JP7373956B2 - メダルプッシャゲーム機 - Google Patents
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Description
・第1の形態は、メダルを載置する水平面を有する固定テーブル(35b)と、前記固定テーブル上を往復移動することにより前記固定テーブル上のメダルを徐々に移動する往復テーブル(35a)とを備えるプッシャ台(35)と、メダルとは異なるゲーム媒体であるボール(38)を、前記固定テーブル上に供給するボール供給部(70)とを備え、前記ボール供給部は、ボールをプレイヤから視認可能に移動するボール移動部(73)と、前記固定テーブルを囲う側壁(34d)に設けられ、ボールを前記固定テーブル上に向けて出すボール供給口(75)と、前記ボール移動部及び前記ボール供給口の間に設けられ、前記ボール移動部を移動してきたボールの移動速度を、ボールが前記固定テーブル上に設定されたボール停止範囲(61a)内で停止する程度に減速させる減速部(74)とを備えるメダルプッシャゲーム機である。
・第2の形態は、移動するボールを視認可能に前記ボール移動部(73)をカバーする透明カバー(73e)と、前記減速部(74)をプレイ領域(F1)に露出しないよう目隠しする目隠し部(74e)とを備えることを特徴とする第1の形態のメダルプッシャゲーム機である。
・第3の形態は、前記ボール移動部(73)は、ボールを鉛直上側から下側に向けて移動させることにより、重力の作用によってボールを加速させるボール降下路(73d)を備えることを特徴とする第1又は2の形態のメダルプッシャゲーム機である。
・第4の形態は、前記ボール降下路(73d)は、ボールとの当接部(73c)が螺旋状に変化し、ボールを旋回させながら降下させる螺旋状の通路である螺旋降下路であることを特徴とする第3の形態のメダルプッシャゲーム機である。
・第5の形態は、前記ボール供給部(70)は、前記螺旋降下路(73d)よりもボール移動経路の上流側に設けられ、前記螺旋降下路に移動する前のボールをプレイヤから視認可能に鉛直方向の下側から上側へ上昇するボール上昇装置(73)を備え、前記ボール上昇装置は、上昇するボールをガイドする上昇ガイドレール(71a)と、前記螺旋降下路に対応した形状の螺旋状の当接部を備え、軸回りに回転駆動されることにより、ボールを前記上昇ガイドレールに沿って移動する螺旋スクリュー(71b)とを備えることを特徴とする第4の形態のメダルプッシャゲーム機である。
・第6の形態は、前記固定テーブル(35b)は、テーブルの表面から突出することにより、移動するメダルに対して抵抗を付与する複数の抵抗付与部材(60)と、前記抵抗付与部材が設けられておらず、メダルが移動しやすい易移動領域(61,61a,61b)と、前記抵抗付与部材が設けられており、前記易移動領域よりもメダルが移動しにくい難移動領域(62)とを備え、前記ボール停止範囲は、前記易移動領域(61a)に位置することを特徴とする第1~5のいずれかの形態のメダルプッシャゲーム機である。
・第7の形態は、前記ボール供給口(75)の前記固定テーブル(35b)からの高さは、ボールの落下速度が前記ボール停止範囲(61a)に停止できる程度以内になるように設定されていることを特徴とする第1~6のいずれかの形態のメダルプッシャゲーム機である。
・第8の形態は、大量のメダルを、前記固定テーブル(35b)上面のうち前記ボール停止範囲(61a)を含む範囲に、前記固定テーブルの上側から放出する大量放出装置(25)を備えることを特徴とする第1~7のいずれかの形態のメダルプッシャゲーム機である。
・第9の形態は、前記ボール供給口(75)の内部は、メダルが滑り落ちる程度に傾斜した傾斜面(74b)を備えることを特徴とする第1~8のいずれかの形態のメダルプッシャゲーム機である。
・第10の形態は、前記減速部(74)は、ボールに当接することによりボールを減速させる突起(74a)を備えることを特徴とする第1~9のいずれかの形態のメダルプッシャゲーム機である。
・第11の形態は、メダルを載置する水平面を有する固定テーブル(35b)と、前記固定テーブル上を往復移動することにより前記固定テーブル上のメダルを徐々に移動する往復テーブル(35a)とを備えるプッシャ台(35)と、前記固定テーブル及び前記往復テーブルの少なくとも1つに設けられ、テーブルの表面から突出することにより、移動するメダルに対して抵抗を付与する複数の抵抗付与部材(60)と、前記抵抗付与部材が設けられておらず、メダルが移動しやすい易移動領域(61,61a,61b)と、前記抵抗付与部材が設けられており、前記易移動領域よりもメダルが移動しにくい難移動領域(62)と、を備えるメダルプッシャゲーム機である。
(1)ボール移動路内を移動するボールの移動速度が速くなっても、その後、減速部がボールを減速させる。このため、ボール移動路内のボールを高速で移動させて、演出効果を向上できる。
また、減速部は、ボールを、固定テーブル上に設定されたボール停止範囲内で停止するように減速する。このため、固定テーブルの直上に、ボールをガイドするためのレール、アーム等が不要である。このため、プレイ領域が、煩雑にならず、スッキリとさせることができる。
(2)透明カバーを備え、移動するボールを視認可能であるため、興趣を向上できる。また、減速部は、ボールを停止するための各種部品を備える。目隠し部は、これらの部品を目隠しできるので、プレイ領域の美観が損なわれない。
(3)ボール移動路は、重力の作用によってボールを加速させるので、モータ等が不要であり、簡単な構成にすることができる。
(4)ボールが螺旋降下路を旋回しながら降下するので、ボールが降下する態様が面白い。
(5)螺旋降下路に対応した形状の螺旋状の当接部を備えるボール上昇装置を備える。このため、螺旋降下路及びボール上昇装置を対の構成でき、デザイン性がよい。
(6)易移動領域は、メダルの流れがよく、メダルが山状に溜まりにくい。このため、ボール停止範囲を易移動領域に設定することにより、ボールを仕様上の狙った位置に供給できる。
(7)ボール供給口の固定テーブルからの高さは、ボールの落下速度がボール停止範囲に停止できる程度以内になるように設定されている。このため、ボール供給口から出たボールが、固定テーブル上のメダルで不規則に跳ねることを抑制できる。
(8)上記(1)で説明したように、固定テーブルの直上には、ボールをガイドするアーム等が不要である。このため、ボールを正確な位置に供給するための構成が、メダルの大量放出の邪魔をすることがない。
(9)ボール供給口内部は、傾斜面を備えるので、固定テーブル上を跳ねて供給口内にメダルが入り込んでも、これを排出できる。
(10)減速部が突起であるので、簡単な構成にすることができる。
(11)抵抗付与部材を設けるか否かによって、易移動領域、難移動領域を設けることができる。これにより、メダルの流れを容易に制御できる。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、実施形態のゲーム機1の斜視図である。
なお、図1は、6つのステーションSt1~St6のうち主にステーションSt1の主要な構成を図示し、他のステーションStは、図示を省略した。また、支柱2b、天板2c等は、二点鎖線で図示し、これらの部材に隠れる構造を透過して図示した。
図2は、実施形態のゲーム機1を上側Z2から見た状態を示す図であり、抽選装置10、大量放出装置25、6つのステーションSt1~St6の配置を説明する図である。
実施形態、図面では、説明の便宜上、XYZ直交座標系(左右方向X、奥行方向Y、鉛直方向Z)を設けた。奥行方向Y、左右方向Xは、ゲーム機1を図1、図2に示すように配置した状態(ステーションSt1側を手前側Y1、ステーションSt4側を奥側Y2に配置した状態)の水平面上の方向とする。
ゲーム機1は、記憶部95、制御部96を備える。
記憶部95は、ゲーム機1を動作させるための各種情報、プログラム等を記憶する。
制御部96は、ゲーム機1の動作に必要な演算処理をしたり、ゲーム機1を統括的に制御するための装置である。制御部96は、各検出部の出力に応じて各駆動部(モータ等)を制御したり、各種演算処理をしたりする。
実施形態では、1つの制御部96が全てのステーションSt1~St6を制御する例を説明するが、これに限定されない。プッシャゲーム等の動作を行うための制御部を各ステーションStが備え、また、メダルの大量放出に関する処理等を共有する1つのセンタの制御部を備えていてもよい。この場合には、各ステーションの制御部と、センタの制御部とが、必要に応じて通信すればよい。
記憶部95は、各装置の動作に必要なプログラム、情報等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶装置である。制御部96は、例えば、CPU(中央処理装置)等から構成される。制御部96は、記憶部95に記憶された各種プログラム、各種情報を適宜読み出して実行することにより、実施形態の各種機能を実現している。
ゲーム機1の概略を説明する。
図1、図2に示すように、ゲーム機1は、メダルプッシャゲーム機である。
ゲーム機1は、6つのステーションSt1~St6(プレイ部)を備える。ステーションSt1~St6は、抽選装置10及び大量放出装置25を囲うように配置されている。大量放出装置25は、恐竜を模した模型25aを備えており、恐竜が生息した中生代の雰囲気を演出している。
各ステーションStのゲームの結果、メダルの大量放出(以下、単に「大量放出」ともいう)のステージに移行すると、抽選装置10が、そのステーションStに関して大量放出に関する抽選処理を実行後、大量放出装置25が抽選結果に応じたメダルの大量放出を行う。後述するように、抽選処理は、ボールゲーム、ルーレット20a等を利用した抽選の動作、処理等を含む。
ゲーム機1の筐体2の内外は、透明なウィンドウ2aによって仕切られている。プレイヤは、ウィンドウ2aを通して、領域F(F0~F6)を視認することができる。
領域Fは、ゲーム機1内部の領域である。領域Fは、主に、領域F0~F6を備える。
領域F0は、抽選装置10を利用した抽選ゲームが行われたりする領域である。領域F1~F6は、それぞれ、ステーションSt1~St6に対応した領域であり、プレイヤが投入したメダルでプッシャゲームのプレイが行われる領域である。
各ステーションStは、6人のプレイヤが独立してメダルプッシャゲームをするための独立した装置である。
なお、実施形態では、ゲーム機1は、6つのステーションSt1~St6を備える例を示すが、これに限定されず、6つ以外のステーションStを備えていてもよい。この場合には、ゲーム機1の形状をステーションStの数に応じて、適宜変更してもよい。
実施形態では、主にステーションSt1の構成について説明する。他のステーションSt2~St6の構成も同様である。
抽選装置10、大量放出装置25について説明する。
(抽選装置10、大量放出装置25の構成)
図3は、実施形態の傾斜面12近傍の構成の斜視図である。
図4は、実施形態の傾斜面12、ステーションSt1近傍の構成を上側Z2から見た図である。
図5は、実施形態の傾斜面12近傍の構成を右側X2から見た状態の各構成の配置を、模式的に示す図である。
図3から図5は、傾斜面12の方向A1が、ステーションSt1に向けられた状態を示す。
図6は、実施形態の表示部21のルーレット画面を説明する図である。
傾斜面12の左右方向Xの説明は、便宜上、傾斜面12が図3から図5の状態に配置された状態(方向A1をステーションSt1側に向けた状態)を説明する。
ボール11は、抽選に用いられる球体である。ボール11の表層は、ゴム、スポンジ等の弾性体によって形成されていてもよい。
傾斜面12は、回転枠12bに対して固定された傾斜板12a(図5参照)の上面である。傾斜板12aは、回転枠12bに固定された円盤状の板材である。
回転枠12bは、筒状の部材である。回転枠12bの中心軸C12は、ゲーム機1の中心軸と同心であり、鉛直方向Zである。また、上側Z2から見た状態で、中心軸C12は、傾斜面12の中心に一致する。
回転枠12bは、複数のローラ12eによって、中心軸C12を回転軸として回転可能に支持される(回転方向θ12参照)。回転枠12bは、モータ等を備える駆動部12d(図5参照)によって、回転駆動される。回転枠12bは、回転位置、回転速度を検出するロータリエンコーダ等の検出部(図示せず)が設けられている。
前述したように、傾斜面12の傾斜角度は、緩やかであり例えば5度程度である。
上記構成により、傾斜面12は、中心軸C12回りに回転可能である。また、傾斜面12は、方向A1に向かう程、鉛直方向Zの下側Z1に至るように傾斜する。
規制レール13は、傾斜面12の外周よりも一回り小さい円周上に設けられた柵である。これにより、規制レール13は、傾斜面12上のボール11の移動範囲を、この円周内に規制する。
なお、傾斜面12の外周にも壁部13a(図3参照)が設けられている。この壁部13aは、予期せず、ボール11が規制レール13を乗り越えたりして規制レール13外に逸脱した場合に、ボール11が傾斜面12から落下することを防ぐためのものである。ゲーム機1の通常の動作時には、ボール11は、規制レール13外に逸脱することはない。
規制レール13の最下部は、ボール11の直径よりも少し広い程度の開口13b(図3参照)を備える。
収容部14は、傾斜面12内の方向A1側(傾斜方向下側)に配置され、かつ、規制レール13の開口13bの部分に配置されている。このため、傾斜面12上のボール11は、重力の作用によって、収容部14に導かれる。
収容部14は、第1開閉アーム14a、第2開閉アーム14b、ボール検出部14cを備える。
第1開閉アーム14aは、鉛直方向Zの高さが異なる位置に、2つ設けられている。
第2開閉アーム14bは、鉛直方向Zにおいて、2つの第1開閉アーム14aの中間に配置されている。
このため、鉛直方向Zにおいて、第1開閉アーム14aの回転範囲と、第2開閉アーム14bの回転範囲とは、重ならない。これにより、第1開閉アーム14a、第2開閉アーム14bは、互いに干渉することなく回転移動することができる。
図3の二点鎖線内に示すボール11の位置は、後述するように、ボール11の打ち出し時の位置である。
点在突起15は、4つ設けられており、同様な形状である。
点在突起15は、傾斜面12から突出するように、傾斜面12に固定されている。点在突起15は、傾斜面12に点在するように配置されている。後述するように、点在突起15は、例えば、傾斜面12を移動するボール11の移動方向を、不規則に変えたりする。
点在突起15の表面のうち方向A2側(傾斜方向上側)の面は、平面であり、傾斜面12に対して直立した直立面15aである。直立面15aの法線方向は、方向A2側を向いている。
点在突起15の表面のうち方向A1側(傾斜方向下側)の面は、斜面15bである。斜面15bは、平面であり、方向A2側(傾斜方向上側)に至る程、鉛直方向Zの上側Z2(つまり傾斜面12の法線方向であって、傾斜面12から離れる方向)に変位する。
これらの点在突起15A~15Cの3つの直立面15aは、同一面上に配置されている。また、3つの直立面15aを内側に延長すると、丁度、妨害突起16に交差する(図4に示す二点鎖線L15参照)。
また、右端部の点在突起15Aは、規制レール13に沿って配置されており、つまり、規制レール13の内周に接するように配置される。
妨害突起16は、収容部14よりも方向A2側(傾斜方向上側)の近傍に配置されている。
妨害突起16は、点在突起15と同様に、傾斜面12から突出するように傾斜面12に固定されている。後述するように、妨害突起16は、例えば、傾斜面12を移動するボール11が収容部14に向けて移動することを妨害したりする。
上側Z2から見た状態で、妨害突起16の外形は、左右方向Xに細長く、また、方向A1側に膨らむ円弧状である。
妨害突起16は、点在突起15と同様な斜面16bを有している。また、妨害突起16の方向A2側の面は、傾斜面12に対して直立した直立面であり、また、妨害突起16の外形に応じて方向A1側に窪む湾曲面16aである。
第1アーム17、第2アーム18は、回転しながらボール11に当接することにより、ボール11を打つようにして移動させる部材である。
第1アーム17、第2アーム18は、それぞれ、傾斜面12に直交する回転軸C17,C18回りに回転可能に設けられている。回転軸C17,C18は、妨害突起16よりも方向A1側(傾斜方向下側)に位置している。第1アーム17、第2アーム18は、それぞれモータ(図示せず)によって、回転駆動される。また、第1アーム17、第2アーム18は、それぞれ回転位置、回転速度を検出するロータリエンコーダ等の検出部(図示せず)が設けられている。
第1アーム17の回転範囲A17(図4参照)は、上側Z2から見た状態で妨害突起16に重複する。但し、鉛直方向Zにおいて、第1アーム17の回転範囲A17(図5参照)は、妨害突起16よりも上側Z2の空間である。第1アーム17の傾斜面12からの位置は、ボール11の半径程である。これにより、第1アーム17は、妨害突起16に干渉することなく回転移動することができる。そして、ボール11が妨害突起16の近傍であれば方向A1,A2側のいずれに位置していても、第1アーム17は、このボール11に当接することができる。
第1アーム17の回転範囲A17と、第2アーム18の回転範囲A18とは、収容部14の方向A2側(傾斜方向上側)の範囲において、十分に、近接している。
模型台19は、大量放出装置25の模型25aを、傾斜面12に取り付けるための壇である。模型台19の形状は、高さの低い円柱状であり、中心軸が傾斜面12に直交する方向である。模型台19は、傾斜面12に固定されているので、模型台19及び模型25aは、傾斜面12と一体で中心軸C12回りに回転可能である。
模型台19は、上側Z2から見た状態で、傾斜面12内かつ規制レール13内に配置されている。模型台19の中心は、傾斜面の中心(中心軸C12)よりも方向A2側に配置され、つまり、模型台19は、円形の傾斜面12に、方向A2側に偏心して配置されている。
上記構成により、傾斜面12のうち方向A1(傾斜方向下側)の領域S12a(第1領域)は、ボールゲームで利用する領域として、大きく露出した面積を確保できる。また、傾斜面12の方向A2側の領域S12b(第2領域)は、模型台19よりも方向A2側(傾斜方向上側)で、細い通路S12cによって連続する。また、領域S12a,S12bを合わせた領域S12は、模型台19を囲うように、円環状に連続している。これにより、ボール11は、領域S12、つまり、模型台19を囲う領域を移動することができる。
抽選部20は、ボール11が収容部14に収容されることに応じて抽選処理を行う装置である。
図6に示すように、抽選部20は、表示部21を備える。
表示部21は、液晶表示装置等の表示装置である。表示部21は、各ステーションStにそれぞれ設けられている(図1参照)。表示部21は、表示画面が各ステーションStでプレイするプレイヤに向かい合うように配置されている。
表示部21は、主に各ステーションStでメダルプッシャゲームをする際に各種情報を表示するために利用されるが、実施形態では、抽選装置10の一部としても利用される。
ルーレット20aは、当たり情報が表示された複数の図柄が、円周上に配置されている。
当たり情報は、大量放出時のメダル放出枚数、JP(ジャックポット)、NEXTといった役情報である。
なお、NEXT役は、ゲームの仕様に応じて適宜設定でき、例えば、全ての当選役の大量放出枚数を倍にしてもよい。
大量放出装置25は、大量のメダルを、各ステーションStのプッシャ台に放出する装置である。
大量放出装置25は、模型25a、大量放出口25bを備える。
模型25aは、模型台19上に設けられている。模型25aは、恐竜の頭部が方向A2側を向き、尻尾が方向A1側を向くように配置される。
大量放出口25bは、実際に、メダルを放出する部分である。大量放出口25bは、頭部に取り付けられている。このため、大量放出口25bは、メダルを、方向A2側に放出する。
なお、詳細な説明は省略するが、放出されるメダルは、ホッパに収容されており、ホッパからレール等のメダル搬送路を通って、大量放出口25bに送り出される。
大量放出ステージは、通常ステージから移行する。
通常ステージは、全ステーションSt1~St6でメダルプッシャゲームを実行可能な状態である。傾斜面12、抽選装置10、大量放出装置25は、一体で中心軸C12回りに回転移動している。これにより、模型25aが、各ステーションStを順次向くように演出される。また、通常ステージでは、収容部14は、開状態に制御されており(図3参照)、ボール11を収容している。第1アーム17、第2アーム18は、回転駆動されず、停止した状態に制御される。
大量放出ステージに移行する条件は、規定数(例えば7個)のボール38が獲得穴37に落下すること等に設定してもよい(図8等参照)。この場合、制御部96は、獲得穴37に落下したボール38を検出する光学センサ等(図示せず)の出力に基づいて、ボール38の落下数をカウントすればよい。
大量放出ステージは、主に、ボール打ち出し、ボールゲーム、ルーレット抽選、大量放出の処理を備え、この順に処理が行われる。
大量放出ステージに移行後、抽選装置10、大量放出装置25は、制御部96によって、以下のように制御される。
ここでは、ステーションSt1が大量放出ステージに移行する例を説明する。
(1)傾斜面12は、傾斜面12の方向A1がステーションSt1側を向くように、回転駆動される。
これにより、ステーションSt1でプレイするプレイヤは、領域S12aを視認しやすい。また、ボールゲームに移行したステーションSt1は、ボールゲームを行うために、このように視認しやすい領域を利用できる。
ボール打ち出し位置は、第1アーム17の回転範囲A17内に位置している(図4参照)。
ボール11の打ち出し位置は、第1アーム17が左側X1にボール11を打ち出す位置である。このため、打ち出されたボール11は、規制レール13に内接しながら右回りに移動する。これにより、ボール11は、傾斜面12を方向A1側(傾斜方向下側)から方向A2側(傾斜方向下側)の範囲に移動される。
なお、第1アーム17の回転速度は、ボールゲーム時よりも速い。このため、第1アーム17は、ボール11の打ち出し時には、ボール11を傾斜面12の方向A2側(傾斜方向上側)の範囲に、確実に移動することができる。
このように、打ち出し時には、ボール11を模型台19の周りを移動させることができるので、ボール11の移動態様が面白い。
なお、第2アーム18は、このように退避した位置に配置されていれば、回転駆動された状態及び停止された状態のいずれの状態に制御されていてもよい。
ボール11の打ち出しが終了したことにより、ボールゲームの処理が開始される。
ボールゲームは、第1アーム17、第2アーム18が制限時間(例えば、60秒間)、回転駆動されることにより行われ、また制限時間内であってもボール11が収容部14に収容されることにより終了する。
(1)ボール11の打ち出しが終了したら、収容部14を開状態(つまり第1開閉アーム14a、第2開閉アーム14bを開位置に配置した状態)に制御する。
(2)第1アーム17は、ボール打ち出し後、ボールゲーム中には、一定の回転速度で回転駆動される。前述したように、この回転速度は、打ち出し時の回転速度よりも、遅い。同様に、第2アーム18は、一定の回転速度で回転駆動される。
第1アーム17、第2アーム18の回転速度は、同一でもよく、また、異なっていてもよい。実施形態では、第1アーム17、第2アーム18は、同期して回転したり、一方のアームのみが一時的(例えば数秒間)停止したりといった、不規則な回転動作を行う。
前述したように、打ち出されたボール11は、通常は、模型台19の周りを周って、模型台19よりも右側X2に移動する。
傾斜面12は傾斜しているので、ボール11は、重力の作用によって、傾斜面12に方向A1側(傾斜方向下側)に向けて移動し、収容部14に向けて移動する。また、収容部14は、傾斜面12の最下部に設けられているので、ボール11は、重力の作用によって、規制レール13に当接しながら転がることにより、収容部14に向けて移動したりする。
ところが、傾斜面12は、点在突起15、妨害突起16に加えて、回転駆動する第1アーム17、第2アーム18を備える。このため、傾斜面12上のボール11は、単に重力の作用によって移動するだけでなく、非常に不規則に移動する。
ボール11の移動態様の典型例を説明する。
・図7(A)の移動態様
打ち出し直後に通路S12cを通過等したボール11は、傾斜面12の右側X2の領域を、方向A1側(傾斜方向下側)に向けて移動した後、点在突起15間の隙間S15、点在突起15及び妨害突起16間の隙間から、方向A1側(傾斜方向下側)に移動したり(矢印a1,a2参照)、妨害突起16上に留まったりする。
例えば、点在突起15の直立面15aに当接したボール11は、その隣の点在突起15や、妨害突起16に到達することができずに、隙間S15から方向A1側に移動したりする。また、点在突起15に到達したボール11は、その直立面15aで跳ねて、その隣の点在突起15に到達したりする。
このように、点在突起15に到達後のボール11の移動方向は、不規則である。
また、ボール11が点在突起15間の隙間S15を通過できたり、通過できなかったりすることにより、ゲーム機1は、ボール11の移動態様を面白くすることができる。
図7(A)の場面で、ボール11が方向A1側(傾斜方向下側)に移動しなかった場合には、ボール11は、妨害突起16上を左右方向Xに揺動したり(矢印b1参照)、妨害突起16上に留まる。
上側Z2から見た状態で、第1アーム17の回転範囲A17と、妨害突起16とは、重複しており、同様に、第2アーム18の回転範囲A18と、妨害突起16とは、重複している。このため、妨害突起16上で揺動するボール11は、第1アーム17又は第2アーム18に当接する。
妨害突起16の外形は、方向A1側(傾斜方向下側)に膨らむように湾曲しているので、妨害突起16上で揺動しているボール11は、妨害突起16のうち最も膨らんだ位置(図7(B)に示す位置)に導かれて停止しようとする。この位置に配置されたボール11と、第1アーム17の回転範囲A17は、重複する。
このため、妨害突起16上に導かれたボール11は、第1アーム17又は第2アーム18に必ず当接し、不規則な方向(矢印b2等)に移動される。このため、ボール11は、妨害突起16上に放置されることはない。
・図7(C)の移動態様
傾斜面12を方向A1側(傾斜方向下側)に進むボール11は、移動速度が速い場合には、妨害突起16を方向A1側(傾斜方向下側)に乗り越えることがある。
すなわち、第1アーム17、第2アーム18は、妨害突起16の上側Z2の空間を回転移動する。また、第1アーム17、第2アーム18は、ボール11を横方向(AX平面方向)からボール11の中心に向かって打つ。このため、妨害突起16の傾斜面12からの高さは、第1アーム17、第2アーム18の設置高さよりも低くする必要があり、ボール11の半径以下等に設定されている。
これにより、ボール11は、妨害突起16に到達した際の速度、移動方向に応じて、妨害突起16を乗り越えることができる場合もあれば、乗り越えられない場合もある。
なお、図示は省略するが、ボール11は、点在突起15も同様に、乗り越える場合がある。
このように、妨害突起16及び点在突起15は、ボール11の移動速度が速い場合等には、ボール11が妨害突起16を乗り越えることができる程度の高さに設定されている。
第1アーム17又は第2アーム18は、収容部14の近傍であって、収容部14よりも方向A2側(傾斜方向上側)に設けられている。
このため、第1アーム17又は第2アーム18は、収容部14に向かって移動するボール11に当接することにより、ボール11が収容部14に入ることを邪魔をすることができる。第1アーム17又は第2アーム18に当接後のボール11の移動方向は、当接直前のボール11の移動方向及びその位置や、第1アーム17、第2アーム18の回転角度、当接位置等によって、決まる。このため、第1アーム17、第2アーム18は、ボール11を、プレイヤが予測困難な不規則な方向に移動できる。
ボール11は、収容部14の近傍で、第2アーム18に当接した場合には、例えば、規制レール13に沿って左回りに移動しやすい状態となる(矢印d1参照)。
その後、ボール11は、点在突起15Aを乗り越える程度の速度を有していれば、点在突起15Aを乗り越えることができる(矢印d2参照)。点在突起15Aは、斜面15bを備えるので、規制レール13に沿って移動するボール11は、乗り越えやすい。さらに、このように乗り越えたボール11は、方向A2側に向かって移動するものの、正確な方向を予測しにくい。
すなわち、実施形態では、ボール11が規制レール13に沿って移動しやすいという性質を利用し、このボール11の移動経路上に、点在突起15Aを配置している。また、点在突起15Aは、方向A2側に移動するボール11が乗り越えやすい形状に形成されており、かつ、乗り越えたボール11の移動方向を不規則にすることができる。
点在突起15は、逆三角形状に配置されているので、隙間S15の方向A1側(傾斜方向下側)の間口が大きくなる。さらに、ボール11は、点在突起15の辺部によって、方向A2側(傾斜方向上側)にガイドされる。このため、ボール11は、隙間S15を通って、方向A2側(傾斜方向上側)移動しやすい。
図示は省略するが、同様にして、ボール11は、点在突起15及び妨害突起16間の隙間を通って、方向A2側に移動しやすい。
ボール11は、第1アーム17及び第2アーム18の中間辺りに位置する状態で、第1アーム17及び第2アーム18に当接すると、第1アーム17及び第2アーム18によって、方向A2側(傾斜方向上側)に持ち上げられるように、移動する。これにより、ボール11は、妨害突起16を方向A2側(傾斜方向上側)に乗り越えることができる。その後は、ボール11は、第1アーム17に当接すること等によって、妨害突起16から離れるように移動する。
また、ボールゲーム中の第1アーム17の回転速度は、打ち出し時よりも遅い。このため、プレイヤは、第1アーム17、第2アーム18がボール11に当接して移動する態様を、じっくり観察することができ、ボールゲームを楽しむことができる。
制御部96は、ボール11が制限時間内に収容された場合には、その時点で第1アーム17、第2アーム18の回転を停止する。
制御部96は、ボール11が制限時間内に収容されなかった場合には、制限時間経過に応じて、第1アーム17、第2アーム18の回転を停止する。これにより、ボール11は、第1アーム17、第2アーム18に邪魔されることなく、収容部14に向かって移動でき、収容部14に収容される。
なお、制御部96は、制限時間経過に応じて、第1アーム17、第2アーム18の回転速度を遅くすることにより、ボール11が収容部14に収容されやすくしてもよい。また、制御部96は、第1アーム17、第2アーム18の間隔が広くなるように回転を制御して、ボール11が収容部14に収容されやすくしてもよい。
ここで、第1アーム17、第2アーム18の停止後、さらに所定時間(例えば10秒以内)経過しても、ボール11が収容部14に収容されない場合には、ボール11が妨害突起16上に留まっている可能性がある。このような場合、制御部96は、第1アーム17を数回転、回転させることにより、ボール11を妨害突起16上から移動してもよい。
これにより、傾斜面12を利用したボールゲームが終了する。
制御部96は、ボール11の検出情報の出力を受け付けた時点で、表示部21のルーレット20aの回転を停止する。そして、制御部96は、ルーレット20aを停止した時点において、ルーレット20aの最上部に位置する図柄を、当選図柄に決定する。例えば、図6(B)の場面でルーレット20aを停止した場合には、当選図柄は、150枚の図柄である。
このように、当選図柄は、ボールゲームよって、ボール11が収容部14に収容されたタイミングで決定される。前述したように、傾斜面12上のボール11の移動態様は、不規則であり、また、収容部14に収容されるタイミングは、プレイヤにとって予測が困難である。
これにより、ゲーム機1は、ボールゲーム及びルーレット抽選におけるプレイヤのドキドキ感を向上できる。
なお、制御部96は、例えば、他のステーションSrが大量放出ステージのゲーム開始を待機している場合、店舗の閉店時間前である場合等には、上記制限時間を、変更するようにしてもよい。
(1)制御部96は、当選図柄の決定後、傾斜面12を中心軸C12回りに180度回転させることにより、模型25aの頭部、つまり、大量放出口25bを、ステーションSt1の方向に向ける(図1等参照)。これにより、傾斜面12の方向A2側が、ステーションSt1に向く。
これにより、傾斜面12の法線方向は、ステーションSt1とは反対側を向くことになり、また、領域S12aがステーションSt1とは反対側に配置されることになるが、ボールゲームの終了後であるので、一連のゲームの進行にとって支障はない。
各ステーションStにおける外部メダルM1、内部メダルM2に関する構成(メダル投入、メダル射出、払い出し、メダル循環に関する構成等)を説明する。
プレイヤが投入口31L,31Rに投入し、また払い出し口39に払い出されるメダルMと、プッシャ台35等に供給されプレイ領域F1~F6等で使用されるメダルMとは、異なる流れを有する。つまり、プレイヤが実際に触れるメダルMと、ゲーム機内部のみで利用されるメダルMとは、別の運用がされる。
この説明では、両メダルMを明確に区別するために、適宜、前者を外部メダルM1、後者を内部メダルM2ともいう。外部メダルM1、内部メダルM2は、大きさ、材質、形状等が異なる種別でもよく、同一の種別でもよい。実施形態では、両者が同一種別である例を説明する。
また、各ステーションStの射出装置34L,34Rから、各プレイ領域F1~F6のプッシャ台35に内部メダルM2が投入されて供給されることを、適宜「射出」ともいう。
図9は、実施形態のゲーム機1の外部メダルM1、内部メダルM2に関する主要な構成を説明する図であり、外部メダルM1、内部メダルM2の流れを説明する図である。
以下、主にステーションSt1の構成を説明するが、他のステーションSt2~St6も同様な構成である。
ステーションSt1は、左投入口31L(外部メダル投入部)、右投入口31R(外部メダル投入部)、左レバー32L(第1レバー)、右レバー32R(第2レバー)、払い出しボタン33、左射出装置34L(第1メダル射出装置、内部メダル投入部)、右射出装置34R(第2メダル射出装置、内部メダル投入部)、プッシャ台35、左回収筒36L、右回収筒36R、獲得穴37、払い出し口39(外部メダル払い出し部)、左ホッパ40L、右ホッパ40R、外部メダルホッパ41(外部メダル貯留部)、内部メダルホッパ42(内部メダル貯留部)を備える。
なお、左投入口31L、左レバー32L、左射出装置34L、左回収筒36Lと、右投入口31R、右レバー32R、右射出装置34R、右回収筒36Rとは、それぞれ左右方向Xにおいて対称の構成である。以下、主に、左側X1の構成について説明し、右側X2の構成については、適宜説明を省略する。
左投入口31L、左レバー32Lは、操作パネル2dの左側X1に設けられた1組の操作部であり、また、右投入口31R、右レバー32Rは、操作パネル2dの右側X2に設けられた1組の操作部である。これら2つの操作部は、1人のプレイヤが操作してもよく、2人のプレイヤが操作してもよい。払い出しボタン33は、2つの操作部の間に設けられ、また、2つの操作部で共有される。
このように、ステーションSt1では、1人のプレイヤがプレイしてもよく、2人のプレイヤがプレイ領域F1を共有してプレイしてもよい構成になっている。
なお、2つの払い出しボタン33を左右に設けることにより、2人のプレイヤが各払い出しボタン33を操作できるようにしてもよい。
払い出しボタン33は、プレイヤが獲得した獲得メダル(後述する)を、外部メダルM1として払い出し口39に払い出すための操作を受け付けるボタンである。
左射出装置34Lは、射出筒34a、射出口34b、モータ34cを備える。
射出筒34aは、プレイ領域F1を囲う側壁34dのうち奥側Y2の範囲であって、プッシャ台35の往復テーブル35aの上側付近に設けられている。射出筒34aは、鉛直方向Zの軸回りに回転可能に支持されている。
射出口34bは、実際に内部メダルM2を射出する部分である。射出口34bは、射出筒34aの先端に設けられている。
モータ34cは、左レバー32Lの左側X1への傾動操作に応じて、射出筒34aを左回り(第1方向に対応した方向)に回転して、射出方向を奥側Y2に変更する。一方、モータ34cは、左レバー32Lの右側X2への傾動操作に応じて、射出筒34aを右回り(第2方向に対応した方向)に回転して、射出方向を手前側Y1に変更する。これにより、プレイヤは、射出される内部メダルM2がプッシャ台35上に載置される位置を、変更することができる。
左回収筒36L、右回収筒36Rは、固定テーブル35bの手前側縁部の左右にそれぞれ設けられている。
なお、プッシャ台35、左回収筒36L、右回収筒36Rの詳細な説明は、後述する。
獲得穴37は、固定テーブル35bの手前側縁部の中央の開口である。
左回収筒36L、右回収筒36Rには、落下した内部メダルM2を検出する検出部36a(光学センサ等)が設けられている。同様に、獲得穴37は、落下した内部メダルM2を検出する検出部37aが設けられている。なお、実施形態では、検出部36aは、回収筒36L,36Rに落下した内部メダルM2を、兼用して検出するようになっているが、回収筒36L,36Rは、それぞれ独立した検出部が設けられていてもよい。
記憶部95は、獲得穴37に落下したメダル数量を、プレイヤが獲得した獲得メダル数として記憶している。このように、記憶部95に記憶された獲得メダルは、クレジットメダルともいう。また、記憶部95は、回収筒36L,36Rに落下したメダル数量を、回収メダル数として記憶している。
ボール38は、固定テーブル35b上に直接乗ったり、固定テーブル35b上の内部メダルM2上に乗ったりする。このため、内部メダルM2が固定テーブル35b上を移動すると、ボール38も固定テーブル35b上を移動する。
同様に、右ホッパ40Rは、右射出装置34Rから射出する内部メダルM2を貯留し、内部メダルM2を右射出装置34Rに送出するための送出装置40aを備える。
外部メダルホッパ41は、外部メダルM1を払い出し口39に送出するための送出装置41aが設けられている。
内部メダルホッパ42は、内部メダルM2を、左ホッパ40L、右ホッパ40R、放出ホッパ43bに送出するための送出装置42aが設けられている。送出装置42aは、1つの送出装置が内部メダルM2を3つのホッパ40L,40R,43bから選択して送出する構成でもよく、また、3つのホッパ40L,40R,43bに対応した3つの装置から構成されていてもよい。
大量放出装置25は、放出ホッパ43b、モータ43cを備える。
放出ホッパ43bは、大量放出口25bから放出する内部メダルM2を貯留する容器である。放出ホッパ43bは、上記ホッパとは異なり、ステーションSt毎に設けられておらず、1つのみ設けられている。つまり、放出ホッパ43bは、全ステーションSt1~St6間で兼用される。
放出ホッパ43bは、内部メダルM2を大量放出口25bに送出するための送出装置43aが設けられている。
モータ43cは、模型25aの頭部を、鉛直方向Zの軸回りに回転する駆動装置である。これにより、モータ43cは、大量放出口25bを左右に往復するように回転駆動する(図8の示す方向X25b参照)。
このため、大量放出口25bから放出された内部メダルM2は、プッシャ台35上の奥行方向Yのほぼ中央の範囲において、左右方向Xに渡って、落下するように放出される。また、プッシャ台35に放出した内部メダルM2は、プッシャ台35で跳ねたりする。このため、内部メダルM2の放出範囲A25bは、プッシャ台35(往復テーブル35a及び固定テーブル35b)の上面のほぼ全面となる。
一方、前述したように射出装置34L,34Rの射出範囲A34は、往復テーブル35a上のみである。
ゲームのプレイ方法等について説明しながら、外部メダルM1、内部メダルM2の流れ等について説明する。
(投入口31L,31Rへのメダル投入に応じた、プッシャ台35への内部メダルM2の供給)
プレイヤは、プッシャ台35上に内部メダルM2を射出したい場合には、左レバー32Lを左右方向X(左側X1、右側X2)に傾動操作することにより射出口34bの向きを定めて、外部メダルM1を左投入口31Lにすればよい。
制御部96は、左レバー32Lの左右方向Xへの傾動操作に応じて左射出装置34Lを制御することにより、射出筒34aを奥行方向Y(手前側Y1、奥側Y2)に回転駆動し、射出口34bの向き、つまり内部メダルM2の射出方向を変更する。また、左投入口31Lに投入された外部メダルM1は、検出部31aに検出され、外部メダルホッパ41に貯留される。制御部96は、検出部31aの検出に応じて、左ホッパ40Lの送出装置40aを駆動する。
これにより、制御部96は、外部メダルM1の左投入口31Lへのメダル投入に応じて、左ホッパ40Lに貯留した内部メダルM2を、射出口34bからプッシャ台35に供給する。また、制御部96は、左レバー32Lの奥行方向Yへの傾動操作を受け付けることなく、メダル射出を実行する。
詳細な説明は省略するが、同様に、制御部96は、外部メダルM1の右投入口31Rの投入に応じて、右ホッパ40Rに貯留した内部メダルM2を、右射出装置34Rからプッシャ台35に供給する。
ゲームが進行することに応じて、プッシャ台35上の内部メダルM2は、獲得穴37、回収筒36L,36Rに落下する。
獲得穴37に落下した内部メダルM2は、検出部37aに検出され、内部メダルホッパ42に貯留される。制御部96は、検出部37aが内部メダルM2を検出する毎に、つまり獲得穴37に落下した内部メダルM2をカウントして、記憶部95の獲得メダル数を加算する。また、制御部96は、内部メダルM2が獲得穴37に落下しても、外部メダルM1を払い出さない。
同様に、制御部96は、検出部36aの出力に応じて、回収筒36L,36Rに落下した内部メダルM2をカウントして、回収メダル数を加算する。
制御部96は、前述した外部メダルM1の投入と同様に、左レバー32Lの左右方向Xへの傾動操作に応じて、左射出装置34Lの内部メダルM2の投入方向を変更する。制御部96は、左レバー32Lの奥行方向Yへの傾動操作に応じて、記憶部95の獲得メダル数を減算することにより獲得メダルを消費し、また、前述した外部メダルM1の投入と同様に、左ホッパ40Lに貯留した内部メダルM2を射出口34bからプッシャ台35に供給する。なお、制御部96は、左レバー32Lが継続して奥行方向Yに傾動操作されている間は、複数の内部メダルM2を1枚ずつ連続してプッシャ台35に供給する。
なお、ステーションSt1の獲得メダルは、左右の領域で区別されず、記憶部95は、ステーションSt1全体の獲得メダル数を記憶する。このため、制御部96は、左レバー32L、右レバー32Rのいずれが操作されても、ステーションSt1の獲得メダルを消費して、それぞれ左射出装置34L、右射出装置34Rから内部メダルM2を射出する。つまり、制御部96は、レバー32L,32Rの操作に応じて2つの射出装置34L,34Rがそれぞれプレイ領域F1に投入する内部メダルM2に関し、記憶部95に記憶した獲得メダル数を共有する。
なお、実施形態では、制御部96は、射出口34bの向きを変更操作している際に、メダル投入してしまう等という誤操作を抑制するために、レバー32L,32Rの斜め方向への傾動操作を受け付けない構成にしている。但し、これに限定されず、制御部96は、斜め方向への傾動操作を受け付けることにより、射出口34bの向きを変更操作しながらメダル投入できる構成にしてもよい。
プレイヤは、ゲームを終了する場合等には、払い出しボタン33を操作すればよい。
制御部96は、払い出しボタン33の操作に応じて、外部メダルホッパ41を制御して、記憶部95に記憶した獲得メダル数分の外部メダルM1を、払い出し口39に払い出す。
これにより、プレイヤは、ゲームで獲得した獲得メダル数分の外部メダルM1を、外部に払い出すことができる。
この場合、プレイヤは、左レバー32Lの左手のみの操作によって、左射出装置34Lの射出方向の変更及び射出実行を操作できる。同様に、プレイヤは、右レバー32Rの右手のみの操作によって、右射出装置34Rの射出方向の変更及び射出実行を操作できる。これにより、プレイヤは、両手によるレバー操作によって、左射出装置34L、右射出装置34Rの両方を同時に操作でき、また、獲得メダルを両射出装置で共有して消費しながらプレイできる。
このように、ゲーム機1は、従来のゲーム機に比較すると、操作性が各段によい。
制御部96は、獲得穴37、回収筒36L,36Rに落下して内部メダルホッパ42に収容された内部メダルM2を、送出装置42aを制御することにより、左ホッパ40L、右ホッパ40R、放出ホッパ43bに振り分けるようにして送出する。
内部メダルホッパ42のメダル収容数は、最も多く、例えば、数百枚である。制御部96は、必要に応じて、左ホッパ40L、右ホッパ40R、放出ホッパ43bに送出する。
左射出装置34Lから内部メダルM2が射出される場合は、プレイヤによって左投入口31Lにメダル投入された場合、左レバー32Lが操作された場合である。同様に、右射出装置34Rから内部メダルM2が射出される場合は、プレイヤによって右投入口31Rにメダル投入された場合、右レバー32Rが操作された場合である。また、ゲームで小当たりに当選した場合にも、射出装置34L,34Rから内部メダルM2が射出される。
このため、制御部96は、左射出装置34L、右射出装置34Rから投入するために必要な数量として、例えば100枚程度の内部メダルM2が左ホッパ40L、右ホッパ40Rにそれぞれ収容されるように、内部メダルホッパ42の送出装置42aを制御する。
例えば、制御部96は、ステーションSt1で大量放出ステージに移行し大量放出の処理をする場合には、ルーレット抽選で当選した数量の内部メダルM2を、ステーションSt1の内部メダルホッパ42から放出ホッパ43bに送出する。また、ステーションSt1とは異なる他のステーションSt2~St6の内部メダルホッパ42を駆動せず、内部メダルM2をこれらの内部メダルホッパ42から放出ホッパ43bに送出しない。そして、制御部96は、放出ホッパ43bに送出した内部メダルM2を、さらに、放出ホッパ43bを制御することにより、大量放出口25bからステーションSt1のプッシャ台35に供給する。
このため、ステーションSt1の大量放出の処理では、ステーションSt1の内部メダルホッパ42の内部メダルM2のみが用いられ、他のステーションSt2~St6の内部メダルホッパ42の内部メダルM2が用いられることがない。
これにより、各ステーションStにおいて内部メダルM2が不足すること(いわゆるメダル切れ)が発生することを抑制できる。また、ゲーム機1の管理者は、外部メダルM1の数量の過不足のみに注意して補充、減量等すればよいので、メダルに関する管理が容易である。
制御部96は、各ステーションStで大量放出を行う場合には、そのステーションStのレバー32L,32Rによる射出装置34L,34Rの操作を受け付けない。つまり、制御部96は、レバー32L,32Rが傾動されても、射出装置34L,34Rによる内部メダルM2の射出方向の変更、及び射出の実行の制御を受けない。
そして、制御部96は、各ステーションStで大量放出を行う場合には、レバー32L,32Rの左右方向Xの操作に応じてモータ43cを制御することにより、大量放出口25bの向きを変更する。これにより、制御部96は、大量の内部メダルM2の放出方向を、左右方向Xに変更する(図8示す方向X25b参照)。
この場合、両方のレバー32L,32Rが操作された場合には、制御部96は、例えば、最後に操作を受けたレバーの操作に従うようにしてもよい。
また、制御部96は、大量放出を行うステーションStのレバー操作のみを受け付けて、大量放出装置25によるプレイ領域F1への内部メダルM2の放出方向を変更できる。
固定テーブル35b上には、ボール38が載置されている。
このため、プレイヤは、内部メダルM2の放出方向を操作することにより、内部メダルM2をボール38に当てるようにプレイできる。ボール38は、放出された内部メダルM2に当たることにより、固定テーブル35b上を移動する。また、内部メダルM2の放出範囲A25bは、ボール38の移動範囲である固定テーブル35b上の全面を含むので、プレイヤにとっては、ボール38を有利に移動できるチャンスである。
なお、大量放出中において、ボール38が獲得穴37に落下した場合には、例えば、1つのボール38が落下したことに応じて2つボール38が落下した処理を行う等の利益を、プレイヤに付与してもよい。
これに対して、大量放出時には、大量放出装置25からの内部メダルM2をボール38に直接当てることができるので、ボール38を大きくに移動できる。また、放出範囲A25bが固定テーブル35b上の全面であるので、ボール38が手前側Y1に移動するように、内部メダルM2をボール38に当てれば、ボール38を獲得穴37の方向に移動することができる。
このため、プレイヤは、通常ステージの再開時には、大量放出前に狙った方向に、内部メダルM2を射出することができる。
図10は、実施形態の回収筒36近傍の構成を奥側Y2から見た斜視図である。
図11は、実施形態の回収筒36の筒本体55の構成を説明する図である。
図11(A)は、筒本体55を上側Z2から見た図である。
図11(B)は、筒本体55を右側X2から見た断面図(B-B断面図)である。
図11(C)は、筒本体55の右側面図である。
図11(D)は、筒本体55を奥側Y2から見た図である。
図11(E)は、筒本体55の斜視図である。
図12は、実施形態の回収筒36が内回転状態、外回転状態に配置された状態の回収筒36近傍の構成を説明する斜視図である。
なお、図12は、メダルMの移動態様をわかりやすく説明するために、ボールガード56の図示を省略した。
ゲーム機1は、プッシャ台35、回収筒36(メダル回収部)、周囲壁58、駆動部59を備える。
プッシャ台35は、往復テーブル35a、固定テーブル35bを備える。
往復テーブル35a及び固定テーブル35bの上面は、水平面であり、メダルMを移動可能に載置することができる。往復テーブル35a及び固定テーブル35bの左右方向X(メダル移動方向に直交する方向)の外側には、側壁34dが設けられている。
射出装置34等から往復テーブル35a上に供給されたメダルMは、往復テーブル35aの往復移動によって、奥壁50(図1参照)に当接する。このため、往復テーブル35a上に載置されていた複数のメダルMは、玉突き現象のように手前側Y1に徐々に移動する。これにより、複数のメダルMの一部は、手前側Y1の傾斜面35cから固定テーブル35b上に落下する。
固定テーブル35b上には、このように往復テーブル35aから落下してきたメダルM等が載置される。また、往復テーブル35aから落下したメダルMは、往復テーブル35aの往復移動によって、往復テーブル35aの手前壁部に当接する。このため、固定テーブ上に載置されていた複数のメダルMは、玉突き現象のように手前側Y1(メダル移動方向)に徐々に移動する。これにより、複数のメダルMの一部は、固定テーブル35bの手前縁部から獲得穴37に落下するか、回収筒36に回収される。
切り欠き52は、固定テーブル35bのコーナ部を円弧状に切り欠いた部分である。この円弧の半径は、回収筒36の円筒の半径と同等である。このように、切り欠き52は、回収筒36の外周面に対応した形状である。
このため、回収筒36及び固定テーブル35bは、プレイ領域F1内に連続して配置され、かつ、回収筒36は、固定テーブル35bに干渉することなく回転駆動できる。
そして、回収筒36を側壁34dに連続するように設けているので、側壁34d近傍を、側壁34dに沿って移動するメダルMを、回収筒36に効率よく導くことができる。
回収筒36は、その一部が、固定テーブル35bの切り欠き52に収容されるように配置されている。つまり、2つの回収筒36は、固定テーブル35bの手前縁部であって、左右方向X(直交方向)の左側X1及び右側X2にそれぞれ設けられている(図8参照)。また、回収筒36は、側壁34dの手前側Y1に、側壁34dに連続するように設けられている。
ゲーム機1は、回収筒36を目隠しするための部材が設けられていない。このため、回収筒36は、従来のゲーム機の落下穴とは異なり、プレイ領域F1内において上側Z2に露出しており、また、プレイヤからよく見えるように配置されている。
回収筒36の上側Z2には、ボールガード56(ボール移動抑制部材)が固定されている。
図11に示すテーブル配置線55iは、筒本体55がゲーム機1に取り付けられた状態で、固定テーブル35bの表面の鉛直方向Zの位置を示す。
筒本体55は、円筒部材の上部の一部を、奥側Y2に向けて開口する開口55jを有するように、削り取ったような形状である。また、円筒の中空部分は、メダルMが落下する回収穴55hを形成する。回収穴55hの直径は、メダルMの直径よりも大きい。
落下面55aは、フラット面55b、隆起面55c等から移動してきたメダルMを滑り落とすことにより、回収穴55hへと導く。落下面55aは、回収穴55hに向かうに従って下側Z1に傾斜している。
フラット面55bは、筒本体55の外縁部に形成され、筒本体55の外周の円弧及び弦に囲われた面である。フラット面55bは、平面であり、また、水平面である。鉛直方向Zにおいて、フラット面55bは、固定テーブル35bの表面と、同じ位置に配置される。また、フラット面55bの外縁部は、テーブル配置線55iに一致している。
隆起面55cは、筒本体55の外縁部に形成された面である。隆起面55cは、フラット面55bよりも左右外側の部分に、それぞれ設けられている。
隆起面55cは、テーブル配置線55iから回収穴55hの方向(つまり円筒の中心軸C35の方向)に至る程、上側Z2に至るように(つまり固定テーブル35bの表面よりも上側Z2に突出するように)、形成されている。
内側壁55eは、落下面55aの左右外側の辺部から隆起面55cへと至る側壁である。
天面55fは、筒本体55の最上部を形成する面である。天面55fは、水平面である。
隆起面55cは、固定テーブル35bの表面に連続し、また、固定テーブル35bの表面より突出した面を形成するように配置される。このため、隆起面55cは、固定テーブル35bを移動してきたメダルMをフラット面55bよりも回収穴55hに導きにくく、つまり、メダルMを回収しにくい部分を構成できる。
ボールガード56は、円環状の板材である。上側Z2から見た状態で、ボールガード56の外径は、筒本体55の外径と等しい。また、固定テーブル35bからボールガード56までの高さは、ボール38の直径よりも小さい、実施形態では、この高さは、ボール38の半径と等しい。固定テーブル35b上を移動してきたボール38は、筒本体55に接触する前に、ボールガード56に当接する。これにより、ボールガード56は、ボール38がフラット面55b及び隆起面55cに到達することを抑制できる。
ここで、例えば、メダルMの大量放出時に放出等されたメダルMは、プッシャ台35等で跳ねたりして、回収筒36に向けて上側Z2から落下することがある。このようなメダルMは、ボールガード56の内径部を通って、回収穴55hに落下する。
このように、ボールガード56は、ボール38が筒本体55に到達することを抑制でき、かつ、メダルMが通常とは異なる態様で移動してもこれを通過させることができる。
ボール案内板57は、側壁34dから、左右内側に突出するように設けられている。
しかし、ボール38が回収筒36に確実に到達しないようにするためには、ボール案内板57をより大きくし、また、ボール案内板57を回収筒36の近傍まで設置する必要がある。この場合には、ボール案内板57が固定テーブル35b上の多くのメダルMを隠してしまうし、また、回収筒36近傍でのメダルMの移動を観察しくい。このため、ゲーム機1は、ボール案内板57を設けていても、ボール38が回収筒36に到達することがあるように構成されている。
駆動部59は、回収筒36を鉛直方向Zの軸回りに回転する装置であり、例えばモータ等を備える。回収筒36は、駆動部59によって、中心軸C35回りに約90度の範囲で往復するように回転駆動される。
これにより、メダルMの落下のしやすさの状態は、易落下状態(図12(A)の状態)及び難落下状態(図12(B)の状態)の間で変化する。
図12(A)に示すように、易落下状態では、フラット面55bが形成された開口55jの部分は、奥側Y2を向くように配置されるので、固定テーブル35b上を手前側Y1に移動してくるメダルMに向かい合うように配置される。また、左右方向Xにおいて、フラット面55bの外側端部55k(黒丸で図示した)は、側壁34dと同じ位置に配置される。このため、固定テーブル35b上を移動してきたメダルMは、フラット面55b上に乗り移るように移動しやすい。これにより、易落下状態では、固定テーブル35b上のメダルMは、回収筒36に回収されやすい。
このため、固定テーブル35b上を移動してきたメダルMは、隆起面55cに乗り上げたり、隆起面55cの裾部分に沿って移動し、かつ、フラット面55b上に移動しにくい。さらに、筒本体55の外周面一部55mに当接したメダルMも、回収穴55hに入ることはできない。これにより、難落下状態では、固定テーブル35b上のメダルMは、回収筒36に回収されにくい。
図13は、実施形態のメダルMが回収筒36によって移動される態様を説明する図である。
なお、メダルMが移動する態様は、メダルMの数量、往復テーブル35aの往復移動にともなうメダルMの移動状態等に起因するため、複雑である。図13は、メダルMが移動する態様の典型例を示す。
図13(A)に示すように、易落下状態で、フラット面55b上に位置するメダルMは、そのまま手前側Y1にさらに移動すれば、回収穴55hに落下する。しかし、この状態から難落下状態に変更するために、回収筒36が右回りに回転すると、このメダルMは、内側壁55eに当接することがある。図13(B)に示すように、このため、このメダルMは、回収筒36の回転に応じて、内側に向けて移動されることがある。このため、プレイヤが回収筒36に回収されるであろうと予想したメダルMは、回収されない場合がある。
前述したように、回収筒36に回収されたメダルMは、検出部36a(図9参照)によって検出される。
ここで、ゲーム機1は、前述したように固定テーブル35b上のメダルMを回収筒36に効率よく導くことができるので、回収穴55hの開口面積を、従来のゲーム機の親落穴の開口面積よりも小さくすることができる。このため、回収筒36に回収されたメダルMが通過する領域を、小さい空間にすることができる。これにより、検出部36aは、回収されたメダルMの検出をしやすい。
このように、実施形態のゲーム機1は、従来のゲーム機の親落穴とは異なり、回収されたメダルMの検出をしやすい構成にし、また、メダルMが回収される態様を積極的にプレイヤに見せる構成にしている。このため、実施形態のゲーム機1は、回収筒36を親落穴の代用とするだけではなく、回収したメダルMをゲーム進行にも利用できる。
また、従来のゲーム機は、メダルを回収していることや、その回収量をプレイヤに分かりにくくするために、親落穴を隠す目隠しをプッシャ台上に設けていた。これに対して、ゲーム機1は、メダルMを回収していることを見せる構成であるため、この目隠しが不要である。これにより、ゲーム機1は、プレイヤに安心感を与えることができる。
また、例えば、往復テーブル35aが手前側Y1に移動している状態では、固定テーブル35b上のメダルMは、手前側Y1に移動しやすい。このため、制御部96は、往復テーブル35aが手前側Y1に移動している状態において、回収筒36が易落下状態にする制御することによりペイアウト率をより高くできるし、一方、回収筒36が難落下状態にするように制御することによりペイアウト率をより低くなるように調整できる。
図10、図14、図15等を参照して、プッシャ台35及びボール供給装置70に関連する構成について説明する。
図14は、実施形態のプッシャ台35及びボール供給装置70近傍の構成を説明する図である。
図14(A)は、固定テーブル35b近傍の構成を上側Z2から見た図である。
図14(B)は、手前側Y1から見た状態における固定テーブル35b、側部構造体65、ボール降下装置73、ボール供給口75等の位置関係を説明する図であり、図14(A)のB-B断面図に対応する図である。
図15は、実施形態の固定テーブル35b及びボール供給装置70近傍の構成を、右上から見た斜視図である。
なお、図15は、ボール上昇装置71の透明カバー71e、ボール降下装置73の透明カバー73e、目隠しカバー74e等を取り除いた状態を図示した。
図10に示すように、ボール供給装置70は、固定テーブル35bよりも左側X1に位置する側部構造体65に設けられている。側部構造体65は、プレイ領域F1の左側X1に配置された構造体である。側部構造体65の右側面は、側壁34dである。
図14に示すように、固定テーブル35bは、複数のネジ60(抵抗付与部材)を備える。
ネジ60は、固定テーブル35b内の段付き穴に固定されている。ネジ60は、頭部表面が緩やかな湾曲面(つまり曲率半径が大きい)を有するネジ種別であり、例えば、トラスネジ、バインドネジ等である。
ネジ60の頭部は、湾曲面の上部のみが、固定テーブル35bの表面から突出している。湾曲面の縁部は、固定テーブル35bの表面よりも下側Z1に位置しており、また、頭部の外周面も、固定テーブル35bの表面よりも下側Z1に位置している。
このため、固定テーブル35b上を移動するメダルMは、ネジ60の設置部を通過する際には、ネジ60の頭部の外周面に引っ掛かることなく湾曲面に乗り上がることにより、移動しにくくされる抵抗が付与される。
なお、プレイ時には、ネジ60は、メダルMに覆われて視認できない。このため、プレイヤに対して、違和感を与えることはない。
固定テーブル35bの表面のうち、小さい等脚台形内の領域、及び大きい等脚台形状よりも外側の領域は、メダルMが移動しやすい易移動領域61である。
実施形態では、易移動領域61のうち小さい等脚台形内を易移動領域61a、側壁34dに沿った領域を易移動領域61bともいう。ボール停止範囲(後述する)は、易移動領域61aに位置する。
大きい等脚台形から小さい等脚台形状を取り除いた範囲は、易移動領域61よりもメダルMが移動しにくい難移動領域62となる。
図14(B)に示すように、このため、固定テーブル35b上に積載されるメダルMの高さは、難移動領域62が高く、易移動領域61がこれよりも低くなる。また、メダルMが積載される表面形状は、易移動領域61aに凹部を有し、その周囲を難移動領域62が突出して囲うカルデラのような形状となる。
図10、図15に示すように、ボール供給装置70は、ボール38を固定テーブル35b上に供給する装置である。ボール38の表層は、ゴム、スポンジ等の弾性体によって形成されていてもよい。
ボール供給装置70は、ボール上昇装置71、ブリッジレール72、ボール降下装置73(ボール移動部)、減速部74、ボール供給口75を備える。
ボール供給装置70内におけるボール38の移動経路は、この順であり、つまり、ボール38は、ボール上昇装置71からボール供給口75に向けて移動する。ボール上昇装置71側が上流側、ボール供給口75が下流側である。
ボール上昇装置71は、ボール38をストックするボール容器(図示せず)から、側部構造体65の上側Z2まで、上昇させるための装置である。ボール上昇装置71は、ボール降下装置73よりもボール移動経路の上流側に設けられている。
ボール上昇装置71は、上昇ガイドレール71a、螺旋スクリュー71b、透明カバー71eを備える。
螺旋スクリュー71bは、棒部材と、その周囲に取り付けられた螺旋状の羽根である上昇羽根71c(当接部)とを備える。螺旋スクリュー71bの中心軸C71bの方向は、鉛直方向Zである。螺旋スクリュー71bは、中心軸C71b回りに回転駆動される。
透明カバー71e(図10参照)は、螺旋スクリュー71bを外側から覆う透明なカバーである。透明カバー71eは、ボール上昇装置71の内部に、メダルMが入り込むこと等を抑制する。
なお、上昇ガイドレール71aの上部(ボールの上下移動範囲の上端近傍)には、上昇したボール38を検出する検出部(光学センサ等)が設けられている。制御部96は、検出部の検出に応じて、ボール38が上昇ガイドレール71aの上端部まで上昇し、ブリッジレール72に移動したことを確認することができる。
ブリッジレール72は、ボール上昇装置71が上昇したボール38を、ボール降下装置73の上部に移動させるレールである。ブリッジレール72は、複数の棒状の部材から形成されており、ボール上昇装置71からボール降下装置73に向かうに従って、下側Z1に傾斜している。これにより、ブリッジレール72は、ボール38を、プレイヤから視認可能に、重力の作用によって転がしながら、ボール降下装置73に向けて移動させることができる。
ボール降下装置73は、降下羽根73c、透明カバー73eを備える。
降下羽根73cは、棒部材の周囲に取り付けられた螺旋状の羽根である。棒部材の軸方向は、鉛直方向Zである。降下羽根73cの形状は、螺旋スクリュー71bの上昇羽根71cの形状と同様であり、つまり、両者は、対応した形状である。降下羽根73cは、螺旋スクリュー71bとは異なり、回転駆動されない。
降下羽根73cの上部構成は、側部構造体65よりも上側Z2に位置し、一方、下部構成は、側部構造体65に収容されている。
透明カバー73e(図10参照)は、降下羽根73cを外側から覆う透明なカバーである。透明カバー73eの形状は、薄肉の円筒状である。
このように、ボール降下装置73は、ブリッジレール72から移動してきたボール38を受け取って螺旋降下路73dを通すことにより、ボール38を旋回させながら降下させる。また、ボール38は、重力の作用によって加速するので、ボール降下装置73は、モータ等を備える駆動装置が不要であり、簡単な構成にすることができる。
図15に示すように、螺旋降下路73dの終端は、接線方向がほぼ左右方向Xを向くように配置されている。ボール38は、螺旋降下路73dの終端から、左右方向Xにほぼ平行に右側X2に向けて進む。
また、ボール上昇装置71、ボール降下装置73は、互いに同様な形状の螺旋羽根を有しており、対となって、側部構造体65に直立するように奥行方向Yに並べて設置されている。このため、両者は、プレイ領域F1内にスッキリと配置でき、また、美観がよい。
減速部74は、螺旋降下路73dの終端からボール供給口75までの部分であって、主に、螺旋降下路73dで加速して高速となったボール38を減速させるための機能を有する部分である。
減速部74は、側部構造体65の内部に設けられている。
減速部74の構造は、目隠しカバー74e(目隠し部)によって、プレイ領域F1に露出しないよう目隠しされている(図10参照)。このため、プレイ領域F1の美観は、損なわれない。目隠しカバー74eは、側部構造体65の天面の一部を構成する。
減速突起74aは、螺旋降下路73dから移動してきたボール38に当接することにより、ボール38を減速させるための部材である。前述したように、ボール38は、螺旋降下路73dで加速されており、そのまま固定テーブル35bに出すには、速度が速過ぎる。そのため、減速突起74aは、ボール38を減速させるわけである。
ここで、メダルMの大量放出時等には、プッシャ台35等で跳ねたメダルMが、ボール供給口75の内部に入り込むことがある。傾斜面74bは、このように入り込んだメダルMを滑り落として、ボール供給口75から固定テーブル35b上に排出することができる。
ボール供給口75は、側壁34dに設けられ、ボール38を固定テーブル35b上に向けて出す開口である。
図14(A)に示すように、奥行方向Yにおいて、ボール供給口75は、易移動領域61aと同じ位置に配置されている。
図14(B)に示すように、ボール38は、螺旋降下路73dの終端から右側X2に向けて進み、ボール供給口75から右側X2に向けて出る。ボール38は、固定テーブル35b上に落下後に右側X2に転がりながら移動して易移動領域61a内で停止したり、易移動領域61a内に落下して停止する。
つまり、減速突起74aの大きさ、材質等は、螺旋降下路73dを移動してきたボール38の移動速度を、ボール38が固定テーブル35b上に配置された場合に、ボール停止範囲が易移動領域61a内となる程度に、減速させるように設定されている。減速突起74aの設定は、ボール38の大きさ、螺旋降下路73dから出る際のボール38の速度等のゲーム機の特性に応じて、適宜変えればよい。
実際にゲーム機1を試作したところ、減速突起74aを備えることにより、ボール供給口75から出たボール38が、易移動領域61a内で停止する効果を有することを確認できた。また、減速突起74aを設けない場合には、ボール38は、螺旋降下路73dによって高速になっているために、左側X1の側壁34dの対向壁まで到達してしまった。
すなわち、ボール供給口75の位置が高過ぎると、ボール38は、重力の作用によって、再度、高速になり過ぎてしまう。また、ボール38は、高速になり過ぎた状態で、固定テーブル35b上のメダルM上に落ちると、不規則過ぎる方向に跳ねてしまうため、易移動領域61aの方向に移動しにくくなってしまう。また、ボール供給口75の位置が低過ぎると、固定テーブル35bで跳ねたメダルMがボール供給口75に入りやすくなること等の要因になるので、好ましくない。
図8に示すように、大量放出装置25は、大量のメダルMを、固定テーブル35b上面のうちボール停止範囲を含む範囲に、固定テーブル35bの上側Z2から大量放出する。実施形態のゲーム機1は、上記アーム、レール等が不要であるので、このようなメダルMの大量放出を邪魔することがない。
これに対して、従来のゲーム機は、上記アーム、レール等を備えるので、プレイ領域F1が煩雑であり、また、メダルMの大量放出時にはメダルMが上記アーム、レール等に当たってしまい邪魔となっていた。
実施形態では、回収筒36L,36Rに回収したメダル数が一定数(例えば、100枚程度)に到達することに応じて、制御部96が螺旋スクリュー71bを回転することにより、1つのボール38を固定テーブル35b上に供給している。表示部20は、メダルMの上記一定数に対する回収量の割合を、ゲージ等で表示してもよい。
また、制御部96は、メダル数が一定数に到達した場合に、表示部20を利用したゲームを行い、プレイヤがこのゲームに勝利したことを条件に、ボール供給をするようにしてもよい。
但し、ボールの供給方法は、ゲーム機1の仕様に応じて、適宜設定でき、例えば、メダルMを1つずつ回収するごとに、螺旋スクリュー71bを一定角度回転することにより、ボール上昇装置71内のボール38が、少しずつ上昇するようにしてもよい。
また、ボール上昇装置71は、上昇ガイドレール71aの上部までボール38を上昇させておき、ロック機構でこのボール38がブリッジレール72に移動しないように保持しておき、ボール供給時にこのロック機構を解除することによりボール38をブリッジレール72に移動してもよい。
図8、図16~図18等を参照して、チャッカ入賞にともなうスロット抽選処理について説明する。
図16は、実施形態のチャッカ入賞にともなう抽選処理のフローチャートである。
図17、図18は、実施形態のスロット抽選処理時の表示部21のスロット画面80を説明する図である。
図8に示すように、制御部96は、プッシャ台35の傾斜面35cに設けられた3つのチャッカ90R(第1入賞口)、チャッカ90G(第2入賞口)、チャッカ90B(第2入賞口)にメダルMが入賞すると、スロット画面80(図17参照)を表示部21(図1参照)に表示して、スロット抽選処理(利益付与抽選処理)を行う。つまり、制御部96は、チャッカ入賞に応じて、スロット抽選を実行する権利をプレイヤに付与する。実施形態では、この権利をストックともいう。
チャッカ90の縁部には、チャッカ90Gの属性を示す赤(R)、緑(G)、青(B)の色彩が付されている。実施形態では、これらチャッカ90の色属性を、入賞色ともいう。
各チャッカ90の内部には、それぞれ入賞したメダルMを検出する検出部(光学センサ等)が設けられている。
プッシャ台35上にメダルMが供給されると、固定テーブル35b上のメダルM(M2)やボール38が獲得穴37に落下しやすくなる。このため、スロット抽選処理で当選することは、プレイヤにとって利益となる。
スロット画面80は、変動表示部81、ストック表示部82、抽選実行ストック表示部83を備える。
変動表示部81は、抽選結果を表示するために、3つの表示領域で、0~9の数字を変動表示する。スロット抽選の当選役は、これらの3つの数字の組み合わせに対応している。
抽選実行ストック表示部83は、現時点で抽選が実行されているストックのストック図形85を表示する。
このため、抽選実行ストック表示部83には、ストック図形85R-0が表示されている。また、ストック表示部82に表示されたストック図形85は、10個から9個に減少している。
図17、図18のゲーム進行を例に、スロット抽選処理の流れを説明する。
図16に示すように、S1において、制御部96は、チャッカ90の検出部の出力に基づいて、メダルMが入賞したか否かを判定する。制御部96は、入賞したと判定した場合には(S1:YES)、S2に進み、一方、入賞していないと判定した場合には(S1:NO)、S1aに進む。
S1aにおいて、制御部96は、記憶部95を参照することにより、ストックを有するか否かを判定する。制御部96は、ストックを有すると判定した場合には(S1a:YES)、S5に進み、一方、ストックを有さないと判定した場合には(1a:NO)、S1からの処理を繰り返す。
当選確率情報とは、スロット抽選(後述するS5)において用いられる当選確率の情報である。当選確率情報は、例えば、高確率、中確率、低確率の3つの情報を有する。確率が高い程、メダル供給数が多い役に当選しやすく、かつ、ハズレの確率が低くなり、プレイヤにとって有利である。
これにより、入賞した順番でストックが消費されて、各ストックに対応したスロット抽選処理が順次行われる。
図17(B)に示すように、制御部96は、抽選結果を変動表示部81に表示することに応じて、スロット抽選を行ったストック図形85R-0を、抽選実行ストック表示部83から消去する。これにより、プレイヤは、スロット抽選処理のために消費されたスロットの情報を確認することができる。
S7において、制御部96は、当選処理を行う。つまり、制御部96は、射出装置34L,34Rを制御して、当選枚数分のメダルMを、プッシャ台35上に供給する。
S8において、制御部96は、記憶部95を参照することにより記憶しているストックのなかに、S6で当選したストックと同一の入賞色のストック(他の第1抽選権利)があるか否かを判定する。制御部96は、同一の入賞色のストックがあると判定した場合には(S8:YES)、S9に進み、一方、同一の入賞色のストックがないと判定した場合には(S8:NO)、S1からの処理を繰り返すことにより次ストックのスロットの抽選を行う。
(1)図17(C)、図18(A)に示すように、ストック表示部82のストック図形85R-3を、抽選実行ストック表示部83に移動する。また、ストック表示部82は、ストック図形85R-3よりも右側X2に表示されたストック図形85を、ストック図形85R-3の移動にともなって空いたスペースを詰めるように移動する。
また、そして、ストック図形85R-3に対応したストックを記憶部95から消去する。
このストックを消去した時点で、記憶部95のストック数が減少し、新たに記憶できるストック数が拡大する。
(3)メダル供給の終了に応じて、ストック図形85R-3を、抽選実行ストック表示部83から消去する。
また、この場合、制御部96は、ストック図形85R-3のストックに対応付いた当選確率情報(例えば低確率等)に関わらず、ストック図形85R-0のストックの抽選結果と同じ数のメダルMをプッシャ台35上に供給する。つまり、ストック図形85R-3のストックに対応付いた当選確率情報を有していても、これを利用することなく、ストック図形85R-0のストックの抽選結果を、ストック図形85R-3のストックに反映することにより、ストック図形85R-3のストックに関してメダル供給の処理をすることができる。
また、制御部96は、ストック図形85R-3の表示に関して上記(1)~(3)のように処理することにより、ストック図形85R-0に続いて、ストック図形85R-3に関連したメダル供給が行われたことを、プレイヤに知らせることができる。
図18(B)に示すように、このため、制御部96は、ストック図形85R-8に対応するストックに関して、上記(1)~(3)と同様に処理する。
このように、コンボ処理では、同一の入賞色のストックが複数ある場合には、順次、ストック表示、メダル供給等の処理を順次行うので、最初の当選に連動しているかのように演出できる。
図18(C)に示すように、このため、制御部96は、ストック図形85G-1のストックについて、S1からの処理を繰り返す。
すなわち、実施形態とは異なり一括処理を行わない形態では、1回の抽選処理においてスロットが停止するまでの時間が例えば5秒である場合には、上記例のストック図形85R-3,85R-8に関する処理に、余分に10秒の時間を要してしまう。
また、ストック数が最大10個等であっても、一括処理によって、残りストック数に十分な余裕に生じる。これにより、入賞が無駄になる機会が減るので、プレイヤにとって利益がある。
さらに、ゲーム機1は、1回のスロット抽選の当選にともない、複数回の当選分のメダルMをプッシャ台35上に供給するので、プレイヤのプレイ意欲を向上できる。
(1)実施形態において、抽選装置は、大量放出に関する抽選に利用される例を示したが、これに限定されない。例えば、抽選装置は、ゲームの種々のイベントを発生させるための抽選(イベントの種別抽選等)に利用してもよい。
さらに、制御部は、メダル投入口にメダルが投入された場合、即時にメダル射出するか、クレジットメダルとして記憶部に記憶するか否かを選択できるようにしておき、後者の場合には、レバー操作に応じてクレジットメダルを消費して射出装置からメダル射出してもよい。この形態では、プレイヤは、自分の好みのプレイ方法を選択できる。
また、ゲーム機は、抵抗付与部材を往復テーブルに設けられることにより、易移動領域、難移動領域を往復テーブルに設けてもよい。
この付加権利は、コンボ処理では、消滅しないようにしてもよい。つまり、実施形態の例において、制御部は、ストック図形85R-3のストック及び付加権利が関連付いていた場合には、ストック図形85R-0に基づくコンボ処理時に、ストック図形85R-3のストックに関してメダル150枚に、付加権利分のメダル10枚を追加して、プッシャ台に供給してもよい。これにより、プレイヤは、付加権利に関する利益を、失うことがない。
Claims (10)
- メダルを載置する水平面を有する固定テーブルと、前記固定テーブル上を往復移動することにより前記固定テーブル上のメダルを徐々に移動する往復テーブルとを備えるプッシャ台と、
メダルとは異なるゲーム媒体であるボールを、前記固定テーブル上に供給するボール供給部とを備え、
前記ボール供給部は、
ボールをプレイヤから視認可能に移動するボール移動部と、
前記固定テーブルを囲う側壁に設けられ、ボールを前記固定テーブル上に向けて出すボール供給口と、
前記ボール移動部及び前記ボール供給口の間に設けられ、前記ボール移動部を移動してきたボールの移動速度を、ボールが前記固定テーブル上に設定されたボール停止範囲内で停止する程度に減速させる減速部と
を備えるメダルプッシャゲーム機。 - 移動するボールを視認可能に前記ボール移動部をカバーする透明カバーと、
前記減速部をプレイ領域に露出しないよう目隠しする目隠し部とを備える
ことを特徴とする請求項1に記載のメダルプッシャゲーム機。 - 前記ボール移動部は、ボールを鉛直上側から下側に向けて移動させることにより、重力の作用によってボールを加速させるボール降下路を備える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のメダルプッシャゲーム機。 - 前記ボール降下路は、ボールとの当接部が螺旋状に変化し、ボールを旋回させながら降下させる螺旋状の通路である螺旋降下路である
ことを特徴とする請求項3に記載のメダルプッシャゲーム機。 - 前記ボール供給部は、前記螺旋降下路よりもボール移動経路の上流側に設けられ、前記螺旋降下路に移動する前のボールをプレイヤから視認可能に鉛直方向の下側から上側へ上昇するボール上昇装置を備え、
前記ボール上昇装置は、
上昇するボールをガイドする上昇ガイドレールと、
前記螺旋降下路に対応した形状の螺旋状の当接部を備え、軸回りに回転駆動されることにより、ボールを前記上昇ガイドレールに沿って移動する螺旋スクリューとを備える
ことを特徴とする請求項4に記載のメダルプッシャゲーム機。 - 前記固定テーブルは、
テーブルの表面から突出することにより、移動するメダルに対して抵抗を付与する複数の抵抗付与部材と、
前記抵抗付与部材が設けられておらず、メダルが移動しやすい易移動領域と、
前記抵抗付与部材が設けられており、前記易移動領域よりもメダルが移動しにくい難移動領域とを備え、
前記ボール停止範囲は、前記易移動領域に位置する
ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のメダルプッシャゲーム機。 - 前記ボール供給口の前記固定テーブルからの高さは、ボールの落下速度が前記ボール停止範囲に停止できる程度以内になるように設定されている
ことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載のメダルプッシャゲーム機。 - 大量のメダルを、前記固定テーブル上面のうち前記ボール停止範囲を含む範囲に、前記固定テーブルの上側から放出する大量放出装置を備える
ことを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載のメダルプッシャゲーム機。 - 前記ボール供給口の内部は、メダルが滑り落ちる程度に傾斜した傾斜面を備える
ことを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載のメダルプッシャゲーム機。 - 前記減速部は、ボールに当接することによりボールを減速させる突起を備える
ことを特徴とする請求項1~9のいずれかに記載のメダルプッシャゲーム機。
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