JP7373326B2 - 撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、防水構造を備えた撮影装置に関する。
監視カメラに例示される従来の撮影装置には、ユーザーの望む位置・方向を撮影するために、カメラ部のパンチルト角度をステップモータで操作できるものがある。ここで、一般にドームと呼ばれるカメラ部分の保護カバーを備えない撮影装置の場合は、パンチルト動作における筐体の固定側部材と駆動側部材の隙間から雨滴・塵埃が筐体内部に侵入する可能性がある。その対処として、パンチルト動作における筐体の固定側部材と駆動側部材の間にパッキンを挟み、パッキンを摺動しながらパンチルト動作を行う構成が、例えば、特許文献1に開示されている。
撮影装置において、パンチルト動作を行うために、従来はステップモータが用いられる。ステップモータの場合は、固定側部材のカバーで覆われた密閉空間にモータを固定し、ベルト、ギアを介して回転軸に駆動力を伝え、カメラ部を回転させる。この撮影装置では、雨滴・塵埃の筐体内部への侵入に対処するパッキンは、カメラ部と固定側部材の隙間を回転軸外周のすぐそばでシールするよう取り付けることができる。
ここで、対象を遠方からズームして撮影する用途では、対象を画角に収めるためにカメラの撮影方向を微調整する必要がある。このため、一般にステップモータよりも停止位置精度が優れる超音波モータ(Ultrasonic Motor:以下USMと称する。)をカメラの駆動源として用いてパンチルト動作を行うことが考えられる。
米国特許出願公開第2017/9363932号
USMは振動を伝達するために、ステータをロータに押圧させる必要がある。また、パッキンは弾性力を有する。よって、パッキンとUSMの位置関係によっては、押圧力と弾性力が互いに影響しあい、調整が困難な場合がある。
上述した状況に鑑み、本発明は、超音波モータと防水部材の押圧力の調整を容易にすることができる撮影装置の提供を目的の一つとする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る撮影装置は以下の構成を有する。即ち、チルト方向に回転可能なカメラユニットと、
前記カメラユニットの回転中心となる回転軸と、
前記回転軸を支持するベース部材と、
前記回転軸と同軸上に配置され、前記カメラユニットをチルト方向に駆動する超音波モータと、
前記ベース部材と前記カメラユニットの間に配置される防水部材と、
前記超音波モータを前記ベース部材に圧接する抑え部材と、を備え、
回転軸方向において、前記カメラユニット、前記防水部材、前記ベース部材、前記超音波モータ、及び前記抑え部材の順に配置される。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る撮影装置は以下の構成を有する。即ち、チルト方向に回転可能なカメラユニットと、
前記カメラユニットの回転中心となる回転軸と、
軸受と、
前記軸受を介して前記回転軸を支持するベース部材と、
前記回転軸と同軸上に配置され、前記カメラユニットをチルト方向に駆動する超音波モータと、
前記ベース部材と前記カメラユニットの間に配置される防水部材と、
前記超音波モータを前記ベース部材に圧接する抑え部材と、を備え、
回転軸方向において、前記カメラユニット、前記防水部材、前記ベース部材、前記超音波モータ、及び前記抑え部材の順に配置され
前記防水部材は、略筒形状を有し、略筒形状の一端部において外方に突出し、前記カメラユニット側に位置する第一のフランジ部と、略筒形状の他端部において外方に突出し、前記第一のフランジ部と逆側に位置する第二のフランジ部とを有し、
前記第一のフランジ部は、前記カメラユニットの側面と当接する平坦部であり、前記第二のフランジ部は、前記軸受の外輪の外側に突出するとともに、前記軸受の外輪に当接している。
本発明の一実施形態に係る撮影装置の外観図。 図1に示す撮影装置におけるカメラユニットの概略構成を示す分解図。 図1に示す撮影装置におけるチルトユニットの概略構成を示す分解図。 図1に示す撮影装置におけるパンユニットの概略構成を示す分解図。 図1に示す撮影装置の概略構成を示すパン軸方向の断面図。
以下、本発明を実施するための例示的な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の実施形態で説明される寸法、材料、および構成要素の相対的な位置等は任意であり、本発明が適用される装置の構成又は様々な条件に応じて変更できる。また、同一であるか又は機能的に類似している要素を示す場合には、図面間で同じ参照符号を用いる。
以下の実施形態において、本発明に係る防水構造を備えた撮影装置として監視カメラを例示しているが、耐候性を求められる撮影装置であれば本発明の適用例は監視カメラに限定されない。なお、以下の実施形態において、本発明と直接的な関係を有さない電子基板、配線ケーブル等について不図示として扱う場合がある。また、説明の都合上、部品の形状等について簡略化して述べる場合がある。
以下、図1~5を参照して本発明の実施形態について説明する。図1には、本発明の一実施形態に係る撮影装置100の外観図を示す。また、図2には撮影装置100におけるカメラユニット200の分解図を、図3にはチルトユニット300の分解図を、図4にはパンユニット400及びボトムユニット500の分解図を示す。更に、図5には、撮影装置100のパン軸方向における断面図を示す。
撮影装置100は、カメラユニット200、チルトユニット300、パンユニット400、及びボトムユニット500を備える。カメラユニット200は、実際に、光軸L1方向に存在する対象物の撮影を行うための不図示のカメラの光学系、撮像素子、等より構成される。チルトユニット300は、カメラユニット200を支持し、これをチルト軸L2周りに回転させる。パンユニット400(図3参照)は、後述するようにチルトユニット300を支持し、チルトユニット300及びカメラユニット200をパン軸L3周りに回転させる。ボトムユニット500は、内部にパンユニット400を略包含し、撮影装置100を壁面や天井に取り付ける際の固定部材となる。以下、各々のユニットについて、図面を参照して説明する。
<カメラユニット200>
まず、図2及び図5を参照して、カメラユニット200について説明する。本実施形態において、カメラユニット200は、レンズ鏡筒201、フロントケース202、リアケース203、及びカメラカバー204a,204bより構成される。撮像素子を含むレンズ鏡筒201は、フロントケース202及びリアケース203から構成されるカメラケースで覆われる。カメラケースのチルト軸L2方向の両端にはチルト回転軸203a,203cとなる中空のシャフトが、リアケース203に一体成型されている。チルト回転軸203a,203cには、リアケース203から所定距離において径が小さくなることによって形成される段付部203b,203dが設けられる。
本実施形態において、防水機能を呈する略円環状の摺動パッキン206,207は、カメラケース両側面にチルト回転軸203a,203cと同軸で、これらチルト回転軸203a,203cを巻くように配置される。摺動パッキン206(207)は、より詳細には略筒形状を有し、該略筒形状の両端部において外方に張り出したフランジ部206a,206bを有する。カメラケース側に位置するケース側フランジ部206aは、チルト回転軸203aが突き出すカメラケース側面と当接可能な平坦部を構成する。ケース側フランジ部206aとは逆側に位置する軸受側フランジ部206bは、後述する軸受301の外輪の外側に張り出す形状を有する。
摺動パッキン206,207は、環状のパッキン抑え208,209とカメラケース側面とによって軸受側フランジ部(206b)を挟持される(図5参照)ことにより、カメラケースに固定される。カメラケースは、上カバー204a及び下カバー204bからなるカメラカバーによって外装の一部を覆われる。なお、フロントケース202とリアケース203の接続面は、パッキンなどの不図示の防水部材によって水密に保たれる。カメラケースは、例えばアルミダイキャストの成形品で、後述する摺動パッキン206,207やリングUSM305の反力に対して、変形しないだけの十分な剛性を備える。また、カメラユニット200は露出した光軸L1方向を撮影することができる。
<チルトユニット300>
次に、図3及び図5を参照して、チルトユニット300について説明する。本実施形態において、チルトユニット300は、軸受301,302、チルト支持部材303,304、リングUSM305、抑え板306、サイドカバー307,308、及びトップカバー309より構成される。チルトユニット300は、軸受301,302により前述したカメラユニット200を、チルト軸L2周りに回転可能に支持する。また、カメラユニット200のチルト軸L2周りの回動は、リングUSM305により制御される。以下、チルトユニット300の詳細について説明する。
カメラケースのチルト回転軸203a,203cは軸受301,302に挿入され、軸受301,302各々の内輪が段付部203b,203dに突き当たる位置まで挿通される。軸受301,302の外輪は、チルト支持部材303,304に設けた貫通孔に嵌めあい支持される。なお、これらチルト支持部材303,304は、後述するチルトベース401(図4及び図5参照)に固定される。これによって、カメラユニット200は、チルト支持部材303,304によって、チルトベース401に対してチルト軸L2周りに回転可能に支持される。
リングUSM305は駆動用の信号線を備える環状のステータ305aと、ステータ305aに対して相対的に回転駆動される環状のロータ305bで構成される。また、該リングUSM305は、チルト回転軸203aと同軸となるように、チルト支持部材303上の、カメラユニット200と反対側の側面に配置される。その際、ロータ305bは、ステータ305bよりも、カメラユニット200側(カメラユニット側)に配置される。また、抑え板306は、リングUSM305をチルト軸L2方向に圧縮しながらチルト回転軸203aに固定される。このため、結果として、リングUSM305はチルト支持部材303と抑え板306とによって挟持される。
このとき、ステータ305aがチルト支持部材303側に、ロータ305bが抑え板306側に配置される。また、ステータ305aは、後述する制御基板402と信号線411で接続される(図5参照)。制御基板402からの制御信号に応じてステータ305aを駆動させることで、ロータ305bがチルト軸L2まわりに回転する。即ち、チルト支持部材303及びステータ305aに対して、ロータ305b、抑え板306及びカメラユニット200がチルト軸L2周りに回転可能となり、チルト動作が可能となる。
なお、抑え板306がリングUSM305を圧縮する力は、リングUSM305がカメラユニット200をチルト回転させる力を発揮するのに十分な大きさとする。リングUSM305に加えられる圧縮力が過大だと、ステータ305aがロータ305bを駆動できず回転動作不良となる恐れがある。また、リングUSM305に加えられる圧縮力が過小だと、ステータ305aがロータ305bに対して滑りを生じ、回転力を伝達できず回転動作不良となる恐れがある。なお、リングUSM305が所望の駆動トルクや停止位置精度を発揮するには、リングUSM305に加えられる軸方向の圧縮力が重要となることは公知であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
ここで、チルト支持部材303,304は、例えばアルミダイキャストで成形される等、リングUSM305や摺動パッキン206,207を圧縮しても変形しにくい十分な剛性を備える。
パッキン抑え208によりカメラケース上に固定された摺動パッキン206は、チルト支持部材303のカメラユニット200側側面において、略筒形状の内側にチルト回転軸203aが位置するように配置される。摺動パッキン206における軸受側フランジ部206bは、軸受301の外周の周囲において、チルト支持部材303に当接している。この当接位置は、リングUSM305の内側に位置している。
摺動パッキン206には、カメラケースのケース側フランジ部206aとの当接面と、チルト支持部材303の軸受側フランジ部206bとの当接面とによって圧縮力が加えられる。この摺動パッキン206に対する圧縮力は、カメラケースとチルト支持部材303の間から雨滴・塵埃が浸入するのを防ぐのに十分な大きさであることを要する。摺動パッキン206に加えられる圧縮力が過大だと、摺動抵抗が大きくなるため、カメラユニット200が回転動作不良となる恐れがある。また摺動パッキン206に加えられる圧縮力が過小だと、摺動パッキン206に対して外圧がかかった際に、摺動パッキン206が変形してしまい、摺動面に生じた隙間から雨滴・塵埃が内部に侵入する恐れがある。なお、摺動パッキン206が所望のシール性能を発揮するには、摺動パッキン206に加えられる圧縮力が重要となることは公知であるため、ここでの詳細な説明を省略する。
摺動パッキン206によって、チルト支持部材303には、カメラケースから離間する方向の付勢力が加えられる。これに対し、リングUSM305は、チルト回転軸203aに固定された抑え板306から加えられる圧縮力により、チルト支持部材303に対してカメラケースに接近させる方向の付勢力を加える。ここで、本実施形態では、リングUSM305に加えられる圧縮力を摺動パッキン206に加えられる圧縮力より大きくしている。このため、この圧縮力の差によって、チルト支持部材303にはカメラケースに接近させる方向の付勢力が働く。しかし、軸受301はチルト支持部材303に設けられた段付部(不図示)に隙間嵌めに低地締めされ、チルト支持部材303は軸受301により段付部203bに対して位置決めされている。従って、仮にチルト支持部材303に対して軸受301が固定されていない場合であっても、このカメラケースに接近させる方向の付勢力により、チルト支持部材303とカメラケースとの位置関係は常に一定に保たれる。
サイドカバー307,308は、不図示のパッキンを挟んで、各々チルト支持部材303,304に固定される。これらサイドカバー307,308によりチルト支持部材303,304の外側(カメラカバーとは反対側の面)を覆うことで、接続面を水密に保ったままリングUSM305や抑え板306が覆われる。更に、チルトベース401及びチルト支持部材303,304、並びにサイドカバー307,308がトップカバー309によって覆われることで、チルトユニット300が保護される。
トップカバー309とカメラカバー(204a,204b)の一部とは、チルト軸L2方向に遊嵌構造になっている。このため、トップカバー309とカメラカバー204の隙間を通った噴流は、直接カメラケースとチルト支持部材303,304との隙間に至ることがない。従って、噴流は、この隙間に至る前に減圧されることとなり、摺動パッキン206,207に対して大きな水圧がかかることはない。
上述したように、チルト動作時の固定側と駆動側の隙間である、チルト支持部材303,304とカメラケースとの間には、摺動パッキン206,207が配されてその内側と外側とを空間的に分離している。このためこの隙間に対して侵入した雨滴・塵埃は、これら摺動パッキン206,207のシール作用により、軸受301,302やリングUSM305が配置された筐体内部空間まで到達することがない。
また、摺動パッキン206は、チルト回転軸203aに対してリングUSM305の内側で摺動する。このため、チルト動作時に摺動パッキン206が発生させる摩擦トルクを小さくすることができる。
更に、リングUSM305がカメラをチルト動作させるのに十分な駆動トルクや停止位置精度を発揮するには、ロータ圧縮量が重要となる。また、同様に、摺動パッキン206がカメラケースやその内部の撮像素子等を雨滴・塵埃から保護するのに十分なシール性能を発揮するには、摺動パッキン206の圧縮量が重要となる。本実施形態によれば、チルト支持部材303上のリングUSM305の固定面や抑え板306の形状を変更することで、リングUSM305の圧縮量(ロータ圧縮量)を調整することができる。その際、リングUSM305からの反力は、抑え板306を介してチルト回転軸203aに伝わる。このため、チルト回転軸203aをチルト軸方向外側に引き込む力が変化する。しかし、本実施形態では、チルト回転軸203aは段付部203bが軸受301に突き当たった位置でチルト軸L2方向に不変となっている。従って、カメラケースとチルト支持部材303のチルト軸L2方向の隙間は変化せず、摺動パッキン206の圧縮量は変化しない。
同様に、カメラケース上の摺動パッキン206のケース側フランジ部206aやチルト支持部材303の摺動面と当接する軸受側フランジ部206bの形状を変更することで、摺動パッキン206の圧縮量を変化させることができる。このとき、摺動パッキン206からの反力は、リングUSM305からの反力より十分小さくなるように設定されている。このため、仮に軸受301がチルト回転軸203aに対して動く場合であっても、軸受301には段付部203bに向かう付勢力が加えられる。よって、チルト回転軸203aは、段付部203bが軸受301に突き当たった位置でチルト軸L2方向に不変となる。従って、段付部203b、チルト支持部材303、及び抑え板306の位置関係は変化せず、摺動パッキン206の圧縮量の変化はリングUSM305の圧縮量(ロータ圧縮量)には影響しない。
以上の構成とすることにより、リングUSM305に加えられる圧縮力が摺動パッキン206に加えられる圧縮力より大きい状態の範囲内で、摺動パッキン206とリングUSM305が互いに影響せずに、各圧縮量を個別に管理することができる。即ち、摺動パッキン206が十分なシール性能を発揮できるよう圧縮量を調整した後に、リングUSM305が十分な駆動トルクや停止位置精度を発揮できるよう調整することができる。また、逆に、リングUSM305の圧縮量を調整した後に、摺動パッキン206の圧縮量を調整することもできる。
<パンユニット400>
以下、図4及び5を参照して、パンユニット400について説明する。本実施形態において、パンユニット400は、チルトベース401、制御基板402、抑え板403、軸受404,405、リングUSM406、パンベース407、パッキン押さえ408、摺動パッキン409、及びボトムプレート410より構成される。チルトベース401の上面には、上述した一対のチルト支持部材303,304が、軸受301,302を支持する面を対向させるように固定される。
チルトベース401は、不図示のパッキンによってパンベース407と接続面を水密に保った状態で固定される。パンベース407は貫通孔を有し、貫通孔には軸受404,405の外輪が嵌めあい支持される。ボトムプレート410には、パン軸L3方向にパン回転軸410aとなる中空シャフトが一体成型されている。パン回転軸410aには、ボトムプレート410から所定距離において径が小さくなることによって形成される、パン回転軸の端部方向から見た場合に径が拡大する段付部410bが設けられる。
段付部410b側に配置される軸受405の内輪が、該段付部410bに突き当たるようにパン回転軸410aに軸受404,405を挿通する。このように構成することで、パンベース407は、軸受404,405を介してボトムプレート410によって回転可能に支持される。
本実施形態において、防水機能を呈する略円環上の摺動パッキン409は、ボトムプレート410上のパンベース407側にパン軸L3と同軸で、パン回転軸410aを巻くように配置される。より詳細には、摺動パッキン409は略筒形状を有し、該略筒形状の両端部において外方に張り出したフランジ部409a,409bを有する。ボトムプレート410側に位置するボトム側フランジ部409aは、パン回転軸410aが突き出すボトムプレート410側の平坦面と当接可能な平坦部を構成する。ボトム側フランジ部409aとは逆側に位置する軸受側フランジ部409bは、軸受405の外輪の外側に張り出す形状を有する。摺動パッキン409は、パッキン抑え408とボトムプレート410とによってボトム側フランジ部409aを挟持される(図5参照)ことにより、ボトムプレート410に固定される。
リングUSM406は駆動用の信号線を備える環状のステータ406aと、ステータ406aに対して相対的に回転駆動される環状のロータ406bで構成される。また、該リングUSM406は、パン回転軸410aと同軸となるように、パンベース407上のカメラユニット200側に配置される。ロータ406bは、ステータ406aよりもカメラユニット200側(カメラユニット側)に配置される。抑え板403は、リングUSM406をパン軸L3方向に圧縮しながらパン回転軸410aに固定される。このため、結果として、リングUSM406はパンベース407と抑え板403によって挟持される。
このとき、ステータ406aがパンベース407側に、ロータ406bが抑え板403側に配置される。また、ステータ406aは、パンベース407上に取り付けた制御基板402と信号線411で接続される。制御基板402からの制御信号に応じてステータ406aを駆動させることで、ロータ406bに対してステータ406aがパン軸L3まわりに相対的に回転する。即ち、ボトムプレート410、抑え板403、及びロータ406bに対して、ステータ406a、パンベース407、チルトユニット300、及びカメラユニット200がパン軸L3周りに回転可能となり、パン動作が可能となる。なお、信号線411は、実際には接続が図示された構成以外にも接続されているが、図面の視認性を低下させないために、図中では最小限の配線状態のみを示すこととする。
なお、抑え板403がリングUSM406を圧縮する力は、リングUSM406がカメラユニット200をパン回転させる力を発揮するのに十分な大きさとする。なお、リングUSM406が所望の駆動トルクや停止位置精度を発揮するには、リングUSM406に加えられるパン軸L3方向の圧縮力が重要となることは公知であるため、ここでの説明を省略する。
ここで、パンベース407とボトムプレート410は、例えばアルミダイキャストで成形される等、リングUSM406や摺動パッキン409を圧縮しても変形しにくい十分な剛性を備える。
パッキン抑え408によりボトムプレート410上に固定された摺動パッキン409は、パンベース407のボトムプレート410側面において、略筒形状の内側にパン回転軸410aが位置するように配置される。摺動パッキン409における軸受側フランジ部409bは、軸受405の外周の周囲において、パンベース407の対向面に当接している。この当接位置は、パン軸L3に対してリングUSM406の内側に位置している。
摺動パッキン409には、パンベース407のボトムプレート410との対向面における軸受側フランジ部409bの当接面と、ボトムプレート410のボトム側フランジ部409aとの当接面とにより圧縮力が加えられる。この、摺動パッキン409に対する圧縮力は、パンベース407とボトムプレート410の間から雨滴・塵埃が浸入するのを防ぐのに十分な大きさであることを要する。なお、摺動パッキン409が所望のシール性能を発揮するには、摺動パッキン409の圧縮力が重要であることは、公知であるため、ここでの説明を省略する。
摺動パッキン409によって、パンベース407には、ボトムプレート410から離間する方向の付勢力が加えられる。これに対し、リングUSM406は、パン回転軸410aに固定された抑え板403から加えられる圧縮力により、パンベース407に対してボトムプレート410に接近させる方向の付勢力を加える。ここで、本実施形態では、リングUSM405に加えられる圧縮力を摺動パッキン409に加えられる圧縮力より大きくしている。このため、この圧縮力の差によって、パンベース407にはボトムプレート410に接近させる方向の付勢力が働く。しかし、パンベース407は軸受405により段付部410bに対して位置決めされている。従って、仮にパンベース407に対して軸受405が固定されていない場合であっても、このボトムプレート410に接近させる方向の付勢力により、パンベース407とボトムプレート410との位置関係は常に一定に保たれる。
<ボトムユニット500>
以下、図4及び図5を参照して、ボトムユニット500について説明する。本実施形態において、ボトムユニット500は、ボトムケース501、電源基板502、及びボトムカバー503より構成される。
ボトムプレート410はボトムケース501と不図示のパッキンによって接続面を水密に保った状態で固定される。電源供給用の電源基板502はボトムケース501内部に取り付けられる。ボトムケース501にボトムカバー503を取り付けることでボトムケース501がボトムカバー503に覆われる。ボトムケース501或いはボトムカバー503は、不図示の固定用ビスを用いて撮影装置100本体を天井や壁に設置固定することができる。
トップカバー309とボトムカバー503の一部とは、パン軸L3方向に遊嵌構造になっている。このため、トップカバー309とボトムカバー503の隙間を通った噴流は、直接パンベース407とボトムプレート410との隙間に至ることがない。従って、噴流は、この隙間に至る前に減圧されることとなり、摺動パッキン409に大きな水圧がかかることはない。
上述したように、パン動作時の固定側と駆動側の隙間である、パンベース407とボトムプレート410との間には、摺動パッキン409が配されてその内側と外側とを空間的に分離している。このためこの隙間に侵入した雨滴・塵埃は、摺動パッキン409のシール作用により、軸受404,405やリングUSM406が配置された筐体内部空間まで到達することがない。
また、摺動パッキン409は、パン回転軸410aに対してリングUSM406の内側で摺動する。このため、リングUSMの外側にパッキンを配した従来構成の場合に対して、パン動作時に摺動パッキン409が発生させる摩擦トルクを小さくすることができる。
更に、リングUSM406がカメラをパン動作させるのに十分な駆動トルクや停止位置精度を発揮するには、ロータ圧縮量が重要となる。また、同様に、摺動パッキン409がカメラをパン回転させる機構等を雨滴・塵埃から保護するのに十分なシール性能を発揮するには、摺動パッキン409の圧縮量が重要となる。本実施形態によれば、パンベース407上のリングUSM406の固定面の形状や抑え板403の形状を変更することで、リングUSM406の圧縮量を調整することができる。その際リングUSM406からの反力は、抑え板403を介してパン回転軸410aに伝わる。このため、パン回転軸410aをカメラユニット200側に引き込む力が変化する。しかし、本実施形態では、パン回転軸410aは段付部410bが軸受405に突き当たった位置でパン軸L3方向に不変となっている。従って、パンベース407とボトムプレート410のパン軸L3方向の隙間は変化せず、摺動パッキン409の圧縮量は変化しない。
同様に、ボトムプレート410上の摺動パッキン409のボトム側フランジ部409aやパンベース407の摺動面と当接する軸受側フランジ部409bの形状を変更することで、摺動パッキン409の圧縮量を変化させることができる。このとき、摺動パッキン409からの反力は、リングUSM406からの反力より十分小さくなるように設定されている。このため、仮に軸受405がパン回転軸410aに対して動く場合であっても、軸受405には段付部410bに向かう付勢力が加えられる。よって、パン回転軸410aは、段付部410bが軸受405に突き当たった位置でパン軸L3方向に不変となる。従って、段付部410b、パンベース407、及び抑え板403の位置関係は変化せず、摺動パッキン409の圧縮量の変化はリングUSM406の圧縮量には影響しない。
以上の構成とすることにより、摺動パッキン409とリングUSM406は互いに影響することなく、各圧縮量を個別に管理することができる。即ち、摺動パッキン409が十分なシール性能を発揮できるよう圧縮量を調整した後に、リングUSM406が十分な駆動トルクや停止位置精度を発揮できるよう調整することができる。また、逆に、リングUSM406の圧縮量を調整した後に、摺動パッキン409の圧縮量を調整することもできる。
上述したように、本発明では、撮影装置において防水効果を向上させる構造を与えている。例えば、チルト回転軸については、カメラユニット200と、回転軸と、軸受301と、ベース部材と、抑え部材と、超音波モータと、防水部材(摺動パッキン206)と、を備える。カメラユニット200は、撮像素子を含む。チルト回転軸203aに例示される回転軸は、カメラユニット200の回転軸として機能し、軸受301によってチルト軸L2周りに回転可能に支持される。チルト支持部材303に例示されるベース部材は、軸受301の外輪が嵌めあわされることでこれを支持する。抑え板306に例示される抑え部材は、チルト回転軸203a、好ましくはその端部に固定される。超音波モータ(リングUSM305)は、チルト回転軸203aと同軸上に配置され、抑え板306に圧接されるロータ305bとチルト支持部材303に圧接されるステータ305aを有する。摺動パッキン206に例示される防水部材は、チルト支持部材303とカメラユニット200との間に配置される。そして、カメラユニット200、摺動パッキン206、チルト支持部材303、リングUSM305、及び抑え板306の順で回転軸方向に配置される。このような配置とすることで、上述した防水効果が得られる。なお、本明細書において述べる防水効果とは文言どおりに水の浸入を防ぐことを意味するのではなく、水分の浸入を防ぐ機能を向上させる効果をいう。
なお、上述したチルト回転軸に関する防水効果を得るための構成として、更にカメラカバー204a,204bと、サイドカバー307とを備えることが好ましい。カメラカバー204a,204bは、カメラユニット200を覆って該カメラユニット200と一体的に回転する。サイドカバー307は、チルト支持部材303を覆う。また、カメラカバー204a,204bは、サイドカバー307においてチルト回転軸203a及び関連する構成が挿入される穴部に対して、回転軸方向において回動等自在に嵌り込むように、遊嵌するとよい。このように各カバーを配することにより、チルト回転軸に関する構成が外部空間に露出することを避けられる。なお、実施形態ではカメラカバー204a,204bがサイドカバー307の穴部に挿入されることとしているが、逆にしてもよい。即ち、カメラカバー204a,204bとサイドカバー307とは、互いに遊嵌する構造とすることができる。
また、上述したように、リングUSM305は、抑え板306とチルト支持部材303との間で挟持される。また、摺動パッキン206は、カメラユニット200とチルト支持部材303との間で挟持される。その際、これら挟持において、リングUSM305に加えられる回転軸方向の圧縮力は、摺動パッキン206に加えられる回転軸方向の圧縮力より大きいとよい。このように圧縮力を設定することにより、軸受301とカメラユニット200との位置関係が安定し、リングUSM305による安定した回転力の提供が得られる。
また、上述した構造は、例えば、パン回転軸については、チルトユニット300と、ベース部材と、軸受405と、回転軸と、固定部材と、抑え部材と、超音波モータと、防水部材と、を備える。チルトユニット300は、撮像素子を含むカメラユニット200を包含する。パンベース407に例示されるベース部材に対しては、チルトユニット300が取り付けられることによって、間接的にカメラユニット200が取り付けられることとなる。軸受405は、パンベース407をパン軸L3周りに回転可能に支持する。パン回転軸410aに例示される回転軸は、軸受405をパン軸L3周りに回転可能に支持してチルトユニット300の回転中心として機能する。また、パン回転軸410aは、ボトムプレート410に例示される固定部材に対して固定される。抑え板403に例示される抑え部材は、パン回転軸410a、好ましくはその端部に固定される。超音波モータ(リングUSM406)は、パン回転軸410aと同軸上に配置され、抑え板403に圧接されるロータ406bとパンベース407に圧接されるステータ406aを有する。摺動パッキン409に例示される防水部材は、ボトムプレート410とパンベース407との間に配置される。そして、抑え板403、リングUSM406、パンベース407、摺動パッキン409、及びボトムプレート410の順で、回転軸方向に配置される。このような配置とすることで、上述した防水効果が得られる。
なお、上述したパン回転軸に関する防水効果を得るための構成として、更にカメラ側カバー部材と、固定部材用カバー部材とを備えることが好ましい。トップカバー309に例示されるカメラ側カバー部材は、抑え板403、リングUSM406、パンベース407、及び摺動パッキン409を覆う。また、ボトムケース501に例示される固定部材用カバー部材は、ボトムプレート410を覆う。また、トップカバー309とボトムケース501とは、回転軸であるパン軸L3方向において互いに遊嵌構造を有するとよい。このようにトップカバー309とボトムケース501とを構成することにより、パン回転軸に関する構成が外部空間に露出することを避けられる。
また、上述したように、リングUSM406は、抑え板403とパンベース407との間で挟持される。また、摺動パッキン409は、パンベース407とボトムプレート410との間で挟持される。その際、これらの挟持において、リングUSM406に加えられる回転軸方向の圧縮力は、摺動パッキン409に加えられる回転軸方向の圧縮力より大きいとよい。このように圧縮力を設定することにより、軸受405とボトムプレート410との位置関係が安定し、リングUSM406による安定した回転力の提供が得られる。
なお、上述したチルト回転に関する機構及びパン回転に関する機構のいずれにおいても、回転軸(203a,410a)は径が変化する段付部203b,410bを有するとよい。軸受301,405はこの段付部203b,410bに当接することで回転軸(203a,410a)を支持する位置が規定される。
上述したように、防水部材は、一方の端部が固定され、他方の端部が当接する部材に対して摺動する筒形状の摺動パッキン206,409より構成される。本実施形態では、リングUSM305,406はリング形状を有することで、構造の簡素化と小型化を達成している。しかし、使用状況に応じて、その他の形状の超音波モータを用いることも可能である。また、各構成の回転中心から対応する摺動パッキン206,409の摺動部までの径は、リングUSM305,406のリング形状の内側の半径よりも小さいく設定されている。回転に関連する各構成を上述した配置とすることによりこの設定が可能となり、摺動パッキン206,409に対して当接する部材を回転させる際の摩擦トルクを小さく維持でき、リングUSM305,406に対する負荷を低減できる。なお、摺動パッキン206,409の形態は、上述したものが好ましいが、同等の作用が得られれば両フランジ部の形状等は実施形態に限定されない。
また、上述した撮影装置において防水効果を向上させる構造として、撮影装置が、撮影部と、回転軸と、軸受と、支持部材と、超音波モータと、摺動パッキンと、を備える。例えば、カメラユニット200に例示される撮影部は、撮像素子を有する。撮影部は、チルト方向に回転可能(チルト回転可能)に支持される。またチルト回転軸203aに例示される回転軸は、カメラユニット200を回動させる際の回転中心となる。チルト回転軸203aは例えば軸受301によってチルト軸L2周りに回転可能に支持され、該軸受301はチルト支持部材303に例示される支持部材によって支持される。リングUSM305に例示される超音波モータは、カメラユニット200をチルト回転させるための回転力を供給する。摺動パッキン206は、一方の端面(ケース側フランジ部206a)がカメラケースのチルト回転軸203aが突き出す面に当接、固定される。また、チルト支持部材303側の端面(軸受側フランジ部206b)は、チルト支持部材303における軸受301の外周周りに対して、摺動可能に当接する。また、摺動パッキン206は、これらケース側フランジ部206aと軸受側フランジ部206bとを連結する筒形状部を有する。このような摺動パッキン206をカメラケースの平坦面とチルト支持部材303の該平坦面の対向面との間に配することで、防水効果を高めると共に、チルト回転に例示されるカメラユニットの回転のための構成を小型化することが可能となる。
なお、上述した構造を備える撮影装置においては、リングUSM305はチルト回転軸203aと同軸に配置される。また、チルト回転軸203aに固定される抑え部材(抑え板306)を更に備え、リングUSM305のロータ305bは抑え部材とチルト支持部材303の一方に圧接され、ステータ305aは他方に圧接されるとよい。また、摺動パッキン206の他方の端面である軸受側フランジ部206bの径は、リングUSM305の内径よりも小さく設定される。これにより、摺動パッキン206,409に対して当接する部材を回転させる際の摩擦トルクを小さく維持でき、リングUSM305,406に対する負荷を低減できる。また、チルト回転軸203aは径が変化する段付部203bを有し、軸受301は該段付部203bに当接することでチルト回転軸203aを支持する位置が規定される。また、摺動パッキン206は、チルト回転軸203aにおいて、段付部203bの形成による径が大きい領域が、筒形状部の内部に位置するように配置される。筒形状の内部でチルト回転軸203aが自在に回転することで、摺動パッキン206からチルト回転に要する機構が受ける摩擦トルクは、摺動に起因するトルクのみとなる。
なお、上述した本発明の構成は、例えば撮影装置において防水効果を高める防水効果向上構造としても把握できる。当該構造は、被回動部と、回転軸と、軸受と、支持部材と、超音波モータと、摺動パッキンと、を備える。例えば、被回動部にはカメラユニット200が対応し、被回動部を回動させる際の回転中心となる回転軸にはチルト回転軸203aが対応する。回転軸を回転可能に支持する軸受には軸受301が対応し、該軸受を支持する支持部材にはチルト支持部材303が対応し、被回動部を回動させる回転力を供給する超音波モータにはUSM305が対応する。摺動パッキンには筒形状部を有する摺動パッキン206が例示され、回転軸が突き出す面に一方の端面が固定され、支持部材における軸受の外周周りに対して他方の端面が摺動可能に当接する。
このような構成の防水効果向上構造を有することにより、本発明に係る撮影装置は、回転軸周りのパッキンは回転軸に対して、超音波モータの内側に収めることができる。このため、チルト回転動作におけるパッキンの摩擦トルクを小さくすることができ、小径の超音波モータを利用できるため、撮影装置本体の小型化につながる。また、超音波モータの圧縮量はベース部材と抑え部材との間で調整でき、パッキンの圧縮量はベース部材とカメラケース或いは固定部材との間で調整できる。このため、それぞれの圧縮量を個別に管理できる。圧縮量を調整することで、超音波モータはカメラを駆動するのに十分な駆動トルクや停止位置精度を発揮することができる。また、パッキンは雨滴・塵埃からカメラ筐体内部の密閉性を保つのに十分なシール性能を発揮することができる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。また、上述の実施形態の全てを実施することなく、一部を適宜用いてもよい。例えば、本発明に係る摺動パッキンをチルト回転機構にのみ用い、パン回転機構には従来の防水機構を用いることもできる。或いは逆にすることもできる。本防水構造はチルト及びパンの両回転軸に配することが望ましいが、求められる停止精度等に応じて、一方のみに配することとしてもよい。このような構成であっても、部分的には本発明が達成しようとした防水性を得ることができる。
又、摺動パッキンには回転軸方向に圧縮して防水を図るならば、Oリングやオイルシールを用いてもよい。チルト回転軸203aはカメラケースと一体成型としたが、別部品としてもよい。同様にパン回転軸410aはボトムプレート410と一体成型としたが、別部品としてもよい。段付部203b,203d,410bは、軸受を突き当てることで軸受の軸方向の位置が決まれば、止め輪やストッパとなる別部品としてもよい。リングUSM305,406の圧縮量の調整は抑え板306とチルト回転軸203aや抑え板403とパン回転軸410aの間にスペーサーを抜き差しすることで行ってもよい。レンズ鏡筒201と制御基板402の間の結線方法及び制御基板402と電源基板502間の結線方法には、パンチルト回転角度に応じて、細線同軸、FFC、FPC、或いはスリップリングを用いることができる。
100‥‥撮影装置
200‥‥カメラユニット
201‥‥レンズ鏡筒
202‥‥フロントケース
203‥‥リアケース
203a,203c‥‥チルト回転軸
203b,203d‥‥段付部
204‥‥カメラカバー
204a‥‥上カバー
204b‥‥下カバー
206,207‥‥摺動パッキン
208,209‥‥パッキン抑え
300‥‥チルトユニット
301,302‥‥軸受
303,304‥‥チルト支持部材
305‥‥リングUSM
305a‥‥ステータ
305b‥‥ロータ
306‥‥抑え板
307,308‥‥サイドカバー
309‥‥トップカバー
400‥‥パンユニット
401‥‥チルトベース
402‥‥制御基板
403‥‥抑え板
404,405‥‥軸受
406‥‥超音波モータ
406a‥‥ステータ
406b‥‥ロータ
407‥‥パンベース
408‥‥パッキン抑え
409‥‥摺動パッキン
410‥‥ボトムプレート
410a‥‥パン回転軸
410b‥‥段付部
411,412‥‥信号線
500‥‥ボトムユニット
501‥‥ボトムケース
502‥‥電源基板
503‥‥ボトムカバー

Claims (5)

  1. チルト方向に回転可能なカメラユニットと、
    前記カメラユニットの回転中心となる回転軸と、
    軸受と、
    前記軸受を介して前記回転軸を支持するベース部材と、
    前記回転軸と同軸上に配置され、前記カメラユニットをチルト方向に駆動する超音波モータと、
    前記ベース部材と前記カメラユニットの間に配置される防水部材と、
    前記超音波モータを前記ベース部材に圧接する抑え部材と、を備え、
    回転軸方向において、前記カメラユニット、前記防水部材、前記ベース部材、前記超音波モータ、及び前記抑え部材の順に配置され
    前記防水部材は、略筒形状を有し、略筒形状の一端部において外方に突出し、前記カメラユニット側に位置する第一のフランジ部と、略筒形状の他端部において外方に突出し、前記第一のフランジ部と逆側に位置する第二のフランジ部とを有し、
    前記第一のフランジ部は、前記カメラユニットの側面と当接する平坦部であり、前記第二のフランジ部は、前記軸受の外輪の外側に突出するとともに、前記軸受の外輪に当接していることを特徴とする撮影装置。
  2. 前記カメラユニットを覆って前記カメラユニットと一体的に回転するカメラカバーと、前記ベース部材を覆うカバー部材と、を更に備え、
    前記カメラカバーは、前記カバー部材に対して、前記回転軸方向において互いに遊嵌することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
  3. 前記超音波モータが前記抑え部材と前記ベース部材の間で挟持される際に前記超音波モータに加えられる前記回転軸方向の圧縮力は、前記防水部材が前記カメラユニットと前記ベース部材の間で挟持される際に前記防水部材に加えられる前記回転軸方向の圧縮力より大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮影装置。
  4. 前記回転軸は径が変化する段付部を有し、前記軸受は前記段付部に当接することで前記回転軸に対する位置が規定されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮影装置。
  5. 前記防水部材は、一方の端部が固定され、他方の端部が当接する部材に対して摺動する筒形状の摺動パッキンからなり、
    前記超音波モータはリング形状を有し、
    前記回転中心から前記摺動パッキンの摺動部までの径は、前記超音波モータの内径よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮影装置。
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