JP7368291B2 - 通信モジュール、通信システム及び通信モジュールの制御方法 - Google Patents

通信モジュール、通信システム及び通信モジュールの制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7368291B2
JP7368291B2 JP2020058485A JP2020058485A JP7368291B2 JP 7368291 B2 JP7368291 B2 JP 7368291B2 JP 2020058485 A JP2020058485 A JP 2020058485A JP 2020058485 A JP2020058485 A JP 2020058485A JP 7368291 B2 JP7368291 B2 JP 7368291B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
communication module
antenna
signal
antenna element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020058485A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021158589A (ja
Inventor
伸治 磯山
博道 吉川
信樹 平松
憲由 福田
友直 湯澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2020058485A priority Critical patent/JP7368291B2/ja
Priority to PCT/JP2021/009923 priority patent/WO2021193124A1/ja
Priority to US17/911,134 priority patent/US20230104169A1/en
Priority to EP21774221.2A priority patent/EP4131644A4/en
Publication of JP2021158589A publication Critical patent/JP2021158589A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7368291B2 publication Critical patent/JP7368291B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/52Means for reducing coupling between antennas; Means for reducing coupling between an antenna and another structure
    • H01Q1/521Means for reducing coupling between antennas; Means for reducing coupling between an antenna and another structure reducing the coupling between adjacent antennas
    • H01Q1/525Means for reducing coupling between antennas; Means for reducing coupling between an antenna and another structure reducing the coupling between adjacent antennas between emitting and receiving antennas
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • H01Q21/06Arrays of individually energised antenna units similarly polarised and spaced apart
    • H01Q21/061Two dimensional planar arrays
    • H01Q21/062Two dimensional planar arrays using dipole aerials
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • H01Q21/06Arrays of individually energised antenna units similarly polarised and spaced apart
    • H01Q21/061Two dimensional planar arrays
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q9/00Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/30Resonant antennas with feed to end of elongated active element, e.g. unipole
    • H01Q9/42Resonant antennas with feed to end of elongated active element, e.g. unipole with folded element, the folded parts being spaced apart a small fraction of the operating wavelength

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Waveguide Aerials (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)
  • Transceivers (AREA)

Description

本開示は、通信モジュール、通信システム及び通信モジュールの制御方法に関する。
2つのアンテナを近づけると、アイソレーションが確保できなくなる。アンテナのアイソレーションを確保するため、2つのアンテナを離し、且つ間に構造体を挿入する技術がある。かかる技術は例えば特許文献1に記載されている。
特開2016-105583号公報
特許文献1に示すアイソレーションが確保されたアンテナであっても、アンテナの設置状況によっては、アイソレーションを確保することが困難な場合がある。アンテナの設置状況としては、例えば、アンテナ周りに建物が建つことで、アンテナ周りの環境が変化する状況である。アイソレーションを確保することが困難な場合、他の通信端末からの受信波をアンテナで受信したときの受信信号の受信レベルが低下する可能性があり、改善の余地がある。
本開示は、受信信号を好適に取得することができる通信モジュール、通信システム及び通信モジュールの制御方法を提供することを目的とする。
態様の1つに係る通信モジュールは、送信側となる第1のアンテナ素子と受信側となる第2のアンテナ素子とを有し、前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子との間においてアイソレーション特性を有するアンテナと、前記第1のアンテナ素子に接続される送信回路と、前記第2のアンテナ素子に接続される受信回路と、前記アンテナ、前記送信回路及び前記受信回路を制御する制御部と、を備え、前記アンテナは、前記第1のアンテナ素子から送信される送信波の位相を可変させる第1の可変位相部と、前記第2のアンテナ素子で受信する受信波の位相を可変させる第2の可変位相部と、を有し、前記制御部は、前記第1の可変位相部及び前記第2の可変位相部の少なくとも一方を制御して、前記アンテナのアイソレーションを制御する。
態様の1つに係る通信システムは、上記の通信モジュールと、前記通信モジュールと間で通信を行う通信端末と、を備える。
態様の1つに係る通信モジュールの制御方法は、上記の通信モジュールを制御する通信モジュールの制御方法であって、前記制御部が、前記第2のアンテナ素子により前記受信波を受信して前記受信回路から受信信号を取得し、取得した前記受信信号の信号レベルが、予め設定した設定値よりも小さくなるように、前記第1の可変位相部及び前記第2の可変位相部の少なくとも一方を制御する。
本開示によれば、受信信号を好適に取得することができる。
図1は、実施形態に係る通信システムの模式図である。 図2は、実施形態に係るアンテナの模式図である。 図3は、実施形態に係るアンテナ本体を示す斜視図である。 図4は、図3に示すL1-L1線に沿ったアンテナ本体の断面図である。 図5は、図3に示すアンテナ本体の一部を分解した斜視図である。 図6は、図3に示す放射導体の構成を説明する平面図である。 図7は、実施形態に係る通信モジュールの制御方法に関する一例のフローチャートである。 図8は、実施形態に係る通信モジュールの制御方法に関する一例のフローチャートである。 図9は、キャンセル信号に関する説明図である。 図10は、アンテナの周波数に対する減衰特性を示すグラフである。
本開示に係る実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明において、同様の構成要素について同一の符号を付すことがある。さらに、重複する説明は省略することがある。また、本開示に係る実施形態を説明する上で密接に関連しない事項は、説明及び図示を省略することがある。なお、以下の実施形態により本開示が限定されるものではない。また、以下の実施形態には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
(実施形態)
図1は、実施形態に係る通信システムの模式図である。通信システム1は、通信モジュール10と、複数の通信端末12とを備える。通信システム1は、通信モジュール10と複数の通信端末12とが無線により双方向に通信可能なシステムとなっている。
通信モジュール10は、例えば、基地局である。通信モジュール10は、アンテナ15と、送信回路16と、受信回路17と、キャンセル回路18と、制御部20と、を備える。通信モジュール10は、アンテナ15から送信波を送信したり、アンテナ15で受信波を受信したりする。具体的に、通信モジュール10は、制御部20で生成した送信信号を、送信回路16において信号変換し、変換した送信信号を、アンテナ15から送信波として送信する。また、通信モジュール10は、受信波をアンテナ15で受信することで受信信号を取得し、受信信号を受信回路17において信号変換し、制御部20において受信信号を取得する。
図2は、実施形態に係るアンテナの模式図である。アンテナ15は、アンテナ本体110と、第1の可変位相部25と、第2の可変位相部26と、送信側端子27と、受信側端子28と、を有している。先ず、図3から図6を参照して、アンテナ本体110について説明する。図3は、実施形態に係るアンテナ本体を示す斜視図である。図4は、図3に示すL1-L1線に沿ったアンテナ本体の断面図である。図5は、図3に示すアンテナ本体の一部を分解した斜視図である。図6は、図3に示す放射導体の構成を説明する平面図である。
図3および図4に示すように、アンテナ本体110は、基体120と、送受信導体130と、グラウンド導体140と、第1接続導体155と、第2接続導体156と、第3接続導体157と、第4接続導体158とを含む。アンテナ本体110は、電線150と、回路基板160とを含む。送受信導体130、グラウンド導体140、および電線150は、アンテナ素子111として機能する。電線150は、第1電線151と、第2電線152と、第3電線153と、第4電線154とを含む。図3に示すアンテナ本体110が含む第1接続導体155~第4接続導体158の各々の数は、2つである。ただし、アンテナ本体110が含む第1接続導体155~第4接続導体158の各々の数は、1つであってよいし、3つ以上であってよい。
アンテナ素子111は、送信側となる第1のアンテナ素子111aと、受信側となる第2のアンテナ素子111bとを含む。第1のアンテナ素子111aは、所定の共振周波数で発振可能に構成される。第1のアンテナ素子111aが所定の共振周波数で発振することにより、アンテナ本体110は、電磁波を放射する。第2のアンテナ素子111bは、所定の周波数帯の電磁波を受信可能に構成される。第2のアンテナ素子111bが電磁波を受信することにより、アンテナ本体110は、受信信号を取得する。アンテナ本体110は、アンテナ素子111の少なくとも1つの共振周波数帯のうちの少なくとも1つを動作周波数としうる。アンテナ本体110は、動作周波数の電磁波を放射しうる。動作周波数の波長は、アンテナ本体110の動作周波数における電磁波の波長である動作波長となりうる。
アンテナ素子111は、z軸の正方向からアンテナ素子111のxy平面に略平行な面に入射する所定周波数の電磁波に対して、後述のように、人工磁気壁特性(Artificial Magnetic Conductor Character)を示す。本開示において「人工磁気壁特性」は、動作周波数における入射波と反射波との位相差が0度となる面の特性を意味する。人工磁気壁特性を有する面では、動作周波数帯において、入射波と反射波の位相差が-90度~+90度となる。動作周波数帯は、人工磁気壁特性を示す共振周波数と動作周波数とを含む。
アンテナ素子111が上述の人工磁気壁特性を示すことにより、図3に示すように、アンテナ本体110のz軸の負方向側に回路基板160の後述のグラウンド導体165を位置させても、アンテナ本体110の放射効率が維持され得る。
基体120は、セラミック材料、および樹脂材料のいずれかを組成として含みうる。セラミック材料は、酸化アルミニウム質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、ガラスセラミック焼結体、ガラス母材中に結晶成分を析出させた結晶化ガラス、および雲母もしくはチタン酸アルミニウム等の微結晶焼結体を含む。樹脂材料は、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、および液晶ポリマー等の未硬化物を硬化させたものを含む。
基体120は、送受信導体130、グラウンド導体140、および電線150と接する。基体120は、送受信導体130の形状に応じた形状であってよい。基体120は、略正四角柱であってよい。基体120は、上面121および下面122を含む。上面121および下面122の各々は、略正四角柱である基体120の上面および底面の各々でありうる。上面121および下面122は、xy平面に略平行でありうる。上面121および下面122の各々は、略正方形でありうる。略正方形である上面121および下面122の2つの対角線のうちの一方の対角線は、x方向に沿う。当該2つの対角線のうちの他方の対角線は、y方向に沿う。上面121は、下面122よりも、z軸の正方向側に位置する。
送受信導体130およびグラウンド導体140は、金属材料、金属材料の合金、金属ペーストの硬化物、および導電性高分子のいずれかを組成として含みうる。送受信導体130およびグラウンド導体140の全てが同じ材料を含んでよい。送受信導体130およびグラウンド導体140の全てが異なる材料を含んでよい。送受信導体130およびグラウンド導体140のいずれかの組合せが同じ材料を含んでよい。金属材料は、銅、銀、パラジウム、金、白金、アルミニウム、クロム、ニッケル、カドミウム鉛、セレン、マンガン、錫、バナジウム、リチウム、コバルト、およびチタン等を含む。合金は、複数の金属材料を含む。金属ペースト剤は、金属材料の粉末を有機溶剤、およびバインダとともに混練したものを含む。バインダは、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂を含む。導電性ポリマーは、ポリチオフェン系ポリマー、ポリアセチレン系ポリマー、ポリアニリン系ポリマー、ポリピロール系ポリマー等を含む。
送受信導体130は、送信器及び受信器として機能し、送信器は共振器として機能する。図4に示すように、送受信導体130は、基体120の上面121に位置しうる。送受信導体130は、xy平面に沿って広がる。送受信導体130は、第1接続導体155~第4接続導体158を容量的に接続するように構成される。送受信導体130は、xy平面において周囲を第1接続導体155~第4接続導体158によって囲まれる。
送受信導体130は、例えば第1電線151および第3電線153の各々から互いに逆相の電気信号が供給されることにより、y方向に共振しうる。送受信導体130がy方向に共振する際、送受信導体130からは、第1接続導体155がy軸の負方向側に位置する電気壁として観え、第3接続導体157がy軸の正方向側に位置する電気壁として観える。送受信導体130がy方向に共振する際、送受信導体130からは、x軸の正方向側が磁気壁として観え、x軸の負方向側が磁気壁として観える。送受信導体130がy方向に共振する際、送受信導体130がこの2つの電気壁と2つの磁気壁とによって囲まれることにより、アンテナ本体110は、z軸の正方向側からアンテナ本体110に含まれるxy平面に入射する所定周波数の電磁波に対して人工磁気壁特性を示す。
送受信導体130は、z軸の負方向側からアンテナ本体110に含まれるxy平面に入射する所定周波数の電磁波によりx方向に共振し、第2電線152および第4電線154の各々から逆相の電気信号が出力されるように構成されうる。送受信導体130がx方向に共振する際、送受信導体130からは、第2接続導体156がx軸の正方向側に位置する電気壁として観え、第4接続導体158がx軸の負方向側に位置する電気壁として観える。送受信導体130がx方向に共振する際、送受信導体130からは、y軸の正方向側が磁気壁として観え、y軸の負方向側が磁気壁として観える。送受信導体130がx方向に共振する際、送受信導体130がこの2つの電気壁と2つの磁気壁とによって囲まれることにより、アンテナ本体110は、z軸の正方向側からアンテナ本体110に含まれるxy平面に入射する所定周波数の電磁波に対して、人工磁気壁特性を示す。
図6に示すように、送受信導体130は、中心О1を含む。中心O1は、送受信導体130の、x方向およびy方向の両方の中心である。送受信導体130は、xy平面に沿って延びる第1対称軸T1を含みうる。第1対称軸T1は、中心O1を通り、x方向およびy方向に交わる方向に延びている。第1対称軸T1は、y軸の正方向からx軸の負方向に向けて45度傾いた方向に沿って延びてよい。送受信導体130は、xy平面に沿って延びる第2対称軸T2を含みうる。第2対称軸T2は、中心O1を通り、第1対称軸T1に交わる方向に延びている。第2対称軸T2は、y軸の正方向からx軸の正方向に向けて45度傾いた方向に沿って延びてよい。送受信導体130は、動作波長の2分の1の大きさであってよい。例えば、送受信導体130のx方向における長さ、および送受信導体130のy方向における長さは、動作波長の2分の1であってよい。
図5に示すように、送受信導体130は、第1導体131と、第2導体132と、第3導体133と、第4導体134とを含む。送受信導体130は、容量素子135をさらに含んでいる。第1導体131~第4導体134、容量素子135、グラウンド導体140、第1電線151、第2電線152、第3電線153、第4電線154、および第1接続導体155~第4接続導体158の全てが、同じ材料を含んでよいし、または異なる材料を含んでよい。第1導体131~第4導体134、容量素子135、グラウンド導体140、第1電線151、第2電線152、第3電線153、第4電線154、および第1接続導体155~第4接続導体158のいずれかの組み合わせが同じ材料を含んでよい。
第1導体131~第4導体134の各々は、例えば同一形状の、略正方形であってよい。略正方形である第1導体131の2つの対角線、および、略正方形である第3導体133の2つの対角線は、x方向およびy方向に沿う。第1導体131のy方向に沿う対角線の長さ、および、第3導体133のy方向に沿う対角線の長さは、動作波長の4分の1程度であってよい。略正方形である第2導体132の2つの対角線、および、略正方形である第4導体134の2つの対角線は、x方向およびy方向に沿う。第2導体132のx方向に沿う対角線の長さ、および、第4導体134のx方向に沿う対角線の長さは、動作波長の4分の1程度であってよい。
第1導体131~第4導体134の各々の少なくとも一部は、基体120の外側に露わになってよい。第1導体131~第4導体134の各々の一部は、基体120の中に位置してよい。第1導体131~第4導体134の各々の全体が、基体120の中に位置してよい。
第1導体131~第4導体134は、基体120の上面121に沿って広がる。一例として、第1導体131~第4導体134は、上面121上に、正方格子状に並んでよい。この場合、第1導体131と第4導体134とは、および、第2導体132と第3導体133とは、第1対称軸T1に沿って並んでよい。第1導体131と第2導体132とは、および、第4導体134と第3導体133とは、第2対称軸T2に沿って並んでよい。第1導体131~第4導体134が並ぶ正方格子の2つの対角方向は、x方向おおよびy方向に沿う。当該2つの対角方向のうち、y方向に沿う対角方向は、第1対角方向と記載する。当該2つの対角方向のうちの、x方向に沿う対角方向は、第2対角方向と記載する。第1対角方向と第2対角方向は、中心O1で交わりうる。
第1導体131~第4導体134は、所定間隔を置いて、互いに離れて位置する。例えば、図3に示すように、第1導体131と第2導体132とは、間隔t1を置いて離れて位置する。第3導体133と第4導体134とは、間隔t1を置いて離れて位置する。第1導体131と第4導体134とは、間隔t2を置いて離れて位置する。第2導体132と第3導体133とは、間隔t2を置いて離れて位置する。第1導体131~第4導体134は、所定間隔を置いて互いに離れて位置することにより、互いに容量的に接続される
ように構成される。
図5に示すように、容量素子135は、z方向において、第1導体131~134と対向している。容量素子135は、第1導体131~第4導体134よりも、z軸の負方向側に位置する。容量素子135は、図6に示すように、4つ設けられている。容量素子135は、基体120の中に位置しうる。ただし、第1導体131~第4導体134の各々の全体が基体120の中に位置する場合、容量素子135は、第1導体131~第4導体134よりも、z軸の正方向側に位置してよい。この場合、容量素子135の少なくとも一部は、基体120の上面121から露わになってよい。
容量素子135は、第1導体131~第4導体134の各々を容量的に接続するように構成される。例えば、各容量素子135と第1導体131~第4導体134との間には、基体120の一部が位置しうる。各容量素子135と第1導体131~第4導体134との間には基体120の一部が位置することにより、各容量素子135は、第1導体131~第4導体134の各々を容量的に接続するように構成される。各容量素子135のxy平面における面積は、第1導体131~第4導体134と各容量素子135との間の所望の容量結合の大きさを考慮して、適宜調整されてよい。z方向における第1導体131~第4導体134と各容量素子135との間の距離は、第1導体131~第4導体134と各容量素子135との間の所望の容量結合の大きさを考慮して、適宜調整されてよい。
容量素子135は、xy平面に略平行であってよい。容量素子135は、略長方形状であってよい。略長方形である4つの容量素子135は、第1導体131及び第2導体132の間を接続する容量素子135、第2導体132及び第3導体133の間を接続する容量素子135、第3導体133及び第4導体134の間を接続する容量素子135、第4導体134及び第1導体131の間を接続する容量素子135である。4つの容量素子135は、中心О1に対して、第1導体131~第4導体134の外縁側に設けられる。
グラウンド導体140は、アンテナ素子111のグラウンドとして機能しうる。図4に示すように、グラウンド導体140は、回路基板160の後述のグラウンド導体165に接続されていてよい。この場合、グラウンド導体140は、回路基板160のグラウンド導体165と一体化されてよい。グラウンド導体140は、平板状の導体となりうる。グラウンド導体140は、基体120の下面122に位置する。
図5に示すように、グラウンド導体140は、xy平面に沿って広がる。グラウンド導体140は、z方向において、送受信導体130と対向している。グラウンド導体140と送受信導体130との間には、基体120が介在する。グラウンド導体140は、送受信導体130の形状に応じた形状でありうる。本実施形態では、グラウンド導体140は、略正方形状である送受信導体130に応じた、略正方形状である。ただし、グラウンド導体140は、送受信導体130に応じて、任意の形状であってよい。グラウンド導体140は、開口141,142,143,144を含む。開口141~144のxy平面における位置は、第1電線151~第4電線154のxy平面における位置に応じて、適宜調整されてよい。
電線150は、外部からの電気信号をアンテナ素子111に供給するように構成されうる。電線150は、アンテナ素子111からの電気信号を外部に供給するように構成されうる。電線150は、スルーホール導体またはビア導体等であってよい。電線150は、アンテナ素子111からの電気信号を外部の回路基板160等に供給可能に構成される。第1電線151~第4電線154の各々は、送受信導体130の異なる位置に接する。例えば、図3に示すように、第1電線151は、第1導体131に電気的に接続されている。第2電線152は、第2導体132に電気的に接続されている。第3電線153は、第3導体133に電気的に接続されている。第4電線154は、第4導体134に電気的に接続されている。ただし、第1電線151~第4電線154の各々は、第1導体131~第4導体134の各々に磁気的に接続されるように構成されてよい。第1電線151~第4電線154の各々が第1導体131~第4導体134の各々に接続される箇所は、給電点151A、給電点152A、給電点153A、および給電点154Aとも記載する。図4に示すように、第1電線151~第4電線154の各々は、グラウンド導体140の開口141~144の各々を介して外部に通じている。第1電線151~第4電線154の各々は、z方向に沿って延びてよい。
第1電線151および第3電線153は、送受信導体130がy方向に共振した際の電気信号(送信信号)の外部への供給に少なくとも寄与するように構成される。第2電線152および第4電線154は、送受信導体130がx方向に共振した際の電気信号(受信信号)の受信回路17への供給に少なくとも寄与するように構成される。
第1電線151および第3電線153と、第2電線152と第4電線154とは、送受信導体130を異なる方向に励振させるように構成される。例えば、第1電線151および第3電線153は、送受信導体130をy方向(第1方向)に励振させるように構成される。第2電線152および第4電線154は、送受信導体130をx方向(第2方向)に励振させるように構成される。アンテナ本体110は、かかる電線150を有することで、送受信導体130を一方に励振させる際に送受信導体130が他方に励振することを低減することができる。
第1電線151および第3電線153は、差動電圧で送受信導体130を励振させるように構成される。第2電線152および第4電線154は、送受信導体130の励振により差動電圧が発生するように構成される。アンテナ本体110は、差動電圧で送受信導体130を励振させることで、送受信導体130が励振する際の電位中心の、送受信導体130の中心О1からの揺らぎを小さくすることができる。
図6に示すように、y方向において、第1電線151と第3電線153との間には、送受信導体130の中心О1が位置する。第1電線151と中心О1との間の第1距離D1と、第3電線153と中心O1との間の第3距離D3とは略等しい。
図6に示すように、x方向において、第2電線152と第4電線154との間には、送受信導体130の中心O1が位置する。第2電線152と中心O1との間の第2距離D2と、第4電線154と中心O1との間の第4距離D4とは略等しい。本実施形態では、第2距離D2は、第1距離D1と略等しい。ただし、第2距離D2は、第1距離D1と異なってよい。
第1電線151および第2電線152は、第1対称軸T1を挟んで対称性を有してよい。第3電線153および第4電線154は、第1対称軸T1を挟んで対称性を有してよい。例えば、給電点151Aと給電点152Aとは、および給電点153Aと給電点154Aとは、第1対称軸T1と軸として線対称であってよい。
第1電線151および第4電線154は、第2対称軸T2を挟んで対称性を有してよい。第2電線152および第3電線153は、第2対称軸T2を挟んで対称性を有してよい。例えば、給電点151Aと給電点154Aとは、および給電点152Aと給電点153Aとは、第2対称軸T2を軸として線対称であってよい。
第1電線151と第3電線153とを結ぶ方向は、y方向に沿う。第1電線151と第3電線153とを結ぶ方向は、第1対角方向に沿う。第2電線152と第4電線154とを結ぶ方向は、x方向に沿う。第2電線152と第4電線154とを結ぶ方向は、第2対角方向に沿う。
図4に示すように、回路基板160は、グラウンド導体165を含む。グラウンド導体165は、任意の導電性材料を含む。グラウンド導体165は、導体層であってよい。グラウンド導体165は、回路基板160に含まれるxy平面に略平行な2つの表面のうち、z軸の正方向側に位置する表面に位置する。図2に示すように、回路基板160は、第1の可変位相部25、第2の可変位相部26、送信側端子27、受信側端子28を含む。
第1の可変位相部25は、2つの第1の可変位相器31と、第1の反転回路32とを含む。2つの第1の可変位相器31は、第1のアンテナ素子111aを構成する第1電線151と第3電線153とにそれぞれ接続される。2つの第1の可変位相器31は、第1導体131及び第3導体133における電磁波の周波数の位相を変化させる回路である。2つの第1の可変位相器31は、制御部20に電気的に接続されている。制御部20は、2つの第1の可変位相器31を制御することで、第1のアンテナ素子111aから送信される送信アナログ信号の位相を変化させる。
第1の反転回路32は、2つの第1の可変位相器31の間に設けられ、2つの第1の可変位相器31を電気的に接続している。第1の反転回路32は、バラン(balun)、ならびに電力分配回路およびディレイライン(delay line memory)のいずれかであってよい。第1の反転回路32は、第1の反転回路32から給電点151A及び給電点153Aの各々までの抵抗値を略等しくしている。
第2の可変位相部26は、2つの第2の可変位相器34と、第2の反転回路35とを含む。2つの第2の可変位相器34は、第2のアンテナ素子111bを構成する第2電線152と第4電線154とにそれぞれ接続される。2つの第2の可変位相器34は、第2導体132及び第4導体134における電磁波の周波数の位相を変化させる回路である。2つの第2の可変位相器34は、制御部20に電気的に接続されている。制御部20は、2つの第2の可変位相器34を制御することで、第2のアンテナ素子111bで受信した受信アナログ信号の位相を変化させる。
第2の反転回路35は、2つの第2の可変位相器34の間に設けられ、2つの第2の可変位相器34を電気的に接続している。第2の反転回路35は、第1の反転回路32と同様に、バラン(balun)、ならびに電力分配回路およびディレイライン(delay line memory)のいずれかであってよい。第2の反転回路35は、第2の反転回路35から給電点152A及び給電点154Aの各々までの抵抗値を略等しくしている。
送信側端子27は、第1の反転回路32に接続されている。また、送信側端子27は、送信回路16に接続される。
受信側端子28は、第2の反転回路35に接続されている。また、受信側端子28は、受信回路17に接続される。
上記のようなアンテナ15は、送信側となる第1のアンテナ素子111aと受信側となる第2のアンテナ素子111bとの間においてアイソレーション特性を有するアンテナとなっている。
送信回路16は、A/D変換器であり、制御部20から入力されたデジタルな送信信号を、アナログな送信信号に変換して、アンテナ15へ向けて出力する。
受信回路17は、A/D変換器であり、アンテナ15から入力されたアナログな受信信号を、デジタルな受信信号に変換して、制御部20へ向けて出力する。
キャンセル回路18は、受信信号に含まれるノイズをキャンセルする。キャンセル回路18は、送信回路16から送信波の漏れ信号を取得する。キャンセル回路18は、取得した漏れ信号に基づいて、受信回路17の受信信号に含まれるノイズをキャンセルするためのキャンセル信号を生成する。キャンセル回路18は、生成したキャンセル信号を受信回路17に出力する。受信回路17は、キャンセル信号に基づいて、受信信号に含まれるノイズをキャンセルする。
制御部20は、通信モジュール10の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。制御部20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路を含んでいる。具体的に、制御部20は、アンテナ15のアイソレーションを制御するためのプログラムを実行したり、キャンセル回路18を制御するためのプログラムを実行したりする。
上記の通信モジュール10は、制御部20によって、アンテナ15の2つの第1の可変位相器31が制御されることで、送信側となる第1のアンテナ素子111aのアイソレーションが制御される。また、通信モジュール10は、制御部20によって、アンテナ15の2つの第2の可変位相器34が制御されることで、受信側となる第2のアンテナ素子111bのアイソレーションが制御される。さらに、通信モジュール10は、制御部20によって、アンテナ15のキャンセル回路18が制御されることで、受信信号のノイズをキャンセルすることで、第1のアンテナ素子111aと第2のアンテナ素子111bとの間のアイソレーションを確保する。
複数の通信端末12は、アンテナ41と、無線通信回路42と、センサ43と、を有する。アンテナ41は、通信モジュール10との間で送受信可能なものであればよく、例えば、ダイポールアンテナ等であってもよい。アンテナ41は、円偏波アンテナ、または直交偏波に変換可能なアンテナであってもよい。無線通信回路42は、例えば、RFIC(Radio Frequency Integrated Circuit)であり、アンテナ41と電気的に接続されている。無線通信回路42は、通信モジュール10からアンテナ41を介して信号が入力されると共に、通信モジュール10へ向けてアンテナ41を介して信号を出力する。センサ43は、無線通信回路42と電気的に接続されている。センサ43は、いずれのセンサであってもよく、無線通信回路42へ向けて、センシングによる検出結果を出力している。
次に、図7を参照して、通信モジュール10の制御方法の一例について説明する。図7は、実施形態に係る通信モジュールの制御方法に関する一例のフローチャートである。具体的に、通信モジュール10の制御方法としては、通信モジュール10のアンテナ15のアイソレーション制御である。図7に示すアイソレーション制御は、複数の通信端末12に対して、1つずつ順に通信を行っている。
通信モジュール10は、初期状態となるように初期設定される(ステップS11)。通信モジュール10は、初期状態において第1のアンテナ素子111aからの送信波を受信波として受信して、受信信号を取得する(ステップS12)。通信モジュール10の制御部20は、受信信号を取得すると、取得した受信信号の信号レベルが、予め設定されたしきい値よりも小さいか否かを判定する(ステップS13)。ステップS13では、しきい値として、例えば、最小値が設定されている。ステップS13において、制御部20は、しきい値よりも小さくない(ステップS13:No)と判定すると、アンテナ15のアイソレーション制御を実行する(ステップS14)。
ステップS14では、制御部20が、アンテナ15の2つの第1の可変位相器31を制御することで、送信側となる第1のアンテナ素子111aのアイソレーションを制御する。つまり、制御部20は、受信信号の信号レベルがしきい値よりも小さくなるように、第1のアンテナ素子111aのアイソレーションを制御する。同様に、ステップS14では、制御部20が、アンテナ15の2つの第2の可変位相器34を制御することで、受信側となる第2のアンテナ素子111bのアイソレーションを制御する。つまり、制御部20は、受信信号の信号レベルがしきい値よりも小さくなるように、第2のアンテナ素子111bのアイソレーションを制御する。なお、ステップS14では、第1のアンテナ素子111a及び第2のアンテナ素子111bの少なくとも一方のアイソレーションを制御すればよい。ステップS14の実行後、制御部20は、再び、ステップS12に進む。
ステップS13において、制御部20は、受信信号の信号レベルがしきい値よりも小さい(ステップS13:Yes)と判定すると、第1のアンテナ素子111aと第2のアンテナ素子111bとの間においてアイソレーション特性を有するとして、アイソレーション制御を終了する。
なお、ステップS14では、制御部20が、アンテナ15の2つの第1の可変位相器31及び2つの第2の可変位相器34を制御したが、容量素子135を制御してもよい。つまり、ステップS14では、制御部20が、4つの容量素子135の容量を調整することで、第1のアンテナ素子111aと第2のアンテナ素子111bとの間のアイソレーションを制御してもよい。
次に、図8及び図9を参照して、通信モジュール10の制御方法の一例について説明する。図8は、実施形態に係る通信モジュールの制御方法に関する一例のフローチャートである。図9は、キャンセル信号に関する説明図である。具体的に、通信モジュール10の制御方法としては、通信モジュール10のキャンセル回路18の制御である。なお、図8に示すキャンセル回路18の制御は、図7に示すアイソレーション制御の後に実行される。また、図8に示すキャンセル回路18の制御も、図7と同様に、複数の通信端末12に対して、1つずつ順に通信を行っている。
通信モジュール10は、通信端末12からの受信波を受信して、受信信号を取得する(ステップS21)。通信モジュール10の制御部20は、受信信号を取得すると、取得した受信信号の信号レベルが、予め設定されたしきい値よりも小さいか否かを判定する(ステップS22)。ステップS22では、しきい値として、例えば、最小値が設定されている。ステップS22において、制御部20は、しきい値よりも小さくない(ステップS22:No)と判定すると、キャンセル回路18の制御を実行する(ステップS23)。
ステップS23では、制御部20が、キャンセル回路18で生成されるキャンセル信号を調整している。図9に示すように、送信波の漏れ信号は、同位相となるI信号と、直交位相となるQ信号とを含んでいる。制御部20は、送信回路16から送信波の漏れ信号を取得し、この漏れ信号を相殺するキャンセル信号を生成する。つまり、制御部20は、受信信号の信号レベルがしきい値よりも小さくなるように、キャンセル信号を生成する。具体的に、ステップS23では、制御部20が、キャンセル信号のQ信号を固定し、I信号を変化させることで、キャンセル信号を生成する。この後、ステップS23では、制御部20が、キャンセル信号のI信号を固定し、Q信号を変化させることで、キャンセル信号を生成する。制御部20は、ステップS23の実行後、再び、ステップS21に進む。
ステップS22において、制御部20は、受信信号の信号レベルがしきい値よりも小さい(ステップS22:Yes)と判定すると、第1のアンテナ素子111aと第2のアンテナ素子111bとの間においてアイソレーション特性を有するとして、キャンセル回路18の制御を終了する。
次に、図10を参照して、アンテナの減衰特性について説明する。図10は、アンテナの周波数に対する減衰特性を示すグラフである。図10は、その横軸が電磁波の周波数となっており、その縦軸が減衰特性となっている。図10において、S11a~S11cは、反射特性であり、S21a~S21cは、通過特性である。また、S11a及びS21aは、初期位相(例えば、0°)のときの減衰特性であり、S11b及びS21bは、初期位相から+30°位相を変化させたときの減衰特性であり、S11c及びS21cは、初期位相から-30°位相を変化させたときの減衰特性である。図10に示すように、アンテナ15の2つの第1の可変位相器31及び2つの第2の可変位相器34を制御することにより、減衰極を所定の周波数帯域において変化できることが確認された。
以上のように、実施形態に係る通信モジュール10、通信モジュール10の制御方法では、制御部20により第1の可変位相部25及び第2の可変位相部26の少なくとも一方を制御して、アンテナ15のアイソレーションを制御することができる。このため、アンテナ15のアイソレーションを受信環境に応じて適切に調整することができるため、複数の通信端末12からの受信信号を好適に取得することができる。
また、実施形態に係る通信モジュール10では、制御部20により容量素子135を制御して、アンテナ15のアイソレーションを制御することができる。このため、アンテナ15のアイソレーションを受信環境に応じて適切に調整することができる。
また、実施形態に係る通信モジュール10では、制御部20によりキャンセル回路18を制御して、受信信号に含まれる送信波のノイズをキャンセルすることができる。このため、アンテナ15のアイソレーションを受信環境に応じて適切に調整することができる。
また、実施形態に係る通信モジュール10では、アンテナ15において取得した受信信号の信号レベルが、予め設定した設定値よりも小さくすることができる。このため、受信信号に含まれるノイズを好適に低減することができる。
また、実施形態に係る通信モジュール10では、アンテナ本体110の第3電線153が、送受信導体130の中心O1から観て、y方向において第1電線151と反対側に位置し、第4電線154は、送受信導体130の中心から観て、x方向において第2電線152と反対側に位置する。このため、第1のアンテナ素子111aと第2のアンテナ素子111bとの間においてアイソレーション特性を有するアンテナ15を用いることができる。
また、実施形態に係る通信システム1では、通信モジュール10と通信端末12との間で、設置環境が変化する場合であっても、好適に通信を行うことができる。
なお、実施形態では、キャンセル回路18を用いたが、制御部20により第1の可変位相部25及び第2の可変位相部26の少なくとも一方を制御することで、十分にアイソレーション特性を確保できるのであれば、キャンセル回路18を省いた構成であってもよい。
また、実施形態では、アンテナ15の第1の可変位相部25及び第2の可変位相部26の制御を行った後、キャンセル回路18の制御を行ったが、特に限定されず、キャンセル回路の制御を行った後、第1の可変位相部25及び第2の可変位相部26の制御を行ってもよい。
1 通信システム
10 通信モジュール
12 通信端末
15 アンテナ
16 送信回路
17 受信回路
18 キャンセル回路
20 制御部
25 第1の可変位相部
26 第2の可変位相部
27 送信側端子
28 受信側端子
31 第1の可変位相器
32 第1の反転回路
34 第2の可変位相器
35 第2の反転回路
41 アンテナ
42 無線通信回路
43 センサ
110 アンテナ本体
111 アンテナ素子
111a 第1のアンテナ素子
111b 第2のアンテナ素子
120 基体
130 送受信導体
140 グラウンド導体
150 電線

Claims (9)

  1. 送信側となる第1のアンテナ素子と受信側となる第2のアンテナ素子とを有し、前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子との間においてアイソレーション特性を有するアンテナと、
    前記第1のアンテナ素子に接続される送信回路と、
    前記第2のアンテナ素子に接続される受信回路と、
    前記アンテナ、前記送信回路及び前記受信回路を制御する制御部と、を備え、
    前記アンテナは、
    前記第1のアンテナ素子から送信される送信波の位相を可変させる第1の可変位相部と、
    前記第2のアンテナ素子で受信する受信波の位相を可変させる第2の可変位相部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記第1の可変位相部及び前記第2の可変位相部の少なくとも一方を制御して、前記アンテナのアイソレーションを制御する通信モジュール。
  2. 請求項1に記載の通信モジュールにおいて、
    前記制御部は、
    前記第2のアンテナ素子により前記受信波を受信して前記受信回路から受信信号を取得し、取得した前記受信信号の信号レベルが、予め設定した設定値よりも小さくなるように、前記第1の可変位相部及び前記第2の可変位相部の少なくとも一方を制御する通信モジュール。
  3. 請求項1または2に記載の通信モジュールにおいて、
    前記アンテナは、
    前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子とを電気的に接続する容量素子を、さらに有し、
    前記制御部は、
    前記容量素子の容量を可変制御して、前記アンテナのアイソレーションを制御する通信モジュール。
  4. 請求項3に記載の通信モジュールにおいて、
    前記制御部は、
    前記第2のアンテナ素子により前記受信波を受信して前記受信回路から受信信号を取得し、取得した前記受信信号の信号レベルが、予め設定した設定値よりも小さくなるように、前記容量素子の容量を可変制御する通信モジュール。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の通信モジュールにおいて、
    前記送信回路から前記送信波の漏れ信号を取得し、前記漏れ信号に基づいて、前記受信回路の受信信号に含まれるノイズをキャンセルするキャンセル信号を生成するキャンセル回路を、さらに備える通信モジュール。
  6. 請求項5に記載の通信モジュールにおいて、
    前記キャンセル信号は、同位相となるI信号と、直交位相となるQ信号とを含み、
    前記制御部は、
    前記第2のアンテナ素子により前記受信波を受信して前記受信回路から受信信号を取得し、取得した前記受信信号の信号レベルが、予め設定した設定値よりも小さくなるように、前記キャンセル信号の前記I信号及び前記Q信号の少なくとも一方の信号レベルを制御する通信モジュール。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の通信モジュールにおいて、
    前記アンテナは、
    前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子とを含む送受信導体と、
    グラウンド導体と、
    前記送受信導体に電磁気的に接続されるように構成される第1電線と、
    前記送受信導体に電磁気的に接続されるように構成される第2電線と、
    前記送受信導体に電磁気的に接続されるように構成される第3電線と、
    前記送受信導体に電磁気的に接続されるように構成される第4電線と、を含み、
    前記第3電線は、前記送受信導体の中心から観て、第1方向において前記第1電線と反対側に位置し、
    前記第4電線は、前記送受信導体の中心から観て、第2方向において前記第2電線と反対側に位置する通信モジュール。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の通信モジュールと、
    前記通信モジュールと間で通信を行う通信端末と、を備える通信システム。
  9. 請求項1に記載の通信モジュールを制御する通信モジュールの制御方法であって、
    前記制御部が、
    前記第2のアンテナ素子により前記受信波を受信して前記受信回路から受信信号を取得し、
    取得した前記受信信号の信号レベルが、予め設定した設定値よりも小さくなるように、前記第1の可変位相部及び前記第2の可変位相部の少なくとも一方を制御する通信モジュールの制御方法。
JP2020058485A 2020-03-27 2020-03-27 通信モジュール、通信システム及び通信モジュールの制御方法 Active JP7368291B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020058485A JP7368291B2 (ja) 2020-03-27 2020-03-27 通信モジュール、通信システム及び通信モジュールの制御方法
PCT/JP2021/009923 WO2021193124A1 (ja) 2020-03-27 2021-03-11 通信モジュール、通信システム及び通信モジュールの制御方法
US17/911,134 US20230104169A1 (en) 2020-03-27 2021-03-11 Communication module, communication system, and method for controlling communication module
EP21774221.2A EP4131644A4 (en) 2020-03-27 2021-03-11 COMMUNICATION MODULE, COMMUNICATION SYSTEM AND CONTROL METHOD FOR COMMUNICATION MODULE

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020058485A JP7368291B2 (ja) 2020-03-27 2020-03-27 通信モジュール、通信システム及び通信モジュールの制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021158589A JP2021158589A (ja) 2021-10-07
JP7368291B2 true JP7368291B2 (ja) 2023-10-24

Family

ID=77891941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020058485A Active JP7368291B2 (ja) 2020-03-27 2020-03-27 通信モジュール、通信システム及び通信モジュールの制御方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20230104169A1 (ja)
EP (1) EP4131644A4 (ja)
JP (1) JP7368291B2 (ja)
WO (1) WO2021193124A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6953732B2 (ja) * 2017-02-03 2021-10-27 株式会社三洋物産 遊技機
JP6953733B2 (ja) * 2017-02-03 2021-10-27 株式会社三洋物産 遊技機
JP6926174B2 (ja) * 2019-11-26 2021-08-25 京セラ株式会社 アンテナ、無線通信モジュール及び無線通信機器
WO2023149489A1 (ja) * 2022-02-03 2023-08-10 京セラ株式会社 アンテナ素子およびアレイアンテナ
WO2023149479A1 (ja) * 2022-02-03 2023-08-10 京セラ株式会社 アンテナ素子およびアレイアンテナ

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007189338A (ja) 2006-01-11 2007-07-26 Mitsubishi Electric Corp リーダライタ装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5173711A (en) * 1989-11-27 1992-12-22 Kokusai Denshin Denwa Kabushiki Kaisha Microstrip antenna for two-frequency separate-feeding type for circularly polarized waves
JP2004064743A (ja) * 2002-06-05 2004-02-26 Fujitsu Ltd 適応アンテナ装置
JP5075778B2 (ja) * 2008-09-26 2012-11-21 Kddi株式会社 レピータ基地局装置及びアイソレーション調整方法
US9112277B2 (en) * 2010-03-23 2015-08-18 Rf Micro Devices, Inc. Adaptive antenna neutralization network
US8837332B2 (en) * 2010-12-13 2014-09-16 Nec Laboratories America, Inc. Method for a canceling self interference signal using passive noise cancellation for full-duplex simultaneous (in time) and overlapping (in space) wireless transmission and reception on the same frequency band
US10122074B2 (en) 2014-11-19 2018-11-06 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Antenna device using EBG structure, wireless communication device, and radar device
EP3560111A4 (en) * 2016-12-21 2020-12-02 Intel Capital Corporation WIRELESS COMMUNICATION TECHNOLOGY, DEVICES, AND METHODS
WO2018186226A1 (ja) * 2017-04-07 2018-10-11 株式会社村田製作所 アンテナモジュールおよび通信装置
EP3846289A4 (en) * 2018-08-27 2022-05-25 Kyocera Corporation RESONANCE STRUCTURE, ANTENNA, WIRELESS COMMUNICATION MODULE AND WIRELESS COMMUNICATION DEVICE

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007189338A (ja) 2006-01-11 2007-07-26 Mitsubishi Electric Corp リーダライタ装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021193124A1 (ja) 2021-09-30
JP2021158589A (ja) 2021-10-07
US20230104169A1 (en) 2023-04-06
EP4131644A1 (en) 2023-02-08
EP4131644A4 (en) 2024-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7368291B2 (ja) 通信モジュール、通信システム及び通信モジュールの制御方法
US11095040B2 (en) Antenna and mimo antenna
US11831076B2 (en) Antenna, wireless communication module, and wireless communication device
US7289065B2 (en) Antenna
KR101515871B1 (ko) 메타물질을 기반으로 하는 초박형 마이크로스트립 안테나
JP2005150876A (ja) アンテナ及びその製造方法並びに同アンテナを用いた通信装置
WO2020090838A1 (ja) アンテナ、アレイアンテナ、無線通信モジュール、および無線通信機器
US11862878B2 (en) Antenna, array antenna, radio communication module, and radio communication device
JP7309033B2 (ja) アンテナ
JP2905747B2 (ja) 非接触idカードシステム
US8610634B2 (en) Antenna
JP6181507B2 (ja) アンテナ
US9209519B2 (en) Electromagnetic wave propagation apparatus and electromagnetic wave interface
JP7483456B2 (ja) 通信機器、通信システムおよび制御方法
JP7122389B2 (ja) アンテナ、アレイアンテナ、無線通信モジュール、および無線通信機器
CN113924695A (zh) 天线、无线通信模块以及无线通信设备
JP6461039B2 (ja) 可変特性アンテナ
JP7072725B2 (ja) アンテナ、無線通信モジュール及び無線通信機器
Wansch Small antennas for wireless micro-systems
CN117121300A (zh) 天线以及阵列天线
JP5535281B2 (ja) アンテナ
CN114628888A (zh) 无线模块
Irani Small antenna for RF energy scavenging applications

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231012

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7368291

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150