JP7391040B2 - カテーテル組立体及びカテーテル留置体 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、輸液や輸血等を行う場合に使用されるカテーテル組立体及びカテーテル留置体に関する。
輸液や輸血の導入部を患者に構築する際には、例えば、特表2018-511439号公報に開示されているようなカテーテル組立体(カテーテルアセンブリ)が使用される。このカテーテル組立体は、カテーテル(可撓性カテーテルチューブ)と、カテーテルに固定されるカテーテルハブと、カテーテル内に配置される内針(中空導入針)とを有する。カテーテル組立体は、使用時に、ユーザによりカテーテル及び内針が患者の体内に挿入された後に、カテーテル及びカテーテルハブから内針が離脱され、離脱後のカテーテルハブ内に医療機器が挿入されることで、導入部として機能するようになる。
また、特表2018-511439号公報に開示のカテーテル組立体は、カテーテルハブ内に、開閉可能な弁(弾性セプタム)と、弁の基端側に配置される開通部材(弁アクチュエータ)とを備える。弁は、内針の離脱時に、カテーテルハブ内の空間を閉塞することで血液の漏れを防止する。開通部材は、医療機器の挿入に伴い弁を貫通(開放)することで、薬液や血液を医療機器側からカテーテルに流動可能とする。
ところで、上記のように、医療機器の挿入に伴い開通部材が弁を貫通する構成では、流体(薬液、血液)が流出する開通部材の先端と弁との間に、流体が流動し難いスペースが形成される。このようなスペースが存在すると、薬液、血液等の滞留が生じ易くなり、菌の繁殖等のリスクが高まる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、簡単な構成により、流体の滞留を低減することで、使用時の衛生性をより高めることができるカテーテル組立体及びカテーテル留置体を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の第1態様に係るカテーテル組立体は、先端に刃面を有する内針と、前記内針が挿通されるカテーテルと、前記内針が挿通され、且つ前記カテーテルの基端に固定されるカテーテルハブと、先端方向に向かって近接し合う一対の傾斜部と、前記一対の傾斜部の先端に設けられ幅方向に延在する端面と、前記端面の長手方向に沿うように形成されるスリットとを有し、前記カテーテルハブの内部空間に設けられる弁と、前記内部空間に設けられ、内側に空間部を有する筒状に構成され、且つ初期状態で前記弁よりも基端側に位置し、先端方向に移動することで前記弁を開通させる開通部材と、を備え、前記開通部材は、前記空間部と前記開通部材の外部とを連通する側孔を有し、前記側孔は、前記弁を開通させた状態で、前記スリットの最基端よりも先端側に位置する。
また、前記の目的を達成するために、本発明の第2態様に係るカテーテル留置体は、カテーテルと、内部空間を有し、前記カテーテルの基端に固定されるカテーテルハブと、先端方向に向かって近接し合う一対の傾斜部と、前記一対の傾斜部の先端に設けられ幅方向に延在する端面と、前記端面の長手方向に沿うように形成される前面スリットと、前記端面の両端から一対の傾斜部の間の側面に形成される側面スリットとを含む弁と、前記内部空間に設けられ、内側に空間部を有する筒状に構成され、且つ初期状態で前記弁よりも基端側に位置し、先端方向に移動することで前記前面スリットと前記側面スリットを開くことで前記弁を開通させる開通部材と、を備え、前記開通部材は、前記空間部と前記開通部材の外部とを連通する側孔を有し、前記側孔は、前記弁を開通させた状態で、開いた前記側面スリットと重なる位置に設けられる。
さらに、前記の目的を達成するために、本発明の第3態様に係るカテーテル留置体は、カテーテルと、前記カテーテルの基端に固定されるカテーテルハブと、スリットを有し、前記カテーテルハブの内部空間に設けられる弁と、前記内部空間に設けられ、内側に空間部を有する筒状に構成され、且つ初期状態で前記弁よりも基端側に位置し、先端方向に移動することで前記弁を開通させる開通部材と、を備え、前記開通部材は、前記スリットに挿入可能であり、且つ外周面と内周面を有する挿通部を備え、前記外周面及び前記内周面のうち少なくとも一方は先端方向に向かって小径となるテーパ状に形成され、前記開通部材は、前記弁を開通させた状態で、前記スリットの開いた箇所に対向する位置にあり、且つ前記空間部と前記開通部材の外部とを連通する側孔を備える。
上記のカテーテル組立体及びカテーテル留置体は、側孔を有することで、空間部を流動する流体を開通部材や弁の径方向外側の空間に流出させることができる。すなわち側孔は、開通により先端方向に傾いている弁の周囲に流体を回り込ませることができる。従って、流体は、弁よりも先端側の内部空間において滞留が抑制され、流体の滞留により生じる可能性がある菌の繁殖等を低減して、使用時の衛生性をより高めることが可能となる。
本発明の一実施形態に係るカテーテル組立体の斜視図である。 図1のカテーテル組立体の分解斜視図である。 カテーテル留置体のカテーテルハブを示す部分側面断面図である。 カテーテルハブに医療機器を挿入して薬液を流動した際の動作を示す部分側面断面図である。 図5Aは、第1変形例に係る開通部材を概略的に示す部分側面断面図である。図5Bは、第2変形例に係る開通部材を概略的に示す部分側面断面図である。 図6Aは、第3変形例に係る開通部材を概略的に示す部分側面断面図である。図6Bは、第4変形例に係る開通部材を概略的に示す部分側面断面図である。 図7Aは、第5変形例に係る開通部材を概略的に示す部分側面断面図である。図7Bは、第6変形例に係る開通部材を概略的に示す部分側面断面図である。 図8Aは、第7変形例に係る開通部材を概略的に示す部分側面断面図である。図8Bは、第8変形例に係る開通部材を概略的に示す部分側面断面図である。 図9Aは、第9変形例に係る開通部材及びカテーテルハブを示す部分側面断面図である。図9Bは、図9Aのカテーテルハブに医療機器を接続した状態を示す部分側面断面図である。 図9BのX-X線断面図である。 第10変形例に係る開通部材を示す斜視図である。 図12Aは、図11の開通部材及びカテーテルハブを示す部分側面断面図である。図12Bは、図12Aのカテーテルハブに医療機器を接続した状態を示す部分側面断面図である。 図13Aは、第1応用例に係るカテーテル組立体を示す平面図である。図13Bは、第2応用例に係るカテーテル組立体を示す側面図である。
以下、本発明について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
本発明の一実施形態に係るカテーテル組立体10は、図1に示すように、患者(生体)の体内に挿入及び留置されるカテーテル12を有し、輸液や輸血等において液体(薬液や血液)の入出部を構築するために用いられる。カテーテル12は、末梢静脈カテーテルに構成されている。なお、カテーテル12は、末梢静脈カテーテルよりも長いカテーテル(例えば、中心静脈カテーテル、PICC、ミッドラインカテーテル等)でもよい。また、カテーテル12は、静脈用カテーテルに限らず、末梢動脈カテーテル等の動脈用カテーテルでもよい。
図1に示すように、カテーテル組立体10は、内針14と、内針14の基端に固定される針ハブ16とで構成される操作体18を有する。またカテーテル組立体10は、上記のカテーテル12と、カテーテル12の基端に固定されるカテーテルハブ20とで構成されるカテーテル留置体22を有する。
カテーテル組立体10は、使用前の初期状態(製品提供状態)で、カテーテル留置体22の基端側から操作体18が組み付けられることにより、カテーテル12に内針14が挿通した多重構造針11を形成している。多重構造針11は、内針14の針先14aを突出させており、内針14及びカテーテル12を患者に一体的に穿刺することが可能である。さらに図2に示すように、カテーテルハブ20の内部には、弁24、開通部材26、固定部材28が収容される。
医師や看護師等のユーザは、図1に示すカテーテル組立体10の使用において、針ハブ16を把持操作して、患者の体内に多重構造針11を穿刺し、針先14aを血管に到達させた穿刺状態とする。さらにユーザは、穿刺状態を維持しつつ、カテーテル12を内針14に対して相対的に進出することで血管内に挿入していく。その後、カテーテル12に対し内針14を後退しカテーテルハブ20から内針14を抜去することで、カテーテル12が血管内に留置される。カテーテル12は、留置状態においてカテーテルハブ20に医療機器100(図4参照)が接続されて、薬液や血液を投与する、採血する等の処置を実施可能とする。以下、このカテーテル組立体10の各構成について詳述していく。
図1及び図2に示すように、カテーテル組立体10(操作体18)の内針14は、生体の皮膚を穿刺可能な剛性を有する中空管に構成され、その先端に鋭利な針先14aを備える。内針14の内部には、軸方向に沿って中空部15が設けられている。針先14aは、内針14の軸方向に対して所定角度傾斜し、内針14の所定の周方向位置から内針14の外側を臨む刃面14asを有する。内針14の外周面には、血管の穿刺時に血液を基端側に導くフラッシュバック用の溝32が設けられている。なお、内針14は、溝32の代わりに、中空部15に連通する孔(不図示)を備えた構成でもよい。
内針14の構成材料としては、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム又はアルミニウム合金、チタン又はチタン合金のような金属材料、或いは硬質樹脂、セラミックス等があげられる。内針14は、融着、接着、インサート成形等の適宜の固着手段により、針ハブ16に強固に固定される。
針ハブ16は、カテーテル留置体22と操作体18が組み付けられた初期状態で、ユーザが把持するグリップ部分を構成している。針ハブ16は、ユーザが直接把持する筒状のハブ本体34と、ハブ本体34の先端に一体成形された内針支持部36とを備える。
ハブ本体34は、多重構造針11を安定的に操作可能な形状及びサイズに形成されている。ハブ本体34は、基端側が円筒状に形成される一方で、先端側に向かって徐々に角筒状に変形しており、その内部に断面円形状の空洞34aを有する。ハブ本体34は、突条部を備えた基端側の円筒部分が先端側に対して分離可能に構成され、また基端側の円筒部分の空洞34aにはフィルタ(不図示)が設けられている。
内針支持部36は、ハブ本体34から先端方向に突出する円柱状に形成され、その中心部において内針14の基端部を保持している。内針支持部36の外面の先端側の部分には、複数のリブ38が周方向に沿って等間隔に設けられている。
針ハブ16の構成材料は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリサルホン、ポリアリレート、メタクリレート-ブチレン-スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂を適用することができる。
一方、カテーテル組立体10のカテーテル12は、ルーメン13が内側に形成された可撓性を有する中空体に構成されている。カテーテル12の外形及びルーメン13は、軸方向に直交する断面視で、正円形状に形成され、カテーテル12の軸線方向に沿って延在している。ルーメン13は、カテーテル12の先端に形成された先端開口13aと、カテーテル12の基端に形成された基端開口13b(図3参照)とに連通している。
カテーテル12を構成する材料は、特に限定されるものではないが、透明性を有する軟質樹脂材料を適用するとよい。例えば、カテーテル12の構成材料としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)等のフッ素系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂又はこれらの混合物、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリエーテルナイロン樹脂、オレフィン系樹脂とエチレン・酢酸ビニル共重合体との混合物等があげられる。
カテーテル12の長さは、特に限定されず用途や諸条件等に応じて適宜設計可能であり、例えば、14~500mm程度に設定される。カテーテル12の基端は、カテーテルハブ20の内部に挿入され固着されている。
カテーテルハブ20は、カテーテル12が患者の血管内に挿入された状態で患者の皮膚上に露出され、テープ等により貼り付けられてカテーテル12と共に留置される。カテーテルハブ20を構成する材料は、特に限定されず、例えば、針ハブ16であげた材料を適宜採用するとよい。
図2及び図3に示すように、カテーテルハブ20は、先端方向に先細りの筒状に形成されている。カテーテルハブ20の内側には内部空間50が設けられ、この内部空間50は、先端側においてカテーテル12のルーメン13(基端開口13b)に連通すると共に、基端側においてカテーテルハブ20の基端開放部52に連通する。内部空間50には、上述の弁24、開通部材26、固定部材28が収容される。また、カテーテルハブ20の基端側の外周面には、周方向に沿って延在するフランジ54が設けられている。
カテーテル12とカテーテルハブ20は、かしめ、融着、接着等の適宜の固着手段によって固着される。図3中では、カテーテルハブ20の内部空間50にかしめピン56を挿入して、カテーテルハブ20の内壁20aとかしめピン56との間にカテーテル12を挟み込んで、かしめピン56をかしめることで、カテーテル12を固定している。
内部空間50に収容される弁24は、カテーテル12のルーメン13から内部空間50に流入する血液が基端開放部52から漏出することを遮断する止血弁として構成されている。弁24の一例としては、ダックビル弁を適用することがあげられる。
例えば、弁24は、カテーテルハブ20の内壁20aに固定される円環部58と、円環部58から先端方向に向かって突出する弁本体60とを有する。一方、カテーテルハブ20の内壁20aには、直径が小さくなる段差部21aと、段差部21aから基端側の離れた位置に係止凸部21bとが設けられ、弁24は、段差部21aと係止凸部21bとに円環部58が挟まれることで移動不能に固定される。
弁本体60は、円環部58側が円筒形状に形成されると共に、先端方向に向かって近接し合う一対の傾斜部62を有する筒状に形成される。弁24の内側には、先端方向に向かって窄まる弁空間25が形成されている。
また、一対の傾斜部62の先端には、幅方向に延在する端面63が形成されている。また、弁本体60はスリット64を有する。スリット64は、正面から見て、端面63の長手方向に沿うように形成された前面スリット64aと、端面63の両端から一対の傾斜部62の間を構成する内筒側部66(側面)に側面スリット64bとを備えている。前面スリット64aと側面スリット64bは連続しており、また側面スリット64bは、弁24の軸方向に対し平行に延びて円環部58の先端まで延在している。このスリット64は、初期状態で、内針14を挿通させ、弁本体60からの内針14の抜去に伴い自己閉塞する。また一対の傾斜部62は、弁24の基端側に配置された開通部材26が挿入されることで、相互に大きく離間してスリット64を開放(開通)する(図4も参照)。これにより、後述する開通部材26を挿通する力を小さくできる。さらに、弁24が一対の傾斜部62と前面スリット64a及び側面スリット64bを含む構成により、開通部材26を基端側へ戻す力が生じにくいので、弁24に挿通した状態を維持し易い。
開通部材26は、初期状態で、内部空間50の弁本体60よりも基端側に配置されている。開通部材26は、円筒状の胴部68と、胴部68の先端に連なり先端方向に突出する挿通部70と、胴部68の基端に連なり基端方向に突出する一対の延在部72とを有する。胴部68及び挿通部70の内部には、開通部材26の空間部74が形成されている。
胴部68は、カテーテルハブ20の内部空間50の直径よりも若干小さい外形に形成され、空間部74の一部である胴部側空間74aを内側に備える。胴部68の外形(外周面)は、開通部材26の軸方向に直交する断面視で円形状に形成される。胴部側空間74aは、胴部68の基端に設けられた基端開口68aに連通している。
挿通部70は、弁24と相対的に開通部材26が先端方向に移動した際に、弁24のスリット64を突き抜けて、弁本体60(一対の傾斜部62)を押し広げる。挿通部70は、胴部68の外径よりも充分に小さな外径の円筒状に形成され、初期状態で、その先端部が弁24の円環部58の内側(弁空間25)に配置される。また、胴部68と挿通部70の段差(胴部68の先端面)は、開通部材26の先端方向の移動時に弁24の円環部58に引っ掛かることで、開通部材26の先端方向の移動を規制する。
挿通部70の内部には、空間部74の一部である挿通部側空間74bが形成されている。挿通部側空間74bは、挿通部70の軸方向に沿って延在し、その先端が挿通部70の先端に形成された先端開口78に連通し、その基端が胴部側空間74aに連通している。また、挿通部70の先端側外周面には、開通部材26の先端方向に向かって小径となるテーパ面71が形成されている。
また、挿通部70は、テーパ面71の形成箇所よりも基端側に一対の側孔80を有する。一対の側孔80は、挿通部側空間74bを挟んで相互に対向している。各側孔80は、先端開口78に対して所定間隔離れた位置に設けられ、挿通部70の外周面70aと内周面70bを(厚さ方向に)貫通し、挿通部側空間74bと挿通部70の外部とを連通している。
開通部材26は、初期状態で、弁24の内筒側部66に形成されたスリット64と一対の側孔80が同じ位相(周方向位置)となるように側孔80の位置を設定している。このように形成された各側孔80は、医療機器100の挿入に伴い開通部材26が弁本体60を開通した際に、弁24(内筒側部66)のスリット64が開いている箇所に対向する。すなわち、一対の側孔80は、開通部材26が弁24を開通した状態で、スリット64の最基端よりも先端側に位置する(図4も参照)。
一方、胴部68の基端に設けられる一対の延在部72は、互いに対向し、基端方向に向かって所定長さ延在する長方形状の片として形成されている。各延在部72は、胴部68の形状に応じた円弧状に形成され、その基端が固定部材28の内周面よりも内側に突出している。これにより、カテーテルハブ20に医療機器100のオスコネクタ102(図4参照)を挿入した際には、オスコネクタ102の先端が一対の延在部72の基端に接触する。そのため、開通部材26は、オスコネクタ102の押圧力を受けて先端方向に移動する。
固定部材28は、カテーテルハブ20の内部空間50に配置された開通部材26の脱落を防止するインナー部材である。また、固定部材28は、カテーテルハブ20に対する開通部材26の周方向の回転を規制する機能を有する。固定部材28は、開通部材26を内部空間50に収容した状態で、カテーテルハブ20の内壁20aに嵌合することによって、カテーテルハブ20に固定される。なお、カテーテルハブ20と固定部材28の固定手段は、特に限定されず、接着、融着等であってもよい。
固定部材28は、貫通孔82aを有する固定筒体82と、固定筒体82の基端に設けられた環状凸部84とを備える。固定筒体82の基端は、カテーテルハブ20の基端開放部52を構成している。固定筒体82には、開通部材26の一対の延在部72が配置される一対の切り欠き86が形成されている。一対の切り欠き86は、貫通孔82aを挟んだ対向位置に設けられ、固定筒体82の先端から基端方向に向かって延在している。環状凸部84は、カテーテルハブ20の基端に形成されたフランジ54の内側の環状溝部54aに配置されることで、固定部材28の先端方向への変位を規制する。
本実施形態に係るカテーテル組立体10は、基本的には以上のように構成されるものであり、以下その動作について説明する。
カテーテル組立体10は、上述したように、患者への輸液や輸血、採血等の入出部を構築する際に使用される。ユーザは、図1に示す初期状態のカテーテル組立体10の針ハブ16を把持操作して、多重構造針11を患者に穿刺する。
内針14の針先14aが血管に到達すると、血液が内針14の溝32を通ってカテーテル12のルーメン13に流動する。これによりユーザは、血液のフラッシュバックを視認して、ルーメン13が血管を確保したことを確認することができる。この血液は、カテーテル12のルーメン13を基端方向に流動すると、基端開口13bからカテーテルハブ20の内部空間50に流入する。内部空間50では、弁24が内針14を挿通しているものの、内針14の周囲を密閉しており、血液が弁24の基端方向に流出することが防止される。
穿刺状態において、ユーザは、カテーテル12を内針14と相対的に進出させ、カテーテル12を血管に挿入する。カテーテル12が血管にある程度挿入された段階で、カテーテル留置体22に対して操作体18を後退させる。これによりカテーテル12に対して内針14が離脱する。
カテーテルハブ20内では、弁24から内針14の針先14aが抜けると、弁本体60が弾性復元してスリット64を閉塞する。よって、血液が弁24の基端側に移動することが防止される。さらに内針14及び針ハブ16を後退させると、カテーテルハブ20の基端開口13bから内針14が離脱する。すなわち、カテーテル留置体22に対し操作体18が分離して、ユーザは、カテーテルハブ20内が図3に示す状態となったカテーテル留置体22を患者に留置する。
カテーテル留置体22の留置状態において、ユーザは、図4に示すように、医療機器100(輸液ラインのチューブやシリンジ等)のオスコネクタ102をカテーテルハブ20の基端開口13bから内部空間50に挿入する。オスコネクタ102は、固定部材28の内側を進出すると、固定部材28の内周面よりも径方向内側に突出している開通部材26(一対の延在部72)の基端に接触する。これによりユーザは、オスコネクタ102の接続(挿入)時に開通部材26を先端方向に押し込む。開通部材26の押し込み時に、一対の延在部72は、固定部材28の一対の切り欠き86に案内されて移動することで、開通部材26の周方向の回転を規制する。
開通部材26は、オスコネクタ102の押し込みに伴い弁24の内側を移動して、一対の傾斜部62を挿通部70が相互に離間させることで、スリット64を開放していく。そして、オスコネクタ102がカテーテルハブ20(固定部材28)に嵌合する挿入完了状態では、開通部材26の挿通部70が一対の傾斜部62を大きく離間させることになる。弁24のスリット64は、開通部材26の外形に沿って変形し、側面スリット64bは先端方向に向かうにつれて隙間が広がる。すなわち、一対の傾斜部62の変形に従って、側面スリット64bは基端から先端面に向かって弁24の軸線に対して斜め方向に変形される。そして挿入完了状態において、挿通部70に設けられた一対の側孔80は、スリット64(側面スリット64b)の開いた箇所の対向位置に配置される。
医療機器100は、薬液(流体)の投与において、オスコネクタ102の流路102aからカテーテルハブ20の内部空間50に薬液を流入させる。この薬液は、内部空間50の先端方向に流動していき、開通部材26の空間部74を通過する。そして一部の薬液は、挿通部70の先端開口78から弁24よりも先端側の内部空間50に流出し、さらに内部空間50の先端側に連通するカテーテル12のルーメン13に流入する。ルーメン13に流入した薬液は、患者の血管内に挿入されたカテーテル12の先端開口13aから投与される。
また、挿通部70に設けられた一対の側孔80は、開通部材26を介した薬液の流動時に、薬液の一部を挿通部70の径方向外側にも移動させる。側孔80から流出した薬液は、開いているスリット64を通ってカテーテルハブ20の内壁20aにぶつかる。そして内壁20aにぶつかった薬液は、弁本体60の周囲(内筒側部66から一対の傾斜部62)を回り込むように流動する。ここで、弁24(ダックビル弁)の弁本体60の周囲には、仮に挿通部70の先端開口78からのみ薬液を流出させる構成である場合に、流体(薬液や血液)が滞留し易い滞留スペース88(図4中の2点鎖線参照)が存在する。
これに対し、本実施形態に係るカテーテル組立体10は、一対の側孔80から薬液を流出させることで、弁本体60の周囲に薬液を回り込ませる。その結果、薬液が流体の流動を促すことになり、滞留スペース88を良好に解消することができる。つまり、開通部材26から流出した薬液は、弁24よりも先端側の内部空間50を全体的に流動しつつ、ルーメン13に供給される。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されず、発明の要旨に沿って種々の改変が可能である。例えば、カテーテルハブ20内に設けられる弁24は、上述のようにダックビル弁に限定されるものではなく、種々の構成をとり得る。弁24の他の例としては、上記の弁本体60に代えて平坦状の膜に開閉可能なスリット64を備えた構成(所謂、ディスク弁)を適用することができる。
また、開通部材26は、挿通部70に2つ(一対)の側孔80を備えるだけでなく、1つ又は3つ以上の側孔80を備えた構成でもよい。さらに開通部材26は、図3中に点線で示すように、挿通部70の先端に外側突部71a(傘部)を有する構成でもよい。外側突部71aは、挿通部70の挿通状態で、スリット64を構成する弁24の縁部分に引っ掛かることで、開通部材26による弁24の開通状態を強固に維持することを可能とする。
以下、図5A~図8Bを参照して他の変形例について詳述する。なお、以降の説明において、上述の実施形態と同じ構成又は同じ機能を有する要素には、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
〔第1変形例〕
第1変形例に係る開通部材26Aは、図5Aに示すように、挿通部70の一対の側孔80の直径φsを、挿通部70の先端開口78の直径φfよりも大きく形成した点で、上述の開通部材26と異なる。例えば、一対の側孔80の直径φsは、先端開口78の直径φfに対して1.2~2倍程度の大きさに設定されるとよい。また、挿通部70の先端は、挿通部70を構成する側壁(テーパ面71を含む)から内側に突出して先端開口78を形成する先端壁90を有する。
このように構成された開通部材26Aは、薬液を流動させた際に、先端開口78からの薬液の流出量を抑えて、一対の側孔80からの薬液の流出量を増加させる。そのため、弁本体60の周囲に回り込む薬液の量を増加させることが可能となり、流体の滞留をより一層抑制することができる。
〔第2変形例〕
第2変形例に係る開通部材26Bは、図5Bに示すように、胴部68の先端から先端方向に向かって挿通部70全体が先細りの円錐形状(テーパ部92)に形成されている点で、上述の開通部材26、26Aと異なる。このため挿通部側空間74bを構成する内周面も、挿通部70の外形に応じて先端方向に向かって小径となるテーパ内周面92aに形成されている。
また、挿通部70の一対の側孔80の直径φsは、先端開口78の直径φfよりも大きく形成されている。特に本変形例において、側孔80は、側孔80の形成箇所の挿通部側空間74bの直径φnよりも大きな直径φsを有する。このように構成された開通部材26Bは、挿通部側空間74bにおいて薬液を円滑に流動させつつ、一対の側孔80からの薬液の流出量を増加させる。従って、流体の滞留をより一層抑制することができると共に、先端開口78からは薬液を勢いよく吐出することが可能となる。
〔第3変形例〕
第3変形例に係る開通部材26Cは、図6Aに示すように、挿通部70の内周面70bに突起94を設けた点で、上述の開通部材26、26A、26Bと異なる。この突起94は、一対の側孔80よりも基端側(薬液の流動方向上流側)に設けられ、挿通部側空間74bの径方向内側に低く突出している。また、突起94は、内周面70bの周方向に沿って短く延在すると共に、周方向に沿って複数設けられている。なお突起94は、内周面70bを周方向に一連に周回するリング状に形成されていてもよい。
このように構成された開通部材26Cは、挿通部側空間74bを流動する薬液が突起94に当たることで薬液の乱流を大きくさせる。乱流が大きくなった薬液は、突起94の下流側に形成されている一対の側孔80に多く導かれるようになる。よって、一対の側孔80からの薬液の流出量が増加し、流体の滞留を一層抑制することができる。
なお、突起94は、側孔80の上流側近傍位置に形成されることに限定されるものではない。例えば図6A中の2点鎖線に示すように、開通部材26Cは、側孔80から基端方向に離れた位置に突起94aを備えてもよい。突起94aにより薬液の乱流が生じれば、側孔80への薬液の流出量が増加するからである。また例えば、開通部材26Cは、側孔80よりも先端側(薬液の流動方向下流側)に突起94bを備えた構成でもよい。このように形成された突起94bは、薬液を内側に寄せるように流動させることで、やはり側孔80に薬液に導き易くすることができる。
〔第4変形例〕
第4変形例に係る開通部材26Dは、図6Bに示すように、挿通部70の内周面70bに螺旋状の溝部96を形成した点で、上述の開通部材26、26A~26Cと異なる。この溝部96は、薬液を渦状に流動させるように作用して、一対の側孔80に向けて薬液を流動させ易くする。従って、この開通部材26Dでも、上記の開通部材26、26A~26Cと同様に、一対の側孔80からの薬液の流出量が増加し、流体の滞留を一層抑制することができる。
〔第5変形例〕
第5変形例に係る開通部材26Eは、図7Aに示すように、挿通部70の内周面70bに波状の溝部98を形成した点で、上述の開通部材26、26A~26Dと異なる。波状の溝部98でも、挿通部側空間74bを流動する薬液に乱流を生じさせることができるので、上記の開通部材26、26A~26Dと同様の効果を得ることが可能となる。
〔第6変形例〕
第6変形例に係る開通部材26Fは、図7Bに示すように、挿通部70の軸方向に複数の側孔80(図7B中では第1側孔80a、第2側孔80b、第3側孔80cの3つ)を備えた点で、上述の開通部材26、26A~26Eと異なる。第1~第3側孔80a~80cは、挿通部70の周方向に一対ずつ設けられている。また、挿通部70の先端は、先端壁90を備えることにより、先端開口78の直径φfを、挿通部側空間74bの直径φnよりも小さく設定している。
例えば、軸方向に3つ並ぶ側孔80のうち中間部に位置する第2側孔80bの直径φs2は、挿通部70の先端開口78の直径φfよりも大きく形成されている。第1及び第3側孔80a、80cの直径φs1、直径φs3は、第2側孔80bの直径φs2よりも小さく形成されている。このように、軸方向に並ぶ側孔80の大きさが異なることで、挿通部70の径方向外側に流出する薬液の流出量を適宜変えることが可能となる。すなわち第1~第3側孔80a~80cは、滞留スペース88に対して薬液を適切な量に配分して流動させることができる。
なお、挿通部70の軸方向に沿って設ける複数の側孔80のサイズや配置は、特に限定されない。例えば、第1側孔80aが、第2側孔80b、第3側孔80cよりも大きく形成されてもよい。また例えば、図7B中の第1側孔80a、第2側孔80bのみを設けた構成でもよく、図7B中の第2側孔80b、第3側孔80cのみを設けた構成でもよい。側孔80の数は1つ又は本変形例に記載された数よりも多くてもよい。
〔第7変形例〕
第7変形例に係る開通部材26Gは、図8Aに示すように、側孔81Aの形状が挿通部70の軸方向に沿う長軸を有する楕円形状(小判形状)に形成されている。このように側孔81Aを形成しても、薬液の流出量を増加させることができる。
〔第8変形例〕
第8変形例に係る開通部材26Hは、図8Bに示すように、側孔81Bの形状が挿通部70の軸方向に沿って長い長方形状に形成されている。また長方形状の角部はR状を呈している。要するに、側孔80、81A、81Bの形状は、特に限定されるものではなく、薬液を流動させることが可能な種々の形状を採用してよい。
〔第9変形例〕
第9変形例に係る開通部材26Iは、図9A、図9B及び図10に示すように、長円形の側孔81Cを有すると共に、挿通部70の外周面70a及び内周面70bが先端方向に向かって小径となるテーパ状に形成されている。この側孔81Cは、挿通部70の軸方向中間部に設けられ、且つ挿通部70の軸方向長さの1/2以上の割合を占めるように形成される。例えば、側孔81Cの長軸寸法(挿通部70の軸方向に沿う方向の長さ)は、弁24の側面スリット64bの軸方向に沿った長さよりも長く(又は同程度に)設定される。さらに側孔81Cの長軸寸法は、先端開口78の内径の2倍若しくはそれ以上に設定される。また、側孔81Cの短軸寸法は、挿通部70の先端開口78の直径に近い値に設定される。側孔81Cの面積は、先端開口78の面積より大きい。これにより流体が側孔81Cへ流れ易くなる。挿通部70は、胴部68に対して急に先細りとなる基端側部分と、基端側部分に滑らかに連なると共に基端側部分よりも緩やかに先細りとなる先端側部分とを有する。挿通部70の先端側部分の軸方向長さは、弁24の軸方向長さよりも長く形成されている。
開通部材26Iは、図9Aに示すような初期状態と図9Bに示すような挿入完了状態とに移行可能である。初期状態であるカテーテル留置体22に医療機器100のオスコネクタ102を挿入すると、開通部材26Iの挿通部70はスリット64を押し広げる。そして、挿通部70の基端側部分と弁24の円環部58とが接触すると挿入完了状態となる。挿通部70は、この状態において弁24の先端よりもある程度先端側に先端開口78を配置する。弁24の側面スリット64bは弁24の軸に対して先端に向かって遠くなるように湾曲する。
挿入完了状態において、開通部材26Iは、弁24の側面スリット64bのほぼ全長(軸方向に沿った長さ)に側孔81Cを対向させる。側孔81Cの最基端は、広がった側面スリット64bの基部付近に重なる。挿入完了状態の側面断面視において、側孔81Cと弁24の内筒側部66における重なる部分A1とA2、及び側孔81Cと弁24における内筒側部66の重ならない部分Bを有する。重なる部分A1とA2の面積の和は、重ならない部分Bの面積よりも小さい。これにより開通部材26Iの挿通部側空間74bを流動する薬液は、側孔81Cから側面スリット64bを介して弁24より先端側の内部空間50に多量に流出する。また挿通部70の内周面70bは、胴部68から先端方向に薬液をスムーズに導きつつ、基端側部分において適度な乱流を生じさせ、これにより先端側部分の側孔81Cからの薬液の流出量を増加させる。
側孔81Cから流出する薬液の流れについて、図9BのX-X線断面図である図10にて説明すると、次の通りである。医療機器100から導入された薬液は、挿通部側空間74bを通って一対の側孔81C及び先端開口78(図9B参照)より、弁24より先端側の内部空間50に流入する。その際に、開いた状態の側面スリット64bの対向する面64cの間より薬液がカテーテルハブ20の内壁20aへ進む。ここで薬液の流れは図中上側の流れR1及びL1と、下側の流れR2とL2に分かれる。各流れは内壁20aと弁本体60の傾斜部62の外面の間の空間に沿うように進む。さらに、流れR1とL1、流れR2とL2は、それぞれ滞留スペース88に至って合流し、滞留しがちな滞留スペース88の液体を先端側(図中、手前側)へと押し流す。このように、弁本体60の周囲に薬液を回り込ませることにより、薬液が流体の流動を促すことになり、滞留スペース88を良好に解消することができる。
〔第10変形例〕
第10変形例に係る開通部材26Jは、図11に示すように、挿通部70の外周面70aに1以上(本変形例では一対)のリブ99を有している。なおリブ99以外の開通部材26Jの形状(側孔81Cを含む)は、第9変形例の開通部材26Iと同じであるため、具体的な説明は省略する。
一対のリブ99は、一対の側孔81Cに対し、挿通部70の周方向に90°位相がずれる位置に形成されている。図11及び図12Aに示すように、一対のリブ99は、傾斜が緩やかな挿通部70の先端側部分に設けられ、その基端が挿通部70の基端側部分に連なっている。外周面70aから離間した位置で延在する一対のリブ99の突出部分99aは、開通部材26J(挿通部70)の軸方向に平行に延在している。
以上のリブ99を有する開通部材26Jは、図12Bに示すように、挿通部70が弁本体60を先端方向に移動する際に、ちょうど一対の傾斜部62の内面に各リブ99が接触して、弁本体60における一対の傾斜部62を径方向にできるだけ大きく拡開させていく。これにより、挿入完了状態に移行する際に、一対の側孔81Cが対向する側面スリット64bがより大きく開放されることになり、滞留している血液や薬液が押し出される効果がある。
〔第1応用例〕
また図13Aに示す第1応用例のように、カテーテル組立体10は、組立状態において、弁24の側面スリット64bを、刃面14asが臨む内針14の周方向位置に対向させた構成としている。すなわち、弁24の側面スリット64bや開通部材26、26A~26Jの側孔80、81A~81Cが、内針14の刃面14asと同じ位相になるように組み付けられる。
ここで、カテーテル組立体10は、その組立時に、カテーテルハブ20の基端側から針ハブ16に保持された内針14を挿入し、開通部材26、26A~26J、弁24を通してカテーテル12を通過させる。特にカテーテル組立体10は、内針14の真直度が減少していても、上記の位相となっていることで、針先14a(刃面14as)が弁24の前面スリット64aを通過する際に、弁24に突き刺さることを抑制してスムーズに通すことができる。内針14は、溝32やフラッシュバック用ノッチの形成時に、刃面14asが臨む周方向位置(又は周方向位置と反対側位置)に向かって曲がる(真直度が減少する)可能性がある。カテーテル組立体10は、側面スリット64bに刃面14asを対向させていることで、真直度が減少した内針14は前面スリット64aに沿った方向(図13A中の紙面奥方向又は紙面手前方向)に曲がるため、内針14の挿通を容易に許容することができる。従って、図13A中の配置関係によれば、カテーテル組立体10を良好に組み立てることができる。
〔第2応用例〕
また図13Bに示す第2応用例のように、カテーテル組立体10は、組立状態において、弁24の一対の傾斜部62の一方を、刃面14asが臨む内針14の周方向位置に対向させた構成でもよい。すなわち、弁24の側面スリット64bや開通部材26、26A~26Jの側孔80、81A~81Cが、内針14の刃面14asに対して直交する位置となるように組み付けられる。
このように構成されたカテーテル組立体10は、針先14a(刃面14as)の幅方向と、弁24の前面スリット64aとが互いに平行になる。このめた、カテーテル組立体10の組立時には、刃面14asが傾斜部62に沿って進出して弁24に突き刺さることが回避される。従って、図13B中の配置関係でも、カテーテル組立体10を良好に組み立てることができる。
なお、上述した各開通部材26、26A~26Jの構成は、その一部の構成を取り出して他の開通部材26、26A~26Jに適用し得ることは勿論であり、同様に第1及び第2応用例の配置関係も種々の例に適用し得る。
上述の実施形態から把握し得る技術的思想及び効果について、以下に記載する。
カテーテル組立体10は、弁24を開通させた状態で、スリット64の最基端よりも先端側に位置する側孔80、81A~81Cを有することで、空間部74を流動する流体を開通部材26、26A~26Jや弁24の径方向外側の空間に流出させることができる。すなわち側孔80は、開通により先端方向に傾いている弁24の周囲に流体を回り込ませることができる。従って、流体は、弁24よりも先端側の内部空間50において滞留が抑制され、流体の滞留により生じる可能性がある菌の繁殖等を低減して、使用時の衛生性をより高めることが可能となる。
また、スリット64は、一対の傾斜部62の間の側面(内筒側部66)に連続して延びている。カテーテル組立体10は、スリット64が内筒側部66に沿って延びていることで、側孔80、81A~81Cを介して弁24の周囲に流体を良好に流動させることができる。
また、側孔80は、弁24を開通させた状態で、側面で開いているスリット64に対向する。これにより、開通部材26、26A~26Jは、側孔80及び弁24の側面のスリット64を通して流体を流出させて、弁24の先端側の内部空間50全体に流体を行き渡らせることが可能となる。よって、流体の滞留を一層抑制することができる。
また、弁24は、側面に延びるスリット64を、刃面14asが臨む内針14の周方向位置に対向させている。これによりカテーテル組立体10は、内針14の真直度が減少しても、組立時に針先14aが弁24に突き刺さることを抑制してスリット64を良好に通すことができる。従って、カテーテル組立体10の組立を歩止まりよく、また効率的に実施させることができる。
また、弁24は、一対の傾斜部62の一方を、刃面14asが臨む内針14の周方向位置に対向させている。この場合でも、カテーテル組立体10は、組立時に傾斜部62の一方に刃面14asがガイドされることになり、針先14aが弁24に突き刺さることを抑制してスリット64を良好に通すことができる。
また、開通部材26、26A~26Jは、スリット64に挿入可能であり、且つ外周面70aと内周面70bを有する挿通部70を備え、外周面70a及び内周面70bのうち少なくとも一方は先端方向に向かって小径となるテーパ状に形成される。これにより、カテーテル組立体10は、挿通部70において薬液を軸心部に寄せつつ側孔80、81A~81Cから薬液を良好に流出させることができる。
また、挿通部70の外周面70aには、弁24が開く方向に突出するリブ99が設けられている。これにより、弁24のスリット64(側面スリット64b)を挿通部70が通る際に、一対の傾斜部62をより離間させることができ、スリット64が大きく開放する。そのため開通部材26Jは、スリット64を通して薬液を側方に良好に流出させることが可能となる。
また、開通部材26A、26B、26Fは、空間部74に連通する先端開口78を有し、側孔80の直径φsは、先端開口78の直径φfよりも大きいことが好ましい。開通部材26A、26B、26Fは、側孔80の直径φsが先端開口78の直径φfよりも大きいことで、側孔80からより多くの流体を吐出することができる。これにより流体の滞留を一層抑制することができる。
また、空間部74を構成する内周面(テーパ内周面92a)は、先端方向に向かって小径となるテーパ状に形成され、側孔80は、当該側孔80の直径φsがテーパ内周面92aの直径φnよりも大きくなる位置に設けられていてもよい。開通部材26Bは、側孔80の直径φsがテーパ内周面92aの直径φnよりも大きいことで、側孔80から一層多くの流体を吐出することができる。
また、開通部材26C~26Eは、空間部74を構成する内周面70bに、径方向内側に突出する突起94、及び/又は空間部74の軸方向と異なる方向に流体を誘導する溝部96、98を有していてもよい。開通部材26C~26Eは、突起94や溝部96、98によって空間部74を流動する流体に乱流を生じさせることができ、この乱流によって多くの流体を側孔80に導くことが可能となる。
また、開通部材26Fは、空間部74の軸方向に沿って側孔80(第1~第3側孔80a~80c)を複数有する構成でもよい。これにより、開通部材26Fは、複数の側孔80に流体を適切に配分して弁24の径方向外側に流出することが可能となり、弁24の外側に流体を回り込ませることができる。
また、カテーテル留置体22は、カテーテル12と、内部空間50を有し、カテーテル12の基端に固定されるカテーテルハブ20と、先端方向に向かって近接し合う一対の傾斜部62と、一対の傾斜部62の先端に設けられ幅方向に延在する端面63と、端面63の長手方向に沿うように形成される前面スリット64aと、端面63の両端から一対の傾斜部62の間の側面(内筒側部66)に形成される側面スリット64bとを含む弁24と、内部空間50に設けられ、内側に空間部74を有する筒状に構成され、且つ初期状態で弁24よりも基端側に位置し、先端方向に移動することで前面スリット64aと側面スリット64bを開くことで弁24を開通させる開通部材26、26A~26Jと、を備え、開通部材26、26A~26Jは、空間部74と開通部材26、26A~26Jの外部とを連通する側孔80、81A~81Cを有し、側孔80、81A~81Cは、弁24を開通させた状態で、開いた側面スリット64bと重なる位置に設けられる。
また、弁24は内筒側部66を有し、挿入完了状態の側面断面視において、側孔80、81A~81Cと内筒側部66は、重なる部分A1、A2と重ならない部分Bを有し、重なる部分A1、A2の面積の和は重ならない部分Bの面積よりも小さい。これにより、カテーテル留置体22は、側孔80、81A~81Cを通して弁24の側方に流体を多量に流動させることができる。
また、カテーテル留置体22は、カテーテル12と、カテーテル12の基端に固定されるカテーテルハブ20と、スリット64を有し、カテーテルハブ20の内部空間50に設けられる弁24と、内部空間50に設けられ、内側に空間部74を有する筒状に構成され、且つ初期状態で弁24よりも基端側に位置し、先端方向に移動することで弁24を開通させる開通部材26、26A~26Jと、を備え、開通部材26、26A~26Jは、スリット64に挿入可能であり、且つ外周面70aと内周面70bを有する挿通部70を備え、外周面70a及び内周面70bのうち少なくとも一方は先端方向に向かって小径となるテーパ状に形成され、開通部材26、26A~26Jは、弁24を開通させた状態で、スリット64の開いた箇所に対向する位置にあり、且つ空間部74と開通部材26、26A~26Jの外部とを連通する側孔80、81A~81Cを備える。
上記のように、カテーテル留置体22は、簡単な構成によって、流体の滞留を低減することで、使用時の衛生性をより高めることができる。

Claims (9)

  1. 先端に刃面を有する内針と、
    前記内針が挿通されるカテーテルと、
    前記内針が挿通され、且つ前記カテーテルの基端に固定されるカテーテルハブと、
    先端方向に向かって近接し合う一対の傾斜部と、前記一対の傾斜部の先端に設けられ幅方向に延在する端面と、前記端面の長手方向に沿うように形成されるスリットとを有し、前記カテーテルハブの内部空間に設けられる弁と、
    前記内部空間に設けられ、内側に空間部を有する筒状に構成され、且つ初期状態で前記弁よりも基端側に位置し、先端方向に移動することで前記弁を開通させる開通部材と、を備え、
    前記開通部材は、前記空間部と前記開通部材の外部とを連通する側孔を有し、
    前記側孔は、前記弁を開通させた状態で、前記スリットの最基端よりも先端側に位置し、
    前記スリットは、前記一対の傾斜部の間の側面に連続して延びており、
    前記弁は、前記側面に延びる前記スリットを、前記刃面が臨む前記内針の周方向位置に対向させている
    カテーテル組立体。
  2. 請求項記載のカテーテル組立体において、
    前記側孔は、前記弁を開通させた状態で、前記側面で開いている前記スリットに対向する
    カテーテル組立体。
  3. 請求項1又は2記載のカテーテル組立体において、
    前記開通部材は、前記スリットに挿入可能であり、且つ外周面と内周面を有する挿通部を備え、前記外周面及び前記内周面のうち少なくとも一方は先端方向に向かって小径となるテーパ状に形成される
    カテーテル組立体。
  4. 請求項記載のカテーテル組立体において、
    前記挿通部の前記外周面には、前記弁が開く方向に突出するリブが設けられている
    カテーテル組立体。
  5. 先端に刃面を有する内針と、
    前記内針が挿通されるカテーテルと、
    前記内針が挿通され、且つ前記カテーテルの基端に固定されるカテーテルハブと、
    先端方向に向かって近接し合う一対の傾斜部と、前記一対の傾斜部の先端に設けられ幅方向に延在する端面と、前記端面の長手方向に沿うように形成されるスリットとを有し、前記カテーテルハブの内部空間に設けられる弁と、
    前記内部空間に設けられ、内側に空間部を有する筒状に構成され、且つ初期状態で前記弁よりも基端側に位置し、先端方向に移動することで前記弁を開通させる開通部材と、を備え、
    前記開通部材は、前記空間部と前記開通部材の外部とを連通する側孔を有し、
    前記側孔は、前記弁を開通させた状態で、前記スリットの最基端よりも先端側に位置し、
    前記開通部材は、前記空間部に連通する先端開口を有し、
    前記側孔の直径は、前記先端開口の直径よりも大きい
    カテーテル組立体。
  6. 先端に刃面を有する内針と、
    前記内針が挿通されるカテーテルと、
    前記内針が挿通され、且つ前記カテーテルの基端に固定されるカテーテルハブと、
    先端方向に向かって近接し合う一対の傾斜部と、前記一対の傾斜部の先端に設けられ幅方向に延在する端面と、前記端面の長手方向に沿うように形成されるスリットとを有し、前記カテーテルハブの内部空間に設けられる弁と、
    前記内部空間に設けられ、内側に空間部を有する筒状に構成され、且つ初期状態で前記弁よりも基端側に位置し、先端方向に移動することで前記弁を開通させる開通部材と、を備え、
    前記開通部材は、前記空間部と前記開通部材の外部とを連通する側孔を有し、
    前記側孔は、前記弁を開通させた状態で、前記スリットの最基端よりも先端側に位置し、
    前記空間部を構成する内周面は、先端方向に向かって小径となるテーパ状に形成され、
    前記側孔は、当該側孔の直径が前記内周面の直径よりも大きくなる位置に設けられている
    カテーテル組立体。
  7. 先端に刃面を有する内針と、
    前記内針が挿通されるカテーテルと、
    前記内針が挿通され、且つ前記カテーテルの基端に固定されるカテーテルハブと、
    先端方向に向かって近接し合う一対の傾斜部と、前記一対の傾斜部の先端に設けられ幅方向に延在する端面と、前記端面の長手方向に沿うように形成されるスリットとを有し、前記カテーテルハブの内部空間に設けられる弁と、
    前記内部空間に設けられ、内側に空間部を有する筒状に構成され、且つ初期状態で前記弁よりも基端側に位置し、先端方向に移動することで前記弁を開通させる開通部材と、を備え、
    前記開通部材は、前記空間部と前記開通部材の外部とを連通する側孔を有し、
    前記側孔は、前記弁を開通させた状態で、前記スリットの最基端よりも先端側に位置し、
    前記開通部材は、前記空間部を構成する内周面に、径方向内側に突出する突起、及び/又は前記空間部の軸方向と異なる方向に流体を誘導する溝部を有する
    カテーテル組立体。
  8. 請求項1~のいずれか1項に記載のカテーテル組立体において、
    前記開通部材は、前記側孔を前記空間部の軸方向に沿って複数有する
    カテーテル組立体。
  9. カテーテルと、
    内部空間を有し、前記カテーテルの基端に固定されるカテーテルハブと、
    先端方向に向かって近接し合う一対の傾斜部と、前記一対の傾斜部の先端に設けられ幅方向に延在する端面と、前記端面の長手方向に沿うように形成される前面スリットと、前記端面の両端から前記一対の傾斜部の間の側面に形成される側面スリットとを含む弁と、
    前記内部空間に設けられ、内側に空間部を有する筒状に構成され、且つ初期状態で前記弁よりも基端側に位置し、先端方向に移動することで前記前面スリットと前記側面スリットを開くことで前記弁を開通させる開通部材と、を備え、
    前記開通部材は、前記空間部と前記開通部材の外部とを連通する側孔を有し、
    前記側孔は、前記弁を開通させた状態で、開いた前記側面スリットと重なる位置に設けられ
    前記弁は内筒側部を有し、挿入完了状態の側面断面視において、前記側孔と前記内筒側部は、重なる部分と重ならない部分を有し、前記重なる部分の面積の和は前記重ならない部分の面積よりも小さい
    カテーテル留置体。
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