JP7375118B1 - 金属製品を生産する方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属母材の表面を変質させる化学表面処理を施して金属製品を生産する際に、その表面外観の意匠に付加価値をつける。【解決手段】金属製品を生産する方法において、妨害構造13を金属母材11に設けた状態で、化学表面処理を実行する。ここで、妨害構造13は、化学表面処理にあたって使用される処理剤14が金属母材11の表面(オモテ面11Aおよびウラ面11B)に到達することを妨害しながら、処理剤14の一部を漏らす構造である。【選択図】図3

Description

本開示は、金属製品を生産する方法に関する。
従来、金属母材にその表面を変質させる化学表面処理を施して、この表面外観の意匠をきれいなものにした金属製品が公知であった(例えば下記の特許文献1を参照)。
特許第2727364号公報
特許文献1に記載された従来の技術では、金属母材の表面に施す化学表面処理を、処理剤の液中に金属母材の全体を浸漬させることによって行う。このため、金属母材の表面に化学表面処理を施して生産される金属製品は、その外観が画一的なものとなり、意匠としては更なる付加価値をつけることが望まれていた。
本開示は、金属母材の表面に化学表面処理を施して金属製品を生産する際に、その表面外観の意匠に付加価値をつけることを可能とするものである。
本開示における1つの特徴によると、金属母材の表面に、この表面を変質させる化学表面処理が施された金属製品を生産する、金属製品を生産する方法が提供される。この金属製品を生産する方法においては、妨害構造を金属母材に設けた状態で、化学表面処理を実行する。ここで、妨害構造は、化学表面処理にあたって使用される処理剤が上記表面に到達することを妨害しながら、処理剤の一部を漏らす構造である。
上記の方法によれば、妨害構造から漏れ出た処理剤は、金属母材の表面に対して反応することで、この表面を変質させてその外観を変化させる。ここで、妨害構造から処理剤がどのように漏れ出すかは、処理のたびごとに異なる。このため、金属母材の表面に化学表面処理を施して生産される金属製品は、その外観が唯一無二のものとなる。したがって、上記の方法によれば、金属製品の表面外観の意匠について、「唯一無二」という付加価値をつけることができる。
上記の金属製品を生産する方法は、妨害構造を、金属母材を変形させて、この金属母材の表面における一部分と他の一部分とを近接または接触させることによって設けるものであってもよい。
上記の方法によれば、金属製品の生産にあたり、その金属母材において妨害構造とされていた部分の表面外観が処理剤によって変化される。この部分の形状は、妨害構造の形状に対応して決まるため、ある程度の規則性を有する。(なお、妨害構造から漏れだす処理剤のことを考えると、表面外観が処理剤によって変化される部分の形状に完全な規則性を持たせることは不可能である。)したがって、上記の方法によれば、金属製品の表面外観の意匠にある程度の規則性を持たせることができる。
上記の方法は、妨害構造を、金属母材とは別の物品をこの金属母材の表面に対して近接または接触させることによって設けるものであってもよい。
上記の方法によれば、金属母材に対する別の物品の配置を変化させることで、金属母材の表面において化学表面処理が施される領域を、ある程度の方向性をもって変化させることができる。(なお、妨害構造から漏れだす処理剤のことを考えると、金属母材の表面において化学表面処理が施される領域を正確に決めることは不可能である。)したがって、上記の方法によれば、金属製品の表面外観の意匠にある程度の方向性を持たせることができる。
上記の金属製品を生産する方法は、手作業による絞り染めにおいて色付けの対象物に施される防染の技法を使用して、妨害構造を金属母材に設けるものであってもよい。
絞り染めにおいては、その色付けにあたって使用される染料などの処理剤が、布などの対象物の表面に到達することを妨害する構造を設ける処置(以下、「防染」とも称する。)が施される。この防染にて設けられる構造は、しばしば、処理剤の一部を漏らす構造とされるものであり、要求される性質が上述した妨害構造と共通するものである。ここで、上記の方法によれば、絞り染めについての設備および/またはノウハウの一部を活用して金属製品を生産することができる。(なお、絞り染めは、対象物に色素をくっつけて色付けを行うものであり、金属母材の表面を変質させる化学表面処理とは原理が全く異なるものである。このため、絞り染めについての設備および/またはノウハウの全部を上記の方法に活用することは不可能である。)また、上記の方法によれば、手作業による絞り染めの技法を使用して妨害構造を設けることで、この妨害構造が設けられる位置を処理のたびごとに異ならせることができる。したがって、上記の方法によれば、金属製品の表面外観の意匠について、そのバリエーションを豊富にすることができる。
上記の金属製品を生産する方法は、複数の金属母材を、その表面が別の金属母材における表面と隣り合うように並べた状態で、これら表面をまたぐように妨害構造を設けるものであってもよい。
上記の方法によれば、複数の金属製品の個々に表れる表面外観の意匠を組み合わせたときに、これら意匠が1つのまとまった唯一無二の意匠を構成する。したがって、上記の方法によれば、複数の金属製品を、全体としての統一感がある唯一無二のセット物(組み合わせ品)として生産することができる。
上記の金属製品を生産する方法においては、化学表面処理が、金属母材の表面に保護性の被膜を形成する処理であってもよい。
上記の方法によれば、金属製品の外観を唯一無二のものとするための化学表面処理により、さらに金属製品の耐久性を向上させることができる。
本開示によれば、金属母材の表面に化学表面処理を施して金属製品を生産する際に、その表面外観の意匠に付加価値をつけることができる。
第1の実施形態にかかる金属製品を生産する方法によって生産された金属製品10のオモテ面11Aを撮影した表面写真である。 図1の金属製品10のウラ面11Bを撮影した裏面写真である。 図1の金属製品10を生産する方法を説明するための説明図である。 第2の実施形態にかかる金属製品を生産する方法によって生産された金属製品20のオモテ面21Aを撮影した表面写真である。 図4の金属製品20のウラ面21Bを撮影した裏面写真である。 図4の金属製品20を生産する方法を説明するための説明図である。 第3の実施形態にかかる金属製品を生産する方法によって生産された金属製品30のオモテ面31Aを撮影した表面写真である。 図7の金属製品30のウラ面31Bを撮影した裏面写真である。 図7の金属製品30を生産する方法を説明するための説明図である。 第4の実施形態にかかる金属製品を生産する方法によって生産された金属製品40、50を表した斜視図である。 図10の金属製品40、50を生産する方法を説明するための説明図である。
以下に、本開示を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
〈第1の実施形態〉
続いて、本開示の第1の実施形態にかかる金属製品を生産する方法によって生産される金属製品10について、図1および図2の写真によって説明する。この金属製品10は、銅のフォイルシートを金属母材11として、この金属母材11の表面(図1のオモテ面11Aおよび図2のウラ面11B)の一部に被膜12を形成したものである。この被膜12は、金属母材11の表面を化学表面処理(例えば銅に対する湿式のいぶし処理)によって黒色に変質させたものであり、例えば銅の硫化物によって構成される。また、被膜12は、金属母材11(銅)の劣化(例えば酸化など)に対する保護性の被膜としての機能を有する。
金属母材11のオモテ面11A(図1)およびウラ面11B(図2)には、それぞれ、被膜12が形成された部分と形成されていない部分とにより、花模様12Aおよび花模様12Bが形成されている。本実施形態においては、花模様12Aは、被膜12による黒色の部分を取り囲むように、金属母材11の色がそのまま表れる花弁を複数枚配置した意匠である。また、花模様12Bは、被膜12による黒色の部分の中に、金属母材11の色がそのまま表れる部分を放射状に設定して、この放射状の部分を花にみたてた意匠である。また、花模様12Aおよび花模様12Bは、その境界がぼやけたあいまいな形状となるように形成されている。
また、金属製品10には、その全体にわたって、凹凸模様をなすしぼ10Aの意匠が形成されている。このしぼ10Aは、しわくちゃにされた金属母材11によって形成されている。
続いて、上述した金属製品10を生産する方法について、図3によって説明する。この方法においては、まず、銅のフォイルシートを金属製品10の形状に対応する形状に切り出し、これを金属母材11とする。
ついで、金属母材11の一部分をウラ面11Bの側からへこませ、この部分を帽子のような形状にする。さらに、金属母材11の全体をオモテ面11Aの側から潰すように縮める。これにより、金属母材11において帽子のような形状にされた部分は、角のような形状の帽子13Aとして形成される。また、金属母材11の全体には、しぼ10Aが形成される。
そして、角のような形状にされた帽子13Aに、金属母材11とは別の物品である糸13Bをぐるぐる巻きに巻き付けることで、この帽子13Aを締め上げる。この際、糸13Bは、金属母材11の表面に対して近接または接触される。また、帽子13Aを構成する金属母材11は、その表面における一部分と他の一部分とが、互いに近接または接触されるように変形される。これらの構成は、金属母材11の表面に後述する処理剤14が到達することを妨害する妨害構造13として機能する。
本実施形態においては、糸13Bとして、(例えば釣り糸のような内部にすきまのない糸ではなく)例えば絞り染めに使われる絞り糸(くくり糸)のような、内部にすきまを有する繊維構造(textile)を備えた糸を使用する。また、糸13Bによる帽子13Aの締め上げは、金属母材11の表面間のすきまが完全につぶされてしまうことがないように、力を加減して行われる。このため、妨害構造13は、金属母材11の表面に後述する処理剤14が到達することを妨害する際に、この処理剤14の一部を漏らす。
ここで、上述した妨害構造13を金属母材11に設ける作業は、そのすべてを手作業で行うものとする。本実施形態においては、妨害構造13は、愛知県の有松・鳴海地域に由来する「巻き上げ絞り」の技法または「帽子絞り」の技法を使用して設けられる。これらの技法は、いずれも、手作業による絞り染めにおいて色付けの対象物に施される防染の技法である。
続いて、金属母材11の表面の化学表面処理にあたって使用される処理剤14を調製する。本実施形態においては、「化学表面処理」は例えば銅に対する湿式のいぶし処理である。また、処理剤14は、例えば硫黄成分入りの市販の入浴剤を、銅に対する湿式のいぶし処理に使えるような濃度で水または湯に溶かしたものである。
そして、処理剤14の中に、妨害構造13を設けた状態の金属母材11の全体を浸漬させる。この際、金属母材11の表面のうち、処理剤14の到達が妨害されない部分には、この表面が黒色に変質された被膜12が形成される。また、金属母材11の表面において処理剤14の到達が妨害構造13によって妨害される部分であっても、この妨害構造13から漏れた処理剤14が到達する部分には、この部分の表面が黒色に変質された被膜12が形成される。このため、金属母材11の表面において被膜12が形成される範囲は、処理のたびごとに変化する。
金属母材11の表面に被膜12が形成されたか否かは、適宜のタイミングで金属母材11を処理剤14から引き上げることによって確認する。そして、被膜12の形成を確認した場合には、引き揚げた金属母材11を水洗いした上で、糸13Bなどの妨害構造13を取り除き、この金属母材11を広げる。これにより、金属製品10は完成される。
上述した方法によれば、妨害構造13から漏れ出た処理剤14は、金属母材11の表面に対して反応することで、この表面を変質させてその外観を変化させる。ここで、妨害構造13から処理剤14がどのように漏れ出すかは、処理のたびごとに異なる。このため、金属母材11の表面に化学表面処理を施して生産される金属製品10は、その外観が唯一無二のものとなる。したがって、上述した方法によれば、金属製品10の表面外観の意匠について、「唯一無二」という付加価値をつけることができる。
また、上述した方法によれば、金属製品10の生産にあたり、その金属母材11において妨害構造13(帽子13A)とされていた部分の表面外観が処理剤14によって変化される。この部分の形状は、妨害構造13(帽子13A)の形状に対応して決まるため、ある程度の規則性を有する。したがって、上述した方法によれば、金属製品10の表面外観の意匠にある程度の規則性を持たせることができる。
また、上述した方法によれば、金属母材11に対する糸13Bの配置を変化させることで、金属母材11の表面において化学表面処理が施される領域を、ある程度の方向性をもって変化させることができる。したがって、上述した方法によれば、金属製品10の表面外観の意匠にある程度の方向性を持たせることができる。
また、上述した方法によれば、絞り染めについての設備および/またはノウハウの一部を活用して金属製品10を生産することができる。また、上述した方法によれば、手作業による絞り染めの技法を使用して妨害構造13を設けることで、この妨害構造13が設けられる位置を処理のたびごとに異ならせることができる。したがって、上述した方法によれば、金属製品10の表面外観の意匠について、そのバリエーションを豊富にすることができる。
また、上述した方法によれば、金属製品10の外観を唯一無二のものとするための化学表面処理により、さらに金属製品10の耐久性を向上させることができる。
〈第2の実施形態〉
続いて、本開示の第2の実施形態にかかる金属製品を生産する方法によって生産される金属製品20について、図4および図5の写真によって説明する。第2の実施形態にかかる金属製品を生産する方法は、第1の実施形態にかかる金属製品を生産する方法を変形した実施形態である。したがって、上記第1の実施形態にかかる金属製品を生産する方法の説明に登場した構成と共通する構成については、これら構成に付した符号から、その十の位の数字を「2」に置き換えた符号を付して対応させる。そして、これらの構成については、その詳細な説明を省略する。
金属製品20は、金属製品10の全体にわたって形成される凹凸模様であるしぼ10Aの意匠(図1参照)の代わりに、金属母材21の表面(オモテ面21A(図4)およびウラ面21B(図5))を横切って延びる複数の折り筋20Aの意匠を備えている。これら折り筋20Aは、金属母材21の表面を縦横に区切ることで、金属製品20に敷き詰め模様の意匠を形成する。本実施形態においては、金属製品20に形成される敷き詰め模様は、ほぼ正三角形といってよい図形を敷き詰めた鱗文様である。
また、金属製品20は、金属母材11のオモテ面11Aおよびウラ面11Bに形成される花模様12Aおよび花模様12B(図1および図2を参照)の代わりに、金属母材21のオモテ面21A(図4)およびウラ面21B(図5)に形成される雪花模様22Aおよび雪花模様22Bを備えている。これら雪花模様22Aおよび雪花模様22Bは、それぞれ、複数の折り筋20Aにそって広がるように形成された被膜22を、雪の結晶(雪花)にみたてた意匠である。また、雪花模様22Aおよび雪花模様22Bは、その境界がぼやけたあいまいな形状となるように形成されている。
続いて、上述した金属製品20を生産する方法について、図6によって説明する。この方法においては、まず、銅のフォイルシートを金属製品20の形状に対応する形状に切り出し、これを金属母材21とする。
ついで、金属母材21を蛇腹に折り畳み、これを長尺の短冊形状にする。さらに、短冊形状に折りたたまれた金属母材21をその長手方向に蛇腹に折り畳むことで、この金属母材21を1つの塊となるようにまとめる。本実施形態においては、短冊形状にされた金属母材21に対するさらなる折り畳みを、その長手方向に対して約60[°]の角度となる折り筋20Aをつけるように行うことで、この金属母材21をほぼ正三角柱といってよい形状にまとめる。
そして、ほぼ正三角柱といってよい形状にまとめられた金属母材21を2枚の板23Aで挟み込み、さらに糸23Bをぐるぐる巻きに巻き付けることで、金属母材21を締め上げる。この際、2枚の板23Aおよび糸23B(いずれも金属母材21とは別の物品)は、金属母材21の表面に対して近接または接触される。また、蛇腹に折り畳まれてまとめられた金属母材21は、その表面における一部分と他の一部分とが、互いに近接または接触されるように変形される。これらの構成は、金属母材21の表面に処理剤24が到達することを妨害する妨害構造23として機能する。
本実施形態においては、糸23Bとして、(例えば釣り糸のような内部にすきまのない糸ではなく)例えば絞り染めに使われる絞り糸(くくり糸)のような、内部にすきまを有する繊維構造(textile)を備えた糸を使用する。また、糸23Bによる金属母材21の締め上げは、その蛇腹に折り畳まれた表面間のすきまが完全につぶされてしまうことがないように、力を加減して行われる。このため、妨害構造23は、金属母材21の表面に処理剤24が到達することを妨害する際に、この処理剤24の一部を漏らす。
ここで、上述した妨害構造23を金属母材21に設ける作業は、そのすべてを手作業で行うものとする。本実施形態においては、妨害構造23は、愛知県の有松・鳴海地域に由来する「雪花絞り」の技法を使用して設けられる。この技法は、手作業による絞り染めにおいて色付けの対象物に施される防染の技法である。
なお、第2の実施形態にかかる金属製品を生産する方法における、妨害構造23を設けるステップ以降の各ステップは、第1の実施形態にかかる金属製品を生産する方法におけるそれと同様であるため、その詳細な説明を省略する。
〈第3の実施形態〉
続いて、本開示の第3の実施形態にかかる金属製品を生産する方法によって生産される金属製品20について、図7および図8の写真によって説明する。第3の実施形態にかかる金属製品を生産する方法は、第1の実施形態にかかる金属製品を生産する方法を変形した実施形態である。したがって、上記第1の実施形態にかかる金属製品を生産する方法の説明に登場した構成と共通する構成については、これら構成に付した符号から、その十の位の数字を「3」に置き換えた符号を付して対応させる。そして、これらの構成については、その詳細な説明を省略する。
金属製品30は、金属母材11のオモテ面11Aおよびウラ面11Bに花模様12Aおよび花模様12Bを形成する被膜12(図1および図2を参照)の代わりに、金属母材31のオモテ面31Aのみに模様32Aを形成する被膜32を備えている。ここで、模様32Aは、オモテ面31Aの一方側の縁から他方側の縁に(図7では上側の縁から下側の縁に)向かって延びる複数本のラインを、そのいくつかが互いに交差するように配置した意匠である。これらのラインは、その境界がぼやけたあいまいな形状となるように形成されている。また、被膜32は、オモテ面31Aのうち模様32Aのラインを除く部分の全体(図7)と、ウラ面11Bの、縁に沿った部分(図8)とに形成される。
なお、金属製品30は、金属製品10の全体にわたって形成される凹凸模様であるしぼ10A(図1参照)に相当する意匠を有していない。
続いて、上述した金属製品30を生産する方法について、図9によって説明する。この方法においては、まず、銅のフォイルシートを金属製品30の形状に対応する形状に切り出し、これを金属母材31とする。
ついで、金属母材31を、円筒パイプ33A(金属母材31とは別の物品)の表面上にセットする。この際、金属母材31は、そのオモテ面31Aが外部に露見されるようにセットするものとする。なお、図9においては、金属母材31は円筒パイプ33Aの表面上に貼り付けるようにセットされている。しかしながら、金属母材31と円筒パイプ33Aとのサイズ関係によっては、金属母材31を円筒パイプ33Aの表面上に巻き付けるようにセットしてもよい。
さらに、金属母材31および円筒パイプ33Aに対して糸33B(金属母材21とも円筒パイプ33Aとも別の物品)をぐるぐる巻きに巻き付けることで、金属母材31を円筒パイプ33Aにくくりつける。ここで、糸33Bは、その巻き付け角度が一定しないように巻き付けを行うものとする。
この際、糸33Bは、金属母材31のオモテ面31Aに対して近接または接触される。また、円筒パイプ33Aは、金属母材31のウラ面31B(図9では図示省略)に対して近接または接触される。これらの構成は、金属母材31の表面に処理剤34が到達することを妨害する妨害構造33として機能する。
本実施形態においては、糸33Bとして、(例えば釣り糸のような内部にすきまのない糸ではなく)例えば絞り染めに使われる絞り糸(くくり糸)のような、内部にすきまを有する繊維構造(textile)を備えた糸を使用する。また、金属母材31の円筒パイプ33Aの表面上へのセットは、これらが完全に密着してしまうことがないように行われる。このため、妨害構造33は、金属母材31の表面に処理剤34が到達することを妨害する際に、この処理剤34の一部を漏らす。
ここで、上述した妨害構造33を金属母材31に設ける作業は、そのすべてを手作業で行うものとする。このため、金属母材31に巻き付けられる糸33Bの配置(巻き付け角度)は、作業のたびごとに変化する。
続いて、金属母材31の表面の化学表面処理にあたって使用される処理剤34を調製する。本実施形態においては、「化学表面処理」は例えば銅に対する湿式のいぶし処理である。また、処理剤34は、例えば硫黄成分入りの市販の入浴剤を、銅に対する湿式のいぶし処理に使えるような濃度で水または湯に溶かしたものである。
さらに、調製された処理剤34を、妨害構造33を設けた状態の金属母材31のオモテ面31Aに、はけ34Aを使って塗りつける。この際、金属母材31のオモテ面31Aのうち、糸33Bに覆われない(すなわち処理剤34の到達が妨害されない)部分には、この表面が黒色に変質された被膜32が形成される。また、金属母材31のオモテ面31Aが糸33Bで覆われる部分であっても、糸33Bに染み込んだ処理剤34が漏れる部分には、その漏れに応じた被膜32が形成される。このため、金属母材31のオモテ面31Aにおいて被膜32が形成される範囲は、処理のたびごとに変化する。
なお、金属母材31のウラ面31B(図9では図示省略)は、基本的に処理剤34が到達することがないため、被膜32が形成されることなくそのままの状態を維持する。しかしながら、ウラ面11Bの縁に沿った部分においては、オモテ面31Aに塗り付けられた処理剤34が円筒パイプ33Aと金属母材31との間のすきま(図示省略)を伝ってウラ面11Bの側に漏れることがある。このような場合には、ウラ面11Bの縁に沿った部分に、この部分の表面が黒色に変質された被膜32(図8参照)が形成される。
そして、被膜32の形成を目視で確認した場合には、金属母材31を妨害構造33(円筒パイプ33Aおよび糸33B)ごと水洗いした上で、この妨害構造33を取り除き、金属母材31を広げる。これにより、金属製品30は完成される。
〈第4の実施形態〉
続いて、本開示の第4の実施形態にかかる金属製品を生産する方法によって生産される金属製品40、50について、図10によって説明する。第4の実施形態にかかる金属製品を生産する方法は、第1の実施形態にかかる金属製品を生産する方法を変形した実施形態である。したがって、上記第1の実施形態にかかる金属製品を生産する方法の説明に登場した構成と共通する構成については、これら構成に付した符号から、その十の位の数字を「4」または「5」に置き換えた符号を付して対応させる。そして、これらの構成については、その詳細な説明を省略する。
ここで、金属製品40および金属製品50は、図10に示すように、これらの表面41A、51Aに被膜42、52によって形成される模様42A、52Aを除いて、全く同じ構成の金属製品である。このため、以下においては、金属製品40および金属製品50について、その詳細な説明を金属製品40の説明により代表させて行う。そして、金属製品50についての詳細な説明は省略する。
金属製品40は、銅製の指輪を金属母材41として、その表面41Aの一部に被膜42を形成したものである。この金属製品40は、同じく銅製の指輪を金属母材51とする金属製品50と対にされることで、いわゆる「ペアリング」として販売されるものである。なお、図10では、金属製品40と金属製品50とを同じサイズで描いているが、これらはサイズが異なるものであってもよい。
金属母材41の表面41Aには、被膜42が形成された部分と形成されていない部分とにより、模様42Aが形成されている。この模様42Aは、その境界がぼやけたあいまいな形状となるように形成されている。また、模様42Aは、金属製品50の表面51Aに形成された模様52Aと並べて組み合わせたときに、これら模様42A、52Aが1つのまとまった意匠(図示省略)を構成するように形成されている。
第4の実施形態にかかる金属製品を生産する方法は、金属製品40および金属製品50を一緒に生産する。以下、この方法について、図11によって説明する。
まず、金属母材41および金属母材51を、これら表面41A、51Aが少なくとも一部において隣り合うように並べる。図11においては、金属母材41および金属母材51を、これらの内側面の全体同士および同じく外側面の全体同士が互いに隣り合うように並べている。
ついで、表面41A、51Aが互いに隣り合うように並べられた部分に、内部にすきまを有する繊維構造(textile)43Aを設ける。この繊維構造43Aは、金属母材41、51とは別の物品であり、表面41A、51Aをまたぐように設けられる。本実施形態においては、繊維構造43Aは、水で濡らした布のきれはしであり、金属母材41および金属母材51の輪の部分に巻き付けられるように設けられる。また、繊維構造43Aの周辺には、この繊維構造43Aからしみだした水が表面41A、51Aに沿って広がった水の膜43Bが形成される。これらの構成は、金属母材41、51の表面41A、51Aに処理剤44が到達することを妨害する妨害構造43として機能する。
ここで、繊維構造43Aを金属母材41、51に設ける作業は、そのすべてを手作業で行うものとする。このため、金属母材41、51に対する繊維構造43Aおよび水の膜43Bの相対位置は、作業のたびごとに変化する。
そして、繊維構造43Aが巻き付けられた金属母材41、51を、一緒に処理剤44の中に浸漬させる。この際、金属母材41、51の表面41A、51Aのうち、処理剤44の到達が妨害されない部分には、これら表面41A、51Aが黒色に変質された被膜42、52(図10参照)が形成される。また、金属母材41、51の表面41A、51Aにおいて処理剤44の到達が水の膜43Bによって妨害される部分では、この水の膜43Bの中に漏れて溶け込んだ処理剤44により、被膜42、52の形成がわずかに進行する。このため、金属母材41、51の表面41A、51Aにおいて被膜42、52が形成される範囲は、処理のたびごとに変化する。
金属母材41、51の表面41A、51Aに被膜42、52(図10参照)が形成されたか否かは、適宜のタイミングで金属母材41、51を処理剤44から引き上げることによって確認する。そして、被膜42、52の形成を確認した場合には、引き揚げた金属母材41、51を水洗いした上で、繊維構造43Aを取り除き、金属母材41、51を分離する。これにより、金属製品40、50は完成される。
上述した方法によれば、複数の金属製品40、50の個々に表れる表面外観の意匠(模様42A、52A)を組み合わせたときに、これら意匠が1つのまとまった唯一無二の意匠を構成する。したがって、上述した方法によれば、複数の金属製品40、50を、全体としての統一感がある唯一無二のセット物(組み合わせ品)として生産することができる。
また、上述した方法によれば、繊維構造43Aからしみだして広がった水の膜43Bによっても処理剤44の到達を妨害する。このため、金属母材41、51の表面41A、51Aに形成される模様42A、52Aのサイズを、繊維構造43Aのサイズよりも大きくすることができる。
本開示は、上述した第1ないし第4の各実施形態で説明したやり方に限定されず、本開示の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、以下のような各種のやり方を実行することができる。
(1)本開示は、銅からなる金属母材に対し、硫黄成分入りの市販の入浴剤を処理剤とした湿式のいぶし処理を施して金属製品を生産するための方法に限定されない。すなわち、本開示は、例えば銀、真鍮、ブロンズ、ステンレス、または鉄など、種々の金属を金属母材とした金属製品を生産するために使用することができる。また、金属母材の表面を変質させるためのいぶし処理は、例えば専用の薬液を処理剤とした湿式のいぶし処理であっても、ペースト状の処理剤を使用する乾式のいぶし処理であってもよい。また、金属母材の表面を変質させる化学表面処理は、上記のいぶし処理に限定されず、例えば煮色着色、黒染め、またはクロメート処理など、金属母材の表面に被膜を形成する処理(以下、「化成処理」とも称する。)を適宜選択して使用することができる。また、金属母材の表面を変質させる化学表面処理は、上記の化成処理に限定されず、例えば金属母材そのものが有する金属組織の模様を明りょうに浮かび上がらせるエッチング処理であってもよい。また、例えば銀などの一部の金属は、所定条件を満たすガス(例えば「温泉地の空気」)にさらされると、その表面を変質させてその外観を変化させるという性質を有する。このような金属を金属母材として金属製品を生産する場合には、金属母材の表面を変質させる化学表面処理として、妨害構造が設けられた金属母材を上記ガスにさらす処理を選択することができる。
(2)妨害構造を金属母材に設ける際に使用される技法は、上述した各技法に限定されず、手作業による絞り染めにおいて色付けの対象物に施される防染の技法の中から適宜選択した技法とすることができる。このような技法には、例えば、長尺な丸棒の表面上にセットされたシート状の金属母材に糸を巻き付けながら、この金属母材を丸棒の長手方向に押し縮める「あらし絞り」の技法が含まれる。また、妨害構造を金属母材に設ける作業は、そのすべてを手作業で行う必要があるものではなく、その一部または全部を機械によって行ってもよいものである。
10 金属製品
10A しぼ
11 金属母材
11A オモテ面(表面)
11B ウラ面(表面)
12 被膜
12A 花模様
12B 花模様
13 妨害構造
13A 帽子
13B 糸(別の物品)
14 処理剤
20 金属製品
20A 折り筋
21 金属母材
21A オモテ面(表面)
21B ウラ面(表面)
22 被膜
22A 雪花模様
22B 雪花模様
23 妨害構造
23A 板(別の物品)
23B 糸(別の物品)
24 処理剤
30 金属製品
31 金属母材
31A オモテ面(表面)
31B ウラ面(表面)
32 被膜
32A 模様
33 妨害構造
33A 円筒パイプ(別の物品)
33B 糸(別の物品)
34 処理剤
34A はけ
40 金属製品
41 金属母材
41A 表面
42 被膜
42A 模様
43 妨害構造
43A 繊維構造(別の物品)
43B 水の膜
44 処理剤
50 金属製品
51 金属母材
51A 表面
52 被膜
52A 模様

Claims (6)

  1. 金属母材の表面に、当該表面を変質させる化学表面処理が施された金属製品を生産する、金属製品を生産する方法であって、
    前記化学表面処理にあたって使用される処理剤が前記表面に到達することを妨害しながら、前記処理剤の一部を漏らす構造である妨害構造を前記金属母材に設けた状態で、前記化学表面処理を実行し、前記妨害構造から漏れ出た前記処理剤を前記金属母材の前記表面に対して反応させることで、当該表面を変質させるものであり、かつ、
    手作業による絞り染めにおいて色付けの対象物に施される防染の技法を使用して、前記妨害構造を前記金属母材に設け
    前記防染の技法が、
    巻き上げ絞りの技法、
    帽子絞りの技法、
    雪花絞りの技法、および、
    あらし絞りの技法、
    のいずれかに該当する技法である、
    金属製品を生産する方法。
  2. 請求項1に記載された金属製品を生産する方法であって、
    前記妨害構造を、前記金属母材を変形させて、当該金属母材の前記表面における一部分と他の一部分とを近接または接触させることによって設ける、
    金属製品を生産する方法。
  3. 請求項1に記載された金属製品を生産する方法であって、
    前記妨害構造を、前記金属母材とは別の物品を当該金属母材の前記表面に対して近接または接触させることによって設ける、
    金属製品を生産する方法。
  4. 金属母材の表面に、当該表面を変質させる化学表面処理が施された金属製品を生産する、金属製品を生産する方法であって、
    前記化学表面処理にあたって使用される処理剤が前記表面に到達することを妨害しながら、前記処理剤の一部を漏らす構造である妨害構造を前記金属母材に設けた状態で、前記化学表面処理を実行し、前記妨害構造から漏れ出た前記処理剤を前記金属母材の前記表面に対して反応させることで、当該表面を変質させるものであり、かつ、
    手作業による絞り染めにおいて色付けの対象物に施される防染の技法を使用して、前記妨害構造を前記金属母材に設け、
    前記防染の技法が、
    内部にすきまを有する繊維構造を前記金属母材に巻き付ける技法、
    前記金属母材の前記表面に対して前記金属母材とは別の物品が近接または接触され、かつこの別の物品が前記金属母材とくくられた状態となるようにする技法、および、
    水で濡らした繊維構造を前記金属母材の前記表面に設け、この繊維構造からしみだした水によって前記金属母材の前記表面に沿って広がる水の膜を形成する技法、
    のうちの少なくとも1つに該当する技法である、
    金属製品を生産する方法。
  5. 請求項に記載された金属製品を生産する方法であって、
    複数の前記金属母材を、その前記表面が別の前記金属母材における前記表面と隣り合うように並べた状態で、これら前記表面をまたぐように前記妨害構造を設ける、
    金属製品を生産する方法。
  6. 請求項1ないし請求項のうちのいずれか1項に記載された金属製品を生産する方法であって、
    前記化学表面処理が、前記金属母材の前記表面に保護性の被膜を形成する処理である、
    金属製品を生産する方法。
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