JP7383243B2 - 照明装置と照明システム及び金属筐体の製造方法 - Google Patents

照明装置と照明システム及び金属筐体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、植物育成工場等で使用される照明装置と、照明システム、及びこれに用いる金属筐体の製造方法に関する。
従来、例えば特許文献1の図11に開示されているように、苗育成装置に使用される照明装置であって、発光ダイオードが下面に搭載された長尺のプリント基板と、プリント基板の上面に当接配置された冷却水循環通路及び伝熱部材と、上記の各部材を内側に収容する断面コの字形のカバーフレームとを備えた照明装置があった。カバーフレームは、下側が解放され、一対の側面の内側に設けられた保持部でプリント基板の両側端部を保持する構造になっており、発光ダイオードの光は、カバーフレームの開放部を通って下方の植物に照射される。発光ダイオードの放熱は、主に冷却水循環通路及び伝熱部材を通じて行われる。その他、特許文献1には、この照明装置を1台以上使用して、照明システムや冷暖房システムを構成できることが記載されている。
また、特許文献2に開示されているように、植物育成工場で使用される照明装置(照明器具)であって発光ダイオードを搭載した光源部と、光源部を収容するアルミニウム製の長尺な基体とを備えた照明装置があった。基体は、左右の側板を3つの横梁で連結したような日の字形の断面を有し、上横梁と中横梁の間に流体供給管が一体に形成され、下横梁は、長さ方向に沿って中央部が開放されている。光源部は、基体の中横梁の下面に当接するように収容され、発光ダイオード等の光は、下横梁の開放部を通って下方の植物に照射される。発光ダイオードの放熱は、流体供給管を含む基体全体を通じて行われる。その他、特許文献2には、この照明装置を1台以上使用して、照明システム(照明装置)を構成できることが記載されている。
特開2016-214153号公報 特開2009-289504号公報
発光ダイオード等を静的に発光させる時は、直流電圧を用いるのが一般的である。したがって、植物育成工場等に配電された商用交流電源を使用する場合、交流電圧を直流電圧に変換するAC-DCコンバータ等が必要になる。特許文献1,2の照明装置は、AC-DCコンバータ等を内蔵していない。したがって、複数台の照明装置を用いた照明システムを構成する場合、照明装置の台数に応じた電力容量の電源装置(AC-DCコンバータ等)を用意し、この電源装置から各照明装置に向けて直流電圧を給電する形になる。そうすると、その後、照明システムの規模を変更する場合、エネルギー消費の効率を考慮すると、その都度最適な電源装置を用意しなければならない。
上記のような問題は、個々の照明装置に、1台分の電力容量を備えた電源基板(AC-DCコンバータ等が実装された基板)が内蔵されていれば解決できる。したがって、この種の照明装置は、電源基板を内蔵できる構造であることが好ましい。
また、特許文献1の照明装置は、冷却水循環通路、伝熱部材及びカバーフレームが別部材なので、組み立てるのに手間が掛かる上、放熱効果も十分とは言えない。
特許文献2の照明装置は、基体の内側に流体供給管が一体に形成されており、基体全体が発光ダイオードの放熱に寄与するので、特許文献1の構造よりも優れた放熱効果が得られる。しかし、基体を製作するのに多くの工数が掛かるという問題がある。この基体の本体部(筒状の部分や液体供給管の部分)は押し出し形材をそのまま使用できるが、液体を供給又は排出するホースを接続可能にするため、2つの連結管を別に用意して、液体供給管の両端部に装着する作業を行わなければならない。また、基体の内部に電源基板を収容する空間を設けようとすると、押し出し形材に対し、多数の面倒な後加工が必要になる。
本発明は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、内側に電源基板が収容可能で、且つ製作が容易な金属筐体を備えた照明装置と照明システム及び金属筐体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、表面側に発光素子が実装された照明基板と、前記照明基板の端部の裏面側に重なるように配置されて前記発光素子に動作用電源を供給する電源基板と、前記照明基板及び前記電源基板を内側に収容する長尺の金属筐体とを備えた照明装置である。
前記金属筐体は、前記照明基板の、前記電源基板が重ならない部分を収容する領域であって、長さ方向に対して直角な断面の形状が一様な第一の領域と、前記照明基板の他の部分と前記電源基板とを収容する領域であって、長さ方向に対して直角な断面の形状が一様な第二の領域とを有している。前記第一の領域は、前記照明基板の裏面側及び側方を囲み、前記照明基板の表面側を開放するよう設けられた第一板状本体と、内側に熱交換用流体を流す部分であって、前記第一板状本体と一体に形成された第一パイプ部と、前記第一板状本体の幅方向の両先端部に設けられ、前記照明基板の幅方向の両側端部を支持する一対の第一照明基板支持部とを有している。前記第二の領域は、前記第一板状本体の一端部に、前記第一板状本体を長さ方向に延長するように連続形成された第二板状本体と、前記第一パイプ部の一端部に、前記第一パイプ部を長さ方向に延長するように連続形成された第二パイプ部と、前記第一照明基板支持部の一端部に、前記第一照明基板支持部を長さ方向に延長するように連続形成された第二照明基板支持部とを有している。
さらに前記金属筐体は、前記第一パイプ部の、前記第二の領域と反対側の端部に、前記第一パイプ部と同形状で同軸に突出する第一連結部が連続形成され、前記第二パイプ部の、前記第一の領域と反対側の端部に、前記第二パイプ部と同形状で同軸に突出する第二連結部が連続形成されている。
前記第一の領域の、長さ方向に対して直角な断面を見た時、前記第一パイプ部は、前記第一板状本体を分割する途中の位置に配置され、前記第一板状本体の、前記第一パイプ部との境界部分は、前記第一パイプ部の表面から法線方向に延出されている。
前記金属筐体の前記第一及び第二パイプ部は、組み立て状態で前記照明基板及び前記電源基板の裏面側に配置されるように設けられている。あるいは、前記金属筐体の前記第一及び第二パイプ部は、組み立て状態で前記照明基板及び前記電源基板の側方に配置されるように設けられている。また、前記金属筐体の前記第一板状本体は、前記第一パイプ部との境界部分又はその付近に薄肉部が設けられていることが好ましい。
さらに、前記金属筐体の前記第一及び第二の領域の外面全体を覆う樹脂筐体と、前記樹脂筐体の長さ方向の両端部を各々閉鎖するキャップとを備え、前記金属筐体の前記第一の領域には、前記キャップをネジ固定するための第一ネジ受け部が、前記第二の領域には、前記キャップをネジ固定するための第二ネジ受け部が各々設けられ、前記第一ネジ受け部は、前記第一板状本体又は前記第一パイプ部と一体に設けられ、前記第二ネジ受け部は、前記第一ネジ受け部の一端部に、前記第一ネジ受け部を長さ方向に延長するように連続形成されている構成にすることができる。
前記金属筐体の前記第一の領域は、前記第一板状本体又は前記第一パイプ部の表面から、前記照明基板が配置されている方向に延設されたフィン部を有し、前記第一の領域の、長さ方向に対して直角な断面を見た時、前記フィン部の基端部は、前記第一板状本体又は第一パイプ部の表面から法線方向に延出されている構成にしてもよい。この場合、前記金属筐体の前記フィン部は、基端部又はその付近に薄肉部が設けられていることが好ましい。
また、本発明は、前記照明装置を1台以上使用した照明システムであって、前記第一及び第二パイプ部に前記熱交換用流体を流すことによって、前記発光素子を放熱する照明システムである。
また、本発明は、前記照明装置が有する前記金属筐体の製造方法であって、前記第一の領域の断面形状を有した所定長さの押し出し形材を作製した後、前記押し出し形材に、プレス金型を用いてせん断加工を行うことによって、前記第二の領域、前記第一連結部及び第二連結部を形成する金属筐体の製造方法である。
本発明の照明装置は、発光素子に動作用電源を供給する電源基板を内蔵しているので、植物育成工場等で使用される照明システムを容易且つ自在に構成することができ、省エネルギー化も図ることができる。
また、照明装置の金属筐体は、一体に形成された1つの部材であり、本発明の金属筐体の製造方法を使用することによって、大きな手間を掛けずに簡単に製造することができる。
本発明の照明装置及び照明システムの第一の実施形態が組み込まれた植物育成装置を示す正面図である。 第一実施形態の照明装置を示す図であって、装置の外観を示す正面図(a)、金属筐体を透視した内部の構造を示す正面図(b)、装置の外観を示す底面図(c)である。 第一実施形態の照明装置を示す図であって、装置の外観を示す右側面図(a)、A1-A1断面図(b)、A2-A2断面図(c)である。 本発明の第二実施形態の照明装置を示す図であって、装置の外観を示す正面図(a)、樹脂筐体及び金属筐体を透視した内部の構造を示す正面図(b)、装置の外観を示す底面図(c)である。 第二実施形態の照明装置を示す図であって、装置の外観を示す右側面図(a)、B1-B1断面図(b)、B2-B2断面図(c)である。
以下、本発明の照明装置と照明システム、及び金属筐体の製造方法の第一の実施形態について、図1~図3に基づいて説明する。図1に示す植物育成装置10は、植物栽培用ラック12と、この実施形態の照明装置14(14(1),14(2))を用いた照明システム16とで構成される。植物栽培用ラック12は、上下に間隔をあけて固定された2つの栽培棚12a(1),12a(2)を有し、栽培棚12a(1),12a(2)の上で植物Sが栽培される。照明装置14(1)は、栽培棚12a(1)の上方に設置され、栽培棚12a(1)の上の植物Sに向けて下向きに光を照射し、照明装置14(2)は、栽培棚12a(2)の上方に設置され、栽培棚12a(2)の上の植物Sに向けて下向きに光を照射する。
照明装置14は、図2、図3に示すように、照明基板18と、照明基板18に動作用電源を供給する電源基板20と、内側に照明基板18及び電源基板20を収容する金属筐体22とを備えている。照明基板18は、複数のLEDからなる発光素子18aが表面側に実装された略長方形の長尺の基板である。電源基板20は、AC-DCコンバータ回路が表面及び裏面側に実装された略四角形の基板で、長さは照明基板18より短く、幅は照明基板18とほぼ同じである。電源基板20は、照明基板18の端部の裏面側に重ねるように設置され、図示しないケーブルを用いて相互に配線されている。電源基板20から延びている電源ケーブル20aは、電源基板20に商用交流電圧を給電するためのケーブルである。
金属筐体22は、アルミニウム等の高い熱伝導性を有した金属で成る長尺の部材で、照明基板18の、電源基板20が重ならない部分を収容する第一の領域24(1)と、照明基板18の他の部分と電源基板20とを収容する第二の領域24(2)とを有している。第一の領域24(1)は、長さ方向に対して直角な断面の形状が一様であり、第二の領域24(2)も、長さ方向に対して直角な断面の形状が一様である。
第一の領域24(1)は、図3(b)に示すように、照明基板18の裏面側及び側方を囲み、照明基板18の表面側を開放するよう設けられた断面コの字形の第一板状本体26(1)と、内側に熱交換用流体を流すための第一パイプ部28(1)を有している。第一パイプ部28(1)は、第一板状本体26(1)を2つに分割する途中の位置であって、照明装置14に組み立てた状態で照明基板18の裏面側に配置される位置に一体に設けられている。第一板状本体26(1)の、第一パイプ部28(1)との境界部分は、第一パイプ部28(1)の表面からほぼ法線方向に延出し、この部分に薄肉部30が設けられている。
第一パイプ部28(1)の表面には、照明基板18が配置されている方向に延びる2つのフィン部32が設けられている。フィン部32の基端部は、第一パイプ部28(1)の表面から法線方向に延出し、この部分に薄肉部30が設けられている。さらに、第一板状本体26(1)の幅方向の両先端部に、照明基板18の幅方向の両側端部を支持する第一照明基板支持部34(1)が一対に設けられている。
第二の領域24(2)は、図3(c)に示すように、第二板状本体26(2)、第二パイプ部28(2)及び第二照明基板支持部34(2)を有している。第二板状本体26(2)は、第一板状本体26(1)の一端部に、第一板状本体26(1)を長さ方向に延長するように連続形成されている。第二パイプ部28(2)も同様に、第一パイプ部28(1)の一端部に、第一パイプ部28(1)を長さ方向に延長するように連続形成されている。第二照明基板支持部34(2)も同様に、第一照明基板支持部34(1)の一端部に、第一照明基板支持部34(1)を長さ方向に延長するように連続形成されている。
さらに金属筐体22は、第一パイプ部28(1)の、第二の領域24(2)と反対側の端部に、第一パイプ部28(1)と同形状で同軸に突出する第一連結部36(1)が連続形成されている。同様に、第二パイプ部28(2)の、第一の領域24(1)と反対側の端部に、第二パイプ部28(2)と同形状で同軸に突出する第二連結部36(2)が連続形成されている。
この金属筐体22を製造する時は、まず、第一の領域24(1)の断面形状を有した長尺の押し出し形材を作製して、所定長さに切断する。そして、所定長さの押し出し形材に、プレス金型を用いてせん断加工を行うことによって、第二の領域24(2)、第一連結部36(1)及び第二連結部36(2)を形成する。第二の領域24(2)の断面形状は、第一の領域24(1)からフィン部32を切除した形状なので、フィン部32が延長された部分を除去することによって、容易に形成することができる。また、第一連結部36(1)は、第一パイプ部28(1)を延長したものなので、第一板状本体26(1)、フィン部32及び第一照明基板支持部34(1)が延長された部分を除去することによって、容易に形成することができる。同様に、第二連結部36(2)は、第二パイプ部28(2)を延長したものなので、第二板状本体26(2)、フィン部32及び第二照明基板支持部34(2)が延長された部分を除去することによって、容易に形成することができる。
板状本体の、パイプ部との境界部分をせん断する時は、プレス金形のパンチとダイを板状本体の境界部分の表側と裏側の狭い空間にセットしなければならないが、板状本体がパイプ部の表面から法線方向に延出しているのでセットしやすい。また、板状本体の境界部分に薄肉部30が設けてあるので、この薄肉部30で容易にせん断することができる。
また、フィン部32の基端部(パイプ部との境界部分)をせん断する時は、プレス金型のパンチとダイをフィン部32の基端部の表側と裏側の狭い空間に側にセットしなければならないが、フィン部32の基端部がパイプ部の表面から法線方向に延出しているのでセットしやすい。また、板状本体の境界部分に薄肉部30が設けてあるので、この薄肉部30で容易にせん断することができる。
照明装置14を組み立てる時は、照明基板18、電源基板20及び金属筐体22を用意し、照明基板18及び電源基板20を金属筐体22の内側にセットして、シール材等を用いて相互に固定すると照明装置14の組み立てが終了する。2台の照明装置14(1),14(2)を製作すると、これらを植物栽培用ラック12の所定位置に設置し、図1に示すように、第一及び第二連結部36(1),36(2)に、熱交換用流体を流すホース38を接続すると、照明システム16及び植物育成装置10の組み立てが終了する。
照明システム16の電源をオンにすると、電源基板20から発光素子18aに動作用電源が供給され、発光素子18aから植物Sに向けて光が照射される。発光素子18aの発熱は、照明基板18の裏面側の空気を通じて金属筐体22の各部に伝わり、第一及び第二パイプ部28(1),28(2)を流れる熱交換用流体に効率よく吸収されるので、発光素子18aの発熱を効果的に放熱することができる。
以上説明したように、照明装置14は、発光素子18aに動作用電源を供給する電源基板20を内蔵しているので、植物育成工場で使用される照明システム16を容易且つ自在に構成することができ、省エネルギー化も図ることができる。
また、照明装置14の金属筐体22は、一体に形成された1つの部材であり、所定長さの押し出し形材を作製した後、プレス金型を用いて特定部分にせん断加工を行うことによって、大きな手間を掛けずに簡単に製造することができる。さらに、第一の領域24(1)や第二の領域24(2)の長さが異なるバージョンも、同じ押し出し形材から容易に製造することができる。
次に、本発明の照明装置の第二の実施形態について、図4、図5に基づいて説明する。ここで、上記実施形態と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。この実施形態の照明装置40は、上記の照明装置14と同様の機能を有し、図1に示す植物育成装置10の照明装置14と置き換えて使用できるものである。
照明装置40は、図4、図5に示すように、上記の照明基板18及び電源基板20と、内側に照明基板18及び電源基板20を収容する金属筐体42と、内側に金属筐体42を収容する筒状の樹脂筐体44と、樹脂筐体44の長さ方向の両端開口部を閉鎖するキャップ46(1),46(2)とを備えている。
金属筐体42は、アルミニウム等の高い熱伝導性を有した金属で成る長尺の部材で、上記の金属筐体22と同様に、照明基板18の、電源基板20が重ならない部分を収容する第一の領域24(1)と、照明基板18の他の部分と電源基板20とを収容する第二の領域24(2)とを有している。金属筐体22と大きく異なる点は、第一及び第二板状部材26(1),26(2)に対する、第一及び第二パイプ部28(1),28(2)の配置が変更されている点である。
金属筐体42の場合、第一及び第二パイプ部28(1),28(2)は、第一及び第二板状本体26(1),26(2)を2つに分割する途中の位置であって、照明装置40に組み立てた状態で照明基板18及び電源基板20の側方に配置される位置に一体に設けられているという特徴がある。ただし、第一板状本体26(1)の、第一パイプ部28(1)との境界部分が、第一パイプ部28(1)の表面からほぼ法線方向に延出し、この部分に薄肉部30が設けられているという点は、金属筐体22と同様である。
また、第一及び第二パイプ部28(1),28(2)の位置が変更されたので、2つのフィン部32は、第一板状本体26(1)の表面から延設されている。フィン部32の基端部が、第一板状本体26(1)の表面から法線方向に延出し、この部分に薄肉部30が設けられている点は、金属筐体22と同様である。
その他、金属筐体42の場合、第一の領域24(1)に、キャップ46(1)をネジ固定するための第一ネジ受け部48(1)が付設けられ、第二の領域24(2)に、キャップ46(2)をネジ固定するための第二ネジ受け部48(2)が付設されている。第一ネジ受け部48(1)は、第一板状本体26(1)のフィン部32近傍に一体に設けられ、第二ネジ受け部48(2)は、第一ネジ受け部48(1)の一端部に、第一ネジ受け部48(1)を長さ方向に延長するように連続形成されている。
金属筐体42は、第一及び第二パイプ部28(1),28(2)の位置が、照明基板18及び電源基板20と重ならない位置に変更されているので、金属筐体22の厚みを薄くすることができるという特徴がある。また、金属筐体22と同様の方法で製造することができる。
樹脂筐体44は、筒状本体44aと透明カバー44bとで構成される。筒状本体44aは、金属筐体42の第一及び第二の領域24(1),24(2)の外面全体を覆う大きさで、図5(b)、(c)に示すように、発光素子18aの照射光を遮らないように下方が開放され、ここに透明カバー44bが装着されている。
キャップ46(2)は、図5(a)に示すように、板状の本体の内側に、第二連結部36(2)が挿通可能な透孔50と、第二ネジ受け部48(2)にネジ52を差し込むための透孔54と、電源ケーブル20aを案内して通過させる切り込み56が設けられている。反対側のキャップ46(1)は、キャップ46(2)と対称な形状になっている。
照明装置40を組み立てる時は、照明基板18、電源基板20、金属筐体42、樹脂筐体44及びキャップ46(1),46(2)を用意して、まず照明基板18及び電源基板20を金属筐体42の内側にセットし、シール材等を用いて相互に固定する。そして、金属筐体42の外側に樹脂筐体44を装着し、樹脂筐体44の両端開口部にキャップ46(1),46(2)を当ててネジ固定すると、組み立てが終了する。
照明装置40によれば、上述した照明装置14と同様の作用効果が得られ、さらに、樹脂筐体44を備えているので、照明基板18及び電源基板20を防湿する効果も得られる。
また、図1に示すような構造の植物育成装置は、栽培棚の段数を多くする場合、育成装置の高さを抑えることができるように、照明装置の厚みはできるだけ薄いことが好ましい。この点、照明装置40は、照明装置14が有しない樹脂筐体44を備えているものの、金属筐体42の厚みが薄くなっているので、装置全体の厚みは照明装置14と同等に抑えられる。また、樹脂筐体44を取り外せば、さらに薄形化を図ることができる。
なお、本発明の照明装置、照明システム、及び金属筐体の製造方法は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の照明装置14,40の場合、金属筐体22,42が有する第一及び第二パイプ部28(1),28(2)は、第一及び第二板状本体26(1),26(2)を分割する途中の1箇所だけに設けているが、放熱効果を向上させる等の目的で複数箇所に設けてもよい。また、フィン部32は、照明基板18の熱が第一及び第二パイプ部28(1),28(2)内の熱交換用流体により伝わりやすくするための部材であり、形状、数、配置は適宜変更することができ、必要なければ省略してもよい。
第一板状本体26(1)の、第一パイプ部28(1)との境界部分は、第一パイプ部28(1)の表面から法線方向に延出されていると説明したが、これは、プレス金型を用いたせん断加工を容易にすることが目的であり、概ね90度の方向に延出していればよい。フィン部32の基端部の延出方向についても同様である。
また、上記の第一及び第二照明基板支持部34(1),34(2)の構造は、組み立て時に照明基板18や電源基板20をシール材等で相互に固定することを想定したシンプルな構造になっているが、この構造はあくまでも一例であり、例えば、シール材等を塗布する作業を省略するため、照明基板18及び電源基板20の端部を嵌合させて保持する構造に変更してもよい。
その他、照明基板の構成(プリント配線板の長さ、発光素子の数等)、電源基板の構成(プリント配線板の長さ、電源回路の種類等)は特に限定されず、自由に設定することができる。
図1に示す照明システム16は、2台の照明装置14を上下に配置し、ホース38で直列に接続して熱交換用流体を流す構成になっているが、照明装置の配置や台数は自由に変更することができ、各照明装置をホースで並列に接続するようにしてもよい。また、図1では、熱交換用流体を送るためのポンプや制御装置等は省略してあるが、この部分の構成についても特に限定されない。例えば、発光素子の発熱を熱交換用流体に吸収させた後、熱交換用流体の熱を熱交換器で取り出し、再び照明装置に送る循環式のシステムにすることができる。
また、本発明の金属筐体の製造方法に使用されるプレス金型は、せん断加工用の金型であればよく、パンチ及びダイの形状は、加工対象の金属筐体の構造に合わせて自由に設定することができ、駆動機構の構成も特に限定されない。
14,14(1),14(2),40 照明装置
16 照明システム
18 照明基板
18a 発光素子
20 電源基板
22,42 金属筐体
24(1) 第一の領域
24(2) 第二の領域
26(1) 第一板状本体
26(2) 第二板状本体
28(1) 第一パイプ部
28(2) 第二パイプ部
30 薄肉部
32 フィン部
34(1) 第一照明基板支持部
34(2) 第二照明基板支持部
36(1) 第一連結部
36(2) 第二連結部
44 樹脂筐体
46(1),46(2) キャップ
48(1) 第一ネジ受け部
48(2) 第二ネジ受け部

Claims (9)

  1. 表面側に発光素子が実装された照明基板と、前記照明基板の端部の裏面側に重なるように配置されて前記発光素子に動作用電源を供給する電源基板と、前記照明基板及び前記電源基板を内側に収容する長尺の金属筐体とを備え、
    前記金属筐体は、前記照明基板の、前記電源基板が重ならない部分を収容する領域であって、長さ方向に対して直角な断面の形状が一様な第一の領域と、前記照明基板の他の部分と前記電源基板とを収容する領域であって、長さ方向に対して直角な断面の形状が一様な第二の領域とを有し、
    前記第一の領域は、前記照明基板の裏面側及び側方を囲み、前記照明基板の表面側を開放するよう設けられた第一板状本体と、内側に熱交換用流体を流す部分であって、前記第一板状本体と一体に形成された第一パイプ部と、前記第一板状本体の幅方向の両先端部に設けられ、前記照明基板の幅方向の両側端部を支持する一対の第一照明基板支持部とを有し、
    前記第二の領域は、前記第一板状本体の一端部に、前記第一板状本体を長さ方向に延長するように連続形成された第二板状本体と、前記第一パイプ部の一端部に、前記第一パイプ部を長さ方向に延長するように連続形成された第二パイプ部と、前記第一照明基板支持部の一端部に、前記第一照明基板支持部を長さ方向に延長するように連続形成された第二照明基板支持部とを有し、
    前記金属筐体は、前記第一パイプ部の、前記第二の領域と反対側の端部に、前記第一パイプ部と同形状で同軸に突出する第一連結部が連続形成され、前記第二パイプ部の、前記第一の領域と反対側の端部に、前記第二パイプ部と同形状で同軸に突出する第二連結部が連続形成され、
    前記第一の領域の、長さ方向に対して直角な断面を見た時、前記第一パイプ部は、前記第一板状本体を分割する途中の位置に配置され、前記第一板状本体の、前記第一パイプ部との境界部分は、前記第一パイプ部の表面から法線方向に延出されていることを特徴とする照明装置。
  2. 前記金属筐体の前記第一及び第二パイプ部は、組み立て状態で前記照明基板及び前記電源基板の裏面側に配置されるように設けられている請求項1記載の照明装置。
  3. 前記金属筐体の前記第一及び第二パイプ部は、組み立て状態で前記照明基板及び前記電源基板の側方に配置されるように設けられている請求項1記載の照明装置。
  4. 前記金属筐体の前記第一板状本体は、前記第一パイプ部との境界部分又はその付近に薄肉部が設けられている請求項1乃至3のいずれか記載の照明装置。
  5. 前記金属筐体の前記第一及び第二の領域の外面全体を覆う樹脂筐体と、前記樹脂筐体の長さ方向の両端部を各々閉鎖するキャップとを備え、
    前記金属筐体の前記第一の領域には、前記キャップをネジ固定するための第一ネジ受け部が、前記第二の領域には、前記キャップをネジ固定するための第二ネジ受け部が各々設けられ、前記第一ネジ受け部は、前記第一板状本体又は前記第一パイプ部と一体に設けられ、前記第二ネジ受け部は、前記第一ネジ受け部の一端部に、前記第一ネジ受け部を長さ方向に延長するように連続形成されている請求項1乃至4のいずれか記載の照明装置。
  6. 前記金属筐体の前記第一の領域は、前記第一板状本体又は前記第一パイプ部の表面から、前記照明基板が配置されている方向に延設されたフィン部を有し、
    前記第一の領域の、長さ方向に対して直角な断面を見た時、前記フィン部の基端部は、前記第一板状本体又は第一パイプ部の表面から法線方向に延出されている請求項1乃至5のいずれか記載の照明装置。
  7. 前記金属筐体の前記フィン部は、基端部又はその付近に薄肉部が設けられている請求項6記載の照明装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか記載の照明装置を1台以上使用した照明システムであって、前記第一及び第二パイプ部に前記熱交換用流体を流すことによって、前記発光素子を放熱することを特徴とする照明システム。
  9. 請求項1乃至7のいずれか記載の照明装置が有する前記金属筐体の製造方法であって、
    前記第一の領域の断面形状を有した所定長さの押し出し形材を作製した後、
    前記押し出し形材に、プレス金型を用いてせん断加工を行うことによって、前記第二の領域、前記第一連結部及び第二連結部を形成することを特徴とする金属筐体の製造方法。
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