JP7390939B2 - 対地電位調整回路および電力制御方法 - Google Patents

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この発明は、太陽光発電システムに係る対地電位調整回路および電力制御方法に関し、より詳細にはフレームが設置された裏面電極型の太陽電池モジュールについて発電効率の低下を防止するための対地電位調整回路および電力制御方法に関する。
太陽電池モジュールにおいて、その発電効率が発電時間の経過に伴って低下するPID(Potential Induced Degradation)と呼ばれる事象が知られている。そして、PIDを抑制する技術が知られている(例えば、特許文献1~3参照)。
特許文献1および2は、裏面電極型太陽電池モジュール内の発電部が接地電位よりも電位の高い状態にあることを防止することにより、発電効率の低下を抑制するものである。
残念ながら、特許文献1および2の技術は、高抵抗を介して太陽電池モジュールの正極を接地する構成となるので、電力制御回路は絶縁型(商用系統と太陽電池入力側とがトランス等で絶縁された構成)のものである必要がある。多く普及している非絶縁型の電力制御回路には採用できない。
そこで、非絶縁型の電力制御回路に適用できる技術が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2015-56117号公報 特開2015-56118号公報 特願2018-58671号公報
しかし、非絶縁型の電力制御回路に適用可能な構成は特許文献3のものに限らず、それと異なる構成態様も考えられる。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、簡単な構成でPIDを抑制でき、非絶縁型の電力制御回路に適用できる対地電位調整回路および電力制御方法を提供するものである。
この発明は、外部の太陽電池モジュールと外部の電力制御回路との間に配置され、バイアス回路、電圧補償回路および対地電位制御部を備える回路であって、前記太陽電池モジュールは、フレームが接地された裏面電極型のものであり、電池正極端子および電池負極端子を有して両端子間に起電圧を出力し、前記電力制御回路は、回路正極側入力および回路負極側入力を有して前記太陽電池モジュールによって発電された電力を外部へ供給し、前記バイアス回路は、前記電池正極端子に接続される調整後正極側入力、前記電池負極端子に接続される調整後負極側入力および前記回路負極側入力に接続される調整前負極側出力を有し、前記起電圧を受けて逆バイアス電圧を生成し前記調整後負極側入力と前記調整前負極側入力との間に前記逆バイアス電圧の電位差を持たせ、前記電圧補償回路は、前記回路正極側入力に接続される調整前正極側出力を有し、前記起電圧を昇圧して前記調整前正極側出力へ提供し、前記対地電位制御部は、前記電池正極端子の対地電位がゼロまたは負になるように前記起電圧に応じて前記バイアス回路が生成する逆バイアス電圧を制御しかつ前記逆バイアス電圧に相当する分だけ前記調整後正極側入力の電位よりも前記調整前正極側出力の電位が高くなるように前記電圧補償回路の昇圧を制御する対地電位調整回路を提供する。
また、異なる観点からこの発明は、外部の太陽電池モジュールと外部の電力制御回路との間に配置される回路を用いて対地電位を調整する方法であって、前記太陽電池モジュールは、電池正極端子および電池負極端子を有して両端子間に起電圧を出力し、前記電力制御回路は、回路正極側入力および回路負極側入力を有して前記太陽電池モジュールによって発電された電力を外部へ供給し、制御部が、前記電池正極端子に接続される調整後正極側入力、前記電池負極端子に接続される調整後負極側入力および前記回路負極側入力に接続される調整前負極側出力を有し前記起電圧を受けて逆バイアス電圧を生成するバイアス回路を用いて、前記電池正極端子の対地電位がゼロまたは負になるように前記調整後負極側入力と前記調整前負極側出力との間に前記逆バイアス電圧の電位差を持たせ、前記回路正極側入力に接続される調整前正極側出力を有し前記起電圧を昇圧して前記回路正極側入力へ提供する電圧補償回路を用いて、前記逆バイアス電圧に相当する分だけ前記調整後正極側入力の電位よりも前記調整前正極側出力の電位が高くなるように制御する対地電位調整方法を提供する。
この発明による対地電位調整回路において、対地電位制御部は、電池正極端子の対地電位がゼロまたは負になるように起電圧に応じてバイアス回路が生成する逆バイアス電圧を制御しかつ逆バイアス電圧に相当する分だけ調整後正極側入力の電位よりも調整前正極側出力の電位が高くなるように電圧補償回路の昇圧を制御するので、簡単な構成で発電効率の低下を抑制できる。
実施の形態1による太陽光発電システムの構成例を示すブロック図である。 図1に示す太陽電池モジュールを受光面側から見た外観を示す正面図である。 図2Aに示す太陽電池モジュールを裏面から透視的に見た場合を示す背面図である。 図1に示す太陽電池モジュールの断面図である。 図3に示す太陽電池モジュールにおいて発電効率低下の推測原因を示す説明図である。 図1に示す対地電位調整回路および電力制御回路の構成を示す回路図である。 図5における対地電位調整回路の部分を示す回路図である。 実施の形態3における電力制御装置の構成を示す回路図である。
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
(実施の形態1)
≪太陽光発電システムの構成≫
この実施の形態による太陽光発電システム1の構成について、図1を用いて説明する。図1は、太陽光発電システム1の要部構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、太陽光発電システム1は、太陽電池モジュール10、蓄電装置20、対地電位調整回路141および電力制御回路30を備えている。太陽電池モジュール10は、対地電位調整回路141および電力制御回路30を介して系統電力網2と接続可能である。蓄電装置20は電力制御回路30を介して系統電力網2と接続可能である。系統電力網2は、電力会社が管理および運用を行う外部の電力網である。
太陽光発電システム1は、太陽電池モジュール10が発電した電力を、電力制御回路30で変換し、蓄電装置20に出力できる。あるいは、系統電力網2に出力できる(売電)。また、太陽光発電システム1は、系統電力網2から電力を購入し(買電)、蓄電装置20に蓄電することができる。
さらに、太陽光発電システム1は、太陽電池モジュール10の発電効率が発電時間の経過に伴って低下するPIDの発生を、対地電位調整回路141を用いた制御により抑制し、発電効率の低下を防止できる。
図1において、系統電力網2は中点接地された単相三線の電源である。図1の系統電力網2に示す上側、および下側の交流電源の数値の一例はそれぞれ100Vの電圧であり、電力制御回路30へは200Vの交流電圧が供給される。
太陽電池モジュール10は、受光面の裏面側に正極と負極の両方が設けられた裏面電極型の太陽電池モジュールである。また、太陽電池モジュール10は、電位的に接地されたフレーム(外枠)によって構造的に支持されている。太陽電池モジュール10は、電池正極端子T142(正極)と電池負極端子T143(負極)とを備える。図1において、太陽電池モジュール10と電力制御回路30とを接続する2つの線のうち、電池正極端子T142に接続された上側を正極側の線と呼び、電池負極端子T143に接続された下側の線を負極側と呼ぶこととする。なお、太陽電池モジュール10は1つのモジュールから構成されたものであってもよいし、複数のモジュールを連結したものであってもよい。太陽電池モジュール10の具体的な構成については後述する。
蓄電装置20は、電力を蓄え(蓄電)、また、蓄えた電力を放出(放電)できる。具体的には蓄電装置20は、太陽電池モジュール10が発電した電力や系統電力網2を介して電力会社から購入した電力を蓄えることができる。また、蓄電装置20は、蓄えた電力を放出して図示しない電気機器を駆動させることができる。また、蓄えた電力を系統電力網2に逆潮流させて売却(売電)することができる。
対地電位調整回路141は、太陽電池モジュール10の電池正極端子T142に接続される調整後正極側入力端子T131と、電池負極端子T143に接続される調整後負極側入力端子T132とを有する。太陽電池モジュール10の電池正極端子T142と対地電位調整回路141の調整後正極側入力端子T131とは共通の電位を有し、電池負極端子T143と調整後負極側入力端子T132とは共通の電位を有する。
さらに、対地電位調整回路141は、調整前正極側出力端子T147と調整前負極側出力端子T149とを有する。調整前正極側出力端子T147は、電力制御回路30のDC/DCコンバータ101の入力である回路正極側入力端子T133に接続され、調整前負極側出力端子T149は、DC/DCコンバータ101の入力である回路負極側入力端子T134に接続される。対地電位調整回路141は、PIDの発生を抑えるために電池正極端子T142の対地電位を調整し、かつ対地電位の調整分を補償するように昇圧した電圧を出力する。
この実施形態による電力制御回路30は、一つのユニットとして構成されており、DC/DCコンバータ101、双方向PWMインバータ102、交流リアクトル103、双方向DC/DCコンバータ104、連系リレー106、および切替制御部107からなる電力制御回路を備えている。
DC/DCコンバータ101は、対地電位調整回路141を介して太陽電池モジュール10に接続される。
双方向DC/DCコンバータ104は、蓄電装置20に接続される。
交流リアクトル103は、連系リレー106を介して系統電力網2に接続される。
電力制御回路30は、太陽電池モジュール10、蓄電装置20および系統電力網2の間における電力の入出力を制御する。
電力制御回路30のDC/DCコンバータ101は、対地電位調整回路141を介して太陽電池モジュール10からの電力を受ける。そして、対地電位調整回路141から供給される電圧を昇圧する。DC/DCコンバータ101は、コイル、ダイオード、および昇圧比をコントロールするスイッチングパワー素子として機能するFET(Field-Effect Transistor:電界効果トランジスタ)を用いた公知の回路構成を有するDC/DCコンバータであってもよい。
双方向DC/DCコンバータ104は、蓄電装置20へ電力を供給して充電(蓄電)する降圧モードと、蓄電装置20からの電力の供給を受け、蓄電装置20を放電させる昇圧モードの2つの動作モードを切り替えて動作する。降圧モードにおいて双方向DC/DCコンバータ104は、太陽電池モジュール10にて発電した直流電力、および双方向PWMインバータ102によって交流電力から変換された直流電力の少なくとも何れかで蓄電装置20を充電する。昇圧モードにおいて双方向DC/DCコンバータ104は、蓄電装置20から放電された直流電力を双方向PWMインバータ102へ送る。双方向PWMインバータ102は、送られた直流電力を交流電力に変換する。
双方向PWMインバータ102は、DC/DCコンバータ101、交流リアクトル103、および双方向DC/DCコンバータ104に接続されている。双方向PWMインバータ102は、対地電位調整回路141およびDC/DCコンバータ101を介して太陽電池モジュール10から供給される直流電力を交流電力に変換する。また、双方向DC/DCコンバータ104を介して蓄電装置20から供給される直流電力を交流電力に変換する。
双方向PWMインバータ102は、直流から交流への電力変換だけでなく、交流電圧を制御して変換された交流電力を系統電力網2へ逆潮流させることができる(売電)。また、双方向PWMインバータ102は、系統電力網2から供給を受けた(買電)交流電力を直流電力に変換し、変換された直流の電圧を制御して双方向DC/DCコンバータ104へ出力することができる。
言い換えると、双方向PWMインバータ102は、系統電力網2から入力された交流電圧を直流電圧に順変換する。また、双方向PWMインバータ102は、直流電圧を交流電圧に逆変換して系統電力網2へ出力する。図1に示すように、DC/DCコンバータ101の出力端および双方向DC/DCコンバータ104の一端側は並列接続されて双方向PWMインバータ102の一端側と接続されている。
連系リレー106は、交流リアクトル103と系統電力網2との間に設けられた切替回路である。切替制御部107から受信した制御信号にしたがって、太陽光発電システム1を系統電力網2と接続し、あるいは系統電力網2から切り離す。
切替制御部107は、電力制御回路30の各部を制御するための制御信号を生成し、双方向PWMインバータ102および双方向DC/DCコンバータ104の動作モードを切り替える。それによって蓄電装置20の蓄電および放電を切り替えることができる。また、切替制御部107は、DC/DCコンバータ101および連系リレー106の動作を制御する。
この実施形態において切替制御部107は、ハードウェア資源としてCPUあるいはMPU(以下、CPUと総称する)およびメモリを中心に構成され、その他に入出力回路等を有する。前記メモリに格納された制御プログラムをCPUが実行することによって切替制御部107の機能が実現される。
≪太陽電池モジュールの構成例≫
この実施の形態に係る太陽電池モジュール10の構成例について、図2A~図4を用いて説明する。
図2Aおよび図2Bは、太陽光発電システム1で用いる太陽電池モジュール10の外観を示す模式図である。図2Aは、太陽電池モジュール10を受光面側から見た正面図である。図2Bは、太陽電池モジュール10を裏面から透視的に見た図である。
図2Aは、太陽電池モジュール10の正面図を示している。太陽電池モジュール10は、周囲をフレーム18で囲まれた複数の太陽電池セル13から構成されている。図2Aにおいて、角部の落ちた矩形が一つの太陽電池セル13である。太陽電池モジュール10において複数の太陽電池セル13が行列状に配置されている。各太陽電池セル13は、受光面の裏面側に設けられた第1電極(図4で後述するp型集電層13eに相当)が、別の太陽電池セル13の同じく裏面側に設けられた第2電極(図4で後述するn型集電層13fに相当)と接続されている。これにより、太陽電池モジュール10に含まれるすべての太陽電池セル13は直列に接続されている。
図2Bは、太陽電池モジュール10の裏面側の外観を示している。直列に接続された複数の太陽電池セル13の端部は、別の配線によって裏面側に設けられた端子ボックスへ導かれる。端子ボックスには、太陽電池モジュール10の出力電圧の正極側の端子である電池正極端子T142、および、太陽電池モジュール10の出力電圧の負極側の端子である電池負極端子T143がそれぞれ設けられている。これらの電池正極端子T142および電池負極端子T143によって、直列に接続された複数の太陽電池セル13において発電した電力を外部へ出力することができる。
複数の太陽電池モジュール10が直列接続される場合、電池正極端子T142は最も高電圧側に位置する太陽電池モジュールの正極となり、電池負極端子は最も低圧側に位置する太陽電池モジュールの負極となる。
図3は、太陽電池モジュール10の断面図である。図3において、太陽電池モジュール10は、第1封止樹脂11aの中に埋設されている複数の裏面電極型の太陽電池セル13を備えている。第1封止樹脂11aは、受光面側に設けられたカバーガラス19と裏面側に設けられた裏面保護シート15との間に挟み込まれるように固定されており、カバーガラス19、第1封止樹脂11a、および裏面保護シート15の周囲は第2封止樹脂11bで固定されている。第2封止樹脂11bは、さらにフレーム18で支持されており、当該フレーム18は接地している。
裏面電極型の太陽電池セル13は、パッシベーション膜13a、n型シリコン基板13b、p+層13c、n+層13d、p型集電層13e、およびn型集電層13fを備えている。パッシベーション膜13aは、n型シリコン基板13bにて発生した正孔および電子が当該n型シリコン基板13bの表面で再結合することを抑制するための被膜である。n型シリコン基板13bは太陽電池セル13における発電部位にあたり、内部にp+層13cおよびn+層13dを備えている。p型集電層13eはp+層13cに当接しており、太陽電池セル13の第1電極(正極)として機能する。n型集電層13fはn+層13dに当接しており、太陽電池セル13の第2電極(負極)として機能する。
なお、太陽電池セル13において、n型集電層13fは別の太陽電池セル13のp型集電層13eと、接続部材16によって電気的に接続されている。さらに、直列に接続された複数の太陽電池セル13の両端に相当するp型集電層13eおよびn型集電層13fは、太陽電池モジュール10全体の正極および負極として機能し、それぞれ、太陽電池モジュール10の電池正極端子T142、電池負極端子T143に接続される。
受光面から入射した光は、カバーガラス19および第1封止樹脂11aを経由して太陽電池セル13へ到達する。そして、太陽電池セル13のn型シリコン基板13bにおいて、正孔および自由電子を光電効果によって生じた結果、電極間に電圧を生じる。太陽電池モジュール10は、複数の太陽電池セル13において生じた電圧を合成し、当該太陽電池モジュール10の起電圧として図1および図2Bに示される電池正極端子T142、電池負極端子T143を通して外部へ出力する。
≪裏面電極型太陽電池モジュールにおけるPID発生原因の推測≫
図3を用いて説明したように、太陽電池モジュール10は、受光面より入射した光が太陽電池セル13に到達するまでの間に、複数の部材を経由する構成となっている。このことから発明者らは、太陽電池モジュール10のような裏面電極型の太陽電池モジュールにおいて、PIDが生じる原因を、以下のように推測している。
図4は、図3に示す太陽電池モジュールにおける発電効率の低下の原因を推測した模式図である。なお、太陽電池モジュール10は、接地されているフレーム18によって支持されており、さらにフレーム18とカバーガラス19が当接している構成である(図3参照)。
太陽電池モジュール10が発電を行うと、n型シリコン基板13bにおいて、正孔および自由電子が発生し、電極間を結ぶ電界が生じる。具体的には、p型集電層13eおよびn型シリコン基板13bのp+層13cの電位が、n型集電層13fおよびn型シリコン基板13bのn+層13dの電位よりも高くなる。このとき、カバーガラス19とn型シリコン基板13bのp+層13cとの間で、前記電極間を結ぶ電界とは別の電界が生じる。具体的には、p+層13cの対地電位が正であり、カバーガラス19の対地電位をゼロとした電界が生じる(図中の上向きの矢印)。
カバーガラス19とp+層13cとの間に電界が生じると、第1封止樹脂11aに含まれる自由電子が電界にしたがって移動する。具体的には、自由電子がn型シリコン基板13bの方へ移動し、第1封止樹脂11aとパッシベーション膜13aとの間の境界面上に堆積する。
前述の状態で太陽電池モジュール10がさらに発電を行うと、光電効果によって発生した正孔の一部が正電極である裏面側のp型集電層13eに当接するp+層13cではなく、境界面上に堆積した自由電子に引き寄せられる。このような反応が内部で行われることで、裏面電極型太陽電池モジュールにおいてPIDが生じるものと推測される。
前述の推測内容に基づけば、カバーガラス19とp+層13cとの間に、PIDが生じる場合とは逆方向の電界を生じさせることができれば、第1封止樹脂11a中の自由電子が境界面上からカバーガラス19の方向へ移動すると考えられる。これにより、発電によって生じた正孔が境界面に引き寄せられることがなくなり、太陽電池モジュール10の発電効率の低下が抑制されるものと考えられる。
PIDが生じる場合とは逆方向の電界を生じさせるためには、p+層13cに当接するp型集電層13eの電位をカバーガラス19の電位以下にする必要がある。このとき、カバーガラス19は、接地されているフレーム18に当接しているので、p型集電層13eの対地電位がゼロまたは負となるよう制御可能な回路構成とすることが好適である。p型集電層13eは電池正極端子T142に接続されている。従って、太陽電池モジュール10の電池正極端子T142にゼロまたは負の電位を供給すれば、太陽電池セル13のPIDの発生を抑制することができる。
≪回路の構成≫
この実施の形態に係る対地電位調整回路141および電力制御回路30の回路の構成例について、図5および図6を用いて説明する。図5は、図1に示す対地電位調整回路141および電力制御回路30を含む太陽光発電システム1の構成例を示す回路図である。図6は、図5における対地電位調整回路141の部分を示す回路図である。
図5および図6に示すように、この実施形態による対地電位調整回路141は、大別してバイアス回路151、電圧補償回路161および対地電位制御部171からなり、一つのユニットとして他の回路と独立した構成を有している。
バイアス回路151の入力は、正極側が対地電位調整回路141の調整後正極側入力端子T131に接続され、負極側が対地電位調整回路141の調整後負極側入力端子T132に接続されている。
調整後正極側入力と調整後負極側入力との間に、直列接続されたキャパシタC156およびC157が配置されている。調整後負極側入力の側がキャパシタC156、調整後正極側入力の側がキャパシタC157である。
キャパシタC156とキャパシタC157の中点T148にコイルL155の一端が接続され、他端にスイッチング素子であるトランジスタQ153のドレインが接続されている。トランジスタQ153のソースは調整後負極側入力に接続されている。即ち、コイルL155を介してキャパシタC156と並列にトランジスタQ153が配置されている。また、コイルL155の他端にダイオードD154のアノードが接続されている。ダイオードD154のカソードは調整後正極側入力に接続されている。即ち、コイルL155を介してキャパシタC157と並列にダイオードD154が接続されている。
対地電位制御部171は、制御信号を生成してトランジスタQ153をオンおよびオフさせる。
トランジスタQ153がオフの状態を維持していると、調整後正極側入力と調整後負極側入力との間に直列接続されたキャパシタC156およびC157キャパシタが入力電圧Vinによって充電される。最終的な中点T148の電圧は、キャパシタC156およびC157の容量の比で決まる。
ここで、トランジスタQ153がオンの状態になると、キャパシタC156に蓄えられていたエネルギーが放電し、キャパシタC156からコイルL155を介してオン状態のトランジスタQ153へ放電電流(電流IL1)が流れ、電流IL1が徐々に増加していく。電流IL1の増加によってコイルL155にエネルギーが蓄積されていく。一方、キャパシタC156の放電に連れて電圧VC1は徐々に減少し、キャパシタC156に蓄えられたエネルギーは減少する。
対地電位制御部171は、キャパシタC156からの放電中にトランジスタQ153をオフにする。トランジスタQ153がオフの状態になると、トランジスタQ153へ流れていた電流は、トランジスタQ153のドレインに接続されたD154を流れるようになる。コイルL155は電流IL1を流し続ける性質(慣性)を有するからである。ダイオードD154を流れる電流は、ダイオードD154と並列に接続されたキャパシタC157を充電する。即ち、トランジスタQ153がオフの状態になると、コイルL155に蓄えられていたエネルギーが減少しキャパシタC157にエネルギーが蓄積されていく。
トランジスタQ153のオンオフを繰り返すことによって、キャパシタC156に蓄えられたエネルギーがキャパシタC157に移動する。蓄えられたエネルギーに応じてキャパシタC156およびC157の電圧の割合、即ち分圧比が決まる。言い換えると、トランジスタQ153のデューティー比に応じて中点T148の電圧が決まる。
図5および図6において、キャパシタC156にかかる電圧をVC1、キャパシタC157にかかる電圧をVC2で示している。また、太陽電池モジュール10の発電による入力電圧をVinで示している。
電圧Vin、VC1およびVC2の間に、
in= VC1 + VC2
の関係が成り立つ。
そして、キャパシタC156の電圧VC1の平均およびキャパシタC157の電圧VC2の平均は、トランジスタQ153のデューティー比に応じて変化する。
対地電位制御部171は、接地電位、調整後正極側入力端子T131の電位および調整前負極側出力端子T149の電位を検出する。そして、トランジスタQ153をオンオフさせるデューティー比を制御する。
一方、電圧補償回路161の正負の入力は、バイアス回路151と同様に、正極側の入力が対地電位調整回路141の調整後正極側入力端子T131に接続され、負極側の入力が対地電位調整回路141の調整後負極側入力端子T132に接続されている。
電圧補償回路161の正極側の出力は調整前正極側出力端子T147に接続され、負極側の出力は調整前負極側出力端子T149に接続されている。
電圧補償回路161は、コイルL163、スイッチング素子としてのトランジスタQ164、ダイオードD165およびキャパシタC166で構成され、公知の標準的な昇圧型DC/DCコンバータとほぼ同様の回路構成を有する。即ち、調整後正極側入力端子T131にコイルL163の一端が接続され、他端にトランジスタQ164のドレインおよびダイオードD165のアノードが接続されている。トランジスタQ164のソースは調整後負極側入力端子T132に接続され、ダイオードD165のカソードは調整前正極側出力端子T147に接続されている。さらに、調整前正極側出力端子T147にキャパシタC166の正極側が接続されている。
ただし、キャパシタC166の負極側、即ち、調整前負極側出力端子T149は、調整後負極側入力端子T132に接続されず、直列接続されたキャパシタC156とC157の中点T148に接続されている。その点において、標準的な昇圧型DC/DCコンバータと異なる。電圧補償回路161の出力電圧VC3は、対地電位調整回路141の出力電圧でもある。出力電圧VC3は、調整前正極側出力端子T147の中点T148に対する電圧である。
太陽電池モジュール10が発電すると起電圧Vpvが発生し、発生した起電圧Vpvが対地電位調整回路141の入力となる。即ち、起電圧Vpvが入力電圧Vinとして入力される。
電圧補償回路161のトランジスタQ164がオフの状態で、キャパシタC166を充電する電流IL2がコイルL163を介して流れる。キャパシタC166に電荷が蓄積されていくにつれて、キャパシタC166の電圧VC3は増加していき、コイルL163を流れる電流IL2は次第減少していく。ここで、オフ状態のトランジスタQ164がオンの状態になると、キャパシタC166の正極側よりも低い電位(調整後負極側入力端子T132の電位にトランジスタQ164のオン電圧を加えた電位)を有するトランジスタQ164のドレインへ向けて電流IL2が流れるようになる。
コイルL163が慣性を有するのでコイルL163を流れる電流IL2は急激な増加をせず次第に増加していく。電流IL2の増加に伴ってコイルL163にエネルギーが蓄積されていく。一方、キャパシタC166に蓄えられたエネルギーは、ダイオードD165に遮られて入力側へ戻る放電路がなく、調整後のDC/DCコンバータ101へ供給されるエネルギーを除き維持される。
オン状態のトランジスタQ164が再びオフの状態になると、それまでトランジスタQ164を流れていた電流IL2は、コイルL163が有する慣性のためにダイオードD165を介してキャパシタC166へ向かうようになる。この電流によって、キャパシタC166がさらに充電される。キャパシタC166の電圧VC3が次第に増加し、コイルL163を流れる電流IL2は次第に減少する。電流IL2が減少するに連れて、コイルL163に蓄えられていたエネルギーが減少し、キャパシタC166の電圧VC3が増加するに連れてキャパシタC166にエネルギーが蓄積される。
トランジスタQ164のオンとオフを繰り返すことによって、オン期間中にコイルL163に蓄えたエネルギーがオフ期間中にコイルL163からキャパシタC166へ移され、キャパシタC166がチャージアップされる。その結果、入力電圧Vinよりも大きな出力電圧VC3が得ることができる。出力電圧VC3の大きさは、トランジスタQ164のデューティー比によって左右される。
対地電位制御部171は、接地電位、調整後正極側入力端子T131の電位、調整後負極側入力端子T132の電位、調整前正極側出力端子T147の電位および調整前負極側出力端子T149の電位を検出する。そして、電圧補償回路161のトランジスタQ164をオンオフさせるデューティー比を制御する。
この実施形態において、対地電位制御部171は、ハードウェア資源としてCPUあるいはMPU(以下、CPUと総称する)およびメモリを中心に構成され、その他に入出力回路等を有する。前記メモリに格納された制御プログラムをCPUが実行することによって対地電位制御部171の機能が実現される。
続いて、電力制御回路30のDC/DCコンバータ101の構成を述べる。DC/DCコンバータ101は対地電位調整回路141の調整前正極側出力端子T147および調整前負極側出力端子T149にそれぞれ接続される。
この実施形態におけるDC/DCコンバータ101は、キャパシタC111、コイルL109、トランジスタQ108、ダイオードD110およびキャパシタC112で構成され、公知の標準的な昇圧型DC/DCコンバータと同様の回路構成を有する非絶縁型の回路である。即ち、DC/DCコンバータ101の回路正極側入力端子T133と回路負極側入力端子T134との間に定電圧素子としてのキャパシタC111が接続されている。また、回路正極側入力端子T133にコイルL109の一端が接続され、コイルL109の他端にトランジスタQ108のドレインおよびダイオードD110のアノードが接続されている。トランジスタQ108のソースは回路負極側入力端子T134に接続され、ダイオードD110のカソードはDC/DCコンバータ101の正極出力に接続されている。さらに、DC/DCコンバータ101の正極出力と負極出力の間に定電圧素子としてのキャパシタC112が接続されている。
トランジスタQ108のオンとオフを繰り返すことによって、オン期間中にコイルL109にエネルギーが蓄えられ、蓄えられたエネルギーがオフ期間中にコイルL109からキャパシタC112へ移されてキャパシタC112に蓄えられる。その結果、入力電圧VC3よりも大きな出力電圧Voutが得られる。
≪回路の動作例≫
このように構成された太陽光発電システム1は、以下のように動作する。
まず、太陽電池モジュール10にて発電が行われる。発電した電力は、対地電位調整回路141、DC/DCコンバータ101および双方向PWMインバータ102を介して系統電力網2へ出力(売電)される。あるいは、対地電位調整回路141、DC/DCコンバータ101および双方向DC/DCコンバータ104を介して蓄電装置20へ蓄電される。あるいはまた、売電しつつ蓄電されるか、図示しない電気機器等の電力負荷によって消費される。
太陽電池モジュール10が発電した電力を系統電力網2へ出力するように動作する場合の回路の動作について述べる。
切替制御部107は、DC/DCコンバータ101および双方向PWMインバータ102へそれぞれ制御信号を送る。このときの太陽電池モジュール10の起電圧をVPVとすると、対地電位調整回路141の入力電圧Vinは、起電圧VPVとなる。
対地電位制御部171は、接地電位、調整後正極側入力端子T131の電位および調整前負極側出力端子T149の電位を検出する。そして、調整後正極側入力端子T131の電位が接地電位に対してゼロまたは負の電位になるようにトランジスタQ153のデューティー比を制御しキャパシタC156の電圧VC1を調整する。
数値の一例を挙げると、太陽光発電システム1に接続される系統電力網2の各相の接地電位に対する電圧は100Vである。太陽電池モジュール10からの直流電力を逆変換した交流電力を系統電力網2に逆潮流させる双方向PWMインバータ102の入力電圧(正極インバータ端子T144の負極インバータ端子T145に対する平均電圧)、即ち、DC/DCコンバータ101の出力電圧Voutは350(V)である。
双方向PWMインバータ102は、図5に示すようにブリッジ接続されたトランジスタをスイッチングさせて正負交互の電圧を生成する(逆変換動作)。ブリッジ回路の中点の平均電位が接地電位に等しく、電力制御回路30が非絶縁型の回路構成であることから、負極インバータ端子T145の対地電位は、平均すると出力電圧Voutの1/2、即ち-175Vになる。
対地電位調整回路141の調整前負極側出力端子T149の電位は、負極インバータ端子T145の電位に等しい。対地電位調整回路141の調整後負極側入力端子T132の対地電位は、調整前負極側出力端子T149の電位よりもキャパシタC156の電圧VC1だけさらに低い。
対地電位調整回路141の調整後正極側入力端子T131の電池正極端子電位Vposは、調整後負極側入力端子T132の対地電位よりも入力電圧Vinだけ高い。入力電圧Vinは、即ち、太陽電池モジュール10の起電圧Vpvである。
以上の関係を式で示すと、調整後正極側入力端子T131の電池正極端子電位Vposは、
pos= -Vout/2 - VC1 + Vin
= -Vout/2 - VC1 + Vpv
で表される。一例で、太陽電池モジュール10の起電圧Vpvは、300Vである。
PIDの発生を抑えるために、対地電位調整回路141は電池正極端子電位Vposをゼロまたは負にすればよい。接地電位を境界値とすると(Vpos=0)、キャパシタC156の電圧VC1がとるべき値は、上式より、
C1 = -Vout/2+ Vpv- 0
上述の数値例を当てはめると、VC1がとるべき値は
C1 = -175+300=125(V)
を境界値としてその境界値と等しいかそれより大きな電圧となる。そして、キャパシタC157の電圧VC2がとるべき値は、
C2= Vpv - VC1
となり、上述の数値例を当てはめると、
C2= 300-125=175(V)
を境界値としてその境界値と等しいかそれより小さな電圧となる。
ここで、対地電位調整回路141からの出力電圧を受ける電力制御回路30について考える。キャパシタC156の電圧VC1による対地電位調整がないと仮定すると、太陽電池モジュール10の起電圧VpvがDC/DCコンバータ101に入力されていたはずである。上述の数値例では、300VがDC/DCコンバータ101に入力されていたはずである。
対地電位制御部171は、調整後負極側入力端子T132に対する調整後正極側入力端子T131の電圧および調整前負極側出力端子T149に対する調整前正極側出力端子T147の電圧を検出するように構成されている。そして、電池正極端子T142の対地電位調整分が補償された電圧を調整前正極側出力端子T147および調整前負極側出力端子T149から出力するようにトランジスタQ164のデューティー比を制御し、キャパシタC166の電圧VC3を調整する。
上述の数値例では、電圧VC3がVpvと同じ300VとなるようにトランジスタQ164のデューティー比を制御する。
対地電位調整回路141から出力された分圧電圧は、DC/DCコンバータ101によって図5中のVoutに昇圧される。上述の数値例では、350Vである。双方向PWMインバータ102は、DC/DCコンバータ101から出力される直流電圧を交流電圧に逆変換して系統電力網2へ出力する。双方向PWMインバータ102の正極インバータ端子T144の電位は+175Vであり、負極インバータ端子T145の対地電位は-175Vである。
(実施の形態2)
実施の形態1によれば、バイアス回路151は、デューティー比を制御することでキャパシタC156の電圧VC1とキャパシタC157の電圧VC2の比率を調整できる。これによって、電池正極端子T142の電位(電池正極端子電位Vpos)をゼロまたは負にする。
しかし、電池正極端子T142の対地電位を必要以上に負方向に下げると、キャパシタC156の電圧VC1が大きくなり、電圧補償回路161が昇圧すべき電圧が大きくなる。
実施の形態1で述べた数値例で、電池正極端子T142の対地電位をゼロに近い負値にするには、300Vの入力電圧Vinに対してさらに125Vより大きな昇圧を行う。例えば、150Vの昇圧を行う場合を考えると、300Vの入力電圧に対して、さらに150Vの昇圧を行うことになるが、その程度の昇圧であれば、トランジスタQ164がデューティー比33%前後で動作するように電圧補償回路161の各素子を選択することは容易である。
しかし、例えば300Vの入力電圧に対して、さらに300Vを超える昇圧を行おうとした場合、トランジスタQ164の動作点をデューティー比33%前後に設定することはより難しくなる。デューティー比が33%から離れると、コイルL163に流れる電流IL2のリップルがより大きくなり、大きなインダクタンスを有するコイルを選定せざるを得なくなる。それは、コスト的な観点、回路サイズおよび重量等の観点から好ましくない。
この実施形態において、対地電位調整回路141は、キャパシタC156の電圧VC1を、必要最低限の電圧に抑えるように制御する。即ち、対地電位調整回路141は、電池正極端子T142の対地電位Vposがゼロ(接地電位)になるように調整する。
図5および図6に示す調整前負極側出力端子T149の対地電位は、DC/DCコンバータ101の出力電圧Voutの1/2の大きさの負値である。
実施の形態1で述べた数値例では、出力電圧Voutが350V、調整前負極側出力端子T149の対地電位は-175Vである。
電池正極端子T142の対地電位をゼロにするには、キャパシタC156の電圧VC1を、太陽電池モジュール10の起電圧VPVと出力電圧Voutの1/2との差分に調整すればよい。即ち、
C1 = -Vout/2+ Vpv
に調整すればよい。
上述の数値例では、
C1 = -175+300=125(V)
である。
(実施の形態3)
実施の形態1では、ユニットとして他の回路と独立した形態を有する電力制御回路30と別のユニットとして他の回路と独立した形態を有する対地電位調整回路141で構成されることを前提としている。この構成の利点は、フレーム接地された裏面電極型の太陽電池モジュールと特許文献1および2のような絶縁型の電力制御回路が既に設置されており、その電力制御回路をユニット交換する際に、実施の形態1のような非絶縁型の電力制御回路が適用可能な点にある。
即ち、実施の形態1による対地電位調整回路141を介して太陽電池モジュール10と電力制御回路30とを接続できる。よって、フレーム接地された裏面電極型の太陽電池モジュールのために、絶縁型の電力制御回路を用意しておく必要がなく、他の太陽電池モジュールと共通の電力制御回路30を適用できる。
一方、上述のような保守を考慮する必要なければ、対地電位調整回路141と電力制御回路30とに分ける必然性がなく、一体の電力制御装置の形態をとることによって冗長な回路構成となっている部分を単純化できる。
この実施の形態では、実施の形態1における対地電位調整回路141と電力制御回路30とが一体のユニットとして構成される態様を示す。
図7は、図5および図6に示す太陽光発電システムと異なる構成態様を示す説明図である。特に図6における電圧補償回路161とDC/DCコンバータ101とが一体化されて、より単純な回路構成になっている。図7において、図5および図6と同じ回路要素には同じ符号を付している。
図6のバイアス回路151におけるキャパシタC157は、図7においてDC/DCコンバータ101のキャパシタC111と共通化され省略されている。バイアス回路151の他の回路構成および動作は図5および図6と同様である。
図5および図6の対地電位制御部171は、図5の切替制御部107に組み入れられて共通のハードウェア資源を用いた切替/対地電位制御部117に変更されている。
図5および図6の電圧補償回路161の機能は、図7におけるDC/DCコンバータ101に組み込まれている。
切替/対地電位制御部117は、調整後正極側入力端子T131の電位が接地電位に対して負の電位になるようにトランジスタQ153のデューティー比を制御しキャパシタC156の電圧VC1を調整する。
さらに、切替/対地電位制御部117は、対地電位調整分が補償されかつ目標の出力電圧Voutに昇圧された電圧が正極インバータ端子T144および負極インバータ端子T145に出力されるようにトランジスタQ108のデューティー比を制御する。ここで、目標の出力電圧Voutは、太陽電池モジュール10が発電した電力を系統電力網2へ逆潮流させる場合、双方向PWMインバータ102が逆潮流に必要な電圧を出力に基づいて決まる。実施の形態1で述べた数値例では、出力電圧Voutは350Vである。
図7に示す回路において、DC/DCコンバータ101に入力される電圧は、図5および図6の回路におけるDC/DCコンバータ101への入力電圧と異なる。図5および図6の回路において、DC/DCコンバータ101への入力電圧、即ち、対地電位調整回路141の調整前正極側出力端子T147の調整前負極側出力端子T149に対する電位差は、太陽電池モジュール10の起電圧Vpvに等しくなるように調整された電圧である。一方、図7の回路において、DC/DCコンバータ101への入力電圧は、太陽電池モジュール10の起電圧VpvからキャパシタC156の電圧VC1を差し引いた電圧になる。そのため、電力制御回路30のMPPT(Maximum Power Point Tracking)制御を図5および図6に示す回路の場合と変える必要がある。MPPT制御は、電力制御回路30(図5においては対地電位調整回路141)が太陽電池モジュール10からの電圧と電流の積である電力が最大になる出力電圧で電流を取り出すようにする制御である。
より詳細には、図5および図6に示す回路において、対地電位調整回路141は、太陽電池モジュール10の正極端子の対地電位を調整することを目的として動作する。電圧補償回路161は、入力電圧Vinに対して対地電位をシフトさせた出力電圧VC3が出力されるように昇圧比を制御する。DC/DCコンバータ101は、その出力電圧VC3を、双方向PWMインバータ102が必要とする電圧まで昇圧するように昇圧比を制御している。
図5および図6に示す電圧補償回路161およびDC/DCコンバータ101の機能を兼ねた昇圧を、この実施の形態による図7のDC/DCコンバータ101は行う。
図7に示すこの実施形態による回路において、切替/対地電位制御部117は、トランジスタQ153のデューティー比を制御して電圧VC1の大きさを調整する。電池正極端子T142の対地電位がゼロまたは負になり、かつ太陽電池モジュール10から取り出せる電力が最大になるような入力電圧Vinになるように電圧VC1を制御する。DC/DCコンバータ101は、入力電圧VinからキャパシタC156の電圧VC1を差し引いた電圧を、双方向PWMインバータ102が必要とする電圧まで昇圧する
以上に述べたように、
(i)この発明による対地電位調整回路は、外部の太陽電池モジュールと外部の電力制御回路との間に配置され、バイアス回路、電圧補償回路および対地電位制御部を備える回路であって、前記太陽電池モジュールは、フレームが接地された裏面電極型のものであり、電池正極端子および電池負極端子を有して両端子間に起電圧を出力し、前記電力制御回路は、回路正極側入力および回路負極側入力を有して前記太陽電池モジュールによって発電された電力を外部へ供給し、前記バイアス回路は、前記電池正極端子に接続される調整後正極側入力、前記電池負極端子に接続される調整後負極側入力および前記回路負極側入力に接続される調整前負極側出力を有し、前記起電圧を受けて逆バイアス電圧を生成し前記調整後負極側入力と前記調整前負極側出力との間に前記逆バイアス電圧の電位差を持たせ、前記電圧補償回路は、前記回路正極側入力に接続される調整前正極側出力を有し、前記起電圧を昇圧して前記調整前正極側出力へ提供し、前記対地電位制御部は、前記電池正極端子の対地電位がゼロまたは負になるように前記起電圧に応じて前記バイアス回路が生成する逆バイアス電圧を制御しかつ前記逆バイアス電圧に相当する分だけ前記調整後正極側入力の電位よりも前記調整前正極側出力の電位が高くなるように前記電圧補償回路の昇圧を制御することを特徴とする。
この発明において、電力制御回路は、例えば外部の系統電力網あるいは外部の蓄電装置と接続され、対地電位調整回路を介して接続される太陽電池モジュールの電力を、系統電力網へ供給する(売電)。あるいは、蓄電装置へ供給し(充電)、また、系統電力網から電力の供給を受けて蓄電装置を充電する(買電)する。さらに、太陽電池モジュール、系統電力網あるいは蓄電装置からの電力を電力負荷に供給する。ただし、この構成に限るものでない。
また、バイアス回路は、調整後負極側入力の電位に前記逆バイアス電圧を加えた電位を調整前負極側出力の電位とすることによって、調整後負極側入力の電位を調整前負極側出力よりも逆バイアス電圧の分だけ低くなるようにし、かつ、逆バイアス電圧の大きさを制御できるものである。その具体的な態様は、例えば、チョッパ型DC/DCコンバータ(チョッパ回路)を用いて太陽電池モジュールの起電圧から逆バイアス電圧を生成し逆バイアス電圧を制御する回路である。ただし、チョッパ回路の構成に限るものでなく、調整後負極側入力の電位と調整前負極側入力との間に調整可能な逆バイアス電圧を加える回路であればよい。
ここで、逆バイアスとしているのは、対地電位が系統電力網の接地電位、従って、出力側を基準として決まり、バイアス電圧はその対地電位に対して太陽電池モジュール、即ち入力側の電位を調整するものだからである。
さらにまた、電圧補償回路は、バイアス回路を用いて太陽電池モジュールの対地電位を調整することによって、太陽電池の起電圧を受ける電力制御回路への見かけの入力電圧が減少する分を補償する回路である。その具体的な態様は、例えば、昇圧型のDC/DCコンバータ(昇圧型チョッパ回路)を用いた回路である。ただし、チョッパ回路の構成に限るものでなく、調整前正極側出力の電位と調整後正極側入力との間の電位差を調整可能な回路であればよい。
対地電位制御部は、バイアス回路および電圧補償回路を制御するものである。その具体的な態様は、例えば、CPU、メモリ、入出力回路等からハードウェアが構成され、前記メモリに格納された制御プログラムをCPUが実行することで、ハードウェア資源とソフトウェア資源が有機的に結合して機能が実現されるものである。ただし、この態様に限るものでない。
さらに、この発明の好ましい態様について説明する。
(ii)前記バイアス回路は、前記調整後正極側入力と前記調整後負極側入力との間に直列接続される正極側キャパシタおよび負極側キャパシタと、前記正極側キャパシタおよび負極側キャパシタの分圧比を調整するチョッパ回路を備え、前記正極側キャパシタと負極側キャパシタとが接続された中点に前記調整前負極側入力が接続されるものであってもよい。
このようにすれば、負極側キャパシタにかかる電圧を逆バイアス電圧として電池正極端子の対地電位を調整できる。
(iii)前記電圧補償回路は、前記調整後正極側入力と前記調整後負極側入力との差分としての前記起電圧を昇圧する昇圧チョッパ回路を備え、昇圧された電圧を前記調整前正極側出力に提供するものであってもよい。
このようにすれば、昇圧チョッパ回路を用いて前記逆バイアス電圧に相当する電圧だけ前記調整後正極側入力の電位よりも前記調整前正極側出力の電位が高くなるようにできる。
(iv)前記対地電位制御部は、接地電位、前記調整後正極側入力の電位、前記調整後負極側入力の電位、前記調整前正極側出力の電位および前記調整前負極側出力の電位を検出して前記バイアス回路および前記電圧補償回路の昇圧を制御してもよい。
このようにすれば、対地電位制御回路の各部の電位を検出することでバイアス回路および電圧補償回路を制御できる。
(v)前記電力制御回路は、前記回路正極側入力と前記回路負極側入力とを入力とするDC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータの出力と外部の系統電力網との間に接続されて順変換動作および逆変換動作を実行する双方向インバータとを備え、前記双方向インバータが、前記DC/DCコンバータと接続される正極インバータ端子および負極インバータ端子を有し、前記中点は、前記回路負極側入力を介して前記負極インバータ端子に接続されてもよい。
このようにすれば、非絶縁型の電力制御回路に対して、バイアス回路が生成する逆バイアス電圧を用いて電池正極端子の対地電位を制御できる。
(vi)この発明の好ましい態様は、上述の対地電位調整回路を備える対地電位調整ユニットを含む。
(vii)この発明の好ましい態様は、上述の対地電位調整回路および上述の電力制御回路を備える電力制御装置を含む。
(viii)この発明の好ましい態様は、外部の太陽電池モジュールと外部の電力制御回路との間に配置される回路を用いて対地電位を調整する方法であって、前記太陽電池モジュールは、電池正極端子および電池負極端子を有して両端子間に起電圧を出力し、前記電力制御回路は、回路正極側入力および回路負極側入力を有して前記太陽電池モジュールによって発電された電力を外部へ供給し、制御部が、前記電池正極端子に接続される調整後正極側入力、前記電池負極端子に接続される調整後負極側入力および前記回路負極側入力に接続される調整前負極側出力を有し前記起電圧を受けて逆バイアス電圧を生成するバイアス回路を用いて、前記電池正極端子の対地電位がゼロまたは負になるように前記調整後負極側入力と前記調整前負極側出力との間に前記逆バイアス電圧の電位差を持たせ、前記回路正極側入力に接続される調整前正極側出力を有し前記起電圧を昇圧して前記回路正極側入力へ提供する電圧補償回路を用いて、前記逆バイアス電圧に相当する分だけ前記調整後正極側入力の電位よりも前記調整前正極側出力の電位が高くなるように制御する対地電位調整方法を含む。
この発明の好ましい態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
1:太陽光発電システム、 2:系統電力網、 10:太陽電池モジュール、 11a:第1封止樹脂、 11b:第2封止樹脂、 13:太陽電池セル、 13a:パッシベーション膜、 13b:n型シリコン基板、 13c:p+層、 13d:n+層、 13e:p型集電層、 13f:n型集電層、 15:裏面保護シート、 16:接続部材、 18:フレーム、 19:カバーガラス、 20:蓄電装置、 30:電力制御回路
101:DC/DCコンバータ、 102:双方向PWMインバータ、 103:交流リアクトル、 104:双方向DC/DCコンバータ、 106:連系リレー、 107:切替制御部、 117:切替/対地電位制御部、 141:対地電位調整回路、 151:バイアス回路、 161:電圧補償回路、 171:対地電位制御部
C111,C112,C156,C157,C166:キャパシタ
D110,D154,D165:ダイオード
L109,L155,L163:コイル
Q108,Q153,Q164:トランジスタ
T131:調整後正極側入力端子、 T132:調整後負極側入力端子、 T133:回路正極側入力端子、 T134:回路負極側入力端子、 T142:電池正極端子、 T143:電池負極端子、 T144:正極インバータ端子、 T145:負極インバータ端子、 T147:調整前正極側出力端子、 T148:中点、 T149:調整前負極側出力端子
L1,IL2:電流
C1,VC2:電圧、 Vin:入力電圧、 Vout:出力電圧、 Vpos:電池正極端子電位、 Vpv:起電圧

Claims (8)

  1. 外部の太陽電池モジュールと外部の電力制御回路との間に配置され、バイアス回路、電圧補償回路および対地電位制御部を備える回路であって、
    前記太陽電池モジュールは、フレームが接地された裏面電極型のものであり、電池正極端子および電池負極端子を有して両端子間に起電圧を出力し、
    前記電力制御回路は、回路正極側入力および回路負極側入力を有して前記太陽電池モジュールによって発電された電力を外部へ供給し、
    前記バイアス回路は、前記電池正極端子に接続される調整後正極側入力、前記電池負極端子に接続される調整後負極側入力および前記回路負極側入力に接続される調整前負極側出力を有し、前記起電圧を受けて逆バイアス電圧を生成し前記調整後負極側入力と前記調整前負極側出力との間に前記逆バイアス電圧の電位差を持たせ、
    前記電圧補償回路は、前記回路正極側入力に接続される調整前正極側出力を有し、前記起電圧を昇圧して前記調整前正極側出力へ提供し、
    前記対地電位制御部は、前記電池正極端子の対地電位がゼロまたは負になるように前記起電圧に応じて前記バイアス回路が生成する逆バイアス電圧を制御しかつ前記逆バイアス電圧に相当する分だけ前記調整後正極側入力の電位よりも前記調整前正極側出力の電位が高くなるように前記電圧補償回路の昇圧を制御する対地電位調整回路。
  2. 前記バイアス回路は、前記調整後正極側入力と前記調整後負極側入力との間に直列接続される正極側キャパシタおよび負極側キャパシタと、前記正極側キャパシタおよび負極側キャパシタの分圧比を調整するチョッパ回路を備え、前記正極側キャパシタと負極側キャパシタとが接続された中点に前記調整前負極側出力が接続される請求項1に記載の対地電位調整回路。
  3. 前記電圧補償回路は、前記調整後正極側入力と前記調整後負極側入力との差分としての前記起電圧を昇圧する昇圧チョッパ回路を備え、昇圧された電圧を前記調整前正極側出力に提供する請求項2に記載の対地電位調整回路。
  4. 前記対地電位制御部は、接地電位、前記調整後正極側入力の電位、前記調整負極側入力の電位、前記調整前正極側出力の電位および前記調整前負極側出力の電位を検出して前記バイアス回路および前記電圧補償回路の昇圧を制御する請求項2または請求項3に記載の対地電位調整回路。
  5. 前記電力制御回路は、前記回路正極側入力と前記回路負極側入力とを入力とするDC/DCコンバータと、
    前記DC/DCコンバータの出力と外部の系統電力網との間に接続されて順変換動作および逆変換動作を実行する双方向インバータとを備え、
    前記双方向インバータが、前記DC/DCコンバータと接続される正極インバータ端子および負極インバータ端子を有し、
    前記中点は、前記回路負極側入力を介して前記負極インバータ端子に接続される請求項2から4のいずれか1項に記載の対地電位調整回路。
  6. 請求項1~5の何れか一つに記載の対地電位調整回路を備える対地電位調整ユニット。
  7. 請求項1に記載の対地電位調整回路および請求項1に記載の電力制御回路を備える電力制御装置。
  8. 外部の太陽電池モジュールと外部の電力制御回路との間に配置される回路を用いて対地電位を調整する方法であって、
    前記太陽電池モジュールは、電池正極端子および電池負極端子を有して両端子間に起電圧を出力し、
    前記電力制御回路は、回路正極側入力および回路負極側入力を有して前記太陽電池モジュールによって発電された電力を外部へ供給し、
    制御部が、
    前記電池正極端子に接続される調整後正極側入力、前記電池負極端子に接続される調整後負極側入力および前記回路負極側入力に接続される調整前負極側出力を有し前記起電圧を受けて逆バイアス電圧を生成するバイアス回路を用いて、前記電池正極端子の対地電位がゼロまたは負になるように前記調整後負極側入力と前記調整前負極側出力との間に前記逆バイアス電圧の電位差を持たせ、
    前記回路正極側入力に接続される調整前正極側出力を有し前記起電圧を昇圧して前記調整前正極側出力へ提供する電圧補償回路を用いて、前記逆バイアス電圧に相当する分だけ前記調整後正極側入力の電位よりも前記調整前正極側出力の電位が高くなるように制御する対地電位調整方法。
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