JP7397304B2 - 未加硫のゴム部材の接合装置および方法 - Google Patents

未加硫のゴム部材の接合装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は、未加硫のゴム部材の接合装置および方法に関し、さらに詳しくは、未加硫のゴム部材の対向する端部どうしを、より簡便に接合できる汎用性が高い未加硫のゴム部材の接合装置および方法に関するものである。
タイヤ等のゴム製品を製造する際には、未加硫のゴム部材の端部どうしを接合する接合工程がある。この接合工程を行うための接合方法、装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1で提案されているこの接合装置では、複数の前下爪(前側下爪群)、複数の後下爪(後側下爪群)がそれぞれ下側台にピンを介して揺動可能に軸支されている。また、複数の前上爪(前側上爪群)、複数の後上爪(後側上爪群)がそれぞれ上側台にピンを介して揺動可能に軸支されている。そして、上側台を下側台に向かって下方移動させることで、ゴム部材の後端部は前下爪と前上爪とにより上下に挟持され、ゴム部材の前端部は後下爪と後上爪とにより上下に挟持される。上側台をさらに下方移動させることで、それぞれの爪がピンを中心にして揺動して、ゴム部材の前端と後端とが略矩形波状に互いに入り込んで突き合わせた状態で接合される(段落0041~0043、図5~図7など)。
この接合装置では、前下爪、後下爪のそれぞれの先端(下接合部)が前上爪、後上爪のそれぞれの先端(上接合部)の直下に配置されていて、ゴム部材の前端、後端が上下真っすぐに切断されていることを前提にしている。そのため、この接合装置では、前端、後端が上下方向に斜めに切断されているゴム部材の接合に対応できない。さらに、この接合装置では、軸支しているピンを中心にしてそれぞれの爪を揺動させるので、それぞれの爪の移動ストロークを長くすることが難しく、また、それぞれの爪の位置の精度よく調整する必要がある等、装置構造が複雑化する。そのため、未加硫のゴム部材の対向する様々な形状の端部どうしを、より簡便に接合するには改善の余地がある。
特開2011-126212号公報
本発明の目的は、未加硫のゴム部材の対向する端部どうしを、より簡便に接合できる汎用性が高い未加硫のゴム部材の接合装置および方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の未加硫のゴム部材の接合装置は、未加硫のゴム部材の対向する端部の表面のそれぞれに対向して載置される別々の押圧体と、それぞれの前記押圧体が保持されるホルダと、それぞれの前記表面に対して前記ホルダを相対的に近接および離反移動させる近接離反手段とを備え、対向する少なくとも一方側の前記押圧体が、対向する他方側の前記押圧体に対して近接および離反可能に前記ホルダに保持されているスライド押圧体であり、前記スライド押圧体が前記表面に載置された状態で前記ホルダを前記表面に対して相対的に近接移動させることで前記スライド押圧体を対向する前記押圧体に近接移動させる近接スライド機構を有し、前記近接スライド機構が、前記スライド押圧体に形成された押圧体テーパ部と、この押圧体テーパ部と同じ方向に傾斜して前記ホルダに形成されたホルダテーパ部とを摺動可能に対向させて前記スライド押圧体を前記ホルダに保持することで構成されていることを特徴とする。
本発明の未加硫のゴム部材の接合方法は、対向する別々の押圧体をホルダに保持して、対向する少なくとも一方側の前記押圧体を、対向する他方側の前記押圧体に対して近接および離反可能なスライド押圧体にして、前記スライド押圧体に形成された押圧体テーパ部と、この押圧体テーパ部と同じ方向に傾斜して前記ホルダに形成されたホルダテーパ部とを摺動可能に対向させて前記スライド押圧体を前記ホルダに保持することで近接スライド機構を構成し、前記ホルダを未加硫のゴム部材の対向する端部の表面に対して相対的に近接移動させて前記表面のそれぞれに、対応する前記押圧体を対向させて載置した状態にして、さらに前記ホルダを前記表面に対して相対的に近接移動させることで、前記近接スライド機構によって前記スライド押圧体を前記スライド押圧体により押圧されている一方の前記端部とともに、対向する前記押圧体に近接移動させて、一方の前記端部と対向する他方の前記端部とを接合させることを特徴とする。
本発明によれば、前記スライド押圧体に形成された押圧体テーパ部と、この押圧体テーパ部と同じ方向に傾斜して前記ホルダに形成されたホルダテーパ部とを摺動可能に対向させて前記スライド押圧体を前記ホルダに保持して構成された近接スライド機構を用いて、未加硫のゴム部材の対向する端部どうしを接合する。未加硫のゴム部材の対向する端部の表面のそれぞれに、対応する前記押圧体を対向させて載置した状態にして、さらに前記ホルダを前記表面に対して相対的に近接移動させると、前記近接スライド機構によって前記スライド押圧体が対向する前記押圧体に近接移動するので、この近接移動に伴って、前記スライド押圧体により押圧されている一方の前記端部を他方の前記端部に近接移動させて接合することができる。そのため、ゴム部材の接合する端部が上下方向に斜めに切断されている場合等、様々な形状の端部どうしを接合できるので高い汎用性を有している。また、前記近接スライド機構を用いることで、より簡便な装置構造にして、簡便に端部どうしを接合することができる。
本発明の未加硫のゴム部材の接合装置を、一部を縦断面にして側面視で例示する説明図である。 図1の接合装置を正面視で例示する説明図である。 図1の接合装置を平面視で例示する説明図である。 図1のホルダを下方移動させて押圧体をゴム部材の端部に載置した状態を例示する説明図である。 図4のホルダをさらに下方移動させて、ゴム部材の対向する端部どうしを接合した状態を例示する説明図である。 接合装置の別の実施形態を、一部を縦断面にして側面視で例示する説明図である。 図6のホルダを下方移動させて、ゴム部材の対向する端部どうしを接合した状態を例示する説明図である。 接合装置のさらに別の実施形態を、一部を縦断面にして側面視で例示する説明図である。 図8の接合装置を平面視で例示する説明図である。 接合装置のさらに別の実施形態を、一部を縦断面にして側面視で例示する説明図である。 図10の上側のホルダを下方移動させて、ゴム部材の対向する端部どうしを接合した状態を例示する説明図である。 接合装置のさらに別の実施形態を、一部を縦断面にして側面視で例示する説明図である。 接合装置のさらに別の実施形態を、一部を縦断面にして側面視で例示する説明図である。 対向する押圧体の変形例を平面視で示す説明図である。 図14の押圧体どうしを近接移動させた状態を例示する説明図である。
以下、本発明の未加硫のゴム部材の接合装置および方法を、図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1~図3に例示する本発明の未加硫のゴム部材の接合装置1(以下、接合装置1という)は、未加硫のゴム部材R(R1、R2)の端部どうしを接合するために使用される。例えば、1本の帯状のゴム部材R1の一方の端部Raと別の1本の帯状のゴム部材R2の他方の端部Rbとを接合する時も、1本の帯状のゴム部材R1の一方の端部Raと他方の端部Rbとを接合する時も、この接合装置1を用いることができる。この実施形態では、別々のゴム部材R1、R2のそれぞれの端部Ra、Rbどうしを接合する場合を例にして説明する。
ゴム部材Rとしては、未加硫ゴムによって形成されているタイヤのトレッドゴムやサイドゴム等の各種タイヤ構成部材やタイヤ以外のゴム製品の構成部材を例示できる。また、ゴム部材Rには、未加硫ゴムだけで形成されている部材だけでなく、例えば、未加硫ゴムと補強線材などの各種補強材とで形成されている部材も含まれる。
接合装置1は、ゴム部材R1、R2の対向する端部Ra、Rbの表面のそれぞれに対向して載置される別々の押圧体2(2A、2B)と、それぞれの押圧体2A、2Bが保持されるホルダ6と、ホルダ6にロッドの先端が接続された流体シリンダ11とを備えている。ゴム部材R1、R2はコンベヤベルトなどの載置体12に載置されている。載置体12は、押圧体2A、2Bに対置されてゴム部材R1、R2の端部Ra、Rbが載置される。図面中の矢印Lの方向はゴム部材R1、R2の長手方向(押圧体2の前後方向)を示し、矢印Dの方向はゴム部材R1、R2の厚さ方向(押圧体2の高さ方向)を示し、矢印Wの方向はゴム部材R1、R2の幅方向(押圧体2の幅方向)を示している。
対向する押圧体2A、2Bは、互いに相手に対して近接および離反移動可能にホルダ6に保持されているスライド押圧体である。押圧体2A、2Bは断面形状が台形状であり、その下端は端部Ra、Rbのそれぞれの表面に接触する押圧面3になっている。それぞれの押圧体2A、2Bの対向面(前面)は鉛直な面、背面は傾斜する押圧体テーパ部4になっている。図1に例示するように、押圧体2A、2Bの押圧体テーパ部4どうしは、その傾斜が逆方向になっている。一方側の押圧体2Aの押圧体テーパ部4は下側左側に向かって鉛直に対して傾斜角度T1で傾斜し、他方側の押圧体2Bの押圧体テーパ部4は下側右側に向かって鉛直に対して傾斜角度T2で傾斜している。この実施形態ではそれぞれの傾斜角度T1、T2は実質的に同じ大きさになっている。
押圧体2A、2Bには、それぞれの押圧体テーパ部の傾斜と実質的に同じ傾斜で延在する長穴5が形成されている。それぞれの長穴5を2本のピン9が貫通して押圧体2A、2Bを幅方向に横断している。それぞれのピン9がホルダ6に取り付けられることで、押圧体2A、2Bはそれぞれのピン9にガイドされて長穴5の延在方向に移動することができる。
ホルダ6の内側に形成された収容部7は、それぞれの押圧体テーパ部4と同じ方向に傾斜して形成されたホルダテーパ部8を有している。押圧体2A、2Bはそれぞれの押圧テーパ部4と、対応するホルダテーパ部8とを摺動可能に対向させて収容部7に保持されている。一方側の押圧体2Aの押圧体テーパ部4と対向するホルダテーパ部8は、下側左側に向かって鉛直に対して傾斜角度T1で傾斜し、他方側の押圧体2Bの押圧体テーパ部4と対向するホルダテーパ部8は下側右側に向かって鉛直に対して傾斜角度T2で傾斜している。
それぞれの押圧体2A、2Bの上端と収容部7の上面とは付勢部材10によって連結されている。付勢部材10はそれぞれの押圧体2A、2Bを、対向する相手側から離反させるようにそれぞれの押圧体テーパ部4の傾斜に沿って付勢する。付勢部材10に付勢されたそれぞれの押圧体2A、2Bは、ホルダ6の下面から突出している。付勢部材10としてはコイルばねなどの各種ばね、加硫ゴムなどの弾性体などを例示できる。付勢部材10は任意で設けることができる。付勢部材10を設けない場合は、それぞれの押圧体2A、2Bは自重により下方移動して、ホルダ6の下面から突出する。
流体シリンダ11は、それぞれの端部Ra、Rbの表面に対してホルダ6を相対的に近接および離反移動させる近接離反手段として機能する。流体シリンダ11としては油圧シリンダやエアシリンダ等を用いることができる。流体シリンダ11に代えて、例えばサーボモータによって進退するロッド等を用いることもできる。
それぞれの押圧面3に上向きの外力が作用すると、それぞれの押圧体テーパ部4と対向するホルダテーパ部8とが摺動して、押圧体2A、2Bはそのホルダテーパ部8に沿って斜めに上方移動する。これにより、押圧体2A、2Bどうしは近接移動する。このように押圧体テーパ部4と、押圧体テーパ部4と同じ方向に傾斜するホルダテーパ部8とを摺動可能に対向させて押圧体2A、2Bをホルダ6に保持することで、近接スライド機構が構成されている。
この実施形態では、複数の接合装置1がゴム部材R1、R2の幅方向に並んで配置されている。ゴム部材R1、R2の幅方向の全長に渡って端部Ra、Rbどうしを接合する際には、このように接合装置1を配置する。端部Ra、Rbの接合長さや接合位置に応じて、適切な数の接合装置1が適切な位置に配置される。
次に、対向するゴム部材R1、R2の端部Ra、Rbどうしを接合する手順の一例を説明する。
図1~図3に例示するように、載置体12にゴム部材R1、R2を端部Ra、Rbどうしを対向させて載置する。これにより、待機位置に配置されている接合装置1の下方に、それぞれの端部Ra、Rbを位置決めする。それぞれの端部Ra、Rbの先端は、上下方向に斜めに同じ方向に傾斜して切断されている。
次いで、流体シリンダ11を作動させて、ロッドを下方に伸長させることで、ホルダ6とともに押圧体2A、2Bを、それぞれの端部Ra、Rbの表面に対して近接移動させる。この近接移動によって、図4に例示するように、それぞれの端部Ra、Rbの表面に、対応する押圧体2A、2Bを対向させて載置した状態にする。図4では、それぞれの押圧体2A、2Bの間に、端部Raの端面と端部Rbの端面とのすき間が存在するように、押圧体2A、2Bが配置されている。
次いで、図5に例示するように、さらに流体シリンダ11のロッドを下方に伸長させて、ホルダ6をそれぞれの端部Ra、Rbの表面に対してさらに近接移動させる。この近接移動によって、それぞれの押圧体テーパ部4が、対向するホルダテーパ部8に沿って摺動する。その結果、それぞれの押圧体2A、2Bは、付勢部材10の付勢力に抗して互いが近接するように移動する。
ここで、それぞれの端部Ra、Rbは、押圧体2A、2Bの押圧面3によって下方に押圧されつつ、押圧体2A、2Bとともに移動する。そのため、対向する端部Ra、Rbどうしは引き伸ばされて互いに近接移動して、押圧体2A、2Bと載置体12とで上下に挟まれた状態で強固に接合される。
このように、押圧体2A、2Bが端部Ra、Rbのそれぞれ表面に載置された状態でホルダ9をそれぞれの表面に対して相対的に近接移動させることで、近接スライド機構を用いて、対向するそれぞれの押圧体2A、2Bを互いに近接移動させる。それぞれの端部Ra、Rbは、対応する押圧体2A、2Bによって下方に押圧されつつ、互いに引き延ばされるように近接する。そのため、接合する端部Ra、Rbの先端が鉛直に切断されている場合に限らず、上下方向に斜めに切断されている場合等、様々な形状の端部どうしであっても、接合させることができるのでこの接合装置1は高い汎用性を有している。
また、上述した近接スライド機構を用いることで、装置構造を複雑化することなくより簡便にすることが可能になる。接合工程は、対向する端部Ra、Rbの表面のそれぞれに、対応する押圧体2A、2Bを載置して、さらにホルダ6をそれぞれの端部Ra,Rbの表面に対して近接移動させればよく簡便な作業になる。
押圧体2A、2Bは押圧テーパ部4を有していればよく、様々な形状を採用することができる。押圧面3の形状、大きさも比較的自由に設定できる。押圧面3の面積を相応の大きさにして端部Ra、Rbの表面との接触面積を大きく確保することが容易なので、端部Ra、Rbどうしを接合する際に、局部的に極端に引き伸ばされる箇所が生じることを回避するには有利になる。
押圧面3は、単純な平坦な表面に限らず、小さな凹凸を有する仕様にすることもできる。例えば、押圧面3にローレット加工などを施すことで端部Ra、Rbとの摩擦を増大させて、押圧体2A、2Bとともに移動する端部Ra、Rbのずれを抑制することもできる。これにより、端部Ra、Rbどうしを接合する際に、端部Ra、Rbをより安定して引き伸ばすには有利になる。
押圧体テーパ部4およびホルダテーパ部8の傾斜角度T1、T2を変更することで、端部Ra、Rbの表面に対するホルダ6の近接移動に対して、押圧体2A、2Bどうしが近接移動する具合を異ならせることができる。傾斜角度T1、T2を大きくするに連れて、ホルダ6の所定の下方移動量に対して押圧体2A、2Bの近接移動量が大きくなる。例えば、ゴム部材R1、R2の幅方向に並列されている接合装置1毎に、傾斜角度T1およびT2の少なくとも一方を異ならせることもできる。また、傾斜角度T1と傾斜角度T2の大きさは同じに設定するだけでなく、異なる大きさに設定することもできる。具体的には、傾斜角度T1、T2は、ゴム部材R1、R2の伸び易さ等に基づいて、適切な角度に設定される。
この実施形態では、付勢部材10を備えているので、ホルダ6を待機位置に戻すと、それぞれの押圧体2A、2Bは当初のとおりホルダ6の下面から突出した状態になる。例えば、押圧体テーパ部4とホルダテーパ部8の間に、ゴム片などが入り込んでも、それぞれの押圧体2A、2Bを安定してホルダ6の下面から突出させた状態にすることができる。
上述した実施形態では、それぞれの押圧体2A、2Bがスライド押圧体であるが、対向する少なくとも一方側の押圧体2Aが、対向する他方側の押圧体2Bに対して近接および離反可能にホルダ6に保持されているスライド押圧体であればよい。図6に例示する実施形態では、一方側の押圧体2Aがスライド押圧体、他方側の押圧体2Bが非スライド押圧体である。
他方側の押圧体2Bは、ホルダ6に鉛直方向に移動可能に保持されている。押圧体2Bには鉛直方向に延在する長穴5が形成されていて、2本のピン9が長穴5を貫通して押圧体2Bを幅方向に横断している。それぞれのピン9がホルダ6に取り付けられることで、押圧体2Bはそれぞれのピン9にガイドされて長穴5の延在方向に移動することができる。また、押圧体2Bの上端と収容部7の上面とは付勢部材10によって連結されている。付勢部材10によって押圧体2Bは常時下方に付勢されている。
この接合装置1では、一方側の押圧体2Aの押圧体テーパ部4と対向するホルダテーパ部8とが鉛直に対して所定の傾斜角度で傾斜していて、その傾斜に沿って押圧体2Aが移動する。他方側の押圧体2Bは、その鉛直な側面が収容部7の対向する鉛直な壁面に沿って鉛直に移動する。
この接合装置1を用いて端部Ra、Rbどうしを接合するには、図6に例示するように、待機位置に配置されている接合装置1の下方に、それぞれの端部Ra、Rbを位置決めする。次いで、流体シリンダ11のロッドを下方に伸長させて、ホルダ6とともに押圧体2A、2Bを、それぞれの端部Ra、Rbの表面に対して近接移動させて、それぞれの端部Ra、Rbの表面に、対応する押圧体2A、2Bを対向させて載置した状態にする。
次いで、図7に例示するように、さらに流体シリンダ11のロッドを下方に伸長させて、ホルダ6をそれぞれの端部Ra、Rbの表面に対してさらに近接移動させる。これにより、押圧体2Aの押圧体テーパ部4がホルダテーパ部8に沿って摺動する。そのため、押圧体2Aは他方側の押圧体2Bに向かって近接移動する。これに伴い、一方の端部Raは、押圧体2Aの押圧面3によって下方に押圧されつつ、押圧体2Aとともに移動する。
他方側の押圧体2Bは、下方に押し付けられるだけなので、他方の端部Rbは押圧体2Aの押圧面3によって下方により強く押圧される。その結果、一方の端部Raが他方の端部Rbに近接移動して互いが、押圧体2A、2Bと載置体12とで上下に挟まれた状態で強固に接合される。
この接合装置1では、端部Ra、Rbどうしの接合工程において、他方の端部Rbが実質的に引き伸ばされることがない。そのため、端部Rbをできるだけ引き伸ばすことなく端部Ra、Rbどうしを接合したい場合に有益である。
図8、図9に例示する載置体12を用いることもできる。この載置体12は、載置されている端部Raを押圧体2A側から対向側の押圧体2Bに向かってスライドさせるスライド部13と、載置されている端部Rbを押圧体2B側から対向側の押圧体2Aに向かってスライドさせるスライド部13とを備えている。この実施形態ではスライド部13として、ゴム部材R1、R2の幅方向をローラ軸芯にして回転する回転ローラが採用されている。
このスライド部13を備えることで、押圧体2Aとともに端部Raを対向する押圧体2B側に移動させ易くなり、押圧体2Bとともに端部Rbを対向する押圧体2A側に移動させ易くなる。その結果、端部Ra、Rbどうしをより円滑に近接移動させて強固に接合するには有利になる。スライド部13としてはその他に、載置体12の表面に設けたフッ素樹脂などの低摩擦層を用いることもできる。スライド部13は、適切な位置に配置すればよい。
図10、図11に例示する載置体12を用いることもできる。この載置体12は、先に例示した種々の接合装置11を構成する対向する別々の押圧体2A、2Bと、これら押圧体2A、2Bが保持されるホルダ6とを有している。したがって、この接合装置1では、ホルダ6に保持された対向する押圧体2A、2Bが、ゴム部材R1、R2を挟んで上下に対向して配置されている。
この接合装置1では、載置体12を構成する一方側の押圧体2Aの押圧面3に一方の端部Raが載置され、他方側の押圧体2Bの押圧面3に他方の端部Rbが載置される。そして、上側に配置されているホルダ6を、先に例示した種々の接合装置1と同様にそれぞれの端部Ra、Rbの表面に対して近接移動させて、それぞれの端部Ra、Rbの表面に、対応する押圧体2A、2Bを対向させて載置した状態にする。
次いで、図11に例示するように、さらに流体シリンダ11のロッドを下方に伸長させて、上側に配置されているホルダ6をそれぞれの端部Ra、Rbの表面に対してさらに近接移動させる。これにより、一方の端部Raは上下の押圧体2A、2Aに挟まれつつ、対向する押圧体2B、2B側に向かって引き伸ばされる。他方の端部Rbは上下の押圧体2B、2Bに挟まれつつ、対向する押圧体2A、2A側に向かって引き伸ばされる。その結果、端部Ra、Rbどうしが、下側の押圧体2A、2Bと、上側の押圧体2A、2Bとで上下に挟まれた状態で強固に接合される。
押圧体2A、2Bの押圧面3は単純な平坦面にするだけでなく、図12に例示するように、端部Ra、Rbの表面形状に応じた形状にすることもできる。この実施形態では、載置体12が成形ドラムになっている。したがって、ゴム部材R1、R2は成形ドラムの外周面12aに載置されている。そこで、押圧面3はゴム部材R1、R2の表面(或いは外周面12a)と同等の曲率を有する円弧状になっている。押圧面3をこのような形状にすることで、端部Ra、Rbの表面を押圧面3でより均等に押圧しつつ端部Ra、Rbどうしを円滑に接合し易くなる。
図13に例示するように、押圧体2A、2Bを保持しているホルダ6を所定位置に固定して、ゴム部材R1、R2が載置されている載置体12を、ホルダ6に対して近接および離反移動させる構成にしてもよい。この実施形態では、載置体12に流体シリンダ11のロッドが接続されている。このロッドを上下に進退させることで、載置体12は、対置されたホルダ6に対して近接および離反移動する。即ち、それぞれの端部Ra、Rb表面に対して、ホルダ6を相対的に近接および離反移動させる構成であればよい。
図14に例示するように、押圧体2A、2Bは、互いの対向面に噛合い凸部3aと噛合い凹部3bとを有する仕様にすることできる。図15に例示するように、押圧体2A、2Bどうしが近接移動した時に、一方側の押圧体2Aの噛合い凸部3aは、他方側の押圧体2Bの噛合い凹部3bに入り込み、他方側の押圧体2Bの噛合い凸部3aは、一方側の押圧体2Aの噛合い凹部3bに入り込む。
この実施形態では、押圧体2A、2Bの移動とともに端部Ra、Rbを、対向する相手側に向かってより近づくように移動させることができる。そのため、端部Ra、Rbどうしをより強固に接合するには有利になる。
上述したそれぞれの実施形態で説明した構成は、別の実施形態において適用可能な範囲で、単独で、または、組み合わせて、採用することができる。
1 接合装置
2(2A、2B) 押圧体
3 押圧面
3a 噛合い凸部
3b 噛合い凹部
4 押圧体テーパ部(近接スライド機構)
5 長穴
6 ホルダ
7 収容部
8 ホルダテーパ部(近接スライド機構)
9 ピン
10 付勢部材
11 流体シリンダ(近接離反手段)
12 載置体
12a 外周面
13 スライド部
R(R1、R2) 未加硫のゴム部材
Ra 一方の端部
Rb 他方の端部

Claims (6)

  1. 未加硫のゴム部材の対向する端部の表面のそれぞれに対向して載置される別々の押圧体と、それぞれの前記押圧体が保持されるホルダと、それぞれの前記表面に対して前記ホルダを相対的に近接および離反移動させる近接離反手段とを備え、対向する少なくとも一方側の前記押圧体が、対向する他方側の前記押圧体に対して近接および離反可能に前記ホルダに保持されているスライド押圧体であり、前記スライド押圧体が前記表面に載置された状態で前記ホルダを前記表面に対して相対的に近接移動させることで前記スライド押圧体を対向する前記押圧体に近接移動させる近接スライド機構を有し、前記近接スライド機構が、前記スライド押圧体に形成された押圧体テーパ部と、この押圧体テーパ部と同じ方向に傾斜して前記ホルダに形成されたホルダテーパ部とを摺動可能に対向させて前記スライド押圧体を前記ホルダに保持することで構成されていることを特徴とする未加硫のゴム部材の接合装置。
  2. 対向するそれぞれの前記押圧体が前記スライド押圧体である請求項1に記載の未加硫のゴム部材の接合装置。
  3. 対向する一方側の前記押圧体のみが前記スライド押圧体である請求項1に記載の未加硫のゴム部材の接合装置。
  4. 前記スライド押圧体を対向する前記押圧体から離反させるように前記ホルダテーパ部の傾斜に沿って付勢する付勢部材を有する請求項1~3のいずれかに記載の未加硫のゴム部材の接合装置。
  5. 前記スライド押圧体に対置されて前記ゴム部材の端部が載置される載置体を有し、この載置体が、載置されている前記端部を前記スライド押圧体側から対向側の前記押圧体に向かってスライドさせるスライド部を備えている請求項1~4に記載の未加硫のゴム部材の接合装置。
  6. 対向する別々の押圧体をホルダに保持して、対向する少なくとも一方側の前記押圧体を、対向する他方側の前記押圧体に対して近接および離反可能なスライド押圧体にして、前記スライド押圧体に形成された押圧体テーパ部と、この押圧体テーパ部と同じ方向に傾斜して前記ホルダに形成されたホルダテーパ部とを摺動可能に対向させて前記スライド押圧体を前記ホルダに保持することで近接スライド機構を構成し、前記ホルダを未加硫のゴム部材の対向する端部の表面に対して相対的に近接移動させて前記表面のそれぞれに、対応する前記押圧体を対向させて載置した状態にして、さらに前記ホルダを前記表面に対して相対的に近接移動させることで、前記近接スライド機構によって前記スライド押圧体を前記スライド押圧体により押圧されている一方の前記端部とともに、対向する前記押圧体に近接移動させて、一方の前記端部と対向する他方の前記端部とを接合させることを特徴とする未加硫のゴム部材の接合方法。
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