JP7377908B2 - 蒸発燃料処理装置、及び、鞍乗り型車両 - Google Patents

蒸発燃料処理装置、及び、鞍乗り型車両 Download PDF

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Description

本発明は、蒸発燃料処理装置、及び、鞍乗り型車両に関する。
従来、燃料タンクからの蒸発燃料を吸着するキャニスターと、キャニスターから放出される蒸発燃料の流れを制御する制御弁ユニットとを備える蒸発燃料処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。蒸発燃料処理装置は、例えば鞍乗り型車両に搭載される。
特開2008-215341号公報
ところで、制御弁ユニットは、キャニスターの近くに設けられるが、制御弁ユニットを簡単な構造で固定できることが望まれる。例えば、制御弁ユニットを専用のステーによって車体に固定する場合、ステー及びステーの締結具等が必要になり、部品点数が増加する。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、蒸発燃料処理装置の制御弁ユニットを簡単な構造で固定できるようにすることを目的とする。
蒸発燃料処理装置は、蒸発燃料を吸着するキャニスターと、前記キャニスターから放出される前記蒸発燃料の流れを制御する制御弁ユニットとを備える蒸発燃料処理装置において、前記制御弁ユニットは、前記キャニスターに挿入される挿入部を備え、前記制御弁ユニットは、前記挿入部が前記キャニスターに挿入されるとともに、前記キャニスターに設けられた係合部に係合することで、前記キャニスターに固定され、前記キャニスターは、前記キャニスターから放出される前記蒸発燃料の排出口であるパージポートを備え、前記挿入部は、前記制御弁ユニット内に前記蒸発燃料を流す管であり、前記パージポートに挿入され、前記パージポートは、前記キャニスターの外側に突出する筒状部であり、前記制御弁ユニットは、前記挿入部の周囲に環状の凹部を備え、前記パージポートは、前記凹部(67)に嵌合することを特徴とする。
蒸発燃料処理装置の制御弁ユニットを簡単な構造で固定できる。
本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両の側面図である。 鞍乗り型車両の後部の内部構造を示す平面図である。 制御弁ユニットが取り付けられたキャニスターを示す斜視図である。 制御弁ユニットが取り付けられたキャニスターをキャニスターの軸方向から見た図である。 キャニスターをキャニスターの軸方向から見た図である。 延出部及び係合部を示す斜視図である。 制御弁ユニットを示す斜視図である。 図4のVIII-VIII断面図である。 第2の実施の形態において、制御弁ユニットが取り付けられたキャニスターを示す斜視図である。 係合部をキャニスターの径方向外側から見た斜視図である。 制御弁ユニットが係合部に係合した状態を示す斜視図である。 制御弁ユニットの斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両10の側面図である。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11と、車体フレーム11に支持されるパワーユニット12と、前輪13を操舵自在に支持するフロントフォーク14と、後輪15を支持するスイングアーム16と、乗員用のシート17とを備える車両である。
鞍乗り型車両10は、乗員がシート17に跨るようにして着座する車両である。シート17は、車体フレーム11の後部の上方に設けられる。
車体フレーム11は、車体フレーム11の前端部に設けられるヘッドパイプ18と、ヘッドパイプ18の後方に位置するフロントフレーム19と、フロントフレーム19の後方に位置するリアフレーム20とを備える。フロントフレーム19の前端部は、ヘッドパイプ18に接続される。
シート17は、リアフレーム20に支持される。
フロントフォーク14は、ヘッドパイプ18によって左右に操舵自在に支持される。前輪13は、フロントフォーク14の下端部に設けられる車軸13aに支持される。乗員が把持する操舵用のハンドル21は、フロントフォーク14の上端部に取り付けられる。
スイングアーム16は、車体フレーム11に支持されるピボット軸22に支持される。ピボット軸22は、車幅方向に水平に延びる軸である。スイングアーム16の前端部には、ピボット軸22が挿通される。スイングアーム16は、ピボット軸22を中心に上下に揺動する。
後輪15は、スイングアーム16の後端部に設けられる車軸15aに支持される。
パワーユニット12は、前輪13と後輪15との間に配置され、車体フレーム11に支持される。
パワーユニット12は、内燃機関である。パワーユニット12は、クランクケース23と、往復運動するピストンを収容するシリンダー部24とを備える。シリンダー部24の排気ポートには、排気装置25が接続される。
パワーユニット12の出力は、パワーユニット12と後輪15とを接続する駆動力伝達部材によって後輪15に伝達される。
また、鞍乗り型車両10は、前輪13を上方から覆うフロントフェンダー26と、後輪15を上方から覆うリアフェンダー27と、乗員が足を載せるステップ28と、パワーユニット12が使用する燃料を蓄える燃料タンク29とを備える。
フロントフェンダー26は、フロントフォーク14に取り付けられる。リアフェンダー27及びステップ28は、シート17よりも下方に設けられる。燃料タンク29は、車体フレーム11に支持される。
鞍乗り型車両10は、自動二輪車である。鞍乗り型車両10は、車体フレーム11等の車体を覆う車体カバー30を備える。
パワーユニット12は、上記内燃機関とスイングアーム16とが一体に設けられたユニットスイングエンジンである。フロントフレーム19は、パワーユニット12の前方に位置する。リアフレーム20は、パワーユニット12の上方に位置する。
フロントフレーム19は、ヘッドパイプ18から下方に延出するダウンフレーム19aと、ダウンフレーム19aの下部から後方に延びるロアフレーム19bとを備える。
リアフレーム20は、ロアフレーム19bの後端部から後上方に延びる。
鞍乗り型車両10は、鞍乗り型車両10のパワーユニット12等を電子的に制御する制御部31を備える。
図2は、鞍乗り型車両10の後部の内部構造を示す平面図である。
図1及び図2を参照し、リアフレーム20は左右一対で車両前後方向に延びるパイプである。リアフレーム20は、シート17の下方に位置する。
板状のリアフェンダー27は、リアフレーム20の真下に配置され、後輪15を上方から覆う。
鞍乗り型車両10は、燃料タンク29内の蒸発燃料の外部への拡散を低減させる蒸発燃料処理装置40を備える。
蒸発燃料処理装置40は、燃料タンク29の蒸発燃料を吸着するキャニスター41と、キャニスター41と燃料タンク29とを接続するチャージ配管42と、キャニスター41をパワーユニット12の吸気通路(不図示)に接続するパージ配管43と、キャニスター41から放出される蒸発燃料の流れを制御する制御弁ユニット44とを備える。
図2では、チャージ配管42と燃料タンク29との接続部、及び、パージ配管43と上記吸気通路との接続部は不図示である。
キャニスター41は、キャニスター41の内部を外部に連通させる大気開放ポート45と、キャニスター41内の水及び液化した燃料を排出するドレンポート46とを備える。大気開放ポート45及びドレンポート46には、それぞれ延長用のホース(不図示)が接続される。なお、上記延長用のホース及びドレンポート46は設けなくても良い。
キャニスター41内には、蒸発燃料を吸着する吸着材が収容されている。吸着材は例えば活性炭である。
キャニスター41は、リアフレーム20の下方に配置され、リアフェンダー27によって下方から覆われる。キャニスター41は、左右のリアフレーム20の間に配置される。
制御弁ユニット44は、キャニスター41に直接接続されている。パージ配管43の一端は、制御弁ユニット44に接続される。すなわち、パージ配管43は、制御弁ユニット44を介してキャニスター41に接続される。
制御部31(図1)は、パワーユニット12の運転状態に応じて、制御弁ユニット44の弁の開閉を制御する。
燃料タンク29内で蒸発する燃料は、チャージ配管42を通ってキャニスター41内に流れ、キャニスター41の内の吸着材に一旦吸着される。制御弁ユニット44の弁が開かれると、パージ配管43を介してキャニスター41と上記吸気通路とが連通する。そして、吸気の負圧によって、キャニスター41内の蒸発燃料は、パージ配管43及び上記吸気通路を通ってシリンダー部24(図1)に流れ、シリンダー部24で燃焼する。また、キャニスター41内の負圧によって、大気開放ポート45からキャニスター41内に外気が導入され、この外気によって、吸着されている蒸発燃料は吸着材から離脱する。
図3は、制御弁ユニット44が取り付けられたキャニスター41を示す斜視図である。図4は、制御弁ユニット44が取り付けられたキャニスター41をキャニスター41の軸方向から見た図である。図5は、キャニスター41をキャニスター41の軸方向から見た図である。
図3から図5を参照し、キャニスター41は、吸着材を収容する本体部50と、本体部50の軸方向の一端の開口を塞ぐ蓋部51とを備える。
本体部50は、円筒状の筒状部50aと、筒状部50aの軸方向の端に設けられた端壁部50bとを一体に備える。端壁部50bは、本体部50の軸方向の他端を塞ぐ。キャニスター41の軸線41aは、筒状部50aの中心線である。キャニスター41の軸方向は、軸線41aの延在方向である。
大気開放ポート45及びドレンポート46(図2)は、端壁部50bに設けられる筒状部である。
吸着材は、本体部50の軸方向の一端の開口から本体部50内に充填される。蓋部51は、本体部50の軸方向の一端の端面に取り付けられ、上記開口を塞ぐ。
蓋部51は、本体部50とは別体で設けられ、本体部50に対し着脱可能である。
蓋部51は、円板状の蓋板部55を備える。蓋板部55は、キャニスター41の軸方向に直交する板である。蓋部51は、蓋板部55が上記開口を塞ぐ。
蓋部51は、蓋板部55からキャニスター41の軸方向に外側へ延びるチャージポート56及びパージポート57と、蓋板部55からキャニスター41の径方向外側に延出する延出部58と、延出部58に設けられる係合部59とを備える。
チャージポート56及びパージポート57は、蓋部51におけるキャニスター41の軸方向外側の面である蓋端面51aに設けられる。
チャージポート56は、蓋板部55からキャニスター41の外側に突出する筒状部である。チャージポート56は、蓋板部55の中心部に設けられ、軸線41a上に位置する。
チャージ配管42(図2)は、チャージポート56の外周に嵌合することで、チャージポート56に接続される。蒸発燃料は、チャージポート56の筒内を通ってキャニスター41に流入する。チャージポート56は、キャニスター41への蒸発燃料の入口である。
パージポート57は、蓋板部55からキャニスター41の外側に突出する筒状部である。パージポート57は、チャージポート56に対し、キャニスター41の径方向の外側に配置される。
キャニスター41の軸方向において、パージポート57の突出量は、チャージポート56の突出量よりも小さい。
パージポート57は、キャニスター41から放出される蒸発燃料の排出口である。
図6は、延出部58及び係合部59を示す斜視図である。
図3~図6を参照し、延出部58は、本体部50の外周面よりもキャニスター41の径方向の外側に延出する板状部である。
係合部59は、延出部58におけるキャニスター41の軸方向の端面58aからキャニスター41の軸方向に立設される爪部である。係合部59は、本体部50の外周面よりもキャニスター41の径方向の外側に位置する。端面58aは、蓋端面51aの一部であって、キャニスター41の外面を構成する。
詳細には、係合部59は、端面58aからキャニスター41の軸方向外側に立設される柱部59aと、柱部59aの先端部からキャニスター41の径方向内側に向けて突出する引っ掛け部59bとを備える。
引っ掛け部59bにおけるキャニスター41の軸方向外側の面は、被押圧面59cである。被押圧面59cは、引っ掛け部59bの基端部から引っ掛け部59bの先端側に向かうに従って端面58aに近づくように傾斜している。
延出部58において、引っ掛け部59bが延出部58に対しキャニスター41の軸方向に重なる部分には、延出部58をキャニスター41の軸方向に貫通する貫通孔58b(図6)が設けられる。
蓋部51を、キャニスター41の軸方向に分割された金型を用いて樹脂成型によって形成する場合に、貫通孔58bに金型を通すことができる。このため、図6の下側から貫通孔58bに通される金型と、被押圧面59c側に配置される金型とによって引っ掛け部59bを形成できる。このため、金型の構造を簡略化できる。
図7は、制御弁ユニット44を示す斜視図である。
図3、図4、及び図7を参照し、制御弁ユニット44は、蒸発燃料の流路を開閉する弁を内蔵するケース部60と、ケース部60から延出する接続部61と、ハーネス接続部62とを備える。ケース部60に内蔵される弁は、電磁弁である。
制御弁ユニット44は、ケース部60が、蓋端面51aに取り付けられる。
接続部61は、キャニスター41の軸方向から蓋端面51aに重なり、蓋端面51aに沿うように配置される。
制御弁ユニット44は、ハーネス接続部62に接続されるハーネス(不図示)を介して制御部31に接続される。
ケース部60において係合部59に対向する面には、端面58aに沿って係合部59に向けて突出する被係合部60aが設けられる。
また、制御弁ユニット44は、ケース部60からチャージポート56に向けて延出する嵌合部63を備える。嵌合部63は、端面58aに沿って延びる板状部である。嵌合部63は、嵌合部63をキャニスター41の軸方向に貫通する嵌合孔63aを備える。嵌合孔63aは、チャージポート56の外周に嵌合する。
接続部61は、接続部61において蓋端面51aに対向する面から蓋端面51aに向けて延出する接続管65(挿入部)と、パージ配管43(図2)が接続される配管接続部66とを備える。接続管65は、円筒状の管である。
また、接続部61において蓋端面51aに対向する面には、環状の凹部67が設けられる。凹部67は、接続管65と同軸の位置関係で接続管65の周囲に設けられる円環状である。
配管接続部66は、接続部61の端部から、接続管65とは反対側に延出する筒状部である。パージ配管43は、配管接続部66の外周に嵌合する。
制御弁ユニット44は、接続管65がパージポート57に挿入されることで、キャニスター41に接続される。キャニスター41内の蒸発燃料は、パージポート57から接続管65内を通って、制御弁ユニット44に流入する。制御弁ユニット44の弁が開かれると、蒸発燃料は、配管接続部66からパージ配管43に流れる。
図8は、図4のVIII-VIII断面図である。
図7及び図8を参照し、接続管65の外周には、リング状のシール部材68が複数嵌合される。シール部材68は、例えばゴム製である。なお、シール部材68の数は特に限定されず、シール部材68は一つのみが設けられても良い。
接続管65がパージポート57に挿入されると、接続管65の外周とパージポート57の内周との間は、シール部材68によって密閉される。
また、接続管65がパージポート57に挿入されると、制御弁ユニット44の凹部67は、パージポート57に嵌合する。
詳細には、環状の凹部67の内周が筒状のパージポート57の外周に嵌合し、パージポート57の軸方向の端面は、凹部67の底面に当接する。すなわち、凹部67がパージポート57に嵌合することで、ラビリンス構造が形成される。
制御弁ユニット44は、接続管65がパージポート57に挿入されて嵌合し、嵌合部63がチャージポート56に嵌合し、係合部59が被係合部60aに係合することで、蓋部51に直接固定される。
ここで、制御弁ユニット44をキャニスター41に組み付ける手順を説明する。
まず、制御弁ユニット44は、接続管65がパージポート57に嵌合するとともに、嵌合部63がチャージポート56に嵌合するように、キャニスター41の蓋部51に対し、キャニスター41の軸方向に差し込まれる。
接続管65がパージポート57に挿入されていくと、制御弁ユニット44の被係合部60aが係合部59の被押圧面59cに当接する。係合部59は、斜面である被押圧面59cが被係合部60aによってキャニスター41の軸方向に押圧されることで、被係合部60aに対し逃げるように弾性的に撓む。
被係合部60aが、端面58aに当接するまで接続管65が挿入されると、係合部59は、元の位置に復帰し、被係合部60aに係合する。この状態では、被係合部60aは、キャニスター41の軸方向において、引っ掛け部59bと端面58aとの間に挟まれる。
制御弁ユニット44がキャニスター41に固定された状態では、制御弁ユニット44は、接続管65がパージポート57に嵌合することで、蓋端面51aの面方向への移動を規制される。
また、制御弁ユニット44は、嵌合部63がチャージポート56に嵌合することで、接続管65を回転中心とする制御弁ユニット44の回転を規制される。
さらに、制御弁ユニット44は、係合部59が被係合部60aに係合することで、キャニスター41の軸方向への移動を規制される。キャニスター41の軸方向は、キャニスター41に対する接続管65の挿入方向に一致する。
これにより、制御弁ユニット44をキャニスター41に対し、簡単な構造で強固に固定できる。制御弁ユニット44がキャニスター41に直接取り付けられるため、例えば、パージ配管43の途中に制御弁ユニット44を取り付ける構造に比して、制御弁ユニット44とキャニスター41と接続するパージ配管を省略できるとともに、制御弁ユニット44を車体に固定する締結用部材等を廃止できる。このため、部品点数の削減、及びコスト削減が可能である。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、蒸発燃料処理装置40は、蒸発燃料を吸着するキャニスター41と、キャニスター41から放出される蒸発燃料の流れを制御する制御弁ユニット44とを備える。制御弁ユニット44は、キャニスター41に挿入される挿入部として接続管65を備え、制御弁ユニット44は、接続管65がキャニスター41に挿入されるとともに、キャニスター41に設けられた係合部59に係合することで、キャニスター41に固定されている。
この構成によれば、制御弁ユニット44は、キャニスター41に挿入される接続管65と、キャニスター41に設けられた係合部59とによって、キャニスター41に直接固定される。このため、制御弁ユニット44を簡単な構造で固定できる。
また、キャニスター41は、キャニスター41から放出される蒸発燃料の排出口であるパージポート57を備え、挿入部は、制御弁ユニット44内に蒸発燃料を流す接続管65であり、パージポート57に挿入される。
この構成によれば、制御弁ユニット44をキャニスター41のパージポート57に接続する接続管65を利用して制御弁ユニット44を固定できる。このため、制御弁ユニット44を簡単な構造で固定できる。
また、パージポート57は、キャニスター41の外側に突出する筒状部であり、制御弁ユニット44は、接続管65の周囲に環状の凹部67を備え、パージポート57は、凹部67に嵌合する。
この構成によれば、筒状部であるパージポート57が凹部67に嵌合する部分によってラビリンス構造を形成できる。これにより、パージポート57への塵埃及び水の侵入を抑制できる。
さらに、接続管65の外周とキャニスター41との間に、シール部材68が設けられる。
この構成によれば、接続管65をキャニスター41に挿入することで、制御弁ユニット44をキャニスター41に簡単に固定できるとともに、シール部材68によって、接続管65の気密性を確保できる。
また、キャニスター41は、キャニスター41への蒸発燃料の入口となるチャージポート56を備え、チャージポート56は、キャニスター41の外側に突出する筒状部であり、制御弁ユニット44は、チャージポート56の外周に嵌合する嵌合部63を備える。
この構成によれば、制御弁ユニット44の嵌合部63がチャージポート56の外周に嵌合することで、接続管65を回転中心とする制御弁ユニット44の回転を規制できる。このため、制御弁ユニット44を簡単な構造で強固に固定できる。また、チャージポート56を利用して、制御弁ユニット44を簡単な構造で固定できる。
また、係合部59は、キャニスター41の外面から接続管65の軸方向に立設される爪部であり、係合部59は、接続管65がキャニスター41に挿入されていく際に、制御弁ユニット44に押されて弾性的に撓み、接続管65がキャニスター41に挿入されると、係合部59は、制御弁ユニット44の被係合部60aに係合して制御弁ユニット44の移動を接続管65の軸方向に規制する。
この構成によれば、接続管65がキャニスター41に挿入されると、被係合部60aに係合する係合部59によって、制御弁ユニット44の移動を接続管65の軸方向に規制できる。このため、制御弁ユニット44をキャニスター41に容易に組付けできるとともに、制御弁ユニット44を簡単な構造で固定できる。
また、キャニスター41は、蒸発燃料の吸着材を収容する本体部50と、本体部50の一端の開口を塞ぐ蓋部51とを備え、蓋部51は、本体部50に対し着脱可能であり、接続管65は、蓋部51に挿入され、係合部59は、蓋部51に設けられる。
この構成によれば、接続管65が蓋部51に挿入され、係合部59が蓋部51に設けられるため、制御弁ユニット44を蓋部51に固定できる。このため、例えば、蓋部51を接続管65及び係合部59に対応した形状とすることで、既存の本体部50の構造を変更せずに制御弁ユニット44をキャニスター41に固定できる。
また、鞍乗り型車両10は蒸発燃料処理装置40を備える。
この構成によれば、鞍乗り型車両10において、制御弁ユニット44を簡単な構造でキャニスター41に固定できる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、自動二輪車である鞍乗り型車両10の蒸発燃料処理装置40を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備える3輪の鞍乗り型車両、及び4輪以上を備える鞍乗り型車両に適用可能である。
[第2の実施の形態]
以下、図9~図12を参照して、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態において、上記実施の形態(第1の実施の形態)と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
本第2の実施の形態は、上記実施の形態の嵌合部63、被係合部60a、及び係合部59に替えて、係合部259及び係合突起275が設けられる点が、上記実施の形態と異なる。
図9は、第2の実施の形態において、制御弁ユニット244が取り付けられたキャニスター241を示す斜視図である。
蒸発燃料処理装置240は、キャニスター241及び制御弁ユニット244を備える。
キャニスター241は、本体部50と、蓋部251とを備える。
蓋部251は、蓋板部55、チャージポート56、及びパージポート57を備える。
チャージポート56及びパージポート57は、蓋部251におけるキャニスター241の軸方向外側の面である蓋端面251aに設けられる。
蓋部251は、制御弁ユニット244が係合する係合部259を備える。係合部259は、蓋板部55からキャニスター241の径方向外側に突出している。
制御弁ユニット244は、接続管65がパージポート57に挿入されて嵌合するとともに、制御弁ユニット244が係合部259に係合することで、蓋部251に直接固定される。
図10は、係合部259をキャニスター241の径方向外側から見た斜視図である。
係合部259は、蓋部251の外周面に設けられる溝部270と、溝部270に対し蓋部251の周方向に並べて配置される抜け止め部271とを備える。
蓋部251の周方向は、キャニスター241の周方向に一致する。蓋部251の径方向は、キャニスター241の径方向に一致する。
詳細には、溝部270は、蓋部251の外周面において蓋部251の径方向内側に凹んでいる。溝部270は、接続管65を回転中心とする制御弁ユニット244の回転方向Rに延びる。
回転方向Rにおける溝部270の一端は、壁部270aによって閉じられている。
回転方向Rにおける溝部270の他端は、回転方向Rにおいて溝部270の外側に開口する開口部270bである。
抜け止め部271は、回転方向Rにおいて、開口部270bの隣に並べて配置される。
抜け止め部271は、蓋部251の外周面から蓋部251の径方向外側に突出する突出部271aと、突出部271aから開口部270bに向けて回転方向Rに延びるアーム部271bと、アーム部271bから蓋部251の径方向外側に突出する突起部271cとを備える。
アーム部271bは、突出部271aから開口部270bに向けて直線状に延びる板状部である。アーム部271bの先端部は、回転方向Rにおいて開口部270bに近接する。
アーム部271bは、突出部271aを支点として片持ち支持されており、蓋部251の径方向に撓むことができる。
突起部271cは、アーム部271bの先端部から蓋部251の径方向外側に突出する。
突起部271cは、回転方向Rにおいて外側から開口部270bに重なり、開口部270bの少なくとも一部を塞ぐ。
突起部271cにおけるキャニスター241の軸方向外側の面は、被押圧面271dである。被押圧面271dは、蓋部251の径方向外側に向かうに従ってキャニスター241の軸方向内側に位置するように傾斜している。
図11は、制御弁ユニット244が係合部259に係合した状態を示す斜視図である。図12は、制御弁ユニット244の斜視図である。
制御弁ユニット244は、ケース部60、接続部61、及びハーネス接続部62を備える。
制御弁ユニット244は、ケース部60から蓋部251に向けてキャニスター241の軸方向に突出する係合突起275を備える。
係合突起275は、ケース部60からキャニスター241の軸方向に突出する軸方向突出部275aと、軸方向突出部275aの先端部から蓋部251の径方向内側に突出する溝係合部275bとを備える。
溝係合部275bは、溝部270に係合する。
ここで、制御弁ユニット244をキャニスター241に組み付ける手順を説明する。
まず、制御弁ユニット244は、接続管65がパージポート57に嵌合するとともに、係合突起275が係合部259に重なるように、キャニスター241の蓋部251に対し、キャニスター241の軸方向に差し込まれる。
接続管65がパージポート57に挿入されていくと、制御弁ユニット244の溝係合部275bが抜け止め部271の被押圧面271dに当接する。抜け止め部271は、斜面である被押圧面271dが溝係合部275bによってキャニスター241の軸方向に押圧されることで、溝係合部275bに対し逃げるように蓋部251の径方向内側へ弾性的に撓む。これにより、抜け止め部271によって塞がれていた開口部270bが開かれる。
次に、作業者は、制御弁ユニット244を溝部270に向けて回転方向Rに回転させ、開口部270bから溝係合部275bを溝部270に係合される。溝係合部275bが溝部270に係合すると、抜け止め部271は、弾性によって元の位置に復帰し、開口部270bを塞ぐ。
制御弁ユニット244がキャニスター241に固定された状態では、制御弁ユニット244は、接続管65がパージポート57に嵌合することで、蓋端面251aの面方向への移動を規制される。
また、制御弁ユニット244は、溝係合部275bが、溝部270によってキャニスター241の軸方向に挟まれることで、キャニスター241の軸方向への移動を規制される。
さらに、制御弁ユニット244は、溝係合部275bが、回転方向Rにおいて壁部270aと突起部271cとの間に挟まれることで、回転方向Rへの移動を規制される。回転方向Rにおいて、壁部270aと突起部271cとの間の長さLは、回転方向Rにおける溝係合部275bの長さと同等である。
これにより、制御弁ユニット244をキャニスター241に対し、簡単な構造で強固に固定できる。
以上説明したように、本発明を適用した第2の実施の形態によれば、蒸発燃料処理装置240は、蒸発燃料を吸着するキャニスター241と、キャニスター241から放出される蒸発燃料の流れを制御する制御弁ユニット244とを備える。制御弁ユニット244は、キャニスター241に挿入される挿入部として接続管65を備え、制御弁ユニット244は、接続管65がキャニスター241に挿入されるとともに、キャニスター241に設けられた係合部259に係合することで、キャニスター241に固定されている。
この構成によれば、制御弁ユニット244は、キャニスター241に挿入される接続管65と、キャニスター241に設けられた係合部259とによって、キャニスター241に直接固定される。このため、制御弁ユニット244を簡単な構造で固定できる。
また、係合部259は、接続管65を回転中心とする制御弁ユニット244の回転方向Rに延びる溝部270と、回転方向Rにおいて溝部270に並べて配置される抜け止め部271とを備え、回転方向Rにおける溝部270の一端は壁部270aによって閉じられ、回転方向Rにおける溝部270の他端は、回転方向Rに開口する開口部270bであり、抜け止め部271は、回転方向Rにおいて外側から少なくともその一部が開口部270bに重なり、制御弁ユニット244は、溝部270に係合する係合突起275を備える。
この構成によれば、接続管65を回転中心とする制御弁ユニット244の回転方向Rに延びる溝部270に制御弁ユニット244の係合突起275を係合させることで、制御弁ユニット244の移動を接続管65の軸方向に規制できる。また、溝部270の壁部270aと抜け止め部271とによって、接続管65を回転中心とする制御弁ユニット244の回転を規制できる。このため、制御弁ユニット244を簡単な構造で固定できる。
また、抜け止め部271は、接続管65がキャニスター241に挿入されていく際に、係合突起275に押されて開口部270bに対し逃げるように弾性的に撓み、制御弁ユニット244が回転して係合突起275が溝部270に係合すると、抜け止め部271は元の位置に復帰する。
この構成によれば、接続管65をキャニスター241に挿入していくと抜け止め部271が開口部270bに対し逃げ、この状態で制御弁ユニット244を回転させると、係合突起275を溝部270に係合させることができる。係合突起275が溝部270に係合すると、抜け止め部271が元の位置に復帰し、抜け止め部271によって制御弁ユニット244の回転を規制できる。このため、制御弁ユニット244をキャニスター241に容易に組付けできるとともに、制御弁ユニット244を簡単な構造で固定できる。
さらに、壁部270aと抜け止め部271との間の長さLは、回転方向Rにおける係合突起275の長さと同等である。
この構成によれば、壁部270aと抜け止め部271とによって係合突起275の移動を規制でき、制御弁ユニット244の回転を効果的に規制できる。
[上記実施の形態によりサポートされる構成]
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
(構成1)蒸発燃料を吸着するキャニスターと、前記キャニスターから放出される前記蒸発燃料の流れを制御する制御弁ユニットとを備える蒸発燃料処理装置において、前記制御弁ユニットは、前記キャニスターに挿入される挿入部を備え、前記制御弁ユニットは、前記挿入部が前記キャニスターに挿入されるとともに、前記キャニスターに設けられた係合部に係合することで、前記キャニスターに固定されていることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
この構成によれば、制御弁ユニットは、キャニスターに挿入される挿入部と、キャニスターに設けられた係合部とによって、キャニスターに直接固定される。このため、制御弁ユニットを簡単な構造で固定できる。
(構成2)前記キャニスターは、前記キャニスターから放出される前記蒸発燃料の排出口であるパージポートを備え、前記挿入部は、前記制御弁ユニット内に前記蒸発燃料を流す管であり、前記パージポートに挿入されることを特徴とする構成1記載の蒸発燃料処理装置。
この構成によれば、制御弁ユニットをキャニスターのパージポートに接続する管を利用して制御弁ユニットを固定できる。このため、制御弁ユニットを簡単な構造で固定できる。
(構成3)前記パージポートは、前記キャニスターの外側に突出する筒状部であり、前記制御弁ユニットは、前記挿入部の周囲に環状の凹部を備え、前記パージポートは、前記凹部に嵌合することを特徴とする構成2記載の蒸発燃料処理装置。
この構成によれば、筒状部であるパージポートが凹部に嵌合する部分によってラビリンス構造を形成できる。これにより、パージポートへの塵埃及び水の侵入を抑制できる。
(構成4)前記挿入部の外周と前記キャニスターとの間に、シール部材が設けられることを特徴とする構成1から3のいずれかに記載の蒸発燃料処理装置。
この構成によれば、挿入部をキャニスターに挿入することで、制御弁ユニットをキャニスターに簡単に固定できるとともに、シール部材によって、挿入部の気密性を確保できる。
(構成5)前記キャニスターは、前記キャニスターへの前記蒸発燃料の入口となるチャージポートを備え、前記チャージポートは、前記キャニスターの外側に突出する筒状部であり、前記制御弁ユニットは、前記チャージポートの外周に嵌合する嵌合部を備えることを特徴とする構成1から4のいずれかに記載の蒸発燃料処理装置。
この構成によれば、制御弁ユニットの嵌合部がチャージポートの外周に嵌合することで、挿入部を回転中心とする制御弁ユニットの回転を規制できる。このため、制御弁ユニットを簡単な構造で強固に固定できる。また、チャージポートを利用して、制御弁ユニットを簡単な構造で固定できる。
(構成6)前記係合部は、前記キャニスターの外面から前記挿入部の軸方向に立設される爪部であり、前記爪部は、前記挿入部が前記キャニスターに挿入されていく際に、前記制御弁ユニットに押されて弾性的に撓み、前記挿入部が前記キャニスターに挿入されると、前記爪部は、前記制御弁ユニットの被係合部に係合して前記制御弁ユニットの移動を前記挿入部の軸方向に規制することを特徴とする構成1から5のいずれかに記載の蒸発燃料処理装置。
この構成によれば、挿入部がキャニスターに挿入されると、被係合部に係合する爪部によって、制御弁ユニットの移動を挿入部の軸方向に規制できる。このため、制御弁ユニットをキャニスターに容易に組付けできるとともに、制御弁ユニットを簡単な構造で固定できる。
(構成7)前記係合部は、前記挿入部を回転中心とする前記制御弁ユニットの回転方向に延びる溝部と、前記回転方向において前記溝部に並べて配置される抜け止め部とを備え、前記回転方向における前記溝部の一端は壁部によって閉じられ、前記回転方向における前記溝部の他端は、前記回転方向に開口する開口部であり、前記抜け止め部は、前記回転方向において外側から少なくともその一部が前記開口部に重なり、前記制御弁ユニットは、前記溝部に係合する係合突起を備えることを特徴とする構成1から4のいずれかに記載の蒸発燃料処理装置。
この構成によれば、挿入部を回転中心とする制御弁ユニットの回転方向に延びる溝部に制御弁ユニットの係合突起を係合させることで、制御弁ユニットの移動を挿入部の軸方向に規制できる。また、溝部の壁部と抜け止め部とによって、挿入部を回転中心とする制御弁ユニットの回転を規制できる。このため、制御弁ユニットを簡単な構造で固定できる。
(構成8)前記抜け止め部は、前記挿入部が前記キャニスターに挿入されていく際に、前記係合突起に押されて前記開口部に対し逃げるように弾性的に撓み、前記制御弁ユニットが回転して前記係合突起が前記溝部に係合すると、前記抜け止め部は元の位置に復帰することを特徴とする構成7記載の蒸発燃料処理装置。
この構成によれば、挿入部をキャニスターに挿入していくと抜け止め部が開口部に対し逃げ、この状態で制御弁ユニットを回転させると、係合突起を溝部に係合させることができる。係合突起が溝部に係合すると、抜け止め部が元の位置に復帰し、抜け止め部によって制御弁ユニットの回転を規制できる。このため、制御弁ユニットをキャニスターに容易に組付けできるとともに、制御弁ユニットを簡単な構造で固定できる。
(構成9)前記壁部と前記抜け止め部との間の長さは、前記回転方向における前記係合突起の長さと同等であることを特徴とする構成7または8記載の蒸発燃料処理装置。
この構成によれば、壁部と抜け止め部とによって係合突起の移動を規制でき、制御弁ユニットの回転を効果的に規制できる。
(構成10)前記キャニスターは、前記蒸発燃料の吸着材を収容する本体部と、前記本体部の一端の開口を塞ぐ蓋部とを備え、前記蓋部は、前記本体部に対し着脱可能であり、前記挿入部は、前記蓋部に挿入され、前記係合部は、前記蓋部に設けられることを特徴とする構成1から9のいずれかに記載の蒸発燃料処理装置。
この構成によれば、挿入部が蓋部に挿入され、係合部が蓋部に設けられるため、制御弁ユニットを蓋部に固定できる。このため、例えば、蓋部を挿入部及び係合部に対応した形状とすることで、既存の本体部の構造を変更せずに制御弁ユニットをキャニスターに固定できる。
(構成11)構成1から10のいずれかの蒸発燃料処理装置を備えることを特徴とする鞍乗り型車両。
この構成によれば、鞍乗り型車両の蒸発燃料処理装置において、制御弁ユニットを簡単な構造で固定できる。
10 鞍乗り型車両
40,240 蒸発燃料処理装置
41,241 キャニスター
44,244 制御弁ユニット
50 本体部
51,251 蓋部
56 チャージポート
57 パージポート
59 係合部(爪部)
60a 被係合部
63 嵌合部
65 接続管(挿入部、蒸発燃料を流す管)
67 凹部
68 シール部材
259 係合部
270 溝部
270a 壁部
270b 開口部
271 抜け止め部
275 係合突起
L 長さ(壁部と抜け止め部との間の長さ)

Claims (9)

  1. 蒸発燃料を吸着するキャニスター(41,241)と、前記キャニスター(41,241)から放出される前記蒸発燃料の流れを制御する制御弁ユニット(44,244)とを備える蒸発燃料処理装置において、
    前記制御弁ユニット(44,244)は、前記キャニスター(41,241)に挿入される挿入部(65)を備え、
    前記制御弁ユニット(44,244)は、前記挿入部(65)が前記キャニスター(41,241)に挿入されるとともに、前記キャニスター(41,241)に設けられた係合部(59,259)に係合することで、前記キャニスター(41,241)に固定され
    前記キャニスター(41,241)は、前記キャニスター(41,241)から放出される前記蒸発燃料の排出口であるパージポート(57)を備え、
    前記挿入部(65)は、前記制御弁ユニット(44,244)内に前記蒸発燃料を流す管であり、前記パージポート(57)に挿入され、
    前記パージポート(57)は、前記キャニスター(41,241)の外側に突出する筒状部であり、
    前記制御弁ユニット(44,244)は、前記挿入部(65)の周囲に環状の凹部(67)を備え、
    前記パージポート(57)は、前記凹部(67)に嵌合することを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  2. 蒸発燃料を吸着するキャニスター(41,241)と、前記キャニスター(41,241)から放出される前記蒸発燃料の流れを制御する制御弁ユニット(44,244)とを備える蒸発燃料処理装置において、
    前記制御弁ユニット(44,244)は、前記キャニスター(41,241)に挿入される挿入部(65)を備え、
    前記制御弁ユニット(44,244)は、前記挿入部(65)が前記キャニスター(41,241)に挿入されるとともに、前記キャニスター(41,241)に設けられた係合部(59,259)に係合することで、前記キャニスター(41,241)に固定され
    前記キャニスター(41)は、前記キャニスター(41)への前記蒸発燃料の入口となるチャージポート(56)を備え、前記チャージポート(56)は、前記キャニスター(41)の外側に突出する筒状部であり、
    前記制御弁ユニット(44)は、前記チャージポート(56)の外周に嵌合する嵌合部(63)を備えることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  3. 前記挿入部(65)の外周と前記キャニスター(41,241)との間に、シール部材(68)が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の蒸発燃料処理装置。
  4. 前記係合部(59)は、前記キャニスター(41)の外面から前記挿入部(65)の軸方向に立設される爪部であり、
    前記爪部は、前記挿入部(65)が前記キャニスター(41)に挿入されていく際に、前記制御弁ユニット(44)に押されて弾性的に撓み、前記挿入部(65)が前記キャニスター(41)に挿入されると、前記爪部は、前記制御弁ユニット(44)の被係合部(60a)に係合して前記制御弁ユニット(44)の移動を前記挿入部(65)の軸方向に規制することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の蒸発燃料処理装置。
  5. 蒸発燃料を吸着するキャニスター(41,241)と、前記キャニスター(41,241)から放出される前記蒸発燃料の流れを制御する制御弁ユニット(44,244)とを備える蒸発燃料処理装置において、
    前記制御弁ユニット(44,244)は、前記キャニスター(41,241)に挿入される挿入部(65)を備え、
    前記制御弁ユニット(44,244)は、前記挿入部(65)が前記キャニスター(41,241)に挿入されるとともに、前記キャニスター(41,241)に設けられた係合部(59,259)に係合することで、前記キャニスター(41,241)に固定され
    前記係合部(259)は、前記挿入部(65)を回転中心とする前記制御弁ユニット(244)の回転方向に延びる溝部(270)と、前記回転方向において前記溝部(270)に並べて配置される抜け止め部(271)とを備え、
    前記回転方向における前記溝部(270)の一端は壁部(270a)によって閉じられ、前記回転方向における前記溝部(270)の他端は、前記回転方向に開口する開口部(270b)であり、
    前記抜け止め部(271)は、前記回転方向において外側から少なくともその一部が前記開口部(270b)に重なり、
    前記制御弁ユニット(244)は、前記溝部(270)に係合する係合突起(275)を備えることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  6. 前記抜け止め部(271)は、前記挿入部(65)が前記キャニスター(241)に挿入されていく際に、前記係合突起(275)に押されて前記開口部(270b)に対し逃げるように弾性的に撓み、前記制御弁ユニット(244)が回転して前記係合突起(275)が前記溝部(270)に係合すると、前記抜け止め部(271)は元の位置に復帰することを特徴とする請求項記載の蒸発燃料処理装置。
  7. 前記壁部(270a)と前記抜け止め部(271)との間の長さ(L)は、前記回転方向における前記係合突起(275)の長さと同等であることを特徴とする請求項または記載の蒸発燃料処理装置。
  8. 前記キャニスター(41,241)は、前記蒸発燃料の吸着材を収容する本体部(50)と、前記本体部(50)の一端の開口を塞ぐ蓋部(51,251)とを備え、前記蓋部(51,251)は、前記本体部(50)に対し着脱可能であり、
    前記挿入部(65)は、前記蓋部(51,251)に挿入され、前記係合部(59,259)は、前記蓋部(51,251)に設けられることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の蒸発燃料処理装置。
  9. 請求項1からのいずれかの蒸発燃料処理装置を備えることを特徴とする鞍乗り型車両。
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