JP7392597B2 - 制御装置、制御方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、制御装置、制御方法及びプログラムに関する。
近年のセルラーネットワークでは、周波数効率の向上のため、様々なサイズのセル(例えば、スモールセルやマイクロセル、ピコセル等)が展開されるHetNet(Heterogeneous Network)の構築が検討されている。また、複数のサブキャリアに分割されたCC(Component Carrier)を束ねて利用することにより帯域を拡張するCA(Carrier Aggregation)や、複数のBS(Base Station)の協調により異なるセル間の干渉低減を行うCoMP(Coordinated Multi-Point)といった技術の普及が始まっている。これらの技術を用いることで、より柔軟な無線リソース割り当てが可能となるが、制御を行うために設定すべき項目数が膨大となるため、全ユーザの要求通信品質を満たすようにリアルタイムで無線リソースを最適に割り当てることは困難である。また、多くのセルが高密度に展開されるネットワーク(Ultra dense network)では、同一周波数を利用しているユーザ及び基地局におけるセル間干渉の影響による通信品質の低下が大きな課題となる。
これらの課題に対し、非特許文献1では、CoMP、CAを用いたHetNetにおいて、複数のUE(User Equipment)及び複数のBSの位置の情報をもとに、各UEのavailability(可用性)を解析的に導出し、availabilityの最小値を最大化する無線リソースの割当法が提案されている。ここで、availabilityとは、各UEに割り当てられた全サブキャリアのうち1つ以上のサブキャリアにおいて、SINR(Signal to Interference plus Noise power Ratio)が所望の値を上回る確率である。上記の非特許文献1に記載されている手法は、availabilityに基づいたリソース割り当てを行うことで、接続の信頼性を担保することが可能であるが、割り当てられた通信容量を考慮していないため、容量が十分でない場合に通信品質の低下が懸念され、個々のユーザの通信品質の観点で最適な割り当てとはならないことがある。これに対し、CoMP、CAが有効であるHetNetにおいては、各UEの要求データ量や要求する通信品質を考慮した、ユーザの体感する通信品質の最適化を目指すリソース割り当て方法として、特許文献1が提案されている。
特開2020-48120号公報
J. Jia, Y. Deng, J. Chen, A. H. Aghvami and A. Nallanathan, "Availability Analysis and Optimization in CoMP and CA-enabled HetNets," in IEEE Transactions on Communications, vol. 65, no. 6, pp. 2438-2450, June 2017.
しかしながら、上記の特許文献1で提案されているリソース割り当て方法は最適値を探索する組み合わせ数が膨大であるため、最適解を算出するための計算時間が、リソース割り当ての時間間隔に対して長くなってしまうことがある。
本発明の一実施形態は、上記の点に鑑みてなされたもので、ユーザの体感する通信品質の最適化を実現するリソースの割り当てを高速に決定することを目的とする。
上記目的を達成するため、一実施形態に係る制御装置は、複数の基地局の無線リソースを複数のユーザ装置に割り当てるための制御装置であって、各基地局の位置と、各ユーザ装置の位置とを少なくとも入力する入力部と、前記各基地局の位置と前記各ユーザ装置の位置から計算されるSINRに基づいて、前記各ユーザ装置の可用帯域の平均値が最大となる無線リソースの割り当てを算出するためのハミルトニアンを生成する生成部と、前記ハミルトニアンを最小化する変数の割り当ての計算を量子コンピュータに要求する要求部と、前記量子コンピュータによって計算された変数の割り当てを、前記各ユーザ装置に対する無線リソースの割り当て情報として出力する出力部と、を有することを特徴とする。
ユーザの体感する通信品質の最適化を実現するリソースの割り当てを高速に決定することができる。
第一の実施形態に係るシステムの全体構成の一例を示す図である。 第一の実施形態に係る制御装置の機能構成の一例を示す図である。 第一の実施形態に係る制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 第一の実施形態に係るリソース割当処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第二の実施形態に係る制御装置の機能構成の一例を示す図である。 第二の実施形態に係るリソース割当処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態について説明する。以降の各実施形態では、制御区域内の各BS及び各UEの位置をもとに、各UEのSINRに基づく通信容量を考慮して、ユーザの体感する通信品質の最適化を実現する無線リソース(以下、単に「リソース」ともいう。)の割り当てを高速に決定することが可能な制御装置10について説明する。各実施形態に係る制御装置10は、最適化するユーザの通信品質に関する最適化問題の目的関数を制約なし二値変数二次計画問題(QUBO:Quadratic Unconstrained Binary Optimization)の形式で表現した上で、このQUBO形式の目的関数を量子アニーリングマシン等で出力する。これにより、最適なリソース割り当てを示す最適解を高速に得ることができる。これは、量子アニーリングマシン等に代表される量子コンピュータは制約なし二次計画問題を高速に解くことができるためである。
[第一の実施形態]
まず、第一の実施形態について説明する。
<全体構成>
まず、本実施形態に係る制御装置10を含むシステムの全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、第一の実施形態に係るシステムの全体構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係るシステムには、複数のBS(基地局)と複数のUE(ユーザ装置)とが含まれ、BSとUE間で無線通信を行う。BSとUE間のネットワークは特定の通信方式に限定されないが、例えば、LTE(Long Term Evolution)やNT(New Radio)等のセルラーネットワークである。ただし、BSとUE間の通信方式がWi-Fi(登録商標)等の無線LAN(Local Area Network)であってもよい。この場合、BSはAP(Access Point)である。
また、図1に示すように、本実施形態に係るシステムには、制御区域内にある複数のBSの制御を行う制御装置10と、QUBO形式の目的関数(この目的関数は一般に「ハミルトニアン」等とも呼ばれる。)を高速に解くことが可能な量子アニーリングマシン等の計算装置20とが含まれる。なお、制御装置10は、移動体通信網のコアネットワークを構成する装置であってもよいし、コアネットワーク外の通信ネットワーク上の装置であってもよいし、或るBS又は或るUEが制御装置10の役割を有していてもよい。また、BSとUE間の通信では、CAとCoMPが利用可能であるものとする。
<リソース割当処理の理論的構成>
次に、本実施形態に係るシステムにおいて、UEに対する最適なリソース割り当てを決定する処理の理論的構成について説明する。
上述したCAとCoMPが利用可能なシステムの制御区域内のUE集合をU={1,2,・・・,N}、制御区域内のBS集合をB={1,2,・・・,S}とする。各BSの使用周波数帯域をR={1,2,・・・,Q}として、各周波数帯が分割されるサブキャリア数をFとする。各BSのサブキャリア集合をM={1,・・・,F,・・・.(Q-1)F+1,・・・,QF}とする。
n番目のUEに対して、s番目のBSがm番目のサブキャリアを割り当てているかどうかをv s,nで表す。v s,n∈{0,1}として、0のときを割り当てなし、1のときを割り当てありとする。
n番目のUEにm番目のサブキャリアを割り当てているBS集合を、
Figure 0007392597000001
とする。このBS集合による協調転送は、例えば、CoMP-JT(Joint-Transmission)により実現される。CoMP-JTは、CoMPの実現方式の1つで、複数のBSが協調することで、セル間干渉を送信信号として活用することができる。
続いて、各UEの可用帯域を定義するために、各UEの受信電力及びSINRについて説明する。電波伝搬のモデルは何を用いても構わないが、ここでは以下に述べる統計的チャネルモデルを考える。
距離d離れたBSとUEにおいて、UEの受信電力はBSの送信電力Pとチャネルのフェージングを表す確率変数Hを用いてP×H×l(d)で表現される。ただし、l(d)はパスロス関数(距離減衰)であり、様々なモデルが提案されており、どのモデルを用いても構わないが、以降では、サブキャリアmが属する周波数帯qに対して、
Figure 0007392597000002
とする。ただし、Cは周波数帯qに起因する定数を表し、αはqの周波数帯におけるパスロス乗数を表す。
このき、上記の式(1)により、n番目のUEのm番目のサブキャリアにおけるSINRは以下の式(2)で与えられる。
Figure 0007392597000003
ここで、s番目のBSのm番目のサブキャリアに割り当てる電力をPs,m∈(0,P max]として、P maxはs番目のBSの最大電力を表す。di,nはi番目のBSとn番目のUE間の距離、Nは熱雑音等の外的要因による雑音を表す。ここでは、Hi,nはi番目のBSとn番目のUE間のフェージングを表す確率変数とするが、過去のチャネル状態に基づき予測した値を用いることも可能である。ただし、qは、m/Fを下回らない最小の整数(つまり、m/F以上の最小の整数)で与えられる。なお、BSとUEの距離はBSの位置とUEの位置から計算される。
SINRに基づき、n番目のUEの可用帯域は以下の式(3)で与えられるとする。
Figure 0007392597000004
ここで、E[・]は期待値を表し、mによる和はCAを用いた帯域の拡張を意味している。
上記の式(2)を式(3)に代入して期待値を計算すると、n番目のUEの可用帯域は以下の式(4)となる。
Figure 0007392597000005
ただし、
Figure 0007392597000006
とした。ここで、或る関数fに対して
Figure 0007392597000007
は、s∈B のとき1となるv s,nを用いて、
Figure 0007392597000008
とすることができる。同様の変形を行うと、上記の式(4)は、以下の式(5)となる。
Figure 0007392597000009
また、
Figure 0007392597000010
とすると、
Figure 0007392597000011
と表すことができる。更に、v s,n∈{0,1}においては、
Figure 0007392597000012
と表すことができる。
したがって、上記の式(5)は、以下の式(7)で表すことができる。
Figure 0007392597000013
ここでは、
Figure 0007392597000014
とした。これにより、上記の式(7)に示されるように、n番目のUEの可用帯域Tが、v s,nに関するS次多項式(ただし、SはBS集合Bの要素数)として表される。
制御を行う時間幅をCTI(Control Time Interval)と呼び、CTIは任意の時間幅で設定される。或る制御時刻における制御を実施するにあたり、制御対象となる制御区域内のUE集合をUとして、これらのUEから、各UEの位置xが前の制御時刻で割り当てられたB を通じて制御装置10に申告されるものとする。もし前の制御時刻で割り当てられたB が存在しない場合は受信電力が最も高いプライマリBSを通じて申告されるものとする。なお、これらの情報は過去の各UE位置x、又は別の情報源から推定若しくは予測した値であっても構わない。この場合、位置推定・予測機能は、本実施形態に係るシステム内にあってもよい。
制御装置10において、各BSの位置yが既知の下、全BSに関してP =P max/mとした上で、ユーザの通信品質を最適化するs∈B,n∈U,m∈Mにおける
Figure 0007392597000015
を算出するための最適化問題を定式化し、この最適化問題を計算装置20によって解くことを考える。
以降では、ユーザの通信品質として可用帯域を考え、可用帯域のUE平均を最大化するものとする。この最大化問題は以下の式(8)のように定式化される。
Figure 0007392597000016
上記の式(8)に示す最大化問題を量子アニーリングマシン等に入力することを考える。量子アニーリングマシンは、QUBO形式の場合は0か1を取る変数(ビット)からなるハミルトニアンを入力し、このハミルトニアンを最小化す変数の値を算出するコンピュータである。ここでは、v s,nを変数として考え、(1/N)Σn∈Uの最大化は-(1/N)Σn∈Uの最小化としてハミルトニアンHを以下の式(9)のように表す。
Figure 0007392597000017
ここで、KはK>0を満たす制約条件の強さを表す係数であり、Σn∈U s,n≦1,∀s∈B,∀m∈Mの制約条件を表す。
QUBO形式は二次までの多項式を使用可能であるが、上記のハミルトニアンHはS次多項式であるため、これを文献「Dattani, Nike. "Quadratization in discrete optimization and quantum mechanics." arXiv preprint arXiv: 1901.04405 (2019).https://arxiv.org/abs/1901.04405」に記載されている手法によりv s,nに関する二次多項式へ変換した後、量子アニーリングマシン等である計算装置20により、
Figure 0007392597000018
を満たすv s,nを得る。これにより、各UEに対する最適なリソース(サブキャリア)割り当てを示す最適解v s,nが得られ、制御装置10は、これらのv s,nに基づいて、各BSに対してリソース(サブキャリア)の割り当てを要求する。各BSでは、この要求に応じてUEに対してサブキャリアを割り当てる。なお、このような演算(つまり、v s,nの算出)及びリソース割り当てはCTI毎に実施される。
<制御装置10の機能構成>
次に、本実施形態に係る制御装置10の機能構成について、図2を参照しながら説明する。図2は、第一の実施形態に係る制御装置10の機能構成の一例を示す図である。
図2に示すように、本実施形態に係る制御装置10は、収集部101と、ハミルトニアン生成部102と、最適解収集部103と、割当部104とを有する。
収集部101は、各UEに対する最適なリソース割り当ての算出に必要な各種情報(例えば、各UEの位置xやその他の既知の情報(例えば、各BSの位置y)等)を収集する。ハミルトニアン生成部102は、上記の式(9)に示すハミルトニアンHを生成すると共にv s,nに関する二次多項式に変換し、計算装置20に送信する。最適解収集部103は、計算装置20によって算出された最適解v s,nを収集する。割当部104は、最適解収集部103によって収集された最適解v s,nに基づいて、各BSに対してリソース割り当てを要求する。
<制御装置10のハードウェア構成>
次に、本実施形態に係る制御装置10のハードウェア構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、第一の実施形態に係る制御装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3に示すように、本実施形態に係る制御装置10は一般的なコンピュータ又はコンピュータシステムで実現され、ハードウェアとして、入力装置201と、表示装置202と、外部I/F203と、通信I/F204と、プロセッサ205と、メモリ装置206とを有する。これらの各ハードウェアは、それぞれがバス207を介して通信可能に接続されている。
入力装置201は、例えば、キーボードやマウス、タッチパネル等である。表示装置202は、例えば、ディスプレイ等である。なお、制御装置10は、入力装置201及び表示装置202のうちの少なくとも一方を有していなくてもよい。
外部I/F203は、記録媒体203a等の外部装置とのインタフェースである。制御装置10は、外部I/F203を介して、記録媒体203aの読み取りや書き込み等を行うことができる。記録媒体203aには、例えば、制御装置10が有する各機能部を実現する1以上のプログラムが格納されていてもよい。
なお、記録媒体203aとしては、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、SDメモリカード(Secure Digital memory card)、USB(Universal Serial Bus)メモリカード等がある。
通信I/F204は、制御装置10を通信ネットワークに接続するためのインタフェースである。なお、制御装置10が有する各機能部を実現する1以上のプログラムは、通信I/F204を介して、所定のサーバ装置等から取得(ダウンロード)されてもよい。
プロセッサ205は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等の各種演算装置である。制御装置10が有する各機能部は、例えば、メモリ装置206に格納された1以上のプログラムがプロセッサ205に実行させる処理により実現される。
メモリ装置206は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の各種記憶装置である。
本実施形態に係る制御装置10は、図3に示すハードウェア構成により、後述するリソース割当処理を実現することができる。なお、図3に示すハードウェア構成は一例であって、制御装置10は、他のハードウェア構成を有していてもよい。例えば、制御装置10は、複数のプロセッサ205を有していてもよいし、複数のメモリ装置206を有していてもよい。
<リソース割当処理の流れ>
次に、本実施形態に係る制御装置10が実行するリソース割当処理の流れについて、図4を参照しながら説明する。図4は、第一の実施形態に係るリソース割当処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、このリソース割当処理は、CTI毎に繰り返し実行される。
まず、収集部101は、各UEに対する最適なリソース割り当ての算出に必要な各種情報(例えば、各UEの位置xやその他の既知の情報(例えば、各BSの位置y)等)を収集する(ステップS101)。
次に、ハミルトニアン生成部102は、上記の式(9)に示すハミルトニアンHを生成すると共にv s,nに関する二次多項式に変換する(ステップS102)。
次に、ハミルトニアン生成部102は、上記のステップS102で生成及び変換されたハミルトニアンHを計算装置20に送信して、最適解の計算を要求する(ステップS103)。これにより、計算装置20にて各UEに対する最適なリソース割り当てを示す最適解v s,n(つまり、数15に示す集合v)が計算される。
次に、最適解収集部103は、計算装置20によって算出された最適解v s,nを計算装置20から収集する(ステップS104)。
そして、割当部104は、上記のステップS104で収集された最適解v s,nに基づいて、各BSに対してリソース割り当てを要求する(ステップS105)。これにより、各BSにてUEに対して最適なリソース(サブキャリア)が割り当てられる。
以上のように、本実施形態に係る制御装置10は、ユーザの通信品質に関する最適化問題(例えば、上記の式(8)に示す最適化問題)をQUBO形式で表現した上で、量子アニーリングマシン等の計算装置20に入力する。これにより、当該計算装置20にてユーザの通信品質に関する最適化問題を高速に解くことができ、制御装置10は、当該最適化問題の最適解を短時間で得ることが可能となる(つまり、CTI以内に最適なリソース割り当てを決定することが可能となる。)。このため、各UEに対してユーザの高い通信品質の通信ネットワークを提供することが可能となる。
[第二の実施形態]
次に、第二の実施形態について説明する。第一の実施形態では各サブキャリアに対する電力の割り当てをP =P max/mとした場合(つまり、各サブキャリアに対して均等に電力を割り当てた場合)について説明したが、第二の実施形態では、各サブキャリアに対する電力の割り当ても最適化する場合について説明する。
なお、第二の実施形態では、主に、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と同一の構成要素についてはその説明を省略するものとする。
<制御装置10の機能構成>
まず、本実施形態に係る制御装置10の機能構成について、図5を参照しながら説明する。図5は、第二の実施形態に係る制御装置10の機能構成の一例を示す図である。
図5に示すように、本実施形態に係る制御装置10は、収集部101、ハミルトニアン生成部102、最適解収集部103及び割当部104に加えて、最適電力算出部105を有する。
最適電力算出部105は、第一の実施形態で得られた最適なリソース割り当てv s,nにおいて、全BSに関してΣ ≦P maxを満たした上で、以下の式(10)に示す最適化問題を実現するs∈B,n∈U,m∈MにおけるP={P |s∈B,m∈M}を算出する。
Figure 0007392597000019
これにより、各BSにおける各サブキャリアに対する最適な電力の割り当てを示す最適解P が得られ、各BSにてv s,nに基づくサブキャリアがUEに割り当てられると共に、P に基づく電力が各サブキャリアに割り当てられる。なお、最適な電力の割り当てが算出された後に、これらの最適な電力割り当てを用いて更にv s,nを最適化してもよい。
<リソース割当処理の流れ>
次に、本実施形態に係る制御装置10が実行するリソース割当処理の流れについて、図6を参照しながら説明する。図6は、第二の実施形態に係るリソース割当処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、このリソース割当処理は、CTI毎に繰り返し実行される。図6のステップS201~ステップS204は、図4のステップS101~ステップS104とそれぞれ同様であるため、その説明を省略する。
ステップS204に続いて、最適電力算出部105は、上記の式(10)により、各BSにおける各サブキャリアに対する最適な電力の割り当てを示す最適解P を算出する(ステップS205)。
そして、割当部104は、上記のステップS204で収集された最適解v s,nと上記のステップS205で算出された最適解P とに基づいて、各BSに対してリソース割り当てと電力割り当てを要求する(ステップS206)。これにより、各BSにてUEに対して最適なリソース(サブキャリア)が割り当てられると共に、各サブキャリアに対して最適な電力が割り当てられる。
なお、例えば、上記のステップS205が実行された後、最適な電力割り当てP を用いて、上記のステップS202~ステップS204を再度実行して、最適解v s,nを得た後に、上記のステップS206が実行されてもよい。また、次の制御時刻におけるリソース割当処理のステップS202では、前の制御時刻で算出された最適な電力割り当てP を用いてハミルトニアンHが生成されてもよい。
以上のように、本実施形態に係る制御装置10は、最適なリソース割り当てを高速に決定すると共に、各サブキャリアに対する最適な電力割り当ても決定することが可能となる。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から逸脱することなく、種々の変形や変更、既知の技術との組み合わせ等が可能である。
10 制御装置
20 計算装置
101 収集部
102 ハミルトニアン生成部
103 最適解収集部
104 割当部
105 最適電力算出部
201 入力装置
202 表示装置
203a 記録媒体
204 通信I/F
205 プロセッサ
206 メモリ装置
207 バス

Claims (7)

  1. 複数の基地局の無線リソースを複数のユーザ装置に割り当てるための制御装置であって、
    各基地局の位置と、各ユーザ装置の位置とを少なくとも入力する入力部と、
    前記各基地局の位置と前記各ユーザ装置の位置から計算されるSINRに基づいて、前記各ユーザ装置の可用帯域の平均値が最大となる無線リソースの割り当てを算出するためのハミルトニアンを生成する生成部と、
    前記ハミルトニアンを最小化する変数の割り当ての計算を量子コンピュータに要求する要求部と、
    前記量子コンピュータによって計算された変数の割り当てを、前記各ユーザ装置に対する無線リソースの割り当て情報として出力する出力部と、
    を有し、
    前記生成部は、
    s番目の基地局のm番目のサブキャリアをn番目のユーザ装置に割り当てるか否かを0又は1で表すv s,n を変数、前記基地局の総数Sとして、変数v s,n に関するS次のハミルトニアンを生成した後、前記S次のハミルトニアンを二次の多項式で表されるQUBO形式のハミルトニアンに変換することにより、前記ハミルトニアンを生成する、ことを特徴とする制御装置。
  2. 記要求部は、前記量子コンピュータとして量子アニーリングマシンに前記ハミルトニアンを最小化する変数の割り当ての計算を要求する、ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記生成部は、
    前記各基地局の各々における各サブキャリアへの電力の割り当ては均一であるものとして、前記無線リソースとして前記サブキャリアの割り当てを算出するためのハミルトニアンを生成する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記各ユーザ装置に対する無線リソースの割り当て情報と、前記各基地局における最大電力とを用いて、前記各ユーザ装置の可用帯域の平均値が最大となる各サブキャリアへの電力の割り当てを算出する算出部を更に有し、
    前記出力部は、
    前記各サブキャリアへの電力の割り当てを示す情報を出力する、ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の制御装置。
  5. 前記生成部は、
    前記各基地局の各々における各サブキャリアへの電力の割り当てが、前記算出部で算出された電力の割り当てであるものとして、前記無線リソースとして前記サブキャリアの割り当てを算出するためのハミルトニアンを生成する、ことを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
  6. 複数の基地局の無線リソースを複数のユーザ装置に割り当てるための制御装置が、
    各基地局の位置と、各ユーザ装置の位置とを少なくとも入力する入力手順と、
    前記各基地局の位置と前記各ユーザ装置の位置から計算されるSINRに基づいて、前記各ユーザ装置の可用帯域の平均値が最大となる無線リソースの割り当てを算出するためのハミルトニアンを生成する生成手順と、
    前記ハミルトニアンを最小化する変数の割り当ての計算を量子コンピュータに要求する要求手順と、
    前記量子コンピュータによって計算された変数の割り当てを、前記各ユーザ装置に対する無線リソースの割り当て情報として出力する出力手順と、
    を実行し、
    前記生成手順は、
    s番目の基地局のm番目のサブキャリアをn番目のユーザ装置に割り当てるか否かを0又は1で表すv s,n を変数、前記基地局の総数Sとして、変数v s,n に関するS次のハミルトニアンを生成した後、前記S次のハミルトニアンを二次の多項式で表されるQUBO形式のハミルトニアンに変換することにより、前記ハミルトニアンを生成する、ことを特徴とする制御方法。
  7. コンピュータを、請求項1乃至5の何れか一項に記載の制御装置として機能させるプログラム。
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新井 淳也,実世界の事象をデータ化しながら活用するフィジタルデータセントリックコンピューティング,NTT技術ジャーナル 第31巻 第11号,一般社団法人電気通信協会,2019年11月01日

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