JP7397871B2 - 靴 - Google Patents

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Description

本発明は、靴に関する。
アッパーとソールの間にミッドソール等の緩衝部材が設けられた靴が知られている。例えば、特許文献1には、取り外し可能なアウトソールと、ミッドソールと、アッパーとを有する履物が記載されている。この履物のミッドソールの下面には、アウトソールのポケットと嵌合する複数の突起を有する。この突起は、ポケットに設けられた隆起壁と嵌合するようにスロットによって分離されている。また、この履物は、ミッドソール等を交換してユーザーごとにカスタマイズできるように構成されている。
米国特許第9737109号明細書 国際公開第2014/115284号 特開2012-501717号公報 米国特許出願公開第2017/0303631号明細書 米国特許出願公開第2017/0251761号明細書 米国特許出願公開第2018/0192737号明細書
本発明者らは、緩衝部材を有する靴に関して以下の認識を得た。
靴に足を入れるときの足当たりを良くしてコンフォート性を確保するためには、緩衝部材を柔らかくして、足から受ける荷重(以下、単に「荷重」という)に対する緩衝部材の変位を大きくすることが望ましい。しかし、緩衝部材の荷重に対する変位を大きくすると、ランニングなどの高負荷時に靴の足位置の変化が大きくなり安定性やフィット性が低下する。
また、高負荷時の安定性を高めるために、緩衝部材の荷重に対する変位を小さくすると、緩衝部材の足当りが悪くなりコンフォート性の観点で不利になる。
特許文献1に記載の履物では、ユーザーの好みに応じてコンフォート性を確保するためにミッドソールを交換可能に構成されているが、単一のミッドソールで異なる特性を得ることができない。これらから、本発明者は、従来の履物にはコンフォート性と安定性とをバランスよく両立させる観点で改善すべき余地があることを認識した。
本発明は、こうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンフォート性と安定性とをバランスよく両立させることが可能な靴を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の靴は、ソールと、ソールの上方に設けられ足挿入部を囲むアッパーと、足挿入部内に収容される緩衝部材と、を備える。緩衝部材の下面には、当該下面と対向する対向面側に向けて突出する凸部と、凸部と隣接し、凸部よりもアッパー側に凹む凹部と、凹部の周囲において凸部より対向面側に突出する周縁凸部と、が設けられ、緩衝部材が所定の第1荷重を受けたとき、周縁凸部は対向面に接触し、凸部は対向面に接触せず、緩衝部材が第1荷重より大きな所定の第2荷重を受けたとき、周縁凸部および凸部は対向面に接触する。
なお、以上の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、プログラム、プログラムを記録した一時的なまたは一時的でない記憶媒体、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、コンフォート性と安定性とをバランスよく両立させることが可能な靴を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る靴を概略的に示す平面図である。 図1の靴の緩衝部材を示す平面図である。 図2の緩衝部材を示す側面図である。 図2の緩衝部材を示す底面図である。 図2の緩衝部材の荷重と変位の関係を示すグラフである。 図2の緩衝部材のA-A線に沿った縦断面図である。 図2の緩衝部材のA-A線に沿った別の縦断面図である。 図2の緩衝部材とアッパーの輪郭を示す平面図である。 図2の緩衝部材の輪郭の変化を示す平面図である。 図2の緩衝部材の荷重と変位の関係を示す別のグラフである。 変形制限部を備える緩衝部材のA-A線断面図である。 別の変形制限部を備える緩衝部材のA-A線断面図である。 本体部の内足側と外足側とで幅が異なる緩衝部材のA-A線断面図である。 本体部の内足側と外足側とで摩擦係数が異なる緩衝部材のA-A線断面図である。 本発明の第2実施形態に係る靴を概略的に示す斜視図である。 図15の靴を示す側面図である。 図15の靴を示す平面図である。 図15の靴のB-B線断面図である。 図15の靴の連動部材の別の形状例を示す側面図である。 図15の靴の連動部材の別の形状例を示す側面図である。 第1変形例に係る緩衝部材を示す平面図である。 変形例に係る緩衝部材の第1の形状例を示す平面図である。 変形例に係る緩衝部材の第2の形状例を示す平面図である。 変形例に係る緩衝部材の第3の形状例を示す平面図である。 変形例に係る緩衝部材の第4の形状例を示す平面図である。 変形例に係る緩衝部材のA-A線に沿った縦断面図である。 図26の緩衝部材のA-A線に沿った別の縦断面図である。 変形例に係る靴のB-B線断面図である。
以下、本発明を好適な実施形態をもとに各図面を参照しながら説明する。実施形態、変形例では、同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
また、第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態に係る靴100の構成を説明する。図1は、第1実施形態に係る靴100を概略的に示す平面図である。図1を含め、以下の図では、特に説明しない限り右足用の靴を示すが、本明細書の説明は、左足用の靴にも同様に適用できる。また、以下の図ではシューレースの記載を省く。
本実施形態の靴100は、例えば歩行や走行用の靴、安全靴、テニスやバスケットボールなどのスポーツ用の靴などとして使用でき、その用途は限定されない。靴100は、ソール10と、アッパー20と、緩衝部材30とを有する。ソール10は、地面に接するための部分である。アッパー20は、足を収容するための内部空間を囲む足挿入部20aを有する。アッパー20は、ソール10の上方に接着等の手段によって固定される。緩衝部材30は、足挿入部20a内に収容される。以下、これらについて詳述する。
(アッパー)
図1に示すように、アッパー20の幅方向中心線Laに沿った方向を「前後方向」という。したがって、幅方向は中心線Laに直交する。中心線Laに沿ってつま先側に向かう方向を「前側」、「前方」といい、その反対側を「後側」、「後方」という。また、幅方向に、外足側から内足側に向かう方向を「内側」、「内方」といい、その反対方向を「外側」、「外方」という。また、靴100を水平面に載置した状態(以下、「水平状態」という)における上側を「上側」、「上方」といい、その反対側を「下側」、「下方」という。また、水平状態において、鉛直に延びる方向を「上下方向」という。
また、アッパー20のうち、前後方向において中足骨に対応する部分を中足部という。また、アッパー20のうち、前後方向において中足部より前側の部分を前足部といい、中足部より後側の部分を後足部という。前足部は、概ね指骨に対応する部分であり、後足部は、概ね足根骨に対応する部分である。中足部は、靴100の前後長を100%とするとき、中心線Laと直交する直線に平行な範囲で、先端から概ね30%~80%の領域である。同様に、前足部は先端から概ね0%~30%の領域であり、後足部は、先端から概ね80%~100%の領域である。
アッパー20の後部側に、足を挿入するための履き口20bが設けられる。アッパー20の履き口20bから前方に、中央開口部20cが設けられる。アッパー20の中央開口部20cの縁にはシューレースを通過させるためのハトメ20hが設けられている。中央開口部20cの内部にシュータン70が設けられている。なお、中央開口部20cは必須の構成ではなく、アッパー20はいわゆるモノソック構造であってもよい。また、ハトメ20h、シュータン70を設けることは必須ではない。
(緩衝部材)
緩衝部材30を説明する。緩衝部材30は、柔軟性を有する素材で形成され、着用者が靴100を履いたときに、足とソール10の間に介在し、足に加わる衝撃を和らげる。緩衝部材30は、中敷き(インソール)として機能する。図2は、緩衝部材30の平面図である。図3は、緩衝部材30の側面図である。図4は、緩衝部材30の底面図である。
本発明者らは、コンフォート性と安定性とをバランスよく両立させる観点で、緩衝部材30を検討し、以下の知見を得た。図5は、緩衝部材30の荷重と変位の関係を示すグラフである。このグラフにおいて、横軸は変位Dを示し、縦軸は荷重Fを示している。横軸および縦軸の目盛は所定の基準値に対する相対的なレベルを示している。グラフg1およびグラフg2は、変位Dに対する荷重F(以下、「変位勾配」という)を示している。グラフg1は、グラフg2より変位勾配が大きく柔らかい場合を示し、グラフg2は、グラフg1より変位勾配が小さく硬い場合を示している。
足入時の足当たりを良くするためには、グラフg1のように変位勾配が大きく柔らかいことが望ましい。しかし、変位勾配が大きい場合、走行時等の高荷重時に変位Dが過剰になり、安定性や耐久性が低下する。したがって、高荷重時には、グラフg2のように変位勾配が小さく硬いことが望ましい。これらのことから、発明者らは、緩衝部材30が受ける荷重Fの大きさに応じて変位勾配を変化させる構成に想到した(グラフg3を参照)。また、荷重Fが大きいときに緩衝部材30と、その下面に対向する対向面16との接触面積を大きくすることで変位勾配が変化することがわかった。以下、グラフg3に示す特性を実現するための構成例を説明する。
図2~図4に戻る。図2、図3に示すように、緩衝部材30の上面30eには縁隆起部30h、30jが設けられている。縁隆起部30h、30jは、踵の周辺を囲むように内足側から外足側に亘って上面30eから隆起している。内足側の縁隆起部30hのトップラインは、外足側の縁隆起部30jのトップラインより高位置に設けられている。なお、縁隆起部30jのトップラインは、縁隆起部30hのトップラインより高位置に設けられてもよい。
図4に示すように、緩衝部材30の下面30bには、凸部32と、凹部34と、周縁凸部36と、が設けられる。凸部32は、当該下面30bと対向する対向面16側に向けて突出する。本実施形態では、対向面16は、ソール10の上面10bによって例示される。ソール10と緩衝部材30の間にインソール等の敷物が介在する場合の対向面16は、その敷物の上面である。
凸部32の配置は限定されないが、本実施形態の凸部32は、踵に対応する位置に配置されている。凸部32の形状に限定はないが、本実施形態の凸部32は、前後寸法が幅寸法より大きい楕円形の平面形状を有する島状の部分である。なお、本明細書における楕円形には、楕円形に加えて長円形等の楕円形に類似する形状も含まれる。凹部34は、凸部32と隣接して形成され、凸部32よりもアッパー20側に凹む部分である。凹部34は、幅方向において凸部32と周縁凸部36との間に介在する。本実施形態の凹部34は、平面視で凸部32の周囲を囲む周状に形成されている。周縁凸部36は、凹部34の周囲において凸部32より対向面16側に突出する。
本実施形態では、変位勾配を変化させるために、荷重Fに応じて緩衝部材30と対向面16(上面10b)との接触面積を変化させている。具体的には、緩衝部材30は、所定の第1荷重F1(低荷重)を受けたとき、周縁凸部36は対向面16に接触し、凸部32は対向面16に接触せず、緩衝部材30が所定の第2荷重F2(高荷重)を受けたとき、周縁凸部36および凸部32は対向面16に接触する。凸部32が対向面16に接触すると、その分接触面積が増大し、単位面積当りの荷重Fが減少するので変位勾配が変化する。
一例として、第1荷重F1は、足入れ時やゆっくり歩行するときに緩衝部材30が足から受ける荷重Fに基づいて設定でき、第2荷重F2は、走行しているときに緩衝部材30が足から受ける荷重Fに基づいて設定できる。第2荷重F2は、第1荷重F1より大きい。
図6、図7も参照する。図6、図7は、緩衝部材30のA-A線に沿った縦断面図であり、凸部32の前後方向中央における断面を示している。図6は、緩衝部材30が第1荷重F1を受けている状態を示し、図7は、緩衝部材30が第2荷重F2を受けている状態を示している。本実施形態では、緩衝部材30は、対向面16に接着されておらず、足挿入部20aの中で移動可能である。このため、緩衝部材30は、荷重Fを受けると幅方向に変形して幅方向寸法が増大する。
図6に示す低荷重の場合には、周縁凸部36は対向面16に接触しており、凸部32の下面32dは、対向面16から隙間S32を介して上方に離れている。図6に示す状態から荷重Fが増加すると、周縁凸部36は、対向面16に接触したまま幅方向に拡がるように変形する。これと同時に、凸部32は下方に移動し、隙間S32は荷重Fに応じて徐々に小さくなり、荷重Fが閾値を超えると隙間S32が消滅する。このとき、凸部32の下面32dは対向面16と接触し、凸部32は上下方向に潰れるように変形する。さらに荷重Fが増大すると、凸部32の下面と対向面16との接触面積が増加し、図7に示す状態に至る。つまり、図6に示す低荷重の場合に比べて、図7に示す高荷重の場合は、緩衝部材30の対向面16との接触面積が増加し、単位面積当りの荷重Fが減少して変位勾配が小さくなる。
凸部32の前後寸法が小さいと、変位勾配を変化させることができる前後範囲が狭くなる。したがって、凸部32の前後寸法は大きいことが望ましい。このため、本実施形態の凸部32は、前後寸法が幅寸法より大きい楕円形の平面形状を有している。
なお、足が挿入されていない無荷重状態では、周縁凸部36が対向面16に接触しない構成であってもよいが、本実施形態は、周縁凸部36が無荷重状態でも対向面16に接触するように構成されている。
凸部32は、低荷重状態から高荷重状態までスムーズに下方に移動できることが望ましい。そこで、本実施形態の緩衝部材30は、周縁凸部36を含む本体部35と、凸部32を含む可動部33とを有する。本体部35と可動部33とを別体とすることで、凸部32の移動を容易にすることができる。
本体部35は、平面視で足挿入部20aに沿った外形形状を有する(図2、図3も参照)。本体部35の幅方向中間部分には、可動部33の少なくとも一部を収容する収容部37が設けられる。本実施形態の収容部37は可動部33全体を略収容可能な形状を有している。この例の収容部37は、前後寸法が幅寸法より大きい楕円形の平面形状を有する。本実施形態では、可動部33の移動を緩やかにするために、収容部37の内周面37jは、下側が狭くなるテーパ状に形成されている。緩衝部材30に下向きの荷重Fが付与されたとき、可動部33は、本体部35の収容部37内をスライドして下方に移動する。収容部37は、本体部35の幅方向の中間部分に設けられた開口部37hを有している。
可動部33の外周面33eは内周面37jに対応する形状を有する。つまり、可動部33の外周面33eは前後寸法が幅寸法より大きい楕円形の平面形状を有する。可動部33の外周面33eは内周面37jに沿う楕円錘台形状を有する。図6に示すように、可動部33の上下の寸法は、周縁凸部36の上下の寸法よりも小さく、外周面33eが収容部37の途中に引っ掛かる大きさを有している。
緩衝部材30の平面形状を説明する。図8は、緩衝部材30の周壁面30pとアッパー20の足挿入部20aとの関係を示す平面図である。なお、周壁面30pは、緩衝部材30の外周に沿った側面である。緩衝部材30の幅が大き過ぎると、アッパー20内部への緩衝部材30の挿入が困難になる。このため、緩衝部材30の周壁面30pとアッパー20の足挿入部20aとの間の幅方向の隙間S1は、緩衝部材30とアッパー20の間の前後方向の隙間S2より大きく構成されている。なお、隙間S1は、幅方向両側の隙間S1(a)、S1(b)の和であり、隙間S2は、前後方向両側の隙間S2(a)、S2(b)の和である。
緩衝部材30の平面方向の伸びを説明する。図9は、荷重を受けたときの緩衝部材30の平面輪郭を示す平面図である。この図は、無荷重時の平面輪郭を破線で示し、第2荷重F2を受けたときの平面輪郭を実線で示す。荷重Fを幅方向に分散させるために、本実施形態の緩衝部材30では、荷重Fを受けたときの幅方向の伸びE1が前後方向の伸びE2より大きくなるように構成されている。なお、伸びE1は、幅方向両側の伸びE1(a)、E1(b)の和であり、伸びE2は、前後方向両側の伸びE2(a)、E2(b)の和である。
図6、図7を参照する。本体部35および可動部33は、所望の特性を備える種々の材料で形成できる。一例として、本体部35は、EVA樹脂(エチレン酢酸ビニル共重合体)、TPU樹脂(熱可塑性ポリウレタン)などの発泡樹脂フォームで形成できる。可動部33は、本体部35と同じ材料で形成されてもよいし、異なる材料で形成されてもよい。本体部35および可動部33は、それぞれ単一の部材で構成されてもよいし、複数の部材で構成されてもよい。これらは、分離体であってもよいし、GEL素材等の異なる硬度のフォーム材を内部や表面に設けてもよい。この場合、足当たりやクッション性を変化させることができる。
緩衝部材30の硬度を説明する。本体部35の材料の硬度と、可動部33の材料の硬度とは同じであってもよいし、異なっていてもよい。本実施形態では、可動部33の材料の硬度は、本体部35の材料の硬度より高い。本体部35が柔らかいので低荷重時の足あたりが良く、可動部33が硬いので高荷重時の剛性が高く安定性を確保しやすい。なお、可動部33の専有面積が大きい場合に、クッション性を得るために、可動部33は本体部35より柔らかく形成されてもよい。また、所望の特性を得るために、本体部35は可動部33より硬く形成されてもよい。
本体部35の材料の硬度は、全体として一様であってもよいし、部分ごとに異なっていてもよい。特に、本体部35のうち可動部33より外足側の部分35eと、内足側の部分35jとで、材料の硬度が異なっていてもよい。本実施形態では、内足側の部分35jの材料の硬度は、外足側の部分35eの材料の硬度より高い。運動の際、内足側に高荷重が加わったときに、変形を抑制できるので安定性を確保しやすい。なお、例えば外側に荷重がかかるようなコート系スポーツ用の靴に採用する場合には、部分35eは部分35jより硬くしてもよい。
(変形制限部)
図10~図12を参照して変形制限部18を説明する。高荷重を受けたとき、緩衝部材30が過度に変形すると安定性が低下するおそれがある。そこで、本実施形態には、緩衝部材30の所定量以上の変形を制限するために変形制限部18が設けられている。
図10は、変形制限部18を有する場合の緩衝部材30の荷重Fと変位Dの関係を示すグラフであり、図5に対応する。この図において、グラフg3は変形制限部18を有しない場合を示し、グラフg4は変形制限部18を有する場合を示す。変形制限部18を有する場合、第3荷重F3を超えると、変位Dが抑制され、変位勾配がさらに小さくなる。第3荷重F3は、第2荷重F2より大きく設定されており、変位勾配は荷重Fに応じて3段階に変化する。この構成では、荷重Fが第3荷重F3以上の領域での安定性を確保できる。第3荷重F3は、特に高強度の運動の際に緩衝部材30が足から受ける荷重Fに基づいて設定できる。
変形制限部18の構成に限定はない。例えば、変形制限部18は、緩衝部材30の下面30bまたは周壁面30pと対向する部分に設けられてもよい。図11は、変形制限部18を備える緩衝部材30のA-A線断面図であり、図6に対応する。この図は、第3荷重F3を受けた状態を示す。図11の例では、変形制限部18は、対向面16から突出する突出部16pと、緩衝部材30に設けられた当接部36mとを含む。この例の当接部36mは、緩衝部材30の下面30b(周縁凸部36の下面)に設けられた下面凹部36dの幅方向の内壁である。緩衝部材30が第3荷重F3を受けると、当接部36mが突出部16pに当接して、周縁凸部36の幅方向の変形が制限される。
図12は、別の変形制限部18を備える緩衝部材のA-A線断面図であり、図11に対応する。図12の例では、当接部36mは周縁凸部36の側面(緩衝部材30の周壁面30p)に設けられ、突出部16pは、緩衝部材30の下面30b(周縁凸部36の下面)から外れた位置に配置されている。緩衝部材30が第3荷重F3を受けると、周縁凸部36の側面に設けられた当接部36mが突出部16pに当接して、周縁凸部36の幅方向の変形が制限される。図11、図12の例では、突出部16pが2つ設けられる例を示したが、突出部16pは1または3つ以上設けられてもよい。
また、変形制限部18は、緩衝部材30の下面30b(周縁凸部36の下面)または対向面16の摩擦係数μを高くすることによっても構成できる。例えば、この摩擦係数μを高くすると周縁凸部36の移動が制限され、緩衝部材30の変形を制限できる。
摩擦係数μは、周縁凸部36の下面の凹凸や面粗度を変化させることによって変更できる。例えば、面粗度を変化させるために、周縁凸部36の下面に鏡面加工やエンボス加工、シボ加工などを施してもよい。また、摩擦係数μは、本体部35の表面に摩擦係数が異なる部材を貼り付けることによっても変更できる。この場合、低摩擦材を貼り付ければ摩擦係数μを低くでき、高摩擦材を貼り付ければ摩擦係数μを高くできる。また、摩擦係数μは、本体部35の表面に潤滑性を変更可能な物質を塗布することによっても変更できる。
図13を参照する。外足側の部分35eの対向面16と接触している幅方向の寸法と、内足側の部分35jの対向面16と接触している幅方向の寸法とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。図13は、本体部35の内足側と外足側とで幅が異なる緩衝部材30のA-A線断面図であり、図6に対応する。図13の断面視において、本体部35は、内足側の寸法Wcjが外足側の寸法Wceより大きい。この例では、寸法Wcjが寸法Wceより大きいので、対向面16と周縁凸部36との接触面積が大きくなって摩擦力も大きくなり移動しにくくなる。その結果、内側の沈み込みが制限されるので、安定性を確保しやすい。なお、高荷重時の荷重の内外バランスに対応するために、寸法Wceを寸法Wcjより大きくてもよい。
図14を参照する。本体部35の対向面16との間の摩擦係数μは全体として一様であってもよいし、部分ごとに異なっていてもよい。摩擦係数μを部分的に高くすると、その部分の移動および変形を小さくできる。図14は、本体部35の内足側と外足側とで摩擦係数μが異なる緩衝部材30のA-A線断面図であり、図6に対応する。
図14に示す例では、内足側の部分35jの対向面16との間の摩擦係数μjは、外足側の部分35eの対向面16との間の摩擦係数μeより高い。この場合、運動の際、内足側に高荷重が加わったときに、変形を抑制できるので安定性を確保しやすい。なお、高荷重時の荷重の内外バランスに対応するために、摩擦係数μeを摩擦係数μjよりも高くしてもよい。
以上のように構成された第1実施形態の靴100の特徴を説明する。第1実施形態の靴100は、ソール10と、ソール10の上方に設けられ足挿入部20aを囲むアッパー20と、足挿入部20a内に収容される緩衝部材30と、を備える。緩衝部材30の下面30bには、当該下面30bと対向する対向面16側に向けて突出する凸部32と、凸部32と隣接し、凸部32よりもアッパー20側に凹む凹部34と、凹部34の周囲において凸部32より対向面16側に突出する周縁凸部36と、が設けられる。緩衝部材30が所定の第1荷重F1を受けたとき、周縁凸部36は対向面16に接触し、凸部32は対向面16に接触せず、緩衝部材30が第1荷重F1より大きな所定の第2荷重F2を受けたとき、周縁凸部36および凸部32は対向面16に接触する。
この構成によれば、凸部32が対向面16に接触しない低荷重時には緩衝部材30の荷重に対する変位を大きくできるので、足当たりがよくなり、凸部32が対向面16に接触する高荷重時には緩衝部材30の荷重に対する変位を小さくできるので安定性を確保できる。
緩衝部材30の周壁面30pとアッパー20との間の幅方向隙間S1は、周壁面30pとアッパー20との間の前後方向隙間S2より大きい。この場合、幅方向隙間S1が大きいので、緩衝部材30を足挿入部20aに容易に挿入できる。
凹部34は、幅方向において凸部32と周縁凸部36との間に介在し、緩衝部材30は、下向きの荷重を受けたときの幅方向の伸びが前後方向の伸びより大きい。この場合、荷重を受けた際に荷重を幅方向に分散できるので、安定性・コンフォート性を調整できる。
緩衝部材30の所定量以上の変形を制限するための変形制限部18が設けられている。この場合、過度な変形を制限できる。複数の段階(3段)の変化で高荷重時の一層の安定性を確保できる
変形制限部18は、緩衝部材30の下面30bまたは外周側面と対向する部分に設けられている。この場合、簡易な構成により過度な変形を制限できる。
変形制限部18は、対向面16から突出する突出部16pを含んでいる。この場合、簡易な構成により過度な変形を制限できる。
緩衝部材30は、周縁凸部36を含む本体部35と、凸部32を含む可動部33とを有し、本体部35は、足挿入部20aに沿った外形を有し、可動部33の少なくとも一部を収容する収容部37が設けられ、可動部33は、緩衝部材30に下向きの荷重が付与されたとき、本体部35に対して下方に移動する。この場合、可動部33を別体にすることで荷重が掛ったときに可動部33がスムーズに下方に移動できる。別体にすることでそれぞれに適した条件で製造できる。
収容部37は、本体部35の幅方向の中間部分に設けられた開口部37hを含んでいる。この場合、開口部37hを含むことで、可動部33が開口部37h内を下方に移動できる。
収容部37の内周面37jはテーパ状に形成されている。この場合、テーパ形状を調整することで、荷重に対する変位について所望の特性に調整することが容易になる。
可動部33の外周面は内周面37jに沿う形状を有している。この場合、可動部33がスムーズに移動できる。
可動部33は、緩衝部材30が第1荷重F1を受けたとき、対向面16から上方に離れて位置している。この場合、低荷重時に、荷重に対する変位を大きくして足入時の足当たりを向上できる。
可動部33は、前後寸法が幅寸法より大きい楕円形の平面形状を有している。この場合、前後寸法が大きいので、前後方向に広い範囲で荷重対変位特性を調整できる。
可動部33の材料の硬度は、本体部35の材料の硬度と異なっている。この場合、本体部35および可動部33それぞれについて適した硬度の材料で構成できるので、容易に所望の荷重変位特性を実現できる。
本体部35の材料の硬度は、可動部33を幅方向に挟んで内足側の部分35jと外足側の部分35eとで異なっている。この場合、内足側の部分および外足側の部分それぞれについて適した硬度の材料で構成できるので、容易に所望の荷重変位特性を実現できる。
本体部35の対向面16と接触する面積は、可動部33を挟んで内足側の部分35jと外足側の部分35eとで異なっている。この場合、高負荷時の荷重の内外バランスに対応して、それぞれの面積を設定できるので容易に所望の荷重変位特性を実現できる。
本体部35の対向面16との摩擦係数は、可動部33を挟んで内足側の部分35jと外足側の部分35eとで異なっている。この場合、高負荷時の荷重の内外バランスに対応して、それぞれの摩擦係数を設定して変形特性を調整できるので、容易に所望の荷重変位特性を実現できる。
[第2実施形態]
図15~図20を参照して、本発明の第2実施形態に係る靴200の構成を説明する。第2実施形態の図面および説明では、第1実施形態と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。第1実施形態と重複する説明を適宜省略し、第1実施形態と相違する構成について重点的に説明する。図15は、第2実施形態に係る靴200を概略的に示す斜視図である。図16は、靴200を示す側面図である。図17は、靴200を示す平面図である。図18は、図17のB-B線断面図である。図15、図16ではシュータンの記載を省略している。
(連動部材)
本実施形態の靴200は、連動部材52を備える点で、第1実施形態の靴100と異なり、他の構成は同様である。よって、連動部材52について重点的に説明する。緩衝部材30が荷重Fを受けて変形すると、アッパー20と足甲との間の隙間が拡大しフィット性が低下する場合がある。そこで、本実施形態の靴200は、緩衝部材30が荷重Fを受けて変形したら、その変形に連動してアッパー20を変形させる連動部材52を備える。
本実施形態の連動部材52は、ソール側部52dと、延出部52pと、固定部52fとを有する。ソール側部52dは、足裏と緩衝部材30の上面30eとの間に介在し、略幅方向に延びる部分である。延出部52pは、上面30eの幅方向両端から延出し、略上下方向に延びる部分である。固定部52fは、延出部52pの上端に設けられアッパー20に固定される部分である。固定部52fは、アッパー20の中央開口部20cを幅方向に挟む両側の領域に縫製等によって固定される。固定部52fは、ハトメ20hによってアッパー20と一体的に固定されてもよい。一例として、ソール側部52dと、延出部52pと、固定部52fとは、布等の可撓性を有するシート材で一体的に形成される。
図17に示すように、本実施形態の連動部材52は、アッパー20の履き口20bを避けた位置に設けられている。また、連動部材52の延出部52pは、履き口20bより前側において固定部52fを介してアッパー20に固定される。この場合、緩衝部材30を履き口20bから足挿入部20a内に挿入したり、履き口20bから取り外したりすることが容易にできる。
図18に示すように、ソール側部52dは、緩衝部材30の上面30eと接するか接近して配置されており、足裏から荷重Fが掛ると、延出部52pと緩衝部材30の上面30eとに下向きの張力Tが作用する。延出部52pに張力Tが作用すると、これに連動して固定部52fおよびアッパー20に下向きの力Pが作用する。この結果、アッパー20は下方に引寄せられ、アッパー20と足甲との間の隙間の拡大を緩和する。つまり、連動部材52が、足裏と緩衝部材30の上面30eとに介在することにより、緩衝部材30と共にアッパー20と連動部材52が沈み込む。このメカニズムによりアッパー20と緩衝部材30とが足にフィットする。
連動部材52は、サポート性を確保する観点から、足を包む筒状の部分や袋状の部分を有してもよい。この場合、緩衝部材30が変形したときにアッパー20が確実に下方へ引寄せられる。
図19、図20は、連動部材52の別の形状例を示す側面図である。図19の連動部材52は、中足部から後方に延びる後方部52hを有する点で図16の連動部材52と異なり、他の構成は同様である。後方部52hは、踵に対応する領域まで延びてもよい。後方部52hの上方部分は、アッパー20の内側に縫製等により固定されている。この例では、後方部52hの後端部は筒状に形成されている。
図20の例では、連動部材52は、中足部から前方に延びる前方部52jを有する点で図16の連動部材52と異なり、他の構成は同様である。前方部52jは、つま先に対応する領域まで延びてもよい。前方部52jは、挿入された足の前足部を包む袋状または筒状に形成されてもよい。この例では、前方部52jの前方が閉じられた袋状に形成されている。前方部52jの上方部分は、アッパー20の内側に固定されてもよいが、この例では固定されていない。
本実施形態の靴200は、第1実施形態と同様の作用効果を奏するとともに、緩衝部材30の変形に連動してアッパー20が下方へ引っ張られるので、高荷重時にアッパー20と足甲との間の隙間が過度に拡がらずフィット性が向上する。また、低荷重時のコンフォート性を維持できる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明した。上述した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体例を示したものにすぎない。実施形態の内容は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、請求の範囲に規定された発明の思想を逸脱しない範囲において、構成要素の変更、追加、削除などの多くの設計変更が可能である。上述の実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態の」「実施形態では」等との表記を付して説明しているが、そのような表記のない内容に設計変更が許容されないわけではない。また、図面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。
[変形例]
以下、変形例について説明する。変形例の図面および説明では、実施形態と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。実施形態と重複する説明を適宜省略し、実施形態と相違する構成について重点的に説明する。
[第1変形例]
第1実施形態の説明では、緩衝部材30が単一の可動部33を有する例を示したが、本発明はこれに限定されない。緩衝部材30は複数の可動部33を有してもよい。図21は、第1変形例に係る緩衝部材30の平面図であり、図2に対応する。図21の緩衝部材30では、前後方向に離隔して可動部33が複数設けられている。この例の緩衝部材30は、踵に対応する部分とつま先に対応する部分とにそれぞれ平面視で楕円形の可動部33が設けられている。可動部33は、この位置に限らず、荷重Fがかかりやすい箇所に配置されていてもよい。なお、高荷重時の荷重の前後バランスに対応するために、可動部33は、踵に対応する部分とつま先に対応する部分のいずれか一方に設けられてもよい。
また、前足部と後足部とで可動部33のサイズや変形特性を調整してもよい。この場合、例えば後足部を変形しやすくし、前足部を高反発にすれば、走行時などにおいて、後足部でクッション性を付与し、前足部で反発力を付与することができ、踵着地をするランナーに適した靴を提供することができる。また、複数の可動部33を有することにより、着用者の着地パターンに応じて可動部33のサイズや変形特性を変更することができる。
[その他の変形例]
第1実施形態の説明では、変形制限部18として、突出部16pを設ける例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、突出部16pに代えて、本体部35と可動部33との間に、これらの間の摩擦力を増大させうるシート部材を介在させてもよい。例えば、これらの一方の面に高摩擦係数を有するテープを貼付けてもよい。
第1実施形態の説明では、可動部33が楕円形の平面形状を有する例を示したが、本発明はこれに限定されず、可動部33は所望の特性に応じて様々な形状を有してもよい。以下、可動部33の第1~第4形状例を説明する。図22~図25は、緩衝部材30の第1~第4形状例を示す平面図であり、図2に対応する。図22に示す第1形状例の緩衝部材30では、可動部33は、踵に対応する部分から中足部に対応する部分に亘って前後に延びる平面形状を有する。この場合、例えば踵に対応する部分を変形しやすくし、中足部を高反発にすれば、走行時などにおいて、踵に対応する部分でクッション性を付与し、中足部で反発力を付与することができ、踵着地をするランナーに適した靴を提供することができる。また、この形状の可動部33を有することにより、着用者の着地パターンに応じて可動部33のサイズや変形特性を変更することができる。
図23に示す第2形状例の緩衝部材30では、可動部33は、踵に対応する部分からつま先に対応する部分に亘って前後に延びる平面形状を有する。このように、可動部33は、所望の特性に応じて、緩衝部材30の一部から全域まで様々な前後長を有してもよい。また、この形状の可動部33を有する場合、運動用ではなくコンフォート性を重視するときに可動部33を軟らかくすることで、変形量の大きな靴とすることができる。
図24に示す第3形状例の緩衝部材30では、可動部33は、踵に対応する部分から中足部に対応する部分に亘って前後に延びる平面形状を有する。この例では、可動部33の中足部に対応する部分が幅方向の一方側(例えば、外足側)に寄った形状を有する。この形状の可動部33を有する場合、可動部33を軟らかくして、本体部35を硬くすることで、プロネーション抑制効果の高い靴とすることができる。
図25に示す第4形状例の緩衝部材30では、可動部33は、多角形状の平面形状を有する。この例では、可動部33は、中足部に対応する部分からつま先に対応する部分に亘って延びる6角形の平面形状を有する。この形状の可動部33を有する場合、前足部で着地するランナーに適した特性を実現し易い。なお、多角形状であることは必須ではなく、各角部は曲線状に形成されてもよい。
第1実施形態の説明では、凸部32と周縁凸部36とが別体である例を示したが、本発明はこれに限定されない。凸部32と周縁凸部36とは一体であってもよい。図26、図27は、凸部32と周縁凸部36とが一体である緩衝部材30のA-A線に沿った縦断面図であり、図6、図7に対応する。図26は、無荷重状態の緩衝部材30を示し、図27は、第2荷重F2を受けている状態の緩衝部材30を示している。
図26に示すように、凹部34に挟まれた凸部32の対向面16側の断面輪郭は、略M字状をなしている。周縁凸部36は凸部32を挟んで2箇所以上で対向面16に接触している。図26の断面視において、周縁凸部36のうち、無荷重状態で対向面16と接触している領域の寸法の合計は緩衝部材30全体の幅寸法Waの30%以上であってもよい。すなわち、周縁凸部36の外足側で対向面16と接触している領域の幅方向の寸法Wceと、内足側で対向面16と接触している領域の幅方向の寸法Wcjとの合計は幅寸法Waの30%以上であってもよい。また、寸法Wceと寸法Wcjとの合計は幅寸法Waの70%以下であってもよい。
また、図26の断面視において、凸部32のうち対向面16に上下方向で最も近い部分32pの対向面16との上下距離Hpは、無荷重状態で2mm以上であってもよい。また、上下距離Hpは、10mm以下であってもよい。
また、図26の断面視において、凹部34のうち対向面16から上下方向で最も遠い部分34dの部分32pとの上下距離Hdは、無荷重状態で1mm以上であってもよい。また、上下距離Hdは、13mm以下であってもよい。
また、図26の断面視において、部分32pを通る鉛直線上における緩衝部材30の上下厚さHaは、無荷重状態で10mm以上であってもよい。また、上下厚さHaは、30mm以下であってもよい。
図27に示すように、緩衝部材30が第2荷重F2を受けた状態では、第1実施形態と同様に、凸部32は対向面16に接触する。
第2実施形態の説明では、ソール側部52dが足裏と緩衝部材30の上面30eとの間に介在する例を示したが、本発明はこれに限定されない。図28は、変形例に係る靴300のB-B線断面図であり、図18に対応する。本変形例は、ソール側部52dが緩衝部材30とソール10の間に介在する点で第2実施形態と相違し、他の構成は同様である。本変形例では、延出部52pは、ソール側部52dの幅方向両端から延出している。本変形例によれば、第2実施形態と同様に、緩衝部材30と共にアッパー20と連動部材52が沈み込むので、アッパー20と緩衝部材30とが足にフィットする。
上述の各変形例は上述の実施形態と同様の作用・効果を奏する。
上述した実施形態と変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施形態は、組み合わされる各実施形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。
本発明は、靴の緩衝部材に関連し靴に利用することができる。
10・・・ソール、16・・・対向面、18・・・変形制限部、20・・・アッパー、20a・・・足挿入部、30・・・緩衝部材、30b・・・下面、30e・・・上面、30p・・・周壁面、32・・・凸部、32d・・・下面、S32・・・隙間、33・・・可動部、33e・・・外周面、34・・・凹部、35・・・本体部、36・・・周縁凸部、36d・・・下面凹部、36m・・・当接部、37・・・収容部、37h・・・開口部、37j・・・内周面、52・・・連動部材、52d・・・ソール側部、52p・・・延出部、100、200・・・靴。

Claims (16)

  1. ソールと、
    前記ソールの上方に設けられ足挿入部を囲むアッパーと、
    前記足挿入部内に収容される緩衝部材と、
    を備え、
    前記緩衝部材の下面には、当該下面と対向する対向面側に向けて突出する凸部と、前記凸部と隣接し、前記凸部よりも前記アッパー側に凹む凹部と、前記凹部の周囲において前記凸部より前記対向面側に突出する周縁凸部と、が設けられ、
    前記緩衝部材が所定の第1荷重を受けたとき、前記周縁凸部は前記対向面に接触し、前記凸部は前記対向面に接触せず、
    前記緩衝部材が前記第1荷重より大きな所定の第2荷重を受けたとき、前記周縁凸部および前記凸部は前記対向面に接触し、
    前記緩衝部材の周壁面と前記アッパーとの間の幅方向隙間は、前記周壁面と前記アッパーとの間の前後方向隙間より大きいことを特徴とする靴。
  2. ソールと、
    前記ソールの上方に設けられ足挿入部を囲むアッパーと、
    前記足挿入部内に収容される緩衝部材と、
    を備え、
    前記緩衝部材の下面には、当該下面と対向する対向面側に向けて突出する凸部と、前記凸部と隣接し、前記凸部よりも前記アッパー側に凹む凹部と、前記凹部の周囲において前記凸部より前記対向面側に突出する周縁凸部と、が設けられ、
    前記緩衝部材が所定の第1荷重を受けたとき、前記周縁凸部は前記対向面に接触し、前記凸部は前記対向面に接触せず、
    前記緩衝部材が前記第1荷重より大きな所定の第2荷重を受けたとき、前記周縁凸部および前記凸部は前記対向面に接触し、
    前記凹部は、幅方向において前記凸部と前記周縁凸部との間に介在し、
    前記緩衝部材は、下向きの荷重を受けたときの幅方向の伸びが前後方向の伸びより大きいことを特徴とする靴。
  3. ソールと、
    前記ソールの上方に設けられ足挿入部を囲むアッパーと、
    前記足挿入部内に収容される緩衝部材と、
    を備え、
    前記緩衝部材の下面には、当該下面と対向する対向面側に向けて突出する凸部と、前記凸部と隣接し、前記凸部よりも前記アッパー側に凹む凹部と、前記凹部の周囲において前記凸部より前記対向面側に突出する周縁凸部と、が設けられ、
    前記緩衝部材が所定の第1荷重を受けたとき、前記周縁凸部は前記対向面に接触し、前記凸部は前記対向面に接触せず、
    前記緩衝部材が前記第1荷重より大きな所定の第2荷重を受けたとき、前記周縁凸部および前記凸部は前記対向面に接触し、
    前記緩衝部材の所定量以上の変形を制限するための変形制限部が設けられることを特徴とする靴。
  4. 前記変形制限部は、前記緩衝部材の前記下面または外周側面と対向する部分に設けられることを特徴とする請求項に記載の靴。
  5. 前記変形制限部は、前記対向面から突出する突出部を含むことを特徴とする請求項に記載の靴。
  6. ソールと、
    前記ソールの上方に設けられ足挿入部を囲むアッパーと、
    前記足挿入部内に収容される緩衝部材と、
    を備え、
    前記緩衝部材の下面には、当該下面と対向する対向面側に向けて突出する凸部と、前記凸部と隣接し、前記凸部よりも前記アッパー側に凹む凹部と、前記凹部の周囲において前記凸部より前記対向面側に突出する周縁凸部と、が設けられ、
    前記緩衝部材が所定の第1荷重を受けたとき、前記周縁凸部は前記対向面に接触し、前記凸部は前記対向面に接触せず、
    前記緩衝部材が前記第1荷重より大きな所定の第2荷重を受けたとき、前記周縁凸部および前記凸部は前記対向面に接触し、
    前記緩衝部材は、前記周縁凸部を含む本体部と、前記凸部を含む可動部とを有し、
    前記本体部は、前記足挿入部に沿った外形を有し、前記可動部の少なくとも一部を収容する収容部が設けられ、
    前記可動部は、前記緩衝部材に下向きの荷重が付与されたとき、前記本体部に対して下方に移動し、
    前記収容部は、前記本体部の幅方向の中間部分に設けられた開口部を含み、
    前記収容部の内周面はテーパ状に形成されることを特徴とする靴。
  7. 前記可動部の外周面は前記内周面に沿う形状を有することを特徴とする請求項に記載の靴。
  8. 前記可動部は、前記緩衝部材が前記第1荷重を受けたとき、前記対向面から上方に離れて位置していることを特徴とする請求項6または7に記載の靴。
  9. 前記可動部は、前後方向に離隔して複数設けられることを特徴とする請求項からのいずれかに記載の靴。
  10. ソールと、
    前記ソールの上方に設けられ足挿入部を囲むアッパーと、
    前記足挿入部内に収容される緩衝部材と、
    を備え、
    前記緩衝部材の下面には、当該下面と対向する対向面側に向けて突出する凸部と、前記凸部と隣接し、前記凸部よりも前記アッパー側に凹む凹部と、前記凹部の周囲において前記凸部より前記対向面側に突出する周縁凸部と、が設けられ、
    前記緩衝部材が所定の第1荷重を受けたとき、前記周縁凸部は前記対向面に接触し、前記凸部は前記対向面に接触せず、
    前記緩衝部材が前記第1荷重より大きな所定の第2荷重を受けたとき、前記周縁凸部および前記凸部は前記対向面に接触し、
    前記緩衝部材は、前記周縁凸部を含む本体部と、前記凸部を含む可動部とを有し、
    前記本体部は、前記足挿入部に沿った外形を有し、前記可動部の少なくとも一部を収容する収容部が設けられ、
    前記可動部は、前記緩衝部材に下向きの荷重が付与されたとき、前記本体部に対して下方に移動し、
    前記可動部は、前後寸法が幅寸法より大きい楕円形の平面形状を有することを特徴とする靴。
  11. 前記可動部の材料の硬度は、前記本体部の材料の硬度と異なることを特徴とする請求項から10のいずれかに記載の靴。
  12. 前記本体部の材料の硬度は、前記可動部を幅方向に挟んで内足側の部分と外足側の部分とで異なることを特徴とする請求項から11のいずれかに記載の靴。
  13. 前記本体部の前記対向面と接触する面積は、前記可動部を挟んで内足側の部分と外足側の部分とで異なることを特徴とする請求項から12のいずれかに記載の靴。
  14. 前記本体部の前記対向面との摩擦係数は、前記可動部を挟んで内足側の部分と外足側の部分とで異なることを特徴とする請求項から13のいずれかに記載の靴。
  15. ソールと、
    前記ソールの上方に設けられ足挿入部を囲むアッパーと、
    前記足挿入部内に収容される緩衝部材と、
    を備え、
    前記緩衝部材の下面には、当該下面と対向する対向面側に向けて突出する凸部と、前記凸部と隣接し、前記凸部よりも前記アッパー側に凹む凹部と、前記凹部の周囲において前記凸部より前記対向面側に突出する周縁凸部と、が設けられ、
    前記緩衝部材が所定の第1荷重を受けたとき、前記周縁凸部は前記対向面に接触し、前記凸部は前記対向面に接触せず、
    前記緩衝部材が前記第1荷重より大きな所定の第2荷重を受けたとき、前記周縁凸部および前記凸部は前記対向面に接触し、
    前記緩衝部材が下向きの荷重が受けたとき、前記アッパーを下方に引寄せる連動部材をさらに備え、
    前記連動部材は、前記アッパーの履き口を避けた位置に固定され、
    前記連動部材は、前記緩衝部材の上面側に位置するソール側部と、前記ソール側部の幅方向両端から上方に延出する延出部とを有することを特徴とする靴。
  16. ソールと、
    前記ソールの上方に設けられ足挿入部を囲むアッパーと、
    前記足挿入部内に収容される緩衝部材と、
    を備え、
    前記緩衝部材の下面には、当該下面と対向する対向面側に向けて突出する凸部と、前記凸部と隣接し、前記凸部よりも前記アッパー側に凹む凹部と、前記凹部の周囲において前記凸部より前記対向面側に突出する周縁凸部と、が設けられ、
    前記緩衝部材が所定の第1荷重を受けたとき、前記周縁凸部は前記対向面に接触し、前記凸部は前記対向面に接触せず、
    前記緩衝部材が前記第1荷重より大きな所定の第2荷重を受けたとき、前記周縁凸部および前記凸部は前記対向面に接触し、
    前記緩衝部材が下向きの荷重が受けたとき、前記アッパーを下方に引寄せる連動部材をさらに備え、
    前記連動部材は、足を包む筒状または袋状の部分を有することを特徴とする靴。
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