JP7385145B2 - 光電子融合スイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、ネットワークスイッチに属される高性能の光電子融合スイッチに関する。
従来、インターネットに用いられるネットワークスイッチには、電子回路ベースのパケットスイッチが多く用いられている。このパケットスイッチを司る電子回路の一例であるネットワークプロセッサの容量は、年々増大する傾向にある。このネットワークプロセッサの容量は、信号速度とポート数とを乗じた値で与えられる。しかし、ネットワークプロセッサの容量が増大すると、ネットワークプロセッサに入出力する信号が増大するので、入出力に用いる電気信号の通る配線(電気配線と呼ばれても良い)を増やすか、信号速度を上げる必要がある。
電気配線を伝搬する信号は、信号速度が増す程、伝搬可能な距離が短くなる一方で、電気配線の密度は物理的な上限以上に増すことが不可能である。このため、更にネットワークプロセッサの容量が増大するとボード内程度の距離でも、電気信号の伝搬が困難になってしまう。こうした事情により、伝搬可能な距離内で電気信号を光信号に変換し、電気信号と比較して長距離の伝送が可能な光配線を適用することが検討されている。尚、係る内容の関連技術は、非特許文献1及び非特許文献2に記載されている。
また、上記検討事項を具体化した技術も提案されている。例えば、基板上にネットワークプロセッサ等の電子回路と、光電変換機能を有する光送受信器とを並設し、これら電子回路と光送受信器との間を電気伝導体のメタル配線等で接続する用途の光送受信器が非特許文献1に記載されている。
図1は、非特許文献1に開示された技術をネットワークスイッチ10に適用した場合の概略構成を上面方向から示す図である。図1を参照すれば、このネットワークスイッチ10は、基板1の上面にネットワークプロセッサ2と光電変換機能を有する光送受信器3とを備え、これらのデバイスの間をメタル配線4で接続して構成される。ネットワークプロセッサ2は、パケットスイッチの中核機能を提供する電子回路で、一般的にASIC(Application Specific Integrated Circuit:特別用途集積回路)化されることが多い。光送受信器3は、内部にモジュール化された光受信部(RX)3a、レーザ(LASER)3b、電気処理機能部3c、及び光送信部(TX)3dを備える他、コネクタ3e、光ファイバ3f等を備えて構成される小型の部品である。この光送受信器3は、複数の光送受信器3を基板1上に並列して配置し、タイルのような高密度実装を可能とする。
光送受信器3について、光受信部3aは、コヒーレント検波の場合、接続された光ファイバ3fから入力された光信号のうち、レーザ3bに近接する波長の光信号を選択的に増強し、光/電変換して電気信号にする役割を担う。電気処理機能部3cは、ネットワークプロセッサ2との間の信号授受時の電気信号のデジタル信号処理と、光送受信時の電気信号の増幅と、の役割を担う。光送信部3dは、電気処理機能部3cから入力された電気信号を用いてレーザ3bから入力された光を変調することで電/光変換し、接続された光ファイバ3fに出力する役割を担う。コネクタ3eは、ネットワークプロセッサ2との接続用に設けられている。
一般に、ネットワークプロセッサ2の提供するパケットスイッチ機能は、パケット毎に行先を指定できる高機能なものであるが、処理容量当たりの消費電力が大きい。これに対して光スイッチは、一般的に経路の切り替えに時間を要することから、経路を固定するか、或いは長時間継続するフロー単位での切り替えに用途が限定される。しかし、光スイッチは、スイッチングに要する消費電力がパケットスイッチと比較すると小さく、信号速度にも依存せずにほぼ一定値となる。
最近では、光ネットワークの省電力化を図るため、光スイッチとパケットスイッチとを連帯させ、パケットスイッチを通過するトラフィックで同じ入出力ポートの対を使用する信号流れ(フロー)が大量な場合に工夫を施している。即ち、こうした場合には、フローをパケットスイッチに入力させず、入出力ポートの対を光スイッチを介して直結する光カットスルーのアーキテクチャと呼ばれる技術が適用されている。
ところで、最近の光ネットワークに対する要望には、サービスと物理層とを繋ぐインターネットプロトコル(Internet Protocol)統合網への移行がある。また、光ネットワークにおいては、大規模、広帯域、及び高信頼性が得られ、しかも経済的に構築できることが重要である。また、インターネットプロトコルの帯域要求に対し、迅速に光の物理網を設定できるネットワーク制御技術も求められる。このネットワーク制御に関連する周知技術として、非特許文献3に記載されたGMPLS(Generalized Multi-protocol label switching)の研究推進が挙げられる。
現状の光ネットワークでは、インターネットプロトコル対応のスイッチ/ルータが大容量になると、高コスト化、及び高消費電力化等を回避できない。そこで、光スイッチを導入して光カットスルーを適用すれば、ダイナミックな光パス設定を行ってスイッチ/ルータ処理を削減することができる。
周知のネットワークスイッチにおいて、光カットスルーのアーキテクチャを適用する場合、機能として完成しているパケットスイッチに対し、光スイッチを組み合わせて付加する形態が想定される。しかし、こうした別々の装置を組み合わせる形態をとると、以下のような問題が生じる。
例えば、パケットスイッチと光スイッチとが別々のデバイスであるため、搭載する類似した機能のデバイスがあっても別々に実装する必要がある。これにより、類似機能のデバイスを一か所に集中配置してのコスト低減化を図り得ないという不便さの問題も発生する。例えば、パケットスイッチと光スイッチとについて、光信号の送受信機能を担うデバイスと光送受信器の光送受機能を担うデバイスとが近似しているような場合であっても、これらの類似デバイスをパケットスイッチと光スイッチとに個別に実装する必要がある。
更に、パケットスイッチと光スイッチとが別々のデバイスであることにより、タイミングマージンを設ける等の必要もあり、余分な通信処理時間を要してしまうという問題もある。例えば、光スイッチの経路変更を行う際に予定外のパケットロス等を防止する必要があり、パケットスイッチと光スイッチとの制御順序、及び制御タイミングを整える必要がある。ところが、パケットスイッチと光スイッチが別々のデバイスである場合、タイミングマージンを設けずに固定されたタイミングで制御手順を順次実行すると、パケットロスを生じる要因となる。これを避けるため、前段の処理結果を確認して次の制御手順を実行する等の手段をとる場合には、相当に不要な通信処理時間を要してしまう。
要するに、既存のネットワークスイッチにおいて、光カットスルーのアーキテクチャを適用する場合には、パケットスイッチ及び光スイッチが別々の装置であることに由来する問題がある。この問題は、パケットスイッチ及び光スイッチを統合して類似機能のデバイスを集中配置、及び通信処理時間の低減化を可能にすることが困難な点である。
「Consortium For On-Board Optics The Use of On-Board Optic Compliant Modules in Coherent Applications」COBO Release 1.0 Whitepaper(http://onboardoptics.org/wp-content/uploads/2019/05/COBO-CohOBO-AppNote-March-2018.pdf) 「Optical Cоnnectivity Optaions for 400 Gbps and Higher On-Board Optics」COBO Cоnnectivity Whitepaper,Revision 1.0(http://onboardoptics.org/wp-content/uploads/2019/03/COBO-Optical-Connectivity-Whitepaper-March-2019.pdf) 「GMPLS-Based Photonic Multilayer Rоuer(Hikari Rоuer)Architecture: An Overview of Traffic Engineering and Signaling Technology」Ken-ichi Sato,Naoaki Yamanaka,Yoshihiro Takigawa,Masafumi Koga,Satoru Okamoto,Kohei Shiomoto,Eiji Oki,and Wataru Imajuku,NTT Corporation(IEEE Commun.Mag.,vol.40,pp.96-101,Mar.2002.)
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものである。本発明に係る実施形態の主たる目的は、パケットスイッチ及び光スイッチを統合して類似機能のデバイスを集中配置、及び通信処理時間の低減化を可能にできる光電子融合スイッチを提供することである。
上記主たる目的を達成するため、本発明の一態様は、パケットスイッチと、複数の光スイッチと、複数の対構成の入力ポートと出力ポートとを備えた光電子融合スイッチであって、前記パケットスイッチは、電子回路と、前記電子回路の付近に設けられた光電変換機能を有する複数の光送受信器と、を備えており、前記複数の光スイッチは、異なる種類の光スイッチを含んでおり、前記電子回路と前記複数の光送受信器との間を接続する経路は、電気信号の通る配線であり、前記複数の光送受信器と前記複数の光スイッチとの間を接続する経路と、前記複数の光スイッチのうちの異なる種類の2つの光スイッチの相互間を接続する経路と、前記複数の光スイッチと前記光電子融合スイッチの入出力ポートとの間を接続する経路とは、光導波路であり、前記複数の光スイッチのうちの異なる種類の光スイッチは、協働して入力された光信号が前記電子回路を介さずに出力されるように経路選択を行い、前記複数の光スイッチは、光中継スイッチと、複数の光経路選択スイッチと、を含み、前記複数の光送受信器は、入力される光信号を光/電変換した電気信号を前記電子回路へ伝送し、当該電子回路から出力される電気信号を電/光変換した光信号を出力するか、或いは入力される光信号を光/電変換した電気信号を折り返して電/光変換した光信号を出力するかを選択できる選択機能を有し、前記複数の光経路選択スイッチは、それぞれ前記入力ポートと前記複数の光送受信器との間、或いは当該複数の光送受信器と前記出力ポートとの間に設けられ、スルー接続にして当該入力ポート又は当該出力ポートと当該複数の光送受信器とを接続するか、クロス接続にして当該入力ポート又は当該出力ポートと前記光中継スイッチとを接続するか、或いは前記複数の光送受信器と前記光中継スイッチとを接続し、前記光中継スイッチは、伝送された前記光信号を前記複数の光経路選択スイッチの所望の箇所に出力することを特徴とする。
本発明の一態様は、パケットスイッチと、複数の光スイッチと、複数の対構成の入力ポートと出力ポートとを備えた光電子融合スイッチであって、前記パケットスイッチは、電子回路と、前記電子回路の付近に設けられた光電変換機能を有する複数の光送受信器と、を備えており、前記複数の光スイッチは、異なる種類の光スイッチを含んでおり、前記電子回路と前記複数の光送受信器との間を接続する経路は、電気信号の通る配線であり、前記複数の光送受信器と前記複数の光スイッチとの間を接続する経路と、前記複数の光スイッチのうちの異なる種類の2つの光スイッチの相互間を接続する経路と、前記複数の光スイッチと前記光電子融合スイッチの入出力ポートとの間を接続する経路とは、光導波路であり、前記複数の光スイッチのうちの異なる種類の光スイッチは、協働して入力された光信号が前記電子回路を介さずに出力されるように経路選択を行い、前記複数の光送受信器の少なくとも一部は、前記電子回路と離間されて入力される光信号を光/電変換した電気信号を折り返して電/光変換した光信号を出力する再生中継機能を有し、前記複数の光スイッチは、複数の第1の光経路選択スイッチ及び複数の第2の光経路選択スイッチと、第1の光経路設定スイッチ及び第2の光経路設定スイッチと、を含み、前記複数の第1の光経路選択スイッチは、前記入力ポートから入力される前記光信号について、前記再生中継機能を持たない前記光送受信器を通して光/電変換した電気信号を前記電子回路へ伝送するか、或いは前記第1の光経路設定スイッチを経由して対となる前記出力ポートとは別の出力ポートに当該光信号を直結させるかの方路を選択し、前記複数の第2の光経路選択スイッチは、前記電子回路から出力される電気信号について、前記再生中継機能を持たない前記光送受信器を通して電/光変換された光信号を出力するか、或いは前記第2の光経路設定スイッチを経由した対となる前記入力ポートとは別の入力ポートにより入力される光信号を出力させるかの方路を選択し、前記第1の光経路設定スイッチは、前記複数の第1の光経路選択スイッチでそれぞれ選択された前記光信号を入力し、前記再生中継機能を有する前記光送受信器にそれぞれ出力し、前記第2の光経路設定スイッチは、前記再生中継機能を有する前記光送受信器でそれぞれ折り返された前記光信号を前記複数の第2の光経路選択スイッチの所望箇所に出力することを特徴とする。

上記構成の光電子融合スイッチは、パケットスイッチにおける電子回路付近の各光送受信器が各光スイッチを経由して通信相手と光通信を行う構成となる。この光通信に際して、各光スイッチの異なる種類の光スイッチが協働して経路選択し、電子回路に負担を掛けずに効果的に光カットスルーを行うことができる。こうした構成及び機能により、光電子融合スイッチについて、パケットスイッチ及び光スイッチを統合して類似機能のデバイスを集中配置、及び通信処理時間の低減化を可能にできる。
非特許文献1に開示されたネットワークスイッチの概略構成を上面方向から示した図である。 本発明の好ましい実施形態に係る光電子融合スイッチの概略構成を示した図である。(A)は、光電子融合スイッチの上面方向から示した平面図である。(B)は、光電子融合スイッチの基板への実装状態にした一部(A)のIIB矢視方向の側面断面図である。 本発明の実施形態1に係る光電子融合スイッチの概略構成を上面方向から示した図である。 本発明の実施形態2に係る光電子融合スイッチの概略構成を上面方向から示した図である。 本発明の実施形態3に係る光電子融合スイッチの概略構成を上面方向から示した図である。 本発明の実施形態4に係る光電子融合スイッチの概略構成を上面方向から示した図である。
以下、本発明の幾つかの実施形態に係る光電子融合スイッチについて、図面を参照して詳細に説明する。
最初に、本発明の好ましい実施形態に係る光電子融合スイッチの技術的概要について、図2を参照して簡単に説明する。図2は、本発明の好ましい実施形態の光電子融合スイッチ100の概略構成を示した図である。図2(A)は、光電子融合スイッチ100の上面方向から示した平面図である。図2(B)は、光電子融合スイッチ100の基板11への実装状態にした一部図2(A)のIIB矢視方向の側面断面図である。
図2(A)及び図2(B)を参照すれば、光電子融合スイッチ100は、パケットスイッチを構成するネットワークプロセッサ20及び光電変換機能を有する複数の光送受信器30と、複数の光スイッチと、を備える。このうち、ネットワークプロセッサ20は、パケットスイッチの機能を司る電子回路であって、多数の高速信号を入出力できる。各光送受信器30は、ネットワークプロセッサ20の付近に設けられ、図1を参照して説明した光送受信器3の場合と同様な構成を有するが、簡略して外形のみを示している。各光送受信器30については、少なくとも一部がネットワークプロセッサ20と離間されて入力される光信号を光/電変換した電気信号を折り返して電/光変換した光信号を出力する再生中継機能を有することが好ましい。各光スイッチについては、PLC(Planar Lightwave Circuit:石英系平面光波回路)技術で作成された導波路型光スイッチであることが好ましい。各光スイッチは、異なる種類の光スイッチを含んでいる。そして、光スイッチのうちの異なる種類の光スイッチが協働し、入力された光信号がネットワークプロセッサ20を介在させずに出力されるように経路選択を行う光カットスルーを行う。異なる種類の光スイッチとして、図2中に示す光中継スイッチ60以外に、経路選択スイッチ、及び経路設定スイッチ等の各種タイプが挙げられる。
この光電子融合スイッチ100において、ネットワークプロセッサ20と各光送受信器30との間を接続する経路には、電気信号の通る配線のメタル配線40が使用されている。また、各光送受信器30と各光スイッチとの間を接続する経路には、光導波路50が使用されている。この光導波路50は、各光スイッチのうちの異なる種類の2つの光スイッチの相互間を接続する経路であったり、或いは各光送受信器30や各光スイッチと入出力ポートとの間を接続する経路にも使用することが好ましい。尚、光導波路50のパターンは、実際には各光スイッチの異なる種類の光スイッチの使用を想定すれば、引き回しが複雑である。このため、図2(A)では、光中継スイッチ60に関する入力側の光導波路50IN、出力側の光導波路50OUTの部分のみを示し、大部分を省略している。
光電子融合スイッチ100におけるネットワークプロセッサ20、各光送受信器30、各光スイッチ、メタル配線40、及び光導波路50は、同一の基板11の上面に実装される。そして、メタル配線40、及び光導波路50は、光導波路付きインタポーザを構成する。この実装状態では、ネットワークプロセッサ20、各光送受信器30、及び各光スイッチが光導波路付きインタポーザの上面の同一平面に配置されることが好ましい。尚、各光スイッチの一部又は全てが光導波路付きインタポーザ内の光導波路50の一部として集積される構成であっても良い。その他、各光スイッチの光導波路50の領域には、上記各種タイプのスイッチの他、AWG(Arrayed Waveguide Gratings:アレイ導波路回析格子)等の光機能デバイスが設けられても良い。
このような構成概要の光電子融合スイッチ100について、パケットスイッチ及び光スイッチを統合して効果的に類似機能のデバイスの集中配置、及び通信処理時間の低減化を図るための各実施形態を以下に説明する。尚、光スイッチは、実施構成上で複数用いられるものとみなせる。
(実施形態1)
図3は、本発明の実施形態1に係る光電子融合スイッチ100Aの概略構成を上面方向から示した図である。
図3を参照すれば、この光電子融合スイッチ100Aは、パケットスイッチの機能を司る電子回路であるネットワークプロセッサ20Aと、光電変換機能を有する複数の光送受信器30Aと、複数の光スイッチと、を備える。ネットワークプロセッサ20A及び各光送受信器30Aは、パケットスイッチを構成する。各光スイッチは、異なる種類の光スイッチとして、光中継スイッチ60Aと、複数の第1の光経路選択スイッチ71及び複数の第2の光経路選択スイッチ72と、を含んでいる。光中継スイッチ60Aは、複数をN(但し、Nは2以上の自然数)とすれば、N×Nタイプ(N入力及びN出力)となっている。N×Nタイプは、以下も同様であるように、N入力及びN出力を行うことを示す。その他、各第1の光経路選択スイッチ71は、入力ポートPINに接続され、各第2の光経路選択スイッチ72は、出力ポートPOUTに接続されている。
この光電子融合スイッチ100Aにおいて、ネットワークプロセッサ20Aと、各光送受信器30Aとの間を接続する経路には、上記メタル配線等の電気信号の通る配線が使用されている。また、各光送受信器30Aと各第1の光経路選択スイッチ71及び各第2の光経路選択スイッチ72との間を接続する経路には、光導波路50が使用されている。そして、光中継スイッチ60Aと各第1の光経路選択スイッチ71及び各第2の光経路選択スイッチ72との相互間を接続する経路にも、光導波路50が使用されている。更に、光導波路50は、入力ポートPINと各第1の光経路選択スイッチ71との間を接続する経路、及び出力ポートPOUTと各第2の光経路選択スイッチ72との間を接続する経路にも、使用されている。
各光送受信器30Aは、入力された光信号を電気信号に変換してネットワークプロセッサ20Aへ伝送し、またネットワークプロセッサ20Aからの電気信号に係る光信号を出力する。即ち、各光送受信器30Aは、各入力ポートPINから各第1の光経路選択スイッチ71を経由して入力された光信号を光/電変換した電気信号をネットワークプロセッサ20Aへ伝送する。また、各光送受信器30Aは、ネットワークプロセッサ20Aからの電気信号を電/光変換した光信号を各第2の光経路選択スイッチ72を経由して各出力ポートPOUTへ出力する。
各第1の光経路選択スイッチ71は、入力ポートPINから入力される光信号について、各光送受信器30Aを通して光/電変換した電気信号をネットワークプロセッサ20Aへ伝送する方路を選択できる。また、各第1の光経路選択スイッチ71は、係る選択以外に光中継スイッチ60Aを経由して対となる出力ポートPOUTとは別の出力ポートPOUTに光信号を直結させる方路を選択できる。即ち、各第1の光経路選択スイッチ71は、2つの方路のいずれかを選択する役割を担う。図3に示す各第1の光経路選択スイッチ71の場合は、1×2タイプとなっている。
これに対し、各第2の光経路選択スイッチ72は、ネットワークプロセッサ20Aから出力される電気信号が各光送受信器30Aを通して電/光変換された光信号を出力する方路を選択できる。また、各第2の光経路選択スイッチ72は、係る選択以外に光中継スイッチ60Aを経由した対となる入力ポートPINとは別の入力ポートPINにより入力される光信号を出力する方路を選択できる。即ち、各第2の光経路選択スイッチ72は、2つの方路のいずれかを選択する役割を担う。図3に示す各第2の光経路選択スイッチ72の場合は、2×1タイプとなっている。
以下は、光電子融合スイッチ100Aにおける基本動作を説明する。なお、光電子融合スイッチ100Aでは、光電子融合スイッチ100Aとクライアントとなる通信相手が通信する場合に加えて、2つの異なるクライアントとなる通信相手が途中で信号の再生中継を行うことなく通信する場合が生じる。このため、光電子融合スイッチ100Aとクライアントとなる通信相手の外部の信号源との距離は各光送受信器30Aで伝送可能な距離の約半分となる。尚、各光スイッチの制御は、クライアントからの要求に応じて入出力ポート間を直結するか、或いは、ネットワークの操作者の設計に従って必要な入出力ポート間を直結する等の手法を採用できるが、ここでは細部を問わないものとする。
第1の光経路選択スイッチ71で方路選択する場合を想定する。この場合、入力ポートPINから入力された光信号が光送受信器30Aに伝送されるか、光中継スイッチ60Aを経由して当該入力ポートPINと対となる出力ポートPOUTとは別の出力ポートPOUTに直結される。光信号が光送受信器30Aに伝送されると、光/電変換した電気信号となってネットワークプロセッサ20Aへ伝送される。
第2の光経路選択スイッチ72で方路選択する場合を想定する。この場合、ネットワークプロセッサ20Aからの出力に係る光送受信器30Aを通った光信号か、光中継スイッチ60Aを経由した対以外の入力ポートPINにより入力された光信号が出力ポートPOUTに出力される。ネットワークプロセッサ20Aから出力される電気信号は、光送受信器30Aを通って電/光変換されて光信号となる。
実施形態1の光電子融合スイッチ100Aによれば、各光スイッチのうちの異なる種類の光スイッチが協働し、入力された光信号がネットワークプロセッサ20Aを介在させずに出力されるように経路選択を行う経路を設定できる。この光カットスルーは、ネットワークプロセッサ20Aに電力を消費する信号処理負担を掛けずに効果的に行うことができる。この結果、光電子融合スイッチ100Aをネットワークスイッチとして適用した光ネットワークでの省電力化を具現できる。
また、光電子融合スイッチ100Aによればパケットスイッチ及び光スイッチを統合して通信処理時間の低減化が可能になるという効力を奏する。
(実施形態2)
図4は、本発明の実施形態2に係る光電子融合スイッチ100Bの概略構成を上面方向から示した図である。
図4を参照すれば、この光電子融合スイッチ100Bは、パケットスイッチの機能を司る電子回路であるネットワークプロセッサ20Bと、光電変換機能を有する複数の光送受信器30Bと、複数の光スイッチと、を備える。ネットワークプロセッサ20B及び各光送受信器30Bは、パケットスイッチを構成する。この光電子融合スイッチ100Bでは、各光送受信器30Bの一部である対の光送受信器30B1、30B2がネットワークプロセッサ20Bと離間されており、入力された光信号を送信側に折り返して出力する再生中継機能を有している。
各光スイッチは、異なる種類の光スイッチとして、複数の第1の光経路選択スイッチ71及び複数の第2の光経路選択スイッチ72と、第1の光経路設定スイッチ81及び第2の光経路設定スイッチ82と、を含んでいる。ここでも、各第1の光経路選択スイッチ71は、入力ポートPINに接続され、各第2の光経路選択スイッチ72は、出力ポートPOUTに接続されている。
この光電子融合スイッチ100Bにおいて、ネットワークプロセッサ20Bと、各光送受信器30Bとの間を接続する経路には、上記メタル配線等の電気信号の通る配線が使用されている。また、各光送受信器30Bと各第1及び各第2の光経路選択スイッチ71、72との間を接続する経路には、光導波路50が使用されている。更に、各第1及び各第2の光経路選択スイッチ71、72と、第1及び第2の光経路設定スイッチ81、82と、再生中継機能を有する光送受信器30B1、30B2との相互間を接続する経路にも、光導波路50が使用されている。その他、光導波路50は、入力ポートPINと各第1の光経路選択スイッチ71との間を接続する経路、及び出力ポートPOUTと各第2の光経路選択スイッチ72との間を接続する経路にも、使用されている。
各第1の光経路選択スイッチ71は、入力ポートPINから入力される光信号について、各光送受信器30Bを通して光/電変換した電気信号をネットワークプロセッサ20Bへ伝送する方路を選択できる。また、各第1の光経路選択スイッチ71は、係る選択以外に第1の光経路設定スイッチ81を経由して対となる出力ポートPOUTとは別の出力ポートPOUTに光信号を直結させる方路を選択できる。即ち、各第1の光経路選択スイッチ71は、2つの方路のいずれかを選択する役割を担う。図4に示す各第1の光経路選択スイッチ71についても、1×2タイプとなっている。
各第2の光経路選択スイッチ72は、ネットワークプロセッサ20Bから出力される電気信号が各光送受信器30Bを通して電/光変換された光信号を出力する方路を選択できる。また、各第2の光経路選択スイッチ72は、係る選択以外に第2の光経路設定スイッチ82を経由して対となる入力ポートPINとは別の入力ポートPINから入力される光信号を出力する方路を選択できる。即ち、各第2の光経路選択スイッチ72は、2つの方路のいずれかを選択する役割を担う。図4に示す各第2の光経路選択スイッチ72についても、2×1タイプとなっている。
第1の光経路設定スイッチ81は、各第1の光経路選択スイッチ71でそれぞれ選択された光信号を入力し、再生中継機能を有する光送受信器30B1、30B2のいずれかに出力する。第1の光経路設定スイッチ81は、N×2タイプとなっている。光送受信器30B1、30B2は、入力された光信号を折り返して第2の光経路設定スイッチ82へ伝送する。折り返される光信号は、一旦光/電変換された電気信号を、更に電/光変換して得られるものである。第2の光経路設定スイッチ82は、再生中継機能を有する光送受信器30B1、30B2でそれぞれ折り返された光信号を各第2の光経路選択スイッチ72の所望箇所に出力する。第2の光経路設定スイッチ82は、2×Nタイプとなっている。
実施形態2に係る光電子融合スイッチ100Bでは、第1及び第2の光経路設定スイッチ81、82と、再生中継機能を有する光送受信器30B1、30B2とが協働し、光カットスルーを行う経路を設定する。この経路設定は、入力された光信号がネットワークプロセッサ20Bを介在させずに出力されるように経路選択を行う光カットスルーする経路を往復1回線分設定するものである。
以下は、光電子融合スイッチ100Bにおける基本動作を説明する。但し、ここでの各光送受信器30Bは、一部に光信号を折り返す再生中継機能を有する光送受信器30B1、30B2を備えている。このため、クライアントとなる通信相手の外部の信号源との距離は、各光送受信器30Bの伝送可能な距離となる。尚、以下も同様であるように、ここでも各光スイッチの制御の内容は、問わないものとする。
第1の光経路選択スイッチ71での方路選択により、入力ポートPINから入力された光信号がネットワークプロセッサ20Bに接続された光送受信器30Bに伝送される方路が選択された場合を想定する。この場合、光信号が光送受信器30Bに伝送されると、光/電変換した電気信号がネットワークプロセッサ20Bへ伝送される。また、第1の光経路選択スイッチ71での方路選択により、入力ポートPINから入力された光信号が第1の光経路設定スイッチ81に伝送される方路が選択された場合を想定する。この場合、光信号が第1の光経路設定スイッチ81に入力されることになり、第1の光経路設定スイッチ81は、入力された再生中継機能を有する光送受信器30B1、30B2のいずれかに光信号を出力する。
光送受信器30B1、30B2では、入力された光信号を光/電変換して電気信号とした後、更に電/光変換して生成した光信号を第2の光経路設定スイッチ82へ出力する。第2の光経路設定スイッチ82では、光送受信器30B1、30B2からの光信号を各第2の光経路選択スイッチ72における所望箇所の出力ポートPOUTに出力する。
第2の光経路選択スイッチ72での方路選択により、ネットワークプロセッサ20Bからの電気信号の出力に係る光送受信器30Bに伝送される方路が選択された場合を想定する。この場合、電気信号が光送受信器30Bに伝送されると、電/光変換した光信号が出力ポートPOUTから出力される。また、第2の光経路選択スイッチ72での方路選択により、第2の光経路設定スイッチ82を経由した対となる入力ポートPINとは別の入力ポートPINにより入力された光信号が伝送される方路が選択された場合を想定する。この場合、別の入力ポートPINにより入力された光信号が各第2の光経路選択スイッチ72における所望箇所の出力ポートPOUTに出力されることになる。
実施形態2の光電子融合スイッチ100Bによれば、一部の光送受信器30B1、30B2が再生中継機能を有し、往路用の第1の光経路設定スイッチ81及び復路用の第2の光経路設定スイッチ82が設けられている。これらが実施形態1の光中継スイッチ60Aと類似した働きをし、ネットワークプロセッサ20B付近の各光送受信器30Bが各光スイッチを経由して通信相手の信号源との間で光通信を行うことができる。この光通信に際して、各光スイッチのうちの異なる種類の光スイッチが協働し、入力された光信号がネットワークプロセッサ20Bを介在させずに出力されるように経路選択を行う光カットスルーする経路を往復1回線分設定できる。この光カットスルーは、ネットワークプロセッサ20Bに電力を消費する信号処理負担を掛けずに効果的に行うことができる。この結果、光電子融合スイッチ100Bをネットワークスイッチとして適用した光ネットワークでの省電力化を具現できる。
また、光電子融合スイッチ100Bでは、図4の構成により、パケットスイッチ及び光スイッチを統合して類似機能のデバイスを集中配置することが可能であり、低コストで具現することができる。更に、光電子融合スイッチ100Bでは、パケットスイッチ及び光スイッチを統合して通信処理時間の低減化が可能になる。
(実施形態3)
図5は、本発明の実施形態3に係る光電子融合スイッチ100Cの概略構成を上面方向から示した図である。
図5を参照すれば、この光電子融合スイッチ100Cは、パケットスイッチの機能を司る電子回路であるネットワークプロセッサ20Cと、光電変換機能を有する複数の光送受信器30Cと、複数の光スイッチと、を備える。ネットワークプロセッサ20C及び各光送受信器30Cは、パケットスイッチを構成する。この光電子融合スイッチ100Cにおいても、各光送受信器30Cの一部である対の光送受信器30C1、30C2がネットワークプロセッサ20Cと離間されて入力された光信号を送信側に折り返す再生中継機能を有している。この光電子融合スイッチ100Cでは、第1の光経路設定スイッチ83、85と第2の光経路設定スイッチ84、86とが再生中継機能を有する光送受信器30C1、30C2に対して個別に対構成で設けられている。
また、各光スイッチは、1×3タイプの複数の第1の光経路選択スイッチ73及び3×1タイプの複数の第2の光経路選択スイッチ74を含んでいる。また、各光スイッチは、N×1タイプの第1の光経路設定スイッチ83、85及び1×Nタイプの第2の光経路設定スイッチ84、86を含んでいる。ここでも、各第1の光経路選択スイッチ73は、入力ポートPINに接続され、各第2の光経路選択スイッチ74は、出力ポートPOUTに接続されている。
この光電子融合スイッチ100Cにおいて、ネットワークプロセッサ20Cと、各光送受信器30Cとの間を接続する経路には、上記メタル配線等の電気信号の通る配線が使用されている。また、各光送受信器30Cと各第1及び各第2の光経路選択スイッチ73、74との相互間を接続する経路には、光導波路50が使用されている。更に、各第1及び各第2の光経路選択スイッチ73、74と第1の光経路設定スイッチ83、85及び第2の光経路設定スイッチ84、86との相互間を接続する経路にも、光導波路50が使用されている。加えて、第1の光経路設定スイッチ83、85及び第2の光経路設定スイッチ84、86と再生中継機能を有する光送受信器30C1、30C2との間を接続する経路にも、光導波路50が使用されている。その他、光導波路50は、入力ポートPINと各第1の光経路選択スイッチ73との間を接続する経路、及び出力ポートPOUTと各第2の光経路選択スイッチ74との間を接続する経路にも、使用されている。
再生中継機能を有する光送受信器30C1は、第1の光経路設定スイッチ83から出力された光信号を光/電変換して電気信号とした後、更に電気信号を電/光変換した光信号を折り返して第2の光経路設定スイッチ84に出力する。再生中継機能を有する光送受信器30C2は、第1の光経路設定スイッチ85から出力された光信号を光/電変換して電気信号とした後、更に電気信号を電/光変換した光信号を折り返して第2の光経路設定スイッチ86に出力する。各第1の光経路選択スイッチ73は、第1の光経路設定スイッチ83、85の対構成の一方又は他方のうちのいずれかを経由して対となる出力ポートPOUTとは別の出力ポートPOUTに直結させるかの方路を選択する。各第2の光経路選択スイッチ74は、第2の光経路設定スイッチ84、86の対構成の一方又は他方のうちのいずれかを経由した対となる入力ポートPINとは別の入力ポートPINにより入力される光信号を出力させるかの方路を選択する。
尚、各第1の光経路選択スイッチ73は、入力ポートPINから入力される光信号について、各光送受信器30Cを通して光/電変換した電気信号をネットワークプロセッサ20Cへ伝送する方路を選択できる。また、各第2の光経路選択スイッチ74は、ネットワークプロセッサ20Cからの電気信号の出力に係る各光送受信器30Cを通して電/光変換した光信号を、出力ポートPOUTから出力できる。
実施形態3に係る光電子融合スイッチ100Cによれば、再生中継機能を有する光送受信器30C1、30C2毎に、往路用の第1の光経路設定スイッチ83、85と復路用の第2の光経路設定スイッチ84、86とが設けられている。これらが実施形態1の光中継スイッチ60Aと類似した働きをし、ネットワークプロセッサ20C付近の各光送受信器30Cが各光スイッチを経由して通信相手の信号源との間で光通信を行う。
即ち、光電子融合スイッチ100Cでは、実施形態2で用いたN×2タイプの第1の光経路設定スイッチ81及び2×Nタイプの第2の光経路設定スイッチ82が特殊な入出力ポート数の光スイッチである構成を変更したものである。即ち、標準的な入出力ポート数の光スイッチの組み合わせで実現されるように変更した構成とみなせる。基本動作は、上述した各第1の光経路選択スイッチ73による第1の光経路設定スイッチ83、85の選択、及び各第2の光経路選択スイッチ74による第2の光経路設定スイッチ84、86の選択以外は、実施形態2の場合と同じである。
何れにせよ、実施形態3の光電子融合スイッチ100Cの場合も、各光送受信器30Cが各光スイッチを経由して通信相手の信号源との間で光通信を行うことができる。この光通信に際して、各光スイッチのうちの異なる種類の光スイッチが協働し、入力された光信号がネットワークプロセッサ20Cを介在させずに出力されるように経路選択を行う光カットスルーする経路を往復1回線分設定できる。この光カットスルーは、ネットワークプロセッサ20Cに電力を消費する信号処理負担を掛けずに効果的に行うことができる。この結果、光電子融合スイッチ100Cをネットワークスイッチとして適用した光ネットワークでの省電力化を具現できる。
また、光電子融合スイッチ100Cの場合も、図5の構成により、パケットスイッチ及び光スイッチを統合して類似機能のデバイスを集中配置することが可能であり、低コストで具現することができる。更に、光電子融合スイッチ100Cでは、パケットスイッチ及び光スイッチを統合して通信処理時間の低減化が可能になる。
(実施形態4)
図6は、本発明の実施形態4に係る光電子融合スイッチ100Dの概略構成を上面方向から示した図である。
図6を参照すれば、この光電子融合スイッチ100Dは、パケットスイッチの機能を司る電子回路であるネットワークプロセッサ20Dと、光電変換機能を有する複数の光送受信器30Dと、複数の光スイッチと、を備える。ネットワークプロセッサ20D及び各光送受信器30Dは、パケットスイッチを構成する。各光スイッチは、異なる種類の光スイッチとして、N×Nタイプの光中継スイッチ60Dと、2×2タイプの複数の光経路選択スイッチ75と、を含んでいる。
この光電子融合スイッチ100Dにおいて、ネットワークプロセッサ20Dと、各光送受信器30Dとの間を接続する経路には、上記メタル配線等の電気信号の通る配線が使用されている。また、各光送受信器30Dと各光経路選択スイッチ75との間を接続する経路には、光導波路50が使用されている。更に、光中継スイッチ60Dと各光経路選択スイッチ75との相互間を接続する経路も、光導波路50が使用されている。ここでの各光送受信器30Dは、ネットワークプロセッサ20D付近に設けられ、それぞれ入力された光信号を選択的に送信側に折り返す再生中継機能を有する。尚、この光電子融合スイッチ100Dにおいても、入力ポートPINから入力された光信号が各光送受信器30Dに伝送され、各光経路選択スイッチ75から出力される光信号が出力ポートPOUTを通して出力されるものとする。
各光送受信器30Dは、入力される光信号を光/電変換した電気信号をネットワークプロセッサ20Dへ伝送する。また、各光送受信器30Dは、ネットワークプロセッサ20Dから出力される電気信号を電/光変換した光信号を出力、或いは入力される光信号を光/電変換した電気信号を折り返して電/光変換した光信号を出力するかを選択できる。各光送受信器30Dは、このような選択機能を有する。
各光経路選択スイッチ75は、それぞれ入力ポートPINと各光送受信器30Dとの間、或いは各光送受信器30Dと出力ポートPOUTとの間に設けられる。この各光経路選択スイッチ75は、スルー接続にして入力ポートPIN又は出力ポートPOUTと各光送受信器30Dとを接続することができる。また、各光経路選択スイッチ75は、クロス接続にして入力ポートPIN又は出力ポートPOUTと光中継スイッチ60Dとを接続し、且つ各光送受信器30Dと光中継スイッチ60Dとを接続することができる。係る選択機能を有する各光経路選択スイッチ75は、2×2タイプであり、光信号をクロス接続にして光中継スイッチ60Dへ伝送する機能を有する。
この光電子融合スイッチ100Dでは、各光送受信器30Dにおいて、入力された光信号を光/電変換した後、電気信号をネットワークプロセッサ20Dへ伝送するか、電気信号を折り返して電/光変換して出力する。電気信号をネットワークプロセッサ20Dへ伝送する場合は、各光経路選択スイッチ75をスルー接続することで、ネットワークプロセッサ20Dが、各光送受信器30Dを介して、入力ポートPIN及び出力ポートPOUTと接続される。電気信号を折り返して電/光変換して出力する場合は、各光経路選択スイッチ75をクロス接続にすることで、入力ポートPINから入力された信号を光中継スイッチ60Dへ伝送し、光中継スイッチ60Dにおいて光信号を各光経路選択スイッチ75の所望の箇所に送出し、出力ポートPOUTから出力する。また、この過程で光信号が再生中継される。
実施形態4の光電子融合スイッチ100Dによれば、各光送受信器30Dが光信号を折り返す再生中継機能を持つと共に、各光スイッチを経由して通信相手の信号源との間で光通信を行うことができる。この光通信処理に際して、各光スイッチのうちの異なる種類の光スイッチが協働し、入力された光信号がネットワークプロセッサ20Dを介在させずに出力されるように経路選択を行う光カットスルーする経路を設定できる。この光カットスルーは、ネットワークプロセッサ20Dに電力を消費する信号処理負担を掛けずに効果的に行うことができる。この結果、光電子融合スイッチ100Dをネットワークスイッチとして適用した光ネットワークでの省電力化を具現できるようになる。
また、光電子融合スイッチ100Dでは、図6の構成により、パケットスイッチ及び光スイッチを統合して類似機能のデバイスを集中配置することが可能であり、低コストで具現することができる。更に、光電子融合スイッチ100Dでは、パケットスイッチ及び光スイッチを統合して通信処理時間の低減化が可能になる。

Claims (6)

  1. パケットスイッチと、複数の光スイッチと、複数の対構成の入力ポートと出力ポートとを備えた光電子融合スイッチであって、
    前記パケットスイッチは、電子回路と、前記電子回路の付近に設けられた光電変換機能を有する複数の光送受信器と、を備えており、
    前記複数の光スイッチは、異なる種類の光スイッチを含んでおり、
    前記電子回路と前記複数の光送受信器との間を接続する経路は、電気信号の通る配線であり、
    前記複数の光送受信器と前記複数の光スイッチとの間を接続する経路と、前記複数の光スイッチのうちの異なる種類の2つの光スイッチの相互間を接続する経路と、前記複数の光スイッチと前記光電子融合スイッチの入出力ポートとの間を接続する経路とは、光導波路であり、
    前記複数の光スイッチのうちの異なる種類の光スイッチは、協働して入力された光信号が前記電子回路を介さずに出力されるように経路選択を行い、
    前記複数の光スイッチは、光中継スイッチと、複数の光経路選択スイッチと、を含み、
    前記複数の光送受信器は、入力される光信号を光/電変換した電気信号を前記電子回路へ伝送し、当該電子回路から出力される電気信号を電/光変換した光信号を出力するか、或いは入力される光信号を光/電変換した電気信号を折り返して電/光変換した光信号を出力するかを選択できる選択機能を有し、
    前記複数の光経路選択スイッチは、それぞれ前記入力ポートと前記複数の光送受信器との間、或いは当該複数の光送受信器と前記出力ポートとの間に設けられ、スルー接続にして当該入力ポート又は当該出力ポートと当該複数の光送受信器とを接続するか、クロス接続にして当該入力ポート又は当該出力ポートと前記光中継スイッチとを接続するか、或いは前記複数の光送受信器と前記光中継スイッチとを接続し、
    前記光中継スイッチは、伝送された前記光信号を前記複数の光経路選択スイッチの所望の箇所に出力する
    ことを特徴とする光電子融合スイッチ。
  2. 記複数の光スイッチは、複数の第1の光経路選択スイッチ及び複数の第2の光経路選択スイッチと、を含み、
    前記複数の第1の光経路選択スイッチは、それぞれ前記入力ポートから入力される光信号について、前記複数の光送受信器を通して光/電変換した電気信号を前記電子回路へ伝送するか、前記光中継スイッチを経由して対となる前記出力ポートとは別の出力ポートに直結されるかの方路を選択し、
    前記複数の第2の光経路選択スイッチは、それぞれ前記電子回路から出力される電気信号が前記複数の光送受信器を通して電/光変換された光信号を出力するか、前記光中継スイッチを経由した対となる前記入力ポートとは別の入力ポートにより入力された光信号を出力するかの方路を選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光電子融合スイッチ。
  3. パケットスイッチと、複数の光スイッチと、複数の対構成の入力ポートと出力ポートとを備えた光電子融合スイッチであって、
    前記パケットスイッチは、電子回路と、前記電子回路の付近に設けられた光電変換機能を有する複数の光送受信器と、を備えており、
    前記複数の光スイッチは、異なる種類の光スイッチを含んでおり、
    前記電子回路と前記複数の光送受信器との間を接続する経路は、電気信号の通る配線であり、
    前記複数の光送受信器と前記複数の光スイッチとの間を接続する経路と、前記複数の光スイッチのうちの異なる種類の2つの光スイッチの相互間を接続する経路と、前記複数の光スイッチと前記光電子融合スイッチの入出力ポートとの間を接続する経路とは、光導波路であり、
    前記複数の光スイッチのうちの異なる種類の光スイッチは、協働して入力された光信号が前記電子回路を介さずに出力されるように経路選択を行い、
    前記複数の光送受信器の少なくとも一部は、前記電子回路と離間されて入力される光信号を光/電変換した電気信号を折り返して電/光変換した光信号を出力する再生中継機能を有し、
    前記複数の光スイッチは、複数の第1の光経路選択スイッチ及び複数の第2の光経路選択スイッチと、第1の光経路設定スイッチ及び第2の光経路設定スイッチと、を含み、
    前記複数の第1の光経路選択スイッチは、前記入力ポートから入力される前記光信号について、前記再生中継機能を持たない前記光送受信器を通して光/電変換した電気信号を前記電子回路へ伝送するか、或いは前記第1の光経路設定スイッチを経由して対となる前記出力ポートとは別の出力ポートに当該光信号を直結させるかの方路を選択し、
    前記複数の第2の光経路選択スイッチは、前記電子回路から出力される電気信号について、前記再生中継機能を持たない前記光送受信器を通して電/光変換された光信号を出力するか、或いは前記第2の光経路設定スイッチを経由した対となる前記入力ポートとは別の入力ポートにより入力される光信号を出力させるかの方路を選択し、
    前記第1の光経路設定スイッチは、前記複数の第1の光経路選択スイッチでそれぞれ選択された前記光信号を入力し、前記再生中継機能を有する前記光送受信器にそれぞれ出力し、
    前記第2の光経路設定スイッチは、前記再生中継機能を有する前記光送受信器でそれぞれ折り返された前記光信号を前記複数の第2の光経路選択スイッチの所望箇所に出力する
    ことを特徴とする光電子融合スイッチ。
  4. 前記第1の光経路設定スイッチ及び前記第2の光経路設定スイッチは、前記再生中継機能を有する前記光送受信器に対して個別に対構成で設けられ、
    前記再生中継機能を有する前記光送受信器は、前記第1の光経路設定スイッチから出力された前記光信号を入力すると、折り返して前記第2の光経路設定スイッチに当該光信号を出力し、
    前記複数の第1の光経路選択スイッチは、前記第1の光経路設定スイッチの対構成の一方又は他方のうちのいずれを経由して対となる前記出力ポートとは別の出力ポートに直結させるかの方路を選択し、
    前記複数の第2の光経路選択スイッチは、前記第2の光経路設定スイッチの対構成の一方又は他方のうちのいずれを経由した対となる前記入力ポートとは別の入力ポートにより入力される光信号を出力させるかの方路を選択する
    ことを特徴とする請求項に記載の光電子融合スイッチ。
  5. 前記複数の光スイッチは、それぞれPLC(Planar Lightwave Circuit:石英系平面光波回路)技術で作製された導波路型光スイッチであり、
    前記電子回路、前記複数の光送受信器、前記複数の光スイッチ、前記配線、及び前記光導波路は、同一の基板の上面に実装され、
    前記配線及び前記光導波路は、光導波路付きインタポーザを構成し、
    前記電子回路、前記複数の光送受信器、及び前記複数の光スイッチは、実装状態で前記光導波路付きインタポーザの上面の同一平面に配置された
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の光電子融合スイッチ。
  6. 前記複数の光スイッチの一部又は全てが、前記光導波路付きインタポーザ内の前記光導波路の一部として集積された
    ことを特徴とする請求項に記載の光電子融合スイッチ。
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