JP7384589B2 - 防災監視システム用受信機 - Google Patents

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Description

この発明は、火災感知器や発信機等からの信号を受信して火災を警報する火災受信機のような防災監視システム(火災報知システムを含む)に用いられる受信機に関し、特に受信機の前面パネルの設けられているスイッチ類を覆うカバーの誤操作防止機構に利用して有効な技術に関する。
火災受信機には、発生した火災等のイベントの発生場所(地区)やイベントの内容を表示する情報表示部、警報音を発するスピーカ、各種スイッチ類などが設けられている。また、有事の際に操作が必要なスイッチ群および表示部と試験や点検時に必要なスイッチ群および表示部とが分けられて配置されており、そのうち試験や点検時に必要なスイッチ群および表示部は、誤操作を防止するためのカバーで覆ったり、開閉可能な子扉の内側に設置したりして、通常時はスイッチを操作できないようにしている場合がある。なお、試験や点検時に必要なスイッチには、火災報知設備が動作する際の動作を決める各種モード設定も含まれる。
火災受信機は、一般に、感知器からの火災信号を受けて火災の発生を当該建築物のビル管理者に知らせる機能を有しており、通常、防災センターや管理室等の特殊な部屋に設置されていることが多いが、小規模なビル等の施設では、受信機の取り扱いを許可された関係者以外の第三者が立ち入ることがある場所に設置されることもある。
第三者が立ち入ることがある場所に設置されている火災受信機にあっては、第三者がカバーや子扉を開けていたずらをしたり不正に操作したりすることで、誤った報知がなされたり必要なときに正常動作しない事が発生したりするおそれがある。そこで、受信機の操作部に設けられているカバーや子扉に鍵を付加することも考えられるが、そのようにすると、火災発生の知らせを受けて消防士が駆け付けた際や取り扱いを許可されたビル管理者等の関係者が鍵を忘れたような場合には、カバーや子扉を開けて内側のスイッチ類を操作することができない事態が生じることが想定される。
実開平04-114696号公報
従来、防災受信機に、スイッチ群を覆うリッド(カバー)を簡単に開閉できないようにするための被覆板(カバー)を設けて、スイッチに対するいたずらを防止することができるようにした発明が提案されている(特許文献1)。
特許文献1に記載されている技術は、火災受信機の表示操作部とリッドの一部を覆う被覆板と被覆板を支持するガイドレールを表示操作部とリッドにそれぞれ設けることで、表示操作部の操作とリッドの開操作を禁止する構成としたものである。この技術を適用した場合、いたずら防止には効果があるが、被覆板をネジで固定する構造であるので、工具を使用しないと被覆板を外すことができない。
そのため、有事が発生した際に、ビル管理者や消防士が必要なスイッチを操作しようとした際にネジ固定が障害となる上、メーカにとっては被覆板とガイドレールを設けたいたずら防止対策品とそれらを持たない通常品とを作り分ける必要があるため、コストアップを招くという課題がある。また、表示操作部を覆う被覆板を両面テープで止着することも考えられるが、そのようにすると再利用したい場合に両面テープを剥がして表面を清浄処理する必要があり、再利用が容易に出来ないという課題が生じる。
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、第三者によるスイッチ類のいたずらや不正操作を防止するとともに、ビル管理者や点検作業者にとっては必要な操作や作業を行う上で何ら障害とならない防災監視システム用受信機を提供することにある。
本発明の他の目的は、いたずら防止対策品と対策をしていない通常品と作り分けることが容易であり、作り分けに伴うコストの上昇を抑えることができる防災監視システム用受信機を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本出願に係る発明は、
監視対象区域内に設置されている端末機器からの信号に応じてイベントの発生を検知可能な制御基板を内蔵し一面が開口した箱状本体と、検知されたイベントの発生およびイベントに対応した情報を表示可能であるとともに入力操作可能な操作表示部を有し前記箱状本体の開口を閉鎖するように取り付けられる前面パネルと、からなる筐体を備えた防災監視システム用受信機において、
前記前面パネルには、開口部および該開口部の縁に沿った枠体が設けられ、
前記開口部の一部を閉塞可能なカバーが、前記前面パネルに一辺を支点として回動可能に装着され、
前記前面パネルの前記カバーで覆われている部位にはスイッチ類が配置され、
前記前面パネルの前記枠体の互いに対向する一対の壁部には、前記カバーの開放側に対応する位置にそれぞれガイド穴が形成され、
一対の前記ガイド穴には、長尺部材の両端部がそれぞれ挿通され、
前記前面パネルが前記箱状本体の開口を閉鎖した状態において、前記長尺部材が前記カバーの回動を阻止するように構成したものである。
上記のような構成を有する受信機によれば、前面パネル(親扉)が箱状本体の開口を閉鎖した状態で、長尺部材がカバー(子扉)の回動を阻止するため、カバーを開けて内側のスイッチ類を操作することができず、第三者によるスイッチ類のいたずらや不正操作を防止することができる。
また、前面パネルを開放して長尺部材を抜き取るとカバーを回動させることができ、カバーを開けて内側のスイッチ類を操作することができるので、ビル管理者や点検作業者にとっては必要な操作や作業を行う上で何ら障害とならない。
さらに、カバーの回動を阻止する長尺部材は簡単に抜き取ることができる構成であるため、いたずら防止対策品と対策をしていない通常品と作り分けることが容易であり、作り分けに伴うコストの上昇を抑えることができるとともに、復旧後に再利用することも容易となる。
また、長尺部材を設けない受信機は、長尺部材を挿通するためのガイド穴にグロメット等を挿入しておくことで、防塵や防水を行うことができるとともに、ガイド穴を目立ちにくくすることができるため美観を損なうこともない。
ここで、望ましくは前記前面パネルの裏面には、一方の前記ガイド穴に対応して当該ガイド穴に挿通された前記長尺部材の軸方向外側への移動を阻止する第1移動阻止手段が設けられているようにする。
かかる構成によれば、長尺部材を軸方向へ大きく移動させることができないため、前面パネルを閉じた状態のままで長尺部材を抜き取ることができなくなり、第三者がカバーを開けて内側のスイッチ類をいたずらしたり不正操作したりするのを防止することができる。
さらに、望ましくは、前記前面パネルの裏面には、他方の前記ガイド穴に対応して、回動可能に取り付けられて当該ガイド穴に挿通された前記長尺部材の上記と反対方向への移動を阻止する第2移動阻止手段が設けられているようにする。
かかる構成によれば、前面パネルを閉じた状態のままでは長尺部材を軸方向いずれの方向へも移動させることができないので、第三者がカバーを開けて内側のスイッチ類をいたずらしたり不正操作したりするのを防止することができる。また、前面パネルを開いて第2移動阻止手段を回動させると長尺部材を抜き取ることができるようになるため、ビル管理者や点検作業者にとっては必要な操作や作業を行う上で何ら障害とならない。
また、望ましくは、前記前面パネルの前記カバーで覆われていない部位には、前記制御基板がイベントの発生を検知した際に有効にされる第1スイッチ群が配置され、
前記前面パネルの前記カバーで覆われている部位には、電源投入中常時有効にされるスイッチを含む第2スイッチ群が配置されているようにする。
上記のような構成を有する受信機によれば、カバーで覆われていない部位に配設されている第1スイッチ群は、火災等のイベントの発生を検知した際に有効にされるので、受信機の取り扱いを許可された関係者以外の第三者が立ち入ることがある場所に受信機が設置されている場合に、第三者がスイッチ類をいたずらで操作しても装置は何の反応もしないため、誤った報知や表示がなされるのを回避することができる。また、電源投入中常時有効にされる第2スイッチ群はカバーの内側に配置されているので、第三者がこれらのスイッチ類をいたずらしたり不正操作したりするのを防止することができる。
ここで、前記電源投入中常時有効にされるスイッチは、当該受信機の試験時もしくは点検時に操作されるスイッチと、イベントの発生時に防災監視システムの所定の設備を作動させるために操作されるスイッチと、動作モードを設定するスイッチとする。
これらのスイッチは、むやみに操作されるとシステムが誤った報知や表示をするおそれがあるが、カバーで覆われている部位に配設されているため、第三者により操作されるのを防止することができ、装置の信頼性が向上する。
また、望ましくは、前記前面パネルには、当該前面パネルの閉状態を維持するための錠前が設けられ、
前記錠前は、キーを不要としコインもしくは工具で開錠することが可能な錠前により構成する。
かかる構成によれば、第三者によるいたずらを防止しつつ、火災発生の知らせを受けて駆け付けた消防士やキーを忘れた関係者がコインや工具を使用してカバーを開けることで、内側のスイッチを操作できるため、消防士やビル管理者等の関係者が必要な操作を行うことができなくなるような事態が発生するのを回避することができる。
本発明の防災監視システム用受信機によれば、第三者によるスイッチ類のいたずらや不正操作を防止するとともに、ビル管理者や点検作業者にとっては必要な操作や作業を行う上で何ら障害とならないようにすることができる。また、いたずら防止対策品と対策をしていない通常品と作り分けることが容易であり、作り分けに伴うコストの上昇を抑えることができるという効果がある。
本発明に係る受信機を適用して有効な火災受信機の一実施形態を示す斜視図である。 実施形態の火災受信機において子扉を開いた状態を示す斜視図である。 実施形態の火災受信機における前面パネルの構成例を示す正面図である。 実施形態の火災受信機の前面パネルにストッパロッドを取り付けた状態を示すもので、(A)火災受信機の斜視図、(B)は前面パネルの背面の構成例を示す斜視図である。 ストッパロッドの軸方向への移動を阻止する構造の一例を示すもので、(A)は移動阻止手段としてのハンドルを下げた状態を示す斜視図、(B)はハンドルを上げた状態を示す斜視図である。 ストッパロッドの軸方向への移動を阻止するハンドルの組立て方法を示すもので、(A)はハンドルの組付け前の状態を示す分解斜視図、(B)はハンドルの組付け後の状態を示す斜視図である。 実施形態の火災受信機における前面パネルへのストッパロッドの取り付け手順の前半を示す説明図である。 前面パネルへのストッパロッドの取り付け手順の後半を示す説明図である。 実施形態の火災受信機の前面パネルから操作表示パネルを取り外した状態を示す斜視図である。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の火災受信機は、建物の一角に設置され、建物内に設けられた感知器や発信機からの火災信号を受信し、地区音響装置を鳴動させて火災の発生を音響で知らせるとともに、当該火災受信機の前面パネルに設けられているランプ等の表示により火災の発生を報知する機能を有する。
図1に示すように、火災受信機は一面(前面)が開口した箱状をなす金属製の本体20と、その一側部(図では右側)にヒンジ21A,21Bによって開閉可能に取り付けられた金属製の前面パネル10とを備え、前面パネル10と本体20とによって受信機の筐体が構成されている。
図1に示されているように、本実施例の火災受信機の前面パネル10は中央に開口部10aが形成され、この開口部10aに各種の表示と入力操作を行うための操作表示パネル10Aが設けられている。
本実施例の火災受信機(P型)の操作表示パネル10Aには、図3に示すように、火災発報した回線や感知器線断線が発生した回線を表示する火報回線用の地区表示窓12、火災が発生した場所や防排煙端末等の作動した場所を表示する防排煙回線用の地区表示窓13が設けられている。地区表示窓12と13は、それぞれの地区回線ごとに火災の発生又は防排煙端末(排煙ダンパーや防煙シャッター等)の作動を報知する複数のランプと、それぞれのランプに対応した地区名もしくは設置個所を文字にて示す表示欄(表示プレート)とによって構成されている。
また、操作表示パネル10Aには、電源の投入状態や火災発報、発信機信号の入力など火災受信機の動作状態を各種ランプの点灯で表示する主操作部11と、火災の発生等を知らせるスピーカ14、受信機の音響を停止させるための押ボタン15aやベル(地区音響)を停止させるための押ボタン15bを備えた音響操作部15、受信機の動作モードや各種試験が実施された際の結果等の情報を表示するドットマトリクス型VFD(蛍光表示管)もしくはLCD(液晶表示装置)などからなる情報表示部16、表示内容を変更するためのシフトボタンなどを有する表示操作部17、受信機の火災内容・異常内容などを情報表示部16に表示させて確認するため情報ボタン18aおよび情報ランプ18bを有する情報操作部18などが設けられている。
上記表示操作部17には、順送り用のシフトボタン17A、逆送り用のシフトボタン17B、操作を1つ前の段階に戻すための戻りボタン17C、処理を確定させるための決定ボタン17Dが設けられている。
また、火災受信機の前面パネル10の下部には、電池試験の開始を指令する電池試験スイッチボタン19Aや火災試験の開始を指令する火災試験スイッチボタン19B、試験からの復旧を指令する試験復旧ボタン19C、火災試験からの復旧を指令する火災復旧ボタン19D、点検時に火災時の防排煙連動を停止させておくスイッチボタン19E、点検時に消火栓ポンプ起動連動を停止させておくスイッチボタン19F、火災時の非常放送移信連動を停止させておくスイッチボタン19G、火災時の移信(他設備に火災信号を送出する機能)を停止させておくスイッチボタン19H、点検時や火災時に操作して目的とする防排煙設備を作動または復帰させるためのスイッチボタン19Iなどを有する内部操作部19が設けられている。
さらに、前面パネル10には、上記内部操作部19の前方を覆うように、樹脂パネルからなる操作部カバーとしての子扉22が設けられており、子扉22の内側にある上記スイッチボタン19A~19Iが簡単に操作されてしまうのを防止できるように構成されている。図2に示すように、子扉22は、下端部に設けられたヒンジを中心にして前後に開閉可能に構成されている。なお、子扉22は透明でも非透明でもよい。
また、図示しないが、上記操作部(11、17、18)からの指令入力を受けて各表示部(11、16、18)やスピーカ14を駆動する制御基板が、火災受信機の筐体(10、20)の内部に設置されている。さらに、商用交流電源の停電時に上記制御基板等へ電源を供給する予備電源装置が火災受信機の筐体内部に設けられている。
上記主操作部11、表示操作部17および情報操作部18に設けられている各種スイッチ類は、筐体内部すなわち前面パネル10の内側に設けられて上記各表示部の表示制御を行う制御基板によって、イベント発生の際にのみ操作が有効にされるように構成されている。
一方、子扉22の内側には、主として制御基板によっていつでも操作が受け付けられる点検作業や試験時に操作されるスイッチボタンおよび受信機の動作モード設定のために操作されるスイッチボタンが配設されている。つまり、本実施形態の受信機においては、いたずらや不正により操作されても支障のないスイッチボタンは、子扉22の上方において前面パネル10の表面に露出した状態で配設され、いたずらや不正操作されると支障のあるスイッチボタンは子扉22の内側に配設されている。さらに、以下に説明するように、子扉22は、前面パネル10を開けないと開閉できないように構成されている。
図4~図7には、子扉22を簡単に開閉できないようにするための構造の具体例が示されている。
図9に示すように、前面パネル10の背面側には、開口部10aに対応した矩形状の枠体23が設けられており、図4(B)に示すように、この枠体23の両側壁23A,23Bの上記子扉22の上辺に対応する高さ位置にはガイド穴24A,24Bがそれぞれ形成され、このガイド穴24A,24Bに、1本のストッパロッド24の両端部が挿入され、水平状態に保持可能にされている。そして、前面パネル10を閉じた状態にすると、図4(A)に示すように、ストッパロッド24が子扉22の上部に接触もしくは僅かな隙間をおいて対向するように構成されている。
上記枠体23の内側には、表示ランプや押しボタンスイッチなどが実装されたプリント配線基板からなる操作表示基板33を備えた操作表示パネル31が取り付けられ、操作表示パネル31の前面は、押しボタン等のマークを印刷した例えばメンブレンシートのような樹脂シートにより被覆されている。
また、前面パネル10の開口側の側部には、シリンダーキーのような錠前25が設けられており、この錠前25に鍵を差し込んで開錠すると、図4(B)に示すように、前面パネル10を回動させて本体20の前面を解放できるように構成されている。
図4に示す火災受信機は、受信機の取り扱いを許可された関係者以外の第三者が立ち入ることがある場所に設置されるのに適した製品であり、管理者以外の者が子扉22を開けようとしても、ストッパロッド24によって子扉22の回動すなわち開放が阻止されるため、内側に配設されているスイッチボタン19A~19Iを操作することはできない。従って、第三者のいたずらや不正によるスイッチの操作を防止することができる。
一方、建物の防災センターや中央管理室に設置される火災受信機は、図1および図2に示すように、ストッパロッド24は設けられておらず、ストッパロッド24が挿入される枠体23の両側壁23A,23Bのガイド穴24A,24Bには、グロメット26が挿入されており、異物が進入しないとともに美観(意匠性)が損なわれないようにされている。
上記のように本実施例においては、ストッパロッド24を設けたいたずら防止対策品とストッパロッド24を持たない通常品を作り分けるに当たっては、ガイド穴24A,24Bにストッパロッド24を挿入するかグロメット26を挿入するかを選択するだけで良いので、作り分けが容易であるとともに大幅なコストアップを回避することができる。
さらに、本実施例の火災受信機においては、ストッパロッド24の抜けを防止する構造を設けている。以下、ストッパロッド24の抜け止め防止構造について、図5および図6を用いて説明する。
図5および図6は、ストッパロッド24の抜け止め防止構造を構成する部品を拡大して示すものである。
図5に示すように、ストッパロッド24の一方の端部に対応して、前面パネル10の裏面にはヒンジベース27が固着され、このヒンジベース27に挿入されたピン28によって、ハンドル29が上下方向回動可能に支持されている。ハンドル29は、枠体23の側壁23Bに形成されているストッパロッド挿入用のガイド穴24Bに対応して設けられており、図5(B)に示すように、ハンドル29を上方へ回動させた状態にすると、その下方をストッパロッド24が移動することができる。また、図5(A)に示すように、ハンドル29を下方へ回動させた状態にすると、当該ハンドル29の側面でストッパロッド24の移動を阻止できるようになる。
さらに、図6(B)に示すように、ピン28の先端部の外周面には溝28aが形成されており、この溝28aにEリング30を嵌合させることで、ピン28の脱落を防止できるようになっている。また、図4(A)に示すように、ストッパロッド24の他方の端部に対応して前面パネル10の裏面には、ストッパロッド24の上記とは反対方向への移動を阻止するためのエンドプレート32が設けられている。
なお、図5に示すように、ハンドル29の上方には、錠前25とこの錠前25によって回動されるロックプレート25Aが設けられており、錠前25に鍵(コイン等)を差し込んで回し、ロックプレート25Aを縦の姿勢にすると前面パネル10は開閉可能となり、図6のようにロックプレート25Aを横すなわち水平の姿勢にするとロックプレート25Aの先端が本体20の縁部に係合して前面パネル10は開放不能なロック状態になる。
次に、上記ストッパロッド24を前面パネル10へ装着する手順について、図7及び図8を用いて説明する。
ストッパロッド24を前面パネル10へ装着するには、前面パネル10を開けて子扉22を閉める。そして、図7に示すように、ハンドル29を上げた状態にして、ストッパロッド24の一方の端部を、前面パネル10裏面の枠体23の側壁23B(ハンドル29側)に形成されているガイド穴24Bに差し込んで、ハンドル29の下方を通過させる。
続いて、ストッパロッド24の端部を1/3程度まで差し込んだところで、ストッパロッド24を反対方向へ移動させて、他端を枠体23の側壁23A(エンドプレート32側)に形成されているガイド穴24Aに差込み、エンドプレート32に当たるまでストッパロッド24を差し込む。その後、図8に示すように、前面パネル10裏面のハンドル29を下げ、ストッパロッド24が左右に動かない状態にして、前面パネル10を閉めることでストッパロッド24の設置が完了する。なお、ストッパロッド24を外す場合は、上記と逆の手順の操作を行えばよい。
上記のように、本実施例の火災受信機においては、子扉22の下端側にヒンジを設けて開閉可能に構成するとともに、前面パネル10の裏面には、子扉22の開放側である上端に対応した位置にストッパロッド24を設けているため、前面パネル10を閉めて錠前25を施錠すると、子扉22の開放不能にすることができる。そのため、子扉22を開いて内部のスイッチ類を操作するいたずらや不正を防止することができる。
また、錠前25を開錠して前面パネル10を開いてから、前面パネル10の裏面のハンドル29を上げてストッパロッド24を移動させて抜くと子扉22を開くことができるようになるため、子扉22を開いて内部のスイッチ類を操作することができる。従って、錠前25を開錠するキーを保有するビル管理者等の関係者によるスイッチ操作を可能にしつつ関係者以外の第三者によるスイッチ操作を防止することができる。
なお、子扉22の内側にはビル管理者や点検作業者が操作するスイッチ類のみを配設しても良いが、子扉22の内側に消防士が操作するスイッチ類を設けている場合には、錠前25としてコイン錠を使用することで、火災発生の知らせを受けて駆け付けた消防士や関係者がコインや工具を使用して前面パネル10を開け、ハンドル29を持ち上げてストッパロッド24を抜いて子扉22を開け、スイッチを操作することができる。
また、防災センターや管理室等の特殊な部屋に設置される火災受信機にはキーが不要なコイン錠を設けた前面パネル(ストッパロッドなし)を設け、第三者が立ち入ることがある箇所に設置される火災受信機にはキーを必要とする錠前およびストッパロッドを設けた前面パネルを設けることにより、製品を作り分けるようにしても良い。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、ストッパロッド24として棒状の部材を用いているが、剛性のある部材であれば長尺な板状の部材を用いるようにしても良い。また、前記実施形態では、子扉22は前面パネル(親扉)10の前面側に設けられているが、本体20側に設けられていても良い。その場合にも、ストッパロッド24を前面パネル10に設けることで、子扉22の開放を防止することができる。
さらに、前記実施形態では、子扉22が下辺を支点として回動可能に設けられているが、上辺あるいは左右いずれかの辺を支点として回動可能に設けられていても良い。
また、以上の説明では、本発明をP型火災受信機に適用した場合を例にとって説明したが、本発明はP型火災受信機に限定されず、R型火災受信機その他監視システムを構成可能な受信機に適用することが可能である。
10 前面パネル(筐体)
11 主操作部
12 火報回線用の地区表示窓
13 防排煙回線用の地区表示窓
14 スピーカ
15 音響操作部
16 情報表示部(表示装置)
17 表示操作部
18 情報操作部
19 内部操作部
20 本体(筐体)
21 子扉(カバー)
23 枠体
24 ストッパロッド(長尺部材)
25 錠前
26 グロメット
27 ヒンジベース
29 ハンドル(第1移動阻止手段)
32 エンドプレート(第2移動阻止手段)

Claims (6)

  1. 監視対象区域内に設置されている端末機器からの信号に応じてイベントの発生を検知可能な制御基板を内蔵し一面が開口した箱状本体と、検知されたイベントの発生およびイベントに対応した情報を表示可能であるとともに入力操作可能な操作表示部を有し前記箱状本体の開口を閉鎖するように取り付けられる前面パネルと、からなる筐体を備えた防災監視システム用受信機であって、
    前記前面パネルには、開口部および該開口部の縁に沿った枠体が設けられ、
    前記開口部の一部を閉塞可能なカバーが、前記前面パネルに一辺を支点として回動可能に装着され、
    前記前面パネルの前記カバーで覆われている部位にはスイッチ類が配置され、
    前記前面パネルの前記枠体の互いに対向する一対の壁部には、前記カバーの開放側に対応する位置にそれぞれガイド穴が形成され、
    一対の前記ガイド穴には、長尺部材の両端部がそれぞれ挿通され、
    前記前面パネルが前記箱状本体の開口を閉鎖した状態において、前記長尺部材が前記カバーの回動を阻止するように構成されていることを特徴とする防災監視システム用受信機。
  2. 前記前面パネルの裏面には、一方の前記ガイド穴に対応して当該ガイド穴に挿通された前記長尺部材の軸方向外側への移動を阻止する第1移動阻止手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の防災監視システム用受信機。
  3. 前記前面パネルの裏面には、他方の前記ガイド穴に対応して、回動可能に取り付けられて当該ガイド穴に挿通された前記長尺部材の上記と反対方向への移動を阻止する第2移動阻止手段が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の防災監視システム用受信機。
  4. 前記前面パネルの前記カバーで覆われていない部位には、前記制御基板がイベントの発生を検知した際に有効にされる第1スイッチ群が配置され、
    前記前面パネルの前記カバーで覆われている部位には、電源投入中常時有効にされるスイッチを含む第2スイッチ群が配置されていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の防災監視システム用受信機。
  5. 前記電源投入中常時有効にされるスイッチは、当該受信機の試験時もしくは点検時に操作されるスイッチと、イベントの発生時に防災監視システムの所定の設備を作動させるために操作されるスイッチと、動作モードを設定するスイッチであることを特徴とする請求項4に記載の防災監視システム用受信機。
  6. 前記前面パネルには、当該前面パネルの閉状態を維持するための錠前が設けられ、
    前記錠前は、キーを不要としコインもしくは工具で開錠することが可能な錠前により構成されていることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の防災監視システム用受信機。
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