JP7388869B2 - 電気機器 - Google Patents

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Description

本発明は、照明機器などの電気機器に関し、特に電気機器の防水技術に関する。
電気機器の1つである照明機器には、食品加工機や工作機械の加工室内を照らす用途で用いられるものがある。そして、そのような照明機器は、加工室内の壁や天井などに取り付けて使用される。一方、上記食品加工機や工作機械においては、加工室内の洗浄が、照明機器を取り付けた状態のまま、壁や天井などに洗浄液(水などの液体)を吹き付けて行われることがある。このため、照明機器には、防水機能を持たせる必要があった。
一般的に、照明機器などの電気機器においては、防水機能は、水などの液体が侵入する経路(隙間など)をシール部材で塞ぐことによって得られる(例えば、特許文献1参照)。
特開2011-124327号公報
上述した加工室内の洗浄に関して、特に食品加工機においては、人の体内に入る食品が対象であるため、洗浄は、洗剤などを使わずに水だけで行われることが多い。そして、水だけでも高い洗浄能力が得られるように、加工室内の洗浄は、高圧の水を壁や天井などに吹き付けて行われることが多かった。
しかし、高圧の水を壁や天井などに吹き付けた場合、当該壁や天井などに取り付けられている照明機器にも高圧の水が吹き付けられることになる。このため、水が侵入する経路(隙間など)をシール部材で塞いでいたとしても、照明機器に吹き付けられた水が、シール部材に高圧のまま直接当たり、その圧力でシール部材を変形させて(押し拡げて)内部に侵入する虞があった。
そこで本発明の目的は、水などの液体が高圧で吹き付けられる状況下でも防水機能を維持することが可能な電気機器を提供することである。
本発明に係る電気機器は、所定方向へ筒状に延びると共に開口端部の開口形状が矩形状である筒状ケースと、開口端部を覆う側面カバーと、開口端部と側面カバーとの間に介在する矩形状のシール部材と、を備える。そして、側面カバーは、筒状ケースの背面から正面へ向かう第1方向へシール部材よりも拡がった形状を呈しており、側面カバーの内面には、シール部材よりも第1方向へ拡がった領域に、シール部材の外縁のうちの正面側に位置する第1辺に沿って第1リブが突設されている。
上記電気機器によれば、第1リブによってシール部材が正面側から覆われる。このため、洗浄時に電気機器に正面側から高圧の液体(水など)が吹き付けられた場合でも、その液体がシール部材に直接当たるといった事態が生じにくくなる。具体的には、吹き付けられた液体は、第1リブに当たりやすく、そこで圧力が弱められやすくなる。従って、吹き付けられた液体が、第1リブに当たった後に、当該第1リブを迂回してシール部材に達してしまった場合でも、それまでに液体の圧力が十分に弱められやすくなる。よって、吹き付けられた液体によってシール部材が押し拡げられるといった不具合が生じにくくなる。
上記電気機器は、筒状ケースの正面を覆う正面カバーを更に備えていてもよい。この構成において、側面カバーは、筒状ケースの開口端部に加えて、所定方向における正面カバーの端部をも覆っていてもよく、第1リブは、正面カバーの内面と対向する位置まで突出していてもよい。この構成によれば、洗浄時に電気機器に正面側から高圧の液体が吹き付けられた場合において、その高圧の液体が、側面カバーと正面カバーとの間の隙間から侵入した場合でも、侵入した液体は、その殆どが第1リブに当たることになる。よって、侵入した液体の圧力を、より確実に弱めることができる。
上記電気機器において、第1リブは、正面カバーの内面に近接又は接触していてもよい。この構成によれば、正面カバーに対して正面側から押圧力が付加された場合でも、当該押圧力が第1リブによって受け止められ、その結果として、正面カバーの変形が防止される。このように、第1リブは、防水を強化する役割だけでなく、正面カバーを補強する役割をも担うことができる。
上記電気機器において、側面カバーは、所定方向及び第1方向の何れにも垂直な第2方向においてシール部材よりも拡がった形状を呈していてもよく、側面カバーの内面には、第2方向においてシール部材よりも拡がった領域に、シール部材の外縁のうちの第1辺から垂直に延びた第2辺に沿って第2リブが更に突設されていてもよい。この構成によれば、第2リブによってシール部材が横側からも覆われる。このため、洗浄時に電気機器に横側(設置態様によっては上側や下側になる)から高圧の液体(水など)が吹き付けられた場合でも、その液体がシール部材に直接当たるといった事態が生じにくくなる。具体的には、吹き付けられた液体は、第2リブに当たりやすく、そこで圧力が弱められやすくなる。従って、吹き付けられた液体が、第2リブに当たった後に、当該第2リブを迂回してシール部材に達してしまった場合でも、それまでに液体の圧力が十分に弱められやすくなる。よって、吹き付けられた液体によってシール部材が押し拡げられるといった不具合が生じにくくなる。
上記電気機器において、第1リブは、その少なくとも一部が筒状ケースの正面に近接又は接触する形状を呈していてもよい。この構成によれば、第1方向とは反対方向への筒状ケースに対する側面カバーの移動が、筒状ケースへの第1リブの当接によって阻止され、それにより、電気機器の組立て時における側面カバーの位置が、第1リブが筒状ケースに当接する位置に規定される。このように、第1リブは、防水を強化する役割だけでなく、側面カバーを位置決めする役割をも担うことができる。
本発明によれば、電気機器において、水などの液体が高圧で吹き付けられる状況下でも防水機能を維持することが可能になる。
実施形態に係る照明機器を概念的に示した斜視図である。 照明機器の分解斜視図である。 押出し成型で形成された筒状ケースについて、所定方向から見たときの形状を示した図である。 (A)照明機器のうちのシール部材及びその周辺部分を示した断面図、並びに(B)側面カバー及びシール部材を示した分解斜視図である。 (A)は、開口端部とシール部材との位置関係を示した図、及び(B)側面カバーとシール部材との位置関係を示した図である。 防水強化機構についての変形例を第1変形例として示した図である。 第1リブについての変形例を第2変形例として示した図である。
以下、本発明を照明機器に適用した実施形態について具体的に説明する。本実施形態に係る照明機器は、一例として、食品加工機や工作機械の加工室内を照明する用途で用いられるものであり、加工室内の壁や天井などの取付面S(図1参照)にネジ留めで取り付けられる。
[1]実施形態
図1は、実施形態に係る照明機器を概念的に示した斜視図であり、図2は、その照明機器の分解斜視図である。これらの図に示されるように、照明機器は、防水機能を持った機器本体1と、取付面Sへの機器本体1の取付けを可能にする取付機構(後述の取付平板部21A及び21Bで構成される機構)と、機器本体1の防水機能を維持するための防水強化機構(後述の第1リブ121で構成される機構)と、を備える。
<機器本体>
機器本体1は、所定方向Dtに筒状に延びた筒状ケース11と、側面カバー12A及び12Bと、透光板13と、正面カバー14と、シール部材15A~15Cと、を有する。尚、以下では、機器本体1の背面1bから正面1aへ向かう方向を第1方向D1とし、所定方向Dt及び第1方向D1の何れにも垂直な方向を第2方向D2とする(図1参照)。
筒状ケース11は、照明用のLED基板(不図示)が内部に設置されるケースである。本実施形態では、筒状ケース11は、所定方向Dtへの押出し成型で形成されており、その材料には、特に限定されるものではないが、例えばアルミニウムが用いられている。また、筒状ケース11は、開口端部11A及び11Bの開口形状(開口111の形状)が矩形状となるように形成されている(図2及び図3参照)。そして、筒状ケース11の正面110aには、押出し成型後の加工により、LED基板が発した照明光を通過させる窓11wが形成されている(図2参照)。
このように筒状ケース11を押出し成型で形成することにより、筒状ケース11の壁の厚みを小さくすることが可能になり、その結果として、機器本体1の小型化(低背化などを含む)や軽量化の実現が可能になる。
側面カバー12A及び12Bは、筒状ケース11の開口端部11A及び11Bをそれぞれ覆う。本実施形態では、側面カバー12A及び12Bは、連結用ネジK1(図2参照)によって開口端部11A及び11Bに固定される。尚、図面(図2)では、開口端部11Bは、正面カバー14に隠れて現れていないが、所定方向Dtにおいて開口端部11Aとは反対側の位置で開口した端部である。
側面カバー12Aには、LED基板に接続されたケーブル(不図示)を機器本体1の外部へ引き出すための貫通孔120cが設けられている。尚、上記ケーブルは、例えば機器本体1の背面1bから引き出されてもよく、その場合は、側面カバー12Aに貫通孔120cを設ける必要はない。
透光板13は、筒状ケース11の正面110aに重ねて設置され、当該正面110aに設けられている窓11wを覆う。透光板13には、例えばガラス板が用いられる。具体的には、筒状ケース11の正面110aのうちの、第2方向D2において両端縁に近いそれぞれの位置に、所定方向Dtに延びた壁112a及び112bが突設されている(図2及び図3参照)。そして、当該壁112a及び112bの間に透光板13が位置決めされる。
正面カバー14は、筒状ケース11及び透光板13を正面側から覆うカバーである。正面カバー14には、筒状ケース11の窓11wと対向する箇所に、照明光を通過させる窓14wが設けられている。
機器本体1は、防水機能を発揮するための3つの防水構造を有している。具体的には、第1防水構造として、開口端部11Aからの筒状ケース11内への液体(水など)の侵入を防止するべく、開口端部11Aと側面カバー12Aとの間にシール部材15Aを介在させている(図2参照)。第2防水構造として、開口端部11Bからの筒状ケース11内への液体(水など)の侵入を防止するべく、開口端部11Bと側面カバー12Bとの間にシール部材15Bを介在させている(図2参照)。第3防水構造として、窓11wからの筒状ケース11内への液体(水など)の侵入を防止するべく、筒状ケース11の正面110aと透光板13と間にシール部材15Cを介在させている(図4(A)参照)。
本実施形態では、第1防水構造及び第2防水構造は、ケーブルを引き出すための貫通孔150aがシール部材15Aに設けられていること(後述)を除いて構成が同じである。よって、以下では、第1防水構造の詳細について説明し、第2防水構造の詳細については説明を省略する。第3防水構造の詳細について後述する。尚、第2防水構造の詳細については、以下の説明において、図面を参照しつつ、符号「11A」、「12A」、「15A」をそれぞれ、「11B」、「12B」、「15B」に読み替えることで説明できる。
図4(A)は、照明機器のうちのシール部材15A及びその周辺部分を示した断面図であり、図4(B)は、側面カバー12A及びシール部材15Aを示した分解斜視図である。また、図5(A)は、開口端部11Aとシール部材15Aとの位置関係を示した図であり、図5(B)は、側面カバー12Aとシール部材15Aとの位置関係を示した図である。尚、図5(B)では、筒状ケース11を一点鎖線で示すことにより、開口端部11Aとの位置関係も示されている。
シール部材15Aは、その周縁部が全周に亘って開口端部11Aと側面カバー12Aとの間に介在するように、開口端部11Aの開口111よりも大きい矩形状を呈している(図5(A)参照)。そして、開口端部11Aへの側面カバー12Aのネジ留めにより、開口端部11Aと側面カバー12Aとによってシール部材15Aの周縁部の全周が挟圧され(図4(A)参照)、挟圧された当該周縁部によって開口端部11Aと側面カバー12Aとの間が密封される(第1防水構造)。その結果として、開口端部11Aからの筒状ケース11内への液体(水など)の侵入が防止される。
本実施形態では、挟圧時におけるシール部材15Aの位置ズレを防止するべく、シール部材15Aのうちの開口端部11A側の面には、開口端部11Aの開口111に嵌合する隆起部150bが設けられている(図4(A)~図5(A)参照)。また、側面カバー12Aの内面120aには、シール部材15Aが嵌め込まれる溝120b(シール部材15Aと同形状(本実施形態では矩形状))が設けられている。ここで、側面カバー12Aは、第1方向D1へシール部材15Aよりも拡がると共に第2方向D2においてもシール部材15Aより拡がった形状を呈している。具体的には、側面カバー12Aは、開口端部11Aに加えて、所定方向Dtにおける正面カバー14の端部をも覆うように構成されている(図4(A)、図5(A)、及び図5(B)参照)。
本実施形態では更に、LED基板に接続されたケーブル(不図示)を機器本体1の外部へ引き出すための貫通孔150aが、シール部材15Aのうちの、側面カバー12Aに設けられている貫通孔120cと合致する位置に設けられている。尚、上記ケーブルは、例えば機器本体1の背面1bから引き出されてもよく、その場合は、シール部材15Aに貫通孔150aを設ける必要はない。
次に、第3防水構造の詳細について説明する。シール部材15Cは、環状であって、筒状ケース11の正面110aと透光板13の周縁部との間に全周に亘って介在している(図2及び図4(A)参照)。そして、正面カバー14が筒状ケース11に取り付けられることにより、透光板13が、筒状ケース11の正面110aへ向けて押圧される。これにより、透光板13と筒状ケース11とによってシール部材15Cが挟圧され、挟圧されたシール部材15Cによって透光板13と筒状ケース11との間が密封される(第3防水構造)。その結果として、窓11wから筒状ケース11内への液体(水など)の侵入が防止される。
<取付機構>
取付機構は、取付面Sに機器本体1をネジ留めで取り付けること(図1参照)を可能にする機構であり、取付平板部21A及び21Bで構成されている。
取付平板部21A及び21Bは、所定方向Dtにおいて機器本体1の両側面(本実施形態では側面カバー12A及び12B)からそれぞれ突出した平板部である。具体的には、取付平板部21A及び21Bは、それらの背面を機器本体1の背面1bと同一平面で揃えた状態で上記両側面からそれぞれ突出している。
本実施形態では、取付平板部21Aは、側面カバー12Aに一体化されており、取付平板部21Aと側面カバー12Aとは1つのL字状部品100A(特に限定されるものではないが、例えば、ダイキャスト品)で構成されている。同様に、取付平板部21Bは、側面カバー12Bと一体化されており、取付平板部21Bと側面カバー12Bとは1つのL字状部品100Bで構成されている。尚、取付平板部21Aは、側面カバー12Aとは別部品で構成されていてもよく、当該側面カバー12Aに連結用ネジなどで連結固定されるものであってもよい。取付平板部21Bについても同様である。
また、取付平板部21A及び21Bには、それぞれに取付け穴210hが設けられている。ここで、取付け穴210hは、照明機器をネジ留めで取付面Sに取り付ける際に取付用ネジKが通される穴である(図1参照)。
本実施形態では、取付け穴210hは、取付平板部21Aのうちの第2方向D2における2箇所と、取付平板部21Bのうちの第2方向D2における2箇所の、合計4箇所に設けられている。即ち、照明機器をネジ留めで取付面Sに取り付ける際には、合計4箇所の取付け穴210hに取付用ネジKが通される(図1参照)。尚、取付平板部21A及び21Bのそれぞれに設けられる取付け穴210hの数は、取付面Sに対する十分な取付強度を確保できるのであれば、2箇所に限らず、1箇所だけであってもよいし、3箇所以上であってもよい。
<防水強化機構>
上述したように、筒状ケース11を押出し成型で形成することによって当該筒状ケース11の壁の厚みを小さくした場合、機器本体1の小型化(低背化などを含む)や軽量化の実現が可能になる一方で、機器本体1の正面1aからシール部材15Aまでの距離が小さくなってしまう。このため、開口端部11Aと側面カバー12Aとの間にシール部材15Aを介在させた構成(第1防水構造)だけでは、洗浄時に照明機器に吹き付けられた液体(水など)が、シール部材15Aに高圧のまま直接当たり、その圧力でシール部材15Aを変形させて(押し拡げて)機器本体1の内部に侵入する虞がある。開口端部11Bと側面カバー12Bとの間にシール部材15Bを介在させた構成(第2防水構造)においても同様のことが言える。
そこで、本実施形態の照明機器は、機器本体1の防水機能を維持するための構成として防水強化機構を更に備えている。以下、第1防水構造に対する防水強化機構の構成について、図4(A)及び図5(B)を主に参照して説明する。尚、第2防水構造に対する防水強化機構の構成については、第1防水構造に対する防水強化機構の構成と同様であるので、説明を省略する。
側面カバー12Aの内面120aには、シール部材15Aよりも第1方向D1へ拡がった領域に、シール部材15Aの外縁(矩形状)のうちの正面側に位置する第1辺151に沿って第1リブ121が突設されている。具体的には、第1方向D1へ拡がった上記領域のうちの、正面カバー14の端部と対向する部分よりも内側の部分に、第1リブ121は設けられている。また、第1リブ121は、正面カバー14の内面140aと対向する位置まで突出している。
そして本実施形態では、第1リブ121によって防水強化機構が構成されている。当該防水強化機構によれば、第1リブ121によってシール部材15Aが正面側から覆われる(図4(A)参照)。このため、洗浄時に照明機器に正面側から高圧の液体(水など)が吹き付けられた場合でも、その液体がシール部材15Aに直接当たるといった事態が生じにくくなる。具体的には、吹き付けられた液体は、第1リブ121に当たりやすく、そこで圧力が弱められやすくなる。従って、吹き付けられた液体が、第1リブ121に当たった後に、当該第1リブ121を迂回してシール部材15Aに達してしまった場合でも、それまでに液体の圧力が十分に弱められやすくなる。よって、吹き付けられた液体によってシール部材15Aが押し拡げられるといった不具合が生じにくくなる。このように、上述した防水強化機構によれば、水などの液体が高圧で吹き付けられる状況下でも照明機器の防水機能を維持できる。
また本実施形態では、第1リブ121が、正面カバー14の内面140aと対向する位置まで突出している。このため、洗浄時に照明機器に正面側から高圧の液体が吹き付けられた場合において、その高圧の液体が、側面カバー12Aと正面カバー14との間の隙間から侵入した場合でも、侵入した液体は、その殆どが第1リブ121に当たることになる。よって、侵入した液体の圧力を、より確実に弱めることができる。
更に本実施形態では、第1リブ121の存在により、所定方向Dtにおいて、シール部材15Cの位置が、内面120aからの第1リブ121の突出高さ分だけ、側面カバー12Aと正面カバー14との間の隙間の位置からずれている(図4(A)参照)。従って、洗浄時に照明機器に高圧の液体(水など)が吹き付けられた場合において、その高圧の液体が、側面カバー12Aと正面カバー14との間の隙間に侵入した場合でも、侵入した液体がシール部材15Cに直接当たるといった事態が生じにくい。よって、シール部材15Cについても、侵入した液体によって押し拡げられるといった不具合が生じにくい。
尚、本実施形態において、水などの液体が高圧で吹き付けられる状況下でも照明機器の防水機能を維持できるのであれば、第1リブ121は、正面カバー14の内面140aと対向する位置まで突出した構成に限らず、正面カバー14の内面140aと対向する位置に一部又は全部が到達していない構成に変形されてもよい。また、本実施形態では、照明機器は取付面Sに取り付けて使用されるため、洗浄時であっても、機器本体1の背面1bには高圧の液体(水など)が吹き付けられることがない。よって、本実施形態の照明機器には、図4(A)に示されるようにシール部材15Aを機器本体1の背面1bに露出させた構成が採用されている。
本実施形態では更に、第1リブ121は、正面カバー14の内面140aに近接又は接触している(図4(A)参照)。この構成によれば、正面カバー14に対して正面側から押圧力が付加された場合でも、当該押圧力が第1リブ121によって受け止められ、その結果として、正面カバー14の変形が防止される。このように本実施形態では、第1リブ121は、防水を強化する役割だけでなく、正面カバー14を補強する役割をも担っている。尚、正面カバー14は、第1リブ121とは別の部分で補強されていてもよく、その場合には、第1リブ121は、正面カバー14の内面140aに近接又は接触していなくてもよい。
[2]変形例
[2-1]第1変形例
図6は、防水強化機構についての変形例を第1変形例として示した図である。図6に示されるように、側面カバー12Aの内面120aには、第2方向D2においてシール部材15Aより拡がった領域に、シール部材15Aの外縁(矩形状)のうちの第2辺152に沿って第2リブ122が更に突設されていてもよい。ここで、第2辺152は、第1辺151から垂直に延びた辺である。
本変形例では、第1リブ121と第2リブ122とによって防水強化機構が構成される。そして、当該防水強化機構によれば、当該第2リブ122によってシール部材15Aが横側(図6において右側及び左側)からも覆われる。このため、洗浄時に照明機器に横側(設置態様によっては上側や下側になる)から高圧の液体(水など)が吹き付けられた場合でも、その液体がシール部材15Aに直接当たるといった事態が生じにくくなる。具体的には、吹き付けられた液体は、第2リブ122に当たりやすく、そこで圧力が弱められやすくなる。従って、吹き付けられた液体が、第2リブ122に当たった後に、当該第2リブ122を迂回してシール部材15Aに達してしまった場合でも、それまでに液体の圧力が十分に弱められやすくなる。よって、吹き付けられた液体によってシール部材15Aが押し拡げられるといった不具合が生じにくくなる。このように、本変形例の防水強化機構によれば、水などの液体が高圧で吹き付けられる状況下において、より確実に照明機器の防水機能を維持することが可能になる。
尚、防水強化機構は、上記実施形態や本変形例で説明した構成のものに限らず、第1リブ121や第2リブ122の形状が適宜変形されたものであってもよい。一例として、シール部材15Aを包囲するリブが、防水強化機構として側面カバー12Aの内面120aに突設されていてもよい。
[2-2]第2変形例
図7は、第1リブ121についての変形例を第2変形例として示した図である。図7に示されるように、第1リブ121は、その両端部121a及び121bが筒状ケース11の正面110aに近接又は接触する形状を呈していてもよい。
このような第1リブ121によれば、第1方向D1とは反対方向への筒状ケース11に対する側面カバー12Aの移動が、筒状ケース11への第1リブ121の当接によって阻止され、それにより、照明機器の組立て時における側面カバー12Aの位置(第1方向D1における位置)が、第1リブ121が筒状ケース11に当接する位置に規定される。このように本変形例では、第1リブ121は、防水を強化する役割だけでなく、側面カバー12Aを位置決めする役割をも担っている。
尚、第1リブ121は、図7に示した形状に限らず、少なくとも一部が筒状ケース11の正面110aに近接又は接触する形状を呈したものであってもよく、その場合も、側面カバー12Aに対して同様の位置決めを行うことができる。
また、第1リブ121は、その両端部121a及び121bがそれぞれ壁112a及び112b(透光板13を位置決めするための壁)に近接又は接触する形状を呈していてもよい(図7参照)。このような第1リブ121によれば、第2方向D2についての筒状ケース11に対する側面カバー12Aの移動が、筒状ケース11への第1リブ121の当接によって阻止され、それにより、照明機器の組立て時における側面カバー12Aの位置(第2方向D2における位置)が、第1リブ121が筒状ケース11に当接する位置に規定される。
[2-3]他の変形例
上述した照明機器の各部構成は、照明機器に限らず、防水機能を持たせる必要がある様々な電気機器にも適用できる。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。更に、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 機器本体
1a 正面
1b 背面
K 取付用ネジ
S 取付面
11 筒状ケース
11A、11B 開口端部
11w 窓
12A、12B 側面カバー
13 透光板
14 正面カバー
14w 窓
15A、15B、15C シール部材
21A、21B 取付平板部
D1 第1方向
D2 第2方向
Dt 所定方向
K1 連結用ネジ
100A、100B L字状部品
110a 正面
111 開口
112a、112b 壁
120a 内面
120b 溝
120c 貫通孔
121 第1リブ
121a、121b 端部
122 第2リブ
140a 内面
150a 貫通孔
150b 隆起部
151 第1辺
152 第2辺
210h 取付け穴

Claims (5)

  1. 所定方向へ筒状に延びると共に開口端部の開口形状が矩形状である筒状ケースと、
    前記開口端部を覆う側面カバーと、
    前記開口端部と前記側面カバーとの間に介在する矩形状のシール部材と、
    を備え、
    前記側面カバーは、前記筒状ケースの背面から正面へ向かう第1方向へ前記シール部材よりも拡がった形状を呈しており、
    前記側面カバーの内面には、前記シール部材よりも前記第1方向へ拡がった領域に、前記シール部材の外縁のうちの正面側に位置する第1辺に沿って第1リブが突設されている、電気機器。
  2. 前記筒状ケースの正面を覆う正面カバーを更に備え、
    前記側面カバーは、前記開口端部に加えて、前記所定方向における前記正面カバーの端部をも覆い、
    前記第1リブは、前記正面カバーの内面と対向する位置まで突出している、請求項1に記載の電気機器。
  3. 前記第1リブは、前記正面カバーの内面に近接又は接触している、請求項2に記載の電気機器。
  4. 前記側面カバーは、前記所定方向及び前記第1方向の何れにも垂直な第2方向において前記シール部材よりも拡がった形状を呈しており、
    前記側面カバーの前記内面には、前記第2方向において前記シール部材よりも拡がった領域に、前記シール部材の前記外縁のうちの前記第1辺から垂直に延びた第2辺に沿って第2リブが更に突設されている、請求項1~3の何れかに記載の電気機器。
  5. 前記第1リブは、その少なくとも一部が前記筒状ケースの正面に近接又は接触する形状を呈している、請求項1~4の何れかに記載の電気機器。
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