JP7367971B2 - 放香装置 - Google Patents

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Description

本発明は、担体を外部の空気(以下、外気と記す)に露出する度合いを調整することにより、担体の担持する芳香剤の揮発をコントロールすることができる香りを放香する放香装置に関する。
近年、ホテルのロビー、空港のラウンジ、店舗内、企業の受付やミーティングルーム等、部屋全体や広い空間で香りを演出する要望が高まっている。狭い空間等や個人的に香り(アロマ)を楽しむ場合等は、アロマディフューザが用いられる。これらの空間に効率よく芳香剤を揮発して放香するために、ハニカム形状等の多数の貫通セルを有する芳香剤、薬剤等の保持用担体を用いて、当該保持用担体に送風して揮発を行うことが知られている。
特開平11-92303 実開平6-58950
特許文献1には、セルサイズが2~5mmの範囲の多数の貫通セルを有するハニカム形状からなる薬剤保持用担体が開示されている。
しかしながら、このような薬剤保持用担体は、拡散量を使用者の要望に応じてコントロールすることが困難であり、常時定量が拡散されることになる。香料の拡散度合いは環境の状態や個人差等に応じて変動するものであるから、極端な場合、香料の香りの濃淡によるストレスを与えてしまうおそれがあり、香料による香りづけが、逆効果になってしまう場合がある。
そこで、このリスクを回避するため、担体・薬剤を、空気に触れないようにする発明が開示されている。
特許文献2には、芳香源収容部22を覆うシャッタ19について風力を利用して間欠的に上下動開閉することにより芳香散出口を開閉するようになっており、芳香源収容部22内の芳香剤23がX方向からの風に運ばれてシャッタ19の前面方向に芳香を散出させる発明が開示されている。
しかし、特許文献2では、上下動開閉が間欠的であるから、完全に開いた状態と、完全に閉じられた状態とのON/OFF制御であり、そのON/OFFの中間領域での拡散量をコントロールすることはできず、最適な香料の濃度を維持することには課題がある。さらに特許文献2では、シャッタ19と芳香源収容部22と、芳香源収容部22内の芳香剤23との配置状況において、シャッタ19を閉じた状態での芳香剤23の封止構造を意図しておらず、芳香源収容部22内で芳香剤が外部の空気に触れて芳香剤が酸化、劣化し、香りが変化してしまうリスクがある。
そこで、本発明は、揮発性香料を揮発させる放香装置であって、前記揮発性香料を担持する担体と、前記担体を覆う覆い体と、前記覆い体内に気流を取り込む開閉可能な気流取込部と、前記取り込まれた気流を前記覆い体外に放出する開閉可能な気流放出部とからなる開閉部とを備え、開閉部の覆い体と台座とを離間/接近させ開閉して気流の量を調整し、使用者の要望する香りの強さに応じて香料の揮発量をコントロールすることにより、香りが強すぎたり弱すぎたりすることによって、使用者へ過度のストレスが加わることを回避することが可能な、放香装置を提供することを目的とする。
本発明は、揮発性香料を揮発させる放香装置であって、前記揮発性香料を担持する担体と、前記担体を支える台座と、前記台座上の前記担体を覆う覆い体と、揮発性香料の揮発を促進させる気流を送り込む送風部と前記覆い体内に気流を取り込む開閉可能な気流取込部と、前記取り込まれた気流を前記覆い体外に放出する開閉可能な気流放出部とからなる開閉部とを備え、前記覆い体は下向きに開放する袋状をなし、その下端縁と前記台座の上面との間に前記覆い体を前記台座に定着させて台座と覆い体との間に前記担体を封入する定着部が設けられており、前記開閉部は、その開閉度に応じて前記担体の外気に露出する度合いを調整することを特徴とする。
本発明の芳香装置は、前記開閉部を開閉させる駆動装置と、当該駆動装置を制御して前記開閉部の開閉度を調整する制御装置とを備えていることを特徴とする。
本発明の芳香装置は、前記駆動装置に駆動用モータを含み、前記制御装置は、前記送風部の送風強度に応じて前記駆動用モータの回転数を調整して前記開閉部の開閉度を制御する機能を備えていることを特徴とする。
本発明の芳香装置は、前記覆い体の下端縁を定着部に定着させて、前記担体を前記覆い体と前記台座で囲んで外気から遮断することを特徴とする。
本発明の芳香装置の前記覆い体は、空気及び香料を遮断する材質からなることを特徴とする。
本発明は、揮発性香料を揮発させる放香装置であって、前記揮発性香料を担持する担体と、前記担体を支える台座と、前記台座上の前記担体を覆う覆い体と、揮発性香料の揮発を促進させる気流を送り込む送風部と前記覆い体内に気流を取り込む開閉可能な気流取込部と、前記取り込まれた気流を前記覆い体外に放出する開閉可能な気流放出部とからなる開閉部とを備え、前記開閉部は、その開閉度に応じて前記担体の外気に露出する度合いを調整することから、使用者の要望する香りの強さに応じて前記開閉部の開閉度を調整し、前記送風部からの気流により前記担体が担持する揮発性香料である香料の芳香成分の揮発量を使用者の要望する量に調整することができる。
ここで、外気とは、覆い体と台座で囲まれた空間(以下、内部空間)の外部に存在する通常の空気のことをいう。
また、本発明は、前記開閉部を開閉させる駆動装置と、当該駆動装置を制御して前記開閉部の開閉度を調整する制御装置とを備えており、前記駆動装置は駆動用モータを含み、前記制御装置は、前記送風部の送風強度に応じて前記駆動用モータの回転数を調整して前記開閉部の開閉度を制御する機能を備えていることから、使用者は前記制御装置を操作して、前記開閉部が任意の開閉度となるように調整することができる。
また、前記覆い体は下向きに開放する袋状をなし、その下端縁と前記台座の上面との間に前記覆い体を台座に定着させて台座と覆い体との間に前記担体を封入する定着部が設けられていることから、覆い体の内部に立体的な担体を簡単に収納することができる。また、前記覆い体の下端縁を定着部に定着させて、前記担体を前記覆い体と前記台座で囲んで外気から遮断し、さらに、前記覆い体は、空気及び香料を遮断する材質からなることから、覆い体と前記台座で囲まれた担体が外気から遮断されるので、香料の芳香成分が不必要に揮発することを防止することができる。
図1は、本発明に係る放香装置の全体を示す図面である。 図2は、本発明に係る放香装置の分解斜視図である。 図3は、本発明に係る放香装置の担体、香料、芳香成分の構成を示す担体の部分拡大図である。 図4は、本発明に係る放香装置の、担体と送風の関係を示す図である。 図5(a)は、本発明に係る放香装置の構造を示す断面図、(b)は、(a)と異なる構造を示す断面図である。 図6は、本発明に係る放香装置の制御装置に係るブロック図である。 図7(a)乃至(d)は、本発明に係る放香装置の開閉部を示す図である。 図8(a)乃至(d)は、本発明に係る放香装置の開閉部の開閉度合いと送風の流れを示す図である。 図9は、本発明に係る放香装置の開始処理に係る処理フローである。 図10は、本発明に係る放香装置の終了処理に係る処理フローである。 図11は、本発明に係る放香装置の送風の変更に係る処理フローである。 図12(a)は、本発明に係る放香装置のガイドフレームを四隅に設置する例、図12(b)は他の台座及び凹溝の実施例を示す図面である。 図13(a)は、本発明に係る放香装置の第2実施形態の全体を示す図面、(b)は、第2実施形態の覆い体を開いた状態を示す図面である。 図14(a)は、本発明に係る放香装置の第3実施形態の全体を示す図面、(b)は、第2実施形態の覆い体を開いた状態を示す図面である。
<第1実施形態>
[装置構成]
以下、図面を参照して、放香装置1の構成、動作について説明する。
なお、本明細書において、図1に示される放香装置1を正面に見た状態を基準とする。従って、例えば、図1中手前側は「表面側」、奥行側は「背面側」となる。
図1乃至図4に示すように、放香装置1は、揮発性香料(香料4)を担持する担体2と、この担体2を支える台座7と、台座7上に位置して担体2を覆う覆い体10と、揮発性香料4の揮発を促進させる気流を送り込む送風部30と、この送風部30に相対する位置で、台座と覆い体との間に形成される気流を取り込む側の気流取込部14及び前記取り込まれた気流を外部に放出する側の気流放出部15とからなる開閉部13により構成されている。
さらに、放香装置1は、開閉部13を開閉させる駆動装置20と、当該駆動動装置20を制御して開閉部13の開閉度を調整する制御装置40とを備えている。
担体2は、図3に示すように、香料4を含浸、担持させることにより、香料4の芳香成分5を揮発させる機能を有している。担体2は、図1、図2、及び図4に示すように、表面側から背面側まで貫通する通風孔3が1以上設けられている。本実施形態では、担体2の形状は直方形を用いて説明するが、担体2の形状は、通風孔を有する形状であれば、特に形状、大きさについて限定するものではない。また、担体2の材質は、香料4を含浸、担持させることができる材質であればよく、例えば、多孔質体を用いると好適である。
通風孔3は、多孔質体からなり、図3及び図4に示すように、担体2の表面から背面まで貫通する正面視正六角形状の孔である。また、担体2は、通風孔3を隙間なく並べたハニカム形状を成している。担体2は通風孔3をハニカム形状にすることにより、担体2全体の強度を増すことができ、さらに、送風部30からの送風が通風孔3内を通過する際に送風が香料4と触れる面積をハニカム形状によって増やすことで、香料4が芳香成分5を揮発促進する効果を有している。なお、通風孔3は正六角形状に限定されるものでなく、円形、楕円形、他の多角形の形状でもよい。
香料4は、液体の揮発性芳香剤を担体2に含浸、担持したもの、又は、固形の固形芳香体であるゲルシートもしくは担体2にゲル化剤等を混ぜて固形化したもの等、図3に示すように、担体2の通風孔3の内側に付着・塗布する形態のものであればよい。揮発性芳香剤の場合は、香料4は匂いである芳香成分5と油分とを含有した液体であり、香料4は常温で揮散する。このとき、香料4の油分は担体2に残り、芳香成分5のみが通風孔3内に揮散する。また、香料4が固形芳香体の場合は、香料を固形化したものであるため、芳香成分5が揮散しても、油分や香料が滴下することはない。
芳香成分5は、香料4に含まれる香りの成分であり、香料4から揮発して、送風に含まれ、流されて拡散される。芳香成分5の香りは、使用者の好む任意の匂いでよい。
そして、図4に示すように、送風ファン31から担体2に送られた送風は、開閉部13の背面側である気流取込部14から通風孔3の内部に入って、通風孔3内を通過しつつ香料4から揮発した芳香成分5を送風に含んで、開閉部13の正面側である気流放出部15から通風孔3の外へ放出ことにより、前記送風が吹き出された空間に、前記送風に含まれた香り(芳香成分5)を提供することとなる。
台座7は、担体2を支えるように平面視略方形をなす形状に設けられている。材質は、樹脂、陶磁器、竹、木材、金属等で香料4に侵食されない材質であればよい。さらに、香料、油及び水分が浸潤、漏出せず、且つガスバリア性のあるアルミニウム箔、アルミ蒸着フィルム等の材質で上面側をコーティングするようにしてもよい。
定着部8は、前記覆い体10の下端縁を台座7に定着させて、覆い体10と台座7で囲まれた内部空間12を外気から遮断する構造に設けられている。定着部8は、第1フレーム17又は台座7の一方又は両方に溝、吸盤、磁石、マジックテープ(登録商標)等を設けて台座7に定着させて、台座7と覆い体10で囲まれた内部空間12を成す構造とし、定着部8で定着させて内部空間12の空気が、外気と通気できないよう遮断できる構造であればよい。
定着部8の例として、図5(a)に示す様に、第1フレーム17と嵌合する凹溝9を、担体2の底部外周を一周して囲むように、台座7に設けた例である。
第1実施形態では、定着部8及び凹溝9を有する構造について説明するが、これに限定するものでは無い。
覆い体10の下端に設けられた枠状の第1フレーム17が凹溝9に嵌合して台座7に定着する構造(図5(a)参照)となっている。凹溝9の幅、深さ等のサイズは第1フレーム17が嵌合可能であれば、溝の深さ、形状は方形、円形、楕円形等で良く、特に限定するものではない。
また、定着部8の他の実施例として、図5(b)に示すように、第1フレーム17を溝、吸盤、磁石、マジックテープ(登録商標)等を設けて台座7に直接定着させて、台座7と覆い体10で囲まれた内部空間12を成す構造としてもよい。
覆い体10は、台座7上に位置しており、担体2を覆うように下端を開放する袋状をなしている。覆い体10の下端に方形枠状の第1フレーム17が接続されており、上端に方形枠状の第2フレーム18が接続されており、立体的な覆い体10の形状を保つ構成となっている。第1フレーム17は覆い体10と台座7とを離間/接近させる方向に移動する。また、図5(a)(b)に示すような状態時のように、覆い体10と台座7とで囲まれた内部空間12が形成される。
覆い体10の材質は、香料、油及び水分が浸潤、漏出せず、且つガスバリア性のあるアルミニウム箔、アルミ蒸着フィルム等が好適であり、柔らかく、伸縮開閉時に、折り畳める材質であると良い。また、伸縮開閉時に覆い体10をスムーズに折り畳むための蛇腹のような折り目等を設けると好適である。
内部空間12が形成されるように、第1フレーム17と台座7が圧着部8で圧着すると、覆い体10及び台座7が空気及び芳香成分5を通さない素材、構造になっているので、内部空間12と外部との間では空気が遮断されることにより、内部空間12内部に収納した担体2が外気に触れることを阻止することができる。これにより、担体2の担持する香料4の酸化、劣化を防ぎ、新鮮な香料4を保つことができる。また、芳香成分5が不必要に揮発することを防止し芳香成分5が揮発する期間を長く保つことができる。
また、担体2と覆い体10の間隔が狭ければ狭いほど、内部空間12の容量が少なくなり、内部空間12内部に存在する空気が少なくなるので、香料4の酸化、劣化を防ぐために好適である。
第1フレーム17は、覆い体10の下端縁部に接続されており、第2フレーム18は、覆い体10の上端部に設けられており、担体2の底面積よりやや多きく、担体2の外周をすり抜け可能な大きさ、形状が望ましい。
第1フレーム17は、覆い体10の下端縁と一緒に昇降することがでる。また、第2フレーム18は、定位置に固定されており移動することができない。駆動装置20によって第1フレーム17を、固定された第2フレーム18に接近するように上昇、又は、離間させる様に下降させることで、第1フレーム17及び第2フレーム18間の距離が変化し、この第1フレーム17及び第2フレーム18間の覆い体10が伸縮して提灯のように折り畳まれたり、伸長し、内部の担体2を露出、被覆(格納)することができる。
第1フレーム17及び第2フレーム18の材質は、樹脂、陶磁器、竹、木材、金属等で香料に侵食されない材質であればよい。また、定着部8に定着することで空気が遮断できるような材質であると好適である。第1フレーム17は、図5(a)に示すように、台座7の定着部8としての凹溝9と嵌合する構成であり、第1フレーム17の形状と、凹溝9の溝の形状は一致するように形成されている。第1フレーム17の形状は、覆い体10の下端縁部の形状に合わせて、上面視で方形、円形、楕円形等で良く、特に形状を限定するものではない。
送風部30は、台座7及び覆い体10の背面側(気流取込部14側)に位置する送風ファン31を有しており、担体2に送風する機能を有している。送風ファン31の回転速度、時間、運転間隔等は、制御装置40(図6に示す)からの命令によって動作する。送風ファン31の構成は一般的なものであり、大きさ、羽の枚数等を特に限定するものではなく、本発明では説明を省略する。
開閉部13は、覆い体10と台座7とを離間/接近させて、覆い体10が第1フレーム17と第2フレーム18の間で伸縮し、担体2の露出する度合いを調整する部分をいう。
また、開閉部13は、前記覆い体10内に気流を取り込む開閉可能な気流取込部14(図1の背面側)と、前記取り込まれた気流を前記覆い体外に放出する開閉可能な気流放出部15(図1の正面側)から構成される。
例えば、図7(a)乃至(d)及び図8(a)乃至(d)に示すように、覆い体10の下端縁が台座7と離間する方向に第1フレーム17が上昇すると、開閉部13(気流取込部14と気流放出部15)が開いて、覆い体10が第1フレーム17と第2フレーム18の間で縮小されて折り畳まれ、内部空間12の担体2が外気に触れる露出する度合いが拡大するように変化する。
逆に、覆い体10の下端縁が台座7と接近する方向に第1フレーム17が下降すると、開閉部13(気流取込部14と気流放出部15)が閉じて、畳まれていた覆い体10が第1フレーム17と第2フレーム18の間で伸長されて、内部空間12の担体2が外気に露出する度合いが減少するように変化する。
駆動装置20は、上述のように、覆い体10と台座7とを離間/接近するように第1フレーム17を昇降/下降させて、開閉部13を開閉させる機能を有している。
駆動装置20は、駆動用モータ21、ギア22、駆動軸23、駆動リール24、駆動紐25及びガイドフレーム26を有している。
駆動用モータ21は制御装置40からの命令により所定の回転数の回転を行い、当該回転を伝達して、ギア22、駆動軸23、駆動リール24、駆動紐25を駆動して、最終的に第1フレーム17を昇降させて、開閉部13を開閉する機能を有する。
駆動用モータ21は、ステッピングモータを用いると好適であり、制御装置40の命令により、駆動用モータ21の回転数を調整して、図7及び図8に示すように、第1フレーム17を駆動範囲として高さH0-Htop間で昇降することができ、停止位置H1、H2等の任意の高さ位置で第1フレーム17を停止することもできる。なお、駆動用モータ21は、ステッピングモータに限定することなく、他の種類のモータを用いてもよい。
ギア22、駆動軸23、駆動リール24は、駆動用モータ21の回転と連動して回転し、駆動紐25を駆動リール24に巻き付けて伸縮、巻き戻して延長を行う。駆動紐25は第1フレーム17に連結されており、駆動紐の伸縮、延長に合わせて、第1フレーム17を昇降させる動作を行う。
ガイドフレーム26は、駆動装置20の動作によって第1フレーム17が下降する際に、凹溝9に嵌合するように第1フレーム17の軌道を規制する機能を有する。
第1実施形態では、駆動装置20は、駆動用モータ21、ギア22、駆動軸23、駆動リール24、駆動紐25及びガイドフレーム26の例を説明したが、特にこれに限定されることなく、レールで昇降するものや、ピストンロッド若しくは圧縮空気で昇降するもの等、第1フレーム17が昇降して台座7の定着部8で定着する構造であればよい。また、駆動装置20の設置位置も特にこれに限定されることなく、図1乃至図8に記載する覆い体10の直上だけではなく、覆い体10の側面や背面、覆い体10の底面に近い位置に設置してもよく、第1フレーム17が昇降する構造であればよい。
制御装置40は、図6に示すように、送風ファン31及び駆動用モータ21の動作を制御する装置である。入力装置(図示せず)を有し、使用者が放香装置1のON/OFF、送風の強度を制御装置40に入力する。入力装置は一般的なボタン、スイッチ類、タッチパネル等で良く、特に限定するものではなく、Wi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等、無線で制御装置40に信号を送るものでもよい。制御装置40は、送風ファン31の開始、終了、送風の強度、インターバル等を制御する。また、送風ファン31の送風開始、終了、送風の強度、インターバル等の変更に合わせて、第1フレーム17を移動するための駆動用モータ21の最適な回転数を算出して記憶し、駆動用モータ21に命令する機能を有している。当該回転数は、前記第1フレームの現在位置(図7(a)乃至(d)及び図8(a)乃至(d)のH0、H1、H2、Htop等)を示すものとして、送風ファン31が動作停止するまで、回転数の情報を保持しておく。
また、制御装置40は、入力された送風ファン31による送風の強度に基づいて、送風に含む芳香成分5の揮発量が適切となるように第1フレーム17を台座7の凹溝9から離間させる。第1フレーム17の移動に伴って覆い体10と台座7とを離間/接近させて、開閉部13の開閉を行い、内部空間12から担体2の一部を露出して、担体2が空気と接触する露出面積を変化させて、担体2が担持する香料4から芳香成分5が揮発する量を調整して、送風に適切な量の芳香成分5を含ませることができる。このように、覆い体10の伸縮開閉によって、送風ファン31の停止時には芳香成分5の不必要な揮発を防止し、送風ファン31の動作時には担体2の空気と接触する露出面積を変化させて、適切な量の芳香成分5を揮発するように調整することができる。
ここで、「適切な量の芳香成分」とは、使用者がどの送風の強度でも同じ濃度の香りを感じられるように、送風の強度毎に含まれる芳香成分5を調整した量をいう。この送風の強度と芳香成分5の揮発量の関係については、あらかじめ制御装置40に設定しておく。
さらに、使用者によって、送風の強度に関わらず香りの濃度を可変させられる設定を制御装置40に用意しておいてもよい。
このように、第1実施形態では、覆い体10の下端縁部に接続された第1フレーム17が台座7の定着部8で定着(凹溝9に嵌合)する構造になっており、覆い体10と台座7とで囲まれた内部空間12に、香料4を担持した担体2を格納して外部との接触を阻止する。これにより、内部空間12内に担体2を格納すると、覆い体10が、香料、油及び水分が浸潤、漏出せず、且つガスバリア性のある材質であることから、担体2は外気と接触が避けられ、担体2が担持する香料4の酸化、劣化の防止及び芳香成分5の不必要な揮発を防止することができる。
また、第1フレーム17が移動して覆い体10と台座7を離間/接近させて開閉部13の開閉を行い、担体2が外気と触れる露出面積を調整することができる。これにより、覆い体10から担体2が露出した露出面積に応じて、担体2が担持する香料4の芳香成分5の揮発量を調整することができるのである。
このようにして、芳香装置1を使用する使用者の要望に応じて香料4の芳香成分5の揮発量をコントロールすることにより、香料4の香りが強すぎたり弱すぎることで、使用者へ過度のストレスが加わることを回避することが可能となる。
[基本動作]
以下、図7乃至図11を参照して、本発明に係る放香装置が、内部空間12に担体2を格納し、覆い体10と台座7とを離間/接近させる方向に移動して開閉部13の開閉を行うことにより担体2が外気と触れる露出面積を調整する動作について説明する。
図7(a)及び図8(a)は、第1フレーム17が台座7の定着部8の凹溝9に嵌合して定着する構造になっているおり、覆い体10と台座7とで囲まれた内部空間12に、香料4を担持した担体2を格納している状態を示している。この時、担体2は外気と接触が避けられ、外部と内部空間12との間に空気の流れは生じていないので、担体2が担持する香料4は、内部空間12内の空気と触れて、芳香成分5が僅かに揮発して内部空間12内に浮遊している状態となっている。
図7(b)及び図8(b)は、第1フレーム17がH0からH1の位置まで移動し、覆い体10がその分縮小した(折り畳まれた)状態を示している。その結果、担体2のH0-H1間が外気に触れるように露出され、送風ファン31からの送風は、H0-H1間の担体2に衝突して、通風孔3に入る。通風孔3内には、香料4から揮発した芳香成分5が存在しているので、送風が通風孔3を通過する際に芳香成分5を含むことになる。
また、送風の一部は、覆い体10と担体2の間を通り、H1-Htop間の通風孔3に入る。H1-Htop間の通風孔3の送風は、H0-H1間の通風孔3に直接入る送風とは異なり、微弱な空気の流れとなる。しかしながら、H0-H1間でも香料4から揮発した芳香成分5が存在しているので、送風が通風孔3を通過する際に芳香成分5を微弱ながら含むことになる。そして、H0-H1間の通風孔3を通過する送風と合流することにより、送風に含まれる芳香成分5が濃くなる。
この場合、H0-H1間では送風が芳香成分5の揮発を促すことにより、芳香成分5を濃く含むことができる。H1-Htop間では、芳香成分5の揮発はほとんど促進されないので、第1フレーム17の位置で覆い体10から露出される担体2の外気に触れる露出面積を調整することにより、香料4からの芳香成分5の揮発量を調整することができる。
図7(c)及び図8(c)は、開閉部13の第1フレーム17がH1-H2の位置まで移動し、覆い体10がH0-H2間で縮小した(折り畳まれた)状態を示している。担体2のH0-H2間が外気に触れるように露出されることとなる。
送風ファン31からの送風がH0-H2間、及びH2-Htop間の通風孔3を通過する際に芳香成分5を含むことになることは、上述のH0-H1間が露出された場合と同様な動きを行うので、省略する。
図7(d)及び図8(d)は、第1フレーム17が第2フレーム18の隣接する位置まで移動して、覆い体10が総て縮小した(折り畳まれた)状態を示している。この状態では、担体2のH0-Htop間が外気に触れるように露出されており、送風ファン31からの送風がH0-Htop間の担体2に衝突して、通風孔3に入る。通風孔3内には、香料4から揮発した芳香成分5が存在しているので、送風が通風孔3を通過する際に芳香成分5を含むことになる。ここで、送風が強風であれば芳香成分5の揮発をさらに促進することになり、芳香成分5を濃厚に含むことができる。
[開閉動作]
次に、開閉部13の動作の例として、第1フレーム17の移動による覆い体10の伸縮(折り畳み)開閉の動作例として、第1フレーム17がH0-Htop間を移動し、覆い体10のH0-Htop間を移動する場合について、図7乃至図9を参照して説明する。
まず、図7(a)及び図8(a)示すように、第1フレーム17が定着部8の凹溝9と嵌合して定着し、覆い体10と台座7で囲まれた内部空間12に担体2が格納されている。内部空間12内部の空気と外気の流通はなく、担体2が外気に触れることを阻止することにより、香料4からの芳香成分5の揮発の量が抑えられている。
最初に、制御装置40に送風部30の送風ファン31の送風の強度を入力する(図9に示すステップS1)。ここでは、送風の強度を「強」に入力したとすると、制御装置40は送風の強度から、必要な担体2の露出面積を導き、第1フレーム17の停止する位置Hx(距離H0-Hx)に対応する駆動用モータ21の回転数を算出する(図9に示すステップS2)。ここではHx=Htopとなるように、第1フレーム17が最大限Htopの位置まで移動して担体2が総て格納から解除されるように、駆動用モータ21の回転数を算出する。
次に、制御装置40は駆動用モータ21の回転数を算出したら、当該回転数分だけ駆動用モータ21を回転させる(図9に示すステップS3)。
そして、制御装置40は駆動用モータ21を徐々に回転させて、ギア22、駆動軸23、駆動リール24が駆動用モータ21の回転と連動して回転して、駆動紐25を駆動、駆動紐25に接続された第1フレーム17は定着部8から離間し、覆い体10を折り畳みつつ、上方向に移動する(図7(b)(c)及び図8(b)(c))。
制御装置40は最終的にH0-Htop間の算出した回転数分だけ駆動用モータ21を回転させると、駆動用モータ21を停止させる(図7(d)、及び図8(d)、及び図9に示すステップS4)。なお、第1フレーム17は所定の位置Htopまで移動するが、第1フレーム17と第2フレーム18の間に折り畳まれた覆い体10が挟まれるため、第1フレーム17と第2フレーム18が完全に接合しなくともよい。
図7(d)、及び図8(d)に示すように、第1フレーム17が位置Htopまで移動して第2フレーム18に最接近し、第1フレーム17と第2フレーム18の間に覆い体10が縮小して(折り畳まれ)内部空間12が消滅し、担体2の全体が露出した状態となる。担体2の内部空間12からの露出面積を変化させて調整することにより、担体2と外気とが触れる露出面積を増やすものである。
送風ファン31からの送風は、通風孔3内を通過し、通風孔3内で香料4から揮発した芳香成分5をより多く含むことができる。ここで、通風孔3はハニカム構造であるため表面面積は大きくなり、担持する香料4と送風に触れる露出面積が広くなるため、より多くの芳香成分5が揮発して送風に含まれ、芳香成分5を濃厚に含んだ風を空間に提供することができる。
最後に、制御装置40が駆動用モータ21を停止させると、次に送風ファン31に対して回転開始の命令を行う(図9に示すステップS5)。ステップS1で入力した情報から算出した、指定の回転数、時間で回転する命令を行うことにより、ステップS1で入力された送風の強度で送風ファン31が芳香成分5を含んだ送風を開始する。
[終了動作]
次に、放香装置の使用を終了する際の動作について説明する。
まず、送風ファン31が送風中の場合で(図7(d)及び図8(d)、図10に示すステップS10)、送風を終了しようとする場合は(図10に示すステップS11でYes)、まず制御装置40は、送風ファン31に停止命令を通知する(図10に示すステップS12)。なお、送風を終了しない場合は(図10に示すステップS11でNo)、送風ファン31の送風をそのまま続ける。
制御装置40は、ステップS3で第1フレーム17の現在位置Hx(図7(d)及び図8(d)ではHx=Htop)に対する距離H0-Hx(H0-Htop)間の回転数を記憶しているので、駆動用モータ21に対して当該回転数分の逆回転を命令する(図10に示すステップS13)。
ギア22、駆動軸23、駆動リール24は、駆動用モータ21の回転と連動して回転し、巻き付けていた駆動紐25を巻き戻して排出して、駆動紐25に連結された第1フレーム17を下方向に移動させる(図7(b)及び図8(b)、図10に示すステップS14)。
第1フレーム17が下方向に移動し、駆動用モータ21は前記回転数分の逆回転を行うと、位置H0で第1フレーム17がガイドフレーム26に導かれて、定着部8の凹溝9と嵌合し定着して停止する(図7(a)及び図8(a)、図10に示すステップS15)。
第1フレーム17と定着部8の凹溝9が嵌合して定着することにより、折り畳まれていた覆い体10は第1フレーム17-第2フレーム18間で伸長して覆い体10を形成する。そして、覆い体10と台座7とで囲まれた内部空間12が形成されて、担体2が内部空間12の内部に格納されることとなる。内部空間12では担体2が外気に触れることを阻止されるため、香料4は、内部空間12に残された僅かな空気とのみ接触して僅かな芳香成分5を揮発することとなる。これにより、内部空間12内部の担体2が担持する香料4の酸化、劣化を防ぎ、芳香成分5の不必要な揮発を抑えることができる。
[変更動作]
次に図7、図8及び図11を参照して、放香装置1の使用中に、放香成分5の揮発量を増やすように、送風の強度を変更する場合について説明する。例として、使用者が、送風の強度を「強く」に変更して、第1フレーム17の停止位置を位置H1から位置H2に変更して、放香成分5の揮発量を増やす場合について説明する。
まず、第1フレーム17が位置H1に停止中であり送風ファン31が送風中の場合で(図7(b)、図8及び、図11に示すステップS20)、送風の強度を変更しようとする場合は(図11に示すステップS21でYes)、まず制御装置40に、送風を変更する入力する(図11に示すステップS22)。ここでは、送風を「強く」する入力を行う。
制御装置40は、入力された送風の強度に基づいて、送風に含む芳香成分5の揮発量が適切となる新たな位置Hx=H2を算出して、H1-H2間の回転数を算出する(図11に示すステップS23)。
次に、制御装置40は駆動用モータ21の回転数を算出したら、当該回転数分だけ駆動用モータ21を回転させる(図11に示すステップS24)。制御装置40は駆動用モータ21を徐々に回転させて、ギア22、駆動軸23、駆動リール24が駆動用モータ21の回転と連動して回転して、駆動紐25を巻き付け、駆動紐25に接続された第1フレーム17は覆い体10を折り畳みつつH1-H2間を移動する(図7(b)、(c)、及び図8(b)、(c))。
制御装置40は、最終的にH1-H2間の算出した回転数分だけ駆動用モータ21を回転させると、駆動用モータ21を停止させる(図7(c)、図8(c)及び、図11に示すステップS25)。内部空間12の体積はHtop-H2に変更されて、担体2の露出させる露出面積をH1-H2間の分だけ変更する。
このように、芳香装置1を使用する使用者の要望に応じて、外気に触れる担体2の露出面積を調整して、担体2が担持する香料4から揮発した芳香成分5の揮発量を調整することにより、使用者の要望する香りの強さを提供することができる。
この発明は、その本質的特性から逸脱することなく数多くの形式のものとして具体化することができる。よって、上述した実施形態は専ら説明上のものであり、本発明を制限するものではないことは言うまでもない。
[他の実施例]
本発明の第1実施例では、図1、図2示すロ字型の定着部8の構造を、台座7及び凹溝9として説明したが、図12(b)に示すように、台座107を一枚の平面で構成し、第1フレーム17と嵌合する凹溝109を設ける構成にしてもよい。台座7がロ字型の立体形状からなることと比較して、台座107は平面の板状に定着部108としての凹溝109を設けたものなので、部品点数を減らすことができ、また、作成工程を簡略化することができる。
また、第1実施例では、第1フレーム17と第2フレーム18の両方を有する構成を説明したが、覆い体10の下端縁部に第1フレーム17のみを有する構成としてもよく、又は、2以上の複数のフレームを有して、第3フレーム・・第nフレームとする構成としてもよい。
また、第1実施例では、ガイドフレーム26を有する例を説明したが、ガイドフレームは1本以上設ければよく、図12(a)に示すように凹溝9の四隅の近傍にガイドフレーム27を設けたり、又は、図12(b)に示すように台座107の4辺にガイドフレーム28を設けるようにしてもよく、第1フレームを定着部108の凹溝109に嵌合させるように導ける位置/形状であれば、これらの例に限定せず、位置、形状、大きさは任意で良い。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態の放香装置101について、図13(a)(b)を参照して説明する。第2実施形態では、第1実施形態と覆い体110及び開閉部113の構造が異なる。
覆い体110は、覆い体10と同様に担体102を覆うように下端を開放する袋状をなしている。覆い体110の下端に方形枠状の第1フレーム117が接続されており、上端に方形枠状の第2フレーム118が接続されており、立体的な覆い体110の形状を保つ構成となっている。
第1フレーム117及び第2フレーム118の形状は第1フレーム17及び第2フレーム18と同一であるため、説明を省略する。覆い体110の材質もまた、覆い体10と同一であるため、説明を省略する。
また、覆い体110の正面側(気流放出部115)及び背面側(気流取込部114)は、その右端部及び左端部に、下端縁部から上端部まで、切れ込み111a(気流放出部115側)、及び111b(図示せず、気流取込部114側)が設けられており、切れ込み111aと111b(図示せず)との間の覆い体は、右側面及び左側面の覆い体110と分離して垂れ幕状体111になっており、当該垂れ幕状体111のみが開閉部113の気流取込部114、気流放出部115として、上下に伸縮開閉する構造となる。
以上の構成により、覆い体と台座とを離間/接近させて第1フレーム117が移動する際に、気流取込部114、気流放出部115の垂れ幕状体111のみが伸縮され、切れ込みのない右側面及び左側面の覆い体110は定着部108に定着したままの構造になる(図13(b)参照)。このように、覆い体110の正面側及び背面側の2面のみを伸縮開閉可能なことより、送風ファン31の動作時には、担体102の側面は覆い体110に覆われたままで外気に触れることないので、さらに芳香成分5の不必要な揮発を防ぐことができる。
なお、本実施形態の駆動部120は、第1実施形態の駆動装置20と同様の構成で良いため、説明を省略する。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態の放香装置201について、図14(a)(b)を参照して説明する。第2実施形態では、第1実施形態及び第2実施形態と覆い体210及び開閉部213の構造が異なる。
覆い体210は、第2実施形態の覆い体110と同様に、担体202を覆うように下端を開放する袋状をなしている。
また、覆い体210の正面側(気流放出部215)及び背面側(気流取込部214)は、その右端部及び左端部に、下端縁部から上端部まで、切れ込み211a(気流放出部115側)、及び211b(図示せず、気流取込部114側)が設けられており(図14(a)参照)、切れ込み211aと211b(図示せず)との間の覆い体は、右側面及び左側面の覆い体210と分離して垂れ幕状体211になっており、当該垂れ幕状体211のみが開閉部213の気流取込部214、気流放出部215として、上下に回動開閉する構造となる。
気流取込部214、気流放出部215のそれぞれの垂れ幕状体211の下端に第1フレーム217が接続されており、上端に方形枠状の第2フレーム218が接続されており、立体的な覆い体210の形状を保つ構成となっている。
第1フレーム217及び第2フレーム218の材質は第1フレーム17及び第2フレーム18と同一であるため、説明を省略する。覆い体210の材質もまた、覆い体10と同一であるため、説明を省略する。
以上の構成により、第1フレーム217が上方に移動する際に、第1フレーム217と台座207とが離間/接近すると、正面側の気流放出部15及び背面側の気流取込部14に設けられた垂れ幕状体211のみが開閉され、垂れ幕状体211は、折り畳まれずに平面の形状を保ったまま、垂れ幕状体211の下端縁部が0度-約90度上方向へ開く。この時、開く角度は任意の角度で良い。切れ込みがない右側面及び左側面の覆い体210は定着部208に定着したままの構造になる(図14(b)参照)。
気流取込部214、及び気流放出部215の2面のみを開閉可能なことより、送風ファン31の動作時には、担体202の側面は覆い体210に覆われたままで外気に触れることがないので、芳香成分5の不必要な揮発を防ぐことができる。
なお、本実施形態の駆動部220(図示せず)は、垂れ幕状体211が折り畳まれずに平面の形状を保ったまま、下端縁部が約0度-約90度上方向へ開くような駆動をさせるものであれば、紐で引き上げたり、エレベータ、ヒンジ、シリンダー等を用いて駆動させて昇降させてもよく、特に限定されるものではない。
1、101、201 放香装置
2、102、202 担体
3 通風孔
4 香料31
5 芳香成分
7、107 台座
8、108、208 定着部
9、109、209 凹溝
10、110、210 覆い体
111、211 垂れ幕状体
111a、211a 切れ込み
12、112、212 内部空間
13、113、213 開閉部
14、114、214 気流取込部
15、115、215 気流放出部
17、117、217 第1フレーム
18、118 第2フレーム
20、120、220 駆動装置
21 駆動用モータ
22 ギア
23 駆動軸
24 駆動リール
25 駆動紐
26、27、28 ガイドレール
30 送風部
31 送風ファン
40 制御装置

Claims (5)

  1. 揮発性香料を揮発させる放香装置であって、
    前記揮発性香料を担持する担体と、
    前記担体を支える台座と、
    前記台座上の前記担体を覆う覆い体と、
    揮発性香料の揮発を促進させる気流を送り込む送風部と
    前記覆い体内に気流を取り込む開閉可能な気流取込部と、前記取り込まれた気流を前記覆い体外に放出する開閉可能な気流放出部とからなる開閉部とを備え、
    前記覆い体は下向きに開放する袋状をなし、その下端縁と前記台座の上面との間に前記覆い体を前記台座に定着させて台座と覆い体との間に前記担体を封入する定着部が設けられており、
    前記開閉部は、その開閉度に応じて前記担体の外気に露出する度合いを調整すること
    を特徴とする放香装置。
  2. 前記開閉部を開閉させる駆動装置と、前記駆動装置を制御して前記開閉部の開閉度を調整する制御装置とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の放香装置。
  3. 前記駆動装置は駆動用モータを含み、前記制御装置は、前記送風部の送風強度に応じて前記駆動用モータの回転数を調整して前記開閉部の開閉度を制御する機能を備えていることを特徴とする請求項2に記載の放香装置。
  4. 前記覆い体の下端縁を定着部に定着させて、前記担体を前記覆い体と前記台座で囲んで外気から遮断することを特徴とする請求項1に記載の放香装置
  5. 前記覆い体は、空気及び香料を遮断する材質からなることを特徴とする
    請求項1に記載の放香装置。
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