JP7389396B2 - 配薬支援システム、配薬支援方法 - Google Patents
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Description
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る配薬支援システム10は、調剤支援装置1、読取端末2、薬品分包装置3、プリンタ4、配薬支援装置5、携帯端末6、及び読取端末7などを備える。前記調剤支援装置1、前記読取端末2、前記薬品分包装置3、及び前記プリンタ4は、ネットワークN1を介して無線又は有線で通信可能に接続されている。また、前記配薬支援装置5、前記携帯端末6、及び前記読取端末7は、ネットワークN2を介して無線又は有線で通信可能に接続されている。なお、前記ネットワークN1及び前記ネットワークN2は、LAN、WAN、インターネット、又はイントラネットなどである。
前記薬品分包装置3は、前記調剤支援装置1から入力される処方データに基づいて薬品を服用時期ごとに薬包81(図4参照)で分包することが可能な調剤機器である。例えば、前記薬品分包装置3は、錠剤を分包する錠剤分包機又は散薬を分包する散薬分包機である。具体的に、前記錠剤分包機は、複数種類の錠剤が収容された複数の薬剤カセットを有し、処方データに従って前記薬剤カセットから錠剤を払い出して服用時期ごとに前記薬包81で包装する分包動作を実行する。また、前記散薬分包機は、投入された散薬を処方データに従って服用時期ごとに前記薬包81で包装する分包動作を実行する。これらの分包動作に用いられる前記薬包81が分包容器の一例である。さらに、前記錠剤分包機又は前記散薬分包機が、錠剤及び散薬を服用時期ごとに一包化することが可能な構成も考えられる。なお、前記薬品分包装置3では、前記薬品分包装置3に設けられた連続する長尺状の薬包シートの一部の加熱溶融により前記薬包81が形成され、前記薬包81各々の間には切り離しを容易に行うためのミシン目が形成される。
前記プリンタ4は、予め定められた配薬グループに属する複数の服用者の前記薬包81を同一服用時期ごとに纏めて収容する際に使用される薬袋82(配送容器の一例:図4参照)に貼付されるラベル821(第2記録媒体の一例:図4参照)に情報を印刷するために用いられる。具体的に、前記プリンタ4は、前記調剤支援装置1からの制御指示に従って、前記ラベル821に、前記薬袋82に収容される前記薬包81に対応する服用時期及び予め定められた配送先識別情報を含む第2配薬情報を印刷(記録)する。特に、前記プリンタ4は、前記ラベル821に、前記第2配薬情報を示す一次元コード又は二次元コード等のコード822(図4参照)を印刷する。そして、前記ラベル821は、前記薬袋82に貼付して用いられる。なお、前記配送先識別情報は、前記薬包81の薬品の服用者が入居している前記老健施設Bを示す情報であって、後述の服用者マスターに予め登録されている。
前記調剤支援装置1は、制御部11、データ記憶部12、通信インターフェース13、表示装置14、操作装置15、及びドライブ装置16などを備えるパーソナルコンピュータである。前記調剤支援装置1の単体を本発明に係る配薬支援システムとして捉えてもよい。また、前記調剤支援装置1には、前記調剤支援装置1に処方データを入力する電子カルテシステム又は処方入力端末などの上位システム(不図示)が前記ネットワークN1を介して接続されている。なお、前記調剤支援装置1において前記操作装置15を用いて処方データが入力可能な構成も考えられる。
前記読取端末2は、前記薬包81及び前記薬袋82に付されている前記コード811及び前記コード822から前記第1配薬情報及び前記第2配薬情報を読み取るバーコードリーダーなどの読取手段である。前記読取端末2により読み取られる前記第1配薬情報及び前記第2配薬情報は、前記調剤支援装置1に入力される。なお、前記薬包81又は前記薬袋82に前記第1配薬情報又は前記第2配薬情報が記録されるICタグなどの第1記録媒体又は第2記録媒体が付される場合、前記読取端末2は、前記第1記録媒体又は前記第2記録媒体から情報を読み取るICリーダーライタのような読取手段である。また、前記読取端末2は、前記コード811及び前記コード822から情報を読み取ることができるものであれば、携帯電話、スマートフォン、PDA、メディアプレーヤー、又はタブレット端末などの携帯端末であってもよい。
一方、前記配薬支援装置5は、制御部51、データ記憶部52、通信インターフェース53、表示装置54、操作装置55、及びドライブ装置56などを備えるパーソナルコンピュータである。
前記携帯端末6は、例えば携帯電話、スマートフォン、PDA、メディアプレーヤー、又はタブレット端末などであって、前記老健施設Bにおいて、前記薬袋82に収容された前記薬包81を服用者に配薬する配薬担当者によって持ち運ばれる。前記携帯端末6は、制御部61及びカメラ62を備える。
前記読取端末7は、前記読取端末2と同様に、前記薬包81又は前記薬袋82などに印刷されている一次元コード又は二次元コードから情報を読み取るバーコードリーダーなどの読取手段である。そして、前記読取端末7により読み取られる情報は、前記配薬支援装置5に入力される。なお、前記薬包81又は前記薬袋82にICタグなどの記録媒体が付される場合、前記読取端末7は、前記記録媒体から情報を読み取るICリーダーライタのような読取手段である。なお、前記携帯端末6を前記読取端末7として利用し、前記読取端末7を省略することも可能である。
続いて、図3及び図4を参照しつつ、前記配薬支援システム10が使用される前記薬局A及び前記老健施設Bにおいて実行される配薬作業のフローについて説明する。具体的に、図3に示すステップS1~S5は前記薬局Aで実行され、ステップS6~S7は前記老健施設Bで実行される。なお、図4は、前記薬局Aから前記老健施設Bの一例である前記老健施設B1及び前記老健施設B2に薬品が配送される場合の前記配薬作業のフローを模式的に示す図である。
まず、前記調剤支援装置1では、前記制御部11が、前記操作装置15のユーザー操作に応じて、薬品を配送する前記老健施設Bを選択し、前記老健施設Bに対応する処方データを発行する処方データ発行処理を実行する(S1)。
そして、前記調剤支援装置1では、前記制御部11が、前記ステップS1で発行された前記処方データ各々に基づいて分包データを生成し、その分包データを前記薬品分包装置3に入力することにより、前記薬品分包装置3による自動調剤が開始される(S2)。これにより、図4に示すように、前記老健施設B各々に属する服用者が服用する薬品が収容された前記薬包81各々が得られる。
前記薬品分包装置3による調剤作業が完了すると、続いて、鑑査担当の薬剤師は、前記薬品分包装置3で調剤された薬品の鑑査を行う(S3)。なお、前記鑑査には、前記薬品分包装置3により調剤された薬品を撮像し、その撮像された画像に基づいて自動的に鑑査を行う画像鑑査システムが利用されることも考えられる。例えば、前記薬品分包処理において前記時期別分包処理が実行された場合、前記画像鑑査システムでは、老健施設単位で前記服用時期ごとに並べられた前記薬包81各々の画像が分割され、前記服用者単位で前記服用時期ごとに並べた鑑査用画像が生成される。そして、前記画像鑑査システムは、前記鑑査用画像に基づいて前記薬品分包装置3により調剤された薬品を鑑査する。
次に、配送担当者は、図4に示すように、前記老健施設B各々に配送するべき前記薬包81各々を前記薬包81の服用時期及び配送先に対応する前記薬袋82に収容する(S4)。このとき、配送担当者は、前記読取端末2を用いて、前記薬包81及び前記薬袋82各々から前記第1配薬情報及び前記第2配薬情報を読み取る。これにより、前記調剤管理装置1の制御部11は、後述の収容時照合処理において前記第1配薬情報と前記第2配薬情報とが一致するか否かを判定する。
その後、配送担当者は、前記薬袋82各々を前記配送先に配送する(S5)。このとき、配送担当者は、前記読取端末2を用いて、前記薬袋82各々から前記第2配薬情報を読み取る。これにより、前記調剤管理装置1の制御部11は、後述の配送時照合処理において前記配送先に配送するべき前記薬袋82に漏れがあるか否かを判定する。
次に、前記老健施設B各々では、前記薬局Aから前記薬袋82各々を受け取ると、配薬担当者が、前記読取端末7を用いて前記薬袋82のコード822から前記第2配薬情報を読み取る(S6)。これにより、前記配薬支援装置5の制御部51は、後述の薬品受取処理において、前記第2配薬情報に含まれる配送先識別情報と前記読取端末7が配置された前記老健施設Bの配送先識別情報とが一致するか否かを判定する。
その後、前記老健施設Bの配薬担当者は、服用時期ごとに、その服用時期に対応する前記薬袋82に収容されている前記薬包81各々を入居者に配薬する(S7)。このとき、前記配薬作業では、複数の服用者の前記薬包81が前記服用時期ごとに纏めて前記薬袋82に収容されているため、配送先である前記老健施設Bでは、服用時期ごとに前記薬袋82から複数の服用者の前記薬包81を取り出して服用者各々に容易に投薬することが可能である。また、前記ステップS7において、配薬担当者は、前記携帯端末6を用いて前記薬包81各々から前記第1配薬情報を読み取る。これにより、前記配薬支援装置5の制御部51は、後述の配薬時照合処理において、前記第1配薬情報に含まれる前記服用者IDに基づいて前記服用者IDに対応する入居者の顔画像64を前記データ記憶部52のマスター記憶部521に記憶されている前記入居者マスターから読み出して前記携帯端末6に表示させる。
以下、図5~図13を参照しつつ、前記配薬作業(図3参照)が実行される場合に、前記配薬支援システム10において実行される各種の処理の一例について説明する。なお、前記配薬支援システム10において実行される各種の処理の実行主体はここで説明するものに限らず、前記配薬支援システム10を構成する各種の装置の制御部により実行されればよい。
まず、図5を参照しつつ、前記ステップS1において前記調剤支援装置1の制御部11によって実行される処方データ発行処理について説明する。
ステップS11において、前記制御部11は、一又は複数の前記老健施設Bについて処方データの発行操作が行われたか否かを判断する。具体的に、前記制御部11は、前記調剤支援装置1における前記操作装置15のユーザー操作に応じて、一又は複数の前記老健施設Bを選択し、前記老健施設B各々の処方データの発行操作を受け付ける。そして、前記処方データの発行操作が行われると(S11:Yes)、処理がステップS12に移行する。なお、前記処方データの発行操作が行われるまでの間は(S11:No)、処理が前記ステップS11で待機する。
ステップS12において、前記制御部11は、前記老健施設B各々に属する前記服用者各々の前記処方データを、当該服用者が属する老健施設単位で同一服用時期ごとに分解して並べた分包データを生成する。
そして、ステップS13において、前記制御部11は、前記薬品分包装置3に前記分包データを出力する。これにより、前記薬品分包装置3では、前記分包データに従って後述の薬品分包処理(図8参照)が実行される。なお、前記調剤支援装置1が接続された前記プリンタ4等により前記分包データを示す一次元コード又は二次元コードなどを印刷出力することも他の実施形態として考えられる。これにより、前記薬品分包装置3では、前記印刷された用紙から前記分包データをハーコードリーダー等によって読み取ることにより、前記分包データに従った分包動作を行うことが可能である。
次に、図8を参照しつつ、前記ステップS2において前記薬品分包装置3の制御部31によって実行される薬品分包処理について説明する。なお、本実施の形態では、前記薬品分包処理として前記時期別分包処理が実行される場合を例に挙げて説明するが、前記服用者別分包処理が実行されてもよい。
まず、ステップS21において、前記制御部31は、前記調剤支援装置1からの前記分包データの入力を待ち受ける(S21:No)。そして、前記分包データが入力されたと判断すると(S21:Yes)、前記制御部31は、処理をステップS22に移行させる。
ステップS22において、前記制御部31は、前記分包データのうち一つ目の前記老健施設B1を分包対象として設定する。具体的に、図7に示した前記分包データが入力された場合、前記制御部11は、初めの前記ステップS22において、「老健施設B1」を分包対象として設定する。そして、二回目以降に前記ステップS22が実行された場合、前記制御部11は二つ目以降の前記病室を順に分包対象として設定する。即ち、図7に示した前記分包データが入力された場合、前記制御部31は、二回目の前記ステップS22において、「老健施設B2」を分包対象として設定する。
ステップS23において、前記制御部31は、前記分包データのうち前記ステップS22で分包対象として選択された前記老健施設Bに対応する一つ目の服用時期を分包対象として分包を開始する。
次に、ステップS24において、前記制御部31は、前記分包データに含まれた前記服用者各々のデータについて当該服用時期に服用するべき薬品が存在するか否かを順に判断する。そして、前記制御部31は、当該データに服用時期に服用するべき薬品が存在しない場合、即ち当該データが空データである場合(S24:No)、処理をステップS241に移行させる。一方、当該データに服用時期に服用するべき薬品が存在している場合、即ち当該データが空データではない場合(S24:Yes)、処理をステップS25に移行させる。
ステップS25において、前記制御部31は、前記分包データに含まれた当該データについて分包動作を実行する。具体的に、前記制御部31は、前記分包プリンタ32により、服用者の氏名及び服用時期と前記第1配薬情報を示す前記コード811とを前記薬包81に印刷すると共に、当該データに対応する薬品を前記薬包81に分包する。
一方、ステップS241において、前記制御部31は、当該服用時期に服用するべき薬品が存在しない旨が前記分包プリンタ32により印刷された空の前記薬包81を作成する。具体的に、空の前記薬包81には、服用者の氏名及び服用時期と、前記コード811と、薬がない旨を示す情報(お薬はありません)とが印刷される。
そして、ステップS26において、前記制御部31は、前記ステップS23で開始された同一服用時期についての分包が終了したか否かを判断する。ここで、前記同一服用時期の分包が終了したと判断すると(S26:Yes)、前記制御部31は処理をステップS27に移行させる。一方、前記同一服用時期の分包が終了していないと判断すると(S26:No)、前記制御部31は処理を前記ステップS24に戻す。
ステップS27において、前記制御部31は、前記ステップS22で分包対象として設定された同一の前記老健施設Bについての全服用時期の分包が終了したか否かを判断する。ここで、前記全服用時期の分包が終了したと判断すると(S27:Yes)、前記制御部31は処理をステップS28に移行させる。一方、前記全服用時期の分包が終了していないと判断すると(S27:No)、前記制御部31は処理をステップS271に移行させる。
ステップS271において、前記制御部31は、前記服用時期が切り替わるタイミングを明示するための分包の区切り処理を実行し、処理を前記ステップS23に戻す。例えば、前記区切り処理は、空の前記薬包81を一つ設けることである。これにより、当該薬品分包処理による分包結果として得られる前記薬包81が連続して形成された薬包シートにおいて服用時期の切り替わりのタイミングを容易に把握することができる。なお、空の前記薬包81には、その前に連なっている各薬包81の内容に関する検薬用、鑑査用の各種情報が印字されてもよい。また、前記区切り処理は、前記薬包81が連続して形成された薬包シートを一度切断することであってもよい。これにより、前記薬品分包装置3において、自動的に服用時期ごとの前記薬包81の連続体を得ることができる。なお、前記区切り処理を省略することも他の実施形態として考えられる。
そして、ステップS28では、前記分包データに含まれた全ての前記老健施設Bについての分包が終了したか否かを判断する。ここで、前記老健施設B各々の分包が終了したと判断すると(S28:Yes)、前記制御部31は一連の当該薬品分包処理を終了して処理を前記ステップS21に戻す。一方、前記老健施設B各々の分包が終了していないと判断すると(S28:No)、前記制御部31は処理を前記ステップS22に移行させ、次の前記老健施設Bについての分包動作を開始する。
続いて、図10のフローチャートを参照しつつ、前記ステップS3において前記調剤支援装置1の前記制御部11によって実行される収容時照合処理について説明する。
ステップS31において、前記制御部11は、前記読取端末2によって、前記薬袋82の前記コード822から前記第2配薬情報が読み取られたか否かを判断する。ここで、前記制御部11は、前記第2配薬情報が読み取られたと判断すると(S31:Yes)、処理をステップS32に移行させる。一方、前記第2配薬情報が読み取られるまでの間は(S31:No)、処理が前記ステップS31で待機する。なお、前記制御部11は、前記薬包81の第1配薬情報と前記薬袋82の第2配薬情報との違いを、例えば前記第1配薬情報にのみ存在する前記服用者IDの有無に応じて判断可能である。もちろん、前記第1配薬情報及び前記第2配薬情報にその識別が可能な情報が含まれていてもよい。
ステップS32において、前記制御部11は、前記ステップS31で読み取られた前記薬袋82の第2配薬情報と前記配薬管理情報D1とに基づいて、同一の前記薬袋82に収容される薬包81として予め定められた一又は複数の前記薬包81を特定する。具体的に、前記制御部11は、前記配薬管理情報D1において前記配送先識別情報及び前記服用時期が前記第2配薬情報と同一である前記服用者IDの薬品が収容される前記薬包81を前記薬袋82に収容するべき前記薬包81として特定する。
そして、ステップS33において、前記制御部11は、前記読取端末2によって、前記薬包81の前記コード811から前記第1配薬情報が読み取られたか否かを判断する。ここで、前記制御部11は、前記第1配薬情報が読み取られたと判断すると(S33:Yes)、処理をステップS34に移行させ、前記第1配薬情報が読み取られるまでの間は(S33:No)、前記ステップS33の判断を繰り返す。
ステップS34において、前記制御部11は、前記ステップS31で読み取られた前記第2配薬情報の前記配送先識別情報及び前記服用時期と前記ステップS33で読み取られた前記第1配薬情報の前記配送先識別情報及び前記服用時期とが一致するか否かを判定する。ここに、前記ステップS34は、前記制御部11の前記判定部112によって実行される処理である。また、前記ステップS34において、前記制御部11は、前記ステップS33で読み取られた前記第1配薬情報と、前記ステップS34における判定結果とを読取履歴として前記データ記憶部12に記憶させる。これにより、前記調剤支援装置1では、前記読取履歴を参照及び出力することが可能である。
そして、ステップS35において、前記制御部11は、前記ステップS34における判定結果を報知する。ここに、前記ステップS35は、前記制御部11の前記第1報知部113によって実行される処理である。具体的に、前記制御部11は、前記判定結果を前記表示装置14又は前記読取端末2に表示させることにより、前記判定結果をユーザーに報知する。これにより、ユーザーが前記判定結果を認識することができる。従って、複数の服用者の前記薬包81を服用時期ごとに纏めて前記薬袋82に収容して配送先に配送する配薬作業における人為的ミスが抑制される。なお、前記判定結果の報知方法は表示に限らず、音声又は発光態様などによって前記判定結果の報知が行われてもよい。
その後、ステップS36において、前記制御部11は、前記読取端末2による前記薬袋82に収容する前記薬包81からの前記第1配薬情報の読取作業を終了するか否かを判断する。具体的に、前記制御部11は、前記読取端末2に対するユーザーの継続操作、又は次の前記薬包81からの前記第1配薬情報の読取作業が行われた場合に、前記読取作業を終了しないと判断し(S36:No)、処理を前記ステップS33に移行させる。これにより、前記薬袋82に収容する前記薬包81各々からの前記第1配薬情報の読み取りが順に実行される。一方、前記制御部11は、前記読取端末2に対するユーザーの終了操作に応じて前記読取端末2から終了信号が入力された場合、又は前記ステップS31で読み取られた前記薬袋82と異なる前記薬袋82から前記第2配薬情報が読み取られた場合に、前記読取作業を終了すると判断し(S36:Yes)、処理をステップS37に移行させる。
ステップS37において、前記制御部11は、前記配薬管理情報D1に基づいて、同一の前記薬袋82に収容するべき全ての前記薬包81から前記第1配薬情報が読み取られたか否かを判定する。ここに、前記ステップS37は、前記制御部11の前記判定部112によって実行される処理である。ここで、前記制御部11は、前記薬袋82に収容するべき全ての前記薬包81から前記第1配薬情報が読み取られたと判定すると(S37:Yes)、当該収容時照合処理を終了させて処理を前記ステップS31に戻す。なお、異なる前記薬袋82から前記第2配薬情報が読み取られることにより読取終了と判断した場合には、続く前記ステップS31以降において当該第2配薬情報に基づいて同様の処理が実行される。一方、前記制御部11は、前記薬袋82に収容するべき全ての前記薬包81から前記第1配薬情報が読み取られていないと判定すると(S37:No)、処理をステップS38に移行させる。
ステップS38において、前記制御部11は、前記ステップS37における判定結果を報知し、処理を前記ステップS33に戻す。具体的に、前記制御部11は、前記配薬管理情報D1に基づいて、前記薬袋82に収容するべき前記薬包81のうち前記ステップS33で読み取られていない前記薬包81が存在する旨、及びその未読取の前記薬包81の情報を前記表示装置14又は前記読取端末2に表示させる。これにより、前記薬袋82への前記薬包81の収容漏れが抑制される。例えば、前記制御部11は、前記薬袋82に収容するべき前記薬包81のうち前記ステップS33で読み取られていない前記薬包81に対応する服用者のID又は氏名などを前記服用時期と共に表示させる。
続いて、図11のフローチャートを参照しつつ、前記ステップS5において前記調剤支援装置1の前記制御部11によって実行される配送時照合処理について説明する。
ステップS41において、前記制御部11は、前記読取端末2によって、前記配送先識別情報が入力されたか否かを判断する。具体的に、配送担当者は、前記読取端末2に対して、これから出荷する前記薬袋82の配送先である前記老健施設Bを示す前記配送先識別情報を入力する。また、配送担当者は、前記読取端末2を用いて、これから出荷する前記薬袋82が配送する際に収容されるコンテナなどの容器に予め付された前記配送先識別情報を読み取ることにより前記配送先識別情報を入力することも考えられる。ここで、前記制御部11は、前記配送先識別情報が入力されたと判断すると(S41:Yes)、処理をステップS42に移行させる。一方、前記配送先識別情報が入力されるまでの間は(S41:No)、処理が前記ステップS41で待機する。
ステップS42において、前記制御部11は、前記ステップS41で入力された前記配送先識別情報と前記配薬管理情報D1とに基づいて、前記配送先識別情報が示す同一の前記老健施設Bに同時に配送するべき一又は複数の前記薬袋82を特定する。具体的に、前記制御部11は、前記配送先識別情報及び前記配送日が同一である前記薬袋82を前記老健施設Bに同時に配送するべき前記薬袋82として特定する。
そして、ステップS43において、前記制御部11は、前記読取端末2によって、前記薬袋82の前記コード822から前記第2配薬情報が読み取られたか否かを判断する。ここで、前記制御部11は、前記第2配薬情報が読み取られたと判断すると(S43:Yes)、処理をステップS44に移行させ、前記第2配薬情報が読み取られるまでの間は(S43:No)、前記ステップS43の判断を繰り返す。
ステップS44において、前記制御部11は、前記ステップS41で入力された前記配送先識別情報と前記ステップS43で読み取られた前記第2配薬情報の前記配送先識別情報とが一致するか否かを判定する。ここに、前記ステップS44は、前記制御部11の前記判定部112によって実行される処理である。また、前記ステップS44において、前記制御部11は、前記ステップS43で読み取られた前記第2配薬情報と、前記ステップS44における判定結果とを読取履歴として前記データ記憶部12に記憶させる。これにより、前記調剤支援装置1では、前記読取履歴を参照及び出力することが可能である。
そして、ステップS45において、前記制御部11は、前記ステップS44における判定結果を報知する。ここに、前記ステップS45は、前記制御部11の前記第1報知部113によって実行される処理である。具体的に、前記制御部11は、前記判定結果を前記表示装置14又は前記読取端末2に表示させることにより、前記判定結果をユーザーに報知する。これにより、ユーザーが前記判定結果を認識することができる。従って、複数の服用者の前記薬包81を服用時期ごとに纏めて前記薬袋82に収容して配送先に配送する配薬作業における人為的ミスが抑制される。なお、前記判定結果の報知方法は表示に限らず、音声又は発光態様などによって前記判定結果の報知が行われてもよい。
その後、ステップS46において、前記制御部11は、前記読取端末2による同一の前記老健施設Bに配送する前記薬袋82からの前記第2配薬情報の読取作業を終了するか否かを判断する。具体的に、前記制御部11は、前記読取端末2に対するユーザーの継続操作、又は次の前記薬袋82からの前記第2配薬情報の読取作業が行われた場合に、前記読取作業を終了しないと判断し(S46:No)、処理を前記ステップS43に移行させる。これにより、同一の前記老健施設Bに配送する前記薬袋82各々からの前記第2配薬情報の読み取りが順に実行される。一方、前記制御部11は、前記読取端末2に対するユーザーの終了操作に応じて前記読取端末2から終了信号が入力された場合、又は前記ステップS41で入力された前記配送先識別情報とは異なる前記配送先識別情報が入力された場合に、前記読取作業を終了すると判断し(S46:Yes)、処理をステップS47に移行させる。
ステップS47において、前記制御部11は、前記配薬管理情報D1に基づいて、前記配送先識別情報に対応する同一の前記老健施設Bに同時に配送するべき全ての前記薬袋82から前記第2配薬情報が読み取られたか否かを判定する。ここに、前記ステップS47は、前記制御部11の前記判定部112によって実行される処理である。ここで、前記制御部11は、前記老健施設Bに同時に配送するべき全ての前記薬袋82から前記第2配薬情報が読み取られたと判定すると(S47:Yes)、当該配送時照合処理を終了させて処理を前記ステップS41に移行させる。なお、異なる前記配送先識別情報の入力により読取終了と判断した場合には、続く前記ステップS41以降において当該配送先識別情報に基づいて同様の処理が実行される。一方、前記制御部11は、前記老健施設Bに同時に配送するべき全ての前記薬袋82から前記第2配薬情報が読み取られていないと判定すると(S47:No)、処理をステップS48に移行させる。
ステップS48において、前記制御部11は、前記ステップS47における判定結果を報知し、処理を前記ステップS43に戻す。具体的に、前記制御部11は、前記配薬管理情報D1に基づいて、前記配送先識別情報に対応する前記老健施設Bに同時に配送するべき前記薬袋82のうち前記ステップS43で読み取られていない前記薬袋82が存在する旨、及びその未読取の前記薬袋82の情報を前記表示装置14又は前記読取端末2に表示させる。これにより、前記老健施設Bへの前記薬袋82の配送漏れが抑制される。例えば、前記制御部11は、前記配送先識別情報に対応する前記老健施設Bに同時に配送するべき前記薬袋82のうち前記ステップS43で読み取られていない前記薬袋82に対応する服用時期などを前記配送先識別情報と共に表示させる。
次に、図12のフローチャートを参照しつつ、前記ステップS6において前記配薬支援装置5の制御部51によって実行される受取時処理の手順の一例について説明する。
ステップS51において、前記制御部51は、前記薬袋82から前記第2配薬情報が読み取られたか否かを判断する。ここで、前記薬袋82から前記第2配薬情報が読み取られるまでの間は(S51:No)、処理が前記ステップS51で待機する。一方、前記薬袋82から前記第2配薬情報が読み取られたと判断すると(S51:Yes)、処理はステップS52に移行する。
ステップS52において、前記制御部51は、前記ステップS51で読み取られた前記第2配薬情報に含まれる前記配送先識別情報と、前記配薬支援装置5が設置されている前記老健施設Bを示す情報として前記配薬支援装置5に予め登録された配送先識別情報とが一致するか否かを判定する。ここに、前記ステップS52は、前記制御部51の前記配送先判定部512によって実行される処理である。また、前記ステップS52において、前記制御部51は、前記ステップS51で読み取られた前記第2配薬情報と、前記ステップS52における判定結果とを読取履歴として前記データ記憶部52に記憶させる。これにより、前記配薬支援装置5では、前記読取履歴を参照及び出力することが可能である。
そして、ステップS53において、前記制御部51は、前記ステップS52における前記判定結果を報知する。具体的に、前記制御部51は、前記判定結果を前記表示装置54又は前記読取端末7に表示させる。ここに、前記ステップS53は、前記制御部51の前記第2報知部513によって実行される処理である。これにより、配薬担当者は、前記判定結果を確認することにより、前記老健施設Bが前記薬袋82の配送先として正しい旨を容易かつ確実に認識することができる。従って、前記薬袋82の誤配送が抑制される。
次に、図13のフローチャートを参照しつつ、前記ステップS7において前記配薬支援装置5の制御部51によって実行される配薬時照合処理の手順の一例について説明する。
ステップS61において、前記制御部51は、前記薬包81から前記第1配薬情報が読み取られたか否かを判断する。ここで、前記薬包81から前記第1配薬情報が読み取られるまでの間は(S61:No)、処理が前記ステップS61で待機する。一方、前記薬包81から前記第1配薬情報が読み取られたと判断すると(S61:Yes)、処理はステップS62に移行する。
ステップS62において、前記制御部51は、前記ステップS61で読み取られた前記第1配薬情報に含まれる前記服用者IDと前記変換情報と前記入居者マスターとに基づいて前記服用者に対応する入居者を特定する。また、前記ステップS62において、前記制御部51は、前記ステップS61で読み取られた前記第1配薬情報と、前記ステップS62における特定結果とを読取履歴として前記データ記憶部52に記憶させる。これにより、前記配薬支援装置5では、前記読取履歴を参照及び出力することが可能である。
そして、ステップS63において、前記制御部51は、前記薬包81の服用時期と、前記ステップS62で特定された前記服用者に対応する入居者の氏名及び顔画像64と、を前記携帯端末6に表示させる(図4参照)。ここに、前記ステップS63は、前記制御部51の前記表示制御部511によって実行される処理である。これにより、配薬担当者は、前記入居者の顔画像64を確認することにより、前記入居者が前記薬包81の薬品を服用する服用者として正しい旨を容易かつ確実に認識することができるため、配薬担当者による配薬ミスが抑制される。また、前記配薬支援システム10の構成によれば、前記顔画像64を表示されることにより、前記入居者各々が当該入居者を識別するためのリストバンドなどを装着する必要がないため、前記老健施設Bの運営に好適である。なお、前記入居者マスターに、1人の前記入居者について表情又は撮影角度の異なる複数の前記顔画像64が予め登録されていることも他の実施形態として考えられる。これにより、配薬担当者が前記顔画像64各々に基づいて前記入居者をより正確に判断することができる。
本実施形態では、前記薬局Aから前記老健施設Bに薬包81が搬送されて前記老健施設Bの入居者でもある服用者に配薬される際に、その配薬の適否を判定可能な配薬支援システム200について説明する。なお、前述の実施形態で説明した構成要素と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略することがある。
続いて、図16を参照しつつ、前記携帯端末6の前記制御部61によって実行される前記施設側設定処理の手順の一例について説明する。なお、前記施設側設定処理は、例えば前記携帯端末6に対して初期設定を開始するためのユーザー操作が行われた場合に開始される。
ステップS301において、前記制御部61の設定処理部612は、前記薬包81から読み取られる前記第1照合情報と照合する前記第2照合情報の内容を設定するための初期設定画面を表示させる。具体的に、前記初期設定画面では、項目設定情報、バーコード設定情報、又はシナリオ情報などの設定を開始するための操作キーなどが表示される。前記項目設定情報は、後述の配薬時照合処理で照合される対象となるチェック項目を示す情報であり、前記バーコード設定情報は、前記第2コード情報911のデータ構造を示す情報である。また、前記シナリオ情報は、前記配薬時照合処理における具体的な照合手法として設定される一又は複数のシナリオの内容を示す情報である。ここに、図17~図19は、前記初期設定画面の表示後の画面遷移の一例を示す図である。
ステップS302において、前記設定処理部612は、前記バーコード設定情報が登録されたか否かを判断する。具体的に、前記設定処理部612は、前記詳細設定画面P22において登録キーが操作された場合に、前記バーコード設定情報が登録されたと判断する。なお、前記登録キーの操作は、前記バーコード設定情報の更新時にも操作される。そして、前記設定処理部612は、前記バーコード設定情報が登録されたと判断した場合(S302:Yes)、処理をステップS303に移行させ、前記バーコード設定情報が登録されていないと判断した場合(S302:No)、処理をステップS304に移行させる。
そして、ステップS303において、前記制御部61の出力処理部613は、前記設定処理部612で設定された前記バーコード設定情報を予め設定される宛先にメール又はブラウザ等を用いて送信する。例えば、前記出力処理部613は、ユーザーに予め設定された複数の前記薬局Aから任意の宛先を選択させるための選択画面を表示させ、前記選択画面において選択された宛先に前記バーコード設定情報を送信する。なお、前記バーコード設定情報は、前記老健施設Bにおいて印刷され又はCD又はUSBメモリなどの記録媒体に記録されて前記薬局Aに提供されてもよい。
ステップS304において、前記設定処理部612は、前記初期設定画面において前記シナリオ情報の設定を開始するための操作が行われたか否かを判断する。ここで、前記シナリオ情報の設定が開始されたと判断されると(S304:Yes)、処理がステップS305に移行し、前記シナリオ情報の設定が開始されていない場合は(S304:No)、処理がステップS302に戻される。
次に、図16を参照しつつ、前記調剤支援装置1において、前記制御部11の印刷設定処理部117によって実行される前記印刷設定処理の手順の一例について説明する。
ステップS401において、前記制御部11の印刷設定処理部117は、前記バーコード設定情報が登録されたか否かを判断する。具体的に、前記印刷設定処理部117は、前記携帯端末6から前記バーコード設定情報を受信した場合に、前記バーコード設定情報をデータ記憶部12に記憶し、前記バーコード設定情報が登録されたと判断する。また、前記印刷設定処理部117は、前記操作装置15に対するユーザー操作に応じて前記バーコード設定情報が入力された場合にも前記バーコード設定情報が登録されたと判断する。即ち、前記老健施設Bで設定された前記バーコード設定情報の内容が印刷されたシート等に基づいて、ユーザーが手動で前記バーコード設定情報を前記調剤支援装置1に入力することも可能である。ここで、前記制御部11は、前記バーコード設定情報が登録されたと判断すると(S401:Yes)、処理をステップS402に移行させ、前記バーコード設定情報が登録されていないと判断すると(S401:No)、処理を前記ステップS401で待機させる。
ステップS402において、前記印刷設定処理部117は、前記バーコード設定情報に基づいて、前記調剤支援装置1に接続されている前記薬品分包装置3各々における前記薬包81への前記第1コード情報811の印刷条件を設定する。これにより、前記薬品分包装置3各々では、前記バーコード設定情報に基づいて前記第1コード情報811が前記薬包81に印刷されることになる。従って、前記薬局Aでは、前記薬品分包装置3各々で前記薬包81に印刷される前記第1照合情報の内容が、前記老健施設Bにおける前記携帯端末6の操作によって設定可能であり、前記老健施設B各々のユーザーは、前記薬包81の照合方法などの任意に設定することが可能である。
次に、図20を参照しつつ、前記携帯端末6において、前記制御部61の照合処理部611によって実行される配薬時照合処理の一例について説明する。例えば、前記配薬時照合処理は、前記携帯端末6に対して配薬を開始する旨のユーザー操作が行われた場合に開始される。
ステップS501において、前記照合処理部611は、複数の服用者に共通する第1フェイズに属するチェック項目(以下、第1項目と称する)として予め設定された第2照合情報を示す前記第2コード情報911の読み取りを促す照合チェック画面P41を表示させる。具体的に、前記照合処理部611は、前記項目設定情報及び前記バーコード設定情報に基づいて、予め設定されたレイアウト情報に従って前記照合チェック画面P41を表示させる。なお、前記第1フェイズに属するチェック項目は、複数の入居者に共通する項目として予め設定されたチェック項目であって、本実施形態では服用時期であるが、例えば服用日、部屋(グループ)、症状などであってもよい。
ステップS502において、前記照合処理部611は、前記第1項目に対応する前記第2コード情報911の読み取りを待ち受ける(S502:No)。具体的に、前記照合処理部611は、前記携帯端末6で読み取られた情報のうち前記バーコード設定情報で設定された桁数の数値が前記第1項目に対応する前記チェック項目のBCD-IDと同じである場合に、前記第1項目に対応する前記第2コード情報911が読み取られたと判断する。なお、前記バーコード設定情報として桁数が設定されていない場合、前記照合処理部611は、前記第2コード情報911から読み取られた桁数が、前記バーコード設定情報で設定されているロケーションの最大値に前記第1項目の桁数を加算した桁数以上である場合に正常と判断することも考えられる。
ステップS503において、前記照合処理部611は、前記第1項目に対応する前記第2コード情報911の読取結果を前記照合チェック画面P41に表示させる。ここに、図21(B)は、前記第1項目に対応する前記第2コード情報911の読み取り後の前記照合チェック画面P41の一例を示す図である。また、前記照合処理部611は、次に読み取るべき前記チェック項目として予め設定されたチェック項目(以下、第2項目と称する)に対応する前記第2コード情報911の読み取りを促すメッセージを前記照合チェック画面P41に表示させる。前記第2項目は、複数の入居者に共通しない項目として予め設定されており、具体的に、本実施形態では服用者IDである。
次に、ステップS504において、前記照合処理部611は、前記第2項目に対応する前記第2コード情報911が読み取られたか否かを判断する。そして、前記第2項目に対応する前記第2コード情報911が読み取られたと判断すると(S504:Yes)、処理がステップS505に移行し、前記第2項目に対応する前記第2コード情報911が読み取られていないと判断されると(S504:No)、処理がステップS506に移行する。なお、前記第2項目は複数であってもよく、前記第2項目が複数登録されている場合には、前記ステップS504~S505の処理がその回数分だけ繰り返し実行される。
ステップS505において、前記照合処理部611は、前記第2項目に対応する前記第2コード情報911の読取結果を前記照合チェック画面P41に表示させる。ここに、図21(C)は、前記第2項目に対応する前記第2コード情報911の読み取り後の前記照合チェック画面P41の一例を示す図である。図21(C)に示されるように、前記第2項目である「食札」に対応する前記第2コード情報911が読み取られると、前記照合チェック画面P41では、例えば「食札」に対応する前記第2コード情報911が示す服用者IDに対応する服用者名として「湯山一郎」が表示される。なお、前記詳細設定画面P12で名称が設定されていない場合には、服用者名である「湯山一郎」に代えて服用者IDがそのまま表示されてもよい。
次に、ステップS506において、前記照合処理部611は、前記薬包81の前記第1コード情報811が読み取られたか否かを判断する。そして、前記第1コード情報811が読み取られたと判断されると(S506:Yes)、処理がステップS507に移行する。また、前記第1コード情報811が読み取られていないと判断されると(S506:No)、処理が前記ステップS504に戻される。
ステップS507において、前記照合処理部611は、前記薬包81の前記第1コード情報811から読み取られた前記第1照合情報と、前記服用時期シート91及び前記食札92各々に記載された複数の前記第2コード情報911から読み取られた複数の前記第2照合情報とを照合する。即ち、前記照合処理部611は、複数の前記第2コード情報911から服用時期及び服用者IDなどの複数の前記第2照合情報が読み取られてから、前記薬包81に記載されている前記第1コード情報811から服用時期及び服用者IDなどの前記第1照合情報が読み取られた場合に、前記第1照合情報及び複数の前記第2照合情報の照合を実行する。このように、薬包81の第1コード情報811の読み取りが照合処理の開始タイミングとして判断されるため、照合処理の開始操作を行うユーザーの手間が軽減される。
そして、ステップS508において、前記照合処理部611は、前記ステップS507における照合結果を前記携帯端末6の表示部に表示させる。ここに、図22(A)~図22(C)は、前記照合結果が表示された前記照合チェック画面P41の一例を示す図である。前記照合処理部611は、全ての前記照合結果が一致であれば、図22(A)に示すように、前記照合結果が一致である旨を示すメッセージを表示させる。
その後、ステップS509において、前記照合処理部611は、当該服用時照合処理を終了するか否かを判断する。例えば、前記照合処理部611は、ユーザーによる終了操作が行われた場合、又は前記第1項目で読み取られた服用時期に対応する全ての前記薬包81の照合が終了した場合に、当該服用時照合処理を終了すると判断する。そして、当該服用時照合処理を終了すると判断されると(S509:Yes)、当該服用時照合処理が終了し、当該服用時照合処理を終了しないと判断されると(S509:No)、処理が前記ステップS504に戻される。なお、前記ステップS509において、前記照合処理部611は、全ての前記薬包81の照合が終了した場合、その終了した旨を前記携帯端末6の表示部に予め設定された時間だけ表示させた後、自動的に処理をステップS504に戻すことも他の実施形態として考えられる。
前記配薬時照合処理(図20参照)では、各フェイズにおける前記第1コード情報811及び前記第2コード情報911の読取順序が前記シナリオ情報において予め設定される場合について説明した。ここでは、各フェイズにおける前記第1コード情報811及び前記第2コード情報911の読取順序が予め設定されない場合について説明する。ここに、図23は、前記配薬時照合処理の他の例を示すフローチャートである。
ステップS600では、前記ステップS501と同様に前記照合チェック画面P31を携帯端末6の表示部に表示させる。
ステップS601において、前記照合処理部611は、処理対象のフェイズ番号を示すNの値を1つ加算(N=N+1)する。なお、当該配薬時照合処理の開始時におけるNの初期値は0であり、Nの値は当該配薬時照合処理の開始時又は終了時に0にリセットされる。
ステップS602において、前記照合処理部611は、第Nフェイズに属するチェック項目の読み取りを待ち受け(S602:No)、当該チェック項目が読み取られると(S602:Yes)、処理をステップS603に移行させる。
ステップS603において、前記照合処理部611は、前記ステップS503及びS505等と同様に第Nフェイズに属する前記チェック項目の読取結果を携帯端末6の表示に表示させる。また、前記照合処理部611は、当該配薬時照合処理の開始後に前記第2コード情報911から読み取られた複数の前記第2照合情報に同一項目の情報が含まれる場合に、複数の前記第2照合情報に含まれる前記同一項目の情報を照合することが考えられる。
ステップS604において、前記照合処理部611は、第Nフェイズに属するチェック項目の読み取りを完了するか否かの操作を受け付ける。そして、前記照合処理部611は、完了する旨の操作を受け付けた場合は(S603:Yes)、処理をステップS601に戻し、完了しない旨の操作を受け付けた場合は(S603:No)、処理をステップS505に移行させる。即ち、前記照合処理部611は、第1フェイズに属する複数のチェック項目を照合対象として読み取ることが可能である。例えば、前記照合処理部611は、第1フェイズに属するチェック項目である服用時期について「朝食後」及び「朝食前」の二つの詳細項目の読み取りが可能であり、「朝食後」及び「朝食前」の二つの服用時期についての照合を並行して実行することが可能である。
ステップS604において、前記照合処理部611は、第Nフェイズに属するチェック項目の読み取りを完了するか否かの操作を受け付ける。そして、前記照合処理部611は、完了する旨の操作を受け付けた場合は(S604:Yes)、処理をステップS605に移行させ、完了しない旨の操作を受け付けた場合は(S604:No)、処理をステップS602に戻す。即ち、前記照合処理部611は、第Nフェイズに属する複数のチェック項目を照合対象として読み取ることが可能である。
ステップS605において、前記照合処理部611は、前記シナリオ情報で設定された最終フェイズが完了したか否かを判断する。そして、前記照合処理部611は、最終フェイズが完了していないと判断すると(S605:No)、処理をステップS601に戻して処理対象を次のフェイズに進める。これにより、次のフェイズに属するチェック項目を示す前記第1コード情報811又は前記第2コード情報911などが読み取られることになる。また、前記照合処理部611は、最終フェイズが完了したと判断すると(S605:Yes)、処理をステップS606に移行させる。
そして、ステップS606において、前記照合処理部611は、前記最終フェイズまでの間に読み取られた第1照合情報及び第2照合情報を照合する照合処理を実行する。例えば、第1フェイズに属する服用時期シート91に記載された二つの第2コード情報911から二つの服用時期が読み取られ、第2フェイズに属する食札92に記載された第2コード情報911から一つの服用者IDが読み取られ、第2フェイズに属する二つの薬包81に記載された第1コード情報811から二組の服用時期及び服用者IDが読み取られた場合を考える。この場合、前記照合処理部611は、薬包81から読み取られた服用時期各々が服用時期シート91から読み取られた服用時期のいずれかと一致するか否かを判断すると共に、食札92から読み取られた服用者IDと薬包81各々から読み取られた服用者IDとが一致するか否かを判断する。そして、ステップS607において、前記照合処理部611は、前記ステップS606における照合結果を携帯端末6の表示部に表示させる。
その後、ステップS608において、前記照合処理部611は、処理対象のフェイズを戻すか否かの操作を受け付ける。そして、前記照合処理部611は、処理対象のフェイズを戻す旨の操作を受け付けた場合は(S608:Yes)、処理をステップS609に移行させ、処理対象のフェイズを戻さない旨の操作を受け付けた場合は(S608:No)、処理をステップS602に戻す。なお、処理対象のフェイズを戻す旨の操作が予め設定された待機時間が経過しても実行されない場合にも(S608:No)、処理がステップS602に戻される。
ステップS609において、前記照合処理部611は、処理対象のフェイズ番号を示すNの値を1つ減算(N=N-1)し、処理をステップS610に移行させる。ステップS610において、前記照合処理部611は、処理対象のフェイズ番号を示すNの値が0である場合は(S610:Yes)、当該配薬時照合処理を終了し、処理対象のフェイズ番号を示すNの値が0でない場合は(S610:No)、処理をステップS602に戻す。なお、当該配薬時照合処理は、当該配薬時照合処理の途中でユーザーによる終了操作が実行された場合にも終了することがある。
11:制御部
12:データ記憶部
2 :読取端末
3 :薬品分包装置
31:制御部
32:分包プリンタ
4 :プリンタ
5 :配薬支援装置
51:制御部
52:データ記憶部
6 :携帯端末
61:制御部
62:カメラ
7 :読取端末
81:薬包(分包容器の一例)
82:薬袋(配送容器の一例)
10:配薬支援システム
100:配薬支援システム
Claims (3)
- 薬品が配薬される施設で用いられる情報端末と前記薬品の調剤が行われる場所で用いられる薬品分包装置とを備える配薬支援システムに用いられる薬品分包装置であって、
前記情報端末において実行される照合処理において複数の照合対象物品に記載されている複数の第2コード情報から読み取られ各々の内容がユーザー操作に応じて設定されている複数の第2照合情報各々を照合可能な第1照合情報を示す第1コード情報を、一又は複数の薬品が服用時期ごとに分包される分包容器に印刷する印刷処理部と、
前記情報端末から出力される前記第2照合情報各々の設定内容を受信し、前記設定内容に基づいて、前記印刷処理部で印刷される前記第1コード情報における前記第1照合情報の内容を設定する印刷設定処理部と、
を備える、
薬品分包装置。 - 前記複数の照合対象物品は、服用時期が記載された服薬時期シートと、服用者識別情報が記載された食札を含み、
前記複数の第2照合情報は、前記服用時期シートに記載された前記服用時期と、前記食札に記載された前記服用者識別情報とを含む、
請求項1に記載の薬品分包装置。 - 薬品が配薬される施設で用いられる情報端末と前記薬品の調剤が行われる場所で用いられる薬品分包装置とを備える配薬支援システムに用いられる薬品分包装置のプロセッサーに、
前記情報端末において実行される照合処理において複数の照合対象物品に記載されている複数の第2コード情報から読み取られ各々の内容がユーザー操作に応じて設定されている複数の第2照合情報各々を照合可能な第1照合情報を示す第1コード情報を、一又は複数の薬品が服用時期ごとに分包される分包容器に印刷する印刷ステップと、
前記情報端末から出力される前記第2照合情報各々の設定内容を受信し、前記設定内容に基づいて、前記印刷ステップで印刷される前記第1コード情報における前記第1照合情報の内容を設定する印刷設定ステップと、
を実行させるためのプログラム。
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