JP7378220B2 - 成膜装置及び真空部品処理方法 - Google Patents

成膜装置及び真空部品処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7378220B2
JP7378220B2 JP2019078418A JP2019078418A JP7378220B2 JP 7378220 B2 JP7378220 B2 JP 7378220B2 JP 2019078418 A JP2019078418 A JP 2019078418A JP 2019078418 A JP2019078418 A JP 2019078418A JP 7378220 B2 JP7378220 B2 JP 7378220B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
vacuum
film forming
metal material
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019078418A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020176289A (ja
Inventor
礼寛 横山
孝仁 木本
学 宜保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ulvac Inc filed Critical Ulvac Inc
Priority to JP2019078418A priority Critical patent/JP7378220B2/ja
Publication of JP2020176289A publication Critical patent/JP2020176289A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7378220B2 publication Critical patent/JP7378220B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Description

本発明は、成膜装置及び真空部品処理方法に関する。
成膜装置の中に、例えば、蓄電デバイスに用いられる電池の負極を形成する装置がある。この成膜装置では、成膜材料としてリチウム等のアルカリ金属が用いる。また、このような成膜装置では、成膜対象である基板以外の真空部品(例えば、防着板等)に付着したリチウムを回収して再利用する場合がある(例えば、特許文献1参照)。
しかし、リチウムは、酸素、水等との反応性が高い。このため、リチウムが付着した真空部品を成膜装置から取り出すには、該真空部品を成膜装置から取り出す前に、リチウムを失活させる必要がある。例えば、その手法として、該真空部品を成膜装置から取り出す前にリチウムを一旦酸素等に晒して、その反応性を失活させる方法がある。
特開2011-089160号公報
しかしながら、酸素等に晒したリチウムが失活しているか否かの判断は、成膜装置を取り扱う作業員の主観で行われているのが実情である。従って、客観的にリチウムが失活している判断をすることができる安全な成膜装置が求められている。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、リチウム等の金属を取り扱う成膜装置に関し、より安全に真空部品を真空容器から取り出すことができる成膜装置及び真空部品処理方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る成膜装置は、真空容器と、成膜源と、真空部品と、ガス供給機構と、検知機構とを備える。
上記成膜源は、上記真空容器内に設けられ、金属材を基板に成膜する。
上記真空部品は、上記真空容器内に設けられ、上記成膜源による上記基板への成膜処理とともに上記金属材が付着する。
上記ガス供給機構は、上記真空部品に付着した上記金属材の酸化数を増加させるガスを上記真空容器内に供給する。
上記検知機構は、上記金属材の酸化の程度を検知する。
このような成膜装置によれば、リチウム等の金属が付着した真空部品をより安全に真空容器から取り出すことができる。
上記成膜装置において、上記検知機構は、上記金属材の酸化の程度を上記金属材の色度により検知してもよい。
このような成膜装置によれば、検知機構がリチウム等の金属材の酸化の程度を金属材の色度により検知するので、リチウム等の金属が付着した真空部品をより安全に真空容器から取り出すことができる。
上記成膜装置において、上記真空容器は、容器本体と、上記容器本体に上記真空バルブを介して連結され、上記真空部品に付着した上記金属材を収容することが可能なパスボックスとを有してもよい。上記パスボックスに、上記ガス供給機構によって上記ガスが供給され、上記パスボックスに、上記検知機構が付設されてもよい。
このような成膜装置によれば、パスボックスを別途備えているため、リチウム等の金属が付着した真空部品をより安全に真空容器から取り出すことができる。
上記成膜装置において、上記検知機構は、上記真空部品を加熱する加熱機構を有してもよい。
このような成膜装置によれば、真空部品を加熱する加熱機構を有しているため、リチウム等の金属が付着した真空部品をより安全に真空容器から取り出すことができる。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る真空部品処理方法では、真空容器内に設けられ金属材を基板に成膜することが可能な成膜源によって、基板に膜が形成される。
上記成膜源による上記基板への成膜処理の後に、上記真空容器内に設けられた真空部品に付着した上記金属材に対して、上記金属材の酸化数を増加させるガスが供給される。
上記金属材の酸化の程度を検知した後、上記真空部品が上記真空容器から取り出される。
このような真空部品処理方法によれば、リチウム等の金属が付着した真空部品をより安全に真空容器から取り出すことができる。
以上述べたように、本発明によれば、リチウム等の金属を取り扱う成膜装置に関し、より安全に真空部品を真空容器から取り出すことができる成膜装置及び真空部品処理方法が提供される。
本実施形態に係る成膜装置の一例を示す模式的断面図である。 図(a)は、Li膜が防着板に付着した様子を示す図であり、図(b)は、反応性が失活したLi含有膜が防着板に付着した様子を示す図である。 本実施形態に係る成膜装置の別の一例を示す模式的断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。各図面には、XYZ軸座標が導入される場合がある。また、同一の部材または同一の機能を有する部材には同一の符号を付す場合があり、その部材を説明した後には適宜説明を省略する場合がある。
[成膜装置]
図1は、本実施形態に係る成膜装置の一例を示す模式的断面図である。
本実施形態に係る成膜装置として、巻取式の成膜装置1が例示される。成膜装置1では、真空容器70内でフィルム60が走行しながら、フィルム60の成膜面60dに金属膜(例えば、アルカリ金属膜)が形成される。成膜装置1は、例えば、主ローラ10と、成膜源20と、フィルム走行機構30と、防着板40と、検知機構50と、真空容器70とを具備する。
主ローラ10は、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム等の金属製の筒状ローラである。主ローラ10は、中心軸C1を中心に回転する。主ローラ10は、フィルム60と、成膜源20との間に配置される。
成膜装置1の外部には、主ローラ10を回転駆動させる回転駆動機構が設けられている。あるいは、主ローラ10が回転駆動機構を有してもよい。あるいは、主ローラ10は、回転駆動機構によって回転されず、中心軸10cを中心に自由に回転するローラであってもよい。主ローラ10においては、その外周面10sがローラ面となり、外周面10sがフィルム60の成膜面60dとは反対側のフィルム60の非成膜面60rに当接する。
フィルム60が矢印Aの方向に走行しているとき、例えば、フィルム60に接する主ローラ10は、時計回りに回転する。このとき、外周面10sが中心軸10cを中心に動く速度(接線速度)は、例えば、フィルム60の走行速度と同じ速度に設定される。
本実施形態においては、主ローラ10の内部に、外周面10sの温度を調節する温調媒体循環系等の温調機構が設けられてもよい。温調機構は、例えば、温調媒体循環系等の温調機構である。
成膜源20は、溶融容器21(坩堝)と、天板22と、噴出ノズル23とを有する。成膜源20は、主ローラ10の外周面10sに対向する。溶融容器21には、蒸着材料25が収容される。蒸着材料25は、例えば、リチウム(Li)等の金属材である。蒸着材料25は、例えば、溶融容器21内において抵抗加熱、誘導加熱、電子ビーム加熱等の手法によって溶融される。
フィルム走行機構30は、巻出ローラ31と、巻取ローラ32と、ガイドローラ33a、33b、33c、33dとを有する。成膜装置1の外部には、巻出ローラ31及び巻取ローラ32を回転駆動させる回転駆動機構が設けられている。あるいは、巻出ローラ31及び巻取ローラ32のそれぞれが回転駆動機構を有してもよい。
フィルム60は、予め巻出ローラ31に巻かれ、巻出ローラ31から繰り出される。この後、フィルム60には、成膜源20によって成膜処理が施され、フィルム60は、巻取ローラ32によって巻き取られる。
例えば、巻出ローラ31から連続的に繰り出されたフィルム60は、走行中にガイドローラ33a、33bによって支持されつつ、ガイドローラ33a、33bのそれぞれによって走行方向が変えられ、主ローラ10に巻回される。
主ローラ10に巻回されたフィルム60は、主ローラ10の外周面10sに接触しながら、主ローラ10によって支持されて、ガイドローラ33cに導かれる。
主ローラ10の外周面10sから離れたフィルム60は、走行中にガイドローラ33c、33dに支持されつつ、ガイドローラ33c、33dのそれぞれによって走行方向が変えられ、巻取ローラ32に連続的に巻き取られる。
防着板40は、真空容器70に収容される真空部品の一例である。真空部品は、防着板40に限らず、例えば、リフレクタ、シャッタ、支持アーム、及び配管等でもよい。
防着板40は、成膜源20と主ローラ10との間に配置される。防着板40には、成膜源20を主ローラ10の外周面10sに向けて開口する開口41が設けられている。このような真空部品には、成膜源20によるフィルム60への成膜処理とともに金属材が付着する。
検知機構50は、真空部品に付着した金属材の酸化の程度を検知する。例えば、検知機構50は、金属材の酸化の程度を金属材の色度により検知する。検知機構50は、色度計51と、制御部52と、光源53とを有する。検知機構50は、さらに、真空部品を加熱する加熱機構58を有してもよい。
色度計51は、真空容器70に設けられた窓部55を介して、例えば、防着板40に付着した金属材の色を測色する。色度計51は、光源53により照射された金属材の反射光を測色する。真空容器70内には、窓部55に対向するようにシャッタ56が設けられ、シャッタ56が閉じることにより、窓部55が遮蔽される。制御部52は、防着板40に付着した金属材の色が適切か否かの判断を行う。制御部52は、金属材の色を以って、防着板40に付着した金属材が失活したと判断したならば、成膜装置1を取り扱う作業員に合図をすることができる。
光源53は、例えば、白色光を放出する照明装置(ランプ)である。これにより、防着板40は、白色光が照らされる。光源53は、白熱電球、キセノンランプ、ハロゲンランプ、LED等のいずれかである。真空容器70内には、光源53に対向するようにシャッタ57が設けられ、シャッタ57が閉じることにより、光源53が遮蔽される。光源53は、必要に応じて真空容器70外に設置してよい。この場合、光源53は、真空容器70外から窓部55を介して真空容器70内の真空部品を照らす。なお、加熱機構58は、必要に応じて、防着板40を加熱する。
フィルム60は、成膜対象の基板である。フィルム60は、所謂webであり、所定幅に裁断された長尺のフィルムである。フィルム60は、銅箔、アルミニウム箔、ニッケル箔、ステンレス箔、樹脂フィルムの少なくともいずれかを含む。
真空容器70は、主ローラ10、成膜源20、フィルム走行機構30、防着板40、検知機構50の一部、及びフィルム60等を収容する。真空容器70は、減圧状態を維持することができ、例えば、真空ポンプ等の真空排気系(不図示)に接続された排気管71を通じている。これにより、真空容器70の内部が所定の真空度に維持される。
真空容器70内には、ガス供給機構72によって、空気、酸素(O)、水蒸気(HO)、二酸化炭素(CO)、窒素(N)、不活性ガス(Ar、He等)等の少なくともいずれかのガスが供給される。これらのガスの中には、真空部品に付着した金属材(例えば、リチウム等)の酸化数を増加させるものが含まれる。例えば、そのガスとは、乾燥空気、酸素(O)、水蒸気(HO)、二酸化炭素(CO)、窒素(N)である。本実施形態では、これらのガスを失活ガスと呼ぶ。
また、本実施形態においては、リチウム以外に、インジウム(In)、亜鉛(Zn)、錫(Sn)、ガリウム(Ga)、ビスマス(Bi)、ナトリウム(Na)、及びカリウム(K)等の少なくともいずれかが溶融容器21内に収容されてもよい。
[作用]
本実施形態の具体的な作用について説明する。金属材としては、一例として、Li(リチウム)を例示し、真空部品としては、防着板40を例示する。
本実施形態では、成膜源20によって、フィルム60に金属材による膜を形成する処理の後に、防着板40に付着した金属材に対して、金属材の酸化数を増加させる処理を行う。そして、金属材の酸化数の程度を検知した後、防着板40真空部品を真空容器から取り出す処理がなされる。
防着板40は、交換用部品であるため、ある程度の成膜処理がなされた後に、真空容器70から取り出される。この後、Li材が付着していない防着板40が真空容器70内に設置される。但し、防着板40に付着したLi材は、水蒸気、酸素等に対して活性であり、防着板40に付着したLi材が水蒸気、酸素等に触れると、Liが自然に発熱、発火をする可能性がある。従って、Li材が付着した防着板40を真空容器70から取り出す前に、防着板40に付着したLi材を失活させる必要がある。
本実施形態では、Liを失活させるガス、例えば、空気、HO/N混合ガス、Oガス、またはCOガスのいずれかの失活ガスを真空容器70内に導入することによって、Liを水蒸気、酸素等との反応性が低いLiOH、LiO、またはLiCO等に改質する。ここで、失活前のLiの酸化数は、「0」であり、失活後のLiOH、LiO、またはLiCOのそれぞれの酸化数は、「+1」である。
例えば、図2(a)には、酸素等に対して反応性の高いLi膜251が防着板40に付着した様子が示され、図2(b)には、その反応性が失活したLi含有膜252が防着板40に付着した様子が示されている。ここで、Li含有膜252は、Li、LiOH、LiO、またはLiCOのいずれかを含む膜に相当する。
Li含有膜252の色は、成膜装置1が設置された環境(明るさ、色等)によって、その見え方が変わる。従って、防着板40に付着したLi含有膜252が失活しているか否かの判断は、成膜装置1を取り扱う作業員の主観で判断される場合がある。
従って、本実施形態では、白色光下でLiが銀色味、LiOHが白色味、LiO及びLiCOが黄色味、オレンジ色等のLi及びLiOHと異なる色味を帯びることを利用し、Li含有膜252の反応性が失活したことをLi含有膜252の測色により客観的に判断する。例えば、色度計51によって、防着板40に付着したLi含有膜252の測色が行われる。ここで、色度計51としては、例えば、CIE L表色系を利用して、色度を求める色度センサが適用される。
例えば、Li含有膜252が失活するときのLi含有膜252に含まれるLi含有量(wt%)をFE-AES(電界放射型オージェ電子分光分析)、XPS(X線光電子分光法)等の表面分析により予め求めておく。さらに、Li含有膜252が失活したときのLi含有膜252のL値、a値、及びb値のそれぞれの範囲を実験、シミュレーション等で求めておく。そして、Li含有膜252が失活するLi含有量と、Li含有膜252が失活するときのL値、a値、及びb値のそれぞれの範囲とを対応させた検量線を制御部52にデータベースとして予め格納しておく。
次に、フィルム60へのLi成膜が終了した後、ガス供給機構72によって、空気、HO/N混合ガス、Oガス、またはCOガスのいずれかの失活ガスを真空容器70内に導入する。この際、Li膜251の酸化を促進するために、失活ガスに晒されているLi含有膜252を加熱機構58によって加熱してもよい。
ここで、失活ガスで充填された真空容器70内の圧力は、例えば、10-4Pa以上大気圧以下に設定される。また、Li含有膜252は、失活ガスに、3時間以上48時間以下の時間の範囲で晒される。ここで、急峻な失活ガスの真空容器70への導入によるLiの発熱、発火を避けるために、真空容器70内の圧力は、段階的に上昇させてもよく、徐々に上昇させてもよい。
これにより、防着板40に付着したLi膜251は、反応性が低いLi含有膜252に改質される。例えば、失活ガスとしてHO/N混合ガスを用いた場合は、その色がLiに対応する銀色から、例えば、LiOHに対応する白色に変化する。
検知機構50は、色度計51によって、失活ガスに晒されたLi含有膜252の色度を検知し、検知した信号を制御部52に送信する。制御部52は、送信された色度がLi含有膜252が失活した程度の範囲にあるならば、作業者にLi含有膜252が失活した合図を示す。あるいは、制御部52は、送信された色度がLi含有膜252が失活した色度の範囲にあるならば、真空容器70を自動的に大気開放する。
これにより、防着板40等の真空部品に付着したリチウムが失活しているか否かの判断が客観的に判断され、安全に真空部品を真空容器70から取り出すことができる。
特に、成膜源20に近接している防着板40には、真空部品の中で、Liが最も厚く付着すると考えられる。従って、防着板40に付着したLi含有膜252の失活を検知機構50で確認すれば、他の真空部品(リフレクタ、シャッタ、支持アーム、及び配管等)に付着したLiも失活したと判断できる。これにより、真空容器70内にある略全ての真空部品を安全に真空容器70外に取り出すことができる。
従って、検知機構50による検知対象は、真空部品に限らず、ダミー板でもよい。例えば、真空容器70内に成膜源20に近接するようにダミー板を設置し、ダミー板に付着したLi含有膜252が測色される。そして、ダミー板に付着したLi含有膜252の色度によって、真空部品に付着したLi含有膜252が失活しているか否かの判断をしてもよい。
なお、Li含有膜252が失活したか否かの判断をする手法は、L表色系を利用する方法に限らない。例えば、青色光をLi含有膜252に照射させたときの青色光の光反射率から判断する方法、青色光と青色光以外の色波長の光とをLi含有膜252に照射させたときの2つの光の光反射率の比から求める方法等によって判断してもよい。
図3は、本実施形態に係る成膜装置の別の一例を示す模式的断面図である。
成膜装置2は、成膜装置1のほかに、パスボックス75と、真空バルブ74とを備える。パスボックス75は、真空容器70に真空バルブ74を介して連結されている。真空容器70は、成膜装置2の容器本体である。換言すれば、成膜装置2は、成膜装置1にパスボックス75が付設されている。
パスボックス75は、真空容器70内において、防着板40等の真空部品に付着したLi膜251を収容することができる。例えば、真空バルブ74が開状態のときに、真空容器70とパスボックス75とは連通し、防着板40等の真空部品が真空容器70からパスボックス75に移動可能になっている。真空部品の真空容器70からパスボックス75への移動手段は、自動による搬送手段でもよく、手動による搬送手段でもよい。
パスボックス75は、ガス供給機構73を有する。失活ガスは、ガス供給機構73を介してパスボックス75に供給可能になっている。パスボックス75には、真空排気系が設けられてもよい。さらに、パスボックス75には、検知機構50が付設されている。
このような成膜装置2によれば、Li膜251を失活させる専用の真空容器(パスボックス75)が設けられたため、真空部品に付着したLi膜251がより確実に失活する。これにより、成膜装置の安全性がより向上する。
また、パスボックス75を設け、Li膜251を失活させる場所を真空容器70から切り離すことで、成膜装置2では真空容器70が成膜用の専用容器となる。これにより、成膜装置2の生産性は、成膜装置1よりも向上する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。また、各実施形態は、独立の形態とは限らず、技術的に可能な限り複合することができる。
1、2…成膜装置
10s…外周面
10…主ローラ
10c…中心軸
20…成膜源
21…溶融容器
22…天板
23…噴出ノズル
25…蒸着材料
30…フィルム走行機構
31…巻出ローラ
32…巻取ローラ
33a、33b、33c、33d…ガイドローラ
40…防着板
41…開口
50…検知機構
51…色度計
52…制御部
53…光源
55…窓部
56、57…シャッタ
58…加熱機構
60…フィルム
60r…非成膜面
60d…成膜面
70…真空容器
71…排気管
72、73…ガス供給機構
74…真空バルブ
75…パスボックス
251…Li膜
252…Li含有膜

Claims (4)

  1. 真空容器と、
    前記真空容器内に設けられ、金属材を基板に成膜することが可能な成膜源と、
    前記真空容器内に設けられ、前記成膜源による前記基板への成膜処理とともに前記金属材が付着する真空部品と、
    前記真空部品に付着した前記金属材の酸化数を増加させるガスを前記真空容器内に供給するガス供給機構と、
    前記金属材の酸化の程度を前記金属材の色度により検知する検知機構と
    を具備する成膜装置。
  2. 請求項1に記載の成膜装置であって、
    前記真空容器は、
    容器本体と、
    前記容器本体に真空バルブを介して連結され、前記容器本体内で前記真空部品に付着した前記金属材を収容することが可能なパスボックスと
    を有し、
    前記パスボックスに、前記ガス供給機構によって前記ガスが供給され、
    前記パスボックスに、前記検知機構が付設されている
    成膜装置。
  3. 請求項1または2に記載の成膜装置であって、
    前記検知機構は、前記真空部品を加熱する加熱機構を有する
    成膜装置。
  4. 真空容器内に設けられ金属材を基板に成膜することが可能な成膜源によって、基板に膜を形成し、
    前記成膜源による前記基板への成膜処理の後に、前記真空容器内に設けられた真空部品に付着した前記金属材に対して、前記金属材の酸化数を増加させるガスを供給し、
    前記金属材の酸化の程度を前記金属材の色度により検知した後、前記真空部品を前記真空容器から取り出す
    真空部品処理方法。
JP2019078418A 2019-04-17 2019-04-17 成膜装置及び真空部品処理方法 Active JP7378220B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019078418A JP7378220B2 (ja) 2019-04-17 2019-04-17 成膜装置及び真空部品処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019078418A JP7378220B2 (ja) 2019-04-17 2019-04-17 成膜装置及び真空部品処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020176289A JP2020176289A (ja) 2020-10-29
JP7378220B2 true JP7378220B2 (ja) 2023-11-13

Family

ID=72937165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019078418A Active JP7378220B2 (ja) 2019-04-17 2019-04-17 成膜装置及び真空部品処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7378220B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011522117A (ja) 2008-05-30 2011-07-28 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 真空コーティングチャンバからアルカリ金属又はアルカリ土類金属を除去するための装置及び方法
JP2012017478A (ja) 2010-07-06 2012-01-26 Honjo Metal Co Ltd リチウム積層部材およびその製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011522117A (ja) 2008-05-30 2011-07-28 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 真空コーティングチャンバからアルカリ金属又はアルカリ土類金属を除去するための装置及び方法
JP2012017478A (ja) 2010-07-06 2012-01-26 Honjo Metal Co Ltd リチウム積層部材およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020176289A (ja) 2020-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010017726A (ja) レーザーカット装置
JP7378220B2 (ja) 成膜装置及び真空部品処理方法
US20060185588A1 (en) Vapor deposition apparatus measuring film thickness by irradiating light
EP3171899B1 (fr) Dispositif uvc de decontamination et de detoxification, et son utilisation
TW200803975A (en) Ultraviolet radiation monitoring system and ultraviolet irradiation device
KR20150020309A (ko) 적외선 처리 장치 및 적외선 처리 방법
US4527042A (en) Method and apparatus for vacuum sealing a vacuum container assembly
JP7472905B2 (ja) 透明ガスガリアフィルム及びその製造方法
GB2139647A (en) Bottled coated by ion-plating or magnetron sputtering
JP2006091694A (ja) Ndフィルタ及びその製造方法と光量絞り装置
JP7319082B2 (ja) 成膜装置及び成膜方法
JPS59155041A (ja) 包装材料
CN115832167A (zh) 电池极片除水系统及电池极片除水方法
KR20000057978A (ko) 기능성 롤 필름 및 그 기능성 롤 필름을 제조할 수 있는진공 증착 장치
JP2015229783A (ja) 成膜装置
EP4257722A1 (en) Method and apparatus for producing transparent gas barrier film
JPS57158373A (en) Method and device for controlling film thickness of vacuum deposited film
JP4701937B2 (ja) 成膜装置
JP2008241649A (ja) 缶の内面検査方法
WO2005088284A1 (ja) 光電子測定装置
EP0297973A1 (fr) Procédé de contrôle du revêtement d'articles
JP3346309B2 (ja) ガスバリアフィルムの製造方法
WO2022137725A1 (ja) 基板処理装置、基板処理方法、および紫外線照射ユニット
JPH04354872A (ja) 真空製膜方法及び真空製膜装置
JPH0375358A (ja) プラズマ電子ビームを用いた弗化物或はその混合物の薄膜の形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220315

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20220315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231024

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231031

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7378220

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150