JP7391350B2 - バルブ交換装置 - Google Patents

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Description

特許法第30条第2項適用 販売日 平成31年1月28日 販売した場所 岡野バルブ製造株式会社(福岡県北九州市門司区中町1-14)
本発明は、管路に設けられた仕切弁を交換するためのバルブ交換装置に関する。
従来、給水設備や排水設備の配管には、水の流れを遮断する仕切弁が設けられている。このような設備では、複数の仕切弁を開閉制御することで、水の流れる方向を変更している。仕切弁が設けられた設備として、例えば、図13に示すような汚染水処理設備100がある。汚染水処理設備100には、高濃度の放射能汚染水を貯蔵する一次タンク101が上流側に設けられ、放射性物質を除去した処理水を貯蔵する二次タンク102が下流側に設けられ、これらの間が配管110,115で連結されている。そして、これらの配管110,115には、所定の位置に仕切弁120,121,125が設けられており、これらの仕切弁120,121,125を開閉制御することで上流側から下流側に放射能汚染水を流すようになっている。
このような仕切弁120,121,125は、経年劣化や点検時などに交換する場合がある。図14(A)に示すように、配管110の上流側に設けられた仕切弁120を交換する場合、図14(B)に示すように、下流側配管110bを取り外し、仕切弁120の下流側から上流側配管110aの内部を一時的に閉鎖し、その後、仕切弁120を取り外して交換する方法がある。
例えば、この種の先行技術として、水門の元締め仕切弁(バルブ)を交換する方法がある(例えば、特許文献1参照)。この方法では、仕切弁の下流側に止水栓装置を取り付け、この止水栓装置から仕切弁の上流側の配管内に円盤状止水栓と水密ゴム及び押圧環を挿入し、水密ゴムを圧縮することで配管の内面に密着させて止水した後、仕切弁を取り外して交換している。
特開平3-89091号公報
ところで、上記した汚染水処理設備の配管に設けられた仕切弁の内部は放射能汚染水が流れているため、仕切弁を交換する場合には内部の放射能汚染水を排出する必要がある。このため、仕切弁の交換時に排出される放射能汚染水が問題となる。
しかし、上記先行技術では、止水栓装置の内部に備えさせた円盤状止水栓と水密ゴム及び押圧環を仕切弁の上流側に進出させた後の空間内に多くの放射能汚染水が溜った状態で止水栓装置を取り外して仕切弁を交換することになる。このため、止水栓装置の内部に溜っている放射能汚染水の処理が問題となる。
また、上記先行技術の場合、止水栓装置の内部が大きく窪んだ形態であるとともに、その内部に設けられる水密構造等も複雑であるため、仕切弁の交換後に止水栓装置に残った放射能汚染水を洗浄するためには多くの時間と労力を要する。
そこで、本発明は、放射能汚染水の配管に設けられた仕切弁の交換時に放射能汚染水の処理が容易なバルブ交換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、上流側配管と下流側配管との間に設けられた仕切弁を交換するためのバルブ交換装置であって、前記仕切弁の下流側フランジに固定される板状の固定板と、前記固定板の上流側に配置され、前記仕切弁の内部に配置される止水部と、前記止水部を前記上流側配管の内部まで移動させて配置し、該止水部で前記上流側配管の内部を止水する止水機構と、前記止水機構に上流側から作用する水圧を前記上流側配管で保持する一次保持機構と、前記止水部を前記上流側配管に保持する二次保持機構と、を備えている。
この構成により、バルブ交換装置を仕切弁の下流側フランジに取り付けた状態では、板状の固定板で下流側フランジが塞がれ、止水部は仕切弁の内部に配置された状態となる。よって、仕切弁の内部空間を止水部の容積分だけ小さくでき、仕切弁の交換時に排水される放射能汚染水の量を減らすことができる。しかも、板状の固定板によって仕切弁の下流側を閉鎖する構成であるため、放射能汚染水が接する部分の構造が簡単な構造となり、放射能汚染水の洗浄に要する時間と労力を低減することができる。
また、前記止水部は、閉止部材と、押え部材と、前記閉止部材と前記押え部材との間に介装される可撓性リングと、前記閉止部材と前記押え部材とによって前記可撓性リングを軸方向に圧縮させる軸部材と、を有し、前記止水機構は、前記止水部を前記上流側配管の内部まで移動させる挿入部材を前記固定板の中央部分に有し、前記固定板は、前記挿入部材の軸方向移動時に該挿入部材の周囲をシールするシール部を有していてもよい。
このように構成すれば、固定板を下流側フランジに固定した状態で、挿入部材によって止水部を上流側配管の内部まで移動させることができる。挿入部材による止水部の移動時には、シール部で挿入部材の周囲はシールされた状態が保たれる。上流側配管の内部まで移動させられた止水部は、軸部材によって閉止部材と押え部材とで可撓性リングを軸方向に圧縮することで、可撓性リングの中間部分が拡径させられて上流側配管の内部を閉鎖することができる。
また、前記閉止部材は、前記固定板の内面方向に、上流側から前記止水部に作用する水圧を前記固定板で支持する支持部材を備えていてもよい。
このように構成すれば、固定板を仕切弁の下流側フランジに固定した状態で仕切弁を開放したときに止水部に作用する水圧を、閉止部材の支持部材によって固定板で適切に受けることができる。
また、前記押え部材は、前記可撓性リングの内部空間に上流側の水圧を導く加圧穴を有していてもよい。
このように構成すれば、押え部材の加圧穴から可撓性リングの内部空間に上流側の水圧を導き、可撓性リングを配管の内面に押し付ける力を増すことができる。よって、止水性の向上を図ることができる。
本発明によれば、放射能汚染水の配管に設けられた仕切弁の交換時に排出される放射能汚染水の削減と、交換後のバルブ交換装置に残った放射能汚染水を容易に洗浄することが可能となる。よって、仕切弁の交換時に放射能汚染水の処理を容易に行うことが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係るバルブ交換装置の止水機構を示す図面であり、(A)は断面図、(B)はI-I矢視図である。 図2は、バルブ交換装置の一次保持機構を示す図面であり、(A)は正面図、(B)はII-II矢視図である。 図3は、バルブ交換装置の二次保持機構を示す図面であり、(A)は正面図、(B)はIII-III矢視図である。 図4は、バルブ交換装置による作業手順工程を示す図面であり、(A)は一次保持機構の部分の正面図であり、(B)は一次保持機構と仕切弁の部分の断面図である。 図5は、図4に示す作業手順の次工程を示す断面面である。 図6は、図5に示す工程の次工程を示す断面図である。 図7は、図6に示す工程の次工程を示す断面図である。 図8は、図7に示す工程の次工程を示す断面図である。 図9は、図8に示す工程の次工程を示す断面図である。 図10は、図9に示すX-X矢視図である。 図11は、図9に示す工程の次工程を示す断面図である。 図12は、図11に示す工程の次工程を示す断面図である。 図13は、放射能汚染水を洗浄する汚染水処理設備の一例を示すブロック図である。 図14は、図13に示す配管と仕切弁の拡大図であり、(A)は配管使用時の状態を示す側面図、(B)は仕切弁の交換前の状態を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態は一例を示しており、本発明の要旨を損なわない範囲で種々の構成を変更することは可能であり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。なお、この明細書及び特許請求の範囲の書類中では、「上流側」と「前方」とが同一方向であり、「下流側」と「後方」とが同一である。
(バルブ交換装置の構成)
図1は、一実施形態に係るバルブ交換装置1の止水機構25を示す図面であり、(A)は断面図、(B)はI-I矢視図である。図2は、バルブ交換装置1の一次保持機構30を示す図面であり、(A)は正面図、(B)はII-II矢視図である。図3は、バルブ交換装置1の二次保持機構40を示す図面であり、(A)は正面図、(B)はIII-III矢視図である。
バルブ交換装置1は、仕切弁120の下流側フランジ120c(図5)に固定される固定板10と、この固定板10の上流側に配置され、仕切弁120の内部に配置される止水部20を有している。また、バルブ交換装置1は、止水部20を仕切弁120の内部から上流側配管110a(図6)の内部まで移動させ、この止水部20で上流側配管110aの内部を止水する止水機構25を備えている。
また、バルブ交換装置1は、止水機構25を介して止水部20に上流側から作用する水圧を上流側配管110aで保持する一次保持機構30(図2)と、図3に示す、止水部20を直接的に上流側配管110aに保持する二次保持機構40(図3)と、を備えている。一次保持機構30は、仕切弁120を取り外す前に止水部20を上流側配管110aに保持するものであり、二次保持機構40は、仕切弁120を取り外すときに止水部20を上流側配管110aに保持するものである。
固定板10は、仕切弁120の下流側フランジ120cに固定するボルト孔10aが周囲に設けられ、それらの内側の前面側には下流側フランジ120cとの間でシールするシール部材11(図5)を設けるシール溝10bが設けられている。シール部材11は、Oリングを用いることができる。シール溝10bのさらに中心側の仕切弁120の内部空間と連通する位置には、給気コック12(図5)の取付孔10cと排水コック13(図5)の取付孔10dとが設けられている。また、固定板10の中心部には、止水部20を軸方向に移動させる挿入部材たる挿入管27を挿通させるシール部たるシールリング14が設けられている。シールリング14は、固定板10に固定されており、軸方向に複数のシール材14aが設けられている。シール材14aは、Oリングを用いることができる。シールリング14により、挿入管27の軸方向移動時に、挿入管27の周囲から内部の水が漏れることはない。挿入管27は、中空状の筒体で形成され、中空状金属パイプを用いることができる。
上記止水部20は、閉止部材たる閉止板23と押え部材たる押え板22と、これらの間に介装される可撓性リングたるゴムリング21とを有している。閉止板23及び押え板22は、ステンレス鋼などの金属で形成することができる。ゴムリング21は、U字状断面の耐放射性を有するゴム弾性材料で形成されている。ゴムリング21は、ゴム以外の可撓性材料で形成された可撓性リングを用いることができる。
押え板22には、中心部から後方へ延びる軸部材26が固定されている。軸部材26は、前端部が押え板22に固定されており、後方に向けてゴムリング21の中央部分と閉止板23の中央部分の貫通孔23aとに挿通されて、挿入管27に挿通されている。軸部材26の後部は挿入管27から後方に突出しており、挿入管27の後部に位置する部分にはねじ部26aが設けられている。ねじ部26aには、ナット27aが螺合しており、ナット27aは挿入管27の後端に当接している。閉止板23の貫通孔23aと軸部材26との間には、シール材23bが設けられている。挿入管27は、前端部が閉止板23に固定されている。
また、閉止板23の後面には、閉止板23の強度を保つ支持部材24が設けられている。支持部材24は、閉止板23に作用する水圧に応じて設ければよい。
さらに、この実施形態では、押え板22に、ゴムリング21の内部空間に上流側の水圧を導く加圧穴22aが設けられている。加圧穴22aは、周方向の複数箇所に設けられている。加圧穴22aの作用は後述する。
止水部20は、軸部材26を前方に移動させることにより軸部材26のねじ部26aに螺合されたナット27aが当接している挿入管27とともに前方へ移動し、上流側配管110aの内部まで移動させることができる。そして、軸部材26に対して挿入管27を前方に移動させることで、閉止板23を押え板22の方向に移動させ、これらの間でゴムリング21を軸方向に圧縮させることができる。これにより、ゴムリング21の中間部分が外方に向けて拡径させられて上流側配管110aの内周面に接触させられ、円板状の押え板22、ゴムリング21及び閉止板23によって上流側配管110aが閉鎖される(図7)。
また、軸部材26の後端部26bには、一次保持機構30の圧力支持部材35が連結されている。圧力支持部材35は、軸部材26の後端部26bに固定部材35aで固定されている。圧力支持部材35は、止水部20に作用する水圧を受けるため、鋼材などで形成された剛体となっている。圧力支持部材35は、固定板10の中心に対して左右方向に延び、固定板10の外径よりも突出している。圧力支持部材35の両端部には、一次保持機構30の保持ボルト34(図2)を固定する固定孔35bが設けられている。
(一次保持機構)
図2(A)に示すように、一次保持機構30は、上流側配管110aを左右方向から保持する2つの保持部31を有している。保持部31は、半円弧状に形成された挟持部材32と、挟持部材32の中間部分に設けられた保持ブロック33とを有している。挟持部材32は、その両端部に設けられたフランジ部32aのボルト孔32bにボルト32cが挿入されて固定される。図2(B)に示すように、保持ブロック33には、上流側配管110aのフランジ部110cの形状に応じた段部33aが設けられている。保持ブロック33は、上流側配管110aのフランジ部110c(図4)に当接するように挟持部材32に設けられており、この保持ブロック33に保持ボルト34の前端部が取り付けられている。保持ボルト34は、保持部31から後方に延びるように設けられている。保持ボルト34の後端部分は、上記止水部20の軸部材26に固定された圧力支持部材35に固定される。この一次保持機構30により、止水部20に作用する水圧を、軸部材26,圧力支持部材35、保持ボルト34、保持ブロック33を介して上流側配管110aのフランジ110cで受け、止水部20の軸方向移動を制限して位置を保持するようになっている。
(二次保持機構)
図3(A)に示すように、二次保持機構40は、扇型に形成された保持板41を有している。保持板41は複数個で構成され、図3では1個の保持板41を示している。保持板41の外周側(図の上側)には、上流側配管110aのフランジ部110c(図9)に固定する固定孔41aが設けられている。図3(B)にも示すように、保持板41の内周側(図の下側)には、支持ボルト42(図9)をねじ込むナット部材41bが設けられている。支持ボルト42は、図9に示すように、ナット部材41bにねじ込んで止水部20を保持板41で支持するものである。
(バルブ交換装置の使用手順)
図4~図12は、バルブ交換装置1による仕切弁120の交換作業を示す図面である。以下、上記した図14(B)に示すように、仕切弁120から下流側配管110bを取り外した状態からの手順について説明する。これらの図面では、中心線から上半分は垂直方向の断面を示し、中心線から下半分は水平方向の断面を示している。また、仕切弁120は、一部のみを示している。
図4は、バルブ交換装置1による作業手順工程を示す断面図であり、図2に示す一次保持機構30を上流側配管110aに取り付ける状態を示している。この状態では、仕切弁120の弁体120aが閉じられており、上流側配管110aの内部の水は弁体120aの上流側で止まっている。図4(A)に示すように、まず上流側配管110aに一次保持機構30の保持部31が取り付けられる。保持部31は、半円弧状の挟持部材32により上流側配管110aを左右方向から挟み、フランジ部32aをボルト32cとナット32dで固定することで上流側配管110aに固定される。図4(B)に示すように、挟持部材32は、保持ブロック33の段部33aが上流側配管110aのフランジ部110cに当接した状態で固定される。この状態では、保持ブロック33から後方に保持ボルト34が延びた状態となっている。
図5は、図4に示す作業手順の次工程を示す断面面である。図示するように、止水部20が設けられた固定板10が仕切弁120の下流側フランジ120cに固定される。この状態の固定板10には、排水コック13と給気コック12が取り付けられている。排水コック13及び給気コック12は、いずれも閉じた状態である。このように、仕切弁120の弁体120aが閉じられた状態で、仕切弁120の内部に止水部20が配置され、仕切弁120の下流側フランジ120cが平板状の固定板10によって塞がれる。これにより、仕切弁120の内部空間を止水部20の容積分だけ小さくできる。また、軸部材26の後端部26bは、圧力支持部材35に固定部材35aで固定されている。
図6は、図5に示す工程の次工程を示す断面図である。上記図5の状態から、仕切弁120の弁体120aが開放されて、仕切弁120の内部に水が満たされる。水は固定板10の位置まで満たされるが、仕切弁120の内部には止水部20の容積分だけ少ない量が入る。その後、図示するように挿入管27によって止水部20が上流側配管110aの内部まで進出(移動)させられる。この状態で、一次保持機構30の保持ボルト34の後端部分が圧力支持部材35の固定孔35bに挿通されて固定される。
図7は、図6に示す工程の次工程を示す断面図である。図示するように、軸部材26の後端部26bが固定された圧力支持部材35は、一次保持機構30の保持ボルト34によって軸方向の位置が固定されている。この状態で軸部材26のねじ部26aに螺合しているナット27aを回転させて、軸部材26に対して挿入管27が上流方向へ移動させられる。これにより、閉止板23が押え板22の方向に移動させられ、閉止板23と押え板22との間に設けられたゴムリング21が圧縮されて中間部分が外方に拡径させられる。そして、拡径させられたゴムリング21が上流側配管110aの内面に密接することで、上流側配管110aが閉鎖される。
この状態では、押え板22に設けられた加圧穴22aから上流側の放射能汚染水がゴムリング21の内部空間に入っている。これにより、上流側の水圧をゴムリング21の内部に導き、ゴムリング21を上流側配管110aの内面に押し付ける圧力(実線矢印)を増している。よって、止水性の向上を図ることができる。加圧穴22aは、必要に応じて設ければよい。
なお、ゴムリング21の内部空間に放射能汚染水を導いても、閉止板23と軸部材26との間がシール材23bによってシールされているため、放射能汚染水が挿入管27から後方へ漏出することはない。
図8は、図7に示す工程の次工程を示す断面図である。図示するように、止水部20のゴムリング21によって上流側配管110aが閉鎖された後、固定板10に設けられた排水コック13と給気コック12とが開放される。これにより、仕切弁120の内部の放射能汚染水が排出される。
図9は、図8に示す工程の次工程を示す断面図であり、図10は、図9に示すX-X矢視図である。仕切弁120の内部の放射能汚染水を排出した後、図9に示すように、仕切弁120の上流側フランジ120bを上流側配管110aのフランジ部110cに固定しているボルト120dを取り外し、仕切弁120を後方へ移動させる。この例では、隙間Sが形成できるように仕切弁120を後方へ移動させている。隙間Sとしては、例えば、100mm程度に設定できる。そして、上流側配管110aのフランジ部110cと仕切弁120の上流側フランジ120bとの間の隙間Sから、二次保持機構40の保持板41が上流側配管110aのフランジ部110cにボルト120dで取り付けられる。
図10に示すように、二次保持機構40の保持板41は、複数個が取り付けられている。この例では、上下左右に4個の保持板41が取り付けられている。保持板41は、固定孔41a(図3)がフランジ部110cのボルト孔110dにボルト120dで固定されている。この時の保持板41には、支持ボルト42が取り付けられている。支持ボルト42により、止水部20の閉止板23が下流側から支持されている(図9)。
図11は、図9に示す工程の次工程を示す断面図である。図11に示す状態では、上流側から止水部20に作用する水圧は、二次保持機構40の保持板41によって上流側配管110aで保持されている。この状態で、図示するように、軸部材26の後端部26bに圧力支持部材35を固定している固定部材35aと、圧力支持部材35に連結されている保持ボルト34の後部が外され、圧力支持部材35が取り外される。
図12は、図11に示す工程の次工程を示す断面図である。図示するように、圧力支持部材35が取り外された後は、固定板10が取り付けられた仕切弁120を後方へ取り外すことができる。この時、固定板10を仕切弁120から取り外して先に後方へ抜き、その後、仕切弁120を後方へ抜いてもよい。このようにして、上流側配管110a内で放射能汚染水を止水した状態で、仕切弁120を取り外すことができる。
(仕切弁の取り付け手順)
上記した手順で仕切弁120を取り外した後、逆の手順で新しい仕切弁120を取り付けることができる。仕切弁120の取り付けについての詳細な説明は省略するが、概略は以下の通りである。
すなわち、新しい仕切弁120と固定板10(シールリング14の部分)が挿入管27に挿入される。そして、固定板10が新しい仕切弁120の下流側フランジ120cに固定される。その後、一次保持機構30の圧力支持部材35が軸部材26の後端部26bに固定され、この圧力支持部材35に保持ボルト34が連結される。この状態で、二次保持機構40の保持板41が取り外される。その後、仕切弁120の上流側フランジ120bが上流側配管110aのフランジ部110cに固定される(図7の状態)。これにより、新しい仕切弁120の内部は、下流側フランジ120cが固定板10で閉じられているので外部と遮断された状態となる。
その後、軸部材26のねじ部26aに螺合しているナット27aを回転させて挿入管27を後方へ移動させる。これにより、止水部20のゴムリング21が縮径して止水が解除され、上流側配管110aから仕切弁120の内部に放射能汚染水が流れ込む。仕切弁120の下流側フランジ120cは固定板10で閉じられているため、放射能汚染水が漏出することはない。
その後、一次保持機構30の圧力支持部材35を取り外し、挿入管27を後方へ引くことで止水部20が上流側配管110aの内部から仕切弁120に固定された固定板10の前方位置まで後退させられる。
そして、仕切弁120の弁体120aを閉じることで、止水部20が位置する仕切弁120の内部を上流側から分離することができる。その後は、固定板10に設けられた排水コック13と給気コック12を開放して弁体120aよりも下流側の放射能汚染水が排出される。仕切弁120の内部に止水部20が入った状態であるため、排水される放射能汚染水は少ない。仕切弁120の弁体120aよりも下流側の放射能汚染水を排出した後は、バルブ交換装置1が撤去され、仕切弁120の下流側フランジ120cに下流側配管110bが連結されて元通りの状態となる(図14(A))。
(総括)
以上のように、上記したバルブ交換装置1によれば、交換する仕切弁120の内部に止水部20を配置し、仕切弁120の下流側フランジ120cに板状の固定板10を固定した状態から仕切弁120を取り外すので、仕切弁120の交換時に排出される放射能汚染水の量を減らすことができる。よって、仕切弁120の交換時における放射能汚染水の排出量を減らすことが可能となる。
また、板状の固定板10で仕切弁120の下流側を閉鎖するように構成されているので、仕切弁120の交換後のバルブ交換装置1を容易に洗浄することができ、バルブ交換装置1の洗浄に要する作業時間を削減することが可能となる。作業時間を削減することで、作業者が放射能汚染水に曝される時間を減らして被曝量を低減することが可能となる。
1 バルブ交換装置
10 固定板
14 シールリング(シール部)
20 止水部
21 ゴムリング(可撓性リング)
22 押え板(押え部材)
22a 加圧穴
23 閉止板(閉止部材)
25 止水機構
26 軸部材
27 挿入管(挿入部材)
30 一次保持機構
31 保持部
32 挟持部材
33 保持ブロック
34 保持ボルト
35 圧力支持部材
40 二次保持機構
41 保持板
100 汚染水処理設備
101 一次タンク
102 二次タンク
110 配管
110a 上流側配管
110b 下流側配管
120 仕切弁
120a 弁体

Claims (4)

  1. 上流側配管と下流側配管との間に設けられた仕切弁を交換するためのバルブ交換装置であって、
    前記仕切弁の下流側フランジに固定され、該下流側フランジに固定された状態で該仕切弁の内部空間と連通する給気コックと排水コックとを有する板状の固定板と、
    前記固定板の上流側に配置され、前記仕切弁の弁体を閉じた状態で該弁体と前記固定板との間の該仕切弁の内部に配置される止水部と、
    前記固定板を前記仕切弁の前記下流側フランジに固定して該下流側フランジを塞いだ状態で、前記止水部を前記上流側配管の内部まで移動させて配置し、該止水部で前記上流側配管の内部を止水する止水機構と、
    前記止水機構に上流側から作用する水圧を前記上流側配管で保持する一次保持機構と、
    前記止水部を前記上流側配管に保持する二次保持機構と、
    を備えていることを特徴とするバルブ交換装置。
  2. 前記止水部は、閉止部材と、押え部材と、前記閉止部材と前記押え部材との間に介装される可撓性リングと、前記閉止部材と前記押え部材とによって前記可撓性リングを軸方向に圧縮させる軸部材と、を有し、
    前記止水機構は、前記止水部を前記上流側配管の内部まで移動させる挿入部材を前記固定板の中央部分に有し、
    前記固定板は、前記挿入部材の軸方向移動時に該挿入部材の周囲をシールするシール部を有している、
    請求項1に記載のバルブ交換装置。
  3. 前記閉止部材は、前記固定板の内面方向に、上流側から前記止水部に作用する水圧を前記固定板で支持する支持部材を備えている、
    請求項2に記載のバルブ交換装置。
  4. 前記押え部材は、前記可撓性リングの内部空間に上流側の水圧を導く加圧穴を有している、
    請求項2又は3に記載のバルブ交換装置。
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