JP7388883B2 - クレーンの基礎構造部 - Google Patents
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Description
クライミングクレーンを一例で挙げれば、クライミングクレーンは、建築物の高さの増加に伴ってそれ自身の機構によってクライミングを行なうものであり、主にコアベース(基礎構造部)と、マストと、クレーン本体とを備えている。
コアベースは、その上に継ぎ足し可能なマストを有し、マスト頂部には、クレーン本体が設置されている。
また、マスト(クレーン本体)を支持するコアベースは、基礎コンクリートから突出したアンカーボルトと固定されることで、クライミングクレーンが転倒不能に設置可能となる(特許文献1の図3参照)。
地面に直接クレーンを転倒不能に設置する場合、転倒防止用のウェイトをクレーンのどこに備えるかを検討する必要がある。
また、コアベースは、上述のウェイトやクレーンが発生する鉛直荷重を支持するため、直接地面に設置する場合、コアベースの設置面積が小さいことから、地面への地耐力が不足するおそれがある。
第1節では、本実施形態に係るクライミングクレーン1の概略構成を説明する。図1は、本発明の実施形態に係るクライミングクレーン1の全体を示す模式図である。
また、コアベース10は、放射状に結合可能な脚部12を有し、カウンターベース20は、各脚部に夫々固定されても良い。換言すると、図2に示すように、コアベース10は、脚部12を結合可能な4つの脚部取付部11を一体に設け、その脚部取付部11に脚部12の一端側をそれぞれ結合している。
なお、脚部取付部11と脚部12との結合は、結合可能であれば特に限定しないが、着脱可能に複数のボルトで締め付けて結合しても良いし、開閉可能にヒンジ構造を用いて結合しても良い。
第2節では、カウンターベース20を詳細に説明する。図3は、本発明の実施形態に係るカウンターベースの模式図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は図3(a)の矢視I-I図、図3(c)は側面図をそれぞれ示している。また、図4は、本発明の実施形態に係るカウンターベースの実施一例図であり、図4(a)は、本設置から次設置への移行イメージ図、図4(b)は、複数のカウンターベース20を積み重ねたイメージ図である。
また、内部の中央部は、図3(a)に示すように平面視クロス状のブレース材23(H形鋼)で構成されている。そして、そのクロスベースを跨ぐ長手方向における両側が錘を搭載できる領域a,bとなっている。換言すると、カウンターベース20の軸に対して対称に領域a,bが設けられている。
また、両領域には、上方から錘を搭載する際のガイド用、または第2支持部を搬送する際の荷崩れ防止用として四隅にアングル材(位置決め材)24が取り付けられている。
吊掛部25は、外周部21(短手方向)の両端近傍に設けられた円柱状の2つの円柱部材25aと各円柱部材25a,25a同士を接続する接続平板部25bとで構成されており、両円柱部材25a,25aにワイヤロープが吊り掛けられるようになっている。
なお、吊掛部25の構成は、ワイヤロープを安全に吊り掛け可能であれば特に限定しな
い。例えば、凸条形状の部材を片側2箇所の両側4箇所に設けても良い。
また、後述する監督署検査時の搬送にも活用することができる。
このように、コンクリート基礎を有していない地面であっても地面にクレーンを確実に転倒不能に設置できるクレーンの基礎構造部が提供される。
クレーン本体と支持柱とを備えるクレーンの基礎構造部であって、前記支持柱は、クレーン本体を支持し、前記基礎構造部は、第1支持部と複数の第2支持部からなり、第1支持部は、支持柱を支持し、各第2支持部は、地面に載置され、その上部が第1支持部に放射状に夫々固定するように構成されるもの。
前記クレーンの基礎構造部であって、第1支持部は、放射状に結合可能な複数の脚部を有し、第2支持部は、各脚部に夫々固定するように構成されるもの。
前記クレーンの基礎構造部であって、第2支持部は、箱状に鋼材で構成され、上部中央部に前記脚部を固定する脚部支持部を有し、該脚部支持部を跨ぐ両側にウェイトを上部から搭載可能な領域a,bを有するように構成されるもの。
前記クレーンの基礎構造部であって、各領域a,bには、上部からウェイトを搭載する際のガイド用、または第2支持部を搬送する際の荷崩れ防止用として四隅に位置決め材が設けるように構成されるもの。
前記クレーンの基礎構造部であって、第2支持部の鋼材の上端面に第2支持部を安定して積み重ねるための高さ調整部調整部を有するように構成されるもの。
前記クレーンの基礎構造部であって、第2支持部の側方の鋼材に第2支持部を搬送する際にワイヤロープを吊り掛け可能な吊掛部を有するように構成されるもの。
もちろん、この限りではない。
2 マスト
3 クレーン本体
3a 旋回体
3b ジブ
3c 巻上ウインチ
3d 巻上ロープ
4 昇降装置
10 コアベース
11 脚部取付部
12 脚部
20 カウンターベース
21 外周部
22 底部
23 ブレース材
24 アングル材
25 吊掛部
25a 円柱部材
25b 接続平板部
26 脚部支持部
27 高さ調整部
28 ガイド板
a,b 領域
Claims (5)
- クレーン本体を備えるクレーンの基礎構造部であって、
前記基礎構造部は、第1支持部と複数の第2支持部からなり、
第1支持部は、クレーン本体を直接的に、または間接的に支持し、
各第2支持部は、地面に載置され、その上面が第1支持部に夫々固定され、
第1支持部は、放射状に結合可能な複数の脚部を有し、
第2支持部は、各脚部に夫々固定され、
第2支持部は、箱状に鋼材で構成され、
上部中央部に前記脚部を固定する脚部支持部を有し、
該脚部支持部を跨ぐ両側にウェイトを上部から搭載可能な領域a,bを有している、
クレーンの基礎構造部。 - クレーン本体と支持柱とを備えるクレーンの基礎構造部であって、
前記支持柱は、クレーン本体を支持し、
前記基礎構造部は、第1支持部と複数の第2支持部からなり、
第1支持部は、支持柱を支持し、
各第2支持部は、地面に載置され、その上部が第1支持部に放射状に夫々固定され、
第1支持部は、放射状に結合可能な複数の脚部を有し、
第2支持部は、各脚部に夫々固定され、
第2支持部は、箱状に鋼材で構成され、
上部中央部に前記脚部を固定する脚部支持部を有し、
該脚部支持部を跨ぐ両側にウェイトを上部から搭載可能な領域a,bを有している、
クレーンの基礎構造部。 - 請求項1又は請求項2に記載のクレーンの基礎構造部であって、
各領域a,bには、上部からウェイトを搭載する際のガイド用、または第2支持部を搬送する際の荷崩れ防止用として四隅に位置決め材が設けられている、
クレーンの基礎構造部。 - 請求項3に記載のクレーンの基礎構造部であって、
第2支持部の鋼材の上端面に第2支持部を安定して積み重ねるための高さ調整部を有して
いる、
クレーンの基礎構造部。 - 請求項3又は請求項4に記載のクレーンの基礎構造部であって、
第2支持部の側方の鋼材に第2支持部を搬送する際にワイヤロープを吊り掛け可能な吊掛部を有している、
クレーンの基礎構造部。
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JP2018503572A (ja) | 2014-12-09 | 2018-02-08 | ヴォッベン プロパティーズ ゲーエムベーハーWobben Properties Gmbh | 風力発電装置を建造するためのタワー回転クレーン、並びにタワー回転クレーンを建てるための方法 |
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