JP7388231B2 - 電動機 - Google Patents

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Description

本開示は、電動機に関する。
回転子の回転角度を検知するための検知部を有する電動機が知られている。検知部に磁気リング等の磁石が設けられる場合、磁性体である異物が前記磁石に付着する可能性がある。検知部に異物が付着すると、回転角度の検出に誤りが生じる等、回転角度の検出精度に問題が生じる。このため、例えば検知部をカバーで覆う技術が公知である(特許文献1参照)。
特開平11-257998号公報
検知部に異物が付着することを抑制する更なる方策が求められている。
本開示は、回転子の回転角度を検知する検知部に対する異物の付着をより抑制することができる電動機を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る電動機は、固定子と、前記固定子に軸受を介して、上下方向に延びる回転軸を中心に回転可能に支持される回転子と、前記回転子の回転角度を検知する検知部と、前記回転子又は前記固定子に固定されて前記検知部を覆うカバーと、を備え、前記検知部は、前記回転子及び前記固定子の一方に固定される第1基板と、前記第1基板の下面に固定される磁気リングと、前記回転子及び前記固定子の他方に固定され前記第1基板よりも下側に配置される第2基板と、前記第2基板の上面に固定され且つ前記磁気リングの下側に対向して配置されるセンサ部と、を有する。
このように、カバーが検知部を覆うことで、検知部に対する異物の侵入を抑制することができる。また、仮に、磁性を有する異物がカバーから電動機の内部に侵入した場合でも、磁気リングが第1基板の下面に固定されるため、当該異物が第1基板の上面に載置され、直接に磁気リングに付着しにくくなる。さらに、磁性を有する異物が磁気リングの近傍に侵入した場合でも、当該異物が重力によって下方に移動しようとするため、磁気リングに吸引されにくくなる。以上より、本開示によれば、検知部に対する異物の付着をより抑制することができる。
電動機の望ましい態様として、前記回転子又は前記固定子と前記カバーとの間隙を塞ぐシール部材を備える。従って、シール部材によって検知部への異物の侵入をより抑制することができる。
電動機の望ましい態様として、前記シール部材は、前記カバーに設けられている。従って、間隙を塞ぐためのシール部材と電動機とを別個に扱う必要がなく、より利便性の高い電動機とすることができる。
電動機の望ましい態様として、前記カバーは、前記回転子の回転軸の軸回りの周方向に沿って延びる回り込み部を有する。従って、電動機の外側から検知部までの異物の侵入経路の経路長をより長くすることができるため、検知部への異物の侵入をより抑制することができる。
電動機の望ましい態様として、前記回転子又は前記固定子には、前記回り込み部の先端を非接触状態で収容する溝が形成されている。従って、回り込み部と溝とにより形成されるラビリンス構造により、電動機の外側から検知部までの経路長をより長くすることができる。このため、検知部に対する異物の侵入をより抑制することができる。
電動機の望ましい態様として、前記カバーに磁石が設けられる。従って、磁性を有する異物を磁石で引き寄せて保持することができるため、検知部に対する異物の侵入をより抑制することができる。
電動機の望ましい態様として、前記カバーの内周縁又は外周縁と、前記回転子又は前記固定子と、の間に間隙が設けられ、前記カバーにおける内周側の端部又は外周側の端部のうち、前記間隙側の端部に前記磁石が設けられる。当該間隙は、異物が電動機の内部に侵入しやすい箇所である。従って、カバーの部位のうち間隙に近い部位に磁石を設けることにより、磁性を有する異物の引き寄せをより効率的に行うことができる。このため、検知部に対する異物の侵入をより抑制することができる。
電動機の望ましい態様として、前記カバーの前記間隙側の端部は、平坦部を有し、当該平坦部の上面又は下面に前記磁石が設けられる。この平坦部という単純な形状の部位に磁石を固定するため、製造が容易である。
電動機の望ましい態様として、前記カバーの前記間隙側の端部は、上方又は下方に延びる屈曲部を有し、当該屈曲部に前記磁石が設けられる。従って、カバーが屈曲部を有するため、カバーの剛性が向上する。
本開示の電動機によれば、回転角度を検知する検知部に対する異物の侵入をより抑制することができる。
図1は、第1実施形態の電動機の主要構成を示す概略断面図である。 図2は、図1の電動機の平面図である。 図3は、第1変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図4は、第2変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図5は、第3変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図6は、第4変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図7は、第5変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図8は、第6変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図9は、第7変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図10は、第8変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図11は、第9変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図12は、第2実施形態において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図13は、図12の電動機の平面図である。 図14は、第10変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図15は、第11変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図16は、第12変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図17は、第13変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図18は、第14変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図19は、第15変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図20は、第16変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図21は、第17変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図22は、第18変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図23は、第19変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図24は、第20変形例の電動機を一端側から見た場合の概略構成を示す平面図である。 図25は、第21変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図26は、第22変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図27は、第23変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図28は、第24変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図29は、第3実施形態の電動機の主要構成を示す概略断面図である。 図30は、図29の電動機の平面図である。 図31は、第25変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図32は、第26変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図33は、第27変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図34は、第28変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図35は、第4実施形態において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図36は、図35の電動機の平面図である。 図37は、第29変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図38は、第30変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図39は、第31変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図40は、第32変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図41は、第33変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図42は、第34変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図43は、第35変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図44は、第36変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図45は、第37変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図46は、第38変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図47は、第39変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図48は、第40変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図49は、第41変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図50は、第42変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。 図51は、第43変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する各実施形態の要件は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。なお、各実施形態及び変形例について、同一構造の部位には同一符号を付けて、その説明を省略するものとする。
[第1実施形態]
第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態の電動機の主要構成を示す概略断面図である。図2は、図1の電動機の平面図である。図1に示すように、電動機は、回転子10と、固定子20とを備える。回転子10は、回転軸C1を中心として回転する。回転軸C1は、上下方向に延びる。固定子20は、軸受30を介して回転子10を回転可能に支持する。第1実施形態の電動機は、回転子10が固定子20に対して回転軸C1を中心とした径方向の外側に位置する所謂アウタロータ型の電動機である。本実施形態では、回転軸C1を中心とする中空部は、固定子20の内側に設けられるが、固定子20の内側が中空部でなくてもよい。また、本実施形態では、回転軸C1が鉛直方向になっている。
回転子10又は固定子20の一方には磁石15が設けられる。回転子10と固定子20の他方にはコイル21が設けられる。図1では、回転子10の内周面側に磁石15が設けられ、固定子20の外周面側にコイル21が設けられている例を示しているが、磁石15とコイル21の位置関係は逆であってもよい。図1のコイル21は、固定子20のコア22に巻回されている。コア22は、コイル21の鉄心として機能する。コイル21の励磁駆動に応じて、回転子10が回転駆動される。
電動機には、回転子10の回転角度を検知するための検知部が設けられている。検知部は、例えば環状の磁気リング41とセンサ部45aとの相対角度変化の度合いに基づいて回転子10の回転角度を検知する。図1では、回転子10に磁気リング41が設けられ、固定子20にセンサ部45aが設けられている例を示しているが、磁気リング41とセンサ部45aの位置関係は逆であってもよい。第1実施形態における環状の構成とは、回転軸C1を中心とした環状の構成である。
磁気リング41は、例えば磁石の多極が環状に並ぶよう形成された永久磁石である。磁気リング41は、環状の第1基板42の下面に固定されている。第1基板42は、ねじ43を用いて回転子10の第1基部10aにねじ留め固定されている。センサ部45aは、例えばホール素子、MRセンサ(Magneto Resistive Sensor)、及び磁歪線の変位を検知するセンサなどである。MRセンサとしては、トンネル磁気抵抗効果(Tunnel Magneto Resistance Effect)を利用したTMRセンサが例示される。MRセンサは、TMRセンサの他、AMR(Anisotropic Magneto Resistive)センサやGMR(Giant Magnetoresistance Effect)センサであってもよい。センサ部45aは、第2基板45の上面に設けられている。第2基板45は、ねじ46を用いて固定子20の第2基部20aにねじ留め固定されている。センサ部45aは、磁気リング41に対して非接触状態で対向する。換言すると、磁気リング41及び第1基板42は、センサ部45a及び第2基板45よりも上側に配置される。磁気リング41は第1基板42の下面に固定され、センサ部45aは第2基板45の上面に固定されるため、センサ部45aは磁気リング41に対して上下方向で対向する。回転子10が回転すると、回転子10に固定されている磁気リング41が回転する。センサ部45aは、磁気リング41が回転することで生じる磁気の変化を検知し、この磁気の変化に基づいて回転子10の回転角度を検知する。
図1では、コイル21とセンサ部45aとの間に軸受30が配置されている。これによって、センサ部45aに対するコイル21及び磁石15の磁気による影響をより抑制することができる。また、図1では、磁気リング41とセンサ部45aのうち、磁気リング41が相対的に軸受30に近い位置にあるが、軸受30に対する磁気リング41とセンサ部45aの位置関係は逆になっていてもよい。また、第2基板45は環状である必要はない。第2基板45は、センサ部45aを支持するとともにセンサ部45aに接続されている配線等を設けるために必要な大きさを有していればよい。図1では、環状の磁気リング41及び第1基板42が回転軸C1を挟んで対向する概略断面図の両側に図示されているが、環状でない第2基板45は回転軸C1を挟んで対向する概略断面図の片側に図示されている。
以下、図1の軸受30に対して磁気リング41及びセンサ部45aが設けられている側を電動機の一端側とする。また、図1の軸受30に対して磁石15及びコイル21が設けられている側を電動機の他端側とする。コイル21の他端側には、カバー70が設けられている。カバー70は、例えば径方向の内側が固定子20に固定されている。電動機の出力軸として機能する出力軸部10fは、例えば回転子10の一端側にあるが、他端側にあってもよい。
固定子20の一端部20bには、磁気リング41及びセンサ部45aを覆うカバー50が設けられている。具体的には、カバー50は、例えば内周側がねじ52を用いてねじ留めされている環状かつ板状の部材である。図1に示すカバー50は、傾斜部50aを有する。傾斜部50aは、ねじ留め位置よりも外周側に位置し、外周側に行くに従って上方に向かって傾斜する。ただし、傾斜部50aはカバー50の具体的形状の一例であってこれに限られるものでなく、適宜変更可能である。カバー50は、例えば磁気リング41及びセンサ部45aを覆うことにより、モータ内部へ異物が侵入することを抑制する。また、磁気リング41及びセンサ部45aが電動機の外側に露出しないよう覆う。
出力軸部10fの内周面10hは、回転軸C1を中心とする円筒面である。出力軸部10fは、カバー50に対して相対回転する。よって、カバー50の外周縁50bと内周面10hとの間には、回転軸C1の径方向に間隙Gが設けられる。この間隙Gは、モータ内部へ異物が侵入する侵入口となる。
以上、第1実施形態によれば、カバー50によって、磁気リング41及びセンサ部45aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。また、仮に、磁性を有する異物が間隙Gから電動機の内部に侵入した場合でも、磁気リング41が第1基板42の下面に固定されるため、当該異物が第1基板42の上面に載置され、直接に磁気リング41に付着しにくくなる。さらに、異物が磁気リング41の近傍に侵入した場合でも、異物が重力によって下方に移動しようとするため、磁気リング41に吸引されにくくなる。
[第1変形例]
第1変形例について説明する。図3は、第1変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。
カバー50の外周縁には、環状のシール部材51が設けられている。シール部材51は、ゴム等の弾性部材である。シール部材51は、例えば図3に示すように、径方向の外側に向けて突出する2つのリップ51a,51bを有する。2つのリップ51a,51bは、内周面10hと摺接する。シール部材51は、カバー50と出力軸部10fとの間隙G(図1,2参照)を塞ぐ。カバー50及びシール部材51は、磁気リング41及びセンサ部45a及びこれらを固定するための構成(例えば、第1基板42、ねじ43、第2基板45、ねじ46)と非接触である。第1変形例によれば、シール部材51によって磁気リング41及びセンサ部45aへの異物の侵入をより抑制することができる。シール部材51は、ゴム等の弾性部材であるため、密閉性が高いため、異物の侵入がより抑制される。
[第2変形例]
第2変形例について説明する。図4は、第2変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第2変形例のカバー50の外周縁には、シール部材53が設けられている。シール部材53は、ゴム等の弾性部材である。シール部材53は、1つのリップ53aを有する。リップ53aは、回転子10Aの一端側に面する摺接面10bと摺接する。第2変形例によれば、摺接箇所をより少なくしつつ、磁気リング41及びセンサ部45aへの異物の侵入をより抑制することができる。
[第3変形例]
第3変形例について説明する。図5は、第3変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第3変形例では、回転子10Bにおいて、出力軸部10fの内周側に環状突出部10cが設けられる。環状突出部10cは、一端側(図5での上側)に突出し回転軸C1を中心とする環状の形状を有する。環状突出部10cと出力軸部10fとの間に環状の溝10eが設けられる。
カバー54は、カバー50と同様、内周側がねじ52を用いてねじ留めされ、傾斜部50aを有する環状かつ板状の部材である。カバー54は、外周側に回り込み部54bを有する。回り込み部54bは、カバー54の外周部分の湾曲部54aにおいて湾曲し、回転軸C1の軸回りの周方向に沿って延びる。換言すると、回転軸C1を含む断面において、回り込み部54bは、回転軸C1の軸方向に沿って延びる。回り込み部54bは、溝10eの内側に収容される。回り込み部54bの先端は、溝10eの内側に非接触状態で収容される。即ち、回り込み部54bと、環状突出部10c、出力軸部10f及び溝10eの内壁面とは非接触である。
第3変形例によれば、電動機の一端側の外側と磁気リング41及びセンサ部45aとの間に、回り込み部54b及び溝10eが介在することで、電動機の外側から磁気リング41及びセンサ部45aに到達する経路にラビリンス構造を設けることができ、経路長をより長くすることができる。このため、磁気リング41及びセンサ部45aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。なお、異物が侵入する箇所と磁気リング41との距離が長いため、磁気リング41へ異物がより付着しにくい。
[第4変形例]
第4変形例について説明する。図6は、第4変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。カバー50は、傾斜部50aと平坦部50cとを有する。平坦部50cは、回転軸C1に直交する平面に沿って平坦な部位である。第4変形例では、カバー50の部位のうち、例えば外周縁部に平坦部50cが設けられ、平坦部50cの上面に磁石55が固定される。磁石55は、例えば環状の永久磁石である。即ち、磁石55は、カバー50を挟んで磁気リング41の反対側に位置する。磁石55は、磁石に引き寄せられる性質を有する異物(強磁性体等)を引き寄せて保持する。また、磁石に引き寄せられる性質を有する異物の引き寄せを、カバー50の外周縁50bと回転子10との間隙Gの近傍で行うことができる。
なお、磁石55は、例えば、回転軸C1を中心とする環状に連続する態様でもよいが、これに限定されない。即ち、磁石55は、例えば、回転軸C1を中心とする環状に配置された複数の永久磁石であってもよい。
カバー50の外周縁50bと回転子10との間隙Gは、異物が電動機の内部に侵入しやすい箇所である。従って、カバー50の部位のうち間隙Gに近い部位に磁石55を設けることにより、磁性を有する異物の引き寄せをより効率的に行うことができる。また、第4変形例では、カバー50を挟んで磁気リング41の反対側に磁石55が位置する。このため、磁気リング41への異物の侵入をより抑制することができる。なお、第4変形例では、カバー50の部位のうち平坦部50cの上面に磁石55が固定される。この平坦部50cという単純な形状の部位に磁石55を固定するため、製造が容易である。
[第5変形例]
第5変形例について説明する。図7は、第5変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第5変形例では、カバー50の部位のうち、例えば外周縁部に平坦部50cが設けられ、平坦部50cの下面に磁石55が固定される。磁石55は、磁石に引き寄せられる性質を有する異物(強磁性体等)を引き寄せて保持する。また、磁石に引き寄せられる性質を有する異物の引き寄せを、カバー50の外周縁50bと回転子10との間隙Gの近傍で行うことができる。
カバー50の外周縁50bと回転子10との間隙Gは、異物が電動機の内部に侵入しやすい箇所である。従って、カバー50の部位のうち間隙Gに近い部位に磁石55を設けることにより、磁性を有する異物の引き寄せをより効率的に行うことができる。このため、磁気リング41への異物の侵入をより抑制することができる。また、平坦部50cという単純な形状の部位に磁石55を固定するため、製造が容易である。
[第6変形例]
第6変形例について説明する。図8は、第6変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第6変形例では、カバー50の部位のうち、例えば外周縁部に、上方に延びる屈曲部50dが設けられる。屈曲部50dと回転子10との間には、間隙Gが設けられる。屈曲部50dの内周面に磁石55が固定される。磁石55は、磁石に引き寄せられる性質を有する異物(強磁性体等)を引き寄せて保持する。また、磁石に引き寄せられる性質を有する異物の引き寄せを間隙Gの近傍で行うことができる。
間隙Gは、異物が電動機の内部に侵入しやすい箇所である。従って、カバー50の部位のうち間隙Gに近い部位に磁石55を設けることにより、磁性を有する異物の引き寄せをより効率的に行うことができる。また、第6変形例では、カバー50を挟んで磁気リング41の反対側に磁石55が位置する。このため、磁気リング41への異物の侵入をより抑制することができる。なお、第6変形例では、カバー50が屈曲部50dを有するため、カバー50の剛性が向上するという効果を有する。
[第7変形例]
第7変形例について説明する。図9は、第7変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第7変形例では、カバー50の部位のうち、例えば外周縁部に、上方に延びる屈曲部50dが設けられる。屈曲部50dと回転子10との間には、間隙Gが設けられる。屈曲部50dの外周面に磁石55が固定される。磁石55は、磁石に引き寄せられる性質を有する異物(強磁性体等)を引き寄せて保持する。また、磁石に引き寄せられる性質を有する異物の引き寄せを間隙Gの近傍で行うことができる。
間隙Gは、異物が電動機の内部に侵入しやすい箇所である。従って、カバー50の部位のうち間隙Gに近い部位に磁石55を設けることにより、磁性を有する異物の引き寄せをより効率的に行うことができる。このため、磁気リング41への異物の侵入をより抑制することができる。なお、第7変形例では、カバー50が屈曲部50dを有するため、カバー50の剛性が向上するという効果を有する。
[第8変形例]
第8変形例について説明する。図10は、第8変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第8変形例では、カバー50の部位のうち、例えば外周縁部に、下方に延びる屈曲部50eが設けられる。屈曲部50eと回転子10との間には、間隙Gが設けられる。屈曲部50eの内周面に磁石55が固定される。磁石55は、磁石に引き寄せられる性質を有する異物(強磁性体等)を引き寄せて保持する。また、磁石に引き寄せられる性質を有する異物の引き寄せを間隙Gの近傍で行うことができる。
間隙Gは、異物が電動機の内部に侵入しやすい箇所である。従って、カバー50の部位のうち間隙Gに近い部位に磁石55を設けることにより、磁性を有する異物の引き寄せをより効率的に行うことができる。このため、磁気リング41への異物の侵入をより抑制することができる。なお、第8変形例では、カバー50が屈曲部50eを有するため、カバー50の剛性が向上するという効果を有する。
[第9変形例]
第9変形例について説明する。図11は、第9変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第9変形例では、カバー50の部位のうち、例えば外周縁部に、下方に延びる屈曲部50eが設けられる。屈曲部50eと回転子10との間には、間隙Gが設けられる。屈曲部50eの外周面に磁石55が固定される。磁石55は、磁石に引き寄せられる性質を有する異物(強磁性体等)を引き寄せて保持する。また、磁石に引き寄せられる性質を有する異物の引き寄せを間隙Gの近傍で行うことができる。
間隙Gは、異物が電動機の内部に侵入しやすい箇所である。従って、カバー50の部位のうち間隙Gに近い部位に磁石55を設けることにより、磁性を有する異物の引き寄せをより効率的に行うことができる。このため、磁気リング41への異物の侵入をより抑制することができる。なお、第9変形例では、カバー50が屈曲部50eを有するため、カバー50の剛性が向上するという効果を有する。
[第2実施形態]
第2実施形態について説明する。図12は、第2実施形態において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。図13は、図12の電動機の平面図である。
第2実施形態では、圧入カバー56(カバー)が設けられている。圧入カバー56は、回転子10に圧入されることで回転子10に固定されている。具体的には、圧入カバー56は、例えば湾曲部56aよりも外周側に設けられた当接部56bを有する。圧入カバー56は、例えば湾曲部56aよりも内周側が回転軸C1に直交する平面に沿い、当接部56bが回転軸C1の軸方向に沿って延びる環状かつ板状の部材である。当接部56bは、出力軸部10fの内周面と当接する。当接部56bの外径と出力軸部10fの内径は、当接部56bが回転子10の内側に圧入状態で固定されるよう設定される。
圧入カバー56の内周縁にはシール部材57が設けられている。シール部材57は、例えば図7に示すように、径方向内側に突出する2つのリップ57a,57bを有する。2つのリップ57a,57bは、固定子20Aの一端部20cの外周面と摺接する。シール部材57は、圧入カバー56と一端部20cとの間隙を塞ぐ。第2実施形態によれば、圧入カバー56とシール部材57によって、電動機の一端側から磁気リング41及びセンサ部45aへの異物の侵入を抑制する。また、圧入カバー56のねじ留めが不要になる。
[第10変形例]
第10変形例について説明する。図14は、第10変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第10変形例では、第2実施形態と同様の圧入カバー56が設けられている。ただし、第10変形例では、第2実施形態と異なり、圧入カバー56の内周縁にシール部材58が設けられている。シール部材58は、1つのリップ58aを有する。リップ58aは、固定子20Bの一端側に面する摺接面20dと摺接する。第10変形例によれば、第2実施形態よりも摺接箇所をより少なくしつつ、電動機の一端側から磁気リング41及びセンサ部45aへの異物の侵入を抑制する。
[第11変形例]
第11変形例について説明する。図15は、第11変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第11変形例では、固定子20Cの一端側に溝20gが設けられている。溝20gは、環状突出部20eと環状突出部20fとの間に形成された環状の溝である。環状突出部20e及び環状突出部20fは、一端側(図15での上側)に突出し、回転軸C1を中心とする環状の形状を有する。
また、第11変形例では、圧入カバー59(カバー)が設けられている。圧入カバー59(カバー)は、湾曲部59aよりも外周側に設けられた当接部59bを有し、圧入カバー56と同様、回転子10に圧入されることで回転子10に固定されている。圧入カバー59は、内周側に湾曲部59cを有する。湾曲部59cよりも先端側には回り込み部59dが設けられる。回り込み部59dは、回転軸C1の周方向に沿って延びる。回り込み部59dは、溝20gの内部に収容される。回り込み部59dと、環状突出部20e、環状突出部20f及び溝20gの内壁面とは非接触である。
これによれば、回り込み部59d及び溝20gによって、ラビリンス構造が形成される。よって、電動機の外側から異物が侵入する経路がラビリンス構造を有するため、経路長をより長くすることができる。このため、電動機の一端側から磁気リング41及びセンサ部45aへの異物の侵入を抑制する。なお、異物が侵入する箇所と磁気リング41及びセンサ部45aとの距離が長いため、磁気リング41及びセンサ部45aへ異物がより付着しにくい。
[第12変形例]
第12変形例について説明する。図16は、第12変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第12変形例では、圧入カバー59(カバー)が設けられている。ただし、第12変形例では、第11変形例と異なり、回り込み部59dが環状突出部20eの径方向の内周面のさらに内側に回り込むよう位置している。すなわち、第12変形例では、第11変形例と異なり、環状突出部20fがない。一方、第12変形例では、回り込み部59dの先端側に傾斜面20iが設けられている。傾斜面20iは、固定子20Dの他端側から一端側に向かって内径を大きくするよう回転軸C1に対して傾斜する固定子20Dの内周面である。
これによれば、回り込み部59dと環状突出部20e、傾斜面20iとの間隙が介在することで、電動機の外側から磁気リング41及びセンサ部45aに到達する経路に回り込みを含めるとともに、経路長をより長くすることができる。このため、電動機の一端側から磁気リング41への異物の侵入を抑制する。なお、異物が侵入する箇所と磁気リング41との距離が長いため、磁気リング41及びセンサ部45aへ異物がより付着しにくい。
[第13変形例]
第13変形例について説明する。図17は、第13変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第13変形例では、圧入カバー60(カバー)が設けられている。圧入カバー60は、湾曲部60aよりも外周側に設けられた当接部60bを有し、圧入カバー56と同様、回転子10に圧入されることで回転子10に固定されている。圧入カバー60は、内周側の端部60cが圧入カバー60の板面の延長線上(例えば、回転軸C1に直交する平面に沿う方向)に延出する。第13変形例では、固定子20Eの一端部20jが圧入カバー60と平行になるよう設けられている。圧入カバー60と一端部20jとは非接触である。
これによれば、圧入カバー60と一端部20jとの間隙が介在することで、電動機の外側から磁気リング41及びセンサ部45aに到達する経路に回り込みを含めるとともに、経路長をより長くすることができる。このため、電動機の一端側から磁気リング41への異物の侵入を抑制する。なお、異物が侵入する箇所と磁気リング41及びセンサ部45aとの距離が長いため、磁気リング41及びセンサ部45aへ異物がより付着しにくい。
[第14変形例]
第14変形例について説明する。図18は、第14変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第14変形例では、カバー61(カバー)が設けられている。カバー61は、外周側がねじ62を用いて出力軸部10fの内側のねじ留め部10gにねじ留めされることで回転子10Cに固定されている環状かつ板状の部材である。回り込み部61bが溝20gの内部に収容される。
これによれば、回り込み部61b及び溝20gが介在することで、電動機の外側から異物が侵入する経路に回り込みを含めるとともに、経路長をより長くすることができる。このため、磁気リング41及びセンサ部45aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。なお、異物が侵入する箇所と磁気リング41及びセンサ部45aとの距離が長いため、磁気リング41及びセンサ部45aへ異物がより付着しにくい。
[第15変形例]
第15変形例について説明する。図19は、第15変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第15変形例は、カバー61(カバー)が設けられている。カバー61は、外周側がねじ62を用いて出力軸部10fの内側のねじ留め部10gにねじ留めされる。傾斜面20iは、固定子20Dの他端側から一端側に向かって内径を大きくするよう回転軸C1に対して傾斜する固定子20Dの内周面である。
これによれば、電動機の外側から磁気リング41及びセンサ部45aに到達する経路に回り込みを含めるとともに、経路長をより長くすることができる。このため、磁気リング41及びセンサ部45aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。なお、異物が侵入する箇所と磁気リング41との距離が長いため、磁気リング41へ異物がより付着しにくい。
[第16変形例]
第16変形例について説明する。図20は、第16変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。カバー61は、内周側の湾曲部61aで湾曲することで、回り込み部61bが一端部20jの径方向の内周面のさらに内側に回り込むように位置している。回り込み部61bと一端部20jとの間には、間隙が設けられる。
これにより、電動機の外側から磁気リング41及びセンサ部45aに到達する経路に回り込みを含めるとともに、経路長をより長くすることができる。このため、磁気リング41及びセンサ部45aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。なお、異物が侵入する箇所と磁気リング41及びセンサ部45aとの距離が長いため、磁気リング41及びセンサ部45aへ異物がより付着しにくい。
[第17変形例]
第17変形例について説明する。図21は、第17変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第17変形例では、圧入カバー56(カバー)が設けられている。圧入カバー56の内周縁にシール部材57が設けられている。また、磁気リング41は、圧入カバー56の下面に固定される。磁気リング41は、例えば接着層を介して圧入カバー56に固定される。センサ部45aは第2基板45の上面に固定され、センサ部45aと磁気リング41とは上下に対向して配置される。
これによれば、磁気リング41が圧入カバー56の下面に固定されるため、第1基板142が不要になる。よって、異物付着防止構造を有しつつ部品点数が低減される。また、シール部材57によって磁気リング41及びセンサ部45aに対する異物の侵入をより抑制することができる。
[第18変形例]
第18変形例について説明する。図22は、第18変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第18変形例では、圧入カバー56(カバー)が設けられている。圧入カバー56の内周縁にシール部材58が設けられている。また、磁気リング41は、圧入カバー56の下面に固定される。センサ部45aは第2基板45の上面に固定され、センサ部45aと磁気リング41とは上下に対向して配置される。
これによれば、第1基板42が不要になるため、異物付着防止構造を有しつつ部品点数が低減される。従って、シール部材58によって磁気リング41及びセンサ部45aに対する異物の侵入をより抑制することができる。
[第19変形例]
第19変形例について説明する。図23は、第19変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第19変形例において、圧入カバー59(カバー)は、内周側に湾曲部59cを有する。湾曲部59cの先端側には回り込み部59dが設けられる。回り込み部59dは、溝20gの内部に収容される。磁気リング41は、圧入カバー59の下面に固定される。センサ部45aは第2基板45の上面に固定され、センサ部45aと磁気リング41とは上下に対向して配置される。
これによれば、第1基板42が不要になるため、異物付着防止構造を有しつつ部品点数が低減される。また、回り込み部59d及び溝20gが介在することで、電動機の外側から異物が侵入する経路にラビリンス構造を含めるとともに、経路長をより長くすることができる。なお、異物が侵入する箇所と磁気リング41及びセンサ部45aとの距離が長いため、磁気リング41及びセンサ部45aへ異物がより付着しにくい。
[第20変形例]
第20変形例について説明する。図24は、第20変形例の電動機を一端側から見た場合の概略構成を示す平面図である。第20変形例では、圧入カバー59(カバー)が設けられている。傾斜面20iは、固定子20Dの他端側から一端側に向かって内径を大きくするよう回転軸C1に対して傾斜する固定子20Dの内周面である。磁気リング41が圧入カバー59の下面に固定される。センサ部45aは第2基板45の上面に固定され、センサ部45aと磁気リング41とは上下に対向して配置される。
これによれば、第1基板42が不要になるため、異物付着防止構造を有しつつ部品点数が低減される。また、電動機の外側から磁気リング41及びセンサ部45aに到達する経路にラビリンス構造を含めるとともに、経路長をより長くすることができる。このため、磁気リング41及びセンサ部45aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。なお、異物が侵入する箇所と磁気リング41及びセンサ部45aとの距離が長いため、磁気リング41及びセンサ部45aへ異物がより付着しにくい。
[第21変形例]
第21変形例について説明する。図25は、第21変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第21変形例では、圧入カバー60(カバー)が設けられている。圧入カバー60は、当接部60bを有する。磁気リング41が圧入カバー60の下面に固定される。センサ部45aは第2基板45の上面に固定され、センサ部45aと磁気リング41とは上下に対向して配置される。
これによれば、第1基板42が不要になるため、異物付着防止構造を有しつつ部品点数が低減される。また、圧入カバー60と一端部20jとの間隙が介在することで、電動機の外側から磁気リング41及びセンサ部45aに到達する経路にラビリンス構造を設けることができ、経路長をより長くすることができる。このため、磁気リング41及びセンサ部45aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。なお、異物が侵入する箇所と磁気リング41との距離が長いため、磁気リング41へ異物がより付着しにくい。
[第22変形例]
第22変形例について説明する。図26は、第22変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第22変形例では、カバー61が設けられている。カバー61は、外周側がねじ62を用いて出力軸部10fの内側のねじ留め部10gにねじ留めされる。磁気リング41がカバー61の下面に固定される。センサ部45aは第2基板45の上面に固定され、センサ部45aと磁気リング41とは上下に対向して配置される。
これによれば、第1基板42が不要になるため、異物付着防止構造を有しつつ部品点数が低減される。また、回り込み部61b及び溝20gが介在することで、電動機の外側から異物が侵入する経路にラビリンス構造を含めるとともに、経路長をより長くすることができる。このため、磁気リング41及びセンサ部45aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。なお、異物が侵入する箇所と磁気リング41との距離が長いため、磁気リング41へ異物がより付着しにくい。
[第23変形例]
第23変形例について説明する。図27は、第23変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第23変形例では、カバー61は、外周側がねじ62を用いて出力軸部10fの内側のねじ留め部10gにねじ留めされる。傾斜面20iは、固定子20Dの他端側から一端側に向かって内径を大きくするよう回転軸C1に対して傾斜する固定子20Dの内周面である。磁気リング41がカバー61の下面に固定される。センサ部45aは第2基板45の上面に固定され、センサ部45aと磁気リング41とは上下に対向して配置される。
これによれば、第1基板42が不要になるため、異物付着防止構造を有しつつ部品点数が低減される。また、電動機の外側から磁気リング41及びセンサ部45aに到達する経路に回り込みを含めるとともに、経路長をより長くすることができる。このため、磁気リング41及びセンサ部45aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。なお、異物が侵入する箇所と磁気リング41及びセンサ部45aとの距離が長いため、磁気リング41及びセンサ部45aへ異物がより付着しにくい。
[第24変形例]
第24変形例について説明する。図28は、第24変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第24変形例では、カバー61は、内周側の湾曲部61aで湾曲することで、回り込み部61bが一端部20jの径方向の内周面のさらに内側に回り込むように位置している。磁気リング41がカバー61の下面に固定される。センサ部45aは第2基板45の上面に固定され、センサ部45aと磁気リング41とは上下に対向して配置される。
これによれば、第1基板42が不要になるため、異物付着防止構造を有しつつ部品点数が低減される。また、回り込み部61bと一端部20jとの間隙が介在する。これにより、電動機の外側から磁気リング41及びセンサ部45aに到達する経路に回り込みを含めるとともに、経路長をより長くすることができる。このため、磁気リング41及びセンサ部45aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。なお、異物が侵入する箇所と磁気リング41及びセンサ部45aとの距離が長いため、磁気リング41及びセンサ部45aへ異物がより付着しにくい。
[第3実施形態]
第3実施形態について説明する。図29は、第3実施形態の電動機の主要構成を示す概略断面図である。図29は、図28の電動機の平面図である。電動機は、回転子120と、固定子110とを備える。回転子120は、回転軸C2を中心として回転する。固定子110は、軸受130を介して回転子120を回転可能に支持する。第2実施形態の電動機は、回転子120が固定子110に対して回転軸C2を中心とした径方向の外周側に位置する所謂インナロータ型の電動機である。電動機は、回転軸C2を中心とする中空部を回転子120の内側に有するが、回転子120の内側が中空部でなくてもよい。
回転子120には磁石125が設けられる。固定子110にはコイル111が設けられる例を示しているが、磁石125とコイル111の位置関係は逆であってもよい。コイル111は、固定子110のコア112に巻回されている。コア112は、コイル111の鉄心として機能する。コイル111の励磁駆動に応じて、回転子120が回転駆動される。
電動機には、回転子120の回転角度を検知するための検知部が設けられている。検知部は、例えば環状の磁気リング141とセンサ部145aとの相対角度変化の度合いに基づいて回転子120の回転角度を検知する。回転子120には磁気リング141が設けられる。固定子110にはセンサ部145aが設けられる。磁気リング141とセンサ部145aの位置関係は逆であってもよい。磁気リング141は、例えば環状の第1基板142に固定されている。第1基板142は、ねじ143を用いて回転子120の第1基部120aにねじ留め固定されている。センサ部145aは、第2基板145に設けられている。第2基板145は、ねじ146を用いて固定子110の第2基部110aにねじ留め固定されている。磁気リング141、第2基板145の具体的構成は、第1実施形態の磁気リング41、センサ部45aと同様である。即ち、磁気リング141及び第1基板142は、センサ部145a及び第2基板145よりも上側に配置される。磁気リング141は第1基板142の下面に固定され、センサ部145aは第2基板145の上面に固定されるため、センサ部145aは磁気リング141に対して上下方向で対向する。第2実施形態における環状の構成とは、回転軸C2を中心とした環状の構成である。
以下、図29の軸受130に対して磁気リング141及びセンサ部145aが設けられている側を電動機の一端側とする。また、図29の軸受130に対して磁石125及びコイル111が設けられている側を電動機の他端側とする。電動機の出力軸として機能する出力軸部120fは、例えば回転子120の一端側にあるが、他端側にあってもよい。
固定子110の一端部110bには、磁気リング141及びセンサ部145aを覆うカバー150が設けられている。具体的には、カバー150は、例えば外周側がねじ152を用いてねじ留めされている環状かつ板状の部材である。カバー150は、ねじ留め位置よりも内周側で、一端側に向かって傾斜する傾斜部150aを有しているが、これはカバー150の具体的形状の一例であってこれに限られるものでなく、適宜変更可能である。カバー150は、例えば磁気リング141及びセンサ部145aに対して一端側に位置するよう設けられることで、磁気リング141及びセンサ部145aが電動機の外側に露出しないよう覆う。
カバー150の内周縁150bと、外周面120hとの間には、径方向に沿って間隙Gが設けられる。カバー150は、磁気リング141及びセンサ部145a及びこれらを固定するための構成(例えば、第1基板142、ねじ143、第2基板145、ねじ146)と非接触である。
以上、第3実施形態によれば、カバー150によって、磁気リング141及びセンサ部145aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。また、仮に、磁性を有する異物がカバー150から電動機の内部に侵入した場合でも、磁気リング141が第1基板142の下面に固定されるため、当該異物が第1基板142の上面に載置され、直接に磁気リング141に付着しにくくなる。さらに、異物が磁気リング141の近傍に侵入した場合でも、異物が重力によって下方に移動しようとするため、磁気リング141に吸引されにくくなる。
[第25変形例]
第25変形例について説明する。図31は、第25変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。固定子110の一端部110bには、磁気リング141及びセンサ部145aを覆うカバー150が設けられている。具体的には、カバー150は、例えば外周側がねじ152を用いてねじ留めされている環状かつ板状の部材である。
カバー150の内周縁には環状のシール部材151が設けられている。シール部材151は、径方向の内側に設けられた2つのリップ151a,151bを有する。2つのリップ151a,151bは、出力軸部120fの外周面120hと摺接する。シール部材151は、カバー150と出力軸部120fとの間隙を塞ぐ。カバー150及びシール部材151は、磁気リング141及びセンサ部145a及びこれらを固定するための構成(例えば、第1基板142、ねじ143、第2基板145、ねじ146)と非接触である。これによれば、シール部材151によって磁気リング141及びセンサ部145aに対する異物の侵入をより抑制することができる。
[第26変形例]
第26変形例について説明する。図32は、第26変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第26変形例のカバー150の内周縁には、シール部材153が設けられている。シール部材153は、1つのリップ153aを有する。リップ153aは、回転子120Aの一端側に面する摺接面120bと摺接する。これによれば、摺接箇所をより少なくしつつ、磁気リング141及びセンサ部145aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。
[第27変形例]
第27変形例について説明する。図33は、第27変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第27変形例では、回転子120Bの一端側に溝120eが設けられている。溝120eは、環状突出部120cと出力軸部120fとの間に形成された環状の溝である。環状突出部120cは、回転軸C2を中心とする環状の形状を有する。
また、カバー154は、カバー150と同様、外周側がねじ152を用いてねじ留めされ、傾斜部150aを有する環状かつ板状の部材である。カバー154は、内周側に湾曲部154aを有する。回り込み部154bは溝120eの内側に収容されている。回り込み部154bは、回転軸C2の軸方向に沿って延びる。回り込み部154bと、環状突出部120c、出力軸部120f及び溝120eの内壁面とは非接触である。
これによれば、電動機の外側から磁気リング141及びセンサ部145aに到達する経路にラビリンス構造を含めるとともに、経路長をより長くすることができる。このため、磁気リング141及びセンサ部145aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。なお、異物が侵入する箇所と磁気リング141及びセンサ部145aとの距離が長いため、磁気リング141及びセンサ部145aへ異物がより付着しにくい。
[第28変形例]
第28変形例について説明する。図34は、第28変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第28変形例では、カバー150の内周側端部は平坦部となっており、当該内周側端部の上面には、磁石155が設けられている。磁石155は、例えば環状の永久磁石である。すなわち、磁石155は、カバー150を挟んで磁気リング141の反対側に位置する。磁石155は、カバー150の一端側で、磁石155に引き寄せられる性質を有する異物(強磁性体等)を引き寄せて保持する。また、磁石155に引き寄せられる性質を有する異物の引き寄せを間隙付近で行うことができる。
これによって、当該異物が磁気リング141の位置まで侵入することを抑制する。さらに、磁気リング141のように、強磁性の異物を引き寄せる性質を有する構成が検知部に含まれる場合であっても、磁石155によって磁気リング141に引き寄せられる異物の侵入をより抑制することができる。
なお、磁石155は、環状に連続する永久磁石でなくてもよい。磁石155は、例えば、カバー150の内周端に沿って環状に配置された複数の永久磁石であってもよい。また、図示は省略したが、第5変形例(図7参照)から第9変形例(図11参照)に示した態様が第3実施形態の変形例として適用される。つまり、カバー150の内周側端部の下面に磁石155を設ける態様、カバー150の内周側端部を上方に屈曲させて屈曲部を形成し当該屈曲部の内周面又は外周面に磁石155を設ける態様、及び、カバー150の内周側端部を下方に屈曲させて屈曲部を形成し当該屈曲部の内周面又は外周面に磁石155を設ける態様などが適用可能である。
[第4実施形態]
第4実施形態について説明する。図35は、第4実施形態において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。図36は、図35の電動機の平面図である。
第4実施形態では、圧入カバー156(カバー)が設けられている。圧入カバー156は、回転子120に圧入されることで回転子120に固定されている。
具体的には、圧入カバー156は、例えば湾曲部156aよりも内周側に設けられた当接部156bを有する。圧入カバー156は、例えば湾曲部156aよりも外周側が回転軸C2に直交する平面に沿い、当接部156bが回転軸C2と平行に延出するよう湾曲部156aで湾曲した環状かつ板状の部材である。当接部156bは、出力軸部120fの外周面と当接する。当接部156bの内径と出力軸部120fの外径は、当接部156bが回転子120の内側に圧入状態で固定される。
圧入カバー156の外周縁にはシール部材157が設けられている。シール部材157は、例えば2つのリップ157a,157bを有する。2つのリップ157a,157bは、固定子110Aの一端部110cの内周面と摺接する。シール部材157は、圧入カバー156と一端部110cとの間隙を塞ぐ。圧入カバー156とシール部材157は、磁気リング141及びセンサ部145aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制する。第4実施形態によれば、シール部材157によって磁気リング141及びセンサ部145aに対する異物の侵入をより抑制することができる。圧入カバー156のねじ留めを不要にすることができる。
[第29変形例]
第29変形例について説明する。図37は、第29変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第29変形例では、圧入カバー156(カバー)が設けられている。ただし、第29変形例では、第28変形例と異なり、圧入カバー156の外周縁にシール部材158が設けられている。シール部材158は、1つのリップ158aを有する。リップ158aは、固定子110Bの一端側に面する摺接面110dと摺接する。これによれば、第23変形例よりも摺接箇所をより少なくしつつ、磁気リング141及びセンサ部145aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。
[第30変形例]
第30変形例について説明する。図38は、第30変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第30変形例では、固定子110Cの一端側に溝110gが設けられている。環状突出部110eと環状突出部110fとの間に溝110gが設けられる。
また、第30変形例では、圧入カバー159(カバー)が設けられている。圧入カバー159は、湾曲部159aよりも内周側に設けられた当接部159bを有し、圧入カバー156と同様、回転子120に圧入されることで回転子120に固定されている。圧入カバー159は、外周側に湾曲部159cを有する。回り込み部159dは溝110gの内側に収容される。回り込み部159dは、回転軸C2に直交する平面と交差する方向に延出する。回り込み部159dと、環状突出部110e、環状突出部110f及び溝110gの内壁面とは非接触である。
回り込み部159d及び溝110gが介在することで、電動機の外側から磁気リング141及びセンサ部145aに到達する経路にラビリンス構造を含めるとともに、経路長をより長くすることができる。このため、磁気リング141及びセンサ部145aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。なお、異物が侵入する箇所と磁気リング141及びセンサ部145aとの距離が長いため、磁気リング141及びセンサ部145aへ異物がより付着しにくい。
[第31変形例]
第31変形例について説明する。図34は、第31変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第31変形例では、第30変形例と同様の圧入カバー159が設けられている。ただし、第31変形例では、第30変形例と異なり、回り込み部159dが環状突出部110eの径方向の外周面のさらに外側に回り込むよう位置している。すなわち、第31変形例では、第30変形例と異なり、環状突出部110f及び環状突出部110eがない。一方、第31変形例では、回り込み部159dの先端側に傾斜面110iが設けられている。傾斜面110iは、固定子110Dの他端側から一端側に向かって外径を小さくするよう回転軸C2に対して傾斜する固定子110Dの外周面である。
回り込み部159dと環状突出部110e、傾斜面110iとの間隙が介在することで、電動機の外側から磁気リング141及びセンサ部145aに到達する経路に回り込みを含めるとともに、経路長をより長くすることができる。このため、磁気リング141及びセンサ部145aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。なお、異物が侵入する箇所と磁気リング141及びセンサ部145aとの距離が長いため、磁気リング141及びセンサ部145aへ異物がより付着しにくい。
[第32変形例]
第32変形例について説明する。図40は、第32変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第32変形例では、圧入カバー160(カバー)が設けられている。圧入カバー160は、湾曲部160aよりも内周側に設けられた当接部160bを有し、圧入カバー156と同様、回転子120に圧入されることで回転子120に固定されている。圧入カバー160は、外周側の端部160cが圧入カバー160の板面の延長線上(例えば、回転軸C2に直交する平面に沿う方向)に延出する。第32変形例では、固定子110Eの一端部110jが圧入カバー160と平行になるよう設けられている。また、第32変形例では、端部160cの外周側を取り巻くように、環状の縁部110kが固定子110Eの一端側に延出している。
圧入カバー160と一端部110j、縁部110kとは非接触である。圧入カバー160と一端部110j及び縁部110kとの間隙が介在することで、電動機の外側から磁気リング141及びセンサ部145aに到達する経路に回り込みを含めるとともに、経路長をより長くすることができる。このため、磁気リング141及びセンサ部145aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。
[第33変形例]
第33変形例について説明する。図41は、第33変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第33変形例では、カバー161(カバー)が設けられている。カバー161は、内周側がねじ162を用いて出力軸部120fの内側のねじ留め部120gにねじ留めされることで回転子120Cに固定されている環状かつ板状の部材である。カバー161は、外周側の湾曲部161aで湾曲して回転軸C2の周方向に延びる回り込み部161bを有する。回り込み部159dは溝110gの内側に収容される。
これによれば、電動機の外側から磁気リング141及びセンサ部145aに到達する経路にラビリンス構造を含めるとともに、経路長をより長くすることができる。このため、磁気リング141及びセンサ部145aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。なお、異物が侵入する箇所と磁気リング141及びセンサ部145aとの距離が長いため、磁気リング141及びセンサ部145aへ異物がより付着しにくい。
[第34変形例]
第34変形例について説明する。図42は、第34変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第34変形例では、カバー161(カバー)が設けられている。カバー161は、内周側がねじ162を用いて出力軸部120fの内側のねじ留め部120gにねじ留めされる。カバー161は、外周側の湾曲部161aで湾曲して軸方向に延びる回り込み部161bを有する。固定子110Dの外周部分に傾斜面110iが設けられている。傾斜面110iは、固定子110Dの他端側から一端側に向かって外径を小さくするよう回転軸C2に対して傾斜する固定子110Dの外周面である。
これによれば、電動機の外側から磁気リング141及びセンサ部145aに到達する経路に回り込みを含めるとともに、経路長をより長くすることができる。このため、磁気リング141及びセンサ部145aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。なお、異物が侵入する箇所と磁気リング141及びセンサ部145aとの距離が長いため、磁気リング141及びセンサ部145aへ異物がより付着しにくい。
[第35変形例]
第35変形例について説明する。図43は、第35変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第35変形例では、カバー161(カバー)が設けられている。カバー161は、内周側がねじ162を用いて出力軸部120fの内側のねじ留め部120gにねじ留めされることで回転子120Cに固定されている環状かつ板状の部材である。カバー161は、外周側の湾曲部161aで湾曲することで、回り込み部161bが固定子110Fの一端部110mの径方向の外周面のさらに外側に回り込むように位置している。
回り込み部161bと一端部110mとの間隙が介在することで、外界から磁気リング141及びセンサ部145aに到達する経路に回り込みを含めるとともに、経路長をより長くすることができる。このため、磁気リング141及びセンサ部145aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。なお、異物が侵入する箇所と磁気リング141及びセンサ部145aとの距離が長いため、磁気リング141及びセンサ部145aへ異物がより付着しにくい。
[第36変形例]
第36変形例について説明する。図44は、第36変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第36変形例では、圧入カバー156(カバー)が設けられている。圧入カバー156は、回転子120に圧入されることで回転子120に固定されている。具体的には、圧入カバー156は、例えば湾曲部156aよりも内周側に設けられた当接部156bを有する。
圧入カバー156の外周縁にはシール部材157が設けられている。シール部材157は、例えば2つのリップ157a,157bを有する。2つのリップ157a,157bは、固定子110Aの一端部110cの内周面と摺接する。また、磁気リング141は、圧入カバー156の下面に固定される。センサ部145aは第2基板145の上面に固定され、センサ部145aと磁気リング141とは上下に対向して配置される。これによれば、シール部材157によって、磁気リング141及びセンサ部145aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。また、第1基板142が不要になるため、異物付着防止構造を有しつつ部品点数が低減される。
[第37変形例]
第37変形例について説明する。図45は、第37変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第37変形例では、圧入カバー156(カバー)が設けられている。圧入カバー156の外周縁にシール部材158が設けられている。また、磁気リング141は、圧入カバー156の下面に固定される。センサ部145aは第2基板145の上面に固定され、センサ部145aと磁気リング141とは上下に対向して配置される。これによれば、第31変形例よりも摺接箇所をより少なくしつつ、磁気リング141及びセンサ部145aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。また、第1基板142が不要になるため、異物付着防止構造を有しつつ部品点数が低減される。
[第38変形例]
第38変形例について説明する。図46は、第38変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第38変形例では、圧入カバー159(カバー)が設けられている。圧入カバー159は、当接部159bと回り込み部159dとを備える。また、磁気リング141は、圧入カバー159の下面に固定される。センサ部145aは第2基板145の上面に固定され、センサ部145aと磁気リング141とは上下に対向して配置される。また、磁気リング141は、圧入カバー159の下面に固定される。センサ部145aは第2基板145の上面に固定され、センサ部145aと磁気リング141とは上下に対向して配置される。
これによれば、電動機の外側から磁気リング141及びセンサ部145aに到達する経路にラビリンス構造を含めるとともに、経路長をより長くすることができる。このため、磁気リング41及びセンサ部45aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。なお、異物が侵入する箇所と磁気リング141及びセンサ部145aとの距離が長いため、磁気リング141及びセンサ部145aへ異物がより付着しにくい。また、第1基板142が不要になるため、異物付着防止構造を有しつつ部品点数が低減される。
[第39変形例]
第39変形例について説明する。図47は、第39変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第39変形例では、圧入カバー159(カバー)が設けられている。圧入カバー159は、当接部159bと回り込み部159dとを備える。また、磁気リング141は、圧入カバー159の下面に固定される。センサ部145aは第2基板145の上面に固定され、センサ部145aと磁気リング141とは上下に対向して配置される。
回り込み部159dと環状突出部110e、傾斜面110iとの間隙が介在することで、電動機の外側から磁気リング141及びセンサ部145aに到達する経路に回り込みを含めるとともに、経路長をより長くすることができる。このため、磁気リング141及びセンサ部145aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。なお、異物が侵入する箇所と磁気リング141及びセンサ部145aとの距離が長いため、磁気リング141及びセンサ部145aへ異物がより付着しにくい。また、第1基板142が不要になるため、異物付着防止構造を有しつつ部品点数が低減される。
[第40変形例]
第40変形例について説明する。図48は、第40変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第40変形例では、圧入カバー160が設けられている。圧入カバー160(カバー)は、当接部160bを有する。また、磁気リング141は、圧入カバー160の下面に固定される。センサ部145aは第2基板145の上面に固定され、センサ部145aと磁気リング141とは上下に対向して配置される。
圧入カバー160と一端部110j及び縁部110kとの間隙が介在することで、電動機の外側から磁気リング141及びセンサ部145aに到達する経路に回り込みを含めるとともに、経路長をより長くすることができる。このため、磁気リング141及びセンサ部145aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。また、第1基板142が不要になるため、異物付着防止構造を有しつつ部品点数が低減される。
[第41変形例]
第41変形例について説明する。図49は、第41変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第41変形例では、カバー161(カバー)が設けられている。カバー161は、内周側がねじ162を用いて出力軸部120fの内側のねじ留め部120gにねじ留めされることで回転子120Cに固定されている環状かつ板状の部材である。カバー161は、外周側の湾曲部161aで湾曲して軸方向に延びる回り込み部161bを有する。回り込み部161bは溝110gの内側に収容される。また、磁気リング141は、カバー161の下面に固定される。センサ部145aは第2基板145の上面に固定され、センサ部145aと磁気リング141とは上下に対向して配置される。
これによれば、電動機の外側から磁気リング141及びセンサ部145aに到達する経路にラビリンス構造を含めるとともに、経路長をより長くすることができる。このため、磁気リング141及びセンサ部145aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。なお、異物が侵入する箇所と磁気リング141及びセンサ部145aとの距離が長いため、磁気リング141及びセンサ部145aへ異物がより付着しにくい。また、第1基板142が不要になるため、異物付着防止構造を有しつつ部品点数が低減される。
[第42変形例]
第42変形例について説明する。図50は、第42変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第42変形例では、カバー161(カバー)が設けられている。カバー161は、内周側がねじ162を用いて出力軸部120fの内側のねじ留め部120gにねじ留めされる。カバー161は、外周側の湾曲部161aで湾曲して軸方向に延びる回り込み部161bを有する。固定子110Dの外周部分に傾斜面110iが設けられている。傾斜面110iは、固定子110Dの他端側から一端側に向かって外径を小さくするよう回転軸C2に対して傾斜する固定子110Dの外周面である。また、磁気リング141は、カバー161の下面に固定される。センサ部145aは第2基板145の上面に固定され、センサ部145aと磁気リング141とは上下に対向して配置される。
これによれば、電動機の外側から磁気リング141及びセンサ部145aに到達する経路に回り込みを含めるとともに、経路長をより長くすることができる。このため、磁気リング141及びセンサ部145aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。なお、異物が侵入する箇所と磁気リング141及びセンサ部145aとの距離が長いため、磁気リング141及びセンサ部145aへ異物がより付着しにくい。また、第1基板142が不要になるため、異物付着防止構造を有しつつ部品点数が低減される。
[第43変形例]
第43変形例について説明する。図51は、第43変形例において磁気リング及びセンサ部を覆う構成を示す概略断面図である。第43変形例では、カバー161(カバー)が設けられている。カバー161は、内周側がねじ162を用いて出力軸部120fの内側のねじ留め部120gにねじ留めされることで回転子120Cに固定されている環状かつ板状の部材である。カバー161は、外周側の湾曲部161aで湾曲することで、回り込み部161bが固定子110Fの一端部110mの径方向の外周面のさらに外側に回り込むように位置している。また、磁気リング141は、カバー161の下面に固定される。センサ部145aは第2基板145の上面に固定され、センサ部145aと磁気リング141とは上下に対向して配置される。
回り込み部161bと一端部110mとの間隙が介在することで、電動機の外側から磁気リング141及びセンサ部145aに到達する経路に回り込みを含めるとともに、経路長をより長くすることができる。このため、磁気リング141及びセンサ部145aに対する電動機の一端側からの異物の侵入を抑制することができる。なお、異物が侵入する箇所と磁気リング141及びセンサ部145aとの距離が長いため、磁気リング141及びセンサ部145aへ異物がより付着しにくい。また、第1基板142が不要になるため、異物付着防止構造を有しつつ部品点数が低減される。
10,120 回転子
10e,20g,110g,120e 溝
20,110 固定子
30,130 軸受
41,141 磁気リング
42,142 第1基板
43,46,52,62,143,146,152,162 ねじ
45,145 第2基板
45a,145a センサ部
50,54,61,150,154,161 カバー
50c 平坦部
50d,50e 屈曲部
51,53,57,58,151,153,157,158 シール部材
51a,51b,53a,57a,57b,58a,151a,151b,153a,1
54b,59d,61b,154b,159d,161b 回り込み部
55,155 磁石
56,59,60,156,159,160 圧入カバー(カバー)
57a,157b,158a リップ

Claims (3)

  1. 固定子と、
    前記固定子に軸受を介して、上下方向に延びる回転軸を中心に回転可能に支持される回転子と、
    前記回転子の回転角度を検知する検知部と、
    前記回転子に固定されて前記検知部を覆うカバーと、を備え、
    前記固定子は、前記回転軸の軸回りの周方向に延びる環状体であり、前記回転子は、前記固定子の内周側に配置され、
    前記検知部は、前記回転子及び前記固定子の一方に固定される第1基板と、前記第1基板の下面に固定される磁気リングと、前記回転子及び前記固定子の他方に固定され前記第1基板よりも下側に配置される第2基板と、前記第2基板の上面に固定され且つ前記磁気リングの下側に対向して配置されるセンサ部と、を有
    前記カバーの外周側の端部と前記固定子との間には、径方向に間隙が設けられ、
    前記カバーの外周側の端部は、上方又は下方に延びる屈曲部を有し、
    前記間隙に対し径方向で面した状態で、当該屈曲部における外周面に磁石が設けられる、
    電動機。
  2. 固定子と、
    前記固定子に軸受を介して、上下方向に延びる回転軸を中心に回転可能に支持される回転子と、
    前記回転子の回転角度を検知する検知部と、
    前記回転子に固定されて前記検知部を覆うカバーと、を備え、
    前記固定子は、前記回転軸の軸回りの周方向に延びる環状体であり、前記回転子は、前記固定子の内周側に配置され、
    前記検知部は、前記回転子及び前記固定子の一方に固定される第1基板と、前記第1基板の下面に固定される磁気リングと、前記回転子及び前記固定子の他方に固定され前記第1基板よりも下側に配置される第2基板と、前記第2基板の上面に固定され且つ前記磁気リングの下側に対向して配置されるセンサ部と、を有し、
    前記カバーの外周側の端部と前記固定子との間には、径方向に間隙が設けられ、
    前記カバーの外周側の端部は、上方又は下方に延びる屈曲部を有し、当該屈曲部における内周面に磁石が設けられる、
    電動機。
  3. 前記磁石は、前記回転軸の周方向に延びる環状の永久磁石である、
    請求項1または2に記載の電動機。
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