JP7369540B2 - 圧電振動子の駆動装置 - Google Patents
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Description
駆動装置100は、圧電振動子PZTを駆動対象とするものであり、例えばBLT(ボルト締めランジュバン型)振動子、圧電トランス等の駆動に好適する。超音波センサ、超音波洗浄機、超音波カッター等にも圧電振動子が利用されるが、このような用途の圧電振動子は、負荷や周囲温度等の影響で共振周波数が変動する。本実施形態の駆動装置100は、このような共振周波数の変動に追従して駆動信号の発振周波数を可変するものである。
回路網150は、駆動対象となる圧電振動子PZTに接続されることで、その駆動時に圧電振動子PZTと一体となって共振する。すなわち、圧電振動子PZTに対する駆動信号の印加時において、回路網150は圧電振動子PZTを構成要素に含めた共振回路190を構成し、一体となって共振状態を発生させることができる。なお、回路網150の具体的な回路構成についてはさらに後述する。
発振器120は、充放電回路130、電荷蓄積回路140及び増幅器160を含んでいる。このうち充放電回路130は、電荷蓄積回路140の電荷を充電-放電するものであるが、このときの電荷蓄積回路140の充電時間及び放電時間に基づき、充放電回路130から増幅器160を介して駆動信号(Voa)が出力される。すなわち、発振器120は、圧電振動子PZTと一体の回路網150に対して駆動信号(Voa)を出力するものであるが、その際の発振周波数は、電荷蓄積回路140の充電時間と放電時間の和を周期とする周波数により決定される。
回路網150からは、電荷蓄積回路140に対して帰還信号が与えられる。この帰還信号は、回路網150が圧電振動子PZTと一体となって共振しているときの電圧波形を電流に変換したものである。この帰還信号である電流は、電荷蓄積回路140に対する充放電電流として働くことになる。このため回路網150は、これらが一体となり、先の充放電回路130とは別の充放電回路(帰還回路)をも構成する。
上記のように、回路網150から帰還させた電流は、電荷蓄積回路140の充放電電流となり、充放電回路130からの充放電電流だけに基づく電荷蓄積回路140の充電時間及び放電時間を可変にする。このことは、発振器120による駆動信号の発振周波数が回路網150からの帰還動作(充放電電流の帰還)によって可変されていることを意味する。
図2は、駆動装置100により行われる駆動信号の発振周波数の制御に関するメカニズムを解説した図である。制御のメカニズムは、電荷蓄積回路140を中心として考えると理解しやすい。すなわち、電荷蓄積回路140は、〔経路A〕の充放電回路180及び〔経路B〕の充放電回路170の2系統で充放電が行われる。なお、2系統に分かれた一方の充放電回路180が出力信号Voaを出力し、他方の充放電回路170に対して入力信号Vibが入力されることとなっており、これら信号Voa-Vib間が図2では点線で結ばれているが、制御メカニズムの説明に際し、これらは当面の間切り離して考えるものとする。説明の最後では、信号Voa-Vibの関係が明らかとなる。
図1のブロック図に示した充放電回路130及び増幅器160は、〔経路A〕充放電回路180に該当する。この充放電回路180は、〔経路A〕の充電電流Ica及び放電電流Idaを生成する。
また、図1のブロック図に示した共振回路190(回路網150と圧電振動子PZTが一体となった状態のもの)は、〔経路B〕充放電回路170に該当する。この充放電回路170は、〔経路B〕の充電電流Icb及び放電電流Idbを生成する。〔経路B〕充放電回路170は、内部に構成する共振回路190の電圧波形の一部分を利用して、充放電電流Icb,Idbを生成することができる。
電荷蓄積回路140は、蓄積電荷の状態を信号Qとして出力し、これを〔経路A〕充放電回路180に送信する。また、信号Qは、同時に発振器120の出力OSC-OUTとなる。このような信号Qは、例えばH/Lのデジタル信号であり、電荷蓄積回路140は、その蓄積電荷量が増加方向に向かうときはHigh信号を出力し、電荷蓄積回路140が一定の電荷量QHに達すると、信号QをLow信号に切り替える。逆に、電荷蓄積回路140は、蓄積電荷量が減少方向に向かうときはLow信号を出力し、一定の電荷量QLに減少すると、信号QをHigh信号に切り替える。
〔経路A〕充放電回路180は、信号QがHigh状態のときは〔経路A〕の電流を充電極性(充電電流Ica)とし、信号QがLow状態のときは〔経路A〕の電流を放電極性(放電電流Ida)とする。したがって、電荷蓄積回路140は、電荷が増加方向の間はこの状態を維持し、電荷が一定値QHに達すると電荷の減少方向に状態を切り替え、その後は減少状態を維持する。電荷蓄積回路140が減少状態を維持した結果、電荷が一定値QLまで減少すると、電荷蓄積回路140は電荷増加状態に切り替わる。このように、〔経路A〕充放電回路180及び電荷蓄積回路140は、信号QのH/Lに応じてこのような一連の動作を繰り返す。
図3は、〔経路A〕の一連動作を示したタイミングチャートである。なお、ここでは〔経路B〕の電流について図示を省略している。
例えば、ある時刻t1に初期動作を開始した場合を考える。
図3中(B):電荷蓄積回路140は、初期の蓄積電荷が一定値QLの低い状態である。
図3中(C):このため電荷蓄積回路140は、信号QをHigh状態で出力する。
図3中(A):その結果、〔経路A〕充放電回路180は電流を充電極性(充電電流Ica)とする。
図3中(A):〔経路A〕は充電極性(充電電流Ica)となっている。
図3中(B)(C):電荷蓄積回路140は、信号QをHigh状態で出力し、充電状態を維持したまま蓄積電荷が上昇する。
図3中(B):電荷蓄積回路140の蓄積電荷が一定値QHに到達(上昇)する。
図3中(C):このため電荷蓄積回路140は、信号QをLow状態に切り替える。
図3中(A):その結果、〔経路A〕充放電回路180は電流を放電極性(放電電流Ida)にする。
図3中(A):〔経路A〕は放電極性(放電電流Ida)となっている。
図3中(B)(C):電荷蓄積回路140は、信号QをLow状態で出力し、放電状態を維持したまま蓄積電荷が低下する。
図3中(B):電荷蓄積回路140の蓄積電荷が一定値QLにまで到達(低下)する。
図3中(C):このため電荷蓄積回路140は、信号QをHigh状態に切り替える。
図3中(A):その結果、〔経路A〕充放電回路180は電流を充電極性(放電電流Ica)にする。
以下、時刻t4以降も時刻t1~t3と同様の動作が繰り返される。
ここで、図3に示した一連の動作から明らかなように、信号QがHigh-Lowに切り替わる周期は、電荷蓄積回路140の充放電時間(充電時間と放電時間の和)で決まることが分かる。〔経路A〕充放電回路180は、信号QのH/Lに応じて充放電電流の極性を変化させると同時に、信号Qの周期(周波数)を有した一定振幅の交流波形で出力信号Voaを出力する。なお、振幅の大きさは駆動対象の圧電振動子PZTの特性に応じて設定することができる。
出力信号Voaの行く先に着目すると、図2中の破線で結ばれた入力信号Vibは、〔経路B〕充放電回路170に対して印加される交流信号になる。この入力信号Vibは、〔経路B〕充放電回路170の内部に含まれる圧電振動子PZTと一体の共振回路190に印加され、その共振回路190において一定の電圧波形を現出させることになる。そして、〔経路B〕充放電回路170は、共振回路190で現れる電圧波形の一部分を利用して充放電電流Icb,Idbを発生させる。したがって、入力信号Vibは、〔経路B〕の充放電電流Icb,Idbを制御していることになる。
ここで、図2に示す出力OSC-OUTは、最終的な発振器120からの出力、つまり駆動信号に相当する。この出力の周期は、上記のように電荷蓄積回路140の充放電時間tc,tdで決まるものであるが、実際に電荷蓄積回路140の電荷は、〔経路A〕だけでなく〔経路B〕を加えた2つの経路を通じて充放電する。このため、実際の電荷蓄積回路140の充電時間tcは、〔経路A〕からの平均充電電流Icaと〔経路B〕からの平均充電電流Icbの合計値で決定され、同様に放電時間tdは、経路Aへの平均放電電流Idaと経路Bへの平均放電電流Idbの合計値で決定される。このき、充放電に伴う電荷量はQH-QLであるから、図2の出力OSC-OUTの発振周期Tosc及び発振周波数foscは、以下の〔数1〕,〔数2〕の式で表される。
(i) 〔経路A〕の各電流は、一定値の定電流源からのものとする。
すなわち、Ica=Ida=Iaとする。
ここで、充電方向をプラス(+)、放電方向をマイナス(-)とする。
(ii) 〔経路B〕の各電流は、電流源としての入力信号Vibの関数とする。
すなわち、Ib(Vib)は、出力信号Vibの電圧値や周波数により変化する。
よって、Icb=Idb=Ib(Vib)とする。
充電方向をプラス(+)、放電方向をマイナス(-)とする。
図4は、共振回路190を入力信号Vibで駆動する状態を等価回路で示した図である。この等価回路は、〔経路B〕充放電回路170内部において圧電振動子PZTと一体となった共振回路190と入力信号Vibが共振回路190を駆動したときの状態を示している。
ここで図5は、圧電振動子PZTの入力インピーダンスの周波数特性を示す図である。通常、圧電振動子PZTの入力インピーダンスは、位相が+90度に近くなる領域(共振周波数fr~反共振周波数frrの領域)で誘導性となり、それ以外では容量性となる。共振周波数fr~反共振周波数frrの領域内では、インピーダンスの絶対値が周波数の増加に伴って増加する。
図6は、圧電振動子PZTの入力インピーダンスが誘導性となる周波数領域で入力信号Vibを印加した場合の等価回路図である。すなわち、圧電振動子PZTのインピーダンス周波数特性(図5)に鑑みると、圧電振動子PZTの入力インピーダンスが誘導性となる周波数領域に入力信号Vibの周波数fbがあるとした場合、等価回路はインダクタンスLa、抵抗Ra、コンデンサCaを直列接続したものとなる。
また、図7は、圧電振動子PZTの入力インピーダンスが容量性となる周波数領域で入力信号Vibを印加した場合の等価回路図である。すなわち、圧電振動子PZTのインピーダンス周波数特性(図5)に鑑みると、圧電振動子PZTの入力インピーダンスが容量性となる周波数領域に入力信号Vibの周波数fbがあるとした場合、等価回路はコンデンサCx、抵抗Rx、コンデンサCaを直列接続したものとなる。
最初に、圧電振動子PZTのインピーダンスが誘導性となる周波数領域に入力信号Vibの発振周波数fbがある場合について説明する。
図6の等価回路から、入力信号Vibの電圧を1として、コンデンサCaの端子間電圧Vcaを求めると、次式〔数7〕で表される。
次に、圧電振動子PZTのインピーダンスが容量性となる周波数領域に入力信号Vibの発振周波数fbがある場合を説明する。
この場合、図7の等価回路から、入力信号Vibの値を1として、コンデンサCaの端子間電圧Vcaの値は次式〔数10〕となる。
|Vca|≒1
θVca≒-0度
と考えることができる。
図9中(A):発振周波数fbが共振周波数frより低周波の場合である。この場合、位相が大略0となるので、端子間電圧Vcaの波形は入力信号Vibの波形とほぼ同相となる。
図9中(B):発振周波数fbが共振周波数frの近傍にある場合、入力信号Vibの波形に対して端子間電圧Vcaの波形の位相が-90度となる。
図9中(C):発振周波数fbが共振周波数frより高周波、かつ反共振周波数frrより低周波の場合、入力信号Vibの波形に対して端子間電圧Vcaの波形の位相が-90度よりさらにマイナス側にシフトする。
このとき、周波数facの値は、純粋に〔経路A〕の充放電電流Ia及び電荷蓄積回路140の充放電に伴う電荷量Qt(=QH-QL)の値だけで決定されることは上記の式で示した通りである。このため周波数facの値は、駆動装置100の設計時において任意に選定可能であるが、通常、設計者は、周波数fac=frの関係を満たす部品定数や回路構成を検討するべきである。なぜならば、駆動装置100は本来、圧電振動子PZTをその共振周波数frで駆動することが目的であるから、当初から共振周波数frを外れた周波数facの値を選定する意味がない。
図10は、駆動装置100の完成型における制御メカニズムを示す図である。図10中(A)~(C)において、縦軸は全て周波数faであり、横軸は全て周波数fbである。
以下、具体的な制御の動作例を場合分けして説明する。
図10中(B):この動作例は、発振周波数facが共振周波数frに等しい場合を示している。つまり、発振器120内部だけで決まる発振周波数facが共振周波数frに一致する。ここでは、図2中の破線を切り離して考えたときの入力信号Vib波形と端子間電圧Vca波形の関係は、図9中(B)に相当し、周波数fb=frが成り立っているため、端子間電圧Vcaの平均値は0である。したがって、〔経路B〕の電流Ib=0となり、周波数fa=fbの関係が成立する。〔経路B〕の充放電電流Ibが0であるということは、実際に共振状態にある共振回路190からの充放電がない状態であり、周波数fosc=frのままで発振する制御が行われる。
図10中(A):この動作例は、発振周波数facが誤差(-Δf)を持った場合を示している。つまり、発振器120内部だけで決まる発振周波数facが共振周波数frより低周波である。この場合、図2中の破線を切り離して考えたときの周波数faと周波数fbの関係は、太い実線で示すように周波数fb=frで変曲点を示し、そのとき〔経路B〕の充放電電流Ib=0となるので、切り離した場合の周波数fa=facである。なお、周波数facと共振周波数frの交点は、破線(fa=fb)の下側に位置する。この状態から、図2中の破線を接続して完成型にすると、周波数fa=fbの条件と太い実線の関係という条件の両方を満足する発振周波数に移行する制御が行われる。そのような条件を満たす周波数は、図中の太い実線と破線の交点に位置しており、縦軸上の周波数foscで示される。この周波数foscは、共振周波数frに対しての偏差(縦軸上のfr-fosc間)が当初の周波数fac(-Δfの誤差)よりも極めて少なくなっており、共振周波数frの近傍で発振することが分かる。
図10中(C):この動作例は、発振周波数facが誤差+Δfの誤差を持った場合を示している。つまり、発振器120内部だけで決まる発振周波数facが共振周波数frより高周波(ただし反共振周波数frrより低周波)である。この場合、図2中の破線を切り離して考えたときの周波数faと周波数fbの関係は、太い実線で示すように周波数fb=frで変曲点を示し、この点が発振周波数facに対応する。fac>frの関係にあるので、周波数facと共振周波数frの交点は、破線(fa=fb)の上側に位置する。この状態から同様に完成型にすると、制御によって太い実線と破線(fa=fb)の交わる点の縦軸上で周波数foscに移行する。ここでも同様に、周波数foscの共振周波数frに対する偏差は、当初の周波数fac(+Δfの誤差)より少なく、やはり共振周波数frの近傍で発振することが分かる。
図1に示す回路網150は、容量Caを最小構成とするものであるが、いくつかの変形が可能である。以下にその変形例を示す。
図11は、圧電振動子の等価回路を示す図である。この等価回路の特性から、回路網150にインダクタンスLoと容量Csを組み合わせて構成することもできる。この場合、インダクタンスLoの部品精度を比較的高く設定することで、圧電振動子PZTを共振周波数で駆動することができる。圧電振動子PZTの共振周波数frは、次式〔数13〕で表される。
図12中の等価インピーダンスZaは、次式〔数14〕で表される。
図15は、変形例2の回路網350を用いた駆動装置(ここでは符号省略)の等価回路図である。この変形例2は、絶縁トランスT1を加えた構成の回路網350とすることで、圧電振動子の片側をGNDに接地して駆動することが可能となる。
図16は、駆動装置100の具体的な回路構成例1を示す図である。
回路構成例1の駆動装置100は、P1端子-P2端子間に電源Vccを印加することで、P4端子-P3端子間に接続した圧電振動子PZTを駆動することができる。
図17は、第2実施形態として回路構成例2を適用した駆動装置200を示す図である。
第2実施形態となる駆動装置200は、先の変形例1で示したように、インダクタンスを追加して回路網250を構成したものである。その他の構成は回路構成例1と同様である。したがって、ここではインダクタンスL1、コンデンサC3,C4が回路網250を構成している。この回路構成例2の回路構成例1に対する利点は以下である。
図18は、第3実施形態として回路構成例3を適用した駆動装置300を示す図である。
第3実施形態となる駆動装置300は、先の変形例2で示したように、圧電振動子PZTの片側(片端)をGNDに接地している点が回路構成例1,2と異なっている。上記のようにBLT等を駆動対象の圧電振動子PZTとした場合、電極対のいずれか一方(片側)をGNDに接地して使用しなければならない場合がある。
ここまでの実施形態では、回路構成例1~3に示したようにアナログ回路での構成であったが、デジタル処理を用いた手法も実現可能である。以下に、デジタル処理を用いた第4実施形態について説明する。
図19は、第4実施形態の駆動装置400の構成を示すブロック図である。
第4実施形態の駆動装置400は、例えば第3実施形態で挙げた回路網450を用いるが、発振器420にはデジタル式の発振回路420aを備えている。また発振器420は、検出器420bを備えており、回路網450からの信号Aが検出器420bに入力される。
この回路構成において、コンデンサC3~C5及び絶縁トランスT1は、上記の回路網450を構成している。また、CPU等の演算素子でマイコンチップIC2を構成し、これに検出器420b(検出回路)及び発振回路420aを含む発振器420としての機能を持たせている。
差動増幅器IC3は、共振状態にある回路網450の波形の一部であるコンデンサC5の端子間電圧をマイコンチップIC2に送信する。
駆動装置100,200,300,400は、各図に示す構成だけでなく、同様の機能を発揮できる構成に変形して実施することができる。
130 充放電回路
140 電荷蓄積回路
150,250,350,450 回路網
160 増幅器
190 共振回路
Claims (6)
- 駆動対象の圧電振動子に対する駆動信号の印加時に、前記圧電振動子と一体となって共振状態を発生させる回路網と、
前記圧電振動子に印加される駆動信号の電気的特性を利用することなく、共振状態の前記回路網に現れる電気的特性を利用して前記圧電振動子の共振周波数の近傍での前記駆動信号の発生を可能とする発振器と
を備えた圧電振動子の駆動装置。 - 請求項1に記載の圧電振動子の駆動装置において、
前記発振器は、
前記駆動信号の発振周期を充放電時間に基づいて決定する電荷蓄積回路と、
前記電荷蓄積回路の電荷を充放電する充放電回路と、
前記回路網で生じた電圧波形を前記電荷蓄積回路に対する充放電電流として帰還させることで前記電荷蓄積回路の充放電時間を可変させる帰還回路と
を含むことを特徴とする圧電振動子の駆動装置。 - 請求項1に記載の圧電振動子の駆動装置において、
前記発振器は、
電気的特性として前記回路網に現れる波形の一部の位相及び電圧の少なくとも一方を検出する検出回路と、
前記検出回路の検出結果に基づいて、前記発振器が発生させる前記駆動信号の発振周波数を前記圧電振動子の共振周波数の近傍に制御する制御回路と
を含むことを特徴とする圧電振動子の駆動装置。 - 請求項1から3に記載の圧電振動子の駆動装置において、
前記回路網は、
前記駆動信号の印加時に充放電を行うことで前記圧電振動子と一体に共振状態を発生させる容量素子を含み、
前記発振器は、
前記容量素子の充放電に伴う電圧波形を利用して前記駆動信号の発振周波数を変化させることを特徴とする圧電振動子の駆動装置。 - 請求項4に記載の圧電振動子の駆動装置において、
前記回路網は、
前記駆動信号の印加時に充放電を行うことで前記圧電振動子と一体に共振状態を発生させるインダクタンス
をさらに含むことを特徴とする圧電振動子の駆動装置。 - 請求項4に記載の圧電振動子の駆動装置において、
前記回路網は、
前記圧電振動子が有する電極対の一方を接地させた回路構成を有する
ことを特徴とする圧電振動子の駆動装置。
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