JP7366721B2 - ゴルフボール - Google Patents

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Description

本発明は、ゴルフボールに関する。
従来、飛距離の向上を目的としてディンプルの形状が改良された、ゴルフボールがある(例えば、特許文献1)。
特開2011-120612号公報
しかしながら、従来の技術でも、さらに飛距離の向上の余地があった。
本発明は、飛距離を向上できる、ゴルフボールを提供することを目的とする。
本発明のゴルフボールは、
表面に多数のディンプルを備えたゴルフボールであって、
レイノルズ数が80000でありスピンレートが2000rpmである条件で測定された揚力係数をCL1とし、レイノルズ数が70000でありスピンレートが1900rpmである条件で測定された揚力係数をCL2としたとき、前記CL1と前記CL2とが、
0.990 ≦ CL2/CL1
を満たす。
本発明のゴルフボールにおいては、
レイノルズ数が200000でありスピンレートが2500rpmである条件で測定された揚力係数をCL3とし、レイノルズ数が120000でありスピンレートが2250rpmである条件で測定された揚力係数をCL4としたとき、前記CL3と前記CL4とが、
1.250 ≦ CL4/CL3 ≦ 1.280
を満たすと、好適である。
本発明のゴルフボールにおいては、
前記CL1は、0.230以上0.240以下であり、
前記CL2は、0.230以上0.240以下であると、好適である。
本発明のゴルフボールにおいては、
前記CL3は、0.145以上0.155以下であり、
前記CL4は、0.185以上0.195以下であると、好適である。
本発明によれば、飛距離を向上できる、ゴルフボールを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るゴルフボールを概略的に示す、断面図である。 図1のゴルフボールの一部を概略的に示す、断面図である。 実施例1~2及び比較例1~2に係るゴルフボールを示しており、図3(a)はポール側から観た図面であり、図3(b)はシーム側から観た図面である。 実施例3及び比較例3に係るゴルフボールを示しており、図4(a)はポール側から観た図面であり、図4(b)はシーム側から観た図面である。 実施例4に係るゴルフボールを示しており、図5(a)はポール側から観た図面であり、図5(b)はシーム側から観た図面である。 比較例4~5に係るゴルフボールを示しており、図6(a)はポール側から観た図面であり、図6(b)はシーム側から観た図面である。 ディンプルの輪郭の説明図である。 ディンプルの輪郭の説明図である。
以下、本発明に係るゴルフボールの実施形態について、図1~図2を参照しながら例示説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボールを概略的に示す、断面図(ゴルフボールの中心を通る平面による断面図。以下、同じ)である。図2は、図1のゴルフボールの一部を概略的に示す、断面図である。
各図において共通する構成要素には同一の符号を付している。
本発明の任意の実施形態に係るゴルフボール1は、図1及び図2に示す例のように、その表面に多数のディンプルDを備えている。ゴルフボール1の表面のうち、ディンプルD以外の部分は、ランドNである。
本発明の任意の実施形態に係るゴルフボール1は、任意の内部構成を備えてよい。本発明の任意の実施形態に係るゴルフボール1は、ワンピースゴルフボール、ツーピースゴルフボール、又は、3層構造以上のマルチピースゴルフボール(例えば、スリーピースゴルフボール、フォーピースゴルフボール、ファイブピースゴルフボール、シックスピースゴルフボール等)のいずれとして構成されてもよい。
本発明の任意の実施形態に係るゴルフボール1は、ソリッドゴルフボール又は糸巻きゴルフボールのいずれとして構成されてもよい。
本発明の任意の実施形態に係るゴルフボール1は、図1の例のように、1層又は複数層のコア10と、当該1層又は複数層のコア10の外周側に配置されたカバー30と、を備えることができる。本発明の任意の実施形態に係るゴルフボール1は、1層又は複数層のコア10の外周側、かつ、カバー30の内周側に配置された、1層又は複数層の中間層20を、さらに備えてもよい。
本発明の任意の実施形態に係るゴルフボール1は、レイノルズ数が80000でありスピンレートが2000rpmである条件で測定された揚力係数をCL1とし、レイノルズ数が70000でありスピンレートが1900rpmである条件で測定された揚力係数をCL2としたとき、揚力係数CL1と揚力係数CL2とが、
0.990 ≦ CL2/CL1
を満たすものである。
本明細書において、「揚力係数(CL1、CL2、CL3、CL4)」は、USGA(United States Golf Association、全米ゴルフ協会)が定めるITR(Indoor Test Range)に準拠して測定される。
揚力係数は、ゴルフボール1のディンプルDの構成(配列、直径、深さ、体積、数、形状等)の調整により、調整することができる。揚力係数は、ゴルフボール1の内部構成には依存しないものである。
レイノルズ数(Re)は、流体力学の分野にて用いられる無次元数である。レイノルズ数(Re)は、つぎの式(1)によって算出される。
Re = ρvL/μ (1)
式(1)において、ρは流体の密度を表し、vは物体の流体の流れに対する相対的な平均速度を表し、Lは特性長さを表し、μは流体の粘性係数を表す。
上記揚力係数CL1が測定される条件である、レイノルズ数80000及びスピンレート2000rpmは、一般的に、ゴルフボールが打ち出されてから最高点に達した後に、揚力係数の低下(ひいては、ゴルフボールの落下)が始まるタイミングでの状態に、概略的に相当する。また、上記揚力係数CL2が測定される条件である、レイノルズ数70000及びスピンレート1900rpmは、一般的に、ゴルフボールが打ち出されてから最高点に達した後に、地面に落下する直前での状態に、概略的に相当する。なお、これらのことは、ゴルフボールを、高速条件(例えば、初速72m/s、スピンレート2500rpm、打ち出し角10°)で打ち出した場合に、特にいえることである。この高速条件は、上級アマチュアやプロのゴルファーが打ち出す条件に相当する。
本発明の任意の実施形態に係るゴルフボール1においては、上述のように、
0.990 ≦ CL2/CL1
を満たすことにより、ゴルフボール1の落下中における揚力の低下を抑えることができ、ひいては、落下中での飛距離の伸び(ひいてはキャリーの伸び)やランの伸びを生じやすくすることができる。よって、飛距離(トータル)を向上できる。仮に、CL2/CL1が0.990未満であると、ゴルフボール1が急激に落下しやすく、キャリー及びランを十分に大きくするのが難しくなる。なお、これらのことは、ゴルフボールを、高速条件(例えば、初速72m/s、スピンレート2500rpm、打ち出し角10°)で打ち出した場合に、特にいえることである。
同様の観点から、揚力係数CL1と揚力係数CL2とは、
0.995 ≦ CL2/CL1
を満たすと好適であり、
0.999 ≦ CL2/CL1
を満たすとより好適であり、
1.018 ≦ CL2/CL1
を満たすとさらに好適である。
飛距離向上の観点から、CL2/CL1は、高いほど好ましい。揚力係数CL1と揚力係数CL2とは、例えば、
CL2/CL1 ≦ 1.100
を満たすことができ、あるいは、
CL2/CL1 ≦ 1.050
を満たすことができ、あるいは、
CL2/CL1 ≦ 1.044
を満たすことができ、あるいは、
CL2/CL1 ≦ 1.022
を満たすことができる。
本明細書で説明する各例において、ゴルフボール1は、レイノルズ数が200000でありスピンレートが2500rpmである条件で測定された揚力係数をCL3とし、レイノルズ数が120000でありスピンレートが2250rpmである条件で測定された揚力係数をCL4としたとき、揚力係数CL3と揚力係数CL4とが、
1.250 ≦ CL4/CL3
を満たすと、好適である。
上記揚力係数CL3が測定される条件である、レイノルズ数200000及びスピンレート2500rpmは、一般的に、ゴルフボールが高速条件(例えば、初速72m/s、スピンレート2500rpm、打ち出し角10°)で打ち出された直後での状態に、概略的に相当する。また、上記揚力係数CL4が測定される条件である、レイノルズ数120000及びスピンレート2250rpmは、一般的に、ゴルフボールが高速条件(例えば、初速72m/s、スピンレート2500rpm、打ち出し角10°)で打ち出された後に上昇しながら約2秒経過したタイミングでの状態に、概略的に相当する。
上述のように、揚力係数CL3と揚力係数CL4とが、
1.250 ≦ CL4/CL3
を満たすことにより、ゴルフボール1が高速条件(例えば、初速72m/s、スピンレート2500rpm、打ち出し角10°)で打ち出された際に、ゴルフボール1の上昇量を十分に確保でき、ひいては、ドロップしにくくなり、キャリーを向上できる。よって、飛距離(トータル)を向上できる。
同様の観点から、揚力係数CL3と揚力係数CL4とは、
1.252 ≦ CL4/CL3
を満たすと好適である。
本明細書で説明する各例において、ゴルフボール1は、揚力係数CL3と揚力係数CL4とが、
CL4/CL3 ≦ 1.280
を満たすと、好適である。
これにより、ゴルフボール1が高速条件(例えば、初速72m/s、スピンレート2500rpm、打ち出し角10°)で打ち出された際に、ゴルフボール1の上昇量が過剰になるのを抑制(ひいては吹け上がりを抑制)でき、それにより、風への対抗性を向上でき、キャリーを向上できる。また、ランを向上できる。よって、飛距離(トータル)を向上できる。
本明細書で説明する各例において、ゴルフボール1は、揚力係数CL3と揚力係数CL4とが、
1.250 ≦ CL4/CL3 ≦ 1.280
を満たすと、好適である。これにより、飛距離(トータル)を向上できる。
本明細書で説明する各例においては、飛距離向上の観点から、揚力係数CL1は、0.230以上が好適である。また、揚力係数CL1は、0.240以下が好適である。
同様の観点から、揚力係数CL2は、0.230以上が好適である。また、揚力係数CL2は、0.240以下が好適である。
同様の観点から、揚力係数CL3は、0.145以上が好適である。また、揚力係数CL3は、0.155以下が好適である。
同様の観点から、揚力係数CL4は、0.185以上が好適である。また、揚力係数CL4は、0.195以下が好適である。
本明細書で説明する各例において、ディンプルDを平面視したときの形状は、任意の形状とすることができる。例えば、ディンプルDを平面視したときの形状は、円形(例えば、図3の例のような円形)、多角形(例えば、図5の例のような多角形)、涙形、又は、楕円形等とすることができる。
本明細書で説明する各例において、ゴルフボール1の中心とディンプルDの中心とを通る断面における、ディンプルDの断面形状は、任意の形状とすることができる。例えば、ディンプルDの断面形状は、曲線形状(例えば、図2の例のように略円弧状に湾曲した曲線からなる形状)であってもよいし、あるいは、波形状であってもよいし、あるいは、曲線と直線とを組み合わせた形状であってもよい。
なお、本明細書において、「ディンプル(D)の中心」とは、ディンプル(D)の壁面上の点のうち、ディンプル(D)の平面視におけるディンプル(D)の形状の重心点に位置する点を指す。
本明細書で説明する各例において、ディンプルDの配列パターンは、任意でよいが、例えば、正8面体、正12面体、正20面体等の正多面体の幾何学的な配列パターンや、3回対称、4回対称、5回対称、6回対称等のゴルフボール1の極点を中心に回転対称となるように配列した配列パターンを、好適に採用することができる。これにより、ディンプルDを、高い対称性をもって均一に配列することができる。
ここで、正多面体の幾何学的な配列パターンとは、当該正多面体を、ゴルフボールとみなす球に対して内接するように投影したとき、当該正多面体におけるいずれか1つの面の径方向外側に位置するゴルフボールの表面部分に1つ又は複数のディンプルDを配置し、当該正多面体における他の各面の径方向外側に位置するゴルフボールの表面部分に、それぞれ、前記1つの面の径方向外側に位置するゴルフボールの表面部分と同様に(ディンプルDの配置が、前記1つの面の径方向外側に位置するゴルフボールの表面部分と、同一となるように)、前記1つ又は複数のディンプルDを配置してなる、配列パターンを指している。なお、ディンプルDの配置が、当該正多面体における各面の径方向外側に位置するゴルフボールの表面部分どうしで、同一である限り、ディンプルDは、当該正多面体における各面の径方向外側に位置するゴルフボールの表面部分どうしの間の境界線上に位置していても構わない。
本明細書で説明する各例においては、飛距離向上の観点から、ゴルフボール1には、直径、深さ、体積及び形状のうち少なくともいずれか1つが互いに異なるディンプルDが、2種類以上形成されることが好ましく、より好ましくは3種類以上形成されることがより好ましい。また、ゴルフボール1には、直径、深さ、体積及び形状のうち少なくともいずれか1つが互いに異なるディンプルDが、50種類以下形成されてもよく、35種類以下形成されてもよく、10種類以下形成されてもよく、あるいは、8種類以下形成されてもよい。
本明細書で説明する各例においては、飛距離向上の観点から、ゴルフボール1が有する多数のディンプルDのうち、最小の直径を有するディンプルDの直径は、特に制限されるものではないが、例えば、2.00mm以上とすることが好ましく、2.50mm以上とすることがより好ましく、2.70mm以上とすることがさらに好ましい。また、飛距離向上の観点から、ゴルフボール1が有する多数のディンプルDのうち、最大の直径を有するディンプルDの直径は、特に制限されるものではないが、6.50mm以下とすることが好ましく、5.50mm以下とすることがより好ましく、5.00mm以下とすることがさらに好ましい。
なお、ディンプルDの直径は、ディンプルDの輪郭が非円形の場合、ディンプルDの輪郭内の面積と同一の面積を持つ円の直径を指すものとする。
ここで、ディンプルDの輪郭について、図7及び図8を参照しつつ、説明する。図7はディンプルDを概略的に示す断面図であり、図8はディンプルDを概略的に示す平面図である。本明細書において、ディンプルDの輪郭は、つぎのようにして求められる。まず、図7に示すように、ディンプルDの上に仮想平面Qを載せる。このとき、ディンプルDの3次元的な形状に依っては、ディンプルDの全周にわたってディンプルDが仮想平面Qに接する場合の他に、ディンプルDの周方向の一部分のみでディンプルDが仮想平面Qに接する場合もあり得る。つぎに、仮想平面Q上で、仮想平面QのうちディンプルDの範囲内にある任意の点Rから、ディンプルDの外周側へ向かって、直線状の走査線Lを引く。そして、走査線L上の各点のそれぞれにおいて、当該点を通る仮想平面Qの垂線に沿って、ゴルフボールの表面の最深点Mからの高さhを測り、そのうち高さhが最大となる点を、ピークKとする。この最深点Mは、ゴルフボールの表面(ディンプルDの表面を含む)上の点のうち、仮想平面Qの垂線方向における当該走査線Lからの距離が最大となる点である。よって、走査線L毎に最深点Mが異なる。そして、図8に示すように、走査線Lを上記任意の点Rの周りに360°回転させながら、各周方向位置で同様にピークKをとる。そして、各ピークKを仮想平面Qに投影してなる環状の線を、ディンプルDの輪郭とする。
本明細書で説明する各例においては、飛距離向上の観点から、ゴルフボール1が有する多数のディンプルDのうち、最小の深さHを有するディンプルDの深さH(図2)は、特に制限されるものではないが、例えば、0.070mm以上とすることが好ましく、0.090mm以上とすることがより好ましい。また、飛距離向上の観点から、ゴルフボール1が有する多数のディンプルDのうち、最大の深さHを有するディンプルDの深さHは、特に制限されるものではないが、0.300mm以下とすることが好ましく、0.200mm以下とすることがより好ましく、0.158mm以下とすることがさらに好ましい。
なお、図2に示すように、ディンプルDの深さHは、ディンプルDの開口端面VPからディンプルDの最深点Pまでの距離を指すものとする。ディンプルDの開口端面VPは、ディンプルエッジEによって囲まれた仮想平面である。ディンプルエッジEは、ディンプルDの開口縁であり、ディンプルDとランドNとの境界に位置する環状の縁である。なお、仮にディンプルエッジEの径方向位置(高さ)がディンプルエッジEの周方向に沿って一様ではない場合、ディンプルDの開口端面VPは、ディンプルエッジEの平均径方向位置(平均高さ)に位置するものと定義する。ディンプルDの最深点Pは、ディンプルDの開口端面VPから径方向に最も離れた点である。ここで、「径方向」とは、ディンプルDの中心を通る、ゴルフボール1の径方向を指す。
本明細書で説明する各例においては、飛距離向上の観点から、ゴルフボール1が有する多数のディンプルDのうち、最小の体積を有するディンプルDの体積は、特に制限されるものではないが、例えば、0.150mm以上とすることが好ましく、0.230mm以上とすることがより好ましい。また、飛距離向上の観点から、ゴルフボール1が有する多数のディンプルDのうち、最大の体積を有するディンプルDの体積は、特に制限されるものではないが、1.250mm以下とすることが好ましく、1.180mm以下とすることがより好ましい。
なお、ディンプルDの体積は、ディンプルDの壁面とディンプルDの開口端面VPとによって囲まれた空間の体積を指すものとする。
本明細書で説明する各例においては、飛距離向上の観点から、ゴルフボール1が有する多数のディンプルDの総数は、特に制限されるものではないが、好ましくは250個以上、より好ましくは300個以上、さらに好ましくは320個以上、よりさらに好ましくは326個以上とすることができ、さらに特に好ましくは330個以上とすることができる。また、飛距離向上の観点から、ゴルフボール1が有する多数のディンプルDの総数は、好ましくは440個以下、より好ましくは400個以下、さらに好ましくは360個以下、よりさらに好ましくは338個以下とすることができる。
本明細書で説明する各例において、ゴルフボール1のディンプル表面占有率SR(%)は、飛距離向上の観点から、70.00%以上であると好適であり、76.00%以上であるとより好適であり、82.30%以上であるとさらに好適である。また、ゴルフボール1のディンプル表面占有率SR(%)は、飛距離向上の観点から、90.00%以下であると好適であり、86.00%以下であるとより好適であり、84.60%以下であるとさらに好適であり、82.75%以下であるとさらに特に好適である。
なお、ゴルフボール1のディンプル表面占有率SR(%)は、ゴルフボール1の仮想球面VS(図2)の面積に対する、各ディンプルDの開口端面VPの面積の合計の割合を指す。ゴルフボール1の仮想球面VSは、ゴルフボール1がディンプルDを有しないと仮定した場合(すなわち、ゴルフボール1が完全な球体であると仮定した場合)に、ゴルフボール1の輪郭をなす球面である。
本明細書で説明する各例において、ゴルフボール1のディンプル空間占有率VR(%)は、飛距離向上の観点から、0.600%以上であると好適であり、0.700%以上であるとより好適であり、0.731%以上であるとさらに好適であり、0.746%以上であるとさらに特に好適である。また、ゴルフボール1のディンプル空間占有率VR(%)は、飛距離向上の観点から、1.200%以下であると好適であり、1.000以下であるとより好適であり、0.800%以下であるとさらに好適であり、0.771%以下であるとよりさらに好適であり、0.767%以下であるとさらに特に好適である。
なお、ゴルフボール1のディンプル空間占有率VR(%)は、ゴルフボール1の仮想球面VS(図2)によって囲まれる空間の体積に対する、各ディンプルDの体積の合計の割合を指す。
本明細書で説明する各例において、ゴルフボール1の直径は、ゴルフ規則に従って適宜設定することができ、42.67mm以上が好ましい。また、ゴルフボール1の直径は、44.00mm以下が好ましく、42.80mm以下がさらに好ましい。
本明細書で説明する各例において、ゴルフボール1の質量は、ゴルフ規則に従って適宜設定することができるが、例えば、40.00g以上が好ましく、44.00g以上がより好ましく、45.00g以上がさらに好ましい。また、ゴルフボール1の質量は、45.93g以下が好ましい。
本明細書で説明する各例において、ゴルフボール1のコア10は、ポリブタジエンを主材として形成することが好ましい。また、コア10に初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275N(130kgf)を負荷したときまでのたわみ量は、特に制限されるものではないが、2.0mm以上とすることができる。また、その上限も特に制限されるものではないが、5.0mm以下とすることができる。
本明細書で説明する各例において、ゴルフボール1の中間層20及び/又はカバー30の材料としては、特に制限されるものではないが、例えば、アイオノマー樹脂、熱可塑性エラストマー及び熱硬化性エラストマー等を好適に使用することができる。熱可塑性エラストマーとしては、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリウレタン系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマーなどを挙げることができる。
本明細書で説明する各例において、ゴルフボール1の中間層20の材料硬度及び/又はカバー30の材料硬度は、特に制限されるものではないが、ショアD硬度で30以上とすることができる。また、その上限も特に制限されるものではないが、ショアD硬度で80以下とすることができる。
ここで、「材料硬度」とは、材料を厚さ6mm以上に重ね合わせ、ASTM D2240に準じてタイプDデュロメータを用いて測定した硬度である。
本明細書で説明する各例において、ゴルフボール1の中間層20の厚さ及び/又はカバー30の厚さは、特に制限されるものではないが、0.3~3.0mmとすることが好ましい。
本明細書で説明する各例において、ゴルフボール1の表面には、白エナメルコーティング、エポキシコーティング、及び/又は、クリアコーティング等の各種のコーティングを有することができる。
本明細書で説明する各例において、ゴルフボール1を成形するための金型の作製には、3DCAD・CAMを使用し、反転用マスター型に全表面形状を直接3次元で削り出す手法や、成形用金型のキャビティ部(内壁面)を直接3次元で削り出す手法等を採用することができる。
本発明のゴルフボールの実施例1~4と比較例1~5とを試作して評価したので、表1~3及び図3~図6を参照しつつ、説明する。
表1は、実施例1~2と比較例1~2とのディンプルの仕様を示している。表2は、実施例3と比較例3~5とのディンプルの仕様を示している。表1~表2では、実施例4のディンプルの仕様を省略している。表3は、実施例1~4と比較例1~5との、ディンプルのさらなる仕様と評価結果とを、示している。
図3は、実施例1~2及び比較例1~2を示しており、図3(a)はポール(極点)側から観た図面であり、図3(b)はシーム(繋ぎ目)側から観た図面である。図4は、実施例3及び比較例3を示しており、図4(a)はポール側から観た図面であり、図4(b)はシーム側から観た図面である。図5は、実施例4を示しており、図5(a)はポール側から観た図面であり、図5(b)はシーム側から観た図面である。図6は、比較例4~5を示しており、図6(a)はポール側から観た図面であり、図6(b)はシーム側から観た図面である。
〔評価方法〕
各例のゴルフボールを評価するにあたっては、ドライバー(W#1)を打撃ロボットにセットして、ゴルフボールを打撃し、キャリー(y)及びトータル(y)を測定した。打撃条件は、ゴルフボールの初速が72m/s、スピンレートが2500rpm、打ち出し角が約10°となる条件に設定した。ゴルフクラブは、ブリヂストンスポーツ社製「TOURB XD-3」(ロフト9.5°)を使用した。テスト時は、ほぼ無風であった。20回の測定で得られた測定値の平均値を、評価結果として、表3に示す。
表3に示す結果からわかるように、各実施例のゴルフボールは、各比較例のゴルフボールに比べて、飛距離が向上されている。
本発明のゴルフボールは、任意の種類のゴルフボールに利用できるものであり、例えば、ワンピースゴルフボール、ツーピースゴルフボール、スリーピースゴルフボール、フォーピースゴルフボール、ファイブピースゴルフボール、シックスピースゴルフボール、糸巻きゴルフボール等に好適に利用できる。
1:ゴルフボール、
10:コア、
20:中間層、
30:カバー、
D:ディンプル、
E:ディンプルエッジ、
N:ランド、
P:最深点、
VS:仮想球面、
VP:開口端面、
K:ピーク、
L:走査線、
M:最深点、
Q:仮想平面、
R:点

Claims (3)

  1. 表面に多数のディンプルを備えたゴルフボールであって、
    レイノルズ数が80000でありスピンレートが2000rpmである条件で測定された揚力係数をCL1とし、レイノルズ数が70000でありスピンレートが1900rpmである条件で測定された揚力係数をCL2としたとき、前記CL1と前記CL2とが、
    0.990 ≦ CL2/CL1
    を満たし、
    レイノルズ数が200000でありスピンレートが2500rpmである条件で測定された揚力係数をCL3とし、レイノルズ数が120000でありスピンレートが2250rpmである条件で測定された揚力係数をCL4としたとき、前記CL3と前記CL4とが、
    1.250 ≦ CL4/CL3 ≦ 1.280
    を満たす、ゴルフボール。
  2. 前記CL1は、0.230以上0.240以下であり、
    前記CL2は、0.230以上0.240以下である、請求項に記載のゴルフボール。
  3. 前記CL3は、0.145以上0.155以下であり、
    前記CL4は、0.185以上0.195以下である、請求項に記載のゴルフボール。
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