JP7397051B2 - 電子機器、表示制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
上記のアクセス履歴情報は、クッキー(Cookie)やその代替技術などによりウェブブラウザ内に記録(保有)される特定情報として管理される。これらの特定情報は、当該特定情報を保有するウェブブラウザ以外の他のアプリケーションからアクセスはできないように保護される。
そこで、特定情報を保有しない他のアプリケーションのアプリケーション画面上で、上記の特定情報を保有するウェブブラウザの画面を表示できるようにすれば、他のアプリケーションにて特定情報に基づいてパーソナライズされた情報を提供できることとなって好ましい。
同図に示される電子機器100としての機能は、ハードウェアとしての電子機器100が備えるCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)がプログラムを実行することにより実現される。
通信部101は、ネットワークNWを経由して通信を行う。
表示部102は、制御部104の制御に応じて画像を表示する。表示部102は、ハードウェアとして、例えば液晶ディスプレイ、OLED(Organic Light-Emitting Diode)ディスプレイ等のディスプレイデバイスを備えてよい。また、ディスプレイデバイスがタッチパネルとして構成されてもよい。
操作部103は、電子機器100が備える操作子や入力デバイス、電子機器100に接続される入力デバイス等を備えて構成され、ユーザUが操作子や入力デバイスに対して行った操作を受け付ける。
第1アプリケーションは、後述のようにしてPWA(Progressive Web Apps)としての第2アプリケーションを利用してウェブ広告をユーザに提供する機能を有するようにされたアプリケーションである。第1アプリケーションは、例えばアプリケーション画面にて提供されるウェブ広告を操作や時間経過等に応じて切り替えたり、ユーザの第1アプリケーションに対する操作に応じて、提供しているウェブ広告のリンクにウェブブラウザをアクセスさせる制御を実行したりすることができる。
第1アプリケーション対応処理部141は、後述の図2、図3に示す表示画面の表示に関連して、アプリケーション画面生成部1411、通信処理部1412、及び画面制御部1413を備える。
このため、本実施形態の第1アプリケーションは、後述の図2、図3に示されるようにして第2アプリケーションを利用して第1アプリケーション画面内にウェブブラウザが保有する保護された特定情報に基づいてパーソナライズされたウェブコンテンツを表示させるため、第2アプリケーションを連携させる制御も実行可能とされる。
ここでのパーソナライズとは、一例としてウェブブラウザからウェブサイトが取得したクッキー、ユーザアカウント、ログイン情報などの情報に基づいてウェブサーバが選定した商品やコンテンツ等をウェブサイトでリコメンドしたりターゲティング広告として提供したりすることが含まれる。
第2アプリケーションは、ネットワークNW経由でウェブコンテンツCTへのアクセスが可能で、OSが提供するAPI(Application Programming Interface)の利用が不可なアプリケーションである。
一例として、第2アプリケーションはPWAである。PWAは、ウェブブラウザ上で動作し、HTML(Hyper Text Markup Language)、CSS(Cascading Style Sheets))、JavaScript等を使用して実現され、ウェブサイトやウェブアクセスが可能なウェブアプリケーションをネイティブアプリのようにインストール可能にする技術である。PWAは、クッキーなどの特定情報にアクセス可能な機能を有することから、例えばクッキーを用いたターゲティング広告の表示等をはじめとするウェブ広告技術に対応可能とされる。また、クッキーにアクセス可能とされていることでログイン情報が記憶済みのウェブサイトにアクセスしてパーソナライズされたウェブコンテンツを表示することも可能とされる。
また、PWAは、オフラインでの動作、プッシュ通知、全画面表示、デバイスのハードウェアへのアクセスが可能である。一方で、PWAは、UI(User Interface)の構成や他のネイティブアプリとの連携に制限がある。
第2アプリケーションのインストールには、電子機器100にインストールされているウェブブラウザが用いられる。
第2アプリケーション対応処理部142は、第2アプリケーションのアプリケーション画面(第2アプリケーション画面)を生成し、生成された第2アプリケーション画面を表示部102にて表示させる。
表示画面Pのレイヤ構造において、最下のレイヤにはデスクトップ画面Gdpが表示される。
また、デスクトップ画面Gdpに対して上のレイヤには第2アプリケーションのアプリケーション画面(第2アプリケーション画面G2)が配置される。第1アプリケーションは、自己が起動することに連携して第2アプリケーションを起動させる。第2アプリケーション画面G2は、第1アプリケーションにより起動された第2アプリケーションの動作に応じて表示されるものである。
さらに、第2アプリケーションの第2アプリケーション画面G2に対して上のレイヤには第1アプリケーションのアプリケーション画面(第1アプリケーション画面G1)が配置される。
同図に示されるように、ユーザから見える表示画面Pは、第1アプリケーション画面G1が全面において配置されたように見える。この際、ユーザからは、第1アプリケーション画面G1にて配置されているオブジェクトOBJ1が見える。
そのうえで、第1アプリケーション画面G1の透過エリアARtにおいては、第2アプリケーション画面G2において透過エリアARtに対応する有効エリアARvが見える。第2アプリケーション画面G2の透過エリアARtに対応する有効エリアARvにはオブジェクトOBJ2が配置されていることから、ユーザからはオブジェクトOBJ2が見えることになる。
この場合、アプリケーションウィンドウとしての第1アプリケーション画面G1が、デスクトップ画面Gdpよりも小さい状態で配置される場合には、第2アプリケーション画面としてのアプリケーションウィンドウも第1アプリケーション画面G1と同じサイズと位置にて配置されてよい。
また、上記のように、第1アプリケーション画面の移動に追従させるようにして第2アプリケーション画面を移動させるにあたり、移動のときに対応させて第1アプリケーション画面における透過エリアARtを一時的に非透過の状態に変化させてよい。
例えば、第1アプリケーション画面の移動に際して透過エリアARtが透過したままの状態であると、第1アプリケーション画面に追随して第2アプリケーション画面も移動していることで、透過エリアARtにて表示される画像に乱れが生じる場合がある。そこで、第1アプリケーション画面の移動に際して、透過エリアARtを非透過の状態としておくことで、上記のような画像の乱れを表示させないようにして、ユーザが違和感や不快感を覚えることがないようにできる。
しかしながら、inAppBrowserは、同じ電子機器が実装するウェブブラウザのクッキーなどへの特定情報へのアクセスや共有はできない。このため、例えばクッキーを利用したターゲティング広告などのウェブ広告技術の利用や、ログイン情報が記憶済みのウェブサイトにログインしてアクセスし、パーソナライズされたウェブコンテンツを表示することなどが不可能となる。
しかしながら、PWAの実体としてはウェブブラウザであることになる。このため、PWAでは、アプリケーション画面としてのアプリケーションウィンドウのフレームデザインに制約がある。また、PWAでは、他のアプリケーションやハードウェアを制御することにも制約が生じる。つまり、PWAでは、ネイティブアプリケーションのように高い自由度で他のアプリケーションやハードウェアを制御することは困難である。
このようなことから、PWA自体では、実現したいアプリケーションのUIの機能を提供することが困難であり、例えば、ユーザに高い操作性や十分な没入感といったものを提供することも困難となる。
また、本実施形態では、第1アプリケーション画面G1において表示されるウェブコンテンツは、透過エリアARtを通して見える第2アプリケーション画面G2のオブジェクトOBJ2である。つまり、PWAである第2アプリケーションがインターネットにおいてアクセスしたウェブコンテンツである。このため、オブジェクトOBJ2としては、例えばターゲティング広告などのウェブ広告技術を利用した広告や、ログイン済みのウェブサイトの画像などとすることができる。つまり、本実施形態では、第1アプリケーション画面G1内で、クッキーを利用して得られるウェブコンテンツを表示することができる。
図4を参照して、電子機器100において、第1アプリケーションが第2アプリケーションと通信可能とするための設定手順例について説明する。
同図の説明は、図中において示す手順1~手順8に従って行う。また、以下の説明にあたり、電子機器100は、第1アプリケーション及び第2アプリケーションに加えて、ウェブブラウザのアプリケーションがインストールされて動作可能とされている場合を例に挙げる。
また、同図の手順は、第1アプリケーションに対応する処理については、第1アプリケーション対応処理部141における通信処理部1412が実行し、第2アプリケーションに対応する処理については、第2アプリケーション対応処理部142が実行する。
本実施形態の第1アプリケーション200は、PWAとしての第2アプリケーションとの通信のためにローカルサーバ210を備える。ローカルサーバ210は、電子機器100内(ローカル)にてウェブサーバとして機能する。ローカルサーバ210は、通信処理部1412としての機能に含まれてよい。
また、本実施形態においてローカルサーバ210が通信を行うにあたり使用するポート番号については、予め固定的に定められた所定のポート番号(固定ポート番号)である場合を例に挙げる。
また、第2アプリケーション500から第1アプリケーション200のローカルサーバ210にREST APIを使用してアクセスする場合には、スキームとしてHTTP(Hypertext Transfer Protocol)を使用してよい。この場合においてセキュアを高めるためHTTPSを用いてもよい。
また、第1アプリケーション200と第2アプリケーション500との通信において送受信されるデータは暗号化されてよい。
同図の説明にあたり、第1アプリケーション200と第2アプリケーション500のアプリケーション画面(第1アプリケーション画面G1、第2アプリケーション画面G2)は、それぞれがデスクトップ画面Gdp上でアプリケーションウィンドウとして表示されるものである場合を例に挙げる。
また、同図の処理における第1アプリケーション200と第2アプリケーション500との間の通信は、図4に示した連携ポート番号の設定のもとでローカルサーバ210を用いて行われる。
このように起動直後に表示される第1アプリケーション画面G1のアプリケーションウィンドウのサイズ、位置等は、予め定められた初期状態に従ってもよいし、前回表示されていたときの設定が反映されてもよい。
つまり、当該ステップS104の処理は、第1アプリケーション200の起動に応じて、当該第1アプリケーションと連携して動作する第2アプリケーション500も起動させるための制御となる。第2アプリケーション500は、当該ステップS102による起動指示に応じて起動する。
ウェブコンテンツの切り替えトリガは、第1アプリケーション画面G1に対してユーザが行ったウェブコンテンツ切り替えを指示する操作に応じて発生されてよい。また、ウェブコンテンツの切り替えトリガは、所定時間が経過したことに応じて発生されてよい。
ステップS110に対応する第1アプリケーション画面G1の移動は、ユーザの操作によって行われてもよいし、例えば他のアプリケーションウィンドウの表示や移動等に応じてOSの制御により行われるものであってもよい。
また、ステップS110にて第1アプリケーション画面G1が移動されていると判定しているとき、アプリケーション画面生成部1411は、移動中の第1アプリケーション画面G1における透過エリアARtを非透過の状態に変化させてよい。
そこで、ステップS112の処理の後、あるいはステップS110にて第1アプリケーション画面が移動されないと判定された場合、画面制御部1413は、透過エリアARtの位置を変更する操作が行われたか否かを判定する。
なお、透過エリアARtの位置が例えばユーザのドラッグ操作に応じて行われるような場合には、透過エリアARtの位置が移動されているときに対応させて透過エリアARtを非透過の状態としてもよい。
ステップS120の処理の後は、ステップS106に処理が戻される。
このように起動直後に表示される第2アプリケーション画面G2のアプリケーションウィンドウのサイズ、位置等は、第1アプリケーション画面G1の初期表示の場合と同様に、予め定められた初期状態に従ってもよいし、前回表示されていたときの設定が反映されてもよい。あるいは、前述のように、第1アプリケーション200により指定されたサイズと位置により表示されるようにしてもよい。
また、起動直後に表示される第2アプリケーション画面G2における有効エリアARvの位置についても、予め定められた初期状態に従ってもよいし、前回表示されていたときの設定が反映されてもよい。あるいは、今回の起動に際して、第1アプリケーション200により指定されてもよい。
起動直後において最初に第2アプリケーションがアクセスするウェブコンテンツは、例えば、予め定められた初期設定にしたがってもよいし、前回の動作時において最後にアクセスしたウェブコンテンツであってもよい。あるいは、ステップS104にて起動指示を行った後に第1アプリケーション200が指定したウェブコンテンツであってもよい。ウェブコンテンツの指定は、対応のURLの指定によって行われてよい。
Claims (5)
- OS(Operating System)上で動作するネイティブアプリケーションであってウェブブラウザが保有する保護された特定情報へのアクセス機能を有さない第1アプリケーションに対応する処理を実行し、当該第1アプリケーションに対応するアプリケーション画面として、一部に透過領域を形成した第1アプリケーション画面を生成するアプリケーション画面生成部と、
ウェブブラウザが保有する保護された特定情報へのアクセス機能を有し、OSが提供するAPI(Application Programming Interface)の利用が不可または制限された第2アプリケーションとネットワークプロトコルを使用して通信を行う通信処理部と、
前記第2アプリケーションに対応する第2アプリケーション画面の上に重畳して前記第1アプリケーション画面を配置した表示画面が生成されるように制御する画面制御部と
を備える電子機器。 - 前記第2アプリケーションはPWA(Progressive Web Apps)である
請求項1に記載の電子機器。 - 前記アプリケーション画面生成部は、前記第1アプリケーション画面が移動される際に、前記透過領域を非透過の状態とする
請求項1または2に記載の電子機器。 - OS(Operating System)上で動作するネイティブアプリケーションであってウェブブラウザが保有する保護された特定情報へのアクセス機能を有さない第1アプリケーションに対応する処理を実行し、当該第1アプリケーションに対応するアプリケーション画面として、一部に透過領域を形成した第1アプリケーション画面を生成するステップと、
ウェブブラウザが保有する保護された特定情報へのアクセス機能を有し、OSが提供するAPI(Application Programming Interface)の利用が不可または制限された第2アプリケーションとネットワークプロトコルを使用して通信を行うステップと、
前記第2アプリケーションに対応する第2アプリケーション画面の上に重畳して前記第1アプリケーション画面を配置した表示画面が生成されるように制御するステップと
を含む表示制御方法。 - コンピュータを、
OS(Operating System)上で動作するネイティブアプリケーションであってウェブブラウザが保有する保護された特定情報へのアクセス機能を有さない第1アプリケーションに対応する処理を実行し、当該第1アプリケーションに対応するアプリケーション画面として、一部に透過領域を形成した第1アプリケーション画面を生成するアプリケーション画面生成部、
ウェブブラウザが保有する保護された特定情報へのアクセス機能を有し、OSが提供するAPI(Application Programming Interface)の利用が不可または制限された第2アプリケーションとネットワークプロトコルを使用して通信を行う通信処理部、
前記第2アプリケーションに対応する第2アプリケーション画面の上に重畳して前記第1アプリケーション画面を配置した表示画面が生成されるように制御する画面制御部
として機能させるためのプログラム。
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