JP7391731B2 - 徐放具 - Google Patents

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Description

本発明は、徐放具に係り、特に車両の居室空間等の比較的狭い空間に配置する場合に好適な徐放具に関する。
近年、所定空間内における臭気の除去や、感染症対策の一環として、空気の除菌や滅菌を伴う消臭ガスが注目されてきている。こうした除菌、滅菌、及び消臭効果を奏するガスとしては、濃度を低く抑えた二酸化塩素ガスが好適に用いられており、特許文献1や2には、簡易に二酸化塩素ガスを発生させるための徐放具が開示されている。
例えば特許文献1に開示されている徐放具は、容器内に酸成分と水液物を混合した酸溶液を封入し、この酸溶液に対して、別包されたガス発生剤としての亜塩素酸ナトリウムを投入し、二酸化塩素ガスを発生させるというものである。
また、特許文献2に開示されている徐放具は、密閉容器内に、亜塩素酸水溶液を封入した水溶液袋と、有機酸を混合させたゲル化剤、及び水溶液袋を破袋させるための破袋突起を封入して構成されるものである。特許文献2に開示されている徐放具によれば、密閉容器の外部から水溶液袋を破袋突起に押し付けるように押圧力を加える事で、密閉容器内で水溶液袋が破袋し、亜塩素酸水溶液と有機酸を反応させ、二酸化塩素ガスを発生させることができる。
特開2017-61395号公報 特開2012-11028号公報
上記特許文献1に開示されているような構成の徐放具では、ガス発生剤を容器に入れる際にこぼしてしまったり、ガス発生剤の袋自体を紛失してしまうといった不安がある。一方で、特許文献2に開示されているような構成の徐放具では、比較的簡易な構造で、密閉容器を外部から押圧するだけで二酸化塩素ガスを発生させる事が可能となる。
しかし、特許文献1、2に開示されている徐放具はいずれも、反応試薬(液体と粉末剤)を別容器に収容している。このため、両者を混ぜ合わせる際に手間がかかったり、外装を構成する容器の密閉性を高める必要があり、使用上、あるいは生産上の手間がかかる。
そこで本発明では、簡易な構成とした上で、反応試薬の混合も容易に行う事のできる徐放具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る徐放具は、亜塩素酸ナトリウム水溶液や二酸化塩素水溶液から成る液状試薬に粉粒型反応剤を添加して二酸化塩素ガスを放出させる徐放具であって、単一の容器に、前記液状試薬と前記粉粒型反応剤を封入し、前記液状試薬を封入した第1領域と前記粉粒型反応剤を封入した第2領域との境界に、外圧により崩壊する境界壁を設けたことを特徴とする。
また、上記のような特徴を有する徐放具において前記粉粒型反応剤は、吸水ポリマーとすると良い。このような構成とすることで、吸水ポリマーは、液状試薬を吸収してゲル化する。これにより、液状試薬と粉粒型反応剤が反応した後に液状試薬がこぼれる虞が無くなる。また、積極的に酸と反応させる事が無いため、液状試薬との反応が緩やかになり、長期的に二酸化塩素ガスを発生させることが可能となる。
また、上記のような特徴を有する徐放具において前記容器は、前記第1領域の下部側に前記第2領域を配置した縦型容器とすると共に前記境界壁は、薄膜により構成し、前記第1領域の上面には、押圧により前記薄膜を破断させる薄膜破断部材を突出させ、前記薄膜破断部材と前記第1領域の上面とを押圧により破断する薄肉部で接続し、前記第1領域の密閉状態を確保するものであると良い。このような特徴を有する事によれば、第1領域に封入された液状試薬は、押圧による薄膜(境界壁)の破断に起因して、自然落下により第2領域へと移動し、粉粒型反応剤と反応することとなる。また、液状試薬と粉粒型反応剤との反応によって発生した二酸化塩素ガスは、押圧により破断した薄膜部を介して容器外部に放出されることとなる。
また、上記のような特徴を有する徐放具では、前記容器を収容可能な外容器と、前記外容器の上部開口部を覆う蓋体と、を備え、前記蓋体は、前記外容器に装着した際に前記薄膜破断部材の上部に位置する部位に開口部を有し、前記開口部には、前記開口部との間に隙間を設けて配置される押圧片と、前記隙間に配置され、前記開口部の縁辺と前記押圧片とを接続して押圧片を支持する可撓片が設けられているようにすることが望ましい。このような特徴を有する事によれば、外容器の押圧片を押し込むだけで、容器(内容器)の薄膜破断部材を押圧することができる。よって、内容器を取り出す事無く二酸化塩素ガスを発生させることができる。
また、上記のような特徴を有する徐放具において前記容器は、気体を透過させ、液体を透過させない多孔質膜により構成し、前記第1領域と前記第2領域との境界を構成する前記境界壁は、前記多孔質膜の内表面を溶着させる事により構成することもできる。このような特徴を有する事によれば、1つの袋状容器に液状試薬と粉粒型反応剤を封入することができる。また、容器を構成する袋自体を破袋させる事無く二酸化塩素ガスを発生させ、外部へ放出させることができる。
さらに、上記のような特徴を有する徐放具では、下部片と上部片により前記容器を平面方向に挟持して収容する外容器を備え、前記上部片には、前記第1領域が配置される位置に開口部が設けられ、前記開口部には、前記第1領域を前記下部片側に押圧可能な押圧片を備えるようにすることが望ましい。このような特徴を有する事によれば、外容器の押圧片を押すだけで、容器(内容器)を押圧し、液状試薬と粉粒型反応剤とを反応させることが可能となる。
上記のような特徴を有する徐放具によれば、簡易な構成とした上で、反応試薬の混合も容易に行う事ができるようになる。
関連する実施形態に係る徐放具の断面形状を示す図である。 関連する実施形態に係る徐放具の構成を示す分解斜視図である。 関連する実施形態に係る徐放具を構成する外容器の蓋体の平面形状を示す図である。 図3におけるA-A断面を示す図である。 関連する実施形態に係る徐放具の内容器を完全に単一の容器で構成する場合の例を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る徐放具の構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る徐放具の内容器の形態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る徐放具の外容器に内容器を収容した状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る徐放具の外容器に内容器を収容し、押圧片により内容器の第1領域を押圧した状態を示す断面図である。
以下、本発明の徐放具に係る実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態は、本発明を実施するための好適な形態の一部であり、その効果を奏する限りにおいて、構成の一部に変更を加えたとしても、本発明の一部とみなすことができる。
関連する実施形態]
まず図1から図4を参照して本発明に関連する実施形態に係る徐放具について説明する。なお、図面において図1は、関連する実施形態に係る徐放具の断面構成を示す図であり、図2は、同分解斜視図である。図3は、外容器を構成する蓋体の平面視形状を示す図であり、図4は図3におけるA-A断面を示す図である。
本実施形態に係る徐放具10は、内容器12と外容器24とから成る。内容器12は、第1領域12aと第2領域12bとを有し、両領域の境界に、境界壁14が設けられている。第1領域12aは、液状試薬16を封入する領域であり、本実施形態では、亜塩素酸ナトリウム溶液や、二酸化塩素水溶液を封入している。
第2領域12bは、粉粒型反応剤18を封入する領域である。粉粒型反応剤18は、液状試薬16と反応して二酸化塩素ガスを発生させる事が可能なものであれば良い。本実施形態では、粉粒型反応剤18として、吸水ポリマーを採用している。吸水ポリマーの具体例としては、ポリアクリル酸ナトリウムなどの、ポリアクリル酸架橋体や、ポリアミノ酸架橋体等であれば良い。なお、境界壁14は薄膜により構成している。
第1領域12aの上面には領域を封止するシール部20が設けられている。本実施形態では、シール部20の中心に、薄膜破断部材22を備えている。薄膜破断部材22は、棒状部材であれば良く、その一端を境界壁14に当接、あるいは近接させると共に、他端をシール部20から突出させるように配置している。薄膜破断部材22の固定は、シール部20との溶着による接続であれば良く、溶着部20aは、薄膜破断部材22の他端を押圧する力により破断するように、シール部20の他の部位よりも薄肉となるように構成されている。
また、図1に示す形態では、薄膜破断部材22に押圧力をかけた際、薄膜破断部材22が境界壁14側へ押し込まれずに折り取られてしまう事を防ぐために、シール部20の下面側に、薄膜破断部材22の延設方向(押し込み方向)に沿ったガイド20bを設ける構成としている。
このような構成とした場合、薄膜破断部材22の他端に押圧力を付与することで、薄膜破断部材22が押し込まれ、第1領域12aと第2領域12bとの間に設けられた境界壁14を破断させる。これにより、第1領域12aに封入された液状試薬16が第2領域12bに流れ込み、粉粒型反応剤18と反応する。本実施形態では、粉粒型反応剤18を吸水ポリマーとしている事より、粉粒型反応剤18が液状試薬16を吸収して肥大し、ゲルを構成すると共に、二酸化塩素ガスを発生させる。
液状試薬16の成分としての亜塩素酸ナトリウム(NaClO)から二酸化塩素ガス(ClO)を発生させる場合一般的には、液状試薬16に有機酸であるクエン酸(C)を添加するといった手段が採られる。その際の反応は、[化1]に示す通りである。
Figure 0007391731000001
ここで、液状試薬16に対する酸の添加による二酸化塩素ガスの発生は、酸の種類などによって、その性状が異なることが知られている。例えば、上述したクエン酸の場合には、反応が早く、反応初期における二酸化塩素ガスの発生量が多く、フマル酸の場合には、比較的反応が穏やかで、二酸化塩素ガスの発生状態を長期化させることができる。
本実施形態で採用している粉粒型反応剤18としての吸水ポリマーも、上述したようにアクリル酸重合体部分ナトリウム塩架橋体であり、酸の一種とすることができる。そして、吸水により粉粒型反応剤18の内部に液状試薬16を取り込む事や、上述した酸の種類の違いによる二酸化塩素ガスの発生状態の違いに起因して、直接酸(例えばクエン酸)を添加した場合に比べて緩やかな反応を示し、所定量の二酸化塩素ガスを長期的に発生させることが可能となる。
第2領域12bで液状試薬16と粉粒型反応剤18が反応して発生した二酸化塩素ガスは、薄膜破断部材22により形成された境界壁14の孔を介して第1領域12aへ流れ込む。第1領域12aに流れ込んだ二酸化塩素ガスは、薄膜破断部材22の押圧により溶着部20aが破断したことで構成される貫通孔(不図示)から外部へ放散されることとなる。なお、液状試薬16は粉粒型反応剤18に吸収されてゲル化しているため、内容器12が横転や逆さまになったとしても、内容物がこぼれてしまう虞が無い。
なお、図1においては、第2領域12bを構成する大きな容器に、第1領域12aを構成する小さな容器が嵌め込まれているように示しているが、これは液状試薬16や粉粒型反応剤18を各領域へ封入する際の容易性を鑑みたものであり、図5に示すように、第1領域12aと第2領域12bとを完全に1つの容器に収容する構成とすることもできる。
外容器24は、内容器12を収容するための化粧容器である。本実施形態の外容器24は、図1、図2に示すように、容器本体26と蓋体28とから成る。容器本体26は、内容器12を収容可能な形態であれば良く、収容した内容器12が内部でズレない保持性を持つ形態とすることが望ましい。本実施形態では、底板と側壁を備え、側壁は、上部開口部から底板にかけて開口面積を窄めるように傾斜を持つ円筒状とし、いわゆるカップ形状を成すようにしている。
蓋体28は、容器本体26の上部開口部を覆う要素である。本実施形態では図3に示すように、蓋体28の上面中心部に開口部30を設けるようにしている。開口部30は、容器本体26に内容器12を配置した際、薄膜破断部材の上部に位置するように設けている。開口部30には、押圧片32が配置されている。押圧片32は、開口部30の縁辺との間に隙間30aを設けるように配置され、押圧片32と縁辺との間には、押圧片32を支持する可撓片34が設けられている。
このような構成とすることで、押圧片32は図4に示すように、面方向、すなわち蓋体28の厚み方向に押し込む事が可能となる。これにより、蓋体28を配置した状態のまま、押圧片32を押し込む事で、薄膜破断部材22に押圧力を付与することが可能となる。また、押圧片32の平面積を薄膜破断部材22の他方の端部の面積よりも大きくすることで、受圧面積の差により、小さな力で薄膜破断部材22を押し込む事が可能となる。
薄膜破断部材22を押し込む事により発生する二酸化塩素ガスは、蓋体28における開口部30の縁辺と押圧片32との間に設けた隙間30aを介して放散されることとなる。
[効果]
上記のような徐放具10によれば、単一の内容器12に液状試薬16と粉粒型反応剤18とを封入する事により、複数の部材がバラバラになる事の無い簡易な構成とすることができる。また、内容器12に設けた薄膜破断部材22を押し込むだけで、液状試薬16と粉粒型反応剤18とを混合し、反応させることが可能となる。
また、液状試薬16との反応剤(粉粒型反応剤18)として吸水ポリマーを採用する事により、液状試薬16を積極的に酸に反応させる場合に比べて二酸化塩素ガスを発生させる反応が緩やかになる。このため、安定した濃度のガスを長期的に発生させることが可能となる。
本発明の実施形態]
次に、図6から図9を参照して、本発明の実施形態に係る徐放具10Aについて説明する。なお、図面において図6は、本発明の実施形態に係る徐放具の分解斜視図であり、図7は、本発明の実施形態に係る徐放具の内容器の斜視図である。また、図8は、外容器に内容器を収容した状態の断面図であり、図9は、押圧片により第1領域の押圧を成した状態を示す断面図である。
本実施形態に係る徐放具も、上述した関連する実施形態に係る徐放具と同様に、内容器と外容器とから成る。なお、関連する実施形態に係る徐放具10と同様な機能を果たす要素については、同じ名称を用いて説明すると共に、図面に同じ符号を付することとする。
本実施形態に係る内容器12は、関連する実施形態に係る徐放具10と異なり、可撓性を有する多孔質膜により構成している。ここでの多孔質膜は、気体を透過させ、液体を透過させないものとする。このような構成とすることで、液状試薬16は外部に漏れず、液状試薬16と粉粒型反応剤18とが反応して発生する二酸化塩素ガスは放出させることが可能となる。なお、液状試薬16と粉粒型反応剤18は、上述した関連する実施形態に係る徐放具10と同じものとすれば良い。
本実施形態に係る内容器12は、液状試薬16を封入する第1領域12aと、粉粒型反応剤18を封入する第2領域12bの境界を構成する境界壁14を溶着により構成している。溶着は、内容器12を構成する多孔質膜の内表面を当接させた状態で加圧加熱することで成せば良い。ここで、境界壁14を構成する溶着面は、第1領域12aや第2領域12bの縁辺に形成される溶着部よりも接着強度が弱いものとする。第1領域12aを押圧した際に、縁辺の溶着部よりも先に境界壁14を崩壊させるためである。
外容器24は、平面配置した内容器12を平面方向に沿って挟持して収容する下部片26aと上部片28aとを有する。下部片26aには、内容器12の第1領域12aを配置する位置決め台36が備えられている。位置決め台36は、下部片26aを構成する壁面の中で厚みが厚くなるように構成された部位である。位置決め台36を設ける事により、詳細を後述する押圧片32により第1領域12aを押圧した際、下部片26aと押圧片32との隙間を小さくし、押圧力を効果的に境界壁14に作用させることが可能となる。また、厚みを厚くすることにより、押圧片32による押圧力を受けた際に撓みが生じる事が少ない。
上部片28aは、内容器12を配置した下部片26aを覆うように配置されるカバー部材である。位置決め台36に対応する位置には、詳細を後述する押圧片32を配置するための開口部(第1開口部38)が設けられている。また、位置決め台36に対応する位置以外の場所には、二酸化塩素ガスを放散するための放散用の開口部(第2開口部40)が設けられている。なお、図示しないが、第1開口部38の長手方向に沿った上部片28aの一部は、他の部位よりも厚みが厚く構成されており、下部片26aの位置決め台36との間に、第1領域12aの縁辺近傍を挟み込む事を可能な構成としている。このような構成とすることで、第1領域12aの内容物(液状試薬16)を第1開口部38側に集めることができる。このため、押圧片32による押圧力をかけ易くなる。
本実施形態に係る押圧片32は、上部片28aに設けられた第1開口部38に嵌め込まれる切片であり、本実施形態では、第1開口部38の形状に沿った平面形状としており、上部片28aの長手方向端部に近い位置に係合部32aを備え、係合部32aを基点として押圧片32が揺動可能な構成としている。本実施形態では、押圧片32を押し込んだ際、下部片26aを構成する位置決め台36との間の隙間が殆ど無くなるように、押圧片32の厚みが調整されている。このような構成とすることで、押圧片32を押し込むことで内容器12の第1領域12aを押圧することができ、境界壁14を崩壊させた後、第1領域12a内の液状試薬16を積極的に、第2領域12bへ流し込む事が可能となる。
このような構成の徐放具10Aによれば、押圧片32を下部片26a側に押し込む事で、内容器12の第1領域12aが押圧され、境界壁14が崩壊する。この状態で押圧片32をさらに押し込むことで、第1領域12aの内部に封入されている液状試薬16が第2領域12bに流れ込み、粉粒型反応剤18と混ざり、二酸化塩素ガスが発生する。
内容器12内で発生した二酸化塩素ガスは、多孔質膜を透過して外容器24と内容器の間に充満した後、上部片28aに設けられた第2開口部40や、第1開口部38と押圧片32の隙間から放散される。
[効果]
上記のような徐放具10Aであっても、第1実施形態に係る徐放具10と同様に、単一の内容器12に液状試薬16と粉粒型反応剤18とを封入する事で、複数の部材がバラバラになる事の無い簡易な構成とすることができる。また、外容器24に設けた押圧片32を押し込むだけで、液状試薬16と粉粒型反応剤18とを混合し、反応させることが可能となる。
また、液状試薬16との反応剤(粉粒型反応剤18)として吸水ポリマーを採用する事により、液状試薬16を積極的に酸に反応させる場合に比べて二酸化塩素ガスを発生させる反応が緩やかになる。このため、安定した濃度のガスを長期的に発生させることが可能となる。
さらに、液状試薬16と粉粒型反応剤18は、内容器12の内部で反応し、反応によって発生した二酸化塩素ガスは、袋状に形成されている内容器12を破袋させる事無く外部に放出される。よって、液状試薬16や、粉粒型反応剤18が使用者の肌や被服などに触れる恐れが無く、高い安全性を確保することができる。
10,10A………徐放具、12………内容器、12a………第1領域、12b………第2領域、14………境界壁、16………液状試薬、18………粉粒型反応剤、20………シール部、20a………溶着部、22………薄膜破断部材、24………外容器、26………容器本体、26a………下部片、28………蓋体、28a………上部片、30………開口部、30a………隙間、32………押圧片、32a………係合部、34………可撓片、36………位置決め台、38………第1開口部、40………第2開口部。

Claims (2)

  1. 亜塩素酸ナトリウム水溶液や二酸化塩素水溶液から成る液状試薬に粉粒型反応剤を添加して二酸化塩素ガスを放出させる徐放具であって、
    単一の容器に、前記液状試薬と前記粉粒型反応剤を封入し、前記液状試薬を封入した第1領域と前記粉粒型反応剤を封入した第2領域との境界に、外圧により崩壊する境界壁を設け
    前記容器は、気体を透過させ、液体を透過させない多孔質膜により構成し、
    前記境界壁は、前記多孔質膜の内表面を溶着させる事により構成すると共に、
    下部片と上部片により前記容器を平面方向に挟持して収容する外容器を備え、
    前記上部片には、前記第1領域が配置される位置に開口部が設けられ、
    前記開口部には、前記第1領域を前記下部片側に押圧可能な押圧片が備えられていることを特徴とする徐放具。
  2. 前記粉粒型反応剤は、吸水ポリマーであることを特徴とする請求項1に記載の徐放具。
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