JP7384136B2 - 双方向絶縁型dc/dcコンバータおよびその制御方法 - Google Patents

双方向絶縁型dc/dcコンバータおよびその制御方法 Download PDF

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本発明は、入出力を絶縁しながら双方向に電力伝送を行う直流電源装置(双方向絶縁型DC-DCコンバータ)において、過渡時における励磁電流およびインダクタ電流の直流成分の発生を抑制するための技術に関する。
双方向絶縁型DC/DCコンバータの一方式であるDAB(Dual Active Bridge)方式は2台のフルブリッジインバータ、トランス(励磁インダクタ)およびインダクタ(もしくはトランスの漏れインダクタンスのみ)で構成されている。各インバータ出力電圧を方形波とし、その位相差により伝送電力を制御する。
特表2015-056503号公報
山岸達也、赤木泰文、木ノ内伸一、宮崎裕二、小山正人、「SiC-MOSFET/SBDモジュールを用いた750V,100kW,20kHz双方向絶縁形DC/DCコンバータ」、電気学会論文誌D,Vol.134,No.5,pp.544-553(2014) 高木一斗、藤田英明、「Dual Active Bridgeを用いた絶縁形DC-DCコンバータの過渡特性の改善」、電気学会論文誌D、Vol.136、No.9号、pp.622-628(2016)
非特許文献1には各インバータ出力電圧を方形波とする制御においてソフトスイッチング技術を適用し、スイッチング損失を低減することが開示されている。しかし、1次側と2次側で直流電圧に差がある場合はソフトスイッチング範囲の制限やインダクタ電流実効値の増加を招き、効率が低下する課題がある。
その解決法として特許文献1に示す各インバータ出力電圧に零電圧期間を設けることでパルス幅を制御するパルス幅制御方式がある。しかし、パルス幅変更時および位相差変更時および初期駆動時においてインバータ出力電圧が完全な交流にならず、トランスやインダクタに流れる電流にも直流成分が重畳する。
これにより磁束密度が増加し、飽和磁束密度に達するとトランスが磁気飽和を起こし、突入電流が流れ、機器の破損を招く場合がある。直流成分による磁気飽和を防ぐためには磁性部品を大型化しなければならない。
非特許文献2には急峻な位相差指令値変化時に発生する過渡的な直流重畳を抑制する方法が開示されている。これは各アームの位相差指令値の更新タイミングを分割する方式である。しかし、パルス幅制御適用時における直流重畳の抑制について検討されていない。
以上示したようなことから、DAB方式の双方向絶縁型DC/DCコンバータにおいて、過渡時における励磁電流、インダクタ電流の直流成分を抑制することが課題となる。
本発明は、前記従来の問題に鑑み、案出されたもので、その一態様は、1次側直流電圧と、2次側直流電圧と、前記1次側直流電圧に接続され、前記1次側直流電圧を交流電圧に変換する第1インバータと、前記2次側直流電圧に接続され、前記2次側直流電圧を交流電圧に変換する第2インバータと、前記第1,第2インバータの交流出力を結合するトランスと、前記第1,第2インバータと前記トランスの間に直列に接続されたインダクタ、または前記トランスの漏れインダクタンス、あるいはその両方と、前記第1,第2インバータのゲート信号を生成する制御部と、を備えたDAB方式の双方向絶縁型DC/DCコンバータであって、前記制御部は、前記第1インバータの出力電圧のパルス幅を決定する第1パルス幅指令値と、前記第2インバータの出力電圧のパルス幅を決定する第2パルス幅指令値と、前記第1,第2パルス幅指令値の出力電圧の位相差を決定する位相差指令値と、に基づいて位相シフト量を計算する位相シフト量計算部と、前記第1,第2パルス幅指令値の変化量に基づいて、前記第1,第2インバータの各インバータレグのオン時間を変化させる直流偏差抑制部と、前記位相シフト量とキャリアと前記オン時間とに基づいて、前記ゲート信号を生成するゲート信号生成部と、を備えたことを特徴とする。
また、その一態様として、前記位相シフト量計算部と前記直流偏差抑制部で用いられる前記第1,第2パルス幅指令値は、移動平均処理された値であることを特徴とする。
また、その一態様として、前記制御部は、前記第1,第2インバータの停止時は、前記位相差指令値を零、前記第1,第2パルス幅指令値をπとして前記第1,第2インバータが駆動したと仮定すればインバータ出力電圧が方形波となるように設定し、駆動開始信号が出力され、かつ、前記第1,第2インバータが駆動したと仮定した場合の前記方形波の正期間の中間点または負期間の中間点の時点から前記第1,第2インバータを駆動し、前記位相差指令値および前記第1,第2パルス幅指令値を通常の値とする初期値処理部を備えたことを特徴とする。
また、他の態様として、前記制御部は、前記第1,第2インバータの停止時は、前記位相差指令値を零、前記第1,第2パルス幅指令値を前記1次側直流電圧と前記2次側直流電圧の大小関係によって、何れか一方をπとしてインバータが駆動したと仮定すればインバータ出力電圧が方形波となるように設定し、他方を前記第1,第2インバータの出力電圧の基本波振幅が一致するように設定し、駆動開始信号が出力され、かつ、パルス幅指令値にπを設定した方のインバータが駆動したと仮定した場合の前記方形波の正期間の中間点または負期間の中間点の時点から前記第1,第2インバータを駆動し、前記位相差指令値および前記第1,第2パルス幅指令値を通常の値とする初期値処理部を備えたことを特徴とする。
また、その一態様として、前記初期値処理部は、前記第1,第2インバータの停止時は、前記第1,第2パルス幅指令値を以下の(8)式、(9)式とすることを特徴とする。
Figure 0007384136000001
Figure 0007384136000002
Vdc1:1次側直流電圧
Vdc2:2次側直流電圧
N:トランスの巻数比
W1*:第1パルス幅指令値
W2*:第2パルス幅指令値。
また、その一態様として、前記ゲート信号生成部は、前記位相シフト量の更新タイミングを統一し、前記キャリアの山頂点のタイミングで更新するフリップフロップと、前記フリップフロップの出力と前記キャリアとを比較する比較器と、前記フリップフロップの出力が前記キャリアよりも小さくなった時点から前記オン時間の間、Highを出力するモノフロップと、前記モノフロップの出力を反転するNOT素子と、前記モノフロップの出力と前記NOT素子の出力にデッドタイムを付加するデッドタイム生成部と、前記デッドタイム生成部の出力とゲートイネーブル信号との論理積を求め、前記第1,第2インバータのスイッチングデバイスのゲート信号を出力するAND素子と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、DAB方式の双方向絶縁型DC/DCコンバータにおいて、過渡時における励磁電流、インダクタ電流の直流成分を抑制することが可能となる。
DAB方式の双方向絶縁型DC/DCコンバータの主回路構成の一例を示す図。 パルス幅制御方式の動作波形を示す図。 従来技術における制御部の概略を示すブロック図。 実施形態1~4における制御部の概略を示すブロック図。 位相シフト量計算部を示すブロック図。 ゲート信号生成部を示すブロック図。 直流偏差抑制部を示すブロック図。 比較器の入力からモノフロップまでの動作波形を示す図。 パルス幅指令値変化時のゲート信号およびインバータ出力電圧波形を示す図。 実施形態3における初期値処理部と初期駆動処理部を示すブロック図。 実施形態4における初期値処理部を示すブロック図。 パルス幅変更時における従来手法および実施形態1のシミュレーション結果を示す図。 実施形態1,実施形態2の動作波形を示す図。 初期駆動時における実施形態3の動作波形を示す図。 初期駆動時における実施形態3,4のシミュレーション結果を示す図。
以下、本願発明における双方向絶縁型DC/DCコンバータを図1~図15に基づいて詳述する。
まず、図1に基づいて、双方向絶縁型DC/DCコンバータの主回路構成の一例を説明する。
1次側直流電圧Vdc1の正極と負極との間には第1,第2スイッチングデバイスT11,T12が直列接続される。加えて、1次側直流電圧Vdc1の正極と負極との間には第3,第4スイッチングデバイスT13,T14も直列接続される。
第1,第2スイッチングデバイスT11,T12の接続点には、インダクタL1の一端が接続される。インダクタL1の他端と第3,第4スイッチングデバイスT13,T14の接続点との間にはトランスTrの1次巻線が接続される。
2次側直流電圧Vdc2の正極と負極との間には第5,第6スイッチングデバイスT21,T22が直列接続される。加えて、2次側直流電圧Vdc2の正極と負極との間には第7,第8スイッチングデバイスT23,T24も直列接続される。
第5,第6スイッチングデバイスT21,T22の接続点には、インダクタL2の一端が接続される。インダクタL2の他端と第7,第8スイッチングデバイスT23,T24の接続点との間にはトランスTrの2次巻線が接続される。
なお、トランスTrの1次巻線の巻数はnpr、2次巻線の巻数はnseとし、巻数比N(=npr/nse)とする。また、第1~第4スイッチングデバイスT11~T14を1次側インバータ(第1インバータ)とし、第5~第8スイッチングデバイスT21~T24を2次側インバータ(第2インバータ)とする。
また、第1,第2スイッチングデバイスT11,T12の直列接続、第3,第4スイッチングデバイスT13,T14の直列接続、第5,第6スイッチングデバイスT21,T22の直列接続、第7,第8スイッチングデバイスT23,T24の直列接続を各インバータレグとする。
なお、図1において、iLはインダクタ電流、iLmはトランスTrの励磁電流とする。また、第1,第2スイッチングデバイスT11,T12の接続点と第3,第4スイッチングデバイスのT13,T14の接続点との間の電圧をインバータ出力電圧V1とし、第5,第6スイッチングデバイスT21,T22の接続点と第7,第8スイッチングデバイスT23,T24の接続点との間の電圧をインバータ出力電圧V2とする。
図1では、1次側,2次側インバータとトランスTrと間に直列にインダクタL1,L2を接続しているが、インダクタL1,L2の代わりにトランスTrの漏れインダクタンスとしてもよい。また、インダクタL1,L2とトランスTrの漏れインダクタンスの両方としてもよい。
図2にパルス幅制御方式の動作波形を示す。各インバータの上アーム側のスイッチングデバイス2つ(T11,T13,T21,T23)または下アーム側のスイッチングデバイス2つ(T12,T14,T22,T24)を同時にONして出力電圧が零となる期間を設定している。
特許文献1には、直流電圧が大きいインバータ側のみパルス幅を調整することで、1次側と2次側の直流電圧の差が大きい場合でもソフトスイッチング範囲を拡大する手法が開示されている。実施形態の制御は、インバータ出力電圧を方形波とする制御(すなわち、第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*をπとし零電圧期間を設けない制御)、および、1次側,2次側インバータの両方もしくは何れか一方のパルス幅制御時に適用できる。
図3に従来技術における制御部の概略図を示す。位相シフト量計算部1は、位相差指令値θ*,第1パルス幅指令値W1*,第2パルス幅指令値W2*を入力する。第1パルス幅指令値W1*は1次側インバータの出力電圧のパルス幅を決定する値であり、第2パルス幅指令値W2*は2次側インバータの出力電圧のパルス幅を決定する値であり、位相差指令値θ*は第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*の出力電圧の位相差を決定する値である。
位相差指令値θ*,第1パルス幅指令値W1*,第2パルス幅指令値W2*は、電力,電流,電圧制御および1次側,2次側直流電圧比等により決定される値であり、計算方法は特許文献1等に開示されている。位相差指令値θ*,第1パルス幅指令値W1*,第2パルス幅指令値W2*の決定方法は、本願発明の特徴部分と直接関係ないため、ここでの詳細な説明は省略する。なお、位相差指令値θ*は-π/2≦θ*≦π/2,第1パルス幅指令値W1*は0≦W1*≦π,第2パルス幅指令値W2*は0≦W2*≦πの範囲とする。
位相シフト量計算部1は、第1パルス幅指令値W1*,第2パルス幅指令値W2*および位相差指令値θ*から各インバータレグの位相シフト量を計算する。
ゲート信号生成部2は、各インバータレグの位相シフト量と、キャリア(のこぎり波or三角波)と、駆動開始信号と、を入力する。キャリアは、アップダウンカウントにより生成する。ゲート信号生成部2は、各インバータレグの位相シフト量とキャリアを比較し、所望の位相をもつデューティ比50%のゲート信号を生成する。駆動開始信号が1となるタイミングでゲート信号を出力する。また、上下アームの短絡を防止するためにデッドタイムを付加する。
図4に実施形態1~4における制御部の概略図を示す。図4に示すように、実施形態1では従来技術の制御部に直流偏差抑制部3を追加している。実施形態2では実施形態1の制御部に移動平均部4,5を追加している。実施形態3,4では実施形態2の制御部に初期値処理部6と初期駆動処理部7を追加している。以下、各実施形態を説明する。
[実施形態1]
図4に示すに示すように、本実施形態1の制御部は、位相シフト量計算部1と、ゲート信号生成部2と、直流偏差抑制部3と、を備える。本実施形態1は、直流偏差抑制部3において、各インバータレグのオン時間Ton_u,Ton_v,Ton_x,Ton_yを第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*の変化量に応じて増減させることで、パルス幅変更時におけるインダクタ電流および励磁電流の直流成分の抑制を達成する。
図5は位相シフト量計算部1のブロック図である。まず、図5に基づいて位相シフト量計算部1を説明する。
ゲイン乗算部8aは、位相差指令値θ*にゲイン1/4πを乗算し、位相差指令値θ*の変化範囲を-π/2~π/2から-0.125~0.125に変換する。ゲイン乗算部8b,8cは、第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*にゲイン1/4πを乗算し、第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*の変化範囲を0~πから0~0.25に変換する。
加算器9aは、ゲイン乗算部8aの出力とゲイン乗算部8bの出力を加算する。加算器9bは、ゲイン乗算部8aの出力にゲイン乗算部8bの出力の符号を反転した値を加算する。加算器9cは、ゲイン乗算部8aの出力の符号を反転した値にゲイン乗算部8cの出力を加算する。加算部8dはゲイン乗算部8aの出力の符号を反転した値にゲイン乗算部8cの出力の符号を反転した値を加算する。
加算器10aは加算器9aの出力に双方向動作を達成するための基準位相0.5を加算する。加算器10bは加算器9bの出力に基準位相0.5を加算する。加算器10cは加算器9cの出力に基準位相0.5を加算する。加算器10dは加算器9dの出力に基準位相0.5を加算する。加算器10a~10dの出力が、各インバータレグの位相シフト量d_u,d_v,d_x.d_yとなる。
次に、ゲート信号生成部2について説明する。図6にゲート信号生成部2のブロック図を示す。
フリップフロップ11a~11dは、位相シフト量d_u,d_v,d_x.d_yの更新タイミングを統一し、キャリア(のこぎり波)の山頂点のタイミングで更新する。
比較器12a~12dは、位相シフト量d_u,d_v,d_x.d_y(フリップフロップ11a~11dの出力)とキャリアを比較し、位相シフト量d_u,d_v,d_x,d_yの方が大きいときはhighを出力し、位相シフト量d_u,d_v,d_x,d_yの方が小さいときはlowを出力する。モノフロップ13a~13dは、比較器12a~12d出力の立下りのタイミング(すなわち、フリップフロップ11a~11dの出力がキャリアよりも小さくなったタイミング)から各インバータレグのオン時間Ton_u,Ton_y,Ton_x,Ton_y分,Highを出力する。
NOT素子14a~14dは、下アームのゲート信号を生成するためモノフロップ13a~13dの出力を反転する。デッドタイム生成部15a~15hは、モノフロップ13a~13d,NOT素子14a~14dの出力にデッドタイムを付加する。AND素子16a~16hは、ゲートイネーブル信号(または駆動信号)とデッドタイム生成部15a~15hの出力との論理積を求め、ゲート信号T11~T24を出力する。
次に、直流偏差抑制部3について説明する。図7に直流偏差抑制部3のブロック図を示す。本実施形態1はパルス幅の変化量に応じて各インバータレグのオン時間を変化させる点に特徴がある。
ゲイン乗算部17a,17bは、第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*に1/4πを乗算し、第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*の変化範囲を0~πから0~0.25に変換する。
バッファ18a,18bは、第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*(ゲイン乗算部17a,17bの出力)の前回値を出力する。遅延時間はスイッチング周期の整数倍とする。後述する移動平均部4,5の周期に比例してパルス幅指令値変更時のインダクタ電流および励磁電流のピーク値を抑制できる。
減算器19a,19bは、ゲイン乗算部17a,17bの出力からバッファ18a,18bの出力を減算し、第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*の前回値と今回値の差分である変化量ΔW1,ΔW2を計算する。
ゲイン乗算部20a,20bは、第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*の変化量ΔW1,ΔW2をオン時間に換算するためのゲインを乗算する。このゲインはスイッチング周期1/fswの半値1/2/fswとなる。この変化量ΔW1,ΔW2から求めたオン時間をΔTon_uv,ΔTon_xyとする。
加算器21aは、オン時間指令Ton*(=1/2/fsw)とパルス幅の変化量ΔW1から求めたオン時間ΔTon_uvを加算してインバータレグのオン時間Ton_uを出力する。加算器21bは、オン時間指令Ton*とパルス幅の変化量ΔW1から求めたオン時間ΔTon_uvの符号を反転した値を加算してインバータレグのオン時間Ton_vを出力する。加算器21cは、オン時間指令Ton*とパルス幅ΔW2の変化量から求めたオン時間ΔTon_xyを加算してインバータレグのオン時間Ton_xを出力する。加算器21dは、オン時間指令Ton*とパルス幅ΔW2の変化量から求めたオン時間ΔTon_xyの符号を反転した値を加算してインバータレグのオン時間Ton_yを出力する。
本実施形態1は各制御出力,1次側および2次側電圧の検出値,巻数比から計算された位相差指令値および各パルス幅指令値から指定したオン時間および位相となるゲート信号を生成し、所望のパルス幅および位相差を常に達成するようにDual Active Bridge方式の双方向絶縁型DC/DCコンバータを駆動する。
まず、図5に示す位相シフト量計算部1について説明する。位相シフト量計算部1は位相差指令値θ*および第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*から1次側,2次側インバータの各インバータレグの位相シフト量d_u,d_v,d_x,d_yを下記の(1)式~(4)式を用いて計算する。
Figure 0007384136000003
Figure 0007384136000004
Figure 0007384136000005
Figure 0007384136000006
(1)式~(4)式をブロック図で表したのが図5である。
次に、図6のゲート信号生成部2について説明する。まず、位相シフト量d_u,d_v,d_x,d_yの更新タイミングはキャリアの山頂点と同期させる。これは位相差もしくはパルス幅の変化量に関係なく、スイッチング1周期中のスイッチング回数を一定にするためである。
図8に比較器12aの入力からモノフロップ13a出力までの動作波形を示す。図8では、u相の動作波形について説明するが、他の相でも同様である。まず、位相シフト量d_uとキャリアを比較器12aにより比較し、位相シフト量d_uがキャリアより大きい期間のみ比較器12aはHighを出力する。さらに、モノフロップ13aは比較器12a出力の立下りタイミングから指定したオン時間Ton_u分Highを出力する。
最後に、NOT素子14aおよびデッドタイム生成部15a,15bにより、上下アームのゲート信号T11,T12を出力する。
しかし、図3の方式のみを用いた場合、図9に示すようにパルス幅を変化させると、その変化量に応じて、位相が進み方向に変化するインバータレグのオフ時間が短くなり、位相が遅れる方向に変化するインバータレグのオフ時間が長くなる(図9中のToff_1)。
したがって、トランスTrおよびインダクタL1,L2に印加される電圧の時間積が増加する。次のスイッチング周期ではオン時間とオフ時間が一致するため、励磁電流iLmおよびインダクタ電流iLに直流成分が発生する。
本実施形態1ではオン時間指令Ton*に第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*の変化量(前回値と今回値の差)を加算もしくは減算して各インバータレグのオン時間の指令値とすることで、第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*の変化によって増減した電圧の時間積を打ち消す方向にインバータ出力電圧が発生する。これによって、インダクタ電流iLおよび励磁電流iLmの直流成分を抑制することができる。
以上示したように、本実施形態1によれば、パルス幅変更時に発生するインダクタ電流および励磁電流の直流成分を抑制できる。負荷変動の頻度が多い場合にもトランスやインダクタの銅損、Dual Active Bridge方式の双方向絶縁型DC/DCコンバータの導通損失を低減できる。
パルス幅の変動が小さいことが既知の装置に対しては本実施形態1のみでトランスの磁気飽和も防ぐことができ、以下の実施形態に比べてブロックの構成を単純化することができ、CPUやFPGAの性能を抑え低コスト化ができる。
[実施形態2]
実施形態1ではオン時間指令Ton*に第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*の変化量(前回値と今回値の差)を加算もしくは減算して各インバータレグのオン時間の指令値とすることで、第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*の変化によって増減した電圧の時間積を打ち消す方向にインバータ出力電圧が発生する。これによって、インダクタ電流iLおよび励磁電流iLmの直流成分を抑制することができる。
ただし、第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*の変化直後はパルス幅の変化量に応じて各インバータレグのオフ時間が変化するため,スイッチング1周期以内に発生するピーク電流は抑制できない。したがって、第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*が急峻に変化する条件ではインダクタ電流iLおよび励磁電流iLmに定常状態より大きなピーク電流が発生する。
本実施形態2は、図4に示すように、実施形態1に対して移動平均部4,5を追加したものである。本実施形態2は、第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*をランプアップすることで、第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*が急峻に変化する場合のインダクタ電流iLおよび励磁電流iLmのピーク値を抑制する。
以上示したように本実施形態2によれば、急峻なパルス幅変更時に発生するピーク電流を抑制できる。したがって、負荷や電圧変動が大きな場合であってもトランスTrの磁気飽和を抑制することができる。また、トランス鉄心断面積の低減・小型化、突入電流発生・機器破損の防止することが可能となる。
[実施形態3]
本実施形態3は、図4に示すように、実施形態1または実施形態2に対して、初期値処理部6と、初期駆動処理部7と、を追加したものである。本実施形態3は、第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*や位相差指令値θ*の初期値を設定し、ゲートイネーブル信号により位相差指令値θ*と第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*を切り替え、初期駆動時におけるインダクタ電流および励磁電流の直流偏差を抑制する。
図10(a)に初期値処理部6の制御ブロック図,図10(b)に初期駆動処理部7の制御ブロックを示す。本実施形態3は初期駆動時の位相差指令値θ*の設定およびゲートイネーブル信号の出力タイミングの同期方法に特徴がある。
まず、初期駆動処理部7について説明する。図10(b)に示すように、初期駆動処理部7は、比較器22と、フリップフロップ23と、を備える。比較器22はキャリアとキャリア中点(0.5)を入力し、その比較結果を出力する。フリップフロップ23は、駆動開始信号と比較器22の出力を入力し、ゲートイネーブル信号(駆動または停止)を出力する。ゲートイネーブル信号はキャリア中点のタイミングと同期する。
次に、初期値処理部6について説明する。図10(a)に示すように、初期値処理部6は、セレクタ24aと、セレクタ24bと、セレクタ24cと、を備える。
セレクタ24aは、位相差指令値θ*と0を入力し、ゲートイネーブル信号が駆動の場合は位相差指令値θ*を出力し、ゲートイネーブル信号が停止の場合は初期値の位相差指令値として0を出力する。
セレクタ24bは、第1パルス幅指令値W1*とπを入力し、ゲートイネーブル信号が駆動の場合は第1パルス幅指令値W1*を出力し、ゲートイネーブル信号が停止の場合は初期値の第1パルス幅指令値としてπを出力する。
セレクタ24cは、第2パルス幅指令値W2*とπを入力し、ゲートイネーブル信号が駆動の場合は第2パルス幅指令値W2*を出力し、ゲートイネーブル信号が停止の場合は初期値の第2パルス幅指令値としてπを出力する。
本実施形態3ではゲートイネーブル信号と同じタイミングで位相差指令値θ*,第1パルス幅指令値W1*,第2パルス幅指令値W2*とゲート信号の出力が開始される。
駆動中は位相差指令値θ*,第1パルス幅指令値W1*,第2パルス幅指令値W2*を常に達成するようにDual Active Bridge方式の双方向絶縁型DC/DCコンバータを駆動する。本実施形態3ではフリップフロップ23を用いてゲートイネーブル信号のタイミングをキャリアの中点もしくは山頂点と同期させる。
Dual Active Bridge方式において、各インバータの出力電圧が方形波の場合、励磁電流は三角波となる。したがって、方形波の立ち上がりのタイミングをt=0sとした場合、励磁電流iLmは(5)式で計算できる。
Figure 0007384136000007
ただし、Tswはスイッチング周期,fswはスイッチング周波数、Lmは励磁インダクタンスである。(5)式から励磁電流iLmがゼロとなる位相はt=Tsw/4,3Tsw/4となる。これは方形波のインバータ出力電圧の正電圧期間もしくは負電圧期間の中間点である。また、第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*にかかわらず、位相差指令値θ*がゼロの場合において、のこぎり波キャリアの中点もしくは山頂点と同期している。
すなわち、初期値処理部6は、1次側,2次側インバータの停止時は、位相差指令値を初期値の零、第1,第2パルス幅指令値を初期値のπとして1次側,2次側インバータが駆動したと仮定すればインバータ出力電圧V1,V2が方形波となるように設定する。駆動開始信号が出力され、かつ、1次側,2次側インバータが駆動したと仮定した場合の方形波の正期間の中間点または負期間の中間点の時点から1次側,2次側インバータを駆動する。そして、位相差指令値θ*および第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*を通常の値とする。
以上示したように、本実施形態3によれば、初期駆動時のインダクタ電流および励磁電流の直流成分を抑制できる。したがって、初期駆動時を考慮してもトランスの磁気飽和を防ぐことができ、トランス鉄心断面積の低減・小型化が実現できる。
[実施形態4]
実施形態3ではゲートイネーブル信号をのこぎり波キャリアの中点に同期させる。ただし、1次側の直流電圧Vdc1および2次側の直流電圧Vdc2に差がある場合、第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*が初期駆動前後で大きく異なるため、移動平均部4,5の周期が短くなるとパルス幅の急峻の変化によりインダクタ電流iLおよび励磁電流iLmのピーク値が増加する。
本実施形態4は、実施形態3の初期値処理部6を、図11のブロックに差し替える。本実施形態4は、1次側の直流電圧Vdc1および2次側の直流電圧Vdc2に差がある条件における初期駆動時のピーク電流を抑制する。初期駆動時の第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*を1次側の直流電圧Vdc1および2次側の直流電圧Vdc2によって変化させる。ゲートイネーブル信号により位相差指令値θ*と第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*を切り替える。
図11に本実施形態4の初期値処理部6の制御ブロック図を示す。本実施形態4の初期値処理部6は、実施形態3の初期値処理部6に対して、セレクタ25a,25bが追加されている。セレクタ25a,25bは、1次側の直流電圧Vdc1および2次側の直流電圧Vdc2の大小関係によって停止時の第1,第2パルス幅指令値を変更する。各インバータ出力電圧の基本波成分の振幅を一致させるようにパルス幅を計算している。
本実施形態4では、初期駆動時の位相差指令値はゼロ,初期駆動時の第1,第2パルス幅指令値を各インバータ出力電圧の基本波振幅を一致させるように設定する。図1に示す巻数比N(=npr/nse)を考慮した各インバータ出力電圧の基本波振幅V1rms,V2rmsは以下の(6)式、(7)式で計算できる。
Figure 0007384136000008
Figure 0007384136000009
なお、2次側インバータの出力電圧は1次側に換算している。本実施形態4では巻数比Nを考慮した1次側,2次側の直流電圧Vdc1,Vdc2の大小関係によって一方のインバータをパルス幅制御とし、他方のインバータをインバータ出力電圧が方形波となるように切り替える。各直流電圧条件におけるインバータの第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*は以下の(8)式,(9)式のように設定する。
Figure 0007384136000010
Figure 0007384136000011
すなわち、初期値処理部6は、1次側,2次側インバータの停止時は、位相差指令値を零、第1,第2パルス幅指令値を1次側直流電圧Vdc1と2次側直流電圧Vdc2の大小関係によって、何れか一方をπとしてインバータが駆動したと仮定すればインバータ出力電圧が方形波となるように設定し、他方を1次側,2次側インバータの出力電圧の基本波振幅が一致するように設定する。駆動開始信号が出力され、かつ、パルス幅指令値にπを設定した方のインバータが駆動したと仮定した場合の方形波の正期間の中間点または負期間の中間点の時点から1次側,2次側インバータを駆動する。そして、位相差指令値および第1,第2パルス幅指令値を通常の値とする
1次側の直流電圧Vdc1と2次側の直流電圧Vdc2に差がある場合であっても、初期駆動前後で第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*の変化が小さくなるため、移動平均部4,5の周期を短くしたとしてもインダクタ電流iLおよび励磁電流iLmのピーク値を抑制できる。
以上示したように、本実施形態4によれば、1次側の直流電圧Vdc1と2次側の直流電圧Vdc2の差が大きい条件においても初期駆動時のインダクタ電流および励磁電流のピーク値を抑制できる。そのため、実施形態3に比べて移動平均部4,5の周期を短くできる。したがって、Dual Active Bridge方式の双方向絶縁型DC/DCコンバータの応答速度を高め、性能を向上させることができる。
図12にパルス幅変更時における従来手法および実施形態1のシミュレーション結果を示す。なお、1次側インバータの第1パルス幅指令値W1*をステップで変化させている。実施形態1を適用することでパルス幅変化時におけるインダクタ電流iLおよび励磁電流iLmの直流成分を低減していることがわかる。しかし、第1パルス幅指令値W1*の変化直後にインダクタ電流iLおよび励磁電流iLmのピーク値が定常状態より増加している。
図13に実施形態1および実施形態2の動作波形を示す。実施形態2では、第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*に移動平均をかけることで、インダクタ電流iLおよび励磁電流iLmのピーク値を抑制している。
図14に初期駆動時における実施形態3の動作波形を示す。なお、初期駆動後も各インバータは方形波で駆動している。図14からゲートイネーブル信号のタイミングがキャリアの中点に同期しており、励磁電流iLmおよびインダクタ電流iLの直流成分を抑制している。
図15に初期駆動時における実施形態3および実施形態4のシミュレーション結果を示す。図15(a)は実施形態3,図15(b)は実施形態4の動作波形である。なお、1次側の直流電圧Vdc1と2次側の直流電圧Vdc2に差があるため、初期駆動後の第1,第2パルス幅指令値W1*,W2*を変更している。図15(a)と図15(b)を比較すると、初期駆動時に各インバータ出力電圧の基本波振幅を一致させることで、初期駆動後に発生するインダクタ電流iLおよび励磁電流iLmのピーク値を抑制している。
以上、本発明において、記載された具体例に対してのみ詳細に説明したが、本発明の技術思想の範囲で多彩な変形および修正が可能であることは、当業者にとって明白なことであり、このような変形および修正が特許請求の範囲に属することは当然のことである。
1…位相シフト量計算部
2…ゲート信号生成部
3…直流偏差抑制部
4,5…移動平均部
6…初期値処理部
7…初期駆動処理部
8a,8b,8c,17a,17b,20a,20b…ゲイン乗算部
9a,9b,10a,10b,21a~21d…加算器
11a,11b,23…フリップフロップ
12a~12d,22…比較器
13a~13d…モノフロップ
14a~14d…NOT素子
15a~15h…デッドタイム生成部
16a~16h…AND素子
18a,18b…バッファ
19a,19b…減算器
24a,24b,24c,25a,25b…セレクタ

Claims (7)

  1. 1次側直流電圧と、
    2次側直流電圧と、
    前記1次側直流電圧に接続され、前記1次側直流電圧を交流電圧に変換する第1インバータと、
    前記2次側直流電圧に接続され、前記2次側直流電圧を交流電圧に変換する第2インバータと、
    前記第1,第2インバータの交流出力を結合するトランスと、
    前記第1,第2インバータと前記トランスの間に直列に接続されたインダクタ、または前記トランスの漏れインダクタンス、あるいはその両方と、
    前記第1,第2インバータのゲート信号を生成する制御部と、
    を備えたDAB方式の双方向絶縁型DC/DCコンバータであって、
    前記制御部は、
    前記第1インバータの出力電圧のパルス幅を決定する第1パルス幅指令値と、前記第2インバータの出力電圧のパルス幅を決定する第2パルス幅指令値と、前記第1,第2パルス幅指令値の出力電圧の位相差を決定する位相差指令値と、に基づいて位相シフト量を計算する位相シフト量計算部と、
    前記第1,第2パルス幅指令値の変化量に基づいて、前記第1,第2インバータの各インバータレグのオン時間を変化させる直流偏差抑制部と、
    前記位相シフト量とキャリアと前記オン時間とに基づいて、前記ゲート信号を生成するゲート信号生成部と、
    を備えたことを特徴とする双方向絶縁型DC/DCコンバータ。
  2. 前記位相シフト量計算部と前記直流偏差抑制部で用いられる前記第1,第2パルス幅指令値は、移動平均処理された値であることを特徴とする請求項1記載の双方向絶縁型DC/DCコンバータ。
  3. 前記制御部は、
    前記第1,第2インバータの停止時は、前記位相差指令値を零、前記第1,第2パルス幅指令値をπとして前記第1,第2インバータが駆動したと仮定すればインバータ出力電圧が方形波となるように設定し、駆動開始信号が出力され、かつ、前記第1,第2インバータが駆動したと仮定した場合の前記方形波の正期間の中間点または負期間の中間点の時点から前記第1,第2インバータを駆動し、前記位相差指令値および前記第1,第2パルス幅指令値を通常の値とする初期値処理部を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の双方向絶縁型DC/DCコンバータ。
  4. 前記制御部は、
    前記第1,第2インバータの停止時は、前記位相差指令値を零、前記第1,第2パルス幅指令値を前記1次側直流電圧と前記2次側直流電圧の大小関係によって、何れか一方をπとしてインバータが駆動したと仮定すればインバータ出力電圧が方形波となるように設定し、他方を前記第1,第2インバータの出力電圧の基本波振幅が一致するように設定し、駆動開始信号が出力され、かつ、パルス幅指令値にπを設定した方のインバータが駆動したと仮定した場合の前記方形波の正期間の中間点または負期間の中間点の時点から前記第1,第2インバータを駆動し、前記位相差指令値および前記第1,第2パルス幅指令値を通常の値とする初期値処理部を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の双方向絶縁型DC/DCコンバータ。
  5. 前記初期値処理部は、
    前記第1,第2インバータの停止時は、前記第1,第2パルス幅指令値を以下の(8)式、(9)式とすることを特徴とする請求項4記載の双方向絶縁型DC/DCコンバータ。
    Figure 0007384136000012
    Figure 0007384136000013
    Vdc1:1次側直流電圧
    Vdc2:2次側直流電圧
    N:トランスの巻数比
    W1*:第1パルス幅指令値
    W2*:第2パルス幅指令値
  6. 前記ゲート信号生成部は、
    前記位相シフト量の更新タイミングを統一し、前記キャリアの山頂点のタイミングで更新するフリップフロップと、
    前記フリップフロップの出力と前記キャリアとを比較する比較器と、
    前記フリップフロップの出力が前記キャリアよりも小さくなった時点から前記オン時間の間、Highを出力するモノフロップと、
    前記モノフロップの出力を反転するNOT素子と、
    前記モノフロップの出力と前記NOT素子の出力にデッドタイムを付加するデッドタイム生成部と、
    前記デッドタイム生成部の出力とゲートイネーブル信号との論理積を求め、前記第1,第2インバータのスイッチングデバイスのゲート信号を出力するAND素子と、
    を備えたことを特徴とする請求項1~5のうち何れかに記載の双方向絶縁型DC/DCコンバータ。
  7. 1次側直流電圧と、
    2次側直流電圧と、
    前記1次側直流電圧に接続され、前記1次側直流電圧を交流電圧に変換する第1インバータと、
    前記2次側直流電圧に接続され、前記2次側直流電圧を交流電圧に変換する第2インバータと、
    前記第1,第2インバータの交流出力を結合するトランスと、
    前記第1,第2インバータと前記トランスの間に直列に接続されたインダクタ、または前記トランスの漏れインダクタンス、あるいはその両方と、
    前記第1,第2インバータのゲート信号を生成する制御部と、
    を備えたDAB方式の双方向絶縁型DC/DCコンバータの制御方法であって、
    前記制御部は、
    位相シフト量計算部が、前記第1インバータの出力電圧のパルス幅を決定する第1パルス幅指令値と、前記第2インバータの出力電圧のパルス幅を決定する第2パルス幅指令値と、前記第1,第2パルス幅指令値の出力電圧の位相差を決定する位相差指令値と、に基づいて位相シフト量を計算し、
    直流偏差抑制部が、前記第1,第2パルス幅指令値の変化量に基づいて、前記第1,第2インバータの各インバータレグのオン時間を変化させ、
    ゲート信号生成部が、前記位相シフト量とキャリアと前記オン時間とに基づいて、前記ゲート信号を生成することを特徴とする双方向絶縁型DC/DCコンバータの制御方法。
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