JP7376323B2 - 制動制御装置 - Google Patents

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Description

本開示は、制動制御装置に関する。
モータ回生制動力および摩擦制動力といった複数種の制動力発生装置を組み合わせて車両全体の制動力を得るものが知られている。下記特許文献1では、要求制動力に対してモータ回生制動力の余裕度が所定レベル以下の場合には、摩擦制動力を増加させながらモータ回生制動力を低減させて、モータ回生制動力と摩擦制動力とのすり替えを行う制動制御装置が開示されている。
特開2015-196474号公報
特許文献1では、要求制動力に対してモータ回生制動力の余裕が少なくなった場合に、摩擦制動力を増やすことが開示されている。しかしながら、モータ回生制動力の減少傾向や摩擦制動力の増加傾向については着目されていないため、モータ回生制動力と摩擦制動力との和が要求制動力に対して多すぎたり少なすぎたりする事象を回避することができず、乗員が違和感を覚える場合がある。
本開示は、複数種の制動力発生手段を組み合わせて車両全体の制動力を得る場合に、要求制動力に対する発生制動力の変動を抑制することを目的とする。
本開示は、制動制御装置であって、車両を制動する総制動力(Ftotal)を分担して発生する第1制動力発生部および第2制動力発生部のそれぞれが発生する制動力の分担割合を設定する制動力分担部(101)と、第1制動力発生部が発生しうる予測第1制動力の変化率である第1予測変化レート(delF1)、および第2制動力発生部が発生しうる予測第2制動力の変化率である第2予測変化レート(delF2)を取得する変化レート取得部(102)と、を備えている。制動力分担部は、前記第1予測変化レートおよび前記第2予測変化レートに基づいて制動力の分担割合を設定するものであって、第1制動力発生部が発生する実第1制動力(F1)を減少させ、第2制動力発生部が発生する実第2制動力(F2)を増加させるにあたって、実第2制動力の増加量よりも実第1制動力の減少量が上回らず、実第1制動力と実第2制動力との総和が総制動力に近づくように、制動力の分担割合を設定する割合調整制御を実行する。
第1制動力発生部と第2制動力発生部とを組み合わせて総制動力を発生させる場合において、当初は第1制動力発生部が発生する実第1制動力で総制動力を賄っている状態から、実第1制動力を減少させつつ実第2制動力を増加させる場合に、総制動力を要求通りに発生させる必要がある。そこで本開示では、第1予測変化レートおよび第2予測変化レートを利用し、実第2制動力の増加量よりも実第1制動力の減少量が上回らず、且つ実第1制動力と実第2制動力との総和が総制動力に近づくように割合調整制御を実行するので、第2予測変化レートと第1予測変化レートとが異なり、予測第2制動力の立ち上がりが鈍い場合であっても、実第1制動力によって補うことができる。
本開示によれば、複数種の制動力発生手段を組み合わせて車両全体の制動力を得る場合に、要求制動力に対する発生制動力の変動を抑制することができる。
図1は、本実施形態における車両の概略構成を示す図である。 図2は、図1における信号の授受を説明するための図である。 図3は、図1における制御フローを説明するためのフローチャートである。 図4は、制動力変化の一例を示すグラフである。 図5は、制動力発生遅延の一例を示すグラフである。 図6は、制動力発生遅延の一例を示すグラフである。
以下、添付図面を参照しながら本実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1に示されるように、車両2には、右前輪215Rおよび左前輪215Lと、右後輪216Rおよび左後輪216Lと、が設けられている。右前輪215Rおよび左前輪215Lは、車両2を駆動するための駆動輪として機能している。右後輪216Rおよび左後輪216Lは、右前輪215Rおよび左前輪215Lの駆動に伴って回転する従動輪として機能している。
車両2には、インバータ211と、モータジェネレータ212と、電池213と、デファレンシャルギア214と、が設けられている。インバータ211は、モータジェネレータ212と電池213との間に設けられている。電池213に蓄えられた電力を用いてモータジェネレータ212を駆動する場合、インバータ211は電池213から出力される直流電流を三相交流電流に変換し、モータジェネレータ212に供給する。モータジェネレータ212を発電機として利用し、回生制動する場合には、インバータ211はモータジェネレータ212から出力される三相交流電流を直流電流に変換し、電池213に供給する。
モータジェネレータ212は、電動機と発電機とを兼用する電動発電機である。モータジェネレータ212は、デファレンシャルギア214を介して駆動輪である右前輪215Rおよび左前輪215Lと繋がっている。インバータ211から三相交流電流が供給されると、モータジェネレータ212は供給される三相交流電流に応じて回動し、デファレンシャルギア214を介して右前輪215Rおよび左前輪215Lを駆動する。回生制動される場合、右前輪215Rおよび左前輪215Lの回転がデファレンシャルギア214を介してモータジェネレータ212に伝達される。電池213に蓄電可能である場合には、モータジェネレータ212の軸回転により発電され、発生する三相交流電流がインバータ211によって直流電流に変換され電池213に供給される。
車両2には、ESC-ECU(Electronic Stability Control-Electronic Control Unit)10と、EV-ECU(Electric Vehicle-Electronic Control Unit)12と、MG-ECU(Motor Generator-Electronic Control Unit)14と、が設けられている。
ESC-ECU10は、車両2の挙動を安定させるための装置である。ESC-ECU10には、Gセンサ221と、ヨーレートセンサ222と、右前車輪速センサ223Rと、左前車輪速センサ223Lと、右後車輪速センサ224Rと、左後車輪速センサ224Lと、から検出信号が出力される。
Gセンサ221は、車両2の加速および減速時の加速度を計測するためのセンサである。Gセンサ221は、車両2の前後方向における加速および減速時の加速度を示す信号をESC-ECU10に出力する。ヨーレートセンサ222は、車両2の垂直軸周りの角速度を計測するためのセンサである。ヨーレートセンサ222は、車両2の垂直軸周りの角速度を示す信号をESC-ECU10に出力する。
右前車輪速センサ223Rは、右前輪215Rの車輪速度を計測するためのセンサである。右前車輪速センサ223Rは、右前輪215Rの車輪速度を示す信号をESC-ECU10に出力する。
左前車輪速センサ223Lは、左前輪215Lの車輪速度を計測するためのセンサである。左前車輪速センサ223Lは、左前輪215Lの車輪速度を示す信号をESC-ECU10に出力する。
右後車輪速センサ224Rは、右後輪216Rの車輪速度を計測するためのセンサである。右後車輪速センサ224Rは、右後輪216Rの車輪速度を示す信号をESC-ECU10に出力する。
左後車輪速センサ224Lは、左後輪216Lの車輪速度を計測するためのセンサである。左後車輪速センサ224Lは、左後輪216Lの車輪速度を示す信号をESC-ECU10に出力する。
ESC-ECU10は、Gセンサ221、ヨーレートセンサ222、右前車輪速センサ223R、左前車輪速センサ223L、右後車輪速センサ224R、および左後車輪速センサ224Lから出力される信号に基づいて、車両2の挙動を安定させるための演算を実行する。ESC-ECU10は、演算結果に基づいて、EV-ECU12に車両2の車体速度を調整するための信号を出力する。ESC-ECU10は、演算結果に基づいて、右前摩擦ブレーキ231R、左前摩擦ブレーキ231L、右後摩擦ブレーキ232R、および左後摩擦ブレーキ232Lに、摩擦制動を行うための信号を出力する。
EV-ECU12は、ESC-ECU10から出力される車体速度の情報、MG-ECU14から出力されるモータジェネレータ212の回転数、および、アクセル開度等のドライバー操作や図示しない各種センサから出力される信号が示す情報に基づいて、モータジェネレータ212が発生すべき回転数に対応するトルクをMG-ECU14に出力する。
MG-ECU14は、モータジェネレータ212が所定のトルクを発生するように、インバータ211に制御信号を出力する。MG-ECU14は、モータジェネレータ212の回転数を計測する。MG-ECU14は、モータジェネレータ212の回転数を示す情報をEV-ECU12に出力する。
続いて、図2を参照しながら、ESC-ECU10、EV-ECU12、およびMG-ECU14の機能的な動作について説明する。図2に示されるように、ESC-ECU10は、機能的な構成要素として、制動力分担部101と、変化レート取得部102と、要求レート取得部103と、摩擦制動力発生部104と、を備えている。EV-ECU12は、機能的な構成要素としてモータ制御部121を備えている。
モータ制御部121は、車両2に設けられた駆動輪である右前輪215Rおよび左前輪215Lに接続される電動モータであるモータジェネレータ212から駆動輪である右前輪215Rおよび左前輪215Lに駆動力又は制動力を与えるための駆動制動トルクを発生させる部分である。モータ制御部121は、アクセル開度等のドライバー操作を検出するセンサや他の各種センサから出力される情報、ESC-ECU10から出力される情報、MG-ECU14から出力される情報を集約し、モータジェネレータ212への指示トルクを決定し、MG-ECU14へ出力する。
モータ制御部121、MG-ECU14、およびモータジェネレータ212は、第1制動力発生部を構成している。
摩擦制動力発生部104は、右前摩擦ブレーキ231R、左前摩擦ブレーキ231L、右後摩擦ブレーキ232R、および左後摩擦ブレーキ232Lに、摩擦制動を行うための信号を出力する。摩擦制動力発生部104、右前摩擦ブレーキ231R、左前摩擦ブレーキ231L、右後摩擦ブレーキ232R、および左後摩擦ブレーキ232Lは、第2制動力発生部を構成している。
制動力分担部101は、車両を制動する総制動力Ftotalを分担して発生する第1制動力発生部および第2制動力発生部のそれぞれが発生する制動力の分担割合を設定する部分である。制動力分担部101が設定した制動力の分担割合は、摩擦制動力発生部104およびモータ制御部121に出力される。
変化レート取得部102は、第1制動力発生部が発生しうる予測第1制動力の変化率である第1予測変化レートdelF1、および第2制動力発生部が発生しうる予測第2制動力の変化率である第2予測変化レートdelF2を取得する部分である。
本実施形態の場合、第1制動力発生部は、モータ制御部121、MG-ECU14、およびモータジェネレータ212によって構成されているので、第1制動力は回生制動力である。モータジェネレータ212やインバータ211の熱保護の観点や、電池213のSOC(State of Charge)が高く回生エネルギーを受け入れらなくなった場合などに、回生制動力を出力することができなくなる。第1予測変化レートdelF1は、これらの要因によって変動する。
尚、第1制動力発生部としては、本実施形態の例に限られることなく、車両の総制動力Ftotalを他の制動手段と分担して発生することができるものであれば、その態様はいかなるものも採用しうる。
本実施形態の場合、第2制動力発生部は、摩擦制動力発生部104、右前摩擦ブレーキ231R、左前摩擦ブレーキ231L、右後摩擦ブレーキ232R、および左後摩擦ブレーキ232Lによって構成されているので、第2制動力は摩擦制動力である。摩擦制動力は、油圧システムによって発生されてもよく、電動システムによって発生されてもよい。第2予測変化レートdelF2は、電動油圧ポンプの応答速度、アキュムレータの蓄圧量、油温などの情報から求められるように、実験的に求めたマップを用いて算出することができる。
尚、第2制動力発生部としては、本実施形態の例に限られることなく、車両の総制動力Ftotalを他の制動手段と分担して発生することができるものであれば、その態様はいかなるものも採用しうる。
要求レート取得部103は、総制動力として要求される制動力の変化率である制動要求レートdelFtotalを取得する部分である。制動力の要求は、運転者のブレーキ操作に基づいて把握してもよく、自動運転の場合は制御システムからの要求に基づいて把握してもよい。
上記説明した構成を利用し、制動力分担部101は、第1予測変化レートdelF1および第2予測変化レートdelF2に基づいて制動力の分担割合を設定するものである。制動力分担部101は、第1制動力発生部が発生する実第1制動力F1を減少させ、第2制動力発生部が発生する実第2制動力F2を増加させるにあたって、実第2制動力F2の増加量よりも実第1制動力F1の減少量が上回らず、実第1制動力F1と実第2制動力F2との総和が総制動力Ftotalに近づくように、制動力の分担割合を設定する割合調整制御を実行する。
第1制動力発生部と第2制動力発生部とを組み合わせて総制動力Ftotalを発生させる場合において、当初は第1制動力発生部が発生する実第1制動力F1で総制動力Ftotalを賄っている状態から、実第1制動力F1を減少させつつ実第2制動力F2を増加させる場合に、総制動力Ftotalを要求通りに発生させる必要がある。そこで制動力分担部101は、第1予測変化レートdelF1および第2予測変化レートdelF2を利用し、実第2制動力F2の増加量よりも実第1制動力F1の減少量が上回らず、且つ実第1制動力F1と実第2制動力F2との総和が総制動力Ftotalに近づくように割合調整制御を実行するので、第2予測変化レートdelF2と第1予測変化レートdelF1とが異なり、予測第2制動力の立ち上がりが鈍い場合であっても、実第1制動力F1によって補うことができる。
制動力分担部101は、制動要求レートdelFtotalと第1予測変化レートdelF1とを比較し、予測第1制動力のみで総制動力Ftotalを賄えないと判断した場合に、割合調整制御を実行する。
予測第1制動力のみで総制動力を賄えないと判断した場合に割合調整制御を実行するので、第1制動力発生部を極力活用した制動が可能となる。例えば本実施形態のように、第1制動力発生部が回生制動を行う場合には、回生電力をより多く取得することができる。
制動力分担部101は、第2制動力発生部が発生可能な最大の第2制動力の変化率である最大第2予測変化レートdelF2maxを制動要求レートdelFtotalから差し引いた制動力を下回らないように第1予測変化レートdelF1をガードし、ガードした第1予測変化レートdelF1に沿って実第1制動力F1を発生させ、割合調整制御を実行する。
予測第2制動力の立ち上がりが鈍く、予測第1制動力の低下度合いを補うことができないと予測される場合、実第1制動力F1を通常想定されるよりも多く出力することが好ましい場合がある。そこで、制動要求レートから最大第2予測変化レートを差し引いた制動力を下回らないように第1予測変化レートdelF1をガードし、変更することで、総制動力Ftotalの不足を回避することができる。
制動力分担部101は、ガードした第1予測変化レートdelF1を制動要求レートdelFtotalから差し引いて第2予測変化レートdelF2を調整し、当該調整した第2予測変化レートdelF2に沿って実第2制動力F2を発生させ、割合調整制御を実行する。
ガードした第1予測変化レートdelF1を制動要求レートdelFtotalから差し引いて第2予測変化レートdelF2を調整することで、第2制動力発生部が発生可能な範囲で実第2制動力F2を発生させることができ、総制動力Ftotalも要求通りに出力することができる。
制動力分担部101は、割合調整制御の開始後に、制動要求レートdelFtotalと第2予測変化レートdelF2とを比較し、予測第2制動力のみで総制動力Ftotalを賄えると判断した場合に、割合調整制御を終了する。
総制動力Ftotalを要求通りに出力しつつ、予測第2制動力の推移に応じて実第1制動力F1を減少させ実第2制動力F2のみによる制動に切り替えることができる。
制動力分担部101は、第1制動力発生部が発生する実第1制動力F1の発生遅延特性および第2制動力発生部が発生する実第2制動力F2の発生遅延特性の少なくとも一方を反映させて、割合調整制御を実行する。
実第1制動力F1および/または実第2制動力F2の発生遅延特性を反映させることで、より正確な割合調整制御が可能となる。実第1制動力F1および実第2制動力F2の発生遅延特性は、実験的に求めた値に基づくマップによって把握してもよい。
続いて、図3および図4を参照しながら、制動力分担部101、摩擦制動力発生部104、およびモータ制御部121の具体的な制御内容の一例について説明する。図3は、制御フローの一例を示すフローチャートである。図4は、図3の制御フローを説明するために用いる制動力変化の一例を示すグラフである。図4(A)は、総制動力Ftotalおよび制動要求レートdelFtotalを、図4(B)は、実第1制動力F1および第1予測変化レートdelF1を、図4(C)は、実第2制動力F2および第2予測変化レートdelF2を、それぞれ示している。
ステップS101では、制動力分担部101が、現在出力中の制動手段のみで総制動力Ftotalが出力可能であるか否かを判断する。図4(A)の時刻t1においては、要求レート取得部103が、時刻t1までの総制動力Ftotalと、時刻t1以降の制動要求レートdelFtotalとを取得し、制動力分担部101に出力する。同様に図4(B)の時刻t1においては、変化レート取得部102が、時刻t1までの実第1制動力F1と、時刻t1以降の第1予測変化レートdelF1と、を取得し、制動力分担部101に出力する。図4の例の場合、時刻t1において、制動力分担部101は、現在出力中の制動手段である第1制動力発生部のみでは総制動力Ftotalを出力不可能と判断する。
ステップS101において、制動力分担部101が、現在出力中の制動手段のみで総制動力Ftotalが出力可能であると判断した場合には処理を終了し、現在出力中の制動手段のみで総制動力Ftotalが出力可能ではないと判断した場合にはステップS102の処理に進む。
ステップS102では、変化レート取得部102は、第2制動力発生部が発生可能な最大の第2制動力の変化率である最大第2予測変化レートdelF2maxを取得し、制動力分担部101に出力する。図4(C)の時刻t1以降において、最大第2予測変化レートdelF2maxを破線にて例示する。
ステップS102に続くステップS103では、制動力分担部101は、時刻t1以降の制動要求レートdelFtotalを算出する。本実施形態の場合、ステップS101において、時刻t1以降の制動要求レートdelFtotalを取得している。
ステップS103に続くステップS104では、制動力分担部101は、制動要求レートdelFtotalから最大第2予測変化レートdelF2maxを差し引き、実第1制動力F1の下限値を算出する。
ステップS104に続くステップS105では、制動力分担部101は、第1予測変化レートdelF1が、ステップS104で算出した下限値を下回らないようにガード処理を実行する。図4(B)の時刻t1以降において、ガード処理を実行した第1予測変化レートdelF1を実線にて例示する。このようにすることで、最大第2予測変化レートdelF2max以下で実第2制動力F2を立ち上げれば、実第1制動力F1との合算で、総制動力Ftotalを不足なく出力することができる。
ステップS105に続くステップS106では、制動力分担部101は、時刻t1以降の第2予測変化レートdelF2を算出する。時刻t1以降の第2予測変化レートdelF2は、時刻t1以降の制動要求レートdelFtotalから、ステップS105でガード処理を行った第1予測変化レートdelF1を差し引いて算出する。図4(C)の時刻t1以降において、算出した第2予測変化レートdelF2を実線にて例示する。
ステップS106に続くステップS107では、制動力分担部101は、実第2制動力F2と総制動力Ftotalとが等しくなっているか否かを判断する。実第2制動力F2と総制動力Ftotalとが等しくなっていない場合はステップS102の処理に戻り、実第2制動力F2と総制動力Ftotalとが等しくなっている場合は処理を終了する。
図4(A)に示される制動要求レートdelFtotalは、例えば、総制動力Ftotalの前回値と今回値との差分をサンプル時間で除して求めることができる。
制動力の指令値を計算するにあたっては、制動力の変化可能タイミングを考慮することも好ましい。制動力分担部101は、第1制動力発生部の制動力指令から制動力出力までの無駄時間T1、第2制動力発生部の制動力指令から制動力出力までの無駄時間T2を認知することができる。無駄時間T1,T2は、通信により取得してもよく、実験的に求めたプリセット値として保持していてもよい。
図5は、T1>T2の場合の、指令タイミングのずれを例示する図である。破線は指令値変化を示し、実線は実制動力の発生変動を示している。この場合、図5(A)に示される第1制動力発生部への指令タイミングよりも、図5(B)に示される第2制動力発生部への指令タイミングをT1-T2遅らせる。
図6は、T2>T1の場合の、指令タイミングのずれを例示する図である。破線は指令値変化を示し、実線は実制動力の発生変動を示している。この場合、図6(A)に示される第1制動力発生部への指令タイミングを、図6(B)に示される第2制動力発生部への指令タイミングよりもT2-T1遅らせる。
尚、本実施形態では、モータジェネレータ212が単一の場合の構成を例示したが、少なくとも2輪以上の車輪にインホイールモータを設けたり、前輪と後輪とでそれぞれ独立したモータを設けたり、といったようにモータジェネレータ212が複数設けられていてもよい。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
101:制動力分担部
102:変化レート取得部
103:要求レート取得部
104:摩擦制動力発生部
121:モータ制御部

Claims (3)

  1. 制動制御装置であって、
    車両を制動する総制動力(Ftotal)を分担して発生する第1制動力発生部および第2制動力発生部のそれぞれが発生する制動力の分担割合を設定する制動力分担部(101)と、
    前記第1制動力発生部が発生しうる予測第1制動力の変化率である第1予測変化レート(delF1)、および前記第2制動力発生部が発生しうる予測第2制動力の変化率である第2予測変化レート(delF2)を取得する変化レート取得部(102)と、
    前記総制動力として要求される制動力の変化率である制動要求レート(delFtotal)を取得する要求レート取得部(103)と、を備え、
    前記制動力分担部は、
    前記第1予測変化レートおよび前記第2予測変化レートに基づいて制動力の分担割合を設定し、
    前記第1制動力発生部が発生する実第1制動力(F1)を減少させ、前記第2制動力発生部が発生する実第2制動力(F2)を増加させるにあたって、前記実第2制動力の増加量よりも前記実第1制動力の減少量が上回らず、前記実第1制動力と前記実第2制動力との総和が前記総制動力に近づくように、制動力の分担割合を設定する割合調整制御を実行するものであって、
    前記制動要求レートと前記第1予測変化レートとを比較し、前記予測第1制動力のみで前記総制動力を賄えないと判断した場合に、前記割合調整制御を実行し、
    前記第2制動力発生部が発生可能な最大の第2制動力の変化率である最大第2予測変化レート(delF2max)を前記制動要求レートから差し引いた制動力を下回らないように前記第1予測変化レートをガードし、当該ガードした第1予測変化レートに沿って前記実第1制動力を発生させ、
    ガードした第1予測変化レートを前記制動要求レートから差し引いて前記第2予測変化レートを調整し、当該調整した第2予測変化レートに沿って前記実第2制動力を発生させ、前記割合調整制御を実行する、制動制御装置。
  2. 請求項に記載の制動制御装置であって、
    前記制動力分担部は、前記割合調整制御の開始後に、前記制動要求レートと前記第2予測変化レートとを比較し、前記予測第2制動力のみで前記総制動力を賄えると判断した場合に、前記割合調整制御を終了する。
  3. 請求項1又は2に記載の制動制御装置であって、
    前記制動力分担部は、前記第1制動力発生部が発生する前記実第1制動力の動作遅延特性および前記第2制動力発生部が発生する前記実第2制動力の動作遅延特性の少なくとも一方を反映させて、前記割合調整制御を実行する。
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