JP7384571B2 - サーバ - Google Patents

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本発明は、電子的価値の投資を可能とするサーバに関する。
株式取引、外国為替証拠金取引、先物取引、債券取引等の投資には長い歴史がある。近年、実際にお金を投資することには抵抗を感じるが投資には興味がある層をターゲットにした、ポイントなどの電子的価値を投資するサービスが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の小額融資促進支援システムは、ユーザのポイントをマイクロファイナンスに利用する。このシステムでは、ユーザが利用可能なポイント数のうちの利用を保留するポイント数である保留ポイント数の指定をユーザ端末から受け付ける。指定された保留ポイント数を記憶手段に書き込んでおき、指定された保留ポイント数分のポイント有効期限を、指定された保留ポイント数の保留期限に基づいて延長する。記憶手段に記憶されている保留ポイント数に基づいて決定された、小額融資として投資する投資金額が、投資先に投資されるのに必要な情報処理を、実行する。
特開2009-217312号公報
通常、ポイントは少額ずつこつこつと貯めるものである。これに対して、投資はまとまった額の単位で行われる。したがって、ポイントを投資する際、端数の処理や表示が煩雑となりうる。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子的価値を投資する際の端数の影響を軽減または除去できる技術の提供にある。
本発明のある態様は、サーバに関する。このサーバは、ユーザが有する第1の電子的価値の数量を保持する保持手段と、ネットワークを介してユーザの端末から、第2の電子的価値の数量を指定した投資の指示を受け付ける受付手段と、指定された第2の電子的価値の数量に対応する第1の電子的価値の数量を用いて投資の結果を算出する算出手段と、算出された投資の結果で保持手段を更新する更新手段と、ネットワークを介してユーザの端末に、当該ユーザが有する第2の電子的価値の数量を示す画面を当該端末のディスプレイに表示させるための情報を送信する送信手段と、を備える。第1の電子的価値と第2の電子的価値との変換レートは、第2の電子的価値の数量が対応する第1の電子的価値の数量よりも少なくとも一桁小さくなるよう設定され、前記画面は第1の電子的価値の数量の表示を含まない
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を装置、方法、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、電子的価値を投資する際の端数の影響を軽減または除去できる。
実施の形態に係るポイント投資システムの構成を示す模式図である。 図1の投資サーバのハードウエア構成図である。 図1の投資サーバの機能および構成を示すブロック図である。 図3のポイント変換部による変換処理における有効期限の扱いの説明図である。 図3のユーザ情報保持部の一例を示すデータ構造図である。 図1の投資サーバにおける一連の処理の流れを示すフローチャートである。 投資チップへの変換、投資チップの投資および決済に係るデータの変遷を説明する模式図である。 図8(a)~(d)は、ポイント投資アプリを実行する携帯端末のディスプレイに表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。 図9(a)~(d)は、ポイント投資アプリを実行する携帯端末のディスプレイに表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。 図10(a)~(c)は、ポイント投資アプリを実行する携帯端末のディスプレイに表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。 携帯端末のディスプレイに表示される取引履歴画面の代表画面図である。
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面において説明上重要ではない部材の一部は省略して表示する。
実施の形態に係るポイント投資システムでは、投資用の投資ポイントの情報を裏で持ちつつ、ユーザには投資ポイントそのものではなく投資ポイントの桁数を切り下げた投資チップを表示し、ユーザからの投資は投資チップ単位で受け付ける。これにより、ユーザによる投資のための入力や投資結果の表示が簡便化され、ユーザにとってより分かりやすいインタフェースが提供される。
仮想投資における株などの投資対象は、100ポイント単位、1000ポイント単位など、購入価格に刻みがあるという商品特性を有することが多い。例えば、ユーザが1115ポイントや2060ポイントを有している場合、1000ポイント単位の投資対象を購入するのに端数の115ポイントや60ポイントには意味があまりない。そこで、本実施の形態に係るポイント投資システムは、ポイントをチップ化することで端数をユーザから「見えなく」する。上記の例では、ユーザは1チップや2チップを投資するということになり、端数はユーザから見えなくなる。これにより、より分かりやすいユーザインタフェースを提供する。
(実施の形態)
図1は、実施の形態に係るポイント投資システム2の構成を示す模式図である。ポイント投資システム2は、携帯端末4と、情報配信サーバ8と、投資サーバ10と、を備える。携帯端末4、情報配信サーバ8、投資サーバ10はそれぞれインターネットなどのネットワーク6に接続され、ネットワーク6を介して互いに通信可能に構成される。図1に示される構成は例示であり、携帯端末4や各サーバ8、10の数に制限はない。各サーバ8、10は複数のサーバを含んでもよい。例えば、投資サーバ10と情報配信サーバ8を一のサーバとして構成することもできるし、投資サーバ10の後説するブロック構成要素毎をサーバとして構成することもできる。
投資サーバ10は、ポイント投資システム2により提供されるポイント投資サービスを利用するユーザの獲得ポイント、投資ポイントおよび投資チップを管理する。獲得ポイントは、ユーザが当該ポイント投資サービスや他のロイヤリティプログラム、ポイントサービス、マイレージプログラムなどにおいて獲得したポイントである。獲得ポイントは、その発行体が定めるところにしたがい所定のレートで商品またはサービスに交換可能である。投資ポイントは、投資用のポイントであってユーザには見せないポイントであり、ポイント投資サービスが提供する仮想的な投資対象(株式、投資信託、先物、外国為替など)に投資可能なポイントである。投資ポイントは、その発行体すなわちポイント投資サービスの提供者が定めるところにしたがい所定のレートで商品またはサービスに交換可能である。
投資チップは、投資の受け付けにおいてユーザに指定され、投資結果の表示においてユーザに提示されるポイントである。投資サーバ10は、投資チップ単位で投資を受け付け、投資チップ単位で投資の結果をユーザに提示する。その際、投資サーバ10は、投資チップの数量に対応する投資ポイントの数量をユーザに提供しない。投資ポイントと投資チップとの変換レートは、投資チップの数量が対応する投資ポイントの数量よりも少なくとも一桁小さくなるよう設定される。例えば、1投資チップ=10投資ポイント、1投資チップ=100投資ポイント、1投資チップ=1000投資ポイント、等の変換レートが採用されうる。本実施の形態では、1投資チップ=1000投資ポイントの変換レートが採用される。
本明細書では、仮想的な投資対象への投資を仮想的な投資または仮想投資と呼ぶ。仮想投資は、実際の金融商品の売買、取引または権利移転を発生させることなく、データの処理によって、ユーザにあたかも金融商品を取引しているかのように見せる形態の投資である。仮想投資は、実際の金融商品の売買等を伴わないので実装が比較的容易である。
獲得ポイントと投資ポイントとは異なる。例えば、獲得ポイントを発行する主体と、投資ポイントを発行する主体と、は異なる。上記の例では、投資ポイントを発行する主体はポイント投資サービスの提供者である一方、獲得ポイントは当該提供者以外の主体、例えばロイヤリティプログラムの提供者により発行されてもよい。また、獲得ポイントの商品またはサービスへの交換の態様と、投資ポイントの商品またはサービスへの交換の態様と、は異なる。例えば、獲得ポイントは実店舗での使用が可能である一方、投資ポイントは電子商取引においてのみ用いられてもよい。獲得ポイントと交換可能な商品またはサービスの範囲は、投資ポイントと交換可能な商品またはサービスの範囲より広くてもよいし、その逆も可能である。獲得ポイントの交換レートは、投資ポイントの交換レートよりもユーザに有利であってもよいし、その逆も可能である。
投資サーバ10において、投資ポイントは評価ポイント(評価額)の計算用に用いられ、投資チップはユーザインタフェース上で用いられるというそれぞれの性質上、投資ポイントおよび投資チップは同じ主体、すなわちポイント投資サービスの提供者により管理される。
情報配信サーバ8は、投資サーバ10において仮想投資を処理するために必要な情報を投資サーバ10にネットワーク6を介して配信する。情報配信サーバ8により配信される情報は、仮想的な投資対象が株式であれば日経平均株価や特定の企業の株価を含み、仮想的な投資対象が外国為替であれば為替レートを含む。情報配信サーバ8は取引所に備えつけのサーバであってもよい。
携帯端末4はポイント投資サービスを利用するユーザの携帯端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ラップトップPCなどであってもよい。ユーザは、ダウンロードサイトからネットワーク6を介してポイント投資用アプリケーションプログラム(以下、ポイント投資アプリと称す)を携帯端末4にダウンロードし、インストールする。あるいはまた、ポイント投資アプリは携帯端末4にプリインストールされていてもよい。ポイント投資アプリはポイント投資サービスの提供者により提供される。ポイント投資アプリが携帯端末4により実行されることにより、携帯端末4は各種機能を実現する。
なお、携帯端末の各種機能はサーバ側から提供される構成であってもよく、つまり、各種機能の実際の処理はサーバ側で処理されて携帯端末では表示処理及び要求処理を行う構成(例えば、携帯端末はブラウザ機能のみを有し、サーバ(アプリケーションサーバとWEBサーバ)からの表示情報を表示し、処理要求又は表示要求する)であってもよい。
図2は、図1の投資サーバ10のハードウエア構成図である。投資サーバ10は、メモリ102と、プロセッサ104と、通信インタフェース106と、ディスプレイ108と、入力インタフェース110と、を備える。これらの要素はそれぞれバス112に接続され、バス112を介して互いに通信する。
メモリ102は、データやプログラムを記憶するための記憶領域である。データやプログラムは、メモリ102に恒久的に記憶されてもよいし、一時的に記憶されてもよい。プロセッサ104は、メモリ102に記憶されているプログラムを実行することにより、投資サーバ10の各種機能を実現する。通信インタフェース106は、投資サーバ10の外部との間でデータの送受信を行うためのインタフェースである。通信インタフェース106はネットワーク6と接続され、ネットワーク6を介して携帯端末4や情報配信サーバ8とデータをやりとりする。ディスプレイ108は、各種情報を表示するためのデバイスである。入力インタフェース110は、ポイント投資システム2の管理者からの入力を受け付けるためのデバイスである。
図3は、図1の投資サーバ10の機能および構成を示すブロック図である。ここに示す各ブロックは、ハードウエア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウエア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
投資サーバ10は、変換要求受付部122と、ポイント変換部124と、投資指示受付部126と、仮想投資処理部128と、端数処理部129と、送信部130と、特典交換処理部132と、ユーザ情報保持部134と、を備える。
変換要求受付部122は、ネットワーク6を介してユーザの携帯端末4から、様々な場面で獲得された獲得ポイントから投資チップへの変換の要求を受け付ける。携帯端末4はポイント投資アプリの後述の変換画面502において、獲得ポイントを投資チップに変換するための指示をユーザから受け付け、当該変換の要求を投資サーバ10にネットワーク6を介して送信する。変換の要求は、変換元の獲得ポイント数およびその有効期限を含み、より具体的には(変換元の獲得ポイント数、その有効期限)のひとつ以上の組を含む。変換の要求は、有効期限の異なる複数の獲得ポイント数を含んでもよい。本明細書において、「ポイント数」は、あるひとつの有効期限に対応付けられたひとまとまりのポイントを指し、まとまりの大きさは例えば600(ポイント)、1000(ポイント)などの数量で指定される。
ポイント変換部124は、変換要求受付部122が変換の要求を受け付けると、要求されている変換を実行する。この変換は、ユーザから見た場合は獲得ポイントから投資チップへの変換であり、投資サーバ10から見た場合は獲得ポイントから投資ポイントへの変換である。ポイント変換部124における獲得ポイントから投資ポイントへの変換レートは、ポイント投資サービスの提供者によって適宜設定されてもよい。例えばこの変換レートが1に設定されている場合、変換元の獲得ポイント数が「1000ポイント」であれば変換先の投資ポイント数は「1000ポイント」となる。さらに、投資ポイントと投資チップとの変換レートは上記の通り1投資チップ=1000投資ポイントであるから、変換先の投資ポイント数「1000ポイント」は、ユーザには投資チップ数「1チップ」と見える。
投資チップの有効期限は変換元の獲得ポイントの有効期限に基づき設定される。例えば、変換元の獲得ポイントがひとつの有効期限を有する場合、ポイント変換部124は投資チップの有効期限を変換元の獲得ポイントの有効期限と同じに設定する。変換元の獲得ポイント数が「1000ポイント」、その有効期限が「2018/8/1」である場合、変換先の投資チップ数「1チップ」の有効期限も「2018/8/1」に設定される。
なお、ポイント変換部124は、現在から変換元の獲得ポイントの有効期限までの期間の長さが所定値より小さい場合、変換先の投資チップの有効期限を、現在から変換先の投資チップの有効期限までの期間の長さが当該所定値となるよう設定してもよい。所定値は、例えば、1年、半年、3ヶ月、2年等、ポイント投資サービスの提供者によって適宜設定されてもよい。その上でポイント変換部124は、現在から変換元の獲得ポイントの有効期限までの期間の長さが当該所定値と同じかまたはそれより大きい場合、変換先の投資チップの有効期限を変換元の獲得ポイントの有効期限と同じに設定してもよい。
変換元の獲得ポイントが有効期限の異なる複数の数量を含み、それらの数量を投資チップの一単位(すなわち、1投資チップ)へと変換することが要求される場合、ポイント変換部124は、変換先の1投資チップの有効期限を、変換元の獲得ポイントの複数の数量の複数の有効期限のうち最も長い有効期限と同じかそれよりも長く設定する。
ポイント変換部124は、ユーザに対応付けて、投資チップの一単位を特定する投資チップIDと、該投資チップに対して設定された有効期限と、該投資チップの一単位に対応する投資ポイント数と、をユーザ情報保持部134に登録する。
図4は、ポイント変換部124による変換処理における有効期限の扱いの説明図である。図4の例では、ユーザは獲得ポイント数「1000ポイント」を投資チップ数「1チップ」に変換することを要求している。この変換元の獲得ポイント数「1000ポイント」は、現在から半年後に有効期限が切れる獲得ポイント数「300ポイント」と、現在から1年後に有効期限が切れる獲得ポイント数「300ポイント」と、現在から2年後に有効期限が切れる獲得ポイント数「400ポイント」と、を含む。ポイント変換部124は、変換元の各獲得ポイント数「300ポイント」、「300ポイント」、「400ポイント」の有効期限「現在から半年後」、「現在から1年後」、「現在から2年後」のなかから最も長い有効期限である「現在から2年後」を特定する。ポイント変換部124は、変換先の投資チップ数「1チップ」の有効期限を、特定された有効期限「現在から2年後」と同じに設定する。
このように、チップ単位でユーザに有利になるように有効期限を設定することで、ポイント投資システムへのユーザ満足度を高めることができる。もともと投資チップと投資ポイントとの間の変換レートは投資ポイントの桁数を切り下げるように設定されるので、1投資チップに対応する獲得ポイント数は大きくなる(例えば、100ポイント、1000ポイント等)傾向にある。一方、獲得ポイントの獲得の態様を考えると、日々1ポイント、10ポイント単位等細かく獲得していくのが通常である。したがって、上記のように有効期限の揃っていない獲得ポイント数を合わせて1投資チップに交換する状況が比較的多く発生することが予想される。このような状況において、本実施の形態では投資チップの有効期限を、変換元の獲得ポイント数の最長のものとすることで、ユーザにお得感を提供できる。そして、ポイント投資システム側には有効期限を延ばすことによるペナルティが発生するものの、有効期限延長の対象となるポイントはたかだか1投資チップに対応するポイント数程度であるから、それほど大きな問題とはならない、特に上記のユーザ満足度向上の対価としては廉価であるとの判断も可能である。
ポイント変換部124は、ユーザを特定するユーザIDと、変換元の獲得ポイント数およびその有効期限と、をネットワーク6を介して獲得ポイントの発行体のサーバ(不図示)に通知してもよい。獲得ポイントの発行体は、通知された獲得ポイント数をユーザの獲得ポイント残高から減じてもよい。獲得ポイントの発行体は、このように消し込まれた獲得ポイントに応じた対価をポイント投資サービスの提供者に提供してもよい。当該提供者は、この対価を原資として、投資ポイントと交換可能な商品またはサービス(すなわち、特典)を用意してもよい。
投資指示受付部126は、ネットワーク6を介してユーザの携帯端末4から、投資チップの数量を指定した投資の指示を受け付ける。携帯端末4はポイント投資アプリの後述の注文受け付け画面504において、ユーザが有する未投資分の投資チップを仮想的な投資対象に投資するための指示をユーザから受け付け、当該投資の指示を投資サーバ10にネットワーク6を介して送信する。投資の指示は、投資対象と、投資する投資チップ数およびその有効期限と、を含み、より具体的には(投資対象、投資する投資チップ数、その有効期限)のひとつ以上の組を含む。投資の指示は、同じ投資対象に有効期限の異なる複数の投資チップを投資するための指示を含んでもよい。例えば、投資の指示は、「ABC商事」の株を「2投資チップ」分買うための指示を含んでもよく、その場合さらに「2投資チップ」の内訳として「2018/12/25有効期限の1投資チップ」、「2018/10/25有効期限の1投資チップ」を含んでもよい。あるいはまた、投資の指示は、異なる投資対象に有効期限の同じ投資チップをそれぞれ投資するための指示を含んでもよい。例えば、投資の指示は、「2018/12/25有効期限の2投資チップ」のうち「1投資チップ」で「甲通商」の株を買い、残りの「1投資チップ」で「乙ホールディング」の株を買うための指示を含んでもよい。
投資指示受付部126は、投資される投資チップの有効期限が所定の警告基準を満たす場合、ネットワーク6を介してユーザの携帯端末4に通知を行う。本実施の形態では、1つの取引内での一部決済は許されない。また、投資済みの投資チップの有効期限が切れるとその投資チップが関わる全ての取引が強制的に決済される。したがって、有効期限が異なる(例えば、1週間後、3ヶ月後、6ヶ月後)複数の投資チップが同じ投資対象に投資されている場合、それらの有効期限のうち最も短いもの(1週間後)が切れた段階で、全ての有効期限の投資チップについて強制決済となる。
そこで、取引の開始時、すなわち投資指示受付部126が投資の指示を受け付けた段階で、投資指示受付部126は、投資対象に投資される投資チップのなかに有効期限が所定値より短いものが存在するか否かを判定する。存在すると判定された場合、投資指示受付部126は、ユーザに警告を行う。所定値は例えば1週間、2週間、1ヶ月など、ポイント投資サービスの提供者により適宜設定されてもよい。投資指示受付部126は、さらに、投資に用いる投資チップを有効期限ごとに任意に選択できるようにするインタフェースを携帯端末4に提供してもよい。
仮想投資処理部128は、投資サーバ10における仮想投資に係る処理を行う。仮想投資処理部128は、投資の指示において指定された投資チップ数に対応する投資ポイント数を用いて投資の結果を算出し、算出された投資の結果でユーザ情報保持部134を更新する。
仮想投資処理部128は、ネットワーク6を介して情報配信サーバ8から株価や為替レートなどの仮想投資に係るパラメータを受信する。仮想的な株取引であれば、仮想投資処理部128は、情報配信サーバ8から対象企業の株価を取得する。仮想的な外国為替証拠金取引であれば、仮想投資処理部128は情報配信サーバ8から為替レートを取得する。以下、仮想的な株取引を例として説明するが、仮想的な外国為替証拠金取引などの他の仮想的な投資にも本実施の形態に係る技術的思想を適用できる。
仮想投資処理部128は、投資指示受付部126が受け付けた指示で指定される投資対象の企業の株価を情報配信サーバ8から取得するか、または既に情報配信サーバ8から取得していた該株価を読み出す。仮想投資処理部128は、指示で指定される投資チップに対応する投資ポイント数と取得された株価とに基づいて、ユーザに割り当てられる仮想的な株式(以下、仮想株と称す)の株数を算出する。株数算出の際、仮想投資処理部128は、取得された株価に所定の単位変換係数を乗じることにより、投資ポイント単位の株価を算出する。あるいはまた、他のアルゴリズムにより、取得した実際の株価をポイント投資サービスにおける仮想株の株価に変換してもよい。
例えば、買い注文で株価が「100ポイント」の仮想株を投資チップ「1チップ」分購入することが指定された場合、「1チップ」は投資ポイント数「1000ポイント」に対応するので、仮想投資処理部128はユーザに対象企業の仮想株「10株」を割り当てる。仮想投資処理部128は、投資された投資チップの投資チップIDおよびそれに対応する投資ポイント数に対応付けて、投資対象と、仮想株の買値/売値と、割り当てられた株数と、をユーザ情報保持部134に登録する。
仮想投資処理部128は、周期的に、例えば一日一回、情報配信サーバ8から企業の株価を取得することで、株価を更新する。仮想投資処理部128は、株価が更新されると、更新された株価でユーザが有する仮想株を評価する。具体的には、仮想投資処理部128は、ユーザが有する仮想株の株数に更新された株価を乗じることで評価ポイント数(評価額)を算出し、当該仮想株の投資時の投資ポイント数と評価ポイント数との差分として増減ポイント数(損益)を算出する。仮想投資処理部128は、算出された評価ポイント数と、算出された増減ポイント数と、をユーザ情報保持部134に登録する。
端数処理部129は、投資ポイントと投資チップとの変換レートを参照し、ユーザ情報保持部134に保持される投資ポイントの数量に所定の端数処理を行うことで、携帯端末4のディスプレイに表示される画面に示されるべき投資チップの数量を算出する。端数処理部129は、算出された投資チップの数量を表示チップ数としてユーザ情報保持部134に登録する。
端数処理部129は、ユーザ情報保持部134に保持される投資ポイント数(未投資の投資チップの場合)または評価ポイント数(既投資の投資チップの場合)から、以下の規則に基づき表示チップ数を算出する。
+500投資ポイント~+1499投資ポイント = +1投資チップ
-500投資ポイント~+499投資ポイント = 0投資チップ
-1500投資ポイント~-501投資ポイント = -1投資チップ
1500投資ポイント以上、-1501投資ポイント以下についても同様な規則が規定される。
あるいはまた、以下の規則が用いられてもよい。
+1000投資ポイント~+1999投資ポイント = +1投資チップ
0投資ポイント~+999投資ポイント = 0投資ポイント
-1000投資ポイント~-1投資ポイント = -1投資ポイント
2000投資ポイント以上、-1001投資ポイント以下についても同様な規則が規定される。ただし、投資チップを投資する際に手数料を徴収する場合、ユーザが1投資チップを投資した瞬間に表示上は「0投資チップ」の投資となり(システム上は(1000投資ポイント-手数料)分の投資として登録される)、ユーザに懐疑を抱かせ得る。また、0投資チップの投資という表示を避けるためには、最低投資チップ数を2にする必要があり、自由度が低減する。また、この場合も2投資チップを投資すると表示上は「1投資チップ」の投資となり、ユーザの懐疑は解消されない。そこで、この例のように端数処理において幅を切り捨てるのではなく、先の例のように端数処理を四捨五入とすることで、投資の際の表示上のチップ数の変動を抑えることができる。
なお、1桁以上四捨五入等の端数処理ができればよく、「+400投資ポイント~+1399投資ポイント = +1投資チップ」といった規則であってもよく、定義域は可変設定とすることもできる。
仮想投資処理部128は、ユーザの携帯端末4から運用状況の提供要求を受け付けると、ユーザ情報保持部134を参照してユーザの運用状況を示す情報を生成し、ネットワーク6を介して携帯端末4に送信する。
仮想投資処理部128は、ユーザの携帯端末4からネットワーク6を介して、決済対象の指定を含む決済要求を受け付ける。仮想投資処理部128は、決済要求を受け付けると、指定された決済対象に係る投資の決済を実行する。
同じ投資対象に有効期限の異なる二つの投資チップが投資されており、該投資により損益が生じた場合、仮想投資処理部128において、以下の二通りのアルゴリズムのうちのいずれかにより、損益が処理される。
(1)投資の結果生じた損益を、投資チップごとに割り振る。
(2)投資の結果生じた利益を新たな投資チップとして発行し、投資の結果生じた損失を、有効期限の短い投資チップの投資ポイントから差し引く。
(1)、(2)のいずれのアルゴリズムを用いるかは、ポイント投資サービスの提供者またはユーザにより選択可能に構成されてもよい。あるいはまた、投資の結果生じた利益を(1)のアルゴリズムで処理し、投資の結果生じた損失を(2)のアルゴリズムで処理してもよいし、その逆も可能である。このように、(1)のアルゴリズムと(2)のアルゴリズムとを組み合わせて用いてもよい。上記損益の処理は決済時に行われるが、評価時に行われてもよい。
下記の利益の例および損失の例を用いて上記二つのアルゴリズムを説明する。
(利益の例)
・2018/3/1にABC商事の株を20株購入した。ABC商事の株価は100投資ポイントであったから、2投資チップ(2000投資ポイント)の投資となった。2投資チップの内訳は、有効期限が2018/12/25のものが1投資チップ(1000投資ポイント)、有効期限が2018/10/25のものが1投資チップ(1000投資ポイント)であった。
・2018/4/1に上記20株を売却した。ABC商事の株価は180投資ポイントであったから、1600投資ポイントの利益が出た。
(損失の例)
・2018/3/1にABC商事の株を20株購入した。ABC商事の株価は100投資ポイントであったから、2投資チップ(2000投資ポイント)の投資となった。2投資チップの内訳は、有効期限が2018/12/25のものが1投資チップ(1000投資ポイント)、有効期限が2018/10/25のものが1投資チップ(1000投資ポイント)であった。
・2018/4/1に上記20株を売却した。ABC商事の株価は20投資ポイントであったから、1600投資ポイントの損失が出た。
(1)のアルゴリズムは投資チップのそれぞれに損益を割り振るものである。上記利益の例では、投資された2投資チップのそれぞれは同じ1000投資ポイントに対応するので、2018/4/1時点の1600投資ポイントの利益は各投資チップに均等に割り振られる。投資チップの有効期限は割り振りに寄与しない。各投資チップには1600/2=800投資ポイントの利益が割り振られ、決済の結果、各投資チップの投資ポイント数は1000+800=1800となり、表示チップ数は1から2に変更される。なお、投資チップに対応する投資ポイント数が投資された時点で異なる場合、投資ポイント数が多いほど損益が多く割り振られる。上記の例で仮に投資された2投資チップの一方(投資チップA)が800投資ポイントに対応し他方(投資チップB)が1200投資ポイントに対応する場合、投資チップAに1600×800/(800+1200)=640投資ポイントの利益が割り振られ、投資チップBに1600×1200/(800+1200)=960投資ポイントの利益が割り振られる。
損失についても同様である。上記損失の例では、投資された2投資チップのそれぞれは同じ1000投資ポイントに対応するので、2018/4/1時点の1600投資ポイントの損失は各投資チップに均等に割り振られる。投資チップの有効期限は割り振りに寄与しない。各投資チップには1600/2=800投資ポイントの損失が割り振られ、決済の結果、各投資チップの投資ポイント数は1000-800=200となり、表示チップ数は1から0に変更される。なお、投資チップに対応する投資ポイント数が投資された時点で異なる場合、投資ポイント数が多いほど損益が多く割り振られる。上記の例で仮に投資された2投資チップの一方(投資チップA)が800投資ポイントに対応し他方(投資チップB)が1200投資ポイントに対応する場合、投資チップAに1600×800/(800+1200)=640投資ポイントの損失が割り振られ、投資チップBに1600×1200/(800+1200)=960投資ポイントの損失が割り振られる。
(2)のアルゴリズムは利益が出た時は新しく投資チップを発行し、損失が出た時は古い期限の投資チップから引き落すものである。上記利益の例では、2018/4/1の決済で発生した1600投資ポイントの利益は、決済時から所定期間(例えば3年)後を有効期限とする新たな投資チップ(投資チップ数2、対応する投資ポイント数1600)としてユーザに発行される。その結果、ユーザに、2021/4/1を有効期限とする2投資チップが新たに対応付けられる。あるいはまた、有効期限の最も長い投資チップの投資ポイント数に利益分を追加してもよい。
上記損失の例では、2018/4/1の決済で発生した1600投資ポイントの損失は、有効期限の最も短い投資チップ、すなわち有効期限が2018/10/25の1投資チップに対応する1000投資ポイントから差し引かれる。その結果、有効期限が2018/10/25の1投資チップに対応する投資ポイント数は0となり、600投資ポイントの損失が残る。残った損失は有効期限が2018/12/25の1投資チップに対応する1000投資ポイントから差し引かれ、その結果、有効期限が2018/12/25の1投資チップに対応する投資ポイントは1000-600=400投資ポイントとなる。有効期限が2018/10/25の1投資チップの表示チップ数、有効期限が2018/12/25の1投資チップの表示チップ数はいずれも0となる。このように、(2)のアルゴリズムでは、有効期限に関してユーザに有利な損益の処理を実現することで、ポイント投資サービスを利用することへのモチベーションを高めることができる。
送信部130は、ネットワーク6を介して携帯端末4に、各種情報を送信する。各種情報は、例えばユーザが有する仮想株の評価ポイントや、ユーザの獲得ポイントの総計や、ユーザの投資ポイントの総計や、ユーザの投資状況に関する情報や、仮想株の株価などを含む。例えば送信部130は、ネットワーク6を介してユーザの携帯端末4に、当該ユーザが有する投資チップの数を示すホーム画面500(後述)を当該携帯端末4のディスプレイに表示させるための情報を送信する。ホーム画面500は、ユーザの投資チップの数を示す代わりに、投資ポイントの数の表示を含まない。
特典交換処理部132は、未投資分の投資チップを特典に交換するための処理を行う。特典交換処理部132における処理は、公知のポイントシステムで用いられている特典交換の処理と同様であってもよい。典型的には、携帯端末4のディスプレイに特典のリストを提示し、ユーザによる特典の選択を受け付けるようなものである。ユーザは特典に交換する投資チップを指定する。特典交換処理部132はユーザ情報保持部134を参照し、指定された投資チップに対応する投資ポイント数を特定し、特定された投資ポイント数を特典に交換するための処理を行う。
図5は、図3のユーザ情報保持部134の一例を示すデータ構造図である。ユーザ情報保持部134は、ユーザを特定するユーザIDと、ユーザの資格情報としてのパスワードと、ユーザの獲得ポイントに関する情報と、ユーザの投資ポイントに関する情報と、を対応付けて保持する。獲得ポイントに関する情報は、ユーザが有する獲得ポイントを、獲得ポイント数とその有効期限との組の形で示す。投資ポイントに関する情報は、ユーザが有する未投資分の投資チップを、投資チップIDと投資ポイント数とその有効期限との組で示し、既投資分の投資チップを、投資チップIDと投資ポイント数とその有効期限と投資対象と買値/売値と株数と倍率と評価ポイント数と増減ポイント数との組ので示す。投資ポイントに関する情報は、投資チップIDごとに、未投資分であれば投資ポイント数に対応する、既投資分であれば評価ポイント数に対応する、表示チップ数を示す。
図5の例では、ユーザ「A001」は現時点で「ABC商事」の仮想株を20株有しており、買値は100投資ポイントであったから買付け時に支払った投資ポイント数は2000であり、その2000投資ポイント数の内訳は有効期限が2018/12/25の投資チップ1に対応する1000投資ポイントと、有効期限が2018/10/25の投資チップ1に対応する1000投資ポイントであり、現時点の評価ポイント数は1800+1800=3600であり(現時点のABC商事の株価が180投資ポイント)、1600投資ポイントの利益が出ていること、が示されている。
投資チップID「B006」で特定される投資チップは、投資前は1600投資ポイントに対応する2投資チップであったことが示されている。ユーザがこの2投資チップのうちの1投資チップを「甲通商」に、もう1投資チップを「乙ホールディング」に投資したことが示されている。
投資チップID「B002」で特定される投資チップに対応する投資ポイント数は1654となっており、変換直後の1000から変わっているが、これは、投資チップID「B002」で特定される投資チップが投資され、+654投資ポイントの利益で決済された結果である。ただし、この利益はユーザには+1投資チップとして示される。
以上の構成による投資サーバ10の動作を説明する。
図6は、図1の投資サーバ10における一連の処理の流れを示すフローチャートである。
(変換要求処理フェーズ)
投資サーバ10は、獲得ポイントから投資チップへの変換の要求を受け付ける(S602)。投資サーバ10は、変換先の投資チップの有効期限を、変換元の獲得ポイントの有効期限のうち最も長いものに設定する(S604)。投資サーバ10は、変換元の獲得ポイントを、ステップS604で設定された有効期限を有する投資チップに変換する(S606)。投資サーバ10は、ステップS606で行われた変換の結果でユーザ情報保持部134を更新する(S608)。投資サーバ10は、ユーザ情報保持部134において、変換元の獲得ポイントに対応するエントリを削除すると共に、変換先の投資チップに対応するエントリを新規作成する。図5に示されるユーザ情報保持部134において例えば有効期限が2018/7/15の1000獲得ポイントが1投資チップに変換された場合、(獲得ポイント数=1000、有効期限=2018/7/15)のエントリが削除され、代わりに(投資チップID=XXX、投資ポイント数=1000、有効期限=2018/7/15)のエントリが新たに登録される。ステップS604~S608の処理は、変換が済んでいない獲得ポイントが存在する限り繰り返される(S610)。獲得ポイントの変換が完了すると(S610のNO)、変換の要求の処理が終了する。
(仮想投資実行フェーズ)
投資サーバ10は、投資チップの数を指定した投資の指示を受け付ける(S612)。投資サーバ10は、投資される投資チップの有効期限が現在から所定期間後、例えば2週間後より前であるか否かを判定する(S614)。前であると判定された場合(S614のYES)、投資サーバ10は所定の警告処理を行う(S616)。前でないと判定された場合(S614のNO)、投資サーバ10は、指示された仮想投資を実行する(S618)。投資サーバ10は、実行された仮想投資をユーザ情報保持部134に登録する。図5に示されるユーザ情報保持部134において、例えば有効期限が2018/6/20の1投資チップ(投資チップID=B003、投資ポイント数=789)で株価=263投資ポイントの乙ホールディングの仮想株「3株」を購入した場合、(投資チップID=B003、投資ポイント数=789、有効期限=2018/6/20)のエントリに対応付けて、(投資対象=乙ホールディング、買値/売値=1株263ポイント、株数=3、倍率=1)が登録される。
図7は、投資チップへの変換、投資チップの投資および決済に係るデータの変遷を説明する模式図である。投資サーバ10でユーザのポイントやチップを扱う上で、獲得ポイントドメイン650、未投資の投資ポイントドメイン652、未投資の投資チップドメイン654、既投資の投資ポイントドメイン656、既投資の投資チップドメイン658の五つのドメインがあると見ることができる。未投資の投資ポイントドメイン652および既投資の投資ポイントドメイン656はユーザに見せることのない裏で持っておくデータが存在するドメインであり、未投資の投資チップドメイン654および既投資の投資チップドメイン658はユーザに見せることを目的とするデータが存在するドメインである。
S660で、ユーザが3000獲得ポイントを3投資チップに変換する要求を行うことで、ユーザの獲得ポイントは0となり、未投資の投資ポイントドメイン652に3000投資ポイントが登録され、それに対応して未投資の投資チップドメイン654に3投資チップが登録される。ユーザは獲得ポイント=0、未投資の投資チップ=3を画面で確認する。
S662で、ユーザが3投資チップのうちの1投資チップを投資するための指示を行うことで、未投資の投資ポイントドメイン652において3000投資ポイントから1000投資ポイントが減算されて2000投資ポイントとなり、それに対応して未投資の投資チップドメイン654の投資チップは2となる。併せて既投資の投資ポイントドメイン656に1000投資ポイントが登録され、それに対応して既投資の投資チップドメイン658に1投資チップが登録される。ユーザは未投資の投資チップが3から2となり、既投資の投資チップが1となったことを画面で確認する。
図7の例では投資した際に手数料を徴収する。S664で、既投資の投資ポイントドメイン656において、1000投資ポイントから手数料の100投資ポイントが減算されて900投資ポイントとなる。この900投資ポイントは500投資ポイント~1499投資ポイントの範囲内であるから、既投資の投資チップドメイン658の投資チップは1のままで変わらない。
S666で、投資先の株価が上昇し、既投資の投資ポイントドメイン656において900投資ポイントが1600投資ポイントになる。この1600投資ポイントは、1499投資ポイントを超えたので、既投資の投資チップドメイン658の投資チップは1から2となる。ユーザは未投資の投資チップが1から2となったことを画面で確認する。
S668で、ユーザはS666の株価で決済を行う。既投資の投資ポイントドメイン656において1600投資ポイントが削除され、これに対応して既投資の投資チップドメイン658の投資チップは2から0となる。代わりに未投資の投資ポイントドメイン652において元々の2000投資ポイントに1600投資ポイントが追加され、3600投資ポイントとなる。これに対応して未投資の投資チップドメイン654の投資チップは2から4となる。ユーザは、決済の結果、既投資の投資チップドメイン658にあった2投資チップが、もともと未投資の投資チップドメイン654にあった2投資チップと合算されて4投資チップとなったことを画面で確認する。
図8(a)~(d)は、ポイント投資アプリを実行する携帯端末4のディスプレイ40に表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。
図9(a)~(d)は、ポイント投資アプリを実行する携帯端末4のディスプレイ40に表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。
図10(a)~(c)は、ポイント投資アプリを実行する携帯端末4のディスプレイ40に表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。
図11は、携帯端末4のディスプレイ40に表示される取引履歴画面591の代表画面図である。
図8(a)はポイント投資アプリのログイン画面506を示す。ユーザはログイン画面506でユーザIDとパスワードとを入力し、OKボタンをタップする。携帯端末4は、タップの検出に応じて、入力されたユーザIDおよびパスワードを取得し、ネットワーク6を介して投資サーバ10に送信する。投資サーバ10は、ユーザ情報保持部134に登録されているユーザIDおよびパスワードと、受信したユーザIDおよびパスワードと、を照合し、ユーザ認証を行う。投資サーバ10は、ユーザ認証の成否を示す情報をネットワーク6を介して携帯端末4に送信する。携帯端末4は、ユーザ認証に成功した場合は図8(b)に示されるホーム画面500をディスプレイ40に表示させ、失敗した場合は所定のエラー画面(不図示)をディスプレイ40に表示させる。
ホーム画面500には、ユーザ認証(またはログイン)に成功したユーザのユーザID508と、現在の日時510と、ユーザが保有する獲得ポイントおよび投資チップの概略と、が表示される。特に、ホーム画面500には、ユーザが有する獲得ポイントの合計である総獲得ポイント数512と、ユーザが有する投資チップの合計である総投資チップ数516と、が表示される。ホーム画面500には、総獲得ポイント数512に関連して、有効期限が比較的近い獲得ポイントについて通知するための警告メッセージ514が表示される。ホーム画面500には、総投資チップ数516に関連して、総投資チップ数516のうちの未投資分投資チップ数518と、既投資分の投資チップに係る評価チップの合計である既投資分総評価チップ数520と、増減チップの合計である総増減チップ数522と、が表示される。ホーム画面500には、特典と交換ボタン524、投資チップに変換ボタン526、新規注文ボタン528、保有状況の確認・決済ボタン530、取引履歴ボタン532が設けられ、それぞれ対応する機能への動線として機能する。
携帯端末4は、投資チップに変換ボタン526に対するタップを検出すると、図8(c)に示される変換画面502をディスプレイ40に表示させる。変換画面502は、総獲得ポイント数534と、変換元の獲得ポイント数入力/表示領域536と、変換先の投資チップ数入力/表示領域538と、有効期限内訳表示領域540と、注意書き表示領域542と、を有する。ユーザが変換元の獲得ポイント数入力/表示領域536に所望の獲得ポイント数を入力すると、入力された獲得ポイント数に対応する変換先の投資チップ数が算出され、変換先の投資チップ数入力/表示領域538に表示される。逆もしかりであり、ユーザが変換先の投資チップ数入力/表示領域538に所望の投資チップ数を入力すると、入力された投資チップ数に対応する変換元の獲得ポイント数が算出され、変換元の獲得ポイント数入力/表示領域536に表示される。
有効期限内訳表示領域540は、変換元の獲得ポイント数入力/表示領域536に入力されるか表示される変換元の獲得ポイント数の有効期限の内訳を表示する。有効期限内訳表示領域540は、有効期限ごとに獲得ポイント数を表示し、さらに変換後の対応する投資チップ数および有効期限を表示する。注意書き表示領域542は、投資チップへの変換レートを示すテキストと、獲得ポイントを投資チップに変換すると有効期限が延びる旨を示すテキストと、いったん投資チップに変換してしまうと獲得ポイントに戻すことはできない旨を示すテキストと、を含む。
携帯端末4は、変換画面502のOKボタンに対するタップを検出すると、変換元の獲得ポイント数入力/表示領域536に入力/表示された獲得ポイント数と、その有効期限ごとの内訳と、を含む変換要求を生成し、ネットワーク6を介して投資サーバ10に送信する。投資サーバ10は上述の通りに変換要求を処理し、変換の結果をネットワーク6を介して携帯端末4に送信する。携帯端末4は、受信した変換の結果が反映されたホーム画面500をディスプレイ40に表示させる(図8(d))。
携帯端末4は、ホーム画面500の新規注文ボタン528に対するタップを検出すると、図9(a)に示される投資対象選択画面544をディスプレイ40に表示させる。投資対象選択画面544は、ユーザが有する未投資分投資チップ数546と、複数の投資対象オブジェクト548、550と、を有する。投資対象オブジェクトは、ユーザが既にその投資対象に投資を行っているか否かで表示の態様が異なる。既に投資を行っている投資対象に対応する投資対象オブジェクト548は、投資対象の名前と、投資対象の現在の株価(任意単位)と、評価チップ数と、を表示する。表示される株価の単位を任意としているが、代わりに投資チップ単位としてもよいし、他の単位としてもよい。まだ投資していない投資対象の投資対象オブジェクト550は、投資対象の名前と、投資対象の現在の株価(任意単位)と、を表示する。
携帯端末4は、投資対象選択画面544に含まれるいずれかの投資対象オブジェクトに対するタップを検出すると、図9(b)に示される注文受け付け画面504をディスプレイ40に表示させる。注文受け付け画面504は、投資対象選択画面544でタップを検出した投資対象オブジェクト、すなわちユーザに選択された投資対象オブジェクトに対応する投資対象の名前552と、その投資対象の現在の株価(任意単位)554と、ユーザが有する未投資分投資チップ数556と、ユーザに投資の内容を指定させるための領域と、を有する。この領域は、注文種別(買いか、売りか)の選択を受け付ける注文種別選択領域558と、投資する投資チップ数を入力するための投資チップ数入力領域560と、投資倍率を入力するための投資倍率入力領域562と、を有する。携帯端末4は、注文受け付け画面504の注文ボタン564に対するタップを検出すると、注文種別選択領域558で選択された注文種別と、投資チップ数入力領域560に入力された投資チップ数と、投資倍率入力領域562に入力された投資倍率と、を含む投資指示を、ネットワーク6を介して投資サーバ10に送信する。投資サーバ10は、受信した投資指示に基づき上述の投資処理を実行する。
投資するよう指示された投資チップ数は、投資サーバ10においてデフォルトで、有効期限の短いものから選択され構成される。例えば、図5に示されるユーザ情報保持部134について、2投資チップを投資するよう指示された場合、仮想投資処理部128は、未投資分の投資チップのうち最も有効期限の短い投資チップID「B003」の投資チップ(有効期限=2018/6/20)を選択し、残りの1投資チップを次に有効期限が短い投資チップID「B002」の投資チップ(有効期限=2019/6/10)から充当する。その結果、2投資チップの内訳は、「2018/6/20有効期限の1投資チップ」、「2019/6/10有効期限の1投資チップ」となる。
仮想投資処理部128は、上述のようにデフォルトで選択された投資チップのなかに有効期限が比較的短い投資チップがある場合、その有効期限が短い投資チップを含まない内訳の代替案を生成する。仮想投資処理部128は、現在の投資チップの内訳と、生成された内訳の代替案と、を含む警告情報を携帯端末4に送信する。携帯端末4は、警告情報を受信すると、注文受け付け画面504に警告表示領域566を表示させる(図9(c))。警告表示領域566は、投資する投資チップのなかに有効期限が短い投資チップが含まれる旨を示すテキスト568と、現在の投資チップの内訳570と、内訳の代替案572と、を含む。ユーザはラジオボタンにより現在の内訳または内訳の代替案のいずれか一方を選択し、注文ボタン564をタップする。携帯端末4は、そのタップを検出すると、選択された内訳を投資サーバ10に送信する。投資サーバ10は選択された内訳で投資を実行する。
携帯端末4は、図9(c)の注文受け付け画面504の詳細ボタン574に対するタップを検出すると、注文受け付け画面504の警告表示領域566に代えて内訳入力領域576を表示させる(図9(d))。携帯端末4は、詳細ボタン574に対するタップを検出すると、投資サーバ10からユーザが有する全ての未投資分の投資チップおよびその有効期限を取得する。携帯端末4は、取得した情報に基づいて内訳入力領域576を生成する。内訳入力領域576は、現在ユーザが有している全ての未投資分の投資チップおよびその有効期限をリストで表示し、そのそれぞれに対して投資チップ数入力領域578を設けている。ユーザは、所望の内訳を入力し、注文ボタン564をタップする。携帯端末4は、そのタップを検出すると、入力された内訳を投資サーバ10に送信する。投資サーバ10は入力された内訳で投資を実行する。
携帯端末4は、ホーム画面500の保有状況の確認・決済ボタン530に対するタップを検出すると、図10(a)に示される保有状況表示画面580をディスプレイ40に表示させる。保有状況表示画面580は、ユーザが有する評価チップ数(評価額)の合計582と、投資中(既投資分)の投資チップの評価チップ数の合計584と、増減チップ数の合計586と、投資中の投資対象に対応する投資中オブジェクト588と、を有する。投資中オブジェクト588は、投資中の投資対象の名前と、現在の株価(任意単位)と、現在の評価チップ数と、現在の増減チップ数と、決済ボタン590と、を表示する。
携帯端末4は、保有状況表示画面580に含まれるいずれかの投資中オブジェクトの決済ボタンに対するタップを検出すると、図10(b)に示される決済画面592をディスプレイ40に表示させる。決済画面592は、保有状況表示画面580でタップを検出した投資中オブジェクト、すなわちユーザに選択された投資中オブジェクトに対応する投資対象の名前594と、その投資対象の現在の株価(任意単位)596と、ユーザが有する未投資分投資チップ数598と、投資したときの情報を表示する投資時情報表示領域597と、決済に係る情報を表示する決済情報表示領域595と、決済ボタン593と、を有する。決済情報表示領域595は、投資対象に投資されている投資チップの現在の評価チップ数と、評価損益と、を表示する。携帯端末4は、決済ボタン593に対するタップを検出すると、保有状況表示画面580でユーザに選択された投資中オブジェクトに対応する投資対象を特定する情報を含む決済要求を生成し、ネットワーク6を介して投資サーバ10に送信する。投資サーバ10は決済要求を受信すると、それに含まれる投資対象に係る投資を決済するための処理を行う。投資サーバ10は、決済の結果をネットワーク6を介して携帯端末4に送信する。携帯端末4は、受信した決済の結果が反映されたホーム画面500をディスプレイ40に表示させる(図10(c))。
携帯端末4は、ホーム画面500の取引履歴ボタン532に対するタップを検出すると、図11に示される取引履歴画面591をディスプレイ40に表示させる。取引履歴画面591には、履歴表示の対象となる期間の入力および表示を可能とする期間入力/表示領域589と、取引の履歴587と、が表示される。
上述の実施の形態において、保持部の例は、ハードディスクや半導体メモリである。また、本明細書の記載に基づき、各部を、図示しないCPUや、インストールされたアプリケーションプログラムのモジュールや、システムプログラムのモジュールや、ハードディスクから読み出したデータの内容を一時的に記憶する半導体メモリなどにより実現できることは本明細書に触れた当業者には理解される。
本実施の形態に係る投資サーバ10によると、投資ポイントをより桁数の少ない投資チップとして表示し、投資チップ単位で投資の申し込みを受け付けたり評価額を表示したりすることで、端数に捕らわれない分かりやすいインタフェースをユーザに提供できる。
また、特典と交換する場合にもまとまった単位での交換となるため、桁数の大きいポイントのように端数の出易い単位よりある程度まとまった単位の投資チップとすることで端数がユーザに表示されず、端数の出にくい投資チップに変換してその単位で投資し、端数の出にくい投資チップで特典に交換するので、ユーザーフレンドリーで分かり易い仕組みとなる。
また、本実施の形態に係る投資サーバ10によると、変換元の獲得ポイントに複数の有効期限の獲得ポイントが混じっている場合でも、変換先の投資チップの有効期限は投資チップごとに設定され、特に変換元の獲得ポイントの有効期限のうち最も長いものに設定される。したがって、1つの投資チップについて複数の有効期限を考える必要はなく、処理や表示がより簡易となる。また、ユーザにとっては投資チップに換えることで有効期限が延びるのであるから、投資チップを利用することのモチベーションが得られる。
また、本実施の形態に係る投資サーバ10では、投資の結果により生じた損益を、投資チップごとに割り振るアルゴリズムを採用することができる。したがって、ユーザの納得感を高めることができる。
以上、実施の形態に係る投資サーバ10の構成と動作について説明した。この実施の形態は例示であり、各構成要素や各処理の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解される。
実施の形態では、獲得ポイントと投資ポイントとの間の変換に方向性の制限はなく、いずれの方向の変換も可能であることが想定されているが、これに限られず、例えば獲得ポイントから投資ポイントへの変換は可能としつつ、その逆は不可としてもよい。この場合、(1)ポイント投資サービスの提供者にとっては獲得ポイントの発行体との利害関係の調整がよりスムーズになるという利点があり、(2)ユーザにとっては投資ポイントに変換することで有効期限を延ばすことができ、ポイントの有効利用を図ることができるという利点があり、さらに(3)投資ポイントへの変換のモチベーションが高まるので投資ポイントの普及を後押しすることができる。
実施の形態では、獲得ポイントを発行する主体と、投資ポイントを発行する主体と、は異なる場合について説明したが、これに限られず、例えば獲得ポイントを発行する主体は投資ポイントを発行する主体と同じであってもよく、その結果、獲得ポイントと投資ポイントとが同じポイントであってもよい。この場合、獲得ポイントから投資ポイントへの変換手順はないこととなる。
実施の形態では、ポイントを獲得して投資する場合について説明したが、電子的価値であればポイントに限らず、例えばクーポンやマイルやコインやチップなどにも本実施の形態の技術的思想を適用することができる。電子的価値は、金額等の財産的価値が電子的に記載または記録されるもののうち、資金決済に関する法律で定められる前払式支払手段に該当しないものとして定義されてもよい。
実施の形態では、投資チップの有効期限を変換元の獲得ポイントの有効期限のうち最も長いものに設定する場合について説明したが、これに限られず、例えば獲得ポイントから投資チップへの変換で有効期限を一律に所定期間(例えば、半年)だけ延長してもよいし、投資チップの有効期限を無期限としてもよい。あるいはまた、実施の形態では獲得ポイントに有効期限が設定される場合について説明したが、これに限られず、獲得ポイントに有効期限が存在しない場合にも、本実施の形態に係る技術的思想を適用できる。この場合、投資チップに有効期限を設定してもしなくてもよい。
実施の形態では、投資サーバ10は仮想投資を実行する場合を説明したが、これに限られず、実際の株式売買や外国為替売買などの実際の投資を実行するための処理を行ってもよい。
実施の形態において、設定可能な投資倍率の最大値を、有効期限に応じて可変としてもよい。例えば、有効期限が短いほど投資倍率の最大値を大きくするよう投資サーバ10を構成してもよい。これにより、投資へのインセンティブをより高めることができる。
実施の形態において、予め投資期間を指定し、その投資期間に応じて有効期限を設定する構成であってもよい。例えば、3か月、6か月、1年、2年で、それぞれ、有効期限を1年、2年、3年、4年の有効期限を設定する構成であってもよい。
実施の形態において、仮想の投資先に応じて有効期限を設定する構成であってもよい。例えば、通常は1年の有効期限であるが、特定の投資先に関しては2年とすることもできる。
実施の形態において、ユーザ情報保持部134は、さらにユーザの会員ランクを保持してもよい。会員ランクは、例えば、獲得ポイントの有効期限がない上級会員(特定会員)と、獲得ポイントの有効期限が設定される一般会員と、を含む。上記実施の形態は獲得ポイントの有効期限が設定される一般会員に適用されてもよく、この場合、上級会員については、獲得ポイントも投資チップも無期限で処理されるなどの別の扱いがなされてもよい。
実施の形態においては、図5に示すように、獲得ポイントを投資チップに変換して投資した場合でも、投資チップに対応する投資ポイント数を内部的に端数処理せずに保持しているが、仮想投資して株を買って保有し、任意のタイミングでその株を売るタイミングで売った株に相当する投資ポイントは、売った株に相当する投資チップを獲得ポイントを投資チップに変換するレートで算出した値とする構成とすることもできる。例えば、タイミングAで獲得ポイント1000ポイントを投資チップ1枚に変換し(変換レートは1000ポイント/枚)、タイミングBで投資チップ1枚を会社Xに投資し、タイミングCで売却したところ、投資チップ2枚で投資ポイント1600であるところを、前記の通り、この1600投資ポイントを保持するのではなく、投資チップ2枚を前記変換レートで算出して2000投資ポイントで保持する構成も可能である。
実施の形態に係る技術的思想は、以下の項目により規定されてもよい。
(項目1)
ユーザが有する第1の電子的価値の数量を保持する保持手段と、
ネットワークを介してユーザの端末から、第2の電子的価値の数量を指定した投資の指示を受け付ける受付手段と、
指定された第2の電子的価値の数量に対応する第1の電子的価値の数量を用いて投資の結果を算出する算出手段と、
算出された投資の結果で前記保持手段を更新する更新手段と、を備え、
第1の電子的価値と第2の電子的価値との変換レートは、第2の電子的価値の数量が対応する第1の電子的価値の数量よりも少なくとも一桁小さくなるよう設定されるサーバ。
(項目2)
ネットワークを介してユーザの端末から、第3の電子的価値から第2の電子的価値への変換の要求を受け付ける手段と、
変換元の第3の電子的価値が有効期限の異なる複数の数量を含み、それらの数量を第2の電子的価値の一単位へと変換する際、当該一単位の有効期限を、前記複数の数量の複数の有効期限のうち最も長い有効期限と同じかそれよりも長く設定する変換手段と、をさらに備える項目1に記載のサーバ。
(項目3)
前記変換手段は、ユーザに対応付けて、第2の電子的価値の前記一単位を特定する情報と、設定された有効期限と、第2の電子的価値の前記一単位に対応する第1の電子的価値の数量と、を前記保持手段に登録する項目2に記載のサーバ。
(項目4)
ネットワークを介してユーザの端末に、当該ユーザが有する第2の電子的価値の数量を示す画面を当該端末のディスプレイに表示させるための情報を送信する送信手段をさらに備え、
前記画面は第1の電子的価値の数量の表示を含まない項目1から3のいずれか一項に記載のサーバ。
(項目5)
前記保持手段に保持される第1の電子的価値の数量に所定の端数処理を行うことで、前記画面に示されるべき第2の電子的価値の数量を算出する手段をさらに備える項目4に記載のサーバ。
(項目6)
ユーザが有する第1の電子的価値の数量を保持手段に登録する機能と、
ネットワークを介してユーザの端末から、第2の電子的価値の数量を指定した投資の指示を受け付ける機能と、
指定された第2の電子的価値の数量に対応する第1の電子的価値の数量を用いて投資の結果を算出する機能と、
算出された投資の結果で前記保持手段を更新する機能と、をサーバに実現させ、
第1の電子的価値と第2の電子的価値との変換レートは、第2の電子的価値の数量が対応する第1の電子的価値の数量よりも少なくとも一桁小さくなるよう設定されるコンピュータプログラム。
(項目7)
ネットワークを介して項目1から5のいずれか一項に記載のサーバに、第2の電子的価値の数量を指定した投資の指示を送信する機能を端末に実現させるためのコンピュータプログラム。
(項目8)
ネットワークを介して項目1から5のいずれか一項に記載のサーバに、第2の電子的価値の数量を指定した投資の指示を送信する手段を備える端末。
2 ポイント投資システム、 4 携帯端末、 6 ネットワーク、 8 情報配信サーバ、 10 投資サーバ。

Claims (5)

  1. ユーザが有する第1の電子的価値の数量を保持する保持手段と、
    ネットワークを介してユーザの端末から、第2の電子的価値の数量を指定した投資の指示を受け付ける受付手段と、
    指定された第2の電子的価値の数量に対応する第1の電子的価値の数量を用いて投資の結果を算出する算出手段と、
    算出された投資の結果で前記保持手段を更新する更新手段と、
    ネットワークを介してユーザの端末に、当該ユーザが有する第2の電子的価値の数量を示す画面を当該端末のディスプレイに表示させるための情報を送信する送信手段と、を備え、
    第1の電子的価値と第2の電子的価値との変換レートは、第2の電子的価値の数量が対応する第1の電子的価値の数量よりも少なくとも一桁小さくなるよう設定され
    前記画面は第1の電子的価値の数量の表示を含まないサーバ。
  2. ユーザが有する第1の電子的価値の数量を保持する保持手段と、
    ネットワークを介してユーザの端末から、第2の電子的価値の数量を指定した投資の指示を受け付ける受付手段と、
    指定された第2の電子的価値の数量に対応する第1の電子的価値の数量を用いて投資の結果を算出する算出手段と、
    算出された投資の結果で前記保持手段を更新する更新手段と、
    ネットワークを介してユーザの端末から、第3の電子的価値から第2の電子的価値への変換の要求を受け付ける手段と、
    変換元の第3の電子的価値が有効期限の異なる複数の数量を含み、それらの数量を第2の電子的価値の一単位へと変換する際、当該一単位の有効期限を、変換元の第3の電子的価値の前記複数の数量の複数の有効期限のうち最も長い有効期限と同じかそれよりも長く設定する変換手段と、を備え、
    第1の電子的価値と第2の電子的価値との変換レートは、第2の電子的価値の数量が対応する第1の電子的価値の数量よりも少なくとも一桁小さくなるよう設定されるサーバ。
  3. 前記変換手段は、ユーザに対応付けて、第2の電子的価値の前記一単位を特定する情報と、設定された有効期限と、第2の電子的価値の前記一単位に対応する第1の電子的価値の数量と、を前記保持手段に登録する請求項2に記載のサーバ。
  4. ネットワークを介してユーザの端末に、当該ユーザが有する第2の電子的価値の数量を示す画面を当該端末のディスプレイに表示させるための情報を送信する送信手段をさらに備え、
    前記画面は第1の電子的価値の数量の表示を含まない請求項2又は3に記載のサーバ。
  5. 前記保持手段に保持される第1の電子的価値の数量に所定の端数処理を行うことで、前記画面に示されるべき第2の電子的価値の数量を算出する手段をさらに備える請求項に記載のサーバ。
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