JP7383885B2 - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents
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Description
請求項2に記載の発明は、操作の対象とする画像形成装置に登録されている、画像の形成に関するパラメータの組み合わせ情報を検索の対象として検索を実行する検索手段と、前記検索手段による検索結果として提示される組み合わせ情報の数を、前回の検索結果を対象とする前記検索手段による追加の検索により更に絞り込むための条件のユーザによる入力を、対話形式により支援する支援手段とを有し、前記支援手段は、前記検索結果としての組み合わせ情報が所定数以上の場合には、当該検索結果をユーザに提示する前に絞り込み条件の指定に誘導し、前記支援手段は、絞り込み後の前記検索結果の数を1つ以上かつ予め定めた個数以下にできるパラメータの候補が存在しない場合、絞り込みに用いるパラメータの入力をユーザに要求する、情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記支援手段は、絞り込み効果が認められないパラメータを事前に提示する、請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の情報処理装置は、ユーザが頭部に装着するメガネ型の端末又は携帯型の端末であるである。
請求項5に記載の発明は、コンピュータに、操作の対象とする画像形成装置に登録されている、画像の形成に関するパラメータの組み合わせ情報を検索の対象として検索を実行する機能と、前記検索を実行する機能による検索結果として提示される組み合わせ情報の数を、前回の検索結果を対象とする前記検索を実行する機能による追加の検索により更に絞り込むための条件のユーザによる入力を、対話形式により支援する機能とを実現させるためのプログラムであり、前記支援する機能は、前記検索結果としての組み合わせ情報が所定数以上の場合には、当該検索結果をユーザに提示する前に絞り込み条件の指定に誘導し、前記支援する機能は、前記絞り込み条件の候補としてパラメータが関連する概念を提示する場合、パラメータと関連する概念の関係を学習した学習済みモデルに前記検索結果に含まれるパラメータを与えて関連する概念を出力し、出力された概念を当該絞り込み条件の候補として提示する、プログラムである。
請求項6に記載の発明は、コンピュータに、操作の対象とする画像形成装置に登録されている、画像の形成に関するパラメータの組み合わせ情報を検索の対象として検索を実行する機能と、前記検索を実行する機能による検索結果として提示される組み合わせ情報の数を前回の検索結果を対象とする前記検索を実行する機能による追加の検索により更に絞り込むための条件のユーザによる入力を、対話形式により支援する機能とを実現させるためのプログラムであり、前記支援する機能は、前記検索結果としての組み合わせ情報が所定数以上の場合には、当該検索結果をユーザに提示する前に絞り込み条件の指定に誘導し、前記支援する機能は、絞り込み後の検索結果の数を1つ以上かつ予め定めた個数以下にできるパラメータの候補が存在しない場合、絞り込みに用いるパラメータの入力をユーザに要求する、プログラムである。
請求項2記載の発明によれば、絞り込みの必要性をユーザに知らせることができる。
請求項3記載の発明によれば、候補の絞り込みを効率的に進められる。
請求項4記載の発明によれば、実機を見ながらの操作を効率化できる。
請求項5記載の発明によれば、絞り込みに用いる条件を概念的に提示できる。
請求項6記載の発明によれば、絞り込みの必要性をユーザに知らせることができる。
<実施の形態1>
<システム構成>
図1は、実施の形態1で想定するシステム構成の一例を説明する図である。実施の形態1で想定するシステムは、用紙などの媒体に画像を形成する画像形成装置10と、画像形成装置10を操作するユーザが携帯する端末装置20とで構成される。
本実施の形態の場合、ユーザは、端末装置20を操作の対象とする。換言すると、ユーザは、画像形成装置10を直接には操作しない。ユーザは、端末装置20を操作し、画像形成装置10にジョブメモリの呼び出しと実行を指示する。
1つのジョブメモリには、ジョブメモリ名、機能名、パラメータが含まれる。機能名は、ジョブメモリが関連する機能の名称であり、例えばコピー、スキャン、ファックスである。パラメータは、ユーザが設定する項目である。コピーに関するパラメータには、例えばカラーモード、用紙サイズがある。なお、ジョブメモリを管理する情報には、例えば使用回数、使用回数から計算される使用頻度がある。
本実施の形態における端末装置20には、ユーザによるジョブメモリの特定を支援する機能が用意されている。ここでの端末装置20は、情報処理装置の一例である。
本実施の形態における端末装置20は、携帯型の端末である。携帯型の端末には、例えばスマートフォン、ウェアラブル端末、ノート型のコンピュータが含まれる。図1では、端末装置20がスマートフォンの例を表している。
以下では、画像形成装置10と端末装置20の装置構成を個別に説明する。
図2は、実施の形態1で使用する画像形成装置10の構成例を説明する図である。
画像形成装置10は、原稿の画像を読み取る画像読取ユニット101と、用紙などの媒体に画像を形成する画像形成ユニット102と、画像データが表す画像に色補正や階調補正等の処理を加える画像処理ユニット103と、装置全体の動作を制御する制御ユニット104と、画像データ等を記憶する記憶ユニット105と、ユーザインタフェース画面等の表示に用いられる表示ユニット106と、ユーザの操作を受け付ける操作受付ユニット107と、近距離無線通信その他の通信を実現する通信インタフェース(=通信IF)108を有している。
画像形成ユニット102は、電子写真方式やインクジェット方式等により媒体に画像を形成するユニットであり、画像の形成方式に応じた機構を有している。
画像処理ユニット103は、画像データを処理するための専用のプロセサや処理回路等で構成されている。
制御ユニット104は、CPU(=Central Processing Unit)111と、ファームウェアやBIOS(=Basic Input Output System)等が記憶されたROM(=Read Only Memory)112と、ワークエリアとして用いられるRAM(=Random Access Memory)113とを有している。制御ユニット104は、いわゆるコンピュータとして機能する。なお、ROM112は、不揮発性の書き換え可能な半導体メモリでもよい。
また、表示ユニット106は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(=Electro Luminescence)ディスプレイで構成される。
操作受付ユニット107は、表示ユニット106の表面に配置されるタッチセンサ、スイッチ、ボタン等で構成される。
因みに、制御ユニット104と各ユニット等とは、バス109や不図示の信号線を通じて接続されている。
本実施の形態における制御ユニット104は、装置内のジョブメモリを管理するジョブメモリ管理モジュール121と、ユーザを認証する認証モジュール122としての機能を有している。
任意のジョブメモリの総使用回数は、画像形成装置10で集計された使用回数の総和を意味する。例えばユーザAによる任意のジョブメモリの使用回数が10回、ユーザBによる任意のジョブメモリの使用回数が20回であれば、総使用回数は30回である。
また、ユーザ別又は端末装置20別に集計された任意のジョブメモリの使用回数は、ユーザ別又は端末装置20別に集計された使用回数の総和を意味する。例えばユーザAによる任意のジョブメモリの使用が10回、ユーザBによる任意のジョブメモリの使用が20回であれば、ユーザAの総使用回数は10回であり、ユーザBの総使用回数は20回である。
認証モジュール122は、端末装置20からユーザに関する情報を取得し、権限の有無を認証する。本実施の形態では、認証モジュール122を制御ユニット104の一部として実行しているが、ユーザ認証については、不図示の認証サーバで実行し、認証の結果を受け取ってもよい。
図4は、実施の形態で使用する端末装置20の構成例を示す図である。
図4に示す端末装置20は、装置全体の動作を制御する制御ユニット201と、画像データ等を記憶する記憶ユニット202と、ユーザインタフェース画面等の表示に用いられる表示ユニット203と、ユーザの操作を受け付ける操作受付ユニット204と、画像を撮像するカメラ205と、ユーザの音声を電気信号に変換するマイク206と、通信インタフェース(=通信IF)207とを有している。
本実施の形態における制御ユニット201は、CPU211と、ファームウェアやBIOS等が記憶されたROM212と、ワークエリアとして用いられるRAM213とを有している。制御ユニット201は、いわゆるコンピュータとして機能する。なお、ROM212は、不揮発性の書き換え可能な半導体メモリでもよい。
記憶ユニット202は、不揮発性の書き換え可能な半導体メモリ等によって構成される。記憶ユニット202には、例えばカメラ205で撮像された画像データ、マイク206で収録された音声データ等が保存される。
操作受付ユニット204は、表示ユニット203の表面に配置されるタッチセンサ、スイッチ、ボタン等で構成される。
因みに、制御ユニット201と各ユニット等とは、バス208や不図示の信号線を通じて接続されている。
実施の形態における制御ユニット201は、ユーザの音声を認識する音声認識モジュール221と、操作の対象である画像形成装置10(図1参照)からジョブメモリを取得するジョブメモリ取得モジュール222と、ユーザの発話した内容に基づいてジョブメモリを検索するジョブメモリ検索モジュール223と、検索されたジョブメモリの候補について使用頻度を計算する使用頻度計算モジュール224と、検索されたジョブメモリの候補の数の絞り込みを支援する絞り込み支援モジュール225と、ユーザが選択したジョブメモリの呼び出しを画像形成装置10に指示するジョブメモリ指示モジュール226として機能する。
本実施の形態では、音声認識モジュール221により音声認識の処理を完結しているが、クラウドサービス等を活用して音声認識の結果を取得してもよい。
なお、ユーザは、音声認識モジュール221を使用しない入力を選択することも可能である。
本実施の形態におけるジョブメモリ検索モジュール223は、概念又は属性(以下では「概念」という)による条件の入力にも対応している。例えばユーザが「まとめてコピーしたい」と発話した場合、ジョブメモリ検索モジュール223は、「まとめてコピー」に関連するパラメータを含むジョブメモリを検索する。
本実施の形態の場合、ジョブメモリ名、機能名、パラメータと概念との関係を学習した学習済みモデルが利用される。学習済みモデルは、例えばニューラルネットワークで構成される。後述する絞り込み支援モジュール225による絞り込み条件の候補の提示にも利用される。
例えば前者の分類器は、パラメータとしてのA5やB4が入力されると、関連する概念として用紙サイズを出力する。また例えば前者の分類器は、パラメータとして2アップ、4アップ、8アップ等が入力されると、関連する概念として「まとめてコピー」や「まとめて印刷」を出力する。後者の分類器では、前述の入力と出力の関係が入れ替わる。
対象とするジョブメモリxの使用頻度P(x)は、p1(x)*α+p2(x)*βとして計算される。
ここで、p1(x)は、端末装置20(図1参照)におけるジョブメモリxの使用頻度であり、p2(x)は、画像形成装置10(図1参照)におけるジョブメモリxの使用頻度である。
なお、p1(x)は、n/mで計算される。
ここで、nは端末装置20におけるジョブメモリxの使用回数であり、mは端末装置20における全てのジョブメモリの総使用回数である。
一方、p2(x)は、N/Mで計算される。
ここで、Nは画像形成装置10におけるジョブメモリxの使用回数であり、Mは画像形成装置10における全てのジョブメモリの総使用回数である。
係数α及びβは、ユーザによる調整も可能である。例えばユーザ固有の使用頻度P(x)を計算したい場合には、αを1.0とし、βを0とすればよい。調整は、操作画面上で行うことも可能であるが、音声で行うことも可能である。例えばユーザが「いつもの」と発話していた場合、α=1.0、β=0が計算に使用される。このように、画像形成装置10を使用する任意のユーザ全体の使用頻度だけでなく、特定個人の使用頻度の情報を参照することも可能であるので、ユーザにとっての使い勝手の向上が期待される。
本実施の形態の場合、絞り込み支援モジュール225は、絞り込みの支援に使用するストーリーを2つ有している。「ストーリー1」と「ストーリー2」の2つである。
「ストーリー1」は、検索結果による候補の数が7つ未満の場合である。すなわち、検索結果による候補の数が最大でも6個の場合である。
この場合、絞り込み支援モジュール225は、検索結果に含まれるジョブメモリのパラメータを解析し、候補を3個以下に絞り込むことが可能な追加のパラメータの候補をユーザに提示する。追加のパラメータの候補が複数ある場合、絞り込み支援モジュール225は、追加のパラメータの候補を予め定めた優先順位に従って1個ずつ提示する。例えば絞り込み後の数が少ない候補を絞り込み後の数が多い候補よりも優先する。
なお、「ストーリー2」の場合には、「ストーリー1」における処理のうち「3個以下絞り込める」かの部分を「半分以下に絞り込める」かに読み替える。
ジョブメモリ指示モジュール226は、ユーザが選択した特定のジョブメモリの呼び出しを画像形成装置10に指示する。
図6は、画像形成装置10と端末装置20との間で進行するデータの流れを説明する図である。なお、図中の記号Sは、ステップを意味する。
図6の例では、ユーザが端末装置20に対して「コピーをお願い」と話し掛けることが処理動作の起点となる。発話を検知した端末装置20は、端末装置20に記憶されているユーザの情報を画像形成装置10に送信する。ユーザの情報を受信した画像形成装置10は、ユーザ認証を実行する(ステップ1)。
ジョブメモリを受信した端末装置20は、ユーザが希望する「コピー」に関連するジョブメモリを検索し、検索結果を候補として提示する(ステップ3)。検索結果の数が予め定めた数より多い場合、端末装置20は、候補を提示する前に質問や条件の候補を提示し、ユーザに提示される候補の数を絞り込む。
この後、画像形成装置10は、スタートボタン等の操作があると、コピージョブを実行する(ステップ5)。実行の操作は、画像形成装置10の操作パネル等に配置されたスタートボタンの操作の他、端末装置20に対する実行の指示でもよい。端末装置20に対する実行の指示は音声でもよいし、操作画面に表示されたボタンの操作でもよい。なお、コピーの場合には、原稿が画像形成装置10の指定の位置に配置されることが、実行の条件である。スキャンやファックスについても同様である。
本実施の形態では、音声による対話形式で指示が可能であるので、ユーザの操作性の向上が期待される。
図7は、ジョブメモリ検索モジュール223(図5参照)及び絞り込み支援モジュール225(図5参照)の連携により実行される絞り込みロジックの例を説明する図である。図中の記号Sはステップを意味する。
まず、ユーザは呼び出したいジョブメモリ名や実行したい操作に関するキーワード等を発話する(ステップ11)。図7の例では、ユーザは「白黒」と発話している。この発話の内容では、実行したい機能がコピーなのか、スキャンなのか、ファックスなのかも分からない。なお、発話の内容は、音声認識モジュール221(図5参照)によって認識され、文字列としてジョブメモリ検索モジュール223に与えられる。
ジョブメモリ名を対象とする検索結果が1個であった場合、ジョブメモリ検索モジュール223は、確認画面を表示する。図7の例では、「白黒」を含むジョブメモリ名は「白黒コピー」であるので、「白黒コピーでよろしいですか?」と表示される。もっとも、スピーカから音声を出力してユーザに確認を求めてもよい。
ジョブメモリ名を対象とする検索結果が0個であり、パラメータを対象とする検索結果も0個であった場合、ジョブメモリ検索モジュール223は、該当するジョブメモリが存在しないこと(すなわち「該当なし」)をユーザに提示する。ジョブメモリ検索モジュール223は、例えば「該当の操作は登録されておりません」とのメッセージを表示する。
ジョブメモリ名を対象とする検索結果が0個であったが、パラメータを対象とする検索結果が1個であった場合、ジョブメモリ検索モジュール223は、見つかったジョブメモリでよいかを確認する画面を表示する。
本実施の形態の場合、絞り込み支援モジュール225は、パラメータによる検索結果の数が3個以下か4個以上かを判定する(ステップ14)。なお、ステップ14の判定は、パラメータによる検索結果の数が6個以下であることを前提としている。パラメータによる検索結果の数が7個以上の場合には、検索結果の数の半分以下か半分を超えるかの判定になる。また、後述する説明の「3個以下」は「検索結果の数の半分」に、「4個以上」は「検索結果の数の半分を超える」と読み替えることになる。
絞り込みが可能である場合、絞り込み支援モジュール225は、絞り込める質問をユーザに提示する。図7の例では「用紙サイズは何ですか?」と「用紙サイズはA4ですか?A3ですか?」を例示している。
前者の質問は、パラメータとしてのA4やA3による絞り込みが可能な場合に、A4やA3が属する概念である「用紙サイズ」を質問文とする例である。前述したように、パラメータとしてのA4と概念としての用紙サイズの関係はテーブルとして用意されていてもよいし、学習済みモデルにパラメータとしてのA4を入力することで読み出してもよい。
後者の質問は、パラメータとしてのA4やA3による絞り込みが可能な場合に、パラメータとしてのA4やA3を直接の質問文とする例である。
ステップ14で1個と判定された場合、又は、ステップ16で1個と判定された場合、絞り込み支援モジュール225は、確認画面を表示する。図7の例では、「白黒コピーでよろしいですか?」と表示されている。もっとも、スピーカから音声を出力してユーザに確認を求めてもよい。
ステップ14で2個又は3個と判定された場合、又は、ステップ16で2個又は3個と判定された場合、絞り込み支援モジュール225は、使用頻度の値の降順にジョブメモリ名を表示し、ユーザに選択を促す。図7の例では、「上記のどれですか?」との文が表示される。この場合も、スピーカから音声でユーザに選択を促してもよい。
ステップ16で4個以上と判定された場合、絞り込み支援モジュール225は、他の条件を質問する。図7の例では、「他の条件は何ですか?」との文が表示される。この場合も、スピーカから音声でユーザに選択を促してもよい。
図8は、白黒かカラーかを指定することで検索結果の数を3個以下に絞り込める例を説明する図である。
図8に示す例は、ユーザが「コピーをお願い」と発話した場合に、パラメータに「コピー」を含むジョブメモリが6個見つかった状態を表している。ここでの6個のジョブメモリの場合、機能名に対応するパラメータは、いずれも「コピー」である。因みに、ジョブメモリ名は、「白黒」、「コピー01」、「コピー02」、「コピー03」、「カラーコピー04」、「白黒コピー05」の6つである。
この例の場合、パラメータが白黒であるジョブメモリは3個であり、パラメータがカラーであるジョブメモリは3個である。また、パラメータがA4であるジョブメモリは1個であり、パラメータがA5であるジョブメモリは4個であり、パラメータがB4であるジョブメモリは1個であり、パラメータがB5であるジョブメモリは0個である。
この例の場合、カラーモードのパラメータを特定できれば、絞り込み後のジョブメモリの数は3個以下になる。そこで、ステップ15では、「カラーですか?白黒ですか?」とパラメータを直接質問する文や「カラーモードは何ですか?」等の概念を質問する文をユーザに提示する。
図9に示す例も、ユーザが「コピーをお願い」と発話した場合に、パラメータに「コピー」を含むジョブメモリが6個見つかった状態を表している。ここでの6個のジョブメモリの場合、機能名に対応するパラメータは、いずれも「コピー」である。因みに、ジョブメモリ名は、「白黒」、「AAコピー」、「BBコピー」、「XXコピー」、「YYコピー」、「ZZコピー」の6つである。
この例の場合、用紙サイズのパラメータを特定できれば、絞り込み後のジョブメモリの数は3個以下になる。そこで、ステップ15では、「用紙サイズはA5ですか?それ以外ですか?」とパラメータを直接質問する文や「用紙サイズは何ですか?」等の概念を質問する文をユーザに提示する。
<画面1>
以下では、検索結果の数に応じた操作画面の例を説明する。
図10は、検索結果の数が1個であった場合の操作画面の例を説明する図である。図10に示す操作画面は、ステップ12(図7参照)で1個と判定された場合、又は、ステップ13(図7参照)で1個と判定された場合、又は、ステップ16(図7参照)で1個と判定された場合に表示される。
時点T1の操作画面は、初期画面である。このため、アプリケーション側からユーザには、「こちらは画像形成装置Aです。どんなジョブメモリを実行しますか?」との質問230が最初に表示され、次段にユーザからの指示231が表示されている。この例では、「白黒コピーをお願い」との発話の内容が表示されている。
ユーザからの指示234は、ボタン233の下に表示される。指示234は「それお願い」である。他に「白黒お願い」のようにジョブメモリ名を指示することも可能である。なお、ボタン233のタップによりユーザの選択を入力してもよい。指示234の認識により、画像形成装置10(図1参照)に指示するジョブメモリが特定される。
図11は、検索結果の数が3個であった場合の操作画面の例を説明する図である。図11には、図10との対応部分に対応する符号を付して示している。
図11に示す操作画面は、ステップ14(図7参照)で3個以下と判定された場合、又は、ステップ16(図7参照)で3個以下と判定された場合に表示される。
時点T1の操作画面は初期画面であるので図10と共通する。
時点T2の操作画面は、ユーザの指示231に対する検索結果を示す画面である。この例では、検索結果の数が3個であるので、検索結果の数を提示する文232Aと、該当するジョブメモリ名を提示するボタン233Aの内容が図10と異なっている。
図11の例では、ジョブメモリ名が「白黒」であるジョブメモリが選択されている。このため、操作画面の指示234Aには、ユーザが発話した「白黒お願い」の言葉が表示される。指示234Aの認識により、画像形成装置10(図1参照)に指示するジョブメモリが特定される。
図12に示すように、端末装置20の長辺がユーザから見て横向きに保持されている場合、ユーザによって選択されたジョブメモリの詳細な内容を確認することが可能である。図12に示す画面は、ジョブメモリ名の「白黒」を選択した状態で、詳細な内容を表示する特定の操作が検知された場合に表示される。特定の操作には、例えば「白黒」を選択した状態が予め定めた時間以上の継続がある。
図12の場合、ジョブメモリ名が「白黒」のジョブメモリは、機能名のパラメータが「コピー」、カラーモードのパラメータが「白黒」、用紙サイズのパラメータが「A4」である。
図13は、検索結果の数が4個以上であるが3個以下への絞り込みが可能な場合の操作画面の例を説明する図である。図13には、図11との対応部分に対応する符号を付して示している。
図13に示す操作画面は、ステップ15(図7参照)で3個以下に絞り込める他のパラメータが有ると判定された場合に表示される。
時点T1の操作画面は初期画面であるので図11と共通する。
時点T11の操作画面は、絞り込みに用いるパラメータや概念の確認を求める画面である。図13の例では、カラーモードのパラメータによる絞り込みが可能であるので「カラーですか?白黒ですか?」との質問240が表示されている。なお、図13の例では、ユーザは、「白黒で」と指示241を発声している。
時点12の操作画面は、ユーザの指示241に対する検索結果を示す画面である。この例では、検索結果の数が3個に絞り込まれているので、検索結果の数を提示する文242と、該当するジョブメモリ名を提示する3個のボタン233Aが提示されている。図13の場合、文242は「3件ありました」である。
ジョブメモリ名を正確に覚えていない場合、検索結果の数は必然的に多くなるが、対話形式で絞り込み条件を入力できるので、ユーザの意図するジョブメモリに効率的にたどり着くことが可能になる。
図14は、検索結果の数が4個以上であるが3個以下への絞り込みが可能な場合の操作画面の他の例を説明する図である。図14には、図13との対応部分に対応する符号を付して示している。
図14に示す操作画面も、ステップ15(図7参照)で3個以下に絞り込める他のパラメータが有ると判定された場合に表示される。
時点T1の操作画面は初期画面であるので図13と共通する。
時点T11の操作画面も、絞り込みに用いるパラメータや概念の確認を求める画面である。ただし、図14の例では、まとめ印刷のパラメータによる絞り込みが可能であるので「2アップですか?」との質問240Aが表示されている。なお、図14の例では、ユーザは、「はい」と指示241Aを発声している。
図15は、検索結果の数が4個以上であるが使用頻度による3個以下への絞り込みが可能な場合の操作画面の他の例を説明する図である。図15には、図10との対応部分に対応する符号を付して示している。
図15に示す操作画面は、ステップ16(図7参照)の判定結果が1個又は3個以下の場合に表示される。
時点T1の操作画面は初期画面であるので図10と共通する。
時点T21の操作画面は、使用頻度で1個に絞り込める場合に表示される確認用の画面である。図15の例では、確認文251として「カラー2アップでよろしいですか?」と表示されている。なお、他の画面例と同様に、ジョブメモリ名のボタンを表示してもよい。
時点T22の操作画面は、使用頻度で3個以下に絞り込める場合に表示される確認用の画面である。図15の例では、「以下の候補が見つかりました」との文252と、該当するジョブメモリ名を提示する3個のボタン253が提示されている。図15の場合、ボタン253は「白黒コピー」、「カラー2アップ」、「その他」の3つである。
図16は、検索結果の数が4個以上である場合に検索結果の数を3個以下に絞り込めない場合の操作画面の他の例を説明する図である。図16には、図10との対応部分に対応する符号を付して示している。
図16に示す操作画面は、ステップ16(図7参照)の判定結果が4個以上の場合に表示される。
時点T1の操作画面は初期画面であるので図10と共通する。
時点T2の操作画面には、ユーザに追加の条件を求める質問261と、質問261に対するユーザからの応答262が表示されている。
図16の例では、質問261として「他の条件はございますか?」が表示され、応答262として「白黒で」が表示されている。
図17は、図16における質問に対するユーザからの応答262が全ての検索結果の表示である場合の操作画面の例を説明する図である。図17には、図16との対応部分に対応する符号を付して示している。
時点T2の操作画面にも、ユーザに追加の条件を求める質問261と、質問261に対するユーザからの応答262が表示されている。ただし、応答262の内容が図16とは異なっている。図17の場合、応答262は「すべて表示して」である。
このため、時点T3の操作画面には、検索結果に対応する全てのジョブメモリ名に対応するボタン263が表示されている。図17では、6個のボタン263が表示されている。図17の場合、ボタン263は「白黒」、「白黒コピー」、「白黒縮小」、「コピーA」、「コピーB」、「カラー縮小」の6つである。
図18は、画像形成装置10(図1参照)におけるジョブメモリの登録数が0の場合の操作画面の例を説明する図である。図18には、図10との対応部分に対応する符号を付して示している。
図18の場合も、操作画面の上段には、操作の対象である画像形成装置10(図1参照)の名称である「画像形成装置A」が表示されている。
ただし、画像形成装置10には、ジョブメモリが登録されていない。このため、説明文270には「こちらは画像形成装置Aです。ジョブメモリは1件も登録されていません」と表示されている。
前述の実施の形態1においては、端末装置20がスマートフォンである場合を想定していたが、本実施の形態では、端末装置20がウェアラブル端末である場合を想定する。
ウェアラブル端末には、例えば手首装着型のウェアラブル端末、頭部に装着されるメガネ型のウェアラブル端末がある。
メガネ型の端末には、ホログラム光学素子を組み込んだ透明板を使用する透過式と呼ばれる端末がある。ホログラム光学素子は、前方から入射する光を透過する性質と、透明板の内部を伝搬する映像光を屈折してユーザの眼球方向に出力する特性とを有している。このため、メガネ型の端末を装着したユーザは、実在する物体に仮想の画像やテキストを重ねた像を視認することが可能である。
なお、本実施の形態で使用するウェアラブル端末のハードウェア構成や機能構成は、実施の形態1で説明した端末装置20と同じである。
図19に示す例では、仮想の枠線302で囲まれた範囲の画像を解析したウェアラブル端末から「こちらは、画像形成装置Aです。何を実行しますか?」との問い合わせ303が出力されている。この問い合わせ303は、初期画面の質問230(図10参照)と同じである。なお、問い合わせ303は不図示のスピーカから出力される。
ユーザは応答304として「ジョブメモリを実行したい」と発話している。ユーザの発話はマイク206(図4参照)により録音され、ウェアラブル端末に取り込まれる。図20では、ユーザの応答304に対する質問305として「どんなジョブメモリを実行しますか?」を出力する。
図21の場合もユーザは「白黒コピーをお願い」との指示306を発話している。発話の内容は、図10の指示231と同じである。
図21の場合、検索結果を表示する領域の制約がないので、検索結果に対応するジョブメモリ名の全てが空間に浮かぶように提示される。図21の例では、8個の仮想のボタン310が空間に浮かぶように提示されている。図21の場合、8個のボタン310は、「白黒」、「会議用」、「社長用フォーマット」、「白黒g」、「白黒A」、「白黒縮小」、「白黒縮小」、「営業用」である。
本実施の形態の場合、検索結果の数が9個以上の場合には、アプリケーション側から絞り込みの提案がある。図22の例では、質問311として「カラーですか?白黒ですか?」との提案がアプリケーション側から提示されている。この質問311に対し、ユーザは指示312として「白黒で」と答えている。
図23の場合、ユーザは、自身の手を空中で移動し、実行させたジョブメモリ名が記載されている仮想のボタン310の上に重ねる。タップするようなジェスチャー、仮想のボタン310を摘むようなジェスチャー等により特定のボタン310を選択した後、手を画像形成装置10と重なる位置に移動することで、ジョブメモリの呼び出しを指示する。
なお、ジョブメモリの実行の指示は、特定のジョブメモリ名を発話することでも可能である。
図24の場合、ユーザは、自身の両手を仮想のボタン310の上に重ね、その後、両手を広げるようなジェスチャーを実行している。なお、「白黒縮小の詳細内容を知りたい」等の発話により指示することも可能である。
図25は、ジョブメモリの詳細内容の提示の例を説明する図である。図25にも、図21との対応部分に対応する符号を付している。
図25の例では、ユーザが選択した「白黒縮小」に対応するジョブメモリに記録されているパラメータの詳細画面313が表示されている。詳細画面313には、機能名のパラメータがコピーであること、カラーモードのパラメータが白黒であること、用紙サイズのパラメータがA4であること、縮小率のパラメータが88%であることが示されている。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上述の実施の形態に記載の範囲に限定されない。上述の実施の形態に、種々の変更又は改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
また、端末装置とサーバとの協働により、前述したモジュールの機能が実行されてもよい。この場合は、端末装置とサーバとで情報処理装置が構成される。
Claims (6)
- 操作の対象とする画像形成装置に登録されている、画像の形成に関するパラメータの組み合わせ情報を検索の対象として検索を実行する検索手段と、
前記検索手段による検索結果として提示される組み合わせ情報の数を、前回の検索結果を対象とする前記検索手段による追加の検索により更に絞り込むための条件のユーザによる入力を、対話形式により支援する支援手段と
を有し、
前記支援手段は、前記検索結果としての組み合わせ情報が所定数以上の場合には、当該検索結果をユーザに提示する前に絞り込み条件の指定に誘導し、
前記支援手段は、前記絞り込み条件の候補として、パラメータが関連する概念を提示する場合、パラメータと関連する概念の関係を学習した学習済みモデルに前記検索結果に含まれるパラメータを与えて関連する概念を出力し、出力された概念を当該絞り込み条件の候補として提示する、情報処理装置。 - 操作の対象とする画像形成装置に登録されている、画像の形成に関するパラメータの組み合わせ情報を検索の対象として検索を実行する検索手段と、
前記検索手段による検索結果として提示される組み合わせ情報の数を、前回の検索結果を対象とする前記検索手段による追加の検索により更に絞り込むための条件のユーザによる入力を、対話形式により支援する支援手段と
を有し、
前記支援手段は、前記検索結果としての組み合わせ情報が所定数以上の場合には、当該検索結果をユーザに提示する前に絞り込み条件の指定に誘導し、
前記支援手段は、絞り込み後の前記検索結果の数を1つ以上かつ予め定めた個数以下にできるパラメータの候補が存在しない場合、絞り込みに用いるパラメータの入力をユーザに要求する、情報処理装置。 - 前記支援手段は、絞り込み効果が認められないパラメータを事前に提示する、請求項2に記載の情報処理装置。
- 請求項1又は2に記載の情報処理装置は、ユーザが頭部に装着するメガネ型の端末又は携帯型の端末である。
- コンピュータに、
操作の対象とする画像形成装置に登録されている、画像の形成に関するパラメータの組み合わせ情報を検索の対象として検索を実行する機能と、
前記検索を実行する機能による検索結果として提示される組み合わせ情報の数を、前回の検索結果を対象とする前記検索を実行する機能による追加の検索により更に絞り込むための条件のユーザによる入力を、対話形式により支援する機能と
を実現させるためのプログラムであり、
前記支援する機能は、前記検索結果としての組み合わせ情報が所定数以上の場合には、当該検索結果をユーザに提示する前に絞り込み条件の指定に誘導し、
前記支援する機能は、前記絞り込み条件の候補としてパラメータが関連する概念を提示する場合、パラメータと関連する概念の関係を学習した学習済みモデルに前記検索結果に含まれるパラメータを与えて関連する概念を出力し、出力された概念を当該絞り込み条件の候補として提示する、プログラム。 - コンピュータに、
操作の対象とする画像形成装置に登録されている、画像の形成に関するパラメータの組み合わせ情報を検索の対象として検索を実行する機能と、
前記検索を実行する機能による検索結果として提示される組み合わせ情報の数を前回の検索結果を対象とする前記検索を実行する機能による追加の検索により更に絞り込むための条件のユーザによる入力を、対話形式により支援する機能と
を実現させるためのプログラムであり、
前記支援する機能は、前記検索結果としての組み合わせ情報が所定数以上の場合には、当該検索結果をユーザに提示する前に絞り込み条件の指定に誘導し、
前記支援する機能は、絞り込み後の検索結果の数を1つ以上かつ予め定めた個数以下にできるパラメータの候補が存在しない場合、絞り込みに用いるパラメータの入力をユーザに要求する、プログラム。
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