成された導体部41-2とを含む2層構造で構成される。導体部41-1の上面、及び導体部41-2の下面は、例えば少なくとも一部が被覆層43により被覆される。各導体部41-1、41-2は、例えばエッチング処理により配線部411-1、411-2として加工される。
<<配線部411>>
配線部411は、例えば基板2上に設置される2以上の各第1電子部品31間を互いに電気的に接続可能とする。
配線部411は、例えば銅など、導体部41と同様の材料が用いられる。配線部411は、例えば柔軟配線体4において広い面積に亘り展開されてもよい。この場合、第1電子部品31からの放熱を、銅の高い熱伝導率により効率よく柔軟配線体4に伝導拡散させることができる。これにより、配線構造1の放熱性の向上を図ることができる。
配線部411は、例えば基板40の表面に設けられた加工前の導体部41が、前述のエッジング処理等の方法により加工されることで形成されてもよい。配線部411は、例えば基板40の表面に、メッキ等の方法により導体(例えば導体部41と同様の材料)を析出させることで形成されてもよい。
配線部411の両端には、接続点が設けられる。接続点は、例えばスルーホール等の孔に形成加工され、その孔に導電体が設けられる。これにより、電子部品を接続点と電気的に接続することで、当該電子部品は配線部411と電気的に接続される。
配線部411は、例えば図9に示すように、両端に形成される接続点412、413が設けられる。配線部411は、例えば各接続点412、413に設けられる導体部を互いに導通可能となるように、線状に形成される。接続点412に設けられる導体部は、例えば第1電子部品31aと電気的接続される。接続点413に設けられる導体部は、例えば第1電子部品31bと電気的接続される。各接続点412、413に設けられる導体部は、例えば図11(a)に示す導体部63に対応する。
配線部411は、例えば図10に示すように、接続点414がさらに設けられてもよい。配線部411は、例えば各接続点412、413、414に設けられる導体部を互いに導通可能となるように線状に形成されてもよい。各接続点412、413、414に設けられる導体部は、例えば各第1電子部品31a、31b、31cと電気的に接続される。接続点414に設けられる導体部は、例えば図11(a)に示す導体部63に対応する。
各接続点412、413、414に設けられる導体部63は、例えば第1電子部品31の導体部310と電気的に接続される。導体部310は、例えば図9~図10に示すように、配線部411との接続方法に応じて、導体部310-1(310a-1、310b-1、310c-1)と、導体部310-2(310a-2、310b-2、310c-2)と、導体部310-3(310a-3、310b-3、310c-3)と、導体部310-4(310a-4、310b-4、310c-4)と、に分類できる。
なお、図9~図10において、導体部310は、略直方体形状の第1電子部品31の上下面(例えば直方体を構成する辺のうち最も短い辺と直交する2面)に配置される場合を示しているが、この構成に限定されない。例えば、導体部310が略直方体形状の第1電子部品31の側面(上記の上下面を除く4面)のいずれかに配置される場合においても、導体部310が導体部63または配線部411と電気的に接続されるように、柔軟配線体4を配置してもよい。
配線部411は、例えば図11(a)に示すように、基材40の上面に形成された配線部411-1と、基材40の下面に形成された配線部411-2とを含む2層構造で構成される。導体部310-1は、配線部411-1と配線部411-2の双方と電気的に接続される端子又はバンプ等である。導体部310-1は、例えば各接続点412、413の導体部63-2(63)を介して配線部411―1と配線部411-2の双方と電気的に接続される。導体部310-1は、例えば各接続点412、413のうち何れか一方の導体部63-2(63)を介して、配線部411―1と配線部411-2の双方と電気的に接続されてもよい。
導体部310-2は、配線部411-1と電気的に接続され、配線部411-2と電気的に接続されない端子又はバンプ等である。導体部310-2は、例えば各接続点412、413の導体部63-1(63)を介して配線部411-1と電気的に接続される。導体部310-1は、例えば各接続点412、413のうち何れか一方の導体部63-1(63)を介して、配線部411―1と配線部411-2の双方と電気的に接続されてもよい。
導体部310-3は、配線部411-2と電気的に接続され、配線部411-1と電気的に接続されない端子又はバンプ等である。導体部310-3は、例えば導体部63を介さずに、直接配線部411―2と電気的に接続される。このため、導体部310-3は、例えば基材40に対して孔を形成加工せずに、配線部411-2と接続できる。
導体部310-4は、配線部411-1と配線部411-2のいずれとも電気的に接続されない端子又はバンプ等である。ここで、導体部310-4は、配線部411-2にうち、導体部310-4以外と電気的に接続されず通電しない部分であれば、例えば物理的に接触してスペーサとして用いてもよい。
配線部411は、例えば図11(a)に示すように、表面を被覆層43で覆われる。配線部411は、例えば電子部品が配置される表面以外の表面を、被覆層43で覆われる。配線部411は、例えば図11(b)に示すように、基材40の上面に形成された配線部411-1のみの1層構造で構成されてもよい。この場合、配線部411-2が存在しないため、図11(a)における導体部63-2に対応する導体部63は、導体部63-1と同様の接続方法となる。すなわち、図9における導体部310-1に対応する導体部310は、導体部310-2と同様の接続方法となる。また、この場合、基材40の下面に対する被覆層43の形成を省略することができる。また、この場合、導体部63は、基材40の下面と面一となるように調整されてもよい。配線部411は、例えば図11(c)に示すように、基材40の上面に形成された配線部411-1の全面が、例えばシート状の被覆層43により被覆されてもよい。この場合、配線部411-1が外気に触れにくくなる。このため、例えば経年劣化や外傷等を防ぐなど、配線を保護することができ、また、外面部材との絶縁性を保つことができる。配線部411は、1層構造及び2層構造に関わらず、被覆層43に被覆されることを要せず、柔軟配線体4の上面及び下面への被覆層43の形成を省略してもよい。
配線部411は、例えば3層以上の構造で構成されてもよい。柔軟配線体4は、配線部411が1層である片面板と比べて、配線部411が2層である両面板や、配線部411が3層以上である多層板の方が、伝送損失を減少させやすく、放熱性も向上させやすい。
配線部411及び被覆層43は、例えば基材40が弾性変形自在に構成される場合、基材40に追従して弾性変形自在に構成されてもよい。この場合、柔軟配線体4は、図1(c)に示すように折り曲げた状態に変形してもよく、折り曲げた状態で固定されてもよい。また、配線部411に加工されていない導体部41についても同様に、基材40に追従して弾性変形自在に構成されてもよい。
<<被覆層43>>
被覆層43は、柔軟配線体4の上下面に形成される導体部41の表面を被覆するように形成される。この場合、導体部41が直接に露出しないように構成することができる。これにより、導体部41への疵付き、破損、錆の発生を抑制することができる。ただし、柔軟配線体4に被覆層を設けない場合、または導体部41の一部が露出するように、柔軟配線体4の一部にのみ設ける場合もある。この場合、柔軟配線体4に伝導した熱を、導体部41を介して、導体部41が露出する向きの空間に放熱することができる。これにより、配線構造1の放熱性のさらなる向上を図ることができる。
被覆層43は、例えば、ポリイミドベース、PETベースやその他の材料を用いたフィルムタイプ、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系やその他の材料を用いた印刷タイプ等で構成される。被覆層43は、例えば感光性フィルムや感光性インクを用いた感光性タイプ等で構成されてもよい。
<<導体部63>>
導体部63は、例えば図12(a)~図12(b)に示すように、導体部65を介して、柔軟配線体4の配線部411と、第1電子部品31の導体部310と、を電気的に接続する。導体部63は、例えば基材40に形成されたスルーホール等の孔に対して、メッキを施したり、導体を埋め込んだりする方法により構成され、上述した各接続点412、413、414になり得る。導体部63は、例えば柔軟配線体4にスルーホール等の孔を設けず、柔軟配線体4の表面に形成することでも、各接続点412、413、414になり得る。
導体部63は、例えば図12(a)に示すように、一方の端部が配線部411-1と接し、他方の端部が配線部411-2と離間するように配置される。導体部63の他方の端部は、例えば被覆層43が形成されることなく取り除かれており、外部に直接露出する。導体部63は、例えば柔軟配線体4と第1電子部品31との間に形成された導体部65を介して、第1電子部品31の導電体310に電気的に接続される。導体部65は、例えば導体部63と同様に、配線部411-2と離間するように配置される。この場合、第1電子部品31と配線部411-1とが電気的に接続され、第1電子部品31と配線部411-2とが電気的に接続されない構成とすることができる。
導体部63は、例えば図12(b)に示すように、一方の端部が配線部411-1と接し、他方の端部が配線部411-2と接するように配置される。導体部65は、例えば導体部63と同様に、配線部411-2と接するように配置されてもよい。この場合、第1電子部品31と、配線部411-1と、配線部411-2と、が電気的に接続される構成とすることができる。
導体部63は、例えば図12(c)に示すように、一方の端部が基材40に接するように基材40上に形成され、他方の端部が配線部411-2と離間するように配置される。導体部65は、例えば導体部63と同様に、配線部411-2と離間するように配置される。この場合、第1電子部品31と、配線部411-1と、配線部411-2と、が電気的に接続されない構成とすることができる。また、例えば図12(d)に示すように、同電部65が配線部411-2と接するように配置されることで、第1電子部品31と配線部411-2とが電気的に接続される構成とすることができる。
導体部63は、例えば図13に示すように、2層の基材40-1、40-2及び3層の各配線部411―1、411-2、411-3が交互に積層されて構成された、いわゆる多層板の柔軟配線体4に形成されてもよい。この場合、導体部63と、各配線部411-1、411-2、411-3の何れかと接し、何れかと離間するかを選択することで、第1電子部品31と電気的に接続する1以上の配線部411を選択することができる。
上記構成によれば、柔軟配線体4における配線部411は、2層以上の導体部41の各層に形成される。この場合、配線部411が単層の柔軟配線体4を複数用いる場合と比べて、伝送損失を減少させやすい。これにより、配線構造1の伝送損失のさらなる低減を図ることができる。
(第1実施形態:配線構造1の変形例)
図14~図17を参照して、本実施形態における配線構造1の変形例を説明する。図14は、本実施形態における電子部品の配線構造1のうち、複数の柔軟配線体4を積層する構成の一例を示す平面図である。図15(a)は、本実施形態における電子部品の配線構造1のうち、複数の柔軟配線体4と第1電子部品31とを電気的に接続させる構成の一例を示す模式断面図であり、図15(b)は、一の柔軟配線体4と第1電子部品31とを電気的に接続させる構成の一例を示す模式断面図である。図16は、本実施形態における電子部品の配線構造1のうち、基板2の代替として筐体に設ける構成の一例を示す模式断面図である。図17は、本実施形態における電子部品の配線構造1のうち、柔軟配線体4と第1電子部31品との間の領域を、間隙保持体55により所定の間隙に亘り保持する構成の一例を示す模式断面図である。
柔軟配線体4は、例えば図14に示すように、一の第1電子部品31gに対して、2以上の第1電子部品31e、31fを電気的に接続するように、第1電子部品31g側において複数枚に亘り積層される。この場合、柔軟配線体4は、例えば図15(a)に示すように、第1電子部品31eに接続する柔軟配線体4aと、第1電子部品31fに接続する柔軟配線体4bとを互いに積層させ、導体部65aを介して第1電子部品31gと導体部63aとを、導体部65bを介して導体部63aと導体部63bとを、それぞれ電気的に接続してもよい。これにより、第1電子部品31gと、第1電子部品31eと、第1電子部品31fと、をそれぞれ電気的に接続することができる。このように第1電子部品31と複数の柔軟配線体4a、4bとを電気的に接続する場合には、各柔軟配線体4a、4bに設けられる各接続点において、導体部63を形成する位置を調整することで実現できる。
また、柔軟配線体4は、複数枚に亘り積層され、一の第1電子部品31と電気的に接続される。すなわち、第1電子部品31から発生した熱が、複数の柔軟配線体4に伝導する。この場合、複数の柔軟配線体4を積層しない場合と比べて、柔軟配線体4に伝導した熱を、柔軟配線体4間での伝熱により分散させることができる。これにより、配線構造1の放熱性のさらなる向上を図ることができる。なお、第1電子部品31gに対して接続される電子部品は第1電子部品31に限定されず、例えば図1に示す他の電子部品でもよく、図6に示すコネクタでもよい。また、柔軟配線体4aと柔軟配線体4bとは、直接電気的に接続されて積層されるほか、他の電子部品を介して電気的に接続されて積層されてもよい。
柔軟配線体4は、例えば図15(b)に示すように、一の柔軟配線体4の片面、両面、多層の何れかに設けられた配線部411を介して、一の第1電子部品31に対して、2以上の電子部品を電気的に接続してもよい。
配線構造1は、例えば図16に示すように、筐体7をさらに備えてもよい。柔軟配線体4は、例えば少なくとも一方の端部が、基板2の代替として筐体7上に設置された第1電子部品31bに配置され、当該第1電子部品31bと電気的に接続されてもよい。
配線構造1は、例えば図17に示すように、第1電子部品31と柔軟配線体4との間に介装される間隙保持体55をさらに備えてもよい。間隙保持体55は、基体部56と、基体部56の上方に突出されたピン57と、基体部56の下方に突出されたピン58とを備えている。間隙保持体55は、樹脂、金属、セラミックス等、あらゆる材料で構成されていてもよい。
ピン58は、例えば第1電子部品31の一部に挿入されることにより固定される。基体部56は、例えば第1電子部品31の上に載置される。柔軟配線体4は、例えば基体部56の上に載置され、ピン57が挿入されることにより固定される。これにより、柔軟配線体4は、基体部56を介して、第1電子部品31に対して所定の間隙に亘り保持することが可能となる。すなわち、第1電子部品31と柔軟配線体4との間に、任意の隙間を設けた状態で柔軟配線体4を保持することができる。この場合、柔軟配線体4に伝わった熱を第1電子部品31と柔軟配線体4との間の空間に放熱することができる。これにより、配線構造1の放熱性のさらなる向上を図ることができる。
間隙保持体55を設ける際には、先ず第1電子部品31に対して間隙保持体55のピン58を挿入する。次に、挿入したピン58、及び基体部56から上方に突出されているピン57を所望の長さに亘り切断する。次に、基体部56の上に柔軟配線体4を載置する。この柔軟配線体4を載置する前に、第1電子部品31の導体部310と接するように、第1電子部品31上に導体部65を形成させるようにしてもよい。
本実施形態によれば、柔軟配線体4は、基板2上に設置される第1電子部品31の表面上に、基板2から離間して配置され、第1電子部品31と電気的に接続される。このため、第1電子部品31の入出力信号は、柔軟配線体4を介して伝送される。これにより、配線構造1の伝送損失の低減を図ることができる。
本実施形態によれば、柔軟配線体4は、基板2上に設置される第1電子部品31の表面上に配置され、第1電子部品31と電気的に接続される。すなわち、第1電子部品31から発生した熱が、柔軟配線体4に伝導する。このため、第1電子部品31から柔軟配線体4に伝導した熱を、基板2と柔軟配線体4との間の空間に放熱しやすくすることができる。これにより、配線構造1の放熱性の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、柔軟配線体4は、複数枚に亘り積層され、一の第1電子部品31と電気的に接続される。すなわち、第1電子部品31から発生した熱が、複数の柔軟配線体4に伝導する。このため、複数の柔軟配線体4を積層しない場合と比べて、柔軟配線体4に伝導した熱を、複数の柔軟配線体4間での伝熱により分散させることができる。これにより、配線構造1の放熱性のさらなる向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、柔軟配線体4は、同一基板上の各電子部品間又は2以上の基板それぞれに設置される各電子部品間を電気的に接続する。このため、柔軟配線体4で接続する各電子部品の配置について、より自由に選択することができる。これにより、配線構造1の放熱性のさらなる向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、柔軟配線体4における配線部411は、2層以上の導体部41の各層に形成される。このため、配線部411が単層の柔軟配線体4を複数用いる場合と比べて、伝送損失を減少させやすい。これにより、配線構造1の伝送損失のさらなる低減を図ることができる。
また、本実施形態によれば、柔軟配線体4を、基板2上に設置される第1電子部品31の表面上に、基板2から離間して、第1電子部品31と電気的に接続するように配置する。このため、第1電子部品31の入出力信号は、柔軟配線体4を介して伝送される。これにより、伝送損失が低減された配線構造1を含む電子部品を提供することができる。
また、本実施形態によれば、柔軟配線体4を、基板2上に設置される第1電子部品31の表面上に、基板2から離間して、第1電子部品31と電気的に接続するように配置する。すなわち、第1電子部品31から発生した熱が、柔軟配線体4に伝導する。このため、第1電子部品31から柔軟配線体4に伝導した熱を、基板2と柔軟配線体4との間の空間に放熱することができる。これにより、放熱性が向上された配線構造1を含む電子部品を提供することができる。
(第2実施形態:配線構造1)
図18~図20を参照して、本実施形態における配線構造1の一例を説明する。図18(a)~図18(b)は、本実施形態における配線構造1の一例を示す断面模式図である。図19(a)~図19(c)は、本実施形態における配線構造1のうち、柔軟配線体4の配線部の詳細の一例を示す模式断面図である。図20(a)は、本実施形態における配線構造1のうち、複数の柔軟配線体4と第1電子部品31と第2電子部品32とを電気的に接続させる構成の一例を示す模式断面図であり、図20(b)は、一の柔軟配線体4と第1電子部品31と第2電子部品32とを電気的に接続させる構成の一例を示す模式断面図である。本実施形態における配線構造1は、第1電子部品31の上に、柔軟配線体4を介して第2電子部品32を配置させる点で、第1実施形態とは異なる。なお、上述の内容と同様の構成については、説明を省略する。
<配線構造1>
配線構造1は、例えば第1電子部品31の上に配置される第2電子部品32をさらに備える。
<第2電子部品32>
第2電子部品32は、例えば第1電子部品31と同種の電子部品である。
第2電子部品32は、例えば図18(a)に示すように、第1電子部品31の上に、柔軟配線体4を介して配置される。第2電子部品32は、例えば柔軟配線体4における配線部411と電気的に接続される。
第2電子部品32は、例えば柔軟配線体4上に設置される。第2電子部品32(32a,32b)は、例えば柔軟配線体4に対して、導体部52(52a,52b)を介して接続される。
導体部52は、例えば柔軟配線体4と第2電子部品32との間に形成され、柔軟配線体4と第2電子部品32とを電気的に接続する。導体部52は、例えばハンダで構成されるほか、導電性のある材料で構成されるものであればいかなるものであってもよい。導体部52は、例えば図19に示すように、第2電子部品32の導体部320と接して形成される。導体部320の詳細については後述とする。
第2電子部品32は、例えば図18(b)に示すように、その上に配置される一以上の他の電子部品と電気的に接続されてもよい。第2電子部品32は、例えばその上に配置される一以上の他の柔軟配線体と電気的に接続されてもよい。
<柔軟配線体4>
柔軟配線体4は、第1電子部品31と第2電子部品32との間に介装される。柔軟配線体4における配線部411は、第2電子部品32と電気的に接続される。この場合、第2電子部品32の入出力信号は、柔軟配線体4を介して伝送される。ここで、第2電子部品32の入出力信号が基板2のみを介して伝送される場合、第1電子部品31を経由する伝送経路となるため、伝送経路が長く、伝送損失が増加しやすい。しかしながら、第2電子部品32と電気的に接続された柔軟配線体4を介して伝送される場合、第1電子部品31を経由する必要がない。したがって、第2電子部品32の入出力信号が柔軟配線体4を介して伝送されることで、配線構造1の伝送損失のさらなる低減を図ることができる。
また、第1電子部品31及び第2電子部品32から発生した熱が、柔軟配線体4に伝導する。この場合、第1電子部品31及び第2電子部品32から周囲の空間への放熱に加えて、複数の電子部品から柔軟配線体4に伝導した熱を、柔軟配線体4を介して放熱することができる。これにより、配線構造1の放熱性のさらなる向上を図ることができる。
<<配線部411>>
配線部411は、例えば図18(a)に示すように、基板2上に設置される第1電子部品31の上に配置される複数の各第2電子部品32間を互いに電気的に接続可能とする。配線部411は、例えば図18(b)に示すように、基板2上に設置される第1電子部品31の上に配置される第2電子部品32と、当該第1電子部品31又は他の電子部品と、を互いに電気的に接続可能としてもよい。
配線部411の両端に形成される各接続点412、413、414は、例えば各第2電子部品32a、32bと電気的接続される。
各接続点412、413、414に設けられる導体部63は、例えば第2電子部品32の導体部320と電気的に接続される。
<<導体部63>>
導体部63は、例えば導体部52を介して、柔軟配線体4の配線部411と、第2電子部品32の導体部320と、を電気的に接続する。
導体部63は、例えば図19(a)に示すように、配線部411-1及び配線部411-2の何れとも離間し、導体部52と導体部65とに接続するように配置される。導体部63の両方の端部は、例えば被覆層43が形成されることなく取り除かれており、外部に直接露出する。導体部63は、例えば導体部52を介して、第2電子部品32の導電体320に電気的に接続される。導体部63は、例えば導体部65を介して、第1電子部品31の導電体310に電気的に接続される。導体部52は、例えば導体部63と同様に、配線部411-1と離間するように配置される。導体部65は、例えば導体部63と同様に、配線部411-2と離間するように配置される。この場合、第2電子部品32と第1電子部品31とが電気的に接続され、第2電子部品32と配線部411-1と配線部411-2とが電気的に接続されない構成とすることができる。
導体部63は、例えば図19(b)に示すように、一方の端部が配線部411-1と離間し、他方の端部が配線部411-2と導体部52と導体部65とに接続するように配置される。導体部63は、例えば導体部52を介して、第2電子部品32の導電体320に電気的に接続される。導体部63は、例えば導体部65を介して、第1電子部品31の導電体310に電気的に接続される。導体部52は、例えば導体部63と同様に、配線部411-1と離間するように配置される。導体部65は、例えば導体部63と同様に、配線部411-2と接するように配置される。この場合、第2電子部品32と第1電子部品31と配線部411-2とが電気的に接続され、第2電子部品32と配線部411-1とが電気的に接続されない構成とすることができる。
導体部63は、例えば図19(c)に示すように、基材40に接するように基材40上に形成され、配線部411-2と離間するように配置される。導体部52は、例えば配線部411-1と接するように配置される。導体部65は、例えば導体部63と同様に、配線部411-2と離間するように配置される。この場合、第2電子部品32と配線部411-1とが電気的に接続され、第2電子部品32と第1電子部品31と配線部411-2とが電気的に接続されない構成とすることができる。
柔軟配線体4は、例えば一の第2電子部品32に対して、複数の第1電子部品31を電気的に接続するように、第2電子部品32側において複数枚に亘り積層される。この場合、柔軟配線体4は、例えば図20(a)に示すように、第2電子部品32と第1電子部品31とを接続する各柔軟配線体4a、4bを互いに積層させ、導体部51を介して導体部320と柔軟配線体4bの導体部63bとを、導体部65cを介して導体部63bと柔軟配線体4aの導体部63aとを、導体部65dを介して導体部63aと導体部310とを、それぞれ電気的に接続してもよい。これにより、一の第2電子部品32と、複数の第1電子部品31とを、それぞれ電気的に接続することができる。このように一の第2電子部品32と複数の柔軟配線体4a、4bとを電気的に接続する場合には、各柔軟配線体4a、4bに設けられる各接続点において、各導体部63a、63bを形成する位置を調整することで実現できる。
また、柔軟配線体4は、複数枚に亘り積層されて第1電子部品31と第2電子部品32との間に介装され、第2電子部品32と電気的に接続される。すなわち、第1電子部品31から発生した熱が、複数の柔軟配線体4に伝導する。この場合、複数の電子部品から柔軟配線体4に伝導した熱を、複数の柔軟配線体4間での伝熱により分散させることができる。これにより、配線構造1の放熱性のさらなる向上を図ることができる。なお、第2電子部品32に対して接続される電子部品は第1電子部品31に限定されず、例えば第2電子部品32でもよく、図1に示す他の電子部品でもよく、図6に示すコネクタでもよい。
柔軟配線体4は、例えば図20(b)に示すように、一の柔軟配線体4の片面又は両面に設けられた配線部411を介して、一の第1電子部品31に対して、2以上の電子部品を電気的に接続してもよい。
(第2実施形態:配線構造1の変形例)
図21~図24を参照して、本実施形態における配線構造1の変形例を説明する。図21は、本実施形態における配線構造1のうち、柔軟配線体4と第1電子部品31との間と、柔軟配線体4と第2電子部品32との間と、の領域を、間隙保持体56により所定の間隙に亘り保持する構成の一例を示す模式断面図である。図22(a)~図22(c)は、本実施形態における配線構造1のうち、柔軟配線体4の配線部411の詳細の第1変形例を示す模式断面図である。図23は、本実施形態における配線構造のうち、柔軟配線体4の配線部の詳細の第2変形例を示す模式断面図である。図24(a)~図24(b)は、本実施形態における配線構造1のうち、柔軟配線体4の配線部411の詳細の第3変形例を示す模式断面図である。
配線構造1は、例えば図21に示すように、第2電子部品32と第1電子部品31との間に介装される間隙保持体55をさらに備えてもよい。間隙保持体55は、基体部56と、基体部56の上方に突出されたピン57と、基体部56の下方に突出されたピン58とを備えている。
ピン58は、例えば第1電子部品31の一部に挿入されることにより固定される。基体部56は、例えば第1電子部品31の上に載置される。柔軟配線体4は、例えば基体部56の上に載置され、ピン57が挿入されることにより固定される。第2電子部品32は、例えば柔軟配線体4を貫通するピン57の上端に載置される。これにより、柔軟配線体4は、基体部56を介して第1電子部品31に対して、ピン57を介して第2電子部品32に対して、所定の間隙に亘り保持することが可能となる。すなわち、第1電子部品31と第2電子部品32と柔軟配線体4との間に、任意の隙間を設けた状態で柔軟配線体4を保持することができる。この場合、柔軟配線体4に伝わった熱を第1電子部品31と柔軟配線体4との間の空間と、及び第2電子部品32と柔軟配線体4との間の空間と、に放熱することができる。これにより、配線構造1の放熱性のさらなる向上を図ることができる。
柔軟配線体4は、例えば図22(a)~図22(c)に示すように、全ての導体部52、導体部63、導体部65が柔軟配線体4に電気的に接続されていなくてもよく、一部の導体部52、導体部63、導体部65については第1電子部品31と第2電子部品32とが直接電気的に接続されるものであってもよい。この場合、第1電子部品31と第2電子部品32とが直接電気的に接続される導体部52、導体部63、導体部65の領域にまで柔軟配線体4が延長されていなくてもよい。
導体部63は、例えば図23に示すように、基材40の側端面に形成させた導電膜で構成されてもよい。この膜状の導体部63は、基材40の側端面と上下面を被覆するように構成されているが、導体部41-1、41-2との間では互いに離間させてなることで、電気的に非接続となるように構成している。このような膜状の導体部63を構成することにより、導体部63は、上下に貫通する孔61が中央に形成されることとなる。第2電子部品32の導体部320がピン状の端子を含む場合、導体部63に形成された孔61を介して挿入させてもよい。
導体部65は、例えば図24(a)~図24(b)に示すように、第1電子部品31の導体部310と離間して形成されてもよい。この場合、第2電子部品32の導体部320がピン状の端子を含み、第1電子部品31と電気的に接続しており、各柔軟配線体4の表面に設けられた配線部411と離間している。導体部65が、導体部320と配線部411とを接続するように形成されることで、各電子部品31、32は当該配線部411と電気的に接続される。
本実施形態によれば、柔軟配線体4は、第1電子部品31と第2電子部品32との間に介装され、第2電子部品32と電気的に接続される。このため、第2電子部品32の入出力信号は、柔軟配線体4を介して伝送される。これにより、配線構造1の伝送損失の低減を図ることができる。
また、本実施形態によれば、柔軟配線体4は、第1電子部品31と第2電子部品32との間に介装され、第2電子部品32と電気的に接続される。すなわち、第1電子部品31及び第2電子部品32から発生した熱が、柔軟配線体4に伝導する。このため、複数の電子部品から柔軟配線体4に伝導した熱を、柔軟配線体4を介して放熱することができる。これにより、配線構造1の放熱性のさらなる向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、柔軟配線体4は、複数枚に亘り積層されて第1電子部品31と第2電子部品32との間に介装され、第2電子部品32と電気的に接続される。すなわち、第1電子部品31及び第2電子部品32から発生した熱が、複数の柔軟配線体4に伝導する。このため、複数の電子部品から柔軟配線体4に伝導した熱を、複数の柔軟配線体4間での伝熱により分散させることができる。これにより、配線構造1の放熱性のさらなる向上を図ることができる。
(第3実施形態:配線構造1)
図25~図26を参照して、本実施形態における配線構造1の一例を説明する。図25(a)~図25(c)は、本実施形態における電子部品の配線構造1の一例を示す断面模式図である。図26(a)は、本実施形態における第1電子部品31の詳細の構造の第1変形例を示す模式断面図であり、図26(b)は、第1実施形態における第1電子部品31の詳細の構造の第2変形例を示す模式断面図であり、図26(c)は、第1実施形態における第1電子部品31の詳細の構造の第3変形例を示す模式断面図であり、図26(d)は、第1実施形態における第1電子部品31の詳細の構造の第4変形例を示す模式断面図である。本実施形態における配線構造1は、基板上に設置される第1電子部品31の上にさらに積層されて設置される、1以上の電子部品の何れかに含まれる第3電子部品の表面第3電子部品33をさらに備える点で、第1実施形態とは異なる。なお、上述の内容と同様の構成については、説明を省略する。
<配線構造1>
配線構造1は、例えば基板2上に設置される第1電子部品31の上にさらに積層されて設置される、1以上の電子部品の何れかに含まれる第3電子部品33を備える。
<第3電子部品33>
第3電子部品33は、例えば第1電子部品31と同種の電子部品である。第3電子部品33は、例えば図2に示す第1電子部品31の各構成に対応する。すなわち、第3電子部品33は、2つの配線部332(332A、332B)と、モールド成型部333と、が積層されて構成される。配線部332Aの表面には導体部330Aが、配線部332Bの表面には導体部330Bが、それぞれ設けられる。モールド成型部313の内部には、能動素子331が設けられる。各導体部330(330A、330B、以降の330D~310Gを含む)は、第3電子部品33の何れかの表面に露出した、導電性を有する材料の端子であり、例えば金属等が用いられる。モールド成型部333は、例えばエポキシ、シリコン等の樹脂材料、またはセラミック等の無機材料が用いられる。能動素子331は、第3電子部品33以外の電子部品等に対して電力や電気信号を入出力するために、配線部332及びモールド成型部333の内部の設けられた導体部334を介して、各導体部330A、310Bと電気的に接続される。
第3電子部品33は、例えば図25(a)に示すように、基板2上に設置される第1電子部品31の上にさらに積層されて設置される、1以上の電子部品の何れかに含まれる電子部品のうち、最上層の電子部品である。第1電子部品31は、各導体部65(65a、65b)と、他の電子部品35(35a、35b)と、各導体部59(59a、59b)と、を介して第3電子部品33と電気的に接続される。導体部59は、例えば導体部53と同種の導電性材料である。導体部59及び導体部65は、例えば他の電子部品35の導体部と接して形成される。第3電子部品33は、例えば柔軟配線体4における配線部411と電気的に接続される。第3電子部品33は、第1電子部品31の上に配置され、第1電子部品31と電気的に接続されてもよい。
第3電子部品33aを含む積層体と、第3電子部品33bを含む積層体とは、それぞれ異なる数の電子部品が積層されて形成されてもよい。第3電子部品33aを含む積層体と、第3電子部品33bを含む積層体とは、基板2を基準として、高さ方向に沿って、異なる高さに積層されて形成されてもよい。この場合においても、柔軟配線体4は、弾性変形することで、第3電子部品33aと第3電子部品33bとを電気的に接続することができる。
第3電子部品33(33a,33b)は、例えば柔軟配線体4に対して、導体部65(65a,65b)を介して接続される。第3電子部品33(33a,33b)は、例えば下部の電子部品に対して、導体部53(53a,53b)を介して接続される。
導体部53は、例えば第3電子部品33と、第3電子部品33の下に配置される電子部品との間に形成され、第3電子部品33と、第3電子部品33の下に配置される電子部品とを電気的に接続する。導体部53は、例えばハンダで構成されるほか、導電性のある材料で構成されるものであればいかなるものであってもよい。導体部53は、例えば第3電子部品33の導体部と接して形成される。
第3電子部品33の任意の表面上には、柔軟配線体4が配置されてもよい。
第3電子部品33は、例えば図26(a)に示すように、基板2上に設置される第1電子部品31の上にさらに積層されて設置される、1以上の電子部品の何れかに含まれる電子部品のうち、最上層の電子部品に限定されない。第3電子部品33は、例えば各導体部330A、330Bが設けられる表面を第3電子部品33の上下面として、各配線体332A、332B及びモールド成型部333の側面のうち少なくとも何れか1以上の側面に、導体部330Dが設けられてもよい。この場合、能動素子331は、導体部334と導体部66とを介して、導体部330A及び導体部330Bに加えて、導体部330Dに対して信号を入出力することができる。
第3電子部品33は、例えば図26(b)に示すように、配線部332Bが、各配線部332A、332Bと、モールド成型部333と、が積層される方向と直交する平面方向において、配線部332A及びモールド成型部333よりも突き出ている突出部を有し、配線部332Bの突出部の表面上に導体部330Eが設けられてもよい。この場合、能動素子331は、配線部332B内の導体部334を介して、導体部330Eに対して信号を入出力することができる。なお、導体部330E-2に接続された柔軟配線体4bの端部は、基板2から離間する。能動素子331は、異なる2以上の信号を、導体部310E(310E-1)と導体部65とを介して柔軟配線体4(4a)に出力してもよい。能動素子311は、同一の2以上の信号を、導体部310E(310E-2)と導体部65とを介して柔軟配線体4(4b)に出力してもよい。また、導体部310Bは、導体部53及び導体部65を介して、他の電子部品35の導体部350と電気的に接続される。
第3電子部品33は、例えば図26(c)に示すように、配線部332B及びモールド成型部333が、各配線部332A、332Bと、モールド成型部333と、が積層される方向と直交する平面方向において、配線部332Aよりも突き出ている突出部を有し、モールド成型部333の突出部の上面(配線部332Aに対向する面)に導体部330Fが設けられてもよい。この場合、能動素子331は、配線部332B内の導体部334と、モールド成型部333内の導体部66とを介して、導体部330Fに対して信号を入出力することができる。
第3電子部品33は、例えば図26(d)に示すように、配線部332Aが、各配線部332A、332Bと、モールド成型部333と、が積層される方向と直交する平面方向において、配線部332B及びモールド成型部333よりも突き出ている突出部を有し、配線部332Aの突出部の表面上に導体部330Gが設けられてもよい。この場合、能動素子331は、配線部332B内の導体部334、モールド成型部333内の導体部66、及び配線部332A内の導体部334を介して、導体部330Gに対して信号を入出力することができる。なお、導体部330G-1に接続された柔軟配線体4aの端部は、基板2から離間する。能動素子311は、異なる2以上の信号を、導体部310G(310G-1)と導体部65とを介して柔軟配線体4(4a)に出力してもよい。能動素子311は、同一の2以上の信号を、導体部310G(310G-2)と導体部65とを介して柔軟配線体4(4b)に出力してもよい。
<柔軟配線体4>
柔軟配線体4は、例えば第3電子部品33(33a、33b)の任意の表面上に配置され、例えば第3電子部品33の上面(導体部330Aが設けられる表面)に配置される。柔軟配線体4における配線部411は、第3電子部品33と電気的に接続される。
<<配線部411>>
配線部411は、例えば基板2上に設置される各第3電子部品33間を互いに電気的に接続可能とする。配線部411は、例えば図25(b)~図25(c)に示すように、基板2上に設置される第3電子部品33と、第1電子部品31又は他の電子部品と、を互いに電気的に接続可能としてもよい。
すなわち、柔軟配線体4は、基板2上に設置される第1電子部品31の上にさらに積層されて設置される、1以上の電子部品の何れかに含まれる第3電子部品33の表面上に、基板2から離間して配置され、第3電子部品33と電気的に接続される。この場合、第3電子部品33の入出力信号は、柔軟配線体4を介して伝送される。ここで、第3電子部品33の入出力信号が基板2のみを介して伝送される場合、図25(a)を例とすると、第3電子部品33aの出力信号が、他の電子部品35aと、第1電子部品31aと、基板2と、第1電子部品31bと、他の電子部品35bと、を経由して第3電子部品33bに入力される伝送経路となるため、伝送経路が長く、伝送損失が増加しやすい。しかしながら、第3電子部品33の入出力信号が、第3電子部品33aと第3電子部品33bとを電気的に接続する柔軟配線体4を介して伝送される場合、他の電子部品35a、35bと第1電子部品31a、31bとを経由する分の経路が短縮され、伝送損失を抑制しやすい。したがって、第3電子部品33の入出力信号が柔軟配線体4を介して伝送されることで、配線構造1の伝送損失の低減を図ることができる。
また、この場合、柔軟配線体4を第1電子部品31の表面上に配置した場合と比べて、柔軟配線体4と基板2との間の空間が大きくなり、第3電子部品33から柔軟配線体4に伝導した熱を当該空間にさらに放熱しやすくすることができる。これにより、配線構造1の放熱性の向上を図ることができる。
柔軟配線体4は、例えば図14~図15に示した構成のうち、第1電子部品31について第3電子部品33を含む複数の電子部品の積層体に置き換えて配置することができる。すなわち、一の第3電子部品33gに対して、2以上の第3電子部品33e、33fを電気的に接続するように、第3電子部品33g側において複数枚に亘り積層される。すなわち、第3電子部品33から発生した熱が、複数の柔軟配線体4に伝導する。この場合、複数の柔軟配線体4を積層しない場合と比べて、柔軟配線体4に伝導した熱を、複数の柔軟配線体4間での伝熱により分散させることができる。これにより、配線構造1の放熱性のさらなる向上を図ることができる。なお、第3電子部品33gに対して接続される電子部品は第3電子部品33に限定されず、例えば図1に示す他の電子部品でもよく、図6に示すコネクタでもよい。
本実施形態によれば、柔軟配線体4は、基板2上に設置される第1電子部品31の上にさらに積層されて設置される、1以上の電子部品の何れかに含まれる第3電子部品33の表面上に配置され、第3電子部品33と電気的に接続される。このため、第3電子部品33の入出力信号は、柔軟配線体4を介して伝送される。これにより、配線構造1の伝送損失の低減を図ることができる。
また、本実施形態によれば、柔軟配線体4は、基板2上に設置される第1電子部品31の上にさらに積層されて設置される、1以上の電子部品の何れかに含まれる第3電子部品33の表面上に、基板2から離間して配置され、第3電子部品33と電気的に接続される。このため、柔軟配線体4を第1電子部品31の表面上に配置した場合と比べて、柔軟配線体4と基板2との間の空間が大きくなり、柔軟配線体4に伝導した熱を当該空間にさらに放熱しやすくすることができる。これにより、配線構造1の放熱性の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、柔軟配線体4は、複数枚に亘り積層され、一の第3電子部品33と電気的に接続される。すなわち、第3電子部品33から発生した熱が、複数の柔軟配線体4に伝導する。このため、複数の柔軟配線体4を積層しない場合と比べて、柔軟配線体4に伝導した熱を、数の柔軟配線体4間による伝熱により分散させることができる。これにより、配線構造1の放熱性のさらなる向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、柔軟配線体4を、基板2上に設置される第1電子部品31の上にさらに積層されて設置される、1以上の電子部品の何れかに含まれる第3電子部品33の表面上に、基板2から離間して、第3電子部品33と電気的に接続するように配置する。このため、第3電子部品33の入出力信号は、柔軟配線体4を介して伝送される。これにより、伝送損失が低減された配線構造1を含む電子部品を提供することができる。
また、本実施形態によれば、柔軟配線体4を、基板2上に設置される第1電子部品31の上にさらに積層されて設置される、1以上の電子部品の何れかに含まれる第3電子部品33の表面上に、基板2から離間して、第3電子部品33と電気的に接続するように配置する。すなわち、第3電子部品33から発生した熱が、柔軟配線体4に伝導する。このため、柔軟配線体4を第1電子部品31の表面上に配置した場合と比べて、柔軟配線体4と基板2との間の空間が大きくなり、第3電子部品33から柔軟配線体4に伝導した熱を当該空間にさらに放熱しやすくすることができる。これにより、放熱性が向上された配線構造1を含む電子部品を提供することができる。
(第4実施形態:配線構造1)
図27(a)~図27(b)を参照して、本実施形態における配線構造1の一例を説明する。図27(a)~図27(b)は、本実施形態における電子部品の配線構造1の一例を示す断面模式図である。本実施形態における配線構造1は、第3電子部品33の上に、柔軟配線体4を介して配置される第4電子部品34をさらに備える点で、第1実施形態とは異なる。なお、上述の内容と同様の構成については、説明を省略する。
<配線構造1>
配線構造1は、例えば第3電子部品33の上に配置される第4電子部品34をさらに備える。
<第4電子部品34>
第4電子部品34は、例えば第1電子部品31と同種の電子部品である。第4電子部品34は、第3電子部品33の上に配置される。ここで、第4電子部品34と、基板2上に設置される第1電子部品31の上にさらに積層されて設置される、1以上の電子部品と、の関係としては、例えばその積層構造の最上層が第3電子部品33である場合、第4電子部品は1以上の電子部品に含まれず、1以上の電子部品とは別に設けられる。また、その積層構造の最上層が第3電子部品33でない場合、第4電子部品は1以上の電子部品に含まれる。
第4電子部品34は、例えば図27(a)に示すように、第3電子部品33の上に、柔軟配線体4を介して配置される。第4電子部品34は、例えば柔軟配線体4における配線部411と電気的に接続される。
第4電子部品34は、例えば柔軟配線体4上に設置される。第4電子部品34(34a,34b)は、例えば柔軟配線体4に対して、導体部54(54a,54b)を介して接続される。
導体部54は、例えば柔軟配線体4と第4電子部品34との間に形成され、柔軟配線体4と第4電子部品34とを電気的に接続する。導体部54は、例えばハンダで構成されるほか、導電性のある材料で構成されるものであればいかなるものであってもよい。導体部54は、例えば第4電子部品34の導体部と接して形成される。
第4電子部品34は、例えば図27(b)に示すように、その上に配置される一以上の他の電子部品と電気的に接続されてもよい。第4電子部品34は、例えばその上に配置される一以上の他の柔軟配線体と電気的に接続されてもよい。
<柔軟配線体4>
柔軟配線体4は、第3電子部品33と第4電子部品34との間に介装される。柔軟配線体4における配線部411は、第4電子部品34と電気的に接続される。この場合、第4電子部品34の入出力信号は、柔軟配線体4を介して伝送される。ここで、第4電子部品34の入出力信号が基板2のみを介して伝送される場合、図27(a)を例とすると、第4電子部品34aの出力信号が、第3電子部品33aと、他の電子部品35aと、第1電子部品31aと、基板2と、第1電子部品31bと、他の電子部品35bと、第3電子部品33bと、を経由して第4電子部品34bに入力される伝送経路となるため、伝送経路が長く、伝送損失が増加しやすい。しかしながら、第4電子部品34の入出力信号が、第4電子部品34aと第4電子部品34bとを電気的に接続する柔軟配線体4を介して伝送される場合、第3電子部品33a、33bと、他の電子部品35a、35bと、第1電子部品31a、31bと、を経由する分の経路が短縮され、伝送損失を抑制しやすい。したがって、第4電子部品34の入出力信号が柔軟配線体4を介して伝送されることで、配線構造1の伝送損失の低減を図ることができる。
また、第3電子部品33及び第4電子部品34から発生した熱が、柔軟配線体4に伝導する。この場合、複数の電子部品から柔軟配線体4に伝導した熱を、柔軟配線体4を介して放熱することができる。これにより、配線構造1の放熱性のさらなる向上を図ることができる。
<<配線部411>>
配線部411は、例えば基板2上に設置される第3電子部品33の上に配置される複数の各第4電子部品34間を互いに電気的に接続可能とする。配線部411は、例えば基板2上に設置される第3電子部品33の上に配置される第4電子部品34と、当該第3電子部品33又は他の電子部品と、を互いに電気的に接続可能としてもよい。
柔軟配線体4は、例えば図20に示した構成のうち、第1電子部品31について第3電子部品33を含む複数の電子部品の積層体に、第2電子部品32について第4電子部品34に、それぞれ置き換えて配置することができる。柔軟配線体4は、複数枚に亘り積層されて第3電子部品33と第4電子部品34との間に介装され、第4電子部品34と電気的に接続される。すなわち、第3電子部品33及び第4電子部品34から発生した熱が、複数の柔軟配線体4に伝導する。このため、複数の電子部品から柔軟配線体4に伝導した熱を、複数の柔軟配線体4間での伝熱により分散させることができる。これにより、配線構造1の放熱性のさらなる向上を図ることができる。なお、第4電子部品34に対して接続される電子部品は第3電子部品33に限定されず、例えば第4電子部品34でもよく、図1に示す他の電子部品でもよく、図6に示すコネクタでもよい。
本実施形態によれば、柔軟配線体4は、第3電子部品33と第4電子部品34との間に介装され、第4電子部品34と電気的に接続される。このため、第4電子部品34の入出力信号は、柔軟配線体4を介して伝送される。これにより、配線構造1の伝送損失の低減を図ることができる。
また、本実施形態によれば、柔軟配線体4は、第3電子部品33と第4電子部品34との間に介装され、第4電子部品34と電気的に接続される。すなわち、第3電子部品33及び第4電子部品34から発生した熱が、柔軟配線体4に伝導する。このため、複数の電子部品から柔軟配線体4に伝導した熱を、柔軟配線体4を介して放熱することができる。これにより、配線構造1の放熱性のさらなる向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、柔軟配線体4は、複数枚に亘り積層されて第3電子部品33と第4電子部品34との間に介装され、第4電子部品34と電気的に接続される。すなわち、第3電子部品33及び第4電子部品34から発生した熱が、複数の柔軟配線体4に伝導する。このため、複数の電子部品から柔軟配線体4に伝導した熱を、複数の柔軟配線体4間での伝熱により分散させることができる。これにより、配線構造1の放熱性のさらなる向上を図ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 配線構造
2 基板(プリント配線板)
31 第1電子部品
310 導体部
311 能動素子
312 配線部
313 モールド成型部
314 導体部
32 第2電子部品
320 導体部
33 第3電子部品
330 導体部
331 能動素子
332 配線部
333 モールド成型部
334 導体部
34 第4電子部品
35 他の電子部品
4 柔軟配線体
40 基材
41 導体部
411 配線部
412 接続点
413 接続点
414 接続点
43 被覆層
51 導体部
52 導体部
53 導体部
54 導体部
55 間隙保持体
56 基体部
57 ピン
58 ピン
59 導体部
60 コネクタ
61 孔
63 導体部
65 導体部
66 導体部
67 補助配線部
670 導体部
674 導体部
68 伝熱部
7 筐体

Claims (8)

  1. 基板上に設置され当該基板と電気的に接続される第1電子部品の表面上のうち、上記基板に対向する表面上かつ当該基板と上記第1電子部品との間の空間に、導電性の配線部が形成された柔軟性を有する柔軟配線体を、上記基板から離間して配置させ、
    上記柔軟配線体における配線部は、上記空間において上記第1電子部品と電気的に接続され
    上記第1電子部品は、上記基板と上記柔軟配線体とを介して、上記基板上に設置され上記基板と電気的に接続されるとともに上記柔軟配線体における配線部と直接電気的に接続される一の他の電子部品に対して信号を出力すること
    を特徴とする電子部品の配線構造。
  2. 上記第1電子部品の上に、上記柔軟配線体を介して第2電子部品を配置させ、
    上記柔軟配線体における配線部は、上記第2電子部品と電気的に接続されること
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品の配線構造。
  3. 上記柔軟配線体は、複数枚に亘り積層され、
    各柔軟配線体における配線部は、一の上記第1電子部品と電気的に接続されていること
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品の配線構造。
  4. 上記柔軟配線体は、複数枚に亘り積層され、
    各柔軟配線体における配線部は、上記第1電子部品の上に上記柔軟配線体を介して配置されるの第2電子部品と電気的に接続されていること
    を特徴とする請求項3に記載の電子部品の配線構造。
  5. 上記柔軟配線体における配線部は、一の上記基板上に設置される2以上の各電子部品間を、又は2以上の上記基板のそれぞれに設置される各電子部品間を、互いに電気的に接続すること
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品の配線構造。
  6. 上記柔軟配線体における配線部は、当該柔軟配線体において2層以上に亘り配設された導体部の各層に形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品の配線構造。
  7. 基板上に設置され当該基板と電気的に接続される第1電子部品の表面上のうち、上記基板に対向する表面上かつ当該基板と前記第1電子部品との間の空間に、導電性の配線部が形成された柔軟性を有する柔軟配線体を、上記基板から離間して、上記柔軟配線体における配線部と上記第1電子部品とが上記空間において電気的に接続され、上記第1電子部品が上記基板と上記柔軟配線体とを介して、上記基板上に設置され上記基板と電気的に接続されるとともに上記柔軟配線体における配線部と直接電気的に接続される一の他の電子部品に対して信号を出力するように配置すること
    を特徴とする電子部品の接続方法。
  8. 上記第1電子部品の上に、上記柔軟配線体を介して第2電子部品を、上記柔軟配線体における配線部と上記第2電子部品とが電気的に接続されるように配置すること
    を特徴とする請求項7に記載の電子部品の接続方法。
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