JP7390939B2 - 対地電位調整回路および電力制御方法 - Google Patents
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Description
特許文献1および2は、裏面電極型太陽電池モジュール内の発電部が接地電位よりも電位の高い状態にあることを防止することにより、発電効率の低下を抑制するものである。
残念ながら、特許文献1および2の技術は、高抵抗を介して太陽電池モジュールの正極を接地する構成となるので、電力制御回路は絶縁型(商用系統と太陽電池入力側とがトランス等で絶縁された構成)のものである必要がある。多く普及している非絶縁型の電力制御回路には採用できない。
そこで、非絶縁型の電力制御回路に適用できる技術が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、簡単な構成でPIDを抑制でき、非絶縁型の電力制御回路に適用できる対地電位調整回路および電力制御方法を提供するものである。
(実施の形態1)
≪太陽光発電システムの構成≫
この実施の形態による太陽光発電システム1の構成について、図1を用いて説明する。図1は、太陽光発電システム1の要部構成の一例を示すブロック図である。
さらに、太陽光発電システム1は、太陽電池モジュール10の発電効率が発電時間の経過に伴って低下するPIDの発生を、対地電位調整回路141を用いた制御により抑制し、発電効率の低下を防止できる。
さらに、対地電位調整回路141は、調整前正極側出力端子T147と調整前負極側出力端子T149とを有する。調整前正極側出力端子T147は、電力制御回路30のDC/DCコンバータ101の入力である回路正極側入力端子T133に接続され、調整前負極側出力端子T149は、DC/DCコンバータ101の入力である回路負極側入力端子T134に接続される。対地電位調整回路141は、PIDの発生を抑えるために電池正極端子T142の対地電位を調整し、かつ対地電位の調整分を補償するように昇圧した電圧を出力する。
DC/DCコンバータ101は、対地電位調整回路141を介して太陽電池モジュール10に接続される。
双方向DC/DCコンバータ104は、蓄電装置20に接続される。
交流リアクトル103は、連系リレー106を介して系統電力網2に接続される。
電力制御回路30は、太陽電池モジュール10、蓄電装置20および系統電力網2の間における電力の入出力を制御する。
双方向PWMインバータ102は、直流から交流への電力変換だけでなく、交流電圧を制御して変換された交流電力を系統電力網2へ逆潮流させることができる(売電)。また、双方向PWMインバータ102は、系統電力網2から供給を受けた(買電)交流電力を直流電力に変換し、変換された直流の電圧を制御して双方向DC/DCコンバータ104へ出力することができる。
連系リレー106は、交流リアクトル103と系統電力網2との間に設けられた切替回路である。切替制御部107から受信した制御信号にしたがって、太陽光発電システム1を系統電力網2と接続し、あるいは系統電力網2から切り離す。
この実施形態において切替制御部107は、ハードウェア資源としてCPUあるいはMPU(以下、CPUと総称する)およびメモリを中心に構成され、その他に入出力回路等を有する。前記メモリに格納された制御プログラムをCPUが実行することによって切替制御部107の機能が実現される。
この実施の形態に係る太陽電池モジュール10の構成例について、図2A~図4を用いて説明する。
図2Aおよび図2Bは、太陽光発電システム1で用いる太陽電池モジュール10の外観を示す模式図である。図2Aは、太陽電池モジュール10を受光面側から見た正面図である。図2Bは、太陽電池モジュール10を裏面から透視的に見た図である。
複数の太陽電池モジュール10が直列接続される場合、電池正極端子T142は最も高電圧側に位置する太陽電池モジュールの正極となり、電池負極端子は最も低圧側に位置する太陽電池モジュールの負極となる。
図3を用いて説明したように、太陽電池モジュール10は、受光面より入射した光が太陽電池セル13に到達するまでの間に、複数の部材を経由する構成となっている。このことから発明者らは、太陽電池モジュール10のような裏面電極型の太陽電池モジュールにおいて、PIDが生じる原因を、以下のように推測している。
図4は、図3に示す太陽電池モジュールにおける発電効率の低下の原因を推測した模式図である。なお、太陽電池モジュール10は、接地されているフレーム18によって支持されており、さらにフレーム18とカバーガラス19が当接している構成である(図3参照)。
この実施の形態に係る対地電位調整回路141および電力制御回路30の回路の構成例について、図5および図6を用いて説明する。図5は、図1に示す対地電位調整回路141および電力制御回路30を含む太陽光発電システム1の構成例を示す回路図である。図6は、図5における対地電位調整回路141の部分を示す回路図である。
バイアス回路151の入力は、正極側が対地電位調整回路141の調整後正極側入力端子T131に接続され、負極側が対地電位調整回路141の調整後負極側入力端子T132に接続されている。
調整後正極側入力と調整後負極側入力との間に、直列接続されたキャパシタC156およびC157が配置されている。調整後負極側入力の側がキャパシタC156、調整後正極側入力の側がキャパシタC157である。
対地電位制御部171は、制御信号を生成してトランジスタQ153をオンおよびオフさせる。
ここで、トランジスタQ153がオンの状態になると、キャパシタC156に蓄えられていたエネルギーが放電し、キャパシタC156からコイルL155を介してオン状態のトランジスタQ153へ放電電流(電流IL1)が流れ、電流IL1が徐々に増加していく。電流IL1の増加によってコイルL155にエネルギーが蓄積されていく。一方、キャパシタC156の放電に連れて電圧VC1は徐々に減少し、キャパシタC156に蓄えられたエネルギーは減少する。
図5および図6において、キャパシタC156にかかる電圧をVC1、キャパシタC157にかかる電圧をVC2で示している。また、太陽電池モジュール10の発電による入力電圧をVinで示している。
Vin= VC1 + VC2
の関係が成り立つ。
そして、キャパシタC156の電圧VC1の平均およびキャパシタC157の電圧VC2の平均は、トランジスタQ153のデューティー比に応じて変化する。
対地電位制御部171は、接地電位、調整後正極側入力端子T131の電位および調整前負極側出力端子T149の電位を検出する。そして、トランジスタQ153をオンオフさせるデューティー比を制御する。
電圧補償回路161の正極側の出力は調整前正極側出力端子T147に接続され、負極側の出力は調整前負極側出力端子T149に接続されている。
電圧補償回路161のトランジスタQ164がオフの状態で、キャパシタC166を充電する電流IL2がコイルL163を介して流れる。キャパシタC166に電荷が蓄積されていくにつれて、キャパシタC166の電圧VC3は増加していき、コイルL163を流れる電流IL2は次第減少していく。ここで、オフ状態のトランジスタQ164がオンの状態になると、キャパシタC166の正極側よりも低い電位(調整後負極側入力端子T132の電位にトランジスタQ164のオン電圧を加えた電位)を有するトランジスタQ164のドレインへ向けて電流IL2が流れるようになる。
オン状態のトランジスタQ164が再びオフの状態になると、それまでトランジスタQ164を流れていた電流IL2は、コイルL163が有する慣性のためにダイオードD165を介してキャパシタC166へ向かうようになる。この電流によって、キャパシタC166がさらに充電される。キャパシタC166の電圧VC3が次第に増加し、コイルL163を流れる電流IL2は次第に減少する。電流IL2が減少するに連れて、コイルL163に蓄えられていたエネルギーが減少し、キャパシタC166の電圧VC3が増加するに連れてキャパシタC166にエネルギーが蓄積される。
この実施形態において、対地電位制御部171は、ハードウェア資源としてCPUあるいはMPU(以下、CPUと総称する)およびメモリを中心に構成され、その他に入出力回路等を有する。前記メモリに格納された制御プログラムをCPUが実行することによって対地電位制御部171の機能が実現される。
この実施形態におけるDC/DCコンバータ101は、キャパシタC111、コイルL109、トランジスタQ108、ダイオードD110およびキャパシタC112で構成され、公知の標準的な昇圧型DC/DCコンバータと同様の回路構成を有する非絶縁型の回路である。即ち、DC/DCコンバータ101の回路正極側入力端子T133と回路負極側入力端子T134との間に定電圧素子としてのキャパシタC111が接続されている。また、回路正極側入力端子T133にコイルL109の一端が接続され、コイルL109の他端にトランジスタQ108のドレインおよびダイオードD110のアノードが接続されている。トランジスタQ108のソースは回路負極側入力端子T134に接続され、ダイオードD110のカソードはDC/DCコンバータ101の正極出力に接続されている。さらに、DC/DCコンバータ101の正極出力と負極出力の間に定電圧素子としてのキャパシタC112が接続されている。
このように構成された太陽光発電システム1は、以下のように動作する。
まず、太陽電池モジュール10にて発電が行われる。発電した電力は、対地電位調整回路141、DC/DCコンバータ101および双方向PWMインバータ102を介して系統電力網2へ出力(売電)される。あるいは、対地電位調整回路141、DC/DCコンバータ101および双方向DC/DCコンバータ104を介して蓄電装置20へ蓄電される。あるいはまた、売電しつつ蓄電されるか、図示しない電気機器等の電力負荷によって消費される。
切替制御部107は、DC/DCコンバータ101および双方向PWMインバータ102へそれぞれ制御信号を送る。このときの太陽電池モジュール10の起電圧をVPVとすると、対地電位調整回路141の入力電圧Vinは、起電圧VPVとなる。
対地電位制御部171は、接地電位、調整後正極側入力端子T131の電位および調整前負極側出力端子T149の電位を検出する。そして、調整後正極側入力端子T131の電位が接地電位に対してゼロまたは負の電位になるようにトランジスタQ153のデューティー比を制御しキャパシタC156の電圧VC1を調整する。
双方向PWMインバータ102は、図5に示すようにブリッジ接続されたトランジスタをスイッチングさせて正負交互の電圧を生成する(逆変換動作)。ブリッジ回路の中点の平均電位が接地電位に等しく、電力制御回路30が非絶縁型の回路構成であることから、負極インバータ端子T145の対地電位は、平均すると出力電圧Voutの1/2、即ち-175Vになる。
対地電位調整回路141の調整後正極側入力端子T131の電池正極端子電位Vposは、調整後負極側入力端子T132の対地電位よりも入力電圧Vinだけ高い。入力電圧Vinは、即ち、太陽電池モジュール10の起電圧Vpvである。
Vpos= -Vout/2 - VC1 + Vin
= -Vout/2 - VC1 + Vpv
で表される。一例で、太陽電池モジュール10の起電圧Vpvは、300Vである。
PIDの発生を抑えるために、対地電位調整回路141は電池正極端子電位Vposをゼロまたは負にすればよい。接地電位を境界値とすると(Vpos=0)、キャパシタC156の電圧VC1がとるべき値は、上式より、
VC1 = -Vout/2+ Vpv- 0
VC1 = -175+300=125(V)
を境界値としてその境界値と等しいかそれより大きな電圧となる。そして、キャパシタC157の電圧VC2がとるべき値は、
VC2= Vpv - VC1
となり、上述の数値例を当てはめると、
VC2= 300-125=175(V)
を境界値としてその境界値と等しいかそれより小さな電圧となる。
上述の数値例では、電圧VC3がVpvと同じ300VとなるようにトランジスタQ164のデューティー比を制御する。
実施の形態1によれば、バイアス回路151は、デューティー比を制御することでキャパシタC156の電圧VC1とキャパシタC157の電圧VC2の比率を調整できる。これによって、電池正極端子T142の電位(電池正極端子電位Vpos)をゼロまたは負にする。
しかし、電池正極端子T142の対地電位を必要以上に負方向に下げると、キャパシタC156の電圧VC1が大きくなり、電圧補償回路161が昇圧すべき電圧が大きくなる。
しかし、例えば300Vの入力電圧に対して、さらに300Vを超える昇圧を行おうとした場合、トランジスタQ164の動作点をデューティー比33%前後に設定することはより難しくなる。デューティー比が33%から離れると、コイルL163に流れる電流IL2のリップルがより大きくなり、大きなインダクタンスを有するコイルを選定せざるを得なくなる。それは、コスト的な観点、回路サイズおよび重量等の観点から好ましくない。
図5および図6に示す調整前負極側出力端子T149の対地電位は、DC/DCコンバータ101の出力電圧Voutの1/2の大きさの負値である。
実施の形態1で述べた数値例では、出力電圧Voutが350V、調整前負極側出力端子T149の対地電位は-175Vである。
VC1 = -Vout/2+ Vpv
に調整すればよい。
上述の数値例では、
VC1 = -175+300=125(V)
である。
実施の形態1では、ユニットとして他の回路と独立した形態を有する電力制御回路30と別のユニットとして他の回路と独立した形態を有する対地電位調整回路141で構成されることを前提としている。この構成の利点は、フレーム接地された裏面電極型の太陽電池モジュールと特許文献1および2のような絶縁型の電力制御回路が既に設置されており、その電力制御回路をユニット交換する際に、実施の形態1のような非絶縁型の電力制御回路が適用可能な点にある。
即ち、実施の形態1による対地電位調整回路141を介して太陽電池モジュール10と電力制御回路30とを接続できる。よって、フレーム接地された裏面電極型の太陽電池モジュールのために、絶縁型の電力制御回路を用意しておく必要がなく、他の太陽電池モジュールと共通の電力制御回路30を適用できる。
この実施の形態では、実施の形態1における対地電位調整回路141と電力制御回路30とが一体のユニットとして構成される態様を示す。
図7は、図5および図6に示す太陽光発電システムと異なる構成態様を示す説明図である。特に図6における電圧補償回路161とDC/DCコンバータ101とが一体化されて、より単純な回路構成になっている。図7において、図5および図6と同じ回路要素には同じ符号を付している。
図5および図6の対地電位制御部171は、図5の切替制御部107に組み入れられて共通のハードウェア資源を用いた切替/対地電位制御部117に変更されている。
図5および図6の電圧補償回路161の機能は、図7におけるDC/DCコンバータ101に組み込まれている。
切替/対地電位制御部117は、調整後正極側入力端子T131の電位が接地電位に対して負の電位になるようにトランジスタQ153のデューティー比を制御しキャパシタC156の電圧VC1を調整する。
図5および図6に示す電圧補償回路161およびDC/DCコンバータ101の機能を兼ねた昇圧を、この実施の形態による図7のDC/DCコンバータ101は行う。
図7に示すこの実施形態による回路において、切替/対地電位制御部117は、トランジスタQ153のデューティー比を制御して電圧VC1の大きさを調整する。電池正極端子T142の対地電位がゼロまたは負になり、かつ太陽電池モジュール10から取り出せる電力が最大になるような入力電圧Vinになるように電圧VC1を制御する。DC/DCコンバータ101は、入力電圧VinからキャパシタC156の電圧VC1を差し引いた電圧を、双方向PWMインバータ102が必要とする電圧まで昇圧する
(i)この発明による対地電位調整回路は、外部の太陽電池モジュールと外部の電力制御回路との間に配置され、バイアス回路、電圧補償回路および対地電位制御部を備える回路であって、前記太陽電池モジュールは、フレームが接地された裏面電極型のものであり、電池正極端子および電池負極端子を有して両端子間に起電圧を出力し、前記電力制御回路は、回路正極側入力および回路負極側入力を有して前記太陽電池モジュールによって発電された電力を外部へ供給し、前記バイアス回路は、前記電池正極端子に接続される調整後正極側入力、前記電池負極端子に接続される調整後負極側入力および前記回路負極側入力に接続される調整前負極側出力を有し、前記起電圧を受けて逆バイアス電圧を生成し前記調整後負極側入力と前記調整前負極側出力との間に前記逆バイアス電圧の電位差を持たせ、前記電圧補償回路は、前記回路正極側入力に接続される調整前正極側出力を有し、前記起電圧を昇圧して前記調整前正極側出力へ提供し、前記対地電位制御部は、前記電池正極端子の対地電位がゼロまたは負になるように前記起電圧に応じて前記バイアス回路が生成する逆バイアス電圧を制御しかつ前記逆バイアス電圧に相当する分だけ前記調整後正極側入力の電位よりも前記調整前正極側出力の電位が高くなるように前記電圧補償回路の昇圧を制御することを特徴とする。
ここで、逆バイアスとしているのは、対地電位が系統電力網の接地電位、従って、出力側を基準として決まり、バイアス電圧はその対地電位に対して太陽電池モジュール、即ち入力側の電位を調整するものだからである。
(ii)前記バイアス回路は、前記調整後正極側入力と前記調整後負極側入力との間に直列接続される正極側キャパシタおよび負極側キャパシタと、前記正極側キャパシタおよび負極側キャパシタの分圧比を調整するチョッパ回路を備え、前記正極側キャパシタと負極側キャパシタとが接続された中点に前記調整前負極側入力が接続されるものであってもよい。
このようにすれば、負極側キャパシタにかかる電圧を逆バイアス電圧として電池正極端子の対地電位を調整できる。
このようにすれば、昇圧チョッパ回路を用いて前記逆バイアス電圧に相当する電圧だけ前記調整後正極側入力の電位よりも前記調整前正極側出力の電位が高くなるようにできる。
このようにすれば、対地電位制御回路の各部の電位を検出することでバイアス回路および電圧補償回路を制御できる。
このようにすれば、非絶縁型の電力制御回路に対して、バイアス回路が生成する逆バイアス電圧を用いて電池正極端子の対地電位を制御できる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
101:DC/DCコンバータ、 102:双方向PWMインバータ、 103:交流リアクトル、 104:双方向DC/DCコンバータ、 106:連系リレー、 107:切替制御部、 117:切替/対地電位制御部、 141:対地電位調整回路、 151:バイアス回路、 161:電圧補償回路、 171:対地電位制御部
C111,C112,C156,C157,C166:キャパシタ
D110,D154,D165:ダイオード
L109,L155,L163:コイル
Q108,Q153,Q164:トランジスタ
T131:調整後正極側入力端子、 T132:調整後負極側入力端子、 T133:回路正極側入力端子、 T134:回路負極側入力端子、 T142:電池正極端子、 T143:電池負極端子、 T144:正極インバータ端子、 T145:負極インバータ端子、 T147:調整前正極側出力端子、 T148:中点、 T149:調整前負極側出力端子
IL1,IL2:電流
VC1,VC2:電圧、 Vin:入力電圧、 Vout:出力電圧、 Vpos:電池正極端子電位、 Vpv:起電圧
Claims (8)
- 外部の太陽電池モジュールと外部の電力制御回路との間に配置され、バイアス回路、電圧補償回路および対地電位制御部を備える回路であって、
前記太陽電池モジュールは、フレームが接地された裏面電極型のものであり、電池正極端子および電池負極端子を有して両端子間に起電圧を出力し、
前記電力制御回路は、回路正極側入力および回路負極側入力を有して前記太陽電池モジュールによって発電された電力を外部へ供給し、
前記バイアス回路は、前記電池正極端子に接続される調整後正極側入力、前記電池負極端子に接続される調整後負極側入力および前記回路負極側入力に接続される調整前負極側出力を有し、前記起電圧を受けて逆バイアス電圧を生成し前記調整後負極側入力と前記調整前負極側出力との間に前記逆バイアス電圧の電位差を持たせ、
前記電圧補償回路は、前記回路正極側入力に接続される調整前正極側出力を有し、前記起電圧を昇圧して前記調整前正極側出力へ提供し、
前記対地電位制御部は、前記電池正極端子の対地電位がゼロまたは負になるように前記起電圧に応じて前記バイアス回路が生成する逆バイアス電圧を制御しかつ前記逆バイアス電圧に相当する分だけ前記調整後正極側入力の電位よりも前記調整前正極側出力の電位が高くなるように前記電圧補償回路の昇圧を制御する対地電位調整回路。 - 前記バイアス回路は、前記調整後正極側入力と前記調整後負極側入力との間に直列接続される正極側キャパシタおよび負極側キャパシタと、前記正極側キャパシタおよび負極側キャパシタの分圧比を調整するチョッパ回路を備え、前記正極側キャパシタと負極側キャパシタとが接続された中点に前記調整前負極側出力が接続される請求項1に記載の対地電位調整回路。
- 前記電圧補償回路は、前記調整後正極側入力と前記調整後負極側入力との差分としての前記起電圧を昇圧する昇圧チョッパ回路を備え、昇圧された電圧を前記調整前正極側出力に提供する請求項2に記載の対地電位調整回路。
- 前記対地電位制御部は、接地電位、前記調整後正極側入力の電位、前記調整後負極側入力の電位、前記調整前正極側出力の電位および前記調整前負極側出力の電位を検出して前記バイアス回路および前記電圧補償回路の昇圧を制御する請求項2または請求項3に記載の対地電位調整回路。
- 前記電力制御回路は、前記回路正極側入力と前記回路負極側入力とを入力とするDC/DCコンバータと、
前記DC/DCコンバータの出力と外部の系統電力網との間に接続されて順変換動作および逆変換動作を実行する双方向インバータとを備え、
前記双方向インバータが、前記DC/DCコンバータと接続される正極インバータ端子および負極インバータ端子を有し、
前記中点は、前記回路負極側入力を介して前記負極インバータ端子に接続される請求項2から4のいずれか1項に記載の対地電位調整回路。 - 請求項1~5の何れか一つに記載の対地電位調整回路を備える対地電位調整ユニット。
- 請求項1に記載の対地電位調整回路および請求項1に記載の電力制御回路を備える電力制御装置。
- 外部の太陽電池モジュールと外部の電力制御回路との間に配置される回路を用いて対地電位を調整する方法であって、
前記太陽電池モジュールは、電池正極端子および電池負極端子を有して両端子間に起電圧を出力し、
前記電力制御回路は、回路正極側入力および回路負極側入力を有して前記太陽電池モジュールによって発電された電力を外部へ供給し、
制御部が、
前記電池正極端子に接続される調整後正極側入力、前記電池負極端子に接続される調整後負極側入力および前記回路負極側入力に接続される調整前負極側出力を有し前記起電圧を受けて逆バイアス電圧を生成するバイアス回路を用いて、前記電池正極端子の対地電位がゼロまたは負になるように前記調整後負極側入力と前記調整前負極側出力との間に前記逆バイアス電圧の電位差を持たせ、
前記回路正極側入力に接続される調整前正極側出力を有し前記起電圧を昇圧して前記調整前正極側出力へ提供する電圧補償回路を用いて、前記逆バイアス電圧に相当する分だけ前記調整後正極側入力の電位よりも前記調整前正極側出力の電位が高くなるように制御する対地電位調整方法。
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