JP7371660B2 - 車両 - Google Patents

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Description

本発明は、車両、サーバ、および情報処理システムに関する。
特許文献1には、車両と情報センタとの間で通信を行う情報処理システムであって、所定のエリア内に位置する車両を制御するための制御プログラムを、情報センタから車両に送信することが開示されている。車両は、情報センタからの制御プログラムを受信し、車両の現在位置に基づいてそのエリアに対応した制御プログラムを実行する。
特許文献1に記載の構成では、例えば市街地など、騒音や排気ガスの排出量が制限されるエリアを対象として、騒音や排気ガスを抑える制御プログラムが車両に送信される。その制御プログラムを受信した車両は、エリア内で制御プログラムを実行することによって、内燃機関の駆動が禁止され、電動機を用いたEV走行が強制される。
特開平11-115651号公報
ところで、プラグインハイブリッド車両(PHEV)やレンジエクステンダー車両(REEV)では、外部電源から供給される電力を蓄電池に充電可能である。言い換えれば、これら車両は、内燃機関の動力により電動機で発電を行うとともに、蓄電池に蓄えた電力を外部の電気機器(外部装置)に供給することも可能である。そのため、例えば災害発生時などに、車両側の電力を外部装置の電源として利用することが期待される。
しかしながら、災害発生時に、特許文献1に記載の構成のようにEV走行が強制されると、車両側で電力を消費することになり、外部装置の電源として期待される車両側の電力が減ってしまう。そこで、災害時など外部で電力を必要とする際には、プラグインハイブリッド車両などのように外部に電力を供給可能な車両を活用して、多くの電力を外部に供給可能になることが望まれる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、外部で電力を必要とする際に車両から多くの電力を外部に供給することができる車両、サーバ、および情報処理システムを提供することを目的とする。
本発明に係る車両は、走行用の電動機と、前記電動機に電力を供給可能、かつ外部電源からの電力を充電可能な蓄電池と、前記電動機を回転させることができる内燃機関と、前記内燃機関の動力により前記電動機で発電を行う発電制御、および所定の区域内である場合に前記内燃機関の駆動を禁止する禁止制御を実行可能である制御部と、を備え、前記蓄電池に蓄えられた電力を外部に供給可能な車両であって、前記制御部は、前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足する場合、または前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足すると予測される場合には、前記所定の区域内であっても前記内燃機関の駆動を許可することを特徴とする。
この構成によれば、車両が所定の区域内に位置することにより内燃機関の駆動が禁止される構成であっても、その区域内において電力需要に対して電力供給が不足する場合、または不足すると予測される場合には、内燃機関の駆動が許可される。これにより、内燃機関を駆動して電動機で発電を行えるため、蓄電池の電力が消費されることを抑制できる。その結果、その区域内において、多くの電力を車両から外部に供給することが可能になる。
また、運転者に各種情報を報知する報知部をさらに備え、前記報知部は、前記制御部により前記内燃機関の駆動が許可された場合、前記所定の区域内であっても前記内燃機関の駆動が許可されたことを示す情報を前記運転者に報知してもよい。
この構成によれば、本来であれば内燃機関の駆動が禁止される区域内であっても、内燃機関の駆動が許可された制御状態であることを運転者に報知することができる。これにより、運転者は内燃機関が駆動する制御状態であることを認識できる。
また、前記制御部は、前記所定の区域内であることにより前記内燃機関の駆動を禁止した状態から、当該所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足すると判断した場合には、前記内燃機関の駆動を許可してもよい。
この構成によれば、所定の区域内であることにより内燃機関の駆動が禁止された状態から、その区域内において電力需要に対して電力供給が不足すると判断した場合には、所定の区域内であっても内燃機関の駆動を許可することができる。
また、前記制御部は、所定の区域外から前記所定の区域内へ進入する際、前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足すると予測した場合には、前記所定の区域内であっても前記内燃機関の駆動を許可してもよい。
この構成によれば、内燃機関の駆動が禁止される区域内に車両が進入する際、その区域内において電力需要に対して電力供給が不足すると予測した場合には、所定の区域内であっても内燃機関の駆動を許可することができる。
また、前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足する場合、または前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足すると予測される場合とは、停電の場合であり、前記制御部は、前記所定の区域内において前記内燃機関の駆動を許可した状態から、前記停電の復旧状態に応じて、前記内燃機関の駆動を禁止した状態に移行してもよい。
この構成によれば、所定の区域内で停電が発生した場合、車両側において、停電からの復旧状態に応じて内燃機関の駆動を許可した状態から内燃機関の駆動を禁止した状態に移行することができる。これにより、所定の区域内でCOの排出量を抑えることができる。
また、前記制御部は、前記停電が発生している場合に、前記停電の復旧見込みを示す復旧予定時刻を含む情報を取得し、現在時刻から前記復旧予定時刻までの時間が所定時間内である場合、前記内燃機関の駆動を許可した状態から前記内燃機関の駆動を禁止した状態に移行してもよい。
この構成によれば、車両は現在時刻から復旧予定時刻までの時間に基づいて、停電の復旧状態を判断することができる。
また、前記制御部は、前記蓄電池の充電状態と前記復旧予定時刻とに基づいて前記停電が復旧する前に前記内燃機関の駆動を制限可能であると判定した場合、前記内燃機関の駆動を許可した状態から前記内燃機関の駆動を禁止した状態に移行してもよい。
この構成によれば、車両は蓄電池の充電状態により電動走行が可能な時間を考慮して、内燃機関の駆動を許可した状態から内燃機関の駆動を禁止した状態に移行することが可能である。
また、外部に設置されたサーバと通信可能な通信部をさらに備え、前記通信部は、前記サーバから送信された前記内燃機関の駆動を禁止する駆動禁止指示、および前記サーバから送信された前記内燃機関の駆動を許可する駆動許可指示を受信可能であり、前記制御部は、前記通信部により前記駆動禁止指示が受信された場合に、前記所定の区域内において前記内燃機関の駆動を禁止し、前記通信部により前記駆動許可指示が受信された場合には、前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足すると判断し、または前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足すると予測されると判断し、前記所定の区域内であっても前記内燃機関の駆動を許可してもよい。
この構成によれば、サーバから車両に送信される駆動許可指示に基づいて、所定の区域内であっても内燃機関の駆動を許可することができる。
また、前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足する場合、または前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足すると予測される場合とは、停電の場合であり、前記通信部は、前記サーバから送信された前記停電の復旧見込みに関する復旧予定情報を受信し、前記制御部は、前記所定の区域内において前記内燃機関の駆動を許可した状態から、前記復旧予定情報に基づいた前記停電の復旧状態に応じて、前記内燃機関の駆動を禁止した状態に移行してもよい。
この構成によれば、所定の区域内で停電が発生した場合、車両はサーバから受信した情報に基づいて、停電からの復旧状態に応じて内燃機関の駆動を許可した状態から内燃機関の駆動を禁止した状態に移行することができる。これにより、所定の区域内でCOの排出量を抑えることができる。
また、前記制御部は、前記復旧予定情報に含まれた前記停電の復旧見込みを示す復旧予定時刻を取得し、現在時刻から前記復旧予定時刻までの時間が所定時間内である場合、前記内燃機関の駆動を許可した状態から前記内燃機関の駆動を禁止した状態に移行してもよい。
この構成によれば、車両はサーバから受信した情報を用い、現在時刻から復旧予定時刻までの時間に基づいて、停電の復旧状態を判断することができる。
また、前記制御部は、前記蓄電池の充電状態と前記復旧予定時刻とに基づいて前記停電が復旧する前に前記内燃機関の駆動を制限可能であると判定した場合、前記内燃機関の駆動を許可した状態から前記内燃機関の駆動を禁止した状態に移行してもよい。
この構成によれば、車両はサーバから受信した情報を用い、蓄電池の充電状態により電動走行が可能な時間を考慮して、内燃機関の駆動を許可した状態から内燃機関の駆動を禁止した状態に移行することが可能である。
本発明に係るサーバは、ハードウェアを有するプロセッサを備え、前記プロセッサは、車両の位置情報を前記車両から取得し、前記車両の位置情報に基づいて、所定の区域内に位置する車両を対象に、前記車両に搭載された内燃機関の駆動を禁止する駆動禁止指示を出力し、前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足する場合、または前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足すると予測される場合には、前記所定の区域内に位置する車両を対象に、前記内燃機関の駆動を許可する駆動許可指示を出力することを特徴とする。
この構成によれば、車両が所定の区域内に位置することにより内燃機関の駆動が禁止される構成であっても、その区域内において電力需要に対して電力供給が不足する場合、または不足すると予測される場合には、内燃機関の駆動が許可される。これにより、内燃機関を駆動して電動機で発電を行えるため、蓄電池の電力が消費されることを抑制できる。その結果、その区域内において、多くの電力を車両から外部に供給することが可能になる。
また、前記プロセッサは、所定エリアで災害が発生したことを示す情報に基づいて、前記所定の区域が災害の発生したエリアに含まれる場合に、前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足すると判断し、または前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足すると予測されると判断し、前記所定の区域内に位置する車両に前記駆動許可指示を出力してもよい。
この構成によれば、所定エリアで災害が発生したことを示す情報に基づいて、所定の区域が災害の発生したエリアに含まれる場合には、所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足する、または所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足すると予測されると判断することができる。
本発明に係る情報処理システムは、ハードウェアを有する第1プロセッサを備えたサーバと、ハードウェアを有する第2プロセッサと、走行用の電動機と、前記電動機を回転させることができる内燃機関と、前記電動機および外部に供給可能な電力を蓄える蓄電池と、を備えた車両と、を備え、前記サーバと前記車両との間で通信可能に構成された情報処理システムであって、前記第1プロセッサは、前記車両から取得した前記車両の位置情報に基づいて、所定の区域内に位置する車両を対象に、前記内燃機関の駆動を禁止する駆動禁止指示を出力し、前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足する場合、または前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足すると予測される場合には、前記所定の区域内に位置する車両を対象に、前記内燃機関の駆動を許可する駆動許可指示を出力し、前記第2プロセッサは、前記サーバからの前記駆動禁止指示を受信した場合に、前記所定の区域内において前記内燃機関の駆動を禁止し、前記サーバからの前記駆動許可指示を受信した場合には、前記所定の区域内であっても前記内燃機関の駆動を許可することを特徴とする。
この構成によれば、車両が所定の区域内に位置することにより内燃機関の駆動が禁止される構成であっても、その区域内において電力需要に対して電力供給が不足する場合、または不足すると予測される場合には、内燃機関の駆動が許可される。これにより、内燃機関を駆動して電動機で発電を行えるため、蓄電池の電力が消費されることを抑制できる。その結果、その区域内において、多くの電力を車両から外部に供給することが可能になる。
また、前記第1プロセッサは、所定エリアで災害が発生したことを示す情報に基づいて、前記所定の区域が災害の発生したエリアに含まれる場合に、前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足すると判断し、または前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足すると予測されると判断し、前記所定の区域内に位置する車両に前記駆動許可指示を出力してもよい。
この構成によれば、所定エリアで災害が発生したことを示す情報に基づいて、所定の区域が災害の発生したエリアに含まれる場合には、所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足する、または所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足すると予測されると判断することができる。
本発明では、車両が所定の区域内に位置することにより内燃機関の駆動が禁止される構成であっても、その区域内において電力需要に対して電力供給が不足する場合、または不足すると予測される場合には、内燃機関の駆動が許可される。これにより、内燃機関を駆動して電動機で発電を行えるため、蓄電池の電力が消費されることを抑制できる。その結果、その区域内において、多くの電力を車両から外部に供給することが可能になる。
図1は、第1実施形態の情報処理システムを模式的に示す図である。 図2は、車両がジオフェンシング内に位置する場合を説明するための図である。 図3は、災害が発生した場合の情報の流れを説明するための図である。 図4は、情報処理システムの全体構成を示す機能ブロック図である。 図5は、車両側で位置情報を取得する際の制御フローを示すフローチャート図である。 図6は、車両側で位置情報を送信する際の制御フローを示すフローチャート図である。 図7は、車両管理サーバ側で車両の位置情報を更新する際の制御フローを示すフローチャート図である。 図8は、災害情報サーバ側で災害情報を受信した際の制御フローを示すフローチャート図である。 図9は、車両管理サーバ側で被災地情報を受信した際の制御フローを示すフローチャート図である。 図10は、車両側で駆動許可指示を受信した際の制御フローを示すフローチャート図である。 図11は、エンジンの駆動が許可されたことを示す情報の表示例を示す模式図である。 図12は、第2実施形態の情報処理システムを模式的に示す図である。 図13は、災害の発生後に車両管理サーバ側で実施される制御フローを示すフローチャート図である。 図14は、災害の発生後に車両側で実施される制御フローを示すフローチャート図である。 図15は、第1変形例における車両の構成を示す機能ブロック図である。 図16は、車両が停電からの復旧見込みを判断する際の制御フローを示すフローチャート図である。 図17は、第2変形例における情報処理システムの全体構成を示す機能ブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態における車両、サーバ、および情報処理システムについて具体的に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
(第1実施形態)
第1実施形態の情報処理システム1は、図1に示すように、災害情報サーバ2と、車両管理サーバ3と、車両4とを含んで構成されている。災害情報サーバ2は、災害情報センタなどに設置されたサーバである。災害情報センタは、災害が発生した際に災害に関する情報を発信する。車両管理サーバ3は、車両管理センタに設置されたサーバである。車両管理センタは、複数の車両4について、車両4の位置情報をリアルタイムで監視する。車両4は、例えばプラグインハイブリッド車両やレンジエクステンダー車両など、モータの動力のみで走行が可能(EV走行が可能)な車両である。また、この車両4は、外部電源からの電力を充電可能かつ外部に電力を供給可能な車両である。
災害情報サーバ2と車両管理サーバ3とはネットワークNWを介して情報通信が可能である。ネットワークNWは、例えばインターネット回線網等から構成される。また、車両管理サーバ3と車両4とはネットワークNWを介した無線通信が可能である。車両管理サーバ3は、複数の車両4との間で情報を送受信できる。
情報処理システム1では、図2に示すように、ジオフェンシング5と呼ばれる仮想的な柵(境界線)を所定の区域に設定する。ジオフェンシング5は、例えば都市部の市街地など、特定の区域を対象にして車両管理サーバ3に予め設定されている。つまり、車両管理サーバ3は、地図情報上で、複数のジオフェンシング5を設定することが可能である。
そして、車両管理サーバ3は、そのジオフェンシング5内に位置する車両4を対象にして特定の車両制御を実行させる。この車両制御には、車両4に搭載された動力源を制御する動力源制御が含まれる。具体的には、車両管理サーバ3は、ジオフェンシング5内に位置する車両4を対象に、モータのみで走行(EV走行)を行うようにエンジン駆動を禁止する指示(エンジン駆動禁止指示)を送信する。
例えば災害が発生した場合には、図3に示すように、災害情報サーバ2は、所定エリア(被災地)において災害が発生したことを示す災害情報を取得する。災害情報サーバ2は、災害が発生したエリアに関する情報である被災地情報を車両管理サーバ3に提供する。車両管理サーバ3は、災害情報サーバ2からの被災地情報を受信すると、その情報に基づいて、ジオフェンシング5内に位置する車両4を対象に、エンジン駆動を許可する指示(エンジン駆動許可指示)を送信する。
ここで、図4を参照して、情報処理システム1の全体構成を説明する。
災害情報サーバ2は、災害情報受信部21と、被災地情報作成部22と、被災地情報送信部23と、を備える。
災害情報受信部21は、災害が発生したことを示す災害情報を受信する。災害は、自然現象や人為的な原因によって所定エリアで被害が生じた事態をいう。災害情報として、地震情報、台風情報、大雨情報、洪水情報、津波情報、噴火情報、火災情報、山火事情報、停電情報などが挙げられる。地震発生時を例にすると、災害情報受信部21は、各地の観測点に設置された地震計から送信された信号(揺れを検知した信号)を受信する。また、災害情報受信部21は、地震計に限らず、ネットワークNWを介して各種の機器から災害情報を受信することができる。さらに、災害情報受信部21は、災害発生の第一報に関する情報を受信した後、災害の規模など新たに判明した情報を続報として引き続き受信する。
被災地情報作成部22は、災害情報に基づいて被災地情報を作成する。被災地情報は、災害が発生したエリアを示すエリア情報と、災害の規模を示す情報とを含む。地震発生時を例にすると、被災地情報作成部22は、複数の観測点のうち、所定震度以上の揺れを検知した観測点を全て含む範囲を被災地に設定した被災地情報を作成する。この被災地に設定される範囲は、都道府県単位や市町村単位や地域単位など、所定エリアに設定可能である。また、被災地情報作成部22は、災害の発生後に受信した続報に基づいて、被災地情報を逐次、最新の情報に更新する。
被災地情報送信部23は、作成された被災地情報を発信する。被災地情報送信部23はネットワークNWを介して車両管理サーバ3に被災地情報を送信する。また、被災地情報送信部23は、被災地情報が最新の情報に更新されるたびに最新の被災地情報を発信する。
車両管理サーバ3は、位置情報受信部31と、被災地情報受信部32と、記憶部33と、制御部34と、指示送信部35と、を備える。
位置情報受信部31は、車両4から送信された現在の位置情報を受信する。車両管理サーバ3は、複数の車両4から送信された車両4の位置情報を位置情報受信部31により受信可能である。
被災地情報受信部32は、災害情報サーバ2から送信された被災地情報を受信する。この被災地情報受信部32はネットワークNWを介して被災地情報送信部23と通信可能である。
記憶部33は、車両4を管理するための各種情報を格納する。例えば、記憶部33には、ジオフェンシング5が設定された区域に関する情報(以下、ジオフェンシング情報という)が格納されている。このジオフェンシング情報は予め格納された情報である。また、記憶部33は、位置情報データベース33aを有する。
位置情報データベース33aは、車両4の位置情報を格納する。位置情報受信部31により受信された位置情報に基づいて、複数の車両4に関する位置情報がリアルタイムで位置情報データベース33aに格納される。つまり、位置情報データベース33aに格納された位置情報は、随時、最新の位置情報に更新される。
制御部34は、CPU(Central Processing Unit)等のハードウェアを有するプロセッサを備えている。制御部34は、情報処理システム1における第1プロセッサを構成する。また、制御部34は、車両特定部34aを有する。
車両特定部34aは、ジオフェンシング5内に位置する車両4を特定する。例えば、車両特定部34aは、記憶部33に格納されたジオフェンシング情報と、位置情報データベース33aに格納された位置情報とに基づいて、ジオフェンシング5内に位置する車両4を特定する。制御部34は、車両特定部34aにより特定された車両4を対象として特定の車両制御(制御プログラム)を実行させる。
指示送信部35は、ジオフェンシング5内の車両4に向けて、特定の車両制御を実行させるための制御指示を送信する。例えば対象車両に向けた制御指示として、エンジン12の駆動を禁止する指示(エンジン駆動禁止指示)や、エンジン12の駆動を許可する指示(エンジン駆動許可指示)が挙げられる。一例として図2に示すように、ジオフェンシング5内の車両4に向けて、指示送信部35は、エンジン12の駆動を禁止する指示を送信する。
車両4は、走行用のモータ11と、エンジン12と、バッテリ13と、充電器14と、車両側コネクタ15とを備えた電動車両である。
モータ11は走行用の動力源である。また、エンジン12はモータ11を回転させることができる。つまり、モータ11はエンジン12の動力により発電を行うことが可能である。エンジン12によりモータ11で発電を行う場合には、モータ11で発電した電力をバッテリ13に充電することができる。このモータ11はインバータ16を介してバッテリ13と電気的に接続されている。
この車両4は、バッテリ13に外部からの電力を充電する充電器14と車両側コネクタ15とを備えたプラグインハイブリッド車両である。
バッテリ13は、モータ11に供給するための電力を蓄えるとともに、外部電源から供給された電力を蓄えることが可能である。このバッテリ13は充電器14を介して車両側コネクタ15と通電可能に接続される。充電器14は外部からの電力をバッテリ13に充電する。例えば充電器14には各種のリレー部が含まれる。充電器14のリレー部を開放することにより、バッテリ13と車両側コネクタ15との間を電気的に切断することができる。外部の電力をバッテリ13に充電する際に、充電器14のリレー部が閉じて、バッテリ13と車両側コネクタ15とが電気的に接続される。車両側コネクタ15は、充電スタンドの充電コネクタなど、外部側コネクタと接続可能である。
また、車両4は、GPS(Global Positioning System)受信部41と、通信部42と、制御部43と、HMI(Human Machine Interface)44と、を備える。
GPS受信部41は、GPS衛星からの電波を受信して、車両4の位置情報を検出する。
通信部42は、車両管理サーバ3との間で情報を送受信する。この通信部42は車両管理サーバ3から送信された制御指示を受信する。また、通信部42は、車両4の現在位置を示す位置情報を車両管理サーバ3に送信する。
制御部43は、CPU(Central Processing Unit)等のハードウェアを有するプロセッサ、およびRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の記憶部を備えている。制御部43は、情報処理システム1における第2プロセッサを構成する。この制御部43は、位置情報取得部43aと、駆動許可判定部43bと、エンジン制御部43cと、HMI制御部43dとを有する。
位置情報取得部43aは、GPS受信部41により受信した信号に基づいて、現在の位置情報を取得する。
駆動許可判定部43bは、車両管理サーバ3からエンジン12の駆動を許可する駆動許可指示を受信したか否かを判定する。通信部42によりエンジン12の駆動許可指示を受信した場合、駆動許可判定部43bはエンジン12の駆動が許可されたと判定する。
エンジン制御部43cは、エンジン12を制御する。例えば車両管理サーバ3からエンジン12の駆動禁止指示を受信した場合、エンジン制御部43cはエンジン12の駆動を禁止する禁止制御を実行する。また、車両管理サーバ3からエンジン12の駆動許可指示を受信した場合には、エンジン制御部43cはエンジン12の駆動を許可する許可制御を実行する。
HMI制御部43dは、HMI44を制御する。HMI44は、例えばカーナビ装置により構成されている。このHMI44は、運転者に情報を報知する報知部として機能するとともに、運転者からの操作を受け付ける操作部としても機能する車載装置である。そして、HMI制御部43dは、駆動許可判定部43bによる判定結果に応じてHMI44から報知する情報を制御する。HMI44からは、エンジン12の駆動が許可された制御状態であることや、エンジン12の駆動が禁止された制御状態であることなどの情報が報知される。
また、制御部43は、インバータ16を制御することによりモータ11を制御する。インバータ16は制御部43によりスイッチング制御される。さらに、充電器14のリレー部は制御部43により開閉制御される。つまり、制御部43は、外部からの電力をバッテリ13に充電する充電制御を実行するとともに、バッテリ13に蓄えられた電力を外部に供給する放電制御を実行する。また、制御部43は車両4に関する各種の制御を実行する。
ここで、図5~図6を参照して、車両4の制御部43で実行される制御について説明する。なお、図5および図6に示す制御は、制御部43により繰り返し実行される。
図5に示すように、制御部43は、車両4の位置情報を前回取得した時から所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS11)。車両4の位置情報を前回取得した時とは、位置情報取得部43aにより位置情報が取得された前回タイミングである。
車両4の位置情報を前回取得した時から所定時間が経過していない場合(ステップS11:No)、この制御ルーチンは終了する。
車両4の位置情報を前回取得した時から所定時間が経過した場合(ステップS11:Yes)、制御部43は、現在の位置情報を取得する(ステップS12)。ステップS12では、位置情報取得部43aにより現在の位置情報が取得される。ステップS12の処理を実施すると、この制御ルーチンは終了する。
図6に示すように、制御部43は、車両4の位置情報を車両管理サーバ3に前回送信した時から所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS21)。ステップS21では、通信部42により位置情報を送信してからの経過時間が判定される。
車両4の位置情報を車両管理サーバ3に前回送信した時から所定時間が経過していない場合(ステップS21:No)、この制御ルーチンは終了する。
車両4の位置情報を車両管理サーバ3に前回送信した時から所定時間が経過した場合(ステップS21:Yes)、車両4は、現在の位置情報を車両管理サーバ3に送信する(ステップS22)。ステップS22では、制御部43の制御により、通信部42から現在の位置情報が送信される。ステップS22の処理を実施すると、この制御ルーチンは終了する。
また、図7は、車両管理サーバ側で車両の位置情報を更新する際の制御フローを示すフローチャート図である。なお、図7に示す制御は、車両管理サーバ3の制御部34により繰り返し実行される。
車両管理サーバ3は、図7に示すように、車両4からの位置情報を受信したか否かを判定する(ステップS31)。ステップS31では、位置情報受信部31で車両4の位置情報を受信したか否かが判定される。このステップS31の判定処理は、制御部34により実行される。
車両4からの位置情報を受信していない場合(ステップS31:No)、この制御ルーチンは終了する。
車両4からの位置情報を受信した場合(ステップS31:Yes)、車両管理サーバ3は、受信した位置情報に基づいて位置情報データベース33aを更新する(ステップS32)。ステップS32の処理を実施すると、この制御ルーチンは終了する。
また、図8は、災害情報サーバ側で災害情報を取得した際の制御フローを示すフローチャート図である。なお、図8に示す制御は、災害情報サーバ2により繰り返し実行される。
災害情報サーバ2は、図8に示すように、災害情報受信部21で災害情報を受信したか否かを判定する(ステップS41)。ステップS41では、例えば地震計から揺れを検知した信号を受信したか否かが判定される。
災害情報受信部21が災害情報を受信していない場合(ステップS41:No)、この制御ルーチンは終了する。
災害情報受信部21が災害情報を受信した場合(ステップS41:Yes)、被災地情報作成部22は、災害情報に基づいて被災地情報を作成する(ステップS42)。ステップS42では、ステップS41により受信した災害情報に基づいて、所定の範囲を被災地に設定した被災地情報が作成される。
そして、災害情報サーバ2は、被災地情報を車両管理サーバ3に送信する(ステップS43)。ステップS43では、被災地情報送信部23により被災地情報が送信される。ステップS43の処理を実施すると、この制御ルーチンは終了する。
また、図9は、車両管理サーバ側で被災地情報を受信した際の制御フローを示すフローチャート図である。なお、図9に示す制御は、車両管理サーバ3の制御部34により繰り返し実行される。
車両管理サーバ3は、図9に示すように、被災地情報受信部32で被災地情報を受信したか否かを判定する(ステップS51)。
車両管理サーバ3は、ステップS51の判定処理によって、ジオフェンシング5内において電力需要に対して電力供給が不足するか否かを判断することになる。つまり、被災地情報を受信しない場合には、ジオフェンシング5を含むエリアで災害が発生していないため、ジオフェンシング5内において電力需要に対して電力供給が足りている状態であると判断する。一方、被災地情報を受信した場合に、ジオフェンシング5を含むエリアが被災地となっている場合には、そのジオフェンシング5内において電力需要に対して電力供給が足りていない状態であると判断する。
被災地情報受信部32が被災地情報を受信していない場合(ステップS51:No)、この制御ルーチンは終了する。
被災地情報受信部32が被災地情報を受信した場合(ステップS51:Yes)、制御部34は、位置情報データベース33aに格納されている車両4の位置情報と、被災地情報受信部32が受信した被災地情報と、記憶部33に格納されているジオフェンシング情報とに基づいて、エンジン12の駆動許可指示を出す対象の車両4を特定する(ステップS52)。このステップS52において制御部34は、被災地情報とジオフェンシング情報とに基づいて、災害の発生したエリア(被災地)がジオフェンシング5の少なくとも一部を含むか否かを判定する。そして、制御部34は、ジオフェンシング5の少なくとも一部が災害の発生したエリアに含まれると判定した場合に、該当するジオフェンシング5を対象にして、車両4の特定制御を実行する。例えば被災地情報を受信する前に既にジオフェンシング5内に位置しており、被災地情報を受信した後の現在もジオフェンシング5内に位置している車両4が特定される。
そして、車両管理サーバ3は、特定した車両4にエンジン12の駆動許可指示を送信する(ステップS53)。例えば、災害の発生前にエンジン12の駆動禁止指示を送信した車両4を対象にして、ステップS53では、災害の発生後にエンジン12の駆動許可指示を送信することになる。
また、図10は、車両側で駆動許可指示を受信した際の制御フローを示すフローチャート図である。なお、図10に示す制御は、車両4がジオフェンシング5内に位置する状態、すなわちエンジン12の駆動が禁止された状態において、車両4の制御部43により繰り返し実行される。
制御部43は、図10に示すように、通信部42でエンジン12の駆動許可指示を受信したか否かを判定する(ステップS61)。ステップS61では、車両4がジオフェンシング5内に位置する状態において、車両管理サーバ3からエンジン12の駆動許可指示を受信したか否かが判定される。
車両4は、ステップS61の判定処理によって、ジオフェンシング5内において電力需要に対して電力供給が不足すると判断することになる。つまり、エンジン12の駆動許可指示を受信しない場合には、ジオフェンシング5を含むエリアで災害が発生していないため、ジオフェンシング5内において電力需要に対して電力供給が足りている状態であると判断する。一方、エンジン12の駆動許可指示を受信した場合には、ジオフェンシング5を含むエリアが被災地となっており、そのジオフェンシング5内において電力需要に対して電力供給が足りていない状態であると判断する。このように、車両4がジオフェンシング5内に位置する状態において、車両管理サーバ3からエンジン12の駆動許可指示を受信することにより、車両4側では、ジオフェンシング5内において電力需要に対して電力供給が不足すると判断することができる。
通信部42がエンジン12の駆動許可指示を受信していない場合(ステップS61:No)、この制御ルーチンは終了する。
通信部42がエンジン12の駆動許可指示を受信した場合(ステップS61:Yes)、制御部43は、エンジン12の駆動を許可する(ステップS62)。ステップS62では、エンジン制御部43cの制御により、エンジン12の駆動が禁止された状態からエンジン12の駆動が可能な状態に、制御状態が移行する。
さらに、ステップS62では、HMI制御部43dの制御により、エンジン12の駆動が許可されたことを示す情報をHMI44から運転者に報知する。例えば、HMI44がカーナビ装置である場合、図11に示すように、カーナビ装置の表示部に、ジオフェンシング5内であってもエンジン12の駆動が許可されたことを示す情報を表示する。
以上説明した通り、第1実施形態によれば、災害時などの電力不足時には、車両4がジオフェンシング5内に位置する場合であっても、エンジン12の駆動が許可される。これにより、エンジン12の動力によりモータ11で発電を行うことが可能になり、バッテリ13の電力が消費されることを抑制できる。その結果、車両側の電力を外部により多く供給することが可能になる。
また、本来であればエンジン12の駆動が禁止される区域内であっても、エンジン12の駆動が許可された制御状態にあることをHMI44によって運転者に報知することができる。これにより、エンジン12が駆動可能な状態にあることを運転者が認識できるため、運転者に違和感を与えることを抑制することができる。
なお、車両4では、モータ11が走行用の動力源であればよく、エンジン12が走行用の動力源であるか否かは特に限定されない。このエンジン12は、モータ11を回転させることができればよい。
また、上述した例では、車両管理サーバ3での判定処理によって、ジオフェンシング5内に位置する車両4を特定したが、本発明はこれに限定されない。例えば、車両4側で、ジオフェンシング5内に位置するか否かの判定処理を実施してもよい。この場合、車両管理サーバ3から車両4にジオフェンシング情報が送信される。車両4の制御部43は、車両管理サーバ3から受信したジオフェンシング情報と、位置情報取得部43aにより取得した現在の位置情報とに基づいて、車両4がジオフェンシング5内に位置するか否かを判定する。
また、車両管理サーバ3と車両4との通信方法は、インターネット回線網などのネットワークNWを用いた方法に限定されない。例えば、所定の地域ごとに設置された基地局と、車両4との間で無線通信を行い、その基地局と車両管理サーバ3とが通信可能に構成されてもよい。
また、上述した例では、車両管理サーバ3から車両4に制御指示を送信し、その制御指示を受信した車両4が、車両4の記憶部に格納された制御プログラムを実行する構成について説明したが、本発明はこれに限定されない。要するに、車両4の記憶部に予め格納された制御プログラムを、車両管理サーバ3からの制御指令に応じて実行する構成に限らず、車両管理サーバ3から車両4に制御プログラムを送信するように構成されてもよい。
(第2実施形態)
第2実施形態では、災害が発生した後に、被災地の外部からジオフェンシング5内に車両4が進入する場合において、エンジン12の駆動を許可するように構成されている。なお、第1実施形態と同様の構成については説明を省略し、その参照符号を引用する。
第2実施形態の情報処理システム1は、図12に示すように、ジオフェンシング5の外部に位置する車両4が、被災地に含まれるジオフェンシング5に向けて進入する場合に、車両管理サーバ3から対象の車両4にエンジン12の駆動許可指示が送信される。例えば、被災地内において電力需要に対して電力供給が不足すると予測される場合に、被災地外から支援のために車両4がジオフェンシング5内に向かうケースが想定される。
図13は、災害の発生後に車両管理サーバ側で実施される制御フローを示すフローチャート図である。なお、図13に示す制御は、被災地情報を受信した後、車両管理サーバ3により繰り返し実行される。
車両管理サーバ3の制御部34は、図13に示すように、災害発生後にジオフェンシング5外から、被災地に含まれるジオフェンシング5内に進入する車両4があるか否かを判定する(ステップS71)。ステップS71では、被災地情報受信部32により被災地情報を受信した後、位置情報受信部31で受信した車両4の位置情報に基づいて、ジオフェンシング5外からジオフェンシング5内に進入した車両4が特定される。
ジオフェンシング5外からジオフェンシング5内に進入する車両4がない場合(ステップS71:No)、この制御ルーチンは終了する。
ジオフェンシング5外からジオフェンシング5内に進入する車両4がある場合(ステップS71:Yes)、制御部34は、該当した車両4にエンジン12の駆動を許可する指示を送信する(ステップS72)。ステップS72では、エンジン12の駆動が制限されていない車両4に対して、ジオフェンシング5内であってもエンジン12の駆動を許可する指示を送信することになる。このステップS72の処理を実施すると、この制御ルーチンは終了する。
図14は、災害の発生後に車両側で実施される制御フローを示すフローチャート図である。なお、図14に示す制御は、エンジン12の駆動が禁止されていない状態において、車両4の制御部43により繰り返し実行される。
車両4の制御部43は、図14に示すように、通信部42でエンジン12の駆動許可指示を受信したか否かを判定する(ステップS81)。ステップS81では、車両4がエンジン12の駆動が禁止されていない状態において、車両管理サーバ3からエンジン12の駆動許可指示を受信したか否かが判定される。つまり、車両4がジオフェンシング5外からジオフェンシング5内に進入するタイミングで、エンジン12の駆動許可指示を受信したか否かが判定される。
車両4は、このステップS81の判定処理によって、ジオフェンシング5内において電力需要に対して電力供給が不足すると予測することになる。つまり、エンジン12の駆動許可指示を受信しない場合、ジオフェンシング5を含むエリアで災害が発生していないため、そのジオフェンシング5内において電力需要に対して電力供給が足りている状態であると判断する。一方、エンジン12の駆動許可指示を受信した場合には、ジオフェンシング5を含むエリアが被災地になっており、そのジオフェンシング5内において電力需要に対して電力供給が足りていない状態であると判断する。このように、車両4が災害発生後にジオフェンシング5外からジオフェンシング5内に進入する際に、車両管理サーバ3からのエンジン12の駆動許可指示を受信することにより、車両4側では、ジオフェンシング5内において電力需要に対して電力供給が不足すると予測することができる。
通信部42がエンジン12の駆動許可指示を受信していない場合(ステップS81:No)、この制御ルーチンは終了する。
通信部42がエンジン12の駆動許可指示を受信した場合(ステップS81:Yes)、制御部43のエンジン制御部43cは、エンジン12の駆動を許可する(ステップS82)。ステップS82では、エンジン制御部43cの制御により、エンジン12の駆動が許可された状態が継続される。
さらに、ステップS82では、HMI制御部43dの制御により、エンジン12の駆動が許可された状態を継続することを示す情報をHMI44から運転者に報知する。例えば、ジオフェンシング5内に進入するタイミングで、HMI44に、ジオフェンシング5内であってもエンジン12の駆動が許可された状態を継続することを示す情報を表示させる。
以上説明した通り、第2実施形態によれば、車両4がジオフェンシング5内に進入する場合であっても、災害などにより電力不足が予測される場合には、エンジン12の駆動が許可される。これにより、車両4が走行するためにバッテリ13の電力を消費することを抑制できる。その結果、車両側の電力を外部により多く供給することが可能になる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
例えば、車両管理サーバ3は、災害情報サーバ2からの被災地情報に限らず、インターネット上の投稿サイト等に投稿された情報や、自治体など公的機関が発信した情報に基づいて、所定エリアで災害が発生したことを示す情報を検出することができる。例えば、インターネット上の投稿サイト等に投稿された情報を用いる場合、車両管理サーバ3はネットワークNWを介して情報を検出する。具体的には、インターネット上のSNS(Social Networking Service)に投稿された単語や、ある日に多くツイート(登録商標)された単語に基づいて、災害が発生したことを示す情報を車両管理サーバ3が検出する。つまり、車両管理サーバ3は、災害の発生したエリアを特定できる情報を災害情報サーバ2以外から取得する。さらに、車両管理サーバ3の制御部34は、インターネット上で検出した情報を用いて、ジオフェンシング5の少なくとも一部が災害の発生したエリアに含まれるか否かを判定する。そして、ジオフェンシング5の少なくとも一部が災害の発生したエリアに含まれる場合には、車両管理サーバ3の制御部34は、災害の発生したエリアに含まれるジオフェンシング5内に位置する車両4を特定する。
また、車両管理サーバ3は、電力供給会社から発信される情報を用いて、エンジン12の駆動許可指示を出力してもよい。電力供給会社は、例えばジオフェンシング5内を含む管轄エリアにおいて電力需要に対して電力供給が不足する可能性があることを示す情報を発信する。そして、車両管理サーバ3は電力供給会社から発信された情報に基づいて、ジオフェンシング5において電力需要に対して電力供給が不足すると判断し、または予測することができる。具体的には、電力供給会社から発信される情報として、時間帯に応じて電力供給が可能な電力量に対して電力需要がひっ迫すると予測される予測情報が発信された場合、車両管理サーバ3はジオフェンシング5内において電力需要に対して電力供給が不足すると予測する。この場合、電力供給会社に設置された情報提供サーバと車両管理サーバ3とはネットワークNWを介して通信可能に接続されている。
また、HMI44は、カーナビ装置に限定されず、運転者の視覚や聴覚や知覚によって情報を伝えることが可能な報知部として機能する装置であればよい。例えば、HMI44は、音声による報知が可能なオーディオなどの音声機器や、車両4の運転席に振動を発生される装置などであってもよい。
また、上述した各実施形態の変形例を構成することが可能である。例えば、災害発生後にジオフェンシング5内に位置する車両4を対象にエンジン12の駆動を許可した後、災害からの復旧が進むと、この許可状態を解除することが想定される。そして、災害が停電の場合、停電が復旧する前に、電力会社等から提供される情報に基づいて停電からの復旧見込みを特定することができる。災害から復旧した後にエンジン12の駆動を禁止する状態に切り替えることも考えられるが、復旧前に、災害の復旧見込みに合わせて車両4の制御状態を変化させた方が動力源の効率的な運転を可能にする場合もある。つまり、災害から復旧する前であっても、災害発生から時間が経過すると復旧が進むため、復旧状態に応じて車両4の制御状態が適切な状態に遷移させることが好ましい。そこで、変形例では、災害が停電の場合を想定してシステムが構成されている。この変形例の構成として、第1変形例が図15~図16に示され、第2変形例が図17に示されている。
まず、図15~図16を参照して、第1変形例について説明する。第1変形例では、停電が発生したことにより車両4が災害情報サーバ2や車両管理サーバ3と通信できない状態であっても、その車両4はジオフェンシング5内で停電の復旧状態を判断することができるように構成されている。つまり、第1変形例は、停電中に車両4が単独で機能している状態すなわちスタンドアロン型のシステムである。なお、第1変形例では、上述した各実施形態と同様の構成について説明を省略しその参照符号を引用する。
図15は、第1変形例における車両の構成を示す機能ブロック図である。第1変形例の車両4は、パワートレーン45と、記憶部46と、をさらに備える。また、制御部43は、パワートレーン制御部43eをさらに備える。
パワートレーン制御部43eは、パワートレーン45を制御する。パワートレーン45は、モータ11やエンジン12から出力された動力を駆動輪に伝達する動力伝達装置である。このパワートレーン45には自動変速機などが含まれる。そのため、パワートレーン制御部43eは自動変速機の変速段を制御する変速制御を実行する。
記憶部46は、車両4を制御するための情報を格納する。例えば、記憶部46には、ジオフェンシング情報が格納されている。このジオフェンシング情報は、予め記憶部46に格納された情報であってもよく、停電の発生前に車両管理サーバ3から受信した情報であってもよい。
また、制御部43は、ジオフェンシング5内に車両4が位置する状態で、このジオフェンシング5内で停電が発生したと判断した場合には、エンジン12の駆動を許可する許可制御を実行する。つまり、制御部43は、ジオフェンシング5内で停電が発生したか否かを判定する。例えば、通信部42により外部サーバからの情報を取得できなくなった場合に、制御部43は、少なくとも停電を含む災害が発生したと判定する。あるいは、車両4に搭載された車載カメラにより車両4の周辺環境を撮像し、制御部43は撮像された映像に基づいて車両4の周囲で停電が発生したか否かを判定することができる。このようにジオフェンシング5内において停電が発生したと判断した場合に、駆動許可判定部43bはエンジン12の駆動が許可されたと判定する。そして、制御部43は停電からの復旧見込みに応じて、エンジン12の駆動を許可した状態から、エンジン12の駆動を禁止した状態に制御状態を遷移させる。
図16は、車両が停電からの復旧見込みを判断する際の制御フローを示すフローチャート図である。なお、図16に示す制御は、ジオフェンシング5内に車両4が位置する状態でエンジン12の駆動が許可された状態において、制御部43により繰り返し実行される。
制御部43は、図16に示すように、停電からの復旧予定情報があるか否かを判定する(ステップS91)。ステップS91では、車両4が取得可能な情報を用いて、復旧予定情報を取得したか否かが判定される。例えば、制御部43は、車両4に搭載されたラジオから流れるニュースの情報に基づいて、停電からの復旧予定情報を検出することができる。災害時に被災地の自治体等によりFM放送局から災害情報が発信される。この災害情報は車両4に搭載されたラジオにより取得可能である。そして、制御部43は、車両4に搭載されたスピーカやマイクなどよりラジオから出力される情報を検出し、その情報から災害情報を取得することができる。そして、災害情報には、停電からの復旧見込みを示す復旧予定情報が含まれる。そのため、ステップS91において制御部43は復旧予定情報の有無を判定することができる。また、復旧予定情報は、停電の復旧見込みを示す復旧予定時刻の情報を含む。
停電からの復旧予定情報がない場合(ステップS91:No)、この制御ルーチンは終了する。
停電からの復旧予定情報がある場合(ステップS91:Yes)、制御部43は、停電が復旧する前にエンジン12の駆動を制限可能であるか否かを判定する(ステップS92)。ステップS92では、ジオフェンシング5内においてエンジン12の駆動を許可した状態から、停電の復旧状態に応じて、エンジン12の駆動を禁止した状態に移行するか否かが判定される。この判定処理において復旧予定時刻を用いることができる。
ステップS92において、制御部43は、現在時刻から復旧予定時刻までの時間が所定時間内であるか否かを判定する。この所定時間は、予め設定された時間、あるいはバッテリ13の充電状態に応じて設定された時間である。制御部43はバッテリ13の充電状態であるSOC(State Of Charge)を検出することができる。そのため、制御部43はバッテリ13のSOCに基づいて、バッテリ13の電力を消費してモータ11を駆動するEV走行状態を継続可能な時間(航続可能時間)を算出する。この航続可能時間を算出する際、制御部43は、効率の良い運転領域でモータ11を駆動する場合を想定する。そして、この航続可能時間が、現在時刻から復旧予定時刻までの時間よりも長い場合には、制御部43は、停電の復旧前にエンジン12の駆動を制限可能であると判定する。
停電が復旧する前にエンジン12の駆動を制限可能でない場合(ステップS92:No)、この制御ルーチンは終了する。
停電が復旧する前にエンジン12の駆動を制限可能である場合(ステップS92:Yes)、制御部43は、エンジン12の駆動を禁止する(ステップS93)。ステップS93では、エンジン12の駆動を許可した状態からエンジン12の駆動を禁止した状態に制御状態に移行される。制御部43はエンジン12の駆動を許可した状態を解除して禁止制御を実行する。また、ステップS93では、HMI制御部43dの制御により、エンジン12の駆動が禁止されたことを示す情報をHMI44から運転者に報知する。ステップS93の処理を実施すると、この制御ルーチンは終了する。
この第1変形例によれば、車両4が災害情報サーバ2や車両管理サーバ3と通信不能な状態であっても、停電が復旧する前に復旧予定時刻の情報を用いて、エンジン12の駆動を許可した状態から、エンジン12の駆動を禁止した状態に移行することができる。これにより、ジオフェンシング5内でCOの排出量を抑えることができる。また、車両4はスタンドアロン状態において、停電からの復旧状態に応じて動力源の制御状態を変化させることができる。これにより、エンジン12とモータ11とを効率的に運転させることが可能になる。
また、図16に示す制御が繰り返し実行されることにより、復旧予定時刻が最新情報に更新された場合、その最新の復旧予定時刻に基づいて、エンジン12の制御状態を変化させることができる。つまり、復旧予定情報が更新された際に対応することが可能である。
次に、図17を参照して、第2変形例について説明する。第2変形例では、ジオフェンシング5内で停電が発生しているものの、災害情報サーバ2や車両管理サーバ3が設置された区域では停電していないため、車両4が災害情報サーバ2や車両管理サーバ3と通信できる状態を想定したものである。つまり、第2変形例は、停電中に車両4が外部のサーバからの情報を取得可能な状態すなわちサーバ利用型のシステムである。なお、第2変形例では、上述した各実施形態または第1変形例と同様の構成について説明を省略しその参照符号を引用する。
図17は、第2変形例における車両の構成を示す機能ブロック図である。第2変形例の情報処理システム1は、車両4がネットワークNWを介してサーバ群6と通信可能に構成されている。サーバ群6は、災害情報サーバ2と、複数の車両管理サーバ3とを含んで構成されている。災害情報サーバ2は、被災地の自治体や被災地を管轄する電力会社等により管理されるサーバである。車両管理サーバ3は複数設置されている。例えば、ある区域を担当する車両管理サーバ3が停電に見舞われても、他の区域を担当する別の車両管理サーバ3がバックアップを行うことにより、車両4との通信が可能な状態を維持することができる。
第2変形例では、ジオフェンシング5内が停電中、車両4がサーバ群6から提供される情報を取得することができる。この第2変形例では、ジオフェンシング情報が車両管理サーバ3に格納されている。そして、車両4は、サーバ群6のうちのいずれかのサーバから受信した復旧予定情報を用いてエンジン12の駆動を制御する。つまり、第2変形例では、図16に示す制御が車両4により実行することが可能である。この場合、ステップS91では、サーバ群6からの復旧予定情報を受信したか否かが判定される。そして、車両4は、サーバ群6から提供された復旧予定情報を用いてステップS92~S93の処理を実施する。
この第2変形例によれば、車両4が災害情報サーバ2や車両管理サーバ3と通信可能な状態において、停電が復旧する前に復旧予定時刻の情報を用いて、エンジン12の駆動を許可した状態からエンジン12の駆動を禁止した状態に移行することができる。これにより、ジオフェンシング5内でCOの排出量を抑えることができる。また、車両4はサーバ群6からの情報を用いて、停電からの復旧状態に応じて動力源の制御状態を変化させることができる。これにより、エンジン12とモータ11とを効率的に運転させることが可能になる。
なお、第2変形例では、車両4が車両管理サーバ3から送信される指示に基づいてエンジン12の駆動が制御されるため、上述した図16に示す制御の一部は車両管理サーバ3により実行されてもよい。例えば、車両管理サーバ3は、災害情報サーバ2から提供される復旧予定情報を取得し、図16に示すステップS92の処理を実施する。具体的には、車両管理サーバ3は、ステップS92において、ジオフェンシング5内に位置する車両4ごとにエンジン12の駆動を制限可能であるか否かを判定する。さらに、車両管理サーバ3は、ステップS92で肯定的に判定された場合、エンジン12の駆動禁止指示を対象の車両4に送信する。車両4は、ステップS93において、車両管理サーバ3から受信した駆動禁止指示に基づいて、停電の復旧前にエンジン12の駆動を禁止する。
1 情報処理システム
2 災害情報サーバ
3 車両管理サーバ
4 車両
5 ジオフェンシング
11 モータ
12 エンジン
13 バッテリ
14 充電器
15 車両側コネクタ
16 インバータ
21 災害情報受信部
22 被災地情報作成部
23 被災地情報送信部
31 位置情報受信部
32 被災地情報受信部
33 記憶部
33a 位置情報データベース
34 制御部
34a 車両特定部
41 GPS受信部
42 通信部
43 制御部
43a 位置情報取得部
43b 駆動許可判定部
43c エンジン制御部
43d HMI制御部
44 HMI

Claims (2)

  1. 走行用の電動機と、
    前記電動機に電力を供給可能、かつ外部電源からの電力を充電可能な蓄電池と、
    前記電動機を回転させることができる内燃機関と、
    前記内燃機関の動力により前記電動機で発電を行う発電制御、および所定の区域内である場合に前記内燃機関の駆動を禁止する禁止制御を実行可能である制御部と、
    を備え、前記蓄電池に蓄えられた電力を外部に供給可能な車両であって、
    前記制御部は、前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足する場合、または前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足すると予測される場合には、前記所定の区域内であっても前記内燃機関の駆動を許可し、
    前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足する場合、または前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足すると予測される場合とは、停電の場合であり、
    さらに、前記制御部は、
    前記所定の区域内において前記内燃機関の駆動を許可した状態から、前記停電の復旧状態に応じて、前記内燃機関の駆動を禁止した状態に移行し、
    前記停電が発生している場合に、前記停電の復旧見込みを示す復旧予定時刻を含む情報を取得し、
    現在時刻から前記復旧予定時刻までの時間が所定時間内である場合、前記内燃機関の駆動を許可した状態から前記内燃機関の駆動を禁止した状態に移行し、
    前記蓄電池の充電状態と前記復旧予定時刻とに基づいて前記停電が復旧する前に前記内燃機関の駆動を制限可能であると判定した場合、前記内燃機関の駆動を許可した状態から前記内燃機関の駆動を禁止した状態に移行する
    ことを特徴とする車両。
  2. 走行用の電動機と、
    前記電動機に電力を供給可能、かつ外部電源からの電力を充電可能な蓄電池と、
    前記電動機を回転させることができる内燃機関と、
    前記内燃機関の動力により前記電動機で発電を行う発電制御、および所定の区域内である場合に前記内燃機関の駆動を禁止する禁止制御を実行可能である制御部と、
    を備え、前記蓄電池に蓄えられた電力を外部に供給可能な車両であって、
    外部に設置されたサーバと通信可能な通信部をさらに備え、
    前記制御部は、前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足する場合、または前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足すると予測される場合には、前記所定の区域内であっても前記内燃機関の駆動を許可し、
    前記通信部は、前記サーバから送信された前記内燃機関の駆動を禁止する駆動禁止指示、および前記サーバから送信された前記内燃機関の駆動を許可する駆動許可指示を受信可能であり、
    前記制御部は、
    前記通信部により前記駆動禁止指示が受信された場合に、前記所定の区域内において前記内燃機関の駆動を禁止し、
    前記通信部により前記駆動許可指示が受信された場合には、前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足すると判断し、または前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足すると予測されると判断し、前記所定の区域内であっても前記内燃機関の駆動を許可し、
    前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足する場合、または前記所定の区域内において電力需要に対して電力供給が不足すると予測される場合とは、停電の場合であり、
    さらに、前記通信部は、前記サーバから送信された前記停電の復旧見込みに関する復旧予定情報を受信し、
    前記制御部は、
    前記所定の区域内において前記内燃機関の駆動を許可した状態から、前記復旧予定情報に基づいた前記停電の復旧状態に応じて、前記内燃機関の駆動を禁止した状態に移行し、
    前記復旧予定情報に含まれた前記停電の復旧見込みを示す復旧予定時刻を取得し、
    現在時刻から前記復旧予定時刻までの時間が所定時間内である場合、前記内燃機関の駆動を許可した状態から前記内燃機関の駆動を禁止した状態に移行し、
    前記蓄電池の充電状態と前記復旧予定時刻とに基づいて前記停電が復旧する前に前記内燃機関の駆動を制限可能であると判定した場合、前記内燃機関の駆動を許可した状態から前記内燃機関の駆動を禁止した状態に移行する
    ことを特徴とする車両。
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