JP7365803B2 - 制御方法、制御装置、制御システムおよびタイヤ試験方法 - Google Patents

制御方法、制御装置、制御システムおよびタイヤ試験方法 Download PDF

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本発明は、センサの配置方法、制御方法、制御装置、制御システムおよびタイヤ試験方法に関する。
従来、タイヤの試験方法として、台上試験方法と、実車試験方法とが知られている。台上試験方法としては、例えば、ドラムの疑似面をタイヤに接触させ、ドラムを回転させているときに、タイヤが発する騒音を検出する方法がある(特許文献1参照)。一方、実車試験方法では、テスト専用の周回コースに沿って車両を実際に走行させながら、各種の試験が行われる。
特開2013-134213号公報
近年、上述したタイヤの実車試験において、自動運転機能を備えた車両にタイヤを装着して走行させ、試験データを取得することが行われている。自動運転機能を備えた車両では、車両あるいはコースに設けられたセンサの検出結果に基づき、車両の位置および車両の周辺の障害物の検出が行われ、その検出結果に基づき車両の走行が制御される。
タイヤの試験を行うための周回コースには、車両の速度を落とさずに車両の走行方向を転換するために、カーブ形状を有し、路面がカーブの内周から外周に向かって高くなるように傾斜したバンク区間が含まれることが多い。バンク区間では、その形状から視野が限られるにも関わらず、比較的高速を維持したまま走行することが求められる。そのため、バンク区間を走行する車両は通常、安全性の観点から1台に限られる。その一方で、コース内で複数の車両を使用する試験の効率化が求められている。
上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、バンク区間を含むコースでのタイヤの試験における安全性の向上と、試験の効率化とを図ることができる、センサの配置方法、制御方法、制御装置、制御システムおよびタイヤ試験方法を提供することにある。
本発明の一態様に係るセンサの配置方法は、タイヤを装着し、自動運転で走行する車両が走行するコースを監視するセンサの配置方法であって、前記コースは、バンク区間を含み、前記バンク区間の始点よりも、前記車両の走行方向の手前側の第1の位置から、前記バンク区間の終点までの進入制限区間における物体の検出を行うように前記センサを配置する。
上記構成を有することにより、バンク区間の始点よりも手前の進入制限区間に他の車両が進入した時点で、すなわち、他の車両がバンク区間に進入する前に、センサの検出結果に応じた車両の制御が可能となるので、バンク区間における車両の走行の安全性を向上できる。また、バンク区間前での加速を考慮した車両の停止が可能となるため、タイヤの試験の効率化を図ることができる。
本発明の一態様に係るセンサの配置方法において、前記センサは、前記第1の位置から、前記バンク区間の終点よりも、前記車両の走行方向の奥側の第2の位置までの区間を前記進入制限区間として、物体の検出を行うように配置されてよい。
上記構成を有することにより、バンク区間の直後に物体が存在する場合にも、その物体を検出し、検出結果に応じた車両の制御が可能となるので、バンク区間における車両の走行の安全性の向上を図ることができる。
本発明の一態様に係る制御方法は、タイヤを装着し、コースを自動運転で走行する車両を制御する制御方法であって、前記コースは、バンク区間を含み、前記バンク区間の始点よりも、前記車両の走行方向の手前側の第1の位置から、前記バンク区間の終点までの進入制限区間における物体の検出を行うようにセンサが配置され、前記センサから検出結果を取得する取得ステップと、前記センサの検出結果に基づき、前記進入制限区間に物体が存在すると判定した場合、前記車両を前記バンク区間の始点から所定距離だけ手前側の停止位置に停止させる制御ステップと、を含む。
上記構成を有することにより、バンク区間の始点よりも手前の進入制限区間に他の車両が進入した時点で、すなわち、他の車両がバンク区間に進入する前に、センサの検出結果に応じた車両の制御が可能となるので、バンク区間における車両の走行の安全性の向上と、タイヤの試験の効率化とを図ることができる。
本発明の一態様に係る制御方法において、前記センサは、前記第1の位置から、前記バンク区間の終点よりも、前記車両の走行方向の奥側の第2の位置までの区間を前記進入制限区間として、物体の検出を行うように配置されてよい。
上記構成を有することにより、バンク区間の直後に物体が存在する場合にも、その物体を検出し、検出結果に応じた車両の制御が可能となるので、バンク区間における車両の走行の安全性の向上を図ることができる。
本発明の一態様に係る制御方法において、前記停止位置は、前記停止位置に停止した車両が前記バンク区間の始点に到達するまでに、前記バンク区間での走行に求められる所定速度まで前記車両を加速させることが可能な位置であってよい。
上記構成を有することにより、車両が停止位置で停止した後、バンク区間の始点に到達するまでに、バンク区間での走行に必要な速度まで車両を加速することができるので、タイヤの試験を効率的に行うことができる。
本発明の一態様に係る制御装置は、タイヤを装着し、コースを自動運転で走行する車両を制御する制御装置であって、前記コースは、バンク区間を含み、前記バンク区間の始点よりも、前記車両の走行方向の手前側の第1の位置から、前記バンク区間の終点までの進入制限区間における物体の検出を行うようにセンサが配置され、前記センサから検出結果を取得し、前記センサの検出結果に基づき、前記進入制限区間に物体が存在すると判定した場合、前記車両を前記バンク区間の始点から所定距離だけ手前側の停止位置に停止させる制御部を備える。
上記構成を有することにより、バンク区間の始点よりも手前の進入制限区間に他の車両が進入した時点で、すなわち、他の車両がバンク区間に進入する前に、センサの検出結果に応じた車両の制御が可能となるので、バンク区間における車両の走行の安全性の向上と、タイヤの試験の効率化とを図ることができる。
本発明の一態様に係る制御装置において、前記停止位置は、前記停止位置に停止した車両が前記バンク区間の始点に到達するまでに、前記バンク区間での走行に求められる所定速度まで前記車両を加速させることが可能な位置であってよい。
上記構成を有することにより、車両が停止位置で停止した後、バンク区間の始点に到達するまでに、バンク区間での走行に必要な速度まで車両を加速することができ、タイヤの試験を効率的に行うことができる。
本発明の一態様に係る制御システムは、タイヤを装着し、コースを自動運転で走行する車両を制御する制御装置と、前記コースを監視するセンサと、を備え、前記コースは、バンク区間を含み、前記センサは、前記バンク区間の始点よりも、前記車両の走行方向の手前側の第1の位置から、前記バンク区間の終点までの進入制限区間における物体の検出を行うように配置され、前記制御装置は、前記センサから検出結果を取得し、前記センサの検出結果に基づき、前記進入制限区間に物体が存在すると判定した場合、前記車両を前記バンク区間の始点から所定距離だけ手前側の停止位置に停止させる制御部を備える。
上記構成を有することにより、バンク区間の始点よりも手前の進入制限区間に他の車両が進入した時点で、すなわち、他の車両がバンク区間に進入する前に、センサの検出結果に応じた車両の制御が可能となるので、バンク区間における車両の走行の安全性の向上と、タイヤの試験の効率化とを図ることができる。
本発明の一態様に係る制御システムにおいて、前記センサは、前記第1の位置から、前記バンク区間の終点よりも前記車両の奥側の第2の位置までの区間を前記進入制限区間として、物体の検出を行うように配置されてよい。
上記構成を有することにより、バンク区間の直後に物体が存在する場合にも、その物体を検出し、検出結果に応じた車両の制御が可能となるので、バンク区間における車両の走行の安全性の向上を図ることができる。
本発明の一態様に係る制御システムにおいて、前記停止位置は、前記停止位置に停止した車両が前記バンク区間の始点に到達するまでに、前記バンク区間での走行に求められる所定速度まで前記車両を加速させることが可能な位置であってよい。
上記構成を有することにより、車両が停止位置で停止した後、バンク区間の始点に到達するまでに、バンク区間での走行に必要な速度まで車両を加速することができ、タイヤの試験を効率的に行うことができる。
本発明の一態様に係るタイヤ試験方法は、上述した制御方法に従い前記車両を制御して前記コースを走行させるステップと、前記コースを走行する前記車両に装着されたタイヤの試験データを取得するステップと、を含み、前記コースは、前記タイヤを試験するためのコースである。
上記構成を有することにより、タイヤを試験するためのコースのバンク区間における車両の走行の安全性の向上と、試験の効率化と図ることができる。
本発明によれば、バンク区間を含むコースでのタイヤの試験における安全性の向上と、試験の効率化とを図ることができる、センサの配置方法、制御方法、制御装置、制御システムおよびタイヤ試験方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る制御装置を備える車両の構成例を示すブロック図である。 図1に示す車両が走行するコースの一例を示す平面図である。 図2に示すコースを監視する定点センサの一例を示す平面図である。 一般的な定点センサの配置による車両の制御の一例について説明するための図である。 図3に示す定点センサの配置による車両の制御の一例について説明するための図である。 図2に示すコースへの定点センサの配置の他の一例を示す平面図である。 一般的な定点センサの配置による車両の制御の一例について説明するための図である。 図5に示す定点センサの配置による車両の制御の一例について説明するための図である。 図1に示す制御装置による、車両がバンク区間に進入する際の動作の一例を示すフローチャートである。 図1に示す車両に装着されたタイヤの試験データを取得するタイヤ試験システムの構成例を示すブロック図である。 図8に示すタイヤ試験システムによるタイヤ試験方法を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して例示説明する。なお、各図中、同一符号は、同一または同等の構成要素を示している。
図1は、本発明の一実施形態に係る制御装置10を備える車両1の構成例を示すブロック図である。車両1は、タイヤ6を装着し、図2に示す、タイヤ6の試験を行うためのコース200を走行する。コース200の詳細は後述する。
図1に示すように、車両1は、動力源としてのエンジン2と、動力伝達装置3と、制動装置4と、操舵装置5と、タイヤ6と、第1バッテリ7とを備える。動力伝達装置3は、トランスミッションなどを含む。制動装置4は、ブレーキなどを含む。操舵装置5は、ステアリングなどを含む。車両1は、動力源として、エンジン2の代わりにモータを備えてもよいし、エンジン2とモータとを共に備えてもよい。
車両1は、後述する制御システム100により自動運転される。自動運転レベルは、例えば、SAE(Society of Automotive Engineering)によって定義されるレベル3-5であってよい。
車両1は、第1バッテリ7の電力を用いてエンジン2を始動させる。車両1は、種々の電気機器または電子機器を備えてよい。車両1は、第1バッテリ7の電力、または、エンジン2の動力によって発電するオルタネータの電力を用いて、電気機器または電子機器を動作させてよい。第1バッテリ7は、鉛蓄電池またはリチウムイオン電池などの二次電池であってよい。
車両1はさらに、制御装置10と、車載センサ12aとを備える。
制御装置10は、エンジン2、動力伝達装置3、制動装置4および操舵装置5を制御することによって、車両1の走行を自動運転で制御する。制御装置10は、制御部11を備える。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置を含んでよい。制御部11は、メモリなどの記憶装置を含んでよい。制御装置10は、制御部11とは別に、記憶部を備えてもよい。
制御部11は、複数のセンサ12(車載センサ12aおよび後述する定点センサ12b)の全部または一部から検出結果を取得し、取得した検出結果に基づき、車両1の位置および車両1の周辺の障害物の検出を行う。制御部11は、車両1の位置および車両1の周辺の障害物の検出結果に基づき、車両1の走行を制御する。
センサ12は、車両1またはコース200を監視し、車両1またはコース200に関する情報を検出する。センサ12は、車両1またはコース200に関する種々の情報を検出するために複数設けられる。センサ12は、車両1に搭載された車載センサ12aと、コース200の周辺に設置された定点センサ12bとを含んでよい。車載センサ12aは主に、車載センサ12aが搭載された車両1に関する情報を取得する。車載センサ12aが検出する情報には、車両1の位置または速度などの車両1の状態に関する情報を含んでよい。車載センサ12aが検出する情報には、車両1の周辺の状況に関する情報を含んでよい。車載センサ12aは、車両1に搭載された、速度メータ、タコメータ、燃料メータまたは走行距離メータなどの各種のメータから情報を取得してよい。車載センサ12aは、GPS(Global Positioning System)などの測位システムを利用して車両1の位置を検出するGPSセンサを含んでよい。車載センサ12aは、GPSを利用して車両1の速度を検出する速度センサを含んでよい。車載センサ12aは、モノクロカメラまたはステレオカメラなどの、車両1の周辺を撮像するカメラを含んでよい。車載センサ12aは、赤外線、ミリ波などの電磁波を放射し、その電磁波が周辺物で反射した反射波を検出することで、周辺物および周辺物との距離を検出するLiDAR(Light Detection and Ranging)センサを含んでよい。定点センサ12bは主に、コース200に関する情報を取得する。コース200に関する情報は、コース200上の状況(車両あるいは障害物などの物体の有無など)に関する情報を含んでよい。定点センサ12bは、例えば、3D-LiDARセンサを含んでよい。
車両1は、通信装置13をさらに備えてよい。通信装置13は、例えば、LAN(Local Area Network)などの通信インタフェースを有してよい。通信装置13は、通信インタフェースを介して、他の機器、例えば、定点センサ12bと通信してよい。
車両1は、第2バッテリ14をさらに備えてよい。第2バッテリ14は、一次電池であってもよいし、二次電池であってもよい。第2バッテリ14は、制御装置10、車載センサ12aおよび通信装置13などの各部に電力を供給してよい。
制御装置10、センサ12(車載センサ12aおよび定点センサ12b)、通信装置13および第2バッテリ14は、車両1の自動運転を制御する制御システム100を構成する。制御システム100は、第2バッテリ14を備えなくてもよい。この場合、制御システム100の各部(制御装置10、車載センサ12aおよび通信装置13)には、第1バッテリ7から電力が供給されてよい。
上述したように、車両1は、制御システム100により制御され、コース200を自動運転で走行する。コース200は、例えば、タイヤ6を試験すために車両1が走行するコースである。図2は、車両1がタイヤ6の試験のために走行するコース200の一例を示す平面図である。
図2に示すように、コース200は、互いに平行に延びる2本の直線路200a,200bと、直線路200a,200bの両端に配置され、かつ双方の直線路200a,200bの端部を結ぶように連結された半円状の曲線路200c,200dとからなる、閉じた周回コースである。車両1は、周回コースであるコース200を所定の方向に(図2では、左回りに)周回走行する。
コース200は、走行規則に応じて設けられた複数の区間に分けられる。例えば、コース200は、位置P1を始点とし、位置P2を終点とする試験区間210を含む。位置P1および位置P2は、直線路200aに含まれる。したがって、試験区間210は、直線区間である。試験区間210は、タイヤ6の試験を行うための区間である。タイヤ6の試験としては、例えば、通過騒音(PBN:Pass By Noise)試験がある。通過騒音試験は、タイヤ6の試験に関する所定の規格に基づいて実施される。所定の規格は、例えば、タイヤ単体騒音規制に係る国際基準であるECE R117-02であってよい。試験区間210における路面は、ISO10844の規格に基づく路面であってよい。通過騒音試験における試験データは、タイヤ6を装着した車両1が走行する際にタイヤ6と路面との摩擦によって発生する走行騒音の騒音レベルを含む。通過騒音試験において、車両1の走行雑音が車両1のエンジン2またはモータの駆動音を含まないようにして、試験データが取得される。このようにするために、制御装置10は、試験区間210の手前でエンジン2またはモータを停止させ(イグニッションオフ)、その状態で車両1が試験区間210を通過するように、車両1の走行を制御する。エンジン2またはモータが停止した状態での車両1の走行を惰行走行ともいう。制御装置10は、車両1が試験区間210を通過すると、エンジン2またはモータを駆動する(イグニッションオン)。ECE R117-02に基づく試験データは、基準速度に対して±10km/hの範囲で、略等間隔の8種類以上の試験速度で車両1を走行させて取得した走行雑音の雑音レベルを含む。車両1に新たなタイヤ6が装着された後、タイヤ6の試験を開始するまでに、車両1の慣らし走行が実施される。慣らし走行は、車両1を所定距離だけ走行させるものである。慣らし走行の走行距離は、所定の規格によって定められる。タイヤ6の試験は、通過騒音試験に限られず、他の試験であってもよい。
通過騒音試験の場合、試験区間210の路面の幅方向の両側にマイクが配置され、車両1は、試験区間210の路面の中央を、予め定められた速度で走行する。路面の両側に配置されたマイクはそれぞれ、車両1が試験区間210を走行している間に、車両1の走行騒音の騒音レベルを検出し、タイヤ6の試験データとして取得する。
通過騒音試験では、試験データを取得するために車両1が試験区間210を走行している間、所定距離(例えば、50m)以内に、遮蔽物(他の車両を含む)が存在・進入しないことが求められる。すなわち、試験区間210では、車両1は、試験のために予め定められた速度で予め定められたルートを走行するとともに、他の車両が試験区間210を走行している場合には、試験区間210および試験区間210の所定距離以内には接近しないようにするという走行規則がある。
コース200はさらに、調整区間220と、バンク区間230と、加速区間240とを含む。
調整区間220は、位置P2を始点とし、位置P3を終点とする区間である。位置P3は、直線路200bと曲線路200dとが連結された位置である。調整区間220は、直線路200aのうち、試験区間210以後の区間と、曲線路220cと、直線路200bとを含む区間である。すなわち、調整区間220は、試験区間210の終点と、後述するバンク区間230の始点とに連結された区間である。調整区間220では、車両1は、任意の速度・ルートで走行してよいという走行規則がある。調整区間220では、車両1は、他の車両の追い越し、他の車両による追い越されも可能である。調整区間220において、試験区間210に進入する車両の順番の調整、試験中の他の車両の回避などが行われる。
バンク区間230は、位置P3を始点とし、位置P4を終点とする区間である。位置P4は、直線路200aと曲線路200dとが連結された位置である。バンク区間230は、路面がカーブの内周から外周に向かって高くなるような傾斜が設けられている。すなわち、バンク区間230は、カーブ形状を有し、路面がカーブの内周から外周に向かって高くなるように傾斜している。この傾斜により、バンク区間230では、車両1は、半円状のコーナーの外側を走行して遠心力を利用することにより、一定速度(例えば、60km/h)を維持して走行する。
バンク区間230では、その形状のため、車両から見た視野が制限されるにも関わらず、比較的高速を維持したまま走行することが求められる。そのため、安全性の観点から、バンク区間230を走行するのは1台だけに限られる。したがって、バンク区間230では、路面の外側を一定の速度を維持しながら走行するとともに、他の車両がバンク区間230を走行している場合には、バンク区間230に進入しないという走行規則がある。この走行規則に従い、制御装置10は、バンク区間230に他の車両あるいは障害物が存在する場合には、車両1をバンク区間230に進入させないように停止させる。
加速区間240は、位置P4を始点とし、位置P1を終点とする区間である。すなわち、加速区間240は、試験区間210の始点(位置P1)と連結された区間である。加速区間240の距離は、試験区間210におけるタイヤ6の試験に必要な速度、車両1に装着されたタイヤ6の種別、車両1の荷重および車両1の加速性能などに応じて決定される。加速区間240では、制御装置10は、試験区間210への進入の際に必要な速度まで、例えば、所定の加速率で車両1を加速する。したがって、加速区間240では、試験で予め定めれた速度まで加速するという走行規則がある。
このように、コース200は、走行規則に応じて設けられた複数の区間を含む。
次に、コース200を監視する定点センサ12bの配置方法について説明する。
図3は、本発明に係るコース200のバンク区間230周辺の定点センサ12bの配置の一例を示す平面図である。図3においては、3つの定点センサ12b(定点センサ12b-1~12b-3)が設置された例を示している。定点センサ12b-1~12b-3はそれぞれ、例えば、3D-LiDARセンサのような、視野範囲内に存在する車両あるいは障害物などの物体を検出するセンサである。
定点センサ12b-1は、バンク区間230の始点(位置P3)よりも、車両1の走行方向の手前側の位置P6(第1の位置)から、バンク区間230内の所定の位置までの区間が視野範囲となるように設置され、その視野範囲に存在する車両および障害物などの物体を検出する。なお、車両1の走行方向の手前側とは、車両1の走行方向から見て、より近い側を指す。したがって、コース200を走行する車両1から見て、位置P3よりも、位置P6の方がより近い位置である。
定点センサ12b-2は、バンク区間230内の所定の位置から、バンク区間230の終点(位置P4)までの区間が視野範囲となるように設置され、その視野範囲に存在する車両および障害物などの物体を検出する。
定点センサ12b-3は、バンク区間230内であって、定点センサ12b-1および定点センサ12b-2の視野範囲でカバーされない区間が視野範囲となるように設置され、その視野範囲に存在する車両および障害物などの物体を検出する。定点センサ12b-3の視野範囲と、定点センサ12b-1,12b-2の視野範囲とは重複してもよい。
定点センサ12b-1と、定点センサ12b-2と、定点センサ12b-3とは互いに通信可能に接続され、定点センサ12b-1~12b-3の検出結果を統合して、車両1に伝達することが可能である。
このように、本実施形態においては、バンク区間230の始点(位置P3)よりも、車両1の走行方向の手前側の位置P6から、バンク区間230の終点(位置P4)までの区間が視野範囲となるように、定点センサ12bが配置される。位置P6から位置P4までの区間は、定点センサ12bによる物体の検出が行われ、定点センサ12bにより物体が検出されている間は、車両1の進入が制限される区間である。以下では、定点センサ2bの視野範囲に含まれる区間(図3では、位置P6から位置P4までの区間)を、進入制限区間250という。
図4Aを参照して、バンク区間230の始点(位置P3)から終点(位置P4)までの区間を進入制限区間250として定点センサ12bを設置した場合を考える。この場合、他の車両1aがバンク区間230に進入した時点で、定点センサ12bにより他の車両1aの存在が検出される(進入制限区間250への進入が検出される)。制御装置10は、定点センサ12bによる進入制限区間250における他の車両1aの存在の検出に基づき、車両1を停止させる。ここで、車両1と車両1の前方を走行する他の車両1aとの車間距離が狭いと、車両1の停止位置とバンク区間230の始点(位置P3)との間の距離Xが小さくなる。
上述したように、バンク区間230では、比較的高速(例えば、60km/h)を維持したまま走行する必要がある。車両1の停止位置とバンク区間230の始点(位置P3)との間の距離Xが小さいと、停止後、バンク区間230に進入する際に、バンク区間230での走行に求められる速度まで加速できないことがある。その結果、タイヤ6の試験に必要な速度が得られず、試験の効率が低下してしまう。
次に、図4Bを参照して、本実施形態のように、バンク区間230の始点(位置P3)よりも、車両1の走行方向の手前側の位置P6からバンク区間230の終点(位置P4)までの区間を進入制限区間250として定点センサ12bを設置した場合を考える。この場合、他の車両1aがバンク区間230の始点(位置P3)よりも手前の位置P6に達した時点で、定点センサ12bにより他の車両1aの存在が検出される(進入制限区間250への進入が検出される)。制御装置10は、定点センサ12bによる進入制限区間250における他の車両1aの存在の検出に基づき、車両1を停止させる。そのため、図4Aと比較して、制御装置10は、バンク区間230の始点(位置P3)からの距離Xが大きい停止位置P5に車両1を停止させることができる。停止位置P5は、停止位置P5に停止した車両1がバンク区間230の始点(位置P3)に到達するまでに、バンク区間230での走行に求められる所定速度(例えば、60km/h)まで車両1を加速させることが可能な位置であってよい。
したがって、図3に示すように、バンク区間230の始点(位置P3)よりも、車両の走行方向の手前側の位置P6から、バンク区間230の終点(位置P4)までの区間を進入制限区間250として定点センサ12bを設置することで、バンク区間230に他の車両あるいは障害物が存在する場合に、車両1をバンク区間230に進入させないようにすることができ、車両1の走行の安全性の向上を図ることができる。また、他の車両がバンク区間230の始点(位置P3)よりも手前から設けられた進入制限区間250に進入した時点で定点センサ12bにより他の車両が検出されるので、バンク区間230の始点から十分な距離だけ離れた位置で車両1を停止させることができる。そのため、車両1がバンク区間230の始点に到達するまでには、バンク区間230での走行に求められる速度まで加速し、タイヤ6の試験を行うことができるので、タイヤ6の試験の効率化を図ることができる。
図5は、バンク区間230周辺の定点センサ12bの配置の他の一例を示す平面図である。図5においては、3つの定点センサ12b(定点センサ12b-1~12b-3)が設置された例を示している。
定点センサ12b-1は、バンク区間230の始点(位置P3)よりも、車両1の走行方向の手前側の位置P6(第1の位置)から、バンク区間230内の所定の位置までの区間が視野範囲となるように設設置定され、その視野範囲に存在する車両および障害物などの物体を検出する。
定点センサ12b-2は、バンク区間230内の所定の位置から、バンク区間230の終点(位置P4)よりも車両1の走行方向の奥側の位置P7(第2の位置)までの区間が視野範囲となるように設置され、その視野範囲に存在する車両および障害物などの物体を検出する。なお、車両1の走行方向の奥側とは、車両1の走行方向から見て、より遠い側を指す。したがって、コース200を走行する車両1から見て、位置P4よりも、位置P7の方がより遠い位置である。
定点センサ12b-3は、バンク区間230内であって、定点センサ12b-1および定点センサ12b-2の視野範囲でカバーされない区間が視野範囲となるように設置され、その視野範囲に存在する車両および障害物などの物体を検出する。定点センサ12b-3の視野範囲と、定点センサ12b-1,12b-2の視野範囲とは重複してもよい。
このように、本実施形態においては、バンク区間230の始点(位置P3)よりも、車両1の走行方向の手前側の位置P6から、バンク区間230の終点(位置P4)よりも車両1の走行方向の奥側の位置P7までの区間が進入制限区間250となるように、定点センサ12bが配置されてもよい。
図6Aを参照して、バンク区間230の始点(位置P3)から終点(位置P4)までの区間を進入制限区間250として定点センサ12bを設置した場合を考える。この場合、車両1の前方を走行していた他の車両1aがバンク区間230を抜けた直後に故障などにより停止しても、他の車両1aは、定点センサ12bの視野範囲内(進入制限区間250)に含まれないので、定点センサ12bは、停止車両(他の車両1a)を検出することができない。そのため、車両1は、バンク区間230の直後に他の車両1aが停止しているのにも関わらずバンク区間230に進入してしまう。その結果、衝突などが起こる可能性がある。
次に、図6Bを参照して、本実施形態のように、位置P6から、バンク区間230の終点よりも後の位置P7までの区間を進入制限区間250として定点センサ12bを設置した場合を考える。この場合、バンク区間230を抜けた直後に停止した他の車両1aは、定点センサ12bの視野範囲内(進入制限区間250)に含まれるので、定点センサ12bは、停止車両(他の車両1a)を検出することができる。そのため、車両1は、バンク区間230の手前の停止位置P5で停止することができる。
したがって、図5に示すように、位置P6から、バンク区間230の終点(位置P4)よりも、車両1の走行方向の奥側の位置P7までの区間を進入制限区間250として定点センサ12bを設置することで、バンク区間230の直後に他の車両1aあるいは障害物が存在する場合に、車両1をバンク区間230に進入させないようにすることができ、車両1の走行の安全性の向上を図ることができる。
なお、図3,5においては、3つの定点センサ12b(定点センサ12b-1~12b-3)が設置される例を用いて説明したが、これに限られるものではない。上述した進入制限区間250を視野範囲とすることができれば、設置される定点センサ12bの数は、1,2または4以上であってもよい。
次に、本実施形態に係る車両1の制御方法について説明する。
図7は、制御装置10の動作の一例を示すフローチャートであり、本実施形態に係る車両1の制御方法を説明するための図である。図7においては、車両1が調整区間220を走行している状態から、バンク区間230に進入する場合を例として説明する。すなわち、制御装置10は、車両1がバンク区間230に近づいていることを認識しているものとして説明する。制御装置10は、例えば、車両1の走行コース・走行速度などを規定した走行シナリオに基づき、車両1がバンク区間230に近づいていることを認識してよい。
制御部11は、バンク区間230の周辺に設けられた定点センサ12bから検出結果を取得する(ステップS11)。上述したように、バンク区間230の周辺に設けられた定点センサ12bは、図3を参照して説明した、位置P6から位置P4までの進入制限区間250、または、図5を参照して説明した、位置P6から位置P7までの進入制限区間250を視野範囲として、視野範囲内に存在する物体を検出するセンサである。
次に、制御部11は、定点センサ12bの検出結果に基づき、進入制限区間250に他の車両あるいは障害物などの物体が存在するか否かを判定する(ステップS12)。制御部11は、他のセンサ12(例えば、車載センサ12a)からも検出結果を取得し、車両1の周辺の障害物の検出などを行ってもよい。
制御部11は、複数のセンサ12に対する重み付け(信頼度)を設定しており、その重み付けに応じたセンサ12の検出結果を用いて、車両1の位置および車両1の周辺の障害物の検出の少なくとも一方を行ってもよい。したがって、制御部11は、例えば、複数のセンサ12のうち、重み付けの重いセンサ12の検出結果だけを用いて、車両1の位置および車両1の周辺の障害物の検出の少なくとも一方を行ってよい。
物体が進入制限区間250に存在しないと判定した場合(ステップS12:No)、制御部11は、車両1をバンク区間230に進入させる(ステップS13)。具体的には、制御部11は、バンク区間230の路面の外側を一定の速度(例えば、60km/h)を維持して、車両1を走行させる。
物体が進入制限区間250に存在すると判定した場合(ステップS12:Yes)、制御部11は、車両1をバンク区間230の始点(位置P3)から所定距離だけ手前側の停止位置P5に停止させる(ステップS14)。停止位置P5は、他の車両による車両1の追い越しを可能とするために、調整区間220における路面の内側であってよい。停止位置P5は、停止位置P5に停止した車両1がバンク区間230の始点に到達するまでに、バンク区間230での走行に求められる所定速度(例えば、60km/h)まで車両1を加速させることが可能な位置である。制御部11は、車両1を停止位置P5に停止させた後、ステップS11の処理に戻る。
図7を参照して説明したように、本実施形態に係る車両1の制御方法は、バンク区間230の始点よりも、車両1の走行方向見て手前側の位置P6から、バンク区間230の終点(位置P4)またはバンク区間230の終点(位置P4)よりも、車両1の走行方向の奥側の位置P7までの進入制限区間250における物体の検出を行うように配置されたセンサ12(定点センサ12b)から、検出結果を取得する取得ステップと、センサ12の検出結果に基づき、進入制限区間250に物体が存在すると判定した場合、車両1をバンク区間230の始点から所定距離だけ手前側の停止位置P5に停止させる制御ステップと、を含む。こうすることで、他の車両あるいは障害物などの物体が進入制限区間250に存在する状態で、車両1がバンク区間230に進入することが無くなるので、バンク区間230における車両1の走行の安全性の向上を図ることができる。また、他の車両がバンク区間230の始点(位置P3)よりも手前から設けられた進入制限区間250に進入した時点で定点センサ12bにより他の車両が検出されるので、バンク区間230の始点から十分な距離だけ離れた位置で車両1を停止させることができる。そのため、車両1がバンク区間230に進入する際には、バンク区間230での走行に求められる速度まで加速し、タイヤ6の試験を行うことができるので、タイヤ6の試験の効率化を図ることができる。
上述したように、制御部11は、複数のセンサ12に対する重み付けに応じたセンサ12の検出結果を用いて、車両1の位置および車両1の周辺の障害物の検出を行ってよい。制御部11は、停止位置P5において、複数のセンサ12に対する重み付けを変更してよい。
バンク区間230では、路面がカーブしつつ、傾斜しているという形状から、特定のセンサ12では検出精度に影響を受け、検出精度の低下あるいは検出不良などが発生することがある。このような不良が発生すると、車両1の位置および車両1の周辺の障害物の検出が困難となる。このような状態でバンク区間230を走行することは、安全性の観点から好ましくない。そこで、バンク区間230とバンク区間230以外とで、複数のセンサ12に対する重み付けを変更することで、バンク区間230でも検出精度に影響を受けにくいセンサ12の検出結果を用いて、車両1の位置および車両1の周辺の障害物の検出を行うことができる。
また、車両1の停止位置P5と複数のセンサ12に対する重み付けを変更する位置とを合わせることで、バンク区間230における他の車両の存在の有無に基づく制御区間と、複数のセンサ12に対する重み付けによる制御区間とが重複する。そのため、これらの制御が行われる制御区間を短くし、車両の走行速度・走行順序などの調整に、より長い区間を利用することができるので、試験を効率的に行うことができる。
図8は、コース200を走行する車両1に搭載されたタイヤ6の試験データを取得するタイヤ試験システム300の構成例を示す図である。
図8に示すように、タイヤ試験システム300は、サーバ30と、測定装置31とを備える。
測定装置31は、コース200を走行する車両1に装着されたタイヤ6の試験データを取得する。通過騒音試験の場合、測定装置31は、試験区間210の路面の幅方向の両端に設けられたマイクである。測定装置31は、取得した試験データをサーバ30に出力する。
サーバ30は、測定装置31から取得された試験データを取得する。サーバ30は、車両1に搭載された通信装置13と通信を行うための通信インタフェースを備え、当該通信インタフェースを介して、通信装置13を備える車両1(制御システム100)と通信してよい。サーバ30と通信を行う制御システム100の数は1であってもよいし、2以上であってもよい。
サーバ30は、タイヤ6の試験データを管理する。サーバ30は、試験対象となるタイヤ6を装着している車両1に対して、タイヤ6を試験するための車両1の走行条件(走行シナリオ)を送信する。タイヤ6を試験するための車両1の走行条件は、試験条件ともいう。試験条件は、各区間(試験区間210、調整区間220、バンク区間230および加速区間240)における走行規則を含んでよい。試験条件は、所定の規格に関する情報を含んでよい。試験条件は、試験データを取得する際の車両1の基準速度を含んでよい。試験条件は、取得する試験データの数を含んでよい。試験条件は、取得した試験データが正常であるか否かを判定するための基準を含んでよい。制御装置10が試験条件に基づいて車両1を走行させることによって、車両1が装着しているタイヤ6の試験データが測定装置31により取得される。
制御装置10は、サーバ30から試験データを取得し、試験条件に基づいて、取得した試験データが正常であるか否かを判定してよい。制御装置10は、試験データが正常でないと判定した場合、試験データを再取得するように、試験区間210を車両1に走行させてよい。制御装置10は、正常ではないと判定した試験データのみを再取得するように車両1を走行させてよいし、試験条件に含まれる全ての試験データを再取得するように車両1を走行させてよい。制御装置10は、取得した試験データが正常であると判定した場合、試験条件に基づく車両1の走行の制御を終了してよい。制御装置10が試験データの判定結果に基づいて車両1の走行の制御を終了することで、タイヤ6の試験をやり直し可能性が低減する。その結果、タイヤ6の試験の効率が高められる。
サーバ30は、取得した試験データが正常であるか否かを判定してよい。制御装置10は、サーバ30から試験データが正常であるか否かの判定結果を取得してよい。制御装置10は、サーバ30から、試験データが正常でないことを示す判定結果を取得した場合、試験データを再取得するように、試験区間210を車両1に走行させてよい。制御装置10は、サーバ30から、試験データが正常であることを示す判定結果を取得した場合、試験条件に基づく車両1の走行の制御を終了してよい。サーバ30は、取得した試験データが正常であると判定した場合、制御装置10に対して試験条件に基づく車両1の走行の制御を終了する指示を送信してよい。制御装置10は、サーバ30からの指示に基づいて試験条件に基づく車両1の走行の制御を終了してよい。このようにすることで、タイヤ6の試験の効率が高められる。
図9は、図8に示すタイヤ試験システム300によるタイヤ試験方法を説明するためのフローチャートである。図9においては、制御部11が、試験データが正常であるか否かを判定する例を用いて説明する。
制御部11は、本実施形態に係る制御方法に従い車両1を制御して、コース200を走行させる(ステップS21)。
測定装置31は、車両1が試験区間210を走行する際に試験データを取得し(ステップS22)、サーバ30に出力する。サーバ30は、測定装置31から出力されたタイヤ6の試験データを取得し、取得した試験データを、そのタイヤ6を装着した車両1に搭載された制御装置10に送信する。
制御部11は、サーバ30から送信されてきた試験データを受信し、その試験データが正常であるか否かを判定する(ステップS23)。制御部11は、試験データが正常であるか否かを試験条件に基づいて判定してよい。
試験データが正常であると判定した場合(ステップS23:Yes)、制御部11は、必要な試験データの取得が全て完了すると、処理を終了する。
試験データが正常でないと判定した場合(ステップS23:No)、制御部11は、測定装置31が試験データを再取得することができるように、試験区間210を車両1に走行させる(ステップS24)。
このように本実施形態に係るコース200を監視するセンサ(定点センサ12b)の配置方法は、バンク区間230の始点(位置P3)よりも、車両1の走行方向の手前側の位置(位置P6)から、バンク区間230の終点(位置P4)までの進入制限区間250における物体の検出を行うようにセンサを配置する。
また、本実施形態に係る車両1の制御方法は、バンク区間230の始点(位置P3)よりも、車両1の走行方向の手前側の位置(位置P6)から、バンク区間230の終点(位置P4)までの進入制限区間250における物体の検出を行うように配置されたセンサ(定点センサ12b)から検出結果を取得する取得ステップと、センサの検出結果に基づき、進入制限区間250に物体が存在すると判定した場合、車両1をバンク区間230の始点から所定距離だけ手前側の停止位置P5に停止させる制御ステップとを含む。
また、本実施形態に係る制御装置10は、バンク区間230の始点(位置P3)よりも、車両1の走行方向の手前側の位置(位置P6)から、バンク区間230の終点(位置P4)までの進入制限区間250における物体の検出を行うように配置されたセンサ(定点センサ12b)から検出結果を取得し、センサの検出結果に基づき、進入制限区間250に物体が存在すると判定した場合、車両1をバンク区間230の始点から所定距離だけ手前側の停止位置P5に停止させる制御部11を備える。
また、本実施形態に係る制御システム100は、タイヤ6を装着し、コース200を自動運転で走行する車両1を制御する制御装置10と、コース200を監視するセンサ(定点センサ12b)と、を備える。センサは、バンク区間230の始点(位置P3)よりも所定距離だけ位置P6から、バンク区間230の終点までの進入制限区間250における物体の検出を行うように配置される。制御装置10は、センサから検出結果を取得し、センサの検出結果に基づき、進入制限区間250に物体が存在すると判定した場合、車両1をバンク区間230の始点(位置P3)から所定距離だけ手前側の停止位置P5に停止させる制御部11を備える。
また、本実施形態に係るタイヤ試験方法は、上述した制御方法に従い車両1を制御してコース200を走行させるステップと、コース200を走行する車両1に装着されたタイヤ6の試験データを取得するステップと、を含む。コース200は、タイヤ6を試験するためのコースである。
そのため、バンク区間230の始点(位置P3)よりも手前の進入制限区間250に他の車両が進入した時点で、すなわち、他の車両がバンク区間230に進入する前に、センサ(定点センサ12b)の検出結果に応じた車両1の制御が可能となるので、バンク区間230における車両1の走行の安全性の向上と、タイヤ6の試験の効率化とを図ることができる。
具体的には、他の車両あるいは障害物などの物体が進入制限区間250に存在する状態で、車両1がバンク区間230に進入することが無くなるので、バンク区間230における車両1の走行の安全性の向上を図ることができる。また、他の車両が進入制限区間250に進入した時点で定点センサ12bにより他の車両が検出されるので、バンク区間230前での加速を考慮した車両1の停止が可能となるため、車両1がバンク区間230に進入する際には、バンク区間230での走行に求められる速度まで加速し、タイヤ6の試験を行うことができるので、タイヤ6の試験の効率化を図ることができる。
本発明に係るタイヤ配置方法、制御方法、制御装置10、制御システム100およびタイヤ試験方法は、上述した実施形態に示す具体的な構成に限られず、特許請求の範囲を逸脱しない限り、種々の変形・変更が可能である。
1:車両、2:エンジン、3:動力伝達装置、4:制動装置、5:操舵装置、6:タイヤ、7:第1バッテリ、10:制御装置、11:制御部、12:センサ、12a:車載センサ、12b:定点センサ、13:通信装置、14:第2バッテリ、100:制御システム、200:コース、200a,200b:直線路、200c,200d:曲線路、210:試験区間、220:調整区間、230:バンク区間、240:加速区間、250:進入制限区間、300:タイヤ試験システム、30:サーバ、31:測定装置

Claims (9)

  1. タイヤを装着し、走行条件を規定した走行シナリオに基づき、コースを自動運転で走行する車両を制御する制御方法であって、
    前記コースは、バンク区間と、前記タイヤの試験を行うための試験区間と、前記試験区間の始点に連結された加速区間とを含み、
    前記バンク区間の始点よりも、前記車両の走行方向の手前側の第1の位置から、前記バンク区間の終点までの進入制限区間における物体の検出を行うようにセンサが配置され、
    前記センサから検出結果を取得する取得ステップと、
    前記センサの検出結果に基づき、前記進入制限区間に物体が存在すると判定した場合、前記車両を前記バンク区間の始点から所定距離だけ手前側の停止位置に停止させる制御ステップと、を含み、
    前記試験区間での試験に必要な速度まで前記加速区間で前記車両を加速させるとともに、前記試験区間に他の車両が存在する場合、前記試験区間の所定距離以内に接近しないように前記車両を制御する、制御方法。
  2. 請求項に記載の制御方法において、
    前記センサは、前記第1の位置から、前記バンク区間の終点よりも、前記車両の走行方向の奥側の第2の位置までの区間を前記進入制限区間として、物体の検出を行うように配置される、制御方法。
  3. 請求項またはに記載の制御方法において、
    前記停止位置は、前記停止位置に停止した車両が前記バンク区間の始点に到達するまでに、前記バンク区間での走行に求められる所定速度まで前記車両を加速させることが可能な位置である、制御方法。
  4. タイヤを装着し、走行条件を規定した走行シナリオに基づき、コースを自動運転で走行する車両を制御する制御装置であって、
    前記コースは、バンク区間と、前記タイヤの試験を行うための試験区間と、前記試験区間の始点に連結された加速区間とを含み、
    前記バンク区間の始点よりも、前記車両の走行方向の手前側の第1の位置から、前記バンク区間の終点までの進入制限区間における物体の検出を行うようにセンサが配置され、
    前記センサから検出結果を取得し、前記センサの検出結果に基づき、前記進入制限区間に物体が存在すると判定した場合、前記車両を前記バンク区間の始点から所定距離だけ手前側の停止位置に停止させる制御部を備え
    前記制御部は、前記試験区間での試験に必要な速度まで前記加速区間で前記車両を加速させるとともに、前記試験区間に他の車両が存在する場合、前記試験区間の所定距離以内に接近しないように前記車両を制御する、制御装置。
  5. 請求項に記載に制御装置において、
    前記停止位置は、前記停止位置に停止した車両が前記バンク区間の始点に到達するまでに、前記バンク区間での走行に求められる所定速度まで前記車両を加速させることが可能な位置である、制御装置。
  6. タイヤを装着し、走行条件を規定した走行シナリオに基づき、コースを自動運転で走行する車両を制御する制御装置と、
    前記コースを監視する行うセンサと、を備え、
    前記コースは、バンク区間と、前記タイヤの試験を行うための試験区間と、前記試験区間の始点に連結された加速区間とを含み、
    前記センサは、
    前記バンク区間の始点よりも、前記車両の走行方向の手前側の第1の位置から、前記バンク区間の終点までの進入制限区間における物体の検出を行うように配置され、
    前記制御装置は、
    前記センサから検出結果を取得し、前記センサの検出結果に基づき、前記進入制限区間に物体が存在すると判定した場合、前記車両を前記バンク区間の始点から所定距離だけ手前側の停止位置に停止させる制御部を備え
    前記制御部は、前記試験区間での試験に必要な速度まで前記加速区間で前記車両を加速させるとともに、前記試験区間に他の車両が存在する場合、前記試験区間の所定距離以内に接近しないように前記車両を制御する、制御システム。
  7. 請求項に記載の制御システムにおいて、
    前記センサは、前記第1の位置から、前記バンク区間の終点よりも、前記車両の走行方向の奥側の第2の位置までの区間を前記進入制限区間として、物体の検出を行うように配置される、制御システム。
  8. 請求項またはに記載の制御システムにおいて、
    前記停止位置は、前記停止位置に停止した車両が前記バンク区間の始点に到達するまでに、前記バンク区間での走行に求められる所定速度まで前記車両を加速させることが可能な位置である、制御システム。
  9. 請求項からのいずれか一項に記載の制御方法に従い前記車両を制御して前記コースを走行させるステップと、
    前記コースを走行する前記車両に装着されたタイヤの試験データを取得するステップと、を含み、
    前記コースは、前記タイヤを試験するためのコースである、タイヤ試験方法。
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