JP7374742B2 - ガス供給装置、メタン製造装置、およびガス供給装置の制御方法 - Google Patents
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Description
検出部が混合ガスのガス比を検出してから、制御部が検出されたガス比を取得するまでには、タイムラグが生じる。この構成によれば、制御部は、ガス比が検出されてからガス比を取得するまでの遅れ時間を用いて予測比を補正する。その後、制御部は、補正後の予測比と第1目標比との差分に応じた量の水素または二酸化炭素を反応器へと供給する。そのため、例えば、短時間で混合ガスのガス比が大きく変動しても、この変動に追従した水素または二酸化炭素が追加的に反応器内に供給される。これにより、遅れ時間に起因して反応器内のガス比に発生する第1目標ガス比との差分の発生を抑制できる。すなわち、遅れ時間を考慮した予測比が用いられることにより、ガス比の検出から取得までの遅れに起因するガス比の残存変動の発生を抑制できる。
この構成によれば現在の検出ガス比から、現在から遅れ時間分だけ差し引いた前の時点における予測比を差し引いた差分であるずれ分が、補正後の予測比に加えられている。そのため、補正後の予測比は、反応器内のガス比の実測値により近くなり、反応器内のガス比が安定する。この結果、ユーザは、予測比として混合ガスのガス比の大まかな時間変化(傾向)を与えるだけで、反応器内のガス比を安定させることができる。
この構成によれば、予測部は、変動する混合ガスのガス比における周期性を利用するため、混合ガスのガス比をより正確に予測できる。そのため、予測比が反応器内のガス比により近い値となるため、反応器内のガス比が安定する。
この構成によれば、混合ガスのガス比に周期性がある場合に、現在周期よりも1つ前の周期における混合ガスのガス比が予測比として用いられる。そのため、予測比は、反応器内のガス比により近い値となるため、反応器内のガス比が安定する。
この構成によれば、反応器へと供給される混合ガスのガス比が時間と共に変動する場合であっても、変動に対応している予測比と第1目標比との差分を用いた水素または二酸化炭素が反応器へと供給される。その結果、反応器内のガス比が、第1目標比または第1目標比に近い値で安定するため、メタン化反応器によって生成されるメタンの品質を確保できる。また、この場合に、例えば、メタン製造装置またはメタン製造装置を含むシステムが、反応器内に供給される混合ガスのガス比を安定させるためのサージタンクを備えている場合に、反応器内のガス比が安定するため、サージタンクのサイズを低減できる。この結果、メタン製造装置またはメタン製造装置を含むシステムを小型化できる。
を有し、前記第1反応器には、前記混合ガスが供給され、各前記第2反応器には、上流側に接続された前記第1反応器または前記第2反応器により製造されたメタンを含む排出ガスが供給され、前記調整ガス供給部は、前記第1反応器に加えてさらに、各前記第2反応器のそれぞれに、追加的に水素を供給可能であり、各前記第2反応器には、前記第1目標ガス比よりも高く、かつ、下流側の前記第2反応器になるにつれて高くなる第2目標ガス比が、それぞれ予め設定されており、前記制御部は、各前記第2反応器において、前記第2目標ガス比から、前記第1目標ガス比または上流側の前記第2反応器に設定された前記第2目標ガス比を引いた前記ガス比に応じた量の水素を、前記調整ガス供給部から供給させてもよい。
この構成のメタン製造装置は、直列的に接続された第1反応器および1以上の第2反応器を備える、いわゆる多段式のメタン製造装置である。このメタン製造装置では、調整ガス供給部により水素が第1反応器へと供給される。第2反応器では、下流側に位置する反応器ほど高い第2目標ガス比が予め設定され、第1目標ガス比は、最も低いガス比である。この構成によれば、下流側ほどガス比が高いため、第1反応器内で過度にメタンが製造されることがなく、各反応器内で製造されるメタンの量が分散する。これにより、発熱反応であるメタン化反応が各反応器内で発生するため、各反応器内のメタン化触媒の温度が上昇し、各反応器内でのメタンの転化率の低下およびメタン化反応の失活を抑制できる。
を有し、前記第1反応器には、前記混合ガスが供給され、各前記第3反応器には、上流側に接続された前記第1反応器または前記第3反応器により製造されたメタンを含む排出ガスが供給され、前記調整ガス供給部は、前記第1反応器に加えてさらに、各前記第3反応器のそれぞれに、追加的に二酸化炭素を供給可能であり、各前記第3反応器には、前記第1目標ガス比よりも低く、かつ、下流側の前記第3反応器になるにつれて低くなる第3目標ガス比が、それぞれ予め設定されており、前記制御部は、各前記第3反応器において、前記第3目標ガス比から、前記第1目標ガス比または上流側の前記第3反応器に設定された前記第3目標ガス比を引いた前記ガス比に応じた量の二酸化炭素を、前記調整ガス供給部から供給させてもよい。
この構成のメタン製造装置は、いわゆる多段式のメタン製造装置である。このメタン製造装置では、調整ガス供給部により二酸化炭素が第1反応器および第3反応器へと供給される。第3反応器では、下流側に位置する反応器ほど低い第3目標ガス比が予め設定され、第1目標ガス比は、最も高いガス比である。この構成によれば、下流側ほどガス比が低いため、第1反応器内で過度にメタンが製造されることがなく、各反応器内で製造されるメタンの量が分散する。これにより、発熱反応であるメタン化反応が各反応器内で発生するため、各反応器の温度が上昇し、各反応器内でのメタンの転化率の低下およびメタン化反応の失活を抑制できる。
図1は、本発明の一実施形態としてのガス供給装置10を備えるメタン製造装置100のブロック図である。メタン製造装置100は、二酸化炭素および水素を含む混合ガスにメタン化反応を生じさせることにより、生成ガスとしてのメタン(CH4)を製造する装置である。メタン製造装置100に供給される混合ガスは、工場などの燃焼ガスである。混合ガス中に含まれる二酸化炭素および水素の量は、時間と共に変動する。すなわち、混合ガス中の二酸化炭素の量に対する水素の量であるガス比(H2/CO2比)は、時間と共に変動する。
CO2+4H2→CH4+2H2O・・・(1)
ξpd1(t)=ξM(t-τdl)・・・(2)
t:時刻(s)
ξpd2(t)=ξpd1(t)+A(ξM(t)-ξpd1(t-τdl))・・・(3)
なお、上記式(3)における定数Aは、混合ガスのガス流量に応じて決定する制御定数である。図3に示される第2予測比ξpd2は、換言すると、現在の第1予測比ξpd1と、現在の検出ガス比ξMから、現在から遅れ時間τdl分だけ前の時点における第1予測比ξpd1を差し引いた差分に応じたガス比と、の合計である。
Q1=B(ξ1_tar-ξpd2)・・・(4)
上記式(4)における定数Bは、混合ガスのガス流量に応じて決定する制御定数である。そのため、定数Bおよび定数A(上記式(2))は、MFC1の制御により決定する。第1実施形態における第1目標ガス比ξ1_tarは、4.0に設定されている。すなわち、流量制御部4は、第1反応器12へと供給される混合ガスのガス流量と、水素供給部2から追加的に供給される水素と、を合わせた反応ガスのガス比が第1目標ガス比ξ1_tarとなるような量の水素を、水素供給部2から供給させる。第1実施形態における流量制御部4およびMFC2は、制御部として機能している。なお、ガス分析計3により算出された第2予測比ξpd2が第1目標ガス比ξ1_tar以上の場合には、流量制御部4は、第1反応器12へと水素を供給しない。
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
ξM=(1-XCO2)/XCO2・・・(5)
図4は、第2実施形態のメタン製造装置100aのブロック図である。図4に示されるように、第2実施形態のメタン製造装置100aは、メタン化反応を行う第1反応器12および第2反応器14を備える、いわゆる多段式のメタン製造装置である。メタン製造装置100aでは、第1実施形態のメタン製造装置100と比較して、第1反応器12で生成されたメタンを含む第1反応器12からの排ガスと、水素供給部2aからの追加ガスとが、第2反応器14に供給されることが大きく異なる。第2実施形態では、第1実施形態と異なる構成および制御について説明し、同じ構成および制御について説明を省略する。
ξpd1=ξM(t-τcy+τdl)・・・(6)
予測部1aは、上記式(6)を用いて算出した第1予測比ξpd1と、第1実施形態の上記式(3)とを用いて、第2予測比ξpd2を算出する。
ξpd2<ξ1_tarの場合 Q2a=C(ξ2_tar-ξ1_tar)
ξ1_tar≦ξpd2<ξ2_tarの場合 Q2a=C(ξ2_tar-ξpd2)・・・(7)
ξpd2≧ξ2_tarの場合 Q2a=0
式(7)における定数Cは、第2反応器14に供給される排出ガスの流量、すなわち、第1反応器12へと供給される混合ガスの流量に応じて決定する制御定数である。
<第2実施形態の変形例>
第2実施形態のメタン製造装置100aは、第1反応器12の下流側に直列的に接続される1つの第2反応器14を備えていたが、第2反応器14の代わりに複数の反応器を備えていてもよい。この場合に、第1反応器12および複数の反応器のそれぞれに予め設定された第1目標ガス比および第2目標ガス比は、下流側の反応器に設定された第2目標ガス比ほど高くてもよい。また、ある反応器に供給される、直前の上流側の反応器からの排ガス中のガス比は、第2予測比ξpd2と、上流側に位置するそれぞれの反応器に追加供給された水素の量と、第1反応器12に供給される混合ガスの流量とを用いて算出されてもよい。
図7は、第3実施形態のメタン製造装置100bのブロック図である。メタン製造装置100bは、第2実施形態のメタン製造装置100aと比較して、第2反応器14の代わりに第3反応器16を備え、第1反応器12bおよび第3反応器16に追加供給されるガスが二酸化炭素であることが大きく異なる。そのため、第3実施形態では、第2実施形態のメタン製造装置100aと異なる構成および制御について説明し、同じ構成および制御についての説明を省略する。
Q1b=Bb(ξpd2-ξ1b_tar)・・・(8)
式(8)における定数Bbは、混合ガスの流量に応じて決定する制御定数である。なお、ガス分析計3により算出された第2予測比ξpd2が第1目標ガス比ξ1b_tar以下の場合には、流量制御部4bは、第1反応器12bへと二酸化炭素を供給しない。
ξpd2>ξ1b_tarの場合 Q2b=Cb(ξ1b_tar-ξ2b_tar)
ξ1b_tar≧ξpd2>ξ2b_tarの場合 Q2b=Cb(ξpd2-ξ2b_tar)・・・(9)
ξpd2≦ξ2b_tarの場合 Q2b=0
式(8)における定数Cbは、第3反応器16に供給される排出ガスの流量、すなわち、第1反応器12bへと供給される混合ガスの流量に応じて決定する制御定数である。
<第3実施形態の変形例>
第3実施形態のメタン製造装置100bは、第1反応器12bの下流側に直列的に接続される1つの第3反応器16を備えていたが、第3反応器16の代わりに複数の反応器を備えていてもよい。この場合に、第1反応器12bおよび複数の反応器のそれぞれに予め設定された第1目標ガス比ξ1b_tarおよび第3目標ガス比ξ3_tarは、下流側の反応器に設定された第3目標ガス比ξ3_tarほど低くてもよい。また、ある反応器に供給される、直前の上流側の反応器からの排ガスのガス比は、第2予測比ξpd2と、上流側に位置するそれぞれの反応器に追加供給された二酸化炭素の量と、第1反応器12bに供給される混合ガスの流量とを用いて算出されてもよい。
図8は、第4実施形態のメタン製造装置100cのブロック図である。第4実施形態のメタン製造装置100cでは、第2実施形態のメタン製造装置100aと比較して、第1反応器12からの排ガスのガス比がガス分析計3cにより検出され、検出された検出ガス比ξMに基づく第2予測比ξpd2を用いた流量指示量Q1cの水素が第2反応器14へと追加的に供給されることが大きく異なる。そのため、第4実施形態では、第2実施形態と異なる構成および制御について説明し、同じ構成および制御について説明を省略する。
Q1c=Cc(ξ2_tar-ξpd2)・・・(10)
上記式(10)における定数Ccは、第1反応器12からの排ガスの流量に応じて決定する制御定数である。なお、ガス分析計3cにより算出された第2予測比ξpd2が第2目標ガス比ξ2_tar以上の場合には、流量制御部4cは、第2反応器14へと水素を供給しない。
第4実施形態のメタン製造装置100cは、第1反応器12の下流側に直列的に接続される1つの第2反応器14を備えていたが、第2反応器14の代わりに複数の反応器を備えていてもよい。メタン製造装置100cが備えるガス供給装置10cは、第2反応器14に追加的にガスを供給する調整ガス供給部として、二酸化炭素を供給する供給部であってもよい。この場合に、第2反応器14に設定される第2目標ガス比ξ2c_tarについては、種々変形可能である。
図9は、第5実施形態のメタン製造装置100dのブロック図である。第5実施形態のメタン製造装置100dでは、第1実施形態のメタン製造装置100と比較して、ガス供給装置10dがガス分析計3を備えていないことが異なる。そのため、第5実施形態では、第1実施形態のメタン製造装置100と異なる構成および制御について説明し、同じ構成および制御についての説明を省略する。
Q1d=Bd(ξ1_tar-ξpd1)・・・(11)
上記式(11)における定数Bdは、予測された混合ガスのガス流量に応じて決定する制御定数である。
上記第1実施形態ないし第4実施形態の予測部1,1a,1cは、第1予測比ξpd1を補正した第2予測比ξpd2を算出したが、第5実施形態の予測部1dのように、必ずしも第2予測比ξpd2が算出される必要はない。一方で、予測部1dは、補正後の第2予測比ξpd2を用いて、さらに第1反応器12の反応ガスのガス比の実測値に近い第3予測比を算出してもよい。
2,2a,2c…水素供給部(調整ガス供給部)
3,3c…ガス分析計(検出部)
4,4a,4b,4c,4d…流量制御部(制御部)
5…二酸化炭素供給部(調整ガス供給部)
10,10a,10b,10c,10d…ガス供給装置
11,11a…混合ガス供給部
12,12b…第1反応器
13…第1凝縮器
14…第2反応器
15…第2凝縮器
16…第3反応器
100,100a,100b,100c,100d…メタン製造装置
A,B,Bb,Bd,C,Cb,Cc…制御定数
C1,C2,C3…曲線
MFC1…マスフローコントローラ
MFC2,MFC2b,MSF2c,MFC3,MFC3b…マスフローコントローラ(制御部)
Q1,Q1a,Q1c,Q1d,Q2a,Q2b…流量指示量
TN…サージタンク
XCO2…二酸化炭素濃度
t,t1…時刻
ξM…検出ガス比
ξpd1…第1予測比(予測比)
ξpd2…第2予測比(補正後の予測比)
ξ1_tar,ξ1b_tar…第1目標ガス比
ξ2_tar,ξ2c_tar…第2目標ガス比
ξ3_tar…第3目標ガス比
τdl…遅れ時間
τcy…周期
Claims (8)
- ガス供給装置であって、
メタン化反応器に供給される混合ガスであって、二酸化炭素と水素とを含む混合ガス中の、二酸化炭素に対する水素の体積比であるガス比を予測する予測部と、
水素と二酸化炭素とのいずれか一方を追加的に供給する調整ガス供給部と、
前記予測部によって予測された前記ガス比である予測比と、予め設定された第1目標ガス比との差分に応じた量の水素または二酸化炭素を、前記調整ガス供給部から供給させる制御部と、
前記混合ガスの前記ガス比を検出する検出部と、
を備え、
前記予測部は、
前記検出部によって検出された前記ガス比である検出ガス比を取得し、
前記検出部によって前記検出ガス比が検出されてから、前記検出ガス比を取得するまでの遅れ時間を用いて、前記予測比を補正し、
前記制御部は、補正後の前記予測比と、前記第1目標ガス比との差分に応じた量の水素または二酸化炭素を、前記調整ガス供給部から供給させる、ガス供給装置。 - 請求項1に記載のガス供給装置であって、
前記予測部は、
現在の前記予測比と、
現在の前記検出ガス比から、現在から前記遅れ時間分だけ前の時点における前記予測比を差し引いた差分に応じた前記ガス比と、
の合計を補正後の前記予測比として用いる、ガス供給装置。 - 請求項1または請求項2に記載のガス供給装置であって、
前記予測部は、前記混合ガスの前記ガス比の変動に周期性がある場合に、前記周期性を用いて前記予測比を求める、ガス供給装置。 - 請求項3に記載のガス供給装置であって、
前記予測部は、現在周期よりも1つ前の周期における前記混合ガスの前記ガス比を前記予測比として用いる、ガス供給装置。 - メタン製造装置であって、
二酸化炭素および水素からメタンを製造するメタン化反応器と、
前記メタン化反応器へと二酸化炭素と水素との混合ガスを供給する請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載されたガス供給装置と、
を備える、メタン製造装置。 - 請求項5に記載のメタン製造装置であって、
前記メタン化反応器は、
二酸化炭素および水素からメタンを製造する第1反応器と、
二酸化炭素および水素からメタンを製造する第2反応器であって、前記第1反応器の下流側に直列的に接続された1以上の第2反応器と
を有し、
前記第1反応器には、前記混合ガスが供給され、
各前記第2反応器には、上流側に接続された前記第1反応器または前記第2反応器により製造されたメタンを含む排出ガスが供給され、
前記調整ガス供給部は、前記第1反応器に加えてさらに、各前記第2反応器のそれぞれに、追加的に水素を供給可能であり、
各前記第2反応器には、前記第1目標ガス比よりも高く、かつ、下流側の前記第2反応器になるにつれて高くなる第2目標ガス比が、それぞれ予め設定されており、
前記制御部は、各前記第2反応器において、前記第2目標ガス比から、前記第1目標ガス比または上流側の前記第2反応器に設定された前記第2目標ガス比を引いた前記ガス比に応じた量の水素を、前記調整ガス供給部から供給させる、メタン製造装置。 - 請求項5に記載のメタン製造装置であって、
前記メタン化反応器は、
二酸化炭素および水素からメタンを製造する第1反応器と、
二酸化炭素および水素からメタンを製造する第3反応器であって、前記第1反応器の下流側に直列的に接続された1以上の第3反応器と
を有し、
前記第1反応器には、前記混合ガスが供給され、
各前記第3反応器には、上流側に接続された前記第1反応器または前記第3反応器により製造されたメタンを含む排出ガスが供給され、
前記調整ガス供給部は、前記第1反応器に加えてさらに、各前記第3反応器のそれぞれに、追加的に二酸化炭素を供給可能であり、
各前記第3反応器には、前記第1目標ガス比よりも低く、かつ、下流側の前記第3反応器になるにつれて低くなる第3目標ガス比が、それぞれ予め設定されており、
前記制御部は、各前記第3反応器において、前記第3目標ガス比から、前記第1目標ガス比または上流側の前記第3反応器に設定された前記第3目標ガス比を引いた前記ガス比に応じた量の二酸化炭素を、前記調整ガス供給部から供給させる、メタン製造装置。 - 水素と二酸化炭素とのいずれか一方を追加的に供給する調整ガス供給部を備えるガス供給装置の制御方法であって、
メタン化反応器に供給される混合ガスであって、二酸化炭素と水素とを含む混合ガス中の、二酸化炭素に対する水素の体積比であるガス比を検出する工程と、
検出されたガス比である検出ガス比を取得し、前記検出ガス比が検出されてから、前記検出ガス比を取得するまでの遅れ時間を用いて、前記メタン化反応器に供給される混合ガス中のガス比である予測比を予測する予測工程と、
予測された前記予測比と、予め設定された第1目標ガス比との差分に応じた量の水素または二酸化炭素を、前記調整ガス供給部から供給するガス供給工程と、
を備える、制御方法。
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