JP7367391B2 - 医療用排液受け部材 - Google Patents
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Description
自動プライミングを可能とするため、チャンバには所定の液面高さでプライミング液を排出できるようにオーバーフローラインが接続されており、オーバーフローラインからプライミング液を排出させて液面調整を行う構成がある。
そのため、排液ラインがライン固定部から脱落することを低減できることが望まれる。
本発明の排液ポット1(医療用排液受け部材)は、例えば、血液透析や血漿交換、吸着療法等の治療に用いられる血液を浄化する血液浄化システムに用いられる。
血液浄化システム100は、図1に示すように、ダイアライザ200と、排液ポット1と、動脈側血液ラインL3と、静脈側血液ラインL4と、洗浄液供給ラインL5と、第1薬液ラインL61と、第2薬液ラインL62と、透析液導入ラインL71と、排液排出ラインL72と、オーバーフローラインL8(排液ライン)と、ポット側排液ラインL9と、血液浄化装置10と、コンソール500と、を備える。コンソール500には、操作パネル510、クランプユニット520、動脈側血液ラインL3の一部、静脈側血液ラインL4の一部、第1薬液ポンプ531、第2薬液ポンプ532、洗浄液供給装置としての電磁弁533、接続カプラ560(動脈側カプラ561、静脈側カプラ562)、血液ポンプ540及び制御装置550が配置されている。
動脈側血液ラインL3は、患者から採取した血液が流通する。動脈側血液ラインL3は、上流側が患者の動脈に接続され下流側がダイアライザ200に接続される。動脈側血液ラインL3を流通した血液は、ダイアライザ200に供給される。動脈側血液ラインL3には、動脈側エアトラップチャンバ301が配置される。
クランプユニット520は、動脈側血液ラインL3を構成するチューブ、及び静脈側血液ラインL4を構成するチューブをクランプして保持する。
血液ポンプ540は、動脈側血液ラインL3におけるクランプユニット520よりも下流側に配置される。血液ポンプ540は、動脈側血液ラインL3を構成するチューブをローラでしごくことにより、動脈側血液ラインL3の内部の血液やプライミング液等の液体を送り出す。
透析液導入ラインL71は、一端側が透析液供給装置(図示せず)に接続され、他端側が透析液容器110に接続される。透析液導入ラインL71は、透析液容器110に透析液を供給する。
透析液回収容器120は、透析液回収ラインL2の下流側に接続され、透析液回収ラインL2を流通して回収された透析液を貯留する。透析液回収容器120に貯留された透析液は、排液として、排液排出ラインL72を介して外部に排出される。
排液排出ラインL72は、基端側が透析液回収容器120に接続され、透析液回収容器120に貯留された透析液の排液を排出する。排液排出ラインL72の途中には、ポット側排液ラインL9の下流側の端部が接続される。
血液浄化システム100に含まれる各ラインには、必要に応じてポンプ、バルブ等が配置される。
脱血工程は、穿刺後に患者の血液を血液回路20に充填させて体外循環させる工程である。
透析工程は、脱血工程に続いて行われ、血液を透析して浄化する工程である。
補液工程は、透析治療中において血圧低下時等に行う急速補液を行う工程である。
返血工程は、血液回路20内の血液を患者の体内に戻す工程である。
図1に示すように、排液ポット1(医療用排液受け部材)は、オーバーフローラインL8を介して流入された排液を受けてポット側排液ラインL9に流出させる。
図2~図4に示すように、排液ポット1は、ポット本体部2と、ライン固定ユニット3と、を備える。
外周取付溝261は、周壁部25の上端部の外周面において、周壁部25の周方向の全域に溝状に形成される。外周取付溝261には、後述するライン固定ユニット3の3つの嵌合凸部313が取り付けられ、外周取付溝261は、ライン固定ユニット3の3つの嵌合凸部313を周方向に移動可能にガイドする。
目標とする排液ポット1の洗浄範囲に応じて、洗浄液の吐出速度を設定する。洗浄液の吐出速度により周壁部25に旋回する洗浄液の水位が決定されるため、洗浄液の吐出速度が速いほど少ない流量で広範囲を洗浄できる。洗浄液の吐出速度は、吐出口284における洗浄液の流量が多いほど上昇し、吐出口284の口径を絞るほど上昇する。
目標とする洗浄液量は、排液ポット1及び洗浄液が流れる配管に流す目標の洗浄液量及び時間を考慮して設定する。
上記(i)目標洗浄範囲及び(ii)目標洗浄量の目標値になるように、底部側直線状傾斜面部24の水平面に対する傾斜角度αを変更することで、排液の効率を変化させて良好な値を設定する。底部側直線状傾斜面部24の水平面に対する傾斜角度αが大きい場合には、排液流出口22に流れる洗浄液の流速が上昇するため、排液流出口22から流れ出る洗浄液の排液効率が向上する一方、洗浄時に洗浄液が旋回しにくくなる。また、底部側直線状傾斜面部24の水平面に対する傾斜角度αが小さい場合には、洗浄時に洗浄液が旋回しやすくなる一方、排液流出口22から流れ出る洗浄液の排液効率が低下する。
底部側直線状傾斜面部24の水平面に対する傾斜角度αが小さくなりすぎると、排液流出口22に流れる排液の流速が低下するため、この点を考慮して、底部側直線状傾斜面部24の水平面に対する傾斜角度αを設定する。
底部側直線状傾斜面部24の水平面に対する傾斜角度αを20°に構成した場合に、洗浄液流入部28の吐出口284(口径:φ2.5mm)から500ml/minの流量で洗浄液を吐出させると、底部21の表面が洗浄液で覆われる程度の洗浄液が滞留した状態で、排液ポット1を良好に洗浄することができた。
底部側直線状傾斜面部24の水平面に対する傾斜角度αの一部が25°である場合に、洗浄液流入部28の吐出口284(口径:φ2.5mm)から500ml/minの流量で洗浄液を吐出させると、底部21の表面の洗浄液が液切れを起こしやすくなった。そのため、底部側直線状傾斜面部24の水平面に対する傾斜角度αは、25°以下であることが好ましい。
ただし、洗浄液流入部28の吐出口284から吐出する洗浄液の流量を増やすことで(550ml/min)、底部21の表面の洗浄液が液切れは解消することができた。そのため、底部側直線状傾斜面部24の水平面に対する傾斜角度αは、諸条件で変わるため、上述した底部側直線状傾斜面部24の水平面に対する傾斜角度αの適正範囲の検証内容((i)目標洗浄範囲、(ii)目標洗浄量、(iii)底部側直線状傾斜面部24の水平面に対する傾斜角度αの検討、(iv)洗浄時以外の排液の排出速度など)に基づいて設定することが好ましい。
3つのライン固定溝33は、図9に示すように、平面視において、底部21の中心から径方向に放射線状に延びる線上に沿って延びて形成される。そのため、3つのライン固定溝33にオーバーフローラインL8が固定された場合に、3つのライン固定溝33に固定されたオーバーフローラインL8の先端側も、放射線状に延びる線上に沿って延びる。本実施形態においては、3つのライン固定溝33は、それぞれ、配置される位置及び向きが異なるが、それ以外は、同様の構成である。
例えば、プライミング工程において、静脈側エアトラップチャンバ401からオーバーフローラインL8を介して排出された排液は、オーバーフローラインL8の先端から吐出されて、排液ポット1に供給される。排液ポット1に供給された排液は、排液ポット1の内部を流通して、排液排出部27から、ポット側排液ラインL9に排出される。ポット側排液ラインL9を流通する排液は、排液排出ラインL72に合流され、排液排出ラインL72により、外部に排出される。
上記実施形態では、排液ポット1を、排液を流出させる排液流出口22が形成された底部21と、底部21の外周縁から立ち上がる周壁部25と、周壁部25の上端に配置され排液が流通されるオーバーフローラインL8を固定するライン固定部32と、を含んで構成し、オーバーフローラインL8は、チューブ部82を有し、ライン固定部32は、オーバーフローラインL8が配置されるライン固定溝33を有し、ライン固定溝33を、底部21の径方向の外側から内側に向かうにしたがって上部から下部に向かって下る下り傾斜に延びると共に、上部側の部分において幅がチューブ部82の径よりも大きく形成し、かつ、下部側の部分において幅がチューブ部82の径よりも小さくなるように幅方向の内側に突出する凸部34を有して形成した。これにより、脱落規制凸部34によりオーバーフローラインL8の脱落が規制されるため、オーバーフローラインL8がライン固定部32から脱落することを低減できる。
上記実施形態においては、ライン固定部32の3つのライン固定溝33の1つにオーバーフローラインL8を配置したが、これに限定されない。ライン固定溝33に配置されるラインは、オーバーフローラインL8以外の他の排液ラインでもよい。また、3つのライン固定溝33それぞれに排液ラインを配置してもよい。
21 底部
22 排液流出口
23 湾曲傾斜面部(落とし込み湾曲部分)
25 周壁部
32 ライン固定部
33 ライン固定溝
34 脱落規制凸部(凸部)
35 下端面
81 ノズル部
82 チューブ部
812 中間部(大径部)
812a 端面(対向面)
L8 オーバーフローライン(排液ライン)
Claims (6)
- 流入された排液を受けて流出させる医療用排液受け部材であって、
排液を流出させる排液流出口が形成された底部と、
前記底部の外周縁から立ち上がる周壁部と、
前記周壁部の上端に配置され排液が流通される排液ラインを固定するライン固定部と、を備え、
前記排液ラインは、チューブ部を有し、
前記ライン固定部は、前記排液ラインが配置されるライン固定溝を有し、
前記ライン固定溝は、前記底部の径方向の外側から内側に向かうにしたがって上部から下部に向かって下る下り傾斜に延びると共に、上部側の部分において幅が前記チューブ部の径よりも大きく形成され、かつ、前記ライン固定溝に一体に設けられると共に下部側の部分において幅が前記チューブ部の径よりも小さくなるように幅方向の内側に突出する凸部を有する医療用排液受け部材。 - 前記ライン固定部は、該ライン固定部の下端部に形成され前記ライン固定溝が延びる方向に交差して延びる下端面を有し、
前記排液ラインは、前記チューブ部の先端側に配置されるノズル部を更に有し、
前記ノズル部は、前記下端面に対向する対向面が形成された大径部を有する請求項1に記載の医療用排液受け部材。 - 前記下端面は、前記排液ラインが延びる方向に対して90°以上である請求項2に記載の医療用排液受け部材。
- 前記ライン固定溝の深さは、前記チューブ部の径以上である請求項1~3のいずれかに記載の医療用排液受け部材。
- 前記底部は、前記排液流出口の周縁に形成される落とし込み湾曲部分を有し、
前記ライン固定溝は、前記排液ラインが前記ライン固定部に固定された状態において、前記排液ラインが延びる方向の延長線上に、前記落とし込み湾曲部分が配置されるように構成される請求項4に記載の医療用排液受け部材。 - 前記ライン固定部は、前記周壁部に対して回転可能に、前記周壁部の上端に設けられる請求項1~5のいずれかに記載の医療用排液受け部材。
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