JP7309033B2 - アンテナ - Google Patents

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Description

本出願は、アンテナに関する。
パッチアンテナ等では、金属のシールドケースにアンテナ本体を配置する構造がある。かかる技術は例えば特許文献1に記載されている。
特開2011-216939号公報
ここで、アンテナは、アンテナ本体の側面と底面を金属のケースを配置すると、特性が低下する場合がある。アンテナの特性が低下すると、受信信号の受信レベルが低下する可能性があり、改善の余地がある。
本開示は、良好なアンテナ特性を得ることができるアンテナを提供することを目的とする。
態様の1つに係るアンテナは、アンテナ本体と、底面と前記底面の周囲に配置された側面を有し、前記底面にアンテナ本体を支持し、金属で形成されたケースと、前記ケースの底面に対面して配置され、側面と接し、誘電体で形成されたえ天井部と、を含み、前記天井部と前記アンテナ本体との距離が、使用周波数である所定周波数の波長の半分よりも短い距離である。
図1は、実施形態に係るアンテナの概略構成を示す側面図である。 図2は、実施形態に係るアンテナの上面図である。 図3は、実施形態に係るアンテナの斜視図である。 図4は、実施形態に係るアンテナ本体の一例を示す斜視図である。 図5は、図4に示すL1-L1線に沿ったアンテナ本体の断面図である。 図6は、図4に示すアンテナ本体の一部を分解した斜視図である。 図7は、図4に示すアンテナ本体のブロック図である。 図8は、図4に示す放射導体の構成を説明する平面図である。 図9は、アンテナの放射特性を比較した一例を示す図である。 図10は、ギャップを10mmとした場合のアンテナの特性の一例を示す図である。 図11は、ギャップを15mmとした場合のアンテナの特性の一例を示す図である。 図12は、ギャップを1mmとした場合のアンテナの特性の一例を示す図である。
本出願に係るアンテナを実施するための複数の実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明において、同様の構成要素について同一の符号を付すことがある。さらに、重複する説明は省略することがある。
[アンテナの一例]
図1は、実施形態に係るアンテナの概略構成を示す側面図である。図2は、実施形態に係るアンテナの上面図である。図3は、実施形態に係るアンテナの斜視図である。アンテナ10は、アンテナ本体110と、アンテナ収納機構20と、を含む。アンテナ10は、使用周波数帯域の波長の電磁波を送信、受信する機器として動作する。
アンテナ本体110の構造は後述する。アンテナ収納機構20は、アンテナ本体110と接するケース22と、ケース22の蓋となる天井部24と、を含む。ケース22は、底面30と、側面32と、を含む。底面30は、アンテナ本体110が固定される。側面32は、底面30の辺の全周に配置される。側面32は、底面30に交差する方向に延びており、底面30に直交する方向において、アンテナ本体110よりも高い。ケース22は、底面30と反対側の面が開口となる。ケース22は、アンテナ110の側面の全周を側面32で覆っている。ケース22は、電磁波を反射する導電性材料で形成される。導電性材料としは、金属材料、金属材料の合金、金属ペーストの硬化物、及び、導電性高分子の何れかを組成として含み得る。金属材料は、銅、銀、パラジウム、金、白金、アルミニウム、クロム、ニッケル、カドミウム鉛、セレン、マンガン、錫、バナジウム、リチウム、コバルト、及び、チタン等を含む。合金は、複数の金属材料を含む。金属ペースト剤は、金属材料の粉末を有機溶剤、及び、バインダとともに混練したものを含む。バインダは、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、及び、ポリエーテルイミド樹脂を含む。導電性高分子は、ポリチオフェン系ポリマー、ポリアセチレン系ポリマー、ポリアニリン系ポリマー、及び、ポリピロール系ポリマー等を含む。
天井部24は、ケース22の側面32の底面30とは反対側の面と接触し、ケース22の開口部分を塞ぐ。天井部24は、誘電体材料で形成される。誘電体材料は、セラミック材料及び樹脂材料の何れかを組成として含み得る。セラミック材料は、酸化アルミニウム質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、ガラスセラミック焼結体、ガラス母材中に結晶成分を析出させた結晶化ガラス、及び、雲母若しくはチタン酸アルミニウム等の微結晶焼結体を含む。樹脂材料は、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、及び、液晶ポリマー等の未硬化物を硬化させたものを含む。
このように、ケース収納体20は、アンテナ本体110の底面と側面をケース30で覆い、上面を天井部32で覆うことで、アンテナ本体110の周囲の全面を覆っている。アンテナ本体110と天井部32とは、離間しており、非接触である。またアンテナ本体110と側面32とも離間しており、非接触である。
[アンテナ本体の構成例]
図4は、実施形態に係るアンテナ本体110の一例を示す斜視図である。図5は、図4に示すL1-L1線に沿ったアンテナ本体110の断面図である。図6は、図4に示すアンテナ本体110の一部を分解した斜視図である。図7は、図4に示すアンテナ本体110のブロック図である。図8は、図4に示す放射導体の構成を説明する平面図である。
図4および図5に示すように、アンテナ本体110は、基体120と、放射導体130と、グラウンド導体140と、第1接続導体155と、第2接続導体156と、第3接続導体157と、第4接続導体158とを含む。アンテナ本体110は、給電線150と、回路基板160とを含む。放射導体130、グラウンド導体140および給電線150は、アンテナ素子111として機能する。給電線150は、第1給電線151と、第2給電線152と、第3給電線153と、第4給電線154とを含む。図4に示すアンテナ本体110が含む第1接続導体155~第4接続導体158の各々の数は、2つである。ただし、アンテナ本体110が含む第1接続導体155~第4接続導体158の各々の数は、1つであってよいし、3つ以上であってよい。
アンテナ素子111は、所定の共振周波数で発振可能に構成される。アンテナ素子111が所定の共振周波数で発振することにより、アンテナ本体110は、電磁波を放射する。アンテナ本体110は、アンテナ素子111の少なくとも1つの共振周波数帯のうちの少なくとも1つを動作周波数としうる。アンテナ本体110は、動作周波数の電磁波を放射しうる。動作周波数の波長は、アンテナ本体110の動作周波数における電磁波の波長である動作波長となりうる。
アンテナ素子111は、z軸の正方向からアンテナ素子111のxy平面に略平行な面に入射する所定周波数(使用周波数)の電磁波に対して、後述のように、人工磁気壁特性(Artificial Magnetic Conductor Character)を示す。本開示において「人工磁気壁特性」は、動作周波数における入射波と反射波との位相差が0度となる面の特性を意味する。人工磁気壁特性を有する面では、動作周波数帯において、入射波と反射波の位相差が-90度~+90度となる。動作周波数帯は、人工磁気壁特性を示す共振周波数と動作周波数とを含む。
アンテナ素子111が上述の人工磁気壁特性を示すことにより、図6に示すように、アンテナ本体110のz軸の負方向側に回路基板160の後述のグラウンド導体165を位置させても、アンテナ本体110の放射効率が維持され得る。
基体120は、例えば、セラミック材料、および樹脂材料のいずれかを組成として含みうる。セラミック材料は、酸化アルミニウム質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、ガラスセラミック焼結体、ガラス母材中に結晶成分を析出させた結晶化ガラス、および雲母もしくはチタン酸アルミニウム等の微結晶焼結体を含む。樹脂材料は、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、および液晶ポリマー等の未硬化物を硬化させたものを含む。
基体120は、放射導体130、グラウンド導体140、および給電線150と接する。基体120は、放射導体130の形状に応じた形状であってよい。基体120は、略正四角柱であってよい。基体120は、上面121および下面122を含む。上面121および下面122の各々は、略正四角柱である基体120の上面および底面の各々でありうる。上面121および下面122は、xy平面に略平行でありうる。上面121および下面122の各々は、略正方形でありうる。略正方形である上面121および下面122の2つの対角線のうちの一方の対角線は、x方向に沿う。当該2つの対角線のうちの他方の対角線は、y方向に沿う。上面121は、下面122よりも、z軸の正方向側に位置する。
放射導体130は、共振器として機能する。放射導体130は、例えば、金属材料、金属材料の合金、金属ペーストの硬化物、および導電性高分子のいずれかを組成として含みうる。金属材料は、銅、銀、パラジウム、金、白金、アルミニウム、クロム、ニッケル、カドミウム鉛、セレン、マンガン、錫、バナジウム、リチウム、コバルト、およびチタン等を含む。合金は、複数の金属材料を含む。金属ペースト剤は、金属材料の粉末を有機溶剤、およびバインダとともに混練したものを含む。バインダは、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂を含む。導電性ポリマーは、ポリチオフェン系ポリマー、ポリアセチレン系ポリマー、ポリアニリン系ポリマー、ポリピロール系ポリマー等を含む。
図4に示すように、放射導体130は、基体120の上面121に位置しうる。放射導体130は、xy平面に沿って広がる。放射導体130は、第1接続導体155~第4接続導体158を容量的に接続するように構成される。放射導体130は、xy平面において周囲を第1接続導体155~第4接続導体158によって囲まれる。
放射導体130は、例えば第1給電線151および第3給電線153の各々から互いに逆相の電気信号が供給されることにより、y方向に共振しうる。放射導体130がy方向に共振する際、放射導体130からは、第1接続導体155がy軸の負方向側に位置する電気壁として観え、第3接続導体157がy軸の正方向側に位置する電気壁として観える。放射導体130がy方向に共振する際、放射導体130からは、x軸の正方向側が磁気壁として観え、x軸の負方向側が磁気壁として観える。放射導体130がy方向に共振する際、放射導体130がこの2つの電気壁と2つの磁気壁とによって囲まれることにより、アンテナ本体110は、z軸の正方向側からアンテナ本体110に含まれるxy平面に入射する所定周波数の電磁波に対して人工磁気壁特性を示す。
放射導体130は、例えば第2給電線152および第4給電線154の各々から互いに逆相の電気信号が供給されることにより、x方向に共振するように構成されうる。放射導体130がx方向に共振する際、放射導体130からは、第2接続導体156がx軸の正方向側に位置する電気壁として観え、第4接続導体158がx軸の負方向側に位置する電気壁として観える。放射導体130がx方向に共振する際、放射導体130からは、y軸の正方向側が磁気壁として観え、y軸の負方向側が磁気壁として観える。放射導体130がx方向に共振する際、放射導体130がこの2つの電気壁と2つの磁気壁とによって囲まれることにより、アンテナ本体110は、z軸の正方向側からアンテナ本体110に含まれるxy平面に入射する所定周波数の電磁波に対して、人工磁気壁特性を示す。
図7に示すように、放射導体130は、中心О1を含む。中心O1は、放射導体130の、x方向およびy方向の両方の中心である。放射導体130は、xy平面に沿って延びる第1対称軸T1を含みうる。第1対称軸T1は、中心O1を通り、x方向およびy方向に交わる方向に延びている。第1対称軸T1は、y軸の正方向からx軸の負方向に向けて45度傾いた方向に沿って延びてよい。放射導体130は、xy平面に沿って延びる第2対称軸T2を含みうる。第2対称軸T2は、中心O1を通り、第1対称軸T1に交わる方向に延びている。第2対称軸T2は、y軸の正方向からx軸の正方向に向けて45度傾いた方向に沿って延びてよい。放射導体130は、動作波長の2分の1の大きさであってよい。例えば、放射導体130のx方向における長さ、および放射導体130のy方向における長さは、動作波長の2分の1であってよい。
図6に示すように、放射導体130は、第1導体131と、第2導体132と、第3導体133と、第4導体134とを含む。第1導体131~第4導体134、グラウンド導体140、第1給電線151~第4給電線154、および第1接続導体155~第4接続導体158の全てが、同じ材料を含んでよいし、または異なる材料を含んでよい。第1導体131~第4導体134、グラウンド導体140、第1給電線151~第4給電線154、および第1接続導体155~第4接続導体158のいずれかの組み合わせが同じ材料を含んでよい。
第1導体131~第4導体134の各々は、例えば同一形状の、略正方形であってよい。略正方形である第1導体131の2つの対角線、および、略正方形である第3導体133の2つの対角線は、x方向およびy方向に沿う。第1導体131のy方向に沿う対角線の長さ、および、第3導体133のy方向に沿う対角線の長さは、動作波長の4分の1程度であってよい。略正方形である第2導体132の2つの対角線、および、略正方形である第4導体134の2つの対角線は、x方向およびy方向に沿う。第2導体132のx方向に沿う対角線の長さ、および、第4導体134のx方向に沿う対角線の長さは、動作波長の4分の1程度であってよい。
第1導体131~第4導体134の各々の少なくとも一部は、基体120の外側に露わになってよい。第1導体131~第4導体134の各々の一部は、基体120の中に位置してよい。第1導体131~第4導体134の各々の全体が、基体120の中に位置してよい。
第1導体131~第4導体134は、基体120の上面121に沿って広がる。一例として、第1導体131~第4導体134は、上面121上に、正方格子状に並んでよい。この場合、第1導体131と第4導体134とは、および、第2導体132と第3導体133とは、第1対称軸T1に沿って並んでよい。第1導体131と第2導体132とは、および、第4導体134と第3導体133とは、第2対称軸T2に沿って並んでよい。第1導体131~第4導体134が並ぶ正方格子の2つの対角方向は、x方向おおよびy方向に沿う。当該2つの対角方向のうち、y方向に沿う対角方向は、第1対角方向と記載する。当該2つの対角方向のうちの、x方向に沿う対角方向は、第2対角方向と記載する。第1対角方向と第2対角方向は、中心O1で交わりうる。
第1導体131~第4導体134は、所定間隔を置いて、互いに離れて位置する。例えば、図4に示すように、第1導体131と第2導体132とは、間隔t1を置いて離れて位置する。第3導体133と第4導体134とは、間隔t1を置いて離れて位置する。第1導体131と第4導体134とは、間隔t2を置いて離れて位置する。第2導体132と第3導体133とは、間隔t2を置いて離れて位置する。第1導体131~第4導体134は、所定間隔を置いて互いに離れて位置することにより、互いに容量的に接続されるように構成される。
図4に示すように、アンテナ素子111は、隙間Sxに容量素子C1,C2を有してよい。アンテナ素子111は、隙間Syに容量素子C3,C4を有してよい。容量素子C1~C4は、チップコンデンサ等であってよい。隙間Sxに位置する容量素子C1は、第1導体131と第2導体132とを容量的に接続するように構成されている。隙間Sxに位置する容量素子C2は、第3導体133と第4導体134とを容量的に接続するように構成されている。隙間Syに位置する容量素子C3は、第1導体131と第4導体134とを容量的に接続するように構成されている。隙間Syに位置する容量素子C4は、第2導体132と第3導体133とを容量的に接続するように構成されている。容量素子C1,C2の隙間Sxにおける位置及び容量素子C3,C4の隙間Syにおける位置は、アンテナ本体110の所望の共振周波数に応じて、適宜調整されてよい。容量素子C1~C4の容量値は、アンテナ本体110の所望の共振周波数に応じて、適宜調整されてよい。容量素子C1~C4の容量値を大きくすると、アンテナ本体110の共振周波数は低くなり得る。容量素子C1~C4の容量値を小さくすると、アンテナ本体110の共振周波数は高くなり得る。
グラウンド導体140は、金属材料、金属材料の合金、金属ペーストの硬化物、および導電性高分子のいずれかを組成として含みうる。グラウンド導体140は、アンテナ素子111のグラウンドとして機能しうる。図5に示すように、グラウンド導体140は、回路基板160の後述のグラウンド導体165に接続されていてよい。この場合、グラウンド導体140は、回路基板160のグラウンド導体165と一体化されてよい。グラウンド導体140は、平板状の導体となりうる。グラウンド導体140は、基体120の下面122に位置する。
図6に示すように、グラウンド導体140は、xy平面に沿って広がる。グラウンド導体140は、z方向において、放射導体130と対向している。グラウンド導体140と放射導体130との間には、基体120が介在する。グラウンド導体140は、放射導体130の形状に応じた形状でありうる。本実施形態では、グラウンド導体140は、略正方形状である放射導体130に応じた、略正方形状である。ただし、グラウンド導体140は、放射導体130に応じて、任意の形状であってよい。グラウンド導体140は、開口141,142,143,144を含む。開口141~144のxy平面における位置は、第1給電線151~第4給電線154のxy平面における位置に応じて、適宜調整されてよい。
給電線150は、外部からの電気信号をアンテナ素子111に供給するように構成されうる。給電線150は、アンテナ素子111からの電気信号を外部に供給するように構成されうる。給電線150は、スルーホール導体またはビア導体等であってよい。給電線150は、アンテナ素子111からの電気信号を外部の回路基板160等に供給可能に構成される。第1給電線151~第4給電線154の各々は、放射導体130の異なる位置に接する。例えば、図4および図7に示すように、第1給電線151は、第1導体131に電気的に接続されている。第2給電線152は、第2導体132に電気的に接続されている。第3給電線153は、第3導体133に電気的に接続されている。第4給電線154は、第4導体134に電気的に接続されている。ただし、第1給電線151~第4給電線154の各々は、第1導体131~第4導体134の各々に磁気的に接続されるように構成されてよい。第1給電線151~第4給電線154の各々が第1導体131~第4導体134の各々に接続される箇所は、給電点151A、給電点152A、給電点153A、および給電点154Aとも記載する。図6に示すように、第1給電線151~第4給電線154の各々は、グラウンド導体140の開口141~144の各々を介して外部に通じている。第1給電線151~第4給電線154の各々は、z方向に沿って延びてよい。
第1給電線151および第3給電線153は、放射導体130がy方向に共振した際の電気信号の外部への供給に少なくとも寄与するように構成される。第2給電線152および第4給電線154は、放射導体130がx方向に共振した際の電気信号の外部への供給に少なくとも寄与するように構成される。
第1給電線151および第3給電線153と、第2給電線152と第4給電線154とは、放射導体130を異なる方向に励振させるように構成される。例えば、第1給電線151および第3給電線153は、放射導体130をy方向に励振させるように構成される。第2給電線152および第4給電線154は、放射導体130をx方向に励振させるように構成される。アンテナ本体110は、かかる給電線150を有することで、放射導体130を一方に励振させる際に放射導体130が他方に励振することを低減することができる。
第1給電線151および第3給電線153は、差動電圧で放射導体130を励振させるように構成される。第2給電線152および第4給電線154は、差動電圧で放射導体130を励振させるように構成される。アンテナ本体110は、差動電圧で放射導体130を励振させることで、放射導体130が励振する際の電位中心の、放射導体130の中心О1からの揺らぎを小さくすることができる。
図7に示すように、y方向において、第1給電線151と第3給電線153との間には、放射導体130の中心О1が位置する。第1給電線151と中心О1との間の第1距離D1と、第3給電線153と中心O1との間の第3距離D3とは略等しい。
図7に示すように、x方向において、第2給電線152と第4給電線154との間には、放射導体130の中心O1が位置する。第2給電線152と中心O1との間の第2距離D2と、第4給電線154と中心O1との間の第4距離D4とは略等しい。本実施形態では、第2距離D2は、第1距離D1と略等しい。ただし、第2距離D2は、第1距離D1と異なってよい。
第1給電線151および第2給電線152は、第1対称軸T1を挟んで対称性を有してよい。第3給電線153および第4給電線154は、第1対称軸T1を挟んで対称性を有してよい。例えば、給電点151Aと給電点152Aとは、および給電点153Aと給電点154Aとは、第1対称軸T1と軸として線対称であってよい。
第1給電線151および第4給電線154は、第2対称軸T2を挟んで対称性を有してよい。第2給電線152および第3給電線153は、第2対称軸T2を挟んで対称性を有してよい。例えば、給電点151Aと給電点154Aとは、および給電点152Aと給電点153Aとは、第2対称軸T2を軸として線対称であってよい。
第1給電線151と第3給電線153とを結ぶ方向は、y方向に沿う。第1給電線151と第3給電線153とを結ぶ方向は、第1対角方向に沿う。第2給電線152と第4給電線154とを結ぶ方向は、x方向に沿う。第2給電線152と第4給電線154とを結ぶ方向は、第2対角方向に沿う。ただし、第1給電線151と第3給電線153とを結ぶ方向は、第1対角方向に対して傾いていてよい。第2給電線152と第4給電線154とを結ぶ方向は、第2対角方向に対して傾いていてよい。
図8に示すように、回路基板160は、第1給電回路61と、第2給電回路62とを含む。第1給電回路61は、送信端子Txに電気的に接続されている。第2給電回路62は、受信端子Rxに電気的に接続されている。すなわち、アンテナ本体110は、送信端子Txと、受信端子Rxとを有する。
第1給電回路61は、第1給電線151および第3給電線153に電気的に接続されている。第1給電回路61は、互いの位相が略逆相となる逆相信号を第1給電線151および第3給電線153に供給するように構成される。言い換えると、第1給電線151に供給される第1給電信号は、第3給電線153に供給される第3給電信号と位相が略逆相である。
第1反転回路63は、共振周波数帯で、入力された1つの電気信号の位相を反転する回路であってよい。第1反転回路63は、入力された1つの電気信号から、互いの位相が略逆相となる逆相信号を出力する回路であってよい。第1反転回路63は、バラン(balun)、ならびに電力分配回路およびディレイライン(delay line memory)のいずれかであってよい。第1反転回路63は、第1給電線151および第3給電線153の一方に接続されるインダクタンス素子と、他方に接続されるキャパシタンス素子とを含みうる。第1給電回路61は、互いの位相が略逆相となる逆相信号を第1給電線151および第3給電線153に供給するように構成される。アンテナ本体110では、第1給電線151および第3給電線153に逆位相の電気信号が供給される。この場合、アンテナ本体110は、放射導体130がy方向に沿って共振する。
第2給電回路62は、第2給電線152および第4給電線154に電気的に接続されている。第2給電回路62は、互いの位相が略逆相となる逆相信号を第2給電線152および第4給電線154に供給するように構成される。言い換えると、第2給電線152に供給される第2給電信号は、第4給電線154に供給される第4給電信号と位相が略逆相である。
第2給電回路62は、第2給電線152および第4給電線154に電気的に接続されている。第2給電回路62は、第2反転回路64と、第2配線162と、第4配線164とを含む。本実施形態では、第2反転回路64は、第2給電線152および第4給電線154の一方に接続されるインダクタンス素子と、他方に接続されるキャパシタンス素子とを含みうる。第2給電回路62は、互いの位相が略逆相となる逆相信号を第2給電線152および第4給電線154に供給するように構成される。アンテナ本体110では、第2給電線152および第4給電線154に逆位相の電気信号が供給される。この場合、アンテナ本体110は、放射導体130がx方向に沿って共振する。
第1配線161~第4配線164は、任意の導電性材料を含む。第1配線161~第4配線164は、配線パターンとして回路基板160に形成されてよい。
第1配線161は、第1反転回路63と、第1給電線151とを電気的に接続する。第2配線162は、第2反転回路64と、第2給電線152とを電気的に接続する。第3配線163は、第1反転回路63と第3給電線153とを電気的に接続する。第4配線164は、第2反転回路64と、第4給電線154とを電気的に接続する。
第1配線161の配線長および幅と、第3配線163の配線長および幅とは、略等しくてよい。第1配線161の配線長および幅と、第3配線163の配線長および幅とが、略等しくなることにより、第1配線161のインピーダンスと第3配線163のインピーダンスとが略等しくなりうる。
第2配線162の配線長および幅と、第4配線164の配線長および幅とは、略等しくてよい。第2配線162の配線長および幅と、第4配線164の配線長および幅とが、略等しくなることにより、第2配線162のインピーダンスと第4配線164のインピーダンスとが略等しくなりうる。
図5に示すように、回路基板160は、グラウンド導体165を含む。グラウンド導体165は、任意の導電性材料を含む。グラウンド導体165は、導体層であってよい。グラウンド導体165は、回路基板160に含まれるxy平面に略平行な2つの表面のうち、z軸の正方向側に位置する表面に位置する。
アンテナ本体110は、放射導体130と、グラウンド導体140と、放射導体130に電磁気的に接続されるように構成される第1給電線151と、放射導体130に電磁気的に接続されるように構成される第2給電線152と、放射導体130に電磁気的に接続されるように構成される第3給電線153と、放射導体130に電磁気的に接続されるように構成される第4給電線154と、第1給電線151および第3給電線153に互いに逆相な逆相信号を給電するように構成される第1給電回路61と、第2給電線152および第4給電線154に互いに逆相な逆相信号を給電するように構成される第2給電回路62と、を含む。放射導体130は、第1給電線151および第3給電線153からの給電によって第1方向に励振するように構成され、第2給電線152および第4給電線154からの給電によって第2方向に励振するように構成され、第3給電線153は、放射導体130の中心から観て、第1方向において第1給電線151と反対側に位置し、第4給電線154は、放射導体130の中心から観て、第2方向において第2給電線152と反対側に位置する。アンテナ本体110は、第1給電線151と第3給電線153とを結ぶ方向は、第1方向に対して傾いており、第2給電線152と第4給電線154とを結ぶ方向は、第2方向に対して傾いている。
アンテナ本体110は、第1給電線151および第3給電線153からの給電によって励振する第1方向と、第2給電線152および第4給電線154からの給電によって励振する第2方向とが直交し、かつ対象構造である。このため、アンテナ本体110は、アイソレーションが確保されている。アイソレーションが確保されるとは、例えば、互いが隔離、分離していることを含む。アンテナ10は、アンテナ本体110の第1対角方向および第2対角方向が直交となるので、アンテナ本体110のアイソレーションが確保されている。
[アンテナ本体とアンテナ収納部の関係]
本実施形態のアンテナ10は、アンテナ本体100は、ケース20の底面30に設置され、側面が側壁32と対面し、上面が天井部24と対面する。アンテナ10は、アンテナ本体110と天井部24との間のZ方向におけるギャップ(距離)Gは、アンテナ本体110において送受信する使用周波数である所定周波数の波長をλとすると、λ/2以下となっている。アンテナ10は、上記関係を満たすことで、アンテナの特性、特に利得を高くしつつ、アイソレーション特性を高くすることができる。
アンテナ10は、より好ましくは、アンテナ本体110と天井部24との間のZ方向における距離は、λ/4以下である。さらに好ましくは、アンテナ本体110と天井部24との間のZ方向における距離は、λ/8以下である。また、アンテナ本体110と天井部24との間のZ方向における距離は、λ/24以上であることが好ましい。また、アンテナ本体110と天井部24との間のZ方向における距離は、5mm以上15mm以下であることが好ましく、10mm以上15mm以下であることがより好ましい。ここで、電磁波は、TMモードにおいて送受信する周波数帯となっており、例えば、2GHz帯となっている。2GHz帯における中心周波数の電磁波の波長λは、例えば、略16cmとなっている。このため、アンテナ本体10と側壁72との間の距離であるλ/2は、略80mmとなっている。
アンテナ10は、アンテナ本体110と側面32との間のX方向及びY方向における距離は、アンテナ本体10において送受信する使用周波数である所定周波数の波長をλとすると、λ/2以下であることが好ましい。より好ましくは、アンテナ本体110と側面32との間のX方向及びY方向における距離は、λ/4以下である。さらに好ましくは、アンテナ本体110と側面32との間のX方向及びY方向における距離は、λ/8以下である。また、アンテナ本体110と側面32との間のX方向及びY方向における距離は、5mm以上15mm以下であることが好ましく、10mm以上15mm以下であることがより好ましい。
アンテナ10は、アンテナ本体110のX方向及びY方向における長さは、アンテナ本体10において送受信する使用周波数である所定周波数の波長をλとすると、λ/2以下であることが好ましい。より好ましくは、アンテナ本体110のX方向及びY方向における長さが、λ/4以下である。
次に、アンテナの放射特性を計測した実験例について説明する。図9は、アンテナの放射特性を比較した一例を示す図である。図9は、本実施形態のアンテナ10で距離Gを5mmとした場合の放射特性の測定結果200を示す。また、比較のため、ケースを誘電体材料で形成し、距離Gを10mmとした場合の放射特性の測定結果202と、ケースと天井部を配置していない構造の放射特性の測定結果204と、を示す。
図9に示すように、ケースの周囲を導電性材料で形成し、天井部を誘電体で形成することで、測定結果202、204に対して、ゲインを高くすることができ、かつ、後方放射を少なくすることができる。周囲の環境変化に対して影響を小さくするためには、アンテナの一部に金属ケースを使うことが行われている。一般的なパッチアンテナでは、半波長に対してケースサイズを大きくすることでケースの有無による特性変動を小さくさせている、または、一部では特性向上を行っている。
次に、距離Gを種々の値とした場合の放射特性の測定結果を示す。図10は、ギャップを10mmとした場合のアンテナの特性の一例を示す図である。図11は、ギャップを15mmとした場合のアンテナの特性の一例を示す図である。図12は、ギャップを1mmとした場合のアンテナの特性の一例を示す図である。
図10から図12と、図9の測定結果200に示すように、いずれの測定結果でもゲインを高くし、後方放射を少なくすることができる。また、ギャップを5mm以上15mm以下とすることで、後方反射を少なくでき、10mm以上15mm以下とすることで、後方反射をさらに少なくできる。
以上より、アンテナ10は、アンテナ本体110の周囲に導電性材料の側面32を配置し、天井部24を誘電性材料とし、さらに、天井部24とアンテナ本体110との距離をλ/2以下とすることで、アンテナ特性を高くすることができる。具体的には、ゲインを高くし、後方反射を抑制することができる。つまり、ケースに収納している状態で、必要な方向の感度を高くすることができる。
ここで、本実施形態のアンテナ10は、アンテナ本体110が、放射導体130と、グラウンド導体140と、放射導体130に電磁気的に接続されるように構成される第1給電線151と、放射導体130に電磁気的に接続されるように構成される第2給電線152と、放射導体130に電磁気的に接続されるように構成される第3給電線153と、放射導体130に電磁気的に接続されるように構成される第4給電線154と、第1給電線151および第3給電線153に互いに逆相な逆相信号を給電するように構成される第1給電回路61と、第2給電線152および第4給電線154に互いに逆相な逆相信号を給電するように構成される第2給電回路62と、を含む。放射導体130は、第1給電線151および第3給電線153からの給電によって第1方向に励振するように構成され、第2給電線152および第4給電線154からの給電によって第2方向に励振するように構成され、第3給電線153は、放射導体130の中心から観て、第1方向において第1給電線151と反対側に位置し、第4給電線154は、放射導体130の中心から観て、第2方向において第2給電線152と反対側に位置する。アンテナ本体110は、第1給電線151と第3給電線153とを結ぶ方向は、第1方向に対して傾いており、第2給電線152と第4給電線154とを結ぶ方向は、第2方向に対して傾いている。これにより、アンテナ10は、高いアイソレーションを備えることができる。アンテナと、アンテナ収容部が上記関係を満たすことで、アンテナ特性をより向上させることができる。また、本実施形態の場合アンテナ10を列状に配置してアレイアンテナとしてもよい。
また、本実施形態のアンテナは、アンテナ本体を、第1平面に沿って広がり、複数の第1導体を含む導体部と、導体部と離れて位置し、第1平面に沿って広がるグラウンド導体と、グラウンド導体から導体部に向かって延びる、3つ以上の第1所定数の接続導体と、を有し、複数の第1導体のうちの少なくとも2つは、異なる前記接続導体に接続され、第1所定数の接続導体は、何れか2つが、第1平面に含まれる第1方向に沿って並ぶ、第1接続対と、何れか2つが、第1平面に含まれ且つ前記第1方向と交わる第2方向に沿って並ぶ、第2接続対と、を含み、第1電流経路に沿って第1周波数で共振するように構成され、第2電流経路に沿って第2周波数で共振するように構成され、第1電流経路は、グラウンド導体と、導体部と、第1接続対とを含み、第2電流経路は、グラウンド導体と、導体部と、第2接続対とを含む構成としてもよい。つまり、アンテナは、複数の周波数で共振し、人工磁気壁特性を示す種々のアンテナ本体に用いることができる。
一般的なパッチアンテナ等で、周囲の環境変化に対して影響を小さくするためにアンテナの一部に金属ケースを使う場合、半波長に対してケースサイズを大きくすることでケースの有無による特性変動を小さくさせている。波長よりも大きさが十分に小さいような小形アンテナにおいては、金属ケースはあまり使われず、通常樹脂ケースが使用される。アンテナ周波数が金属筐体の寸法により遮断周波数以下となり、アンテナ特性が低下するためである。小形アンテナでは、小型化に際する構造変形によって指向性がz軸から傾く場合が多く、金属ケースが指向性に及ぼす影響が大きい。金属ケースによる影響が大きく、金属ケースによってアンテナ特性の低下や指向性が大きく変化してしまう場合がある。
第1電流経路は、第2電流経路と直交しうる。第1電流経路が第2電流経路と直交すると、磁気壁と電気壁とが直交しているとみられる。磁気壁と電気壁とが直交することで、アンテナ10は、周囲を導体で囲まれた際に放射特性に与える影響が少なくなる。アンテナ素子として人工磁気壁を有する小形のアンテナ10の周囲5面である、4つの側面及び底面に金属を配することで、アンテナの特性変動が小さくまた、周囲環境による変動が小さくなる。アンテナ10は、図9に示すように、主の指向性がz軸を向いており、かつ、xy平面への放射が少ないためである。
さらに、入射する所定周波数の電磁波に対して、人工磁気壁特性を示すアンテナ本体に用いることができる。
添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成を具現化するように構成されるべきである。
10 アンテナ
20 アンテナ収納部
22 ケース
24 天井部
30 底面
32 側面
61 第1給電回路
62 第2給電回路
63 第1反転回路
64 第2反転回路
110 アンテナ本体
111 アンテナ素子
120 基体
130 放射導体
140 グラウンド導体
150 給電線
151 第1給電線
152 第2給電線
153 第3給電線
154 第4給電線
160 回路基板

Claims (8)

  1. アンテナ本体と、
    底面と前記底面の周囲に配置された側面を有し、前記底面にアンテナ本体を支持し、金属で形成されたケースと、
    前記ケースの底面に対面して配置され、側面と接し、誘電体で形成された天井部と、を含み、
    前記天井部と前記アンテナ本体との距離が、使用周波数である所定周波数の波長の半分よりも短い距離であり、
    前記アンテナ本体は、
    第1平面に沿って広がり、複数の第1導体を含む導体部と、
    前記導体部と離れて位置し、前記第1平面に沿って広がるグラウンド導体と、
    前記グラウンド導体から前記導体部に向かって延びる、3つ以上の第1所定数の接続導体と、を有し、
    前記複数の第1導体のうちの少なくとも2つは、異なる前記接続導体に接続され、
    前記第1所定数の接続導体は、
    何れか2つが、前記第1平面に含まれる第1方向に沿って並ぶ、第1接続対と、
    何れか2つが、前記第1平面に含まれ且つ前記第1方向と交わる第2方向に沿って並ぶ、第2接続対と、を含み、
    第1電流経路に沿って第1周波数で共振するように構成され、
    第2電流経路に沿って、前記第1周波数とは異なる第2周波数で共振するように構成され、
    前記第1電流経路は、前記グラウンド導体と、前記導体部と、前記第1接続対とを含み、
    前記第2電流経路は、前記グラウンド導体と、前記導体部と、前記第2接続対とを含むアンテナ。
  2. 前記第1電流経路は、前記第2電流経路と直交している、請求項1に記載のアンテナ。
  3. アンテナ本体と、
    底面と前記底面の周囲に配置された側面を有し、前記底面にアンテナ本体を支持し、金属で形成されたケースと、
    前記ケースの底面に対面して配置され、側面と接し、誘電体で形成された天井部と、を含み、
    前記天井部と前記アンテナ本体との距離が、使用周波数である所定周波数の波長の半分よりも短い距離であり、
    前記アンテナ本体は、
    放射導体と、
    グラウンド導体と、
    前記放射導体に電磁気的に接続されるように構成される第1給電線と、
    前記放射導体に電磁気的に接続されるように構成される第2給電線と、
    前記放射導体に電磁気的に接続されるように構成される第3給電線と、
    前記放射導体に電磁気的に接続されるように構成される第4給電線と、
    前記第1給電線および前記第3給電線に互いに逆相な逆相信号を給電するように構成される第1給電回路と、
    前記第2給電線および前記第4給電線に互いに逆相な逆相信号を給電するように構成される第2給電回路と、を含み、
    前記放射導体は、
    前記第1給電線および前記第3給電線からの給電によって第1方向に励振するように構成され、
    前記第2給電線および前記第4給電線からの給電によって第2方向に励振するように構成され、
    前記第3給電線は、前記放射導体の中心から観て、前記第1方向において前記第1給電線と反対側に位置し、
    前記第4給電線は、前記放射導体の中心から観て、前記第2方向において前記第2給電線と反対側に位置するアンテナ。
  4. 前記側面と前記アンテナ本体との距離が、前記アンテナの使用波長帯域の波長の半分よりも短い距離である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のアンテナ。
  5. 前記アンテナ本体は、長さが前記アンテナの使用波長帯域の波長の半分よりも短い請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のアンテナ。
  6. 前記アンテナ本体は、入射する所定周波数の電磁波に対して、人工磁気壁特性を示す請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のアンテナ。
  7. 前記天井部と前記アンテナ本体との距離は、所定周波数の波長における24分の1以上である、請求項1から請求項のいずれか一項に記載のアンテナ。
  8. 前記天井部と前記アンテナ本体との距離は、5mm以上である請求項1から請求項のいずれか一項に記載のアンテナ。
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