JP7366358B1 - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】同一の商品に関する内容量の異なる販売対象を考慮した合計の販売量を計算することができる情報処理装置を提供する。【解決手段】1個以上の同じ商品を含む販売対象の販売対象識別子と、その商品の商品識別子及び販売対象の内容量を含む詳細情報とを含む複数の販売対象情報と、販売された販売対象の販売対象識別子と販売個数と販売時期とを含む複数の販売実績情報とにアクセス可能な情報処理装置1は、商品グループを識別するグループ識別子を受け付ける受付部12と、受け付けられたグループ識別子で識別される商品グループに包含される1以上の商品の商品識別子にそれぞれ対応付けられている1以上の販売対象識別子を特定し、特定した各販売対象識別子に対応する所定の期間の販売個数の合計と内容量との乗算結果の総和である販売量に関する販売量情報を取得する算出部13とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、商品の販売量に関する販売量情報を取得する情報処理装置等に関する。
従来、POSシステムによって、販売対象ごとの販売実績について取得することができる。その取得された販売実績の情報を用いることによって、販売対象ごとの販売個数について知ることができる。
また、電子レシートを活用することによって、個人でも販売対象(購入対象)ごとの購入個数について知ることも可能である(例えば、特許文献1参照)。
特許第6813207号公報
しかしながら、醤油やビールなどの商品については、同じ商品が異なる内容量の複数の販売対象で販売されることもある。例えば、同じ醤油が200(ml)や、1000(ml)などの異なる内容量で販売されることがある。また、例えば、同じビールの350(ml)の缶が、単品で販売されたり、6本単位や24本単位などで販売されたりすることもある。このような場合に、販売対象(例えば、単品のビール、6本パックのビール、24本のケース入りのビールなど)ごとに異なる販売対象識別子(例えば、JANコードなど)が付与されるため、POSデータによって販売対象ごとの販売個数や販売された内容量について把握することはできるが、同一の商品や、商品の同一のカテゴリについて、内容量の違う販売対象を考慮した合計の販売量について容易に把握することができないという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、同一の商品、または商品の同一のカテゴリに関する内容量の違う販売対象を考慮した合計の販売量を計算することができる情報処理装置等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様による情報処理装置は、1個以上の同じ商品を含む販売対象を識別する販売対象識別子と、商品を識別する商品識別子、及び販売対象の内容量を含む詳細情報とを含む複数の販売対象情報と、販売された販売対象の販売対象識別子と、販売対象の販売個数と、販売対象の販売時期とを含む複数の販売実績情報と、にアクセス可能な情報処理装置であって、1以上の商品を包含する商品グループを識別するグループ識別子を受け付ける受付部と、受け付けられたグループ識別子で識別される商品グループに包含される1以上の商品の商品識別子にそれぞれ対応付けられている1以上の販売対象識別子を特定し、特定した各販売対象識別子に対応する所定の期間の販売個数の合計と内容量との乗算結果の総和である販売量に関する販売量情報を取得する算出部と、算出部によって取得された販売量情報を出力する出力部と、を備えたものである。
このような構成により、同一の商品、または商品の同一のカテゴリに関する内容量の違う販売対象を考慮した合計の販売量を計算することができる。そのため、例えば、ある銘柄の薄口醤油に関する1年間の合計の販売量や、ある銘柄のビールに関する1か月の合計の販売量などについて知ることができるようになる。
また、本発明の一態様による情報処理装置では、詳細情報には、詳細情報に対応する商品が含まれるカテゴリも含まれており、グループ識別子は、カテゴリであってもよい。
このような構成により、商品のカテゴリごとの販売量情報を取得することができる。
また、本発明の一態様による情報処理装置では、商品グループは、商品であり、グループ識別子は、商品識別子であってもよい。
このような構成により、商品ごとの販売量情報を取得することができる。
また、本発明の一態様による情報処理装置では、複数の販売実績情報は、販売対象を購入した一人以上のユーザに対応する情報であり、算出部は、販売量情報をユーザごとに取得してもよい。
このような構成により、例えば、あるユーザに関して、ある銘柄の商品の合計の購入量などについて知ることができるようになる。
また、本発明の一態様による情報処理装置では、算出部は、単位期間ごとの販売量を含む販売量情報をユーザごとに取得し、販売量情報に基づいて商品の購入の提案をユーザごとに行う提案部をさらに備え、出力部は、提案部による提案結果をも出力してもよい。
このような構成により、例えば、単位期間ごとの購入量などをユーザに提案することができるようになる。
また、本発明の一態様による情報処理装置では、算出部は、受け付けられたグループ識別子で識別される商品グループに関する、所定の期間における販売量の内容量ごとの割合を含む販売量情報をユーザごとに取得してもよい。
このような構成により、例えば、あるユーザが、ある銘柄のビールを、単品で購入している割合、6本パックで購入している割合、24本のケースで購入している割合などについて知ることができるようになる。
また、本発明の一態様による情報処理装置では、詳細情報には、詳細情報に対応する商品を製造した製造者も含まれており、算出部は、受け付けられたグループ識別子で識別される商品グループに関する、所定の期間における販売量の製造者ごとのシェアを含む販売量情報を取得してもよい。
このような構成により、例えば、ある商品のカテゴリについて、販売量に関する製造者ごとのシェアを知ることができるようになる。
また、本発明の一態様による情報処理方法は、受付部と、1個以上の同じ商品を含む販売対象を識別する販売対象識別子と、商品を識別する商品識別子、及び販売対象の内容量を含む詳細情報とを含む複数の販売対象情報と、販売された販売対象の販売対象識別子と、販売対象の販売個数と、販売対象の販売時期とを含む複数の販売実績情報と、にアクセス可能な算出部と、出力部とを用いて処理される情報処理方法であって、受付部が、1以上の商品を包含する商品グループを識別するグループ識別子を受け付けるステップと、算出部が、受け付けられたグループ識別子で識別される商品グループに包含される1以上の商品の商品識別子にそれぞれ対応付けられている1以上の販売対象識別子を特定し、特定した各販売対象識別子に対応する所定の期間の販売個数の合計と内容量との乗算結果の総和である販売量に関する販売量情報を取得するステップと、出力部が、取得された販売量情報を出力するステップと、を備えたものである。
本発明の一態様による情報処理装置等によれば、同一の商品、または商品の同一のカテゴリに関する内容量の違う販売対象を考慮した合計の販売量に関する販売量情報を取得することができる。
本発明の実施の形態による情報処理システムの構成を示すブロック図 同実施の形態による情報処理装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態における販売対象情報の一例を示す図 同実施の形態における販売実績情報の一例を示す図 同実施の形態における提案情報の生成について説明するための図 同実施の形態におけるコンピュータシステムの外観一例を示す模式図 同実施の形態におけるコンピュータシステムの構成の一例を示す図
以下、本発明による情報処理装置、及び情報処理方法について、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素及びステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。本実施の形態による情報処理装置は、同じ商品や、商品の同一のカテゴリに関する内容量の異なる販売対象について名寄せを行い、商品ごと、または商品のカテゴリごとの合計の販売量に関する販売量情報を取得するものである。
図1は、本実施の形態による情報処理システム100の構成を示すブロック図である。本実施の形態による情報処理システム100は、有線または無線の通信回線500を介して通信可能に接続された情報処理装置1と、複数の情報処理端末2とを備える。通信回線500は、例えば、インターネットやイントラネット、公衆電話回線網などであってもよい。情報処理端末2は、例えば、パーソナルコンピューター、スマートフォン、タブレット端末などであってもよい。また、情報処理端末2は、例えば、持ち運び可能な端末であってもよく、そうでなくてもよい。後者の場合には、情報処理端末2は、例えば、デスクトップパソコンなどであってもよい。
図1で示されるように、情報処理装置1は、記憶部11と、受付部12と、算出部13と、提案部14と、出力部15とを備える。なお、図1では、情報処理装置1がサーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置である場合について示しているが、情報処理装置1は、スタンドアロンの装置であってもよい。情報処理装置1は、例えば、パーソナルコンピューターなどの汎用の装置であってもよく、販売量情報の取得を行う専用の装置であってもよい。
記憶部11では、複数の販売対象情報と、複数の販売実績情報とが記憶されている。販売対象情報は、例えば、1個以上の同じ商品を含む販売対象を識別する販売対象識別子と、その商品を識別する商品識別子、及びその販売対象の内容量を含む詳細情報とを含む情報であってもよい。詳細情報には、その詳細情報に対応する商品を製造した製造者(メーカ)も含まれてもよく、その詳細情報に対応する商品が含まれるカテゴリも含まれてもよい。詳細情報に対応する商品とは、その詳細情報に含まれる商品識別子で識別される商品であってもよい。
販売対象は、販売される単位となるものであり、例えば、1個の商品であってもよく、2個以上の同じ商品を含むものであってもよい。2個以上の同じ商品を含む販売対象は、例えば、4個の商品や6個の商品などがパックになった販売対象であってもよく、24個の商品などがケースに入った販売対象であってもよい。
販売対象識別子は、販売対象を識別可能な識別子であれば特に限定されないが、例えば、JAN(Japanese Article Number)コード、EAN(European Article Number)コードなどであってもよい。JANコードは、例えば、ソースマーキングJANであってもよい。また、インストアマーキングJANが販売対象に付与されている場合には、インストアマーキングのみでは販売対象を一意に特定できないこともあるため、販売対象識別子は、インストアマーキングJANと、インストアマーキングJANを付与した業者を識別する業者識別子とを含んでいてもよい。業者識別子は、例えば、小売の会社の識別子であってもよく、販売対象を販売する店舗の識別子であってもよい。本実施の形態では、販売対象識別子がソースマーキングJANである場合について主に説明する。
商品は、例えば、食品、日用品などであってもよい。商品は、例えば、単品で販売されることもあるが、2個や4個、6個などの複数の販売単位で販売されることもある商品(例えば、ビール缶やペットボトル飲料など)や、内容量の異なるバリエーションのある商品(例えば、醤油やマヨネーズ、飲料など)を含んでいてもよい。本実施の形態では、商品が食品である場合について主に説明する。
商品識別子は、例えば、商品名であってもよい。なお、商品名のみで商品を一意に特定できない場合には、商品識別子は、例えば、商品名と、製造者とを含んでいてもよい。本実施の形態では、商品識別子が商品名である場合について主に説明する。例えば、200(ml)の醤油、及び1000(ml)の醤油などのように、同じ醤油の異なる内容量ごとの複数の販売対象の販売対象識別子に対応付けられている商品識別子は、同じであることが好適である。また、例えば、単品のビール、6本パックのビール、24本のケース入りのビールなどのように、同じビールの異なる本数ごとの複数の販売対象の販売対象識別子に対応付けられている商品識別子は、同じであることが好適である。この商品識別子を用いることによって、内容量の異なる販売対象について、名寄せを行うことができる。
内容量は、例えば、重量、容量(体積)、個数などであってもよい。販売対象に複数の同じ商品が含まれている場合には、その商品の単品の内容量に、販売対象に含まれる商品の個数を乗算した結果が、詳細情報に含まれる内容量になる。販売対象に複数の同じ商品が含まれている場合には、詳細情報に含まれる内容量は、例えば、(単品の内容量)×(販売対象に含まれる商品の個数)のように表記されてもよく、または、その計算結果が表記されてもよい。具体的には、販売対象に350(ml)の飲料が6本含まれる場合には、内容量は、「350(ml)×6」のように表記されてもよく、「2100(ml)」と表記されてもよい。
カテゴリは、例えば、商品の分類であってもよく、商品が食品である場合には、一般食品名であってもよい。カテゴリは、例えば、階層化していてもよい。階層的になっているカテゴリは、例えば、大カテゴリ、中カテゴリ、小カテゴリを含んでいてもよく、大カテゴリ、小カテゴリを含んでいてもよい。なお、階層の深さは4層以上であってもよい。階層化していない一般食品名であるカテゴリは、例えば、ビール、発泡酒、薄口醤油、濃口醤油などであってもよい。階層化している一般食品名であるカテゴリは、例えば、大カテゴリ「アルコール飲料」に小カテゴリ「ビール」「発泡酒」「ウイスキー」などが含まれていてもよい。カテゴリや製造者などは、厳密には、カテゴリを示す情報や製造者を示す情報などとすべきであるが、説明の便宜上、単にカテゴリや製造者と呼ぶことにする。カテゴリや製造者以外についても同様であるとする。
販売実績情報は、販売された販売対象の販売対象識別子と、その販売対象の販売個数と、その販売対象の販売時期とを含む情報である。販売実績情報は、さらに、その販売対象の販売された店舗を識別する店識別子などを含んでいてもよい。
記憶部11で記憶される複数の販売実績情報は、例えば、小売単位の情報であってもよく、店舗単位の情報であってもよく、ユーザ単位の情報であってもよい。小売単位の情報である複数の販売実績情報は、例えば、その小売に属する複数の店舗におけるPOSデータが統合された情報であってもよい。店舗単位の情報である複数の販売実績情報は、例えば、その店舗のPOSデータであってもよい。ユーザ単位の情報である複数の販売実績情報は、例えば、ユーザがPOSシステムから受け取った情報であってもよく、ユーザがレシートなどを介して取得した情報であってもよい。この場合には、記憶部11では、例えば、一人のユーザに対応する複数の販売実績情報のみが記憶されていてもよく、また、情報処理装置1は、上記したように、スタンドアロンの装置であってもよい。このように、複数の販売実績情報は、販売対象を購入した一人または複数のユーザに対応する情報であってもよい。複数の販売実績情報が、販売対象を購入した複数のユーザに対応する情報である場合には、例えば、販売実績情報と、その販売実績情報で示される販売対象を購入したユーザを識別するユーザ識別子とが対応付けられていてもよい。販売実績情報とユーザ識別子との紐付けは、例えば、販売対象を販売する際にユーザから受け取ったユーザ識別子を用いて行われてもよい。そのユーザ識別子の受け取りは、例えば、ユーザのポイントカードなどをPOSレジで読み取ることによって行われてもよい。本実施の形態では、複数の販売実績情報が、小売単位の情報であり、ユーザ識別子に対応付けられている場合について主に説明する。ユーザ識別子は、例えば、ユーザごとに付与された文字列や、ユーザの氏名及び住所、ユーザの電話番号などであってもよい。
販売時期は、販売対象が販売された時期を示す情報であれば特に限定されないが、例えば、販売の行われた年月日であってもよく、さらに販売の行われた時刻も含んでいてもよい。店識別子は、例えば、店舗ごとに付与された文字列や店舗の名称、店舗の位置を示す情報などであってもよい。
記憶部11では、販売対象情報や販売実績情報以外の情報が記憶されてもよい。記憶部11では、例えば、算出部13によって取得された販売量情報や、提案部14による提案結果などが記憶されてもよい。記憶部11に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が記憶部11で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が記憶部11で記憶されるようになってもよい。記憶部11は、不揮発性の記録媒体によって実現されることが好適であるが、揮発性の記録媒体によって実現されてもよい。記録媒体は、例えば、半導体メモリや磁気ディスクなどであってもよい。また、複数の販売対象情報と、複数の販売実績情報とは、例えば、それぞれ別の記録媒体で記憶されていてもよい。
また、本実施の形態では、複数の販売対象情報と、複数の販売実績情報とが情報処理装置1の記憶部11で記憶されている場合について主に説明するが、複数の販売対象情報と、複数の販売実績情報との少なくとも一方は、情報処理装置1の外部の装置等で管理されていてもよい。この場合であっても、情報処理装置1は、外部の装置等で管理されている複数の販売対象情報や、複数の販売実績情報にアクセス可能であるものとする。
受付部12は、1以上の商品を包含する商品グループを識別するグループ識別子を受け付ける。商品グループは、例えば、単数の商品を包含していてもよく、複数の商品を包含していてもよい。前者の場合には、商品グループは、商品そのものであってもよい。商品グループが商品である場合には、商品グループ識別子は、例えば、商品識別子であってもよい。商品グループが複数の商品を包含する場合には、グループ識別子は、例えば、カテゴリであってもよい。商品が食品である場合には、そのカテゴリは、上記したように、一般食品名であってもよい。本実施の形態では、受付部12がグループ識別子を情報処理端末2から受信する場合について主に説明し、それ以外の場合については後述する。
また、受付部12は、グループ識別子以外の情報を受け付けてもよい。受付部12は、例えば、販売量の算出対象であるユーザを識別するユーザ識別子をも受け付けてもよく、販売量情報の取得を行う期間をも受け付けてもよい。受付部12は、例えば、情報処理装置1がサーバである場合には、例えば、有線または無線の通信回線500を介して送信された情報を受信してもよく、情報処理装置1がスタンドアロンの装置である場合には、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報を受け付けてもよい。なお、受付部12は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、通信デバイスや入力デバイスなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、受付部12は、ハードウェアによって実現されてもよく、または所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
算出部13は、受付部12によって受け付けられたグループ識別子で識別される商品グループに包含される1以上の商品のいずれかを含む販売対象であって、所定の期間に販売された販売対象に関する内容量の合計である販売量を計算する。この計算結果によって、所定の期間に販売された、その1以上の商品の合計量について知ることができる。その所定の期間は、例えば、情報処理装置1においてあらかじめ設定されていてもよく、または、受付部12で受け付けられてもよい。算出部13による販売量の計算について、以下、具体的に説明する。
算出部13は、受け付けられたグループ識別子で識別される商品グループに包含される1以上の商品の商品識別子にそれぞれ対応付けられている1以上の販売対象識別子を特定する。この特定は、販売対象情報を用いて行われてもよい。グループ識別子が商品識別子である場合には、受け付けられたグループ識別子で識別される商品グループに包含される1以上の商品の商品識別子は、受け付けられたグループ識別子である商品識別子そのものとなる。したがって、算出部13は、グループ識別子である商品識別子を検索キーとして複数の販売対象情報を検索し、ヒットした1以上の販売対象情報から販売対象識別子をそれぞれ抽出することによって、1以上の販売対象識別子を特定してもよい。一方、グループ識別子がカテゴリである場合には、算出部13は、グループ識別子であるカテゴリを検索キーとして複数の販売対象情報を検索し、ヒットした1以上の販売対象情報から販売対象識別子をそれぞれ抽出することによって、1以上の販売対象識別子を特定してもよい。なお、例えば、販売対象情報にカテゴリが含まれておらず、カテゴリと、そのカテゴリに含まれる商品の商品識別子とを対応付ける複数の対応情報が別途、存在する場合には、算出部13は、カテゴリであるグループ識別子に対応する1以上の商品識別子を特定し、その特定した1以上の商品識別子にそれぞれ対応付けられている1以上の販売対象識別子を特定してもよい。商品識別子の特定は、例えば、商品識別子の取得であってもよく、商品識別子を特定可能なその他の処理であってもよい。他の情報の特定も、同様に行われてもよい。
算出部13は、その特定した各販売対象識別子に対応する所定の期間の販売個数の合計と内容量との乗算結果の総和である販売量を算出する。販売個数の特定は、販売実績情報を用いて行われてもよく、内容量の特定は、販売対象情報を用いて行われてもよい。例えば、N個の販売対象識別子を特定した場合には、算出部13は、1番目の販売対象識別子と、その所定の期間とを検索キーとして複数の販売実績情報を検索し、1番目の販売対象識別子と、その所定の期間に含まれる販売時期とを含む1以上の販売実績情報のそれぞれに含まれている販売個数の合計を算出してもよい。また、算出部13は、1番目の販売対象識別子を検索キーとして複数の販売対象情報を検索し、ヒットした販売対象情報から内容量を取得してもよい。そして、算出部13は、その取得した内容量と、算出した販売個数の合計とを乗算することによって、1番目の販売対象識別子に関する内容量の合計を算出してもよい。この内容量の合計は、所定の期間に販売された、1番目の販売対象識別子で識別される販売対象に関する内容量の合計である。なお、内容量は、販売対象情報に含まれているため、算出部13は、例えば、販売対象情報から販売対象識別子を抽出する際に、内容量も一緒に抽出してもよい。また、算出部13は、2番目からN番目の販売対象識別子についても、同様にして、所定の期間に販売された販売対象に関する内容量の合計を算出してもよい。その後、算出部13は、1番目からN番目の販売対象識別子についてそれぞれ算出した内容量の合計の総和である販売量を計算してもよい。その総和の計算結果である販売量が、受け付けられたグループ識別子で識別される商品グループに包含される商品に関する、所定の期間に販売された販売対象の内容量の合計となる。なお、Nは1以上の整数である。また、同様の結果を得ることができるのであれば、算出部13は、上記とは異なる計算方法によって販売量を計算してもよい。この販売量を示す情報が、例えば、販売量情報であってもよい。
算出部13は、例えば、算出した販売量を用いて、販売量に関する販売量情報を取得してもよい。販売量を用いて取得される販売量情報は、例えば、所定の期間における販売量の内容量ごとの割合を含む情報であってもよく、所定の期間における販売量の製造者ごとのシェアを含む販売量情報であってもよい。前者の場合には、算出部13は、受け付けられたグループ識別子で識別される商品グループに関する、所定の期間における販売量の内容量ごとの割合を含む販売量情報を取得してもよく、後者の場合には、算出部13は、受け付けられたグループ識別子で識別される商品グループに関する、所定の期間における販売量の製造者ごとのシェアを含む販売量情報を取得してもよい。
内容量ごとの割合を含む販売量情報は、例えば、次のようにして取得されてもよい。算出部13は、例えば、グループ識別子を検索キーとして複数の販売対象情報を検索し、ヒットした1以上の販売対象情報から販売対象識別子をそれぞれ抽出することによって1以上の販売対象識別子を特定する際に、ヒットした販売対象情報に含まれる内容量ごとのグループに分けて、1以上の販売対象識別子を特定してもよい。そして、算出部13は、例えば、内容量ごとに、上記説明と同様にして、所定の期間に販売された販売対象の内容量の合計である合計量を算出してもよい。算出部13は、その算出結果である合計量を、すべての内容量について合計することによって、販売量を計算することができる。また、算出部13は、例えば、内容量ごとの合計量を販売量で除算することによって、内容量ごとの割合を算出してもよい。内容量ごとの割合を含む販売量情報は、例えば、内容量と、その内容量に対応する割合との複数の組を有する情報であってもよく、内容量ごとの割合をグラフ等で示す情報であってもよい。
製造者ごとのシェアを含む販売量情報は、例えば、次のようにして取得されてもよい。この場合には、通常、カテゴリであるグループ識別子の受け付けに応じて販売量情報が取得されることになる。算出部13は、例えば、カテゴリであるグループ識別子を検索キーとして複数の販売対象情報を検索し、ヒットした1以上の販売対象情報から販売対象識別子をそれぞれ抽出することによって1以上の販売対象識別子を特定する際に、ヒットした販売対象情報に含まれる製造者ごとのグループに分けて、1以上の販売対象識別子を特定してもよい。そして、算出部13は、例えば、製造者ごとに、上記説明と同様にして、所定の期間に販売された販売対象の内容量の合計である合計量を算出してもよい。算出部13は、その算出結果である合計量を、すべての製造者について合計することによって、販売量を計算することができる。また、算出部13は、例えば、製造者ごとの合計量を販売量で除算することによって、製造者ごとのシェア(割合)を算出することができる。製造者ごとのシェアを含む販売量情報は、例えば、製造者と、その製造者に対応するシェアとの複数の組を有する情報であってもよく、製造者ごとのシェアをグラフ等で示す情報であってもよい。
また、複数の販売実績情報が一人以上のユーザに対応する情報である場合には、算出部13は、販売量情報をユーザごとに取得してもよい。この場合に、算出部13は、一例として、特定のユーザについてのみ、販売量情報を取得してもよい。例えば、記憶部11で記憶されている複数の販売実績情報が、特定のユーザのみに対応する情報である場合には、算出部13は、そのユーザに関する販売量情報のみを取得してもよい。また、記憶部11において、ユーザ識別子と販売実績情報とが対応付けられており、受付部12によって、グループ識別子とユーザ識別子とが受け付けられた場合には、算出部13は、その受け付けられたユーザ識別子に対応付けられている販売実績情報のみを用いて、販売量情報を取得してもよい。また、記憶部11において、ユーザ識別子と販売実績情報とが対応付けられている場合には、算出部13は、一例として、複数のユーザのそれぞれについて、販売量情報を取得してもよい。ユーザごとに取得される販売量情報は、例えば、販売量の内容量ごとの割合を含む販売量情報であってもよい。
販売量情報の取得で用いられる所定の期間の長さは特に限定されないが、例えば、1週間、1か月、1年などの長さであってもよい。その所定の期間は、例えば、2023年の第1週(すなわち、2023年1月の1日から7日まで)などでであってもよく、2023年1月などであってもよく、2022年などであってもよい。また、その所定の期間は、例えば、2022年10月15日から2022年12月25日までなどのように指定された期間であってもよい。この場合には、情報処理装置1に販売量情報の取得を指示する者が、その期間を指定してもよい。その期間は、例えば、受付部12で受け付けられてもよい。また、その所定の期間が1週間、1か月、1年などの単位期間である場合には、算出部13は、単位期間ごとの販売量情報を取得してもよい。この場合には、複数の単位期間にそれぞれ対応する複数の販売量情報が取得されてもよい。一例として、2022年の各月に対応する12個の販売量情報が取得されてもよい。
提案部14は、算出部13によって取得された販売量情報に基づいて、商品の購入の提案をユーザごとに行う。この場合には、算出部13は、単位期間ごとの販売量を含む販売量情報をユーザごとに取得してもよい。ユーザごとに商品の購入の提案を行うとは、ユーザごとに、提案内容を含む提案情報を作成することであってもよい。その提案情報は、例えば、現在に近い期間(例えば、1年以内など)に対応する販売量情報を用いて作成されてもよい。
提案情報は、一例として、今後の単位期間における推定された購入量を含んでいてもよい。この場合には、提案部14は、グループ識別子の受け付けに応じて、あるユーザについて算出された単位期間ごとの販売量を外挿することによって、そのグループ識別子に対応するカテゴリや商品に関する今後の単位期間の販売量を推定し、その推定した販売量を含む提案情報を作成してもよい。その提案情報には、そのグループ識別子に対応するカテゴリや商品の商品名が含まれていてもよい。なお、あるユーザへの販売量は、そのユーザの購入量となるため、販売量を含む提案情報は、購入量を含む提案情報であると考えることができる。
提案情報は、一例として、今後の推定された購入時期を含んでいてもよい。例えば、乾電池、醤油、カーワックスなどのように、頻繁に購入されない商品については、このような提案が行われてもよい。この場合には、提案部14は、グループ識別子の受け付けに応じて、あるユーザについて算出された単位期間ごとの販売量を用いて、そのグループ識別子に対応するカテゴリや商品に対応する販売タイミングの間隔の代表値を特定し、最新の販売タイミングから、その特定した代表値だけ後の時点である購入時期を推定し、その推定した購入時期を含む提案情報を作成してもよい。その提案情報には、そのグループ識別子に対応するカテゴリや商品の商品名が含まれていてもよい。代表値は、例えば、平均値や、中央値、最頻値などであってもよい。例えば、カテゴリ「単三乾電池」に対応する販売対象を、2021年5月、2021年10月、2022年4月、2022年11月にのみ、あるユーザに販売している場合には、販売タイミングの間隔「5か月」「6か月」「7か月」の平均である「6か月」を算出し、最新の販売タイミングである2022年11月の6か月後である販売時期「2023年5月」と、グループ識別子に対応するカテゴリ「単三乾電池」とを含む提案情報が生成されてもよい。なお、あるユーザへの販売時期は、そのユーザの購入時期となるため、販売時期を含む提案情報は、購入時期を含む提案情報であると考えることができる。また、提案情報は、推定された購入時期と共に、推定された購入量をも含んでいてもよい。この場合には、推定された購入量は、例えば、過去の1回あたりの購入量の代表値であってもよい。代表値は、例えば、平均値や中央値、最頻値などであってもよい。
出力部15は、算出部13によって取得された販売量情報を出力する。例えば、情報処理端末2から送信されたグループ識別子に応じて取得された販売量情報は、例えば、その情報処理端末2に送信されてもよい。また、出力部15は、提案部14による提案結果をも出力してもよい。提案結果は、例えば、提案情報であってもよい。ここで、この出力は、情報処理装置1がサーバである場合には、例えば、所定の機器への通信回線を介した送信でもよく、情報処理装置1がスタンドアロンの装置である場合には、例えば、表示デバイス(例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなど)への表示でもよく、プリンタによる印刷でもよく、スピーカによる音声出力でもよく、記録媒体への蓄積でもよく、他の構成要素への引き渡しでもよい。なお、出力部15は、出力を行うデバイス(例えば、表示デバイスやプリンタなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、出力部15は、ハードウェアによって実現されてもよく、または、それらのデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
次に、情報処理装置1の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。このフローチャートでは、記憶部11において、ユーザ識別子に対応付けられた販売実績情報が記憶されているものとする。
(ステップS101)受付部12は、グループ識別子を受け付けたかどうか判断する。そして、グループ識別子を受け付けた場合には、ステップS102に進み、そうでない場合には、グループ識別子を受け付けるまでステップS101の処理を繰り返してもよい。なお、受付部12は、グループ識別子と共に、ユーザ識別子をも受け付けてもよい。
(ステップS102)算出部13は、ステップS101においてユーザ識別子も受け付けられたかどうか判断する。そして、ユーザ識別子も受け付けられた場合には、ユーザごとの販売量情報を作成すると判断してステップS103に進み、そうでない場合には、ステップS106に進む。
(ステップS103)算出部13は、受け付けられたユーザ識別子で識別されるユーザについて、受け付けられたグループ識別子で識別される商品グループに包含される1以上の商品に関する販売量情報を取得する。この販売量情報は、例えば、単位期間ごとの販売量情報であってもよい。
(ステップS104)提案部14は、ステップS103で取得された販売量情報を用いて、提案情報を作成する。
(ステップS105)出力部15は、取得された販売量情報と、作成された提案情報とを出力する。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS106)算出部13は、受け付けられたグループ識別子で識別される商品グループに包含される1以上の商品について、販売量の製造者ごとのシェアを含む販売量情報を取得する。この販売量情報は、例えば、単位期間ごとの販売量情報であってもよく、所定の期間に対応する販売量情報であってもよい。
(ステップS107)出力部15は、取得された販売量情報を出力する。そして、ステップS101に戻る。
なお、図2のフローチャートにおける処理の順序は一例であり、同様の結果を得られるのであれば、各ステップの順序を変更してもよい。また、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、本実施の形態による情報処理装置1の動作について、具体例を用いて説明する。この具体例では、単位期間である1か月ごとに最新の4か月分の販売対象情報が取得されるものとする。
この具体例では、記憶部11において、図3で示される複数の販売対象情報が記憶されているものとする。図3で示される販売対象情報は、販売対象識別子と、その販売対象識別子で識別される販売対象に関する詳細な情報である詳細情報とを含んでいる。詳細情報は、販売対象に含まれる商品を識別する商品識別子と、販売対象の内容量と、その商品の製造者と、その商品のカテゴリとを含んでいる。商品識別子は、商品名であるとする。また、内容量「350×6(ml)」は、350(ml)の内容量の商品が6個含まれることを示している。また、カテゴリは、一般食品名であるとする。図3で示される1番目の販売対象情報によって、販売対象識別子「G001」で識別される販売対象には、商品名「ABCビール」が含まれており、その内容量は350(ml)であり、その製造者はABC社であり、その商品の一般食品名が「ビール」であることが示されている。
また、この具体例では、記憶部11において、図4で示される複数の販売実績情報が記憶されているものとする。この複数の販売実績情報は、ある小売のPOSデータであるとする。図4で示される販売実績情報は、販売対象識別子と、その販売対象識別子で識別される販売対象の販売個数と、その販売対象の販売時期と、その販売対象が販売された店舗を識別する店識別子とを含んでいる。また、販売実績情報は、その販売実績情報で識別される販売対象を購入したユーザを識別するユーザ識別子に対応付けられている。図4で示される1番目の販売実績情報によって、ユーザ識別子「U001」で識別されるユーザ(以下、「ユーザU001」と呼ぶこともある。)が、2023年1月15日に、店識別子「R001」で識別される店舗において、販売対象識別子「G002」で識別される販売対象を2個購入したことが示されている。なお、図3、図4では、説明の便宜上、販売対象識別子をG001等にしているが、販売対象識別子は、実際にはJANコードであってもよい。
まず、2023年1月16日に、ユーザU001が情報処理端末2を操作して、グループ識別子「ビール」と、ユーザ識別子「U001」とを情報処理装置1に送信したとする。すると、それらの情報は情報処理装置1の受付部12で受信され、算出部13に渡される(ステップS101)。グループ識別子等を受け取ると、算出部13は、ユーザごとの販売対象情報を取得すると判断して(ステップS102)、グループ識別子「ビール」を検索キーとして複数の販売対象情報を検索し、ヒットした販売対象情報から6個の販売対象識別子G001~G006を特定する。そして、算出部13は、まず、ユーザ識別子「U001」に対応付けられた販売実績情報のうち、2022年10月に含まれる販売時期を含む販売実績情報を用いて、特定した6個の販売対象識別子G001~G006で識別される販売対象に関する販売量を算出する。この販売量は、2022年10月にユーザU001に販売されたビールの合計量である。また、算出部13は、同様にして、ユーザU001に関する2022年11月、2022年12月、2022年1月のそれぞれのビールの販売量を算出し、4か月分のビールの販売量を含む販売量情報を提案部14と出力部15とに渡す(ステップS103)。
4か月分のビールの販売量を含む販売量情報を受け取ると、提案部14は、2022年10月から2022年12月までの3か月分の販売量を用いて、2023年1月の販売量を推測する。その推測は、図5で示されるように、例えば、最小二乗法などを用いて最初の3か月分の販売量にフィットする直線を特定し、その直線の2023年1月に対応する販売量X(ml)を特定することによって行われてもよい。なお、1月16日の時点での2023年1月の販売量はY(ml)であったとする。すると、提案部14は、X-Y(ml)を2023年1月の推定した購入量として取得し、その購入量を含む提案情報を出力部15に渡す(ステップS104)。
出力部15は、算出部13から受け取った販売量情報と、提案部14から受け取った提案情報とを、グループ識別子等の送信元である情報処理端末2に送信する(ステップS105)。このようにして、ユーザU001は、自らの4か月分のビールの購入量(販売量)と、1月にさらに購入することが必要であると考えられるビールの購入量とについて知ることができる。なお、提案部14は、2023年2月の購入量も推定してもよい。そのようにすることで、ユーザU001は、2月のビールの購入量の推定結果についても知ることができる。
また、ユーザU001が情報処理端末2を操作して、グループ識別子「ビール」を情報処理装置1に送信したとする。すると、そのグループ識別子は情報処理装置1の受付部12で受信され、算出部13に渡される(ステップS101)。グループ識別子を受け取ると、算出部13は、製造者ごとのシェアを含む販売対象情報を取得すると判断して(ステップS102)、グループ識別子「ビール」を検索キーとして複数の販売対象情報を検索し、ヒットした販売対象情報から、製造者「ABC社」に対応する3個の販売対象識別子G001~G003と、製造者「XYZ社」に対応する3個の販売対象識別子G001~G003とを特定する。そして、算出部13は、まず、2022年10月に含まれる販売時期を含む販売実績情報を用いて、製造者「ABC社」について特定した3個の販売対象識別子G001~G003で識別される販売対象に関する販売量を算出する。この販売量は、ABC社に関する2022年10月のビールの販売量である。また、算出部13は、同様にして、XYZ社に関する2022年10月のビールの販売量を算出する。そして、それらの算出結果を用いて、算出部13は、2022年10月のビールに関する販売量の製造者ごとのシェアを算出する。同様にして、算出部13は、2022年11月、2022年12月、2023年1月のビールに関する販売量の製造者ごとのシェアを算出し、4か月分の製造者ごとのシェアを含む販売量情報を出力部15に渡す(ステップS106)。
4か月分の製造者ごとのシェアを含む販売量情報を受け取ると、出力部15は、その販売量情報を、グループ識別子等の送信元である情報処理端末2に送信する(ステップS107)。このようにして、ユーザU001は、4か月分の製造者ごとのシェアについて知ることができる。
以上のように、本実施の形態による情報処理装置1によれば、同一の商品について、内容量の異なる販売対象も考慮して販売量を計算することができる。したがって、例えば、特定の銘柄のビールに関する1か月の販売量や、すべての銘柄のビールに関する1か月の販売量などを知ることができる。また、記憶部11において、ユーザに対応する販売実績情報が記憶されている場合には、ユーザごとに販売量を算出することもできるため、例えば、特定の銘柄のビールに関するあるユーザの1か月の購入量や、すべての銘柄のビールに関するあるユーザの1か月の購入量などを知ることができる。また、販売量に関する内容量ごとの割合について計算した場合には、例えば、すべてのビールに関するあるユーザの1か月の購入量に関する内容量ごとの割合について知ることができるようになる。その結果、例えば、単品で購入している割合が高いことが分かった場合には、今後、6本パックや24本のケースでの購入を増やすことによって、節約できることが分かる。また、販売量に関する製造者ごとのシェアについて計算した場合には、例えば、すべてのビールに関する1か月の販売量に関する製造者ごとのシェアについて知ることができるようになる。なお、この製造者ごとのシェアは、例えば、一部の小売や一部の店舗における販売実績情報を用いて算出されるため、サンプリングされた標本から算出された統計量になるが、例えば、販売実績情報が総合スーパーなどの小売や店舗の情報である場合には、それなりの信頼性のある値になると考えられる。また、提案部14による購入の提案を行うことによって、ユーザは、例えば、商品の適切な購入量や、商品の適切な購入タイミングなどについて知ることができるようになる。
なお、本実施の形態では、受付部12が、情報処理装置1の外部から特定のグループ識別子を受け付ける場合について主に説明したが、そうでなくてもよい。例えば、特定のグループ識別子についてのみ販売量情報を取得するのではなく、複数のグループ識別子や、すべてのグループ識別子について、それぞれ販売量情報を取得することも考えられる。このような場合には、受付部12は、例えば、複数のグループ識別子や、すべてのグループ識別子が記憶されている記録媒体(例えば、磁気ディスクや半導体メモリなど)から読み出されたグループ識別子を受け付けてもよい。すべてのグループ識別子は、例えば、記憶部11で記憶されている複数の販売対象情報から、すべての商品識別子や、すべてのカテゴリを読み出し、それらについてユニーク処理をすることによって取得されてもよい。また、複数のグループ識別子は、例えば、あらかじめ情報処理装置1で記憶されていてもよい。そして、受付部12は、例えば、販売量情報の取得の指示を受け付け、その指示の受け付けに応じて、あらかじめ記憶されている複数のグループ識別子や、すべてのグループ識別子を読み出して受け付けてもよい。
また、本実施の形態では、情報処理装置1がサーバである場合について主に説明したが、そうでなくてもよい。情報処理装置1は、スタンドアロンの装置であってもよい。スタンドアロンの装置である情報処理装置1の受付部12は、例えば、ユーザから入力デバイスなどを介して入力されたグループ識別子を受け付けてもよい。
また、本実施の形態では、情報処理装置1が提案部14を備える場合について主に説明したが、そうでなくてもよい。ユーザに対する商品の購入の提案を行わない場合には、情報処理装置1は、提案部14を備えていなくてもよい。
また、上記実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよく、または、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素間で行われる情報の受け渡しは、例えば、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に異なるものである場合には、一方の構成要素による情報の出力と、他方の構成要素による情報の受け付けとによって行われてもよく、または、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に同じものである場合には、一方の構成要素に対応する処理のフェーズから、他方の構成要素に対応する処理のフェーズに移ることによって行われてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いる閾値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していなくても、図示しない記録媒体において、一時的に、または長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、または、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、または、図示しない読み出し部が行ってもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いる閾値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していなくても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、または、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
また、上記実施の形態において、情報処理装置1に含まれる2以上の構成要素が通信デバイスや入力デバイス等を有する場合に、2以上の構成要素が物理的に単一のデバイスを有してもよく、または、別々のデバイスを有してもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、または、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、記憶部や記録媒体にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。なお、上記実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、1個以上の同じ商品を含む販売対象を識別する販売対象識別子と、商品を識別する商品識別子、及び販売対象の内容量を含む詳細情報とを含む複数の販売対象情報と、販売された販売対象の販売対象識別子と、販売対象の販売個数と、販売対象の販売時期とを含む複数の販売実績情報と、にアクセス可能なコンピュータを、1以上の商品を包含する商品グループを識別するグループ識別子を受け付ける受付部、受け付けられたグループ識別子で識別される商品グループに包含される1以上の商品の商品識別子にそれぞれ対応付けられている1以上の販売対象識別子を特定し、特定した各販売対象識別子に対応する所定の期間の販売個数の合計と内容量との乗算結果の総和である販売量に関する販売量情報を取得する算出部、算出部によって取得された販売量情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を受け付ける受付部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には少なくとも含まれない。
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD-ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、または分散処理を行ってもよい。
図6は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による情報処理装置1を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図6において、コンピュータシステム900は、CD-ROMドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図7は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図7において、コンピュータ901は、CD-ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANやWAN等への接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による情報処理装置1の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM921に記憶されて、CD-ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD-ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、CD-ROM921に代えて他の記録媒体(例えば、DVD等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による情報処理装置1の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
また、以上の実施の形態は、本発明を具体的に実施するための例示であって、本発明の技術的範囲を制限するものではない。本発明の技術的範囲は、実施の形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲の文言上の範囲及び均等の意味の範囲内での変更が含まれることが意図される。
1 情報処理装置
11 記憶部
12 受付部
13 算出部
14 提案部
15 出力部

Claims (11)

  1. 1個以上の同じ商品から構成される販売対象を識別する識別子であり、販売対象に付与される識別子である販売対象識別子と、当該商品を識別する商品識別子、当該販売対象の内容量、及び当該商品が含まれるカテゴリを含む詳細情報とを含む複数の販売対象情報と、
    販売された販売対象の販売対象識別子と、当該販売対象の販売個数と、当該販売対象の販売時期とを含む複数の販売実績情報と、にアクセス可能な情報処理装置であって、
    1以上の商品を含むカテゴリを受け付ける受付部と、
    受け付けられたカテゴリに対応付けられている1以上の販売対象識別子を特定し、特定した各販売対象識別子に対応する所定の期間の販売個数の合計と内容量との乗算結果の総和である販売量に関する販売量情報を取得する算出部と、
    前記算出部によって取得された販売量情報を出力する出力部と、を備えた情報処理装置。
  2. 1個以上の同じ商品から構成される販売対象を識別する識別子であり、販売対象に付与される識別子である販売対象識別子と、当該商品を識別する商品識別子、及び当該販売対象の内容量を含む詳細情報とを含む複数の販売対象情報と、
    販売された販売対象の販売対象識別子と、当該販売対象の販売個数と、当該販売対象の販売時期とを含む複数の販売実績情報と、にアクセス可能な情報処理装置であって、
    商品識別子を受け付ける受付部と、
    受け付けられた商品識別子に対応付けられている1以上の販売対象識別子を特定し、特定した各販売対象識別子に対応する、所定の期間の販売個数の合計と内容量との乗算結果の総和である販売量に関する販売量情報を取得する算出部と、
    前記算出部によって取得された販売量情報を出力する出力部と、を備えた情報処理装置。
  3. 記販売実績情報は、販売対象を購入したユーザを識別するユーザ識別子に対応付けられており
    前記算出部は、前記販売量情報をユーザごとに取得する、請求項1または請求項記載の情報処理装置。
  4. 前記所定の期間は、単位期間であり、
    前記算出部は、単位期間ごとの販売量を含む販売量情報をユーザごとに取得し、
    前記販売量情報に基づいて、推定した購入量または推定した購入時期を含む提案情報をユーザごとに作成する提案部をさらに備え、
    前記出力部は、前記提案部によって作成された提案情報をも出力する、請求項記載の情報処理装置。
  5. 前記販売実績情報は、販売対象を購入したユーザを識別するユーザ識別子に対応付けられており、
    前記算出部は、受け付けられたカテゴリに関する、前記所定の期間における販売量の内容量ごとの割合を含む販売量情報をユーザごとに取得する、請求項記載の情報処理装置。
  6. 前記販売実績情報は、販売対象を購入したユーザを識別するユーザ識別子に対応付けられており、
    前記算出部は、受け付けられた商品識別子で識別される商品に関する、前記所定の期間における販売量の内容量ごとの割合を含む販売量情報をユーザごとに取得する、請求項2記載の情報処理装置。
  7. 前記詳細情報には、当該詳細情報に対応する商品を製造した製造者も含まれており、
    前記算出部は、受け付けられたカテゴリに関する、前記所定の期間における販売量の製造者ごとのシェアを含む販売量情報を取得する、請求項1記載の情報処理装置。
  8. 受付部と、1個以上の同じ商品から構成される販売対象を識別する識別子であり、販売対象に付与される識別子である販売対象識別子と、当該商品を識別する商品識別子、当該販売対象の内容量、及び当該商品が含まれるカテゴリを含む詳細情報とを含む複数の販売対象情報と、販売された販売対象の販売対象識別子と、当該販売対象の販売個数と、当該販売対象の販売時期とを含む複数の販売実績情報と、にアクセス可能な算出部と、出力部とを用いて処理される情報処理方法であって、
    前記受付部が、1以上の商品を含むカテゴリを受け付けるステップと、
    前記算出部が、受け付けられたカテゴリに対応付けられている1以上の販売対象識別子を特定し、特定した各販売対象識別子に対応する所定の期間の販売個数の合計と内容量との乗算結果の総和である販売量に関する販売量情報を取得するステップと、
    前記出力部が、取得された販売量情報を出力するステップと、を備えた情報処理方法。
  9. 受付部と、1個以上の同じ商品から構成される販売対象を識別する識別子であり、販売対象に付与される識別子である販売対象識別子と、当該商品を識別する商品識別子、及び当該販売対象の内容量を含む詳細情報とを含む複数の販売対象情報と、販売された販売対象の販売対象識別子と、当該販売対象の販売個数と、当該販売対象の販売時期とを含む複数の販売実績情報と、にアクセス可能な算出部と、出力部とを用いて処理される情報処理方法であって、
    前記受付部が、商品識別子を受け付けるステップと、
    前記算出部が、受け付けられた商品識別子に対応付けられている1以上の販売対象識別子を特定し、特定した各販売対象識別子に対応する、所定の期間の販売個数の合計と内容量との乗算結果の総和である販売量に関する販売量情報を取得するステップと、
    前記出力部が、取得された販売量情報を出力するステップと、を備えた情報処理方法。
  10. 1個以上の同じ商品から構成される販売対象を識別する識別子であり、販売対象に付与される識別子である販売対象識別子と、当該商品を識別する商品識別子、当該販売対象の内容量、及び当該商品が含まれるカテゴリを含む詳細情報とを含む複数の販売対象情報と、
    販売された販売対象の販売対象識別子と、当該販売対象の販売個数と、当該販売対象の販売時期とを含む複数の販売実績情報と、にアクセス可能なコンピュータを、
    1以上の商品を含むカテゴリを受け付ける受付部、
    受け付けられたカテゴリに対応付けられている1以上の販売対象識別子を特定し、特定した各販売対象識別子に対応する所定の期間の販売個数の合計と内容量との乗算結果の総和である販売量に関する販売量情報を取得する算出部、
    前記算出部によって取得された販売量情報を出力する出力部として機能させるためのプログラム。
  11. 1個以上の同じ商品から構成される販売対象を識別する識別子であり、販売対象に付与される識別子である販売対象識別子と、当該商品を識別する商品識別子、及び当該販売対象の内容量を含む詳細情報とを含む複数の販売対象情報と、
    販売された販売対象の販売対象識別子と、当該販売対象の販売個数と、当該販売対象の販売時期とを含む複数の販売実績情報と、にアクセス可能なコンピュータを、
    商品識別子を受け付ける受付部、
    受け付けられた商品識別子に対応付けられている1以上の販売対象識別子を特定し、特定した各販売対象識別子に対応する、所定の期間の販売個数の合計と内容量との乗算結果の総和である販売量に関する販売量情報を取得する算出部、
    前記算出部によって取得された販売量情報を出力する出力部として機能させるためのプログラム。
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