JP7382868B2 - 車両用心電検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載され、運転者の心電信号を検出して心拍数を算出する車両用心電検出装置に関する。
ステアリングホイールや車両用シートに電極を設けて、乗員の心電波形を検出する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、車両のステアリングホイールに取り付けられ、運転者の身体電位を検出する第1、第2、及び第3の直接電極と、前記車両のシートに取り付けられ、非接触により前記運転者の身体電位を検出する静電容量結合型電極と、前記第1及び第2の直接電極間の電圧を測定する第1の電圧測定手段と、前記第3の直接電極及び前記静電容量結合型電極の電圧を測定する第2の電圧測定手段と、を備え、前記第1の電圧測定手段の測定結果と前記第2の電圧測定手段の測定結果の、双方又はいずれか一方に基づき運転者の心電図波形を計測する、車両用心電計測装置が提案されている。
また、特許文献2には、ハンドルセンサの信号から心拍数の検出が可能な場合は、ハンドルセンサからの信号を用いて心拍数を検出し、ハンドルセンサの信号から心拍数の検出が不可能な場合は、シート設置の圧力センサの信号を用いて心拍数を算出することが記載されている。
特開2011-24902号公報 国際公開第2005/112764号
しかしながら、特許文献1及び特許文献2の技術では、車両振動等によって心電波形のR波と同じ周波数帯または同時間帯にノイズが侵入した場合、心拍数を検出できない場合があるため、改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、心電波形のR波と同じ周波数帯または同時間帯にノイズが侵入しても心拍数を検出可能な車両用心電検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1の態様は、運転者が接触する位置に各々設けられた一対の電極と、前記一対の電極の差動電圧を検出する検出部と、ノイズを検出するための信号を検出する信号検出部と、前記信号検出部の検出結果と前記検出部の検出結果が予め定めた条件を満たす場合、前記検出部の検出結果からT波を抽出して心拍数を算出し、前記条件を満たさない場合、前記検出部の検出結果からR波を抽出して心拍数を算出する算出部と、を含む。
第1の態様によれば、一対の電極は、運転者が接触する位置に各々設けられ、検出部は一対の電極の差動電圧を検出する。すなわち、運転者が一対の電極の各々に接触することにより、一対の電極の差動電圧を検出することで、心臓の心拍における電気活動に伴うイオン電流変化を電流信号として検出して心電波形を得ることが可能となる。
信号検出部では、ノイズを検出するための信号が検出される。そして、算出部では、信号検出部の検出結果と検出部の検出結果が予め定めた条件を満たす場合、検出部の検出結果からT波を抽出して心拍数を算出する。一方、条件を満たさない場合、検出部の検出結果からR波を抽出して心拍数を算出する。すなわち、R波に基づく心拍数の算出だけでなく、条件に応じてT波に基づく心拍数の算出を行うので、心電波形のR波と同じ周波数帯または同時間帯にノイズが侵入しても心拍数を検出することが可能となる。
なお、信号検出部は、信号として車両の振動を検出した信号を検出し、算出部は、条件を満たす場合として、信号検出部によって検出された振動の周波数が心電波形のR波の周波数帯の予め定めた範囲内である場合に、検出部の検出結果からT波を抽出して心拍数を算出し、条件を満たさない場合として、信号検出部によって検出された振動の周波数が心電波形のR波の周波数帯の範囲外の場合に、検出部の検出結果からR波を抽出して心拍数を算出してもよい。
また、一対の電極のうち一方はステアリングホイールに設けられたステアリング電極であり、他方は車両用シートに設けられたシート電極であり、信号検出部は、信号としてステアリング電極及びシート電極の各々の信号を検出し、算出部は、条件を満たす場合として、前記信号検出部によって検出された各々の信号のピーク値が予め定めた時間帯内に発生した場合に、検出部の検出結果からT波を抽出して心拍数を算出し、各々の信号のピーク値が予め定めた時間帯以上離れて発生した場合に、検出部の検出結果からR波を抽出して心拍数を算出してもよい。
また、一対の電極のうち一方はステアリングホイールに設けられたステアリング電極であり、他方は車両用シートに設けられたシート電極であり、信号検出部は、信号としてシート電極の信号を検出し、算出部は、条件を満たす場合として、検出部の検出結果からR波を抽出してR波が出現した時間帯に、シート電極の信号にノイズが検出された場合に、検出部の検出結果からT波を抽出して心拍数を算出し、条件を満たさない場合として、R波が出現した時間帯に、シート電極の信号にノイズが検出されない場合に、検出部の検出結果からR波を抽出して心拍数を算出してもよい。
また、算出部は、R波に基づく心拍数の算出からT波に基づく心拍数の算出に切替える場合、直前のR波の間隔からR波とT波の間隔を算出し、T波の発生時間に対して、算出したR波とT波の間隔を引くことでR波の検出時間を算出して心拍数を算出してもよい。
以上説明したように本発明によれば、心電波形のR波と同じ周波数帯または同時間帯にノイズが侵入しても心拍数を検出可能な車両用心電検出装置を提供できる、という効果がある。
第1実施形態に係る車両用心電検出装置の概略構成を示す図である。 心電波形生成装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る車両用心電検出装置の制御部で行われる処理の流れを示すフローチャートである。 R波検出の前処理後の心電信号1、バンドパスフィルタ処理後の加速度信号1、T波検出の前処理後の心電信号2、及びバンドパスフィルタ処理後の加速度信号2の一例を示す図である。 ノイズが一時的な場合は、T波のピーク値からR波のピーク値を補間してR波のピーク値から心拍数を算出する例を説明するための図である。 第2実施形態に係る車両用心電検出装置の概略構成を示す図である。 安静時及び人体の振動時のそれぞれにおける、心電信号、ステアリング電極信号、及びシート電極信号を示す図である。 ノーマルモードノイズが重畳しているか否かの判定方法を説明するための図である。 第2実施形態に係る車両用心電検出装置の制御部で行われる処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態に係る車両用心電検出装置の制御部で行われる処理の流れの変形例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る車両用心電検出装置の一例を詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係る車両用心電検出装置10について説明する。図1は、本実施形態に係る車両用心電検出装置の概略構成を示す図である。
本実施形態に係る車両用心電検出装置10は、心電波形生成装置12、ステアリング電極16、及びシート電極18A、18Bを備えている。
ステアリング電極16は、車両の操舵操作を行うためのステアリングホイール14の周方向全域に渡って設けられている。運転者がステアリングホイール14を把持すると、運転者の手がステアリング電極16に近接され、運転者の手とステアリング電極16との間に容量結合が生じてコンデンサを形成する。また、ステアリング電極16は、心電波形生成装置12に電気的に接続されており、心電波形生成装置12は、ステアリング電極16から、心臓の心拍における電気活動に伴うイオン電流変化(交流電流)を電流信号として検出する。
シート電極18A、18Bは、車両用シート20に着座した運転者の心臓の位置より車両下側の車両用シート20のシートクッションに設けられており、シートカバー(図示省略)に被覆されている。シート電極18A、18Bは、乗員が車両用シート20に着座することで、乗員の着衣及びシートカバーを介して、乗員の臀部と近接する。一方のシート電極18Bは、心電波形生成装置12に接続され、他方のシート電極18Aは接地されている。なお、図1では、車両の幅方向(運転者の左右)にシート電極18A、18Bを配列した例を示すが、配列はこれに限るものではない。例えば、車両前後方向(運転者の前後)にシート電極18A、18Bを配列してもよい。或いは、他の方向にシート電極18A、18Bを配列してもよい。また、シート電極18A、18Bは車両用シート20のシートクッション以外の位置に設けてよい。例えば、車両用シート20のシートバックに設けてもよい。
心電波形生成装置12は、ステアリング電極16及びシート電極18Bから入力される電流信号に基づいて、運転者の心電波形を生成して心拍数を検出する。
続いて、心電波形生成装置12の構成について説明する。図2は、心電波形生成装置12の構成を示すブロック図である。
心電波形生成装置12は、バッファ回路26A、26B、検出部としての差動増幅器22、フィルタ増幅部28A、28B、及び算出部としての制御部30を備えている。
バッファ回路26Aは、ステアリング電極16に接続され、ステアリング電極16からの信号をバッファして差動増幅器22に出力する。
また、バッファ回路26Bは、シート電極18Bに接続され、シート電極18Bからの信号をバッファして差動増幅器22に出力する。
差動増幅器22は、2つの入力端子にステアリング電極16及びシート電極18Bからの信号が入力され、2つの入力の差動電圧を検出してフィルタ増幅部28Aに出力する。具体的には、差動増幅器22は、ステアリング電極16とシート電極18Bからの2つの入力信号の差分を一定係数で増幅する。
フィルタ増幅部28A、28Bの各々は、入力された信号を増幅すると共に、予め定めたフィルタを用いて予め定めた範囲の周波数の信号に変換する処理等を行って処理結果を制御部30へ出力する。予め定めたフィルタとしては、例えば、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタ、バンドパスフィルタ等のフィルタを適宜適用する。本実施形態では、フィルタ増幅部28A、28Bの各々は、心電波形のR波の周波数帯域の信号を通過するバンドパスフィルタと、T波の周波数帯域を通過するバンドパスフィルタとを含み、制御部30の制御により2つのバンドパスフィルタの切替が可能とされている。また、フィルタ増幅部28Bには、車両の振動を検出するための加速度センサ32が接続されている。なお、信号検出部の一例として加速度センサ32を用いるが、振動検出はこれに限るものではない。例えば、車速センサを用いて車速から加速度を算出してもよい。或いは、サスペンションのストロークを検出するストロークセンサを用いて振動を検出してもよいし、他のセンサを用いて振動を検出してもよい。
また、制御部30は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを備えたコンピュータを含んで構成されている。また、制御部30は、ADC(Analog to Digital Converter)を含み、アナログの電気信号をデジタル信号に変換して、CPUが、メモリに予め記憶されたプログラムを実行することにより、心電波形から心拍数を検出する処理を行う。
制御部30は、ステアリング電極16及びシート電極18Bから得られる信号の差動電圧から心電信号を検出し、心電信号を用いて心拍数を算出する処理を行う。ここで、心拍数の算出を車内環境で行う場合に、心電波形のR波と同じ周波数帯域のノイズが車両振動等によって各電極から侵入すると、R波を正確に検出できず、心拍数の算出が困難となる。
そこで、制御部30は、ノイズがR波と同じ周波数帯域で構成されていると判定した場合に、R波の周波数帯域とは異なる周波数帯域で、かつR波の次に大きい信号であるT波を用いて心拍数を算出する。
具体的には、制御部30は、加速度センサ32の検出結果から車両の振動を検出し、加速度センサ32の検出結果からR波の周波数帯域を抽出する。そして、心電信号のピーク値を検出すると共に、加速度信号の予め定めた閾値を超えたピーク値を検出し、それぞれの発生時間帯が予め定めた時間以内の場合、心電信号のピーク値はノイズと判定し、予め定めた時間外の場合は、心電信号のピーク値をR波と判定する。また、制御部30は、心電信号のピーク値がR波であると判定した場合には、R波を用いて心拍数を算出し、心電信号のピーク値がノイズであると判定した場合には、T波を用いて心拍数を算出する。T波を用いて心拍数を算出する際にも、同様に処理を行って、加速度信号の周波数帯がT波の周波数帯でないと判定した場合はT波を用いて心拍数を算出し、加速度信号の周波数帯がT波の周波数帯であると判定した場合は心拍数の算出を行わない。
続いて、上述のように構成された本実施形態に係る車両用心電検出装置10の制御部30で行われる具体的な処理について説明する。図3は、本実施形態に係る車両用心電検出装置10の制御部30で行われる処理の流れを示すフローチャートである。なお、図3の処理は、例えば、図示しないイグニッションスイッチがオンされた場合に開始してもよいし、心拍数の検出開始を表す指示が制御部30に行われた開始してもよい。
ステップ100では、制御部30が、R波検出のための前処理を行ってステップ102へ移行する。具体的には、フィルタ増幅部28Aを、2つのフィルタのうちR波の周波数帯域の信号を通過するバンドパスフィルタに切替えて、R波の周波数帯域(一例として5~40Hz)の心電信号を抽出する。
ステップ102では、制御部30が、加速度信号に対してバンドパスフィルタ処理を行った信号を取得してステップ104へ移行する。すなわち、フィルタ増幅部28Bを、2つのフィルタのうちR波の周波数帯域(一例として5~40Hz)の信号を通過するバンドパスフィルタに切替えて、R波の周波数帯域の加速度信号を抽出する。
ステップ104では、制御部30が、心電信号及び加速度信号のピーク値を検出してステップ106へ移行する。それぞれのピーク値は、予め定めた閾値以上のピーク値を検出する。
ステップ106では、制御部30が、心電信号及び加速度信号の各々のピーク値の検出時間帯が予め定めた一定時間以内であるか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ108へ移行し、否定された場合にはステップ110へ移行する。
ステップ108では、制御部30が、心電信号のピーク値をノイズとして判定してステップ116へ移行する。
ステップ110では、制御部30が、心電信号のピーク値をR波として判定してステップ112へ移行する。
ステップ112では、制御部30が、R波の検出間隔に相当する所定時間以内にR波を検出したか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ114へ移行し、否定された場合にはステップ116へ移行する。
ステップ114では、制御部30が、検出したR波に基づいて心拍数を算出して一連の処理を終了する。
ステップ116では、制御部30が、T波検出のための前処理を行ってステップ118へ移行する。具体的には、フィルタ増幅部28Aを、2つのフィルタのうちT波の周波数帯域の信号を通過するバンドパスフィルタに切替えて、T波の周波数帯域(一例として1~10Hz)の心電信号を抽出する。
ステップ118では、制御部30が、加速度信号に対してバンドパスフィルタ処理を行った信号を取得してステップ120へ移行する。すなわち、フィルタ増幅部28Bを、2つのフィルタのうちT波の周波数帯域(一例として1~10Hz)の信号を通過するバンドパスフィルタに切替えて、T波の周波数帯域の加速度信号を抽出する。
ステップ120では、制御部30が、心電信号及び加速度信号のピーク値を検出してステップ122へ移行する。それぞれのピーク値は、予め定めた閾値以上のピーク値を検出する。
ステップ122では、制御部30が、心電信号及び加速度信号の各々のピーク値の検出時間帯が予め定めた一定時間以内であるか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ124へ移行し、肯定された場合にはT波にもノイズが侵入しているため心拍数の算出を行わずに一連の処理を終了する。
ステップ124では、制御部30が、T波に基づいて心拍数を算出して一連の処理を終了する。
ここで、心電信号と加速度信号の一例を挙げて制御部30の上記処理におけるノイズの判定と、R波及びT波の判定について具体的に説明する。図4は、R波検出の前処理後の心電信号1、バンドパスフィルタ処理後の加速度信号1、T波検出の前処理後の心電信号2、及びバンドパスフィルタ処理後の加速度信号2の一例を示す図である。
図4中Aの部分では、心電信号1に閾値を超えたピーク値があり、かつ加速度信号1に閾値を超えたピーク値が見られないため、心電信号1のピーク値をR波と判定し、R波に基づいて心拍数を算出する。
図4中Bの部分では、心電信号1の閾値を超えたピーク値と加速度信号1の閾値を超えたピーク値が同期しているため、心電信号1のピーク値はノイズとして判定する。また、心電信号2に閾値を超えたピーク値があり、かつ加速度信号2に閾値を超えたピーク値が見られないため、心電信号2のピーク値をT波と判定し、T波に基づいて心拍数を算出する。
図4中Cの部分では、図4中Aの部分と同様に、心電信号1に閾値を超えたピーク値があり、かつ加速度信号1に閾値を超えたピーク値が見られないため、心電信号1のピーク値をR波と判定し、R波に基づいて心拍数を算出する。
図4中Dの部分では、図4中Bの部分と同様に、心電信号1の閾値を超えたピーク値と加速度信号1の閾値を超えたピーク値が同期しているため、心電信号1のピーク値はノイズとして判定する。また、心電信号2に閾値を超えたピーク値があり、かつ加速度信号2に閾値を超えたピーク値が見られないため、心電信号2のピーク値をT波と判定し、T波に基づいて心拍数を算出する。
図4中Eの部分では、心電信号1の閾値を超えたピーク値と加速度信号1の閾値を超えたピーク値が同期しているため、心電信号1のピーク値はノイズと判定する。また、心電信号2の閾値を超えたピーク値と加速度信号2の閾値を超えたピーク値も同期しているため、心電信号2のピーク値もノイズと判定し、心拍数の算出は実施しない。
このように、本実施形態では、心電波形のR波と同じ周波数帯のノイズが侵入してもT波にノイズが侵入していなければ、T波を用いた心拍数の算出が可能となる。
なお、R波を用いた心拍数の算出と、T波を用いて心拍数の算出について、振動によるノイズが一時的な場合は、T波のピーク値からR波のピーク値を補間してR波のピーク値から心拍数を算出してもよい。例えば、図5に示すように、R波のピーク2とピーク4の間にノイズが侵入した場合について説明する。図5に示す場合、ピーク2とピーク3の間隔は通常のR-R間隔のみではなく、R波のピーク値とT波のピーク値の間隔(R-T間隔)も加わっているため補正が必要である。補正方法としては拍動毎のR-R間隔とR-T間隔には相関があるため、直前のR-R間隔(ピーク1とピーク2の間隔)を用いて、R-T間隔を算出する。T波のピーク時間に対して、R-T間隔を引くことでR波検出時間を算出し、算出した時間を用いてR-R間隔を算出する。
なお、上記実施形態では、一対の電極として、ステアリング電極16とシート電極18Bを一例として適用した例を説明したが、一対の電極は、ステアリング電極16とシート電極18Bに限るものではない。例えば、シートバックに2つの電極を設けて一対の電極としてもよい。或いは、シートバックに設けたシート電極とシートクッションに設けたシート電極を一対の電極として適用してもよい。
(第2実施形態)
続いて、第2実施形態に係る車両用心電検出装置について説明する。図6は、第2実施形態に係る車両用心電検出装置の概略構成を示す図である。なお、上記実施形態と同一部分については同一符号を付して説明を省略する場合がある。
上記の実施形態では、加速度センサ32を用いてノイズを検出する例を説明したが、本実施形態では、ステアリング電極16及びシート電極18Bの各々の信号を用いてノイズを検出する。
本実施形態に係る車両用心電検出装置の心電波形生成装置13では、図6に示すように、バッファ回路26Aに、差動増幅器21A、22が接続され、バッファ回路26Bに差動増幅器21B、22が接続されている。
差動増幅器22は、上記の実施形態と同様に、ステアリング電極16及びシート電極18Bから入力される2つの入力の差動電圧を検出してフィルタ増幅部28Aに出力する。
差動増幅器21Aは、ステアリング電極16からバッファ回路26Aを介して入力される信号とグランドとの差動電圧をステアリング電極信号として検出してフィルタ増幅部28Cに出力する。
差動増幅器21Bは、シート電極18Bからバッファ回路26Bを介して入力される信号とグランドとの差動電圧をシート電極信号として検出してフィルタ増幅部28Dに出力する。
フィルタ増幅部28A、28C、28Dの各々は、入力された信号を増幅すると共に、予め定めたフィルタを用いて予め定めた範囲の周波数の信号に変換する処理等を行って処理結果を制御部31へ出力する。本実施形態では、フィルタ増幅部28A、28C、28Dの各々は、心電波形のR波の周波数帯域の信号を通過するバンドパスフィルタと、T波の周波数帯域を通過するバンドパスフィルタとを含み、制御部31の制御により2つのバンドパスフィルタの切替が可能とされている。
制御部31は、上記の実施形態の制御部30と同様に、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを備えたコンピュータを含んで構成されている。また、制御部31は、ADC(Analog to Digital Converter)を含み、アナログの電気信号をデジタル信号に変換して、CPUが、メモリに予め記憶されたプログラムを実行することにより、心電波形から心拍数を検出する処理を行う。
本実施形態では、加速度センサ32の検出信号の代わりに、ステアリング電極信号及びシート電極信号を用いて、心電信号にノイズが侵入しているか否かを判定する。具体的には、ステアリング電極16から得た信号とグランドとの差分電圧信号(ステアリング電極信号)にはR波が現れるが、シート電極18Bから得た信号とグランドとの差分電圧信号(シート電極信号)にはR波が現れない。また、大きな振動が発生した際の特徴として、ステアリング電極信号とシート電極信号にコモンモードノイズに加えて、ノーマルモードノイズが重畳し、安静時はコモンモードノイズのみが重畳する。そこで、これらの特徴を利用してノイズの侵入を判定する。
詳細には、シート電極信号にノーマルモードノイズが重畳した場合、心電信号はノイズであると判定する。図7に示すように、安静時は、ステアリング電極信号にはR波が現れ、シート電極信号にはR波が現れない。一方、人体の振動時には、ステアリング電極信号及びシート電極信号の各々にノーマルモードノイズが重畳するので、心電信号として検出した信号はノーマルモードノイズであると判定する。
なお、ノーマルモードノイズが重畳しているか否かの判定方法としては、図8に示すように、差動増幅器21A、21Bにより人体とグランドとの結合容量の変動に伴うコモンモードノイズを差し引いて除去する。そして、コモンモードノイズが除去された信号に対し、閾値を設けて、シート電極信号のピーク値が閾値以上であればノーマルモードノイズが重畳していると判定する。
続いて、上述のように構成された本実施形態に係る車両用心電検出装置の制御部31で行われる具体的な処理について説明する。図9は、本実施形態に係る車両用心電検出装置の制御部31で行われる処理の流れを示すフローチャートである。なお、図9の処理は、例えば、図示しないイグニッションスイッチがオンされた場合に開始してもよいし、心拍数の検出開始を表す指示が制御部30に行われた開始してもよい。また、図3の処理と同一処理については同一符号を付して説明する。
ステップ100では、制御部31が、R波検出のための前処理を行ってステップ101へ移行する。具体的には、フィルタ増幅部28Aを、2つのフィルタのうちR波の周波数帯域の信号を通過するバンドパスフィルタに切替えて、R波の周波数帯域(一例として5~40Hz)の心電信号を抽出する。
ステップ101では、制御部31が、R波をサーチしてステップ103へ移行する。R波のサーチ方法は、例えば、予め定めた閾値以上のピーク値を検出してもよいし、他の方法で検出してもよい。
ステップ103では、制御部31が、ステアリング電極信号及びシート電極信号を検出してステップ105へ移行する。詳細には、制御部31が、フィルタ増幅部28C、28Dを、2つのフィルタのうちR波の周波数帯域(一例として5~40Hz)の信号を通過するバンドパスフィルタに切替えて、R波のステアリング電極信号及びシート電極信号を抽出する。
ステップ105では、制御部31が、R波の出現時間帯にノーマルモードノイズが重畳しているか否かを判定する。該判定は、検出したR波の出現時間帯に、ステアリング電極信号及びシート電極信号の各々に予め定めた閾値以上のピーク値が存在するか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ108へ移行し、否定された場合にはステップ110へ移行する。
ステップ108では、制御部31が、心電信号のピーク値をノイズとして判定してステップ116へ移行する。
ステップ110では、制御部31が、心電信号のピーク値をR波として判定してステップ112へ移行する。
ステップ112では、制御部31が、R波の検出間隔に相当する所定時間以内にR波を検出したか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ114へ移行し、否定された場合にはステップ116へ移行する。
ステップ114では、制御部31が、検出したR波に基づいて、心拍数を算出して一連の処理を終了する。
ステップ116では、制御部31が、T波検出のための前処理を行ってステップ117へ移行する。具体的には、フィルタ増幅部28Aを、2つのフィルタのうちT波の周波数帯域の信号を通過するバンドパスフィルタに切替えて、T波の周波数帯域(一例として1~10Hz)の心電信号を抽出する。
ステップ117では、制御部31が、ステアリング電極信号及びシート電極信号を検出してステップ119へ移行する。詳細には、制御部31が、フィルタ増幅部28C、28Dを、2つのフィルタのうちT波の周波数帯域(一例として1~10Hz)の信号を通過するバンドパスフィルタに切替えて、T波のステアリング電極信号及びシート電極信号を抽出する。
ステップ119では、制御部31が、T波の出現時間帯にノーマルモードノイズが重畳しているか否かを判定する。該判定は、検出したT波の出現時間帯に、ステアリング電極信号及びシート電極信号の各々に予め定めた閾値以上のピーク値が存在するか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ124へ移行し、肯定された場合にはT波にもノイズが侵入しているため心拍数の算出を行わずに一連の処理を終了する。
ステップ124では、制御部31が、T波に基づいて心拍数を算出して一連の処理を終了する。
なお、第2実施形態では、ステアリング電極16とシート電極18Bの双方にR波の周波数帯のノイズが発生した場合にノイズと判定し、心電信号のピーク値をノーマルモードノイズと判定したが、ノイズの判定はこれに限るものではない。例えば、ステアリング電極16の信号の監視は省略してシート電極18Bの信号を監視し、心電波形のピーク値の発生時間から予め定めた時間内にシート電極18Bの信号にR波の周波数帯のノイズが発生した場合に、心電信号のピーク値をノイズと判定してもよい。具体的には、図6の差動増幅器21A及びフィルタ増幅部28Cは省略し、図9のステップ103、105、117、119を図10のステップ103A、105A、117A、119Aに置き換える。すなわち、ステップ103では、制御部31が、シート電極信号を検出してステップ105Aへ移行する。詳細には、制御部31が、フィルタ増幅部28Dを、2つのフィルタのうちR波の周波数帯域(一例として5~40Hz)の信号を通過するバンドパスフィルタに切替えて、R波のシート電極信号を抽出する。
ステップ105Aでは、制御部31が、R波の出現時間帯にシート電極信号にノイズが発生しているか否かを判定する。該判定は、検出したR波の出現時間帯に、シート電極信号に予め定めた閾値以上のピーク値が存在するか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ108へ移行し、否定された場合にはステップ110へ移行する。
また、ステップ117Aでは、制御部31が、シート電極信号を検出してステップ119Aへ移行する。詳細には、制御部31が、フィルタ増幅部28Dを、2つのフィルタのうちT波の周波数帯域(一例として1~10Hz)の信号を通過するバンドパスフィルタに切替えて、T波のシート電極信号を抽出する。
ステップ119Aでは、制御部31が、T波の出現時間帯にシート電極信号にノイズが発生しているか否かを判定する。該判定は、検出したT波の出現時間帯に、シート電極信号に予め定めた閾値以上のピーク値が存在するか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ124へ移行し、肯定された場合にはT波にもノイズが侵入しているため心拍数の算出を行わずに一連の処理を終了する。
なお、上記の実施形態における制御部30、31で行われる処理は、ソフトウエアの処理として説明したが、これに限るものではない。例えば、ハードウエアで行う処理としてもよいし、ハードウエアとソフトウエアの双方を組み合わせた処理としてもよい。
また、上記の実施形態における制御部30、31で行われる処理は、プログラムとして記憶媒体に記憶して流通させるようにしてもよい。
さらに、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10・・・車両用心電検出装置、12・・・心電波形生成装置、13・・・心電波形生成装置、14・・・ステアリングホイール、16・・・ステアリング電極、18B・・・シート電極、20・・・車両用シート、21A・・・差動増幅器、21B・・・差動増幅器、22・・・差動増幅器、30・・・制御部、31・・・制御部

Claims (4)

  1. 運転者が接触する位置に各々設けられた一対の電極と、
    前記一対の電極の差動電圧を検出する検出部と、
    ノイズを検出するための信号として車両の振動を検出した信号を検出する信号検出部と、
    前記信号検出部の検出結果と前記検出部の検出結果が予め定めた条件を満たす場合として、前記信号検出部によって検出された振動の周波数が心電波形のR波の周波数帯の予め定めた範囲内で、かつ前記R波の周波数帯の前記信号の検出時間帯が、前記差動電圧において前記R波が検出された時間の予め定めた一定時間以内である場合に、前記検出部の検出結果からT波を抽出して心拍数を算出し、前記条件を満たさない場合、前記検出部の検出結果からR波を抽出して心拍数を算出する算出部と、
    を含む車両用心電検出装置。
  2. ステアリングホイールに設けられたステアリング電極と、車両用シートに設けられたシート電極とからなる、運転者が接触する位置に各々設けられた一対の電極と、
    前記一対の電極の差動電圧を検出する検出部と、
    ノイズを検出するための信号として前記ステアリング電極及び前記シート電極の各々から心電波形のR波の周波数帯の信号を検出する信号検出部と、
    前記信号検出部の検出結果と前記検出部の検出結果が予め定めた条件を満たす場合として、前記検出部の検出結果からR波を抽出して前記R波が出現した時間帯に、前記信号検出部によって検出された各々の前記信号のピーク値が発生した場合に、前記検出部の検出結果からT波を抽出して心拍数を算出し、前記条件を満たさない場合、前記検出部の検出結果からR波を抽出して心拍数を算出する算出部と、
    を含む車両用心電検出装置。
  3. ステアリングホイールに設けられたステアリング電極と、車両用シートに設けられたシート電極とからなる、運転者が接触する位置に各々設けられた一対の電極と、
    前記一対の電極の差動電圧を検出する検出部と、
    ノイズを検出するための信号として前記シート電極の信号から心電波形のR波の周波数帯を検出する信号検出部と、
    前記信号検出部の検出結果と前記検出部の検出結果が予め定めた条件を満たす場合として、前記検出部の検出結果からR波を抽出して前記R波が出現した時間帯に、前記シート電極の信号にノイズが検出された場合に、前記検出部の検出結果からT波を抽出して心拍数を算出し、前記条件を満たさない場合、前記検出部の検出結果からR波を抽出して心拍数を算出する算出部と、
    を含む車両用心電検出装置。
  4. 前記算出部は、R波に基づく心拍数の算出からT波に基づく心拍数の算出に切替える場合、直前のR波の間隔からR波とT波の間隔を算出し、T波の発生時間に対して、算出したR波とT波の間隔を引くことでR波の検出時間を算出して心拍数を算出する請求項1~3の何れか1項に記載の車両用心電検出装置。
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