JP7375960B2 - 固定子、回転電機、圧縮機、冷凍サイクル装置、絶縁シートおよび固定子の製造方法 - Google Patents

固定子、回転電機、圧縮機、冷凍サイクル装置、絶縁シートおよび固定子の製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、固定子、当該固定子を有する回転電機、当該回転電機を有する圧縮機、当該圧縮機を有する冷凍サイクル装置、当該固定子に用いられる絶縁シートおよび当該固定子の製造方法に関する。
従来、機器を駆動する回転電機として固定子と回転子を有する回転電機がある。このような回転電機の固定子として、例えば特許文献1に記載された固定子は、鉄心のティースに巻き付けられた固定子巻線(特許文献1のコイルが該当)と鉄心の間に位置する部分と、隣接するティースに巻き付けられた固定子巻線同士の間に位置する部分(特許文献1の遮蔽板または折り曲げ部が該当)を有する絶縁シート(特許文献1のフィルム状絶縁材が該当)を備えている(特許文献1の実施の形態10および実施の形態11を参照)。特許文献1に記載された固定子は絶縁シートの鉄心と固定子巻線の間に位置する部分によって鉄心と固定子巻線の絶縁を実現し、さらに絶縁シートの固定子巻線同士の間に位置する部分によって隣接する固定子巻線間の絶縁を行っている。
特開平9-191588号公報
特許文献1に記載された固定子では、絶縁シートを鉄心と固定子巻線の間に位置させるために、ティースに固定子巻線を巻きつける工程の前に絶縁シートの鉄心と固定子巻線の間に位置する部分を鉄心のスロット側の側面に配置する必要がある。また、特許文献1に記載された固定子の絶縁シートは、鉄心と固定子巻線の間に位置する部分と固定子巻線同士の間に位置する部分が一枚のフィルム状絶縁材で構成されている。このため、ティースに固定子巻線を巻き付ける工程では絶縁シートの固定子巻線同士の間に位置する部分がスロットの内部に位置し、ティースに固定子巻線を巻き付ける際に固定子巻線が絶縁シートの固定子巻線同士の間に位置する部分を巻き込んでしまう恐れがある。したがって、特許文献1に記載された固定子では固定子巻線が絶縁シートの一部を巻き込んだ不良品が発生しやすい。
本開示は隣接する固定子巻線間の絶縁を行うと共に、固定子巻線が絶縁シートを巻き込んでしまう不良品が発生し難い固定子、当該固定子を有する回転電機、当該回転電機を有する圧縮機、当該圧縮機を有する冷凍サイクル装置、当該固定子に用いられる絶縁シートおよび当該固定子の製造方法を提供することを目的とする。
本開示の固定子は、回転電機の固定子であって、円弧状のバックヨーク部とバックヨーク部の内周から突出した第一のティース部とバックヨーク部の内周から突出し第一のティース部と隣接する第二のティース部とを有する固定子鉄心と、第一のティース部に巻き付けられた第一の固定子巻線と、第二のティース部に巻き付けられた第二の固定子巻線と、第一のティース部と第一の固定子巻線との間に位置する第一の絶縁部と、第二のティース部と第二の固定子巻線との間に位置する第二の絶縁部と、バックヨーク部と第一の固定子巻線または第二の固定子巻線との間に位置し第一の絶縁部および第二の絶縁部と繋がる第三の絶縁部と、第一の固定子巻線と第二の固定子巻線との間に位置する第四の絶縁部と、回転電機の回転軸と平行な方向において固定子鉄心の一方の端部に位置し第三の絶縁部と第四の絶縁部とを連結する連結部とを有し絶縁体で構成される絶縁シートと、を備える。
また、本開示の固定子の製造方法は、絶縁シートを固定子鉄心に取り付け、絶縁シートの第一の絶縁部が固定子鉄心の円弧状のバックヨーク部の内周から突出した第一のティース部と接し、絶縁シートの第二の絶縁部が固定子鉄心のバックヨーク部の内周から突出し第一のティース部と隣接する第二のティース部と接し、絶縁シートの第三の絶縁部が固定子鉄心のバックヨーク部に接する状態にする第一の工程と、第一の工程の後に実施され、第一のティース部に第一の固定子巻線を巻き付け、第二のティース部に第二の固定子巻線を巻き付け、絶縁シートの第一の絶縁部が第一のティース部と第一の固定子巻線との間に位置し絶縁シートの第二の絶縁部が第二のティース部と第二の固定子巻線との間に位置する状態にする第二の工程と、第二の工程の後に実施され、第一の固定子巻線と第二の固定子巻線との間に絶縁シートの第四の絶縁部を挿入する第三の工程と、を備え、第二の工程では絶縁シートの第四の絶縁部は第一のティース部と第二のティース部とバックヨーク部に囲まれたスロット部の外部に位置する
本開示の固定子、当該固定子を有する回転電機、当該回転電機を有する圧縮機、当該圧縮機を有する冷凍サイクル装置、当該固定子に用いられる絶縁シートおよび固定子の製造方法は、隣接する固定子巻線間の絶縁を行うと共に固定子巻線が絶縁シートを巻き込んでしまう不良品が発生し難い効果を奏する。
実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の一例である空気調和機の構成図である。 実施の形態1に係る圧縮機についてシャフトの軸方向に平行な断面で切断した断面図である。 実施の形態1に係る圧縮機について図2のA-A断面で切断された断面図である。 実施の形態1に係る圧縮機について図2のB-B断面で切断された断面図である。 実施の形態1に係る固定子の第一のティース部と第二のティース部を拡大した拡大図である。 実施の形態1に係る固定子の第一のティース部と第二のティース部を拡大し固定子巻線と絶縁シートを省略した拡大図である。 実施の形態1に係る絶縁シートの斜視図である。 実施の形態1に係る絶縁シートの展開図である。 実施の形態1に係る固定子の製造方法のフローチャート図である。 比較例に係る固定子の第一のティース部と第二のティース部を拡大した拡大図である。 実施の形態1の第一の変形例に係る絶縁シートの展開図である。 実施の形態1の第二の変形例に係る絶縁シートの斜視図である。 実施の形態1の第二の変形例に係る絶縁シートの展開図である。 実施の形態2に係る絶縁シートの展開図である。 実施の形態2に係る固定子の製造方法のフローチャート図である。
本開示の実施の形態に係る固定子、回転電機、圧縮機、冷凍サイクル装置および固定子の製造方法について図面に基づいて説明する。なお、本開示は以下の実施の形態のみに限定されることはなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で変形または省略することが可能である。さらに、各々の実施の形態ならびに変形例に係る固定子、回転電機、圧縮機、冷凍サイクル装置および固定子の製造方法のそれぞれの構成ならびに付加的な構成を適宜組み合わせることも可能である。また、各図において共通する要素には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の一例である空気調和機の構成図である。冷凍サイクル装置の一例として建築物の室内の空気の加熱および冷却を行う空気調和機100の構成について図1を用いて説明する。空気調和機100は、圧縮機101と室外熱交換器102と減圧装置103と室内熱交換器104と流路切替装置105と冷媒配管106とを備える。また、圧縮機101と室外熱交換器102と減圧装置103と室内熱交換器104と流路切替装置105は、冷媒配管106によって冷媒が循環する冷媒回路107を形成するように接続されている。また、圧縮機101と室外熱交換器102と減圧装置103と流路切替装置105は空気調和機100が空気の調和を行う対象の部屋とは異なる室外空間に配置されている。さらに、室内熱交換器104は空気調和機100が空気の調和を行う対象の部屋である室内空間に配置されている。
冷媒回路107を循環する冷媒として、室外熱交換器102および室内熱交換器104で蒸発または凝縮する冷媒が用いられる。このような冷媒としては、例えば、R32などの単一冷媒、R410Aなどの疑似共沸混合冷媒、R407Cなどの非共沸混合冷媒あるいはプロパンなど自然冷媒が挙げられる。
圧縮機101は吸入口101aから吸入した冷媒を圧縮し吐出口101bから吐出する。圧縮機101の詳細については後述する。
室外熱交換器102は内部に第一の接続口102aと第二の接続口102bとを繋ぐ流路が形成されている。室外熱交換器102は流路を通過する冷媒と室外の空気との間で熱交換を行わせる。室外熱交換器102には、例えば流路が形成された複数の伝熱管と伝熱管の外部に設けられた複数のフィンとで構成されるフィンアンドチューブ型の熱交換器が用いられる。
減圧装置103は内部を通過する冷媒を減圧させる。減圧装置103には、例えば電子膨張弁またはキャピラリーチューブなどが用いられる。
室内熱交換器104は内部に第一の接続口104aと第二の接続口104bとを繋ぐ流路が形成されている。室内熱交換器104は流路を通過する冷媒と室内の空気との間で熱交換を行わせる。室内熱交換器104には、例えばフィンアンドチューブ型の熱交換器が用いられる。
流路切替装置105は冷媒回路107を循環する冷媒の流れの向きを切り替える。流路切替装置105には、例えばAポート105aとBポート105bとCポート105cとDポート105dとの四つのポートを有し、図1の実線が示すようにAポート105aとBポート105bを連通させCポート105cとDポート105dを連通させた状態と、図1の破線が示すようにAポート105aとDポート105dを連通させBポート105bとCポート105cを連通させた状態とを切り替えることができる四方弁が用いられる。
冷媒配管106は第一の冷媒配管106aと第二の冷媒配管106bと第三の冷媒配管106cと第四の冷媒配管106dと第五の冷媒配管106eと第六の冷媒配管106fとで構成される。第一の冷媒配管106aは圧縮機101の吐出口101bと流路切替装置105のAポート105aとを接続する。第二の冷媒配管106bは流路切替装置105のBポート105bと室外熱交換器102の第一の接続口102aとを接続する。第三の冷媒配管106cは室外熱交換器102の第二の接続口102bと減圧装置103とを接続する。第四の冷媒配管106dは減圧装置103と室内熱交換器104の第一の接続口104aとを接続する。第五の冷媒配管106eは室内熱交換器104の第二の接続口104bと流路切替装置105のDポート105dとを接続する。第六の冷媒配管106fは流路切替装置105のCポート105cと圧縮機101の吸入口101aとを接続する。
次に冷媒回路107を流れる冷媒の流れについて説明する。実施の形態1における冷媒回路107は、冷房時の冷媒回路と暖房時の冷媒回路との二種類の状態を有する。
冷房時の冷媒回路107を流れる冷媒の流れについて説明する。冷房時の冷媒回路107は、流路切替装置105が図1の実線が示すようにAポート105aとBポート105bとが接続しCポート105cとDポート105dとが接続する状態になる。圧縮機101の吐出口101bから吐出された高温高圧のガス状態の冷媒は第一の冷媒配管106aと流路切替装置105と第二の冷媒配管106bを通過して第一の接続口102aから室外熱交換器102の内部の流路に流入する。室外熱交換器102の内部の流路を通過する冷媒は室外の空気によって冷却される。つまり、冷房時の冷媒回路107では室外熱交換器102は凝縮器の役割を果たす。室外熱交換器102で冷却された冷媒は低温高圧の液状態となって第二の接続口102bから室外熱交換器102の外部へ流出する。室外熱交換器102から流出した冷媒は第三の冷媒配管106cを介して減圧装置103に流入する。減圧装置103に流入した低温高圧の液状態の冷媒は減圧され低温低圧の気液二相状態となって減圧装置103から流出する。減圧装置103から流出した冷媒は第四の冷媒配管106dを介して第一の接続口104aから室内熱交換器104の内部の流路に流入する。室内熱交換器104の内部を通過する冷媒は室内の空気によって加熱される。換言すると室内の空気は室内熱交換器104の内部の流路を通過する冷媒によって冷却される。つまり、冷房時の冷媒回路107では室内熱交換器104は蒸発器の役割を果たす。室内熱交換器104で加熱された冷媒は高温低圧のガス状態となって第二の接続口104bから室内熱交換器104の外部へ流出する。室内熱交換器104から流出した冷媒は第五の冷媒配管106eと流路切替装置105と第六の冷媒配管106fを介して圧縮機101の吸入口101aから圧縮機101の内部に吸入される。圧縮機101の内部に吸入された冷媒は再び高温高圧のガス状態となって吐出口101bから吐出される。このように冷媒が冷房時の冷媒回路107を流れることによって、室内の空気は冷却され室内の空気調和を行うことができる。
暖房時の冷媒回路107を流れる冷媒の流れについて説明する。暖房時の冷媒回路107は、流路切替装置105が図1の破線が示すようにAポート105aとDポート105dとが接続しBポート105bとCポート105cとが接続する状態になる。圧縮機101の吐出口101bから吐出された高温高圧のガス状態の冷媒は第一の冷媒配管106aと流路切替装置105と第五の冷媒配管106eを通過して第二の接続口104bから室内熱交換器104の内部の流路に流入する。室内熱交換器104の内部の流路を通過する冷媒は室内の空気によって冷却される。換言すると室内の空気は室内熱交換器104の内部の流路を通過する冷媒によって加熱される。つまり、暖房時の冷媒回路107において室内熱交換器104は凝縮器の役割を果たす。室内熱交換器104で冷却された冷媒は低温高圧の液状態となって第一の接続口104aから室内熱交換器104の外部へ流出する。室内熱交換器104から流出した冷媒は第四の冷媒配管106dを介して減圧装置103に流入する。減圧装置103に流入した低温高圧の液状態の冷媒は減圧されて低温低圧の気液二相状態となって減圧装置103から流出する。減圧装置103から流出した冷媒は第三の冷媒配管106cを介して第二の接続口102bから室外熱交換器102の内部の流路に流入する。室外熱交換器102の内部の流路を通過する冷媒は室外の空気によって加熱される。つまり、暖房時の冷媒回路107では室外熱交換器102は蒸発器の役割を果たす。室外熱交換器102で加熱された冷媒は高温低圧のガス状態となって第一の接続口102aから室外熱交換器102の外部へ流出する。室外熱交換器102から流出した冷媒は第二の冷媒配管106bと流路切替装置105と第六の冷媒配管106fとを介して圧縮機101の吸入口101aから圧縮機101の内部に吸入される。圧縮機101の内部に吸入された冷媒は再び高温高圧のガス状態となって吐出口101bから吐出される。このように冷媒が暖房時の冷媒回路107を流れることによって、室内の空気は加熱され室内の空気調和を行うことができる。
図2は実施の形態1に係る圧縮機についてシャフトの軸方向に平行な断面で切断した断面図である。次に実施の形態1に係る冷凍サイクル装置に用いられる圧縮機101について図2を用いて説明する。
圧縮機101は、密閉容器1と、吸入マフラ2と、回転電機3と、シャフト4と、圧縮機構部5とを有する。
密閉容器1は、回転電機3とシャフト4と圧縮機構部5とを収納し、圧縮機101の外殻を構成する。密閉容器1には連結管11と吐出管12が設けられる。連結管11の一方の端部は密閉容器1の内部の圧縮機構部5に接続される。連結管11の他方の端部は吸入マフラ2の内部に接続される。吐出管12の一方の端部は密閉容器1の外部に露出し、吐出口101bに該当する。吐出管12の他方の端部は密閉容器1の内部に接続される。密閉容器1の内部の空間は圧縮機構部5で圧縮された冷媒で満たされている。さらに密閉容器1の内部の空間の下部には冷凍機油が貯留されている。この冷凍機油が貯留される部分を油貯留部13と称する。冷凍機油は摩耗低減、温度調整またはシール性の向上などの目的に使用され、例えばポリオールエステル油、ポリビニルエーテル油、ポリアルキレングリコール油、鉱油またはそれらの混合物などの既存の冷凍機油が用いられる。また、実施の形態1の密閉容器1は上部容器14と下部容器15とにより構成されており、上部容器14と下部容器15は溶接またはろう接などの既存の接合方法で接合されている。また、実施の形態1の密閉容器1では連結管11は下部容器15に設けられ、吐出管12は上部容器14に設けられる。
吸入マフラ2は内部の空間に液状の冷媒を貯留する。吸入マフラ2は連結管11と吸入管21が設けられる。吸入管21の一方の端部は密閉容器1および吸入マフラ2の外部に露出しており、吸入口101aに該当する。吸入管21の他方の端部は吸入マフラ2の内部に接続される。吸入マフラ2の内部の空間にガス状の冷媒と液状の冷媒とが混在して流入した場合、吸入マフラ2の内部の空間でガス状の冷媒と液状の冷媒が分離する。分離したガス状の冷媒は連結管11を介して密閉容器1の内部に流入する。また、分離した液状の冷媒は吸入マフラ2の内部に貯留される。
回転電機3は電力の供給を受けてシャフト4を回転させる。回転電機3は、回転子31と、回転子31の外側を囲むように設けられた固定子32とを有する。回転子31は後述する軸挿入孔63が形成されており、軸挿入孔63にシャフト4が挿入されて回転子31とシャフト4が固定されている。また、固定子32は、密閉容器1の内部に挿入され、焼嵌めなどの方法によって密閉容器1の内周面に固定されている。なお、回転子31と固定子32の詳細については後述する。
シャフト4は回転電機3の回転力を圧縮機構部5に伝達する。シャフト4は主軸部41と偏心軸部42と副軸部43から構成されている。また、主軸部41と偏心軸部42と副軸部43は、シャフトの軸方向の一方の先端側(図2の上側)から主軸部41、偏心軸部42、副軸部43の順に並ぶ。主軸部41と偏心軸部42と副軸部43はほぼ円柱状の形状である。主軸部41と副軸部43は軸の中心が一致するように設けられている。また、主軸部41と副軸部43の軸の中心は回転電機3の回転軸と一致するように配置される。一方、偏心軸部42の軸の中心は主軸部41の軸の中心および副軸部43の軸の中心に対してずらされて設けられている。このため、主軸部41、副軸部43の軸の中心を中心軸としてシャフト4が回転すると、偏心軸部42は偏心回転をする。
図3は、実施の形態1に係る圧縮機について図2のA-A断面で切断された断面図である。圧縮機構部5はシャフト4によって伝達された回転電機3の回転力によって駆動し、圧縮機構部5に流入した冷媒を圧縮する。圧縮機構部5は、シリンダ51と、ローリングピストン52と、ベーン53と、主軸受54と、副軸受55とで構成される。
シリンダ51には、シャフト4の軸方向における両端が開口された円筒状の空間であるシリンダ室51aが形成されている。また、シリンダ51には、シリンダ室51aとは異なる空間である背圧室51bと、シリンダ室51aと背圧室51bとを繋ぐベーン溝51cが形成されている。また、シリンダ室51aには連結管11の一方の端部と接続される吸入ポートが形成されている。また、シリンダ室51aの一部はシリンダ51とローリングピストン52とベーン53とで圧縮室が形成されている。
ローリングピストン52はシリンダ室51aの内部で冷媒を圧縮するための部品である。ローリングピストン52は直径がシリンダ室51aを形成するシリンダ51の内周よりも小さい円形の部品であり、シャフト4の偏心軸部42に固定されている。また、ローリングピストン52はシリンダ室51aの内部に配置されている。また、ローリングピストン52はシャフト4が回転するに従い、シリンダ室51aの内部で偏心回転を行う。ローリングピストン52が偏心回転することによって圧縮室の位置および容積が変化する。
ベーン53はシリンダ室51aとローリングピストン52の外周によって形成される空間を仕切る部品である。ベーン53はベーン溝51cに収納されており、ベーン溝51cの内部を往復運動することができる。また、ベーン溝51cにベーン53が収納された状態では、ベーン53のシリンダ室51aの周方向における長さは、ベーン53のシリンダ室51aの径方向における長さおよびベーン53のシリンダ室51aの軸方向の長さよりも短く、ベーン53はほぼ直方体の形状である。また、背圧室51bには図示を省略したベーンスプリングが設けられており、ベーン53はベーンスプリングによってシリンダ室51aの中央に向かって付勢されている。さらに、背圧室51bには密閉容器1の内部の空間に満たされている高圧の冷媒が流入しており、背圧室51bはシリンダ室51aよりも圧力が高く、背圧室51bとシリンダ室51aとの差圧によってベーン53はシリンダ室51aの中央に向かって付勢されている。このため、ベーン53のシリンダ室51a側の端部はローリングピストン52の外周面と接している。
主軸受54は、シリンダ室51aの一方の端部側の開口を閉塞する。また、主軸受54はシャフト4の主軸部41を回転可能に支持する。また、主軸受54は図示を省略した吐出ポートと吐出弁が設けられている。吐出ポートはシリンダ室51aと密閉容器1の内部の空間とを連通している。吐出弁は吐出ポートに設けられており、シリンダ室51aで圧縮される冷媒が所定の圧力になるまで閉塞し、冷媒が所定の圧力以上となると開口する。
副軸受55は、シリンダ室51aの他方の端部側の開口を閉塞する。また、副軸受55はシャフト4の副軸部43を回転可能に支持する。
次に圧縮機構部5の動作について説明する。まず、圧縮室が吸入ポートと連通する状態では、吸入管21と吸入マフラ2と連結管11とを介して吸入ポートより低圧の冷媒が圧縮室に流入する。ローリングピストン52が偏心回転を行うと、圧縮室はシリンダ室51aの内部を移動し、吸入ポートと連通しなくなる。さらにローリングピストン52の偏心回転が進むにしたがって、圧縮室の容積が縮小し吸入した冷媒ガスを圧縮する。また、ローリングピストン52の偏心回転によって圧縮室は吐出ポートと連通する。圧縮室が吐出ポートと連通し、圧縮室内の冷媒の圧力が吐出弁を開口させる所定の圧力に到達するまで圧縮されると、圧縮室内の冷媒は吐出ポートより密閉容器1の内部の空間に吐出される。さらに、ローリングピストン52の偏心回転が進むと、吐出ポートと連通しなくなり、再び吸入ポートと連通し低圧の冷媒が圧縮室に流入する。この一連の動作はローリングピストン52がシリンダ室51a内を一回転する間に行われ、この一連の動作が繰り返されることによって圧縮機構部5は冷媒の吸入、吸入した冷媒の圧縮、圧縮した冷媒の吐出を繰り返す。
図4は、実施の形態1に係る圧縮機について図2のB-B断面で切断された断面図である。図5は、実施の形態1に係る固定子の第一のティース部と第二のティース部を拡大した拡大図である。図6は、実施の形態1に係る固定子の第一のティース部と第二のティース部を拡大し固定子巻線と絶縁シートを省略した拡大図である。次に回転電機3の回転子31および固定子32について詳細を説明する。
回転子31は回転子鉄心61と六個の永久磁石62とを有している。回転子鉄心61は円板状の磁性部材を積層して構成されている。回転子鉄心61に用いられる磁性材料は例えば鉄または鉄の合金などが挙げられる。また、回転子鉄心61の磁性部材の積層方向は回転電機3の回転軸(図2の上下方向が該当)と平行である。また、回転子鉄心61には軸挿入孔63と六つの磁石挿入孔64が積層方向に貫通するよう形成されている。軸挿入孔63は回転子鉄心61の中央に位置しており、軸挿入孔63にシャフト4の主軸部41が圧入されることによって回転子31とシャフト4が固定されている。磁石挿入孔64は回転子鉄心61の半径方向の外周面近傍に周方向に所定の間隔で形成されており、それぞれ永久磁石62が挿入されている。永久磁石62は磁性体材料で形成されており、磁場を発生させる。永久磁石62に用いられる磁性体材料は例えばネオジム、鉄、ホウ素を主成分とした磁石またはサマリウム、鉄、窒素を主成分とした磁石などの希土類磁石が挙げられる。
固定子32は固定子鉄心71と固定子巻線72と端部絶縁部材73と絶縁シート74とを備える。
固定子鉄心71は、回転子鉄心61と同様に磁性部材を積層して構成される。固定子鉄心71の磁性部材の積層方向は、回転子鉄心61と同様に回転電機3の回転軸と平行な方向(図2の上下方向が該当)である。また、固定子鉄心71は、外周を形成する円弧状のバックヨーク部75と、バックヨーク部75の内周面より回転子31の方向へ突出したティース部76とを有している。ティース部76には、回転子31側の先端に顎部77と、顎部77とバックヨーク部75との間に固定子巻線72が巻き付けられる被巻付部78と、形成されており、回転電機3の回転軸と垂直な断面において顎部77の幅は被巻付部78の幅よりも大きい。また、ティース部76は等間隔に複数形成されており、隣接するティース部76同士の間には固定子巻線72および絶縁シート74を収納する空間であるスロット部79が複数形成されている。また、説明のため、図4から図6に示すように固定子鉄心71のティース部76の一つを第一のティース部76aと称し、第一のティース部76aと隣接するティース部76を第二のティース部76bと称する。また、第一のティース部76aの顎部77と被巻付部78を第一の顎部77aと第一の被巻付部78aと称し、第二のティース部76bの顎部77と被巻付部78を第二の顎部77bと第二の被巻付部78bと称する。また、第一のティース部76aと第二のティース部76bとの間に位置するスロット部79はバックヨーク部75と第一のティース部76aと第二のティース部76bに囲まれて形成されている。
固定子巻線72は線状の部材であり、端部絶縁部材73と絶縁シート74を介して固定子鉄心71のティース部76にそれぞれ巻き付けられる。固定子巻線72の素材には例えば銅またはアルミニウムなどの電気抵抗率の小さい金属材料が用いられる。また、説明のため、4および図5に示すように、第一のティース部76aに巻き付けられた固定子巻線72を第一の固定子巻線72aと称し、第二のティース部76bに巻き付けられた固定子巻線72を第二の固定子巻線72bと称する。
端部絶縁部材73は、図2に示すように回転電機3の回転軸と平行な方向における固定子鉄心71の両端部に設けられる。端部絶縁部材73は固定子鉄心71の外周面のうち回転電機3の回転軸に対して垂直な面と固定子巻線72とを絶縁するために設けられる。端部絶縁部材73は絶縁体で構成されており、固定子鉄心71の端部と固定子巻線72との間に位置している。端部絶縁部材73に用いられる絶縁体は例えばLCP(Liquid Crystal Polymer:液晶ポリマー)、ABS(Acrylonitrile butadiene styrene:アクリロニトル ブタジエン スチレン)、PBT(polybutyleneterephtalate:ポリブチレンテレフタレート)などの樹脂成型品が挙げられる。
絶縁シート74は、シート状であり、図4および図5に示すように回転電機3の回転軸と平行な方向に沿ってスロット部79の内部に位置する。絶縁シート74は、固定子鉄心71の外周面のうち回転電機3の回転軸と平行な面と固定子巻線72とを絶縁し、隣接するティース部76に固定子巻線72同士を絶縁するために設けられる。絶縁シート74は絶縁体で構成されており、例えばPET(polyethylene terephthalate:ポリエチレンテレフタレート)などの樹脂製のフィルムが用いられる。なお、実施の形態1において、絶縁シート74は複数枚ありスロット部79ごとに少なくとも一枚は配置されている。また、本開示におけるシート状とは、厚みが薄く、容易に折り曲げが可能な形状のことを指す。
図7は実施の形態1に係る絶縁シートの斜視図である。図8は実施の形態1に係る絶縁シートの展開図である。絶縁シート74の詳細について説明する。なお、図8の展開図の縦方向が回転電機3の回転軸と平行な方向であり、横方向が回転電機3の回転軸と垂直な方向である。また、図8の展開図において破線で示す部分は絶縁シート74がスロット部79の内部に位置する場合に谷折りに折り曲げられる部分である。また、図7の斜視図では、説明のため、後述する連結部74eは折り曲げられていない状態を示す。絶縁シート74は、第一の絶縁部74aと第二の絶縁部74bと第三の絶縁部74cと第四の絶縁部74dと連結部74eと切り込み部74fとを有する。
第一の絶縁部74aは、絶縁シート74がスロット部79の内部に位置する場合にスロット部79を囲う二つの固定子鉄心71のティース部76のうちの片方と当該ティース部76に巻き付けられる固定子巻線72との間に位置する。つまり、第一の絶縁部74aは、第一のティース部76aと第一の固定子巻線72aとの間に位置する。また、第一の絶縁部74aが第一のティース部76aと第一の固定子巻線72aとの間に位置することによって、第一のティース部76aと第一の固定子巻線72aとの間に電流が流れないよう絶縁される。なお、第一の絶縁部74aは、第一の固定子巻線72aによって第一のティース部76aと第一の固定子巻線72aとの間に固定され、絶縁シート74が固定子32より脱落し難くなっている。
第二の絶縁部74bは、絶縁シート74がスロット部79の内部に位置する場合にスロット部79を囲う二つの固定子鉄心71のティース部76のうちの他方と当該ティース部76に巻き付けられる固定子巻線72との間に位置する。つまり、第二の絶縁部74bは、第二のティース部76bと第二の固定子巻線72bとの間に位置する。また、第二の絶縁部74bが第二のティース部76bと第二の固定子巻線72bとの間に位置することによって、第二のティース部76bと第二の固定子巻線72bとの間に電流が流れないよう絶縁される。なお、第二の絶縁部74bは、第二の固定子巻線72bによって第二のティース部76bと第二の固定子巻線72bとの間に固定され、絶縁シート74が固定子32より脱落し難くなっている。
第三の絶縁部74cは、絶縁シート74がスロット部79の内部に位置する場合にスロット部79を囲う固定子鉄心71のバックヨーク部75と固定子巻線72との間に位置する。つまり、第三の絶縁部74cはバックヨーク部75と第一の固定子巻線72aまたは第二の固定子巻線72bとの間に位置する。また、第三の絶縁部74cがバックヨーク部75と第一の固定子巻線72aまたは第二の固定子巻線72bとの間に位置することによって、バックヨーク部75と第一の固定子巻線72aまたは第二の固定子巻線72bとの間に電流が流れないよう絶縁される。
また、回転電機3の回転軸と垂直な方向において、第三の絶縁部74cの一方の端部側に第一の絶縁部74aがそれぞれ位置し、第三の絶縁部74cの他方の端部側に第二の絶縁部74bが位置する。また、回転電機3の回転軸と平行な方向において、第一の絶縁部74aの長さと第二の絶縁部74bの長さと第三の絶縁部74cの長さはほぼ同じであり、これらの長さをD1とする。また、回転電機3の回転軸と垂直な方向において、第一の絶縁部74aの長さはスロット部79における第一のティース部76aの内周面の長さとほぼ同じである。また、回転電機3の回転軸と垂直な方向において、第二の絶縁部74bの長さはスロット部79における第二のティース部76bの内周面の長さとほぼ同じである。また、回転電機3の回転軸と垂直な方向において、第三の絶縁部74cの長さはスロット部79におけるバックヨーク部75の内周面の長さ以上であれば良い。なお、実施の形態1に示す絶縁シート74の第三の絶縁部74cの長さはスロット部79におけるバックヨーク部75の内周面の長さとほぼ同じである。
絶縁シート74を展開した展開図では、第一の絶縁部74aは第三の絶縁部74cの横方向の一方の端部(図8の左の端部が該当)と繋がっており、第二の絶縁部74bは第三の絶縁部74cの横方向の他方の端部(図8の右の端部が該当)と繋がっている。また、絶縁シート74を展開した展開図では、第一の絶縁部74aと第二の絶縁部74bと第三の絶縁部74cが合わさった箇所は矩形形状になっている。当該矩形形状の部分がスロット部79の内周面に沿って折り曲げられることによって第一の絶縁部74aと第二の絶縁部74bと第三の絶縁部74cは形成される。
第四の絶縁部74dは、絶縁シート74がスロット部79の内部に位置する場合に、スロット部79を囲うティース部76に巻き付けられた固定子巻線72同士の間に位置する。つまり、第四の絶縁部74dは第一の固定子巻線72aと第二の固定子巻線72bとの間に位置する。また、第四の絶縁部74dが第一の固定子巻線72aと第二の固定子巻線72bとの間に位置することによって、第一の固定子巻線72aと第二の固定子巻線72bとの間に電流が流れないよう絶縁される。また、第四の絶縁部74dは、特許文献1の折り曲げ部のように、絶縁シート74同士が重なり合って形成されていない。
また、回転電機3の回転軸と平行な方向において、第四の絶縁部74dの長さは第一の絶縁部74aの長さと第二の絶縁部74bの長さと第三の絶縁部74cよりも長い。つまり、回転電機3の回転軸と平行な方向において第四の絶縁部74dの長さをD2とすると、絶縁シート74はD1<D2の関係を満たす。また、回転電機3の回転軸と垂直な方向において、第三の絶縁部74cのうち固定子巻線72の間に挿入される部分の長さをWとする。Wは、図6に示すスロット部79に面するバックヨーク部75の中央からティース部76の顎部77のスロット部79に面する端面までの距離であるW1以上であり、スロット部79に面するバックヨーク部75の中央からティース部76の顎部77のスロット部79に面する端面と反対側の端面までの距離であるW2以下の長さである。つまり、絶縁シート74はW1≦W≦W2の関係を満たす。
絶縁シート74はD1<D2の関係を満たすため、絶縁シート74がスロット部79の内部に位置する場合では、第四の絶縁部74dは、固定子巻線72のうちティース部76の回転電機3の回転軸と平行な方向の端面に沿って配置された部分同士の間の全体に渡って位置することができる。つまり、第一の固定子巻線72aのうち回転電機3の回転軸の平行な方向の第一のティース部76aの端面に沿って配置された部分と、第二の固定子巻線72bのうち回転電機3の回転軸の平行な方向の第二のティース部76bの端面に沿って配置された部分との間の全体に渡って第四の絶縁部74dが配置される。
絶縁シート74はW1≦W≦W2の関係を満たすため、絶縁シート74がスロット部79の内部に位置する場合では、回転電機3の回転軸に垂直な方向においてバックヨーク部75とは逆方向に位置する第四の絶縁部74dの端部は第一の顎部77aと第二の顎部77bとの間に位置する。
また、絶縁シート74がスロット部79の内部に位置する場合では、回転電機3の回転軸に垂直な方向において、バックヨーク部75側に位置する第四の絶縁部74dの端部はスロット部79に面するバックヨーク部75の中央と一致する位置に配置されている。
絶縁シート74を展開した展開図では、第四の絶縁部74dは、第三の絶縁部74cの縦方向の一方の端部(図8の上の端部が該当)側に位置している。
連結部74eは、第三の絶縁部74cと第四の絶縁部74dとを連結する。連結部74eは、絶縁シート74がスロット部79の内部に位置する場合に、回転電機3の回転軸と平行な方向において、第三の絶縁部74cの一方の端部(図2の上側の端部)と第四の絶縁部74dの一方の端部(図2の上側の端部)とを連結している。
また、絶縁シート74がスロット部79の内部に位置する場合に、回転電機3の回転軸と平行な方向において、第三の絶縁部74cの他方の端部(図2の下側の端部)と第四の絶縁部74dの他方の端部(図2の下側の端部)とは離れている。
絶縁シート74を展開した展開図では、連結部74eは、第三の絶縁部74cの縦方向の一方の端部(図8の上の端部)の一部と、第四の絶縁部74dの縦方向の他方の端部(図8の下の端部)の一部と、を連結している。
絶縁シート74の展開図において、第二の絶縁部74bの縦方向の一方の端部(図8の上の端部)および第三の絶縁部74cの縦方向の一方の端部(図8の上の端部)の一部と、第三の絶縁部74cの縦方向の他方の端部(図8の下の端部)の一部とは、切り込み部74fによって離れた状態になっている。切り込み部74fは絶縁シート74の一部を取り除くことで形成されており、第二の絶縁部74bの縦方向の一方の端部および第三の絶縁部74cの縦方向の一方の端部の一部と、第四の絶縁部74dの他方の端部とは所定の間隔だけ離れている。したがって、絶縁シート74では、第一の絶縁部74aと第四の絶縁部74dは離れており、第二の絶縁部74bと第四の絶縁部74dは離れている。
第四の絶縁部74dは、横方向(図8の左右方向が該当)に沿って連結部74eが折り曲げられ、縦方向(図8の上下方向が該当)に沿って第四の絶縁部74dが折り曲げられることによって、第一の固定子巻線72aと第二の固定子巻線72bとの間に挿入される。なお、実施の形態1の絶縁シート74では、連結部74eと第三の絶縁部74cとの境目が折り曲げられ、第四の絶縁部74dのうち連結部74eと切り込み部74fの境目より回転電機3の回転軸と平行な方向に沿った直線部分が折り曲げられている。
図9は実施の形態1に係る固定子の製造方法のフローチャート図である。次に実施の形態1の固定子32の製造方法について説明する。なお、図9のフローチャート図では、固定子32の製造方法のうち、後述する絶縁部材取付工程と固定子巻線巻付工程と固定子巻線間絶縁工程の詳細と順序を説明する。なお、例えば固定子鉄心71の積層を行う工程などの絶縁部材取付工程と固定子巻線巻付工程と固定子巻線間絶縁工程を除く固定子32の製造方法に必要な工程は従来の固定子の製造方法と同様であるため、説明を省略する。
まずは、ステップS1として、絶縁部材取付工程を実施する。絶縁部材取付工程では、積層された固定子鉄心71に端部絶縁部材73と絶縁シート74を取り付ける工程である。絶縁部材取付工程では、端部絶縁部材73は回転電機3の回転軸と平行な方向における固定子鉄心71の両端部に取り付けられる。また、絶縁部材取付工程では、絶縁シート74は第一の絶縁部74aがスロット部79の内部の第一のティース部76aと接し、第二の絶縁部74bがスロット部79の内部の第二のティース部76bと接し、第三の絶縁部74cがスロット部79の内部のバックヨーク部75と接する状態で取り付けられる。なお、絶縁部材取付工程では、絶縁シート74の連結部74eは折り曲げられておらず、第四の絶縁部74dはスロット部79の外部に位置する状態である。
ステップS1の絶縁部材取付工程が終了した後、ステップS2の工程に進む。ステップS2では、固定子巻線巻付工程を実施する。固定子巻線巻付工程では、固定子鉄心71のティース部76に固定子巻線72を巻き付ける。つまり、固定子巻線巻付工程では、第一のティース部76aに第一の固定子巻線72aが巻き付けられ、第二のティース部76bに第二の固定子巻線72bが巻き付けられる。また、固定子巻線巻付工程が実施される前に絶縁部材取付工程が実施されている。このため、第一の固定子巻線72aと第一のティース部76aとの間には端部絶縁部材73と絶縁シート74の第一の絶縁部74aが位置している。また、第二の固定子巻線72bと第二のティース部76bとの間には端部絶縁部材73と絶縁シート74の第二の絶縁部74bが位置している。また、第一の固定子巻線72aまたは第二の固定子巻線72bとバックヨーク部75との間には絶縁シート74の第三の絶縁部74cが位置している。なお、固定子巻線巻付工程では、絶縁部材取付工程と同様に、絶縁シート74の第四の絶縁部74dはスロット部79の外部に位置する状態である。
ステップS2の固定子巻線巻付工程が終了した後、ステップS3の工程に進む。ステップS3では、固定子巻線間絶縁工程を実施する。固定子巻線間絶縁工程では、隣接するティース部76に巻き付けられた固定子巻線72の間に絶縁シート74の第四の絶縁部74dを挿入し、固定子巻線72同士の間の絶縁を行う工程である。固定子巻線間絶縁工程では、絶縁シート74の連結部74eが折り曲げられることで、第四の絶縁部74dを第一の固定子巻線72aと第二の固定子巻線72bとの間に挿入させる。固定子巻線間絶縁工程が実施されることによって、絶縁シート74の第四の絶縁部74dはスロット部79の内部に位置する状態となる。
以上のように実施の形態1に係る回転電機3の固定子32は、円弧状のバックヨーク部75とバックヨーク部75の内周から突出した第一のティース部76aとバックヨーク部75の内周から突出し第一のティース部76aと隣接する第二のティース部76bとを有する固定子鉄心71と、第一のティース部76aに巻き付けられた第一の固定子巻線72aと、第二のティース部76bに巻き付けられた第二の固定子巻線72bと、第一のティース部76aと第一の固定子巻線72aとの間に位置する第一の絶縁部74aと第二のティース部76bと第二の固定子巻線72bとの間に位置する第二の絶縁部74bとバックヨーク部75と第一の固定子巻線72aまたは第二の固定子巻線72bとの間に位置し第一の絶縁部74aおよび第二の絶縁部74bと繋がる第三の絶縁部74cと第一の固定子巻線72aと第二の固定子巻線72bとの間に位置する第四の絶縁部74dと回転電機3の回転軸と平行な方向において固定子鉄心71の一方の端部に位置し第三の絶縁部74cと第四の絶縁部74dとを連結する連結部74eとを有し絶縁体で構成される絶縁シート74とを備える構成である。当該構成のうち、特に絶縁シート74が回転電機3の回転軸と平行な方向において固定子鉄心71の一方の端部に位置し第三の絶縁部74cと第四の絶縁部74dとを連結する連結部74eを有する構成によって、実施の形態1に係る回転電機3の固定子32は、固定子巻線72を巻き付ける工程において第四の絶縁部74dをスロット部79の外部に位置する状態にして固定子巻線72を巻き付ける工程が終了した後に隣接する固定子巻線72の間に第四の絶縁部74dを挿入することができる。このため、実施の形態1に係る回転電機3の固定子32は、第一の固定子巻線72aと第二の固定子巻線72bとの間の絶縁を行うと共に、固定子巻線72が絶縁シートの隣接する固定子巻線間の間に位置する部分(第四の絶縁部74dが該当)を巻き込んだ不良品が発生し難い固定子32を得ることができる効果を奏する。
また、実施の形態1に係る回転電機3の固定子32は第三の絶縁部74cは第一の絶縁部74aおよび第二の絶縁部74bと繋がっており、連結部74eによって第四の絶縁部74dと連結している構成を有する。当該構成を有しない場合、例えば連結部74eに該当する構成を有さず第三の絶縁部74cに該当する構成が第四の絶縁部74dに該当する構成と連結していない構成の場合では、第四の絶縁部に該当する構成が回転電機の駆動中に抜け落ち固定子巻線の間の絶縁が確保されなくなる問題が生じる。実施の形態1に係る回転電機3の固定子32は、第三の絶縁部74cは第一の絶縁部74aおよび第二の絶縁部74bと繋がっており、連結部74eによって第四の絶縁部74dと連結している構成を有するため、当該構成が無い場合と比較して第四の絶縁部74dが抜け落ち難い効果を奏する。
また、実施の形態1に係る回転電機3の固定子32は、付加的な構成として、絶縁シート74は、第一の絶縁部74aと第四の絶縁部74dとが離れており、第二の絶縁部74bと第四の絶縁部74dとが離れており、回転電機3の回転軸と平行な方向において固定子鉄心71の他方の端部では第三の絶縁部74cと第四の絶縁部74dとが離れている構成を有する。当該付加的な構成によって、実施の形態1に係る回転電機3の固定子32は、連結部74eを折り曲げることによって第四の絶縁部74dを第一の固定子巻線72aと第二の固定子巻線72bとの間に挿入することができ、容易に第一の固定子巻線72aと第二の固定子巻線72bとの絶縁を行うことができる。
また、実施の形態1に係る回転電機3の固定子32は、付加的な構成として、第一のティース部76aと第二のティース部76bとバックヨーク部75に囲まれたスロット部79が形成され、第四の絶縁部74dはスロット部の外部に移動可能である構成を有する。当該付加的な構成によって、実施の形態1に係る回転電機3の固定子32は固定子巻線72を巻き付ける工程において第四の絶縁部74dをスロット部79の外部に位置する状態にすることができる。
また、実施の形態1に係る回転電機3の固定子32は、付加的な構成として、絶縁シート74には、絶縁シート74を展開した場合に第三の絶縁部74cと第四の絶縁部74dとの間に切り込み部74fが形成されている構成を有する。当該付加的な構成によって、実施の形態1に係る回転電機3の固定子32は固定子巻線72を巻き付ける工程において第四の絶縁部74dをスロット部79の外部に位置する状態にすることができる。
また、実施の形態1に係る回転電機3の固定子32は、付加的な構成として、第一の固定子巻線72aのうち回転電機3の回転軸に平行な方向の第一のティース部76aの端面に沿って配置された部分と、第二の固定子巻線72bのうち回転電機3の回転軸に平行な方向の第二のティース部76bの端面に沿って配置された部分との間の全体に渡って第四の絶縁部74dが配置される構成を有する。第一の固定子巻線72aと第二の固定子巻線72bとの間隔において最も間隔が狭まる部分は、第一の固定子巻線72aのうち回転電機3の回転軸に平行な方向の第一のティース部76aの端面に沿って配置された部分と、第二の固定子巻線72bのうち回転電機3の回転軸に平行な方向の第二のティース部76bの端面に沿って配置された部分との間である。当該付加的な構成を有することで、第一の固定子巻線72aと第二の固定子巻線72bとの間の最も間隔が狭まる部分に第四の絶縁部74dを配置することができ、より確実に第一の固定子巻線72aと第二の固定子巻線72bの絶縁を保つことができる。
また、実施の形態1に係る回転電機3の固定子32は、付加的な構成として、第一のティース部76aと第二のティース部76bとバックヨーク部75に囲まれたスロット部79が形成され、回転電機3の回転軸に垂直な方向においてバックヨーク部75側に位置する第四の絶縁部74dの端部は、スロット部79に面するバックヨーク部75の中央と一致する位置に配置される構成を有する。一般的に回転電機3の固定子32において、回転電機3の回転を安定させるため、各々のティース部76に巻き付けられる固定子巻線72の巻数は同じであることが望ましい。また、一般的に回転電機3の固定子32において、回転電機3の回転効率を上昇させるために、固定子巻線72の巻数を増やすことが要望される。当該付加的な構成を有することで、実施の形態1に係る回転電機3の固定子32は、当該付加的な構成を有しない場合と比較して固定子巻線72の巻数を増やすことができる効果を奏する。
図10は、比較例に係る固定子の第一のティース部と第二のティース部を拡大した拡大図である。前述の付加的な構成を有することによって固定子巻線72の巻数を増やすことができる効果を奏する理由について、比較例を用いてより詳細に説明する。比較例の固定子32では、回転電機3の回転軸に垂直な方向においてバックヨーク部75側に位置する絶縁シート74の第四の絶縁部74dの端部は、スロット部79に面するバックヨーク部75の中央よりも第二のティース部76b側に位置している。比較例の固定子32では実施の形態1の固定子32と比較して、スロット部79のうち第二の固定子巻線72bを収容する容量が小さくなっている。このため、比較例の固定子32では実施の形態1の固定子32よりも第二の固定子巻線72bの巻数が少なくなってしまう。また、比較例の固定子32では実施の形態1の固定子32と比較して、スロット部79のうち第一の固定子巻線72aを収容する容量が大きくなっているが、回転電機3の回転を安定させるために第一の固定子巻線72aの巻数も第二の固定子巻線72bと同じ巻数にすることが望ましい。このため、比較例の固定子32では実施の形態1の固定子32よりも第一の固定子巻線72aの巻数が少なくなってしまう。従って、前述の付加的な効果を有する実施の形態1に係る回転電機3の固定子32は、前述の付加的な効果を有しない比較例の回転電機3の固定子32と比較して、固定子巻線72の巻数を増やすことができる効果を奏する。
また、実施の形態1に係る回転電機3の固定子32は、付加的な構成として、第一のティース部76aは第一の固定子巻線72aが巻き付けられる第一の被巻付部78aと第一の被巻付部78aよりも先端側に位置し回転電機3の回転軸に垂直な方向において幅が第一の被巻付部78aよりも大きい第一の顎部77aと、を有し、第二のティース部76bは第二の固定子巻線72bが巻き付けられる第二の被巻付部78bと第二の被巻付部78bよりも先端側に位置し回転電機3の回転軸に垂直な方向において幅が第二の被巻付部78bよりも大きい第二の顎部77bと、を有し、回転電機3の回転軸に垂直な方向においてバックヨーク部75側とは逆方向に位置する第四の絶縁部74dの端部は第一の顎部77aと第二の顎部77bとの間に位置する構成を有する。当該付加的な構成を有することによって、実施の形態1の回転電機3の固定子32は、より確実に第一の固定子巻線72aと第二の固定子巻線72bとの間の絶縁を行うことができる効果を奏する。また、当該付加的な構成を有することによって、実施の形態1の回転電機3の固定子は、回転電機3の回転軸に垂直な方向において第四の絶縁部74dが顎部77よりも回転子31側に突出せず、絶縁シート74と回転子31との接触を抑制することができる効果を奏する。
また、実施の形態1に係る回転電機3の固定子32は、付加的な構成として、第四の絶縁部74dは絶縁シート74同士が重なって形成されていない構成を有する。当該付加的な構成を有することによって実施の形態1に回転電機3の固定子32は、特許文献1の折り曲げ部のように当該付加的な構成を有さず第四の絶縁部74dが絶縁シート74同士が重なって形成されている場合と比較して、スロット部79の内部において絶縁シート74が占める体積が小さくなり、絶縁シート74が占める体積が小さくなることで固定子巻線72の巻数を増やすことができる効果を奏する。
さらに、実施の形態1に係る回転電機3は、回転子31と、回転子31の外側を囲むように設けられた固定子32とを備え、固定子32は円弧状のバックヨーク部75とバックヨーク部75の内周から突出した第一のティース部76aとバックヨーク部75の内周から突出し第一のティース部76aと隣接する第二のティース部76bとを有する固定子鉄心71と、第一のティース部76aに巻き付けられた第一の固定子巻線72aと、第二のティース部76bに巻き付けられた第二の固定子巻線72bと、第一のティース部76aと第一の固定子巻線72aとの間に位置する第一の絶縁部74aと第二のティース部76bと第二の固定子巻線72bとの間に位置する第二の絶縁部74bとバックヨーク部75と第一の固定子巻線72aまたは第二の固定子巻線72bとの間に位置し第一の絶縁部74aおよび第二の絶縁部74bと繋がる第三の絶縁部74cと第一の固定子巻線72aと第二の固定子巻線72bとの間に位置する第四の絶縁部74dと回転電機3の回転軸と平行な方向において固定子鉄心71の一方の端部に位置し第三の絶縁部74cと第四の絶縁部74dとを連結する連結部74eとを有し絶縁体で構成される絶縁シート74とを有する構成である。実施の形態1に係る回転電機3は、前述の実施の形態1に係る回転電機3の固定子32と同様の効果を奏する。なお、前述した実施の形態1に係る回転電機3の固定子32の付加的な構成を、実施の形態1に係る回転電機3の付加的な構成としても構わない。
さらに、実施の形態1に係る圧縮機101は、回転電機3と、回転電機3により駆動し冷媒を圧縮する圧縮機構部5と、回転電機3および圧縮機構部5を収納する密閉容器1とを備え、回転電機3は、回転子31と、回転子31の外側を囲むように設けられた固定子32とを有し、固定子32は円弧状のバックヨーク部75とバックヨーク部75の内周から突出した第一のティース部76aとバックヨーク部75の内周から突出し第一のティース部76aと隣接する第二のティース部76bとを有する固定子鉄心71と、第一のティース部76aに巻き付けられた第一の固定子巻線72aと、第二のティース部76bに巻き付けられた第二の固定子巻線72bと、第一のティース部76aと第一の固定子巻線72aとの間に位置する第一の絶縁部74aと第二のティース部76bと第二の固定子巻線72bとの間に位置する第二の絶縁部74bとバックヨーク部75と第一の固定子巻線72aまたは第二の固定子巻線72bとの間に位置し第一の絶縁部74aおよび第二の絶縁部74bと繋がる第三の絶縁部74cと第一の固定子巻線72aと第二の固定子巻線72bとの間に位置する第四の絶縁部74dと回転電機3の回転軸と平行な方向において固定子鉄心71の一方の端部に位置し第三の絶縁部74cと第四の絶縁部74dとを連結する連結部74eとを有し絶縁体で構成される絶縁シート74とを備える構成である。実施の形態1に係る圧縮機101は、前述の実施の形態1に係る回転電機3の固定子32と同様の効果を奏する。特に実施の形態1に係る圧縮機101とは異なり、例えば連結部74eに該当する構成を有さず第三の絶縁部74cに該当する構成が第四の絶縁部74dに該当する構成と連結していない構成の圧縮機では、固定子に冷媒が流れるため第四の絶縁部に該当する構成が冷媒の流れによって抜け落ち易く、抜け落ちた第四の絶縁部に該当する構成が圧縮機の密閉容器内に残存し吐出口を塞いでしまうなど圧縮機の正常な運転を妨げてしまう問題が生じる。対して実施の形態1に係る圧縮機101では連結部74eで第三の絶縁部74cと第四の絶縁部74dが連結しているため、第四の絶縁部74dの抜け落ちを抑制することができる。なお、前述した実施の形態1に係る回転電機3の固定子32の付加的な構成を、実施の形態1に係る圧縮機101の付加的な構成としても構わない。
さらに、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機101と、圧縮機101から吐出された冷媒を凝縮させる凝縮器(室外熱交換器102または室内熱交換器104のいずれか一方が該当)と、凝縮器から流出した冷媒を減圧する減圧装置103と、減圧装置103で減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器(室外熱交換器102または室内熱交換器104のうち上述の凝縮器に該当しなかった他方が該当)と、を備え、圧縮機101は、回転電機3と、回転電機により駆動し冷媒を圧縮する圧縮機構部5と、回転電機3および圧縮機構部5を収納する密閉容器1と、を有し、回転電機3は、回転子31と、回転子31の外側を囲むように設けられた固定子32とを有し、固定子32は円弧状のバックヨーク部75とバックヨーク部75の内周から突出した第一のティース部76aとバックヨーク部75の内周から突出し第一のティース部76aと隣接する第二のティース部76bとを有する固定子鉄心71と、第一のティース部76aに巻き付けられた第一の固定子巻線72aと、第二のティース部76bに巻き付けられた第二の固定子巻線72bと、第一のティース部76aと第一の固定子巻線72aとの間に位置する第一の絶縁部74aと第二のティース部76bと第二の固定子巻線72bとの間に位置する第二の絶縁部74bとバックヨーク部75と第一の固定子巻線72aまたは第二の固定子巻線72bとの間に位置し第一の絶縁部74aおよび第二の絶縁部74bと繋がる第三の絶縁部74cと第一の固定子巻線72aと第二の固定子巻線72bとの間に位置する第四の絶縁部74dと回転電機3の回転軸と平行な方向において固定子鉄心71の一方の端部に位置し第三の絶縁部74cと第四の絶縁部74dとを連結する連結部74eとを有し絶縁体で構成される絶縁シート74とを備える構成である。実施の形態1に係る冷凍サイクル装置は、前述の実施の形態1に係る回転電機3の固定子32と同様の効果を奏する。なお、前述した実施の形態1に係る回転電機3の固定子32の付加的な構成を、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の付加的な構成としても構わない。
さらに、実施の形態1に係る絶縁シート74は、回転電機3の固定子32に用いられる絶縁シート74であって、第一のティース部76aと第一のティース部76aに巻き付けられた第一の固定子巻線72aとの間に位置する第一の絶縁部74aと、第一のティース部76aと隣接する第二のティース部76bと第二のティース部76bに巻き付けられた第二の固定子巻線72bとの間に位置する第二の絶縁部74bと、円弧状のバックヨーク部75と第一の固定子巻線72aまたは第二の固定子巻線72bとの間に位置し第一の絶縁部74aと第二の絶縁部74bと繋がる第三の絶縁部74cと、第一の固定子巻線72aと第二の固定子巻線72bとの間に位置する第四の絶縁部74dと、回転電機3の回転軸と平行な方向において第一のティース部76aと第二のティース部76bとバックヨーク部75が形成された固定子鉄心71の一方の端部に位置し第三の絶縁部74cと第四の絶縁部74dとを連結する連結部74eと、を備え、絶縁体で構成される。実施の形態1に係る絶縁シート74は、前述の実施の形態1に係る回転電機3の固定子32と同様の効果を奏する。なお、前述した実施の形態1に係る回転電機3の固定子32の付加的な構成と同様の構成を、実施の形態1に係る絶縁シート74の付加的な構成としても構わない。
さらに、実施の形態1に係る回転電機3の固定子32の製造方法は、絶縁シート74を固定子鉄心71に取り付け、絶縁シート74の第一の絶縁部74aが固定子鉄心71の円弧状のバックヨーク部75の内周から突出した第一のティース部76aと接し、絶縁シート74の第二の絶縁部74bが固定子鉄心71のバックヨーク部75の内周から突出し第一のティース部76aと隣接する第二のティース部76bと接し、絶縁シート74の第三の絶縁部74cが固定子鉄心71のバックヨーク部75に接する状態にする第一の工程(絶縁部材取付工程が該当)と、第一の工程の後に実施され、第一のティース部76aに第一の固定子巻線72aを巻き付け、第二のティース部76bに第二の固定子巻線72bを巻き付け、絶縁シート74の第一の絶縁部74aが第一のティース部76aと第一の固定子巻線72aとの間に位置し絶縁シート74の第二の絶縁部74bが第二のティース部76bと第二の固定子巻線72bとの間に位置する状態にする第二の工程(固定子巻線巻付工程が該当)と、第二の工程の後に実施され、第一の固定子巻線72aと第二の固定子巻線72bとの間に絶縁シート74の第四の絶縁部74dを挿入する第三の工程(固定子巻線間絶縁工程が該当)と、を備え、第二の工程では、絶縁シート74の第四の絶縁部74dは第一のティース部76aと第二のティース部76bとバックヨーク部75に囲まれたスロット部79の外部に位置する構成である。当該構成によって、実施の形態1に係る回転電機3の固定子32の製造方法は、ティース部76に固定子巻線72を巻き付ける第二の工程では第三の工程で隣接する固定子巻線72の間に挿入する部分(第四の絶縁部74dが該当)をスロット部79の外部に位置させることができるため、固定子巻線72が絶縁シートの隣接する固定子巻線間の間に位置する部分を巻き込んだ不良品が発生し難い固定子32を製造することができる効果を奏する。
次に実施の形態1の変形例について説明する。
図11は、実施の形態1の第一の変形例に係る絶縁シートの展開図である。実施の形態1に係る絶縁シート74では、切り込み部74fは絶縁シート74の一部を取り除くことで形成されており、展開図では、第二の絶縁部74bの縦方向の一方の端部および第三の絶縁部74cの縦方向の一方の端部の一部と、第四の絶縁部74dの他方の端部とは所定の間隔だけ離れているがこれに限らない。第二の絶縁部74bの縦方向の一方の端部および第三の絶縁部74cの縦方向の一方の端部の一部と、第三の絶縁部74cの縦方向の他方の端部の一部とが、切り込み部74fによって離れた状態になっていればよい。例えば、実施の形態1の第一の変形例に係る絶縁シート74のように、切り込み部74fは絶縁シート74の切断跡であって、切り込み部74fは第二の絶縁部74bの縦方向の一方の端部および第三の絶縁部74cの縦方向の一方の端部(図11の上側の端部)の一部と第四の絶縁部74dの他方の端部(図11の下側の端部)の一部との間隔はほぼゼロであっても良い。
図12は実施の形態1の第二の変形例に係る絶縁シートの斜視図である。図13は実施の形態1の第二の変形例に係る絶縁シートの展開図である。実施の形態1に係る絶縁シート74では、連結部74eは、第三の絶縁部74cの縦方向の一方の端部の一部と、第四の絶縁部74dの縦方向の他方の端部の一部と、を連結しているがこれに限らない。連結部74eは回転電機3の回転軸と平行な方向において固定子鉄心71の一方の端部に位置し第三の絶縁部74cと第四の絶縁部74dとを連結していればよく、展開図において第三の絶縁部74cと連結部74eとが繋がる位置および第四の絶縁部74dと連結部74eとが繋がる位置は限定されない。例えば、実施の形態1の第二の変形例に係る絶縁シート74のように、展開図において連結部74eは、第三の絶縁部74cの縦方向の一方の端部(図13の上側の端部)の一部と繋がっており、第四の絶縁部74dの横方向の一方の端部(図13の左側の端部)の一部と繋がっても良い。
また、実施の形態1の回転電機3は圧縮機101に用いられているが、これに限らず、本開示の回転電機は既存の回転電機を利用する装置に用いて構わない。例えば、回転電機は冷凍サイクル装置の蒸発器に空気を送風する送風装置に用いられても構わない。
また、実施の形態1では本開示の冷凍サイクル装置の一例として室内の空気を加熱および冷却する空気調和装置について記載しているが、これに限らず、本開示の冷凍サイクル装置はあらゆる冷凍サイクル装置を含む。例えば、冷凍サイクル装置は、流路切替装置105を有さず、室内熱交換器は常に蒸発器の役割を果たし室外熱交換器は常に凝縮器の役割を果たす室内の空気を冷却する機能のみを有する空気調和装置であっても構わない。また、冷凍サイクル装置は、熱交換器に水が流れ熱交換器を通過する冷媒は室内熱交換器に流れる水を加熱し加熱された水を利用するような給湯機であっても構わない。
実施の形態2.
次に実施の形態2に係る冷凍サイクル装置について説明する。実施の形態2に係る冷凍サイクル装置は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置と比較して、圧縮機の回転電機の固定子に用いられる絶縁シート74の形状が異なる。なお、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置は絶縁シート74の形状を除く他の構成は実施の形態1に係る冷凍サイクル装置と同様であるため、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置と同様の部分については説明を省略する。
図14は実施の形態2に係る絶縁シートの展開図である。実施の形態2に係る絶縁シート74の詳細について説明する。なお、図14の展開図の縦方向が回転電機3の回転軸と平行な方向であり、横方向が回転電機3の回転軸と垂直な方向である。また、図14の展開図において破線で示す部分は絶縁シート74がスロット部79の内部に位置する場合に谷折りに折り曲げられる部分であり、一点鎖線で示す部分は絶縁シート74がスロット部79の内部に位置する場合に山折りに折り曲げられる部分である。絶縁シート74は、第一の絶縁部74aと第二の絶縁部74bと第三の絶縁部74cと第四の絶縁部74dと連結部74eと切り込み部74fとを有する。
第一の絶縁部74aは、絶縁シート74がスロット部79の内部に位置する場合にスロット部79を囲う二つの固定子鉄心71のティース部76のうちの片方と当該ティース部76に巻き付けられる固定子巻線72との間に位置する。つまり、第一の絶縁部74aは、第一のティース部76aと第一の固定子巻線72aとの間に位置する。
第二の絶縁部74bは、絶縁シート74がスロット部79の内部に位置する場合にスロット部79を囲う二つの固定子鉄心71のティース部76のうちの他方と当該ティース部76に巻き付けられる固定子巻線72との間に位置する。つまり、第二の絶縁部74bは、第二のティース部76bと第二の固定子巻線72bとの間に位置する。
第三の絶縁部74cは、絶縁シート74がスロット部79の内部に位置する場合にスロット部79を囲う固定子鉄心71のバックヨーク部75と固定子巻線72との間に位置する。つまり、第三の絶縁部74cはバックヨーク部75と第一の固定子巻線72aまたは第二の固定子巻線72bとの間に位置する。
第四の絶縁部74dは、絶縁シート74がスロット部79の内部に位置する場合に、スロット部79を囲うティース部76に巻き付けられた固定子巻線72同士の間に位置する。つまり、第四の絶縁部74dは第一の固定子巻線72aと第二の固定子巻線72bとの間に位置する。
連結部74eは、第三の絶縁部74cと第四の絶縁部74dとを連結する。連結部74eは、絶縁シート74がスロット部79の内部に位置する場合に、回転電機3の回転軸と平行な方向において、第三の絶縁部74cの一方の端部(図2の上側の端部)と第四の絶縁部74dの一方の端部(図2の上側の端部)とを連結している。
絶縁シート74を展開した展開図では、第三の絶縁部74cは、第一の絶縁部74aと繋がる部分と第二の絶縁部74bと繋がる部分との二つの部分に分かれ、当該二つの部分は第四の絶縁部74dと連結部74eを介して繋がっている。ここで、第三の絶縁部74cの第一の絶縁部74aと繋がっている部分を第三の絶縁部のA部分74caと称し、第三の絶縁部74cの第二の絶縁部74bと繋がっている部分を第三の絶縁部のB部分74cbと称する。
絶縁シート74を展開した展開図では、連結部74eは第三の絶縁部のA部分74caと第四の絶縁部74dとを連結する部分と、第三の絶縁部のB部分74cbと第四の絶縁部74dとを連結する部分との二つの部分に分かれる。ここで、第三の絶縁部のA部分74caと第四の絶縁部74dとを連結する部分を第一の連結部74eaと称し、第三の絶縁部のB部分74cbと第四の絶縁部74dとを連結する部分を第二の連結部74ebと称する。第一の連結部74eaは、第三の絶縁部のA部分74caの縦方向の一方の端部(図14の上側の端部)の一部と、第四の絶縁部74dの縦方向の一方の端部(図14の上側の端部)の一部とを連結している。また、第二の連結部74ebは、第三の絶縁部のB部分74cbの縦方向の一方の端部(図14の上側の端部)の一部と、第四の絶縁部74dの縦方向の一方の端部(図14の上側の端部)の一部とを連結している。
絶縁シート74を展開した展開図では、第三の絶縁部のA部分74caの横方向の一方の端部(図14の右側の端部)と第四の絶縁部74dの横方向の他方の端部(図14の左側の端部)とは、切り込み部74fによって離れた状態になっている。また、展開図では、第三の絶縁部のB部分74cbの横方向の他方の端部(図14の左側の端部)と第四の絶縁部74dの横方向の一方の端部(図14の右側の端部)とは、切り込み部74fによって離れた状態になっている。
絶縁シート74を展開した展開図では、第一の絶縁部74aと第三の絶縁部のA部分74caが合わさった箇所と、第二の絶縁部74bと第三の絶縁部のB部分74cbが合わさった箇所は、それぞれ矩形形状になっている。当該矩形形状の部分がスロット部79の内周面に沿って折り曲げられることによって第一の絶縁部74aと第二の絶縁部74bと第三の絶縁部74cは形成される。
また、絶縁シート74がスロット部79の内部に位置する場合には、第四の絶縁部74dは縦方向(図14の上下方向が該当)に沿って折り曲げられて、第四の絶縁部74d同士が重なった状態で第一の固定子巻線72aと第二の固定子巻線72bとの間に挿入される。
また、絶縁シート74がスロット部79の内部に位置する場合に、横方向(図14の左右方向が該当)に沿って連結部74eが折り曲げられることによって、第四の絶縁部74dをスロット部79の外部に位置するよう第四の絶縁部74dを移動させることができる。なお、実施の形態1の絶縁シート74では、連結部74eと第三の絶縁部74cとの境目が折り曲げられ、連結部74eと第四の絶縁部74dとの境目が折り曲げることができる。
図15は実施の形態2に係る固定子の製造方法のフローチャート図である。次に実施の形態2の固定子32の製造方法について説明する。なお、図15のフローチャート図では、固定子32の製造方法のうち、後述する絶縁部材取付工程と連結部折曲工程と固定子巻線巻付工程と固定子巻線間絶縁工程の詳細と順序を説明する。なお、例えば固定子鉄心71の積層を行う工程などの絶縁部材取付工程と連結部折曲工程と固定子巻線巻付工程と固定子巻線間絶縁工程を除く固定子32の製造方法に必要な工程は従来の固定子の製造方法と同様であるため、説明を省略する。
まずは、ステップS1として、絶縁部材取付工程を実施する。絶縁部材取付工程では、積層された固定子鉄心71に端部絶縁部材73と絶縁シート74を取り付ける工程である。絶縁部材取付工程では、端部絶縁部材73は回転電機3の回転軸と平行な方向における固定子鉄心71の両端部に取り付けられる。また、絶縁部材取付工程では、絶縁シート74は第一の絶縁部74aがスロット部79の内部の第一のティース部76aと接し、第二の絶縁部74bがスロット部79の内部の第二のティース部76bと接し、第三の絶縁部74cがスロット部79の内部のバックヨーク部75と接する状態で取り付けられる。なお、絶縁部材取付工程では、絶縁シート74の第四の絶縁部74dは折り曲げられた状態となっている。また、絶縁部材取付工程では、連結部74eは折り曲げられておらず、第四の絶縁部74dはスロット部79の内部に位置する状態である。
ステップS1の絶縁部材取付工程が終了した後、ステップS4の工程に進む。ステップS4では、連結部折曲工程を実施する。連結部折曲工程では、絶縁シート74の連結部74eを折り曲げて、絶縁シート74の第四の絶縁部74dをスロット部79の外部に位置するよう第四の絶縁部74dを移動させる。
ステップS4の連結部折曲工程が終了した後、ステップS2の工程に進む。ステップS2では、固定子巻線巻付工程を実施する。固定子巻線巻付工程では、固定子鉄心71のティース部76に固定子巻線72を巻き付ける。つまり、固定子巻線巻付工程では、第一のティース部76aに第一の固定子巻線72aが巻き付けられ、第二のティース部76bに第二の固定子巻線72bが巻き付けられる。また、固定子巻線巻付工程が実施される前に絶縁部材取付工程が実施されている。このため、第一の固定子巻線72aと第一のティース部76aとの間には端部絶縁部材73と絶縁シート74の第一の絶縁部74aが位置している。また、第二の固定子巻線72bと第二のティース部76bとの間には端部絶縁部材73と絶縁シート74の第二の絶縁部74bが位置している。また、第一の固定子巻線72aまたは第二の固定子巻線72bとバックヨーク部75との間には絶縁シート74の第三の絶縁部74cが位置している。また、固定子巻線巻付工程が実施される前に連結部折曲工程が実施されている。このため、固定子巻線巻付工程では絶縁シート74の第四の絶縁部74dはスロット部79の外部に位置する状態である。
ステップS2の固定子巻線巻付工程が終了した後、ステップS3の工程に進む。ステップS3では、固定子巻線間絶縁工程を実施する。固定子巻線間絶縁工程では、隣接するティース部76に巻き付けられた固定子巻線72の間に絶縁シート74の第四の絶縁部74dを挿入し、固定子巻線72同士の間の絶縁を行う工程である。固定子巻線間絶縁工程では、連結部折曲工程で折り曲げられた絶縁シート74の連結部74eを折り曲げられる前の状態に戻すことによって、第四の絶縁部74dを第一の固定子巻線72aと第二の固定子巻線72bとの間に挿入させる。固定子巻線間絶縁工程が実施されることによって、絶縁シート74の第四の絶縁部74dはスロット部79の内部に位置する状態となる。
以上のように実施の形態2に係る回転電機3の固定子32は、実施の形態1に係る回転電機3の固定子32と同様に、円弧状のバックヨーク部75とバックヨーク部75の内周から突出した第一のティース部76aとバックヨーク部75の内周から突出し第一のティース部76aと隣接する第二のティース部76bとを有する固定子鉄心71と、第一のティース部76aに巻き付けられた第一の固定子巻線72aと、第二のティース部76bに巻き付けられた第二の固定子巻線72bと、第一のティース部76aと第一の固定子巻線72aとの間に位置する第一の絶縁部74aと第二のティース部76bと第二の固定子巻線72bとの間に位置する第二の絶縁部74bとバックヨーク部75と第一の固定子巻線72aまたは第二の固定子巻線72bとの間に位置し第一の絶縁部74aおよび第二の絶縁部74bと繋がる第三の絶縁部74cと第一の固定子巻線72aと第二の固定子巻線72bとの間に位置する第四の絶縁部74dと回転電機3の回転軸と平行な方向において固定子鉄心71の一方の端部に位置し第三の絶縁部74cと第四の絶縁部74dとを連結する連結部74eとを有し絶縁体で構成される絶縁シート74とを備える構成である。このため、実施の形態2に係る回転電機3の固定子32は、実施の形態1に係る回転電機3の固定子32と同様の効果を奏する。
さらに、実施の形態2に係る回転電機3の固定子32の製造方法は、実施の形態1に係る回転電機3の固定子32の製造方法と同様に、絶縁シート74を固定子鉄心71に取り付け、絶縁シート74の第一の絶縁部74aが固定子鉄心71の円弧状のバックヨーク部75の内周から突出した第一のティース部76aと接し、絶縁シート74の第二の絶縁部74bが固定子鉄心71のバックヨーク部75の内周から突出し第一のティース部76aと隣接する第二のティース部76bと接し、絶縁シート74の第三の絶縁部74cが固定子鉄心71のバックヨーク部75に接する状態にする第一の工程(絶縁部材取付工程が該当)と、第一の工程の後に実施され、第一のティース部76aに第一の固定子巻線72aを巻き付け、第二のティース部76bに第二の固定子巻線72bを巻き付け、絶縁シート74の第一の絶縁部74aが第一のティース部76aと第一の固定子巻線72aとの間に位置し絶縁シート74の第二の絶縁部74bが第二のティース部76bと第二の固定子巻線72bとの間に位置する状態にする第二の工程(固定子巻線巻付工程が該当)と、第二の工程の後に実施され、第一の固定子巻線72aと第二の固定子巻線72bとの間に絶縁シート74の第四の絶縁部74dを挿入する第三の工程(固定子巻線間絶縁工程が該当)と、を備え、第二の工程では、絶縁シート74の第四の絶縁部74dは第一のティース部76aと第二のティース部76bとバックヨーク部75に囲まれたスロット部79の外部に位置する構成である。このため、実施の形態2に係る回転電機3の固定子32の製造方法は、実施の形態1に係る回転電機3の固定子32の製造方法と同様の効果を奏する。
なお、実施の形態2に係る回転電機3の固定子32の製造方法では、絶縁部材取付工程の後に連結部折曲工程を行っているが、これに限らない。絶縁部材取付工程と連結部折曲工程は固定子巻線巻付工程よりも前に行われていればよく、絶縁部材取付工程の前に連結部折曲工程を行っても構わない。
1 密閉容器、2 吸入マフラ、3 回転電機、4 シャフト、5 圧縮機構部、11 連結管、12 吐出管、13 油貯留部、14 上部容器、15 下部容器、21 吸入管、31 回転子、32 固定子、41 主軸部、42 偏心軸部、43 副軸部、51 シリンダ、51a シリンダ室、51b 背圧室、51c ベーン溝、52 ローリングピストン、53 ベーン、54 主軸受、55 副軸受、61 回転子鉄心、62 永久磁石、63 軸挿入孔、64 磁石挿入孔、71 固定子鉄心、72 固定子巻線、72a 第一の固定子巻線、72b 第二の固定子巻線、73 端部絶縁部材、74 絶縁シート、74a 第一の絶縁部、74b 第二の絶縁部、74c 第三の絶縁部、74ca 第三の絶縁部のA部分、74cb 第三の絶縁部のB部分、74d 第四の絶縁部、74e 連結部、74ea 第一の連結部、74eb 第二の連結部、74f 切り込み部、75 バックヨーク部、76 ティース部、76a 第一のティース部、76b 第二のティース部、77 顎部、77a 第一の顎部、77b 第二の顎部、78 被巻付部、78a 第一の被巻付部、78b 第二の被巻付部、79 スロット部、100 空気調和機、101 圧縮機、101a 吸入口、101b 吐出口、102 室外熱交換器、102a 第一の接続口、102b 第二の接続口、103 減圧装置、104 室内熱交換器、104a 第一の接続口、104b 第二の接続口、105 流路切替装置、105a Aポート、105b Bポート、105c Cポート、105d Dポート、106 冷媒配管、106a 第一の冷媒配管、106b 第二の冷媒配管、106c 第三の冷媒配管、106d 第四の冷媒配管、106e 第五の冷媒配管、106f 第六の冷媒配管、107 冷媒回路。

Claims (13)

  1. 回転電機の固定子であって、
    円弧状のバックヨーク部と、前記バックヨーク部の内周から突出した第一のティース部と、前記バックヨーク部の内周から突出し前記第一のティース部と隣接する第二のティース部と、を有する固定子鉄心と、
    前記第一のティース部に巻き付けられた第一の固定子巻線と、
    前記第二のティース部に巻き付けられた第二の固定子巻線と、
    前記第一のティース部と前記第一の固定子巻線との間に位置する第一の絶縁部と、前記第二のティース部と前記第二の固定子巻線との間に位置する第二の絶縁部と、前記バックヨーク部と前記第一の固定子巻線または前記第二の固定子巻線との間に位置し前記第一の絶縁部および前記第二の絶縁部と繋がる第三の絶縁部と、前記第一の固定子巻線と前記第二の固定子巻線との間に位置する第四の絶縁部と、前記回転電機の回転軸と平行な方向において前記固定子鉄心の一方の端部に位置し前記第三の絶縁部と前記第四の絶縁部とを連結する連結部と、を有し、絶縁体で構成される絶縁シートと、
    を備えた回転電機の固定子。
  2. 前記絶縁シートは、前記第一の絶縁部と前記第四の絶縁部とが離れており、前記第二の絶縁部と前記第四の絶縁部とが離れており、前記回転電機の回転軸と平行な方向において前記固定子鉄心の他方の端部では前記第三の絶縁部と前記第四の絶縁部とが離れている請求項1に記載の回転電機の固定子。
  3. 前記第一のティース部と前記第二のティース部と前記バックヨーク部に囲まれたスロット部が形成され、
    前記第四の絶縁部は前記スロット部の外部に移動可能である請求項1または2に記載の回転電機の固定子。
  4. 前記絶縁シートには、前記絶縁シートを展開した場合に前記第三の絶縁部と前記第四の絶縁部との間に切り込み部が形成されている請求項1から3のいずれか一項に記載の回転電機の固定子。
  5. 前記第一の固定子巻線のうち前記回転電機の回転軸に平行な方向の前記第一のティース部の端面に沿って配置された部分と、前記第二の固定子巻線のうち前記回転電機の回転軸に平行な方向の前記第二のティース部の端面に沿って配置された部分との間の全体に渡って前記第四の絶縁部が配置される請求項1から4のいずれか一項に記載の回転電機の固定子。
  6. 前記第一のティース部と前記第二のティース部と前記バックヨーク部に囲まれたスロット部が形成され、
    前記回転電機の回転軸に垂直な方向において、前記バックヨーク部側に位置する前記第四の絶縁部の端部は、前記スロット部に面する前記バックヨーク部の中央と一致する位置に配置される請求項1から5のいずれか一項に記載の回転電機の固定子。
  7. 前記第一のティース部は、前記第一の固定子巻線が巻き付けられる第一の被巻付部と、前記第一の被巻付部よりも先端側に位置し前記回転電機の回転軸に垂直な方向において幅が前記第一の被巻付部の幅よりも大きい第一の顎部と、を有し、
    前記第二のティース部は、前記第二の固定子巻線が巻き付けられる第二の被巻付部と、前記第二の被巻付部よりも先端側に位置し前記回転電機の回転軸に垂直な方向において幅が前記第二の被巻付部の幅よりも大きい第二の顎部と、を有し、
    前記回転電機の回転軸に垂直な方向において前記バックヨーク部側とは逆方向に位置する前記第四の絶縁部の端部は前記第一の顎部と前記第二の顎部との間に位置する請求項1から6のいずれか一項に記載の回転電機の固定子。
  8. 前記第四の絶縁部は、前記絶縁シート同士が重なって形成されていない請求項1から7のいずれか一項に記載の回転電機の固定子。
  9. 回転子と、
    前記回転子の外側を囲むように設けられた固定子と、
    を備える回転電機であって、
    前記固定子は、
    円弧状のバックヨーク部と、前記バックヨーク部の内周から突出した第一のティース部と、前記バックヨーク部の内周から突出し前記第一のティース部と隣接する第二のティース部と、を有する固定子鉄心と、
    前記第一のティース部に巻き付けられた第一の固定子巻線と、
    前記第二のティース部に巻き付けられた第二の固定子巻線と、
    前記第一のティース部と前記第一の固定子巻線との間に位置する第一の絶縁部と、前記第二のティース部と前記第二の固定子巻線との間に位置する第二の絶縁部と、前記バックヨーク部と前記第一の固定子巻線または前記第二の固定子巻線との間に位置し前記第一の絶縁部および前記第二の絶縁部と繋がる第三の絶縁部と、前記第一の固定子巻線と前記第二の固定子巻線との間に位置する第四の絶縁部と、前記回転電機の回転軸と平行な方向において前記固定子鉄心の一方の端部に位置し前記第三の絶縁部と第四の絶縁部とを連結する連結部と、を有し、絶縁体で構成される絶縁シートと、
    を有する回転電機。
  10. 回転電機と、
    前記回転電機により駆動し冷媒を圧縮する圧縮機構部と、
    前記回転電機および前記圧縮機構部を収納する密閉容器と、
    を備え、
    前記回転電機は、回転子と、前記回転子の外側を囲むように設けられた固定子と、を有し、
    前記固定子は、
    円弧状のバックヨーク部と、前記バックヨーク部の内周から突出した第一のティース部と、前記バックヨーク部の内周から突出し前記第一のティース部と隣接する第二のティース部と、を有する固定子鉄心と、
    前記第一のティース部に巻き付けられた第一の固定子巻線と、
    前記第二のティース部に巻き付けられた第二の固定子巻線と、
    前記第一のティース部と前記第一の固定子巻線との間に位置する第一の絶縁部と、前記第二のティース部と前記第二の固定子巻線との間に位置する第二の絶縁部と、前記バックヨーク部と前記第一の固定子巻線または前記第二の固定子巻線との間に位置し前記第一の絶縁部および前記第二の絶縁部と繋がる第三の絶縁部と、前記第一の固定子巻線と前記第二の固定子巻線との間に位置する第四の絶縁部と、前記回転電機の回転軸と平行な方向において前記固定子鉄心の一方の端部に位置し前記第三の絶縁部と第四の絶縁部とを連結する連結部と、を有し、絶縁体で構成される絶縁シートと、
    を有する圧縮機。
  11. 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機と、
    前記圧縮機から吐出された冷媒を凝縮させる凝縮器と、
    前記凝縮器から流出した冷媒を減圧する減圧装置と、
    前記減圧装置で減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器と、
    を備え、
    前記圧縮機は、回転電機と、前記回転電機により駆動し冷媒を圧縮する圧縮機構部と、前記回転電機および前記圧縮機構部を収納する密閉容器と、を有し、
    前記回転電機は、回転子と、前記回転子の外側を囲むように設けられた固定子と、を有し、
    前記固定子は、
    円弧状のバックヨーク部と、前記バックヨーク部の内周から突出した第一のティース部と、前記バックヨーク部の内周から突出し前記第一のティース部と隣接する第二のティース部と、を有する固定子鉄心と、
    前記第一のティース部に巻き付けられた第一の固定子巻線と、
    前記第二のティース部に巻き付けられた第二の固定子巻線と、
    前記第一のティース部と前記第一の固定子巻線との間に位置する第一の絶縁部と、前記第二のティース部と前記第二の固定子巻線との間に位置する第二の絶縁部と、前記バックヨーク部と前記第一の固定子巻線または前記第二の固定子巻線との間に位置し前記第一の絶縁部および前記第二の絶縁部と繋がる第三の絶縁部と、前記第一の固定子巻線と前記第二の固定子巻線との間に位置する第四の絶縁部と、前記回転電機の回転軸と平行な方向において前記固定子鉄心の一方の端部に位置し前記第三の絶縁部と第四の絶縁部とを連結する連結部と、を有し、絶縁体で構成される絶縁シートと、
    を有する冷凍サイクル装置。
  12. 回転電機の固定子に用いられる絶縁シートであって、
    第一のティース部と前記第一のティース部に巻き付けられた第一の固定子巻線との間に位置する第一の絶縁部と、
    前記第一のティース部と隣接する第二のティース部と前記第二のティース部に巻き付けられた第二の固定子巻線との間に位置する第二の絶縁部と、
    円弧状のバックヨーク部と前記第一の固定子巻線または前記第二の固定子巻線との間に位置し前記第一の絶縁部と前記第二の絶縁部と繋がる第三の絶縁部と、
    前記第一の固定子巻線と前記第二の固定子巻線との間に位置する第四の絶縁部と、
    前記回転電機の回転軸と平行な方向において前記第一のティース部と前記第二のティース部と前記バックヨーク部が形成された固定子鉄心の一方の端部に位置し前記第三の絶縁部と前記第四の絶縁部とを連結する連結部と、を備え、
    絶縁体で構成される絶縁シート。
  13. 絶縁シートを固定子鉄心に取り付け、前記絶縁シートの第一の絶縁部が前記固定子鉄心の円弧状のバックヨーク部の内周から突出した第一のティース部と接し、前記絶縁シートの第二の絶縁部が前記固定子鉄心の前記バックヨーク部の内周から突出し前記第一のティース部と隣接する第二のティース部と接し、前記絶縁シートの第三の絶縁部が前記固定子鉄心の前記バックヨーク部に接する状態にする第一の工程と、
    前記第一の工程の後に実施され、前記第一のティース部に第一の固定子巻線を巻き付け、前記第二のティース部に第二の固定子巻線を巻き付け、前記絶縁シートの前記第一の絶縁部が前記第一のティース部と前記第一の固定子巻線との間に位置し前記絶縁シートの前記第二の絶縁部が前記第二のティース部と前記第二の固定子巻線との間に位置する状態にする第二の工程と、
    前記第二の工程の後に実施され、前記第一の固定子巻線と前記第二の固定子巻線との間に前記絶縁シートの第四の絶縁部を挿入する第三の工程と、を備え、
    前記第二の工程では、前記絶縁シートの前記第四の絶縁部は前記第一のティース部と前記第二のティース部と前記バックヨーク部に囲まれたスロット部の外部に位置する回転電機の固定子の製造方法。
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