JP7384264B1 - エピタキシャル成長用シリコンウェーハ及びエピタキシャルウェーハ - Google Patents

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Abstract

【課題】欠陥を抑制して、非常に良好な表層品質を有するエピタキシャル成長用シリコンウェーハを提供することを目的とする。【解決手段】エピタキシャル成長用シリコンウェーハであって、チョクラルスキー法によって、Voidおよび転位クラスターを含まない全面N(Neutral)領域で、かつ酸素析出核のサイズ及び密度が調整されたシリコン単結晶からなるシリコンウェーハであり、シリコンウェーハ内の酸素析出核は、サイズが18nm以上のものの密度が5×107/cm3未満であるエピタキシャル成長用シリコンウェーハを提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、エピタキシャル成長用シリコンウェーハ及びエピタキシャルウェーハに関する。
近年、微細化・積層化が進む半導体デバイス(Logic、NAND、DRAM)においては、二つの大きな課題がある。
一つは、ウェーハ表面近傍の極小さな欠陥もデバイス不良の要因となり得るため、デバイス動作領域となる表面近傍で欠陥が少ないもしくは無い高品質なウェーハであることであり、
もう一つは、プロセス中の金属汚染がデバイスの歩留りの低下要因となるため、不純物金属のゲッタリングサイトとなるBMD(Bulk Micro Defect)が十分に形成されなければならないことである。
前者のウェーハ表面近傍欠陥に対する要求を満足するものとしては、空孔起因のCOPを有するV-rich領域や熱酸化時に酸化誘起積層欠陥が発生するR-OSF領域、格子間シリコン起因の転位ループや転位クラスターのいずれも含まないN(Neutral)領域で製造された低/無欠陥結晶PWや、基板上に無欠陥の層を形成するエピタキシャルウェーハ、アニールウェーハがある。
このうち、アニールウェーハにおいては無欠陥層を形成するために要する後処理時間が長く、大量供給には不向きで高コストになり易いという問題がある。
エピタキシャルウェーハは低/無欠陥結晶PWと比べると追加のコストがかかってしまうが、表層の欠陥レベルが良好なため、特に微細化が進み、プロセスが複雑化・長期化してプロセスコストが高い先端Logicデバイス向けに多く使用されている。
一般的に、エピタキシャルウェーハにおいては、比較的短時間の後処理で無欠陥層形成が可能であることから、低/無欠陥結晶PWよりも高速で結晶成長させた高生産性のV-rich結晶を用いることで、EP反応処理の追加コストを相殺することが可能となっている。
更に、不純物金属のゲッタリングサイトとなるBMD(Bulk Micro Defect)を増やすには、窒素ドープが有効であることが知られている。
しかしながら、窒素ドープV-rich結晶においては、ウェーハ外周部でR-OSF領域起因のBMD密度低下、EP欠陥化、および高窒素濃度ドープした際の板状または棒状のCOPに起因するEP欠陥化が問題になる場合がある。
これを回避するためには、結晶を製品直径よりも太く成長して円筒研削でR-OSFにあたる部分を取り除く方法があるが、研削ロスおよび加工時間の増加により研削加工コストが増加する。
ここで、V領域の基板を用いたエピタキシャルウェーハ製造の場合の課題をまとめる。基板に存在するVoidが表面に露出した状態で、Void内壁酸化膜がEP反応の前処理で除去・無害化することができないとEP欠陥(SF)発生要因となる。特に窒素ドープを行うと、Void形状が正八面体から板状・棒状の長細い形状となってEP反応の前処理で除去・無害化がし難くなるため、Void起因のEP欠陥発生が増加する。さらに、窒素ドープした、(110)および(551)基板においては、ウェーハ表面に直交する方向に深く伸びたVoidが形成されるため、EP反応の前処理で除去・無害化が(100)基板を使用する際よりも困難となり、より一層Void起因のEP欠陥の発生が増加する。
別の方法として、R-OSFを含まないN(Neutral)領域の結晶を用いる方法があるが、後述するようにR-OSFを含まないN(Neutral)領域の結晶でもN(Neutral)領域に存在する酸素析出核がEP欠陥の発生要因となることがあり、極めて良好なEP表層欠陥レベルを実現することは困難であった。
次に、プロセス中の金属汚染がデバイスの歩留り低下要因となることを抑制するための、不純物金属ゲッタリングサイトとなるBMD(Bulk Micro Defect)の重要性について説明する。
MOSFETの動作(ソース・ドレイン電流)には、ゲート絶縁膜の静電容量(=絶縁膜比誘電率×ゲート面積/絶縁膜厚さ)が必要量確保されなければならないが、微細化の進行でゲート長が短くなってゲート面積が減少する分をゲート絶縁膜の薄膜化で補ってきている。
そのため、近年のデバイスにおいては、ゲート絶縁膜は極薄いEOT(等価酸化膜厚)0.5nm程度となっており、ゲート絶縁膜の均一性がデバイス動作の信頼性に対する重要なファクターを占めることとなる。
そこで、デバイス工程の各種熱処理を低温・短時間化することでゲート絶縁膜の膜厚・膜質の均一化が図られている。
しかしながら、デバイスプロセスの低温・短時間化の弊害として、従来はデバイスプロセス中に不純物金属のゲッタリングサイトとなるBMD(Bulk Micro Defect)が基板中に十分に形成されていたのに対して、低温・短時間化によりデバイスプロセス中でのBMD形成が少なくなり、不純物金属に対するゲッタリング能力が減少し、デバイス歩留りが低下するということがある。
このような問題があるため、先端の低温・短時間のデバイスプロセスに対しては従来よりもBMDを形成しやすい、低温・短時間のデバイスプロセス中においても高ゲッタリング能力を有するウェーハが必要とされている。
これに対して、先に述べたようなR-OSFを含まないN(Neutral)領域の結晶を基板に用いたエピタキシャルウェーハにおいては、V-rich領域を基板としたエピタキシャルウェーハと比較して、BMDが形成されにくくなる課題があった。
次に、これらの課題について、従来技術を例にして具体的に説明する。
特許文献1には、Void型欠陥が発生するV領域を基板に用いる場合に、ウェーハ表面に現われるVoid型欠陥の開口部サイズが20nm以下となる欠陥個数を最大0.02個/cm以下とすることで、EP欠陥の発生を最大0.02個/cm以下に抑制する技術が開示されているが、300mmウェーハ内に換算すると14個も欠陥が存在することになり、Voidを有するV領域基板を用いた場合、Voidサイズや密度を調整したとしても、一段の欠陥レベル改善は難しい。
特許文献2には、窒素と炭素をドープし、Void、転位クラスターなどの二次欠陥がないN(Neutral)領域基板を用いたエピタキシャルウェーハ、特許文献3には、窒素および炭素をドープすることでEP欠陥の発生を抑制する技術が開示されているが、欠陥密度は0.05個/cm以下と300mmウェーハ内に換算すると最大35個も欠陥が存在することになり、プロセスが複雑化・長期化して許容される欠陥が極めて少なく、プロセスコストが高い先端Logicデバイスに対しては十分な欠陥レベルとはなっていない。これらの先行技術ではV領域基板に対してN(Neutral)領域基板を用いることの明確な優位性はなかった。
特許文献4には、結晶全面がN(Neutral)領域の欠陥分布に調整されたシリコン単結晶を基板に用いることで、EP欠陥の発生を300mmウェーハで最大2個/枚(0.0028個/cm)とできることが示されており、結晶全面がN(Neutral)領域の欠陥分布に調整されたシリコン単結晶を基板に用いることの有効性が示されているが、N(Neutral)領域内のEP欠陥発生源が不明確で、単にN(Neutral)領域のシリコン基板を用いるだけでは、安定したEP表層品質を得ることや、一層のEP表層品質の向上は難しいものであった。
特開2004-43256号公報 WO2001/079593 特開2007-186376号公報 特開2019-206451号公報
本発明は、欠陥を抑制して、非常に良好な表層品質を有するエピタキシャル成長用シリコンウェーハを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、エピタキシャル成長用シリコンウェーハであって、チョクラルスキー法による、Voidおよび転位クラスターを含まない全面N(Neutral)領域で、かつ酸素析出核のサイズ及び密度が調整されたシリコン単結晶からなるシリコンウェーハであり、前記シリコンウェーハ内の前記酸素析出核は、サイズが18nm以上のものの密度が5×10/cm未満であるエピタキシャル成長用シリコンウェーハを提供する。
このようなエピタキシャル成長用シリコンウェーハであれば、サイズが大きい酸素析出核の密度を下げることにより、エピタキシャル層の欠陥を抑制することができる。
また、前記シリコンウェーハ内の前記酸素析出核は、サイズが12nm以上のものの平均サイズが18.5nm以下であり、かつサイズが12nm以上のものの密度が4×10/cm以下であることが好ましい。
このような酸素析出核であれば、より一層エピタキシャル層の欠陥を抑制することができる。
また、前記シリコン単結晶にドープされた窒素濃度が2×1013atoms/cmから30×1013atoms/cmであることが好ましい。
このようなシリコンウェーハであれば、好適にゲッタリング能力を有するものとなる。
また、前記シリコンウェーハの面方位が(100)、(110)、(551)のいずれであっても適用することができる。
従来より先端Logicデバイスで用いられてきた(100)だけでなく、近年研究が進められてきた(110)、(551)でも同様に欠陥発生を抑制可能である。今後の先端ロジックデバイスの開発及び性能向上に寄与することができる。
また、エピタキシャルウェーハであって、前記エピタキシャル成長用シリコンウェーハの表面にエピタキシャル層が形成されたものであり、前記エピタキシャル層にあるEP-SF(積層欠陥及び転位)が0.001個/cm以下であることが好ましい。
このようなエピタキシャルウェーハであれば、極めてEP-SF(積層欠陥及び転位)が少ない非常に良好な先端デバイスに好適なエピタキシャルウェーハとなる。
また、前記エピタキシャルウェーハの780℃3hr+1000℃16hrの酸化熱処理後のシリコンウェーハ中のBMD密度は1×10/cm以上であって、狙いBMD密度に対して、
狙いBMD密度≦9.6875×10{exp(Ini.Oi[ppma-ASTM’79]-21.99-5.35)}^0.3961
を満たすものであることが好ましい。
このようなエピタキシャルウェーハであれば、BMD密度が1×10/cm以上の狙いBMD密度を得ることができ、N領域でありながらV領域と同等のBMDレベルを達成可能となり、不純物金属のゲッタリングサイトとして十分なゲッタリング能力を得ることができる。
以上のように、本発明のエピタキシャル成長用シリコンウェーハであれば、サイズが大きい酸素析出核の密度を下げることにより、エピタキシャル層の欠陥を抑制することができる。その結果、非常に良好な表層品質を有するエピタキシャルウェーハを得ることができ、微細化及び積層化が進む半導体デバイスの不良の抑制にも貢献できる。
また、酸化熱処理後のシリコンウェーハ中のBMD密度を適切な範囲とすれば、N領域でありながらV領域と同等のBMDレベルを達成可能となり、不純物金属のゲッタリングサイトとして十分なゲッタリング能力を得ることができる。その結果、プロセス中の金属汚染がデバイスの歩留り低下につながるのを抑制することができる。
さらに、これらの良好な品質を、ウェーハの面方位によらず得ることができ、今後の先端ロジックデバイスの開発及び性能向上に寄与することができる。
本発明に用いることができるチョクラルスキー法によるシリコン単結晶の製造装置の一実施形態を示す図である。
上述のように、欠陥を抑制して、非常に良好な表層品質を有するエピタキシャル成長用シリコンウェーハの開発が求められていた。
これに対して、まず本発明者らは、特許文献4にあるようなN(Neutral)領域内でもEP欠陥発生要因となる欠陥発生源について鋭意調査及び研究を行った。
その結果、N(Neutral)領域内でEP欠陥発生要因となる欠陥発生源は、N(Neutral)領域内に存在する所定サイズ以上の酸素析出核が一定確率でEP-SF(積層欠陥及び転位)化していることを明らかにした。
より具体的には、as-grownのN(Neutral)領域(Void(COP)フリー)基板中の酸素析出核とEP-SF(積層欠陥及び転位)の間には、
EP欠陥数=A・exp(平均析出核サイズ/B)
の関係があり、18nm以上の酸素析出核がas-grown状態で5×10/cm未満、より好ましくは12nm以上の酸素析出核の平均サイズ18.5nm以下かつ密度4×10/cm以下とすることでEP欠陥数を0.001個/cm以下(300mmウェーハ内換算で0.7個/枚以下)と、EP-SF(積層欠陥及び転位)の発生を300mmウェーハ内で平均して1個未満となる非常に良好なレベルにできることを見出した。
またこの相関式において、Aは頻度因子に相当しており、酸素析出核の密度に比例するパラメータであり、Bはエピタキシャル層形成プロセスにおける酸素析出核の許容度に影響するプロセスパラメータとなる。
なお、このようなas-grown状態の酸素析出核の密度及びサイズの制御については、N(Neutral)領域を基板に用いる場合のみ実施可能であり、V領域基板を用いる場合には酸素析出核のサイズ及び密度は窒素濃度に強く依存し、コントロールすることはできなかった。
また、N(Neutral)領域の結晶を基板に用いたエピタキシャルウェーハにおいては、V-rich領域を基板としたエピタキシャルウェーハと比較して、BMDが形成されにくくなる課題があったが、窒素を2×1013-3×1014atoms/cmドープした場合において、上記の(Neutral)領域析出核密度・サイズを制御した結晶で、基板酸素濃度を、V領域基板を用いた場合よりも+5.35[ppma-ASTM’79]高酸素となるように、
狙いBMD密度≦9.6875×10{exp(Ini.Oi[ppma-ASTM’79]-21.99-5.35)}^0.3961
を満たすことで、V領域基板を用いた場合と同等のBMDレベルを達成することができることも見出した。
ここで、V-rich領域を基板とした場合は、狙いBMD密度≦9.6875×10{exp(Ini.Oi[ppma-ASTM’79]-21.99)}^0.3961となる。
更に、本発明で得られたN(Neutral)領域でas-grown状態の酸素析出核の密度及びサイズを制御した基板を用いたエピタキシャルウェーハは、従来より先端Logicデバイスで用いられてきた(100)エピタキシャルウェーハだけでなく、ウェーハ面方位に限定されることなく、窒素ドープした、(110)および(551)基板においても同様に、非常に良好な表層品質とBMD品質を両立することが可能となる。
本発明はこのように発明者らの鋭意研究によって完成されたものであり、窒素ドープのN(Neutral)領域で製造された低/無欠陥結晶を基板に用いたエピタキシャルウェーハにおいて、as-grown状態の酸素析出核の密度及びサイズを制御することで、ウェーハ面方位によらず極めて良好なEP表層欠陥レベルを可能にするとともに、高いゲッタリング能力も併せ持つエピタキシャルウェーハを製造することを可能とする。
本発明を用いることで、デバイス不良につながるEP欠陥を抑制した、極めて良好なEP表層欠陥レベルを有するエピタキシャルウェーハを製造することが可能となり、プロセスが複雑化・長期化して許容される欠陥が極めて少なく、プロセスコストが高い先端Logicデバイスを高い歩留りで製造可能とする。
以下、本発明の一実施形態について、図1を参照して説明する。
本発明においては、シリコン単結晶の製造については、例えば図1に示すようなチョクラルスキー法によって結晶全面がN領域となる条件でシリコン単結晶(以下、単に単結晶または結晶という場合がある)を育成することが可能なシリコン単結晶の製造装置を用いる。このようなシリコン単結晶の製造装置について図1を参照して説明するが、本発明において用いることができる単結晶製造装置は、これに限定されない。
図1に示すシリコン単結晶の製造装置の外観は、メインチャンバー1、これに連通する引上げチャンバー2で構成されている。メインチャンバー1の内部には、黒鉛ルツボ6及び石英ルツボ5が設置されている。黒鉛ルツボ6及び石英ルツボ5を囲むようにヒーター7が設けられており、ヒーター7によって、石英ルツボ5内に収容された原料シリコン多結晶が溶融されて原料融液4とされる。また、断熱部材8が設けられており、ヒーター7からの輻射熱のメインチャンバー1等への影響を防いでいる。
原料融液4の融液面上では熱遮蔽体12が、融液面に所定間隔で対向配置され、原料融液4の融液面からの輻射熱を遮断している。このルツボ中に種結晶を浸漬した後、原料融液4から棒状の単結晶棒3が引き上げられる。ルツボは結晶成長軸方向に昇降可能であり、単結晶の成長が進行して減少した原料融液4の液面下降分を補うように、成長中にルツボを上昇させることにより、原料融液4の融液面の高さはおおよそ一定に保たれる。
さらに、単結晶育成時にパージガスとしてアルゴンガス等の不活性ガスが、ガス導入口10から導入され、引き上げ中の単結晶棒3とガス整流筒11との間を通過した後、熱遮蔽体12と原料融液4の融液面との間を通過し、ガス流出口9から排出している。導入するガスの流量と、ポンプや弁によるガスの排出量を制御することにより、引上げ中のチャンバー内の圧力が制御される。
また、チョクラルスキー法によって結晶を育成するに際し、磁場印加装置13によって磁場を印加してもよい。このような、磁場を印可する方法をMCZ法と呼ぶ。
本発明では、このような、チョクラルスキー法による単結晶引上装置により単結晶を成長する際に、引上速度V[mm/min]と固液界面の軸方向の温度勾配G[℃/mm]との比V/Gを制御して結晶を引き上げることで、育成された単結晶の欠陥領域を全面N領域とすることができる。また、単結晶中の酸素析出核のサイズと密度は、育成単結晶中の酸素濃度、窒素濃度や結晶の熱履歴を調整することによって制御できる。酸素濃度は例えばルツボの回転速度や原料融液の対流を調整することにより、窒素濃度は原料融液へのNドープ量により、熱履歴は結晶の引上速度や炉内構造により制御できる。
本発明の一実施形態のエピタキシャル成長用シリコンウェーハは、チョクラルスキー法のMCZ法による、Voidおよび転位クラスターを含まない全面N(Neutral)領域で、かつ酸素析出核のサイズ及び密度が調整されたシリコン単結晶から作製したシリコンウェーハであり、シリコンウェーハ内の酸素析出核は、サイズが18nm以上のものの密度が5×10/cm未満、より好ましくはサイズが12nm以上のものの平均サイズが18.5nm以下であり、かつサイズが12nm以上のものの密度が4×10/cm以下である。
このように、サイズが大きい酸素析出核の密度を下げることにより、エピタキシャル層の欠陥の発生を抑制することができる。
また、シリコン単結晶にドープされた窒素濃度が2×1013atoms/cmから30×1013atoms/cmであることが好ましい。
このようなシリコンウェーハであれば、ゲッタリング能力も十分で、先端デバイスに好適に適用することができる。
また、前記シリコンウェーハの面方位が(100)、(110)、(551)のいずれであっても、本発明の全面N(Neutral)領域における酸素析出核のサイズ及び密度の制御が可能であり、
従来より先端Logicデバイスで用いられてきた(100)だけでなく、近年研究が進められてきた(110)、(551)でも同様に欠陥発生を抑制可能である。今後の先端ロジックデバイスの開発及び性能向上に寄与することができる。
また、本発明では、エピタキシャルウェーハであって、エピタキシャル成長用シリコンウェーハの表面にエピタキシャル層が形成されたものであり、エピタキシャル層にあるEP-SF(積層欠陥及び転位)が0.001個/cm以下とすることができる。
このようなシリコンウェーハであれば、極めてEP-SF(積層欠陥及び転位)が少ない非常に良好なエピタキシャルウェーハであるので、先端デバイスの作製に十分耐え得る。
また、前記エピタキシャルウェーハの780℃3hr+1000℃16hrの酸化熱処理後のシリコンウェーハ中のBMD密度は1×10/cm以上であって、狙いBMD密度に対して、
狙いBMD密度≦9.6875×10{exp(Ini.Oi[ppma-ASTM’79]-21.99-5.35)}^0.3961
を満たすものである。
このようなエピタキシャルウェーハであれば、BMD密度が1×10/cm以上の狙いBMD密度を得ることができ、N領域でありながらV領域と同等のBMDレベルを達成可能となり、不純物金属のゲッタリングサイトとして十分なゲッタリング能力を得ることができる。
なお、V-rich領域を基板とした場合に狙いBMDを達成するためには、狙いBMD密度≦9.6875×10{exp(Ini.Oi[ppma-ASTM’79]-21.99)}^0.3961を満たすようにすることでBMD密度が1×10/cm以上の狙いBMD密度を得る。
なお、酸素析出核の密度及びサイズは、LST(Laser scattering tomography:赤外散乱トモグラフィ)検査装置で評価することが望ましく、例えば、Semilab社製LST-2500や三井金属社製MO441を用いることができる。
ここで、MO441(三井金属社製)を用いる場合、検出感度は18nm以上からとなり、検出される酸素析出核の密度が5×10/cm未満であれば、概ねEP欠陥を抑制することが可能となるが、MO441の検出感度の限界に近いサイズでの検出評価となるため、より好ましくは、より高感度にサイズを検出評価することが望ましい。例えば、Semilab社製LST-2500であれば、検出感度12nm以上で高感度の検出評価が可能となり、Semilab社製LST-2500によって高感度に酸素析出核を検出評価する場合、12nm以上の平均サイズ18.5nm以下かつ12nm以上の酸素析出核の密度4×10/cm以下とすることで、より確実にEP欠陥を抑制及び制御することが可能となる。
より高感度に精度よく析出核を検出評価することで、EP欠陥数=A・exp(平均析出核サイズ/B)における酸素析出核の密度に比例するパラメータである頻度因子A、およびエピタキシャル層形成プロセスにおける析出核許容度に影響するプロセスパラメータBをより正確に求め、EP欠陥の抑制及び制御をより確実に行うことができる。
以下、本発明の実施例及び比較例を挙げて具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(比較例1)
32インチ(直径812.8mm)のルツボに410kgのシリコン原料を溶融し、MCZ法によって中心磁場強度4000Gの横磁場を印加し、また結晶全面がN(Neutral)領域となるようにV/Gを制御して軸方位<100>の300mmシリコン単結晶を育成した(窒素ドープなし)。このようにして作製したシリコン単結晶からウェーハを切り出し、ラッピング、面取り、研磨を施して面方位(100)のエピタキシャル成長用のシリコンウェーハを複数枚作製した。
次に、このエピタキシャル成長用シリコンウェーハをLST(Laser scattering tomography:赤外散乱トモグラフィ)検査装置であるSemilab社製LST-2500でas-grownで存在する酸素析出核の密度およびサイズを評価した結果、
ウェーハ中心部R0-50mmのサイズ18nm以上の酸素析出核の密度は7.5×10/cmで、12nm以上の酸素析出核の密度は7.0×10/cm、平均サイズは19.2nmであり、
R60-120mmのサイズ18nm以上の酸素析出核の密度は4.2×10/cmで、12nm以上の酸素析出核の密度は4.2×10/cm、平均サイズは18.3nmであり、
R130-R150mmのサイズ18nm以上の酸素析出核の密度は5.5×10/cmで、12nm以上の酸素析出核の密度は8.0×10/cm、平均サイズは19.0nmであった。
このエピタキシャル成長用のシリコンウェーハを用いて、1130℃にて4μmのエピタキシャル層を形成させ、エピタキシャルウェーハを25枚製造した。得られたエピタキシャルウェーハをKLA Tencor製のSP3を用い、Obliqueモードの32nmUP感度で欠陥を評価した。
その結果、各ウェーハにおける平均のEP欠陥密度は、R0-50mmで0.0019個/cm、R60-120mmで0.0010個/wf、R130-R150mmで0.0021個/cmであり、300mmウェーハ全面のEP欠陥は0.99個/wfであった。
このとき、シリコン単結晶中の酸素濃度は25.2[ppma-ASTM’79]で、EP後780℃3hr+1000℃16hrの酸化熱処理後のBMD密度は4.1×10[/cm]であった。
(比較例2)
窒素を4×1013-3×1014atoms/cmの濃度範囲でドープした以外は、比較例1と同条件でエピタキシャル成長用のシリコンウェーハおよびエピタキシャルウェーハを作製した。
比較例1と同様にLST検査装置でas-grownで存在する酸素析出核の密度およびサイズを評価した結果、
ウェーハ中心部R0-50mmのサイズ18nm以上の酸素析出核の密度は9.2×10/cmで、12nm以上の酸素析出核の密度は9.0×10/cm、平均サイズは21.0nmであり、
R60-120mmのサイズ18nm以上の酸素析出核の密度は5×10/cmで、12nm以上の酸素析出核の密度は5×10/cm、平均サイズは18.7nmであり、
R130-R150mmのサイズ18nm以上の酸素析出核の密度は1.1×10/cmで、12nm以上の酸素析出核の密度は1.0×10/cm、平均サイズは22.0nmであった。
各エピタキシャルウェーハにおける平均のEP欠陥密度は、R0-50mmで0.0029個/cm、R60-120mmで0.0013個/wf、R130-R150mmで0.0036個/cmであり、300mmウェーハ全面のEP欠陥は1.46個/wfであった。
このとき、シリコン単結晶中の酸素濃度は25.5[ppma-ASTM’79]で、EP後780℃3hr+1000℃16hrの酸化熱処理後のBMD密度は4.7×10[/cm]であった。
(実施例1)
引上げ速度を調整による酸素析出核の密度及びサイズ調整を実施した以外は、比較例1と同条件でエピタキシャル成長用のシリコンウェーハおよびエピタキシャルウェーハを作製した。
比較例1、2と同様にLST検査装置でas-grownで存在する酸素析出核の密度およびサイズを評価した結果、
ウェーハ中心部R0-50mmのサイズ18nm以上の酸素析出核の密度は3.8×10/cmで、12nm以上の酸素析出核の密度は3.6×10/cm、平均サイズは18.2nmであり、
R60-120mmのサイズ18nm以上の酸素析出核の密度は2.9×10/cmで、12nm以上の酸素析出核の密度は2.6×10/cm、平均サイズは18.1nmであり、
R130-R150mmのサイズ18nm以上の酸素析出核の密度は3.0×10/cmで、12nm以上の酸素析出核の密度は2.7×10/cm、平均サイズは18.3nmであった。
各エピタキシャルウェーハにおける平均のEP欠陥密度は、R0-50mmで0.0009個/cm、R60-120mmで0.0006個/wf、R130-R150mmで0.0007個/cmであり、300mmウェーハ全面のEP欠陥は0.46個/wfであった。
このとき、EP後780℃3hr+1000℃16hrの酸化熱処理後の狙いBMD密度を4×10/cm以上とするため、[式A]の関係からシリコン単結晶中酸素濃度25.1[ppma-ASTM’79]以上が必要と算出され、実際の酸素濃度は25.2[ppma-ASTM’79]で、BMD密度は4.2×10[/cm]であった。
狙いBMD密度≦9.6875×10{exp(Ini.Oi[ppma-ASTM’79]-21.99-5.35)}^0.3961 [式A]
(実施例2)
引上げ速度を調整による酸素析出核の密度及びサイズ調整を実施した以外は、比較例2と同条件でエピタキシャル成長用のシリコンウェーハおよびエピタキシャルウェーハを作製した。
比較例1、2と同様にLST検査装置でas-grownで存在する酸素析出核の密度およびサイズを評価した結果、
ウェーハ中心部R0-50mmのサイズ18nm以上の酸素析出核の密度は4.0×10/cmで、12nm以上の酸素析出核の密度は3.8×10/cm、平均サイズは18.4nmであり、
R60-120mmのサイズ18nm以上の酸素析出核の密度は3.1×10/cmで、12nm以上の酸素析出核の密度は2.9×10/cm、平均サイズは18.2nmであり、
R130-R150mmのサイズ18nm以上の酸素析出核の密度は2.8×10/cmで、12nm以上の酸素析出核の密度は2.5×10/cm、平均サイズは18.4nmであった。
各エピタキシャルウェーハにおける平均のEP欠陥密度は、R0-50mmで0.0009個/cm、R60-120mmで0.0007個/wf、R130-R150mmで0.0006個/cmであり、300mmウェーハ全面のEP欠陥は0.49個/wfであった。
このとき、EP後780℃3hr+1000℃16hrの酸化熱処理後の狙いBMD密度を4×10/cm以上とするため、[式A]の関係からシリコン単結晶中酸素濃度25.1[ppma-ASTM’79]以上が必要と算出され、実際の酸素濃度は25.4[ppma-ASTM’79]で、BMD密度は4.5×10[/cm]であった。
(実施例3)
育成結晶の軸方位を<110>、<551>とした以外は、実施例2と同条件で、面方位(110)および(551)のエピタキシャル成長用のシリコンウェーハおよびエピタキシャルウェーハを作製した。
軸方位<110>の300mmシリコン単結晶から作製したエピタキシャル成長用のシリコンウェーハについては、実施例2と同様にLST検査装置でas-grownで存在する酸素析出核の密度およびサイズを評価し、
ウェーハ中心部R0-50mmのサイズ18nm以上の酸素析出核の密度は3.9×10/cmで、12nm以上の酸素析出核の密度は3.7×10/cm、平均サイズは18.4nmであり、
R60-120mmのサイズ18nm以上の酸素析出核の密度は3.3×10/cmで、12nm以上の酸素析出核の密度は3.0×10/cm、平均サイズは18.2nmであり、
R130-R150mmのサイズ18nm以上の酸素析出核の密度は2.5×10/cmで、12nm以上の酸素析出核の密度は2.4×10/cm、平均サイズは18.4nmであった。
軸方位<551>のシリコン単結晶から作製したエピタキシャル成長用のシリコンウェーハでは、劈開面を得ることができず、LST評価は実施することができなかった。
各エピタキシャルウェーハにおける平均のEP欠陥密度は、面方位(110)および(551)いずれにおいても実施例2と同等であった。
このとき、EP後780℃3hr+1000℃16hrの酸化熱処理後の狙いBMD密度を4×10/cm以上とするため、[式A]の関係からシリコン単結晶中酸素濃度25.1[ppma-ASTM’79]以上が必要と算出され、軸方位<110>および<551>いずれのシリコン単結晶においても、実際の酸素濃度は25.1[ppma-ASTM’79]であり、軸方位<110>の300mmシリコン単結晶から作製したエピタキシャル成長用のシリコンウェーハにおいてBMD密度は4.0×10[/cm]であった。
軸方位<551>のシリコン単結晶から作製したエピタキシャル成長用のシリコンウェーハでは、劈開面を得ることができず、LST評価は実施することができなかった。
表1に、実施例と比較例の各条件と、各条件で製造したエピタキシャルウェーハの酸素析出核の密度及び平均サイズ、EP欠陥密度、総EP欠陥数を示す。
Figure 0007384264000002
[結果]
表1から明らかなように、比較例1、2よりも、実施例1、2、3の方が、EP欠陥密度、総EP欠陥数いずれの面でも値が小さく、優れていた。比較例1、2のEP欠陥密度がいずれも0.001個/cm以上なのに対して、実施例1、2、3はいずれも0.001個/cm未満であるし、比較例1、2の総EP欠陥数がいずれも0.5個/wf以上なのに対して、実施例1、2、3はいずれも0.5個/wf未満であった。
なお、上記の結果から、N(Neutral)領域(Void(COP)フリー)基板を用いたエピタキシャルウェーハ製造においては、EP欠陥数とas-grown析出核の間には、EP欠陥数=A・exp(平均析出核サイズ/B)の関係があることが見出され、A=a×12nm以上析出核密度[/cm]、比較例1、2および実施例1からは、a=2.80×10-10、B=10となっている。
以上の様に、N(Neutral)領域(Void(COP)フリー)基板を用いたエピタキシャルウェーハ製造においては、EP欠陥数とas-grown析出核の関係は明らかであり、ウェーハ内の析出核は、18nm以上のサイズが5×10/cm未満、より好ましくは12nm以上の平均サイズ18.5nm以下かつ12nm以上の析出核密度4×10/cm以下とすることで、EP欠陥の発生を0.001個/cmに抑制した、非常に良好なEP表層品質を有するエピタキシャルウェーハを得ることができる。また、本発明の効果は、ウェーハ面方位によらず得ることができる。
また、前記エピタキシャルウェーハの780℃3hr+1000℃16hrの酸化熱処理後のBMD密度については、狙いBMD密度に対して、
狙いBMD密度≦9.6875×10{exp(Ini.Oi[ppma-ASTM’79]-21.99-5.35)}^0.3961
(V-richの場合:
狙いBMD密度≦9.6875×10{exp(Ini.Oi[ppma-ASTM’79]-21.99)}^0.3961)
を満たすことで、BMD密度1×10/cm以上で面内均一BMD分布を有する、高いゲッタリング能力も併せ持つエピタキシャルウェーハを得ることができる。
このように、本発明によれば、デバイス不良につながるEP欠陥を抑制した、極めて良好なEP表層欠陥レベルを有する、高いゲッタリング能力も併せ持つエピタキシャルウェーハを製造可能となり、プロセスが複雑化及び長期化して許容される欠陥が極めて少なく、プロセスコストが高い先端Logicデバイスを高い歩留りで製造することが可能となる。
本発明は以下の態様を包含する。
[1]:
エピタキシャル成長用シリコンウェーハであって、
チョクラルスキー法による、Voidおよび転位クラスターを含まない全面N(Neutral)領域で、かつ酸素析出核のサイズ及び密度が調整されたシリコン単結晶からなるシリコンウェーハであり、
前記シリコンウェーハ内の前記酸素析出核は、サイズが18nm以上のものの密度が5×10/cm未満であることを特徴とするエピタキシャル成長用シリコンウェーハ。
[2]:
前記シリコンウェーハ内の前記酸素析出核は、サイズが12nm以上のものの平均サイズが18.5nm以下であり、かつサイズが12nm以上のものの密度が4×10/cm以下であることを特徴とする上記[1]に記載のエピタキシャル成長用シリコンウェーハ。
[3]:
前記シリコン単結晶にドープされた窒素濃度が2×1013atoms/cmから30×1013atoms/cmであることを特徴とする上記[1]又は上記[2]に記載のエピタキシャル成長用シリコンウェーハ。
[4]:
前記シリコンウェーハの面方位が(100)、(110)、(551)のいずれかであることを特徴とする上記[1]から上記[3]のいずれかに記載のエピタキシャル成長用シリコンウェーハ。
[5]:
上記[1]から上記[4]のいずれかに記載のエピタキシャル成長用シリコンウェーハの表面にエピタキシャル層が形成されたものであり、前記エピタキシャル層にあるEP-SF(積層欠陥及び転位)が0.001個/cm以下であることを特徴とするエピタキシャルウェーハ。
[6]:
前記エピタキシャルウェーハの780℃3hr+1000℃16hrの酸化熱処理後のシリコンウェーハ中のBMD密度は1×10/cm以上であって、狙いBMD密度に対して、
狙いBMD密度≦9.6875×10{exp(Ini.Oi[ppma-ASTM’79]-21.99-5.35)}^0.3961
を満たすものであることを特徴とする上記[5]に記載のエピタキシャルウェーハ。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
1…メインチャンバー、 2…引上げチャンバー、 3…単結晶棒、 4…原料融液、
5…石英ルツボ、 6…黒鉛ルツボ、 7…ヒーター、 8…断熱材部、
9…ガス流出口、 10…ガス導入口、 11…ガス整流筒、 12…遮熱部材、
13…磁場印加装置。

Claims (5)

  1. エピタキシャル成長用シリコンウェーハであって、
    チョクラルスキー法による、Voidおよび転位クラスターを含まない全面N(Neutral)領域で、かつ酸素析出核のサイズ及び密度が調整されたシリコン単結晶からなるシリコンウェーハであり、
    前記シリコンウェーハ内の前記酸素析出核は、サイズが18nm以上のものの密度が5×10/cm未満であり、
    前記シリコン単結晶にドープされた窒素濃度が2×10 13 atoms/cm から30×10 13 atoms/cm であることを特徴とするエピタキシャル成長用シリコンウェーハ。
  2. 前記シリコンウェーハ内の前記酸素析出核は、サイズが12nm以上のものの平均サイズが18.5nm以下であり、かつサイズが12nm以上のものの密度が4×10/cm以下であることを特徴とする請求項1に記載のエピタキシャル成長用シリコンウェーハ。
  3. 前記シリコンウェーハの面方位が(100)、(110)、(551)のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のエピタキシャル成長用シリコンウェーハ。
  4. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載のエピタキシャル成長用シリコンウェーハの表面にエピタキシャル層が形成されたものであり、前記エピタキシャル層にあるEP-SF(積層欠陥及び転位)が0.001個/cm以下であることを特徴とするエピタキシャルウェーハ。
  5. 前記エピタキシャルウェーハの780℃3hr+1000℃16hrの酸化熱処理後のシリコンウェーハ中のBMD密度は1×10/cm以上であって、狙いBMD密度に対して、
    狙いBMD密度≦9.6875×10{exp(Ini.Oi[ppma-ASTM’79]-21.99-5.35)}^0.3961
    を満たすものであることを特徴とする請求項に記載のエピタキシャルウェーハ。
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