JP6935353B2 - 電力制御装置、太陽光発電システム、およびプログラム - Google Patents

電力制御装置、太陽光発電システム、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、太陽光発電システムにおける太陽電池モジュールの発電効率の低下を防止できる電力制御装置、当該電力制御装置を備える太陽光発電システム、およびプログラムに関する。
太陽電池モジュールにおいて、その発電効率が発電時間の経過に伴って低下するPID(Potential Induced Degradation)と呼ばれる事象が知られている。そして、PIDを抑制する技術も知られている。例えば、特許文献1および2は、裏面電極型太陽電池モジュール内の発電部が接地電位よりも電位の高い状態にあることを防止することにより、発電効率の低下を抑制することができる電力制御装置および太陽光発電システムが開示されている。
特開2015−56117号公報(2015年3月23日公開) 特開2015−56118号公報(2015年3月23日公開)
しかしながら、上述のような従来技術は、太陽電池モジュールの正極を、高抵抗を介して接地する構成となるので、電力制御装置は絶縁型(商用系統と太陽電池入力側とがトランス等で絶縁された構成)のものである必要があり,多く普及している非絶縁型の電力制御装置には採用できない技術であった。
本発明の一態様は、簡単な構成で発電効率の低下を抑制することができる非絶縁型の電力制御装置、太陽光発電システム、およびプログラムを実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電力制御装置は、フレームが接地している裏面電極型の太陽電池モジュールおよび外部の系統電力網に接続され、当該太陽電池モジュールを含む太陽光発電システムにおける電力の入出力を制御する電力制御装置であって、前記太陽電池モジュールが正極と負極とを有し、前記電力制御装置が、前記太陽電池モジュールの前記正極に対応する正極側入力端子と前記負極に対応する負極側入力端子とを備え、前記太陽電池モジュールにおける起電圧にかかわらず常に、前記太陽電池モジュールの前記正極の対地電位をゼロまたは負とする対地電位負電圧を、前記正極側入力端子を通って前記正極に供給するための制御信号を生成することを特徴とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る太陽光発電システムは、フレームが接地している裏面電極型の太陽電池モジュールと、本発明の一態様に係る電力制御装置と、を備えていることを特徴とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るプログラムは、本発明の一態様に係る電力制御装置としてコンピュータを機能させる。
本発明の一態様によれば、簡単な構成で発電効率の低下を抑制することができる非絶縁型の電力制御装置、太陽光発電システム、およびプログラムを実現することができる。
本発明の実施形態1に係る太陽光発電システムの要部構成の一例を示すブロック図である。 前記太陽光発電システムで用いる太陽電池モジュールの外観を示す模式図であり、(a)は受光面側から見た正面図であり、(b)は裏面から透視的に見た図である。 前記太陽光発電システムで用いる太陽電池モジュールの断面図である。 図3に示す太陽電池モジュールにおける発電効率の低下の原因を推測した模式図である。 前記電力制御装置の回路図である。 実施形態2に係る電力制御装置の回路図である。 実施形態3に係る電力制御装置の回路図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図5を用いて詳細に説明する。
(太陽光発電システムの構成)
本実施形態に係る太陽光発電システム1の構成について、図1を用いて説明する。図1は、太陽光発電システム1の要部構成の一例を示すブロック図である。
太陽光発電システム1は、太陽電池モジュール10、蓄電装置20、および電力制御装置30を備えており、太陽電池モジュール10、蓄電装置20は系統電力網2と電力制御装置30を介して接続されている。
太陽光発電システム1は、フレームが接地している裏面電極型の太陽電池モジュール10にて発電した電力を電力制御装置30にて変換し、蓄電装置20および系統電力網2に出力することができる。太陽光発電システム1は、外部の系統電力網2と接続可能な構成であり、当該系統電力網2から電力を購入(買電)し、蓄電装置20に蓄電することができる。さらに、太陽光発電システム1は、電力制御装置30を用いた制御により、太陽電池モジュール10の発電効率が発電時間の経過に伴って低下するPIDの発生を抑制して発電効率の低下を防止することができる。
系統電力網2は、電力会社が管理および運用を行う外部の電力網である。太陽光発電システム1は、系統電力網2を介して電力会社から電力を購入(買電)したり電力会社に電力を売却(売電)することができる。図示の例において、系統電力網2は中点接地された単相三線の電源である。以下の説明において、図中上側、および下側の電源はそれぞれ交流100Vの電源であり、電力制御装置30へは交流200Vが接続されるものとする。
太陽電池モジュール10は、受光面の裏面側に正極と負極の両方が設けられている裏面電極型の太陽電池モジュールである。また、太陽電池モジュール10は、接地しているフレーム(外枠)によって支持されている。太陽電池モジュール10は、電池正極端子142(正極)と電池負極端子143(負極)とを備える。図示の例において、太陽電池モジュール10と電力制御装置30とを接続する2つの線のうち、電池正極端子142に接続された上側が正極側の出力を示し、電池負極端子143に接続された下側が負極側の出力を示している。なお、太陽電池モジュール10は1つのモジュールから構成されたものであってもよいし、複数のモジュールを連結したものであってもよい。太陽電池モジュール10の具体的な構成については後述する。
蓄電装置20は、電力の蓄電および放電を行うことができる。具体的には、蓄電装置20は、電力制御装置30を介して、太陽電池モジュール10が発電した電力や系統電力網2を介して電力会社から購入した買電電力を蓄電することができる。また、蓄電装置20は、自身が蓄えた電力を放電し、図示しない電気機器を駆動させたり、系統電力網2に電力を逆潮流し、売却(売電)したりすることができる。
電力制御装置30は、太陽電池モジュール10、蓄電装置20、および系統電力網2に接続されており、太陽光発電システム1における電力の入出力を制御する。電力制御装置30は、太陽電池モジュール10の電池正極端子142に接続されてその出力電圧の正極側を入力する正極側入力端子131と、電池負極端子143に接続されて負極側を入力する負極側入力端子132とを有している。ここで、太陽電池モジュール10の電池正極端子142および電力制御装置30の正極側入力端子131は、共通の電位を有する配線上に接続されている。
電力制御装置30は、対地電圧DC/DCコンバータ141(DC/DCコンバータ)、昇圧回路101、双方向PWMインバータ102、交流リアクトル103、双方向DC/DCコンバータ104、切替負荷105、連系リレー106、および切替制御部107を備えている。
対地電圧DC/DCコンバータ141は、太陽電池モジュール10と昇圧回路101との間に配置され、太陽電池モジュール10の正極側に対する電圧を昇圧した電圧を分圧した分圧電圧を昇圧回路101に供給する。
昇圧回路101は、対地電圧DC/DCコンバータ141と双方向PWMインバータ102との間に配置され、対地電圧DC/DCコンバータ141から供給された分圧電圧を昇圧する。昇圧回路101は、コイル、ダイオード、および昇圧比をコントロールするスイッチングパワー素子として機能するFET(Field−Effect Transistor:電界効果トランジスタ)を用いた公知の回路構成のものであってもよい。図示の例において、昇圧回路101は、対地電圧DC/DCコンバータ141から供給された分圧電圧を入力として受け付けるようになっている。また、昇圧回路101は、負極側の入力端子と出力端子との間が、直流的かつ双方向に短絡状態となる回路構成である。
双方向PWMインバータ102は、昇圧回路101、交流リアクトル103、および双方向DC/DCコンバータ104に接続されている。双方向PWMインバータ102は、電圧を制御することで、太陽電池モジュール10が発電した直流電力、および蓄電装置20が放電し、後述する双方向DC/DCコンバータ104にて変換された直流電力を交流電力に変換し、系統電力網2に逆潮流することができる。また、双方向PWMインバータ102は、電圧を制御することで、系統電力網2を介して電力会社から買電した交流電力を直流電力に変換し、昇圧回路101または双方向DC/DCコンバータ104へ出力することができる。換言すれば、双方向PWMインバータ102は、系統電力網2から入力された交流電圧を順変換動作によって直流電圧に変換する。また、双方向PWMインバータ102は、逆変換動作によって直流電圧を交流電圧に変換して系統電力網2へ出力する。なお、順変換動作は、高力率化を達成するために昇圧作用を伴うものであってもよい。図示の例において、昇圧回路101および双方向DC/DCコンバータ104は、その出力端が並列接続されており、双方向PWMインバータ102は、並列接続された出力端を直流入力としている。
双方向DC/DCコンバータ104は、蓄電装置20と、昇圧回路101および双方向PWMインバータ102との間に配置されている。双方向DC/DCコンバータ104は、蓄電装置20に電力を出力して蓄電装置20に電力を蓄電する降圧モードと、蓄電装置20からの出力電圧を入力として蓄電装置20に電力を放電させる昇圧モードの2つの動作モードを切り替えて動作する。ここで、降圧モードは、太陽電池モジュール10にて発電した直流電力、および双方向PWMインバータ102によって交流電力から変換された直流電力の少なくともいずれかを、蓄電装置20が蓄電可能となるように変調などの処理を行うモードである。一方、昇圧モードは、蓄電装置20に放電させた直流電力を、双方向PWMインバータ102が交流電力に変換可能となるように変調などの処理を行うモードである。
切替負荷105は、昇圧回路101と双方向PWMインバータ102との間に配置された、オンオフを切り替え可能な負荷である。切替負荷105は、少なくとも太陽電池モジュール10が発電を行っておらず、かつ後述する連系リレー106が通電状態であるときにオンとなり、双方向PWMインバータ102を介して系統電力網2から僅かでも電力消費される構成であればどのようなものであってもよい。また、切替負荷105は常時ONである負荷としてもよい。図示の例において、切替負荷105は、昇圧回路101の出力の正極と負極との間に接続されている。
連系リレー106は、交流リアクトル103と系統電力網2との間に設けられた切替回路であり、切替制御部107から受信した制御信号にしたがって、系統電力網2との接続の有無を切り替える。連系リレー106は、太陽光発電システム1が系統電力網2と電力のやり取りを行う場合にオンになっていればよいが、系統連系規程で要求される系統保護が必要な場合は、連系保護による解列を実行し、当該系統電力網2との接続を切断する。逆に言えば、系統電力網2を保護する必要のない場合、連系リレー106はオンの状態を継続し、当該系統電力網2との接続を継続してもよい。ここで、系統連系規程で要求される保護とは、系統過電圧/不足電圧、系統周波数上昇/低下、単独運転検出等である。
切替制御部107は、電力制御装置30の各部を制御する制御信号を生成するコントローラである。具体的には、切替制御部107は昇圧回路101、双方向PWMインバータ102、双方向DC/DCコンバータ104、切替負荷105、および連系リレー106の動作を制御信号によって制御する。切替制御部107は、制御信号によって双方向PWMインバータ102や双方向DC/DCコンバータ104の動作モードを切り替えることにより、蓄電装置20における電力の蓄電および放電を切り替えることができる。
(太陽電池モジュールの構成例)
本実施形態における太陽電池モジュール10の構成例について、図2〜4を用いて説明する。図2は、太陽光発電システム1で用いる太陽電池モジュール10の外観を示す模式図であり、(a)は受光面側から見た正面図であり、(b)は裏面から透視的に見た図である。
図2の(a)は、太陽電池モジュール10の正面図を示している。太陽電池モジュール10は、周囲をフレーム18で囲まれた複数の太陽電池セル13から構成されている。複数の太陽電池セル13は行列状に配置されており、さらに各太陽電池セル13は、受光面の裏面側に設けられた第1電極(図4で後述するp型集電層13eに相当)が、別の太陽電池セル13の同じく裏面側に設けられた第2電極(図4で後述するn型集電層13fに相当)と接続されている。これにより、太陽電池モジュール10に含まれるすべての太陽電池セル13は直列に接続されている。
図2の(b)は、太陽電池モジュール10の裏面側の外観を示している。直列に接続されている複数の太陽電池セル13の端部は、別の配線によって裏面側に設けられた端子ボックスへ導かれる。端子ボックスには、太陽電池モジュール10の出力電圧の正極側の端子である電池正極端子142、および、太陽電池モジュール10の出力電圧の負極側の端子である電池負極端子143がそれぞれ設けられている。これらの電池正極端子142および電池負極端子143によって、直列に接続された複数の太陽電池セル13において発電した電力を外部へ出力することができる。この電池正極端子142が特許請求の範囲に記載の「太陽電池モジュール」の「正極」に相当する。そして、電池負極端子143が特許請求の範囲に記載の「太陽電池モジュール」の「負極」に相当する。また、複数個の太陽電池モジュールが直列接続される場合は、電池正極端子142は最も高電圧側に位置する太陽電池モジュールの正極となり、電池負極端子は最も低圧側に位置する太陽電池モジュールの負極となる。
図3は、太陽電池モジュール10の断面図である。図示の例において、太陽電池モジュール10は、第1封止樹脂11aの中に埋設されている複数の裏面電極型の太陽電池セル13を備えている。第1封止樹脂11aは、受光面側に設けられたカバーガラス19と裏面側に設けられた裏面保護シート15との間に挟み込まれるように固定されており、カバーガラス19、第1封止樹脂11a、および裏面保護シート15の周囲は第2封止樹脂11bで固定されている。第2封止樹脂11bは、さらにフレーム18で支持されており、当該フレーム18は接地している。
裏面電極型の太陽電池セル13は、パッシベーション膜13a、n型シリコン基板13b、p+層13c、n+層13d、p型集電層13e、およびn型集電層13fを備えている。パッシベーション膜13aは、n型シリコン基板13bにて発生した正孔および電子が当該n型シリコン基板13bの表面で再結合することを抑制するための被膜である。n型シリコン基板13bは太陽電池セル13における発電部位にあたり、内部にp+層13cおよびn+拡散層13dを備えている。p型集電層13eはp+層13cに当接しており、太陽電池セル13の第1電極(正極)として機能する。n型集電層13fはn+層13dに当接しており、太陽電池セル13の第2電極(負極)として機能する。
なお、太陽電池セル13において、n型集電層13fは別の太陽電池セル13のp型集電層13eと、接続部材16によって電気的に接続されている。さらに、直列に接続された複数の太陽電池セル13の両端に相当するp型集電層13eおよびn型集電層13fは、太陽電池モジュール10全体の正極および負極として機能し、それぞれ、太陽電池モジュール10の電池正極端子142、電池負極端子143に接続される。
受光面から入射した光は、カバーガラス19および第1封止樹脂11aを経由して太陽電池セル13へ到達する。そして、太陽電池セル13のn型シリコン基板13bにおいて、正孔および自由電子を光電効果によって生じた結果、電極間に電圧を生じる。太陽電池モジュール10は、複数の太陽電池セル13において生じた電圧を合成し、当該太陽電池モジュール10の起電圧として図1および図2(b)に示される電池正極端子142、電池負極端子143を通して外部へ出力する。
(裏面電極型太陽電池モジュールにおけるPID発生原因の推測)
図3を用いて説明したように、太陽電池モジュール10は、受光面より入射した光が太陽電池セル13に到達するまでの間に、複数の部材を経由する構成となっている。このことから本発明者らは、本実施形態に係る太陽電池モジュール10を含む裏面電極型太陽電池モジュールにおいて、PIDが生じる原因を、以下のように推測した。推測した内容について、図4を用いて以下に説明する。図4は、図3に示す太陽電池モジュールにおける発電効率の低下の原因を推測した模式図である。なお、太陽電池モジュール10は接地しているフレーム18によって支持されており、さらにフレーム18とカバーガラス19が当接している構成である。
太陽電池モジュール10が発電を行うと、n型シリコン基板13bにおいて、正孔および自由電子が発生し、電極間を結ぶ電界が生じる。具体的には、p型集電層13eおよびn型シリコン基板13bのp+層13cの電位が、n型集電層13fおよびn型シリコン基板13bのn+層13dの電位よりも高くなる。このとき、カバーガラス19とn型シリコン基板13bのp+層13cとの間で、電極間とは別の電界がさらに生じる。具体的には、p+層13cの対地電位が正であり、カバーガラス19の対地電位をゼロとした電界が生じる(図中の上向きの矢印)。
カバーガラス19とp+層13cとの間に電界が生じると、第1封止樹脂11aに含まれる自由電子が電界にしたがって移動する。具体的には、自由電子がn型シリコン基板13bの方へ移動し、第1封止樹脂11aとパッシベーション膜13aとの間の境界面上に堆積する。
前述の状態で太陽電池モジュール10がさらに発電を行うと、光電効果によって発生した正孔の一部が正電極である裏面側のp型集電層13eに当接するp+層13cではなく、境界面上に堆積した自由電子に引き寄せられる。このような反応が内部で行われることで、裏面電極型太陽電池モジュールにおいてPIDが生じるものと推測される。
前述の推測内容に基づけば、カバーガラス19とp+層13cとの間に、PIDが生じる場合とは逆方向の電界を生じさせることができれば、第1封止樹脂11a中の自由電子が境界面上からカバーガラス19の方向へ移動すると考えられる。これにより、発電によって生じた正孔が境界面に引き寄せられることがなくなり、太陽電池モジュール10の発電効率の低下が抑制されるものと考えられる。
PIDが生じる場合とは逆方向の電界を生じさせるためには、p+層13cに当接するp型集電層13eの電位をカバーガラス19の電位以下にする必要がある。このとき、カバーガラス19は、接地されているフレーム18に当接しているので、p型集電層13eの対地電位がゼロまたは負となるよう制御可能な回路構成とすることが好適である。p型集電層13eは電池正極端子142に接続されている。従って、太陽電池モジュール10の電池正極端子142にゼロまたは負の電位を供給すれば、太陽電池セル3のPIDの発生を抑制することができる。
(回路の構成例)
本実施形態に係る電力制御装置30の回路の構成例について、図5を用いて説明する。図5は、電力制御装置30の回路の構成例を示す模式図である。
対地電圧DC/DCコンバータ141は、FET108とコイル109とダイオード110と一対のコンデンサ146・149とを有する。FET108のドレインはコイル109を介して正極側入力端子131と接続される。コイル109の一端は正極側入力端子131に接続され、他端はFET108のドレイン及びダイオード110のアノードに接続される。FET108のソースは負極側入力端子132に接続されている。
コンデンサ146の一端とコンデンサ149の一端との間の中点148が正極側入力端子131及びコイル109に接続される。コンデンサ146の他端はダイオード110のカソードに接続される。コンデンサ149の他端はFET108のソース及び負極側入力端子132に接続される。
昇圧回路101は非絶縁型であり、FET108aとコイル109aとダイオード110aとを有する。FET108aのドレインは、対地電圧DC/DCコンバータ141のダイオード110のカソードにコイル109aを介して接続される。コイル109aの一端はダイオード110のカソードに接続され、他端はFET108aのドレイン及びダイオード110aのアノードに接続される。FET108aのソースは対地電圧DC/DCコンバータ141の中点148を介して正極側入力端子131に接続される。
(回路の動作例)
このように構成された太陽光発電システム1は以下のように動作する。
まず、太陽電池モジュール10にて発電が行われる。発電した電力は、双方向PWMインバータ102などを介して系統電力網2へ出力(売電)されるか、双方向DC/DCコンバータ104などを介して蓄電装置20へ蓄電されるか、または売電しつつ蓄電されるか、図示しない電気機器にて消費される。
太陽電池モジュール10が発電しているとき、切替制御部107から昇圧回路101へ第1の制御信号が送信され、また双方向PWMインバータ102へ第2の制御信号が送信され、太陽電池モジュール10にて発電した電力を系統電力網2へ出力するように動作する場合を考える。このとき太陽電池モジュール10の起電圧VPVは、対地電圧DC/DCコンバータ141に入力され、対地電圧DC/DCコンバータ141のFET108、コイル109、及びダイオード110により昇圧される。例えばFET108のスイッチングデューティを50%程度にすると約2倍程度に起電圧VPVは昇圧される。そして、一対のコンデンサ146・149により、昇圧された起電圧VPVは分圧され、コンデンサ146に対応する分圧電圧が昇圧回路101に出力される。
対地電圧DC/DCコンバータ141から出力された分圧電圧は、昇圧回路101によって図5中のVoutに昇圧され、双方向PWMインバータ102の逆変換動作により、直流電力を交流に変換して系統電力網2へ出力される。
ここでVoutを360Vと仮定すると、双方向PWMインバータ102の逆変換動作により、昇圧回路101の図の右側から接続された2つの入力のうち、双方向PWMインバータ102の正極インバータ端子144に対応する上側に+180Vの直流対地電圧が印加され、双方向PWMインバータ102の負極インバータ端子145に対応する下側の対地電圧は−Vout/2となり、−180Vの直流対地電圧が印加される。
このとき、太陽電池モジュール10の電池正極端子142には、双方向PWMインバータ102の負極インバータ端子145、昇圧回路101、対地電圧DC/DCコンバータ141の中点148、及び正極側入力端子を通って−180Vの直流対地電圧が印加される。
次に、例えば日没などの理由によって太陽電池モジュール10が発電を行わない、または発電における起電圧が所定の電圧を下回る場合を考える。所定の電圧は、夜間や雨天などの場合に太陽電池モジュール10に生じる起電圧に基づいて設定されることが好適である。
太陽電池モジュール10が発電しないときに、切替制御部107から双方向DC/DCコンバータ104へ第1の制御信号が送信され、双方向PWMインバータ102へ第2の制御信号が送信されて、蓄電装置20が系統電力網2から購入した電力を蓄電するように動作する場合を考える。このとき、系統電力網2から200Vの交流電圧が印加される。その後、双方向PWMインバータ102の順変換動作により、直流電圧に変換される。双方向PWMインバータ102の順変換動作は高力率化を達成するために昇圧作用を伴うことから、図5中にVoutとして記載された電圧は、ダイオード全波整流で得られる直流電圧(200V×√2=282V)より高くなり、たとえば360Vとなる。
このとき、昇圧回路101には、図の右側から接続された2つの入力のうち、双方向PWMインバータ102の正極インバータ端子144に対応する上側には対地で+180Vの直流電圧が印加され、双方向PWMインバータ102の負極インバータ端子145に対応する下側に−Vout/2として−180Vの直流電圧が印加される。
このとき、太陽電池モジュール10の電池正極端子142には、双方向PWMインバータ102の負極インバータ端子145、昇圧回路101、対地電圧DC/DCコンバータ141の中点148、及び正極側入力端子を通って−180Vの直流対地電圧が印加される。
したがって、太陽電池モジュール10の電池正極端子142に接続された太陽電池セル13のp型集電層13eの対地電位が−180Vの負となり、図4を用いて説明したような理由によって、太陽電池モジュール10のPIDの発生を抑制し発電効率の低下を防止することができる。
また、切替制御部107から双方向PWMインバータ102へ第2の制御信号を与えない場合においても、連系リレー106がオン状態であれば、双方向PWMインバータ102の全波整流作用により、系統電力網2の電圧を整流して、太陽電池モジュール10の電池正極端子142には−141Vの対地電圧が印加される。このため、太陽電池セル13のp型集電層13eの対地電圧は−141Vの負となり太陽電池モジュール10のPIDの発生を抑制することができる。
図5に示したような回路構成により、本実施形態に係る電力制御装置30は、太陽電池モジュール10における起電圧が所定の電圧を下回るか否かにかかわらず常に、制御信号によって、当該太陽電池モジュール10の太陽電池セル13のp型集電層13eの対地電位をゼロ又は負にするための対地電位負電圧を、正極側入力端子131を通って電池正極端子142に供給する。これにより、太陽電池モジュール10の太陽電池セル13のp型集電層13eとカバーガラス19との間には、発電時とは逆方向の電界が対地で生じ、当該電界によって、太陽電池モジュール10におけるPIDの発生が抑制される。したがって、太陽電池モジュール10の発電効率の低下を防止できる電力制御装置30を提供することができるという効果を奏する。
前記の説明は、太陽電池モジュール10が発電しておらず、かつ蓄電装置20が系統電力網2から電力を購入(買電)する場合について述べたものであった。しかしながら、太陽電池モジュール10が発電していないときに、対地電圧DC/DCコンバータ141に図の右側から接続される2つの入力のうち、中点148に入力される下側の入力の対地電位が負となる構成であれば、どのようなものであってもよい。
また、太陽電池モジュール10が発電している場合においても、対地電圧DC/DCコンバータ141、および昇圧回路101でVoutは360Vに昇圧されているため、太陽電池セル13のp型集電層13eには−160Vの対地電位負電圧が、正極側入力端子131を通って太陽電池モジュール10の電池正極端子142に供給される。
また、蓄電装置20の代わりに、図1に示すような切替負荷105を昇圧回路102と、双方向DC/DCコンバータ104および双方向PWMインバータ102との間に備える構成であってもよい。太陽電池モジュール10が発電していないとき、連系リレー106がオン状態で、切替負荷105をオンにすると、系統電力網2から購入した電力を双方向PWMインバータ102を介して切替負荷105にて消費する。このとき、前述のごとく、双方向PWMインバータ102の全波整流作用により、太陽電池モジュール10の電池正極端子142には、双方向PWMインバータ102の負極インバータ端子145、昇圧回路101、対地電圧DC/DCコンバータ141の中点148、及び正極側入力端子131を通って−141Vの対地電圧が印加され、太陽電池モジュール10における発電効率の低下を防止することができる。
なお、なんらかの理由によって系統電力網2を保護する必要があるときは、連系リレー106をオフにする必要があるため、前述の操作によって太陽電池モジュール10の発電効率の低下を防止することはできない。すなわち、切替制御部107は、系統電力網2を保護する必要のない場合は、切替負荷105を接続するための第3の制御信号と、系統電力網2との接続を継続するために連系リレー106をオンの状態で維持するための第4の制御信号と、を生成することが好適である。これにより、蓄電装置20の代わりに切替負荷105を用いる構成であっても、太陽電池モジュール10における発電効率の低下を防止することができる。また、切替負荷105は、切替制御部107の動作電力を供給するための電源回路で代替してもよい。また、連系リレー106がオフのときは、商用系統と太陽電池入力側とは絶縁された状態となるので特許文献1の技術も有用である。
さらに、太陽光発電システム1が、蓄電装置20と切替負荷105の両方を備える構成であってもよい。このとき、切替制御部107は、系統電力網2を保護する必要のない場合は、第4の制御信号によって系統電力網2との接続を継続し、さらに第1の制御信号および第2の制御信号によって蓄電装置20に電力の蓄電を実行させる。これにより、電力制御装置30は、太陽電池モジュール10の電池正極端子142にかかる対地電位を、より低くすることができる。したがって、太陽電池モジュール10のp型集電層13eとカバーガラス19との間の電界をより強くできるので、自由電子を素早く移動させ、発電効率の低下をより効果的に防止することができる。
〔変形例〕
前記実施形態1において、電力制御装置30は、例えば図示しないHEMS(Home Energy Management System)コントローラとの間で情報を送受信してもよい。例えば、切替制御部107は、HEMSコントローラから太陽電池モジュール10の発電量や発電時間に関する履歴情報を取得し、取得した履歴情報に基づいて、太陽電池モジュール10の発電効率を回復させるよう各部を制御してもよい。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。図6は実施形態2に係る電力制御装置1Aの回路図である。
前述した実施形態1と比べて異なる点は、昇圧回路11が存在せず、対地電圧DC/DCコンバータ141Aが、昇圧回路11の昇圧分も太陽電池モジュール10から出力された起電圧を昇圧する点である。対地電圧DC/DCコンバータ141Aは、MPPT(Maximum Power Point Tracking、最大電力点追従)も行う。
そして、実施形態1と同様に、太陽電池モジュール10の電池正極端子142が、双方向PWMインバータ102の負極インバータ端子145と、正極側入力端子131、及び対地電圧DC/DCコンバータ141の中点148を介して接続されるので、負極インバータ端子145の電圧−(Vout/2)が電池正極端子142に供給される。このため、太陽電池モジュール10の電池正極端子142に、対地電極に対してマイナスの電位が供給される。従って、PIDが生じる場合とは逆方向の電界がp型集電層13eとカバーガラス19との間に生じる。この結果、PIDの発生、発電効率の低下が抑制される。
〔実施形態3〕
本発明のさらに他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。図7は実施形態3に係る電力制御装置1Bの回路図である。
前述した実施形態2と比べて異なる点は、抑制コンデンサ147を設けた点である。対地電圧DC/DCコンバータ141Bは、太陽電池モジュール10の出力電圧の昇圧比を抑制するための抑制コンデンサ147をさらに有する。抑制コンデンサ147は、その一端が中点148に接続される。抑制コンデンサ147の他端は、その一端が太陽電池モジュール10の電池負極端子143に接続されるコンデンサ149Aの他端に接続される。双方向PWMインバータ102の負極インバータ端子145は、コンデンサ149Aと抑制コンデンサ147との間に接続される。抑制コンデンサ147は、対地電圧DC/DCコンバータ141Bの昇圧比が高くなって太陽電池モジュール10の電力損失が増加することを防止する。
そして、抑制コンデンサ147の電圧がVout/2以下になるように容量を選定すれば、太陽電池モジュール10の電池正極端子142に、対地電位に対してゼロもしくはマイナスの電位が供給される。従って、PIDが生じる場合とは逆方向の電界がp型集電層13eとカバーガラス19との間に生じる。この結果、PIDの発生、発電効率の低下が抑制される。
〔ソフトウェアによる実現例〕
電力制御装置30の制御ブロック(特に切替制御部107)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、電力制御装置30は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば少なくとも1つのプロセッサ(制御装置)を備えていると共に、前記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な少なくとも1つの記録媒体を備えている。そして、前記コンピュータにおいて、前記プロセッサが前記プログラムを前記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。前記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。前記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、前記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、前記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して前記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、前記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る電力制御装置30・30A・30Bは、フレームが接地している裏面電極型の太陽電池モジュール10および外部の系統電力網2に接続され、当該太陽電池モジュール10を含む太陽光発電システム1・1A・1Bにおける電力の入出力を制御する電力制御装置30・30A・30Bであって、前記太陽電池モジュール10が正極(電池正極端子142)と負極(電池負極端子143)とを有し、前記電力制御装置30・30A・30Bが、前記太陽電池モジュール10の前記正極(電池正極端子142)に対応する正極側入力端子131と前記負極(電池負極端子143)に対応する負極側入力端子132とを備え、前記太陽電池モジュール10における起電圧にかかわらず、前記太陽電池モジュール10の前記正極(電池正極端子142)の対地電位をゼロまたは負とする対地電位負電圧を、前記正極側入力端子131を通って前記正極(電池正極端子142)に供給するための制御信号を生成する。
上記の構成によれば、太陽電池モジュールの正極の対地電位をゼロまたは負とする対地電位負電圧が、正極側入力端子を通って正極に供給される。このため太陽電池セルのp+層に当接するp型集電層の電位がカバーガラスの電位以下になる。従って、PIDが生じる場合とは逆方向の電界が生じる。この結果、PIDの発生が抑制され、簡単な構成で発電効率の低下が防止される。
本発明の態様2に係る電力制御装置30・30A・30Bは、上記態様1において、前記太陽電池モジュール10の出力電圧を入力とするDC/DCコンバータ(対地電圧DC/DCコンバータ141)と、当該DC/DCコンバータ(対地電圧DC/DCコンバータ141)の出力を入力として前記系統電力網2に対して順変換動作および逆変換動作のいずれかを実行する双方向インバータ回路(双方向PWMインバータ102)とをさらに備え、前記双方向インバータ回路(双方向PWMインバータ102)が、前記太陽電池モジュール10の前記正極(電池正極端子142)に対応する正極インバータ端子144と、前記太陽電池モジュール10の前記負極(電池負極端子143)に対応する負極インバータ端子145とを有し、前記双方向インバータ回路(双方向PWMインバータ102)の前記負極インバータ端子145から前記DC/DCコンバータ(対地電圧DC/DCコンバータ141)と前記正極側入力端子131とを通って前記対地電位負電圧が前記太陽電池モジュール10の正極(電池正極端子)に供給されてもよい。
上記の構成によれば、簡単な構成で太陽電池モジュールの正極に対地電位負電圧が供給される。
本発明の態様3に係る電力制御装置30・30A・30Bは、上記態様2において、前記DC/DCコンバータ(対地電圧DC/DCコンバータ141)が、前記太陽電池モジュール10の出力電圧を昇圧するためのスイッチ素子(FET108)と、前記昇圧された出力電圧を分割して出力するための一対のコンデンサ146・149とを有し、前記一対のコンデンサ146・149の間の中点148が前記正極側入力端子131に接続されてもよい。
上記の構成によれば、昇圧された出力電圧を分割して出力する回路構成により、双方向インバータ回路の負極インバータ端子を電池モジュール10の正極に直接接続することができる。
本発明の態様4に係る電力制御装置30Bは、上記態様3において、前記DC/DCコンバータ(対地電圧DC/DCコンバータ141)が、前記出力電圧の昇圧比を抑制するための抑制コンデンサ147をさらに有してもよい。
上記の構成によれば、対地電圧DC/DCコンバータ141の昇圧比が高くなって対地電圧DC/DCコンバータ141の電力変換損失が増加することを防止することができる。
本発明の態様5に係る太陽光発電システム1・1A・1Bは、フレームが接地している裏面電極型の太陽電池モジュール10と、態様1から4のいずれか1態様に記載の電力制御装置と、を備えている。
本発明の態様6に係るプログラムは、態様1に記載の電力制御装置としてコンピュータを機能させる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 太陽光発電システム
2 系統電力網
10 太陽電池モジュール
11a 第1封止樹脂
11b 第2封止樹脂
13 太陽電池セル
13a パッシベーション膜
13b n型シリコン基板
13c p+層
13d n+層
13e p型集電層
13f n型集電層
15 裏面保護シート
16 接続部材
18 フレーム
19 カバーガラス
20 蓄電装置
30 電力制御装置
101 昇圧回路
102 双方向PWMインバータ(双方向インバータ回路)
103 交流リアクトル
104 双方向DC/DCコンバータ
105 切替負荷
106 連系リレー
107 切替制御部
108 FET(スイッチ素子)
109 コイル
110 ダイオード
131 正極側入力端子
132 負極側入力端子
141 対地電圧DC/DCコンバータ(DC/DCコンバータ)
142 電池正極端子(正極)
143 電池負極端子(負極)
144 正極インバータ端子
145 負極インバータ端子
146 コンデンサ
147 抑制コンデンサ
148 中点
149 コンデンサ

Claims (6)

  1. フレームが接地している裏面電極型の太陽電池モジュールおよび外部の系統電力網に接続され、当該太陽電池モジュールを含む太陽光発電システムにおける電力の入出力を制御する電力制御装置であって、
    前記太陽電池モジュールが正極と負極とを有し、
    前記電力制御装置が、前記太陽電池モジュールの前記正極に対応する正極側入力端子と前記負極に対応する負極側入力端子とを備え、
    前記太陽電池モジュールにおける起電圧にかかわらず、前記太陽電池モジュールの前記正極の対地電位をゼロまたは負とする対地電位負電圧を、前記正極側入力端子を通って前記正極に供給するための制御信号を生成することを特徴とする電力制御装置。
  2. 前記太陽電池モジュールの出力電圧を入力とするDC/DCコンバータと、
    当該DC/DCコンバータの出力を入力として前記系統電力網に対して順変換動作および逆変換動作のいずれかを実行する双方向インバータ回路とをさらに備え、
    前記双方向インバータ回路が、前記太陽電池モジュールの前記正極に対応する正極インバータ端子と、前記太陽電池モジュールの前記負極に対応する負極インバータ端子とを有し、
    前記双方向インバータ回路の前記負極インバータ端子から前記DC/DCコンバータと前記正極側入力端子とを通って前記対地電位負電圧が前記太陽電池モジュールの正極に供給される請求項1に記載の電力制御装置。
  3. 前記DC/DCコンバータが、前記太陽電池モジュールの出力電圧を昇圧するためのスイッチ素子と、
    前記昇圧された出力電圧を分割して出力するための一対のコンデンサとを有し、
    前記一対のコンデンサの間の中点が前記正極側入力端子に接続される請求項2に記載の電力制御装置。
  4. 前記DC/DCコンバータが、前記出力電圧の昇圧比を抑制するための抑制コンデンサをさらに有する請求項3に記載の電力制御装置。
  5. フレームが接地している裏面電極型の太陽電池モジュールと、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の電力制御装置と、を備えていることを特徴とする太陽光発電システム。
  6. 請求項1に記載の電力制御装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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