JP7369182B2 - バルーンカテーテルの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、筒状のパリソンを用いたバルーンカテーテルの製造方法に関するものである。
特許文献1~2に開示されているように、バルーンカテーテルのバルーンは、筒状のパリソンを金型内に配置し、ブロー成形でパリソンの内腔を膨らませることにより製造される。
特表2014-506140号公報 特表2007-518448号公報
しかし、ブロー成形時にパリソンが回転してしまうことにより、バルーンがいびつな形状になったり、バルーンの外側表面に形成される凸部や凹部が遠近方向に捻れたりすることで所望のバルーン形状が得られないという問題が生じており、改善の余地があった。そこで、本発明はブロー成形時のパリソンの回転を防止することができるバルーンカテーテルの製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決することができた本発明のバルーンカテーテルの製造方法の一実施態様は、筒状のパリソンが内挿される金型と、金型の外でパリソンを固定する固定部材と、を有し、金型は、長手方向においてバルーンの直管部およびテーパー部を形成する第1区間と、第1区間の両側に存在する第2区間を有し、第2区間に、パリソンに当接してパリソンの長軸方向を回転中心とする回転を防止する回転防止部が設けられているバルーン製造装置を準備するステップと、金型内にパリソンの長軸方向の一部を配置するステップと、パリソンのうち金型の外に配置されている部分を固定部材により固定するステップと、パリソンを膨張させるステップと、金型からパリソンを取り出すステップと、パリソンを第2区間に対応する位置で切断するステップと、を有することを特徴とする。本発明によれば、金型の外でパリソンを固定する固定部材と金型内に設けられる回転防止部により、パリソンを膨張させるステップにおいてパリソンの回転を防止することができる。このため、バルーンやその外側表面に形成される凸部や凹部を所望の形状に製造することができる。
回転防止部は、第2区間のうち第1区間よりもバルーンの遠位側に対応する位置に存在する遠位側第2区間と、第2区間のうち第1区間よりもバルーンの近位側に対応する位置に存在する近位側第2区間にそれぞれ配置されていることが好ましい。
パリソンを膨張させるステップにおいて、パリソンの長軸方向の一方側または他方側にパリソン内に流体を導入する加圧部材が接続されており、回転防止部は、第2区間のうち第1区間よりもバルーンの遠位側に対応する位置に存在する遠位側第2区間と、第1区間よりもバルーンの近位側に対応する位置に存在する近位側第2区間のいずれか一方であって、加圧部材がパリソンに接続されている側に配置されていることが好ましい。
固定部材は、パリソンの長軸方向の一方側を固定する第1固定部材と、パリソンの長軸方向の他方側を固定する第2固定部材とを有し、第1固定部材と第2固定部材の少なくともいずれか一方がパリソンの長軸方向に沿って移動可能であり、回転防止部は、第2区間のうち第1区間よりもバルーンの遠位側に対応する位置に存在する遠位側第2区間と、第1区間よりもバルーンの近位側に対応する位置に存在する近位側第2区間のいずれか一方であって、第1固定部材と第2固定部材のうちパリソンの長軸方向に移動する距離が長い方が配置されている側に配置されていることが好ましい。
固定部材は、パリソンの長軸方向の一方側を固定する第1固定部材と、パリソンの長軸方向の他方側を固定する第2固定部材とを有し、固定部材によりパリソンのうち金型の外に配置されている部分を固定するステップにおいて、第1固定部材はパリソンの内腔断面形状を固定前と比べて変形させるように固定し、第2固定部材は、第1固定部材による固定と比べてパリソンの内腔断面形状の変形量が少ないように固定することが好ましい。
パリソンを第2区間に対応する位置で切断するステップにおいて、パリソンのうち回転防止部と当接していた部分よりも直管部側で切断することが好ましい。
パリソンを第2区間に対応する位置で切断するステップにおいて、第2区間のうち第1区間よりもバルーンの遠位側に対応する位置に存在する遠位側第2区間と、第1区間よりもバルーンの近位側に対応する位置に存在する近位側第2区間に対応する位置でそれぞれパリソンを切断することが好ましい。
パリソンの外側表面に第1凸部が形成されており、回転防止部は、金型の内壁面に形成され第1凸部と係合する第1溝、または、金型の内壁面に形成され第1凸部と当接する第2凸部であることが好ましい。
第1凸部は、パリソンの長軸方向に延在しており、第1溝または第2凸部は、金型の長手方向に延在していることが好ましい。
パリソンの外側表面に第1凹部が形成されており、回転防止部は、金型の内壁面に形成され第1凹部と係合する第3凸部であることが好ましい。
回転防止部は、金型の第1区間の内壁面よりも表面粗さが大きい金型の第2区間の内壁面、または第1区間に対応する位置におけるパリソンの外側表面よりも表面粗さが大きい第2区間に対応する位置におけるパリソンの外側表面であることが好ましい。表面粗さは、金型の内壁面またはパリソンの外側表面における粗さ曲線の基準長さ間での算術平均粗さRaであり、基準長さは0.1mmである。
回転防止部は、第2区間の内壁面上に設けられ、第1区間の内壁面よりも摩擦抵抗が大きい第1摩擦抵抗体、または第2区間に対応する位置におけるパリソンの外側表面上に設けられ、第1区間に対応する位置におけるパリソンの外側表面よりも摩擦抵抗が大きい第2摩擦抵抗体であることが好ましい。
第2区間のうち、第1区間よりもバルーンの遠位側に対応する位置に存在する遠位側第2区間は、第1区間側に存在し、バルーンの遠位側スリーブ部を形成する遠位側第2-1区間と、該遠位側第2-1区間よりもバルーンの遠位側に対応する位置に存在する遠位側第2-2区間とからなり、第2区間のうち、第1区間よりもバルーンの近位側に対応する位置に存在する近位側第2区間は、第1区間側に存在し、バルーンの近位側スリーブ部を形成する近位側第2-1区間と、該近位側第2-1区間よりもバルーンの近位側に対応する位置に存在する近位側第2-2区間とからなり、回転防止部は、遠位側第2-1区間と近位側第2-1区間の少なくともいずれか一方と、遠位側第2-2区間と、近位側第2-2区間と、に配置されていることが好ましい。
回転防止部は、遠位側第2-2区間と、近位側第2-1区間と、近位側第2-2区間に配置されており、遠位側第2-1区間には配置されていないことが好ましい。
パリソンを膨張させるステップにおいて、パリソンの長軸方向の一方側または他方側にパリソン内に流体を導入する加圧部材が接続されており、遠位側第2-1区間と近位側第2-1区間のいずれか一方であって、加圧部材がパリソンに接続されている方と、遠位側第2-2区間と、近位側第2-2区間に配置されていることが好ましい。
固定部材は、パリソンの長軸方向の一方側を固定する第1固定部材と、パリソンの長軸方向の他方側を固定する第2固定部材とを有し、第1固定部材と第2固定部材の少なくともいずれか一方がパリソンの長軸方向に沿って移動可能であり、回転防止部は、遠位側第2-1区間と近位側第2-1区間のいずれか一方であって、第1固定部材と第2固定部材のうちパリソンの長軸方向に移動する距離が長い側が配置されている方と、遠位側第2-2区間と、近位側第2-2区間に配置されていることが好ましい。
上記製造方法によれば、パリソンを膨張させるステップにおいてパリソンの回転を防止することができる。このため、バルーンやその外側表面に形成される凸部や凹部を所望の形状に製造することができる。
本発明の一実施形態に係るパリソンの斜視図を表す。 本発明の一実施形態に係るバルーンの側面図を表す。 本発明の一実施形態に係るバルーン製造装置の断面図(一部側面図)を表す。 図3に示したバルーン製造装置のIV-IV断面図を表し、金型の回転防止部とパリソンの配置例を示している。 図4に示したバルーン製造装置の変形例を示す断面図を表す。 図4に示したバルーン製造装置の他の変形例を示す断面図を表す。 図4に示したバルーン製造装置のさらに他の変形例を示す断面図を表す。 図4に示したバルーン製造装置のさらに他の変形例を示す断面図を表す。 本発明の他の実施形態に係る金型の断面図を表す。 図9に示した金型のX-X断面図を表す。 図9に示した金型のXI-XI断面図を表す。 図9に示した金型のXII-XII断面図を表す。 図9に示した金型のXIII-XIII断面図を表す。 図9に示した金型のXIV-XIV断面図を表す。 図9に示した金型のXV-XV断面図を表す。 図9に示した金型のXVI-XVI断面図を表す。
以下、下記実施の形態に基づき本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施の形態によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、各図面において、便宜上、ハッチングや部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、明細書や他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、本発明の特徴の理解に資することを優先しているため、実際の寸法とは異なる場合がある。
本発明のバルーンカテーテルの製造方法の一実施態様は、筒状のパリソンが内挿される金型と、金型の外でパリソンを固定する固定部材と、を有し、金型は、長手方向においてバルーンの直管部およびテーパー部を形成する第1区間と、第1区間の両側に存在する第2区間を有し、第2区間に、パリソンに当接してパリソンの長軸方向を回転中心とする回転を防止する回転防止部が設けられているバルーン製造装置を準備するステップと、金型内にパリソンの長軸方向の一部を配置するステップと、パリソンのうち金型の外に配置されている部分を固定部材により固定するステップと、パリソンを膨張させるステップと、金型からパリソンを取り出すステップと、パリソンを第2区間に対応する位置で切断するステップと、を有する。本発明によれば、金型の外でパリソンを固定する固定部材と金型内に設けられる回転防止部により、パリソンを膨張させるステップにおいてパリソンの回転を防止することができる。このため、バルーンやその外側表面に形成される凸部や凹部を所望の形状に製造することができる。
図1~図4を参照しながら、上記製造方法で用いられるパリソンとバルーン製造装置について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るパリソンの斜視図を表し、図2は本発明の一実施形態に係るバルーンの側面図を表す。図3は、本発明の一実施形態に係るバルーン製造装置の断面図(一部側面図)を表し、図4は、図3に示したバルーン製造装置のIV-IV断面図を表す。なお、図3では、膨張前のパリソン50を金型10内に配置した状態を示している。
バルーンカテーテルは、主に血管の狭窄部の治療において行われる狭窄部を拡張させる血管形成術(PTA、PTCA等)で用いられる医療器具である。体内で血液が循環するための流路である血管に狭窄が生じ、血液の循環が滞ることにより、様々な疾患が発生することが知られている。特に心臓に血液を供給する冠状動脈に狭窄が生じると、狭心症、心筋梗塞等の重篤な疾病をもたらすおそれがある。血管形成術は、バイパス手術のような開胸術を必要としない低侵襲療法であることから広く行われている。
バルーンカテーテルは、シャフトと、シャフトの外側に設けられたバルーンとを有するものである。バルーンカテーテルは近位側と遠位側を有し、シャフトの遠位側にバルーンが設けられ、シャフトの近位側にはハブが設けられる。なお、バルーンの近位側とは、バルーンカテーテルの延在方向に対して使用者(術者)の手元側の方向を指し、遠位側とは近位側の反対方向(すなわち処置対象側の方向)を指す。
図1に示すように、パリソン50は、押出成形によって作製される筒状の樹脂塊である。パリソン50は一方端50Aと他方端50Bを有しており、一方端50Aから他方端50Bに向かう長軸方向x1に延在している。図3に示すように、パリソン50を金型10内に配置したときに、長軸方向x1の一方側と他方側の少なくともいずれか一方が金型10から露出する。中でも、パリソン50の長軸方向x1の一方側と他方側が金型10から露出することが好ましい。パリソン50の内腔51に空気や窒素、水等の流体を導入し、パリソン50を膨張させることによってバルーンカテーテル用のバルーンを製造することができる。
図2は、パリソン50を膨張させることで形成されるバルーン60を示している。バルーン60は、直管部61と、直管部61の両側に配置され、長軸方向x1の端部側に向かって外径が小さくなっているテーパー部62と、テーパー部62よりも長軸方向x1の端部側に配置され、バルーンカテーテルのシャフトに接続されるスリーブ部63と、スリーブ部63よりも長軸方向x1の端部側に配置され、後述する工程で切断されるスリーブ外部64と、を有する。スリーブ外部64は、最終的な製品としては不要な部分であるため切断される。直管部61よりも遠位側に配置されているテーパー部62を遠位側テーパー部62D、直管部61よりも近位側に配置されているテーパー部62を近位側テーパー部62Pという。また、遠位側テーパー部62Dよりも遠位側に配置されているスリーブ部63を遠位側スリーブ部63D、近位側テーパー部62Pよりも近位側に配置されているスリーブ部63を近位側スリーブ部63Pという。さらに、遠位側スリーブ部63Dよりも遠位側に配置されているスリーブ外部64を遠位側スリーブ外部64D、近位側スリーブ部63Pよりも近位側に配置されているスリーブ外部64を近位側スリーブ外部64Pという。
パリソン50の外側表面には、径方向の外方向に突出している第1凸部53(図1を参照)、または径方向の内方に向かって凹んでいる凹部(図示せず)が設けられていてもよい。パリソン50を膨張させるステップの後も凸部または凹部の少なくとも一部がバルーン60の外側表面に残っていることが好ましい。
図1に示すように、パリソン50の長軸方向x1と垂直な方向における断面形状は、長軸方向x1において略均一であってもよい。これにより、パリソン50の生産性を高めることができる。また、パリソン50の長軸方向x1と垂直な方向における断面形状は、長軸方向x1の位置によって異なっていてもよい。図3では、パリソン50の長軸方向x1の一部(例えば、バルーンの直管部に対応する部分)の外径が、該一部以外の他部よりも大きくなっている。このようにパリソンの断面形状を長軸方向x1において異ならせるために、あらかじめ別の金型を用いてブロー成形してもよい。
パリソン50を構成する材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステルエラストマー等のポリエステル系樹脂、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー等のポリウレタン系樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマー等のポリアミド系樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、ラテックスゴム等の天然ゴム等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。中でも、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂が好適に用いられる。特に、バルーンの薄膜化や柔軟性の点からエラストマー樹脂を用いることが好ましい。例えばポリアミド系樹脂の中でパリソン50に好適な材料として、ナイロン12、ナイロン11等が挙げられ、ブロー成形する際に比較的容易に成形可能である点から、ナイロン12が好適に用いられる。また、バルーンの薄膜化や柔軟性の点から、ポリエーテルエステルアミドエラストマー、ポリアミドエーテルエラストマー等のポリアミドエラストマーが好ましく用いられる。中でも、降伏強度が高く、バルーンの寸法安定性が良好な点から、ポリエーテルエステルアミドエラストマーが好ましく用いられる。
バルーン製造装置1は、金型10と、固定部材30と、を有している。金型10は、パリソン50が内挿されるものである。具体的には、金型10内にパリソン50の長軸方向x1の一部が配置される。図3に示すように、金型10はパリソン50の長軸方向x1に対応する長手方向x2を有している。金型10内にパリソン50を配置しやすくするためには、金型10の長手方向x2は、パリソン50の長軸方向x1と一致していることが好ましい。金型10は、長手方向x2においてバルーン60の直管部61およびテーパー部62を形成する第1区間11と、第1区間11の両側に存在する第2区間12を有している。パリソン50のうち、金型10の第1区間11に対応する部分は、バルーン60の直管部61およびテーパー部62を形成し、金型10の第2区間12に対応する部分は、バルーン60のスリーブ部63およびスリーブ外部64を形成する。
金型10は、1つの部材から形成されていてもよく、複数の部材から形成されていてもよい。例えば、金型10は複数の半割体から形成されていてもよく、複数の金型部材が長手方向x2において互いに接続されていてもよい。中でも、金型10は、内腔断面形状を異ならせた複数の金型部材から形成されていることが好ましい。図3において金型10は、近位側から順に第1金型10A、第2金型10B、第3金型10C、第4金型10D、第5金型10Eおよび第6金型10Fを有している。図3に示すように、隣り合う金型部材どうしを係合させることによって接続してもよい。図示していないが、隣り合う金型部材のそれぞれに磁石を取り付け、これらを互いに吸着させることによって接続してもよい。
金型10の内腔断面形状は、円形状、楕円形状、多角形状、またはこれらを組み合わせた形状にすることができる。
固定部材30は、金型10の外でパリソン50を固定するものである。パリソン50のうち金型10の外に配置されている部分を固定部材30で固定することにより、パリソン50を膨張させるステップにおいてパリソン50の回転を防止することができる。固定部材30によって固定されたパリソン50は回転できず、長軸方向x1への移動もできないことが好ましい。
固定部材30は、パリソン50の長軸方向x1の少なくとも一方側を固定していることが好ましく、図3に示すようにパリソン50の長軸方向x1の一方側を固定する第1固定部材31と、パリソン50の長軸方向x1の他方側を固定する第2固定部材35とを有していることがより好ましい。これにより、パリソン50を膨張させてもパリソン50が回転しにくくなる。パリソン50の固定位置は特に限定されないが、パリソン50の長軸方向x1の一方端50Aまたは他方端50Bから10cm以内の範囲を固定することが好ましく、より好ましくは8cm以内の範囲、さらに好ましくは5cm以内の範囲を固定する。第1固定部材31と第2固定部材35の固定機構は同じであってもよく、互いに異なっていてもよい。
固定部材30は、パリソン50のうち、バルーン60のスリーブ外部64に対応する位置を固定することが好ましい。バルーン60のスリーブ外部64は、シャフトに固定する前に切り落とされることで最終的な製品としては使用されない部分である。このため、固定部材30でスリーブ外部64を固定することにより、製品用バルーンの形状や品質に対する影響を無くすことができる。
固定部材30は、複数のチャック片を有しており、該複数のチャック片によりパリソン50を把持してもよい。また、固定部材30は互いに対向している締付部材を有しており、これら締付部材によってパリソン50を締め付け固定してもよい。
なお、図3では、互いに対向している2つの締付部材32を有し、該締付部材32によりパリソン50の遠位端部を締付固定している第1固定部材31と、2つのチャック片36を有し、該チャック片36によりパリソン50の近位端部を把持している第2固定部材35と、が示されている。締付部材32は、互いに噛み合う歯部33を有している。
第1固定部材31と第2固定部材35の少なくともいずれか一方がパリソン50の長軸方向x1に沿って移動可能であることが好ましい。第1固定部材31と第2固定部材35の少なくともいずれか一方が移動することで、パリソン50を長軸方向x1に延伸させることができる。
固定部材30が、パリソン50の長軸方向x1の一方側を固定する第1固定部材31と、パリソン50の長軸方向x1の他方側を固定する第2固定部材35とを有している場合、固定部材30によりパリソン50のうち金型10の外に配置されている部分を固定するステップにおいて、第1固定部材31はパリソン50の内腔断面形状を固定前と比べて変形させるように固定し、第2固定部材35は、第1固定部材31による固定と比べてパリソン50の内腔断面形状の変形量が少ないように固定することが好ましい。これにより第2固定部材35によってパリソン50の内腔51を確保した状態、すなわち、パリソン50の内腔51が完全には潰れない状態でパリソン50を固定でき、流体の導入が可能となるため、パリソン50を膨張させるステップを効率よく行うことができる。
図3に示すように、金型10の第2区間12に、パリソン50に当接してパリソン50の長軸方向x1を回転中心とする回転を防止する回転防止部20が設けられている。回転防止部20は、パリソン50を係止する部分、またはパリソン50との間に摩擦抵抗を生じさせる部分を有しており、金型10の内壁面19に形成されている。このように固定部材30に加えて回転防止部20を設けることにより、パリソン50を膨張させるステップにおいてパリソン50と回転防止部20が当接することにより、パリソン50の回転をより一層防止することができる。
回転防止部20は、金型10内に1つ設けられていてもよく、複数設けられていてもよいが、パリソン50の回転防止効果を高めるためには複数設けられることが好ましい。
回転防止部20において、金型10に対してパリソン50は長手方向x2に対して非固定であることが好ましい。すなわち、金型10に対してパリソン50は長手方向x2に沿って移動することが好ましい。これにより、パリソン50を金型10に内挿しやすくなる。
回転防止部20は、例えば以下で説明する位置に設けることができる。
回転防止部20は、第2区間12のうち第1区間11よりもバルーンの遠位側に対応する位置に存在する遠位側第2区間13(以下、単に「遠位側第2区間」と称する)と、第2区間12のうち第1区間11よりもバルーンの近位側に対応する位置に存在する近位側第2区間16(以下、単に「近位側第2区間」と称する)のいずれかに配置されていることが好ましい。このように回転防止部20を1つ設けることでもパリソン50の回転防止効果が得られる。
回転防止部20は、遠位側第2区間13と近位側第2区間16にそれぞれ配置されていることが好ましい。遠位側第2区間13と近位側第2区間16にそれぞれ回転防止部20が配置されることにより、パリソン50の回転防止効果を一層高めることができる。
パリソン50を膨張させるステップにおいて、パリソン50の長軸方向x1の一方側または他方側にパリソン50内に流体を導入する加圧部材40が接続されることが好ましい。これにより、パリソン50を膨張させ、バルーンを成形することが可能となる。図3において加圧部材40は、第2固定部材35を介してパリソン50の長軸方向x1の近位端部に接続されているが、加圧部材40はパリソン50の長軸方向x1の遠位端部に接続されていてもよい。
固定部材30が、第1固定部材31と第2固定部材35とを有しており、第1固定部材31はパリソン50の内腔断面形状を固定前と比べて変形させるように固定し、第2固定部材35は、第1固定部材31による固定と比べてパリソン50の内腔断面形状の変形量が少ないように固定する場合、加圧部材40は、パリソン50の長軸方向x1の一方側または他方側であって第2固定部材35側に配置されていることが好ましい。これにより、第1固定部材31によってパリソン50の内腔51を狭めながら、第2固定部材35側からパリソン50内に流体を導入することができる。
パリソン50の長軸方向x1の一方側または他方側に加圧部材40が接続されている場合、回転防止部20は、遠位側第2区間13と近位側第2区間16のいずれか一方であって、加圧部材40がパリソン50に接続されている側に配置されていることが好ましい。パリソン50のうち加圧部材40が接続されている側は、パリソン50の内腔51への流体導入時の反力により、加圧部材40が接続されていない側に比べてパリソン50の回転や位置ずれが生じやすい。このため、遠位側第2区間13と近位側第2区間16のうちパリソン50に加圧部材40が接続されている側に回転防止部20を設けることにより、パリソン50の回転を効率よく防止することができる。
固定部材30は、パリソン50の長軸方向x1の一方側を固定する第1固定部材31と、パリソン50の長軸方向x1の他方側を固定する第2固定部材35とを有し、第1固定部材31と第2固定部材35の少なくともいずれか一方がパリソン50の長軸方向x1に沿って移動可能であってもよい。その場合、回転防止部20は、遠位側第2区間13と近位側第2区間16のいずれか一方であって、第1固定部材31と第2固定部材35のうちパリソン50の長軸方向x1に移動する距離が長い方が配置されている側に配置されていることが好ましい。パリソン50の長軸方向x1のうち上記移動距離が長い固定部材30が配置されている側は、移動距離が短い固定部材30が配置されている側に比べて、ブロー成形時のパリソン50の延伸に伴う回転ずれが生じやすい。このため、上記位置に回転防止部20を設けることにより、パリソン50の回転を効率よく防止することができる。
遠位側第2区間13は、第1区間11側に存在し、バルーンの遠位側スリーブ部63Dを形成する遠位側第2-1区間14と、該遠位側第2-1区間14よりもバルーンの遠位側に対応する位置に存在する遠位側第2-2区間15とからなっていてもよい。また、近位側第2区間16は、第1区間11側に存在し、バルーンの近位側スリーブ部63Pを形成する近位側第2-1区間17と、該近位側第2-1区間17よりもバルーンの近位側に対応する位置に存在する近位側第2-2区間18とからなっていてもよい。
遠位側第2区間13は、遠位側第2-1区間14と遠位側第2-2区間15とからなり、近位側第2区間16は、近位側第2-1区間17と近位側第2-2区間18とからなる場合、回転防止部20は、遠位側第2-2区間15と近位側第2-2区間18に配置されており、遠位側第2-1区間14と近位側第2-1区間17に配置されていないことが好ましい。パリソン50のうち遠位側第2-2区間15と近位側第2-2区間18に対応する部分は、バルーン60のスリーブ部63よりも外(すなわち、バルーン60のスリーブ外部64)に対応する位置にあるため、シャフトに固定する前に切り落とされることで最終的に製品として使用されない部分である。これらの区間に回転防止部20を配置することにより、製品用バルーンの形状や品質に対する影響を無くすことができる。
遠位側第2区間13は、遠位側第2-1区間14と遠位側第2-2区間15とからなり、近位側第2区間16は、近位側第2-1区間17と近位側第2-2区間18とからなる場合、回転防止部20は、遠位側第2-1区間14と近位側第2-1区間17の少なくともいずれか一方と、遠位側第2-2区間15と、近位側第2-2区間18と、に配置されていることが好ましい。遠位側第2-2区間15と近位側第2-2区間18に回転防止部20を設けることにより、製品用バルーンの形状や品質に対する影響を無くすことができる。また、遠位側第2-1区間14と近位側第2-1区間17の少なくともいずれか一方にも回転防止部20を配置することにより、パリソン50の回転防止効果が高められる。
金型10の長手方向x2において、遠位側第2-2区間15は、遠位側第2-1区間14よりも長いことが好ましい。これにより、金型10の回転防止部20とパリソン50を広範囲で当接させやすくなる。同様の理由から、金型10の長手方向x2において、近位側第2-2区間18は、近位側第2-1区間17よりも長いことが好ましい。
回転防止部20は、遠位側第2-2区間15と、近位側第2-1区間17と、近位側第2-2区間18に配置されており、遠位側第2-1区間14には配置されていないことが好ましい。バルーン60の遠位側スリーブ部63Dを形成する遠位側第2-1区間14に回転防止部20を配置しないことにより、バルーン60の遠位側スリーブ部63Dの滑り性が適度に確保されるため、病変部におけるバルーンの通過性を高めることができる。
パリソン50を膨張させるステップにおいて、パリソン50の長軸方向x1の一方側または他方側にパリソン50内に流体を導入する加圧部材40が接続されており、遠位側第2-1区間14と近位側第2-1区間17のいずれか一方であって、加圧部材40がパリソン50に接続されている方と、遠位側第2-2区間15と、近位側第2-2区間18に配置されていることが好ましい。遠位側第2-2区間15と近位側第2-2区間18に回転防止部20を設けることにより、製品用バルーンの形状や品質に対する影響を無くすことができる。また、パリソン50のうち加圧部材40が接続されている側は、パリソン50の内腔51への流体導入時の反力により、加圧部材40が接続されていない側に比べてパリソン50の回転や位置ずれが生じやすい。このため、遠位側第2-1区間14と近位側第2-1区間17のうちパリソン50に加圧部材40が接続されている側にも回転防止部20を設けることにより、パリソン50の回転防止効果をより一層高めることができる。
固定部材30は、パリソン50の長軸方向x1の一方側を固定する第1固定部材31と、パリソン50の長軸方向x1の他方側を固定する第2固定部材35とを有し、第1固定部材31と第2固定部材35の少なくともいずれか一方がパリソン50の長軸方向x1に沿って移動可能である場合、回転防止部20は、遠位側第2-1区間14と近位側第2-1区間17のいずれか一方であって、第1固定部材31と第2固定部材35のうちパリソン50の長軸方向x1に移動する距離が長い側が配置されている方と、遠位側第2-2区間15と、近位側第2-2区間18に配置されていることが好ましい。遠位側第2-2区間15と近位側第2-2区間18に回転防止部20を設けることにより、製品用バルーンの形状や品質に対する影響を緩和することができる。パリソン50の長軸方向x1のうち上記移動距離が長い固定部材30が配置されている側は、移動距離が短い固定部材30が配置されている側に比べて、ブロー成形時のパリソン50の延伸に伴う回転ずれが生じやすい。このため、遠位側第2-1区間14と近位側第2-1区間17のいずれか一方であって第1固定部材31と第2固定部材35のうち移動距離が長い側が配置されている方にも回転防止部20を設けることにより、パリソン50の回転防止効果をより一層高めることができる。
以下では、回転防止部20の具体的態様について説明する。
図4に示すように、パリソン50の外側表面に第1凸部53が形成されており、回転防止部20は、金型10の内壁面19に形成され第1凸部53と係合する第1溝21であることが好ましい。また、図5に示すように、パリソン50の外側表面に第1凸部53が形成されており、回転防止部20は、金型10の内壁面19に形成され第1凸部53と当接する第2凸部22であることが好ましい。第1凸部53と第1溝21の係合または第1凸部53と第2凸部22の当接により、パリソン50の回転を防止することができる。
第1凸部53は、パリソン50の長軸方向x1に延在しており、第1溝21または第2凸部22は、金型10の長手方向x2に延在していることが好ましい。このように第1凸部53、第1溝21または第2凸部22を延在させることによって、パリソン50の回転防止効果が高められる。なお、パリソン50の長軸方向x1における位置ずれ防止のためには、第1凸部53は、パリソン50の周方向に延在していてもよい。
第1凸部53は、パリソン50のうち少なくともバルーン60のスリーブ外部64を形成する区間に配置されていることが好ましく、バルーン60のスリーブ外部64およびスリーブ部63を形成する区間に配置されていることがより好ましい。
第1凸部53は、パリソン50の長軸方向x1の全体にわたって配置されていてもよい。その場合、第1溝21または第2凸部22は、金型10の第1区間11および第2区間12に配置されていることが好ましい。
パリソン50の外側表面において、第1凸部53は1つ設けられていてもよく、複数設けられていてもよい。パリソン50の回転防止効果を高めるためには、複数の第1凸部53は、周方向pに互いに離隔して配置されていることが好ましい。図4~図5では、パリソン50の長軸方向x1に延在している第1凸部53が周方向pに等間隔で3つ設けられている例を示している。
パリソンの長軸方向x1と垂直な断面において、第1凸部53は、径方向の外方に向かって幅狭に形成されていてもよい。また、第1凸部53の先端は尖っていてもよく、丸みを帯びていてもよい。
図示していないが、金型10の内壁面19には、パリソン50の第1凸部53と係合する第1溝21と、第1凸部53と当接する第2凸部22の両方が形成されていてもよい。例えば、遠位側第2区間13と近位側第2区間16のいずれか一方に第1溝21が設けられ、いずれか他方に第2凸部22が設けられていてもよい。
第1溝21の深さや第2凸部22の高さは、金型10の長手方向x2において同じであってもよく、長手方向x2の位置によって異なっていてもよい。
図6に示すように、パリソン50の外側表面に第1凹部54が形成されており、回転防止部20は、金型10の内壁面19に形成され第1凹部54と係合する第3凸部23であることが好ましい。パリソン50の第1凹部54と金型10の第3凸部23が係合することにより、パリソン50の回転を防止することができる。
第1凹部54は、パリソン50の長軸方向x1に延在していることが好ましい。その場合、第3凸部23は、金型10の長手方向x2に延在していることが好ましい。このように第1凹部54および第3凸部23を延在させることによって、パリソン50の回転防止効果が高められる。
パリソン50の外側表面には、第1凹部54が1つのみ設けられていてもよく、複数設けられていてもよい。同様に金型10の内壁面19に第3凸部23が1つ設けられていてもよく、複数設けられていてもよい。第1凹部54や第3凸部23の数や形状は、第1溝21または第1凸部53の構成例を参照することができる。
第1凸部53または第1凹部54を有するパリソンは、単一の材料から押出成形してもよく、また複数の材料を用いて共押出で成形してもよい。また、円筒状または多角筒状の樹脂塊に線状の樹脂塊を接着または溶着することで第1凸部53を有するパリソンを成形してもよい。また、円筒状または多角筒状の樹脂塊の外側表面を切削、剥離等の方法で切り欠くことにより第1凹部54を有するパリソンを成形してもよい。
回転防止部20は、金型10の第1区間11の内壁面19よりも表面粗さが大きい金型10の第2区間12の内壁面19、または第1区間11に対応する位置におけるパリソン50の外側表面よりも表面粗さが大きい第2区間12に対応する位置におけるパリソン50の外側表面であることが好ましい。表面粗さは、金型10の内壁面19またはパリソン50の外側表面における粗さ曲線の基準長さ間での算術平均粗さRaであり、基準長さは0.1mmである。このように金型10の内壁面19またはパリソン50の外側表面の表面粗さを大きくすることによってもパリソン50の回転を防止することができる。
上記算術平均粗さRaは、JIS B 0601(2001)に規定される算術平均粗さRaに相当し、JIS B 0633(2001)に準じて測定される。測定には、JIS B 0651(2001)に規定される測定機(例えば、キーエンス社製レーザー顕微鏡 VK-9510)を用いる。
金型10の内壁面19やパリソン50の外側表面の表面粗さを大きくする方法としては、機械的または化学的にこれらの表面を荒らす方法が挙げられ、例えば、エッチング加工、ブラスト加工、ワイヤブラシやサンドペーパーを用いる方法が挙げられる。
回転防止部20は、第2区間12の内壁面19上に設けられ、第1区間11の内壁面19よりも摩擦抵抗が大きい第1摩擦抵抗体、または第2区間12に対応する位置におけるパリソン50の外側表面上に設けられ、第1区間11に対応する位置におけるパリソン50の外側表面よりも摩擦抵抗が大きい第2摩擦抵抗体であることが好ましい。このように摩擦抵抗体を金型10の内壁面19またはパリソン50の外側表面に設けることによってもパリソン50の回転を防止することができる。
第1摩擦抵抗体または第2摩擦抵抗体は、例えばシリコーンゴム、ポリアミド系樹脂等の弾性材料から構成することができる。
第1摩擦抵抗体または第2摩擦抵抗体は層状に配置されていてもよく、線状または網状に配置されていてもよい。第1摩擦抵抗体は、金型10の長手方向x2とパリソン50の周方向の少なくともいずれか一方に延在していてもよい。第2摩擦抵抗体は、パリソン50の長軸方向x1とパリソン50の周方向の少なくともいずれか一方に延在していてもよい。図7では、層状の第1摩擦抵抗体24が周方向に等間隔で2つ配置された例を示し、図8では線状の第1摩擦抵抗体24が周方向に等間隔で4つ配置された例を示している。第1摩擦抵抗体または第2摩擦抵抗体は、それぞれ1つのみ配置されていてもよく、複数配置されていてもよい。
図9~図16を用いて、パリソン50の外側表面に第1凸部53が設けられており、回転防止部20が金型10の第1溝21と第2凸部22である場合の他の例について説明する。図9は、本発明の他の実施形態に係る金型10の断面図を表し、図10~図16は、図9に示した金型の各断面を示している。例えば、図9~図11に示すように、第1溝21が近位側第2-2区間18に設けられており、第2凸部22が近位側第2-1区間17に設けられていることが好ましい。これにより、近位側第2-1区間17、つまりバルーン60の直管部61およびテーパー部62に近い側での第1凸部53の先端が潰れにくくなる。
図9~図11、図15~図16に示すように、第1溝21は、遠位側第2-2区間15と、近位側第2-2区間18に配置されており、第2凸部22が、近位側第2-1区間17に配置されており、回転防止部20が遠位側第2-1区間14には配置されていないことが好ましい。バルーン60の遠位側スリーブ部63Dを形成する遠位側第2-1区間14に回転防止部20を配置しないことにより、第1凸部53の先端を潰すことができ、バルーン60の遠位側スリーブ部63Dの滑り性が適度に確保されるため、病変部におけるバルーンの通過性を高めることができる。
第1溝21が、遠位側第2-2区間15と近位側第2-2区間18にそれぞれ設けられている場合、これら溝の深さは同じであってもよく、異なっていてもよい。
金型10の内壁面19には、回転防止部20とは別に溝や凸部が設けられていてもよい。例えば、図12~図13に示すように、第2溝25が金型10の第1区間11の内壁面19に形成されていてもよい。このように第2溝25を設けることにより、パリソン50の膨張後に、バルーン60の直管部61およびテーパー部62に対応する位置に凸部を設けることができる。
パリソン50の膨張工程について説明する。樹脂のガラス転移温度以上の温度でパリソン50を加熱しながら、パリソン50の内腔51に空気や窒素、水等の流体を導入することにより膨張させる。なお、パリソン50を膨張させるステップの前に、パリソン50を長軸方向x1に延伸してもよい。パリソン50を膨張させるステップは、1回のみ行ってもよく、複数回行ってもよい。膨張工程を複数回行う場合、膨張毎に異なる金型を使用することが好ましい。
パリソン50の切断工程について説明する。パリソン50を第2区間12に対応する位置で切断するステップにおいて、パリソン50のうち回転防止部20と当接していた部分よりも直管部61側で切断することが好ましい。これにより、パリソン50のうち回転防止部20と当接していた部分を除外することができるため、製品用バルーンの形状や品質を担保しやすくなる。
パリソン50を第2区間12に対応する位置で切断するステップにおいて、遠位側第2区間13と近位側第2区間16に対応する位置でそれぞれパリソン50を切断することが好ましい。遠位側第2区間13、近位側第2区間16の少なくともいずれか一方には回転防止部20が設けられる。これらの区間に対応する位置でパリソン50を切断することで、パリソン50のうち回転防止部20と当接していた部分を除外することができるため、製品用バルーンの形状や品質を担保しやすくなる。
パリソン50を第2区間12に対応する位置で切断するステップにおいて、遠位側第2-2区間15の近位端よりも近位側に対応する位置と、近位側第2-2区間18の遠位端よりも遠位側に対応する位置でそれぞれパリソン50を切断してもよい。また、遠位側第2-1区間14と遠位側第2-2区間15との境界に対応する位置、および近位側第2-1区間17と近位側第2-2区間18との境界に対応する位置でそれぞれパリソン50を切断してもよい。
パリソン50は、長軸方向x1に対して垂直な方向に切断されることが好ましいが、パリソン50は、長軸方向x1に対して斜めに切断されてもよい。
パリソン50の切断には、ナイフ、カミソリ、ハサミ等の刃物、レーザー、超音波、ヒーター等の熱源を用いることができる。
切断されたパリソン50を、バルーンカテーテル用のバルーンとして使用することができる。本発明のバルーンカテーテルの製造方法は、さらに、切断されたパリソンをシャフトの遠位側に固定するステップを有していることが好ましい。
シャフトは、遠位側と近位側を有している。シャフトは通常内部に、バルーン内に供給される流体の流路と、シャフトの進行をガイドするワイヤの挿通路が設けられる。流体の流れを良好にするために、流体の流路はシャフトの遠近方向に向かって延在していることが好ましい。シャフトは少なくとも二重管から構成されているコアキシャル構造を有していてもよく、複数の内腔を有するマルチルーメン構造を有していてもよい。
シャフトは、可撓性を有していることが好ましい。これにより体腔形状に沿ってシャフトを変形させることができる。また、形状保持のため、シャフトは弾性を有していることが好ましい。シャフトは樹脂、金属またはこれらの組み合わせから構成されていることが好ましい。例えば、シャフトとしては、樹脂チューブ;金属管;単線または複数の線材、撚線の線材を所定のパターンで配置することによって形成された中空体;上記中空体の内面または外面の少なくともいずれか一方に樹脂をコーティングしたもの;またはこれらを組み合わせたものやこれらを遠近方向に接続したものが挙げられる。
シャフトの構成材料として樹脂を用いることにより、シャフトに可撓性や弾性を付与しやすくなる。また、シャフトの構成材料として金属を用いることにより、バルーンカテーテルの送達性を向上させることができる。シャフトを構成する樹脂としては、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂、塩化ビニル系樹脂、シリコーン系樹脂、天然ゴム、合成ゴム等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。シャフトを構成する樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれを用いてもよいが、中でも熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。シャフトを構成する金属としては、例えば、SUS304、SUS316等のステンレス鋼、白金、ニッケル、コバルト、クロム、チタン、タングステン、金、Ni-Ti合金、Co-Cr合金、またはこれらの組み合わせが挙げられる。なお、シャフトは、異なる材料または同じ材料による積層構造としてもよい。
本願は、2019年3月22日に出願された日本国特許出願第2019-55202号に基づく優先権の利益を主張するものである。2019年3月22日に出願された日本国特許出願第2019-55202号の明細書の全内容が、本願に参考のため援用される。
1:バルーン製造装置
10:金型
10A:第1金型
10B:第2金型
10C:第3金型
10D:第4金型
10E:第5金型
10F:第6金型
11:第1区間
12:第2区間
13:遠位側第2区間
14:遠位側第2-1区間
15:遠位側第2-2区間
16:近位側第2区間
17:近位側第2-1区間
18:近位側第2-2区間
19:金型の内壁面
20:回転防止部
21:第1溝
22:第2凸部
23:第3凸部
24:第1摩擦抵抗体
25:第2溝
30:固定部材
31:第1固定部材
32:締付部材
33:歯部
35:第2固定部材
36:チャック片
40:加圧部材
50:パリソン
51:内腔
53:第1凸部
54:第1凹部
60:バルーン
61:直管部
62:テーパー部
62D:遠位側テーパー部
62P:近位側テーパー部
63:スリーブ部
63D:遠位側スリーブ部
63P:近位側スリーブ部
64:スリーブ外部
64D:遠位側スリーブ外部
64P:近位側スリーブ外部
x1:パリソンの長軸方向
x2:金型の長手方向
p:パリソンの周方向

Claims (16)

  1. 筒状のパリソンが内挿される金型と、前記金型の外で前記パリソンを固定する固定部材と、を有し、前記金型は、長手方向においてバルーンの直管部およびテーパー部を形成する第1区間と、前記第1区間の両側に存在する第2区間を有し、前記第2区間に、前記パリソンに当接して前記パリソンの長軸方向を回転中心とする回転を防止する回転防止部が設けられ、前記回転防止部が存在している部分の前記金型の長手方向に垂直な断面において前記金型と前記パリソンの間に隙間が形成されるバルーン製造装置を準備するステップと、
    前記金型内に前記パリソンの長軸方向の一部を配置するステップと、
    前記パリソンのうち前記金型の外に配置されている部分を前記固定部材により固定するステップと、
    前記パリソンを膨張させるステップと、
    前記金型から前記パリソンを取り出すステップと、
    前記パリソンを前記第2区間に対応する位置で切断するステップと、を有するバルーンカテーテルの製造方法。
  2. 前記回転防止部は、前記第2区間のうち前記第1区間よりも前記バルーンの遠位側に対応する位置に存在する遠位側第2区間と、前記第2区間のうち前記第1区間よりも前記バルーンの近位側に対応する位置に存在する近位側第2区間にそれぞれ配置されている請求項1に記載の方法。
  3. 前記パリソンを膨張させるステップにおいて、前記パリソンの長軸方向の一方側または他方側に前記パリソン内に流体を導入する加圧部材が接続されており、
    前記回転防止部は、前記第2区間のうち前記第1区間よりも前記バルーンの遠位側に対応する位置に存在する遠位側第2区間と、前記第1区間よりも前記バルーンの近位側に対応する位置に存在する近位側第2区間のいずれか一方であって、前記加圧部材が前記パリソンに接続されている側に配置されている請求項1に記載の方法。
  4. 前記固定部材は、前記パリソンの長軸方向の一方側を固定する第1固定部材と、前記パリソンの長軸方向の他方側を固定する第2固定部材とを有し、
    前記第1固定部材と前記第2固定部材の少なくともいずれか一方が前記パリソンの長軸方向に沿って移動可能であり、
    前記回転防止部は、前記第2区間のうち前記第1区間よりも前記バルーンの遠位側に対応する位置に存在する遠位側第2区間と、前記第1区間よりも前記バルーンの近位側に対応する位置に存在する近位側第2区間のいずれか一方であって、前記第1固定部材と前記第2固定部材のうち前記パリソンの長軸方向に移動する距離が長い方が配置されている側に配置されている請求項1に記載の方法。
  5. 前記固定部材は、前記パリソンの長軸方向の一方側を固定する第1固定部材と、前記パリソンの長軸方向の他方側を固定する第2固定部材とを有し、
    前記固定部材により前記パリソンのうち前記金型の外に配置されている部分を固定するステップにおいて、
    前記第1固定部材は前記パリソンの内腔断面形状を固定前と比べて変形させるように固定し、前記第2固定部材は、前記第1固定部材による固定と比べて前記パリソンの内腔断面形状の変形量が少ないように固定する請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記パリソンを前記第2区間に対応する位置で切断するステップにおいて、
    前記パリソンのうち前記回転防止部と当接していた部分よりも前記直管部側で切断する請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記パリソンを前記第2区間に対応する位置で切断するステップにおいて、
    前記第2区間のうち前記第1区間よりも前記バルーンの遠位側に対応する位置に存在する遠位側第2区間と、前記第1区間よりも前記バルーンの近位側に対応する位置に存在する近位側第2区間に対応する位置でそれぞれ前記パリソンを切断する請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記パリソンの外側表面に第1凸部が形成されており、
    前記回転防止部は、前記金型の内壁面に形成され前記第1凸部と係合する第1溝、または、前記金型の内壁面に形成され前記第1凸部と当接する第2凸部である請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記第1凸部は、前記パリソンの前記長軸方向に延在しており、
    前記第1溝または前記第2凸部は、前記金型の長手方向に延在している請求項8に記載の方法。
  10. 前記パリソンの外側表面に第1凹部が形成されており、
    前記回転防止部は、前記金型の内壁面に形成され前記第1凹部と係合する第3凸部である請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記回転防止部は、前記金型の前記第1区間の内壁面よりも表面粗さが大きい前記金型の前記第2区間の内壁面、または前記第1区間に対応する位置における前記パリソンの外側表面よりも表面粗さが大きい前記第2区間に対応する位置における前記パリソンの外側表面である請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
    前記表面粗さは、前記金型の内壁面または前記パリソンの外側表面における粗さ曲線の基準長さ間での算術平均粗さRaであり、前記基準長さは0.1mmである。
  12. 前記回転防止部は、前記第2区間の内壁面上に設けられ、前記第1区間の内壁面よりも摩擦抵抗が大きい第1摩擦抵抗体、または前記第2区間に対応する位置における前記パリソンの外側表面上に設けられ、前記第1区間に対応する位置における前記パリソンの外側表面よりも摩擦抵抗が大きい第2摩擦抵抗体である請求項1~7のいずれか一項のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記第2区間のうち、前記第1区間よりも前記バルーンの遠位側に対応する位置に存在する遠位側第2区間は、前記第1区間側に存在し、前記バルーンの遠位側スリーブ部を形成する遠位側第2-1区間と、該遠位側第2-1区間よりも前記バルーンの遠位側に対応する位置に存在する遠位側第2-2区間とからなり、
    前記第2区間のうち、前記第1区間よりも前記バルーンの近位側に対応する位置に存在する近位側第2区間は、前記第1区間側に存在し、前記バルーンの近位側スリーブ部を形成する近位側第2-1区間と、該近位側第2-1区間よりも前記バルーンの近位側に対応する位置に存在する近位側第2-2区間とからなり、
    前記回転防止部は、前記遠位側第2-1区間と前記近位側第2-1区間の少なくともいずれか一方と、前記遠位側第2-2区間と、前記近位側第2-2区間と、に配置されている請求項1または2に記載の方法。
  14. 前記回転防止部は、前記遠位側第2-2区間と、前記近位側第2-1区間と、前記近位側第2-2区間に配置されており、前記遠位側第2-1区間には配置されていない請求項13に記載の方法。
  15. 前記パリソンを膨張させるステップにおいて、前記パリソンの長軸方向の一方側または他方側に前記パリソン内に流体を導入する加圧部材が接続されており、
    前記遠位側第2-1区間と前記近位側第2-1区間のいずれか一方であって、前記加圧部材が前記パリソンに接続されている方と、前記遠位側第2-2区間と、前記近位側第2-2区間に配置されている請求項13に記載の方法。
  16. 前記固定部材は、前記パリソンの長軸方向の一方側を固定する第1固定部材と、前記パリソンの長軸方向の他方側を固定する第2固定部材とを有し、
    前記第1固定部材と前記第2固定部材の少なくともいずれか一方が前記パリソンの長軸方向に沿って移動可能であり、
    前記回転防止部は、前記遠位側第2-1区間と前記近位側第2-1区間のいずれか一方であって、前記第1固定部材と前記第2固定部材のうち前記パリソンの長軸方向に移動する距離が長い側が配置されている方と、前記遠位側第2-2区間と、前記近位側第2-2区間に配置されている請求項13に記載の方法。
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